JPH1158908A - 複数の印面を有する液浸透式スタンプ - Google Patents

複数の印面を有する液浸透式スタンプ

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JPH1158908A
JPH1158908A JP22899197A JP22899197A JPH1158908A JP H1158908 A JPH1158908 A JP H1158908A JP 22899197 A JP22899197 A JP 22899197A JP 22899197 A JP22899197 A JP 22899197A JP H1158908 A JPH1158908 A JP H1158908A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる印面を押印することが可能な複数の印
面を有する液浸透式スタンプを提供するとともに、定位
置で多色からなる印面を容易にかつ正確に押印すること
を可能とする液浸透式スタンプを提供する。 【解決手段】 門型フレーム上下動可能としてハンドル
を設け、このハンドル下端に同じく門型の支持枠体を固
設し、この支持枠体に複数の印面部を有する方形の印判
体を回動可能に軸支し、ハンドルの上下動に連動して該
印判体を回動して異なる印面部を押印可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なった印面を有する
複数の印面部を一つの液浸透式印判体にまとめ、異なる
印面を押印することが可能な複数の印面を有する液浸透
式スタンプに関し、さらに、好ましくは多色印をスタン
プすることに用いる液浸透式スタンプに関する。
【0002】
【従来の技術】異なった印面を有する複数の印面部を一
つの液浸透式印判体にまとめ、連続的に押印することが
可能である公知の液浸透式スタンプは、円筒状の液浸透
式印判体に複数の印面部を有するとともに、各印面部ご
とに隔壁によって夫々インキ貯蔵室を有し、これを回転
させて、連続的に押印することができるようにしたもの
である(実公平7─51334号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】異なった印面を有する
複数の印面部を一つの液浸透式印判体にまとめ、連続的
に押印することが可能である公知の液浸透式スタンプ
は、円筒状であるため、例えば、多色からなる印面を液
浸透式スタンプで押印したい場合、2色目以降を押印し
ようとすると、押印する度に液浸透式スタンプを始点に
戻し位置合わせをして押印しなければならず、大変な労
力を要する。また、始点及び終点は目視によって定めな
ければならないため、2色目以降を正確に押印すること
は不可能であるという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決するため
に、異なる印面を押印することが可能な複数の印面を有
する液浸透式スタンプを提供することを目的とし、定位
置で多色からなる印面を容易にかつ正確に押印すること
を可能とする液浸透式スタンプを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明複数の印面を有する液浸透式スタンプは、
門型フレームに上下動可能としたハンドルを設け、この
ハンドル下端に同じく門型の支持枠体を固設し、この支
持枠体に複数の印面部を有する方形の印判体を回動可能
に軸支し、ハンドルの上下動に連動して該印判体を回動
して異なる印面部を押印可能としたことを特徴とする。
さらに、本発明複数の印面を有する液浸透式スタンプ
は、押印用窓孔を有するベース上の門型のフレームに、
押下自在に支持されたハンドルと、複数面からなり連続
的に押印し得る印面体を被覆させた方形の枠体とからな
る液浸透式印判体を軸支するとともに、該ハンドルに支
持されている支持枠体と、を備えているナンバリング形
式の液浸透式スタンプであって、該枠体の一側面の各頂
角に該液浸透式印判体を回動させるための係合突部を設
け、他側面に位置決め用方形突部を設け、さらに、該液
浸透式印判体を押下して復帰する際に該係合突部と係合
して液浸透式印判体を回動するフック部材を設け、該位
置決め用方形突部を挟持する弾性挟持部材を設けている
ことを特徴とする。
【0006】また、上記印面体は熱可塑性樹脂の発泡体
から成っている。また、上記液浸透式印判体の枠体の印
面体が被覆する面において夫々異なった印液を浸透させ
得るインキ貯蔵室を設けているとともに、複数の連通孔
を形成しており、上記液浸透式印判体の枠体の内部を隔
壁によって分割してインキ貯蔵室を設けている上記液浸
透式印判体の枠体の内部を隔壁によって分割してインキ
貯蔵室を設けている。上記液浸透式印判体の一方の側壁
にインキを充填するためのインキ充填口を各印面部毎に
設けている。さらに、上記フック部材の内側が弓形にな
っている。
【0007】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態において実施例
に基づいて図面を参照して説明する。図1は、本発明液
浸透式スタンプの一実施例を示した全体斜視図であり、
図2は、本実施例の構成要部を示す分解斜視図である。
さらに、図3は、液浸透式印判体を示す分解斜視図であ
り、図4は、図3図示の液浸透式印判体を示す断面正面
図であり、図5は図4図示の断面側面図である。
【0008】本実施例液浸透式スタンプは、主に、押印
用窓孔13を有するベース12上に固設している門型の
フレーム10と、押下自在に支持されたハンドル部21
と案内部22とからなるハンドル20と、複数面からな
り連続的に押印し得る印面体31を被覆させた枠体32
からなる液浸透式印判体30と、液浸透式印判体30を
支持するとともに、ハンドル20に支持されている門型
の支持枠体40と、から構成している。また、フレーム
10の両内側面には液浸透式印判体30を押印する際
に、液浸透式印判体30を上下に案内する案内溝11,
11が設けられており、さらに、ハンドル20の案内部
22には復元バネ23が巻き付けられており、全体とし
て公知のナンバリングに類似する構造としてある。
【0009】本実施例の液浸透式印判体30は、中空の
略立方体になっている枠体32と、側面を除いた4面に
印面部31A,31B,31C,31Dを設けている印
面体31からなる。なお印面体31は熱可塑性樹脂の発
泡体から成っており、また、枠体32には各印面部にお
いて夫々異なった印液を浸透させ得るよう隔壁33によ
って区画されており、各印面部の境界部分は加熱硬化処
理38されている。これにより各印面部において夫々イ
ンキ貯蔵室33A,33B,33C,33Dを有するこ
とができる。また、中心位置に回転軸42を貫通するた
めの軸孔39が形成されている。さらに、枠体32の夫
々の面にはインキ貯蔵室33A,33B,33C,33
Dに貯蔵した印液を印面部31A,31B,31C,3
1Dに浸透させるための連通孔34,34,・・・を各
面に複数個形成している。一方の側壁35には中心位置
に回転軸42を貫通するための軸孔39が形成されてい
るとともに、各頂角部には液浸透式印判体30を回転さ
せるために円形状の係合突部35A,35B,35C,
35Dを設けている。他方の側壁36には中心位置に回
転軸42を貫通するための軸孔39が形成しているとと
もに、側壁36の外側に同軸の位置決め用方形突部36
Aを設けている。また、側壁36にはインキ貯蔵室31
A,31B,31C,31D夫々のインキを充填するた
めのインキ充填口37A,37B,37C,37Dを設
けており、印判を使用する際には、ネジ37,37,3
7,37によってインキ充填口37A,37B,37
C,37Dを封じている。
【0010】さらに、後述するフック部材45を進入さ
せることができるように、液浸透式印判体30の側壁3
5と支持枠体40との間にスペーサ41を介在させて、
液浸透式印判体30を支持枠体40内に介在軸支させ
る。支持枠体40の下部に形成した軸孔44,44及び
液浸透式印判体30に形成した軸孔39に回転軸42を
貫通させて、さらに、支持枠体40の両外側面にスペー
サ43,43を介在させて案内溝11,11に回転軸4
2の両端を上下動可能に介入させてある。
【0011】また、上記以外の構成要素として、液浸透
式印判体30を押下して復元上昇する際に係合突部35
A,35B,35C,35Dと係合して次の印面が下向
きになるよう印判体30を回動するためのフック部材4
5と、側壁36の外側に設けた位置決め用方形突部36
Aを挟持する一対の板バネからなる弾性挟持部材55と
が設けてある。フック部材45はフレーム10の上部側
面を橋渡ししている支持軸47に回動可能に軸支垂下し
てあり、通常はいずれかの係合突部(図6の状態では係
合突部35A)の上に係止位置していることで、液浸透
式印判体30が停止している。そしてこのフック部材4
5には常に垂下位置に復帰するよう弾性力が付与されて
おり、図示した実施例では係止ピン50を係止凹部46
に係止することにより、上記弾性力を付与しているが、
支持軸47に捲き付けた捲バネによってフック部材45
に復帰弾力を与えてもよい。また、液浸透式印判体30
を押下する際に、次の係合突部(本実施例では係合突部
35B)を係止するために、内側は弓形に形成されてい
る。また、弾性挟持部材55は支持枠体40に支持され
ており、液浸透式印判体30の位置決め用方形突部36
Aを挟持するように構成されている。
【0012】図6乃至図9は、本発明液浸透式スタンプ
の一実施例における作用を示す側面図である。先ず、フ
レーム10を直立させる。図6で示すように、印面部3
1Aは下向きである。フック部材45の下端で係合突部
35Aを係止し、さらに、弾性挟持部材55で位置決め
用方形突部36Aを挟持していることで、液浸透式印判
体30は最も高い位置に水平状態で停止している。次に
図7で示すように、ハンドル20のハンドル部21を握
ってこれを下方に押下して、案内溝11,11に従って
液浸透式印判体30を降下する。この際、フック部材4
5はその内側の弓形が係合突部35Bに案内され、カム
作用によって図7上矢印方向に支持軸47を中心に僅か
に回動する。さらに、液浸透式印判体30を降下させ
て、係合突部35Bがフック部材45から離れると、フ
ック部材45は元の位置に戻る。そして図8で示すよう
に、印面部31Aが押印用窓孔13を通して紙面(図示
しない)に接するまで押下すればよい。
【0013】図8で示すように、液浸透式印判体30の
印面部31Aを紙面に押印し、押下作用を停止すると、
ハンドル20の案内部22に巻き付けられているバネ9
の反発力により、液浸透式印判体30は図6に示した位
置まで上昇しようとする。この際、図9で示すように、
係合突部35Bがフック部材45の下端に係止する。そ
こで係合突部35Bはこれ以上上昇することができなく
なるから、液浸透式印判体30に回動力を働かせこれを
回動すると同時に液浸透式印判体30に設けられている
位置決め用方形突部36Aも回転する。位置決め用方形
突部36Aの対角線の長さは一辺の長さより長いので、
液浸透式印判体30が45°回動すると、弾性挟持部材
55が最大に広がる。さらに液浸透式印判体30が回転
すると、弾性挟持部材55は狭まり、挟持力を増し、印
面部31Bが下向きになる。そこで、弾性挟持部材55
は元の挟持位置に液浸透式印判体30を位置決めするこ
とができる。
【0014】以上のような構成及び作用を有する本実施
例においては、4色のものを一台の液浸透式スタンプで
スタンプすることが可能で、この場合、夫々のインキ貯
蔵室33A,33B,33C,33Dに、異なった色の
印液を貯蔵し、指定した色に合わせて夫々の印面部31
A,31B,31C,31Dに印面を刻んでおけばよ
い。これにより、本実施例液浸透式スタンプを所定の位
置にベース12を位置決めし、4回押印することで4色
からなる印面をスタンプすることができる。
【0015】なお、本実施例では印面を4つ有した液浸
透式スタンプの例を示したが、液浸透式印判体30にお
いては、弾性挟持部材55が位置決め用方形突部36A
を挟持しやすい形状を有する液浸透式スタンプ、例え
ば、印面を8つ有した正八角柱の液浸透式印判体を用い
た液浸透式スタンプであってもよい。また、上記実施例
の説明では多色スタンプとして説明したが、一色で夫々
の印面が相違するスタンプとしてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明液浸透式スタンプは、押印用窓孔
を有するベース上のフレームに、押下自在に支持された
ハンドルと、複数面からなり連続的に押印し得る印面体
を被覆させた方形の枠体とからなる液浸透式印判体を軸
支するとともに、ハンドルに支持されている支持枠体
と、を備えているナンバリング形式の液浸透式スタンプ
であって、枠体の一側面の各頂角に液浸透式印判体を回
動させるための係合突部を設け、他側面に位置決め用方
形突部を設け、さらに、液浸透式印判体を押下して復帰
する際に係合突部と係合して液浸透式印判体を回動する
フック部材を設け、該位置決め用方形突部を挟持する弾
性挟持部材を設けていることから、液浸透式スタンプを
固定台等にフレームの下端に固設したベースを下にして
位置決めするだけで、液浸透式スタンプは固定され、か
かる状態から連続して複数回押印すれば、位置がずれる
ことなく多色印形をスタンプすることができる。即ち、
かかる構成より、容易にかつ正確に多色印形をスタンプ
することができるという効果を有する。
【0017】また、印面体は熱可塑性樹脂の発泡体から
成っており、また、液浸透式印判体の枠体の印面体が被
覆する面において夫々異なった印液を浸透させ得るイン
キ貯蔵室を設けているとともに、複数の連通孔を形成し
ていることから、印面体に印液が浸透し易く、押印した
際に紙面に液を付着させることができるという効果を有
する。さらに、フック部材の内側を弓形にすることでス
ムーズに押印することができるという効果を有する。
【0018】特に本発明複数の印面を有する液浸透式ス
タンプは、門型フレームに上下動可能としたハンドルを
設け、このハンドル下端に同じく門型の支持枠体を固設
し、この支持枠体に複数の印面部を有する方形の印判体
を回動可能に軸支し、ハンドルの上下動に連動して該印
判体を回動して異なる印面部を押印可能としたことか
ら、通常のナンバリング程の大きさのものから例えば搬
送ダンボール等の表面に品名等をスタンプする大型のス
タンプにも使用でき、電動又は自動のスタンプにも使用
できる実用上の利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明液浸透式スタンプの一実施例を示す全体
斜視図である。
【図2】図1図示の実施例における構成要部を示す分解
斜視図である。
【図3】図1図示の実施例における液浸透式印判体を示
す分解斜視図である。
【図4】図3図示の液浸透式印判体を示す断面正面図で
ある。
【図5】図3図示の液浸透式印判体を示す断面側面図で
ある。
【図6】図1図示の実施例における作用の第1段階を示
す要部の側面図である。
【図7】図1図示の実施例における作用の第2段階を示
す要部の側面図である。
【図8】図1図示の実施例における作用の第3段階を示
す要部の側面図である。
【図9】図1図示の実施例における作用の第4段階を示
す要部の側面図である。
【符号の説明】
10 フレーム 11,11 案内溝 12 ベース 20 ハンドル 21 ハンドル部 22 案内部 23 復元バネ 30 液浸透式印判体 31 印面体 31A,31B,31C,31D 印面部 32 枠体 33 隔壁 33A,33B,33C,33D インキ貯蔵室 34,34,・・・ 連通孔 35,36 側壁 35A,35B,35C,35D 係合突部 36A 位置決め用方形突部 38 加熱硬化処理 39 軸孔 40 支持枠体 42 回転軸 44 軸孔 45 フック部材 46 係止凹部 47 支持軸 50 係止ピン 55 弾性挟持部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 門型フレームに上下動可能としたハンド
    ルを設け、このハンドル下端に同じく門型の支持枠体を
    固設し、この支持枠体に複数の印面部を有する方形の印
    判体を回動可能に軸支し、ハンドルの上下動に連動して
    該印判体を回動して異なる印面部を押印可能としたこと
    を特徴とする複数の印面を有する液浸透式スタンプ。
  2. 【請求項2】 押印用窓孔を有するベース上の門型のフ
    レームに、押下自在に支持されたハンドルと、このハン
    ドルに固設した支持枠体と、この支持枠体に回動自在に
    軸支される方形の枠体に複数面からなる印面体を被覆さ
    せて設ける液浸透式印判体を備えているナンバリング形
    式の液浸透式スタンプであって、該枠体の一側面の各頂
    角に該液浸透式印判体を回動させるための係合突部を設
    け、他側面に位置決め用方形突部を設け、さらに、該液
    浸透式印判体を押下して復帰する際に該係合突部と係合
    して液浸透式印判体を回動させるフック部材を設け、該
    位置決め用方形突部を挟持する弾性挟持部材を設けてい
    ることを特徴とする複数の印面を有する液浸透式スタン
    プ。
  3. 【請求項3】 上記印面体は熱可塑性樹脂の発泡体から
    成っている請求項2記載の複数の印面を有する液浸透式
    スタンプ。
  4. 【請求項4】 上記液浸透式印判体の枠体の印面体が被
    覆する面において夫々異なった印液を浸透させ得るイン
    キ貯蔵室を設けているとともに、複数の連通孔を形成し
    ている請求項2又は3記載の複数の印面を有する液浸透
    式スタンプ。
  5. 【請求項5】 上記液浸透式印判体の枠体の内部を隔壁
    によって分割してインキ貯蔵室を設けている請求項4記
    載の複数の印面を有する液浸透式スタンプ。
  6. 【請求項6】 上記液浸透式印判体の一方の側壁にイン
    キを充填するためのインキ充填口を各印面部ごとに設け
    ている請求項4又は5記載の複数の印面を有する液浸透
    式スタンプ。
  7. 【請求項7】 上記フック部材の内側が弓形になってい
    る請求項2乃至6のいずれかに記載の複数の印面を有す
    る液浸透式スタンプ。
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