JP2007069691A - 小型滑走艇 - Google Patents

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Abstract

【課題】船体内に設けられるケーブル類が好適に配線された小型滑走艇を提供する。
【解決手段】ハル3及びデッキ4を有する船体2と、デッキ4に形成されたデッキ開口部7と、デッキ開口部7を閉鎖するフード22と、フード22をデッキ4との間で回動可能に支持するヒンジ部材31と、デッキ4に形成されたケーブル挿通孔4cと、一端100a側がフード22の内面に沿って配線されていると共に、他端100b側がケーブル挿通孔4cを通って船体2内に導かれているケーブル100とを備えている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、フードの内側より船体内へステアリングケーブル等が配線されている小型滑走艇に関するものである。
所謂ジェット推進型の小型滑走艇(Personal WaterCraft:PWC)は、近年レジャー用、スポーツ用あるいはレスキュー用としてよく利用されている。一般的な小型滑走艇は、ハル及びデッキにより囲まれた船体内空間のエンジンルームにエンジンが配置され、ハルの底面に設けられた吸水口から吸い込んだ水を、該エンジンにより駆動されるウォータジェットポンプで加圧・加速し、ポンプノズルから後方へ噴射することにより船体を推進させている。
前記ポンプノズルの噴射口には左右に揺動可能なステアリングノズルが後方に向けて接続されている。このステアリングノズルは、船体の上部に設けられた操舵用のハンドルのステアリングシャフトへとプッシュプル式のステアリングケーブルを介して連結されている。即ち、ライダーがハンドルを左右に操作してステアリングノズルを左右に揺動させることで、ウォータジェットポンプより噴射される水の噴射方向が左右に変化し、艇が所望の方向に操舵されるようになっている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−68088号公報
しかしながら、ステアリングケーブルは、その一端が接続されたハンドルのステアリングシャフトより下方に垂れ下がって船体内を後方に向けて配線されて、他端がステアリングノズルに接続されている。そうすると、ステアリングケーブルのうちステアリングシャフトより垂れ下がった部分が船体内に搭載された他の部品と干渉して邪魔になる場合がある。特に、ステアリングシャフトの近傍にデッキの開口部を閉鎖するフードがある場合には、フードを開けた状態でデッキ開口部にステアリングケーブルが垂れ下がることとなり、機能面だけでなく外観面からも好ましくない。
従って、本発明は、船体内に設けられるケーブル類が好適に配線された小型滑走艇を提供することを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る小型滑走艇は、ハル及びデッキを有する船体と、前記デッキに形成されたデッキ開口部と、前記デッキ開口部を閉鎖するフードと、前記フードを開閉可能に支持するヒンジ部材と、前記デッキに形成されたケーブル挿通孔と、一端側が前記フードの内面に沿って配線されていると共に、他端側が前記ケーブル挿通孔を通って前記船体内に導かれているケーブルとを備えていることを特徴とする。
このようにすると、フードの内面側にあるケーブルがデッキ開口部を通って垂れ下がることがないので、フードを開けてデッキ開口部から船体内を見るとき等にケーブルが邪魔にならない。また、フードの開閉時にケーブルがデッキ開口部を通過した状態で遊ぶことがなく、ケーブルは常にケーブル挿通孔を貫通した状態で保持されるので、フードの開閉動作もスムーズとなる。さらに、ケーブルがデッキ開口部を横切らないので、フードを開けた時の外観も向上する。
前記ケーブル挿通孔は、前記デッキ開口部よりも前記ヒンジ部材に近い位置で前記デッキに形成されていてもよい。
このようにすると、ケーブルはフードの回動支点となるヒンジ部材の近傍にあるケーブル挿通孔を通るため、可動体であるフードが回動して固定体であるデッキから離反しても、ケーブル挿通孔付近のケーブルの移動量は少なく、ケーブルの余長を大きく確保する必要もなくなる。
前記フードと前記デッキとの境界部に防水用のシール材が設けられていると共に、前記フードには貫通孔が設けられ、前記ケーブルは、前記フードの内面側から前記貫通孔を通って前記シール材より外側の被水領域を通過し、さらに前記ケーブル挿通孔を通って前記船体内へと導設されてもよい。
このようにすると、シール材より内側の防水領域にケーブル挿通孔を設けていないので、該防水領域のスペースに余裕ができ、例えばデッキ開口部を大きく確保することが可能となる。また、フードの内面に沿って配線されるケーブルがフードの一部を貫通してシール材より外側にあるケーブル挿通孔を通って船体内に入るので、フードを開けたユーザからはケーブルの船体を貫通する箇所が見えにくく外観も良好となる。
前記フードは、内面側に突出する断面略U字状の膨出部と、該膨出部よりも前記被水領域側に延出する鍔部とを有し、前記膨出部の底壁面と前記デッキとの間に前記シール材が介設されていると共に、前記膨出部の側壁面に前記貫通孔が設けられ、該貫通孔を通って前記被水領域に位置する前記ケーブルが前記鍔部で覆い隠されてもよい。
このようにすると、フードに断面略U字状の膨出部を設けることで、その底壁面をシール面として利用できると共に、被水領域に露出したケーブルを鍔部で覆い隠して外観を向上させることができる。
前記ケーブルの前記被水領域に位置する部位にフレキシブルな筒状保護材が外装され、前記筒状保護材の一端は前記膨出部の前記貫通孔に密嵌されたケーブル案内用のパイプに連通されている一方、他端は前記ケーブル挿通孔に連通されてもよい。
このようにすると、被水領域にあるケーブルを海水等から保護することができる。その際、筒状保護材の一端は貫通孔に密嵌されたパイプに連通され、かつ、他端はケーブル挿通孔に連通されているので、船体内への水の浸入を確実に防ぐことができる。
前記フードの後部に取り付けられ、前記フードの内面より下方に突出するステアリングシャフトを有する操舵用のハンドルと、前記船体に搭載されたウォータジェットポンプから噴射される水を後方へ導くように、前記船体後部に左右揺動可能に設けられたステアリングノズルとを備え、ステアリングケーブルである前記ケーブルは、その一端が前記ステアリングシャフトに接続された状態で、前記デッキ開口部よりも前側にある前記ケーブル挿通孔を通って前記船体内に導かれ、他端が前記ステアリングノズルに接続されてもよい。
このようにすると、フード後部にあるハンドルのステアリングシャフトと船体後部にあるステアリングノズルとをステアリングケーブルで連結する際に、敢えてデッキ開口部より前側にあるケーブル挿通孔を通してステアリングケーブルを迂回させることで、ケーブルが邪魔にならず外観等を向上させることができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、フードの内面側を通るケーブルがデッキ開口部を通って垂れ下がることがないので、フードを開けた時にケーブルが邪魔にならない。また、フードの開閉時にはケーブルは常にケーブル挿通孔を貫通した状態で保持されるので、フードの開閉動作もスムーズとなる。さらに、ケーブルがデッキ開口部を横切らないので外観も向上する。また、フードからデッキに掛け渡されるケーブルは、回動支点となるヒンジ部材の近傍にあるケーブル挿通孔を通るので、フードが回動してもケーブル挿通孔付近のケーブルの移動量は小さく、ケーブルの余長を大きく確保せずに済む。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る小型滑走艇1を左側後方から見た斜視図である。図2は小型滑走艇1の一部破断側面図である。図3は小型滑走艇1の平面図である。
小型滑走艇1は、ライダーがシート8に跨って乗る騎乗型の小型滑走艇であり、その船体2はハル3と該ハル3の上部を覆うデッキ4とから構成されている。デッキ4の後部は幅方向の中央部が上方に突出しており、この突出部5の上面にシート8が設置されている。突出部5の幅方向の両側の部分は、ライダーが足を載せるために低く且つ略平坦にされたデッキフロア6となっている。船体2の全周にわたってハル3とデッキ4とを接続するラインはガンネルラインGと称される。
図3に示すように、デッキ4の上壁部4a(図4参照)の前側中央位置にデッキ開口部7が形成されている。このデッキ開口部7は、上方から見た平面視でエンジンEの面積よりも大きい開口面積となっている。図2に示すように、デッキ開口部7の上方には、フード22(エンジンフード)がその前部に設けたヒンジ部材31を回動支点として開閉可能にデッキ4に取り付けられている。図1に示すように、フード22は、ロック部材27によりデッキ4にロック固定されてデッキ開口部7を閉鎖している。図3に示すように、デッキ4にはデッキ開口部7よりもヒンジ部材31に近い位置に後述するケーブル挿通孔4cが設けられている。図2に示すように、デッキ開口部7の下方におけるハル3及びデッキ4により囲まれた空間はエンジンEが搭載されるエンジンルーム9となっている。フード22の後部にはハンドル23が設けられており、ハンドル23のステアリングシャフト32にステアリングケーブル100が接続されている。
エンジンEのクランクシャフト10は船体2の前後方向に向けて配置されている。クランクシャフト10の出力端部はカップリング部材11を介してプロペラ軸12に接続されている。このプロペラ軸12は船体2の後部に配置されたウォータージェットポンプPのポンプ軸13に接続されている。即ち、クランクシャフト10の回転に連動してポンプ軸13が回転する。ポンプ軸13にはインペラ14が取り付けられており、このインペラ14の後方には静翼15が配置されている。インペラ14の外周には該インペラ14を覆うようにして筒状のポンプケーシング16が設けられている。
船体2の底部には吸水口17が開口されている。この吸水口17とポンプケーシング16との間は吸水通路18により連通されている。ポンプケーシング16には船体2の後部に設けられたポンプノズル19が接続されている。このポンプノズル19は後方に向けて縮径しており、その後端には噴射口20が開口されている。ポンプノズル19の噴射口20には、ステアリングノズル21が左右揺動可能な状態で後方に向けて接続されており、ステアリングケーブル100と接続されている。図2及び図3に示すように、ステアリングケーブル100は、ハンドル23のステアリングシャフト32からフード22の前方を通って船体2内に入り、船体2の左側を通ってステアリングノズル21へと導かれている。
小型滑走艇1は、エンジンEにより駆動されたウォータージェットポンプPのインペラ14の旋回力で、ハル3の底部の吸水口17から吸入した水を加圧・加速する。この水流が静翼15にて整流され、ポンプノズル19の噴射口20からステアリングノズル21を通して後方へ勢い良く吐出される。即ち、小型滑走艇1はステアリングノズル21から吐き出された水の反動によってその推進力を得る。ハンドル23のステアリングシャフト32は、ステアリングケーブル100を介してステアリングノズル21に接続されているため、ハンドル23を左右に傾動操作させるのに連動してステアリングノズル21が左右に揺動され、小型滑走艇1の進行方向を変えることができる。
図4は、小型滑走艇1のフード22を含む縦断面図である。図5は、図4の要部拡大断面図である。図4に示すように、フード22の後部には操舵用のハンドル23が突設されている。ハンドル23のステアリングシャフト32はフード22を貫通して下方に突出されている。このステアリングシャフト32のフランジ部32aより側方に突出した突出部32bに、プッシュプル式のステアリングケーブル100の一端100aがボールジョイント33を介して接続されている。
フード22は、アウターパネル24とインナーパネル25とが一部に所要の空隙をあけた状態で貼り合わされたドーム形状となっている。インナーパネル25の下面の中間位置にはステアリングケーブル100を位置決めガイドするケーブル保持部材38が固定されており、ステアリングケーブル100をインナーパネル25の内面に沿って配線させている。インナーパネル25の前部には下方にむけて断面略U字状に突出する膨出部26が形成されている。アウターパネル24には膨出部26よりも前方に鍔部24aが延出され、ケーブル100を外装する筒状保護材39やヒンジ部材31(図2参照)が外部から見えないように覆い隠している。インナーパネル25にも膨出部26より前方に鍔部30が延出され、その鍔部30がアウターパネル24の内面側に接合されている。
図5に示すように、膨出部26は、エンジンルーム9に面する内側壁面35と、被水領域Rに面する外側壁面36と、内側壁面35と外側壁面36の下端を連続する略水平な底壁面34とを備えている。膨出部26の底壁面34には止水用のゴム製のシール材37が取り付けられており、フード22の閉鎖時にデッキ4の上壁部4aの開口端部4bに圧接される。膨出部26の内側壁面35及び外側壁面36の上方部分にはケーブル挿通用の貫通孔35a、36aがそれぞれ設けられており、各貫通孔35a、36aに樹脂製のパイプ40が内嵌接着されている。ステアリングケーブル100はパイプ40を通ることで膨出部26を貫通し、シール材37より外側の被水領域Rに導かれ、さらにデッキ4の上壁部4aのケーブル挿通孔4cを通って船体2内に導かれている。ケーブル挿通孔4cは、デッキ開口部7より前側でデッキ4の上壁部4aの左右幅方向の中央に設けられ、デッキ開口部7よりもヒンジ部材31に近い位置にある。なお、ケーブル挿通孔4cの内径は、ステアリングケーブル100の外径の2倍〜10倍程度である。
図6は、小型滑走艇1のヒンジ部材31を説明する要部拡大断面図である。図7は、小型滑走艇1のデッキ4を含む分解斜視図である。フード22の膨出部26の外側壁面36とデッキ4の上壁部4aとの間であってケーブル挿通孔4cの直上には、フード22を回動支持するヒンジ部材31と、ステアリングケーブル100を外装するための筒状保護材39とが設けられている。
図6及び図7に示すように、ヒンジ部材31は、膨出部26の外側壁面36に固定されるフード側ブラケット41と、デッキ4の上壁部4aに固定されるデッキ側ブラケット44と、フード側ブラケット41とデッキ側ブラケット44とを回動自在に連結する回転軸46とを備えている。
フード側ブラケット41は、膨出部26の外側壁面36にボルトB1及びナット部材51により締結される固定板部41aと、固定板部41aの左右両端より前方に突出する突出板部41bとを有している。固定板部41aの中央にはパイプ40及びステアリングケーブル100が挿通される貫通穴41eが設けられている。突出板部41bは先細り形状で、その先端部41cは円弧状となっている。突出板部41bの中間位置には艇の左右幅方向に屈曲された段差部41dが形成されている。突出板部41bには回転軸46を貫通させる軸穴41fが形成されている。
デッキ側ブラケット44は、デッキ4の上壁部4aにボルトB2で締結される固定板部44aと、固定板部44aの左右両端より斜め前上方に突出する突出板部44bとを有している。固定板部44aの中央にはステアリングケーブル100が挿通される貫通穴44cが設けられている。突出板部44bには回転軸46を貫通させる軸穴44dが形成されている。そして、フード側ブラケット41の軸穴41fと、デッキ側ブラケット44の軸穴44dとに、ブッシング45及びワッシャ50を介して回転軸46を挿通し、抜け止め用のコッターピン49が差し込まれている。
ボルトB2はデッキ側ブラケット44と共に板バネ部材47をデッキ4に締結している。板バネ部材47は、断面略L字状に屈曲された形状で、デッキ4の上壁部4aにボルトB2で締結される固定板部47aと、固定板部47aの前端より折り返し状の上方に突出する突出板部47bとを有している。突出板部47bには断面略U字状に屈曲された凹部47cが形成されている。即ち、フード22を開放すると、フード側ブラケット41の先端部41cが板バネ部材47の凹部47cに嵌って係止される。
図5及び図7に示すように、被水領域Rでステアリングケーブル100に外装された筒状保護材39は、蛇腹状の本体筒部39aと、本体筒部39aの上端に連続する小径筒部39bと、本体筒部39aの下端に連続する外周面に形成された環状凹部39cとを備えている。筒状保護材39の内部空間にはステアリングケーブル100の被水領域Rにある部位が挿通されている。筒状保護材39の小径筒部39bは、被水領域Rに突出するパイプ40の端部に外嵌されている。その状態で、小径筒部39bの外周面がバンド42で縛られることで、筒状保護材39がパイプ40に密着固定されている。一方、筒状保護材39の環状凹部39cは、プレート43の係止穴43aの周縁に密着して内嵌係止され、そのプレート43がデッキ側ブラケット44にボルトB3により締結されることで、筒状保護材39がデッキ4側に固定されている。
即ち、ステアリングケーブル100は、インナーパネル25の内面に沿って配線された後、パイプ40を通ることで膨出部26の貫通孔35a、36aを挿通し、さらに筒状保護材39を通ることでプレート43の係止穴43a、デッキ側ブラケット44の貫通穴44a及びデッキ4のケーブル挿通孔4cを挿通し、船体2内に入り、ステアリングノズル21へと導かれる。
図8は、小型滑走艇1のステアリングノズル21を上から見た平面図である。図8に示すように、ステアリングノズル21は、ポンプノズル19にラップした状態で隙間をあけて外嵌されている。ステアリングノズル21は、後方に向かって徐々にノズル径が小さくなる縮径筒部21aと、縮径筒部21aの前側左側面より左側に突出したブラケット部21bと、縮径筒部21aの前部側中央に設けられた軸穴21cとを備えている。船体2内の左側を後方に向かって配線されたステアリングケーブル100の他端100bは、ボールジョイント28を介してブラケット部21bに接続されている。ステアリングノズル21の軸穴21cには垂直方向の揺動軸29が貫通され、その揺動軸29がポンプノズル19に回転自在に取り付けられることで、ステアリングノズル21が左右に揺動可能となっている。
以上の構成とすると、フード22の内面側を通るステアリングケーブル100がデッキ開口部7を通って垂れ下がることがないので、フード22を開けてデッキ開口部7から船体2内を見るとき等にステアリングケーブル100が邪魔にならない。また、フード22の開閉時にもステアリングケーブル100は常に膨出部26の貫通孔35a、36a及びデッキ4のケーブル挿通孔4cを貫通した状態で保持されるので、フードの開閉動作が円滑となる。さらに、ステアリングケーブル100がデッキ開口部7を横切らず、膨出部26で隠れた被水領域Rで船体2内に貫通させているので、フード22を開けた状態での外観も向上する。
また、フード22が回動する際のフード22とデッキ4との離反距離が小さいヒンジ部材31近傍において、フード22からデッキ4へとステアリングケーブル100が掛け渡されているので、ステアリングケーブル100の余長を大きく確保する必要もなくなる。さらに、ケーブル挿通孔4cはシール材37より外側の被水領域Rに設けられているので、シール材37より内側の防水領域にデッキ開口部7を大きく確保することが可能となる。また、ステアリングケーブル100の被水領域Rに位置する部位には筒状保護材39が外装されているので、ステアリングケーブル100を海水等から保護することができる。
なお、本実施形態ではステアリングケーブル100について例示したが、フード22から船体2内へと導かれるケーブル類であれば、スロットルケーブルや電線等の他のケーブルに適用してもよいことは言うまでもない。
以上のように、本発明に係る小型滑走艇は、フードの内面側を通るケーブルが邪魔にならず、フードの開閉動作もスムーズとなる優れた効果を有し、このような小型滑走艇等に適用するのに適している。
本発明の実施形態に係る小型滑走艇を左側後方から見た斜視図である。 図1に示す小型滑走艇の一部破断側面図である。 図1に示す小型滑走艇の平面図である。 図1に示す小型滑走艇のフードを含む縦断面図である。 図4の要部拡大断面図である。 図1に示す小型滑走艇のヒンジ部材を説明する要部拡大断面図である。 図1に示す小型滑走艇のデッキを含む要部分解斜視図である。 図1に示す小型滑走艇のステアリングノズルを含む要部平面図である。
符号の説明
1 小型滑走艇
2 船体
3 ハル
4 デッキ
4c ケーブル挿通孔
7 デッキ開口部
21 ステアリングノズル
22 フード
23 ハンドル
24a 鍔部
26 膨出部
31 ヒンジ部材
32 ステアリングシャフト
34 底壁面
35a、36a 貫通孔
37 シール材
39 筒状保護材
40 パイプ
100 ステアリングケーブル
B1、B2、B3 ボルト
P ウォータージェットポンプ
R 被水領域

Claims (6)

  1. ハル及びデッキを有する船体と、
    前記デッキに形成されたデッキ開口部と、
    前記デッキ開口部を閉鎖するフードと、
    前記フードを開閉可能に支持するヒンジ部材と、
    前記デッキに形成されたケーブル挿通孔と、
    一端側が前記フードの内面に沿って配線されていると共に、他端側が前記ケーブル挿通孔を通って前記船体内に導かれているケーブルと
    を備えていることを特徴とする小型滑走艇。
  2. 前記ケーブル挿通孔は、前記デッキ開口部よりも前記ヒンジ部材に近い位置で前記デッキに形成されている請求項1に記載の小型滑走艇。
  3. 前記フードと前記デッキとの境界部に防水用のシール材が設けられていると共に、前記フードには貫通孔が設けられ、
    前記ケーブルは、前記フードの内面側から前記貫通孔を通って前記シール材より外側の被水領域を通過し、さらに前記ケーブル挿通孔を通って前記船体内へと導設されている請求項1又は2に記載の小型滑走艇。
  4. 前記フードは、内面側に突出する断面略U字状の膨出部と、該膨出部よりも前記被水領域側に延出する鍔部とを有し、
    前記膨出部の底壁面と前記デッキとの間に前記シール材が介設されていると共に、前記膨出部の側壁面に前記貫通孔が設けられ、該貫通孔を通って前記被水領域に位置する前記ケーブルが前記鍔部で覆い隠されている請求項3に記載の小型滑走艇。
  5. 前記ケーブルの前記被水領域に位置する部位にフレキシブルな筒状保護材が外装され、
    前記筒状保護材の一端は前記膨出部の前記貫通孔に密嵌されたケーブル案内用のパイプに連通されている一方、他端は前記ケーブル挿通孔に連通されている請求項3に記載の小型滑走艇。
  6. 前記フードの後部に取り付けられ、前記フードの内面より下方に突出するステアリングシャフトを有する操舵用のハンドルと、
    前記船体に搭載されたウォータジェットポンプから噴射される水を後方へ導くように、前記船体後部に左右揺動可能に設けられたステアリングノズルとを備え、
    ステアリングケーブルである前記ケーブルは、その一端が前記ステアリングシャフトに接続された状態で、前記デッキ開口部よりも前側にある前記ケーブル挿通孔を通って前記船体内に導かれ、他端が前記ステアリングノズルに接続されている請求項1乃至5のいずれかに記載の小型滑走艇。
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