JPH1159246A - トップテザー係合構造 - Google Patents

トップテザー係合構造

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JPH1159246A
JPH1159246A JP9217658A JP21765897A JPH1159246A JP H1159246 A JPH1159246 A JP H1159246A JP 9217658 A JP9217658 A JP 9217658A JP 21765897 A JP21765897 A JP 21765897A JP H1159246 A JPH1159246 A JP H1159246A
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JP
Japan
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seat
top tether
seat back
child
child seat
Prior art date
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Application number
JP9217658A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Iwasaki
利昭 岩崎
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの重量及びコストを大幅に増加するこ
となく、チャイルドシート装着時の衝撃荷重に耐える構
造を得る。 【解決手段】 シート10にはチャイルドシート18が
取り付け可能とされており、チャイルドシート18の上
端部近傍にはトップテザー24が配設されている。トッ
プテザー24のフック26は、シートバック14におけ
る上端部から下方へ離間した位置に設けられたリンク3
8に係合しており、チャイルドシート18に車両前方へ
の衝撃力Fが負荷されると、この衝撃力は、チャイルド
シート18からトップテザー24のフック26が係合し
ているリンク38を介してシートバック14に作用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトップテザー係合構
造に係り、特にチャイルドシートを自動車用シートに取
り付けるためのトップテザー係合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の助手席及び後部座席にお
いては、小さな子供を着座させるためのチャイルドシー
トが取り付け可能になっているものがあり、その一例が
特開平7−61268号公報に開示されている。
【0003】図11に示される如く、このトップテザー
係合構造では、自動車用シート100のシートバック1
02の背面上部近傍にテザーアンカーハンガ104がボ
ルト106によって固定されており、このテザーアンカ
ーハンガ104に、シート100のシートクッション1
08上に載置されたチャイルドシート110の上端にト
ップテザーベルト112を介して連結されたトップテザ
ーのフック114を係合するようになっている。また、
チャイルドシート110の下部に形成されたベルト挿通
孔116には、シートベルト118を挿通するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このト
ップテザー係合構造では、車両衝突時等に、チャイルド
シート110に設けられたチャイルドシートベルト(図
示省略)によってチャイルドシート110上に拘束され
た子供と供に、チャイルドシート110に車両前方への
衝撃力(図11の矢印W)が負荷される。この場合、こ
のトップテザー係合構造では、チャイルドシート110
の上端に設けられたトップテザーベルト112、このト
ップテザーベルト112に固定されたトップテザーのフ
ック114、このトップテザーのフック114が係合し
ているテザーアンカーハンガ104を介して、シートバ
ック102の上端部102Aに衝撃力(図11の矢印W
1)が負荷される。
【0005】即ち、このトップテザー係合構造では、シ
ートバック102の上端部102Aに、衝撃荷重が作用
するため、シートバック102の下端部102Bのリク
ライナーを中心にするシートバック102の曲げモーメ
ントのアーム長が長くなり、シートバック102に大き
な曲げモーメントが発生する。このため、この大きな曲
げモーメントに耐えるようにシートクッション102の
強度を上げる必要があり、シート100の重量及びコス
トが大幅に増加するという不具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、シートの重量
及びコストを大幅に増加することなく、チャイルドシー
ト装着時の衝撃荷重に耐えることができるトップテザー
係合構造を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、トップテザーによってチャイルドシートをシートに
取り付けるためのトップテザー係合構造において、シー
トバックにおける上端部から下方へ離間した位置に、前
記トップテザーのフックが係合可能な係合部を設けたこ
とを特徴としている。
【0008】従って、チャイルドシートからトップテザ
ーを介してシートバックに作用する衝撃荷重が、トップ
テザーのフックが係合している、シートバックにおける
上端部から下方へ離間した位置に設けられた係合部を介
してシートバックに作用する。この結果、衝撃荷重によ
りシートバックの下端部のリクライナーを中心に発生す
る曲げモーメントのアーム長が短くなり、曲げモーメン
トを低減できるため、シートの重量及びコストを大幅に
増加することなく、チャイルドシート装着時の衝撃荷重
に耐えることができる。
【0009】また、チャイルドシートがトップテザーに
より、シートバックにおける上端部から下方へ離間した
位置に設けられた係合部へ向けて、後方斜め下方へ引っ
張られる構成のため、この張力の下方への分力により、
チャイルドシートがシートクッションに押圧され、チャ
イルドシートのシートへの拘束性が向上する。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
トップテザー係合構造において、前記係合部がシートバ
ックの左右のフレーム間に橋渡された荷重支持部材に設
けられていることを特徴としている。
【0011】従って、チャイルドシートからトップテザ
ーを介してシートバックに作用する衝撃荷重が、シート
バックにおける上端部から下方へ離間した位置に設けら
れた荷重支持部材からシートバックの左右のフレームに
作用する。この結果、衝撃荷重によりシートバックの下
端部のリクライナーを中心に発生する曲げモーメントの
アーム長が短くなり、曲げモーメントを低減できるた
め、シートの重量及びコストを大幅に増加することな
く、チャイルドシート装着時の衝撃荷重に耐えることが
できる。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
トップテザー係合構造において、前記係合部はシートバ
ック前面に対して前記前面の面内方向の一方へ揺動可能
に設けられており、前記係合部は非使用時に、使用位置
からシートバック前面に対して前記前面の面内方向の一
方に向けて傾斜した状態でシートバック内に揺動可能に
格納されることを特徴としている。
【0013】従って、チャイルドシートを取り外した状
態で、乗員がシートに着座した場合には、乗員の背部
が、係合部を押圧しても、係合部は使用位置からシート
バック前面に対して前面の面内方向の一方に向けて傾斜
した状態にあり、且つ揺動可能であるため、係合部がシ
ートバックのクッション性を妨げることがない。
【0014】請求項4記載の本発明は、トップテザーに
よってチャイルドシートをシートに取り付けるためのト
ップテザー係合構造において、シートバックにおける上
端部から下方へ離間した位置に設けられ前記トップテザ
ーが貫通する貫通部と、シートバックの下方近傍の車体
下部に設けられ、前記貫通部を通過したトップテザーの
フックが係合可能な係合部材と、を備えたことを特徴と
している。
【0015】従って、チャイルドシートからトップテザ
ーを介して作用する衝撃荷重が、車体下部に設けられた
係合部材に直接作用するため、シートバックに曲げモー
メントが作用しない。この結果、シートの重量及びコス
トを大幅に増加することなく、チャイルドシート装着時
の衝撃荷重に耐えることができる。
【0016】また、チャイルドシートが、シートバック
における上端部から下方へ離間した位置に設けられた貫
通部を貫通するトップテザーにより、車体下部に設けら
れた係合部材へ向けて後方斜め下方へ引っ張られる構成
のため、この張力の下方への分力により、チャイルドシ
ートがシートクッションに押圧され、チャイルドシート
のシートへの拘束性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のトップテザー係合構造の
第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0018】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、U
Pは車両上方方向を示す。図1に示される如く、第1実
施形態のシート10は、自動車の助手席であり、シート
クッション12の後端部にはシートバック14の下端部
がリクライナー16を介して車両前後方向へ揺動可能に
取付けられており、揺動を禁止するロック機構を解除す
ることで所定の傾斜角に調整できるようになっている。
【0019】シート10には、チャイルドシート18が
取り付け可能とされている。このチャイルドシート18
の左右両側面18Aの下部には、夫々ベルト挿通孔20
が穿設されており、これらのベルト挿通孔20にシート
10に着座した乗員を拘束するために設けられたシート
ベルト22を挿通することで、チャイルドシート18の
下部を支持するようになっている。また、チャイルドシ
ート18の上端部近傍における、車両後方側部位の車幅
方向中央部には、トップテザー24が配設されている。
【0020】なお、チャイルドシート18に着座した子
供30は、チャイルドシート18に設けられたチャイル
ドシートベルト(図示省略)によって、チャイルドシー
ト18に保持されている。
【0021】図2に示される如く、シートバック14の
フレーム32は、開口部を対向させて配置された平断面
コ字状の左右のフレーム32A、32Bの上部を、コ字
状に屈曲させたパイプ32Cで連結した構造となってお
り、左右のフレーム32A、32Bの間には、荷重支持
部材としてのワイヤ34が橋渡されている。このワイヤ
34の両端部34A、34Bは、夫々左右のフレーム3
2A、32Bの上端部から下方へ離間した位置に穿設さ
れた貫通孔36に取り付けられており、ワイヤ34の中
央部34Cには、係合部としてのリンク38が取付けら
れている。なお、リンク38は、例えば、断面円形の金
属棒を略矩形状に屈曲し、両端を接合したもので、ワイ
ヤ34が挿通されている。
【0022】また、シートバック14のフレーム32を
覆うシートバックパッド40には、上端部から下方へ離
間し、幅方向中央部となる位置に孔部42が形成されて
いる。
【0023】図3に示される如く、この孔部42内に
は、リンク38が収納されている。また、孔部42は、
車両前方が大きく開口した楔形状となっており、チャイ
ルドシートを装着しない状態では、リンク38が孔部4
2の下壁部42A側に傾斜している。即ち、リンク38
はシートバック14の前面14Aに対して前面14Aの
面内方向の一方(図3の場合には、矢印A方向及び矢印
B方向)へ揺動可能に設けられており、リンク38は非
使用時に、使用位置(図3の二点鎖線の位置)からシー
トバック14の前面14Aに対して前面14Aの面内方
向の一方、図3の場合には、下方に向けて傾斜した位置
(図3の実線の位置)でシートバックパッド40内に、
下方(図3の矢印B方向)へ向けて揺動可能に格納され
ている。
【0024】なお、図4に示される如く、シートバック
パッド40の後側面40Aには、孔部42を上下方向に
横切るテープ44が貼着されており、リンク38が、孔
部42の後方へ抜け出すのを防止している。
【0025】図2に示される如く、シートバックパッド
40には、孔部42の上壁部42Bから、車幅方向へ延
びるスリット46が形成されており、このスリット46
は、ワイヤ34の移動方向に沿って、側面視で車両前側
上方から車両後側下方へ傾斜している。このため、図5
に二点鎖線で示される如く、リンク38を介して、ワイ
ヤ34の中央部34Cが車両前側上方へ引っ張られた場
合には、ワイヤ34が、前方へ向けて平面視でく字状に
屈曲してスリット46内に入り込むようになっている。
【0026】図2に示される如く、シートバック14の
シートバックパッド40を覆うシート表皮48には、上
端部から下方へ離間し、幅方向中央部となる位置にスリ
ット50が形成されている。このスリット50は、シー
ト表皮48の意匠線52に沿って形成されており、この
スリット50からリンク38を引き出し、引き出したリ
ンク38に、図1に示されるチャイルドシート18のト
ップテザー24のフック26を係合するようになってい
る。
【0027】次に、第1実施形態の作用について説明す
る。第1実施形態では、車両衝突時等に、チャイルドシ
ート18に設けられたチャイルドシートベルト(図示省
略)によってチャイルドシート18上に拘束された子供
30と供に、チャイルドシート18に車両前方への衝撃
力(図1の矢印F)が負荷されると、チャイルドシート
18からトップテザー24を介してシートバック14に
作用する衝撃荷重が、トップテザー24のフック26が
係合している、シートバック14における上端部から下
方へ離間した位置に設けられた係合部としてのリンク3
8を介してシートバック14に作用する。
【0028】この結果、衝撃荷重によりシートバック1
4の下端部の近傍に設けられたリクライナー16を中心
に発生する曲げモーメントのアーム長Lが短くなり、曲
げモーメントを低減できる。このため、シートの重量及
びコストを大幅に増加することなく、チャイルドシート
装着時の衝撃荷重に耐えることができる。
【0029】また、第1実施形態では、チャイルドシー
ト18がトップテザー24により、シートバック14に
おける上端部から下方へ離間した位置に設けられたリン
ク38へ向けて、後方斜め下方へ引っ張られる構成のた
め、この張力(図1の矢印P)の下方への分力(図1の
矢印P1)により、チャイルドシート18がシートクッ
ション12に押圧され、チャイルドシート18のシート
10への拘束性が向上する。なお、図1の矢印P2は、
張力Pの後方への分力を示している。
【0030】また、第1実施形態では、リンク38は、
シートバック14の前面14Aに対して前面14Aの面
内方向の一方(図3の場合には、図3の矢印A方向及び
矢印B方向)へ揺動可能に設けられており、図3に示さ
れる如く、リンク38は非使用時に、使用位置(図3の
二点鎖線の位置)からシートバック14の前面14Aに
対して前面14Aの面内方向の一方、図3の場合には、
下方に向けて傾斜した位置(図3の実線の位置)でシー
トバックパッド40内に、下方(図3の矢印B方向)へ
向けて揺動可能に格納されている。この結果、チャイル
ドシートを取り外した状態で、乗員45がシート10に
着座した場合には、乗員45の背部45Aが、リンク3
8を押圧しても、リンク38は、図3に実線で示す下方
へ傾斜した状態にあり、且つ下方(図3の矢印B方向)
へ向けて揺動可能であるため、リンク38がシートバッ
ク14のクッション性を妨げることがない。
【0031】また、第1実施形態では、リンク38を介
して、ワイヤ34の中央部34Cが車両前側上方へ引っ
張られた場合には、ワイヤ34が、前方へ向けて平面視
でく字状に屈曲してスリット46内に入り込むようにな
っているため、ワイヤ34によるシートバックパッド4
0の裂けを防止できる。
【0032】また、第1実施形態では、シート10の前
側からチャイルドシート18のトップテザー24のフッ
ク26をリンク38に係合できるため、シート10への
チャイルドシート18の取り付けが容易である。
【0033】なお、第1実施形態では、シート表皮48
に意匠線52に沿ってスリット50を形成したが、この
スリット50に代えて、図6に示される如く、シート表
皮48の上端部から下方へ離間した位置で幅方向中央部
となる位置に、シートバックパッド40の孔部42を隠
す短冊状のカバー54を設けても良い。
【0034】図7に示される如く、このカバー54の上
端部54Aは、シート表皮48の本体と連結しており、
その下端部54Bの裏面側には、マジックテープ56が
配設されている。また、シートバックパッド40の前側
面40Bにおける孔部42の下部近傍には、マジックテ
ープ58が配設されており、このマジックテープ58と
カバー54のマジックテープ56が貼着するようになっ
ている。従って、マジックテープ58からカバー54の
マジックテープ56を剥がし、カバー54を開いた状態
(図6及び図7の状態)にし、シートバックパッド40
の孔部42からリンク38を引出し、引出したリンク3
8に、図1に示されるチャイルドシート18のトップテ
ザー24のフック26を係合するようになっている。
【0035】また、第1実施形態では、図2に示される
如く、荷重支持部材としてワイヤ34を使用したが、こ
のワイヤ34に代えて、図8に示される如く、シートバ
ックフレーム32の左右のフレーム32A、32Bの間
に略水平に橋渡された荷重支持部材としてのクロスフレ
ーム60の左右方向中央部に、係合部としてのリンク3
8を取付けた構成としても良い。
【0036】また、第1実施形態では、ワイヤ34によ
るシートバックパッド40の裂けを防止するため、リン
ク38を介して、ワイヤ34の中央部34Cが車両前側
上方へ引っ張られた場合には、ワイヤ34がスリット4
6内に入り込む構成としたが、これに代えて、ワイヤ3
4を最初からシートバックパッド40内に入り込んだ状
態で、シートバックパッド40のウレタンを一体発泡さ
せた構成としても良い。
【0037】次に、本発明のトップテザー係合構造の第
2実施形態を図9及び図10に従って説明する。
【0038】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】図9に示される如く、第2実施形態では、
チャイルドシート18のトップテザー24が長めに設定
されており、トップテザー24のフック26は、シート
バックパッド40における上端部から下方へ離間した位
置に設けられた貫通部としての貫通孔72を通って、シ
ートバック14の下方近傍の車体下部としてのフロアパ
ネル74に設けられた係合部材としてのトップテザーア
ンカー76に係合されている。
【0040】なお、トップテザーアンカー76は、後部
座席に着座した乗員の足と可能なかぎり干渉しないよう
に、固定部76Aを車両前方側へ向けた状態でボルト7
8によって固定されており、車両後方側の係合部76B
に形成された係合孔80にトップテザーのフック26が
係合されている。
【0041】図10に示される如く、シートバック14
のシートバックパッド40を覆うシート表皮48には、
上端部から下方へ離間した位置で幅方向中央部となる位
置にスリット50が形成されており、トップテザー24
をこのスリット50から挿入し、シートバックパッド4
0の貫通孔72を通し、図示を省略したシート表皮48
の裏面に形成されたスリットからシートバック14の後
側へ引き出すようになっている。
【0042】次に、第2実施形態の作用を説明する。第
2実施形態では、車両衝突時等に、第1実施形態と同様
にチャイルドシートに設けられたチャイルドシートベル
ト(図示省略)によってチャイルドシート上に拘束され
た子供と供に、チャイルドシートに車両前方への衝撃力
が負荷されると、チャイルドシートからトップテザー2
4を介して衝撃荷重が、トップテザー24のフック26
が係合しているトップテザーアンカー76を介してフロ
アパネル74に直接作用する。この結果、第2実施形態
では、シートバック14に曲げモーメントが作用しない
ため、シート10の重量及びコストを大幅に増加するこ
となく、チャイルドシート装着時の衝撃荷重に耐えるこ
とができる。
【0043】また、第2実施形態では、チャイルドシー
トがトップテザー24により、シートバック14におけ
る上端部から下方へ離間した位置に設けられた貫通孔7
2を貫通し、フロアパネル74に設けられたトップテザ
ーアンカー76へ向けて後方斜め下方へ引っ張られる構
成のため、第1実施形態と同様に、この張力の下方への
分力により、チャイルドシートがシートクッション12
に押圧され、チャイルドシートのシート10への拘束性
が向上する。
【0044】なお、第2実施形態では、トップテザーア
ンカー76をシートバック14の下方近傍の車体下部と
してのフロアパネル74に設けたが、トップテザーアン
カー76の取付位置はフロアパネル74に限定されず、
シートアジャスター等の他の部位でも良い。
【0045】以上の説明に於いては、本発明を特定の実
施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他
の種々の実施形態が可能であることは明らかである。例
えば、第1実施形態及び第2実施形態では、本発明を助
手席に取り付けるチャイルドシートに適用したが、本発
明のトップテザー係合構造は、助手席以外の後部座席等
にも適用可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、トップテザー
によってチャイルドシートをシートに取り付けるための
トップテザー係合構造において、シートバックにおける
上端部から下方へ離間した位置に、トップテザーのフッ
クが係合可能な係合部を設けたため、シートの重量及び
コストを大幅に増加することなく、チャイルドシート装
着時の衝撃荷重に耐えることができるという優れた効果
を有する。また、チャイルドシートのシートへの拘束性
が向上するという優れた効果を有する。
【0047】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
トップテザー係合構造において、係合部がシートバック
の左右のフレーム間に橋渡された荷重支持部材に設けら
れているため、請求項1記載の効果に加えて、チャイル
ドシート装着時の衝撃荷重をシートバックフレームで確
実に支持できるという優れた効果を有する。
【0048】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
トップテザー係合構造において、係合部はシートバック
前面に対して前面の面内方向の一方へ揺動可能に設けら
れており、係合部は非使用時に、使用位置からシートバ
ック前面に対して前面の面内方向の一方に向けて傾斜し
た状態でシートバック内に揺動可能に格納されるため、
請求項1記載の効果に加えて、係合部がシートバックの
クッション性を妨げることがないという優れた効果を有
する。
【0049】請求項4記載の本発明は、トップテザーに
よってチャイルドシートをシートに取り付けるためのト
ップテザー係合構造において、シートバックにおける上
端部から下方へ離間した位置に設けられトップテザーが
貫通する貫通部と、シートバックの下方近傍の車体下部
に設けられ、貫通部を通過したトップテザーのフックが
係合可能な係合部材と、を備えたため、シートの重量及
びコストを大幅に増加することなく、チャイルドシート
装着時の衝撃荷重に耐えることができるという優れた効
果を有する。また、チャイルドシートのシートへの拘束
性が向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトップテザー係合
構造の要部を示す概略側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るトップテザー係合
構造のシートバックを示す斜め前方から見た分解斜視図
である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るトップテザー係合
構造のシートバックを示す概略側断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るトップテザー係合
構造のシートバックの要部を示す斜め後方から見た拡大
斜視図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例に係るトップテ
ザー係合構造のシートバック表皮を示す斜め前方から見
た斜視図である。
【図7】図6の7−7線に沿った断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態の他の変形例に係るトッ
プテザー係合構造のシートバックを示す斜め前方から見
た分解斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るトップテザー係合
構造のシートバックを示す一部を断面とした斜め前方か
ら見た斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るトップテザー係
合構造のシートバックを示す斜め前方から見た分解斜視
図である。
【図11】従来の実施形態に係るトップテザー係合構造
のシートを示す斜め後方から見た斜視図である。
【符号の説明】
10 シート 14 シートバック 18 チャイルドシート 24 トップテザー 26 トップテザーのフック 32 シートバックのフレーム 34 ワイヤ(荷重支持部材) 38 リンク(係合部) 40 シートバックパッド 42 孔部 48 シート表皮 54 カバー 60 クロスフレーム(荷重支持部材) 72 貫通孔(貫通部) 74 フロアパネル(車体下部) 76 トップテザーアンカー(係合部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トップテザーによってチャイルドシート
    をシートに取り付けるためのトップテザー係合構造にお
    いて、 シートバックにおける上端部から下方へ離間した位置
    に、前記トップテザーのフックが係合可能な係合部を設
    けたことを特徴とするトップテザー係合構造。
  2. 【請求項2】 前記係合部がシートバックの左右のフレ
    ーム間に橋渡された荷重支持部材に設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のトップテザー係合構造。
  3. 【請求項3】 前記係合部はシートバック前面に対して
    前記前面の面内方向の一方へ揺動可能に設けられてお
    り、 前記係合部は非使用時に、使用位置からシートバック前
    面に対して前記前面の面内方向の一方に向けて傾斜した
    状態でシートバック内に揺動可能に格納されることを特
    徴とする請求項1記載のトップテザー係合構造。
  4. 【請求項4】 トップテザーによってチャイルドシート
    をシートに取り付けるためのトップテザー係合構造にお
    いて、 シートバックにおける上端部から下方へ離間した位置に
    設けられ前記トップテザーが貫通する貫通部と、 シートバックの下方近傍の車体下部に設けられ、前記貫
    通部を通過したトップテザーのフックが係合可能な係合
    部材と、 を備えたことを特徴とするトップテザー係合構造。
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