JPH1158320A - 卓上切断機 - Google Patents

卓上切断機

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Publication number
JPH1158320A
JPH1158320A JP21631197A JP21631197A JPH1158320A JP H1158320 A JPH1158320 A JP H1158320A JP 21631197 A JP21631197 A JP 21631197A JP 21631197 A JP21631197 A JP 21631197A JP H1158320 A JPH1158320 A JP H1158320A
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JP
Japan
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cutting
dust collection
saw blade
circular saw
cut
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Application number
JP21631197A
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English (en)
Inventor
Shinji Ohama
伸司 大浜
Tatsuya Akamatsu
達也 赤松
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 丸鋸本体の鋸刃による被切断材の切断によっ
て生じた切断屑を集塵ガイド内に効率的に誘導させ、特
に、異なる厚さの被切断材を切断する際にも、先行技術
におけるような集塵ガイドの取付け角度の変更を行なう
ことなく、集塵効率を高めることが可能な卓上切断機を
提供する。 【解決手段】 ベース1と、ベース1側に取り付けら
れ、切断待機位置及び切断完了位置間を揺動可能な鋸刃
9を有する丸鋸本体3と、鋸刃9による被切断材23
a、23bの切断によって生じた切断屑を集塵するため
に丸鋸本体3に設けられ、丸鋸本体3の鋸刃9に向けら
れた開口13aを有する集塵ガイド13とを備えた卓上
切断機において、鋸刃9による被切断材23a、23b
の切断中に、鋸刃9の周縁に対応する円と被切断材23
a、23bの上面との接点Pよりも、鋸刃9の回転方向
に関して下流側において、接点Pにおける上記円の接線
Tが、集塵ガイド13の開口13a内に位置するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋸刃による被切断
材の切断によって生じた切断屑を集塵するための集塵ガ
イドを備えた卓上切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、卓上切断機は、ベースと、丸鋸本
体とからなっており、この丸鋸本体は、上方位置(即
ち、切断待機位置)及び下方位置(即ち、切断完了位
置)間を鋸刃の平面に沿って揺動可能に構成されてい
る。
【0003】近年では、このような切断機に関して、丸
鋸本体の鋸刃による被切断材の切断によって生じた切断
屑を集塵するための集塵ガイドを備えた卓上切断機が提
案されている。例えば、特開平8−323706号公報
は、丸鋸本体における鋸刃の後方に、切断屑の排出口を
設け、更に、その排出口への切断屑を誘導し、前後方向
へ任意に角度変更可能な筒体、即ち、集塵ガイドを設け
た卓上切断機を開示している(以下、「先行技術」とい
う)。
【0004】先行技術の卓上切断機によれば、厚さの異
なる被切断材を切断する際に、その厚さに応じて、集塵
ガイドの取付け角度を適切に変更することによって、比
較的効率良く集塵することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術の卓上切断機においては、被切断材の厚さに
応じて、被切断材を切断する毎に集塵ガイドの取付け角
度を変更しなければならず、このような集塵ガイドの取
付け角度の変更は煩雑であり、これによって、切断作業
を効率的に行なうことが困難であった。
【0006】更に、先行技術の卓上切断機において、集
塵ガイドの取付け角度が適切に変更されていない場合に
は、切断屑は集塵ガイド内に適切に誘導されることな
く、被切断材上又はその付近に飛散し、その結果、切断
完了後に、大掛りな清掃作業を余儀なくされる。
【0007】又、鋸刃によって被切断材を切断する際
に、切断屑の飛散方向は、その切込み深さに応じて変化
する。従って、厚さの厚い木材等を切断する場合には、
切断屑の飛散方向も大きく変化し、先行技術におけるよ
うに取付け角度が変更可能な集塵ガイドを設けても、切
断開始時から切断完了時に至る切断工程全体を通して、
切断屑を集塵ガイド内に誘導させることは困難であり、
切断屑の一部は集塵されずに、被切断材上又はその付近
に飛散し、その結果、切断完了後に、大掛りな清掃作業
を余儀なくされる。
【0008】又、先行技術においては、切断屑が集塵ガ
イド内に誘導されても、切断屑が集塵通路内を入側から
出側に円滑に流れることなく、切断屑の一部が集塵通路
の入り口から落下し、上述した場合と同様に、切断完了
後に、大掛かりな清掃作業を余儀なくされる虞があっ
た。
【0009】従って、本発明の目的は、丸鋸本体の鋸刃
による被切断材の切断によって生じた切断屑を集塵ガイ
ド内に効率的に誘導させ、特に、異なる厚さの被切断材
を切断する際にも、先行技術におけるような集塵ガイド
の取付け角度の変更を行なうことなく、集塵効率を高め
ることが可能な卓上切断機を提供することにある。
【0010】更に、本発明の他の目的は、集塵ガイド内
に導入された切断屑を、新たな動力源を設けることな
く、集塵通路内を入側から出側に円滑に流し、集塵効率
を著しく向上させることが可能な卓上切断機を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、ベ
ース(1)と、前記ベース(1)側に取り付けられ、切
断待機位置及び切断完了位置間を揺動可能な鋸刃(9)
を有する丸鋸本体(3)と、前記鋸刃(9)による被切
断材(23a、23b)の切断によって生じた切断屑を
集塵するために前記丸鋸本体(3)に設けられ、前記丸
鋸本体(3)の鋸刃(9)に向けられた開口(13a)
を有する集塵ガイド(13)とを備えた卓上切断機にお
いて、前記鋸刃(9)による被切断材(23a、23
b)の切断中に、前記鋸刃(9)の周縁に対応する円と
被切断材(23a、23b)の上面との接点(P)より
も、前記鋸刃(9)の回転方向に関して下流側におい
て、前記接点(P)における前記円の接線(T)が、前
記集塵ガイド(13)の前記開口(13a)内に位置す
るように構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項2の本発明は、請求項1の卓上切断
機において、前記丸鋸本体(3)は、前記ベース(1)
側に取り付けられたドライブユニット(10a)と、前
記ドライブユニット(10a)に動力伝達機構を介して
接続され、且つ、前記ドライブユニット(10a)に揺
動可能に取り付けられた、前記鋸刃(9)を含む切断ユ
ニット(10b)とからなっており、前記集塵ガイド
(13)は、前記ドライブユニット(10a)に取り付
けられた固定ガイド(14)と、前記固定ガイド(1
4)と協同して集塵通路(16)を形成するように、前
記切断ユニット(10b)に取り付けられた可動ガイド
(15)とからなっていることを特徴としている。
【0013】請求項3の本発明は、丸鋸本体(3)と、
前記丸鋸本体(3)における鋸刃(9)による被切断材
(23a、23b)の切断によって生じた切断屑を集塵
するために、前記丸鋸本体(3)に形成された集塵通路
(16)とを備えた卓上切断機において、前記丸鋸本体
(3)におけるモータの冷却ファンの回転によって生ず
る冷却風の一部を、前記集塵通路(16)内に、その入
側から出側に向けて流すことを特徴としている。
【0014】以下、本発明の実施形態を示す図面に対応
付けて本発明を説明する。但し、本発明は図示の形態に
限定されない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を参照して本
発明の一実施形態を説明する。
【0016】本発明の実施形態にかかる卓上切断機は、
ベース1と、丸鋸本体3と、丸鋸本体3を前後方向に移
動可能にベース1に取り付けるためのリンク機構Lと、
マイターロック機構4と、ベベルロック機構6と、傾動
停止機構(図示せず)と、集塵ガイド13とからなる基
本構成を有している。
【0017】ベース1は、4本の脚部1aを有してお
り、その中央の位置に円形状のターンテーブル載置部分
を備えている。ベース1にはフェンス22が固定されて
おり、このフェンス22に木材等の被切断材23a、2
3bを当接させることによって、その位置決めが行なわ
れる。ベース1は、そのターンテーブル載置部分に載置
されるターンテーブル2を備えている。
【0018】ターンテーブル2は、図1乃至図4に示す
ように、上記ベース1のターンテーブル載置部分上に載
置され垂直方向に伸びる支軸5を介してベース1に回動
可能に取り付けられた円形状部分2aと、この円形状部
分2aの一端部に一体的に形成された矩形状部分2bと
からなっている。このように構成されたターンテーブル
2の上面には、矩形状部分2bの長さ方向に沿って、一
対の刃口板(図示せず)が間隔をあけて平行に取り付け
られており、被切断材23a、23bを切断する際に、
これ等一対の刃口板間に鋸刃9の先端を挿入することが
できる。
【0019】ターンテーブル2の円形状部分2aにおい
て、矩形状部分2bが形成された側と反対側の位置に
は、ブラケット8が水平方向に伸びる支軸7を介して回
動可能に取り付けられている(図1乃至図4参照)。
【0020】上述したベース1におけるターンテーブル
載置部分の周囲の一部には、ベース1に対するターンテ
ーブル2の角度を表示するための角度目盛(図示せず)
が設けられている。
【0021】丸鋸本体3は、フレーム19に取り付けら
れ、鋸刃9を回転させるためのモータ(図示せず)を内
蔵した本体部分、即ち、ドライブユニット10aと、こ
のドライブユニット10aに支軸10cを介して揺動可
能に取り付けられ、鋸刃9を回転可能に支持する可動部
分、即ち、切断ユニット10bとからなっている。この
切断ユニット10bには、第1ハンドル3a及び第2ハ
ンドル3bが設けられている。勿論、鋸刃9は、ドライ
ブユニット10aに内蔵されたモータの出力軸に動力伝
達機構(図示せず)を介して連結されている。
【0022】リンク機構Lは、一対のリンク、即ち、前
方リンク11と、後方リンク12とからなっている。前
方リンク11の下部は、ブラケット8に回動可能に支持
され、その上部は、丸鋸本体3を固定しているフレーム
19に回動可能に支持されている。後方リンク12は、
前方リンク11と重なるように配置され、後方リンク1
2の下部は、前方リンク11と同様に、ブラケット8に
回動可能に支持され、その上部は、上記フレーム19に
回動可能に支持されている。従って、丸鋸本体3は、前
方リンク11及び後方リンク12によって、これ等が許
容する所定ストロークの範囲内において、前後方向に移
動可能である。
【0023】上述したターンテーブル2を備えたベース
1と、リンク機構Lとの組合せを採用することにより、
丸鋸本体3は、ターンテーブル2と共に支軸5(図1乃
至図4参照)を中心として水平面に沿って回動可能であ
る一方、ターンテーブル2とは独立して、支軸7を中心
として垂直面に沿って回動可能であり、更に、この丸鋸
本体3は、このような回動範囲内の任意の位置におい
て、鋸刃9と同一平面に沿って、リンク機構Lによって
許容された所定ストロークの範囲内で、前後方向に移動
可能である。即ち、丸鋸本体3は、切断待機位置及び切
断完了位置間を鋸刃9の平面に沿って移動可能であると
共に、鋸刃9の平面と直交する平面に沿って傾動可能で
ある。
【0024】上述から明らかなように、鋸刃9を垂直
に維持し、このように垂直に維持された鋸刃9が、フェ
ンス22に対する被切断材23a、23bの当接面と直
交するように、被切断材23a、23bの取付け位置を
保持した状態で、鋸刃9をその平面方向に移動させれ
ば、被切断材23a、23bを真っ直ぐに切断すること
ができ、鋸刃9を垂直に維持し、このように垂直に維
持された鋸刃9が、フェンス22に対する被切断材23
a、23bの当接面と直交しないように、被切断材23
a、23bの取付け位置を保持した状態で、鋸刃9をそ
の平面方向に移動させれば、被切断材23a、23bそ
の平面において斜めに切断することができ、鋸刃9を
垂直線に対して傾斜した状態に維持し、このように傾斜
した状態に維持された鋸刃9が、フェンス22に対する
被切断材23a、23bの当接面と直交するように、被
切断材23a、23bの取付け位置を保持した状態で、
鋸刃9をその平面方向に移動させれば、被切断材23
a、23bをその側面において斜めに切断することがで
き、更に、鋸刃9及び被切断材23a、23b14の
上述した配置を任意に組み合わせることによって、それ
ぞれの組合せにかかる切断パターンに従った切断が可能
である。
【0025】マイターロック機構4は、ターンテーブル
2のベース1への固定及び解除を行なうもので、この操
作を行なうためのマイターロック操作ハンドル4aが、
図1乃至図4に示すように、ターンテーブル2の前面側
に配置されている。
【0026】ベベルロック機構6は、丸鋸本体3の傾動
の固定及び解除を行なうもので、この操作を行なうため
のベベルロック操作ハンドル6aが、図1乃至図4に示
すように、ターンテーブル2の前面側に配置されてい
る。
【0027】傾動停止機構(図示せず)は、丸鋸本体3
が一方から他方に傾動する際に、鋸刃9が垂直に位置し
たときに、丸鋸本体3の傾動を停止するためのもので、
この操作を行なうための傾動停止操作ハンドル(図示せ
ず)がターンテーブル2の前面側に配置されている。
【0028】集塵ガイド13は、図1乃至図4に示すよ
うに、固定ガイド14と、可動ガイド15とからなって
いる。この固定ガイドは、入口から出口に向かって有効
面積が次第に小さくなるように筒状に形成されたもの
で、開口13aを鋸刃9に向けるようにしてドライブユ
ニット10aに取り付けられている。一方、可動ガイド
15は、切断ユニット10bのセフティガード20の後
部に、鋸刃9を挟むようにして、一体的に形成されてお
り、湾曲したガイド面15aを有している。
【0029】この可動ガイド15は、切断ユニット10
bと共に支軸10cを中心として揺動可能であり、図1
に示すように、丸鋸本体3の切断ユニット10bが切断
開始状態に置かれているときには、可動ガイド15の後
方部分は、固定ガイド14の前方部分と僅かな領域で重
なり合っており、一方、図2に示すように、丸鋸本体3
の切断ユニット10bが切込み終了状態に置かれている
ときには、可動ガイド15の後方部分は、固体ガイド1
4の前方部分内に完全に収容される。このように、可動
ガイド15は、丸鋸本体3が揺動範囲内のどの位置に置
かれているときであっても、固定ガイド14と協同して
集塵通路16を形成する。
【0030】上述したように、集塵ガイド13は、固定
ガイド14と、可動ガイド15とからなっているが、鋸
刃9による被切断材23a、23bの切断中に、鋸刃9
の周縁に対応する円と被切断材23a、23bの上面と
の接点Pよりも、鋸刃9の回転方向(図1及び図2にお
ける矢印A方向)に関して下流側において、上記接点P
における上記円の接線Tが、集塵ガイド13の開口13
a内に位置するように構成されている。このように構成
することによって、丸鋸本体3の鋸刃9による被切断材
23a、23bの切断によって生じた切断屑を集塵ガイ
ド14内に効率的に誘導させ、特に、異なる厚さの被切
断材を切断する際にも、先行技術におけるような集塵ガ
イドの取付け角度の変更を行なうことなく、集塵効率を
高めることが可能になる。
【0031】本発明の実施形態にかかる卓上切断機にお
いては、更に、丸鋸本体3におけるモータの冷却ファン
の回転によって生ずる冷却風の一部を、集塵通路16内
に、その入側から出側に向けて流すという特別な構造が
採用されている。
【0032】即ち、本発明の卓上切断機においては、図
6に示すように、ドライブユニット10aのモータハウ
ジング17の下方部分が上述した集塵ガイド13の固定
ガイド14に連通されており、この連通部分に、複数枚
のディフレクタ18が配置されている。この複数枚のデ
ィフレクタ18は、モータハウジング17内に収容され
たモータの冷却ファンの回転によって生ずる冷却風の一
部を、集塵通路16内に、その入側から出側に向けて流
す作用を有している。
【0033】このような構造を採用することによって、
集塵ガイド13内に導入された切断屑を、新たな動力源
を設けることなく、集塵通路16内を入側から出側に円
滑に流し、集塵効率を著しく向上させることが可能にな
る。
【0034】本発明の上述した実施形態においては、モ
ータハウジング17内に収容されたモータの冷却ファン
の回転によって生ずる冷却風の一部を、集塵通路16内
に、その入側から出側に向けて流すために、複数枚のデ
ィフレクタ18が上述したように配置されているが、こ
の構造に限定されるものではない。例えば、モータを、
その出力軸が集塵通路16と直交する方向に向けられる
ように配置する場合には、冷却ファンの回転によって生
ずる冷却風の一部を効率良く集塵通路16内に流すため
に、モータハウジング17の形状を変更して、その中
に、上述したディフレクタ18の作用を有する隔壁を形
成してもよい。
【0035】次に、本発明の上述した卓上切断機を用い
て、被切断材としての木材からなる厚板23aを切断す
る場合の集塵作用について、図1乃至図3を参照して以
下に説明する。
【0036】先ず、丸鋸本体3をターンテーブル2の手
前側に引き寄せ、この状態で丸鋸本体3の切断ユニット
10bを下方に押し付けることによって厚板23aは切
断されるが、図1に示すように、切断ユニット10bが
切断開始状態に置かれているときには、鋸刃9の周縁に
対応する円と厚板23aの上面との接点Pよりも、鋸刃
9の回転方向(図1における矢印A方向)に関して下流
側において、上記接点Pにおける上記円の接線Tと、上
記厚板23aの上面との間の角度は、比較的小さく、そ
の結果、切断屑は厚板23aの上面に関して小さい角度
で飛散する。このような状態において、可動ガイド15
の後方部分は、固定ガイド14の前方部分と僅かな領域
で重なり合っており、しかも、上記接点Pにおける上記
円の接線Tが、集塵ガイド13の開口13a内に位置す
るように構成されているので、切断開始状態において、
切断屑は、集塵ガイド13の開口13a内に確実に誘導
される。
【0037】切断ユニット10bの下方への押付けを継
続して、厚板23aの切込み量が増加すると、上述した
接線Tと、上記厚板23aの上面との間の角度も増加
し、厚板23aの垂直方向の切込みが終了した時点で、
その角度が最大になる(図2参照)。その結果、切断屑
は厚板23aの上面に関して大きい角度で飛散ずる。こ
のとき、可動ガイドは切断ユニット10bと共に揺動し
て、可動ガイド15の後方部分は、固体ガイド14の前
方部分内に完全に収容され、しかも、上記接点Pにおけ
る上記円の接線Tが、集塵ガイド13の開口13a内に
位置するように構成されているので、切込み終了状態に
おいても、切断屑は、集塵ガイド13の開口13a内に
確実に誘導される。
【0038】その後、厚板23aをその幅方向に切断す
るために、切断ユニット10bの下方への押付けを維持
した状態で、この切断ユニット10bをターンテーブル
2の後方側に移動させるが、このような切断ユニット1
0bの移動中において、接線Tと厚板23aの上面との
間の角度は、上述した切込み終了状態における接線Tと
厚板23aの上面との間の角度を超えることはない。
【0039】従って、厚板23aを切断する場合には、
切断開始状態から切断完了状態に至るまで、接線Tと厚
板23aの上面との間の角度は大きく変化するが、切断
屑は、上述したように、集塵ガイド13の開口13a内
に確実に誘導される。
【0040】次に、本発明の上述した卓上切断機を用い
て、被切断材としての木材からなる薄板23bを切断す
る場合の集塵作用について、図4を参照して以下に説明
する。
【0041】先ず、丸鋸本体3をターンテーブル2の手
前側に引き寄せ、この状態で丸鋸本体3の切断ユニット
10bを下方に押し付けることによって薄板23bは切
断されるが、切断ユニット10bが切断開始状態に置か
れているときには、厚板23aの切断の場合と同様に、
鋸刃9の周縁に対応する円と厚板23aの上面との接点
Pよりも、鋸刃9の回転方向に関して下流側において、
上記接点Pにおける上記円の接線Tと、上記薄板23b
の上面との間の角度は、比較的小さく、その結果、切断
屑は薄板23bの上面に関して小さい角度で飛散する。
このような状態において、可動ガイド15の後方部分
は、固定ガイド14の前方部分と僅かな領域で重なり合
っており、しかも、上記接点Pにおける上記円の接線T
が、集塵ガイド13の開口13a内に位置するように構
成されているので、切断開始状態において、切断屑は、
集塵ガイド13の開口13a内に確実に誘導される。
【0042】切断ユニット10bの下方への押付けを継
続して、薄板23bの切込み量が増加すると、上述した
接線Tと、上記薄板23bの上面との間の角度も増加
し、薄板23bの垂直方向の切込みが終了した時点で、
その角度が最大になる(図4参照)。しかしながら、薄
板23bの場合には、厚板23aと比して厚さが著しく
小さいことから、接線Tと薄板23bの上面との間の角
度の最大値も、厚板23aの場合よりも小さい。
【0043】その結果、切断屑は薄板23bの上面に関
して、厚板23aの場合よりも小さいものの、比較的大
きい角度で飛散ずる。このとき、可動ガイドは切断ユニ
ット10bと共に揺動して、可動ガイド15の後方部分
は、固体ガイド14の前方部分内に完全に収容され、し
かも、上記接点Pにおける上記円の接線Tが、集塵ガイ
ド13の開口13a内に位置するように構成されている
ので、切込み終了状態においても、切断屑は、集塵ガイ
ド13の開口13a内に確実に誘導される。
【0044】その後、薄板23bをその幅方向に切断す
るために、切断ユニット10bの下方への押付けを維持
した状態で、この切断ユニット10bをターンテーブル
2の後方側に移動させるが、このような切断ユニット1
0bの移動中において、接線Tと薄板23bの上面との
間の角度は、上述した切込み終了状態における接線Tと
薄板23bの上面との間の角度を超えることはない。
【0045】従って、薄板23bを切断する場合には、
切断開始状態から切断完了状態に至るまで、接線Tと厚
板23aの上面との間の角度は、厚板23aの場合より
も小さく変化し、切断屑は、上述したように、集塵ガイ
ド13の開口13a内に確実に誘導される。
【0046】上述した厚板23a及び薄板23bの切断
作業中においては、丸鋸本体3におけるモータの冷却フ
ァンの回転によって生ずる冷却風の一部が、集塵通路1
6内に、その入側から出側に向かって流れるため、上述
したように集塵ガイド13の開口13a内に誘導された
切断屑は、この冷却風によって集塵通路16の入側から
出側に流され、その結果、集塵効率が著しく向上する。
【0047】本発明の上述した実施形態にかかる卓上切
断機は、ベース1と、丸鋸本体3と、リンク機構Lと、
マイターロック機構4と、ベベルロック機構6と、傾動
停止機構(図示せず)と、集塵ガイド13とからなる基
本構成を有しているものとして説明したが、本発明の卓
上切断機は、少なくともベース1と、丸鋸本体3と、集
塵ガイド13とからなる基本構成を有していればよく、
他の構成要素、即ち、リンク機構L、マイターロック機
構4、ベベルロック機構6及び傾動停止機構(図示せ
ず)を省略してもよい。
【0048】又、丸鋸本体3は、フレーム19に取り付
けられ、鋸刃9を回転させるためのモータ(図示せず)
を内蔵したドライブユニット10aと、このドライブユ
ニット10aに支軸10cを介して揺動可能に取り付け
られ、鋸刃9を回転可能に支持する切断ユニット10b
とからなっているものとして説明したが、モータ及び鋸
刃9が1つのユニットとして構成された丸鋸本体3を、
切断待機位置及び切断完了位置間を揺動可能なようにベ
ース1に取り付けることも可能である。その場合には、
可動ガイド15を設ける必要はない。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、請求項1
に記載したように、ベースと、前記ベース側に取り付け
られ、切断待機位置及び切断完了位置間を揺動可能な鋸
刃を有する丸鋸本体と、前記鋸刃による被切断材の切断
によって生じた切断屑を集塵するために前記丸鋸本体に
設けられ、前記丸鋸本体の鋸刃に向けられた開口を有す
る集塵ガイドとを備えた卓上切断機において、前記鋸刃
による被切断材の切断中に、前記鋸刃の周縁に対応する
円と被切断材の上面との接点よりも、前記鋸刃の回転方
向に関して下流側において、前記接点における前記円の
接線が、前記集塵ガイドの前記開口内に位置するように
構成されているので、丸鋸本体の鋸刃による被切断材の
切断によって生じた切断屑を集塵ガイド内に効率的に誘
導させ、特に、異なる厚さの被切断材を切断する際に
も、先行技術におけるような集塵ガイドの取付け角度の
変更を行なうことなく、集塵効率を高めることができ
る。
【0050】又、請求項2に記載したように、請求項1
の卓上切断機において、丸鋸本体を、ベース側に取り付
けられたドライブユニットと、ドライブユニットに動力
伝達機構を介して接続され、且つ、ドライブユニットに
揺動可能に取り付けられた、鋸刃を含む切断ユニットと
から構成し、集塵ガイドを、ドライブユニットに取り付
けられた固定ガイドと、固定ガイドと協同して集塵通路
を形成するように、切断ユニットに取り付けられた可動
ガイドとから構成すれば、可動ガイドが切断ユニットと
共に揺動して、切断屑を集塵通路の開口内に確実に誘導
するので、切断ユニットの揺動に起因する集塵効率の低
下を防止することができる。
【0051】又、請求項3に記載したように、丸鋸本体
と、前記丸鋸本体における鋸刃による被切断材の切断に
よって生じた切断屑を集塵するために、前記丸鋸本体に
形成された集塵通路とを備えた卓上切断機において、前
記丸鋸本体におけるモータの冷却ファンの回転によって
生ずる冷却風の一部を、前記集塵通路内に、その入側か
ら出側に向けて流すように構成されているので、集塵ガ
イド内に導入された切断屑を、新たな動力源を設けるこ
となく、集塵通路内を入側から出側に円滑に流し、集塵
効率を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の卓上切断機の厚板の切断開
始直後における正面図。
【図2】本発明の実施形態の卓上切断機の厚板の切込み
終了状態における正面図。
【図3】本発明の実施形態の卓上切断機の厚板の切断完
了状態における正面図。
【図4】本発明の実施形態の卓上切断機の薄板の切断開
始直後における正面図。
【図5】図2のV−V線断面図。
【図6】本発明の実施形態の卓上切断機における集塵通
路の拡大断面図。
【符号の説明】
1:ベース 3:丸鋸本体 9:鋸刃 10a:ドライブユニット 10b:切断ユニット 13:集塵ガイド 13a:開口 14:固定ガイド 15:可動ガイド 16:集塵通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、前記ベース側に取り付けら
    れ、切断待機位置及び切断完了位置間を揺動可能な鋸刃
    を有する丸鋸本体と、前記鋸刃による被切断材の切断に
    よって生じた切断屑を集塵するために前記丸鋸本体に設
    けられ、前記丸鋸本体の鋸刃に向けられた開口を有する
    集塵ガイドとを備えた卓上切断機において、 前記鋸刃による被切断材の切断中に、前記鋸刃の周縁に
    対応する円と被切断材の上面との接点よりも、前記鋸刃
    の回転方向に関して下流側において、前記接点における
    前記円の接線が、前記集塵ガイドの前記開口内に位置す
    るように構成されていることを特徴とする卓上切断機。
  2. 【請求項2】 前記丸鋸本体は、前記ベース側に取り付
    けられたドライブユニットと、前記ドライブユニットに
    動力伝達機構を介して接続され、且つ、前記ドライブユ
    ニットに揺動可能に取り付けられた、前記鋸刃を含む切
    断ユニットとからなっており、 前記集塵ガイドは、前記ドライブユニットに取り付けら
    れた固定ガイドと、前記固定ガイドと協同して集塵通路
    を形成するように、前記切断ユニットに取り付けられた
    可動ガイドとからなっていることを特徴とする請求項1
    に記載した卓上切断機。
  3. 【請求項3】 丸鋸本体と、前記丸鋸本体における鋸刃
    による被切断材の切断によって生じた切断屑を集塵する
    ために、前記丸鋸本体に形成された集塵通路とを備えた
    卓上切断機において、 前記丸鋸本体におけるモータの冷却ファンの回転によっ
    て生ずる冷却風の一部を、前記集塵通路内に、その入側
    から出側に向けて流すことを特徴とする卓上切断機。
JP21631197A 1997-08-11 1997-08-11 卓上切断機 Pending JPH1158320A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1714724A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-25 BLACK & DECKER INC. Dust collector for a chop saw

Cited By (4)

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US8069761B2 (en) 2005-04-18 2011-12-06 Black & Decker Inc. Dust collector

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