JPH1160461A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH1160461A
JPH1160461A JP23180097A JP23180097A JPH1160461A JP H1160461 A JPH1160461 A JP H1160461A JP 23180097 A JP23180097 A JP 23180097A JP 23180097 A JP23180097 A JP 23180097A JP H1160461 A JPH1160461 A JP H1160461A
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JP
Japan
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skin
fatty acid
cholesterol ester
acid
ingredient
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Application number
JP23180097A
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English (en)
Inventor
Masafumi Kusumaru
雅史 薬丸
Yumi Tokitsu
由美 時津
Yoshiko Iwamoto
美子 岩本
Takeshi Ikemoto
毅 池本
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】イソ型脂肪酸及び/又はアンテイソ型脂肪
酸のコレステロールエステル、並びにα−ヒドロキシ酸
を必須成分とすることを特徴とする皮膚化粧料。 【効果】皮膚の水分保持機能を持続的に亢進、維持する
効果が高く、相乗効果により荒れ肌の改善効果を持ち、
使用感にも優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬部外品、化粧
品等に適用される皮膚化粧料に関し、更に詳しくは、皮
膚の水分保持機能を持続的に亢進、維持することによ
り、荒れ肌改善効果を持ち、使用感にも優れた新規皮膚
化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の水分は、真皮の基底細胞層から表
皮の角質層へと外層に向かうにつれて減少する水分含量
の勾配に沿って、常に皮膚内部から外層部へ移動し、角
質層を通じて外部へ蒸散している。この水分蒸散は主に
角質層の緻密な細胞組織からなる防御機能(バリヤー機
能)により制御されており、該水分蒸散量(Trans
epidermal Water Loss、以下TW
Lと略す)は、例えば健常な皮膚の正常な状態における
ヒトの前腕部皮表では0.2〜0.3mg/cm2/hrの範
囲、通常は0.25mg/cm2/hr 程度以下に保持されてい
る。これに対して、老化皮膚や乾燥皮膚等にみられる荒
れ肌では、その程度に応じてTWL値は上記の範囲の上
限値もしくはそれより大きな値を示し、皮膚の水分保持
機能が低下していることが認められる。これらの荒れ肌
の場合、角質層の防御機能による通常の制御限界を超え
た状態にあるか、あるいは該防御機能が衰えていること
に由来するものである。
【0003】従来より、皮膚老化の要因である水分保持
機能の低下を防ぐことを期待して、スフィンゴ脂質、脂
肪酸、コレステロール及びコレステロールエステル等、
角質層に本来存在し、水分保持機能を担っている脂質成
分を皮膚に適用する方法が提案されている(特公平4−
57641号公報、特開昭61−260008号公報、
特開昭62−29508号公報)。これらの脂質成分は
皮膚に適用した際、皮膚上で水を含んだ液晶状態を形成
し、皮膚からの水分蒸散を防止するとともに、保水性を
向上させ、皮膚機能を正常に維持するものである。
【0004】しかしながら、これらの脂質成分を適用し
たところで、一時的には皮膚を健常な状態に保持するこ
とはできても、持続性は乏しく、荒れ肌を改善する迄に
は至らなかった。
【0005】そこで本発明者らは、水分保持機能の亢進
を目的として、イソ型脂肪酸及び/又はアンテイソ型脂
肪酸のコレステロールエステル、並びにスフィンゴ脂質
類より選ばれる少なくとも一種を必須成分とすることを
特徴とする皮膚化粧料を提案している(特開平9−12
4456号公報)。しかしながら、水分保持機能亢進効
果は認められるものの、荒れ肌の改善効果には必ずしも
十分な効果は得られていない。
【0006】一方、α−ヒドロキシ酸は、果物、ワイン
などに含まれ古くから化粧料に用いられている。その作
用機構としては、表皮角質層の結合力を緩め、密に重な
りあった角質細胞を剥離し、新陳代謝が高まることによ
り、荒れ肌や加齢に伴うシワの改善作用を示すことが知
られている(ジャーナル オブ アメリカンアカデミー
ダーマトロジー、11巻、5号、867頁、197
4)。
【0007】しかしながら、α−ヒドロキシ酸単独では
水分保持能が乏しいため、経時的に皮膚の水分は失わ
れ、荒れ肌や加齢に伴うシワの改善効果は一時的とな
り、十分な効果を得ることができないのが実情であっ
た。すなわち、α−ヒドロキシ酸は非常に有用な皮膚賦
活剤であるが、特に作用の強いα−ヒドロキシ酢酸、乳
酸などにおいては、水溶性であるため、皮膚への親和性
が弱く、経皮吸収されにくく、十分な効果が発揮できな
い(特開平6−279258号公報)ことによることが
示唆される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚の水分
保持機能を持続的に亢進、維持することにより、荒れ肌
の改善効果を持ち、使用感にも優れた新規皮膚化粧料を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を解決するため検討した結果、一般式(1)で表され
るイソ型脂肪酸のコレステロールエステル及び/又は一
般式(2)で表されるアンテイソ型脂肪酸のコレステロ
ールエステル、並びにα−ヒドロキシ酸を必須成分とす
る皮膚化粧料が、その相乗効果により本目的を達成する
ことを見いだした。
【0010】
【化3】
【0011】(但し、nは6〜32で示される。)
【0012】
【化4】
【0013】(但し、nは6〜32で示される。)
【0014】更に、前記構成に、スフィンゴ脂質類より
選ばれる少なくとも一種を必須成分として加えると、ス
フィンゴ脂質類が容易に液晶構造を形成し、形成した液
晶構造のため水分蒸散を抑制する効果が一段と増し、本
目的に対し格段に優れた効果を発現することを見いだし
た。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳述
する。
【0016】従来より化粧品原料として用いられている
分岐脂肪酸コレステロールエステルは、イソステアリン
酸によって構成される。このイソステアリン酸は、分岐
位置および分岐アルキル鎖長は特定されていないが、ほ
とんどは2−ヘプチルウンデカン酸である。一方、本発
明で開示する分岐脂肪酸コレステロールエステルは、イ
ソ型、アンテイソ型脂肪酸によって構成される。すなわ
ち、それぞれ末端より2位〔前記一般式(1)〕、及び
末端より3位〔前記一般式(2)〕にメチル基を有する
脂肪酸に限定される。分岐位置および分岐アルキル鎖長
が特定されている点で本発明の分岐脂肪酸コレステロー
ルエステルは、従来公知化合物の分岐脂肪酸コレステロ
ールエステルとは異なる。
【0017】本発明に用いる、分岐脂肪酸コレステロー
ルエステルはイソ型、アンテイソ型に分離する必要はな
いが、分離して用いても良い。また、これらの分岐脂肪
酸コレステロールエステルは他の脂肪酸コレステロール
エステルとの混合物で良いが、分岐脂肪酸コレステロー
ルエステルのみからなるものでも良い。これらのイソ型
脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸の総炭素数は融点が低
く、液晶構造を形成する範囲である、6〜32であり、
好ましくは総炭素数12〜28である。
【0018】本発明で用いる、イソ型脂肪酸及び/又は
アンテイソ型脂肪酸のコレステロールエステルを含むこ
とを特徴とする脂肪酸コレステロールエステル混合物
は、ヒトなどの哺乳類の胎児表皮に存在するものであ
り、これら胎脂から得たものを用いることができる。ま
た、ラノリン中にも同様の構造の脂肪酸あるいはそのコ
レステロールエステルが存在することが知られており、
これに由来するものを用いることもできる。更には、こ
れらの構造のものは15−メチルヘプタデカン酸(イソ
型)をエステル化することによっても得ることができ、
これら合成品を用いることもできる。
【0019】本発明のイソ型脂肪酸及び/又はアンテイ
ソ型脂肪酸のコレステロールエステルの配合量は、最終
製剤の総量を基準として、大略0.01〜50重量%
(以下、wt%と略す)が好ましい。
【0020】本発明で用いる、α−ヒドロキシ酸は、グ
リコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、α−
ヒドロキシ酢酸を挙げることができる。
【0021】また、α−ヒドロキシ酸の配合量は、最終
製剤を基準として、大略0.01〜20wt%が好まし
い。
【0022】本発明で用いる、スフィンゴ脂質は、セラ
ミドの他、グルコシルセラミド、ガラクトシルセラミ
ド、ラクトシルセラミド、ガングリオシド等のスフィン
ゴ糖脂質、スフィンゴミエリン、セラミドホスホエタノ
ールアミン、セラミドホスホリルグリセロール等のスフ
ィンゴリン脂質などを挙げることができる。これらのス
フィンゴ脂質は、動植物からの抽出あるいは合成によっ
て得られるが、入手方法はこれに限定するものではな
い。
【0023】また、スフィンゴ脂質の配合量は、最終製
剤を基準として、大略0.01〜30wt%が好まし
い。
【0024】本発明の皮膚化粧料には、必須成分の他に
必要に応じて油脂、色素、香料、防腐剤、界面活性剤、
顔料、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収剤、紫外線
散乱剤、高分子系粘剤、糖類、塩類、多価アルコール、
ビタミン類、アミノ酸類等を本発明の目的を達成する範
囲内で適量配合し得る。
【0025】本発明は中身性状により特に限定されるも
のではなく、水系、非水系の、メイクアップ化粧料ある
いは基礎化粧料に応用できる。例えば、メイクアップ化
粧料としては、ファンデーション類、口紅類等が挙げら
れる。また、基礎化粧料としては、クリーム類、乳液
類、ローション類、パック類、浴用剤等が挙げられる。
【0026】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を詳
説する。
【0027】本発明に係わる脂肪酸コレステロールエス
テル混合物の抽出法(ヒト胎脂由来、ラノリン由
来、合成法)は以下の通りである。
【0028】ヒト胎脂由来 出産直後の新生児の皮表より、脱脂綿を用いて胎脂をぬ
ぐい取り、この脱脂綿からクロロホルム/メタノール
(2:1)にて胎脂を抽出した。得られた胎脂からヘキ
サン及びベンゼンを展開溶媒としたシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーによって、脂肪酸コレステロールエス
テル画分を得た。ガスクロマトグラフィーによって、こ
の画分には炭素数14〜26のイソ型脂肪酸コレステロ
ールエステルが約40%、炭素数15〜25のアンテイ
ソ型脂肪酸コレステロールエステルが約20%含まれて
いることを確認した。残部は不飽和脂肪酸コレステロー
ルエステルであった。これらの混合物を以下の実施例に
供した。
【0029】ラノリン由来 本発明には、日本精化(株)製のYOFCO CLE−
NHを用いたが、これに限定されるものではない。YO
FCO CLE−NHは、羊毛脂を鹸化分解して得られ
るラノリン脂肪酸を公知の方法でコレステロールとエス
テル化して得られたものである。また、その組成は炭素
数12〜30のイソ型脂肪酸コレステロールエステルが
約35%、炭素数11〜31のアンテイソ型脂肪酸コレ
ステロールエステルが約40%含まれており、残部は炭
素数12〜30の直鎖脂肪酸コレステロールエステルで
ある。
【0030】合成品 市販の15−メチルヘプタデカン酸(アンテイソ型)を
従来公知の方法、すなわち、p−トルエンスルホン酸な
どの鉱酸を触媒として用い、減圧下で反応を行い、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーなどにより精製を行
い、15−メチルヘプタデカン酸コレステロールエステ
ルを得た。これらを以下の実施例に供した。
【0031】また、本発明に使用した(1)荒れ肌改善
効果試験法、(2)角質層改善効果試験法、(3)保湿
効果試験法(TWL値低減率)、(4)実用テスト(使
用感)は下記の通りである。
【0032】(1)荒れ肌改善効果試験法 下脚に、荒れ肌、乾燥肌などを訴える中高年女子被験者
(35〜55才)20名を対象として、4週間連続塗布
した効果を調べた。被験者の左側下脚試験部位に1日1
回約1gの試料を5×10cm面に塗布し、塗布開始前
及び塗布終了3日後の皮膚の状態を表1の皮膚乾燥度の
判定基準により肉眼判定した。なお、右側下脚は試料を
塗布せず対照とした。
【0033】
【表1】
【0034】試験前後の試験部位と対照部位の判定結果
を比較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例
えば、+→−、++→±)を有効、1段階改善された場
合をやや有効、変化がなかった場合を無効とした。試験
結果は有効、やや有効となった被験者の人数で示した。
【0035】(2)角質層改善効果試験 前述の荒れ肌改善効果試験終了後の被験者皮膚にスコッ
チテープ(ニチバンメンディングテープ)を接着し、こ
れを剥離した時テープに付着した角質細胞の状態を走査
型電子顕微鏡によって詳細に調べ、表2の基準によって
皮膚角質細胞抗剥離性を解析し、角質層改善効果(角質
細胞抗剥離性増大効果)を求めた。
【0036】
【表2】
【0037】評価は、4週間連続塗布終了後から3日目
の試験部位の評価点と対照部位のそれとの差が2点以上
の場合を有効、1点の場合をやや有効、0点の場合を無
効とした。試験結果は、20人中有効、やや有効となっ
た被験者の人数で示した。
【0038】(3)保湿効果試験(TWL値低減率) 前述の荒れ肌改善効果試験開始前及び終了後の被験者皮
膚を対象とした。4週間連続塗布前及び塗布終了後3日
目にTWL値を測定し、これらの値からTWL値の低減
率(水分保持機能亢進効果)を下記のように算出して、
保湿効果を調べた。
【0039】(TWL値の測定法)密閉した皮表上の空
気の一定時間内の湿度変化を電気抵抗に変換して測定す
る方法を用いた。すなわち、被験者の皮表を測定用セル
で密閉し、セルに強制乾燥した空気を通気してセル内を
乾燥空気で充分置換した後、乾燥空気の通気を停止して
その時点でのセル内の相対湿度RHs(%)を求め、次
いで10分間放置して再びセル内の相対湿度RH10
(%)を測定し、この時の湿度変化から下記の式により
TWL値(mg/cm2/hr)を算出した。 TWL値=〔(RH10−RHs)×Dt×V×6〕/
(S×100) 但し、Dt:測定温度下(t℃)での空気中の飽和水蒸
気の密度(mg/l) V :セルの容積(l) S :測定面積(cm2)
【0040】(TWL値の低減率)TWL値の低減率
は、試料塗布前後のTWL値、TWLA及びTWLBを
下記の式に代入して算出した。 TWL値低減率(%)=(1−TWLB/TWLA)×
100 TWLA:試料塗布前のTWL値 TWLB:試料塗布終了後3日目のTWL値 TWL値の低減率が20%以上の場合を「有効」、低減
率が20%未満の場合を「無効」とした。試験結果は、
20人中の「有効」であった被験者の人数で表示した。
【0041】(4)実用テスト(使用感) 前述の荒れ肌改善効果試験の、終了後3日目の効果を評
価した。試験結果は、皮膚の湿潤性、平滑性、弾力性の
各項目に対して、「皮膚に潤いが生じた」、「皮膚が滑
らかになった」、「皮膚に張りが生じた」と回答した人
数で示した。
【0042】実施例1〜7、比較例1〜7(スキンクリ
ーム) 表3の組成で、各スキンクリームを調製し、試料とし
た。
【0043】(1)組成
【0044】
【表3】
【0045】スキンクリーム中に配合した本発明の成分
を表4,5に示す。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】(2)調製法 (C)及び(E)成分を(A)成分中に加え、80℃で
加温溶解した後、予め80℃に加温溶解しておいた
(B)及び(D)成分を加えて混合し、ホモミキサーで
分散した。次いで、撹拌しつつ30℃まで冷却して各ス
キンクリームを調製した。
【0049】(3)特性 実施例1〜7、比較例1〜7のスキンクリームについて
実施した、前記各試験結果を表6に示す。
【0050】
【表6】
【0051】表6から、本発明の実施例1〜7のスキン
クリームは、本発明の必須条件を満たさない比較例1〜
7のスキンクリームと比べて、諸特性の全てに亘って優
れていた。また、各実施例は配合特性においても異常は
認められなかった。なお、実施例4〜7は、実施例1〜
3の構成成分に、更にスフィンゴ脂質類を加えた例であ
るが、その結果、実施例4〜7は各試験項目をうわまっ
ており、スフィンゴ脂質類を加えたことによる相乗効果
が認められる。
【0052】実施例8〜11、比較例8〜12(美容
液) 表7の組成で、各美容液を調製し、試料とした。
【0053】(1)組成
【0054】
【表7】
【0055】美容液中に配合した本発明の成分を表8,
9に示す。
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】(2) 調製法 (C)及び(E)成分を(A)成分中に加え、80℃で
加温溶解した後、予め80℃に加温溶解しておいた
(B)及び(D)成分を加えて混合し、ホモミキサーで
分散した。次いで、撹拌しつつ30℃まで冷却して各美
容液を調製した。
【0059】(3) 特性 実施例8〜11、比較例8〜12の美容液について実施
した、前記各試験結果を表10に示す。
【0060】
【表10】
【0061】比較例8〜12の本発明の必須条件を満た
さない美容液に比較して、実施例8〜11の本発明の美
容液は諸試験の全てに亘って良好なる結果が認められ
た。また、各実施例は配合特性においても異常は認めら
れなかった。なお、実施例9〜11は、実施例8の構成
成分に、更にスフィンゴ脂質類を加えた例であるが、そ
の結果、実施例9〜11は各試験項目をうわまってお
り、スフィンゴ脂質類を加えたことによる相乗効果が認
められる。
【0062】実施例12、比較例13(浴用剤) 実施例12の浴用剤組成物を常法により調製し、150
リットルの温湯に浴用剤組成物を20g入れた。20名
のパネラーで、入浴後12時間後の「肌のしっとり感」
・「肌の滑らか感」を、同様に調製した比較例13の浴
用剤組成物との比較により試験を行った。表11に、実
施例12及び比較例13の組成を、また、一対比較評価
法により「効果がある」、あるいは、「良好」と答えた
被験者の人数をそれぞれ示す。
【0063】
【表11】
【0064】表11から、実施例12の浴用剤は、本発
明の必須条件を満たさない比較例13の浴用剤と比較し
て、諸試験の全てに亘って良好なる結果が認められた。
また、各実施例は配合特性においても異常は認められな
かった。
【0065】
【発明の効果】以上記載のように、本発明の皮膚化粧料
は、皮膚の水分保持機能を持続的に亢進、維持する効果
が高く、相乗効果により荒れ肌の改善効果を持ち、使用
感にも優れた皮膚化粧料を提供することは明らかであ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明に用いる、分岐脂肪酸コレステロー
ルエステルはイソ型、アンテイソ型に分離する必要はな
いが、分離して用いても良い。また、これらの分岐脂肪
酸コレステロールエステルは他の脂肪酸コレステロール
エステルとの混合物で良いが、分岐脂肪酸コレステロ
ールエステルのみからなるものでも良い。これらのイソ
型脂肪酸及びアンテイソ型脂肪酸の総炭素数は融点が低
く、液晶構造を形成する範囲である、1037であ
り、好ましくは総炭素数12〜28である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池本 毅 神奈川県小田原市寿町5丁目3番28号 鐘 紡株式会社化粧品研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (但し、nは6〜32で示される。)で表されるイソ型
    脂肪酸のコレステロールエステル及び/又は一般式
    (2) 【化2】 (但し、nは6〜32で示される。)で表されるアンテ
    イソ型脂肪酸のコレステロールエステル、並びにα−ヒ
    ドロキシ酸を必須成分として含有することを特徴とする
    皮膚化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、スフィンゴ脂質類を必須成分とし
    て含有することを特徴とする請求項1記載の皮膚化粧
    料。
JP23180097A 1997-08-12 1997-08-12 皮膚化粧料 Pending JPH1160461A (ja)

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