JPH1159353A - 坂道発進補助装置を備えたブレーキ制御システム - Google Patents

坂道発進補助装置を備えたブレーキ制御システム

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JPH1159353A
JPH1159353A JP9229421A JP22942197A JPH1159353A JP H1159353 A JPH1159353 A JP H1159353A JP 9229421 A JP9229421 A JP 9229421A JP 22942197 A JP22942197 A JP 22942197A JP H1159353 A JPH1159353 A JP H1159353A
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brake
valve
pressure
air
relay
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JP9229421A
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Michio Idei
出井道夫
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J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
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J K C TORATSUKU BRAKE SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】HSAバルブ作動時の保持圧力を簡単な構成で
種々変更可能にするとともに、エアタンクのエア圧に影
響されないようにする。 【解決手段】車両が停止し、ブレーキペダル1の踏込状
態で、第1、第2電磁開閉弁51,57を遮断位置IIに
設定する。第1、第2リレーバルブ47,48の指示圧
導入口47c,48cのエアの、ブレーキバルブ2の方
への流れが阻止されるので、各第1、第2リレーバルブ
47,48は作動状態に保持され、その結果ブレーキア
クチュエータ11,22,23も作動状態に保持され、各
車輪はブレーキがかけられたままとなる。ブレーキアク
チュエータ11,22,23のブレーキ保持圧力は、第
2、第4チェックバルブ53,59の設定開弁圧に対応
した圧力となる。ブレーキ保持圧力が小さいときは、ペ
ダル2を踏み込めば、第1および第2リレーバルブ4
7,48の出力圧が増大するので、ブレーキ保持圧力が
増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動時に制動車輪
のロックを防止するためにブレーキ力を調整するアンチ
スキッドブレーキ制御システム(以下、ABSともい
う)および発進時や急加速時に駆動輪の空転を防止する
ために駆動輪の駆動力をブレーキ制御により調整するト
ラクションコントロールシステム(以下、TRCともい
う)、および坂道発進をブレーキ制御により簡単に行う
ことのできるようにする坂道発進補助装置(Hill Start
Aid:以下、HSAともいう)を備えたブレーキ制御シ
ステムの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のブレーキ制御システムに
おいては、アンチスキッド制御モジュレータ(以下、A
BSモジュレータともいう)により制動時に車輪ロック
を解消するようにブレーキ力を調整するABS、および
トラクションコントロールバルブ(以下、TRCバルブ
ともいう)により発進時や急加速時に駆動輪の空転を解
消するように駆動力を調整するTRC、および坂道発進
補助バルブ(以下、HSAバルブともいう)により坂道
発進を簡単に行うようにしたHSAがともに一体的に組
み込まれたブレーキ制御システムが開発されている。
【0003】このようなABS、TRC、およびHSA
を備えた従来のブレーキ制御システムの一例として、特
開平8ー91118号公報に開示されたブレーキ制御シ
ステムがあるとともに、HSAバルブとしては特公平6
ー45334号公報に開示されたHSAバルブがある。
【0004】図3は、特開平8ー91118号公報に開
示されているブレーキ制御システムを示す図であり、図
4は特公平6ー45334号公報に開示されたHSAバ
ルブを示す図である。
【0005】図3および図4において、通常のサービス
ブレーキ操作時、ブレーキペダル1を踏み込んでデュア
ルブレーキバルブ2を作動させることにより、エアタン
ク3の圧縮空気(以下、エアともいう)がデュアルブレ
ーキバルブ2の出力口2cから、HSAバルブ4の入力
口5、開いている逆止弁6、出力口7および前輪側のA
BSモジュレータ8の入力口8a、出力口8bを通って
非駆動輪である前輪9,10のブレーキアクチュエータ
11に供給されるとともに、エアタンク3′のエアがデ
ュアルブレーキバルブ2の出力口2dから、HSAバル
ブ12の入力口13、開いている逆止弁14、出力口1
5、各ダブルチェックバックル16,17、後輪側の各
ABSモジュレータ18,19の入力口18a,19a、
出力口18b,19bを通って駆動輪である各後前輪
(以下、単に駆動輪ともいう)20,21および非駆動
輪である各後後輪20′,21′の各ブレーキアクチュ
エータ22,23に供給され、各ブレーキアクチュエー
タ11,22,23がブレーキ圧を発生し、発生したブレ
ーキ圧は、それぞれ各車輪9,10,20,20´,21,
21´のブレーキシリンダ(不図示)に導入され、各車
輪9,10,20,20´,21,21´のサービスブレー
キが作動する。
【0006】サービスブレーキを解除するために、ブレ
ーキペダル1を解放してデュアルブレーキバルブ2を非
作動位置にすると、ブレーキアクチュエータ11,22,
23に供給されているエアは、作動時とは逆に、それぞ
れ各ABSモジュレータ8,18,19および各HSAバ
ルブ4,12を通ってデュアルブレーキバルブ2の排出
口2eから大気に排出される。これにより、各ブレーキ
アクチュエータ11,22,23が非作動状態となってブ
レーキ圧が消滅するので、各車輪9,10,20,20´,
21,21´のサービスブレーキが解除する。
【0007】サービスブレーキ作動中に、ABS/TR
C ECU24は、各車輪速センサ25,26,27,28
からの車輪速に基づいて各車輪9,10,20,,21の少
なくとも1つの車輪がロック傾向になったと判断したと
き、各ABSモジュレータ8,18,19のうち、少なく
ともロック傾向にある車輪に対応するABSモジュレー
タを作動制御して、ロック傾向が解消するようにブレー
キ力を調整するアンチスキッド制御(以下、ABS制御
ともいう)を行う。このABS制御では、各ABSモジ
ュレータ8,18,19の各出力口8b,18b,19bが
各入力口8a,18a,19aおよび各排出口8c,18
c,19cのいずれからも遮断されて各ブレーキアクチ
ュエータ11,22,23のエアが封じ込められたブレー
キ圧保持制御、各ABSモジュレータ8,18,19の各
出力口8b,18b,19bが各入力口8a,18a,19
aから遮断されかつ各排出口8c,18c,19cに接続
されて各ブレーキアクチュエータ11,22,23のエア
が排出されるブレーキ圧減圧制御、各ABSモジュレー
タ8,18,19の各出力口8b,18b,19bが各排出
口8c,18c,19cから遮断されかつ各入力口8a,
18a,19aに接続されて各ブレーキアクチュエータ
11,22,23にエアが供給されるブレーキ圧増圧制御
が行われる。
【0008】また、発進時や加速時等に、ABS/TR
C ECU24は、各駆動輪20,21の各車輪速センサ
27,28からの車輪速に基づいて駆動輪20,21の少
なくとも1つの駆動輪が空転傾向になったと判断したと
き、常閉の各TRCバルブ29,30のうち、その駆動
輪に対応するTRCバルブを開閉制御して、エアタンク
3のエアを、空転傾向にある駆動輪側のダブルチェック
バルブおよびABSモジュレータを介してブレーキアク
チュエータに供給制御し、空転傾向にある駆動輪にブレ
ーキをかけて空転傾向が解消するようにその駆動力を調
整するトラクションコントロール(以下、TRC制御と
もいう)を行う。
【0009】更に、HSAは次のようにして作動する。
まずHSA作動スイッチ31をオンするとともに、パー
キングブレーキを解除する。このパーキングブレーキの
解除がパーキングブレーキスイッチ32により検知され
て、パーキングブレーキ解除信号がHSA ECU33
に送給される。次に、ブレーキペダル1を踏み込むと、
デュアルブレーキバルブ2からエアが出力されて、その
エアの圧力が各圧力スイッチ34,35により検出さ
れ、各圧力スイッチ34,35からブレーキ作動信号が
HSA ECU33に供給される。また、前述のサービ
スブレーキと同様に、デュアルブレーキバルブ2からエ
アが各ブレーキアクチュエータ11,22,23に供給さ
れ、各車輪9,10,20,20′,21,21′のブレー
キが作動する。
【0010】そして、ブレーキペダル1を所定時間
(例、1秒)以上踏み続けると、HSAECU33は各
HSAバルブ4,12のソレノイド36を励磁してアー
マチュア37を作動し、第1開閉弁38を開くとともに
第2開閉弁39を閉じる。これにより、圧力室40,4
1は、エアタンク3に常時連通する室46に連通すると
ともに大気と遮断されて、エアタンク3のエアが圧力室
40,41に導入される。このエアが段付ピストンから
なる両制御ピストン42,43の小径部42b,43bに
作用することにより、両制御ピストン42,43が作動
して両逆止弁6,14を閉じ、その結果、出力口7,15
から入力口5,13に向かうエアの流れが阻止される。
更に各HSAバルブ4,12のソレノイド36の励磁と
同時に、HSAECU33はパイロットランプ44を点
灯し、運転者に各HSAバルブ4,12のオンを知らせ
る。運転者はパイロットランプ44の点灯を見てブレー
キペダル1を解放する。ブレーキペダル1を解放する
と、各ブレーキアクチュエータ11,22,23にそれぞ
れ導入されているエアは、各逆止弁6,14によってデ
ュアルブレーキバルブ2の方への流れが阻止されるの
で、各ブレーキアクチュエータ11,22,23にエアが
保持されて、ブレーキが作動状態に保持される。
【0011】各HSAバルブ4,12をオフにしてブレ
ーキ作動保持を解除するには、ソレノイド36の励磁を
解除する。これにより、第1開閉弁38が閉じるととも
に第2開閉弁39が開き、圧力室40,41に供給され
ているエアが室45から大気へ排出されて、両制御ピス
トン42,43が非作動位置に戻り、両逆止弁6,14が
開く。したがって、各ブレーキアクチュエータ11,2
2,23にそれぞれ導入されているエアは、前述の通常
時のブレーキ解除のときと同様に各逆止弁6,14を通
ってデュアルブレーキバルブ2の排出口から大気へ排出
され、ブレーキが解除される。こうして、ブレーキ作動
保持制御(HSA制御)が行われる。
【0012】また、トラック等の大型車両やトラクタ・
トレーラの連結車両等におけるブレーキの応答性を向上
するために、HSAバルブ4とABSモジュレータ8と
の間およびHSAバルブ12とダブルチェックバルブ1
6,17との間に、図示しないが従来周知慣用のリレー
バルブを配設し、ブレーキバルブ2の出力圧をHSAバ
ルブ4,12を介してリレーバルブにその指示圧として
供給することにより、リレーバルブが、エアタンク3,
3′のエア圧をこの指示圧に応じて調整して発生した出
力圧を、各ブレーキアクチュエータ11,22,23に供
給するブレーキ制御システムも開発されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のブレーキ制御システムにおいては、各HSAバル
ブ4,12の作動時、各ブレーキアクチュエータ11,2
2,23に保持される保持圧力は、ブレーキバルブ2の
出力圧が作用する各制御ピストン42,43の大径部4
2a,43aの受圧面積SAとエアタンク3のエア圧が作
用する制御ピストン42,43の小径部42b,43bの
受圧面積SBとの面積比で決まってしまうため、変更す
ることはできない。
【0014】一方、車両が停車する路面は平坦な路面か
ら大きな勾配の路面まで種々の路面があるばかりでな
く、同じ車両でも空載時から満載時までその積載状態が
種々変化する。したがって、車両の停車路面状況や車両
積載状況に応じて、車両の停車保持のために必要なブレ
ーキ保持圧力が異なり、このため車両に応じて保持圧力
を変える必要がある。
【0015】しかしながら、前述の従来の各HSAバル
ブ4,12では、保持圧力が変更できないので、この要
求に確実にかつ十分に応えることはできない。ブレーキ
保持圧力を変更できるようにするためには、各制御ピス
トン42,43の受圧面積比を種々変更することが考え
られる。これは、エアタンク3のエア圧が各制御ピスト
ン42,43の小径部42b,43bに作用することによ
り制御ピストン42,43に加えられる力が、ブレーキ
バルブ2の出力圧が各制御ピストン42,43の大径部
42a,43aに作用することにより各制御ピストン4
2,43に加えられる力より大きくなければならない、
すなわち エアタンク3のエア圧 × SB > ブレーキバルブ2の
出力圧 × SA の式を満足しなければならない。したがって、この式が
満足されないほど、ブレーキバルブ2の出力圧が高いと
きは、両制御ピストン42,43は作動しないので、ブ
レーキがこのブレーキバルブ2の出力圧に応じた保持圧
力では保持されなく、ブレーキバルブ2の出力圧が上式
を満足する大きさに低下したとき、両制御ピストン4
2,43が作動して、ブレーキが保持される。このとき
のブレーキ保持圧力は、低下したブレーキバルブ2の出
力圧に応じた圧力であり、比較的低い保持圧力となっ
て、車両が停車する路面の勾配が比較的大きい場合や路
面の勾配が小さくても満載状態での車両の停車の場合
は、ブレーキ保持圧力が不足するおそれがあるため、各
制御ピストン42,43の受圧面積比を種々変更する必
要があるからである。
【0016】制御ピストン42,43の受圧面積比を種
々変更するには、受圧面積の異なる制御ピストン42,
43からなるHSAバルブ4,12を多数設ける必要が
あり、このためHSAバルブ4,12の種類が多くなっ
てしまい、部品点数が多くなるばかりでなく、コストが
高くなるという問題がある。
【0017】また、ブレーキ圧力の保持は、エアタンク
3のエア圧が制御ピストン42,43に作用することに
より行われるため、エアタンク3のエア圧が低下する
と、保持されるブレーキ圧力も低下してしまい、車両停
車時のブレーキ圧力が不足するおそれが考えられる。
【0018】更に、各HSAバルブ4,12がブレーキ
バルブ2から各ブレーキアクチュエータ11,22,23
へのサービスラインに設けられているため、サービスブ
レーキ作動時にこれらのHSAバルブ4,12により応
答性が低下するおそれが考えられる。更に、TRCシス
テムとHSAシステムとが別々に設けられているため、
ブレーキ制御システムの構成が複雑であるという問題も
ある。
【0019】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、HSAバルブ作動時の保
持圧力を簡単な構成で種々変更可能にできるとともに、
エアタンクのエア圧に影響されない坂道発進補助装置を
備えたブレーキ制御システムを提供することである。本
発明の他の目的は、HSAによりサービスブレーキの応
答性が影響されない簡素な坂道発進補助装置を備えたブ
レーキ制御システムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、圧縮されたエアを貯蔵するエ
アタンクと、ブレーキ操作を行うブレーキ操作部材と、
このブレーキ操作部材のブレーキ操作によって作動して
エアタンクのエア圧を調圧して出力するブレーキバルブ
と、このブレーキバルブの出力圧が供給されることによ
り作動して車輪にブレーキをかけるブレーキ圧を出力す
るブレーキアクチュエータと、前記ブレーキバルブと前
記ブレーキアクチュエータとを接続する通路に設けら
れ、連通位置と遮断位置とが設定された常開の電磁開閉
弁と、この電磁開閉弁に並列に設けられ、前記ブレーキ
バルブから前記ブレーキアクチュエータへのエアの流れ
のみを許容する第1のチェックバルブと、前記電磁開閉
弁を作動制御する制御装置とを備え、前記電磁開閉弁が
遮断位置に設定されたとき、前記ブレーキアクチュエー
タのエア圧が保持されることにより前記車輪のブレーキ
が作動状態に保持されることを特徴としている。
【0021】また請求項2の発明は、更に、前記電磁開
閉弁と前記第1のチェックバルブとに並列に設けられ、
前記ブレーキアクチュエータのエア圧と前記ブレーキバ
ルブの出力圧との差圧が設定開弁圧より大きいときに前
記ブレーキアクチュエータから前記ブレーキバルブへの
エアの流れのみを許容する第2のチェックバルブを備え
ていることを特徴としている。
【0022】更に請求項3の発明は、圧縮されたエアを
貯蔵するエアタンクと、ブレーキ操作を行うブレーキ操
作部材と、このブレーキ操作部材のブレーキ操作によっ
て作動してエアタンクのエア圧を調圧して出力するブレ
ーキバルブと、このブレーキバルブの出力圧が指示圧と
して導入されたとき、前記エアタンクのエアをこの導入
された指示圧に応じて調整して出力するリレーバルブ
と、このリレーバルブの出力圧が供給されることにより
作動して車輪にブレーキをかけるブレーキ圧を出力する
ブレーキアクチュエータと、前記ブレーキバルブと前記
リレーバルブとを接続する通路に設けられ、連通位置と
遮断位置とが設定された常開の電磁開閉弁と、この電磁
開閉弁に並列に設けられ、前記ブレーキバルブから前記
リレーバルブへのエアの流れのみを許容する第1のチェ
ックバルブと、前記電磁開閉弁を作動制御する制御装置
とを備え、前記電磁開閉弁が遮断位置に設定されたと
き、前記ブレーキアクチュエータのエア圧が保持される
ことにより前記車輪のブレーキが作動状態に保持される
ことを特徴としている。
【0023】更に請求項4の発明は、更に、前記電磁開
閉弁と前記第1のチェックバルブとに並列に設けられ、
前記リレーバルブの指示圧と前記ブレーキバルブの出力
圧との差圧が設定開弁圧より大きいときに前記リレーバ
ルブから前記ブレーキバルブへのエアの流れのみを許容
する第2のチェックバルブを備えていることを特徴とし
ている。
【0024】更に請求項5の発明は、圧縮されたエアを
貯蔵するエアタンクと、ブレーキ操作を行うブレーキ操
作部材と、このブレーキ操作部材のブレーキ操作によっ
て作動してエアタンクのエア圧を調圧して出力するブレ
ーキバルブと、このブレーキバルブの出力圧が指示圧と
して導入されたとき、前記エアタンクのエアをこの導入
された指示圧に応じて調整して出力するリレーバルブ
と、このリレーバルブの出力圧が供給されることにより
作動して車輪にブレーキをかけるブレーキ圧を出力する
ブレーキアクチュエータと、前記リレーバルブと前記ブ
レーキアクチュエータとを接続する通路に設けられ、連
通位置と遮断位置とが設定された常開の電磁開閉弁と、
この電磁開閉弁に並列に設けられ、前記リレーバルブか
ら前記ブレーキアクチュエータへのエアの流れのみを許
容する第1のチェックバルブと、前記電磁開閉弁を作動
制御する制御装置とを備え、前記電磁開閉弁が遮断位置
に設定されたとき、前記ブレーキアクチュエータのエア
圧が保持されることにより前記車輪のブレーキが作動状
態に保持されることを特徴としている。
【0025】更に請求項6の発明は、更に、前記電磁開
閉弁と前記第1のチェックバルブとに並列に設けられ、
前記ブレーキアクチュエータのエア圧と前記リレーバル
ブの出力圧との差圧が設定開弁圧より大きいときに前記
ブレーキアクチュエータから前記リレーバルブへのエア
の流れのみを許容する第2のチェックバルブを備えてい
ることを特徴としている。
【0026】
【作用】このように構成された本発明においては、電磁
開閉弁が遮断位置に設定されることにより、ブレーキア
クチュエータのエア圧が保持され、車輪のブレーキが作
動状態に簡単に保持されるようになる。その場合、ブレ
ーキバルブとブレーキアクチュエータとを接続する通
路、ブレーキバルブとリレーバルブとを接続する通路、
あるいはリレーバルブとブレーキアクチュエータとを接
続する通路に、常開の電磁開閉弁と、第1のチェックバ
ルブとを互いに並列に設けるだけで済むので、エアタン
クからこれらの電磁開閉弁および第1のチェックバルブ
までの配管が不要となり、ブレーキ制御システムが簡素
になる。
【0027】また、電磁開閉弁が遮断位置に設定された
ときのブレーキアクチュエータの保持圧力が第2のチェ
ックバルブの設定開弁圧に保持されるので、ブレーキ保
持圧力がこの第2のチェックバルブの設定開弁圧力を変
えるだけで容易に種々変更可能となる。特に、第2のチ
ェックバルブの設定開弁圧をスプリングのばね力だけで
決定するようにすれば、ブレーキ保持圧力がこのスプリ
ングのばね力を変えるだけで、より一層容易にかつ安価
に種々変更可能となる。これにより、種々異なるブレー
キ保持圧力の車両に対して柔軟にかつ簡単に対応可能と
なる。
【0028】更に、ブレーキ保持圧力の不足で車両が動
き出すような場合は、ブレーキペダルを踏み込むことに
より、第1のチェックバルブを介してブレーキアクチュ
エータのエア圧が増大するようになる。これにより、ブ
レーキ保持圧力が増大し、車両の移動が確実に防止され
るようになる。
【0029】更に、電磁開閉弁と第1および第2のチェ
ックバルブの作動がエアタンクのエア圧に影響されるこ
とはない。したがって、HSAによるブレーキ作動が保
持された状態で、エアタンクのエア圧が低下しても、ブ
レーキアクチュエータ内に保持されているブレーキ保持
圧力が低下しなく、エアタンクのエア圧の低下によるブ
レーキ力不足が防止されるようになる。
【0030】更に、電磁開閉弁が何らかの原因で閉じた
ままとなっても、ブレーキバルブまたはリレーバルブの
出力圧が第1のチェックバルブを介してブレーキアクチ
ュエータまたはリレーバルブに供給可能となり、ブレー
キ操作部材のブレーキ操作によるブレーキを確実にかけ
ることができるようになる。
【0031】更に、通常時は電磁開閉弁が開いているの
で、通常のサービスブレーキは電磁開閉弁と第1および
第2チェックバルブとに影響されなく、サービスブレー
キの作動応答性が良好になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明にかかる坂道
発進補助装置を備えたブレーキ制御システムの実施の形
態の一例を示す図である。なお、前述の図3に示すブレ
ーキ制御システムと同じ構成要素には同じ符号を付すこ
とにより、その詳細な説明を省略する。
【0033】図1に示すように、このブレーキ制御シス
テムは、前後輪の各ブレーキ系統にそれぞれ第1および
第2リレーバルブ47,48が設けられており、これら
の第1および第2リレーバルブ47,48は互いにまっ
たく同じ構造のものであり、従来の一般的な周知のリレ
ーバルブと同じ構造を有している。
【0034】前輪側の第1リレーバルブ47は、その入
力口47aがエアタンク3にエア通路49を介して接続
されているとともに、出力口47bがABSモジュレー
タ8を介して前輪側のブレーキアクチュエータ11に接
続されている。また、第1リレーバルブ47の指示圧導
入口47cが通路50を介してブレーキバルブ2の一方
の出力口2cに連通されている。
【0035】更に通路50には、連通位置Iと遮断位置I
Iとが設定された常開の第1電磁開閉弁51が設けられ
ている。更に、第1電磁開閉弁51に並列に、ブレーキ
バルブ2から第1リレーバルブ47へのエアの流れのみ
を許容する第1チェックバルブ52が設けられていると
ともに、第1リレーバルブ47の指示圧導入口47cの
エア圧とブレーキバルブ2の出力圧との差圧が予め設定
された設定開弁圧より大きいときに第1リレーバルブ4
7からブレーキバルブ2へのエアの流れのみを許容する
第2チェックバルブ53が、第1電磁開閉弁51および
第1チェックバルブ52に並列に設けられている。これ
らの第1電磁開閉弁51と第1および第2チェックバル
ブ52,53とにより、前輪側のHSAバルブ54が構
成されている。
【0036】一方、後輪側の第2リレーバルブ48は、
その入力口48aがエアタンク3´にエア通路55を介
して接続されているとともに、出力口48bがダブルチ
ェックバルブ17の一方の入力口に接続されている。ま
た、第2リレーバルブ48の指示圧導入口48cが通路
56を介してブレーキバルブ2の他方の出力口2dに連
通されている。ダブルチェックバルブ17の出力口は、
後輪側の左右のABSモジュレータ18,19を介して
後輪側の左右のブレーキアクチュエータ22,23に接
続されている。
【0037】更に通路56には、連通位置Iと遮断位置I
Iとが設定された常開の第2電磁開閉弁57が設けられ
ている。更に、第2電磁開閉弁57に並列に、ブレーキ
バルブ2から第2リレーバルブ48へのエアの流れのみ
を許容する第3チェックバルブ58が設けられていると
ともに、第2リレーバルブ48の指示圧導入口48cの
エア圧とブレーキバルブ2の出力圧との差圧が予め設定
された設定開弁圧より大きいときに第2リレーバルブ4
8からブレーキバルブ2へのエアの流れのみを許容する
第4チェックバルブ59が、第2電磁開閉弁57および
第3チェックバルブ58に並列に設けられている。これ
らの第2電磁開閉弁57と第1および第2チェックバル
ブ58,59とにより、後輪側のHSAバルブ60が構
成されている。
【0038】更に、ダブルチェックバルブ17の他方の
入力口は、通路55から分岐したTRC通路61を介し
てエアタンク3´に接続されている。TRC通路61に
は、図3に示すTRCバルブ29と同じ常閉のTRCバ
ルブ29が設けられている。
【0039】更に、後輪側の非駆動輪である後後輪2
0′,21′のブレーキシリンダ(不図示)と各ブレー
キアクチュエータ22,23とを接続する液圧通路62,
63に、連通位置Iと遮断位置IIとが設定された常開の
第1および第2TRCカットバルブ64,65が設けら
れている。これらの第1および第2TRCカットバルブ
64,65の指示圧導入口64a,65aは、それぞれT
RC通路61から分岐されたTRC分岐通路66を介し
てTRCバルブ29の出力側に接続されている。
【0040】そして、第1および第2電磁開閉弁51,
57のソレノイド51a,57aは図示しないがHSA
ECU33(図3と同じ)に接続されているとともに、
TRCバルブ29のソレノイドは図3に示すTRCバル
ブ29と同様にABS/TRC ECU24に接続され
ている。本例のブレーキ制御システムにおける他の構成
は、図1には示していないが、図3に示す従来のブレー
キ制御システムの構成と同じである。
【0041】このように構成された本例のブレーキ制御
システムの作用について説明する。ブレーキ非操作時
は、ブレーキバルブ2の両出力口2c,2dが両入力口
2a,2bから遮断されているとともに排出口2eに接
続され、ABSモジュレータ8,18,19の出力口8
b,18b,19bが入力口8a,18a,19aに接続さ
れかつ排出口8c,18c,19cから遮断されている。
また、第1および第2電磁開閉弁51,57がとも連通
位置Iに設定され、更に第1および第2TRCカットバ
ルブ62,63がともに連通位置Iに設定されている。
【0042】この状態で、ブレーキペダル1が踏み込ま
れてサービスブレーキ操作が行われると、ブレーキバル
ブ2は、両出力口2c,2dが排出口2eから遮断され
かつ両入力口2a,2bに接続され、エアタンク3,3′
のエア圧をブレーキペダル1の踏込に応じて調整してそ
れぞれの出力口2c,2dから出力する。このブレーキ
バルブ2の各出力圧は、それぞれ各通路50,56およ
び各第1および第2電磁開閉弁51,57を通って各第
1および第2リレーバルブ47,48の各指示圧導入口
47c,48cに導入される。すると、両第1および第
2リレーバルブ47,48は、このブレーキバルブ2の
出力圧、すなわちブレーキペダル1の踏込に応じて出力
する。第1リレーバルブ47の出力圧はABSモジュレ
ータ8を介してブレーキアクチュエータ11に供給さ
れ、また第2リレーバルブ48の出力圧はダブルチェッ
クバルブ17およびABSモジュレータ22,23を介
してブレーキアクチュエータ22,23にそれぞれ供給
されて、各ブレーキアクチュエータ11,22,23がそ
れぞれブレーキペダル1の踏込に応じたブレーキ液圧を
発生し、前輪9,10、後前輪20,21、および後後輪
20´,21´にそれぞれブレーキがかけられる。
【0043】ブレーキペダル1を解放してサービスブレ
ーキ操作を解除すると、ブレーキバルブ2の出力口2
c,2dが入力口2a,2bから遮断されかつ排出口2e
に接続されるので、両第1および第2リレーバルブ4
7,48の各指示圧導入口47c,48cに導入された指
示圧のエアは、ブレーキバルブ2の排出口2eから排出
され、各指示圧導入口47c,48cは大気圧となる。
すると、両第1および第2リレーバルブ47,48の各
出力口47b,48bがそれぞれ入力口47a,48aか
ら遮断されかつ排出口47d,48dに接続されるの
で、各ブレーキアクチュエータ11,22,23に供給さ
れているエアがそれぞれ排出口47d,48dから大気
に排出される。これにより、サービスブレーキが解除す
る。
【0044】ABS/TRC ECU24は、各車輪速
センサ25,26,27,28からの車輪速に基づいて、
ブレーキ作動中に、少なくても1つの車輪がロック傾向
になったと判断すると、前述の図3のブレーキ制御シス
テムとまったく同様に各ABSモジュレータ8,18,1
9を作動制御して、車輪のロック傾向が解消するように
ABS制御を行う。
【0045】また、ABS/TRC ECU24は、駆
動輪20,21の車輪速センサ27,28からの車輪速に
基づいて、発進時や加速時等に、少なくても1つの駆動
輪が空転傾向になったと判断すると、TRCバルブ29
を作動して、その出力口29bを排出口29cから遮断
しかつ入力口29aに接続する。これにより、TRCバ
ルブ29が出力し、このTRCバルブ29の出力圧が、
TRC通路61、ダブルチェックバルブ17、ABSモ
ジュレータ18,19を介して各ブレーキアクチュエー
タ22,23に供給されるとともに、TRCサブ通路6
6を介して、第1および第2TRCカットバルブ64,
65の指示圧導入口64a,65aに供給される。
【0046】これにより、第1および第2TRCカット
バルブ64,65が遮断位置IIに切換設定されて、各ブ
レーキアクチュエータ22,23と非駆動輪20′,2
1′のブレーキシリンダとが遮断されると同時に、各ブ
レーキアクチュエータ22,23がブレーキ圧を発生す
る。そして、各ブレーキアクチュエータ22,23によ
って発生されたブレーキ圧が、駆動輪20,21の各ブ
レーキシリンダに供給され、駆動輪20,21にブレー
キがかけられてそれらの駆動力が低減される。このと
き、ABS/TRC ECU24は、駆動輪20,21の
車輪速に基づいて、TRCバルブ29を制御することに
より駆動輪20,21のブレーキ力を制御して、駆動輪
の空転傾向が解消するようにそれらの駆動力を適正に制
御する。
【0047】ABS/TRC ECU24は、駆動輪の
空転傾向が完全に解消したと判断すると、TRCバルブ
29の出力口29bを入力口29aから遮断しかつ排出
口29cに接続して、このTRCバルブ29を初期の非
作動状態に設定する。これにより、各ブレーキアクチュ
エータ22,23のエアは、TRCバルブ29の排出口
29cから大気に排出されるとともに、第1および第2
TRCカットバルブ64,65の指示圧導入口64a,6
5aのエアもTRCバルブ29の排出口29cから大気
に排出される。これにより、TRC制御による駆動輪2
0,21のブレーキが解除されるとともに、第1および
第2TRCカットバルブ64,65が初期状態の連通位
置Iに設定されて、各ブレーキアクチュエータ22,23
と非駆動輪20′,21′のブレーキシリンダとが連通
する。
【0048】更に、HSAは次のようにして作動する。
例えば坂道において車両をサービスブレーキにより停止
させるとともに、この坂道で車両の動き出しを防止する
ために車両を停止状態に保持させるとする。サービスブ
レーキにより車両が停止した時点ではブレーキペダル1
の踏込は解放されていなく、この状態で、まず図3に示
すブレーキ制御システムと同様に、HSA作動スイッチ
31をオンすると、HSA作動スイッチ31のオン信号
がHSA ECU33に送給される。これにより、HS
A ECU33は第1および第2電磁開閉弁51,57の
ソレノイド51a,57aを励磁するとともにパイロッ
トランプ44を点灯し、運転者にHSAバルブ54,6
0のオンを知らせる。
【0049】第1および第2電磁開閉弁51,57のソ
レノイド51a,57aの励磁により、第1および第2
電磁開閉弁51,57が作動し、ともに遮断位置IIに設
定される。これにより、第1および第2電磁開閉弁5
1,57を介するブレーキバルブ2と第1および第2リ
レーバルブ47,48との連通が遮断される。
【0050】この状態で、ブレーキペダル1を解放して
も、第1および第2リレーバルブ47,48の指示圧導
入口47c,48cに導入された指示圧のエアは、遮断
位置IIにある第1および第2電磁開閉弁51,57お
よび第1および第3チェックバルブ52,58によりブ
レーキバルブ2の方への流れが阻止されるので、各第1
および第2リレーバルブ47,48は作動状態に保持さ
れ、その結果ブレーキアクチュエータ11,22,23も
作動状態に保持され、各車輪はブレーキがかけられたま
まとなる。こうして、ブレーキペダル1を解放しても車
両の動き出しが阻止されるようになる。なお、このとき
の各第1および第2リレーバルブ47,48の指示圧導
入口47c,48cのエア圧がそれぞれ第2および第4
チェックバルブ53,59の設定開弁圧より大きいとき
は、各指示圧導入口47c,48cのエアは、それらの
圧力が設定開弁圧になるまで第2および第4チェックバ
ルブ53,59を通ってブレーキバルブの排出口2eか
ら排出され、各指示圧導入口47c,48cのエア圧が
設定開弁圧になったとき、第2および第4チェックバル
ブ53,59がスプリング53a,59aのばね力により
閉じる。このため、ブレーキアクチュエータ11,22,
23のブレーキ保持圧力は、この第2および第4チェッ
クバルブ53,59の設定開弁圧に対応した圧力となっ
ている。そして、第2および第4チェックバルブ53,
59の設定開弁圧を変えるのみで、車両の停車時のブレ
ーキ保持圧力を種々変更することができるようになる。
その場合、第2および第4チェックバルブ53,59の
設定開弁圧は、第2および第4チェックバルブ53,5
9のスプリング53a,59aのばね力を変えるだけで
種々変更することができる。
【0051】発進等のため、HSAによる各車輪のブレ
ーキ作動保持を解除するには、HSA作動スイッチ31
をオフにして第1および第2電磁開閉弁51,57の各
ソレノイド51a,57aの励磁を解除して、第1およ
び第2電磁開閉弁51,57を連通位置Iの非作動位置に
設定する。すると、各第1および第2リレーバルブ4
7,48の各指示圧導入口47c,48cがブレーキバル
ブ2の各出力口2c,2dに連通し、指示圧導入口47
c,48c内のエアがブレーキバルブ2の排出口2eか
ら排出される。すると、各第1および第2リレーバルブ
47,48が非作動となってそれらの各出力口47b,4
8bがそれぞれ排出口47d,48dに連通するので、
各ブレーキアクチュエータ11,22,23のエアがそれ
ぞれ各第1および第2リレーバルブ47,48の排出口
47d,48dから排出される。これにより、各ブレー
キアクチュエータ11,22,23が非作動となるので、
HSAによる各車輪9,10,20,20′,21,21′
のブレーキが解除する。
【0052】また、勾配が異常に大きい坂道での停車保
持の場合などで、仮に第1および第2電磁開閉弁51,
57の作動による車両の停車保持を行っているにもかか
わらず、車両が動き出すような場合は、ブレーキペダル
1を比較的強く踏み込んでブレーキバルブ2を作動させ
る。これにより、ブレーキバルブ2の比較的大きな出力
圧が、それぞれ第1および第3チェックバルブ52,5
8を開いて各第1および第2リレーバルブ47,48の
指示圧導入口47c,48cに供給されるので、各第1
および第2リレーバルブ47,48の出力圧が更に増大
し、その結果ブレーキアクチュエータ11,22,23が
発生するブレーキ圧が増大し、車両の動き出しが阻止さ
れる。このように、HSAバルブ54,60が作動して
いる状態でも、ブレーキペダル1を踏み込むことによ
り、各車輪のブレーキ力を増大することができる。 更
に、HSAの作動条件および作動解除条件を図3の従来
のブレーキ制御システムと同じように設定することもで
きる。
【0053】このように、この例のブレーキ制御システ
ムによれば、ブレーキバルブ2と第1および第2リレー
バルブ47,48とを接続する通路50,55に、それぞ
れ常開の第1電磁開閉弁51と第1および第2チェック
バルブ52,53とを互いに並列に設けたHSAバルブ
54、および常開の第2電磁開閉弁57と第3および第
4チェックバルブ58,59とを互いに並列に設けたH
SAバルブ60を設けるだけでよいので、エアタンク
3,3′からHSAバルブ54,60までの配管が不要と
なり、ブレーキ制御システムを簡素化することができ
る。
【0054】また、HSA制御によるブレーキ保持圧力
は、第2および第4チェックバルブ53,59の設定開
弁圧力を変えるだけで容易に種々変更することができ
る。これにより、種々異なるブレーキ保持圧力の車両へ
の対応が柔軟にかつ簡単に行うことができるようにな
る。その場合、第2および第4チェックバルブ53,5
9のスプリング53a,59aのばね力を単に変えるだ
けで、大きな設計変更を伴うことなく、それらの設定開
弁圧を簡単にかつ安価に変更することができる。
【0055】更に、ブレーキ保持圧の不足で車両が動き
出すような場合は、ブレーキペダル1を踏み込むことに
より、車両の移動を確実に防止することができる。
【0056】更に、HSAバルブ54,60の作動がエ
アタンク3,3′のエア圧に影響されることはないの
で、HSAによるブレーキ作動が保持された状態で、エ
アタンク3,3´のエア圧が低下しても、ブレーキアク
チュエータ11,22,23内に保持されているブレーキ
保持圧力が低下しなく、エアタンク3,3´のエア圧の
低下びよるブレーキ力不足を防止できる。
【0057】更に、電磁開閉弁51,57が何らかの原
因で閉じたままとなっても、ブレーキバルブ2の出力圧
が第1および第3チェックバルブ52,58を介して第
1および第2リレーバルブ47,48に供給可能とな
り、ブレーキペダル1の踏込により、ブレーキを確実に
かけることができるようになる。
【0058】更に、通常時は電磁開閉弁51,57が開
いているので、通常のサービスブレーキは第1および第
2電磁開閉弁51,57と第1ないし第4チェックバル
ブ52,53;58,59とに影響されなく、サービスブ
レーキの作動応答性が良好になる。
【0059】図2は、本発明の実施の形態の他の例を示
す、図1と同様の図である。なお、前述の図1に示すブ
レーキ制御システムと同じ構成要素には同じ符号を付す
ことにより、その詳細な説明を省略する。
【0060】前述の図1に示す例のブレーキ制御システ
ムでは、HSAバルブ54,60がそれぞれブレーキバ
ルブ2と第1および第2リレーバルブ47,48とを接
続する通路50,56に設けられていて、HSAによる
ブレーキ作動保持は、第1および第2リレーバルブ4
7,48の指示圧導入口47c,48cの指示圧を保持し
て第1および第2リレーバルブ47,48を作動状態に
保持することにより行われるようになっているが、この
例のブレーキ制御システムは、図2に示すようにHSA
バルブ54が第1リレーバルブ47とABSモジュレー
タ8とを接続する通路67に設けられているとともに、
HSAバルブ60が第2リレーバルブ48とダブルチェ
ックバルブ17とを接続する通路68に設けられてい
て、ブレーキ作動保持がHSAバルブ54,60により
それぞれ各ブレーキアクチュエータ11,22,23に供
給されるエア圧を保持して各ブレーキアクチュエータ1
1,22,23を保持することにより行われるようにして
いる。この例のブレーキ制御システムの他の構成は、図
1に示すブレーキ制御システムと同じである。
【0061】このように構成されたこの例のブレーキ制
御システムにおいては、HSAによるブレーキ作動保持
を行うには、前述の例と同様に第1および第2電磁開閉
弁51,57をともに遮断位置IIに設定する。これによ
り、第1および第2電磁開閉弁51,57を介する第1
および第2リレーバルブ47,48と各ブレーキアクチ
ュエータ11,22,23との連通が遮断される。
【0062】この状態で、ブレーキペダル1を解放する
と、第1および第2リレーバルブ47,48の指示圧導
入口47c,48cに導入されたエアが、ブレーキバル
ブ2の排出口2eから排出されて、第1および第2リレ
ーバルブ47,48が非作動となる。しかし、遮断位置I
Iにある第1および第2電磁開閉弁51,57および第1
および第3チェックバルブ52,58により、各ブレー
キアクチュエータ11,22,23内のエアは第1および
第2リレーバルブ47,48の方への流れが阻止される
ので、ブレーキアクチュエータ11,22,23が作動状
態に保持され、各車輪はブレーキがかけられたままとな
る。こうして、ブレーキペダル1を解放しても車両の動
き出しが阻止されるようになる。なお、このときの各ブ
レーキアクチュエータ11,22,23のエア圧がそれぞ
れ第2および第4チェックバルブ53,59の設定開弁
圧より大きいときは、各ブレーキアクチュエータ11,
22,23のエアは、それらの圧力が設定開弁圧になる
まで第2および第4チェックバルブ53,59を通って
第1および第2リレーバルブ47,48の排出口47d,
48dから排出され、各ブレーキアクチュエータ11,
22,23のエア圧が設定開弁圧になったとき、第2お
よび第4チェックバルブ53,59がスプリング53a,
59aのばね力により閉じる。このため、各ブレーキア
クチュエータ11,22,23のブレーキ保持圧力は、こ
の第2および第4チェックバルブ53,59の設定開弁
圧となっている。そして、前述の例と同様に第2および
第4チェックバルブ53,59の設定開弁圧を変えるの
みで、車両の停車時のブレーキ保持圧力を種々変更する
ことができるようになる。
【0063】発進等のため、HSAによる各車輪のブレ
ーキ作動保持を解除するには、前述の例と同様に第1お
よび第2電磁開閉弁51,57を連通位置Iの非作動位置
に設定する。すると、各第1および第2リレーバルブ4
7,48が各ブレーキアクチュエータ11,22,23に
連通し、各ブレーキアクチュエータ11,22,23内の
エアが第1および第2リレーバルブ47,48の排出口
47d,48dから排出される。これにより、各ブレー
キアクチュエータ11,22,23が非作動となるので、
HSAによる各車輪9,10,20,20′,21,21′
のブレーキが解除する。
【0064】この例のブレーキ制御システムによれば、
各ブレーキアクチュエータ11,22,23のエア圧の保
持を、HSAバルブ54,60により直接行うようにし
ているので、HSAによるブレーキ作動保持がより確実
に行うことができるようになる。 この例の他の作用効
果は、図1に示す例と同じである。
【0065】なお前述の各例では、いずれもHSAをA
BSおよびTRCを備えたブレーキ制御システムに適用
しているが、本発明は、これに限定されるものではな
く、ABSおよびTRCのいずれかを備えたブレーキ制
御システムあるいはABSおよびTRCのいずれも備え
ないブレーキ制御システムにも適用できる。また、リレ
ーバルブを備えないブレーキ制御システムにも適用でき
る。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる坂道発進補助装置を備えたブレーキ制御システ
ムによれば、電磁開閉弁を遮断位置に設定することによ
り、車輪のブレーキを作動状態に簡単に保持できるよう
になるとともに、エアタンクから電磁開閉弁および第1
のチェックバルブまでの配管が不要となるので、ブレー
キ制御システムを簡素化することができる。
【0067】また、ブレーキ保持圧力を第2のチェック
バルブの設定開弁圧力を変えるだけで容易に種々変更で
きるようになる。特に、第2のチェックバルブの設定開
弁圧をスプリングのばね力だけで決定するようにすれ
ば、ブレーキ保持圧力を、このスプリングのばね力を変
えるだけでより一層容易にかつ安価に種々変更できる。
これにより、種々異なるブレーキ保持圧力の車両に対し
て柔軟にかつ簡単に対応できるようになる。
【0068】また、ブレーキ保持圧力の不足で車両が動
き出すような場合は、ブレーキペダルを踏み込むことに
より、ブレーキ保持圧力を増大させることができ、車両
の移動を確実に防止できる。
【0069】更に、電磁開閉弁と第1および第2のチェ
ックバルブの作動がエアタンクのエア圧に影響されない
ので、HSAによるブレーキ作動が保持された状態で、
エアタンクのエア圧が低下しても、このエアタンクのエ
ア圧の低下によるブレーキ力不足を防止できる。
【0070】更に、電磁開閉弁が何らかの原因で閉じた
ままとなっても、ブレーキバルブまたはリレーバルブの
出力圧が第1のチェックバルブを介してブレーキアクチ
ュエータまたはリレーバルブに供給可能となり、ブレー
キ操作部材のブレーキ操作によるブレーキを確実にかけ
ることができるようになる。
【0071】更に、通常時は電磁開閉弁を開いているの
で、通常のサービスブレーキは電磁開閉弁と第1および
第2チェックバルブとに影響されなく、サービスブレー
キの作動応答性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる坂道発進補助装置を備えたブ
レーキ制御システムの実施の形態の一例を示す図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態の他の例を示す図であ
る。
【図3】 従来のブレーキ制御システムを示す図であ
る。
【図4】 図3に示すブレーキ制御システムに用いられ
ている従来のHSAバルブの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ブレーキペダル、2…デュアルブレーキバルブ、
3,3′…エアタンク、8,18,19…ABSモジュレ
ータ、9,10…前輪、11,22,23…ブレーキアク
チュエータ、17…ダブルチェックバルブ、20,21
…後前輪(駆動輪)、20′,21′…後後輪(非駆動
輪)、24…ABS/TRC ECU、25,26,27,
28…車輪速センサ、31…HSA作動スイッチ、33
…HSA ECU、47…第1リレーバルブ、48…第
2リレーバルブ、49,50,55,56…エア通路、5
1…第1電磁開閉弁、52…第1チェックバルブ、53
…第2チェックバルブ、54…第1HSAバルブ、57
…第2電磁開閉弁、58…第3チェックバルブ、59…
第4チェックバルブ、60…第2HSAバルブ、61…
TRC通路、64…第1TRCカットバルブ、65…第
2TRCカットバルブ、66…TRC分岐通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮されたエアを貯蔵するエアタンク
    と、ブレーキ操作を行うブレーキ操作部材と、このブレ
    ーキ操作部材のブレーキ操作によって作動してエアタン
    クのエア圧を調圧して出力するブレーキバルブと、この
    ブレーキバルブの出力圧が供給されることにより作動し
    て車輪にブレーキをかけるブレーキ圧を出力するブレー
    キアクチュエータと、前記ブレーキバルブと前記ブレー
    キアクチュエータとを接続する通路に設けられ、連通位
    置と遮断位置とが設定された常開の電磁開閉弁と、この
    電磁開閉弁に並列に設けられ、前記ブレーキバルブから
    前記ブレーキアクチュエータへのエアの流れのみを許容
    する第1のチェックバルブと、前記電磁開閉弁を作動制
    御する制御装置とを備え、前記電磁開閉弁が遮断位置に
    設定されたとき、前記ブレーキアクチュエータのエア圧
    が保持されることにより前記車輪のブレーキが作動状態
    に保持されることを特徴とする坂道発進補助装置を備え
    たブレーキ制御システム。
  2. 【請求項2】 更に、前記電磁開閉弁と前記第1のチェ
    ックバルブとに並列に設けられ、前記ブレーキアクチュ
    エータのエア圧と前記ブレーキバルブの出力圧との差圧
    が設定開弁圧より大きいときに前記ブレーキアクチュエ
    ータから前記ブレーキバルブへのエアの流れのみを許容
    する第2のチェックバルブを備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の坂道発進補助装置を備えたブレーキ制
    御システム。
  3. 【請求項3】 圧縮されたエアを貯蔵するエアタンク
    と、ブレーキ操作を行うブレーキ操作部材と、このブレ
    ーキ操作部材のブレーキ操作によって作動してエアタン
    クのエア圧を調圧して出力するブレーキバルブと、この
    ブレーキバルブの出力圧が指示圧として導入されたと
    き、前記エアタンクのエアをこの導入された指示圧に応
    じて調整して出力するリレーバルブと、このリレーバル
    ブの出力圧が供給されることにより作動して車輪にブレ
    ーキをかけるブレーキ圧を出力するブレーキアクチュエ
    ータと、前記ブレーキバルブと前記リレーバルブとを接
    続する通路に設けられ、連通位置と遮断位置とが設定さ
    れた常開の電磁開閉弁と、この電磁開閉弁に並列に設け
    られ、前記ブレーキバルブから前記リレーバルブへのエ
    アの流れのみを許容する第1のチェックバルブと、前記
    電磁開閉弁を作動制御する制御装置とを備え、前記電磁
    開閉弁が遮断位置に設定されたとき、前記ブレーキアク
    チュエータのエア圧が保持されることにより前記車輪の
    ブレーキが作動状態に保持されることを特徴とする坂道
    発進補助装置を備えたブレーキ制御システム。
  4. 【請求項4】 更に、前記電磁開閉弁と前記第1のチェ
    ックバルブとに並列に設けられ、前記リレーバルブの指
    示圧と前記ブレーキバルブの出力圧との差圧が設定開弁
    圧より大きいときに前記リレーバルブから前記ブレーキ
    バルブへのエアの流れのみを許容する第2のチェックバ
    ルブを備えていることを特徴とする請求項3記載の坂道
    発進補助装置を備えたブレーキ制御システム。
  5. 【請求項5】 圧縮されたエアを貯蔵するエアタンク
    と、ブレーキ操作を行うブレーキ操作部材と、このブレ
    ーキ操作部材のブレーキ操作によって作動してエアタン
    クのエア圧を調圧して出力するブレーキバルブと、この
    ブレーキバルブの出力圧が指示圧として導入されたと
    き、前記エアタンクのエアをこの導入された指示圧に応
    じて調整して出力するリレーバルブと、このリレーバル
    ブの出力圧が供給されることにより作動して車輪にブレ
    ーキをかけるブレーキ圧を出力するブレーキアクチュエ
    ータと、前記リレーバルブと前記ブレーキアクチュエー
    タとを接続する通路に設けられ、連通位置と遮断位置と
    が設定された常開の電磁開閉弁と、この電磁開閉弁に並
    列に設けられ、前記リレーバルブから前記ブレーキアク
    チュエータへのエアの流れのみを許容する第1のチェッ
    クバルブと、前記電磁開閉弁を作動制御する制御装置と
    を備え、前記電磁開閉弁が遮断位置に設定されたとき、
    前記ブレーキアクチュエータのエア圧が保持されること
    により前記車輪のブレーキが作動状態に保持されること
    を特徴とする坂道発進補助装置を備えたブレーキ制御シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 更に、前記電磁開閉弁と前記第1のチェ
    ックバルブとに並列に設けられ、前記ブレーキアクチュ
    エータのエア圧と前記リレーバルブの出力圧との差圧が
    設定開弁圧より大きいときに前記ブレーキアクチュエー
    タから前記リレーバルブへのエアの流れのみを許容する
    第2のチェックバルブを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の坂道発進補助装置を備えたブレーキ制御シ
    ステム。
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