JPH1161873A - 軸受装置 - Google Patents
軸受装置Info
- Publication number
- JPH1161873A JPH1161873A JP22327297A JP22327297A JPH1161873A JP H1161873 A JPH1161873 A JP H1161873A JP 22327297 A JP22327297 A JP 22327297A JP 22327297 A JP22327297 A JP 22327297A JP H1161873 A JPH1161873 A JP H1161873A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing device
- pin
- boom
- vibration
- vibration damping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃や振動の伝播を減衰させることができる
軸受装置を提供する。 【解決手段】 油圧ショベルの上部旋回体13に取付けた
ブーム用ブラケット21に、ブーム22の基端をピン23によ
り回動自在に軸着する。ブーム用ブラケット21とピン23
との間に軸受装置51を嵌着する。この軸受装置51は、振
動の伝播を減衰させる円筒形の振動減衰材61と、振動減
衰材61の内径側に一体化した内径筒体62と、振動減衰材
61の外径側に一体化した外径筒体63とにより形成する。
軸受装置を提供する。 【解決手段】 油圧ショベルの上部旋回体13に取付けた
ブーム用ブラケット21に、ブーム22の基端をピン23によ
り回動自在に軸着する。ブーム用ブラケット21とピン23
との間に軸受装置51を嵌着する。この軸受装置51は、振
動の伝播を減衰させる円筒形の振動減衰材61と、振動減
衰材61の内径側に一体化した内径筒体62と、振動減衰材
61の外径側に一体化した外径筒体63とにより形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝機能を有する
軸受装置に関する。
軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示されるように、油圧ショベル
は、一対の履帯を有する下部走行体11に旋回装置12を介
して上部旋回体13が旋回可能に設けられ、この上部旋回
体13にキャブ14およびフロント作業機15が装着されてい
る。下部走行体11および上部旋回体13は車両本体16を形
成する。
は、一対の履帯を有する下部走行体11に旋回装置12を介
して上部旋回体13が旋回可能に設けられ、この上部旋回
体13にキャブ14およびフロント作業機15が装着されてい
る。下部走行体11および上部旋回体13は車両本体16を形
成する。
【0003】フロント作業機15は、上部旋回体13に設け
られたブーム用ブラケット21にブーム22の基端がピン23
により回動自在に軸着され、ブーム22の先端に設けられ
たアーム用ブラケット24にピン25によりアーム26の基端
側が回動自在に軸着され、アーム26の先端にピン27によ
りバケット28のブラケット29が回動自在に軸着されてい
る。
られたブーム用ブラケット21にブーム22の基端がピン23
により回動自在に軸着され、ブーム22の先端に設けられ
たアーム用ブラケット24にピン25によりアーム26の基端
側が回動自在に軸着され、アーム26の先端にピン27によ
りバケット28のブラケット29が回動自在に軸着されてい
る。
【0004】さらに、上部旋回体13の前端部に設けられ
たブラケット31にピン32によりブームシリンダ33の基端
が回動自在に軸着され、ブームシリンダ33のピストンロ
ッド先端がピン34によりブーム22の中間部に回動自在に
軸着され、ブーム22に設けられたブラケット35にピン36
によりアームシリンダ37の基端が回動自在に軸着され、
アームシリンダ37のピストンロッド先端がピン38により
アーム26の基端に設けられたブラケット39に回動自在に
軸着され、アーム26に設けられたブラケット41にピン42
によりバケットシリンダ43の基端が回動自在に軸着さ
れ、バケットシリンダ43のピストンロッド先端にピン44
により二つのリンク45,46が回動自在に軸着され、一方
のリンク45はピン47によりアーム26の先端側に回動自在
に軸着され、他方のリンク46はピン48によりバケット28
のブラケット29に回動自在に軸着されている。
たブラケット31にピン32によりブームシリンダ33の基端
が回動自在に軸着され、ブームシリンダ33のピストンロ
ッド先端がピン34によりブーム22の中間部に回動自在に
軸着され、ブーム22に設けられたブラケット35にピン36
によりアームシリンダ37の基端が回動自在に軸着され、
アームシリンダ37のピストンロッド先端がピン38により
アーム26の基端に設けられたブラケット39に回動自在に
軸着され、アーム26に設けられたブラケット41にピン42
によりバケットシリンダ43の基端が回動自在に軸着さ
れ、バケットシリンダ43のピストンロッド先端にピン44
により二つのリンク45,46が回動自在に軸着され、一方
のリンク45はピン47によりアーム26の先端側に回動自在
に軸着され、他方のリンク46はピン48によりバケット28
のブラケット29に回動自在に軸着されている。
【0005】図5に示されるように、従来は、例えばブ
ーム22の基端に軸受部材としての金属製のメタルブッシ
ュ49が嵌着され、このメタルブッシュ49内の穴に挿入さ
れた前記ピン23によりブーム22の基端がブーム用ブラケ
ット21に回動自在に軸着されている。
ーム22の基端に軸受部材としての金属製のメタルブッシ
ュ49が嵌着され、このメタルブッシュ49内の穴に挿入さ
れた前記ピン23によりブーム22の基端がブーム用ブラケ
ット21に回動自在に軸着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の油
圧ショベルにおけるフロント作業機15のピン連結構造
は、ブーム22とピン23との間に介在されたメタルブッシ
ュ49に例示されるメタルタッチで行われており、フロン
ト作業機15の作動に伴い発生した衝撃や振動が、上部旋
回体13および下部走行体11などの車両本体16に伝わり易
い構造になっており、フロント作業機15および車両本体
16の強度および寿命を確保するのに不利な構造となって
いる。
圧ショベルにおけるフロント作業機15のピン連結構造
は、ブーム22とピン23との間に介在されたメタルブッシ
ュ49に例示されるメタルタッチで行われており、フロン
ト作業機15の作動に伴い発生した衝撃や振動が、上部旋
回体13および下部走行体11などの車両本体16に伝わり易
い構造になっており、フロント作業機15および車両本体
16の強度および寿命を確保するのに不利な構造となって
いる。
【0007】また、従来のメタルタッチによるフロント
作業機15のピン連結構造は、フロント作業機15で発生し
た衝撃や振動を車両本体16を介して地面に伝え易いた
め、油圧ショベルの稼働により周囲環境に影響を与え易
い問題もある。
作業機15のピン連結構造は、フロント作業機15で発生し
た衝撃や振動を車両本体16を介して地面に伝え易いた
め、油圧ショベルの稼働により周囲環境に影響を与え易
い問題もある。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、衝撃や振動の伝播を減衰させることができる軸受
装置を提供することを目的とするものである。また、こ
のような軸受装置を油圧ショベルのフロント作業機に用
いることにより、フロント作業機および車両本体の強度
および寿命の確保を図るとともに、周囲環境に与える影
響を緩和することを目的とするものである。
ので、衝撃や振動の伝播を減衰させることができる軸受
装置を提供することを目的とするものである。また、こ
のような軸受装置を油圧ショベルのフロント作業機に用
いることにより、フロント作業機および車両本体の強度
および寿命の確保を図るとともに、周囲環境に与える影
響を緩和することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、振動の伝播を減衰させる円筒形の振動減衰材と、
振動減衰材の内径側に一体化され軸部材と嵌合する内径
筒体と、振動減衰材の外径側に一体化された外径筒体と
を具備した軸受装置である。
明は、振動の伝播を減衰させる円筒形の振動減衰材と、
振動減衰材の内径側に一体化され軸部材と嵌合する内径
筒体と、振動減衰材の外径側に一体化された外径筒体と
を具備した軸受装置である。
【0010】そして、円筒形の振動減衰材により衝撃や
振動を吸収して、それらの伝播を減衰させる。内径筒体
および外径筒体は、本来の軸受メタルとして機能すると
ともに、振動減衰材の形状を保ち、その摩耗を防ぐ。
振動を吸収して、それらの伝播を減衰させる。内径筒体
および外径筒体は、本来の軸受メタルとして機能すると
ともに、振動減衰材の形状を保ち、その摩耗を防ぐ。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の軸受装置が、油圧ショベルの車両本体に取付けられ
たフロント作業機にて一方の部材に他方の部材を回動自
在に軸着する軸部材に嵌着されたものである。
載の軸受装置が、油圧ショベルの車両本体に取付けられ
たフロント作業機にて一方の部材に他方の部材を回動自
在に軸着する軸部材に嵌着されたものである。
【0012】そして、請求項1の軸受装置を油圧ショベ
ルのフロント作業機に用いることにより、フロント作業
機で発生した衝撃や振動を振動減衰材により吸収して、
フロント作業機での衝撃や振動の伝播を減衰させる。
ルのフロント作業機に用いることにより、フロント作業
機で発生した衝撃や振動を振動減衰材により吸収して、
フロント作業機での衝撃や振動の伝播を減衰させる。
【0013】請求項3に記載された発明は、請求項2記
載の軸受装置が、一方の部材と軸部材との間および軸部
材と他方の部材との間のいずれか一方に嵌着されたもの
である。
載の軸受装置が、一方の部材と軸部材との間および軸部
材と他方の部材との間のいずれか一方に嵌着されたもの
である。
【0014】そして、請求項2の軸受装置を一方の部材
および他方の部材の片側のみに制限することで、フロン
ト作業機に不必要な揺動が生じないようにする。
および他方の部材の片側のみに制限することで、フロン
ト作業機に不必要な揺動が生じないようにする。
【0015】請求項4に記載された発明は、請求項2ま
たは3記載の軸受装置が、車両本体にフロント作業機を
枢着する基端枢着部の軸部材に嵌着されたものである。
たは3記載の軸受装置が、車両本体にフロント作業機を
枢着する基端枢着部の軸部材に嵌着されたものである。
【0016】そして、フロント作業機で発生した衝撃や
振動を基端枢着部の軸部材に嵌着された軸受装置の振動
減衰材により吸収して、フロント作業機から車両本体お
よび地面への衝撃や振動の伝播を減衰させる。
振動を基端枢着部の軸部材に嵌着された軸受装置の振動
減衰材により吸収して、フロント作業機から車両本体お
よび地面への衝撃や振動の伝播を減衰させる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図4に示
された実施形態を参照しながら説明する。図4は、従来
例および本発明に係る実施形態の説明に用いる共通の図
面である。
された実施形態を参照しながら説明する。図4は、従来
例および本発明に係る実施形態の説明に用いる共通の図
面である。
【0018】図1は、本発明を油圧ショベルのフロント
作業機15の基端枢着部に適用した実施形態を示し、油圧
ショベルの上部旋回体13に取付けられた一方の部材とし
てのブーム用ブラケット21に、他方の部材としてのブー
ム22の基端を、軸部材としてのピン23により回動自在に
軸着するフロント作業機15の基端枢着部において、ブー
ム用ブラケット21とピン23との間に本発明に係る軸受装
置51が嵌着されたものである。
作業機15の基端枢着部に適用した実施形態を示し、油圧
ショベルの上部旋回体13に取付けられた一方の部材とし
てのブーム用ブラケット21に、他方の部材としてのブー
ム22の基端を、軸部材としてのピン23により回動自在に
軸着するフロント作業機15の基端枢着部において、ブー
ム用ブラケット21とピン23との間に本発明に係る軸受装
置51が嵌着されたものである。
【0019】ピン23の両端面には、ボルト52によりピン
抜止め用の係止板53が取付けられている。
抜止め用の係止板53が取付けられている。
【0020】図2は、本発明を油圧ショベルのフロント
作業機15にてブームシリンダ33などの軸着部に適用した
実施形態を示し、上部旋回体13に取付けられた一方の部
材としてのブラケット31に、他方の部材としてのブーム
シリンダ33の基端を、軸部材としてのピン32により回動
自在に軸着するブームシリンダ軸着部において、ブーム
シリンダ33の基端とピン32との間に本発明に係る軸受装
置55が嵌着されたものである。
作業機15にてブームシリンダ33などの軸着部に適用した
実施形態を示し、上部旋回体13に取付けられた一方の部
材としてのブラケット31に、他方の部材としてのブーム
シリンダ33の基端を、軸部材としてのピン32により回動
自在に軸着するブームシリンダ軸着部において、ブーム
シリンダ33の基端とピン32との間に本発明に係る軸受装
置55が嵌着されたものである。
【0021】ピン32は、その一端に溶接付けされた取付
板56およびスペーサ57に挿入されたボルト58によりブラ
ケット31に固定されている。
板56およびスペーサ57に挿入されたボルト58によりブラ
ケット31に固定されている。
【0022】これらの軸受装置51,55は、図3にも示さ
れているように、振動の伝播を減衰させる円筒形の振動
減衰材61と、振動減衰材61の内径側に一体化された内径
筒体62と、振動減衰材61の外径側に一体化された外径筒
体63とによって形成されている。
れているように、振動の伝播を減衰させる円筒形の振動
減衰材61と、振動減衰材61の内径側に一体化された内径
筒体62と、振動減衰材61の外径側に一体化された外径筒
体63とによって形成されている。
【0023】振動減衰材61はラバーを用い、内径筒体62
および外径筒体63は従来のメタルブッシュと同様の軸受
メタルに用いられる金属を用いて成形すると良い。ま
た、振動減衰材61、内径筒体62および外径筒体63は、そ
れぞれを予め成形しておいて、それらの成形品を接着剤
により接着して一体化すると良い。
および外径筒体63は従来のメタルブッシュと同様の軸受
メタルに用いられる金属を用いて成形すると良い。ま
た、振動減衰材61、内径筒体62および外径筒体63は、そ
れぞれを予め成形しておいて、それらの成形品を接着剤
により接着して一体化すると良い。
【0024】図1に示されたブーム基端の軸受装置51、
または図2に示されたブームシリンダ基端の軸受装置55
は、アーム用ブラケット24とピン25との間、ブームシリ
ンダ33のピストンロッド先端とピン34との間、アームシ
リンダ37の基端とピン36との間、アームシリンダ37のピ
ストンロッド先端とピン38との間、バケットシリンダ43
の基端とピン42との間、バケットシリンダ43のピストン
ロッド先端とピン44との間、アーム26の先端および先端
側とピン27,47との間、リンク45,46とピン47,48との
間に、それぞれ嵌着することが可能であるが、これらの
全箇所に設ける必要はない。
または図2に示されたブームシリンダ基端の軸受装置55
は、アーム用ブラケット24とピン25との間、ブームシリ
ンダ33のピストンロッド先端とピン34との間、アームシ
リンダ37の基端とピン36との間、アームシリンダ37のピ
ストンロッド先端とピン38との間、バケットシリンダ43
の基端とピン42との間、バケットシリンダ43のピストン
ロッド先端とピン44との間、アーム26の先端および先端
側とピン27,47との間、リンク45,46とピン47,48との
間に、それぞれ嵌着することが可能であるが、これらの
全箇所に設ける必要はない。
【0025】ラバー製の振動減衰材61を有する軸受装置
51,55をフロント作業機15内に多数設けると、フロント
作業機15に不必要に大きな左右方向などの揺れ動作、す
なわちフローティング動作が生じるおそれがある。
51,55をフロント作業機15内に多数設けると、フロント
作業機15に不必要に大きな左右方向などの揺れ動作、す
なわちフローティング動作が生じるおそれがある。
【0026】同様の理由で、このような軸受装置51,55
は、一本のピンにより回動自在に軸着された一方の部材
および他方の部材の両方に嵌着するのではなく、片方の
部材のみに嵌着することが好ましい。
は、一本のピンにより回動自在に軸着された一方の部材
および他方の部材の両方に嵌着するのではなく、片方の
部材のみに嵌着することが好ましい。
【0027】例えば、図1において軸受装置51はブーム
用ブラケット21およびブーム22の両方に嵌着するのでは
なく、また、図2において軸受装置55はブラケット31お
よびブームシリンダ33の両方に嵌着するのではなく、片
方のブーム用ブラケット21またはブームシリンダ33の基
端に嵌着することが、ブーム22やブームシリンダ33の過
剰な揺れを防止する上で好ましい。
用ブラケット21およびブーム22の両方に嵌着するのでは
なく、また、図2において軸受装置55はブラケット31お
よびブームシリンダ33の両方に嵌着するのではなく、片
方のブーム用ブラケット21またはブームシリンダ33の基
端に嵌着することが、ブーム22やブームシリンダ33の過
剰な揺れを防止する上で好ましい。
【0028】次に、図1乃至図4に示された実施形態の
作用を説明する。
作用を説明する。
【0029】軸受装置51,55を油圧ショベルのフロント
作業機15内に用いることにより、フロント作業機15内で
各ピン回りのガタなどに因る衝撃や振動が発生すること
があっても、それらの衝撃や振動は、軸受装置51,55の
振動減衰材61により吸収して、フロント作業機15内での
衝撃や振動の伝播を減衰させることができる。例えば、
フロント作業機15で度々発生する「ガツン」という衝撃
を緩和できる。
作業機15内に用いることにより、フロント作業機15内で
各ピン回りのガタなどに因る衝撃や振動が発生すること
があっても、それらの衝撃や振動は、軸受装置51,55の
振動減衰材61により吸収して、フロント作業機15内での
衝撃や振動の伝播を減衰させることができる。例えば、
フロント作業機15で度々発生する「ガツン」という衝撃
を緩和できる。
【0030】さらに、フロント作業機15の付け根である
ブーム22の基端を回動自在に軸着するフロント作業機15
の基端枢着部にて、ブーム用ブラケット21とピン23との
間に振動減衰材61を有する軸受装置51を介在させたの
で、フロント作業機15から車両本体16へ伝播される衝撃
や振動を、このフロント作業機15の基端枢着部の軸受装
置51で吸収するから、車両本体16の上部旋回体13および
下部走行体11への衝撃や振動の伝播を減衰させることが
できるとともに、地面への衝撃や振動の伝播も結果的に
減衰させることができる。
ブーム22の基端を回動自在に軸着するフロント作業機15
の基端枢着部にて、ブーム用ブラケット21とピン23との
間に振動減衰材61を有する軸受装置51を介在させたの
で、フロント作業機15から車両本体16へ伝播される衝撃
や振動を、このフロント作業機15の基端枢着部の軸受装
置51で吸収するから、車両本体16の上部旋回体13および
下部走行体11への衝撃や振動の伝播を減衰させることが
できるとともに、地面への衝撃や振動の伝播も結果的に
減衰させることができる。
【0031】このため、フロント作業機15の金属同士の
接触部で発生した衝撃や振動などの固体伝播を緩和で
き、その部分での破損や騒音の発生を抑制でき、フロン
ト作業機15および車両本体16の強度および寿命を確保で
きるとともに、地面を通じて周囲環境に及ぼされる影響
を緩和できる。
接触部で発生した衝撃や振動などの固体伝播を緩和で
き、その部分での破損や騒音の発生を抑制でき、フロン
ト作業機15および車両本体16の強度および寿命を確保で
きるとともに、地面を通じて周囲環境に及ぼされる影響
を緩和できる。
【0032】一方、内径筒体62および外径筒体63は、グ
リスの供給を受けて本来の軸受メタルとして機能すると
ともに、振動減衰材61の形状を保ち、振動減衰材61の摩
耗を防ぐことができる。
リスの供給を受けて本来の軸受メタルとして機能すると
ともに、振動減衰材61の形状を保ち、振動減衰材61の摩
耗を防ぐことができる。
【0033】また、軸受装置51は、ブーム用ブラケット
21とピン23との間のみに嵌着するとともに、軸受装置55
は、ブームシリンダ33とピン32との間のみに嵌着するこ
とにより、1本のピン23または32に対し複数種の軸受装
置51,55の振動減衰材61が相乗的に作用しないようにす
る。これにより、フロント作業機15に不必要に大きな揺
れ動作、すなわちフローティング動作が生じない。
21とピン23との間のみに嵌着するとともに、軸受装置55
は、ブームシリンダ33とピン32との間のみに嵌着するこ
とにより、1本のピン23または32に対し複数種の軸受装
置51,55の振動減衰材61が相乗的に作用しないようにす
る。これにより、フロント作業機15に不必要に大きな揺
れ動作、すなわちフローティング動作が生じない。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軸受装置
に設けられた円筒形の振動減衰材により衝撃や振動を吸
収して、それらの伝播を減衰させることができ、金属同
士の接触部でなされる振動などの固体伝播を緩和でき
る。また、内径筒体および外径筒体が本来の軸受メタル
として機能するとともに、振動減衰材の形状を保ち、そ
の摩耗を防ぐことができる。
に設けられた円筒形の振動減衰材により衝撃や振動を吸
収して、それらの伝播を減衰させることができ、金属同
士の接触部でなされる振動などの固体伝播を緩和でき
る。また、内径筒体および外径筒体が本来の軸受メタル
として機能するとともに、振動減衰材の形状を保ち、そ
の摩耗を防ぐことができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、油圧ショベ
ルのフロント作業機にて一方の部材に他方の部材を回動
自在に軸着する軸部材に、振動減衰材を有する軸受装置
を嵌着したから、フロント作業機で発生した衝撃や振動
を振動減衰材により吸収して、フロント作業機での衝撃
や振動の伝播を減衰させることができ、フロント作業機
の強度および寿命を確保できるとともに、フロント作業
機で発生する振動や騒音などを緩和できる。
ルのフロント作業機にて一方の部材に他方の部材を回動
自在に軸着する軸部材に、振動減衰材を有する軸受装置
を嵌着したから、フロント作業機で発生した衝撃や振動
を振動減衰材により吸収して、フロント作業機での衝撃
や振動の伝播を減衰させることができ、フロント作業機
の強度および寿命を確保できるとともに、フロント作業
機で発生する振動や騒音などを緩和できる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、一方の部材
と軸部材との間および軸部材と他方の部材との間のいず
れか一方にのみ振動減衰材が介在するので、フロント作
業機に不必要な揺動が生じるおそれを防止できる。
と軸部材との間および軸部材と他方の部材との間のいず
れか一方にのみ振動減衰材が介在するので、フロント作
業機に不必要な揺動が生じるおそれを防止できる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、車両本体に
フロント作業機を枢着する基端枢着部の軸部材に嵌着さ
れた軸受装置の振動減衰材により、フロント作業機で発
生した衝撃や振動を吸収して、フロント作業機から車両
本体および地面への衝撃や振動の伝播を減衰させること
ができ、フロント作業機とともに車両本体の強度および
寿命を確保できるとともに、地面を通じて周囲環境に及
ぼされる振動や騒音などの影響を緩和できる。
フロント作業機を枢着する基端枢着部の軸部材に嵌着さ
れた軸受装置の振動減衰材により、フロント作業機で発
生した衝撃や振動を吸収して、フロント作業機から車両
本体および地面への衝撃や振動の伝播を減衰させること
ができ、フロント作業機とともに車両本体の強度および
寿命を確保できるとともに、地面を通じて周囲環境に及
ぼされる振動や騒音などの影響を緩和できる。
【図1】本発明に係る軸受装置の実施の一形態を示す軸
方向断面図である。
方向断面図である。
【図2】本発明に係る軸受装置の実施の他の形態を示す
軸方向断面図である。
軸方向断面図である。
【図3】同上軸受装置の径方向断面図である。
【図4】油圧ショベルを示す正面図である。
【図5】従来のメタルブッシュの使用例を示すブーム基
端の正面図である。
端の正面図である。
15 フロント作業機 16 車両本体 21 一方の部材としてのブーム用ブラケット 22 他方の部材としてのブーム 23 軸部材としてのピン 51 軸受装置 61 振動減衰材 62 内径筒体 63 外径筒体
Claims (4)
- 【請求項1】 振動の伝播を減衰させる円筒形の振動減
衰材と、 振動減衰材の内径側に一体化され軸部材と嵌合する内径
筒体と、 振動減衰材の外径側に一体化された外径筒体とを具備し
たことを特徴とする軸受装置。 - 【請求項2】 油圧ショベルの車両本体に取付けられた
フロント作業機にて一方の部材に他方の部材を回動自在
に軸着する軸部材に嵌着されたことを特徴とする請求項
1記載の軸受装置。 - 【請求項3】 一方の部材と軸部材との間および軸部材
と他方の部材との間のいずれか一方に嵌着されたことを
特徴とする請求項2記載の軸受装置。 - 【請求項4】 車両本体にフロント作業機を枢着する基
端枢着部の軸部材に嵌着されたことを特徴とする請求項
2または3記載の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22327297A JPH1161873A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22327297A JPH1161873A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1161873A true JPH1161873A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16795530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22327297A Withdrawn JPH1161873A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1161873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200066805A (ko) * | 2018-12-03 | 2020-06-11 | 스털링테크놀로지(주) | 방진기능을 향상시킨 링크구조를 갖는 진동리퍼 |
KR20230172349A (ko) * | 2022-06-15 | 2023-12-22 | (주) 대동이엔지 | 샹크와 투스의 결합장치 |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP22327297A patent/JPH1161873A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200066805A (ko) * | 2018-12-03 | 2020-06-11 | 스털링테크놀로지(주) | 방진기능을 향상시킨 링크구조를 갖는 진동리퍼 |
WO2020116857A1 (ko) * | 2018-12-03 | 2020-06-11 | 스털링테크놀로지(주) | 방진기능을 향상시킨 링크구조를 갖는 진동리퍼 |
US12098518B2 (en) | 2018-12-03 | 2024-09-24 | Sterling Technology Inc. | Vibration ripper having link structure with improved vibration isolating function |
KR20230172349A (ko) * | 2022-06-15 | 2023-12-22 | (주) 대동이엔지 | 샹크와 투스의 결합장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2019883B1 (en) | An arrangement for suspension of an operator cab on a work machine frame | |
JP4407958B2 (ja) | ブルドーザのブレード取付構造 | |
KR20090077382A (ko) | 사이드미러 고정수단이 구비된 중장비 | |
US20080078917A1 (en) | Engine mount | |
JPH1161873A (ja) | 軸受装置 | |
EP2662269B1 (fr) | Dispositif de suspension de cabine de véhicule | |
KR20080093582A (ko) | 빔형상의 보강부재가 구비된 굴삭기의 상부프레임 | |
JPH11236913A (ja) | 軸受装置 | |
JPH1016572A (ja) | 作業機のエンジン支持構造 | |
JPH05255950A (ja) | 作業機の運転室 | |
JP2005350948A (ja) | 油圧ショベルの保護装置 | |
CN216428396U (zh) | 一种防轴向移动的减震机构及挖掘机 | |
JPS6033175Y2 (ja) | バケツトの衝撃緩和装置 | |
JP4003642B2 (ja) | 建設機械のフック装置 | |
JP2001348904A (ja) | 作業機のドーザ装置 | |
JPH11140909A (ja) | 運転室付き建設機械 | |
KR200355988Y1 (ko) | 굴삭기의 엔진룸커버 보호장치 | |
SU870595A1 (ru) | Роторный экскаватор | |
JP2005170212A (ja) | 建設機械 | |
KR100315356B1 (ko) | 그물망 형태의 강관이 삽입된 로어 암 부쉬 | |
JP4133724B2 (ja) | サスペンションブッシュ用ワッシャ | |
JPH0445821Y2 (ja) | ||
JP2003072389A (ja) | エンジン装着装置 | |
KR0136236Y1 (ko) | 완충용 스티어링 스토퍼 | |
JPH0925905A (ja) | シリンダ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041102 |