JPH1161456A - ドライエッチング方法およびその装置 - Google Patents

ドライエッチング方法およびその装置

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JPH1161456A
JPH1161456A JP9229008A JP22900897A JPH1161456A JP H1161456 A JPH1161456 A JP H1161456A JP 9229008 A JP9229008 A JP 9229008A JP 22900897 A JP22900897 A JP 22900897A JP H1161456 A JPH1161456 A JP H1161456A
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dry etching
pressure
plasma
low pressure
etching
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JP9229008A
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Hideki Harano
英樹 原野
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハのドライエッチング処理工程におい
て、再現性よく垂直なエッチング形状を得るために必要
な“低圧力領域でのプラズマ着火性・安定性”を確保で
きるドライエッチング方法及びその装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ウェハ7をエッチングするときの圧力
を、所要の低圧力条件より若干高い圧力にし(ステップ2
06)、確実にプラズマを着火させ(ステップ208)、このプ
ラズマ着火を照度計17で検知する(ステップ209)。そ
して、プラズマ着火を検知した後に、所要のエッチング
処理圧力まで下げて(ステップ212)、ウェハ7のエッチ
ング処理を行う(ステップ213)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライエッチング
方法およびその装置に関し、特に低圧力での優れたプラ
ズマ着火性・安定性を有するドライエッチング方法およ
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドライエッチング装置と
しては、例えば特開昭63−69227号公報に記載されてい
るように、真空容器内でプラズマを利用してウェハをエ
ッチング処理するための“ドライエッチング装置”が知
られている。ここで、従来のドライエッチング装置につ
いて、図4を参照して説明する。なお、図4は、従来の
ドライエッチング装置の一例を示す構成図である。
【0003】従来のドライエッチング装置(エッチング
室40)は、図4に示すように、 ・エッチング室40に処理ガスを供給するための“第1
のバルブ9及び第2のバルブ10”を有する流量制御器
11と、 ・エッチング室40を真空排気するための真空ポンプ1
4,第3のバルブ12,制御バルブ13と、 ・エッチング室40内を所定圧力に制御するための制御
装置15およびエッチング室40の側壁2に接続した圧
力計8と、 ・エッチング室40内に放電を発生させるための高周波
電源6,整合回路5,エッチング室40内に対向して配
置した上部電極3と下部電極4と、から構成されてい
る。なお、図4中の7はウェハを示す。
【0004】上記従来のドライエッチング装置につい
て、図4を参照して更に説明すると、処理ガス供給源
(図示せず)からの処理ガス供給管は、「第1のバルブ9
及び第2のバルブ10を有する流量制御器11」を介し
て、エッチング室40の側壁2に接続されており、所定
の処理ガスをエッチング室40へ供給するように構成さ
れている。また、真空ポンプ14は、制御バルブ13及
び第3のバルブ12を介して、エッチング室40に接続
されており、エッチング室40内を真空排気するように
構成されている。
【0005】制御装置15は、エッチング室40の側壁
2に接続されている圧力計8からの出力信号に応答し
て、制御バルブ13をPID制御し、エッチング室40
内を所定の圧力に制御するためのものである。
【0006】一方、エッチング室40内に対向して配置
した上部電極3及び下部電極4は、上部電極3は接地
し、下部電極4は、整合回路5を介して、高周波電源6
に接続されており、この高周波電源6から出力される高
周波電力により、エッチング室40内に放電を生成する
ように構成されている。
【0007】次に、上記したドライエッチング装置を用
いてドライエッチングする方法について、図5および前
掲の図4を参照して説明する。なお、図5は、図4に示
した従来のドライエッチング装置の動作(従来のドライ
エッチング方法)を示すフローチャートである。
【0008】従来のドライエッチング方法では、まず、
エッチング室40内の下部電極4上にウェハ7を載置す
る(→ステップ500)。次に、第3のバルブ12及び制御
バルブ13を開き(→ステップ501)、真空ポンプ14を
作動させてエッチング室40内を真空排気する(→ステ
ップ502)。そして、エッチング室40内の圧力が所定の
圧力に達したら(→ステップ503)、第1のバルブ9と第
2のバルブ10を開き(→ステップ504)、流量制御器1
1を制御して処理ガス供給源から所定流量の処理ガスを
エッチング室40内に供給する(→ステップ505)。
【0009】続いて、高周波電源6から高周波電力を、
整合回路5によりインピーダンス制御しながら、下部電
極4に供給し(→ステップ506)、エッチング室40内に
プラズマを生成させる(→ステップ507)。このとき、制
御装置15は、圧力計8からの出力信号に応答して、制
御バルブ13の開度を制御し、そして、エッチング室4
0内の圧力を所定の圧力に制御する(→ステップ508)。
この状態で、ウェハ7の所定のエッチング処理を行う
(→ステップ509)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術(前記
した従来のドライエッチング方法及びその装置)では、
次のような第1〜第3の問題点を有している。
【0011】第1の問題点は、従来の技術において、低
圧力領域(10mTorr以下)でのプラズマ着火性が悪いとい
う点である。このようにプラズマ着火性が悪いため、所
要の垂直エッチング形状が得られる“低圧力領域でのエ
ッチング”ができないことになる。その理由は、低圧力
条件下では、放電開始に要する電子と気体粒子との衝突
確率が低く、電離衝突が起き難くなるからである。
【0012】第2の問題点は、エッチング室が“低圧力
領域(10mTorr以下)”であるエッチングにおいて、プラ
ズマが着火しても、安定した放電が得られないという点
である。このように放電状態が不安定であるため、再現
性の良いエッチングができないことになる。その理由
は、低圧力条件下でプラズマを生成すると、プラズマ着
火直後のエッチング室の急激な圧力上昇に伴う“プラズ
マインピーダンス変動”に対して、整合回路が追従でき
なくなるからである。
【0013】第3の問題点は、従来の技術では、放電を
検知(確認)する手段が設けられていないため、無放電や
不安定な放電下でウェハのエッチング処理を実施してし
まうことがあるという点である。このように無放電や不
安定な放電状態でウェハのエッチング処理を行うと、所
要のエッチング性能が得られず、歩留まりを低下させる
ことになる。
【0014】本発明は、上記第1〜第3の問題点に鑑み
なされたものであって、その目的とするところは、・第
一に、低圧力領域における“プラズマ着火性および安定
性”を確保することができ、所要の垂直エッチング形状
で、しかも、再現性に優れたウェハのエッチング処理を
確実に実現できるドライエッチング方法及びその装置を
提供することにあり、・第二に、エッチング室が低圧力
領域であるエッチングにおいても、不良のエッチング処
理を未然に防止することができるドライエッチング方法
及びその装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、所要のエッチ
ング処理圧力より若干高い圧力で確実にプラズマを着火
させ、放電確認手段に応答して所要のエッチング処理圧
力まで下げてエッチング処理を行うことを特徴とし、こ
れにより、前記第一及び第二の目的を達成したものであ
る。
【0016】即ち、本発明に係るドライエッチング方法
は、「低圧力領域でのエッチング処理が要求されるウェ
ハを処理するドライエッチング方法において、所要の低
圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させ、放電確認
手段に応答して所要の低圧力に制御し、前記ウェハのエ
ッチング処理を行うことを特徴とするドライエッチング
方法。」(請求項1) 「低圧力領域でのエッチング処理が要求されるウェハを
処理するドライエッチング方法において、所要の低圧力
より若干高い圧力でプラズマを着火させ、一定時間経過
しても放電確認手段が応答しないとき、警報を発するこ
とを特徴とするドライエッチング方法。」(請求項2)、
を要旨(発明を特定するための事項)とする。
【0017】また、本発明に係るドライエッチング装置
は、「低圧力領域でのエッチング処理が要求されるウェ
ハを処理するドライエッチング装置において、所要の低
圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させるための圧
力制御手段と、プラズマ着火を確認するための放電確認
手段と、該放電確認手段に応答して所要の低圧力に制御
するための圧力制御手段とを具備することを特徴とする
ドライエッチング装置。」(請求項5) 「低圧力領域でのエッチング処理が要求されるウェハを
処理するドライエッチング装置において、所要の低圧力
より若干高い圧力でプラズマを着火させるための圧力制
御手段と、プラズマ着火を確認するための放電確認手段
と、該放電確認手段に応答して所要の低圧力に制御する
ための圧力制御手段とを備え、かつ、放電確認手段が一
定時間経過しても応答しない場合に発生する警報信号発
生手段を具備することを特徴とするドライエッチング装
置。」(請求項6)を要旨(発明を特定するための事項)と
する。
【0018】そして、本発明に係るドライエッチング方
法およびその装置において、前記放電確認手段として、 ・エッチング室内の側壁に設けた照度計で確認すること
(請求項3,7)、 ・エッチング処理の終点検出用の発光分光器を用いて確
認すること(請求項4,8)、を本発明に係るドライエッ
チング方法およびその装置の好ましい実施態様とするも
のである。
【0019】次に、本発明に係るドライエッチング方法
およびその装置(以下、本明細書において、該方法およ
び装置を区別せず、特に断らない限りこの両者を含むも
のとして、単に“本発明”と記載する)の作用を、本発
明の前記要旨(発明を特定するための事項)と関連させ
て説明する。
【0020】本発明では、放電開始時のエッチング室の
圧力を、圧力制御手段の信号に応答して、エッチング処
理するときの所要の低圧力より若干高い圧力に制御す
る。高い圧力においては、処理ガス中の電子と気体粒子
との衝突が高く、電離衝突が起きやすくなる。このた
め、本発明では、確実にプラズマ着火を実現することが
できる作用が生じる。
【0021】また、本発明では、プラズマ着火検知手段
(放電確認手段)の信号に応答して、圧力制御手段により
瞬時にエッチング室の圧力を所要の低圧力に下げて制御
することができる。この圧力変更は、低圧力でのプラズ
マ着火時に生じるエッチング室の“プラズマインピーダ
ンス変化”に比べて、“プラズマインピーダンス変化
量”を小さくすることができ、高周波電力供給における
整合回路の整合性が向上する。この整合回路の整合性向
上は、所要の低圧力領域における安定したプラズマ形成
を実現する。このため、本発明では、所要の垂直なエッ
チング形状で、しかも再現性に優れたウェハのエッチン
グ処理を確実に実現できる作用が生じる。
【0022】さらに、本発明において、例えば、電極へ
の高周波電力供給から一定時間経過してもプラズマ着火
が検知できなければ、警報を発するようにする。これに
より、ウェハの異常なエッチングを防止することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態(第1,
第2の実施形態)について、図面を参照して説明する
が、本発明は、以下の第1,第2の実施形態の記載に限
定されるものではなく、前記した本発明の要旨(発明を
特定するための事項)の範囲内で適宜変更,変形するこ
とができるものである。
【0024】(第1の実施形態)図1は、本発明に係る
装置の第1の実施形態を示すドライエッチング装置(ド
ライエッチング室)の構成図である。第1の実施形態に
係るドライエッチング装置は、図1に示すように、 ・エッチング室1に処理ガスを供給するための“第1の
バルブ9及び第2のバルブ10”を有する流量制御器1
1と、 ・エッチング室1を真空排気するための真空ポンプ1
4,第3のバルブ12,制御バルブ13と、 ・エッチング室1内を所定圧力に制御するための制御装
置15およびエッチング室1の側壁2に接続した圧力計
8と、 ・エッチング室1内に放電を発生させるための高周波電
源6,整合回路5,エッチング室1内に対向して配置し
た上部電極3と下部電極4と、 ・AD/IOボ−ド16,証明計17と、から構成され
ている。なお、図4中の7はウェハを示す。
【0025】この第1の実施形態に係るドライエッチン
グ装置(エッチング室1)について、図1を参照して更に
詳細に説明する。エッチング室1内に上部電極3,下部
電極4を対向して配置し、上部電極3は接地し、下部電
極4は、整合回路5を介して、高周波電源6に接続され
ている。この高周波電源6から出力される高周波電力
を、整合回路5によりインピーダンス整合してエッチン
グ室1内にプラズマを形成する。
【0026】具体的には、上部電極3と下部電極4は、
表面をアルマイト処理した数10μm厚のアルミニュウム
合金からなる。また、下部電極4は、ウェハ7の保持機
能を有している。高周波電源6は、“13.56MHz”の
高周波電力を出力し、整合回路5は、高周波電源6の負
荷側のインピーダンスが“50Ω”になるように、インピ
ーダンスを整合する。
【0027】一方、処理ガス供給源(図示せず)からの処
理ガス供給管は、「第1のバルブ9及び第2のバルブ1
0を有する流量制御器11」を介して、エッチング室1
の側壁2に接続されており、そして、この第1のバルブ
9及び第2のバルブ10を開けて、エッチング室1内に
所定の処理ガスを供給する。
【0028】具体的には、第1のバルブ9及び第2のバ
ルブ10は、ダイヤフラム式エアー駆動のバルブであ
り、流量制御器11は、ピエゾバルブ制御方式により、
通過する処理ガスの流量を所定流量に制御するマスフロ
ーコントローラーである。
【0029】真空ポンプ14は、制御バルブ13及び第
3のバルブ12を介して、エッチング室1の側壁2に接
続されており、エッチング室1を真空排気する。
【0030】制御装置15は、エッチング室1の側壁2
に設けた圧力計8の出力信号線、同じくエッチング室1
の側壁2に設けた照度計17の出力信号線、および、前
記制御バルブ13への出力信号線と、AD/IOボード
16を介して、接続されている。そして、制御装置15
は、圧力計8と照度計17とからの出力信号を受けて、
制御バルブ13のオリフィス開度を制御する信号を出力
するように構成されている。つまり、制御装置15は、
圧力計8と照度計17とからの入力信号に応答して、制
御バルブ13のオリフィス開度制御信号を出力すること
により、エッチング室1の圧力を所要の圧力に制御す
る。
【0031】具体的には、圧力計8は、キャパシタンス
マノメーターであり、一方、真空ポンプ14は、ターボ
分子ポンプを用いる。制御バルブ13は、排気ガス流路
のオリフィスを変化させるバタフライ式のバルブであ
る。また、第3のバルブ12は、チャンバー室1の解放
時などにおいて、真空ポンプ14に負荷をかけないため
の保護バルブである。
【0032】次に、上記第1の実施形態に係るドライエ
ッチング装置を用いてドライエッチングする方法(第1
の実施形態に係るドライエッチング方法)について、図
2および前掲の図1を参照して説明する。なお、図2
は、図1に示した第1の実施形態に係るドライエッチン
グ装置の動作(ドライエッチング方法)を示すフロ−チャ
−トである。
【0033】ここで、第1の実施形態に係るドライエッ
チング装置(図1に示すドライエッチング室1)として、
半導体製造工程のうち、ゲート電極形成工程に用いられ
る「ボリシリドライエッチング装置」である場合を例に
挙げ、以下、特に[例えば………]として、具体的に説
明する。
【0034】まず、エッチング室1内の下部電極4上に
ウェハ7を載置する(→ステップ200)。次に、制御バル
ブ13と第3のバルブ12を開き(→ステップ201)、真
空ポンプ14を作動させて、エッチング室1内を真空排
気する(→ステップ202)。そして、エッチング室1の圧
力が所定の圧力[例えば10mTorr]に達したら(→ステッ
プ203)、第1のバルブ9と第2のバルブ10を開け(→
ステップ204)、流量制御器11を制御して、処理ガス供
給源からエッチング室1内に所定の流量処理ガス[例え
ば100SCCMの塩素,酸素の混合ガス]を供給する(→ステ
ップ205)。
【0035】制御装置15は、エッチング室1内の圧力
を圧力計8により検知し、制御バルブ13の開度を変え
て、所定の圧力より若干高い圧力に制御する(→ステッ
プ206)。[例えば、ステップ205におけるエッチング室
1内の圧力を、ウェハエッチング圧力である5mTorrより
若干高い10mTorrに制御する]。
【0036】次に、高周波電源6より出力された高周波
電力[例えば400Wの高周波電力]を、整合回路5により
インピーダンス整合しながら、下部電極4に印加し(→
ステップ207)、プラズマを生成する(→ステップ208)。
高周波電力を下部電極4に印加したと同時に、照度計1
7にてプラズマ光を所定の時間[例えば5秒間]モニタ
ーする(→ステップ209)。所定時間内[例えば5秒以
内]に照度計17がプラズマ光を検知したら(→ステッ
プ210)、AD/IOボードを経由して、制御装置15に
プラズマ検知器信号を入力する(→ステップ211)。
【0037】このプラズマ検知器信号に応答して、制御
装置15は、制御バルブ13の開度を変えて、エッチン
グ室1内を所定の圧力[例えば5mTorr]まで下げて制御
する(→ステップ212)。これにより、安定したプラズマ
が生成され、安定した所要のエッチング処理が始まる
(→ステップ213)。[この状態でウェハ7のエッチング
処理を進行させて、再現性のあるゲート電極のエッチン
グ処理が実現できる。]
【0038】一方、所定時間内[例えば5秒以内]に、
照度計17がプラズマ光を検知できなければ(→ステッ
プ214)、下部電極4への高周波電力の供給を停止し(→
ステップ215)、制御装置15は警報を出す(→ステップ2
16)。
【0039】以上、詳記した第1の実施形態では、放電
しやすい圧力状態で放電を開始するため、確実にプラズ
マを生成させることができる。また、プラズマ形成状態
を照度計17により検知した後に、短時間で所要の低圧
力に変更制御するため、放電しやすい圧力状態で放電開
始したことによるエッチング性能への悪影響がない。
【0040】更に、何らかの原因により所定時間内にプ
ラズマ着火を検知できなければ、高周波電源6からの供
給を停止して警報を出すため、ウェハの異常なエッチン
グ処理を防止することができるという効果が生じる。
【0041】前記第1の実施形態に係るドライエッチン
グ方法において、[例えば………]として説明した“ゲ
ート電極形成工程でのドライエッチング方法”では、特
に、確実に放電開始可能である圧力“10mTorr”でプラ
ズマを着火させ、このプラズマ着火を確認した後に、エ
ッチング処理に使用したい圧力“5mTorr”にエッチング
室1内の圧力を制御することができる。
【0042】これにより、従来の技術では使えなかった
圧力“5mTorr”での安定したエッチング処理を実現する
ことができ、所要の垂直エッチング形状が得られる効果
が生じる。また、放電開始時および放電中の“プラズマ
消え”を検知することができ、不良のエッチング処理を
未然に防止できるという利点も有する。
【0043】(第2の実施形態)図3は、本発明に係る
装置の第2の実施形態を示すドライエッチング装置(ド
ライエッチング室)の構成図である。図3に示す第2の
実施形態に係るエッチング室30では、プラズマ着火検
知手段が“発光分光機18”であること以外は、前記第
1の実施形態と同じである。つまり、前記第1の実施形
態では、プラズマ着火検知手段として、証明計17(前
掲の図1参照)を用いたが、本第2の実施形態では、発
光分光機18を用いた点で相違する。[この点を除い
て、前記第1の実施形態とその動作(ドライエッチング
方法)を含めて同じであるので、その説明を省略す
る。]
【0044】一般に、ドライエッチング装置には、エッ
チング終点検出用として発光分光器18を具備している
が、この第2の実施形態では、これをプラズマ着火検知
用としても使用したものである。つまり、発光分光器1
8を“エッチング処理の終点検出”と“プラズマ着火検
知”とを兼ねさせたものである。
【0045】第2の実施形態では、前記第1の実施形態
で奏する効果に加えて、プラズマ着火検知手段を新たに
設けなくてもよいという利点を有する。
【0046】
【発明の効果】本発明に係るドライエッチング方法及び
その装置は、以上詳記したように、所要のエッチング処
理圧力より若干高い圧力で確実にプラズマを着火させ、
放電確認手段に応答して所要のエッチング処理圧力まで
下げてエッチング処理を行うこと、つまり、エッチング
室が低圧力領域(10mTorr以下)であるエッチングにおい
て、低圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させ、こ
のプラズマ光を検知した後に、所定の圧力まで下げる手
段を有することを特徴とし、これにより、低圧力領域に
おける“プラズマ着火性及び安定性”を確保することが
でき、所要の垂直エッチング形状で、しかも、再現性に
優れたウェハのエッチング処理を確実に実現できるとい
う効果が生じる。
【0047】また、本発明に係るドライエッチング方法
及びその装置は、放電検知(確認)手段を設け、更に、こ
の放電検知(確認)手段が一定時間経過しても応答しない
場合に発生する警報信号発生手段を設けることを特徴と
し、これにより、無放電下や不安定な放電下でのウェハ
のエッチング処理を未然に防止することができるという
効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の第1の実施形態を示すドラ
イエッチング装置(ドライエッチング室)の構成図であ
る。
【図2】図1に示した第1の実施形態に係るドライエッ
チング装置の動作(第1の実施形態に係るドライエッチ
ング方法)を示すフロ−チャ−トである。
【図3】本発明に係る装置の第2の実施形態を示すドラ
イエッチング装置(ドライエッチング室)の構成図であ
る。
【図4】従来のドライエッチング装置(ドライエッチン
グ室)を示す構成図である。
【図5】図4に示したドライエッチング装置の動作(従
来のドライエッチング方法)を示すフロ−チャ−トであ
る。
【符号の説明】
1,30,40 エッチング室 2 側壁 3 上部電極 4 下部電極 5 整合回路 6 高周波電源 7 ウェハ 8 圧力計 9 第1のバルブ 10 第2のバルブ 11 流量制御器 12 第3のバルブ 13 制御バルブ 14 真空ポンプ 15 制御装置 16 AD/IOボ−ド 17 照度計 18 発光分光器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低圧力領域でのエッチング処理が要求さ
    れるウェハを処理するドライエッチング方法において、
    所要の低圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させ、
    放電確認手段に応答して所要の低圧力に制御し、前記ウ
    ェハのエッチング処理を行うことを特徴とするドライエ
    ッチング方法。
  2. 【請求項2】 低圧力領域でのエッチング処理が要求さ
    れるウェハを処理するドライエッチング方法において、
    所要の低圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させ、
    一定時間経過しても放電確認手段が応答しないとき、警
    報を発することを特徴とするドライエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記放電確認手段が、エッチング室内の
    側壁に設けた照度計で確認することを特徴とする請求項
    1又は2に記載のドライエッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記放電確認手段が、エッチング処理の
    終点検出用の発光分光器で確認することを特徴とする請
    求項1または2に記載のドライエッチング方法。
  5. 【請求項5】 低圧力領域でのエッチング処理が要求さ
    れるウェハを処理するドライエッチング装置において、
    所要の低圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させる
    ための圧力制御手段と、プラズマ着火を確認するための
    放電確認手段と、該放電確認手段に応答して所要の低圧
    力に制御するための圧力制御手段とを具備することを特
    徴とするドライエッチング装置。
  6. 【請求項6】 低圧力領域でのエッチング処理が要求さ
    れるウェハを処理するドライエッチング装置において、
    所要の低圧力より若干高い圧力でプラズマを着火させる
    ための圧力制御手段と、プラズマ着火を確認するための
    放電確認手段と、放電確認手段に応答して所要の低圧力
    に制御するための圧力制御手段とを備え、かつ、放電確
    認手段が一定時間経過しても応答しない場合に発生する
    警報信号発生手段を具備することを特徴とするドライエ
    ッチング装置。
  7. 【請求項7】 前記放電確認手段が、エッチング室内の
    側壁に設けた照度計であることを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載のドライエッチング装置。
  8. 【請求項8】 前記放電確認手段が、エッチング処理の
    終点検出用の発光分光器によることを特徴とする請求項
    5又は6に記載のドライエッチング装置。
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