JPH0925905A - シリンダ装置 - Google Patents
シリンダ装置Info
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- JPH0925905A JPH0925905A JP20141995A JP20141995A JPH0925905A JP H0925905 A JPH0925905 A JP H0925905A JP 20141995 A JP20141995 A JP 20141995A JP 20141995 A JP20141995 A JP 20141995A JP H0925905 A JPH0925905 A JP H0925905A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 チューブに飛散する土砂等の飛散方向が変化
した場合でも、チューブに土砂等が衝突するのを効果的
に防止し、円滑な作動を長期に亘って補償する。 【解決手段】 バケットシリンダ21のチューブ21A
外周面にクランプバンド24,25を各ボルト26等に
よって取付位置を変更可能に締付け固定すると共に、下
体29と上板32との間で挟着された各防振ゴム31を
クランプバンド24の外周面に固着された各ねじ座28
上に各ボルト30を介して着脱可能に取付け、さらに上
板32上にはプロテクタ33をボルト35等を介して着
脱可能に設け、プロテクタ33によってチューブ21A
外周面の左上側をその長さ方向に沿って覆うことによ
り、チューブガード装置22を構成する。このチューブ
ガード装置22により、矢示Eから飛散する土砂等の衝
撃物がチューブ21Aに衝突するのをプロテクタ33に
よってガードする。
した場合でも、チューブに土砂等が衝突するのを効果的
に防止し、円滑な作動を長期に亘って補償する。 【解決手段】 バケットシリンダ21のチューブ21A
外周面にクランプバンド24,25を各ボルト26等に
よって取付位置を変更可能に締付け固定すると共に、下
体29と上板32との間で挟着された各防振ゴム31を
クランプバンド24の外周面に固着された各ねじ座28
上に各ボルト30を介して着脱可能に取付け、さらに上
板32上にはプロテクタ33をボルト35等を介して着
脱可能に設け、プロテクタ33によってチューブ21A
外周面の左上側をその長さ方向に沿って覆うことによ
り、チューブガード装置22を構成する。このチューブ
ガード装置22により、矢示Eから飛散する土砂等の衝
撃物がチューブ21Aに衝突するのをプロテクタ33に
よってガードする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば産業機械、
建設機械等に好適に用いられるシリンダ装置に関し、特
に、シリンダチューブが周囲の岩石等に衝突して損傷さ
れるのを防止できるようにしたシリンダ装置に関する。
建設機械等に好適に用いられるシリンダ装置に関し、特
に、シリンダチューブが周囲の岩石等に衝突して損傷さ
れるのを防止できるようにしたシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来技術としてのボトムダンプ式
ローダバケットが設けられた油圧ショベルについて説明
する。
ローダバケットが設けられた油圧ショベルについて説明
する。
【0003】1は油圧モータ(図示せず)等によって走
行する下部走行体、2は該下部走行体1の上部に旋回装
置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞ
れ示し、該上部旋回体2は、骨組構造をなし前部に支持
ブラケット4Aが一体形成された旋回フレーム4と、該
旋回フレーム4上に設けられ、内部にエンジン、油圧ポ
ンプ(いずれも図示せず)を収容した機械室5と、該機
械室5の前部左側に位置して旋回フレーム4上に設けら
れた運転室6と、旋回フレーム4の後部側に設けられた
カウンタウェイト7とから大略構成されている。
行する下部走行体、2は該下部走行体1の上部に旋回装
置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞ
れ示し、該上部旋回体2は、骨組構造をなし前部に支持
ブラケット4Aが一体形成された旋回フレーム4と、該
旋回フレーム4上に設けられ、内部にエンジン、油圧ポ
ンプ(いずれも図示せず)を収容した機械室5と、該機
械室5の前部左側に位置して旋回フレーム4上に設けら
れた運転室6と、旋回フレーム4の後部側に設けられた
カウンタウェイト7とから大略構成されている。
【0004】8は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置8は、旋回フレー
ム4の支持ブラケット4Aにピン結合(結合部分は図示
せず)され、先端側に連結ブラケット9Aが固着された
ブーム9と、該ブーム9の連結ブラケット9Aにピン結
合されたアーム10と後述のバケット11とから大略構
成されている。
けられた作業装置を示し、該作業装置8は、旋回フレー
ム4の支持ブラケット4Aにピン結合(結合部分は図示
せず)され、先端側に連結ブラケット9Aが固着された
ブーム9と、該ブーム9の連結ブラケット9Aにピン結
合されたアーム10と後述のバケット11とから大略構
成されている。
【0005】11はアーム10の先端側に設けられ、内
部に土砂等を収容するボトムダンプ式ローダバケット
(以下、バケット11という)を示し、該バケット11
はリアバケット11A、フロントバケット11Bおよび
リアバケット11A内に取付けられた一対の開閉シリン
ダ(図示せず)等から形成されている。そして、バケッ
ト11は、該リアバケット11Aの後部に固着されたア
ーム用取付ブラケット11Cを介してアーム10の先端
側にピン結合されている。
部に土砂等を収容するボトムダンプ式ローダバケット
(以下、バケット11という)を示し、該バケット11
はリアバケット11A、フロントバケット11Bおよび
リアバケット11A内に取付けられた一対の開閉シリン
ダ(図示せず)等から形成されている。そして、バケッ
ト11は、該リアバケット11Aの後部に固着されたア
ーム用取付ブラケット11Cを介してアーム10の先端
側にピン結合されている。
【0006】12は旋回フレーム4の支持ブラケット4
Aとブーム9の連結ブラケット9Aとの間にピン結合さ
れた一対のブームシリンダ(一方のみ図示)、13はブ
ーム9とアーム10との間にピン結合されたアームシリ
ンダ、14は同じくブーム9とアーム10との間にピン
結合されたレベルシリンダをそれぞれ示している。そし
て、これらブームシリンダ12、アームシリンダ13お
よびレベルシリンダ14は、後述のバケットシリンダ1
5と共にそれぞれ当該油圧ショベルのシリンダ装置を構
成している。
Aとブーム9の連結ブラケット9Aとの間にピン結合さ
れた一対のブームシリンダ(一方のみ図示)、13はブ
ーム9とアーム10との間にピン結合されたアームシリ
ンダ、14は同じくブーム9とアーム10との間にピン
結合されたレベルシリンダをそれぞれ示している。そし
て、これらブームシリンダ12、アームシリンダ13お
よびレベルシリンダ14は、後述のバケットシリンダ1
5と共にそれぞれ当該油圧ショベルのシリンダ装置を構
成している。
【0007】15はブーム9とバケット11との間に設
けられたバケットシリンダを示し、該バケットシリンダ
15は、内部にピストン(図示せず)が摺動可能に挿嵌
されたチューブ15Aと、一端側が該チューブ15A内
のピストンに固着され、他端側(突出端側)がチューブ
15内に給排される作動油によって該チューブ15A内
から外部へと伸縮可能に突出したロッド15Bとからな
っている。また、チューブ15Aの基端側(以下、ボト
ム側という)はバケット11のアーム用取付ブラケット
11Cにピン結合され、ロッド15Bの突出端側は、ブ
ーム9の連結ブラケット9Aにピン結合されている。そ
して、バケットシリンダ15はロッド15Bを伸縮させ
ることにより、バケット11をアーム10に対して回動
させるようにしている。
けられたバケットシリンダを示し、該バケットシリンダ
15は、内部にピストン(図示せず)が摺動可能に挿嵌
されたチューブ15Aと、一端側が該チューブ15A内
のピストンに固着され、他端側(突出端側)がチューブ
15内に給排される作動油によって該チューブ15A内
から外部へと伸縮可能に突出したロッド15Bとからな
っている。また、チューブ15Aの基端側(以下、ボト
ム側という)はバケット11のアーム用取付ブラケット
11Cにピン結合され、ロッド15Bの突出端側は、ブ
ーム9の連結ブラケット9Aにピン結合されている。そ
して、バケットシリンダ15はロッド15Bを伸縮させ
ることにより、バケット11をアーム10に対して回動
させるようにしている。
【0008】このように構成される油圧ショベルでは、
土砂等の掘削作業を行うときに、図5に示すようにブー
ムシリンダ12およびアームシリンダ13によりブーム
9およびアーム10を俯仰動させ、バケット11をバケ
ットシリンダ15により回動させて土砂等の掘削作業を
行う。
土砂等の掘削作業を行うときに、図5に示すようにブー
ムシリンダ12およびアームシリンダ13によりブーム
9およびアーム10を俯仰動させ、バケット11をバケ
ットシリンダ15により回動させて土砂等の掘削作業を
行う。
【0009】ここで、バケット11による掘削は、例え
ば図5に示すように、位置Aでバケット11を土砂内に
差込んた状態で位置B(実線)へと押し進めて土砂を掘
り起し、このときにバケット11内に収容された土砂D
を位置C(一点鎖線)で抱込む。そして、バケット11
内に収容された土砂Dは、開閉シリンダによりフロント
バケット11Bをリアバケット11Aに対して回動させ
ることによってトラック等に積込まれる。
ば図5に示すように、位置Aでバケット11を土砂内に
差込んた状態で位置B(実線)へと押し進めて土砂を掘
り起し、このときにバケット11内に収容された土砂D
を位置C(一点鎖線)で抱込む。そして、バケット11
内に収容された土砂Dは、開閉シリンダによりフロント
バケット11Bをリアバケット11Aに対して回動させ
ることによってトラック等に積込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルでは、バケット11による掘
削作業時において、特にバケット11を位置Aから位置
Bへと押し進めるときに、バケット11によって掘り起
こされた土砂の一部は図5に示すように、バケット11
のフロントバケット11B側面からリアバケット11A
の背面側へと廻込み(図2参照)、バケットシリンダ1
5のチューブ15A等に衝突してしまう場合が生じる。
また、チューブ15Aのボトム側はバケット11側に位
置するため、掘削時に土砂、岩石等に直接衝突し易くな
り、これによってもチューブ15Aは破損、損傷してし
まう場合が生じる。
来技術による油圧ショベルでは、バケット11による掘
削作業時において、特にバケット11を位置Aから位置
Bへと押し進めるときに、バケット11によって掘り起
こされた土砂の一部は図5に示すように、バケット11
のフロントバケット11B側面からリアバケット11A
の背面側へと廻込み(図2参照)、バケットシリンダ1
5のチューブ15A等に衝突してしまう場合が生じる。
また、チューブ15Aのボトム側はバケット11側に位
置するため、掘削時に土砂、岩石等に直接衝突し易くな
り、これによってもチューブ15Aは破損、損傷してし
まう場合が生じる。
【0011】このようにバケットシリンダ15のチュー
ブ15Aが破損、損傷を受けると、該チューブ15Aの
内部から油液等が流出して、バケットシリンダ15の円
滑な作動が妨げられてしまうという問題がある。
ブ15Aが破損、損傷を受けると、該チューブ15Aの
内部から油液等が流出して、バケットシリンダ15の円
滑な作動が妨げられてしまうという問題がある。
【0012】このような従来技術の問題点を解決するた
め、他の従来技術として、例えば、バケットシリンダの
チューブ外周面にねじ座を溶接手段によって固着して設
け、該チューブの長さ方向に沿って延びるプロテクタを
該ねじ座を用いてチューブ外周側に一体に設けることに
より、チューブに土砂等が衝突するのを該プロテクタに
よって防止するようにしたものが知られている。
め、他の従来技術として、例えば、バケットシリンダの
チューブ外周面にねじ座を溶接手段によって固着して設
け、該チューブの長さ方向に沿って延びるプロテクタを
該ねじ座を用いてチューブ外周側に一体に設けることに
より、チューブに土砂等が衝突するのを該プロテクタに
よって防止するようにしたものが知られている。
【0013】しかし、このような他の従来技術では、ね
じ座がバケットシリンダのチューブ外周面に一体形成さ
れているため、作業現場の環境変化等に伴ってチューブ
に土砂が飛散したり、掘削しているバケットの両側から
崩落してくる土砂等が衝突や接触する方向が変化するよ
うな場合には、この変化に応じてプロテクタの取付位置
を変更することが困難となり、該プロテクタによってチ
ューブを土砂、岩石等から必ずしも十分にはガードでき
ないという問題があった。
じ座がバケットシリンダのチューブ外周面に一体形成さ
れているため、作業現場の環境変化等に伴ってチューブ
に土砂が飛散したり、掘削しているバケットの両側から
崩落してくる土砂等が衝突や接触する方向が変化するよ
うな場合には、この変化に応じてプロテクタの取付位置
を変更することが困難となり、該プロテクタによってチ
ューブを土砂、岩石等から必ずしも十分にはガードでき
ないという問題があった。
【0014】また、このような他の従来技術では、プロ
テクタはねじ座に直接取付けられているため、プロテク
タに土砂、岩石等が衝突した場合には、このときに生じ
る振動がチューブ側に直接伝わって該チューブが早期に
劣化、損傷してしまうという問題がある。
テクタはねじ座に直接取付けられているため、プロテク
タに土砂、岩石等が衝突した場合には、このときに生じ
る振動がチューブ側に直接伝わって該チューブが早期に
劣化、損傷してしまうという問題がある。
【0015】しかも、このような他の従来技術では、チ
ューブに対してねじ座が溶接されているため、掘削作業
時にはチューブ内で作動油に高圧が作用したとき、この
圧力はチューブの外周面とねじ座の取付部位等に余分な
応力として作用し、この取付部位にクラック等が入って
しまうという問題がある。
ューブに対してねじ座が溶接されているため、掘削作業
時にはチューブ内で作動油に高圧が作用したとき、この
圧力はチューブの外周面とねじ座の取付部位等に余分な
応力として作用し、この取付部位にクラック等が入って
しまうという問題がある。
【0016】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、チューブに飛散する土砂等の飛散方向が
変化した場合でも、チューブに土砂等が衝突するのを効
果的に防止し、円滑な作動を長期に亘って補償できるよ
うにしたシリンダ装置を提供することを目的とする。
されたもので、チューブに飛散する土砂等の飛散方向が
変化した場合でも、チューブに土砂等が衝突するのを効
果的に防止し、円滑な作動を長期に亘って補償できるよ
うにしたシリンダ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、チューブと、該チューブ内から伸縮
可能に突出するロッドとからなるシリンダ装置に適用さ
れる。
ために、本発明は、チューブと、該チューブ内から伸縮
可能に突出するロッドとからなるシリンダ装置に適用さ
れる。
【0018】そして、請求項1の発明が採用する特徴
は、前記チューブに取付位置を変更可能にチューブガー
ド装置を設けたことにある。
は、前記チューブに取付位置を変更可能にチューブガー
ド装置を設けたことにある。
【0019】また、請求項2の発明が採用する特徴は、
前記チューブガード装置を、チューブの外周に締付固定
されるクランプ機構と、該クランプ機構に設けられる防
振ゴムと、該防振ゴムに設けられ、該チューブの長さ方
向に沿って延びるプロテクタとから構成したことにあ
る。
前記チューブガード装置を、チューブの外周に締付固定
されるクランプ機構と、該クランプ機構に設けられる防
振ゴムと、該防振ゴムに設けられ、該チューブの長さ方
向に沿って延びるプロテクタとから構成したことにあ
る。
【0020】さらに請求項3の発明が採用する特徴は、
前記チューブガード装置を、チューブの外周に締付固定
されるクランプ機構と、該クランプ機構に周方向に離間
して固着して設けられるねじ座と、該各ねじ座に着脱可
能に設けられる下板と、該下板に設けられる防振ゴム
と、該防振ゴムに設けられるプロテクタとから構成した
ことにある。
前記チューブガード装置を、チューブの外周に締付固定
されるクランプ機構と、該クランプ機構に周方向に離間
して固着して設けられるねじ座と、該各ねじ座に着脱可
能に設けられる下板と、該下板に設けられる防振ゴム
と、該防振ゴムに設けられるプロテクタとから構成した
ことにある。
【0021】さらにまた、請求項4の発明が採用する特
徴は、前記チューブのボトム側を油圧ショベルのバケッ
トに取付け、前記ボトムの突出側を油圧ショベルのアー
ムに取付けたことにある。
徴は、前記チューブのボトム側を油圧ショベルのバケッ
トに取付け、前記ボトムの突出側を油圧ショベルのアー
ムに取付けたことにある。
【0022】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明によれ
ば、チューブに土砂等の衝撃物が衝突する場合には、こ
の衝撃物の衝突方向(衝突位置)に対応した位置にチュ
ーブガード装置を取付けることができ、該チューブガー
ド装置によって衝撃物からチューブを確実にガードする
ことができる。
ば、チューブに土砂等の衝撃物が衝突する場合には、こ
の衝撃物の衝突方向(衝突位置)に対応した位置にチュ
ーブガード装置を取付けることができ、該チューブガー
ド装置によって衝撃物からチューブを確実にガードする
ことができる。
【0023】この場合、請求項2に記載の発明によれ
ば、チューブガード装置を、チューブの外周に締付固定
されるクランプ機構と、該クランプ機構に設けられる防
振ゴムと、該防振ゴムに設けられ、該チューブの長さ方
向に沿って延びるプロテクタとから構成することによっ
て、クランプ機構の固定位置を変えることにより、チュ
ーブガード装置の取付位置を容易に変更することができ
る。
ば、チューブガード装置を、チューブの外周に締付固定
されるクランプ機構と、該クランプ機構に設けられる防
振ゴムと、該防振ゴムに設けられ、該チューブの長さ方
向に沿って延びるプロテクタとから構成することによっ
て、クランプ機構の固定位置を変えることにより、チュ
ーブガード装置の取付位置を容易に変更することができ
る。
【0024】また、プロテクタに衝撃物が衝突するとき
には、このときに生じる衝撃力(振動)を防振ゴムによ
って吸収でき、この振動がチューブに直接伝わるのを阻
止することができる。
には、このときに生じる衝撃力(振動)を防振ゴムによ
って吸収でき、この振動がチューブに直接伝わるのを阻
止することができる。
【0025】また、請求項3に記載の発明によれば、チ
ューブガード装置を、チューブの外周に締付固定される
クランプ機構と、該クランプ機構に周方向に離間して固
着して設けられるねじ座と、該各ねじ座に着脱可能に設
けられる下板と、該下板に設けられる防振ゴムと、該防
振ゴムに設けられるプロテクタとから構成することによ
って、ロッドの伸縮動作によってチューブ内の作動油に
高圧が作用しても、ねじ座はクランプ機構に固着されチ
ューブ内の圧力は該クランプ機構に作用することはない
から、ねじ座とクランプ機構との取付部位あるいは、ね
じ座と下板との間に余分な応力が作用するのを阻止でき
る。
ューブガード装置を、チューブの外周に締付固定される
クランプ機構と、該クランプ機構に周方向に離間して固
着して設けられるねじ座と、該各ねじ座に着脱可能に設
けられる下板と、該下板に設けられる防振ゴムと、該防
振ゴムに設けられるプロテクタとから構成することによ
って、ロッドの伸縮動作によってチューブ内の作動油に
高圧が作用しても、ねじ座はクランプ機構に固着されチ
ューブ内の圧力は該クランプ機構に作用することはない
から、ねじ座とクランプ機構との取付部位あるいは、ね
じ座と下板との間に余分な応力が作用するのを阻止でき
る。
【0026】さらに請求項4に記載の発明によれば、チ
ューブのボトム側を油圧ショベルのバケットに取付け、
ロッドの突出側を油圧ショベルのアームに取付けること
によって、バケットによる土砂等の掘削時には土砂等が
チューブに衝突するのをチューブガード装置によって確
実にガードすることができる。
ューブのボトム側を油圧ショベルのバケットに取付け、
ロッドの突出側を油圧ショベルのアームに取付けること
によって、バケットによる土砂等の掘削時には土砂等が
チューブに衝突するのをチューブガード装置によって確
実にガードすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図4に基づいて説明する。なお、実施例では前述した
図5に示す従来技術と同一構成要素には同一符号を付
し、その説明は省略する。
し図4に基づいて説明する。なお、実施例では前述した
図5に示す従来技術と同一構成要素には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0028】図中、21,21はブーム9とバケット1
1との間に設けられた本実施例による左,右一対のシリ
ンダ装置としてのバケットシリンダを示し、該バケット
シリンダ21は従来技術で述べたバケットシリンダ15
と同様に、ボトム側がバケット11のアーム用取付ブラ
ケット11Cにピン結合されたチューブ21Aと、該チ
ューブ21A内から伸縮可能に突出し、その突出端側が
ブーム9の連結ブラケット9Aにピン結合されたロッド
21Bとから形成されているものの、各バケットシリン
ダ21には図1に示すようにそのバケット11側に位置
する外周面に後述の各チューブガード装置22がそれぞ
れ装着されている。
1との間に設けられた本実施例による左,右一対のシリ
ンダ装置としてのバケットシリンダを示し、該バケット
シリンダ21は従来技術で述べたバケットシリンダ15
と同様に、ボトム側がバケット11のアーム用取付ブラ
ケット11Cにピン結合されたチューブ21Aと、該チ
ューブ21A内から伸縮可能に突出し、その突出端側が
ブーム9の連結ブラケット9Aにピン結合されたロッド
21Bとから形成されているものの、各バケットシリン
ダ21には図1に示すようにそのバケット11側に位置
する外周面に後述の各チューブガード装置22がそれぞ
れ装着されている。
【0029】そして、バケットシリンダ21のチューブ
21Aには、図1に示すように機械室5のポンプからの
圧油を該チューブ21A内のボトム側(バケット21
側)とロッド21B側とに給排すべく給排配管21C,
21Dがそれぞれ接続され、ロッド21Bをチューブ2
1Aに対して伸縮させるようにしている。
21Aには、図1に示すように機械室5のポンプからの
圧油を該チューブ21A内のボトム側(バケット21
側)とロッド21B側とに給排すべく給排配管21C,
21Dがそれぞれ接続され、ロッド21Bをチューブ2
1Aに対して伸縮させるようにしている。
【0030】22,22は各バケットシリンダ21のチ
ューブ21Aに設けられた一対のチューブガード装置を
示し、該チューブガード装置22は、後述でそれぞれ述
べるように、チューブ21Aの外周面に締付固定される
各クランプ機構23と、該各クランプ機構23に固着し
て設けられる各ねじ座28と、該各ねじ座28に着脱可
能に設けられる各下板29と、該各下板29上に設けら
れる各防振ゴム31と、各下板29との間で該各防振ゴ
ム31を挟持する各上板32と、該各上板32に設けら
れるプロテクタ33とから大略構成されている。
ューブ21Aに設けられた一対のチューブガード装置を
示し、該チューブガード装置22は、後述でそれぞれ述
べるように、チューブ21Aの外周面に締付固定される
各クランプ機構23と、該各クランプ機構23に固着し
て設けられる各ねじ座28と、該各ねじ座28に着脱可
能に設けられる各下板29と、該各下板29上に設けら
れる各防振ゴム31と、各下板29との間で該各防振ゴ
ム31を挟持する各上板32と、該各上板32に設けら
れるプロテクタ33とから大略構成されている。
【0031】そして、一方のチューブガード装置22
は、図2に示すように左側チューブ21Aの外周面で左
側上半分に位置する部位に長さ方向に沿って装着され、
これによって土砂等が例えばリアバケット11A(バケ
ット11)の左側側面側から矢示E方向へ向けて左側チ
ューブ21Aに衝突するのを防止するようにしている。
同様に、他方のチューブガード装置22は、該右側チュ
ーブ21Aの外周面で右側上半分に位置する部位に長さ
方向にそって装着され、これによって矢示E′からの土
砂等が右側チューブ21Aに衝突するのを防止するよう
にしている。
は、図2に示すように左側チューブ21Aの外周面で左
側上半分に位置する部位に長さ方向に沿って装着され、
これによって土砂等が例えばリアバケット11A(バケ
ット11)の左側側面側から矢示E方向へ向けて左側チ
ューブ21Aに衝突するのを防止するようにしている。
同様に、他方のチューブガード装置22は、該右側チュ
ーブ21Aの外周面で右側上半分に位置する部位に長さ
方向にそって装着され、これによって矢示E′からの土
砂等が右側チューブ21Aに衝突するのを防止するよう
にしている。
【0032】23,23はバケットシリンダ21の左側
チューブ21Aに長さ方向に沿って互いに離間して設け
られた一対のクランプ機構を示し、該クランプ機構23
は左側チューブ21Aの外周面に右斜め上方向と左斜め
下方向とから挟み込むようにしてそれぞれ取付けられた
クランプバンド24,25と、該各クランプバンド2
4,25を左側チューブ21Aに締付け固定するための
4個のボルト26,26,…と4個のナット27,2
7,…とからなっている。
チューブ21Aに長さ方向に沿って互いに離間して設け
られた一対のクランプ機構を示し、該クランプ機構23
は左側チューブ21Aの外周面に右斜め上方向と左斜め
下方向とから挟み込むようにしてそれぞれ取付けられた
クランプバンド24,25と、該各クランプバンド2
4,25を左側チューブ21Aに締付け固定するための
4個のボルト26,26,…と4個のナット27,2
7,…とからなっている。
【0033】ここで、各クランプバンド24,25は図
3に示すように、金属等の細長の板材から断面略半円形
状に形成され、その一端側は外側にL字状に折り曲げら
れて連結部24A,25Aとなり、他端側は外側にL字
状に折り曲げられ、先端部が断面略「し」字状に屈曲さ
れた連結部24B,25Bとなっている。
3に示すように、金属等の細長の板材から断面略半円形
状に形成され、その一端側は外側にL字状に折り曲げら
れて連結部24A,25Aとなり、他端側は外側にL字
状に折り曲げられ、先端部が断面略「し」字状に屈曲さ
れた連結部24B,25Bとなっている。
【0034】そして、各クランプバンド24,25は連
結部24B,25Bの先端面を連結部24A,25Aに
当接させ、各ナット27を各ボルト26に螺着すること
により、左側チューブ21A外周面に取付位置を変更可
能に締付け固定されている。また、バケットシリンダ2
1の右側チューブ21Aにも上述した各クランプ機構2
3と同様のクランプ機構(図示せず)が締付け固定され
て設けられている。
結部24B,25Bの先端面を連結部24A,25Aに
当接させ、各ナット27を各ボルト26に螺着すること
により、左側チューブ21A外周面に取付位置を変更可
能に締付け固定されている。また、バケットシリンダ2
1の右側チューブ21Aにも上述した各クランプ機構2
3と同様のクランプ機構(図示せず)が締付け固定され
て設けられている。
【0035】28,28はクランプバンド24の外周面
にそれぞれ周方向に互いに離間して設けられたねじ座を
示し、該各ねじ座28は図3に示すように、断面略四角
状に形成され、各クランプバンド24外周面の上側およ
び左側に位置する部位に、それぞれ溶接等の手段によっ
て固着されている。そして、各ねじ座28の中央部には
後述の下板29を取付けるためのねじ穴28A,28A
が形成されている。
にそれぞれ周方向に互いに離間して設けられたねじ座を
示し、該各ねじ座28は図3に示すように、断面略四角
状に形成され、各クランプバンド24外周面の上側およ
び左側に位置する部位に、それぞれ溶接等の手段によっ
て固着されている。そして、各ねじ座28の中央部には
後述の下板29を取付けるためのねじ穴28A,28A
が形成されている。
【0036】29,29は各ねじ座28上に設けられた
下板を示し、該下板29は図3および図4に示すよう
に、細長の板材からプレス成形等の手段によりスプリン
グ板として形成され、中央部が胴板部29Aとなり、該
胴板部29Aの左,右両端部は支持部29B,29Bと
なり、さらに該胴板部29Aと各支持部29Bとの間
は、逆「へ」字状に屈曲し、後述の各防振ゴム31が取
付られるゴム取付板部29C,29Cとなっている。
下板を示し、該下板29は図3および図4に示すよう
に、細長の板材からプレス成形等の手段によりスプリン
グ板として形成され、中央部が胴板部29Aとなり、該
胴板部29Aの左,右両端部は支持部29B,29Bと
なり、さらに該胴板部29Aと各支持部29Bとの間
は、逆「へ」字状に屈曲し、後述の各防振ゴム31が取
付られるゴム取付板部29C,29Cとなっている。
【0037】また、下板29の支持部29Bにはボルト
貫通穴29B1 ,29B1 が穿設され、下板29はボル
ト30,30を各ボルト貫通穴29B1 を介して各ねじ
座28の各ねじ穴28Aに螺着することにより各ねじ座
28上に着脱可能に一体に設けられている。そして、各
下板29は、土砂等が後述のプロテクタ33に衝突する
ときの衝突力(振動)を後述の防振ゴム31と共に吸収
している。
貫通穴29B1 ,29B1 が穿設され、下板29はボル
ト30,30を各ボルト貫通穴29B1 を介して各ねじ
座28の各ねじ穴28Aに螺着することにより各ねじ座
28上に着脱可能に一体に設けられている。そして、各
下板29は、土砂等が後述のプロテクタ33に衝突する
ときの衝突力(振動)を後述の防振ゴム31と共に吸収
している。
【0038】31,31は下板29と後述の上板32と
の間に介在した状態で設けられた一対の防振ゴムを示
し、該防振ゴム31は、円柱状または角柱状に形成さ
れ、隣合う一方の各端面が下板29のゴム取付板部29
Cに、これら各端面と対向する他方の各端面は後述の上
板32にそれぞれ溶着、接着等の手段によって固着され
ている。
の間に介在した状態で設けられた一対の防振ゴムを示
し、該防振ゴム31は、円柱状または角柱状に形成さ
れ、隣合う一方の各端面が下板29のゴム取付板部29
Cに、これら各端面と対向する他方の各端面は後述の上
板32にそれぞれ溶着、接着等の手段によって固着され
ている。
【0039】そして、前記各防振ゴム31は、土砂等が
プロテクタ33に衝突するときに生じる衝撃力(振動)
を吸収し、この衝撃力が各バケットシリンダ21のチュ
ーブ21A側に伝達するのを防止している。
プロテクタ33に衝突するときに生じる衝撃力(振動)
を吸収し、この衝撃力が各バケットシリンダ21のチュ
ーブ21A側に伝達するのを防止している。
【0040】32,32は各防振ゴム31上に設けられ
た上板を示し、該上板32は図3および図4に示すよう
に、細長の板材から断面略コ字状に形成され、中央部に
は後述の各ボルト34を貫通させるためのボルト貫通穴
32A,32Aが長さ方向に沿って互いに離間して穿設
されている。そして、各上板32はその左,右両側に位
置する内側面と各下板29との間で各防振ゴム31を挟
持している。
た上板を示し、該上板32は図3および図4に示すよう
に、細長の板材から断面略コ字状に形成され、中央部に
は後述の各ボルト34を貫通させるためのボルト貫通穴
32A,32Aが長さ方向に沿って互いに離間して穿設
されている。そして、各上板32はその左,右両側に位
置する内側面と各下板29との間で各防振ゴム31を挟
持している。
【0041】33,33は各バケットシリンダ21の各
チューブ21Aにその長さ方向に沿って設けられたプロ
テクタを示し、該プロテクタ33は図3に示すように、
バケットシリンダ21のチューブ21Aの直径よりも十
分長い幅寸法を有する細長の板材からプレス成形等の手
段によって断面略コ字状に形成され、中央部が上板32
に当接するプロテクタ本体33Aとなり、該プロテクタ
本体33Aの左,右両端側は、先端部が外側に向けて
「ハ」字状に開いた傘部33B,33Bとなっている。
チューブ21Aにその長さ方向に沿って設けられたプロ
テクタを示し、該プロテクタ33は図3に示すように、
バケットシリンダ21のチューブ21Aの直径よりも十
分長い幅寸法を有する細長の板材からプレス成形等の手
段によって断面略コ字状に形成され、中央部が上板32
に当接するプロテクタ本体33Aとなり、該プロテクタ
本体33Aの左,右両端側は、先端部が外側に向けて
「ハ」字状に開いた傘部33B,33Bとなっている。
【0042】そして、プロテクタ本体33Aには、各上
板32の各ボルト貫通穴32A1 と対応する位置にそれ
ぞれボルト貫通穴33A1 ,33A1 (2個のみ図示)
が穿設され、プロテクタ33は該各ボルト貫通穴32A
1 ,33A1 を介してボルト34,34にナット35,
35(いずれも2個のみ図示)を螺着することにより上
板32に一体に取付られている。
板32の各ボルト貫通穴32A1 と対応する位置にそれ
ぞれボルト貫通穴33A1 ,33A1 (2個のみ図示)
が穿設され、プロテクタ33は該各ボルト貫通穴32A
1 ,33A1 を介してボルト34,34にナット35,
35(いずれも2個のみ図示)を螺着することにより上
板32に一体に取付られている。
【0043】ここで、各プロテクタ33は、各クランプ
機構23の取付位置を調整することにより、各プロテク
タ本体33Aの外側面がそれぞれ矢示E、矢示E′に対
してほぼ直角をなすように位置決めされ、これによって
矢示E、矢示E′からの土砂等がバケットシリンダ21
の各チューブ21Aに衝突するのを防止するようにして
いる。
機構23の取付位置を調整することにより、各プロテク
タ本体33Aの外側面がそれぞれ矢示E、矢示E′に対
してほぼ直角をなすように位置決めされ、これによって
矢示E、矢示E′からの土砂等がバケットシリンダ21
の各チューブ21Aに衝突するのを防止するようにして
いる。
【0044】なお、36,36はバケット11のフロン
トバケット11Bをリアバケット11Aに対して開閉す
るための開閉シリンダで、37はアーム10の先端側に
設けられ、バケット11のアーム用取付ブラケット11
Cに対して回動可能にピン結合されたバケット側ボス部
で、38,38は各バケットシリンダ21のチューブ2
1Aボトム側をバケット11のアーム用取付ブラケット
11Cと共に挟持し、各チューブ21Aをバケット11
に回動可能にピン結合するための補助ブラケットをそれ
ぞれ示している。
トバケット11Bをリアバケット11Aに対して開閉す
るための開閉シリンダで、37はアーム10の先端側に
設けられ、バケット11のアーム用取付ブラケット11
Cに対して回動可能にピン結合されたバケット側ボス部
で、38,38は各バケットシリンダ21のチューブ2
1Aボトム側をバケット11のアーム用取付ブラケット
11Cと共に挟持し、各チューブ21Aをバケット11
に回動可能にピン結合するための補助ブラケットをそれ
ぞれ示している。
【0045】本実施例による油圧ショベルのシリンダ装
置は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動は
従来技術によるものと格別差異はない。
置は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動は
従来技術によるものと格別差異はない。
【0046】然るに、本実施例では、バケットシリンダ
21の各チューブ21A外周面に各クランプバンド2
4,25を各ボルト26,26等によって取付位置を変
更可能に締付け固定する。また、下板29をクランプバ
ンド24の外周面に固着された各ねじ座28上に各ボル
ト30を介して着脱可能に取付け、さらに上板32上に
はプロテクタ33を各ボルト35等を介して着脱可能に
設け、該プロテクタ33によって左側チューブ21A外
周面の左上側および右側チューブ21A外周面の右上側
をその長さ方向に沿って覆うようにする。
21の各チューブ21A外周面に各クランプバンド2
4,25を各ボルト26,26等によって取付位置を変
更可能に締付け固定する。また、下板29をクランプバ
ンド24の外周面に固着された各ねじ座28上に各ボル
ト30を介して着脱可能に取付け、さらに上板32上に
はプロテクタ33を各ボルト35等を介して着脱可能に
設け、該プロテクタ33によって左側チューブ21A外
周面の左上側および右側チューブ21A外周面の右上側
をその長さ方向に沿って覆うようにする。
【0047】本実施例によるチューブガード装置はこの
ように構成されるから、バケット11による土砂等の掘
削時に、リアバケット11Aの両側面側から土砂、岩石
等が矢示E,E′へ向けて飛散したとしても、各プロテ
クタ33によって各チューブ21Aに衝突するのを防止
できると共に、土砂等の飛散方向が変化した場合でも、
クランプ機構23の取付位置を調整し、プロテクタ33
をチューブ21Aに対して前記飛散方向に対応した位置
に変更(位置決め)することにより、チューブ21Aに
土砂等が直接衝突するのを防止することができる。
ように構成されるから、バケット11による土砂等の掘
削時に、リアバケット11Aの両側面側から土砂、岩石
等が矢示E,E′へ向けて飛散したとしても、各プロテ
クタ33によって各チューブ21Aに衝突するのを防止
できると共に、土砂等の飛散方向が変化した場合でも、
クランプ機構23の取付位置を調整し、プロテクタ33
をチューブ21Aに対して前記飛散方向に対応した位置
に変更(位置決め)することにより、チューブ21Aに
土砂等が直接衝突するのを防止することができる。
【0048】また、各プロテクタ33に土砂等が衝突し
たときには、このときに生じる衝突力を各防振ゴム31
あるいは下板29のバネ性でもって吸収することがで
き、この振動が各チューブ21Aに直接伝振するのを阻
止することができる。
たときには、このときに生じる衝突力を各防振ゴム31
あるいは下板29のバネ性でもって吸収することがで
き、この振動が各チューブ21Aに直接伝振するのを阻
止することができる。
【0049】さらに、掘削作業時に各チューブ21Aが
内部で生じる作動油の作動熱等により径方向に熱膨張し
た場合でも、各クランプバンド24,25の締付強度を
各ボルト26等を介して調整することにより、各クラン
プバンド24,25と各チューブ21Aとの間に若干の
クリアランスを確保することができ、クランプバンド2
4が弾性変形して該クランプバンド24と各ねじ座28
との間の取付部位等に余分な応力等が作用するのを抑制
でき、この取受部位にクラック等が生じるのを効果的に
防止することができる。
内部で生じる作動油の作動熱等により径方向に熱膨張し
た場合でも、各クランプバンド24,25の締付強度を
各ボルト26等を介して調整することにより、各クラン
プバンド24,25と各チューブ21Aとの間に若干の
クリアランスを確保することができ、クランプバンド2
4が弾性変形して該クランプバンド24と各ねじ座28
との間の取付部位等に余分な応力等が作用するのを抑制
でき、この取受部位にクラック等が生じるのを効果的に
防止することができる。
【0050】従って、本実施例によれば、作業現場の環
境変化に伴い、各チューブ21Aに飛散する土砂等の飛
散方向が変化した場合でも、各チューブガード装置22
によってこの土砂等が各チューブ21Aに衝突するのを
確実にガードできると共に、このときに生じる衝撃力が
各チューブ21Aに伝振するのを抑制でき、これによっ
て各チューブ21Aが破損、損傷するのを防止すること
ができ、各バケットシリンダ21の円滑な作動を長期に
亘って補償することができる。
境変化に伴い、各チューブ21Aに飛散する土砂等の飛
散方向が変化した場合でも、各チューブガード装置22
によってこの土砂等が各チューブ21Aに衝突するのを
確実にガードできると共に、このときに生じる衝撃力が
各チューブ21Aに伝振するのを抑制でき、これによっ
て各チューブ21Aが破損、損傷するのを防止すること
ができ、各バケットシリンダ21の円滑な作動を長期に
亘って補償することができる。
【0051】また、チューブガード装置22は各ボルト
26,30,35等を用いて各チューブ21Aに容易に
組付けることができ、該チューブガード装置22の組付
け作業時の作業効率を効果的に向上させることができ
る。
26,30,35等を用いて各チューブ21Aに容易に
組付けることができ、該チューブガード装置22の組付
け作業時の作業効率を効果的に向上させることができ
る。
【0052】さらに、各防振ゴム31あるいはプロテク
タ33等が劣化、損傷した場合には、各防振ゴム31、
プロテクタ33をそれぞれ単体で取替えることができ、
交換時のコストを効果的に低減できる。
タ33等が劣化、損傷した場合には、各防振ゴム31、
プロテクタ33をそれぞれ単体で取替えることができ、
交換時のコストを効果的に低減できる。
【0053】さらにまた、土砂が飛散したり、掘削した
バケットの両側から崩落してくる土砂の方向が変化する
ような場合には、クランプバンド25,26をゆるめ、
各クランプ機構23を図2中に一点鎖線で示すような方
向に変更することができる。従って各クランプ機構23
の取付位置の変更、修正も簡単である。
バケットの両側から崩落してくる土砂の方向が変化する
ような場合には、クランプバンド25,26をゆるめ、
各クランプ機構23を図2中に一点鎖線で示すような方
向に変更することができる。従って各クランプ機構23
の取付位置の変更、修正も簡単である。
【0054】なお、前記実施例では、各防振ゴム31を
下板29と上板32との間に2個設けるものとして述べ
たが、これに替えて、防振ゴム31を下板29と上板3
2との間に1個設けてもよく、またチューブガード装置
22の防振性をさらに高めるために防振ゴム31を3個
以上設けてもよい。
下板29と上板32との間に2個設けるものとして述べ
たが、これに替えて、防振ゴム31を下板29と上板3
2との間に1個設けてもよく、またチューブガード装置
22の防振性をさらに高めるために防振ゴム31を3個
以上設けてもよい。
【0055】また、前記実施例では、チューブガード装
置22を各バケットシリンダ21のチューブ21Aボト
ム側に設けるものとして述べたが、本実施例はこれに限
らず、チューブガード装置22をチューブ21Aのロッ
ド21B側まで延設してもよい。
置22を各バケットシリンダ21のチューブ21Aボト
ム側に設けるものとして述べたが、本実施例はこれに限
らず、チューブガード装置22をチューブ21Aのロッ
ド21B側まで延設してもよい。
【0056】また、前記実施例は、各防振ゴム31を上
板32に固着するものとして述べたが、本発明はこれに
限らず、上板32を廃止して該防振ゴム31をプロテク
タ33の下側面に直接固着するようにしてもよい。
板32に固着するものとして述べたが、本発明はこれに
限らず、上板32を廃止して該防振ゴム31をプロテク
タ33の下側面に直接固着するようにしてもよい。
【0057】また、前記実施例では、各防振ゴム31を
下板29に固着するもとして述べたが、本発明はこれに
限らず、下板29および各ねじ座28を廃止して、防振
ゴム31をクランプバンド24外周面に直接固着するよ
うにしてもよい。
下板29に固着するもとして述べたが、本発明はこれに
限らず、下板29および各ねじ座28を廃止して、防振
ゴム31をクランプバンド24外周面に直接固着するよ
うにしてもよい。
【0058】また、前記実施例では、クランプバンド2
4とプロテクタ33との間に各防振ゴム31等を設けた
が、本発明はこれに限らず、プロテクタ33をクランプ
バンド24に溶接等の手段によって直接固着するように
してもよい。
4とプロテクタ33との間に各防振ゴム31等を設けた
が、本発明はこれに限らず、プロテクタ33をクランプ
バンド24に溶接等の手段によって直接固着するように
してもよい。
【0059】さらに、前記実施例では、チューブガード
装置22をバケットシリンダ15のチューブ15Aに設
けるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、ブー
ムシリンダ12やアームシリンダ13等の他のシリンダ
装置にも設けてもよく、またバック方式の油圧ショベル
や油圧クレーン等の他の建設機械や産業機械等に使用さ
れるシリンダ装置にも広く適用されるものである。
装置22をバケットシリンダ15のチューブ15Aに設
けるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、ブー
ムシリンダ12やアームシリンダ13等の他のシリンダ
装置にも設けてもよく、またバック方式の油圧ショベル
や油圧クレーン等の他の建設機械や産業機械等に使用さ
れるシリンダ装置にも広く適用されるものである。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、チューブに取付位置を変更可能にチ
ューブガード装置に設けたから、土砂等の衝撃物がチュ
ーブに飛散する場合には、チューブに飛散する土砂等の
飛散方向が変化するような場合でも、チューブガード装
置によってこの土砂等をチューブから確実にガードする
ことができ、これによってチューブが破損、損傷するの
を効果的に防止することができる。
項1に記載の如く、チューブに取付位置を変更可能にチ
ューブガード装置に設けたから、土砂等の衝撃物がチュ
ーブに飛散する場合には、チューブに飛散する土砂等の
飛散方向が変化するような場合でも、チューブガード装
置によってこの土砂等をチューブから確実にガードする
ことができ、これによってチューブが破損、損傷するの
を効果的に防止することができる。
【0061】さらに、請求項2に記載の発明では、土砂
等がプロテクタに衝突することきに生じる衝撃力がチュ
ーブに直接伝振するのを防振ゴムによって効果的に吸収
でき、これによってチューブが破損、損傷するのを確実
に防止でき、当該シリンダ装置の円滑な作動を長期に亘
って補償することができる。
等がプロテクタに衝突することきに生じる衝撃力がチュ
ーブに直接伝振するのを防振ゴムによって効果的に吸収
でき、これによってチューブが破損、損傷するのを確実
に防止でき、当該シリンダ装置の円滑な作動を長期に亘
って補償することができる。
【0062】また、請求項3に記載の発明では、チュー
ブ内に高圧油が作用しても、クランプ機構とねじ座との
取付部位等にクラック等が生じるのを防止でき、チュー
ブガード装置の耐久性を大幅に向上させることができ
る。
ブ内に高圧油が作用しても、クランプ機構とねじ座との
取付部位等にクラック等が生じるのを防止でき、チュー
ブガード装置の耐久性を大幅に向上させることができ
る。
【0063】さらに、請求項4に記載の発明では、油圧
ショベルの掘削時等に作業現場の環境変化等に伴い土砂
等の飛散方向が変化した場合でも、チューブが早期に劣
化、損傷するのを効果的に防止できる。
ショベルの掘削時等に作業現場の環境変化等に伴い土砂
等の飛散方向が変化した場合でも、チューブが早期に劣
化、損傷するのを効果的に防止できる。
【図1】本発明の実施例によるチューブガード装置をチ
ューブに装着した状態を示す外観図である。
ューブに装着した状態を示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
る。
【図3】図2中のチューブガード装置等を拡大して示す
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図4】図1中のチューブガード装置等を拡大して示す
上面図である。
上面図である。
【図5】従来技術による油圧ショベルを示す外観図であ
る。
る。
10 アーム 11 バケット 21 バケットシリンダ 21A チューブ 21B ロッド 22 チューブガード装置 23 クランプ機構 24,25 クランプバンド 26 ボルト 27 ナット 28 ねじ座 29 下板 31 防振ゴム 32 上板 33 プロテクタ
Claims (4)
- 【請求項1】 チューブと、該チューブ内から伸縮可能
に突出するロッドとからなるシリンダ装置において、前
記チューブには取付位置を変更可能にチューブガード装
置を設けたことを特徴とするシリンダ装置。 - 【請求項2】 前記チューブガード装置は、チューブの
外周に締付固定されるクランプ機構と、該クランプ機構
に設けられる防振ゴムと、該防振ゴムに設けられ、該チ
ューブの長さ方向に沿って延びるプロテクタとから構成
してなる前記請求項1に記載のシリンダ装置。 - 【請求項3】 前記チューブガード装置は、チューブの
外周に締付固定されるクランプ機構と、該クランプ機構
に周方向に離間して固着して設けられるねじ座と、該各
ねじ座に着脱可能に設けられる下板と、該下板に設けら
れる防振ゴムと、該防振ゴムに設けられるプロテクタと
から構成してなる前記請求項1に記載のシリンダ装置。 - 【請求項4】 前記チューブのボトム側を油圧ショベル
のバケットに取付け、前記ロッドの突出側を油圧ショベ
ルのアームに取付けてなる前記請求項1,2または3に
記載のシリンダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07201419A JP3104781B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | シリンダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07201419A JP3104781B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | シリンダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0925905A true JPH0925905A (ja) | 1997-01-28 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100723579B1 (ko) * | 2004-05-04 | 2007-05-31 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 이음을 방지하는 실린더 보호 장치 |
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