JPH1159779A - 収納容器 - Google Patents

収納容器

Info

Publication number
JPH1159779A
JPH1159779A JP16035398A JP16035398A JPH1159779A JP H1159779 A JPH1159779 A JP H1159779A JP 16035398 A JP16035398 A JP 16035398A JP 16035398 A JP16035398 A JP 16035398A JP H1159779 A JPH1159779 A JP H1159779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
storage container
wafer
container
wafer storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16035398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Eguchi
邦彦 江口
Yuichi Uchida
祐一 内田
正人 ▲高▼木
Masato Takagi
Masashi Nakamura
正志 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP16035398A priority Critical patent/JPH1159779A/ja
Publication of JPH1159779A publication Critical patent/JPH1159779A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】射出成形後の樹脂の収縮が等方的で、成形後の
煩雑な後処理を施す必要がなく、洗浄、乾燥、加熱処理
等においても形状変化を生じず、アウトガスの発生量が
極めて少なく、容器の使用環境下において樹脂等の磨耗
粉の発生量が極めて少なく、氷点下に曝されても十分な
機械的性能を維持することができる半導体材料の収納容
器の提供。 【解決手段】脂肪族ポリケトンを主成分とする樹脂から
なる半導体材料の収納容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
半導体材料を収納して、その半導体材料の損壊および汚
染を防止し、安全に輸送するための収納容器に関し、特
に、温度変化に対して安定で、磨耗粉や揮発分(アウト
ガス)の発生が少ない収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ等の半導体材料は、保管ま
たは輸送時、あるいは所要の各種の処理を施す各工程間
を搬送される際に、半導体材料の損壊、汚損等を防止す
るために、半導体材料を収納する各種の収納容器が用い
られ、また、提案されている。例えば、半導体ウエハの
製造工程においては、所期の特性を有する半導体を、高
い歩留りで生産するためにも、半導体ウエハの損壊およ
び汚染を防止することが重要である。このような重要な
役割を有する収納容器として、特開昭62−33436
号公報、特公平2−39867号公報、特開平5−36
821号公報等には、樹脂製のウエハ収納枠、該枠を収
めるケース、ケースの蓋、およびウエハ押さえ治具から
なるウエハ輸送用容器が開示され、また、特公平6−3
8413号公報、特開平8−288377号公報等に
は、半導体製造工程において各工程間を移動するための
ウエハ搬送用カセットが開示されている。
【0003】これらの収納容器は、従来、ポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート
(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)等の合成樹脂を
射出成形によって成形されたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の収納容
器は、下記の問題があった。第一は、従来の収納容器
は、射出成形後に反りや変形を生じるものであった。例
えば、PP、PE、PBT、PEEK等を射出成形して
得られる収納容器は、成形後の樹脂の収縮量が部位や方
向によって異なるため、反りや変形といった形状変化を
生じていた。この形状変化は、成形直後に認められなく
ても、残留応力等の影響により、経時的に発生すること
があった。このような樹脂の収縮に伴う形状変化の影響
を解消するために、成形後にエージング処理を施した
り、容器の一部を研削する等の、煩雑な工程を必要とし
ていた。そのため、成形後に等方的に収縮し、煩雑な後
処理を必要としない収納容器が求められていた。特に、
PEEKを用いて成形する場合、溶融時の流動性が低い
ため、金型内で樹脂の充填不足が発生し易く、成形後の
容器に反りや変形が発生し易かった。同じ理由で、複雑
な形状の収納容器を成形し難いという欠点もあった。P
EEKは、通常、一般の樹脂より高い温度で成形される
が、金型内での流動性を改善するために、さらに高い温
度で成形することが行われる。しかし、成形機内での局
所的な過熱が生じ、ウェハの汚染原因となる熱分解物の
発生を招くおそれがあった。
【0005】第二は、従来の収納容器は、温度変化や化
学薬品による寸法変化が大きいものであった。一般に、
収納容器は、ウエハを収納する前に、熱湯やイソプロピ
ルアルコール等の化学薬品を用いて洗浄された後、温風
で乾燥され搬送時に高温に曝される。従来のPP、PE
等からなる収納容器は、このような高温の雰囲気から常
温に戻されたときに変形することがあった。また、PC
から形成される収納容器は、耐薬品性や耐熱水性が劣
り、洗浄や乾燥処理時に変形することがあった。
【0006】第三は、従来の収納容器は、揮発物などの
アウトガスが多いものであった。収納容器が高温に曝さ
れた場合に、ウエハへの汚染原因となるアウトガスを極
力生じないことが要求されるが、従来のPP、PE、P
C、PBT、PEEK等から形成される輸送用容器は、
いずれもアウトガスの発生量が比較的多いものであっ
た。
【0007】第四は、従来の収納容器は、樹脂等の磨耗
粉が多いものであった。ウエハ収納容器は、ウエハと容
器との接触、容器と搬送装置との接触、容器を構成する
樹脂部材同士の接触、容器の蓋の開閉等によって、ウエ
ハの汚染原因となる樹脂などの磨耗粉を生じないことが
求められる。従来のウエハ収納容器は、いずれも樹脂な
どの磨耗粉の発生量が多く、改善が求められていた。
【0008】第五は、低温での機械的強度が低いことで
ある。例えば、ウエハを航空輸送する場合、容器の雰囲
気温度は氷点下まで低下することがある。従来のPP、
PE、PBTから形成された輸送用容器は、氷点下にお
いて脆弱化し、破損等を生じることがあった。
【0009】そこで、本発明の目的は、射出成形後の樹
脂の収縮が等方的で、成形後の煩雑な後処理を施す必要
がなく、洗浄、乾燥、加熱処理等においても形状変化を
生じず、アウトガスの発生量が極めて少なく、容器の使
用環境下において樹脂等の磨耗粉の発生量が極めて少な
く、氷点下に曝されても十分な機械的性能を維持するこ
とができる収納容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの課
題を解決するために種々検討した結果、容器の素材とし
て、半結晶性樹脂である脂肪族ポリケトン樹脂を用いる
ことにより、収納容器に求められる各種性能を高いレベ
ルで両立させることができることを見出し、本発明を完
成するに到った。
【0011】すなわち、本発明は、脂肪族ポリケトンを
主成分とする樹脂からなる半導体材料の収納容器を提供
するものである。
【0012】また、本発明は、前記収納容器の具体的態
様として、シリコンウェハを輸送するための収納容器で
あって、該収納容器を構成する、ウェハ収納枠、該収納
枠を収めるケース、該ケースの蓋およびウェハ押さえ治
具のいずれかが、脂肪族ポリケトンを主成分とする樹脂
からなる収納容器を提供するものである。
【0013】以下、本発明の収納容器について詳細に説
明する。
【0014】本発明の収納容器は、シリコンウエハ等の
半導体ウエハ、チップ、ベアチップ、磁気メモリディス
ク素板、太陽電池用のシリコンウェハ等、あるいは各種
電子部品などの材料の輸送、搬送、貯蔵、加工処理等を
行う際に、該材料を収納・保持し、その損壊、汚損等を
防止するものである。この収納容器の形状、寸法等は、
特に限定されず、収納・保持する材料の形状、寸法等に
応じて適宜選択される。本発明の収納容器は、半導体ウ
エハ、磁気メモリディスク素板等の輸送、貯蔵用の容器
として、また、半導体製造工程、磁気メモリディスクの
製造工程等における各種の処理において、または各工程
間を搬送する途中において、半導体ウエハ、磁気メモリ
ディスク素板、太陽電池用のシリコンウェハ等、または
それらに各種加工処理を施した部材を保持、収納するた
めの搬送用容器として用いられるものである。特に、本
発明の収納容器は、半導体ウエハの輸送用の収納容器と
して最適なものである。
【0015】この収納容器の一例として、図1に示す半
導体ウエハ収納容器1が挙げられる。この半導体ウエハ
収納容器1は、複数の半導体ウエハを個別に隔離、支持
するためのウエハ収納枠2、該ウエハ収納枠2を収める
ケース3、ケースの蓋4、ウエハ押さえ治具5、および
ガスケット6とから構成されるものである。
【0016】ウエハ収納枠2は、対向する側壁21aお
よび21bと、側壁21aと側壁21bの一端を連結す
る側端壁22と、側壁21aと側壁21bの他端を連結
する架橋支持部23とからなり、側壁21aと側壁21
bの内面24aおよび24bには、円板状の半導体ウエ
ハを矢印A方向に平行して整列して収納するために、半
導体ウエハの側端を保持する溝25aおよび25bが、
対向して穿設されている。ケース3は、ウエハ収納枠2
を収納し、該ウエハ収納枠2の下部外形に対応した内部
形状を有するものである。
【0017】また、ケースの蓋4は、ウエハ収納枠の上
部外形に対応した内部形状を有し、ガスケット6を介し
て、ケース3と連結され、その内部に収納される半導体
ウエハを密閉して保存できるように形成されている。さ
らに、ウエハ押さえ治具5は、ウエハ収納枠2の上部に
装着され、ウエハ収納枠2の溝25aおよび25bに個
別に隔離して収納された複数の半導体ウエハの上端を保
持する溝51aおよび51bを有する支持部52aおよ
び52bを有し、支持部52aと52bは、連結部53
aと53bによって連結された構造を有するものであ
る。
【0018】この図1に示す半導体ウエハ収納容器にお
いて、ウエハ収納枠2は、半導体の製造工程において、
各種の処理が施される半導体ウエハを保持、収納して、
各工程間を移送するための半導体ウエハ搬送用カセット
としても用いることができるものである。
【0019】本発明の収納容器は、脂肪族ポリケトンを
主成分とする樹脂からなるものである。この脂肪族ポリ
ケトン樹脂は、半結晶性であるため、成形後に等方収縮
し、高温雰囲気や薬品使用下においても形状変化せず、
低温での衝撃強度に優れ、樹脂からのアウトガスが少な
い、という特徴を有するものである。さらに、摺動特性
に優れており、ウェハや容器部材との接触による磨耗粉
の発生量も少ないものである。
【0020】この脂肪族ポリケトン(以下、「PK」と
略記する)は、一酸化炭素と少なくとも1種のエチレン
性不飽和化合物との線状交互ポリマーであり、好ましく
は、少なくとも1種のエチレン性不飽和炭化水素と一酸
化炭素との線状交互ポリマーであり、例えば、分子内に
下記式(a)で表される繰り返し単位(A)をn個、下
記式(b)で表される構造単位(B)をm個有するラン
ダム共重合体からなる、半結晶性の熱可塑性脂肪族系樹
脂である。nは正の整数であり、mは0または正の整数
であり、m/(n+m)が0.5以下である。
【0021】
【化1】
【0022】前記式(B)において、Gはエチレン性不
飽和化合物に由来する、少なくとも3個の炭素原子を有
する基を示す。
【0023】前記式(a)で表される繰り返し単位
(A)と、式(b)で表される繰り返し単位(B)とを
有する共重合体である脂肪族ポリケトンにおいて、Gを
形成するためのエチレン性不飽和化合物の中でも、エチ
レン性不飽和炭化水素としては、例えば、プロペン、1
−ブテン、2−メチルプロペン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−ドデセン等のビニル基を有する化合物が例
示され、これらの中では、特にプロペンが好ましい。ま
た、エチレン性不飽和化合物の他の例として、ビニルエ
チルエーテル、N−ビニルピロリドン、ジメチルビニル
ホスホネート等を用い、エーテル、アミドまたはホスホ
ネート基等の官能基を分子内に有する重合体としてもよ
い。さらに、アリール置換基を有するエチレン性不飽和
炭化水素、例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p
−エチルスチレン、m−イソプロピルスチレン等を用い
ることもできる。PKにおいて、Gは、これらのエチレ
ン性不飽和化合物の1種もしくは複数種から構成される
ものであってもよい。
【0024】また、このPKは、通常、融点が175〜
300℃であるものであり、210〜270℃のものが
典型的なものである。
【0025】このPKの分子量は、毛細管粘度計(例え
ば、ウベローデ型粘度計)を用い、60℃のm−クレゾ
ール中で測定した極限粘度数(LVN)で、好ましくは
0.5〜10dl/g、さらに好ましくは0.8〜4d
l/gであり、特に好ましくは1〜2dl/gであるも
のである。LVNが小さいと、アウトガス発生量や樹脂
磨耗粉が多くなりやすく、LVNが大きいと、成形し難
くなり、ウェルドが発生しやすくなる。
【0026】このPKの具体例として、Shell Chemical
s 社から市販されている、CARILONDP P-1000, R−1000
(CARILON は商標名)が挙げられる。
【0027】さらに、本発明の収納容器は、前記PK以
外に、容器の性能を阻害しない範囲において、他の樹脂
や、酸化防止剤、安定剤、改質剤、ゴム、着色剤、補強
材等の各種添加剤を含有していてもよい。
【0028】本発明の収納容器の製造は、PK、および
必要に応じて配合される各種成分を所要の形状に成形す
ることによって行うことができる。成形方法は、特に限
定されず、例えば、射出成形等の方法によって行うこと
ができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例によって
本発明をさらに具体的に説明する。
【0030】(実施例1〜8)各例において、表1に示
す脂肪族ポリケトン樹脂を200tonの射出成形機に
供給し、シリンダー温度260℃、金型温度120℃、
および射出圧力1000kg/cm2 の条件で成形し
て、図1に示す6インチ径の半導体ウエハ収納容器(縦
165mm×横195mm×高さ185mm)1のウエ
ハ収納枠2、ケース3、蓋4、およびウエハ押さえ治具
5を製造した。得られたウエハ収納枠、ケース、蓋、ま
たはウエハ押さえ治具について、下記の方法にしたがっ
て、成形後のひずみ量、洗浄試験の変形量、低温耐衝撃
性、アウトガス発生量および磨耗粉発生量を測定または
評価した。結果を表1に示す。
【0031】(1)成形後のひずみ量 成形されたウェハ収納枠について、まず、成形直後に、
対面する溝間距離(図1に示す長さB)を、A方向に沿
って異なる個所で2個所測定した。その後、ウェハ収納
枠を常温で3日間放置し、成形直後と同じ個所につい
て、対面する溝間距離を測定した。測定した2個所のそ
れぞれの溝間距離について、成形直後と常温放置後の
差、すなわち変形量を求めた。この2個所のそれぞれに
ついての変形量の差の絶対値を、成形後のひずみ量とし
た。成形後のひずみ量は、寸法安定性の指標であり、こ
の値が小さいと、成形品が平行に収縮したことを示し、
逆に大きいと、成形品がひずんだことを示す。
【0032】(2)洗浄試験の変形量 成形されたウエハ収納枠を、ウエハ専用洗浄機を用いて
イソプロピルアルコールで洗浄した後、80℃の温風で
乾燥させた。その後、150℃の空気中に2分間曝し、
さらに、30℃まで急速冷却した。このとき、ウエハ収
納枠の洗浄試験前と洗浄試験後におけるウエハ収納枠の
寸法(図1に示す長さB(対面する溝間距離))を測定
し、下記の式で求められる値を寸法安定性の指標とす
る。 〔(洗浄試験後長さ)−(洗浄試験前長さ)〕/(洗浄
試験前長さ)
【0033】(3)低温耐衝撃性 図1に示す、ウエハ収納枠2、ケース3、蓋4、および
ウエハ押さえ治具5と、シリコンゴム製のガスケット6
とを組立ててなる半導体ウエハ収納容器1を、−30℃
の雰囲気中で、1mの高さから落下させ、破損等の有無
を調査した。問題を生じない場合を○、破損、ひび、割
れ等を生じた場合を×と判定した。
【0034】(4)アウトガス発生量 半導体ウエハ収納容器を切削し、切削片をバイアル瓶に
入れて密閉し、80℃で2時間加熱した後、採取したガ
スをガスクロマトグラフィーに供し、各種ガス成分に由
来するピークの総面積を算出した。ガス発生量は、PP
製収納容器について、同様にアウトガス発生量を測定
し、ガスクロマトグラフィーのピーク総面積を100と
した場合の相対値で示した。
【0035】(5)磨耗粉発生量 半導体ウエハ収納容器にRCA(アンモニア、過酸化水
素、水)洗浄したウエハ25枚を収納し、航空輸送を2
時間、陸上輸送を6時間行った。その後、1ヶ月保管し
た場合のウエハ表面への磨耗粉(0.3μm以上)の付
着数を調査した。ウエハ1個あたりの磨耗粉の数が5個
以下を○、6〜20個を△、20個を超える場合を×と
判定した。
【0036】(比較例1〜5)各例において、PE,P
P,PBT,PCまたはPEEKの各樹脂を用いて射出
成形し、図1に示す形状の半導体ウエハ収納容器を製造
した。得られた各容器について実施例1と同様に、成形
後のひずみ量、洗浄試験の変形量、低温耐衝撃性、アウ
トガス発生量および磨耗粉発生量を測定または評価し
た。結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】注 *1 LVN:極限粘度数(60℃の
m−クレゾール中で測定) *2 PK:前記式(b)のGが下記式(g−1)で
表される構造単位である脂肪族ポリケトン *3 PK:前記式(b)で表される繰り返し単位
(B)を有しない脂肪族ポリケトン *4 PK:前記式(b)Gが下記式(g−2)で表
される構造単位である脂肪族ポリケトン *5 PK:前記式(b)Gが下記式(g−3)で表
される構造単位である脂肪族ポリケトン
【化2】
【0039】表1に示す結果から、PKを素材とする半
導体ウエハ収納容器は、(1)〜(5)のすべての評価
項目において、比較例に示す従来の樹脂(PE,PP,
PBT,PEEK,PC)からなる収納容器よりも優れ
たものであることが分かる。PKを素材とする半導体ウ
エハ輸送用容器を実際に使用してみたところ、航空輸送
や洗浄、乾燥処理等のいずれの使用環境下においても全
く問題を生じず、好適に用いることができた。
【0040】
【発明の効果】本発明の収納容器は、成形後の変形が少
なく、温度の変化、あるいは熱水、薬品等による洗浄、
乾燥、加熱処理等においても寸法安定性に優れるため形
状変化を生じず、アウトガスの発生量が極めて少なく、
容器の使用環境下において樹脂等の磨耗粉の発生量が極
めて少なく、氷点下、例えば、−30℃においても耐衝
撃性等の機械的強度に優れ、十分な機械的性能を維持す
ることができるものである。また、PEEKのような高
い成形温度も必要としない。
【0041】そのため、本発明の収納容器は、寸法精度
が良く、航空輸送時などの低温下においても優れた耐衝
撃特性を有し、破損や変形が生じない。また、航空輸送
時の減圧下においても高い気密性を有し、ゴミ等の異物
の侵入を防ぐことができる。さらに、容器の開閉が容易
であり、開閉時や輸送時に、樹脂等の磨耗粉の発生量が
極めて少ない。さらにまた、耐熱性、耐薬品性に優れ、
熱湯やイソプロピルアルコール等による洗浄工程や乾
燥、加熱工程においても形状を維持するほか、揮発分
(アウトガス)の発生量が極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体ウエハ収納容器の一例を説明する図。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ収納容器 2 ウエハ収納枠 3 ケース 4 蓋 5 ウエハ押さえ治具 6 ガスケット 21a,21b 側壁 22 側端壁 23 架橋支持部 24a 側壁21aの内面 24b 側壁21bの内面 25a,25b 溝 51a,51b 溝 52a,52b 支持部 53a,53b 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼木 正人 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 中村 正志 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族ポリケトンを主成分とする樹脂から
    なる半導体材料の収納容器。
JP16035398A 1997-06-11 1998-06-09 収納容器 Withdrawn JPH1159779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16035398A JPH1159779A (ja) 1997-06-11 1998-06-09 収納容器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15367797 1997-06-11
JP9-153677 1997-06-11
JP16035398A JPH1159779A (ja) 1997-06-11 1998-06-09 収納容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1159779A true JPH1159779A (ja) 1999-03-02

Family

ID=26482230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16035398A Withdrawn JPH1159779A (ja) 1997-06-11 1998-06-09 収納容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1159779A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030283A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 脂肪族ポリケトンの射出成形法
EP1724825A1 (en) * 2005-05-17 2006-11-22 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. Substrate storage container and method for manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030283A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd 脂肪族ポリケトンの射出成形法
EP1724825A1 (en) * 2005-05-17 2006-11-22 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. Substrate storage container and method for manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8734698B2 (en) Composite substrate carrier
EP0692817B1 (en) Wafer carrier
JP3910397B2 (ja) 基板収納容器用ガスケット部材及びこれを用いた基板収納容器
KR100769413B1 (ko) 기판 컨테이너
CA2273459A1 (en) Composite substrate carrier
KR102090073B1 (ko) 격납이 향상된 기재 용기
JPH1159779A (ja) 収納容器
US6808668B2 (en) Process for fabricating composite substrate carrier
JPH11163115A (ja) ウェーハ押さえ部材、これを組み込んだウェーハ収納用容器
JPH11140302A (ja) 脂肪族ポリケトン樹脂組成物および脂肪族ポリケトン樹脂成形体
CN113544836B (zh) 基板收纳容器
JPH113931A (ja) 収納容器および脂肪族ポリケトン樹脂組成物
JPH113932A (ja) 収納容器および脂肪族ポリケトン樹脂組成物
TWI333924B (en) Substrate container,method of dissipating static electricity therefrom, and method of making the same
JP2000068363A (ja) 薄板収納・輸送容器
CN1243313A (zh) 复合基质载体
JPH0562959A (ja) 洗浄槽
KR100543875B1 (ko) 복합의 기판 캐리어
KR200375438Y1 (ko) 반도체 웨이퍼용 이송 카세트
JP3695903B2 (ja) 半導体集積回路装置収納用トレイ
KR101513445B1 (ko) 웨이퍼 수납 용기 및 그 제조방법
MXPA99005039A (en) Subject carrier compue
JPH09306981A (ja) ウェーハキャリアカセット
JPS62199028A (ja) ウエハ−キヤリヤ−
JP2004259727A (ja) 薄板収納用成形品

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050906