JPH1158706A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

インクジェット方式画像形成装置

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JPH1158706A
JPH1158706A JP22625497A JP22625497A JPH1158706A JP H1158706 A JPH1158706 A JP H1158706A JP 22625497 A JP22625497 A JP 22625497A JP 22625497 A JP22625497 A JP 22625497A JP H1158706 A JPH1158706 A JP H1158706A
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JP
Japan
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recording paper
image forming
position regulating
deformation suppressing
regulating member
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JP22625497A
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English (en)
Inventor
Tatsuma Suzuki
竜馬 鈴木
Iwao Kawamura
巌 川村
Takashi Nakamura
隆 中村
Kensuke Inotsuma
権介 猪妻
Naoki Kiyohara
直樹 清原
Seiichi Namekata
清一 行方
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Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コックリングを低減して画質を向上させたイン
クジェット方式画像形成装置を提供する。 【解決手段】記録紙27のうち画像形成領域に位置する
部分27aを第1位置規制部材12と第2位置規制部材
14とで引っ張ると共に、変形抑制部材30で第1位置
規制部材の変形を抑制し、画像形成領域に位置する部分
27aの平面性を確保してコックリングを低減した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドからイ
ンクを吐出して記録紙などの記録媒体に画像を形成する
インクジェット方式画像形成装置に関し、例えば、大判
サイズの記録媒体に画像を形成するのに好適なインクジ
ェット方式画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、インクを吐出して記録紙などの記
録媒体に画像を形成するインクジェット方式画像形成装
置が知られている。このインクジェット方式画像形成装
置は、例えば、インクを吐出する複数のインク吐出口が
形成されたインク吐出面を有する印字ヘッドと、この印
字ヘッドを搭載して所定方向に往復動するキャリッジ
と、この所定方向に直交する方向に記録紙を搬送する記
録媒体搬送装置とを備えている。
【0003】記録紙に画像を形成する際は、記録媒体搬
送装置で搬送中の記録紙を一時的に停止させ、キャリッ
ジを上記の所定方向に往復動させながら、画像情報を担
持した画像信号に基づいてインク吐出口からインクを吐
出し、記録紙のうち、インク吐出口に向き合う画像形成
領域に位置する部分に1バンド分の画像を形成する。そ
の後、紙を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再
び、キャリッジを上記した所定方向に往復動させなが
ら、画像信号に基づいてインク吐出口からインクを吐出
し、記録紙のうち、画像形成領域に新たに位置する部分
に画像を形成する。このような動作を繰り返すことによ
り、記録紙の全面に画像を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ット方式画像形成装置では、インクを吐出して記録紙に
画像を形成すると、インクを吸収した記録紙の繊維が部
分的に膨張し、膨張した部分やその周囲に凹凸が形成さ
れる現象(コックリング)が生じる。このコックリング
による凹凸は、インクが付着した画像形成の終了した部
分だけではなく、次に画像が形成される部分にまで成長
することがある。この場合、凹凸の山部、谷部、斜面部
にインクが吐出して印字されることとなるので、印字位
置が微妙に狂って画像に悪影響を及ぼして画質が低下す
る。
【0005】コックリングを低減する技術として、繊維
の方向性がランダムな記録紙を用い、記録紙に吸収され
たインクによってこの記録紙が一方向に伸長するのでは
なく、多方向に伸長するようにした技術が提案されてい
る。しかし、この技術では記録紙のコストが高くなり、
しかも、コックリングを十分に低減できない。
【0006】コックリングを低減する他の技術として、
曲率の大きいローラに記録紙を巻き付けながら搬送し、
記録紙のうち、このローラに巻き付いた部分に印字する
技術が提案されている。しかし、画像形成装置全体の大
きさを考慮すると、ローラの曲率には上限がある。この
ため、記録紙のうち、このローラに巻き付いた部分と複
数のインク吐出口との距離が各インク吐出口ごとにそれ
ぞれ異なることがある。このような場合、記録紙に形成
された画像のうち、記録紙との距離が遠いインク吐出口
から吐出したインクによって形成された部分では画質が
低下する。
【0007】コックリングを低減するさらに他の技術と
して、記録紙に印字する際に、キャリッジを記録紙の同
一面上で何度も往復動(スキャニング)させて記録紙の
同一面にインクを少しずつ何回かに分けて吐出させるこ
とにより印字するマルチスキャン方式という技術が提案
されている。しかし、この技術では、記録紙の同一面に
印字するためにキャリッジを何度もスキャニングさせる
ので、その分、時間がかかる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑み、コックリング
を低減して画質を向上させたインクジェット方式画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクジェット方式画像形成装置は、インク
を吐出するインク吐出面が形成された印字ヘッドと、該
印字ヘッドを搭載して所定方向に往復動するキャリッジ
とを備え、前記所定方向に交差する方向に記録紙を搬送
し、該記録紙のうち、前記インク吐出面の前方の画像形
成領域に位置する部分に、前記インク吐出面からインク
を吐出させて画像を形成するインクジェット方式画像形
成装置において、 (1)前記画像形成領域よりも記録紙搬送方向上流側に
配置された、記録紙を挟持しながら搬送する第1搬送部
材 (2)前記画像形成領域よりも記録紙搬送方向下流側に
配置された、記録紙を挟持しながら搬送する第2搬送部
材 (3)記録紙の表面を押さえて該記録紙の位置を規制す
る、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に張ら
れた線状の第1位置規制部材 (4)該第1位置規制部材の変形を抑制する変形抑制部
材 (5)記録紙の両面のうちのいずれか一方の面を押さえ
て該記録紙の位置を規制することにより、前記第1位置
規制部材と協動して、記録紙のうち前記画像形成領域に
位置する部分を引っ張ると共にこの部分と前記インク吐
出面との間隔を所定距離に保つ、前記画像形成領域と前
記第2搬送部材との間に配置された第2位置規制部材を
備えたことを特徴とするものである。
【0010】ここで、 (6)前記変形抑制部材は、前記第1位置規制部材の上
面を摺動するものであってもよい。
【0011】また、 (7)前記変形抑制部材は、前記キャリッジに取り付け
られたものであってもよい。
【0012】さらに、 (8)前記変形抑制部材は、前記印字ヘッドに取り付け
られたものであってもよい。
【0013】さらにまた、 (9)前記変形抑制部材は、前記第1位置規制部材の上
面を回転しながら摺動するものであってもよい。
【0014】さらにまた、 (10)前記変形抑制部材は、前記第1位置規制部材に
当接している、もしくは所定の隙間を保っているもので
あってもよい。
【0015】さらにまた、 (11)インクジェット方式画像形成装置が、前記第1
搬送部材を保持する保持部材を備え、 (12)前記変形抑制部材は、前記保持部材に固定され
たものであってもよい。さらにまた、 (13)前記変形抑制部材は、前記第1位置規制部材が
記録紙搬送方向及び上方に変形することを抑制するもの
であってもよい。
【0016】さらにまた、 (14)前記変形抑制部材の少なくとも一部は、弾性的
に変形する弾性体からなるものであってもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のイ
ンクジェット方式画像形成装置の実施形態を説明する。
【0018】図1は、本発明のインクジェット方式画像
形成装置の一実施形態であるカラープロッタ(以下、プ
ロッタという)の概略構成を示す斜視図である。
【0019】プロッタ1は、キャスタ2a付きのスタン
ド2の上部に固定されている。プロッタ1は、このプロ
ッタ1を操作するための操作部3を備えており、この操
作部3に設置された各種のスイッチ等を操作することに
より、紙サイズ、オンライン/オフライン、コマンドな
どが指示される。矢印A方向から記録媒体挿入口4に挿
入された記録紙は、操作部3からの指示に基づいて、プ
ロッタ1の内部に搬送され、画像が印字されて排出され
る。
【0020】図2を参照して、記録紙の搬送経路を説明
する。
【0021】図2は、図1のプロッタを切り欠いて記録
紙の挿入から排出までの経路を示す斜視図である。
【0022】プロッタ1では、記録媒体挿入口4から挿
入されたシート状の記録紙(カット紙)と、ロール状に
巻かれた記録紙(ロール紙)5に印字できる。ここで
は、記録媒体挿入口4から挿入されたカット紙の搬送経
路を説明するが、ロール紙5の搬送経路も同様である。
【0023】ロール紙5のカバー6上で、記録紙(例え
ば大判のカット紙)を整置して矢印A方向から記録媒体
挿入口4に挿入する。挿入された記録紙は、カバー6と
上ガイド7との間を通り、下搬送コロ支持板8に回転自
在に固定された紙搬送コロ9a,9b、及び上搬送コロ
支持板10に回転自在に固定された紙搬送コロ9cと駆
動ローラ11とに挟持されながら、第1位置規制部材1
2を経て印字板13の上方(本発明にいう画像形成領域
の一例である)に到達される。ここでは、紙搬送コロ9
cと駆動ローラ11とで、本発明にいう第1搬送部材が
構成されている。印字板13のうち、記録紙搬送方向下
流側の部分には、記録紙の裏面を押さえる第2位置規制
部材14が形成されており、この第2位置規制部材14
を通過した記録紙は、その後、排出ローラ19とその上
方に位置する拍車20(本発明にいう第2搬送部材の一
例である)とに挟持されて排出される。
【0024】上述のようにして搬送されている記録紙
は、紙搬送コロ9cと駆動ローラ11によって挟持され
ると共に排出ローラ19と拍車20によって挟持された
状態で、第1位置規制部材12によって表面を押さえ付
けられると共に第2位置規制部材14によって裏面を押
さえ付けられるので、記録紙のうち画像形成領域(印字
板13の上方)に位置する部分が張られてその位置が規
制される。この結果、記録紙のうち画像形成領域に位置
する部分の平面性が維持されてコックリングが抑制さ
れ、画質が向上することとなる。また、後述するよう
に、変形抑制部材30が第1位置規制部材12の変形を
抑制するので、例えば腰の強い記録紙によって第1位置
規制部材12が変形されようとしてもこの変形が抑制さ
れる。この結果、記録紙のうち画像形成領域に位置する
部分がいっそう確実に張られるので、コックリングがい
っそう抑制され、記録紙の平面性がさらに向上する。な
お、プロッタ1は、駆動ローラ11や排出ローラ19等
を回転させるためのギア11a,20a,21aを備え
ている。
【0025】図3を参照して、記録紙に印字する印字工
程を説明する。
【0026】図3は、プロッタ1の印字部を示す斜視図
である。
【0027】プロッタ1は、矢印B方向(本発明にいう
所定方向の一例である)に往復動するキャリッジ15を
備えている。このキャリッジ15はヘッドホルダ16を
備えており、このヘッドホルダ16には、4種類のカラ
ーインク(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒)
がそれぞれ収容された4つの印字ヘッド17が装着され
ている。印字ヘッド17のインク吐出面28(図4参
照)には、インクが吐出するインク吐出口(図示せず)
が複数形成されている。
【0028】キャリッジ15は、駆動モータ(図示せ
ず)に掛設されたベルト29に固定されており、このベ
ルト29は、駆動モータの正逆回転によって矢印B方向
に往復動する。ベルト29が矢印B方向に往復動する
と、キャリッジ15は案内レール18に案内されて矢印
B方向に往復動する。
【0029】記録紙は、矢印B方向に直交する方向(本
発明にいう記録媒体搬送方向の一例である)に断続的に
搬送される。記録紙に画像を形成するに当たっては、記
録紙を一時的に停止させ、キャリッジ15を矢印B方向
に往復動させながら、印字ヘッド17に入力された画像
情報に基づいて、インク吐出口からインクを吐出し、記
録紙のうち画像形成領域に位置する部分に1バンド分の
画像を形成する。その後、所定長さだけ記録紙を搬送し
て画像形成領域に新たに位置する部分に次のバンド分の
画像を形成する。この動作を記録紙の全長に亘って繰り
返す。これにより、記録紙にカラー画像が形成される。
カラー画像が形成された記録紙は、排出ローラ19と拍
車20に挟持されながら排出ガイド21に沿って排出さ
れる。
【0030】図2と図4を参照して、上述した第1位置
規制部材12、第2位置規制部材14、及び変形抑制部
材30について説明する。図4は、画像形成領域の周辺
を拡大して示す断面図であり、図2、図3の構成要素と
同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0031】第1位置規制部材12及び第2位置規制部
材14は、矢印B方向(記録紙搬送方向に直交する方
向)に延びている。第1位置規制部材12は細線状の部
材で構成されており、矢印B方向に張られた状態になっ
ている。図2に示すように、第1位置規制部材12の一
端部12aは、記録紙搬送方向に移動自在に右側板22
に固定された右位置板23を介して右側板22に固定さ
れている。一方、第1位置規制部材12の他端部12b
は、記録紙搬送方向に移動自在に左側板24に固定され
た左位置板25の切欠きを通ってばね26に接続されて
いる。これにより、第1位置規制部材12は、一定の張
力が常に与えられた状態で固定されている。第1位置規
制部材12の位置の調整に当っては、第1位置規制部材
12が案内レール18(図3参照)に平行になるよう
に、右位置板23と左位置板25を移動させて調整す
る。
【0032】第2位置規制部材14は、印字板13の記
録紙搬送方向下流側部分に形成されて矢印B方向に延び
ており、案内レール18及び第1位置規制部材12双方
に平行になっている。このように、案内レール18、第
1位置規制部材12、及び第2位置規制部材14を互い
に平行にすることにより、駆動ローラ11と紙搬送コロ
9cとに挟持されて搬送されてきた記録紙27のうち画
像形成領域に位置する部分27aに隣接する部分は、第
1位置規制部材12の下部に押さえられて位置が規制さ
れると共に、第2位置規制部材14の上部に押さえられ
て位置が規制される。この結果、記録紙27のうち画像
形成領域に位置する部分27aが強く張られた状態とな
り、平面性が維持される。
【0033】第1位置規制部材12としては、金属製の
単線や、ワイヤを縒った細線が用いられる。また、記録
紙27との摺動による摺動音を低減するために、ナイロ
ンやテフロン等の樹脂コーティングを施したワイヤ等を
用いてもよい。第2位置規制部材14は直線性が要求さ
れるので、モールド部材、板金等で作成されるが、金属
製の丸棒が実験では良かった。
【0034】ところで、記録紙27には、普通紙、フィ
ルム紙、印字面にコーティングが施されているコート
紙、腰の弱い記録紙、腰の強い記録紙など、多種多様の
ものがある。これらのうち腰が強くて大判サイズの記録
紙を使用した場合、第1位置規制部材12の中央部が紙
の腰に負けて浮き上がろうとする。このように中央部が
浮き上がると第1位置規制部材12と案内レール18と
の平行性が崩れ、記録紙27のうち画像形成領域に位置
する部分27aの平面性を充分に保てない。
【0035】大判サイズ用のインクジェット方式画像形
成装置では第1位置規制部材12の長さが1m程度にな
るので、第1位置規制部材12と案内レール18との平
行性を保つために、第1位置規制部材12を引っ張る力
を強くして中央部の浮き上がりを抑制しても第1位置規
制部材12の浮き上がりを無くすことは不可能に近い。
また、この浮き上がりを無くすために、剛性の高い太い
金属棒で第1位置規制部材12を製造すると、太い分の
スペースが必要となり、大きいサイズのインクジェット
方式画像形成装置になる。
【0036】そこで、本実施形態のプロッタ1には、第
1位置規制部材12の変形を抑制する変形抑制部材30
が備えられている。変形抑制部材30は案内レール18
に平行に延びており、少なくとも1つ以上の変形抑制部
材30がキャリッジ15に取り付けられている。変形抑
制部材30を取り付ける位置は印字ヘッド17になるべ
く近い位置が好ましい。変形抑制部材30の材質として
は、ポリエチレンテレフタレートやフッ素入りナイロン
等の滑り性に優れた材質がよい。また、変形抑制部材3
0を第1位置規制部材12に当接させてもよいし、印字
に悪影響がでない程度の隙間を空けてもよい。実験によ
れば、変形抑制部材30と第1位置規制部材12の隙間
が0.2mまでの場合は印字に悪影響を及ばさないこと
が判明した。
【0037】変形抑制部材30はキャリッジ15の往復
動に伴って第1位置規制部材12の上面を摺動(スライ
ド)する。従って、第1位置規制部材12の例えば中央
部が浮くように変形しようとしても変形抑制部材30が
その変形を抑制し、第1位置規制部材12の変形が抑制
される。この結果、後述するように、記録紙27のうち
画像形成領域に位置する部分27aとインク吐出面28
との間隔を一定に保つことができ、良質の画像を得るこ
とができる。
【0038】再び図4を参照して、第1位置規制部材1
2や変形抑制部材30などの機能を説明する。
【0039】上述したように、記録紙27は、紙搬送コ
ロ9a,9b,9cに押さえられて駆動ローラ11に巻
き付くように矢印C方向から搬送されてくる。紙搬送コ
ロ9cを通過した記録紙27は、第1位置規制部材12
によって上方から表面(上面)を押さえられながら搬送
される。さらに、画像形成領域を通過した記録紙27
は、第2位置規制部材14によって下方から裏面(下
面)を押さえられながら搬送される。従って、紙搬送コ
ロ9cと駆動ローラ11に挟持されると共に排出ローラ
19と拍車20に挟持されて搬送されながら、第1位置
規制部材12で表面を押さえられると共に第2位置規制
部材14で裏面を押さえられて、矢印D方向に搬送され
る。
【0040】この結果、搬送中の記録紙27のうち、イ
ンク吐出面28の前方(印字板13の上方)の画像形成
領域に位置する部分27aは、第1位置規制部材12と
第2位置規制部材14とによって引っ張られる。さら
に、上述したように第1位置規制部材12が変形しよう
としてもその変形が変形抑制部材30によって抑制され
るので、腰が強くて大判サイズの記録紙を使用してもこ
の記録紙に起因する第1位置規制部材12の変形が抑制
される。これにより、記録紙27のうち画像形成領域に
位置する部分27aは、第1位置規制部材12と第2位
置規制部材14とによって均一な力でむら無く引っ張ら
れるので、記録紙27のうち画像形成領域に位置する部
分27aとインク吐出面28との間隔を所定距離に保て
る。しかも、インク吐出口(図示せず)から吐出したイ
ンクが記録紙の部分27aに吸収されてこの部分27a
の繊維が膨張しても、この部分27aは第1位置規制部
材12と第2位置規制部材14とによって均一な力でむ
ら無く引っ張られているので、この部分27aにはほと
んど凹凸が形成されない。このため、コックリングが抑
制されて、良好に印字できることとなる。
【0041】また、ここでは、第1位置規制部材12と
して細線状の部材を使用しているので、ローラを使用し
た場合のように偏心を考慮する必要がない。このため、
設計が容易になるだけでなく、取り付けるためのスペー
スも狭くて済む。また、細線状の部材を装置本体の側板
を利用して引っ張るので細線状部材の直線性を容易に確
保でき、大判サイズの記録紙に印字する場合であっても
記録紙の平面性を容易に確保できる。
【0042】さらに、第1位置規制部材12は細線状部
材で構成されているためスペースをとらないから、第1
位置規制部材12を印字ヘッド17に接近させることが
できる。これにより、第1位置規制部材12と第2位置
規制部材14との距離を短くでき、画像形成領域に位置
する記録紙面を高精度の平面にできるので、良好な画像
を得られる。
【0043】上述した実施形態では、変形抑制部材30
をキャリッジ15に取り付ける構造にしたが、印字ヘッ
ド17に変形抑制部材30を取り付ける構造にしてもよ
い。この場合、記録紙27のうち画像形成領域に位置す
る部分27aをいっそう高精度の平面にできるので、よ
り良好な画像が得られることとなる。また、変形抑制部
材30の構造を、第1位置規制部材12の上面を回転し
ながら摺動する構造にしてもよい。この場合は、変形抑
制部材30と第1位置規制部材12との摺動音を小さく
でき、静かなプロッタ1となる。
【0044】図5、図6を参照して、変形抑制部材30
の他の例を説明する。
【0045】図5は、変形抑制部材40を備えたプロッ
タを示す断面図であり、図6は、変形抑制部材40を拡
大して示す断面図である。図5、図6では、図1から図
4までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号
が付されている。
【0046】他の例の変形抑制部材40は、プロッタ1
の本体フレームに少なくとも1つ以上取り付けられてい
る。変形抑制部材40には、第1位置規制部材12のほ
ぼ上半分を覆う凹部40aが形成されており、第1位置
規制部材12は凹部40aの内面に当接している。ま
た、変形抑制部材40には、第1位置規制部材12の外
周面のうち記録紙搬送方向(矢印D方向)に向いた面に
向き合う先端部40bが形成されている。
【0047】腰の強い大判サイズの記録紙を使用したと
きなどは、記録紙に起因して第1位置規制部材12が浮
き上がって変形しようとすることがある。しかし、第1
位置規制部材12が変形抑制部材40に当接しているの
で、第1位置規制部材12の変形は抑制されて浮き上が
りなどが防止される。また、厚い記録紙を使用したとき
などは、この記録紙と第1位置規制部材12との摩擦が
大きくなり、第1位置規制部材12が搬送方向に撓んで
変形しようとすることがある。しかし、変形抑制部材4
0の先端部40bが第1位置規制部材12を引っ掛ける
ようにして搬送方向の撓みを防止する。
【0048】このように、第1位置規制部材12の変形
が変形抑制部材40によって抑制されるので、記録紙2
7のうち画像形成領域に位置する部分27aは、第1位
置規制部材12と第2位置規制部材14とによって均一
な力でむら無く引っ張られ、この部分27aとインク吐
出面28との間隔を所定距離に保てる。しかも、インク
吐出口(図示せず)から吐出したインクが記録紙の部分
27aに吸収されてこの部分27aの繊維が膨張して
も、この部分27aは第1位置規制部材12と第2位置
規制部材14とによって均一な力でむら無く引っ張られ
ているので、この部分27aにはほとんど凹凸が形成さ
れない。このため、コックリングが抑制されて、良好に
印字できて良質の画像を得ることができる。
【0049】なお、上述したように第1位置規制部材1
2と変形抑制部材40とを当接させてもよいが、印字さ
れた画像に悪影響が無い範囲で、第1位置規制部材12
が下方に撓むように変形抑制部材40を第1位置規制部
材12に押し付けてもよいし、また、第1位置規制部材
12と凹部40aの内面とに僅かな隙間が空くように変
形抑制部材40を配置してもよい。実験では、第1位置
規制部材12が下方に撓む量は0.2mm以下が良い。
また、第1位置規制部材12の上面と凹部40aの底面
との隙間も0.2mm以下が良い。
【0050】また、紙搬送コロ9cは上搬送コロ支持板
(本発明にいう保持部材の一例である)10に回転自在
に保持されているが、この上搬送コロ支持板10に変形
抑制部材40を取り付けてもよい。この場合、上搬送コ
ロ支持板10と変形抑制部材40を一体成形すると、コ
ストダウンになる。また、変形抑制部材40と上搬送コ
ロ支持板10を一体成形することによって、部品公差
上、積み重なる部品が減るので、変形抑制部材40を高
精度に位置決めできる。しかも、紙搬送コロ9cと変形
抑制部材40との位置関係は記録紙の厚さに関係無く常
に一定に保たれる。
【0051】また、変形抑制部材40の少なくとも一部
が、弾性的に変形する弾性体からなるものである場合
は、変形抑制部材40を設計称呼値よりも少しだけ強く
第1位置規制部材12に押し付けてもよい。この場合、
この押し付ける強さや、弾性体の弾性力は、使用される
記録紙に基づいて決定することが好ましい。このように
すると、厳しい部品精度を要求される部品が少なくなる
のでコストダウンになる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット方式画像形成装置によれば、記録紙が第1搬送部
材及び第2搬送部材に挟持されながら搬送され、第1搬
送部材と画像形成領域との間で第1位置規制部材によっ
て記録紙の表面が押さえられると共に、画像形成領域と
第2搬送部材との間で第2位置規制部材によって記録紙
の両面のうちのいずれか一方の面が押さえられる。ま
た、記録紙の腰の強さなどに起因して第1位置規制部材
が変形しても、この変形が変形抑制部材によって抑制さ
れる。この結果、搬送中の記録紙のうち画像形成領域に
位置する部分が確実に引っ張られて、記録紙のうち画像
形成領域に位置する部分とインク吐出面との間隔が所定
距離に保たれる。また、インク吐出面から吐出したイン
クが記録紙に吸収されて記録紙の繊維が膨張しても、記
録紙は第1位置規制部材と第2位置規制部材とによって
均一な力でむら無く引っ張られているので、繊維の膨張
による凹凸がほとんど形成されない。このため、コック
リングが抑制されて、良好に印字できて画像を向上させ
ることができる。
【0053】ここで、変形抑制部材が、第1位置規制部
材の上面を摺動するものである場合は、変形抑制部材を
比較的簡易な構成にできる。
【0054】また、変形抑制部材が、キャリッジに取り
付けられたものである場合は、部品点数を少なくでき、
部品精度の厳しい部品が少なくなるので、コストダウン
を図れる。
【0055】さらに、変形抑制部材が、印字ヘッドに取
り付けられたものである場合は、記録紙のうち画像形成
領域に位置する部分をいっそう高精度の平面にでき、さ
らに画質を向上できる。
【0056】さらにまた、変形抑制部材が、第1位置規
制部材の上面を回転しながら摺動するものである場合
は、変形抑制部材が回転するので、第1位置規制部材の
上面を摺動する際に生じる音を小さくでき、静かなイン
クジェット方式画像形成装置が得られる。
【0057】さらにまた、変形抑制部材が、第1位置規
制部材に当接している、もしくは所定の隙間を保ってい
るものである場合は、部品精度を緩やかにできるので製
造上都合が良い。
【0058】さらにまた、インクジェット方式画像形成
装置が第1搬送部材を保持する保持部材を備え、変形抑
制部材が、保持部材に固定されたものである場合は、変
形抑制部材と保持部材を一体成形できるのでコストダウ
ンになる。
【0059】さらにまた、変形抑制部材が、第1位置規
制部材が記録紙搬送方向及び上方に変形することを抑制
するものである場合は、厚い記録紙などを使用したとき
にこの厚い記録紙と第1位置規制部材との摩擦が大きく
なり、第1位置規制部材が搬送方向に撓んで変形しよう
とすることがあるが、この搬送方向の撓みが防止されて
記録紙の平面性が保たれるので、いっそう画質が向上す
る。
【0060】さらにまた、変形抑制部材の少なくとも一
部が、弾性的に変形する弾性体からなるものである場合
は、変形抑制部材を設計称呼値よりも少し強く第1位置
規制部材に押し付けるように製造しても第1位置規制部
材の変形を抑制できるので、厳しい部品精度を要求され
る部品が少なくなるのでコストダウンになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット方式画像形成装置の一
実施形態であるプロッタの概略構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のプロッタを切り欠いて記録紙の挿入から
排出までの経路を示す斜視図である。
【図3】図1のプロッタの印字部を示す斜視図である。
【図4】図1のプロッタの画像形成領域の周辺を拡大し
て示す断面図である。
【図5】他の例の変形抑制部材を備えたプロッタを示す
断面図である。
【図6】図5に示す変形抑制部材を拡大して示す断面図
である。
【符号の説明】
1 プロッタ 9a,9b,9c 紙搬送コロ 11 駆動ローラ 12 第1位置規制部材 14 第2位置規制部材 15 キャリッジ 17 印字ヘッド 19 排出ローラ 20 拍車 27 記録紙 30,40 変形抑制部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪妻 権介 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 清原 直樹 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 (72)発明者 行方 清一 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するインク吐出面が形成さ
    れた印字ヘッドと、該印字ヘッドを搭載して所定方向に
    往復動するキャリッジとを備え、前記所定方向に交差す
    る方向に記録紙を搬送し、該記録紙のうち、前記インク
    吐出面の前方の画像形成領域に位置する部分に、前記イ
    ンク吐出面からインクを吐出させて画像を形成するイン
    クジェット方式画像形成装置において、 前記画像形成領域よりも記録紙搬送方向上流側に配置さ
    れた、記録紙を挟持しながら搬送する第1搬送部材と、 前記画像形成領域よりも記録紙搬送方向下流側に配置さ
    れた、記録紙を挟持しながら搬送する第2搬送部材と、 記録紙の表面を押さえて該記録紙の位置を規制する、前
    記第1搬送部材と前記第2搬送部材との間に張られた線
    状の第1位置規制部材と、 該第1位置規制部材の変形を抑制する変形抑制部材と、 記録紙の両面のうちのいずれか一方の面を押さえて該記
    録紙の位置を規制することにより、前記第1位置規制部
    材と協動して、記録紙のうち前記画像形成領域に位置す
    る部分を引っ張ると共にこの部分と前記インク吐出面と
    の間隔を所定距離に保つ、前記画像形成領域と前記第2
    搬送部材との間に配置された第2位置規制部材とを備え
    たことを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変形抑制部材は、 前記第1位置規制部材の上面を摺動するものであること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット方式画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記変形抑制部材は、 前記キャリッジに取り付けられたものであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のインクジェット方式画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記変形抑制部材は、 前記印字ヘッドに取り付けられたものであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のインクジェット方式画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記変形抑制部材は、 前記第1位置規制部材の上面を回転しながら摺動するも
    のであることを特徴とする請求項1,2,3,又は4に
    記載のインクジェット方式画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記変形抑制部材は、 前記第1位置規制部材に当接している、もしくは所定の
    隙間を保っているものであることを特徴とする請求項
    1,3,又は4に記載のインクジェット方式画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1搬送部材を保持する保持部材を
    備え、 前記変形抑制部材は、前記保持部材に固定されたもので
    あることを特徴とする請求項1又は6に記載のインクジ
    ェット方式画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記変形抑制部材は、 前記第1位置規制部材が記録紙搬送方向及び上方に変形
    することを抑制するものであることを特徴とする請求項
    6又は7に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記変形抑制部材の少なくとも一部は、 弾性的に変形する弾性体からなるものであることを特徴
    とする請求項6,7,又は8に記載のインクジェット方
    式画像形成装置。
JP22625497A 1997-08-22 1997-08-22 インクジェット方式画像形成装置 Pending JPH1158706A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6702413B2 (en) 2000-11-16 2004-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head, liquid discharge apparatus, and IC package structure
CN105173836A (zh) * 2015-09-08 2015-12-23 嘉兴市耀阳新材料科技有限公司 一种薄膜传送固定机构

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US6702413B2 (en) 2000-11-16 2004-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Liquid discharge head, liquid discharge apparatus, and IC package structure
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