JPH11595A - ロールコーター並びにこれを用いる塗装方法及び被塗物 - Google Patents

ロールコーター並びにこれを用いる塗装方法及び被塗物

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JPH11595A
JPH11595A JP14629397A JP14629397A JPH11595A JP H11595 A JPH11595 A JP H11595A JP 14629397 A JP14629397 A JP 14629397A JP 14629397 A JP14629397 A JP 14629397A JP H11595 A JPH11595 A JP H11595A
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JP
Japan
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roll
paint
circumferential surface
transfer
transfer roll
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Application number
JP14629397A
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English (en)
Inventor
Yasushi Umeda
育志 梅田
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11595A publication Critical patent/JPH11595A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールコーターにおいて、転写ロールの円周
面の凹部のクリーニングを有効に行うことができ、もっ
て意匠性の高い高精細な塗膜を基材に形成することがで
きる手段を提供する。 【解決手段】 ロールコーターCには、転写ロール2
(ゴム層11)の円周面に接触し、該転写ロール2の円
周面の凹部13に付着している塗料をクリーニングする
洗浄用ロール4が設けられている。この洗浄用ロール4
は、転写ロール回転方向にみて、クリーニングロール3
よりもトレーリング側であり、かつメッシュロール1よ
りリーディング側の所定の位置に配置されている。かく
して、洗浄用ロール4によって、転写ロール2の円周面
の凹部のクリーニングを有効に行うことができ、もって
意匠性の高い高精細な塗膜32を基材Bに形成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロールコーター並
びにこれを用いる塗装方法及び被塗物に関するものであ
る。より詳しくは、凹凸面を有する基材又は平滑な表面
を有する基材に対して意匠性のある塗膜を高精度で塗装
することができる、洗浄用ロールと転写ロールとを備え
たロールコーターと、該ロールコーターを用いた塗装方
法と、該ロールコーターを用いて基材に塗膜が塗装され
た被塗物とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、窯業あるいは金属サイジング
(冷間プレス)に関連して製造される、凹凸面を有する
壁材、外装用建材、内装用建材、金属建材等(以下、こ
れらを「基材」と総称する)には、ロールコーター、ス
クリーン印刷機、スプレー塗装機等の塗装装置を用いて
塗料が塗装される。これらの塗装装置のうち、スプレー
塗装機は、基材の表面全体に均一な塗装を施すのには適
しているものの、基材表面の一部に意匠性のある塗装を
施すのには不向きである。また、スクリーン印刷機は、
基材表面の一部に意匠性のある塗装を施すのには適して
いるものの、基材の表面全体に均一な塗装を施すのには
不向きである。
【0003】これに対して、ロールコーターは、その転
写ロールの円周面を滑らかに形成すれば、スプレー塗装
機と同様に基材の表面全体に均一な塗装を施すことがで
き、他方その転写ロールの円周面に意匠性を付与するた
めの凹凸形状を形成すれば、該転写ロールの円周面の凸
部によってスクリーン印刷機と同様に基材表面に意匠性
のある塗膜を塗装することができ、したがって全面塗装
及び意匠性のある塗装のいずれにも臨機応変に対応する
ことができるので、上記のような凹凸面を有する基材の
塗装に広く用いられている。
【0004】以下、凹凸面を有する基材に対する従来の
塗装手法を説明する。図5は、レンガを積み重ねたよう
な外観を呈する塗装が施された基材Bの斜視図である。
図5に示すように、この基材Bには、凹凸面を有するベ
ース材25の凸部にレンガのような外観を呈する塗装が
施されてなるレンガ部26と、凹部に各レンガ部26の
つなぎ目のような外観を呈する塗装が施されてなる目地
部27とが形成されている。さらに、レンガ部26の表
面には、レンガとしてリアルな外観を表現するための意
匠性のある塗装が施されてなる意匠部28(図柄部、模
様部)が形成されている。
【0005】そして、図5に示す基材Bは、一般に、例
えば図6に示すような手順で塗装が施される。すなわ
ち、図6に示すように、この塗装においては、まずベー
ス材25を準備し(ステップS1)、このベース材25
に対して、目地部27に相応する色彩(例えば、灰色)
の第1色目の塗料をベース材25の表面全体にスプレー
塗装機等を用いて吹き付け、第1塗膜30を形成する
(ステップS2)。次に、連続乾燥炉等を用いて第1塗
膜30を乾燥させる(ステップS3)。
【0006】続いて、平滑な円周面(円筒表面)を有す
る転写ロールを備えたロールコーターを用いて、ベース
材25の凸部の表面に、レンガ部26に相応する色彩
(例えば、茶色)の第2色目の塗料を塗り重ね、第2塗
膜31を形成する(ステップS4)。次に、第2塗膜3
1を、第1塗膜30の乾燥の場合と同様に、連続乾燥炉
等を用いて乾燥させる(ステップS5)。かくして、ベ
ース材25の表面に、レンガ部26と目地部27とが形
成される。
【0007】さらに、基材Bの意匠性を高めるために、
骨材や色相の異なる混合物を表現する、意匠部28に相
応する色彩の第3色目の塗料を、凸部(レンガ部26)
の所定の部分に塗装し、第3塗膜32を形成する(ステ
ップS6)。この第3塗膜32の塗装は、円周面に所定
の形状の凹凸を有する転写ロールを備えたロールコータ
ーを用いて、レンガ部26の表面に塗料を塗り重ねるこ
とにより施される。この後、連続乾燥炉等を用いて、第
3塗膜32を乾燥させる(ステップS7)。かくして、
図5に示すような基材Bが得られる。このように、塗装
装置を使い分けて塗料を塗り重ねることにより、所望の
意匠性のある塗膜の連続塗装が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな基材に対する従来の塗装において、ロールコーター
を用いて意匠性のある塗膜を形成する塗装工程では、転
写ロールの円周面の凹凸形状を高精細に形成するのがな
かなかむずかしく、このため意匠性の高い繊細な意匠を
ベース材ないしは基材に転写しようとすれば、該意匠の
輪郭が崩れるなどして、転写された意匠が不鮮明となる
ことがあるといった問題があった。さらには、塗膜の耐
久性あるいは耐候性が劣るなどといった問題があった。
【0009】そこで、転写ロールを発泡ゴムあるいは低
硬度ゴム等で形成し、紫外線又はレーザー光線を用いた
処理により、該転写ロールの円周面に高精細な凹凸形状
を形成するといった手法が提案されている。しかしなが
ら、このように転写ロールの円周面に高精細な凹凸形状
を形成する場合、次のような問題が生じる。
【0010】すなわち、一般にロールコーターを用いた
塗装においては、印刷の場合などに比べて、転写ロール
の円周面にかなり多量の塗料を付着させなければならな
い。そして、塗料は一般に粘性が高いものであるが、粘
性の高い塗料を多量に転写ロール面に付着(着肉)させ
ると、転写ロールの円周面の凹部に塗料がたまってしま
う。このため、基材上の意匠部以外の部分にまで塗料が
転写されるといった問題が生じる。また、転写ロールの
円周面の微細孔に入り込んだ塗料のクリーニングがなか
なかむずかしいので、該ロールコーターをある程度以上
の期間停止させた場合、クリーニングされなかった塗料
が固化し、このため転写ロールの円周面の硬度が高くな
ったり、あるいは該円周面の凹部が目詰まりを起こすな
どし、この後該ロールコーターを使用する際に、該円周
面への塗料の着肉あるいは該塗料の転写性が低下して高
精細な意匠を形成することが困難になるなどといった問
題が生じる。
【0011】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、ロールコーターにおいて、転
写ロールの円周面の凹部等のクリーニングを有効に行う
ことができ、よって意匠性の高い高精細な塗膜を基材に
形成することができる安価でかつ簡素な手段を提供する
ことを解決すべき課題ないしは目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
なされた本発明の第1の態様は、意匠性を有する塗膜を
基材に塗装するロールコーターにおいて、(a)その周
面に複数の溝部がメッシュ状に形成され、塗料供給源か
ら供給される塗料を溝部により、円周面に所定の膜厚で
保持するメッシュロールと、(b)その円周面に所定の
形状の凹凸が形成され、メッシュロールと接触して該メ
ッシュロールの周面に保持された塗料を円周面に受け取
り、該塗料を上記凹凸の形状に対応する意匠性を有する
塗膜として基材に転写する転写ロールと、(c)転写ロ
ールの円周面に接触し、該転写ロールの円周面の凹部に
付着している塗料をクリーニングする洗浄用ロールとが
設けられていることを特徴とするものである。ここで、
洗浄用ロールは、例えば円柱体と、該円柱体の外周面に
取り付けられ転写ロールの円周面に接触するブラシとを
備えているものなどを用いることができる。また、発泡
体からなり転写ロールの円周面に接触するフォームロー
ルと、金属又はプラスチックからなりフォームロールに
圧接する圧接ロールとを備えているものも用いることが
できる。
【0013】このロールコーターにおいては、洗浄用ロ
ールによって、転写ロールの円周面の凹部に付着してい
る塗料が除去されるので、基材上の意匠部以外の部分に
塗料が転写されるなどといった問題が生じない。また、
転写ロールの円周面上で塗料が固化して該円周面の硬度
が高くなったり、あるいは該円周面の凹部が目詰まりを
起こすなどといった不具合が生じない。このため、意匠
性の高い高精細な塗膜を、安価でかつ容易に基材に塗装
することができる。
【0014】上記ロールコーターにおいては、メッシュ
ロール、転写ロール及び洗浄用ロールに加えて、さらに
(d)その外周面が転写ロールの円周面に圧接するよう
に配置され、転写位置通過後において転写ロールの円周
面(主として凸部)に残留している塗料を回収して該円
周面のクリーニングを行うクリーニングロールが設けら
れているのが好ましい。このようにすれば、転写ロール
の円周面(主として凸部)に付着している過剰の塗料を
有効に回収することができる。さらに、このクリーニン
グロールにドクターブレードを配置すれば、転写ロール
からクリーニングロールに転写された過剰の塗料をクリ
ーニングロールの外周面から効率的にかき落とすことが
でき、塗料の回収効率を高めることができる。また、ド
クターブレードに替えて塗料除去用ロールを装着すれ
ば、過剰の塗料は洗浄溶剤の入った塗料容器(パン)に
効果的に捕捉される。
【0015】また、上記ロールコーターにおいては、転
写ロールが、円柱形の軸体と、該軸体に巻き付けられそ
の外側表面に上記所定の形状の凹凸が形成されているゴ
ム層とを備えているのが好ましい。このゴム層に形成さ
れた凹凸は、紫外線及びレーザー光線の少なくとも一方
を用いた処理により凹部深さが0.01mm以上となる
ように形成されているのが一層好ましい。このようにす
れば、転写ロールを交換しなくても、ゴム層を交換する
だけで、基材に塗装すべき意匠の種類を自在に切り替え
ることができ、塗装作業を能率化することができる。
【0016】さらに、上記ロールコーターにおいては、
洗浄用ロールが、転写ロールに対して任意に圧接・離反
できるようになっているのが好ましい。このようにすれ
ば、転写ロールの円周面の凹部に塗料が付着したとき、
すなわちクリーニングが必要なときに適宜クリーニング
を行うことができるので、不必要なクリーニングが行わ
れない。
【0017】そして、本発明にかかるロールコーターを
用いれば、基材の意匠部以外の部分に不必要に塗料を塗
装することなく、該基材(凹凸面を有するものでも平滑
な面を有するものでもよい)に、細かい装飾柄等の意匠
部として、輪郭が鮮明で、10μm以上の乾燥膜厚を有
しかつ隠蔽率が90%以上となるような意匠性の高い塗
膜を1塗りで塗装することができる。このため、本発明
にかかるロールコーターを用いて塗装された被塗物は、
付加価値の高い基材となる。かくして、本発明の第2の
態様によれば、上記のいずれかのロールコーターを用い
て、乾燥膜厚が10μm以上の意匠性のある塗膜を基材
に塗装することを特徴とする塗装方法が提供される。ま
た、本発明の第3の態様によれば、上記のいずれかのロ
ールコーターを用いて基材に塗膜が塗装された、乾燥膜
厚が10μm以上の被塗物が提供される。
【0018】本発明で用いられる転写ロールの表面(ゴ
ム層)は、重合性モノマーの重合物又はクロロプレンゴ
ム、エチレン−クロロプレンゴム、ブチルゴム、シリコ
ーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、多硫化ゴム、天
然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、これらのゴ
ムの発泡体又はこれらのゴム成分と光重合性モノマーと
の反応物等の材料で形成されている。
【0019】重合性モノマーの重合物又はゴム、あるい
はゴムの発泡体又はゴム成分と重合性モノマーとの反応
物を、転写ロールのゴム層の材料として使用すれば、転
写ロールの表面部分に意匠性を付与する凹凸形状を、紫
外線又はレーザー光線によって形成することが容易とな
り、またその耐久性も高められる。とりわけ、ゴム成分
と光重合性モノマーとからなる組成物は、紫外線照射に
よる光重合によりゴム層に意匠性を付与する凹凸形状を
施すのに適している。
【0020】そして、この意匠性を付与する凹凸形状を
備えたゴム層は、例えば塗装に先立って転写ロールに巻
き付けられる。また、このゴム層は、転写ロールの円周
が長大な場合でも、容易に転写ロールに装着又は貼付す
ることができる。したがって、かかる重合性モノマーの
重合物又はゴム、あるいはゴムの発泡体又はゴム成分と
重合性モノマーとの反応物は、転写ロールのゴム層の材
料として使用するのに非常に適している。
【0021】本発明にかかるロールコーターにより意匠
性のある塗膜が塗装(転写)される基材は、該ロールコ
ーターによる塗料の転写が可能な材料であればどのよう
なものであってもよい。かかる基材としては、例えば窯
業あるいは金属サイジングに関連する壁材、建材等に属
するものでは、石膏板、繊維セメント板、炭酸マグネシ
ウム板、ケイ酸カルシウム板、石綿板等の無機質板、あ
るいは合板、パーティクルボード、ハードボード等の木
質板があげられる。さらには、アルミ板、鉄板等の金属
板、あるいはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のプラ
スチック板、さらにはタイル、壁紙などがあげられる。
これらの基材は、その表面が平滑な面であっても、また
凹凸面であってもよい。
【0022】本発明で用いられる転写ロールのゴム層の
表面部分は、表面硬度がJIS C30°〜A80°の
ゴムで形成されているのが好ましい。かかる表面硬度を
有するゴム層を備えた転写ロールを用いれば、該転写ロ
ールにクリーニングロールを押圧配置することにより、
該転写ロールに残留している塗料を充分に絞り出すこと
ができ、該塗料を効率よくクリーニングロールに回収す
ることができる。このように、残留している塗料が効率
良く回収される結果、転写ロールはメッシュロールから
一定量で塗料の供給を受けることとなり、安定した意匠
性のある所望の膜厚の塗膜を転写することができる。
【0023】本発明で用いられる転写ロールのゴム層の
表面部分には、転写される意匠の種類に応じて、凹部深
さが0.01〜1mmの凹凸形状を設けることができ
る。このような深さないしは厚みの凹凸形状を形成する
ことにより、従来の転写ロールを用いた場合に比べて、
転写された塗膜の膜厚をより均一にすることができ、ま
た高精細な意匠性のある塗膜を得ることができる。
【0024】本発明で用いられる転写ロールのゴム層に
形成される意匠性を付与する凹凸形状は、紫外線又はレ
ーザー光線により凹部深さが0.01mm以上となるよ
うに形成されるのが好ましい。転写ロールのゴム層の表
面には、紫外線又はレーザー光線によって意匠性を付与
する凹凸形状を、均一にかつ正確に凹部深さが0.01
mm以上となるように形成することができるので、転写
ロールの表面に必要な量だけ塗料を保持することが可能
となり、その結果意匠性のある塗膜を基材に高精度で転
写することができる。
【0025】例えば、図4(a)に示すように、本発明
で用いられる転写ロール2は、実質的に、シャフト9を
回転軸として回転することができる円柱形の金属製軸体
10と、該軸体10に巻き付けられるゴム層11とで構
成されている。そして、ゴム層11の外表部には、複数
の凸部12が形成され、各凸部12内に微小な凹部13
が形成されている。ここで、転写ロール2のゴム層11
の硬度は、被塗物に応じて任意に設定することができる
が、JIS C30°〜A80°の範囲であるのが好ま
しく、かかる範囲内の硬度であれば、ゴム層11は単層
であっても、また2層以上の複層であってもよい。
【0026】また、図4(b)に示すように、円柱形の
金属製軸体10とゴム層11との間に、発泡体層14を
介設した転写ロール2’を用いてもよい。このように、
発泡体層14を設ければ、該発泡体層14の弾力性によ
り、平滑でない壁材等の基材に対しても意匠性のある塗
膜を効率的に転写することが可能となる。かかる発泡体
層14の材料は、復起弾性に富み、かつ残留応力の少な
い弾力性のあるものであればよく、例えば密度が1〜5
00kg/m3のポリウレタンなどがあげられるが、と
くに接着性の観点からはスキン面を有する材料が好まし
いといえる。発泡体層14の厚さは、基材が平滑面であ
るか凹凸面であるかなどといった事情を考慮して所望の
値に設定することができるが、通常は1〜30mmであ
り、好ましくは5〜25mmである。なお、転写ロール
2’を構成する各層間には、各層間にずれが生じるのを
防止するための接着層や、機械的強度、熱安定性、寸法
安定性等に優れた、ゴム層と発泡体層とを支える役割を
もつプラスチック支持体層を設けてもよい。
【0027】なお、図4(c)に示すように、円柱形の
金属製軸体10の外周にスポンジロール15を外嵌して
なる転写ロール2”を用いてもよい。
【0028】本発明で用いられる洗浄用ロールは、基本
的には、転写ロールの円周面の凹部にたまった塗料を、
吸い取りあるいはこすり取るなどして除去できるもので
あれば、どのようなものでも使用することができる。例
えば、ナイロン等を用いたプラスチック製ブラシや、豚
毛等を用いた動物製ブラシをロール表面に装着したもの
を用いることができる。また、CR,NBR,ウレタン
等のフォーム、PVAフォーム等の吸水性ないしは吸油
性のあるスポンジロール等も用いることができ、硬度と
してはJIS C10°〜80°、厚みは1〜30mm
が好ましく、またブラシロールとフォームロールの組合
わせや、これらを複数配置することも可能である。
【0029】また、洗浄用ロールは、必要に応じて適宜
転写ロール表面に押圧接触させるようにしてもよい。さ
らに、塗料の回収効率を高めるために、塗料の親溶媒で
ある水、有機溶剤等が入ったパン(受け皿)を設けるこ
とも可能であり、このパンは密閉型でも開放型でもよ
い。さらに、洗浄用ロールは、押圧できる金属あるいは
プラスチック等のロールを併用することにより、塗料の
回収効率を高めることが可能である。
【0030】塗料としては、アクリル樹脂、メラミン樹
脂、アルキッド樹脂、セルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−アク
リル樹脂、エポキシ樹脂等の水系、水分散系及び溶剤系
ポリマーをビヒクルとし、溶媒、着色顔料、染料、必要
に応じて体質顔料、増粘剤、消泡剤、分散剤、表面調整
剤等の添加剤を含む着色塗料を使用することができる。
溶媒としては、水又は有機溶剤あるいは両者を併用した
ものを使用することができ、水、メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アル
コール類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等
のエーテルアルコール類、ジオキサン等のエーテル類、
セロソルブアセテート等のエステル類、メチルエチルケ
トン等のケトン類、あるいはこれらの2種以上の混合物
等があげられる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。なお、
この実施の形態では、第1の塗膜と第2の塗膜とが塗装
された基材において、第2塗膜の上に意匠性を有する塗
膜を塗装するようにしているが、本発明はこのような形
態に限定されるものではなく、他の形態、例えば第1の
塗膜の上に意匠性を有する塗膜を塗装する形態なども含
むことはもちろんである。図1は、凹凸面を有する基材
Bに意匠性のある塗膜32(第3塗膜)を塗装するため
の、本発明にかかるロールコーターCを模式的に示す立
面断面図である。なお、図1に示された基材Bは、例え
ば図5に示すような、レンガを積み重ねたような外観を
呈する塗装が施された、凹凸面を有する窯業関連の建設
材料である壁材等である。そして、この基材Bには、例
えば図6に示すような塗装工程のステップS1〜S5を
経て、目地部27を形成するための第1塗膜30と、レ
ンガ部26を形成するための第2塗膜31とがすでに塗
装されている。
【0032】図1に示すように、基材Bは、搬送機構
(図示せず)によって矢印Y方向に搬送されるようにな
っている。そして、ロールコーターCには、矢印X1
向に回転するメッシュロール1と、矢印X2方向に回転
する転写ロール2と、矢印X3方向に回転するクリーニ
ングロール3と、矢印X4方向に回転する洗浄用ロール
4とが設けられている。なお、洗浄用ロール4は、両矢
印Z12方向に移動して、転写ロール2に当接ないしは
圧接し、又はこれから離反することができるようになっ
ている。
【0033】メッシュロール1は、転写ロール2に所定
の膜厚の塗料を供給するためのものであり、転写ロール
2と所望の圧力で接触するようになっている。そして、
メッシュロール1へは塗料タンク等の塗料供給源(図示
せず)から塗料が供給されるようになっている。メッシ
ュロール1の周面に対して所定の間隔を隔ててドクター
ブレード7が配置されている。このドクターブレード7
は、塗料をメッシュロール1上に保持するとともに、メ
ッシュロール1とドクターブレード7との間隔に応じた
膜厚(例えば、250μm程度)で塗料をメッシュロー
ル1上に供給するようになっている。なお、メッシュロ
ール1の下方には、該メッシュロール1から落下する塗
料を受け止めて収容する開放型の塗料容器8(パン)が
配置されている。
【0034】図3に示すように、円柱形のメッシュロー
ル1は回転軸5に同軸に取り付けられ、その周面にはメ
ッシュ状に形成された複数の溝部6(例えば、深さ30
〜400μm程度の格子型の溝)が形成されている。こ
のメッシュ状の溝部6は、周面上に塗料を適切な厚さで
確実に保持させるとともに、該メッシュロール1の回転
に起因する遠心力によって塗料が偏ったり、塗料だれが
生じるのを防止する機能を有している。
【0035】転写ロール2は、基材Bの表面に接触可能
に配置されている。そして、この転写ロール2において
は、図4(a)にも示すように、メッシュロール1が該
転写ロール2と所望の圧力で接触することができるよ
う、アルミニウム等の金属で形成された円柱形の軸体1
0の外周部にゴム層11が巻き付けられた構造、あるい
は軸体10にゴム層11が貼付された構造とされてい
る。なお、転写ロール2は、シャフト9に同軸に取り付
けられている。そして、ゴム層11の外表部には複数の
凸部12が形成され、各凸部12内に微小な凹部13が
形成されている。
【0036】このように、転写ロール2のゴム層11の
表面には、所望の意匠性を付与する凹凸形状(骨材や色
相の異なる混合物の塊や苔等を表現した模様)が、紫外
線又はレーザー光線を用いて、例えば0.01mm以
上、より好ましくは0.05〜2mmの厚さないしは深
さで形成される。紫外線又はレーザー光線を用いれば、
ゴム層11について意匠性を付与する凹凸形状を均一の
厚さないしは深さで、輪郭を明瞭に保って形成すること
ができる。かかる紫外線又はレーザー光線による加工に
適したゴム層11の材料としては、例えば、ブタジエン
/メタクリル酸/ジビニルベンゼン/メタクリル酸メチ
ルからなる部分架橋共重合体、スチレン/イソプレン/
スチレン共重合体、マレイン酸モノエステル変性イソプ
レン重合体、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリ
ルアミド、メタクリル酸ラウリル及び2−エチレンアン
トラキノンからなるゴム成形体(例えば商品名「フレキ
シードD−123」、硬化後硬度 JIS A40°、3.
1mm:日本ペイント社製)、スチレン/イソプレン/
スチレン共重合体を主成分とするゴム成形体(例えば商
品名「サイレルTDR」、「サイレルDPSフレキソプ
レート」:Du Pont社製)などがあげられる。
【0037】これらのゴム成形体に、意匠性を付与しう
る模様(階調)、形状、あるいはこれらの組み合わせ
(点、線、無地網かけ、AMスクリーニング等)を施し
た銀塩フィルムを真空密着させ、これに紫外線を照射し
た後、あるいはレーザーによって直接書き込みして光重
合させた後、水やパークロルエチレン等を用いて非露光
部を現像・乾燥することにより、意匠性を付与する凹凸
形状を有するゴム成形体(ゴム層11)が得られる。紫
外線やレーザーによって意匠性を付与する凹凸形状を有
するゴム成形体(ゴム層11)を得るには、コンピュー
タグラフィック等を用いて、意匠性のある模様、形状、
これらの組み合わせを、これらに対応する電気的な信号
に変換してゴム層11に凹凸形状を形成するといった手
法も有効である。この他、アクリル系液状注型用のゴム
成形体(商品名「APR」:旭化成工業社製)も使用で
きる。
【0038】なお、図4(b)に示すように、軸体10
とゴム層11との間に、発泡体層14を介設した転写ロ
ール2’を用いてもよい。また、図4(c)に示すよう
に、軸10の外周にスポンジロール15を外嵌してなる
転写ロール2”を用いててもよい。この場合は、スポン
ジロール15の外周部に、意匠部を形成するための凸部
16及び微小な凹部17が形成される。
【0039】再び、図1に示すように、クリーニングロ
ール3は、塗料転写位置を通過した転写ロール2の表面
に付着している塗料を回収して、転写ロール2の表面の
クリーニングを行う。このクリーニングロール3には、
好ましくは、クリーニングロール3上の塗料をかき取る
ドクターブレード18と、オープン型の塗料受け19
(パン)とが付設されているが、これらは省略してもよ
い。
【0040】図1から明らかなとおり、クリーニングロ
ール3は、転写ロール回転方向(矢印X2方向)にみ
て、ゴム転写ロール2が基材Bに接触する転写位置のト
レーリング側(後側)の所定の位置に配置されている。
このクリーニングロール3は、転写位置を通過したゴム
転写ロール2の表面に付着している塗料を回収するため
に、ゴム転写ロール2の表面に押圧されている。このク
リーニングロール3においては、転写ロール2からクリ
ーニングロール3に転写された塗料が、ドクターブレー
ド18により擦り落とされて塗料受け19に収容され
る。ここで、塗料受け19内に溜まった塗料は、適宜、
塗料タンク等(図示せず)へ戻される。なお、ドクター
ブレード18に替えて洗浄用のロールを装着し、塗料受
け19内に洗浄用溶剤を入れておけば、クリーニングロ
ール3に付着している塗料は洗浄溶剤によって洗浄され
て塗料受け19に捕捉される。
【0041】このように、基材Bに意匠性のある塗膜3
2を塗装した後において転写ロール2に残留している塗
料が、クリーニングロール3により回収されるので、ゴ
ム転写ロール2の表面を余分な塗料が残留しない状態に
することができ、ひいてはメッシュロール1から転写ロ
ール2に供給された塗料を、基材Bに対して適切な膜厚
に保持することが可能となる。このため、基本的には、
ある程度ないしはかなり安定した塗装を行うことができ
る。
【0042】しかしながら、このようなクリーニングロ
ール3のみでは、転写ロール2の円周面(表面)に供給
されている塗料の粘度が高い場合、あるいは転写ロール
2の円周面に付着している塗料が硬化した場合には、転
写ロール2に付着している塗料は十分には除去されない
ことがある。そして、このような場合、細かい装飾柄等
の転写を行おうとすれば、転写ロール2の柄の掘り込み
部である凹部13に塗料が詰まるなどして、装飾柄の輪
郭が崩れることがある。また、塗装の厚みを大きくした
い場合、あるいはかなりの凹凸がある基材に塗装を施す
場合は、転写ロール2の転写圧をかなり高くする必要が
あるが、その際転写圧を過度に高めてしまうことがあ
り、このような場合には転写ロール2の凹部13に塗料
が堆積し、上記不具合が著しくなる。
【0043】そこで、このロールコーターCには、転写
ロール2(ゴム層11)の円周面に接触し、該転写ロー
ル2の円周面の凹部13に付着している塗料をクリーニ
ングする洗浄用ロール4が設けられている。この洗浄用
ロール4は、転写ロール回転方向(矢印X2方向)にみ
て、クリーニングロール3よりもトレーリング側(後
側)であり、かつメッシュロール1よりリーディング側
(前側)の所定の位置に配置されている。なお、洗浄用
ロール4をクリーニングロール3よりもリーディング側
(前側)に配置してもよい。
【0044】この洗浄用ロール4には、矢印X4方向に
回転する円柱体20と、該円柱体20の円周部に取り付
けられ転写ロール2の円周面と接触ないしは圧接するブ
ラシ21とが設けられている。ここで、ブラシ21は、
例えばナイロン等を用いたプラスチック製ブラシ、ある
いは豚毛等を用いた動物製ブラシとされる。そして、ブ
ラシ21は、転写ロール2の円周面と接触して、該転写
ロールの凹部13に溜まっているあるいは付着している
塗料を効果的に除去する。さらに、この洗浄用ロール4
のやや下方には、塗料の親溶媒である水、有機溶剤等が
入ったオープン型のパン22(受け皿)が設けられてい
る。そして、ブラシ21の一部は、このパン22内の親
溶媒に浸されており、したがってブラシ21は該親溶媒
の作用でもって凹部23内の塗料を効果的に除去するこ
とができる。なお、転写ロール2の回転方向にみて、洗
浄用ロール4のトレーリング側(後側)に、転写ロール
2の円周面に付着している上記親溶媒をふき取る溶媒除
去装置を設けてもよい。
【0045】洗浄用ロール4は、両矢印Z12方向に移
動できるようになっている。したがって、必要に応じて
適宜、転写ロール2の円周面の凹部13のクリーニング
を行うことができるので、不必要なクリーニングを回避
することができる。
【0046】また、図1に示すような実質的に円柱体2
0とブラシ21とで構成される洗浄用ロール4に替え
て、図2に示すような、ウレタンフォーム、PVAフォ
ーム等からなる吸水性ないしは吸油性のあるフォームロ
ール23(ないしは、スポンジロール)を備えた洗浄用
ロール4’を設け、転写ロール2の円周面の凹部13に
溜まった塗料を吸い取るようにしてもよい。この場合
は、フォームロール23が保持している塗料を絞り出し
てパン22に落下させるために、該フォームロール23
に圧接する金属製又はプラスチック製の圧接ロール24
を設置するのが好ましい。
【0047】かくして、ロールコーターCにおいては、
洗浄用ロール4によって転写ロール2のゴム層11の凹
部13に付着ないしは堆積している塗料が効果的に除去
(回収)されるので、基材B上の意匠部以外の部分に塗
料が転写されるなどといった問題が生じない。また、転
写ロール2の円周面上で塗料が固化して該円周面の硬度
が高くなったり、あるいは該円周面の凹部13が目詰ま
りを起こすなどといった不具合が生じない。このため、
意匠性の高い高精細な塗膜32を、安価でかつ容易に基
材Bに塗装することができる。つまり、高精細な意匠を
基材Bに形成することができ、また工程を一時的に停止
させて転写ロール2を洗浄する必要がなくなり、生産効
率が高められる。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明によれば、洗浄ロールを有
するロールコーターにより、塗装中に凹部にはみ出た塗
料を除去することができ、意匠性を付与する凹凸形状を
常に正確に形成することができる。よって、この洗浄ロ
ールを有するロールコーターは意匠性のある塗膜を高精
度に転写することができる。また、本発明にかかる洗浄
ロールを使用すれば、塗装終了後においてもロールコー
ター内で転写ロールを洗浄することができるので、格別
の洗浄装置を必要とせず、該ロールコーターが低コスト
なものとなる。また、意匠部の内容を変更する場合、重
量のある転写ロールを取りはずす必要がないので、該ロ
ールコーターの安全性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるロールコーターの立面断面構
造を模式的に示す概略図である。
【図2】 図1に示すロールコーターの変形例の立面断
面構造を模式的に示す概略図である。
【図3】 図1又は図2に示すロールコーターで用いら
れるメッシュロールの外観斜視図である。
【図4】 (a)は図1又は図2に示すロールコーター
で用いられる転写ロールの一部が破断された外観斜視図
であり、(b)及び(c)はそれぞれ転写ロールの変形
例を示す一部が破断された外観斜視図である。
【図5】 レンガを積み重ねたような外観を呈する塗装
が施された窯業関連の建設材料の斜視図である。
【図6】 窯業、金属サイジング関連の基材の塗装工程
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
B 基材、C ロールコーター、1 メッシュロール、
2 転写ロール、2’転写ロール(変形例)、2” 転
写ロール(変形例)、3 クリーニングロール、4 洗
浄用ロール、4’ 洗浄用ロール(変形例)、5 回転
軸、6 溝部、7 ドクターブレード、8 塗料容器
(パン)、9 シャフト、10 軸体、11 ゴム層、
12 凸部、13 凹部、14 発泡体層、15 スポ
ンジロール、16 凸部、17 凹部、18 ドクター
ブレード、19 塗料受け(パン)、20 円柱体、2
1 ブラシ、22 パン、23 フォームロール、24
圧接ロール、25 ベース材、26 レンガ部、27
目地部、28 意匠部、30 第1塗膜、31 第2塗
膜、32 第3塗膜。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠性を有する塗膜を基材に塗装するロ
    ールコーターにおいて、 その周面に複数の溝部がメッシュ状に形成され、塗料供
    給源から供給される塗料を上記溝部により、上記周面に
    所定の膜厚で保持するメッシュロールと、 その円周面に所定の形状の凹凸が形成され、上記メッシ
    ュロールと接触して該メッシュロールの周面に保持され
    た塗料を上記円周面に受け取り、該塗料を上記凹凸の形
    状に対応する意匠性を有する塗膜として上記基材に転写
    する転写ロールと、 上記転写ロールの円周面に接触し、該転写ロールの円周
    面の凹部に付着している塗料をクリーニングする洗浄用
    ロールとが設けられていることを特徴とするロールコー
    ター。
  2. 【請求項2】 意匠性を有する塗膜を基材に塗装するロ
    ールコーターにおいて、 その周面に複数の溝部がメッシュ状に形成され、塗料供
    給源から供給される塗料を上記溝部により、上記周面に
    所定の膜厚で保持するメッシュロールと、 その円周面に所定の形状の凹凸が形成され、上記メッシ
    ュロールと接触して該メッシュロールの周面に保持され
    た塗料を上記円周面に受け取り、該塗料を上記凹凸の形
    状に対応する意匠性を有する塗膜として上記基材に転写
    する転写ロールと、 その外周面が上記転写ロールの円周面に圧接するように
    配置され、転写位置通過後において上記転写ロールの円
    周面に残留している塗料を回収して該円周面のクリーニ
    ングを行うクリーニングロールと、 上記転写ロールの円周面に接触し、該転写ロールの円周
    面の凹部に付着している塗料をクリーニングする洗浄用
    ロールとが設けられていることを特徴とするロールコー
    ター。
  3. 【請求項3】 上記洗浄用ロールが、円柱体と、該円柱
    体の外周面に取り付けられ上記転写ロールの円周面に接
    触するブラシとを備えていることを特徴とする、請求項
    1又は2に記載されたロールコーター。
  4. 【請求項4】 上記洗浄用ロールが、発泡体からなり上
    記転写ロールの円周面に接触するフォームロールと、金
    属又はプラスチックからなり上記フォームロールに圧接
    する圧接ロールとを備えていることを特徴とする、請求
    項1又は2に記載されたロールコーター。
  5. 【請求項5】 上記転写ロールが、円柱形の軸体と、該
    軸体に巻き付けられその外側表面に上記所定の形状の凹
    凸が形成されているゴム層とを備えていることを特徴と
    する、請求項1〜4のいずれか1つに記載されたロール
    コーター。
  6. 【請求項6】 上記転写ロールのゴム層に形成された凹
    凸が、紫外線及びレーザー光線のうちの少なくとも一方
    を用いた処理により凹部深さが0.01mm以上となる
    ように形成されていることを特徴とする、請求項5に記
    載されたロールコーター。
  7. 【請求項7】 上記洗浄用ロールが、上記転写ロールに
    対して任意に圧接・離反できるようになっていることを
    特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載された
    ロールコーター。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載され
    たロールコーターを用いて、乾燥膜厚が10μm以上の
    意匠性のある塗膜を基材に塗装することを特徴とする塗
    装方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1つに記載され
    たロールコーターを用いて基材上に塗膜が塗装された、
    乾燥膜厚が10μm以上の被塗物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016032807A (ja) * 2014-07-30 2016-03-10 ベック株式会社 被膜形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016032807A (ja) * 2014-07-30 2016-03-10 ベック株式会社 被膜形成方法
JP2019135053A (ja) * 2014-07-30 2019-08-15 ベック株式会社 被膜形成方法

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