JPH0739758Y2 - 小型滑走艇の排気装置 - Google Patents

小型滑走艇の排気装置

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JPH0739758Y2
JPH0739758Y2 JP1989043169U JP4316989U JPH0739758Y2 JP H0739758 Y2 JPH0739758 Y2 JP H0739758Y2 JP 1989043169 U JP1989043169 U JP 1989043169U JP 4316989 U JP4316989 U JP 4316989U JP H0739758 Y2 JPH0739758 Y2 JP H0739758Y2
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、ウォータジェットポンプなどの推進力で水
上を走航する小型滑走艇の排気装置に関するものであ
る。
[従来の技術] この種の小型滑走艇は、通常、レジャー・スポーツに使
用されている。上記したウォータジェット推進式の小型
滑走艇では、ウォータジェットポンプを駆動するための
エンジンが一般的に船体の前部に搭載されており、従っ
て、その排気管の出口も、例えば実公昭53−33352号公
報に記載のように船体の前部に設けられていることが多
い。またその出口の位置は、船体前部で水面下にすると
滑走抵抗が増大するなどの不都合があるので、水面より
上方にしてある。
その他の先行技術として特開昭61−16195号公報に記載
の発明がある。これは、ウォータジェットポンプのポン
プノズルの周囲に、これを取り囲む筒体を設け、この筒
体とポンプノズルとの間に、排気管の出口を臨ませた排
気装置である。
[考案が解決しようとする課題] 上記した排気管の出口が船体の前部にある排気装置で
は、排気ガスが大気中に放出されるため排気音がかなり
大きいうえ、排気ガスが船体の後方に流れて、ライダー
に不快感を与えたり、船体を汚したりする。
後者の排気装置は、排気管の出口が水面下にあるので、
排気音は小さいが、ポンプノズルの周囲の構造が複雑と
なり、製造コストも高くなる。また排気管がその出口を
含めて水面下に位置するので、排気管内に水やゴミが浸
入する。なお、水やゴミの浸入を防ぐためにリップ状の
逆止弁を設けることが、前記公報に記載されているが、
そのような逆止弁を設けると構造が一層複雑になり、製
造コストもさらに高くなる。さらに、一人乗り小型滑走
艇では、第3図のようにライダーRはハンドルバー6を
両手でつかみ、上半身を船体2上に乗り出し俯いた姿勢
で助走した後、速度が上がった状態で船体2上に乗り込
むが、そのような乗り込み方をした場合には、ポンプノ
ズル23の付近から水中に排出された排気ガスがライダー
Rにかかりやすい。
この考案は上述の点に鑑みなされたもので、小型滑走艇
の船尾側から排気ガスを水中へ排出させることにより排
気音を低減させるとともに、上記した上半身を船体上に
乗り出し俯いた姿勢で助走する際に、ライダーに排気ガ
スがかかったり、また小型滑走艇の旋回時に船尾から水
中に排出された排気ガスが、ウォータジェットポンプの
吸水口内に吸い込まれ、推進力が低下したりすることを
解決することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために本考案の排気装置は、船
尾中央に噴射口をもつウォータジェット推進装置を備え
た小型滑走艇の排気装置において、前記小型滑走艇内に
搭載されたエンジンの排気管の出口を船尾側の水面下に
臨ませ、その出口付近で前記排気管を上流側へかけて上
方へ屈曲したのち山形に下向けに屈曲して屈曲部の頂部
が水面よりも高い位置になるようにするとともに、その
出口付近で前記排気管を屈曲部が水面よりも高い位置に
なるように屈曲させるとともに、前記排気管の出口を前
記噴射口の側方に設け、この前記排気管の出口に排気ガ
スの流れを船体の外側方に導く誘導手段を設けている。
請求項2記載のように、前記誘導手段を、前記排気管の
出口の周囲に設けた、右舷及び後方を開放した横向きU
字状の凹所にすることができる [作用] この考案の排気装置によれば、排気管の出口から排気ガ
スが水中に排出され、排気音が小さくなる。また小型滑
走艇の静止状態、滑走状態を問わず、排気管の出口は常
に水面下にあり水面上には露出しないので、排気音が常
に小さくなる。さらに前記出口より水が排気管内に浸入
しようとするが、出口より上流側で排気管が水面より高
くなるように屈曲しているので、排気管内の水が屈曲部
分よりさらに上流側へ浸入するのが阻止される。このた
め、排気管を船尾の中央に対し右寄り又は左寄りに配置
しても、排気管内の奥には水が浸入せず、小型滑走艇の
重量バランスを損なうことがない。また排気管の出口に
前記誘導手段を設けているので、出口から排出された排
気ガスの流れが、前記誘導手段によって小型滑走艇の外
側方へ誘導される。従って、小型滑走艇が旋回しても、
排気ガスがウォータジェットポンプの吸水口から吸い込
まれることがないうえに、ライダーが上半身を船体上に
乗り出し俯いた姿勢で助走しても、排気ガスがライダー
にかかりにくい。
請求項2記載の排気装置では、例えば小型滑走艇の左旋
回時に出口から排出された排気ガスの流れが、船体の右
舷外方より後方へ向けて大きく弧を描くように誘導され
る。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの考案の実施例にかかる小型滑走艇を船尾側
から見た一部を切り欠いた斜視図である。図において、
1はウォータジェット推進式の小型滑走艇で、船体2の
前部にエンジンルーム2aを備え、ウォータジェットポン
プ21(第3図)を駆動するためのエンジン20(第3図)
が、エンジンルーム2a内に搭載されている。このエンジ
ンルーム2aの前端には、ハンドルポール5の基端が起伏
自在に枢着されており、その先端にハンドルバー6が回
動自在に装着されている。そして、ハンドルバー6の回
転操作により、船体2の船尾壁2bの底部のステアリング
ノズル26が回転し、小型滑走艇1が操舵される。船体2
の後部デッキ2c上の両側に、デッキフィン7がそれぞれ
設けられている。
船体2の船尾壁2bの喫水線の下方において前記ステアリ
ングノズル26の右寄りに、排気管10の出口10aを開設し
ている。なお、排気管10の一端は、エンジン20(第3
図)に接続されている。前記排気管10は、出口10aより
やや前方寄りの所(上流側)で、上方に山形状に屈曲し
て、その屈曲部分10bの頂部を喫水線(水面)より上方
に位置させた。これにより、前記出口10aより排気管10
内に浸入しようとする水は、前記屈曲部10bで浸入が阻
止される。本実施例では、屈曲部10bを前記右側のデッ
キフィン7内に収めている。
また、前記出口10aの周囲には、出口10aからの排気ガス
の流れを小型滑走艇1の外側方に導く誘導手段(後述の
11)を設けている。すなわち、右舷及び後方を開放した
横向きU字状の凹所11を、船尾壁2bの出口10aの位置に
開設し、その凹所11内に出口10aを設けている。これに
より、例えば左旋回時に出口10aから排出された排気ガ
スの流れが、船体2の右舷外方より後方へ向けて大きく
弧を描くように誘導される。なお、図中の符号26aは、
ステアリングノズル26の噴射口である。
前記小型滑走艇1はその推進装置として、第3図に示す
ようにウォータジェットポンプ21を備えている。すなわ
ち、船体2の底部の中心線上に吸水口22aを開設し、ま
たポンプハウジング22内にウォータジェットポンプ21が
配設されている。ウォータジェットポンプ21を構成する
ポンプノズル23内に、インペラ24が回動自在に内装され
ており、エンジン20に直結されたインペラ軸25によりイ
ンペラ24が回転する。ポンプノズル23の後端に、ステア
リングノズル26が水平回動自在に連結されており、この
ステアリングノズル26は前記ハンドルバー6によって左
右に回転される。
第2図は排気ガスの誘導手段が異なる他の実施例を示す
もので、本実施例では前記凹所11に代えて、誘導金具12
を排気管10の出口10aに取り付けている。誘導金具12
は、第2図のように出口10aの後方の左半分を覆い右舷
側に傾斜した筒状のカバー部分12aと、横向きのU字状
取付座12bとを備え、取付座12bには複数のネジ穴12cが
穿設されており、止ネジ(図示せず)によって船尾壁2b
に取り付けられる。この誘導金具12による排気ガスの誘
導作用は、前記実施例の凹所11と全く共通するもので、
前記出口10aから排出された排気ガスの流れを、船体2
の右舷外方より後方へ向けて大きく弧を描くように誘導
する。なお、誘導金具12以外の構成部材については、前
記実施例と共通するので、図において第1図と同一の符
号を用いて示し説明を省略している。
次に、上記した実施例の排気装置による排気態様を説明
する。
第1図又は第2図において、排気管10(第1図)の出口
10aは、常に(小型滑走艇1の静止時及び滑走時に)水
面下に位置しており、従って排気ガスは出口10aから水
中に排出され、排気音が小さくなる。また、出口10aか
ら排出された排気ガスの流れは、凹所11また誘導金具12
によって船体2の右舷外方より後方へ向けて大きく弧を
描くように誘導されるので、小型滑走艇1を旋回させて
も、排気ガスが吸水口22a(第3図)からウォータジェ
ットポンプ22内に吸い込まれることがない。いいかえれ
ば、凹所11又は金具12が設けられていない場合は、出口
10aから排出された排気ガスが、小型滑走艇1を旋回さ
せた直後に吸込ダクト22内に吸い込まれ、推進力の低下
を来す場合があるが、本考案の排気装置ではそのような
恐れがない。また、ライダーRが、第3図のようにハン
ドルバー6よりを両手でつかみ、上半身を船体2上に乗
り出し俯いた姿勢で助走した後、速度が上がってから船
体2のデッキ2c(第1図)上に乗り込む場合も、排気ガ
スが凹所11又は誘導金具12によって船体2の右舷外方寄
りに誘導されるので、排気ガスがかかりにくい。
さらに、排気管10は、第1図のようにその大部分が水面
下に位置しているが、出口10aから排気管10内に浸入し
ようとする水は、山形状の屈曲部10bで浸入が阻止され
るため、排気管10内には殆ど水が浸入しない。いいかえ
れば、前記屈曲部10bが設けられていない場合には、船
体2の一側方に偏って配置された排気管10内に水が浸入
し、船体2のバランスが損なわれたり、特に水が海水の
ときは排気管10が腐食されやすいが、本考案の排気装置
ではそのような恐れがない。
ところで、上記実施例ではウォータジェット推進式の小
型滑走艇1について説明したが、排気管10を出口10a付
近で水面より上方に屈曲させることを特徴とする本考案
は、船内エンジンでスクリューを回転させて推進するモ
ーターボートにも適用できる。
[考案の効果] 以上説明したことから明らかなように、この考案の排気
装置には、下記の効果がある。
(1)逆止弁のような浸水防止手段が不要で、構造が簡
単にして、排気音を低減させることができる。しかも、
排気管内の奥への浸水やゴミの浸入および排気管内への
水の浸入に伴う小型滑走艇の左右のバランスの崩れなど
が生じない。そのうえ、浸水ライダーが上半身を船体上
に乗り出し俯いた姿勢で助走しても、排気ガスがかかり
にくく、また小型滑走艇を(排気管の出口位置と反対側
に)旋回しても、排気ガスがウォータジェットポンプ用
の吸込ダクト内に吸い込まれることがなく、従って旋回
直後の推進力の低下が防止される。
(2)請求項2記載の排気装置によれば、例えば小型滑
走艇の左旋回時に出口から排出された排気ガスの流れ
が、船体の右舷外方より後方へ向けて大きく弧を描くよ
うに誘導される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例にかかる排気装置を備えた小
型滑走艇を船尾側から見た一部を切り欠いた斜視図、第
2図は排気ガスの誘導手段が異なる他の実施例を示す、
第1図に対応する斜視図、第3図はウォータジェット推
進式の小型滑走艇を示す左側面図である。 1…小型滑走艇、2…船体、10…排気管、10a…出口、1
0b…屈曲部、11…凹所(誘導手段)、12…誘導金具(誘
導手段)、26…ステアリングノズル、26a…噴射口。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船尾中央に噴射口をもつウォータジェット
    推進装置を備えた小型滑走艇の排気装置において、 前記小型滑走艇内に搭載されたエンジンの排気管の出口
    を船尾側の水面下に臨ませ、その出口付近で前記排気管
    を上流側へかけて上方へ屈曲したのち山形に下向けに屈
    曲して屈曲部の頂部が水面よりも高い位置になるように
    するとともに、 前記排気管の出口を前記噴射口の側方に設け、この前記
    排気管の出口に排気ガスの流れを船体の外側方に導く誘
    導手段を設けたことを特徴とする小型滑走艇の排気装
    置。
  2. 【請求項2】前記誘導手段が、前記排気管の出口の周囲
    に設けた、右舷及び後方を開放した横向きU字状の凹所
    である請求項1記載の小型滑走艇の排気装置。
JP1989043169U 1989-04-12 1989-04-12 小型滑走艇の排気装置 Expired - Fee Related JPH0739758Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101505661B1 (ko) * 2013-09-05 2015-03-24 삼성중공업 주식회사 선박의 배기가스 처리 장치 및 방법

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JPH0667755B2 (ja) * 1988-06-21 1994-08-31 本田技研工業株式会社 小型水上乗り物

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