JPH1159572A - 水ジェット推進艇 - Google Patents
水ジェット推進艇Info
- Publication number
- JPH1159572A JPH1159572A JP9230751A JP23075197A JPH1159572A JP H1159572 A JPH1159572 A JP H1159572A JP 9230751 A JP9230751 A JP 9230751A JP 23075197 A JP23075197 A JP 23075197A JP H1159572 A JPH1159572 A JP H1159572A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- throttle lever
- throttle
- water jet
- jet propulsion
- Prior art date
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- Granted
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
整を行なうことができるようにする。 【解決手段】 航走艇の操舵ハンドルの握り部2に近接
してスロットルレバー4が設けられ、このスロットルレ
バー4の操作範囲を規制する規制手段(5,6)が設け
られてその規制範囲は航走艇に舵が効く大きさのスラス
ト力を発生させるスロットル開度以上でのみ規制の設定
ができるように構成され、スロットルレバー4はその基
端部が枢軸30回りに回転可能に操舵ハンドルの保持部
材3に取付けられ、かつ操作部41の枢軸30回りの回
転量に比例してスロットル開度が増大するように構成さ
れ、規制手段は上記スロットルレバー41の回転軌跡中
に位置してスロットルレバー4が当接することによりそ
れ以上の回転が阻止されるようにした第1、第2カム部
(ストッパ)66,67で構成されている。
Description
んだ水をノズルから後方に噴出する反力で航走する水ジ
ェット推進艇に関するものである。
ットル弁の開度を調整するスロットルレバーが設けられ
ており、運転者がこのスロットルレバーを操作すること
により推進機の出力の調整を行なって艇のスピードの調
整を行なうようにしている。
推進機の高性能化により、初心者が不用意にスロットル
レバーを最大限まで開くことがないように、スロットル
レバーの最大開度を規制する規制手段を設けることが提
案されている。これは、スロットルレバーが一定範囲以
上に操作できないように、すなわち、スロットルレバー
を指で引いてもある位置で止められてそれ以上は動かな
いように規制手段によりスロットルレバーの移動を停止
させるようにしたものである。ところで、規制手段によ
って規制するスロットルレバーの最大開度を小さくしす
ぎると別の問題が生じる。すなわち、規制手段によって
規制したスロットルレバーの最大開度を小さくし過ぎて
最大限にスロットルレバーを開いてもエンジンの回転数
が上昇しないと操舵に熟練を要し、したがって規制手段
の調整作業の際にこのような問題が生じないように、規
制手段の調整に熟練を要するという問題が生じる。
するためになされたものであり、初心者でも容易に適正
なスロットル開度の調整を行なうことができる水ジェッ
ト推進艇を提供するものである。
から吸い込んだ水をノズルから後方に噴出する反力で航
走する一方、上記ノズルを鉛直軸を中心に左右に回転可
能に支持し、上記ノズルは、スロットルレバーが所定の
スラスト力発生開度以上に開いた状態で転舵可能なスラ
スト力を発生させ、上記スロットルレバーの最大開度を
規制する規制手段を設けた水ジェット推進艇において、
上記規制手段の規制範囲を、上記スラスト力発生開度以
上に設定したものである。
最大開度を規制する規制手段の規制範囲を転舵可能なス
ラスト力が発生するスラスト力発生開度以上に設定した
ので、規制手段の調整を初心者がラフに行なったとして
もスロットルレバーを規制手段によって規制されるまで
開ければ必ず転舵可能なスラスト力が発生することにな
り、スロットルの開度範囲を規制しつつ不適正な速度で
航走することを防止することができる。
はその基端部が枢軸回りに回転可能に操舵ハンドルに取
付けられ、かつ先端部を指で引いて枢軸回りに回転させ
て回転量に比例してスロットル開度が増大するように構
成され、上記規制手段は上記スロットルレバーの回転軌
跡中に位置してスロットルレバーが当接することにより
それ以上の回転が阻止されるようにしたストッパで構成
され、このストッパによる規制範囲を、上記スラスト力
発生開度以上に設定したものである。
トッパによる規制位置の設定を、スロットルレバーの移
動軌跡中にストッパを設けることにより行なうようにし
てそのストッパの突出量の大小を予め所定量にすること
により、上記作用効果を容易に達成することができる。
は、上記スロットル開度が滑走移行開度以上で滑走状態
となる水ジェット推進艇であり、上記規制手段の規制範
囲を、上記滑走移行開度以上に設定したものである。
最大開度を規制する規制手段の規制範囲を、水ジェット
推進艇が滑走状態となる滑走移行開度以上に設定したの
で規制手段の調整を初心者がラフに行なったとしてもス
ロットルレバーを規制手段によって規制されるまで開け
れば必ず滑走状態を維持できることになり、スロットル
の開度範囲を規制しつつ滑走を楽しむことができる。
り部およびスロットルレバーの平面図、図2はその部分
正面図、図3はそのストッパ手段の断面図、図4は図3
の右側面図である。
0のハンドル軸1の一端部(図面では一方の端部のみを
示す)に握り部2が形成されている。この握り部2の基
端部側には握り部2に近接して支持部材3がハンドル軸
1に外嵌して取付けられ、この支持部材3に対してスロ
ットルレバー4が枢軸30回りに回転可能に取付けられ
ている。このスロットルレバー4は、U字形の脚部42
と図1における上端部から一側部斜め上方に延びた操作
部41とからなり、この脚部42が支持部材3を挾み付
けてその下端部で支持部材3に取付けられた枢軸30に
結合されている。またこのスロットルレバー4の上端部
には操作部41と反対方向に延びて他端部が船内に設置
された図示しないエンジンのスロットル弁に接続されて
いる操作ワイヤ40が結合され、スロットルレバー4が
枢軸30回りに回転することにより、操作ワイヤ40が
図1の矢印L方向に移動してその移動量に比例してスロ
ットル弁を開くように構成されている。
ハンドル軸1には、図3,4に示すように、規制手段と
して規制部材6とこの規制部材6を回転可能に保持する
保持部材5とがそれぞれハンドル軸1に外嵌して取付け
られている。この保持部材5はハンドル軸1に固定して
取付けられ、規制部材6はハンドル軸1に対して回転可
能に取付けられている。この規制部材6は、筒形の本体
62の一側部に外周に環状に突出する鍔部63を備え、
他側部には外周に環状に突出する鍔部65を備え、かつ
この鍔部65にはこれよりさらに外周方向に所定の周方
向範囲で突出する第1カム部(ストッパ)66と第2カ
ム部67とが互いに隣接して形成されている。
が形成され、かつこの凹部52の外周に円弧状のガイド
溝51が形成されてなり、このガイド溝51に上記規制
部材6の鍔部63が嵌入され、この鍔部63がガイド溝
51中を移動することにより規制部材6が保持部材5に
対して同軸で相対回転できるように構成されている。ま
た保持部材5の凹部52の底部には、この実施形態では
周方向に4個所の凹部53が形成され、各凹部53には
スプリング55によって支持されたボール54が配置さ
れている。一方、これに対向する規制部材6の一側面に
は、このボール54が嵌入される凹部64が周方向に8
個所形成されている。したがって、上記規制部材6を回
転させる際に、ボール54が凹部64から抜け出す力が
規制部材6の回転抵抗になり、また所定量の回転をさせ
た位置でボール54が対向する凹部64に嵌入すること
により規制部材6の位置決めがなされることになる。
0回りに回転させると、スロットルレバーの操作部41
の基部が規制部材6に当接するまで回転することにな
り、規制部材6に対する当接位置が鍔部65になる場合
には、図1の仮想線4b位置まで最大限に回転してスロ
ットル開度が最大となる。また規制部材6を回転させ
て、スロットルレバーの操作部41の基部が規制部材6
の第1カム部66に当たることにより、図1の仮想線4
a位置で止められる場合には、スロットルレバー4の回
転量が制限される結果、操作ワイヤ40を引く量も少な
く、スロットル開度は最大以下の所定の設定値に制限さ
れることになる。さらに規制部材6を回転させて、スロ
ットルレバーの操作部41の基部が規制部材6の第2カ
ム部67に当たることにより図1の仮想線4c位置で止
められる場合には、スロットルレバー4の回転量はさら
に制限される結果、操作ワイヤ40を引く量もさらに少
なく、スロットル開度はさらに小さい値に制限されるこ
とになる。
脚部42に対する結合位置を可変に設定してもよく、例
えば図1のH方向に枢軸30を変位させると、操作部4
1の回転中心(枢軸30)からの距離が小さくなる結
果、操作部41を同量引いても操作ワイヤ40をL方向
に移動させる量が小さくなることになり、したがってス
ロットルの調整を枢軸30を変位させることにより行な
うようにしてもよい。また枢軸30を図1のH方向に変
位させると操作部41の移動量(回転軌跡の曲率半径)
が小さくなるので、子どもなどの手の小さい人がスロッ
トルレバー4を操作しやすくするために、枢軸30をH
方向に変位させることにより調整を行なうようにしても
よい。
の関係および滑走艇の滑走態様との関係を示す説明図で
あり、エンジン回転数はスロットル開度に比例して増大
する。またエンジン回転数に対する滑走状態の1例を示
しており、1300回転のアイドリング状態から200
0回転までが艇が水を掻き分けて航走するいわゆる排水
量型の航走が行なわれる範囲であり、2000〜300
0回転が遷移領域、すなわち動圧により船体が浮上し始
める領域、3000回転以上が完全な滑走領域となり、
したがって2000回転以下を非滑走状態、2000回
転以上を滑走状態、非滑走状態から滑走状態に移行する
エンジン回転数(2000回転)を滑走移行回転数、そ
の際のスロットル開度を滑走移行開度ということができ
る。また1500回転以上になると転舵可能なスラスト
力、すなわち艇に舵が効く大きさのスラスト力を発生さ
せることになる。またAはスロットルレバーの最大開度
を規制する規制手段の規制範囲を、転舵可能なスラスト
力を発生させる開度から全開までとした例を示し、Bは
スロットルレバーの最大開度を規制する規制手段の規制
範囲を滑走状態に移行する開度、すなわち滑走移行開度
とした例を示している。
ジェット推進艇の1例を示し、ハル11とデッキ部材1
2とから構成された船体12には船体中央部付近の船上
にハッチ16に取付けられた操舵ハンドル200が設け
られるとともにその後方に跨座式シート20が設けられ
ている。上記ハッチ16は前端部のヒンジ回りに開閉可
能に構成されてハッチ16を開くことによりその下側の
エンジン点検用の開口部13が開口するように構成さ
れ、この開口部13の下側にエンジン7が配置されてい
る。上記シート20も開閉可能に構成され、その下側に
は水ジェット推進機8の点検をするための開口部14が
形成されている。また船尾船底部には水ジェット推進機
8が設けられ、この流路81中に設置されたインペラー
83のインペラー軸84の前端部はエンジン7の出力軸
70に連結され、インペラー83の回転により船底から
流路81内に水を吸引して船尾のノズル82から水を船
尾後方に噴出させるようにしている。ノズル82は鉛直
軸を中心に左右に回転自在に支持されており、操舵ハン
ドル200の操作により操作ケーブル85を介してノズ
ル82を所定の方向に向けることにより所定の推進力お
よび旋回力を発生させるようにしている。
際には、運転者は操舵ハンドル200の右側端部に設け
た握り部2を握った手の指でスロットルレバー4の操舵
部41を引いて枢軸30回りに回転させることにより、
エンジンの回転数を調整する。また予め最大開度を規制
する場合には、運転前に規制部材6を回転させてスロッ
トルレバー4の操作部41がストッパとなる第1カム部
66または第2カム部67のいずれかに当接してそれ以
上にスロットルが開かないようにしておく。このスロッ
トル開度は、滑走艇に舵が効く大きさのスラスト力を発
生させるスロットル開度以上でのみ規制の設定ができる
ように、突出量が大きい側(スロットル開度を小さく制
限する側)の第2カム部67の突出量を設定しておく。
上記図5の例では、エンジン回転数が1500回転以上
になるスロットル開度に第2カム部67の突出量を設定
すればよい。したがって、運転者が運転中あるいは運転
開始時にスロットルレバーの操作部41を一杯に引いた
場合に予め設定した最大開度を越えることはなく、しか
も規制開度を最小に設定した場合でも、艇が不適正な速
度で航走することはない。
第1カム部66と第2カム部67との2段のみを形成し
た例を示したが、3段以上を形成してもよい。
の最大開度を規制する規制手段の規制範囲を転舵可能な
スラスト力が発生するスラスト力発生開度以上に設定し
たので、規制手段の調整を初心者がラフに行なったとし
てもスロットルレバーを規制手段によって規制されるま
で開ければ必ず転舵可能なスラスト力が発生することに
なり、スロットルの開度範囲を規制しつつ不適正な速度
で航走することを防止することができる。
トッパによる規制位置の設定を、スロットルレバーの移
動軌跡中にストッパを設けることにより行なうようにし
てそのストッパの突出量の大小を予め所定量にすること
により、上記作用効果を容易に達成することができる。
最大開度を規制する規制手段の規制範囲を、水ジェット
推進艇が滑走状態となる滑走移行開度以上に設定したの
で規制手段の調整を初心者がラフに行なったとしてもス
ロットルレバーを規制手段によって規制されるまで開け
れば必ず滑走状態を維持できることになり、スロットル
の開度範囲を規制しつつ滑走を楽しむことができる。
ルの握り部およびスロットルレバーの平面図である。
び滑走艇の走行態様との関係を示す説明図である。
進艇の側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 船外から吸い込んだ水をノズルから後方
に噴出する反力で航走する一方、上記ノズルを鉛直軸を
中心に左右に回転可能に支持し、上記ノズルは、スロッ
トルレバーが所定のスラスト力発生開度以上に開いた状
態で転舵可能なスラスト力を発生させ、上記スロットル
レバーの最大開度を規制する規制手段を設けた水ジェッ
ト推進艇において、上記規制手段の規制範囲を、上記ス
ラスト力発生開度以上に設定したことを特徴とする水ジ
ェット推進艇。 - 【請求項2】 上記スロットルレバーはその基端部が枢
軸回りに回転可能に操舵ハンドルに取付けられ、かつ先
端部を指で引いて枢軸回りに回転させて回転量に比例し
てスロットル開度が増大するように構成され、上記規制
手段は上記スロットルレバーの回転軌跡中に位置してス
ロットルレバーが当接することによりそれ以上の回転が
阻止されるようにしたストッパで構成され、このストッ
パによる規制範囲を、上記スラスト力発生開度以上に設
定したことを特徴とする請求項1記載の水ジェット推進
艇。 - 【請求項3】 上記水ジェット推進艇は、上記スロット
ル開度が滑走移行開度以上で滑走状態となる水ジェット
推進艇であり、上記規制手段の規制範囲を、上記滑走移
行開度以上に設定したことを特徴とする水ジェット推進
艇。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23075197A JP4038259B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 水ジェット推進艇 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23075197A JP4038259B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 水ジェット推進艇 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1159572A true JPH1159572A (ja) | 1999-03-02 |
JP4038259B2 JP4038259B2 (ja) | 2008-01-23 |
Family
ID=16912717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23075197A Expired - Fee Related JP4038259B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 水ジェット推進艇 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4038259B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063494A (ja) * | 2001-08-27 | 2003-03-05 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇のエンジン回転数操作装置 |
US6886529B2 (en) | 2002-01-29 | 2005-05-03 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Engine control device for water vehicle |
JP2007069691A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP23075197A patent/JP4038259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063494A (ja) * | 2001-08-27 | 2003-03-05 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇のエンジン回転数操作装置 |
JP4627130B2 (ja) * | 2001-08-27 | 2011-02-09 | 川崎重工業株式会社 | 小型滑走艇のエンジン回転数操作装置 |
US6886529B2 (en) | 2002-01-29 | 2005-05-03 | Yamaha Marine Kabushiki Kaisha | Engine control device for water vehicle |
JP2007069691A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 小型滑走艇 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4038259B2 (ja) | 2008-01-23 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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