JPH1160533A - 2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法 - Google Patents
2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法Info
- Publication number
- JPH1160533A JPH1160533A JP10155379A JP15537998A JPH1160533A JP H1160533 A JPH1160533 A JP H1160533A JP 10155379 A JP10155379 A JP 10155379A JP 15537998 A JP15537998 A JP 15537998A JP H1160533 A JPH1160533 A JP H1160533A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formaldehyde
- condensation reaction
- reaction solution
- bis
- methanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
とホルムアルデヒドとを縮合反応させるか、または、水
の存在下に2−置換アクロレインとホルムアルデヒドと
を縮合反応させて2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)
アルカナールを製造する方法において、縮合反応液中に
残存する未反応ホルムアルデヒドを効率良く除去する方
法を提供する。 【解決手段】縮合反応液に固体酸触媒およびメタノール
を添加して縮合反応液中に残存する未反応ホルムアルデ
ヒドをメチラールに変換し、当該縮合反応液中からメチ
ラールを除去する。
Description
(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法に関する
ものであり、詳しくは、2個のα−水素を有する飽和脂
肪族アルデヒド又は2−置換アクロレインとホルムアル
デヒドとの縮合反応によって得られる2,2′−ビス
(ヒドロキシメチル)アルカナール含有縮合反応液(以
下、単に縮合反応液と略記する。)中に残存する未反応
ホルムアルデヒドを効率良く除去することが出来る2,
2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方
法に関する。以下、便宜上、2個のα−水素を有する飽
和脂肪族アルデヒド又は2−置換アクロレインを原料ア
ルデヒドと略記することがある。
族アルデヒド又は2−置換アクロレインとホルムアルデ
ヒドとを塩基性物質の存在下に縮合反応させて2,2′
−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールを製造する方
法はよく知られている。斯かる製造方法としては、塩基
物質として、水酸化ナトリウム(特開昭62−2631
41号公報参照)、炭酸ナトリウム(米国特許3,31
2,736号公報参照)、トリエチルアミン(特公平4
ー55181号公報参照)又はジメチルアミノネオペン
タノール(ドイツ特許2507461号公報参照)等を
使用する方法が提案されている。
も、収率良く2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アル
カナールを得るには、原料アルデヒドに対するホルムア
ルデヒドの使用量を理論量に比べて大過剰量とする必要
がある。従って、縮合反応液中には多量のホルムアルデ
ヒドが残存する。
チル)アルカナールの酸化によるジメチロールアルカン
酸の製造において、ホルムアルデヒドを含有する上記の
様な縮合反応液を直接使用した場合、ホルムアルデヒド
により過酸化水素などの高価な酸化剤が多量消費され
る。また、ホルムアルデヒドの酸化によって生じるギ酸
が後工程のジメチロールアルカン酸の分離や精製工程で
悪影響を及ぼす。従って、工業的に有利にジメチロール
アルカン酸を製造するため、ホルムアルデヒドを含有す
る上記の様な縮合反応液を直接使用する場合は、酸化工
程の前に残存ホルムアルデヒドを除去する必要がある。
鑑みなされたものであり、その目的は、2個のα−水素
を有する飽和脂肪族アルデヒド又は2−置換アクロレイ
ンとホルムアルデヒドとを縮合反応させて2,2′−ビ
ス(ヒドロキシメチル)アルカナールを製造する方法に
おいて、縮合反応液中に残存する未反応ホルムアルデヒ
ドを効率良く除去する方法を提供することにある。
達成のため、種々検討を進めた結果、次の様な意外な知
見を得た。すなわち、特開平1−287051号公報に
は、ホルムアルデヒドの除去を目的とするのではなく、
高濃度のホルムアルデヒドの製造を目的とする、メタノ
ールとホルムアルデヒドとからメチラールを生成する反
応が開示されている。ところが、この反応は、ホルムア
ルデヒドとアルデヒド類の一種である2,2′−ビス
(ヒドロキシメチル)アルカナールの共存下においても
有効に作用し、しかも、ホルムアルデヒドがメタノール
によって選択的にメチラールに変換される。従って、上
記の反応は、未反応ホルムアルデヒドを含有する前記の
縮合反応液からホルムアルデヒドのみを除去する手段と
して極めて有効に利用することが出来る。
ものであり、その要旨は、2個のα−水素を有する飽和
脂肪族アルデヒドとホルムアルデヒドとを縮合反応させ
るか、または、水の存在下に2−置換アクロレインとホ
ルムアルデヒドとを縮合反応させて2,2′−ビス(ヒ
ドロキシメチル)アルカナールを生成させ、次いで、縮
合反応液に固体酸触媒およびメタノールを添加して縮合
反応液中に残存する未反応ホルムアルデヒドをメチラー
ルに変換し、当該縮合反応液中からメチラールを除去す
ることを特徴とする2,2′−ビス(ヒドロキシメチ
ル)アルカナールの製造方法に存する。
先ず、2個のα−水素を有する飽和脂肪族アルデヒドと
ホルムアルデヒドとの縮合反応について説明する。
ヒドは、一般式(1)で示すことが出来る。
6、好ましくは1〜7の範囲の直鎖または分岐型のアル
キル基であり、その具体例としては、例えば、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、tert−−ブチル基、n−ペン
チル基、i−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−ヘキシ
ル基、n−ヘプチル基、i−ヘプチル基、n−オクチル
基、i−オクチル基、n−ノニル基、i−ノニル基、ド
デシル基、ペンタデシル基などが挙げられる。特に、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基およびi−プロピル
基が好ましい。上記のアルキル基は、反応条件下で不活
性な、炭素数1〜4のアルコキシ基を有していてもよ
い。斯かるアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。
ては、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、
n−ペンチルアルデヒド、i−ペンチルアルデヒド、n
−ヘキシルアルデヒド、i−ヘキシルアルデヒド、n−
ヘプチルアルデヒド、i−ヘプチルアルデヒド、n−オ
クチルアルデヒド、i−オクチルアルデヒド、n−ノニ
ルアルデヒド、i−ノニルアルデヒド、ドデシルアルデ
ヒド、ペンタデシルアルデヒド等が挙げられる。特に、
炭素数が3〜9の飽和脂肪族アルデヒドが好適に使用さ
れる。
(2)で示すことが出来る。
は、一般式(1)におけるR1と同様に、炭素数が1〜
16、好ましくは1〜7の範囲の直鎖または分岐型のア
ルキル基であり、当該アルキル基は、反応条件下で不活
性な、炭素数1〜4のアルコキシ基を有していてもよ
い。
ては、2−メチルアクロレイン、2−エチルアクロレイ
ン、2−プロピルアクロレイン、2−ブチルアクロレイ
ン、2−ペンチルアクロレイン、2−ヘキシルアクロレ
イン、2−ヘプチルアクロレイン、2−オクチルアクロ
レイン、2−ノニルアクロレイン、2−デシルアクロレ
イン、2−ペンタデシルアクロレイン等が挙げられる。
特に、炭素数4〜10の2−置換アクロレインが好適に
使用される。
ドの使用量は、縮合反応率を向上させるため、原料アル
デヒドに対し通常1〜5倍モル量とされる。上記のホル
ムアルデヒドは、取り扱い上の観点から一般に水溶液と
して使用され、通常5〜50重量%、好ましくは30〜
50重量%の水溶液として使用される。しかしながら、
2個のα−水素を有する飽和脂肪族アルデヒドとホルム
アルデヒドとの縮合反応には、水の存在は必須でないか
ら、ホルムアルデヒドのメタノール溶液なども使用する
ことが出来る。
は、通常、塩基性触媒が使用され、例えば、アルカリ金
属およびアルカリ土類金属の水酸化物などの無機塩基、
3級アミン又は塩基性イオン交換樹脂を使用することが
出来る。触媒の使用量は、反応溶液に対して、通常0.
1〜50重量%、好ましくは0.5〜20重量%の範囲
とされる。
媒の種類および使用量により異なるが、例えば、上記の
無機塩基を使用する場合には、通常−10〜80℃、好
ましくは10〜80℃である。また、上記の3級アミン
又は塩基性イオン交換体を使用する場合には、通常−1
0〜100℃、好ましくは10〜100℃の範囲であ
る。斯かる縮合反応は、通常、常圧下で行われるが、減
圧下または加圧下で行なうことも出来る。
ムアルデヒド水溶液への溶解性を高めるため、不活性有
機溶媒の存在下に縮合反応を行なってもよい。上記の不
活性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、プロパノール及びi−プロパノールの様な低級脂肪
族アルコール、および、ジメチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等の脂肪族または脂環式のエーテ
ルが挙げられる。
とを縮合反応させることにより、下記の一般式(3)で
示される2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナ
ール(ジメチロールアルカナール)が生成する。上記の
ジメチロールアルカナールは、例えば、原料の脂肪族ア
ルデヒドがプロピオンアルデヒドの場合にはジメチロー
ルプロパナール、また、n−ブチルアルデヒドの場合に
はジメチロールブタナール、n−ペンチルアルデヒドの
場合にはジメチロールペンタナールである。なお、一般
式(2)中、Rは一般式(1)の場合と同じである。
ヒドとホルムアルデヒドとの縮合反応においては、通
常、2−アルキルアクロレインが副生する。この2−ア
ルキルアクロレインは、メチラール化反応を行なう前に
除去して、再使用するのが好ましい。縮合反応液から2
−アルキルアクロレインを除去する方法としては、例え
ば、蒸留法が挙げられる。斯かる蒸留は、通常、減圧下
に行われる。
ヒドとメタノールとの反応(メチラール化反応)につい
て説明する。この反応は、本発明において、上記の縮合
反応液中に残存するホルムアルデヒドの除去のために利
用される。すなわち、上記の縮合反応液中にはホルムア
ルデヒドが残存し、その濃度は、通常0.01〜80重
量%、より実際的には0.05〜60重量%である。
応液に固体酸触媒およびメタノールを添加して縮合反応
液中に残存する未反応ホルムアルデヒドをメチラールに
変換し、当該縮合反応液中からメチラールを除去する。
その結果、本発明によれば、ホルムアルデヒドの含有量
が大幅に低下されたジメチロールアルカナールを製造す
ることが出来る。
方式または連続法の何れの方法も採用することが出来
る。バッチ法としては、例えば、上記の縮合反応液に固
体酸触媒とメタノールを添加し、所定温度に保って反応
させる方法が挙げられる。また、連続法としては、固体
酸触媒を含む反応容器に上記の縮合反応液とメタノール
とを所定温度に保ちつつ連続的に供給して反応させる方
法が挙げられる。
するメタノールの使用量は、通常2〜200倍モル量、
好ましくは3〜100倍モル量の範囲である。使用量が
2倍モル量未満の場合は、ホルムアルデヒド除去率が低
くなる。一方、使用量が200倍モル量を超える場合
は、高いホルムアルデヒド除去率が得られるが、ジメチ
ロールアルカナールの濃度が低下し、ジメチロールアル
カナール自体の生産性が低くなる。
触媒としては、有機固体酸、無機固体酸または無機およ
び有機からなる複合固体酸が挙げられる。
ボン酸基を有する弱酸性カチオン交換樹脂、スルホン酸
基を有する強酸性カチオン交換樹脂、ふっ素アルキレン
樹脂のスルホン酸基誘導体が挙げれるが、その中でも、
強酸性または弱酸性カチオン交換樹脂が好ましい。
ば、(1)アルミナ、チタニア、五酸化ニオブ等の酸化
物、(2)シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア、シリ
カ−ジルコニア等の複合酸化物、(3)ジルコニアやチ
タニアに硫酸根を担持した酸化物、(4)X、Y、ベー
タ、L、モルデナイト、HZSM−5、ZSM−5、Z
SM−11等の結晶性アルミノシリケート、Fe、G
a、B、Cr等の他金属元素でアルミニウムの一部を置
換したアルミノメタロシリケート、Fe、Ga、B、C
r等でアルミノメタロシリケートのアルミニウムを置換
したメタロシリケート等の各種ゼオライト、(5)遷移
金属、Pd等の貴金族成分を含有するゼオライト、
(6)SAPO、ALPOの様な結晶性メタロフォスフ
ェート、(7)FSM−16、MCM41の様なメソポ
ーラス化合物、(8)酸性白土の様な層状粘土化合物、
(9)層間を酸化物で架橋した層状粘土化合物、(1
0)シリカ等に担持したヘテロポリ酸などが挙げられ
る。
各種ゼオライトが好ましく、中でも、結晶性アルミノシ
リケート、アルミノメタロシリケート、メタロシリケー
トがより好ましい。
型で使用するが、イオン交換サイトの一部を他の金属元
素で置換したもの、または、遷移金属元素、Pd等の貴
金属元素を担持したものも使用することも出来る。
で行われるが、加圧下で行なうことも出来る。そして、
その反応温度は、通常30℃以上かつメタノールが液相
を保つ上限温度の範囲、好ましくは40〜100℃の範
囲とされる。30℃未満の温度では反応速度が遅く、一
方、100℃を超える温度では、ジメチロールアルカナ
ールがポリマー化することがある。
点約40℃)は、メタノール(沸点約65℃)より沸点
が低いため、反応蒸留法によりホルムアルデヒドとメタ
ノールとを反応させつつ、メチラールを蒸留で除去する
ことが可能であり、プロセスを簡略化することが出来
る。
チラールとして除去したジメチロールアルカナール含有
縮合反応液は、公知の方法によりトリメチロールアルカ
ン又はジメチロールアルカン酸に好適に変換することが
出来る。例えば、ジメチロールアルカナールの酸化によ
りジメチロールアルカン酸の製造を行なう場合、酸化剤
の使用量は、酸化剤を消費するホルムアルデヒドが残存
していないため、化学量論付近でよく、この条件で効率
良く酸化を行うことが出来ると共に、分離精製工程の負
荷が著しく軽減出来る。
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
ムアルデヒド水溶液161g(1.88mol)、n−
ブチルアルデヒド3.61g(500mmol)、2−
エチルアクロレイン10.5g(125mmol)、水
100g(5.55mmol)を仕込み、40℃に加温
しつつトリエチルアミン6.33g(62.6mmo
l)を滴下し、その後、液温40℃で1時間反応させ
た。このときの縮合反応液の原料仕込モル比は、n−ブ
チルアルデヒド:2−エチルアクロレイン:ホルムアル
デヒド:トリエチルアミン=1:0.25:3.75:
0.125であった。
Hg、60℃の条件下、含有される2−エチルアクロレ
インを蒸留により留去し、縮合反応液128gを得た。
その結果、縮合反応液中の2,2′−ビス(ヒドロキシ
メチル)ブタナールの原料n−ブチルアルデヒドに対す
る収率は59.8モル%であり、有効成分である2,
2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナールのホルムア
ルデヒド付加体の収率は24.2モル%であり、合計収
率84.0モル%であった。このときの残存ホルムアル
デヒドは、原料のホルムアルデヒドに対して33.3モ
ル%であった。
の中にメタノール16.9g(527mmol)、触媒
(「HZSM−5」、シリカ/アルミナ比=50)1g
を加え、液温60℃で8時間、生成するメチラールを蒸
留しつつメチラール化反応を行なわせた。メタノールを
加えたときの縮合反応液中の残存ホルムアルデヒド:メ
タノールモル比は1:12、触媒濃度は3.4重量%で
あった。
(液体クロマトグラフィ)にて定量分析したところ、残
存ホルムアルデヒドは原料のホルムアルデヒドに対して
3.6モル%であり、メチラール化反応後の2,2′−
ビス(ヒドロキシメチル)ブタナール及びホルムアルデ
ヒド付加体の残存率は、メチラール化反応前の合計収率
に対して96.4モル%であった。
ムアルデヒド水溶液1.5Kg(15.0mol)、n
−ブチルアルデヒド361g(5.00mol)、水
1.08Kg(60.0mol)を仕込み、60℃に加
温しつつトリエチルアミン25.3g(250mmo
l)を滴下し、その後、液温60℃で1.5時間反応さ
せた。メタノールを加えたときの縮合反応液の原料仕込
モル比は、n−ブチルアルデヒド:ホルムアルデヒド:
トリエチルアミン=1:3:0.05であった。
下、副生した2−エチルアクロレインを留去し、縮合反
応液2.8Kgを得た。その結果、縮合反応液中の2,
2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナール及び有効成
分である2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナー
ルのホルムアルデヒド付加体の原料n−ブチルアルデヒ
ドに対する合計収率は48.4モル%であった。このと
きの残存ホルムアルデヒドは、原料のホルムアルデヒド
に対して43.9モル%であった。
にメタノール55.0g(1.72mol)、触媒
(「HZSM−5」、シリカ/アルミナ比=300)1
0gを加え、液温60℃で6時間メチラールを蒸留しつ
つメチラール化反応を行なわせた。メタノールを加えた
ときの縮合反応液中の残存ホルムアルデヒド:メタノー
ルのモル比は1:12、触媒濃度は8.7重量%であっ
た。
て定量分析したところ、残存ホルムアルデヒドは、原料
のホルムアルデヒドに対して15.8モル%であり、メ
チラール化反応後の2,2′−ビス(ヒドロキシメチ
ル)ブタナール及びホルムアルデヒド付加体の残存率
は、メチラール化反応前の合計収率に対して100モル
%であった。
留去した縮合反応液を調製した。この縮合反応液から5
0gを採り、その中にメタノール55.0g(1.72
mol)、触媒(「HZSM−5」、シリカ/アルミナ
比=30)5gを加え、液温60℃で6時間メチラール
を蒸留しつつメチラール化反応を行なわせた。メタノー
ルを加えたときの縮合反応液中の残存ホルムアルデヒ
ド:メタノールのモル比は1:12、触媒濃度は4.4
重量%であった。
て定量分析したところ、残存ホルムアルデヒドは、原料
のホルムアルデヒドに対して6.5モル%であり、メチ
ラール化反応後の2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)
ブタナール及びホルムアルデヒド付加体の残存率は、メ
チラール化反応前の合計収率に対して100モル%であ
った。
を留去した縮合反応液を調整した。この縮合反応液から
50gを採り、その中にメタノール55.0g(1.7
2mol)、触媒(MFI型のH−Fe−シリケート、
Si/Feモル比=25)10gを加え、液温60℃で
6時間メチラールを蒸留しつつメチラール化反応を行な
わせた。メタノールを加えたときの縮合反応液中の残存
ホルムアルデヒド:メタノールのモル比は1:12、触
媒濃度は8.7重量%であった。
て定量分析したところ、残存ホルムアルデヒドは原料の
ホルムアルデヒドに対して18.2モル%であり、メチ
ラール化反応後の2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)
ブタナール及び2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブ
タナールホルムアルデヒド付加体の残存率は、メチラー
ル化反応前の合計収率に対して100モル%であった。
留去した縮合反応液を調製した。この縮合反応液から5
0gを採り、その中にメタノール55.0g(1.72
mol)、5重量%Pd/ZSM5(シリカ/アルミナ
比=50)5gを加え、液温60℃で6時間メチラール
を蒸留しつつメチラール化反応を行なわせた。メタノー
ルを加えたときの縮合反応液中の残存ホルムアルデヒ
ド:メタノールのモル比は1:12、触媒濃度は4.5
重量%であった。
て定量分析したところ、残存ホルムアルデヒドは原料の
ホルムアルデヒドに対して7.8モル%であり、メチラ
ール化反応後の2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブ
タナール及び2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタ
ナールホルムアルデヒド付加体の残存率は、メチラール
化反応前の合計収率に対して97.4モル%であった。
ホルムアルデヒド水溶液7.58g(88.3mo
l)、n−ブチルアルデヒド2.12g(29.4mm
ol)を仕込み、40℃に加温しつつトリエチルアミン
0.3g(2.96mmol)を滴下し、その後、液温
40℃で1時間反応させた。このときの縮合反応液の原
料仕込モル比は、n−ブチルアルデヒド:ホルムアルデ
ヒド:トリエチルアミン=1:3:0.1であった。
Hg、60℃の条件下、含有される2−エチルアクロレ
インを蒸留により留去した。得られた縮合反応液中の
2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナールの収率
は49.8モル%であり、有効成分である2,2′−ビ
ス(ヒドロキシメチル)ブタナールホルムアルデヒド付
加体の収率は23.7モル%であり、合計収率は73.
5モル%であった。このときの残存ホルムアルデヒド
は、原料のホルムアルデヒドに対して33.3モル%で
あった。
g(349mmol)、スルフォン酸型イオン交換樹脂
(三菱化学製「PK216H」)2gを加え、液温70
℃で8時間メチラールを蒸留しつつメチラール化反応を
行なわせた。メタノールを加えた時点の縮合反応液中の
残存ホルムアルデヒド:メタノールのモル比は1:1
2、触媒濃度は8.6重量%であった。
て定量分析したところ、残存ホルムアルデヒドは原料の
ホルムアルデヒドに対して33.3モル%から4.3モ
ル%まで減少した。また、メチラール化反応後の2,
2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナール及び2,
2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナールホルムアル
デヒド付加体の残存率は、メチラール化反応前の合計収
率に対して74モル%であった。
ホルムアルデヒド水溶液7.58g(88.3mmo
l)、n−ブチルアルデヒド2.12g(29.4mm
ol)を仕込み、40℃に加温しつつトリエチルアミン
0.3g(2.96mmol)を滴下し、その後、液温
40℃で1時間反応させた。メタノールを加えたときの
縮合反応液の原料仕込モル比は、n−ブチルアルデヒ
ド:ホルムアルデヒド:トリエチルアミン=1:3:
0.1であった。
Hg、60℃の条件下、含有される2−エチルアクロレ
インを蒸留により留去した。得られた縮合反応液中の
2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)ブタナールの原料
n−ブチルアルデヒドに対する収率は49.8モル%で
あり、有効成分である2,2′−ビス(ヒドロキシメチ
ル)ブタナールホルムアルデヒド付加体の収率は23.
7モル%であり、合計収率は73.5モル%であった。
このときの残存ホルムアルデヒドは、原料のホルムアル
デヒドに対して33.3モル%であった。
g(349mmol)及び触媒として硫酸0.72g
(7.34mmol)を加え、液温70℃で1時間メチ
ラールを蒸留しつつメチラール化反応を行なわせた。メ
タノールを加えた時点の縮合反応液中の残存ホルムアル
デヒド:メタノールのモル比は1:12、触媒濃度は
3.3重量%であった。
ろ、メチラール化反応後の縮合反応液中の残存ホルムア
ルデヒドは原料のホルムアルデヒドに対して5.8モル
%まで除去されたが、メチラール化反応後の2,2′−
ビス(ヒドロキシメチル)ブタナール及び2,2′−ビ
ス(ヒドロキシメチル)ブタナールホルムアルデヒド付
加体の残存率は、メチラール化反応前の合計収率に対し
て18.5モル%であった。
反応の効率化のために過剰に添加したホルムアルデヒド
が多量に残存する縮合反応液にメタノールを加え、固体
酸触媒を使用してホルムアルデヒドをメチラール化する
ことにより、メチラール化反応と並行してホルムアルデ
ヒドを選択的にメチラール化して、目的生成物の2,
2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールを損失す
ることなく効率的に留去することが出来た。
α−水素を有する飽和脂肪族アルデヒド又は2−置換ア
クロレインとホルムアルデヒドとの縮合反応によって得
られる2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナー
ル含有縮合反応液中に含まれる過剰の未反応ホルムアル
デヒドを固体酸触媒の存在下、メタノールと反応させて
メチラールに変換して除去することにより、目的生成物
の2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールを
損失することなく効率的に回収することが出来る。その
結果、ホルムアルデヒドが除去された縮合反応液中のジ
メチロールアルカナールを酸化してジメチロールアルカ
ン酸を製造する場合、酸化剤の使用量は、酸化剤を消費
するホルムアルデヒドが少ないため、化学量論付近で効
率良く酸化を行うことが出来ると共に、ホルムアルデヒ
ドの酸化により生成するギ酸が少ないため分離精製工程
の負荷が著しく軽減出来、本発明の工業的価値は大き
い。
Claims (4)
- 【請求項1】 2個のα−水素を有する飽和脂肪族アル
デヒドとホルムアルデヒドとを縮合反応させるか、また
は、水の存在下に2−置換アクロレインとホルムアルデ
ヒドとを縮合反応させて2,2′−ビス(ヒドロキシメ
チル)アルカナールを生成させ、次いで、縮合反応液に
固体酸触媒およびメタノールを添加して縮合反応液中に
残存する未反応ホルムアルデヒドをメチラールに変換
し、当該縮合反応液中からメチラールを除去することを
特徴とする2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカ
ナールの製造方法。 - 【請求項2】 炭素数が3〜9の飽和脂肪族アルデヒド
を使用する請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】 炭素数が4〜10の2−置換アクロレイ
ンを使用する請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項4】 無機固体酸触媒を使用する請求項1に記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10155379A JPH1160533A (ja) | 1997-06-11 | 1998-05-20 | 2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16951297 | 1997-06-11 | ||
JP9-169512 | 1997-06-11 | ||
JP10155379A JPH1160533A (ja) | 1997-06-11 | 1998-05-20 | 2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1160533A true JPH1160533A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=26483395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10155379A Pending JPH1160533A (ja) | 1997-06-11 | 1998-05-20 | 2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1160533A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206576A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-08-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | アセタール類の製造方法 |
JP2007077040A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | アミノメチレンホスホン酸の製造方法 |
WO2014131743A1 (en) * | 2013-02-27 | 2014-09-04 | Haldor Topsøe A/S | Process for removing formaldehyde from a composition comprising glycolaldhedyde |
-
1998
- 1998-05-20 JP JP10155379A patent/JPH1160533A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006206576A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-08-10 | Sumitomo Chemical Co Ltd | アセタール類の製造方法 |
JP2007077040A (ja) * | 2005-09-12 | 2007-03-29 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | アミノメチレンホスホン酸の製造方法 |
WO2014131743A1 (en) * | 2013-02-27 | 2014-09-04 | Haldor Topsøe A/S | Process for removing formaldehyde from a composition comprising glycolaldhedyde |
CN105102412A (zh) * | 2013-02-27 | 2015-11-25 | 托普索公司 | 从包含乙醇醛的组合物中去除甲醛的方法 |
US9796649B2 (en) | 2013-02-27 | 2017-10-24 | Haldor Topsoe A/S | Process for removing formaldehyde from a composition comprising glycolaldehyde |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2830211B2 (ja) | β−ヒドロキシケトン類の製造方法 | |
JPS58188831A (ja) | α−アルキルアクロレインの製法 | |
US4943663A (en) | Process for the preparation of α-alkylacroleins | |
JPH1160533A (ja) | 2,2′−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールの製造方法 | |
JP3001689B2 (ja) | ベンゼンおよびシクロヘキサンとの混合物からシクロヘキセンを分離する方法 | |
JP2829116B2 (ja) | アセトンおよびパラホルムアルデヒドからの不飽和ケトンの製造方法 | |
US5994592A (en) | Process for producing 2,2'-bis(hydroxymethyl)alkanal and 2,2'-bis(hydroxymethyl)alkanoic acid | |
US7060861B2 (en) | Method for hydrating poly-or monomethylol alkanals | |
JP3958865B2 (ja) | ジメチロールアルカン酸の製造方法 | |
JPS6121538B2 (ja) | ||
JPS6365057B2 (ja) | ||
JP5001549B2 (ja) | α−アルキルシンナムアルデヒド類の製造方法 | |
JP2830210B2 (ja) | α,β―不飽和ケトン類の合成法 | |
US6809224B2 (en) | Method for the separation of formaldehyde from a reaction mixture containing polyols by the addition of solvents before and/or during the distillation | |
JP5297036B2 (ja) | 2−(1−ヒドロキシアルキル)シクロアルカノンとその脱水体との混合物の製造方法 | |
US2704298A (en) | Manufacture of alkoxy-aldehydes | |
US2862978A (en) | Synthetic glycerine production with intermediate removal of acrolein | |
JP4117413B2 (ja) | 2,2’−ビス(ヒドロキシメチル)アルカナールおよび2,2’−ビス(ヒドロキシメチル)アルカン酸の製造方法 | |
JPH1045659A (ja) | ヘキサヒドロファルネシルアセトンを製造する方法及びこの方法のための新規中間体 | |
JP5248851B2 (ja) | 2−(1−ヒドロキシアルキル)シクロアルカノンとその脱水体の混合物との製造方法 | |
JPH072714A (ja) | 二価フェノール類の製造方法 | |
JPH11130719A (ja) | ジメチロールアルカナールの精製方法 | |
EP0035635B1 (de) | Verfahren zur Herstellung von Trimethylbenzochinon | |
JP4786088B2 (ja) | グルタルアルデヒドモノアセタールの製造方法 | |
JP2001335529A (ja) | 2−(1−ヒドロキシアルキル)シクロアルカノンの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040909 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040909 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050405 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070926 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080205 |