JPH1161237A - 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法 - Google Patents

極低炭素鋼の真空精錬による製造方法

Info

Publication number
JPH1161237A
JPH1161237A JP22982597A JP22982597A JPH1161237A JP H1161237 A JPH1161237 A JP H1161237A JP 22982597 A JP22982597 A JP 22982597A JP 22982597 A JP22982597 A JP 22982597A JP H1161237 A JPH1161237 A JP H1161237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
immersion
molten steel
immersion tube
hydrogen gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22982597A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Higuchi
善彦 樋口
Yoshiki Ito
義起 伊藤
Atsuya Kasai
篤也 葛西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP22982597A priority Critical patent/JPH1161237A/ja
Publication of JPH1161237A publication Critical patent/JPH1161237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インジェクション等の特別な設備を用いるこ
となく、簡易に効率良く極低炭素鋼(炭素濃度5ppm 以
下)を筒状浸漬管を用いて製造する方法を提供する。 【解決手段】 取鍋内溶鋼に浸漬された筒状浸漬管内を
真空排気して、筒状浸漬管に水素ガスと不活性ガスを吹
込む。好ましくは下記3条件をいずれか、または組み合
わせて行う。 (1)水素ガス流量Qo と不活性ガス流量Qとの比Qo
/Q=1〜10。 (2)処理溶鋼トン当たりの不活性ガス流量Qt =0.
002〜0.02Nm3 /分・トン。 (3)筒状浸漬管内径Dと取鍋内径Do との比D/Do
=0.3〜0.8。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空精錬により高
能率に極低炭素鋼(炭素濃度10ppm 、好ましくは5pp
m 以下)を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷延鋼板の納期短縮化、能率向上
の観点から、連続焼鈍設備の採用が盛んであり、これに
適合する素材として炭素濃度が10ppm 以下の極低炭素
鋼が必要である。加えて、鋼板に対する一層の深絞り性
向上のニーズに対応するためにも炭素濃度を10ppm 以
下とする必要性が増してきている。
【0003】極低炭素鋼は、転炉で経済的に脱炭し得る
限界まで脱炭し、その後真空脱炭装置で鋼中酸素あるい
は添加酸素源(吹込み酸化性ガスまたは鉄酸化物などの
固体酸素)との反応により目標の濃度まで脱炭し製造さ
れる。一般的に、転炉では炭素重量濃度0.02〜0.
10%まで脱炭する。その理由は、0.02%未満まで
転炉で脱炭させると炭素以外にも大量の鉄が酸化され鉄
分歩留まりが低下するからであり、0.10%を超える
と真空脱炭装置での処理負荷が大きくなり経済的でない
からである。
【0004】この真空脱炭処理装置としては、通常RH
装置が用いられる。RH装置とは、真空槽の下部に2本
の浸漬管を有する構成からなり、その処理方法は一方の
浸漬管から環流用アルゴンガスを流すことにより溶鋼を
真空槽内に導き脱炭反応を進行させ、他方の浸漬管から
処理溶鋼を取鍋内に戻す精錬法である。しかし、このR
H法では低炭素濃度域(0.01%即ち100ppm 以
下)において脱炭速度が低下し、炭素濃度が10ppm 以
下の極低炭素鋼の製造に時間がかかるという問題があっ
た。
【0005】以上の問題を解決するために、RH処理時
に溶鋼に水素ガスを供給することにより脱炭速度を高め
る方法が以下のように提案されている。
【0006】特開平4−254508号公報の発明は、
上昇管 (環流用アルゴン吹込み浸漬管) の断面積(内
径:0.6m 、断面積:0.28m2)が小さく、水素ガ
ス流量が1.4Nm3 / 分 (面積当たり換算流量:5Nm3
/ 分・m2) で水素溶解量が飽和するため、溶解促進策と
してランスを使用した水素ガスインジェクションあるい
は上吹きといった方法を併用することを提案している。
しかし、ランスの使用は、ランス昇降設備等の新たな設
備が必要であり、消耗品であるランスのランニングコス
トが加わるという問題がある。一方、水素ガスの上吹き
は前記上昇管からの水素ガス吹込みと比べて、水素ガス
の溶解効率が低く処理に時間がかかり、更に水素原単位
が高くなるという問題もある。
【0007】特開平4−333512号公報の発明は、
脱炭途中で一旦真空度を下げて水素ガスの溶解を促進す
る方法の提案であるが、再度真空度を戻すのに時間がか
かり処理時間の延長につながり、効率的な方法とは言い
難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は水素イ
ンジェクションランス等の特別な設備を用いることな
く、簡易に効率良く極低炭素鋼(目標炭素濃度5ppm 以
下)を製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】取鍋内溶鋼に浸漬された
筒状浸漬管内を真空排気して、この筒状浸漬管内から水
素ガスと不活性ガスを吹込むことを特徴とする極低炭素
鋼の製造方法であり、好ましくは下記3条件をいずれ
か、または組み合わせて行う方法である。
【0010】(1)水素ガス流量Qo と不活性ガス流量
Qとの比Qo /Qが1〜10であること。
【0011】(2)処理溶鋼トン当たりの不活性ガス流
量Qt が0.002〜0.02Nm3 /分・トンであるこ
と。
【0012】(3)筒状浸漬管内径Dと取鍋内径Do と
の比D/Do が0.3〜0.8であること
【0013】
【発明の実施の形態】図1(a)は筒状浸漬管の全体構
成を示す縦断面図、図1(b)は図1(a)の浸漬羽口
3における水平断面図である。
【0014】Dは筒状浸漬管内径、Do は取鍋内径、θ
は浸漬羽口の水平方向の設置範囲を示す浸漬管の中心
角、Δθは羽口間角度、hはガス吹込み深さ (羽口位置
から溶鋼表面までの距離) 、Hは浸漬管の下端から羽口
までの距離である。
【0015】筒状浸漬管2の水平断面形状には特別な制
約はないが、取鍋が通常円形であることを考慮すれば、
図1(b)に示すような円形とするのが望ましい。
【0016】浸漬羽口3の設置は、図1の例では筒状浸
漬管2の下端近傍の内壁に設置しているが、筒状浸漬管
2内であればよい。また、図1の例では浸漬羽口3の設
置は単段かつ複数本であるが、多段かつ各段で複数本と
してもよい。
【0017】浸漬羽口3の水平方向の設置範囲を示す浸
漬管の中心角(θ)は、安定した循環流を確保するため
に130〜230度、羽口間角度(Δθ)は均一流を得
るために5〜30度が望ましい。
【0018】浸漬羽口3の上下方向の設置の望ましい範
囲は、周辺耐火物の保護および筒状浸漬管のスプラッシ
ュ発生防止の観点から50〜500mmが適当である。
【0019】筒状浸漬管2内を真空排気して溶鋼4を筒
状浸漬管2内へ吸い上げる。この時の溶鋼の吸い上げ高
さh(羽口位置から溶鋼表面までの距離)は、十分な気
液接触を確保するために1000〜2000mm程度にす
るのが望ましい。
【0020】筒状浸漬管2内の到達圧力は脱ガス速度
(脱炭速度)に大きな影響を与えるから、圧力を低下さ
せる(真空度を高める)ことが重要である。到達圧力は
吹込みガスの流量と真空ポンプの排気能力との兼ね合い
で決まるが、脱炭処理時の望ましい到達圧力は100To
rr以下、さらに望ましいのは5Torr以下である。
【0021】本発明の要諦は、浸漬管羽口3からの吹込
みガスとして、水素ガスと不活性ガスを共に用いること
にある。その理由は、本法は筒状浸漬管2を使用してい
るため断面積(内径2.5m の場合に前記RH上昇管の
約20倍の断面積)が大きく、浸漬羽口3から入った水
素ガス単独の場合に、ほとんどの水素ガスが前記RH上
昇管とは異なり溶解するためである。この結果、溶鋼の
循環に寄与するガス量が小さくなり、取鍋内溶鋼の上下
間の循環が低下する。この循環を高めるために不活性ガ
スを共に用いることが必要となる。この場合、浸漬管羽
口3の全てに水素ガスと不活性ガスの混合ガス用いるこ
とが望ましい。これに対して、内壁に並んだ浸漬羽口3
から水素ガス、不活性ガスをそれぞれ単独で吹込んでも
よいが、すでに述べたように水素ガスを単独で用いると
その羽口付近でほとんどが溶解するため不活性ガスを単
独で用いた羽口との間で、ガス流れが不均一になり溶鋼
の循環効率が低下するからである。
【0022】炭素濃度が0.01%(100ppm )以下
の領域で水素ガスを使用するのが望ましい。これを超え
ての炭素濃度域では、不活性ガス単独で脱炭速度が十分
速く、徒に水素ガス原単位が上がるだけでなく、水素ガ
スによる耐火物損傷の原因となるからである。
【0023】上述のように、RH上昇管に比較して大径
の筒状浸漬管を使用することにより効率良く水素を溶解
できるため、最小限の水素吹込みで脱炭反応を促進でき
る水素濃度が確保できる。この結果、真空系の負荷を最
小限に抑えることが可能となり、処理中の真空度を定常
的に高く維持できるため、この真空界面における水素ボ
イリングを極低炭領域でも安定して行うことができる。
このため脱炭速度を高レベルに維持することが可能とな
り炭素濃度5ppm 以下の極低炭素鋼が可能となる。しか
も、水素使用時の課題である耐火物損傷の問題も最小に
抑えることが可能となる。
【0024】なお、脱炭速度を表す指標として、下記に
示す定義の脱炭速度定数Kc を用いた。 Kc =ln( [C]o/[C]e)/ T (分-1) [C]o:処理前の溶鋼中炭素濃度(ppm) [C]e:処理後の溶鋼中炭素濃度(ppm) T:処理時間(真空脱炭時間) 以上のような本発明方法の前提条件の下での検討結果に
基づき、本発明方法における条件を前記のように限定し
た理由について図2〜図5により次に説明する。
【0025】図2に示すように、炭素濃度領域が20pp
m 以下における脱炭速度定数を0.2分-1以上にするた
めに、浸漬管内壁羽口からの水素ガス流量Qo と不活性
ガス流量Qとの比Qo /Qは1〜10が好ましい。さら
に好ましくは2〜5である。
【0026】その理由は10を超えるほど水素ガスを多
量に吹込むと、真空ポンプの負荷が増大し真空槽内の圧
力が低下せず、結果として炭素の平衡濃度も低下せず脱
炭速度が低下するからである。また、水素ガスを多量に
吹込むとすると浸漬羽口周りの耐火物損傷が大きくな
り、耐火物寿命が低下するため、この観点からも上限は
10が適当である。吹込量が少なすぎると、溶鋼中の水
素濃度が小さくなり、脱炭速度向上効果が得られなくな
る。この下限が1である。
【0027】図3に示すように、炭素濃度領域が20pp
m 以下における脱炭速度定数を0.2分-1以上にするた
めには不活性ガス流量Qt の上限は0.02Nm3 / 分・
トン、下限は0.002Nm3 / 分・トンであることが好
ましい。
【0028】その理由は、0.002未満では、溶鋼の
撹拌が不十分となり、脱炭反応の場合には溶鋼側炭素の
拡散律速となり脱炭速度定数を高くできないからであ
る。一方、不活性ガス流量が0.02Nm3 / 分・トンを
超えると前述と同様に真空ポンプの負荷が増大し、真空
槽内の圧力が低下せず、結果として炭素の平衡濃度も低
下せず脱炭速度定数が低下するからである。不活性ガス
流量が0.02Nm3 / 分・トンを超えると、真空槽内の
溶鋼スプラッシュが顕著になり、操業効率の低下等を招
くおそれがある。
【0029】第4図に示すように、炭素濃度領域が20
ppm 以下における脱炭速度定数を0.2分-1以上にする
ために、浸漬管内径Dと取鍋内径Do との比D/Do を
0.3以上とすることが好ましい。その理由は0.3未
満ではRH装置の前記上昇管に水素を吹込んだ場合と同
様に、筒状浸漬管に吹込んだ水素ガスのガス占有率が高
くなり水素溶解濃度が下がるため脱炭速度定数が低下す
るからである。
【0030】図5に示すように、耐火物寿命 (D/Do
=0.25の場合の寿命を1として耐火物寿命を指数
化) の極端な低下を防止するために、D/Do を0.8
以下にすることが望ましい。
【0031】
【実施例】
(実施例1)本発明を250トン規模の真空脱ガス装置で
実施した場合の例を述べる。上底吹転炉にて溶製した鋼
中炭素濃度約350ppm 、鋼中溶解酸素濃度約450pp
m の未脱酸溶鋼250トンを処理した。
【0032】250トン取鍋に筒状浸漬管を浸漬し、浸
漬管内を真空排気した状態で図1に示す浸漬管羽口3
(羽口数:12本、羽口内径:3mm、浸漬羽口の設置範
囲を示す浸漬管の中心角θ:180度、羽口間角度Δ
θ:15度、筒状浸漬管下端からの高さH:400mm)
からアルゴンガスを3Nm3 / 分吹込み真空脱炭を開始し
た。
【0033】取鍋内径Do は4m であり、浸漬管内径D
を2.5m (D/Do =約0.6)にて極低炭素鋼を溶
製した。
【0034】炭素濃度80ppm から水素ガス流量Qo は
0.48〜18Nm3 / 分) 、アルゴンガスQは1.2Nm
3 / 分を均等に吹込んだ。すなわち、Qo /Qは0.4
〜15の範囲にて実施した。
【0035】処理中の筒状浸漬管圧力(真空度)は2To
rrに制御し、浸漬羽口から吸い上げた溶鋼表面までの距
離hを1300mmに維持しながら脱炭処理を16分間実
施した。
【0036】表1に示すように、Qo /Qが1以上から
10以下では到達炭素濃度は3〜5ppm であったが、Q
o /Qが1未満あるいは10を超えると10〜15ppm
となった。
【0037】
【表1】
【0038】表1に浸漬管耐火物寿命をQo/Q=0.
4の場合の寿命を1として指数表示した値をのせている
が、Qo /Qが10を超えると極端に寿命が低下した。
【0039】(実施例2)本発明を250トン規模の真
空脱ガス装置で実施した場合の例を述べる。上底吹転炉
にて溶製した鋼中炭素濃度約350ppm 、鋼中溶解酸素
濃度約450ppm の未脱酸溶鋼250トンを処理した。
【0040】250トン取鍋に筒状浸漬管を浸漬し、浸
漬管内を真空排気した状態で図1に示す浸漬管羽口(羽
口数:12本、羽口内径:3mm、浸漬羽口の設置範囲を
示す浸漬管の中心角θ:180度、羽口間角度Δθ:1
5度、浸漬管下端からの高さH:400mm)からアルゴ
ンガスを3Nm3 / 分吹込み真空脱炭を開始した。
【0041】処理中の筒状浸漬管圧力(真空度)は2To
rrに制御し、浸漬羽口から吸い上げた溶鋼表面までの距
離hを1300mmに維持しながら脱炭処理を16分間実
施した。
【0042】取鍋内径Do は4m であり、浸漬管内径D
を2.5m (D/Do =約0.6)にて極低炭素鋼を溶
製した。炭素濃度80ppm から水素ガス流量Qo は0.
5〜15Nm3 / 分を流し、水素ガス流量Qo /アルゴン
ガス流量Qの比を2で一定とした。
【0043】アルゴンの処理溶鋼トン当たりの使用範囲
を0.001〜0.03Nm3 / 分・トンにて実施した。
【0044】水素ガスとアルゴンガスを混合して各羽口
からは吹込んだ。表2に示すように、アルゴン流量Qt
が0.002〜0.02Nm3 / 分・トンでは到達炭素濃
度は4〜5ppm であるが、0.002未満あるいは0.
02を超えると10〜15ppm となった。
【0045】
【表2】
【0046】(実施例3)本発明を250トン規模の真
空脱ガス装置で実施した場合の例を述べる。上底吹転炉
にて溶製した鋼中炭素濃度約350ppm 、鋼中溶解酸素
濃度約450ppm の未脱酸溶鋼250トンを処理した。
【0047】250トン取鍋に筒状浸漬管を浸漬し、浸
漬管内を真空排気した状態で図1に示す浸漬管羽口3
(羽口数:12本、羽口内径:3mm、浸漬羽口の設置範
囲を示す浸漬管の中心角θ:180度、羽口間角度Δ
θ:15度、浸漬管下端からの高さH:400mm)から
アルゴンガスを3Nm3 / 分吹込み真空脱炭を開始した。
【0048】処理中の筒状浸漬管圧力(真空度)は2To
rrに制御し、浸漬羽口から吸い上げた溶鋼表面までの距
離hを1300mmに維持しながら脱炭処理を16分間実
施した。
【0049】取鍋内径Do は4m で、浸漬管内径Dを
1.0〜3.5m の条件、即ちD/Do が0.25〜
0.88の各条件で極低炭素鋼を溶製した。炭素濃度8
0ppm から上記浸漬羽口12本から3Nm3 / 分の水素ガ
スQo と合計1.2Nm3 / 分のアルゴンガスQを均等に
吹込んだ。即ちQo /Qは2.5の一定でおこなった。
【0050】表3に示すように、、D/Do が0.3以
上では到達炭素濃度は3〜5ppm であるが、D/Do が
0.3未満では、10〜15ppm となった。
【0051】表3に浸漬管耐火物寿命をD/Do =0.
25の場合を1として指数表示した値をのせたがD/D
o が0.8を超えると極端に寿命が低下した。なお、従
来例は、特開平4−254508号公報の実施例から引
用した。その実施方法は、RH法にて上昇管から水素ガ
ス2.5Nm3 / 分およびアルゴンガス1.5Nm3 / 分を
吹き込み、更にインジェクションランスから水素ガス
1.0Nm3 / 分を吹込むものである。
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】本発明の真空精錬方法を用いることによ
り、脱炭時の脱炭速度を低下させることなく高効率に極
低炭素鋼(目標炭素濃度5ppm 以下)の製造が可能とな
った。また、同時に耐火物の損耗を抑制することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の構成例を示
す概略図であり、図1(a)は定常操業しているときの
状況を示す要部の縦断面図、図1(b)は図1(a)の
浸漬羽口における水平断面の概略図である。
【図2】脱炭速度定数Kc と水素ガス流量Qo /不活性
ガス流量Qの関係を示すグラフである。
【図3】脱炭速度定数Kc と不活性ガス流量Qt の関係
を示すグラフである。
【図4】脱炭速度定数Kc とD/Do の関係を示すグラ
フである。
【図5】耐火物寿命と浸漬管内径D/取鍋内径Do の関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1:取鍋、2:筒状浸漬管、3:浸漬羽口、4:溶鋼、
D:筒状浸漬管内径、Do:取鍋内径、θ:浸漬羽口の
水平方向の設置範囲を示す浸漬管の中心角、Δθ:羽口
間角度、H:浸漬管の下端から羽口までの距離、h:浸
漬羽口から溶鋼表面までの距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋内溶鋼に浸漬された筒状浸漬管内を
    真空排気して、該筒状浸漬管内から水素ガスと不活性ガ
    スを吹込むことを特徴とする極低炭素鋼の製造方法。
  2. 【請求項2】 水素ガス流量Qo と不活性ガス流量Qと
    の比Qo /Qが1〜10であることを特徴とする請求項
    1記載の極低炭素鋼の製造方法。
  3. 【請求項3】 処理溶鋼トン当たりの不活性ガス流量Q
    t が0.002〜0.02Nm3 / 分・トンであることを
    特徴とする請求項1または2の記載の極低炭素鋼の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 筒状浸漬管内径Dと取鍋内径Do との比
    D/Do が0.3〜0.8であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか記載の極低炭素鋼の製造方法。
JP22982597A 1997-08-26 1997-08-26 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法 Pending JPH1161237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22982597A JPH1161237A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22982597A JPH1161237A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1161237A true JPH1161237A (ja) 1999-03-05

Family

ID=16898269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22982597A Pending JPH1161237A (ja) 1997-08-26 1997-08-26 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1161237A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1316045C (zh) * 1999-06-16 2007-05-16 新日本制铁株式会社 钢水的精炼方法及精炼装置
KR100782708B1 (ko) * 2001-12-21 2007-12-05 주식회사 포스코 진공 탈탄 설비의 용강비산 방지장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1316045C (zh) * 1999-06-16 2007-05-16 新日本制铁株式会社 钢水的精炼方法及精炼装置
KR100782708B1 (ko) * 2001-12-21 2007-12-05 주식회사 포스코 진공 탈탄 설비의 용강비산 방지장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5428447B2 (ja) Rh真空脱ガス装置における溶鋼の精錬方法
JPH1161237A (ja) 極低炭素鋼の真空精錬による製造方法
JPS6137912A (ja) 溶鋼の真空精錬法
JPH05239534A (ja) 無方向性電磁鋼板材の溶製方法
JP4806863B2 (ja) Rh真空脱ガス装置における溶鋼の精錬方法
JP2582316B2 (ja) 真空精錬炉を用いた低炭素鋼の溶製法
JP2767674B2 (ja) 高純度ステンレス鋼の精錬方法
JP2773883B2 (ja) 真空脱ガス処理による極低炭素鋼の溶製方法
JP3252726B2 (ja) 溶鋼の真空精錬方法
JP4035904B2 (ja) 清浄性に優れた極低炭素鋼の製造方法
JP3070416B2 (ja) 溶鋼の真空脱ガス方法
KR100921500B1 (ko) 극저탄소강의 탈황방법
JP3282487B2 (ja) ホーロー用鋼の製造方法
JP3785257B2 (ja) ステンレス鋼の脱ガス精錬方法
RU2441924C1 (ru) Способ циркуляционного вакуумирования стали
JP3914611B2 (ja) ステンレス溶鋼の脱炭精錬方法
JP2023003384A (ja) 溶鋼の脱窒処理方法
JPH03107412A (ja) 極低炭素鋼の溶製方法
JP2962163B2 (ja) 高清浄極低炭素鋼の溶製方法
KR100398379B1 (ko) 진공탈가스설비에의한용강의탈탄방법
JPH08120325A (ja) 高清浄性極低炭素鋼の製造方法
JPH08283828A (ja) 極低炭素鋼の真空精錬方法
JP2001158910A (ja) 溶鋼の真空精錬方法
JPH02267213A (ja) 溶鋼の真空脱炭方法
JPH0499119A (ja) 極低炭素鋼の溶製方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040318

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071023