JPH116009A - RH真空脱ガス装置を用いた高Mn溶鋼の脱硫方法 - Google Patents
RH真空脱ガス装置を用いた高Mn溶鋼の脱硫方法Info
- Publication number
- JPH116009A JPH116009A JP16100297A JP16100297A JPH116009A JP H116009 A JPH116009 A JP H116009A JP 16100297 A JP16100297 A JP 16100297A JP 16100297 A JP16100297 A JP 16100297A JP H116009 A JPH116009 A JP H116009A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- ladle
- vacuum
- desulfurizing agent
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐火物の溶損や上吹きランスに対する地金付
着を抑制し、迅速に且つ安定的に極低硫化した溶鋼を製
造する。 【解決手段】 転炉段階で[Mn]を0.8〜1.5重
量%の範囲に調整した溶鋼を取鍋に出鋼し、溶鋼中取鍋
に浮遊しているスラグをT.Fe及びMnOの合計含有
量が15重量%以下となる組成に改質する。RH真空脱
ガス装置の真空槽の下部に設けられた上昇管及び下降管
を取鍋内溶鋼に浸漬し、真空槽の内部を30〜40トー
ルの真空雰囲気に維持し、真空槽内溶鋼の表面から下端
までの距離を2.3〜3mに設定して上吹きランスを真
空槽内溶鋼の表面に対向させ、取鍋から上昇管,真空槽
及び下降管を経て溶鋼を取鍋に循環させる。この条件下
で、5〜50重量%以下のCaF2 及び20重量%以下
のMgOを含みCaOを主成分とする粉体状脱硫剤を吹
込み速度1〜2kg/分/トンで上吹きランスから真空
槽内溶鋼の表面に吹き付けるとき、高脱硫効率で[S]
≦5ppmの極低硫域まで溶鋼が迅速に且つ安定的に脱
硫される。
着を抑制し、迅速に且つ安定的に極低硫化した溶鋼を製
造する。 【解決手段】 転炉段階で[Mn]を0.8〜1.5重
量%の範囲に調整した溶鋼を取鍋に出鋼し、溶鋼中取鍋
に浮遊しているスラグをT.Fe及びMnOの合計含有
量が15重量%以下となる組成に改質する。RH真空脱
ガス装置の真空槽の下部に設けられた上昇管及び下降管
を取鍋内溶鋼に浸漬し、真空槽の内部を30〜40トー
ルの真空雰囲気に維持し、真空槽内溶鋼の表面から下端
までの距離を2.3〜3mに設定して上吹きランスを真
空槽内溶鋼の表面に対向させ、取鍋から上昇管,真空槽
及び下降管を経て溶鋼を取鍋に循環させる。この条件下
で、5〜50重量%以下のCaF2 及び20重量%以下
のMgOを含みCaOを主成分とする粉体状脱硫剤を吹
込み速度1〜2kg/分/トンで上吹きランスから真空
槽内溶鋼の表面に吹き付けるとき、高脱硫効率で[S]
≦5ppmの極低硫域まで溶鋼が迅速に且つ安定的に脱
硫される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RH真空脱ガス装置を
用いて高Mn溶鋼を[S]≦5ppmの極低硫域まで効
率よく迅速に脱硫する方法に関する。
用いて高Mn溶鋼を[S]≦5ppmの極低硫域まで効
率よく迅速に脱硫する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶鋼の二次精錬として、RH真空脱ガス
装置を用いた脱硫方法が知られている。この脱硫方法で
は、真空槽内の溶鋼に塊状の脱硫剤を自由落下させて溶
鋼を脱硫しているが、溶鋼と脱硫剤との反応界面積が小
さいため脱硫効率が悪い。そのため、[S]≦5ppm
の極低硫溶鋼を安定的に溶製することが困難であった。
脱硫剤の原単位を増やすことにより脱硫効率が改善され
るが、脱硫剤の増量に伴って浸漬管,下部槽等を構築し
ている耐火物の溶損が激しくなる。粉体インジェクショ
ンラインを接続したノズル,環流ガス吹込み用浸漬ラン
ス等から粉体状の脱硫剤を溶鋼中に吹き込むことによっ
ても脱硫効率が改善されるが、このときに使用するノズ
ルや浸漬ランスの寿命が短く、それらの管理が面倒で困
難なものになる。また、吹込みガス及び脱硫剤の両方を
安定的に吹き込むことが困難であるため、操業管理も難
しくなる。
装置を用いた脱硫方法が知られている。この脱硫方法で
は、真空槽内の溶鋼に塊状の脱硫剤を自由落下させて溶
鋼を脱硫しているが、溶鋼と脱硫剤との反応界面積が小
さいため脱硫効率が悪い。そのため、[S]≦5ppm
の極低硫溶鋼を安定的に溶製することが困難であった。
脱硫剤の原単位を増やすことにより脱硫効率が改善され
るが、脱硫剤の増量に伴って浸漬管,下部槽等を構築し
ている耐火物の溶損が激しくなる。粉体インジェクショ
ンラインを接続したノズル,環流ガス吹込み用浸漬ラン
ス等から粉体状の脱硫剤を溶鋼中に吹き込むことによっ
ても脱硫効率が改善されるが、このときに使用するノズ
ルや浸漬ランスの寿命が短く、それらの管理が面倒で困
難なものになる。また、吹込みガス及び脱硫剤の両方を
安定的に吹き込むことが困難であるため、操業管理も難
しくなる。
【0003】そこで、減圧下の溶鋼表面に粉体状の脱硫
剤を吹き付ける上吹きランスを使用したVODプロセス
が特公昭61−59376号公報に紹介されている。溶
鋼中に十分侵入し得る速度で粉体状脱硫剤を吹き込むこ
とにより、溶鋼との反応界面積が大きくなり、脱硫反応
が促進される。特開平5−171253号公報,特開平
6−73429号公報等では、粉体状脱硫剤を上吹きす
る際の真空度,ランス−溶鋼表面間距離,粉体供給速度
等を制御することにより脱硫効率の改善を図っている。
また、特開平5−287359号公報では、粉体状脱硫
剤を上吹きする際に取鍋スラグ中の酸化鉄及び酸化マン
ガンの合計濃度を規制することにより復硫を抑制してい
る。
剤を吹き付ける上吹きランスを使用したVODプロセス
が特公昭61−59376号公報に紹介されている。溶
鋼中に十分侵入し得る速度で粉体状脱硫剤を吹き込むこ
とにより、溶鋼との反応界面積が大きくなり、脱硫反応
が促進される。特開平5−171253号公報,特開平
6−73429号公報等では、粉体状脱硫剤を上吹きす
る際の真空度,ランス−溶鋼表面間距離,粉体供給速度
等を制御することにより脱硫効率の改善を図っている。
また、特開平5−287359号公報では、粉体状脱硫
剤を上吹きする際に取鍋スラグ中の酸化鉄及び酸化マン
ガンの合計濃度を規制することにより復硫を抑制してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、極低硫溶鋼の
溶製が頻繁に実施されるに伴って、極低硫鋼を安定的に
製造するため、種々の操業条件が及ぼす影響が問題視さ
れるようになってきた。たとえば、特公昭61−593
76号公報のように減圧下の溶鋼表面に脱硫剤を吹き付
けるとき、取鍋スラグの低級酸化物濃度が脱硫反応に及
ぼす影響や、安定操業上で問題となる吹込みランスへの
環流溶鋼の付着等についても具体的に把握しておく必要
がある。それがあって初めて、RH真空脱ガス装置を用
いた極低硫鋼の溶製が工業的に可能となる。特開平5−
171253号公報,特開平6−73429号公報等で
規定されている条件下で脱硫剤を上吹きした場合でも、
スプラッシュによるランスへの溶鋼付着や粉体吹込み時
間の延長に伴った耐火物の溶損等があり、安定操業する
上では未解決の問題がある。
溶製が頻繁に実施されるに伴って、極低硫鋼を安定的に
製造するため、種々の操業条件が及ぼす影響が問題視さ
れるようになってきた。たとえば、特公昭61−593
76号公報のように減圧下の溶鋼表面に脱硫剤を吹き付
けるとき、取鍋スラグの低級酸化物濃度が脱硫反応に及
ぼす影響や、安定操業上で問題となる吹込みランスへの
環流溶鋼の付着等についても具体的に把握しておく必要
がある。それがあって初めて、RH真空脱ガス装置を用
いた極低硫鋼の溶製が工業的に可能となる。特開平5−
171253号公報,特開平6−73429号公報等で
規定されている条件下で脱硫剤を上吹きした場合でも、
スプラッシュによるランスへの溶鋼付着や粉体吹込み時
間の延長に伴った耐火物の溶損等があり、安定操業する
上では未解決の問題がある。
【0005】また、転炉スラグ流出量やスラグ改質状況
にバラツキがある。そのため、特開平5−287359
号公報のように取鍋スラグを規制しても、実操業上で安
定的に所定濃度まで極低硫化するためには、湯残し出鋼
やAl含有改質剤の多量添加等、新たな問題が発生す
る。特に転炉で溶鋼中[Mn]を0.8〜1.5重量%
の範囲に調整する場合においては、スラグ中(MnO)
の割合が大きくなり、なおさらその問題は顕在化する。
しかも、ランス−溶鋼表面間距離に起因した上吹きラン
スに対する地金付着,遅い脱硫剤吹込み速度に起因する
脱硫処理時間の長期化,それに伴って耐火物の溶損が激
しくなること等、種々の問題が発生する。また、取鍋ス
ラグのT.Fe及びMnOの合計濃度が低いほど脱硫反
応が良好に進行するものの、実操業上で安定的に得られ
るスラグ組成に関して最適条件を確立するまでには至っ
ていない。本発明は、このような問題を解消すべく案出
されたものであり、ランス高さ,粉体状脱硫剤の吹込み
条件,スラグ組成等を総合的に調整することにより、R
H真空脱ガス装置を用いた溶鋼脱硫を効率よく短時間に
行い、極低硫溶鋼を安定的に溶製することを目的とす
る。
にバラツキがある。そのため、特開平5−287359
号公報のように取鍋スラグを規制しても、実操業上で安
定的に所定濃度まで極低硫化するためには、湯残し出鋼
やAl含有改質剤の多量添加等、新たな問題が発生す
る。特に転炉で溶鋼中[Mn]を0.8〜1.5重量%
の範囲に調整する場合においては、スラグ中(MnO)
の割合が大きくなり、なおさらその問題は顕在化する。
しかも、ランス−溶鋼表面間距離に起因した上吹きラン
スに対する地金付着,遅い脱硫剤吹込み速度に起因する
脱硫処理時間の長期化,それに伴って耐火物の溶損が激
しくなること等、種々の問題が発生する。また、取鍋ス
ラグのT.Fe及びMnOの合計濃度が低いほど脱硫反
応が良好に進行するものの、実操業上で安定的に得られ
るスラグ組成に関して最適条件を確立するまでには至っ
ていない。本発明は、このような問題を解消すべく案出
されたものであり、ランス高さ,粉体状脱硫剤の吹込み
条件,スラグ組成等を総合的に調整することにより、R
H真空脱ガス装置を用いた溶鋼脱硫を効率よく短時間に
行い、極低硫溶鋼を安定的に溶製することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の脱硫方法は、そ
の目的を達成するため、転炉段階で[Mn]を0.8〜
1.5重量%の範囲に調整した溶鋼を取鍋に出鋼し、溶
鋼中取鍋に浮遊しているスラグをT.Fe及びMnOの
合計含有量が15重量%以下となる組成に改質し、RH
真空脱ガス装置の真空槽の下部に設けられた上昇管及び
下降管を取鍋内溶鋼に浸漬し、真空槽の内部を30〜4
0トールの真空雰囲気に維持し、真空槽内溶鋼の表面か
ら下端までの距離を2.3〜3mに設定して上吹きラン
スを真空槽内溶鋼の表面に対向させ、取鍋から上昇管,
真空槽及び下降管を経て溶鋼を取鍋に循環させ、15〜
50重量%のCaF2 及び20重量%以下のMgOを含
みCaOを主成分とする粉体状脱硫剤を吹込み速度1〜
2kg/分/トンで上吹きランスから真空槽内溶鋼の表
面に吹き付けることを特徴とする。
の目的を達成するため、転炉段階で[Mn]を0.8〜
1.5重量%の範囲に調整した溶鋼を取鍋に出鋼し、溶
鋼中取鍋に浮遊しているスラグをT.Fe及びMnOの
合計含有量が15重量%以下となる組成に改質し、RH
真空脱ガス装置の真空槽の下部に設けられた上昇管及び
下降管を取鍋内溶鋼に浸漬し、真空槽の内部を30〜4
0トールの真空雰囲気に維持し、真空槽内溶鋼の表面か
ら下端までの距離を2.3〜3mに設定して上吹きラン
スを真空槽内溶鋼の表面に対向させ、取鍋から上昇管,
真空槽及び下降管を経て溶鋼を取鍋に循環させ、15〜
50重量%のCaF2 及び20重量%以下のMgOを含
みCaOを主成分とする粉体状脱硫剤を吹込み速度1〜
2kg/分/トンで上吹きランスから真空槽内溶鋼の表
面に吹き付けることを特徴とする。
【0007】
【実施の形態】本発明に従った溶製方法では、溶鋼成分
及びスラグ成分を調整し、RH真空脱ガス装置を用いて
溶鋼を脱硫する。RH真空脱ガス装置は、図1に示すよ
うに一対の上昇管11及び下降管12を下部に設けた真
空槽10を備えており、取鍋20内の溶鋼1に上昇管1
1及び下降管12を浸漬する。取鍋20に収容されてい
る溶鋼1の湯面には、Al含有還元剤で改質した取鍋ス
ラグ3及び脱硫剤4を浮遊させる。真空槽10の上部に
設けた排気口13を介して真空槽10を真空排気する
と、取鍋20内の溶鋼1が真空槽10内に吸い上げられ
る。この状態で、上昇管11に組み込んだガスノズル1
4からArガス等を吹き込むと、溶鋼1は、真空槽10
と取鍋20との間を環流する。RH処理中に上吹きラン
ス15を真空槽10内に下降させ、真空槽10内に送り
込まれた溶鋼2の湯面上方に上吹きランス15の下端を
位置させる。そして、粉体状脱硫剤5をAr等のキャリ
アガスと共に上吹きランス15の下端から溶鋼2の湯面
に吹き付け脱硫する。本発明は、このようなフラックス
上吹き法による溶鋼脱硫において、[S]=20〜30
ppmの溶鋼を[S]≦5ppmまで安定的に極低硫化
するための条件を総合的に調整したものである。すなわ
ち、溶鋼脱硫の高効率化により脱硫剤の捕捉効率を向上
させ、脱硫剤の早期溶融,取鍋スラグ酸化度の低減を図
ると共に、RH耐火物の溶損を低減することにより脱硫
時間を短縮化し、スプラッシュを低減して上吹きランス
への地金付着を抑制している。
及びスラグ成分を調整し、RH真空脱ガス装置を用いて
溶鋼を脱硫する。RH真空脱ガス装置は、図1に示すよ
うに一対の上昇管11及び下降管12を下部に設けた真
空槽10を備えており、取鍋20内の溶鋼1に上昇管1
1及び下降管12を浸漬する。取鍋20に収容されてい
る溶鋼1の湯面には、Al含有還元剤で改質した取鍋ス
ラグ3及び脱硫剤4を浮遊させる。真空槽10の上部に
設けた排気口13を介して真空槽10を真空排気する
と、取鍋20内の溶鋼1が真空槽10内に吸い上げられ
る。この状態で、上昇管11に組み込んだガスノズル1
4からArガス等を吹き込むと、溶鋼1は、真空槽10
と取鍋20との間を環流する。RH処理中に上吹きラン
ス15を真空槽10内に下降させ、真空槽10内に送り
込まれた溶鋼2の湯面上方に上吹きランス15の下端を
位置させる。そして、粉体状脱硫剤5をAr等のキャリ
アガスと共に上吹きランス15の下端から溶鋼2の湯面
に吹き付け脱硫する。本発明は、このようなフラックス
上吹き法による溶鋼脱硫において、[S]=20〜30
ppmの溶鋼を[S]≦5ppmまで安定的に極低硫化
するための条件を総合的に調整したものである。すなわ
ち、溶鋼脱硫の高効率化により脱硫剤の捕捉効率を向上
させ、脱硫剤の早期溶融,取鍋スラグ酸化度の低減を図
ると共に、RH耐火物の溶損を低減することにより脱硫
時間を短縮化し、スプラッシュを低減して上吹きランス
への地金付着を抑制している。
【0008】以下、本発明で規定した各種条件を説明す
る。 取鍋スラグのT.Fe及びMnO合計含有量:15重量
%以下 取鍋スラグのT.Fe及びMnOの合計含有量を低減す
るほど、脱硫効率が向上する。しかし、工業的に実施す
る場合、スラグ流出量,アルミ改質等にバラツキがある
ため、必要とされる低減度合いを定量的に把握しておく
ことが要求される。吹止め[C]=0.05〜0.15
重量%の条件で転炉吹止め[Mn]を0.8〜1.5重
量%の範囲に調整する場合、図2に示すようにスラグ中
のMnO濃度が15〜25重量%まで上昇する。このと
き、T.Feが10〜15重量%であり、スラグ改質前
のT.Fe及びMnOの合計濃度が25〜40重量%と
高くなる。したがって、工業的に脱硫を安定的に実施す
るためには、低減度合いの把握がより重要になる。本発
明者等による実機実験の結果から、本発明に従って溶鋼
を脱硫する場合、取鍋スラグ3のT.Fe及びMnOの
合計含有量を15重量%以下まで低減させると、図3に
示すように目標とする脱硫効率80%以上が得られるこ
とが判った。
る。 取鍋スラグのT.Fe及びMnO合計含有量:15重量
%以下 取鍋スラグのT.Fe及びMnOの合計含有量を低減す
るほど、脱硫効率が向上する。しかし、工業的に実施す
る場合、スラグ流出量,アルミ改質等にバラツキがある
ため、必要とされる低減度合いを定量的に把握しておく
ことが要求される。吹止め[C]=0.05〜0.15
重量%の条件で転炉吹止め[Mn]を0.8〜1.5重
量%の範囲に調整する場合、図2に示すようにスラグ中
のMnO濃度が15〜25重量%まで上昇する。このと
き、T.Feが10〜15重量%であり、スラグ改質前
のT.Fe及びMnOの合計濃度が25〜40重量%と
高くなる。したがって、工業的に脱硫を安定的に実施す
るためには、低減度合いの把握がより重要になる。本発
明者等による実機実験の結果から、本発明に従って溶鋼
を脱硫する場合、取鍋スラグ3のT.Fe及びMnOの
合計含有量を15重量%以下まで低減させると、図3に
示すように目標とする脱硫効率80%以上が得られるこ
とが判った。
【0009】真空槽の真空度:30〜40トール 真空槽10の真空度を上昇させると溶鋼1の環流量が増
加し、脱硫剤捕捉効率の向上に有効な湯面高さが確保さ
れ、脱硫効率が向上する。しかし、真空度の上昇に伴っ
てスプラッシュが増加し、上吹きランス15に対する地
金付着が激しくなる。 脱硫剤:CaF2 5〜50重量%,MgO≦20重量%
を含むCaO系 上吹きランス15から真空槽内溶鋼2に吹込まれる脱硫
剤5は、製造過程上でSiO2 を主成分とする不純物が
混入することから、CaOを主成分としている。CaF
2 の配合割合が脱硫効率に及ぼす影響を示した図4にみ
られるように、脱硫効率を向上させるためには脱硫剤5
を早期に溶融させ、CaF2 濃度を上昇させる必要があ
る。このことから、CaF2 の配合割合の下限を15重
量%とした。しかし、CaF2 添加によって耐火物の溶
損が加速されるので、CaF2 の配合割合の上限を50
重量%とした。このような兼ね合いから、CaF2 :5
〜50重量%の範囲でCaO−CaF2 の配合比率が決
定される。MgOは、耐火物の溶損を低減する作用を呈
する。しかし、20重量%を超える過剰のMgOを配合
すると、脱硫効率が低下する。
加し、脱硫剤捕捉効率の向上に有効な湯面高さが確保さ
れ、脱硫効率が向上する。しかし、真空度の上昇に伴っ
てスプラッシュが増加し、上吹きランス15に対する地
金付着が激しくなる。 脱硫剤:CaF2 5〜50重量%,MgO≦20重量%
を含むCaO系 上吹きランス15から真空槽内溶鋼2に吹込まれる脱硫
剤5は、製造過程上でSiO2 を主成分とする不純物が
混入することから、CaOを主成分としている。CaF
2 の配合割合が脱硫効率に及ぼす影響を示した図4にみ
られるように、脱硫効率を向上させるためには脱硫剤5
を早期に溶融させ、CaF2 濃度を上昇させる必要があ
る。このことから、CaF2 の配合割合の下限を15重
量%とした。しかし、CaF2 添加によって耐火物の溶
損が加速されるので、CaF2 の配合割合の上限を50
重量%とした。このような兼ね合いから、CaF2 :5
〜50重量%の範囲でCaO−CaF2 の配合比率が決
定される。MgOは、耐火物の溶損を低減する作用を呈
する。しかし、20重量%を超える過剰のMgOを配合
すると、脱硫効率が低下する。
【0010】真空槽内溶鋼の表面からランス下端までの
距離:2.3〜3m 上吹きランス15の下端を真空槽内溶鋼2の表面に近付
けるほど、脱硫剤5が捕捉され易くなり、脱硫効率が向
上する。しかし、上吹きランス15の下端が真空槽内溶
鋼2の表面に近くなるに従って、上吹きランス15に対
する地金付着量が増加し、場合によっては上吹きランス
15が溶損し、冷却水漏れが発生する虞れがある。この
ようなことから、上吹きランス15の下端は、真空槽内
溶鋼2の表面から2.3〜3mの高さに設定される。 脱硫剤吹込み速度:1〜2kg/分/トン 耐火物の溶損を低減するためには、脱硫時間の短縮が必
須である。同一原単位の脱硫剤を添加する場合、吹込み
速度が早いほど脱硫時間が短縮される。しかし、早すぎ
る吹込み速度では、溶鋼2中に脱硫剤5が滞留する時間
が却って短くなり、脱硫効率が減少する。そこで、本発
明では、高脱硫効率を維持しながら脱硫時間を短縮する
ために、脱硫剤5の吹込み速度を1〜2kg/分/トン
の範囲に設定した。
距離:2.3〜3m 上吹きランス15の下端を真空槽内溶鋼2の表面に近付
けるほど、脱硫剤5が捕捉され易くなり、脱硫効率が向
上する。しかし、上吹きランス15の下端が真空槽内溶
鋼2の表面に近くなるに従って、上吹きランス15に対
する地金付着量が増加し、場合によっては上吹きランス
15が溶損し、冷却水漏れが発生する虞れがある。この
ようなことから、上吹きランス15の下端は、真空槽内
溶鋼2の表面から2.3〜3mの高さに設定される。 脱硫剤吹込み速度:1〜2kg/分/トン 耐火物の溶損を低減するためには、脱硫時間の短縮が必
須である。同一原単位の脱硫剤を添加する場合、吹込み
速度が早いほど脱硫時間が短縮される。しかし、早すぎ
る吹込み速度では、溶鋼2中に脱硫剤5が滞留する時間
が却って短くなり、脱硫効率が減少する。そこで、本発
明では、高脱硫効率を維持しながら脱硫時間を短縮する
ために、脱硫剤5の吹込み速度を1〜2kg/分/トン
の範囲に設定した。
【0011】
【実施例】[C]=0.05〜0.15重量%,[S
i]=0.001〜0.02重量%,[Mn]=0.8
〜1.5重量%,[P]≦0.020重量%,[S]=
0.002〜0.004重量%の組成をもつ溶鋼90ト
ンを転炉で溶製し、転炉から取鍋20に出鋼した。吹錬
終了時点のスラグは、(CaO)=40〜50重量%,
(SiO2 )=10〜15重量%,(T.Fe)+(M
nO)=25〜40重量%の組成をもっていた。取鍋2
0に流出したスラグをAl含有還元剤で改質し、(Ca
O)=40〜50重量%,(SiO2 )=10〜15重
量%,(Al2 O3 )=20〜25重量%,(T.F
e)+(MnO)=5〜15重量%の組成になるように
調整した。改質したスラグ3の量は、800〜1500
kgであった。RH真空脱ガス装置の真空槽10の上昇
管11及び下降管12を取鍋内溶鋼1に浸漬し、真空槽
10の内部を40トールに維持し、粉体状脱硫剤5をキ
ャリアガスと共に上吹きランス15の下端から真空槽内
溶鋼2の表面に4kg/トンの割合で吹き付けた。粉体
状脱硫剤5としては、45重量%CaO,45重量%C
aF2 ,10重量%MgOの組成をもつ脱硫剤を使用し
た。
i]=0.001〜0.02重量%,[Mn]=0.8
〜1.5重量%,[P]≦0.020重量%,[S]=
0.002〜0.004重量%の組成をもつ溶鋼90ト
ンを転炉で溶製し、転炉から取鍋20に出鋼した。吹錬
終了時点のスラグは、(CaO)=40〜50重量%,
(SiO2 )=10〜15重量%,(T.Fe)+(M
nO)=25〜40重量%の組成をもっていた。取鍋2
0に流出したスラグをAl含有還元剤で改質し、(Ca
O)=40〜50重量%,(SiO2 )=10〜15重
量%,(Al2 O3 )=20〜25重量%,(T.F
e)+(MnO)=5〜15重量%の組成になるように
調整した。改質したスラグ3の量は、800〜1500
kgであった。RH真空脱ガス装置の真空槽10の上昇
管11及び下降管12を取鍋内溶鋼1に浸漬し、真空槽
10の内部を40トールに維持し、粉体状脱硫剤5をキ
ャリアガスと共に上吹きランス15の下端から真空槽内
溶鋼2の表面に4kg/トンの割合で吹き付けた。粉体
状脱硫剤5としては、45重量%CaO,45重量%C
aF2 ,10重量%MgOの組成をもつ脱硫剤を使用し
た。
【0012】脱硫剤吹込み速度を一定値1.5kg/分
/トンに、脱硫時間を一定値2.7分に維持した条件下
で、真空槽内溶鋼2の表面から上吹きランス15の下端
までの距離2.3〜3.3mの範囲で変化させ、脱硫効
率,耐火物の溶損,地金付着等に及ぼすランス高さの影
響を調査した。表1の調査結果にみられるように、真空
槽内溶鋼2の表面からランス下端までの距離を2.3〜
3mの範囲に維持した本発明例では、耐火物の溶損や地
金付着等が抑えられ、効率よく脱硫反応が進行し、
[S]≦5ppmの溶鋼が安定して製造されることが確
認された。これに対し、真空槽内溶鋼2の表面から2.
1mの高さに上吹きランス15の下端を設定した試験番
号1では、上吹きランス15に多量の地金が付着し、次
ヒート以降の処理に支障を来した。また、真空槽内溶鋼
2の表面から3mを超える高さに上吹きランス15の下
端を設定した試験番号6では、排気口13に吸い込まれ
る粉体状脱硫剤5の割合が多くなり、結果として脱硫効
率が低下した。表1中、脱硫効果については脱硫前
[S]=20〜30ppmで脱硫後[S]≦5ppmを
○,脱硫後[S]>5ppmをを×と判定し、耐火物の
溶損については脱硫剤の吹込みをしない減圧処理後の状
態に近いものを○,浸漬管耐火物の一部欠損又は金物が
露出する程度を×と判定し、ランスへの地金付着につい
ては粒状に付着し刃物で削り取ることができる程度を
○,粒状に付着し溶断又は研削による除去が必要なもの
を×と判定した。そして、何れも良好な結果が得られた
ものを○と総合評価し、脱硫効果,耐火物の溶損又はラ
ンスへの地金付着の何れか一つにでも問題があったもの
を×と総合評価した。
/トンに、脱硫時間を一定値2.7分に維持した条件下
で、真空槽内溶鋼2の表面から上吹きランス15の下端
までの距離2.3〜3.3mの範囲で変化させ、脱硫効
率,耐火物の溶損,地金付着等に及ぼすランス高さの影
響を調査した。表1の調査結果にみられるように、真空
槽内溶鋼2の表面からランス下端までの距離を2.3〜
3mの範囲に維持した本発明例では、耐火物の溶損や地
金付着等が抑えられ、効率よく脱硫反応が進行し、
[S]≦5ppmの溶鋼が安定して製造されることが確
認された。これに対し、真空槽内溶鋼2の表面から2.
1mの高さに上吹きランス15の下端を設定した試験番
号1では、上吹きランス15に多量の地金が付着し、次
ヒート以降の処理に支障を来した。また、真空槽内溶鋼
2の表面から3mを超える高さに上吹きランス15の下
端を設定した試験番号6では、排気口13に吸い込まれ
る粉体状脱硫剤5の割合が多くなり、結果として脱硫効
率が低下した。表1中、脱硫効果については脱硫前
[S]=20〜30ppmで脱硫後[S]≦5ppmを
○,脱硫後[S]>5ppmをを×と判定し、耐火物の
溶損については脱硫剤の吹込みをしない減圧処理後の状
態に近いものを○,浸漬管耐火物の一部欠損又は金物が
露出する程度を×と判定し、ランスへの地金付着につい
ては粒状に付着し刃物で削り取ることができる程度を
○,粒状に付着し溶断又は研削による除去が必要なもの
を×と判定した。そして、何れも良好な結果が得られた
ものを○と総合評価し、脱硫効果,耐火物の溶損又はラ
ンスへの地金付着の何れか一つにでも問題があったもの
を×と総合評価した。
【0013】
【0014】真空槽内溶鋼2の表面から上吹きランス1
5の下端までの距離を2.5mの一定値に設定し、粉体
状脱硫剤5の吹込み速度を種々変化させ、吹込み速度が
脱硫効率に及ぼす影響を調査した。表2の調査結果にみ
られるように、1kg/分/トンに達しない吹込み速度
で粉体状脱硫剤5を吹き込んだ試験番号7では、脱硫時
間が長くなり、その分だけ真空槽10,上昇管11,下
降管12の溶損が激しくなった。また、2kg/分/ト
ンを超える吹込み速度で粉体状脱硫剤5を吹き込んだ試
験番号14では、真空槽内溶鋼2に粉体状脱硫剤5が滞
留する時間が短くなったことから、脱硫効率が低下し
た。これに対し、本発明で規定した1〜2kg/分/ト
ンの吹込み速度で粉体状脱硫剤5を吹き込んだ試験番号
12〜13では、何れも耐火物を溶損することなく、良
好な脱硫効率で[S]≦5ppmの溶鋼を安定的に製造
できた。なお、表2における評価には、表1と同じ基準
を採用した。以上の結果から、本発明で規定した範囲に
ランス高さ及び吹き込み速度を維持してCaO−CaF
2 系の粉体状脱硫剤5を真空槽内溶鋼2に吹き込むと
き、耐火物の溶損や上吹きランス15に対する地金付着
が抑制され、短時間で[S]≦5ppmの極低硫域まで
溶鋼が脱硫されることが判った。
5の下端までの距離を2.5mの一定値に設定し、粉体
状脱硫剤5の吹込み速度を種々変化させ、吹込み速度が
脱硫効率に及ぼす影響を調査した。表2の調査結果にみ
られるように、1kg/分/トンに達しない吹込み速度
で粉体状脱硫剤5を吹き込んだ試験番号7では、脱硫時
間が長くなり、その分だけ真空槽10,上昇管11,下
降管12の溶損が激しくなった。また、2kg/分/ト
ンを超える吹込み速度で粉体状脱硫剤5を吹き込んだ試
験番号14では、真空槽内溶鋼2に粉体状脱硫剤5が滞
留する時間が短くなったことから、脱硫効率が低下し
た。これに対し、本発明で規定した1〜2kg/分/ト
ンの吹込み速度で粉体状脱硫剤5を吹き込んだ試験番号
12〜13では、何れも耐火物を溶損することなく、良
好な脱硫効率で[S]≦5ppmの溶鋼を安定的に製造
できた。なお、表2における評価には、表1と同じ基準
を採用した。以上の結果から、本発明で規定した範囲に
ランス高さ及び吹き込み速度を維持してCaO−CaF
2 系の粉体状脱硫剤5を真空槽内溶鋼2に吹き込むと
き、耐火物の溶損や上吹きランス15に対する地金付着
が抑制され、短時間で[S]≦5ppmの極低硫域まで
溶鋼が脱硫されることが判った。
【0015】
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、上吹きランスの高さ,脱硫剤吹込み速度,脱硫剤組
成,取鍋スラグの組成,真空槽の真空度等を総合的に調
整することにより、[S]≦5ppmの極低硫域まで溶
鋼を迅速に且つ安定的に脱硫することが可能となる。し
かも、耐火物の溶損や上吹きランスに対する地金付着が
抑制され、安定した操業が可能となる。
は、上吹きランスの高さ,脱硫剤吹込み速度,脱硫剤組
成,取鍋スラグの組成,真空槽の真空度等を総合的に調
整することにより、[S]≦5ppmの極低硫域まで溶
鋼を迅速に且つ安定的に脱硫することが可能となる。し
かも、耐火物の溶損や上吹きランスに対する地金付着が
抑制され、安定した操業が可能となる。
【図1】 真空槽を用いたRH真空脱ガス装置の概略図
【図2】 転炉吹錬後の溶鋼中Mn濃度とスラグ中Mn
O濃度との関係を示すグラフ
O濃度との関係を示すグラフ
【図3】 スラグ中のT.Fe及びMnOの合計含有量
が脱硫効率に及ぼす影響を示したグラフ
が脱硫効率に及ぼす影響を示したグラフ
【図4】 脱硫剤のCaF2 配合割合が脱硫効率に及ぼ
す影響を示したグラフ
す影響を示したグラフ
1:取鍋内溶鋼 2:真空槽内溶鋼 3:取鍋スラ
グ 4:脱硫剤 5:粉体状脱硫剤 10:真空槽 11:上昇管 12:下降管 1
3:排気口 14:ガスノズル 15:上吹きラン
ス 20:取鍋
グ 4:脱硫剤 5:粉体状脱硫剤 10:真空槽 11:上昇管 12:下降管 1
3:排気口 14:ガスノズル 15:上吹きラン
ス 20:取鍋
Claims (1)
- 【請求項1】 転炉段階で[Mn]を0.8〜1.5重
量%の範囲に調整した溶鋼を取鍋に出鋼し、溶鋼中取鍋
に浮遊しているスラグをT.Fe及びMnOの合計含有
量が15重量%以下となる組成に改質し、RH真空脱ガ
ス装置の真空槽の下部に設けられた上昇管及び下降管を
取鍋内溶鋼に浸漬し、真空槽の内部を30〜40トール
の真空雰囲気に維持し、真空槽内溶鋼の表面から下端ま
での距離を2.3〜3mに設定して上吹きランスを真空
槽内溶鋼の表面に対向させ、取鍋から上昇管,真空槽及
び下降管を経て溶鋼を取鍋に循環させ、15〜50重量
%のCaF2 及び20重量%以下のMgOを含みCaO
を主成分とする粉体状脱硫剤を吹込み速度1〜2kg/
分/トンで上吹きランスから真空槽内溶鋼の表面に吹き
付けることを特徴とするRH真空脱ガス装置を用いた高
Mn溶鋼の脱硫方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16100297A JPH116009A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | RH真空脱ガス装置を用いた高Mn溶鋼の脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16100297A JPH116009A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | RH真空脱ガス装置を用いた高Mn溶鋼の脱硫方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH116009A true JPH116009A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=15726716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16100297A Withdrawn JPH116009A (ja) | 1997-06-18 | 1997-06-18 | RH真空脱ガス装置を用いた高Mn溶鋼の脱硫方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH116009A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10287644B2 (en) | 2011-08-12 | 2019-05-14 | Jfe Steel Corporation | Molten steel desulfurization method, molten steel secondary refining method, and molten steel manufacturing method |
JP2021098881A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-01 | 日本製鉄株式会社 | 溶鋼の脱硫方法 |
-
1997
- 1997-06-18 JP JP16100297A patent/JPH116009A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10287644B2 (en) | 2011-08-12 | 2019-05-14 | Jfe Steel Corporation | Molten steel desulfurization method, molten steel secondary refining method, and molten steel manufacturing method |
US11035014B2 (en) | 2011-08-12 | 2021-06-15 | Jfe Steel Corporation | Molten steel desulfurization method, molten steel secondary refining method, and molten steel manufacturing method |
JP2021098881A (ja) * | 2019-12-24 | 2021-07-01 | 日本製鉄株式会社 | 溶鋼の脱硫方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2433189C2 (ru) | Способ получения стали для стальных труб с отличной стойкостью в кислой среде | |
CN1061381C (zh) | 精炼高纯度钢的方法 | |
JP5082417B2 (ja) | 極低硫低窒素高清浄度鋼の溶製方法 | |
JP5343308B2 (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JP6028755B2 (ja) | 低硫鋼の溶製方法 | |
JPH09217110A (ja) | 超低硫鋼の溶製方法 | |
JP2018100427A (ja) | 低硫鋼の製造方法 | |
JPH116009A (ja) | RH真空脱ガス装置を用いた高Mn溶鋼の脱硫方法 | |
JP2008169407A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JPH0245686B2 (ja) | ||
JP6806288B2 (ja) | 鋼の製造方法 | |
JP4534734B2 (ja) | 低炭素高マンガン鋼の溶製方法 | |
JP3214730B2 (ja) | 環流式真空脱ガス装置を用いた高純度鋼の精錬方法 | |
JP3660040B2 (ja) | Rh真空脱ガス装置を用いた溶鋼の脱硫方法 | |
JP2017025373A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JPH05171253A (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JP6828498B2 (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JPH0585609B2 (ja) | ||
JPH0873923A (ja) | 耐水素誘起割れ性に優れた清浄鋼の製造法 | |
JP4360239B2 (ja) | 真空脱ガス設備における溶鋼の脱硫処理方法 | |
JP3994641B2 (ja) | 高清浄極低炭素鋼の製造方法 | |
JP2000239729A (ja) | 清浄性に優れた極低炭素鋼の製造方法 | |
JP3327062B2 (ja) | 極低炭・極低硫鋼の溶製方法 | |
JPH08269533A (ja) | 溶鋼の脱硫精錬法 | |
JP6354472B2 (ja) | 溶鋼の脱硫処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |