JPH1162249A - 塔体内の点検歩廊の建込工法 - Google Patents

塔体内の点検歩廊の建込工法

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JPH1162249A
JPH1162249A JP22962897A JP22962897A JPH1162249A JP H1162249 A JPH1162249 A JP H1162249A JP 22962897 A JP22962897 A JP 22962897A JP 22962897 A JP22962897 A JP 22962897A JP H1162249 A JPH1162249 A JP H1162249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイロ等の塔体内部に点検歩廊を建込むに際
し、少ない仮設資材で建込みができ、簡単かつ迅速に点
検歩廊を設置固定でき、工期の短縮およびコストの低減
が図られるようにする。 【解決手段】サイロ本体2内の屋根の下にリング状の点
検歩廊10を設置するに際し、リフトアップ構築する屋
根の地組み時に、予め点検歩廊10を組立てると共にそ
の外径がサイロ本体2の内径より小さくなるようにワイ
ヤロープ等で固縛し、この点検歩廊10をチェーンブロ
ック20を備えたワイヤケーブル21で屋根の下部に連
結して、リフトアップされる屋根と共に吊上げ、屋根が
サイロ本体上部に固定されると、点検歩廊10の固縛を
弛めて点検歩廊の自重で拡径させることで外径寸法調整
を行い、点検歩廊10の水平度をチェーンブロック20
で調整した後、サイロ本体2の内壁に点検歩廊10を固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭や穀物などを
貯蔵するサイロ等の塔状構造物の内部に点検歩廊を設置
するための点検歩廊の建込工法に関するものである。
【0002】
【従来技術】塔体上部に屋根が設けられる大径間サイロ
等において、サイロ内の貯蔵状態を点検するための点検
歩廊を屋根の下部に設置する場合、点検歩廊の建込み
は、サイロ本体の構築が終了した後、屋根を構築する前
か、その後でないと行うことができない。また、屋根を
サイロ本体の上部に設置したリフトアップ設備で吊上げ
て構築するリフトアップ工法においては、点検歩廊の建
込みは、屋根の構築と同時に行うか、その後に限られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】屋根を構築する前に点
検歩廊の建込みを行う場合、サイロ本体の上部に設置し
たウインチ等で歩廊パネル等を順次吊上げて設置固定し
ていく方法が考えられるが、この方法では、リフトアッ
プ工法を用いて屋根を構築することができないので、時
間がかかり、工期が大幅に延びるなどの問題点がある。
【0004】屋根のリフトアップと同時に点検歩廊の建
込みを行う場合、リフトアップする屋根の下で予め点検
歩廊を組立ておき、この点検歩廊を屋根の下部に連結し
て屋根のリフトアップと同時に点検歩廊を吊上げる方法
が考えられるが、点検歩廊をサイロ本体の内壁に設置固
定する状態で組立てると、吊上げに際して点検歩廊の外
周部分がサイロ本体の内壁に当り、点検歩廊を吊上げる
ことができないという問題が生じる。
【0005】屋根を構築した後に点検歩廊の建込みを行
う場合には、サイロ内に支保工を設置して点検歩廊を設
置固定していかなければならないため、大変な仮設資材
の準備と作業が膨大なものとなる問題がある。
【0006】本発明は、前述のような問題点を解消すべ
くなされたもので、その目的は、少ない仮設資材で点検
歩廊の建込みを行うことができると共に、点検歩廊を簡
単かつ迅速に設置固定することができ、作業性に優れ、
工期の短縮およびコストの低減を図ることのできる塔体
内の点検歩廊の建込工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の塔体
内の点検歩廊の建込工法は、屋根のある塔状構造物に適
用され、リフトアップされる屋根を利用して点検歩廊を
建込む工法であり、塔体の内壁にリング状の点検歩廊を
設置するに際し、リフトアップ構築する屋根の地組み時
に、予め点検歩廊を組立てると共にその外径が塔体の内
径より小さくなるように固縛し、この点検歩廊を長さ調
整装置(チェーンブロックなど)を備えたケーブル類
(ワイヤケーブル、ワイヤロープなど)で屋根の下部に
屋根周方向の複数箇所で連結して、リフトアップされる
屋根と共に吊上げ、屋根が塔体上部に固定されると、点
検歩廊の固縛を弛めて点検歩廊の自重で拡径させること
により外径寸法調整を行い、点検歩廊の水平度を前記長
さ調整装置で調整した後、塔体の内壁に点検歩廊を固定
することを特徴とする。
【0008】本発明に係る第2の塔体内の点検歩廊の建
込工法は、屋根のない搭状構造物に点検歩廊を建込む工
法であり、塔体の内壁にリング状の点検歩廊を設置する
に際し、塔体の上部に揚重機(ウインチなど)を塔体周
方向に間隔をおいて複数組み設置し、塔体内の下部にお
いて点検歩廊を組立てると共にその外径が塔体の内径よ
り小さくなるように固縛し、この点検歩廊を前記揚重機
のケーブル類(ワイヤケーブル、ワイヤロープなど)を
介して吊上げ、点検歩廊が所定の設置高さに達すると、
点検歩廊の固縛を弛めて点検歩廊の自重で拡径させるこ
とにより外径寸法調整を行い、点検歩廊の水平度を前記
揚重機で調整した後、塔体の内壁に点検歩廊を固定する
ことを特徴とする。
【0009】以上のような工法において、点検歩廊の全
体を地上で予め組立てると共に、点検歩廊を固縛するこ
とで外径をサイロ内径よりも小さくすることにより、屋
根のリフトアップを利用して、あるいはウインチ等の揚
重機を用いて、一気に吊上げることができ、さらに点検
歩廊は設置位置で自動的に拡径させ、その水平度もケー
ブル類の長さ調整装置や揚重機で簡単に行うことができ
るため、少ない仮設資材で点検歩廊の建込みを行うこと
ができると共に、点検歩廊を簡単かつ迅速に設置固定す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の態様】以下、本発明を図示する実施例に
基いて説明する。これは、石炭等を貯蔵する直径が約5
0mのサイロ等に適用した例である。図1、図2は、屋
根のあるサイロ等に適用され、屋根のリフトアップと同
時に点検歩廊を吊上げる第1実施例を示す。図3、図4
は、屋根のないサイロ、タンク等に点検歩廊を建込む第
2実施例を示す。
【0011】図1、図2において、サイロ1は、主とし
て、円筒状のコンクリート製のサイロ本体2と、鉄骨製
の屋根構造体3から構成されている。屋根構造体3は、
例えば、平面視で円形の屋根構造体中央部3Aと、平面
視でリング状で必要最小限のリング幅の屋根構造体外周
部3Bに分割され、屋根構造体中央部3Aを地上で組立
て、一方、構築の完了したサイロ本体2の上端部に屋根
構造体外周部3Bを組立て、この屋根構造体外周部3B
の上方にリフトアップのためのリング状の仮設構造体4
を構築し、この仮設構造体4の支持構台5に設置したリ
フトアップ設備6により屋根構造体中央部3Aを一気に
リフトアップさせる。リフトアップ反力はバックテンシ
ョンケーブル7等により処理することもできる。
【0012】図1〜図4において、点検歩廊10は、多
数の歩廊パネル11と、各歩廊パネル11をサイロ本体
2の内壁に固定する支持ブラケット12と、各歩廊パネ
ル11の内周部に立設される手摺13と、点検歩廊の建
込み時に各歩廊パネル11の下方に単管パイプ14とワ
イヤ15により吊下げられる安全ネット16から構成さ
れている。各歩廊パネル11は、図4に示すように、各
歩廊パネル11を隙間なく連結した場合にサイロ本体2
の内径より小さい外径を有するリングとなるような円弧
形状に形成し、その内周部に沿って緊結ワイヤロープ1
7を配設し、各歩廊パネル11間には緊結金具18を設
ける。
【0013】緊結ワイヤロープ17は手摺13を利用す
るなどして各歩廊パネル11の内周部に沿ってリング状
に配設し、図示しないチェーンブロック等によって引張
力Tを緊結ワイヤロープ17に導入する。緊結金具18
は、例えばボルト・ナットとし、各歩廊パネル11の端
部同士を緊結できるようにする。なお、各歩廊パネル1
1がサイロ本体2の内壁に固定されると、板端部間に隙
間が生じるが、板端部間にスペーサーを介在させるなど
してボルト・ナットで緊結する。
【0014】以上のような構成の点検歩廊10におい
て、図1、図2の第1実施例では、リフトアップされる
屋根を利用して点検歩廊10を吊上げる。そのため、長
さ調整用のチェーンブロック20を備えたワイヤケーブ
ル21と、このワイヤケーブル21の上端を屋根構造体
中央部3Aの外周に接続するための吊り部材22を用い
る。この吊り部材22には2本のワイヤケーブル21の
上端を接続し、各ワイヤケーブル21の下端をそれぞれ
点検歩廊10の内周部および外周部に接続する。
【0015】これらワイヤケーブル21および吊り部材
22は、円周方向に等間隔をおいて複数配設する。
【0016】ここで、吊り部材22は、屋根構造体中央
部3Aの外周下端に固定し、屋根構造体外周部3Bの下
面に沿って延出する形状とする。この吊り部材22の先
端にワイヤケーブル21を接続する。このような吊り部
材22の配置と、点検歩廊10の固縛による縮径によっ
て、吊り部材22の上部吊り点が点検歩廊10の下部接
続点よりもサイロ本体2の内面側に偏位し、図5に示す
ように、点検歩廊10には外側に向かう移動力Fが作用
し、緊結ワイヤロープ17と緊結金具18による固縛を
解除すれば、移動力Fにより点検歩廊10が自動的に拡
径し、サイロ本体2の内面に近接させることができる。
【0017】以上の第1実施例においては、次に示すよ
うな手順で点検歩廊の建込みを行う(図1、図2参
照)。
【0018】(1) サイロ本体2のホッパー・サイロ本体
下部2Aを構築し、この下部工事が完了すると、ホッパ
ー・サイロ本体下部2Aの上に仮設構台を組み、この仮
設構台の上に屋根構造体中央部3Aをクレーンを用いて
組立てる。屋根構造体中央部3Aの屋根仕上げ工事およ
び設備工事を行い、これと並行してサイロ本体2の円筒
部2Bをスライディングフォーム工法等を用いて構築す
る。
【0019】(2) サイロ本体2が完成すると、クレーン
を用いてこのサイロ本体2の上端部に屋根構造体外周部
3Bを組立てると共に、この屋根構造体外周部3Bに束
材を立て仮設構造体4を組立てる。支持構台5にリフト
アップ設備6のベアロックジャッキを設置し、バックテ
ンションケーブル7を配設する。
【0020】(3) 屋根構造体中央部3Aの地組み時に、
屋根構造体中央部3Aの下で点検歩廊10を組み立て
る。点検歩廊10は、緊結ワイヤロープ17と緊結金具
18を用いて固縛することで、図4(b) の左半分に示す
ように、その外径がサイロ本体2の内径より小さくなる
ようにする。これにより、点検歩廊10をサイロ本体2
の内壁に沿って問題なく吊上げることができる。
【0021】(4) 屋根構造体中央部3Aの外周下端に取
付けられた吊り部材22に2本のワイヤケーブル21の
上端を接続し、下端を点検歩廊10の内周部および外周
部に接続する。なお、点検歩廊10の単管パイプ14な
どの下部分は、リフトアップ時に順次取付けるようにす
ればよい。
【0022】(5) 屋根構造体中央部3Aをリフトアップ
させ、この屋根構造体中央部3Aのリフトアップと共に
点検歩廊10を吊上げる。屋根構造体中央部3Aのリフ
トアップは、各リフトアップ設備6の吊りロッドの下端
を連結具を介して屋根構造体中央部3Aの周縁部におけ
る節点に接続し、ベアロックジャッキにより、吊りロッ
ド、即ち屋根構造体中央部3Aを尺取り虫方式で引き上
げる。引き上げ速度は12cm/min程度であり、こ
のリフトアップ工程は計測等の作業を含めて2日程度で
行うことができる。このリフトアップ時には、バックテ
ンションケーブル7の張力を調整して仮設構造体4の変
形を調整することもできる。
【0023】(6) 屋根構造体中央部3Aが所定の高さま
で達すると、リフトアップを終了させ、屋根構造体中央
部3Aの外周端面と屋根構造体外周部3Bの内周端面、
即ち斜材と斜材の鉛直接合端面同士をスプライスプレー
トを介してボルト接合する。
【0024】(7) 点検歩廊10は、所定の設置高さまで
上昇しており、緊結ワイヤロープ17と緊結金具18に
よる固縛を弛めていけば、点検歩廊10の外径が前述の
移動力Fにより自動的に拡大していき、サイロ本体2の
内径に等しくなる。さらに、チェーンブロック20でワ
イヤケーブル21の長さを調整することにより、点検歩
廊10の水平度が適正となるようにする。
【0025】(8) サイロ本体2の内壁における点検歩廊
10の設置位置には、アンカー付きの取付プレート23
が予め埋設されており、前記調整が完了すると、取付プ
レート23に支持ブラケット12の基部を固定する。各
歩廊パネル11間には隙間が生じるが、各歩廊パネル1
1の端部同士を緊結金具18で固定する。以上により、
点検歩廊10がサイロ本体2の内壁に設置固定される。
【0026】なお、以上のような工程が完了すると、仮
設構造体4・支持構台5・リフトアップ設備6などの仮
設機器・資材を撤去し、サイロ1の仕上げ工事を行う。
また、本発明の点検歩廊の建込みにおいては、屋根のリ
フトアップ工法は、前述のような工法に限ることなく、
その他のリフトアップ工法であってもよい。
【0027】次に、図3、図4の第2実施例において
は、屋根のないサイロやタンクなどに、点検歩廊10の
建込みを行う。そのため、サイロ本体2の上部に設置し
たウインチ30とそのワイヤケーブル31で点検歩廊1
0を吊上げる。サイロ本体2の上部には、先端部が内側
に突出するように支持台32の基部を固定し、この支持
台32の先端部にウインチ30を2台設置し、それぞれ
のワイヤケーブル31の下端を点検歩廊10の内周部お
よび外周部に接続する。これらウインチ30および支持
台32は、円周方向に等間隔をおいて複数配設する。
【0028】この第2実施例においても、第1実施例と
同様に、ウインチ30の上部吊り点が点検歩廊10の下
部接続点よりもサイロ本体2の内面側に偏位し、図5に
示すように、点検歩廊10には外側に向かう移動力Fが
作用し、緊結ワイヤロープ17と緊結金具18による固
縛を解除すれば、移動力Fにより点検歩廊10が自動的
に拡径し、サイロ本体2の内面に近接するように構成す
る。点検歩廊10の構成も第1実施例と同じである。
【0029】以上の第2実施例においては、次に示すよ
うな手順で点検歩廊の建込みを行う(図3、図4参
照)。
【0030】(1) サイロ本体2のホッパー・サイロ本体
下部2Aを構築し、この下部工事が完了すると、サイロ
本体2の円筒部2Bをスライディングフォーム工法等を
用いて構築する。この構築作業と並行して点検歩廊10
も組み立てる。
【0031】(2) サイロ本体2が完成すると、このサイ
ロ本体2の上部に支持台32を固定し、この支持台32
の先端部に2台のウインチ30を設置する。
【0032】(3) 点検歩廊10は、緊結ワイヤロープ1
7と緊結金具18を用いて固縛することで、図4(b) の
左半分に示すように、その外径をサイロ本体2の内径よ
り小さくなるようにする。これにより、点検歩廊10を
サイロ本体2の内壁に沿って問題なく吊上げることがで
きる。
【0033】(4) ウインチ30のワイヤケーブル31の
下端を点検歩廊10の内周部および外周部に接続する。
【0034】(5) 点検歩廊10を2台のウインチ30で
所定の設置高さまで吊上げて停止させる。
【0035】(6) 点検歩廊10の緊結ワイヤロープ17
と緊結金具18による固縛を弛める。
【0036】これにより、点検歩廊10の外径は前述の
移動力Fにより自動的に拡大していき、サイロ本体2の
内径に等しくなる。さらに、各ウインチ30でワイヤケ
ーブル31の長さをそれぞれ調整することにより、点検
歩廊10の水平度が適正となるようにする。
【0037】(7) 前記調整が完了すると、取付プレート
23に支持ブラケット12の基部を固定する。各歩廊パ
ネル11間には隙間が生じるが、各歩廊パネル11の端
部同士を緊結金具18で固定する。以上により、点検歩
廊10がサイロ本体2の内壁に設置固定される。
【0038】(8) 点検歩廊10の設置固定が終了する
と、ウインチ30・支持台32をサイロ本体2の上部か
ら撤去する。
【0039】なお、この第2実施例においては、屋根の
ないサイロ等に点検歩廊を建込む場合を示したが、屋根
をリフトアップ工法により構築した後、ウインチで点検
歩廊を吊上げて設置固定することも可能である。この場
合、ウインチをサイロ本体の上部に設置し、あるいは地
上に設置したウインチのワイヤケーブルをサイロ本体上
部の滑車に巻掛けて先端を点検歩廊に接続すればよい。
【0040】なお、以上の実施例はサイロについて説明
したが、タンクなどの塔状構造物にも本発明を適用でき
ることはいうまでもない。また、大径間のサイロ等に限
らず、一般的な規模の塔状構造物にも適用できることは
いうまでもない。
【0041】
【発明の効果】本発明は、サイロ等の塔体の内径寸法よ
り小さめに点検歩廊を固縛して地上で組立て、この点検
歩廊をリフトアップされる屋根を利用して、あるいは揚
重機を用いて、一気に吊上げ、設置位置に達すると、点
検歩廊の固縛を弛めて点検歩廊の自重で拡径させ、点検
歩廊の水平度を吊上げケーブル類の長さ調整装置や揚重
機で調整した後、塔体の内壁に点検歩廊を固定するよう
にしたため、次のような効果を得ることができる。
【0042】(1) 固縛した点検歩廊を、リフトアップさ
れる屋根を利用し、あるいは揚重機を用いて、一気に吊
上げるため、従来のような膨大な量の仮設資材を必要と
せず、少ない仮設資材で点検歩廊の建込みを行うことが
できる。
【0043】(2) さらに、一気に吊上げた点検歩廊を、
固縛を弛めることで自動的に拡径させ、水平度の調整も
簡単に行うことができ、点検歩廊を簡単かつ迅速に設置
固定することができる。
【0044】(3) 作業性が極めてよく、仮設資材も少な
くてすむため、工期の短縮およびコストの低減が図られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点検歩廊の建込工法の第1実施例を示
す断面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の点検歩廊の建込工法の第2実施例を工
程順に示す断面図である。
【図4】図3の平面図であり、(a) はサイロ本体上部を
示し、(b) は点検歩廊の設置位置を示す。
【図5】本発明の点検歩廊の吊上げ時に作用する種々の
力を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…サイロ(塔状構造物) 2…サイロ本体 2A…ホッパー・サイロ本体下部 2B…サイロ本体円筒部 3…屋根構造体 3A…屋根構造体中央部 3B…屋根構造体外周部 4…仮設構造体 5…支持構台 6…リフトアップ設備 7…バックテンションケーブル 10…点検歩廊 11…歩廊パネル 12…支持ブラケット 13…手摺 14…単管パイプ 15…ワイヤ 16…安全ネット 17…緊結ワイヤロープ 18…緊結金具 20…チェーンブロック 21…ワイヤケーブル 22…吊り部材 23…取付プレート 30…ウインチ 31…ワイヤケーブル 32…支持台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塔体の内壁にリング状の点検歩廊を設置
    するに際し、リフトアップ構築する屋根の地組み時に、
    予め点検歩廊を組立てると共にその外径が塔体の内径よ
    り小さくなるように固縛し、この点検歩廊を長さ調整装
    置を備えたケーブル類で屋根の下部に屋根周方向の複数
    箇所で連結して、リフトアップされる屋根と共に吊上
    げ、屋根が塔体上部に固定されると、点検歩廊の固縛を
    弛めて点検歩廊の自重で拡径させることにより外径寸法
    調整を行い、点検歩廊の水平度を前記長さ調整装置で調
    整した後、塔体の内壁に点検歩廊を固定することを特徴
    とする塔体内の点検歩廊の建込工法。
  2. 【請求項2】 塔体の内壁にリング状の点検歩廊を設置
    するに際し、塔体の上部に揚重機を塔体周方向に間隔を
    おいて複数組み設置し、塔体内の下部において点検歩廊
    を組立てると共にその外径が塔体の内径より小さくなる
    ように固縛し、この点検歩廊を前記揚重機のケーブル類
    を介して吊上げ、点検歩廊が所定の設置高さに達する
    と、点検歩廊の固縛を弛めて点検歩廊の自重で拡径させ
    ることにより外径寸法調整を行い、点検歩廊の水平度を
    前記揚重機で調整した後、塔体の内壁に点検歩廊を固定
    することを特徴とする塔体内の点検歩廊の建込工法。
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CN103774855A (zh) * 2014-01-15 2014-05-07 浙江东驰钢结构有限公司 一种外墙吊篮施工方法
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