JPH06219935A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH06219935A
JPH06219935A JP2979993A JP2979993A JPH06219935A JP H06219935 A JPH06219935 A JP H06219935A JP 2979993 A JP2979993 A JP 2979993A JP 2979993 A JP2979993 A JP 2979993A JP H06219935 A JPH06219935 A JP H06219935A
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JP
Japan
Prior art keywords
skin
cosmetic
glycolipid
present
test
Prior art date
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Pending
Application number
JP2979993A
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English (en)
Inventor
Toshio Hikima
俊雄 引間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、肌荒れ改善効果、保湿性および官
能特性に優れた皮膚化粧料に関する。 【構成】 オリゴ糖と糖脂質を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌荒れ改善効果、保湿
効果及び官能特性に優れた皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
皮膚の水分量が10〜15%に保たれた状態が、健康な
皮膚であるといわれている。そして、老化や季節変動等
により正常な角質水分調節機構が損なわれることによ
り、肌荒れなどを生じる。従来より、角質水分量を調製
し、肌荒れを防止するためにはグリセリン等の保湿剤が
使用されている。しかしこれらの保湿剤を用いた場合、
官能面でべたつき感を生じやすく、更に低湿度下の使用
では外気湿度がないことにより皮膚中から保湿剤に水分
が取り込まれ、皮膚を乾燥せしめるという問題が生じて
いる。一方、皮膚内部の水分調節機能、肌荒れ改善機能
を高める目的で、糖脂質等の細胞間脂質を配合した化粧
料が提案されている(特開昭61−271205号公
報)。しかし、これら単独での配合では効果は十分では
なかった。
【0003】
【課題を達成するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは鋭意検討した結果、後記皮膚化粧料は、糖
脂質の角質層への浸透性が高まり皮膚内部からの肌荒れ
改善機能がさらに向上し、保湿効果に優れると共にべた
つき感がなく、官能特性にも優れることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0004】即ち、本発明の目的は、肌荒れ改善効果、
保湿性および皮膚化粧料としての官能特性に優れた皮膚
化粧料を提供することにある。
【0005】上記目的を達成する本発明は、オリゴ糖と
糖脂質を含むことを特徴とする皮膚化粧料である。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に用いられるオリゴ糖としてはマルトース、キシロ
ビオース、イソマントース、ラクトース、スクロース、
ラフィノース、マルトトリオース、キシロトリオース、
マルトテトラオース、キシロテトラオース、マルトペン
タオース、キシロペンタオース、マルトヘキサオース、
キシロヘキサオース、マルトヘプタオース、キシロヘプ
タオースなどが特に好ましいものとして挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。オリゴ糖
は、これらのうち一種または二種類以上を組合わせて使
用することができる。
【0007】オリゴ糖の化粧料への配合量は化粧料全量
中の0.001〜20.0重量%が好ましく、更に好ま
しくは0.01〜10.0重量%である。0.001重
量%未満では十分な保湿効果が得られず、20.0重量
%を超えると化粧料の伸びが重くなり好ましくない。
【0008】本発明に用いられる糖脂質としてはグルコ
シルセラミド、ガラクトシルセラミド等が挙げられるが
これらに限定されるものではない。これらは、人、豚、
牛、馬、羊等の哺乳動物の表皮に微量存在する化合物で
あって[バイオケミストリー・アンド・フィジオロジー
・オブ・ザ・スキン(Biochemistryand
Physiology of the Skin,O
xfordUniversity Press,In
c.,1983年,New York)、第363頁〜
第381頁,ジャーナル・オブ・リピッド・リサーチ
(Journal of Lipid Researc
h)第24巻,第131頁〜第140頁,1983年を
参照]、これらの動物表皮より通常の抽出方法にて得る
ことが可能である。本発明においては、例えば、特開昭
61−271205号公報や生化学実験書[脂質の生化
学、生化学実験講座、第3巻、第20〜21頁、197
4年、日本生化学会編、東京化学同人]に記載されてい
る製造方法により得られる糖脂質を用いることができ
る。
【0009】糖脂質の化粧料への配合量は化粧料全量中
の0.0001〜3.0重量%が好ましく、更に好まし
くは0.001〜1.0重量%である。0.0001重
量%未満では十分な効果が得られず3.0重量%を超え
ても、その増量分に見合った効果は得られない。糖脂質
はこれらのうち一種または二種類以上を組合わせて使用
することができる。
【0010】本発明の皮膚化粧料には、上記必須成分の
他に、消炎剤、血行促進剤、細胞賦活剤、美白剤、界面
活性剤、色素、香料、防腐剤、顔料、抗酸化剤、紫外線
吸収剤などを本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合
することができる。
【0011】本発明の化粧料の剤型としてはクリーム、
乳液、化粧水、パック等が挙げられる。この化粧料は、
例えば乳液の場合、油相及び水相をそれぞれ加熱溶解し
たものを乳化分散して冷却する通常の方法により製造す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
詳述する。尚、実施例に示す%とは重量%である。実施
例に記載の肌荒れ改善効果試験法、角質改善(角質細胞
の抗剥離性増大)効果の試験法、保湿性試験法及び官能
テストの方法は下記の通りである。
【0013】(1)肌荒れ改善効果試験法 下脚に荒れ肌を有する中高年被験者20名を対象として
4週間連続塗布効果を調べた。被験者の左側下脚試験部
位に1日2回約1gの試料を塗布し、試験開始前及び終
了後の皮膚の状態を下記の判定基準により判定した。右
側下脚は試料を塗布せず対照とした。 [皮膚乾燥の判定基準] − :正常 ± :軽微乾燥、落屑なし + :乾燥、落屑軽度 ++:乾燥、落屑中等度 +++:乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位と対照部位の判定結果を比較し、皮
膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば+→−,
++→±)を「有効」、1段階改善された場合を「やや
有効」、変化がなかった場合を「無効」とした。試験結
果は「有効」、「やや有効」となった被験者の人数で示
した。
【0014】(2)角質改善(角質細胞の抗剥離性増
大)効果の試験法 前述の肌荒れ改善効果試験開始前および終了後の試験部
位にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)を
接着し、これを剥離したときテープに付着した角質細胞
の状態を走査型電子顕微鏡によって詳細に調べ、下記の
判定基準によって皮膚角質層細胞の剥離性を分類し、角
質改善効果を求めた。 [角質改善(角質細胞の抗剥離性増大)効果の判定基
準] 評価点1:スケールを認めず。 評価点2:小スケール点在 評価点3:小〜中スケール顕著 評価点4:大スケール顕著 判定は4週間連続塗布後の試験部位の評価点と対照部位
のそれとの差が2点以上の場合を「有効」、1点の場合
を「やや有効」、0点の場合を「無効」とした。試験結
果は「有効」、「やや有効」となった被験者の人数で示
した。
【0015】(3)保湿性試験法 I.B.S社製のインピーダンスメーター(IBS−3
54型)を用いて測定した。なお測定は20℃の恒温室
において、一定量(20g/40 cm2)の試料を成人男
性の上腕に塗布後、10分後のコンダクタンス(単位は
マイクロモー)を測定して行った。コンダクタンスが大
きいほど、一般に皮膚の電気抵抗が小さく、皮膚表面の
保湿性が良いと言われている。
【0016】(4)官能テストの方法 荒れ肌、乾燥肌を訴える披験者20名が試料を1日2回
(朝、夕)連続3か月塗布連用した後、試料の特性を評
価した。試験結果は、平滑性、べたつき感の試験項目に
対し、「皮膚が滑らかになった」、「べたつかずに、し
っとりとした潤いが感じられた」と回答した人数で示し
た。
【0017】実施例1〜5,比較例1〜4 オリゴ糖と糖脂質を表1の組成において配合し、下記の
調製方法に基づいて乳液を調製した。
【0018】組成
【表1】
【0019】調製方法 (A)、(B)をそれぞれ80℃にて均一に溶解し、
(B)を攪拌しながら(A)を(B)に注入して乳化分
散した後、攪拌しながら温度30℃まで冷却して調製す
る。
【0020】各々について前記の諸試験を実施し、その
結果を表3に示した。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】特性 本発明の実施例1〜5の乳液は、諸特性において顕著な
効果が認められた。一方、比較例1〜4の乳液は、本発
明の実施例に比べて諸特性において劣っていた。
【0024】実施例6 美白クリーム 表4の組成により本発明の美白クリームを下記の製法に
よって調製した。
【0025】組成
【表4】
【0026】調製法 (A)の各成分を80℃,(B)の各成分を50℃にて
それぞれ混合溶解し、(A)を(B)に加えて混合攪拌
して調製した。
【0027】特性 この実施例6の美白クリームは、前記諸試験すべてにお
いて良好な結果を示した。
【0028】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明が肌荒れ改善
効果に優れ、保湿効果が高く、且つ官能特性に優れた皮
膚化粧料を提供することは明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリゴ糖と糖脂質を含むことを特徴とす
    る皮膚化粧料。
JP2979993A 1993-01-25 1993-01-25 皮膚化粧料 Pending JPH06219935A (ja)

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JP2979993A JPH06219935A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 皮膚化粧料

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JP2979993A JPH06219935A (ja) 1993-01-25 1993-01-25 皮膚化粧料

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JPH06219935A true JPH06219935A (ja) 1994-08-09

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ID=12286058

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1480654A4 (en) * 2002-02-15 2007-11-14 Ultraceuticals R & D Pty Ltd TISSUE REMODELING COMPOUNDS AND ANTI-WRINKLES BASED ON CARBOHYDRATES
WO2008018144A1 (fr) 2006-08-10 2008-02-14 House Wellness Foods Corporation Agent hydratant
US20110039801A1 (en) * 2006-10-16 2011-02-17 Lion Corporation Nk1 receptor antagonist composition

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