JPH1159437A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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JPH1159437A
JPH1159437A JP22841297A JP22841297A JPH1159437A JP H1159437 A JPH1159437 A JP H1159437A JP 22841297 A JP22841297 A JP 22841297A JP 22841297 A JP22841297 A JP 22841297A JP H1159437 A JPH1159437 A JP H1159437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロアカバーを備えてなるステアリングホイール
において、所定の応力が加わった場合に、それを効果的
に緩和させる。 【解決手段】スポーク部及びパッド部の下側にて、これ
らに隣接するようにロアカバー35が配設される。ロア
カバー35には一対の係止爪37が突出形成され、該係
止爪37が運転席側のスポーク部をその上部にて把持す
る。一対の係止爪37の下端部の内側にはリブ41が一
体形成され、係止爪37の外側にはロアカバー35の側
壁部35b及び係止爪37間を連結する連結リブ42が
設けられる。応力が加わった場合、スポーク部がロアカ
バー35に対し相対下動した際にリブ41に乗り上げ、
係止爪37が開かれる。また、応力によりロアカバー3
5の側壁部35bが開かれ、これに伴い、連結リブ42
に引っ張られるようにして係止爪37が開かれる。従っ
て、係止爪37がスポーク部から容易に外れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールに係り、詳しくは、スポーク部等を有するステアリ
ングホイール本体と、スポーク部及びパッド部の下側に
て、これらに隣接するように設けられたロアカバーとを
備えてなるステアリングホイールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ステアリングホイールの本体
は、円環状のリング部、該リング部から中心方向へ向か
って延びるスポーク部及び前記リング部のほぼ中心部分
に設けられたパッド部を有する。スポーク部は、その芯
金の先端がボスに連結されており、該ボスがステアリン
グシャフトの先端に取付けられている。
【0003】また、ステアリングシャフトの周囲を被覆
するようにして、スポーク部及びパッド部の下側には、
樹脂製のロアカバーが設けられる。より詳しく説明する
と、図10に示すように、スポーク部51は、一般にス
ポーク部芯金52及びこれを被覆する発泡ポリウレタン
等よりなる被覆体53を備えており、被覆体53の端面
に隣接するようにしてロアカバー54が設けられる。通
常、外観品質を確保するべく、前記被覆体53の意匠面
とロアカバー54の本体とは、ほぼ面一になるように設
定される。
【0004】かかるステアリングホイールにおいて、ロ
アカバー54は、ねじ等により、ステアリングホイール
本体に対し組付けられる。また、場合によっては、ロア
カバー54から上方へ突出するようにして延びる係止爪
55が、何本かのスポーク部51をその上部にて把持す
ることにより、組付けることも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、
運転席側から或いは上方からの応力が加わった場合に、
リング部から伝達される応力は、スポーク部51を介し
てロアカバー54の端縁部に至る。このとき、ロアカバ
ー54の端縁部と被覆体53の端面とが当たり合ってし
まう場合があった。そのため、ロアカバー54が突っ張
る恰好となり、スポーク部51を含むステアリングホイ
ール本体が、ロアカバー54に対し相対移動するのに支
承を来すおそれがあった。また、上記の如く係止爪55
が設けられている場合には、係止爪55が被覆体53の
端面に当たってしまい、相対移動が阻害されるおそれが
あった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ロアカバーを備えてな
るステアリングホイールにおいて、所定の応力が加わっ
た場合に、それを効果的に緩和させることのできるステ
アリングホイールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、円環状のリング
部、該リング部から中心方向へ向かって延びる複数のス
ポーク部及び前記リング部のほぼ中心部分に設けられた
パッド部を有するステアリングホイール本体と、前記ス
ポーク部及びパッド部の下側にて、これらに隣接するよ
うに設けられたロアカバーとを備え、前記ロアカバーに
は、前記複数のスポーク部のうち少なくとも運転席側か
ら延びるスポーク部に向けて突出し、かつ、該スポーク
部をその上部にて把持する少なくとも一対の係止爪が設
けられてなるステアリングホイールであって、前記一対
の係止爪の内側には、前記スポーク部が前記ロアカバー
に対し相対下動した際に係止爪を開かせるためのリブを
設けたことをその要旨としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明においては、
円環状のリング部、該リング部から中心方向へ向かって
延びる複数のスポーク部及び前記リング部のほぼ中心部
分に設けられたパッド部を有するステアリングホイール
本体と、前記スポーク部及びパッド部の下側にて、これ
らに隣接するように設けられるとともに、少なくとも前
記スポーク部の側面に対応するようにして立設された側
壁部を有するロアカバーとを備え、前記ロアカバーに
は、前記複数のスポーク部のうち少なくとも運転席側か
ら延びるスポーク部に向けて突出し、かつ、該スポーク
部をその上部にて把持する少なくとも一対の係止爪が設
けられてなるステアリングホイールであって、前記一対
の係止爪の外側には、前記側壁部及び係止爪間を連結す
る連結リブを設けたことをその要旨としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明において
は、円環状のリング部、該リング部から中心方向へ向か
って延びる複数のスポーク部及び前記リング部のほぼ中
心部分に設けられたパッド部を有するステアリングホイ
ール本体と、前記スポーク部及びパッド部の下側にて、
これらに隣接するように設けられるとともに、少なくと
も前記スポーク部の側面に対応するようにして立設され
た側壁部を有するロアカバーとを備え、前記ロアカバー
には、前記複数のスポーク部のうち少なくとも運転席側
から延びるスポーク部に向けて突出し、かつ、該スポー
ク部をその上部にて把持する少なくとも一対の係止爪が
設けられてなるステアリングホイールであって、前記一
対の係止爪の内側には、前記スポーク部が前記ロアカバ
ーに対し相対下動した際に係止爪を開かせるためのリブ
を設け、かつ、前記一対の係止爪の外側には、前記側壁
部及び係止爪間を連結する連結リブを設けたことをその
要旨としている。
【0010】併せて、請求項4に記載の発明において
は、円環状のリング部、該リング部から中心方向へ向か
って延びる複数のスポーク部及び前記リング部のほぼ中
心部分に設けられたパッド部を有するステアリングホイ
ール本体と、前記スポーク部及びパッド部の下側にて、
これらに隣接するように設けられるとともに、少なくと
も前記スポーク部の側面に対応するようにして立設され
た側壁部を有するロアカバーとを備えてなるステアリン
グホイールであって、前記ロアカバーの側壁部には、前
記スポーク部が前記ロアカバーに対し相対下動した際に
前記側壁部を開かせるためのリブを設けたことをその要
旨としている。
【0011】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、ロアカバーは、複数のスポーク部のうち少なくとも
運転席側から延びるスポーク部に向けて突出する係止爪
がスポーク部をその上部にて把持することにより、ステ
アリングホイール本体に対し取付けられる。
【0012】ここで、運転席側から或いは上方からの応
力が加わった場合に、リング部から伝達される応力は、
スポーク部を介してロアカバーの端縁部に至る。本発明
によれば、一対の係止爪の内側にリブが設けられている
ため、前記応力によりスポーク部が、ロアカバーに対し
相対下動した際に、リブに乗り上げる恰好となり、これ
により、係止爪が開かれることとなる。従って、係止爪
がスポーク部から容易に外れ、少なくともスポーク部
は、ロアカバーに対し相対移動が可能となる。
【0013】また、請求項2に記載の発明によれば、ロ
アカバーは少なくともスポーク部の側面に対応するよう
にして立設された側壁部を有する。これとともに、上記
同様ロアカバーは、複数のスポーク部のうち少なくとも
運転席側から延びるスポーク部に向けて突出する係止爪
がスポーク部をその上部にて把持することにより、ステ
アリングホイール本体に対し取付けられる。
【0014】ここで、運転席側からの応力が加わった場
合に、リング部から伝達される応力は、スポーク部を介
してロアカバーの端縁部に至る。本発明によれば、一対
の係止爪の外側には、側壁部及び係止爪間を連結する連
結リブが設けられている。従って、運転席側からの応力
が加わった場合に、ロアカバーの側壁部が開かれる恰好
となり、これに伴い、連結リブに引っ張られるようにし
て係止爪が開かれることとなる。従って、本発明におい
ても係止爪がスポーク部から容易に外れ、少なくともス
ポーク部は、ロアカバーに対し相対移動が可能となる。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の作用及び請求項2に記載の発明
の作用が共に奏されることとなる。併せて、請求項4に
記載の発明によれば、運転席側から或いは上方からの応
力が加わった場合に、リング部から伝達される応力は、
スポーク部を介してロアカバーの端縁部に至る。本発明
によれば、ロアカバーの側壁部には、リブが設けられて
おり、該リブの存在によって、前記応力によりスポーク
部がロアカバーに対し相対下動した際に側壁部が開かれ
る。このため、ロアカバーの端縁部とスポーク部の端面
とが当たり合ってしまうのが回避され、少なくともスポ
ーク部は、ロアカバーに対し相対移動が可能となる。
【0016】
【発明の効果】このように、本発明によれば、ロアカバ
ーを備えてなるステアリングホイールにおいて、所定の
応力が加わった場合に、それを効果的に緩和させること
ができるという優れた効果を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態について図面に従って説明する。図2は本実施の
形態におけるステアリングホイールの平面図であり、図
3は図2のJ−J線断面図を、図4は図2のK−K線断
面図をそれぞれ示す。
【0018】図2に示すように、ステアリングホイール
のステアリングホイール本体1は、円環状のリング部2
と、リング部2の中央に配置されたパッド部(2点鎖線
で示す)3と、リング部2及びパッド部3を接続する3
本のスポーク部4とを備えている。また、図3,4に示
すように、リング部2は、マグネシウム又はマグネシウ
ム合金等の軽量なダイカスト金属からなるリング部芯金
5と、それを被覆する被覆体7aとにより構成されてい
る。さらに、スポーク部4は、リング部芯金5と同じ金
属からなるスポーク部芯金6A,6B,6Cと、その一
部(リング部芯金5側の部分)を被覆する被覆体7bと
により構成されている。被覆体7a,7b及びパッド部
3は、それぞれ軟質合成樹脂材(例えば発泡ポリウレタ
ン)により形成されている。
【0019】一方、前記パッド部3の下方には収納凹部
9が形成されており、この収納凹部9には、図示しない
スイッチプレート及びメンブレンスイッチ、並びにエア
バッグ装置が配設されている。メンブレンスイッチは、
スイッチプレート上に載置固定されているとともに、図
示しないホーンスイッチ回路の一部をなす上下の薄板を
有し、パッド部3が押圧されることにより薄板同士が接
触し、その接触に伴いホーンが鳴るようになっている。
また、エアバッグ装置は、折り畳まれて収納された袋状
のエアバッグと、同エアバッグに膨張用のガスを供給す
るためのインフレータと、これらを保持固定するための
バッグホルダとから構成されている(いずれも図示せ
ず)。
【0020】図2〜4に示すように、操舵基準状態にお
いて左右位置から中心方向へ向かって延びている2本の
スポーク部芯金(以下、単に「左右のスポーク部芯金」
という)6A,6Bは、その途中から下方に延びるとと
もに、パッド部3の下方において、ステアリングホイー
ル1をステアリングシャフト30に組付けるためのボス
8に対し、連結芯金11によって連結されている。な
お、ボス8の中央には、該ボス8とステアリングシャフ
ト30とを締結するための貫通孔8aが設けられてい
る。
【0021】また、操舵基準状態において運転席側から
中心方向へ向かって延びるスポーク部芯金(以下、単に
「運転席側スポーク部芯金」という)6Cは、前記連結
芯金11の左右の2か所に対し、連結バー12によって
連結されている。運転席側スポーク部芯金6Cは、左右
のスポーク部芯金6A,6Bと同様、連結芯金11より
も高く位置しており、これによって、上方或いは運転席
側から所定の応力が加わった場合に、前記連結バー12
が変形しうるようになっている。より詳しく説明する
と、前記変形量(ストローク)を少しでも大きく確保す
るべく、連結バー12は、連結芯金11に対し直交する
ようにして一旦上方に延び、そしてヒンジ部12aを介
して前記運転席側スポーク部芯金6Cに連結されてい
る。
【0022】なお、本実施の形態において、前記連結バ
ー12は、運転席側スポーク部芯金6Cに対し、ほぼ直
交する方向に延びる直線状のストレート部12bを有し
ている。このストレート部12bの存在により、運転席
側スポーク部芯金6Cに対し上方又は運転席側からの応
力が加わった場合、連結バー12は該ストレート部12
bにおいて湾曲変形しやすいものとなっている。
【0023】併せて、連結バー12は、前記ストレート
部12bに隣接する位置において、該ストレート部12
b及び前記ヒンジ部12aに対し斜めに交わる部分(斜
状部12c)を有している。この斜状部12cの存在に
より、前記ストレート部12bが下方に湾曲した際に
は、連結バー12は該斜状部12cにおいて捩じれやす
いものとなっている。
【0024】次に、前記ボス8とステアリングシャフト
30との組付構造について説明する。ステアリングシャ
フト30の先端部には雄ねじ部31が設けられており、
その下方にはセレーション32及びテーパ面33が設け
られている。ステアリングシャフト30のセレーション
32には、所定数(一般には、約30個)の歯が形成さ
れている。また、前記ボス8の貫通孔8aの内周面に
も、ステアリングシャフト30のセレーション32及び
テーパ面33に対応するセレーション8b及びテーパ面
8cが形成されている。そして、ステアリングシャフト
30の先端には前記ボス8が挿通され、ボス8から突出
するステアリングシャフト30の先端部の前記雄ねじ部
31にナット34が螺着されることにより、ステアリン
グシャフト30に締結固定されている。
【0025】本実施の形態においては、スポーク部4及
びパッド部3の下側にて、これらに隣接するように樹脂
製のロアカバー35が配設されている。すなわち、ロア
カバー35は、図1、3、4に示すように、ボス8の周
りを囲むようにして設けられたロアカバー本体35a
と、スポーク部4の被覆体7bの側面に対応するように
してロアカバー本体35aから立設された側壁部35b
とを有している。該ロアカバー35のうち、左右のスポ
ーク部芯金6A,6Bに対応する部分においては、当該
スポーク部芯金6A,6Bに対し、図示しないねじで直
接的に固定されている。また、ロアカバー35のうち、
前記運転席側スポーク部芯金6Cに対応する部分におい
ては、一対の係止爪37が突出形成されている。そし
て、該係止爪37が、運転席側のスポーク部4(外部か
らは視認されない部分)を、その上部にて把持してい
る。このように、ロアカバー35は、ねじ及び係止爪3
7によってステアリングホイール本体1に取付固定され
ている。
【0026】次に、本実施の形態の特徴的部分について
説明する。図1、図5に示すように、本実施の形態にお
いて、前記一対の係止爪37の下端部の内側には、一対
のリブ41が一体形成されている。これらのリブ41の
間隔Sは、係止爪37にて把持されている前記スポーク
部4よりも幅狭となっている。
【0027】さらに、図1、図5、図6に示すように、
本実施の形態において、前記一対の係止爪37の外側に
は、ロアカバー35の側壁部35b及び係止爪37間を
連結するようにして連結リブ42が設けられている。
【0028】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。 ・運転席側から或いは上方からの応力が加わった場合
に、リング部2から伝達される応力は、スポーク部4を
介してロアカバー35の端縁部に至る。本実施の形態に
よれば、一対の係止爪37の内側にリブ41が設けられ
ているため、図7に示すように、前記応力によりスポー
ク部4が、ロアカバー35に対し相対下動した際に、リ
ブ41に乗り上げる恰好となる。このため、同図に示す
ように係止爪37が開かれることとなる。従って、係止
爪37がスポーク部4から容易に外れ、少なくともスポ
ーク部4は、ロアカバー35に対し相対移動が可能とな
る。その結果、上記応力を効果的に吸収緩和させること
ができる。
【0029】・また、本実施の形態によれば、前記一対
の係止爪37の外側には、ロアカバー35の側壁部35
b及び係止爪37間を連結するようにして連結リブ42
が設けられている。このため、図8に示すように、運転
席側からの応力が加わった場合には、ロアカバー35の
側壁部35bが開かれる恰好となり、これに伴い、連結
リブ42に引っ張られるようにして係止爪37が開かれ
ることとなる。従って、かかる作用によっても係止爪3
7がスポーク部4から容易に外れ、図9に示すように、
少なくともスポーク部4は、ロアカバー35に対し相対
移動が可能となる。その結果、上記応力を効果的に吸収
緩和させることができる。
【0030】・特に、本実施の形態では、上記リブ41
及び連結リブ42により、相乗的な作用が得られ、より
一層2に記載の発明の作用が共に奏されることとなる。
従って、応力のより一層の効果的な吸収緩和を図ること
ができる。
【0031】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施の形態では、リブ41及び連結リブ42
の双方を設ける構成としたが、いずれか一方のみを設け
る構成としてもよい。
【0032】(2)上記実施の形態は、係止爪37によ
り運転席側のスポーク部4を把持せしめ、これにより、
ロアカバー35を取付固定する場合に具体化したが、係
止爪37を省略した構成としてもよい。つまり、ロアカ
バー35の側壁部35bに、上記リブ41及び連結リブ
42を併せたようなリブを設け、前記スポーク部4がロ
アカバー35に対し相対下動した際に、側壁部35bを
開かせるような構成を採用してもよい。このような構成
とすることにより、ロアカバー35の端縁部とスポーク
部4の端面とが当たり合ってしまうのが回避され、少な
くともスポーク部4は、ロアカバー35に対し相対移動
が可能となる。その結果、応力の効果的な吸収緩和を図
ることができる。
【0033】(3)上記実施の形態では、係止爪37に
より運転席側のスポーク部4を把持せしめる構成とした
が、他のスポーク部(左右のスポーク部芯金6A,6B
に対応する部分)を係止爪にて把持せしめるようにして
もよい。また、係止爪37にて把持されるスポーク部4
の部分(箇所)は、被覆体7bが設けられている部分の
みならず、スポーク部芯金6Cが露出している部分であ
ってもよい。
【0034】(4)上記実施の形態では、3本のスポー
ク部4を有するタイプのステアリングホイールに本発明
を具体化したが、2本又は4本以上のスポーク部を有す
るタイプにも具体化できる。この場合、運転席側スポー
ク部芯金は、幾分斜めに延びる構成となることもある
が、かかる場合にも本発明が適用されうることはいうま
でもない。
【0035】(5)上記実施の形態におけるメンブレン
スイッチに代えて板バネ式のホーンスイッチ機構等を設
けてもよい。また、エアバッグ装置を有しないタイプの
ステアリングホイールにも具体化できる。
【0036】(6)前記実施の形態の被覆体7a,7b
とパッド部3とを一体的に形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるロアカバーの一部を示す
拡大斜視図。
【図2】ステアリングホイールを示す平面図。
【図3】図2のJ−J線断面図。
【図4】図2のK−K線断面図。
【図5】図2のL−L線断面図。
【図6】図2のM−M線断面図。
【図7】応力が加わった場合の作用を示す図5に対応す
る断面図。
【図8】応力が加わった場合の作用を示す図6に対応す
る断面図。
【図9】応力が加わった場合の作用を示す拡大断面図。
【図10】従来技術におけるステアリングホイールを示
す断面図。
【符号の説明】
1…ステアリングホイール、2…リング部、3…パッド
部、4…スポーク部、5…リング部芯金、6A,6B…
左右のスポーク部芯金、6C…運転席側スポーク部芯
金、8…ボス、35…ロアカバー、35a…ロアカバー
本体、35b…側壁部、37…係止爪、41…リブ、4
2…連結リブ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状のリング部、該リング部から中心
    方向へ向かって延びる複数のスポーク部及び前記リング
    部のほぼ中心部分に設けられたパッド部を有するステア
    リングホイール本体と、 前記スポーク部及びパッド部の下側にて、これらに隣接
    するように設けられたロアカバーとを備え、前記ロアカ
    バーには、前記複数のスポーク部のうち少なくとも運転
    席側から延びるスポーク部に向けて突出し、かつ、該ス
    ポーク部をその上部にて把持する少なくとも一対の係止
    爪が設けられてなるステアリングホイールであって、 前記一対の係止爪の内側には、前記スポーク部が前記ロ
    アカバーに対し相対下動した際に係止爪を開かせるため
    のリブを設けたことを特徴とするステアリングホイー
    ル。
  2. 【請求項2】 円環状のリング部、該リング部から中心
    方向へ向かって延びる複数のスポーク部及び前記リング
    部のほぼ中心部分に設けられたパッド部を有するステア
    リングホイール本体と、 前記スポーク部及びパッド部の下側にて、これらに隣接
    するように設けられるとともに、少なくとも前記スポー
    ク部の側面に対応するようにして立設された側壁部を有
    するロアカバーとを備え、前記ロアカバーには、前記複
    数のスポーク部のうち少なくとも運転席側から延びるス
    ポーク部に向けて突出し、かつ、該スポーク部をその上
    部にて把持する少なくとも一対の係止爪が設けられてな
    るステアリングホイールであって、 前記一対の係止爪の外側には、前記側壁部及び係止爪間
    を連結する連結リブを設けたことを特徴とするステアリ
    ングホイール。
  3. 【請求項3】 円環状のリング部、該リング部から中心
    方向へ向かって延びる複数のスポーク部及び前記リング
    部のほぼ中心部分に設けられたパッド部を有するステア
    リングホイール本体と、 前記スポーク部及びパッド部の下側にて、これらに隣接
    するように設けられるとともに、少なくとも前記スポー
    ク部の側面に対応するようにして立設された側壁部を有
    するロアカバーとを備え、前記ロアカバーには、前記複
    数のスポーク部のうち少なくとも運転席側から延びるス
    ポーク部に向けて突出し、かつ、該スポーク部をその上
    部にて把持する少なくとも一対の係止爪が設けられてな
    るステアリングホイールであって、 前記一対の係止爪の内側には、前記スポーク部が前記ロ
    アカバーに対し相対下動した際に係止爪を開かせるため
    のリブを設け、かつ、前記一対の係止爪の外側には、前
    記側壁部及び係止爪間を連結する連結リブを設けたこと
    を特徴とするステアリングホイール。
  4. 【請求項4】 円環状のリング部、該リング部から中心
    方向へ向かって延びる複数のスポーク部及び前記リング
    部のほぼ中心部分に設けられたパッド部を有するステア
    リングホイール本体と、 前記スポーク部及びパッド部の下側にて、これらに隣接
    するように設けられるとともに、少なくとも前記スポー
    ク部の側面に対応するようにして立設された側壁部を有
    するロアカバーとを備えてなるステアリングホイールで
    あって、 前記ロアカバーの側壁部には、前記スポーク部が前記ロ
    アカバーに対し相対下動した際に前記側壁部を開かせる
    ためのリブを設けたことを特徴とするステアリングホイ
    ール。
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