JP3104781B2 - シリンダ装置 - Google Patents

シリンダ装置

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JP3104781B2
JP3104781B2 JP07201419A JP20141995A JP3104781B2 JP 3104781 B2 JP3104781 B2 JP 3104781B2 JP 07201419 A JP07201419 A JP 07201419A JP 20141995 A JP20141995 A JP 20141995A JP 3104781 B2 JP3104781 B2 JP 3104781B2
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憲三 柳橋
和幸 杉山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば産業機械、
建設機械等に好適に用いられるシリンダ装置に関し、特
に、シリンダチューブが周囲の岩石等に衝突して損傷さ
れるのを防止できるようにしたシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来技術としてのボトムダンプ式
ローダバケットが設けられた油圧ショベルについて説明
する。
【0003】1は油圧モータ(図示せず)等によって走
行する下部走行体、2は該下部走行体1の上部に旋回装
置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞ
れ示し、該上部旋回体2は、骨組構造をなし前部に支持
ブラケット4Aが一体形成された旋回フレーム4と、該
旋回フレーム4上に設けられ、内部にエンジン、油圧ポ
ンプ(いずれも図示せず)を収容した機械室5と、該機
械室5の前部左側に位置して旋回フレーム4上に設けら
れた運転室6と、旋回フレーム4の後部側に設けられた
カウンタウェイト7とから大略構成されている。
【0004】8は上部旋回体2の前部に俯仰動可能に設
けられた作業装置を示し、該作業装置8は、旋回フレー
ム4の支持ブラケット4Aにピン結合(結合部分は図示
せず)され、先端側に連結ブラケット9Aが固着された
ブーム9と、該ブーム9の連結ブラケット9Aにピン結
合されたアーム10と後述のバケット11とから大略構
成されている。
【0005】11はアーム10の先端側に設けられ、内
部に土砂等を収容するボトムダンプ式ローダバケット
(以下、バケット11という)を示し、該バケット11
はリアバケット11A、フロントバケット11Bおよび
リアバケット11A内に取付けられた一対の開閉シリン
ダ(図示せず)等から形成されている。そして、バケッ
ト11は、該リアバケット11Aの後部に固着されたア
ーム用取付ブラケット11Cを介してアーム10の先端
側にピン結合されている。
【0006】12は旋回フレーム4の支持ブラケット4
Aとブーム9の連結ブラケット9Aとの間にピン結合さ
れた一対のブームシリンダ(一方のみ図示)、13はブ
ーム9とアーム10との間にピン結合されたアームシリ
ンダ、14は同じくブーム9とアーム10との間にピン
結合されたレベルシリンダをそれぞれ示している。そし
て、これらブームシリンダ12、アームシリンダ13お
よびレベルシリンダ14は、後述のバケットシリンダ1
5と共にそれぞれ当該油圧ショベルのシリンダ装置を構
成している。
【0007】15はブーム9とバケット11との間に設
けられたバケットシリンダを示し、該バケットシリンダ
15は、内部にピストン(図示せず)が摺動可能に挿嵌
されたチューブ15Aと、一端側が該チューブ15A内
のピストンに固着され、他端側(突出端側)がチューブ
15内に給排される作動油によって該チューブ15A内
から外部へと伸縮可能に突出したロッド15Bとからな
っている。また、チューブ15Aの基端側(以下、ボト
ム側という)はバケット11のアーム用取付ブラケット
11Cにピン結合され、ロッド15Bの突出端側は、ブ
ーム9の連結ブラケット9Aにピン結合されている。そ
して、バケットシリンダ15はロッド15Bを伸縮させ
ることにより、バケット11をアーム10に対して回動
させるようにしている。
【0008】このように構成される油圧ショベルでは、
土砂等の掘削作業を行うときに、図5に示すようにブー
ムシリンダ12およびアームシリンダ13によりブーム
9およびアーム10を俯仰動させ、バケット11をバケ
ットシリンダ15により回動させて土砂等の掘削作業を
行う。
【0009】ここで、バケット11による掘削は、例え
ば図5に示すように、位置Aでバケット11を土砂内に
差込んた状態で位置B(実線)へと押し進めて土砂を掘
り起し、このときにバケット11内に収容された土砂D
を位置C(一点鎖線)で抱込む。そして、バケット11
内に収容された土砂Dは、開閉シリンダによりフロント
バケット11Bをリアバケット11Aに対して回動させ
ることによってトラック等に積込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルでは、バケット11による掘
削作業時において、特にバケット11を位置Aから位置
Bへと押し進めるときに、バケット11によって掘り起
こされた土砂の一部は図5に示すように、バケット11
のフロントバケット11B側面からリアバケット11A
の背面側へと廻込み(図2参照)、バケットシリンダ1
5のチューブ15A等に衝突してしまう場合が生じる。
また、チューブ15Aのボトム側はバケット11側に位
置するため、掘削時に土砂、岩石等に直接衝突し易くな
り、これによってもチューブ15Aは破損、損傷してし
まう場合が生じる。
【0011】このようにバケットシリンダ15のチュー
ブ15Aが破損、損傷を受けると、該チューブ15Aの
内部から油液等が流出して、バケットシリンダ15の円
滑な作動が妨げられてしまうという問題がある。
【0012】このような従来技術の問題点を解決するた
め、他の従来技術として、例えば、バケットシリンダの
チューブ外周面にねじ座を溶接手段によって固着して設
け、該チューブの長さ方向に沿って延びるプロテクタを
該ねじ座を用いてチューブ外周側に一体に設けることに
より、チューブに土砂等が衝突するのを該プロテクタに
よって防止するようにしたものが知られている。
【0013】しかし、このような他の従来技術では、ね
じ座がバケットシリンダのチューブ外周面に一体形成さ
れているため、作業現場の環境変化等に伴ってチューブ
に土砂が飛散したり、掘削しているバケットの両側から
崩落してくる土砂等が衝突や接触する方向が変化するよ
うな場合には、この変化に応じてプロテクタの取付位置
を変更することが困難となり、該プロテクタによってチ
ューブを土砂、岩石等から必ずしも十分にはガードでき
ないという問題があった。
【0014】また、このような他の従来技術では、プロ
テクタはねじ座に直接取付けられているため、プロテク
タに土砂、岩石等が衝突した場合には、このときに生じ
る振動がチューブ側に直接伝わって該チューブが早期に
劣化、損傷してしまうという問題がある。
【0015】しかも、このような他の従来技術では、チ
ューブに対してねじ座が溶接されているため、掘削作業
時にはチューブ内で作動油に高圧が作用したとき、この
圧力はチューブの外周面とねじ座の取付部位等に余分な
応力として作用し、この取付部位にクラック等が入って
しまうという問題がある。
【0016】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、チューブに飛散する土砂等の飛散方向が
変化した場合でも、チューブに土砂等が衝突するのを効
果的に防止し、円滑な作動を長期に亘って補償できるよ
うにしたシリンダ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、チューブと、該チューブ内から伸縮
可能に突出するロッドとからなるシリンダ装置に適用さ
れる。
【0018】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記チューブの外周側は該チューブを保護す
チューブガード装置を設け、該チューブガード装置
は、前記チューブの長さ方向に離間して該チューブの外
周に締付固定され該チューブの長さ方向および周方向で
取付位置が変更可能となった複数のクランプ機構と、外
部の衝撃物から前記チューブを保護するため該チューブ
の長さ方向に沿って延びるプロテクタと、前記各クラン
プ機構とプロテクタとの間に固着して設けられ、該プロ
テクタに外部からの衝撃物が衝突したときの衝撃を吸収
する防振ゴムとによって構成したことにある。
【0019】また、請求項2の発明は、前記チューブガ
ード装置のクランプ機構は前記チューブを外側から挟
み込むように前記チューブの外周面に取付けられたクラ
ンプバンドを有し、該クランプバンドには周方向に離間
して複数のねじ座を固着して設け、該各ねじ座には前記
プロテクタとの間で防振ゴムを保持する下板を着脱可能
に設ける構成したことにある。
【0020】さらに請求項3の発明は前記プロテクタ
は、前記下板との間で前記防振ゴムを挟持状態に保持す
る上板に設ける構成としている。
【0021】さらにまた、請求項4の発明は、前記チュ
ーブのボトム側を油圧ショベルのバケットに取付け、前
記ロッドの突出側を油圧ショベルのブームに取付ける構
成としている。
【0022】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明によれ
ば、チューブに土砂等の衝撃物が衝突する場合には、こ
の衝撃物の衝突方向(衝突位置)に対応した位置にチュ
ーブガード装置を取付けることができ、該チューブガー
ド装置によって衝撃物からチューブを確実にガードする
ことができる。この場合、チューブガード装置を、チュ
ーブの外周に締付固定されるクランプ機構と、該クラン
プ機構に設けられる防振ゴムと、該防振ゴムに設けら
れ、該チューブの長さ方向に沿って延びるプロテクタと
から構成することによって、クランプ機構の固定位置を
変えることができ、チューブガード装置の取付位置を容
易に変更することができる。
【0023】また、プロテクタに衝撃物が衝突するとき
には、このときに生じる衝撃力(振動)を防振ゴムによ
って吸収でき、この振動がチューブに直接伝わるのを阻
することができる。
【0024】また、請求項2に記載の発明によれば、チ
ューブガード装置のクランプ機構は、チューブを外側か
ら挟み込むように前記チューブの外周面に取付けられた
クランプバンドを有し、該クランプバンドには周方向に
離間して複数のねじ座を固着して設け、該各ねじ座には
前記プロテクタとの間で防振ゴムを保持する下板を着脱
可能に設ける構成とすることにより、ロッドの伸縮動作
によってチューブ内の作動油に高圧が作用しても、ねじ
座はクランプ機構に固着されチューブ内の圧力は該クラ
ンプ機構に作用することはないから、ねじ座とクランプ
機構との取付部位、あるいは、ねじ座と下板との間に余
分な応力が作用するのを阻止できる。
【0025】また、請求項3に記載の発明によれば、
板と上板との間で防振ゴムを挟持状態に保持でき、プロ
テクタは前記上板に対して取付けることができる。
【0026】さらに請求項4に記載の発明によれば、チ
ューブのボトム側を油圧ショベルのバケットに取付け、
ロッドの突出側を油圧ショベルのブームに取付けること
によって、バケットによる土砂等の掘削時には土砂等が
チューブに衝突するのをチューブガード装置によって確
実にガードすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図4に基づいて説明する。なお、実施例では前述した
図5に示す従来技術と同一構成要素には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0028】図中、21,21はブーム9とバケット1
1との間に設けられた本実施例による左,右一対のシリ
ンダ装置としてのバケットシリンダを示し、該バケット
シリンダ21は従来技術で述べたバケットシリンダ15
と同様に、ボトム側がバケット11のアーム用取付ブラ
ケット11Cにピン結合されたチューブ21Aと、該チ
ューブ21A内から伸縮可能に突出し、その突出端側が
ブーム9の連結ブラケット9Aにピン結合されたロッド
21Bとから形成されているものの、各バケットシリン
ダ21には図1に示すようにそのバケット11側に位置
する外周面に後述の各チューブガード装置22がそれぞ
れ装着されている。
【0029】そして、バケットシリンダ21のチューブ
21Aには、図1に示すように機械室5のポンプからの
圧油を該チューブ21A内のボトム側(バケット21
側)とロッド21B側とに給排すべく給排配管21C,
21Dがそれぞれ接続され、ロッド21Bをチューブ2
1Aに対して伸縮させるようにしている。
【0030】22,22は各バケットシリンダ21のチ
ューブ21Aに設けられた一対のチューブガード装置を
示し、該チューブガード装置22は、後述でそれぞれ述
べるように、チューブ21Aの外周面に締付固定される
各クランプ機構23と、該各クランプ機構23に固着し
て設けられる各ねじ座28と、該各ねじ座28に着脱可
能に設けられる各下板29と、該各下板29上に設けら
れる各防振ゴム31と、各下板29との間で該各防振ゴ
ム31を挟持する各上板32と、該各上板32に設けら
れるプロテクタ33とから大略構成されている。
【0031】そして、一方のチューブガード装置22
は、図2に示すように左側チューブ21Aの外周面で左
側上半分に位置する部位に長さ方向に沿って装着され、
これによって土砂等が例えばリアバケット11A(バケ
ット11)の左側側面側から矢示E方向へ向けて左側チ
ューブ21Aに衝突するのを防止するようにしている。
同様に、他方のチューブガード装置22は、該右側チュ
ーブ21Aの外周面で右側上半分に位置する部位に長さ
方向にそって装着され、これによって矢示E′からの土
砂等が右側チューブ21Aに衝突するのを防止するよう
にしている。
【0032】23,23はバケットシリンダ21の左側
チューブ21Aに長さ方向に沿って互いに離間して設け
られた一対のクランプ機構を示し、該クランプ機構23
は左側チューブ21Aの外周面に右斜め上方向と左斜め
下方向とから挟み込むようにしてそれぞれ取付けられた
クランプバンド24,25と、該各クランプバンド2
4,25を左側チューブ21Aに締付け固定するための
4個のボルト26,26,…と4個のナット27,2
7,…とからなっている。
【0033】ここで、各クランプバンド24,25は図
3に示すように、金属等の細長の板材から断面略半円形
状に形成され、その一端側は外側にL字状に折り曲げら
れて連結部24A,25Aとなり、他端側は外側にL字
状に折り曲げられ、先端部が断面略「し」字状に屈曲さ
れた連結部24B,25Bとなっている。
【0034】そして、各クランプバンド24,25は連
結部24B,25Bの先端面を連結部24A,25Aに
当接させ、各ナット27を各ボルト26に螺着すること
により、左側チューブ21A外周面に取付位置を変更可
能に締付け固定されている。また、バケットシリンダ2
1の右側チューブ21Aにも上述した各クランプ機構2
3と同様のクランプ機構(図示せず)が締付け固定され
て設けられている。
【0035】28,28はクランプバンド24の外周面
にそれぞれ周方向に互いに離間して設けられたねじ座を
示し、該各ねじ座28は図3に示すように、断面略四角
状に形成され、各クランプバンド24外周面の上側およ
び左側に位置する部位に、それぞれ溶接等の手段によっ
て固着されている。そして、各ねじ座28の中央部には
後述の下板29を取付けるためのねじ穴28A,28A
が形成されている。
【0036】29,29は各ねじ座28上に設けられた
下板を示し、該下板29は図3および図4に示すよう
に、細長の板材からプレス成形等の手段によりスプリン
グ板として形成され、中央部が胴板部29Aとなり、該
胴板部29Aの左,右両端部は支持部29B,29Bと
なり、さらに該胴板部29Aと各支持部29Bとの間
は、逆「へ」字状に屈曲し、後述の各防振ゴム31が取
付られるゴム取付板部29C,29Cとなっている。
【0037】また、下板29の支持部29Bにはボルト
貫通穴29B1 ,29B1 が穿設され、下板29はボル
ト30,30を各ボルト貫通穴29B1 を介して各ねじ
座28の各ねじ穴28Aに螺着することにより各ねじ座
28上に着脱可能に一体に設けられている。そして、各
下板29は、土砂等が後述のプロテクタ33に衝突する
ときの衝突力(振動)を後述の防振ゴム31と共に吸収
している。
【0038】31,31は下板29と後述の上板32と
の間に介在した状態で設けられた一対の防振ゴムを示
し、該防振ゴム31は、円柱状または角柱状に形成さ
れ、隣合う一方の各端面が下板29のゴム取付板部29
Cに、これら各端面と対向する他方の各端面は後述の上
板32にそれぞれ溶着、接着等の手段によって固着され
ている。
【0039】そして、前記各防振ゴム31は、土砂等が
プロテクタ33に衝突するときに生じる衝撃力(振動)
を吸収し、この衝撃力が各バケットシリンダ21のチュ
ーブ21A側に伝達するのを防止している。
【0040】32,32は各防振ゴム31上に設けられ
た上板を示し、該上板32は図3および図4に示すよう
に、細長の板材から断面略コ字状に形成され、中央部に
は後述の各ボルト34を貫通させるためのボルト貫通穴
32A,32Aが長さ方向に沿って互いに離間して穿設
されている。そして、各上板32はその左,右両側に位
置する内側面と各下板29との間で各防振ゴム31を挟
持している。
【0041】33,33は各バケットシリンダ21の各
チューブ21Aにその長さ方向に沿って設けられたプロ
テクタを示し、該プロテクタ33は図3に示すように、
バケットシリンダ21のチューブ21Aの直径よりも十
分長い幅寸法を有する細長の板材からプレス成形等の手
段によって断面略コ字状に形成され、中央部が上板32
に当接するプロテクタ本体33Aとなり、該プロテクタ
本体33Aの左,右両端側は、先端部が外側に向けて
「ハ」字状に開いた傘部33B,33Bとなっている。
【0042】そして、プロテクタ本体33Aには、各上
板32の各ボルト貫通穴32A1 と対応する位置にそれ
ぞれボルト貫通穴33A1 ,33A1 (2個のみ図示)
が穿設され、プロテクタ33は該各ボルト貫通穴32A
1 ,33A1 を介してボルト34,34にナット35,
35(いずれも2個のみ図示)を螺着することにより上
板32に一体に取付られている。
【0043】ここで、各プロテクタ33は、各クランプ
機構23の取付位置を調整することにより、各プロテク
タ本体33Aの外側面がそれぞれ矢示E、矢示E′に対
してほぼ直角をなすように位置決めされ、これによって
矢示E、矢示E′からの土砂等がバケットシリンダ21
の各チューブ21Aに衝突するのを防止するようにして
いる。
【0044】なお、36,36はバケット11のフロン
トバケット11Bをリアバケット11Aに対して開閉す
るための開閉シリンダで、37はアーム10の先端側に
設けられ、バケット11のアーム用取付ブラケット11
Cに対して回動可能にピン結合されたバケット側ボス部
で、38,38は各バケットシリンダ21のチューブ2
1Aボトム側をバケット11のアーム用取付ブラケット
11Cと共に挟持し、各チューブ21Aをバケット11
に回動可能にピン結合するための補助ブラケットをそれ
ぞれ示している。
【0045】本実施例による油圧ショベルのシリンダ装
置は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動は
従来技術によるものと格別差異はない。
【0046】然るに、本実施例では、バケットシリンダ
21の各チューブ21A外周面に各クランプバンド2
4,25を各ボルト26,26等によって取付位置を変
更可能に締付け固定する。また、下板29をクランプバ
ンド24の外周面に固着された各ねじ座28上に各ボル
ト30を介して着脱可能に取付け、さらに上板32上に
はプロテクタ33を各ボルト35等を介して着脱可能に
設け、該プロテクタ33によって左側チューブ21A外
周面の左上側および右側チューブ21A外周面の右上側
をその長さ方向に沿って覆うようにする。
【0047】本実施例によるチューブガード装置はこの
ように構成されるから、バケット11による土砂等の掘
削時に、リアバケット11Aの両側面側から土砂、岩石
等が矢示E,E′へ向けて飛散したとしても、各プロテ
クタ33によって各チューブ21Aに衝突するのを防止
できると共に、土砂等の飛散方向が変化した場合でも、
クランプ機構23の取付位置を調整し、プロテクタ33
をチューブ21Aに対して前記飛散方向に対応した位置
に変更(位置決め)することにより、チューブ21Aに
土砂等が直接衝突するのを防止することができる。
【0048】また、各プロテクタ33に土砂等が衝突し
たときには、このときに生じる衝突力を各防振ゴム31
あるいは下板29のバネ性でもって吸収することがで
き、この振動が各チューブ21Aに直接伝振するのを阻
止することができる。
【0049】さらに、掘削作業時に各チューブ21Aが
内部で生じる作動油の作動熱等により径方向に熱膨張し
た場合でも、各クランプバンド24,25の締付強度を
各ボルト26等を介して調整することにより、各クラン
プバンド24,25と各チューブ21Aとの間に若干の
クリアランスを確保することができ、クランプバンド2
4が弾性変形して該クランプバンド24と各ねじ座28
との間の取付部位等に余分な応力等が作用するのを抑制
でき、この取部位にクラック等が生じるのを効果的に
防止することができる。
【0050】従って、本実施例によれば、作業現場の環
境変化に伴い、各チューブ21Aに飛散する土砂等の飛
散方向が変化した場合でも、各チューブガード装置22
によってこの土砂等が各チューブ21Aに衝突するのを
確実にガードできると共に、このときに生じる衝撃力が
各チューブ21Aに伝振するのを抑制でき、これによっ
て各チューブ21Aが破損、損傷するのを防止すること
ができ、各バケットシリンダ21の円滑な作動を長期に
亘って補償することができる。
【0051】また、チューブガード装置22は各ボルト
26,30,35等を用いて各チューブ21Aに容易に
組付けることができ、該チューブガード装置22の組付
け作業時の作業効率を効果的に向上させることができ
る。
【0052】さらに、各防振ゴム31あるいはプロテク
タ33等が劣化、損傷した場合には、各防振ゴム31、
プロテクタ33をそれぞれ単体で取替えることができ、
交換時のコストを効果的に低減できる。
【0053】さらにまた、土砂が飛散したり、掘削した
バケットの両側から崩落してくる土砂の方向が変化する
ような場合には、クランプバンド25,26をゆるめ、
各クランプ機構23を図2中に一点鎖線で示すような方
向に変更することができる。従って各クランプ機構23
の取付位置の変更、修正も簡単である。
【0054】なお、前記実施例では、各防振ゴム31を
下板29と上板32との間に2個設けるものとして述べ
たが、これに替えて、防振ゴム31を下板29と上板3
2との間に1個設けてもよく、またチューブガード装置
22の防振性をさらに高めるために防振ゴム31を3個
以上設けてもよい。
【0055】また、前記実施例では、チューブガード装
置22を各バケットシリンダ21のチューブ21Aボト
ム側に設けるものとして述べたが、本実施例はこれに限
らず、チューブガード装置22をチューブ21Aのロッ
ド21B側まで延設してもよい。
【0056】また、前記実施例は、各防振ゴム31を上
板32に固着するものとして述べたが、本発明はこれに
限らず、上板32を廃止して該防振ゴム31をプロテク
タ33の下側面に直接固着するようにしてもよい。
【0057】また、前記実施例では、各防振ゴム31を
下板29に固着するもとして述べたが、本発明はこれに
限らず、下板29および各ねじ座28を廃止して、防振
ゴム31をクランプバンド24外周面に直接固着するよ
うにしてもよい。
【0058】
【0059】さらに、前記実施例では、チューブガード
装置22をバケットシリンダ15のチューブ15Aに設
けるものとして述べたが、本発明はこれに限らず、ブー
ムシリンダ12やアームシリンダ13等の他のシリンダ
装置にも設けてもよく、またバックホウ式の油圧ショベ
ルや油圧クレーン等の他の建設機械や産業機械等に使用
されるシリンダ装置にも広く適用されるものである。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、シリンダ装置のチューブに取付位置
を変更可能にチューブガード装置に設け、該チューブガ
ード装置を複数のクランプ機構、プロテクタおよび防振
ゴムによって構成しているので、土砂等の衝撃物からシ
リンダ装置のチューブを確実にガードできると共に、
ューブに飛散する土砂等の飛散方向が変化するような場
合でも、各クランプ機構の固定位置を変えることによ
り、チューブガード装置の取付位置を容易に変更でき、
チューブが衝撃物によって破損、損傷されるのを防ぐ
とができる。また、土砂等がプロテクタに衝突すること
きの衝撃力が、チューブに直接伝振するのを防振ゴムに
よって効果的に吸収でき、チューブの破損、損傷を確実
に防止できると共に、当該シリンダ装置の円滑な作動を
長期に亘って補償することができる。
【0061】さらに、請求項2に記載の発明では、クラ
ンプバンドによりチューブを外側から挟み込むようにし
て、クランプ機構をチューブの外周面に取付けると共
に、クランプバンドには周方向に離間して複数のねじ座
を固着して設け、該各ねじ座にはプロテクタとの間で防
振ゴムを保持する下板を着脱可能に設ける構成としてい
るため、チューブ内に高圧油が作用しても、クランプ機
構とねじ座との取付部位等にクラック等が生じるのを防
止でき、チューブガード装置の耐久性を大幅に向上させ
ることができる。
【0062】また、請求項3に記載の発明では、プロテ
クタを上板に対して取付けることができ、下板と上板と
の間で防振ゴムを挟持状態に保持できる。
【0063】さらに、請求項4に記載の発明では、油圧
ショベルの掘削時等に作業現場の環境変化等に伴い土砂
等の飛散方向が変化した場合でも、チューブが早期に劣
化、損傷するのを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるチューブガード装置をチ
ューブに装着した状態を示す外観図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた断面図であ
る。
【図3】図2中のチューブガード装置等を拡大して示す
拡大断面図である。
【図4】図1中のチューブガード装置等を拡大して示す
上面図である。
【図5】従来技術による油圧ショベルを示す外観図であ
る。
【符号の説明】
10 アーム 11 バケット 21 バケットシリンダ 21A チューブ 21B ロッド 22 チューブガード装置 23 クランプ機構 24,25 クランプバンド 26 ボルト 27 ナット 28 ねじ座 29 下板 31 防振ゴム 32 上板 33 プロテクタ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−95760(JP,U) 実開 昭62−156602(JP,U) 実開 昭62−81659(JP,U) 実開 昭52−56903(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/00 - 15/28 E02F 3/00 - 3/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブと、該チューブ内から伸縮可能
    に突出するロッドとからなるシリンダ装置において 記チューブの外周側には該チューブを保護するチュー
    ブガード装置を設け、該チューブガード装置は、前記チ
    ューブの長さ方向に離間して該チューブの外周に締付固
    定され該チューブの長さ方向および周方向で取付位置が
    変更可能となった複数のクランプ機構と、外部の衝撃物
    から前記チューブを保護するため該チューブの長さ方向
    に沿って延びるプロテクタと、前記各クランプ機構とプ
    ロテクタとの間に固着して設けられ、該プロテクタに外
    部からの衝撃物が衝突したときの衝撃を吸収する防振ゴ
    ムとによって構成したことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記チューブガード装置のクランプ機構
    は、前記チューブを外側から挟み込むように前記チュー
    ブの外周面に取付けられたクランプバンドを有し、該ク
    ランプバンドには周方向に離間して複数のねじ座を固着
    して設け、該各ねじ座には前記プロテクタとの間で防振
    ゴムを保持する下板を着脱可能に設ける構成してな
    求項1に記載のシリンダ装置。
  3. 【請求項3】 前記プロテクタは、前記下板との間で前
    記防振ゴムを挟持状態に保持する上板に設ける構成
    てなる請求項に記載のシリンダ装置。
  4. 【請求項4】 前記チューブのボトム側を油圧ショベル
    のバケットに取付け、前記ロッドの突出側を油圧ショベ
    ルのブームに取付けてなる請求項1,2または3に記載
    のシリンダ装置。
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