JPH1159295A - 太陽電池車体カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、電気自動車又は電気自転車の上に
太陽電池の取り付けられた車体カバーをかぶせて、電気
自動車又は電気自転車の蓄電池に電気を充電する装置に
関するものである。 【解決手段】車体カバー（２）に太陽電池（１）を接着
し太陽電池を電線（５）で直列に接続する。電線（５）
の両端を車体カバー（２）の裏面に出し、その先にイン
バータ（６）を接続する。インバータ（６）の出力端子
に電線（５）を用い、コネクタ（４）を接続する。太陽
電池（１）のついた車体カバー（２）の上全体に防水透
明ビニールシート（３）を接着する。車体カバー（２）
を電気自動車または電気自転車にかぶせ、電気自動車の
場合はトランクにインバータ（６）を格納し、コネクタ
（４）をトランクから出し、トランクを閉める。コネク
タ（４）を電気自動車または電気自転車の電源入力コン
セントに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、電気自動車、電
気自転車の停止中に、電気自動車、電気自転車付属の蓄
電池（バッテリー）に、太陽電池（ソーラー電池）を用
いて充電する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】産業革命以来、人類は化石資源にたよっ
てきた。そして、そのエネルギーには限りがある。ま
た、ＣＯ２を排出し公害を生み出している。２１世紀
は、省エネルギー、石油代替エネルギーの研究が進ん
だ。海外では、国内よりさらに進んでおり、ＥＶ規制と
いう法律ができた。今後さらにガソリン車に対する規制
が強まるであろう。１９９７年中には、日本でも各自動
車メーカーから、電気自動車の市販化に踏み切る見込み
である。電気自動車は石油換算でのエネルギー利用効率
がが良く、ガソリン車は１０．３％、電気自動車は１
７．８％と言われている。従来の電気自動車は、ボンネ
ットやルーフに太陽電池を取り付けたものが一般的とな
っている。充電は、充電設備の整った場所や、ボンネッ
ト、ルーフ等デザイン・機能上支障のない部分に取付け
られている。このため、発電容量はきわめて少ない。長
期間停止しておく場合、汚れを防ぐため車体カバーをか
けると、取付けられている太陽電池が隠れてしまい、充
電することができなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

（イ）太陽電池は、電気自動車または電気自転車は、ボ
ンネット、ルーフ等限られた部分にしか取り付けられて
いないため、発電容量が少ない。 （ロ）充電は、設備の整った場所のみに限られている。 （ハ）電気自転車等、充電するのに、蓄電池を取り外さ
なければならないものもある。 （ニ）充電するには、料金がかかる。 （ホ）長期間停止しておくと、雨やほこりで車体が汚れ
てしまう。 （ヘ）車体カバーをかけると、太陽電池が隠れてしま
い、充電ができない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】いま、その構成を説明す
ると、 （イ）防水材料で作られた車体カバー全体に、太陽電池
を取り付ける。 （ロ）太陽電池を直列に電線でつなぐ。 （ハ）電線の両端（プラスとマイナス）を車体カバー裏
面に出し、インバータの入力端子に接続する。 （ニ）インバータの出力端子から電線を伸ばし、コネク
タを接続する。 （ホ）太陽電池を風雨から守るため、上から防水透明ビ
ニールシートを接着する （ヘ）太陽電池車体カバーで電気自動車を覆う。 （ト）インバータを電気自動車のトランクへ格納する。 （チ）インバータの出力端子に接続されたコネクタをト
ランクの隙間から出し、電気自動車のトランクを閉め
る。 （リ）コネクタを電気自動車の電源入力端子に接続す
る。 以上のように装置する。

【０００５】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を述べ
る。電気自動車又は電気自転車の停止中に太陽電池車体
カバーをかぶせる。太陽電池車体カバーのインバータを
電気自動車のトランクへ格納する。インバータの出力端
子に接続されたコネクタをトランクの隙間から出し、電
気自動車のトランクを閉める。コネクタを電気自動車の
電源入力端子に接続する。太陽光は、太陽電池車体カバ
ーの太陽電池に集められ、太陽電池で発電し、直流電流
を発生する。つながれた電線を通り、先端のインバータ
で、交流電流に変換される。インバータの出力端子に接
続されたコネクタを通じて電気自動車又は電気自転車の
蓄電池に電気が充電される。図１は、本発明の斜視図で
ある。太陽電池１は、間隔があり、折りたためるように
なっている。図２は、本発明の裏面図である。直列に接
続された、太陽電池１の最先端と最終端（プラス極とマ
イナス極）の先に取り付けられた、インバータ６、コネ
クタ４の図である。図３は、インバータ６、コネクタ４
の接続部の拡大図である。

【発明の効果】

（イ）車体から蓄電池を取り外さずに充電できる。 （ロ）電気自動車の場合、ボンネットやルーフ合わせた
面積は３ｍ^２。これら一面に太陽電池を貼り付けた場
合、ピーク時に約３００ｗ得られる。太陽電池車体カバ
ーを取り付けた場合、自動車または自転車の側面、トラ
ンク、窓、その他全体に太陽電池をつけたのと同じ効果
がある。よって、倍以上の効果が得られる。 （ハ）長期間停止しておくと、従来の蓄電池は放電して
機能が低下するが、この太陽電池車体カバーを使用すれ
ば、蓄電池の寿命が伸びる。 （ニ）雨、ほこりから守ることができ、しかも充電でき
る。 （ホ）時間がたてばたつほど充電できる。 （ヘ）充電するのにお金がかからない。 （ト）停止中であれば、どこでも充電できる。 （チ）太陽電池車体カバーは、太陽電池が等間隔で隙間
があり、小さく折りたためる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図。

【図２】本発明の裏面図。

【図３】インバータ、コネクタ接続部の拡大断面図。

【符号の説明】

１ 太陽電池 ２ 車体カバー ３ 防水ビニールシート ４ コネクタ ５ 電線 ６ インバータ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）電気自動車車体カバー２全体に太陽
   電池１を取り付ける。 （ロ）太陽電池１を直列に電線５でつなぐ。 （ハ）電線５両端（プラスとマイナス）をカバー２裏面
   に出しインバータ６の入力端子に取り付ける。 （ニ）インバータ６の出力端子に電線５を用いてコネク
   タ４を取り付ける。 （ホ）電気自動車車体カバー２、太陽電池１の上全体に
   透明防水ビニールシートを接着する。 以上の如く構成された、太陽電池車体カバー。
2. 【請求項２】自動車車体カバーを電気自転車用車体カバ
   ーに置き換えたもの。