JPH115796A - インダセン誘導体 - Google Patents

インダセン誘導体

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JPH115796A
JPH115796A JP10151781A JP15178198A JPH115796A JP H115796 A JPH115796 A JP H115796A JP 10151781 A JP10151781 A JP 10151781A JP 15178198 A JP15178198 A JP 15178198A JP H115796 A JPH115796 A JP H115796A
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group
ion
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moiety
compound
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Application number
JP10151781A
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English (en)
Inventor
Otto S Wolfbeis
エス ヴォルフバイス オットー
Joerg Daub
ダオプ イェールク
Thomas Gareis
ガライス トーマス
Matthias Kollmannsberger
コルマンスベルゲル マッティーアス
Stefan Heinl
ハインル シュテファン
Tobias Werner
ヴェルネル トビアス
Christian Huber
フベル クリスチアン
Andrei Boila-Goeckel
ボイラーゲーケル アンドレイ
Marco Jean Pierre Leiner
ジャン ピエール ライナー マルコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AVL Medical Instruments AG
Original Assignee
AVL Medical Instruments AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic System
    • C07F5/02Boron compounds
    • C07F5/022Boron compounds without C-boron linkages
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ(金属)イオン測定のための発光指
示薬として有用な化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I) を有するインダセン誘導
体。式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 及びR
7 のうち1つの基はイオン取り込み部分を表し、残りの
基はそれぞれ独立して水素、親油あるいは親水基、又は
ポリマーあるいは生体分子に結合する反応性基であり、
また、R2 はR3 と共に芳香環系を形成し、R5 はR6
と共に芳香環系を形成していてもよい。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状媒体、特に水
性媒体中のカチオン、特にアルカリ(金属)イオンを測
定するための発光指示薬として有用なインダセン誘導体
に関し、特に、4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3a,
4a−ジアザ−s−インダセン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】液状媒体、特に水性媒体中のカチオン、
特にアルカリ(金属)イオンの測定を行う際、測定する
物質(即ち、分析物)を、発光体部分及びイオン取り込
み部分(ionophoric moiety)を有する発光指示薬(即
ち、発光体−イオノホア)と接触させると、イオン取り
込み部分は試料中に存在する分析物と反応する。このと
き、発光体部分はその発光特性を変える。この後に発光
を測定し、試験の読取値を用いて分析物の濃度及び活量
を推定する、即ちカチオン濃度を測定する。
【0003】このタイプの測定方法は、いわゆる「PE
T効果」に基づいている。この用語は、光子によって誘
導される、イオン取り込み部分又はイオノホアからそれ
ぞれ発光体部分又は発光体への電子の移動(光誘導電子
移動=PET)を示しており、これによって発光体の
(相対)発光強度及び発光減衰時間が減少する。しか
し、この方法では、吸収波長及び発光波長は基本的に影
響を受けない(ラコウィッツ(J.R. Lakowicz)、"Topic
s in Fluorescence Spectroscopy", Volume 4: Probe D
esign and Chemical Sensing、プレナムプレス、ニュー
ヨーク&ロンドン(1994)) 。
【0004】イオンがイオノホアに取り込まれるとPE
T効果は部分的又は完全に阻害され、そのため発光体部
分の発光が増加する。従って、発光特性、即ち発光強度
及び/又は発光減衰時間を測定することにより、求めた
いイオンの濃度又は活量を推定することができる。
【0005】細胞内カルシウムを測定するための蛍光指
示薬が米国特許第5,516,911号から既知であ
り、これは光学指示薬として作用することができる蛍光
性置換基を有している。
【0006】測定方法もまた、米国特許第5,439,
828号から既知である。この方法では、ジアザ−クリ
プタンドを発光体−イオノホアとして用いている。この
ジアザ−クリプタンドは蛍光性クマリンを有する蛍光発
光体として機能し、その構造に応じて、リチウムイオ
ン、ナトリウムイオン又はカリウムイオンに対して選択
性を示す。この特許では、これらの発光体−イオノホア
を中性pHの試料媒体に使用することができ、しかもこ
のような系に使用するのが好適な選択であることを述べ
ている。
【0007】しかし、生理的pH範囲では、蛍光シグナ
ルは試料のpHにかなり依存しており、pHが減少する
と著しく増加し、pH7.4以下でも増加することが、
カステンホルツ等の研究でわかっている(カステンホル
ツ(Frank Kastenholz)、Inaugral Dissertation 、Un
iversity of Cologne 、1993年、図32、第54頁)。これ
は、生体試料に行う測定の正確度に影響を及ぼす。更
に、ここで使用している化合物は、用いたクマリンが約
336nmの吸収波長を示し、市販の発光ダイオード
(LED)によって励起することができない、という不
利な点を有する。
【0008】これらの不利な点は、米国特許第5,16
2,525号に述べられる発光体−イオノホアにもあて
はまる。
【0009】2個の窒素原子が各々の芳香環に結合して
いる、即ち、それぞれアリール窒素及びアニリンタイプ
の窒素を有しているジアザ−クリプタンドが、Tetrahed
ronLetters 、第31巻、第36号、第5193〜5196頁(199
0)から既知である。出願人が行った研究によると、カ
リウムイオンが生理的濃度範囲内であり、血液の生理的
pH値(7.0〜7.6)で存在する場合、これらのジ
アザ−クリプタンドはカリウムイオン測定に適していな
いことがわかっている。
【0010】米国特許第4,774,339号、第5,
187,288号、第5,274,113号及び第5,
248,782号は、親物質としてのジピロメテンボロ
ンジフルオライドと、生体分子と共有結合するための反
応性置換基を有するその誘導体とを含む蛍光染料を開示
している。
【0011】1−[イソインドリル]メチレン−イソイ
ンジオールを親物質として含む蛍光染料が、米国特許第
5,433,896号から既知である。
【0012】反応性置換基の少なくとも1つが、特定の
結合相手、例えばヌクレオチド又はタンパク質に、染料
分子を共有結合させるジピロメテンボロンジフルオライ
ドの染料連結体が、米国特許第5,451,663号に
開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発光
特性が生理的pHにおいて試料のpH値にさほど依存せ
ず、生体試料での測定に好適に利用できる発光体−イオ
ノホアを提供することである。
【0014】更に、本発明の化合物は、アルカリ(金
属)イオンの生理的濃度の存在下での測定に特に好適で
ある。即ち、本発明の化合物は、発光シグナルが、測定
されるアルカリ(金属)イオンの濃度に強く依存するこ
とを示すはずである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的は、下記一般式
(I) のインダセン誘導体を指示薬として用いることによ
って達成される。
【0016】
【化3】
【0017】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 及びR7 のうち1つの基はイオン取り込み部分を表
し、残りの基はそれぞれ独立して水素、親油あるいは親
水基、又はポリマーあるいは生体分子に結合する反応性
基であり、また、R2 はR3 と共に芳香環系を形成し、
5 はR6 と共に芳香環系を形成していてもよい。
【0018】好適な親油基は、例えば炭素原子数が20
個までの置換又は未置換アルキル基ならびに置換又は未
置換のアルコキシ基である。
【0019】好適な親水基は、炭素原子数が1〜17個
で少なくとも1つのヒドロキシル基を有するアルキル
基、及び/又は測定溶液のpHにおいて解離状態で存在
する官能基、例えばカルボン酸、スルホン酸及びリン酸
等の基である。
【0020】アミノセルロース及びアミノ化ポリアクリ
ルアミド類などの、例えばアミノ化したポリマーに結合
する反応性基は、例えば米国特許第4,774,339
号の表4に開示されている。
【0021】R7 はイオン取り込み部分を表すのが好ま
しく、R3 及びR6 はそれぞれ独立して水素又はメチル
基であるのが好ましい。
【0022】基R1 及びR4 はそれぞれ親油基、特にt
−ブチル基を表すのが好ましい。
【0023】下記の置換パターンは、前記一般式(I) で
表される本発明の化合物に特に好適である。
【0024】パターン1 R7 : イオン取り込み部分 R1 、R4 : 親油基、好ましくはt−ブチル基 R3 、R6 : それぞれ独立して−CH3 又はH R2 又はR5 : 固定化のための酸性基、好ましくはプ
ロピオン酸基(−CH2 CH2 CO2 H)
【0025】パターン2 R7 : イオン取り込み部分 R1 、R4 : 親油基、好ましくはt−ブチル基 R3 : −CH3 又はH R6 : 固定化のための酸性基、好ましくはプ
ロピオン酸基(−CH2 CH2 CO2 H)
【0026】パターン3 R7 : イオン取り込み部分 R1 : 親油基、好ましくはt−ブチル基 R3 、R4 、R6 : それぞれ独立して−CH3 又はH R5 : 固定化のための酸性基、好ましくはプ
ロピオン酸基(−CH2 CH2 CO2 H)
【0027】本発明の前記一般式(I) の化合物におい
て、イオン取り込み部分は、下記一般式(II)で表される
モノアザ−クラウンエーテルであるのが好ましい。
【0028】
【化4】
【0029】式中、r及びsはそれぞれ独立して0、1
又は2である。
【0030】前記一般式(II)において、化学式中ベンゼ
ン環に引かれた水平の線は共有化学結合を表すものであ
り、イオン取り込み部分はこれを介して前記一般式(I)
の化合物と直接結合する。この結合は、窒素との結合位
に対してオルト位、2つのメタ位又はパラ位に存在しう
る。
【0031】これらの新しい発光体−イオノホアは、生
理的pH及び生理的濃度におけるカチオン、特にアルカ
リイオンを測定するのに非常に有用であることがわかっ
た。
【0032】更に、本発明のモノアザ−クラウンエーテ
ルを有する化合物は、110〜180mmol/リット
ルの濃度範囲のナトリウムイオンを測定するのに特に有
用であることがわかった。
【0033】好適な発光体部分は、前記一般式(I) で表
される骨格との組み合わせでPET効果を達成すること
ができるもの総てである。イオノホアと共にPET効果
を生じるか又は原理的にこの目的に適した多数のイオン
取り込み部分が、文献から既知である。これらの既知の
イオン取り込み部分を上記一般式(I) で表される骨格に
結合することにより、新しい化合物を得ることができ
る。当業者はこれらの新しい化合物を調べて、PET効
果を得ることができるか否かを知ることができる。
【0034】PET効果を具体化するには、イオン取り
込み部分の電子供与体が発光体部分(前記一般式(I) の
骨格)の電子系から電子的に非共役(デカップリング)
であることが特に重要であることに、当業者は気がつく
であろう。
【0035】例えば、発光体部分の吸収スペクトル波長
及び発光スペクトル波長に大幅な変化がみられないとい
う事実から、電子的非共役(デカップリング)を認識す
ることができる。
【0036】ナトリウムイオンの測定の場合、前記一般
式(II)のモノアザ−クラウンエーテル(式中、r及びs
はそれぞれ1及び0である)を用いるのが好ましい。
【0037】カリウムイオンの測定の場合、前記一般式
(II)のモノアザ−クラウンエーテル(式中、r及びsは
それぞれ2及び1である)を用いるのが更に好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。
【0039】[1.本発明の化合物の前駆体の合成] 1.1.本発明のモノアザ−クラウンエーテルからなる
イオン取り込み部分の合成 本発明のモノアザ−クラウンエーテルからなるイオン取
り込み部分の合成経路を、以下に一般的に表す。
【0040】
【化5】
【0041】側鎖を有するモノアザ−クラウン(ラリア
ート)エーテルの合成を、2つの主な工程、即ちアルキ
ル化及び環化によって行った。異なる鎖長(s=0、
1、2)のクロロエチル−アルコキシエーテルを用い
て、ジメチルホルムアミド中、K 2 CO3 の存在下で2
−ニトロフェノール(B1)をアルキル化することがで
きた。得られたニトロ化合物(B2)を還元してアミン
(B3)を得、その後にK 2 CO3 を塩基として用いて
アミノ基をクロロエタノール中でアルキル化して2−
[N,N−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノフェニル
−アルコキシエチル−エーテル(B4)(s=0、1、
2)を得た。これらのビス−ヒドロキシ化合物(B4)
を、アルカリ金属の水酸化物を含むジオキサン中でエチ
レングリコール−ジクロロエチルエーテル(r=0、
1、2)を用いて環化し、ラリアートエーテル(B5)
(r=0、1、2;s=0、1、2)を得た。これらの
エーテル(B5)(フェニルアザ−クラウンエーテル)を
ホルミル化し、中間生成物(B6)(r=0、1、2;s
=0、1、2)を得た。
【0042】次に、前記合成プロセスの各反応工程を説
明する。
【0043】(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
−2−メトキシアニリン(B4)(s=0)の合成)o−
アニシジン452g(4mol)を2−クロロエタノー
ル1932g(24mol)に溶解し、80℃で15分
間加熱した。次に、K2 CO3 608g(4.4mo
l)を温度が110℃を越えないようにゆっくりと添加
した(発熱反応)。この混合物を95℃で22時間加熱
し、冷却した。反応していないクロロエタノール約80
0mlを留去し、残渣を水1リットルで希釈し、クロロ
ホルム1リットルを用いて2回抽出した。抽出物を水
1.5リットルで5回洗浄し、K 2 CO3 で乾燥させ
た。溶媒を留去したところ、薄茶色のオイル404g
(収率:48%)を得た。薄層クロマトグラムが示した
純度は約95%であった。
【0044】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 3.18(t, 4H),
3.50(t, 4H), 3.60(m, 2H), 3.82(s,3H), 6.90(m, 2H),
7.10(m, 1H), 7.19(m, 1H)。
【0045】(2−メトキシフェニルアザ−15−クラ
ウン−5(B5)(s=0、r=1)の合成)ディックス
(J.P. Dix) 及びフェグトル(F. Vogtle)、Chem. Ber.
113、第457-470 頁(1980) に基づいてこの工程を行っ
た。
【0046】B4(s=0)403g(1.91mo
l)をジオキサン2210mlに溶解し、80℃で20
分間加熱した。続いて、粉砕したNaOH168g
(4.20mol)を3時間以内でゆっくりと添加し
た。ビス(2−クロロエトキシエタン)300ml
(1.93mol)を一度に添加し、その際に温度を9
5℃に昇温した。この後、反応混合物を95℃で30時
間加熱した。高温の混合物をろ過し、溶媒を留去した。
NaClO4 234g(1.91mol)をメタノール
640mlに溶解した溶液で、残渣を処理した。この混
合物を60℃で30分間攪拌し、約300mlに濃縮し
た。酢酸エチル860mlを添加し、室温で20分間攪
拌した。この混合物を室温で2時間放置した。
【0047】得られた析出物をろ過し、酢酸エチル20
0mlで2回洗浄して室温で30分間乾燥させて、アザ
−クラウン過塩素酸ナトリウム錯体199gを軟質の白
色粉末として得た。ジクロロメタン600ml及び水6
00mlの混合物にこの粉末を溶解し、ジクロロメタン
400mlを用いて水相を再度抽出した。有機層を合わ
せて、脱イオン水600mlで8回洗浄し、Na2 SO
4 で乾燥させた。ジクロロメタンを留去し、薄茶色のオ
イル100.4g(収率:16%)を得た。
【0048】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 3.49(t, 4H),
3.68(t, 16H), 3.82(s, 3H), 6.88(m,3H), 7.12(m, 1
H)。
【0049】(4−ホルミル−2−メトキシフェニルア
ザ−15−クラウン−5(B6)(s=0、r=1)の合
成)500mlの三つ口フラスコに、B5(s=0、r
=1)100g(308mmol)をジメチルホルムア
ミド145ml(1850mmol)に溶解して入れ、
−5℃に冷却した。POCl3 57.4ml(616m
mol)を添加漏斗で滴下した。フラスコの内部温度を
5℃以下に保った。この後に室温で16時間攪拌し、氷
500gに注ぎ、飽和K2 CO3 水溶液を用いてpH7
に調節した。クロロホルム500mlを用いてこの溶液
を2回抽出した。クロロホルム相を水500mlで2回
洗浄し、続いてMgSO4 で1時間乾燥させた。溶媒を
留去したところ、薄い黄色のオイル85gを得た。室温
で一晩放置したところ、このオイルは結晶化した。酢酸
エチル/ヘキサン(1:4)混合溶媒から再結晶化させ
たところ、薄いオレンジ色の結晶56gが得られた(収
率:51%)。
【0050】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 3.68(t, 16H),
3.78(t, 4H), 3.82(s, 3H), 7.05(m,1H), 7.28(m, 2
H), 9.78(s, 1H) 。
【0051】[2.本発明の化合物の合成] 2.1.一般的な合成方法 一般的な合成方法を下記に示す。
【0052】
【化6】
【0053】2.1.1.合成経路1(対称置換誘導体
D8の合成) アルデヒドD1(Yは前記一般式(II)、即ち化合物B6
のイオン取り込み部分である)及びピロール誘導体D4
を有機溶媒に溶解して酸と混合し、中間生成物として化
合物D6を生じた。p−クロラニルを適当な溶媒に溶か
して添加することにより、D6を酸化して化合物D7を
得た。p−ヒドロキシベンズアルデヒド誘導体の場合
は、ジピロメテンD7を反応溶液から直接得ることがで
き、更に単離することができる。
【0054】あるいは、D1をヨウ素化合物D12と反
応させることにより、ジピロメテンD7を調製すること
もできる。
【0055】対称に置換された4,4−ジフルオロ−4
−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体D
8を得るためのD7の反応を、エチルジイソプロピルア
ミン及びBF3 ・Et2 Oを反応溶液に交互に添加する
ことによって行った。
【0056】D8の反応溶液を水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲル上で
のカラムクロマトグラフィーを繰り返した後、適切な溶
媒(例えば、クロロホルム/ヘキサン)から再結晶化す
ることができ、本発明の化合物D8を得た。
【0057】2.1.2.合成経路2(対称置換誘導体
D8の合成) 上記アルデヒドD1(Yは前記一般式(II)のイオン取り
込み部分を表す)を酸化してカルボン酸D2を得た。続
いてこれを対応する酸塩化物D3に変換した。
【0058】次に、上で得た酸塩化物D3をピロール誘
導体D4と反応させてケトンD5を得た。更にD4と反
応させてD7を得た。D7からD8への変換を、上記の
方法で行った。
【0059】D8の反応溶液を水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲル上で
のカラムクロマトグラフィーを繰り返した後、適切な溶
媒(例えば、クロロホルム/ヘキサン)から再結晶化す
ることができ、本発明の化合物D8を得た。
【0060】2.1.3.合成経路3(非対称置換誘導
体D11の合成) 上記の方法で得たケトンD5を、D4ではなくピロール
誘導体D9と反応させることによってもD10に変換す
ることができた。エチルジイソプロピルアミン及びBF
3 ・Et2 Oを反応溶液に添加することにより、D10
から非対称に置換された4,4−ジフルオロ−4−ボラ
−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体D11を
得た。
【0061】D11の反応溶液を水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲル上
でのカラムクロマトグラフィーを繰り返した後、適切な
溶媒(例えば、クロロホルム/ヘキサン)から再結晶化
することができ、本発明の化合物D11を得た。
【0062】
【実施例】以下に、本発明を実施例によってより詳しく
説明し、いくつかの好適な指示薬の合成及び特性を説明
する。本発明による他の指示薬も、当業者によって同様
に調製することができる。
【0063】[具体的な化合物の合成]以下、本発明
を、具体的な化合物の合成によって詳細に説明する。
【0064】(8−[4′−C−(アザ−15−クラウ
ン−5)−3′−メトキシフェニル]−3,5−メトキ
シカルボニル−エチル−4−ジフルオロボロン−3a,
5a−s−インダセンの合成)2−ピロール−メチルプ
ロピオネート0.32g(2mmol)及び4−ホルミ
ル−2−メトキシフェニルアザ−15−クラウン−5
(B6、s=0、r=0)0.35g(1mmol)を
無水のCH2 Cl2 100mlに溶解し、窒素雰囲気中
で5分間攪拌した。トリフルオロ酢酸40μlを添加
し、この溶液を更に1.5時間攪拌した。次に、無水の
テトラヒドロフラン20ml中のテトラクロロベンゾキ
ノン0.94g(2mmol)を一度に添加した。得ら
れた濃い赤色溶液を15分間攪拌した。ジイソプロピル
エチルアミン1ml×5及び三フッ化ホウ素ジエチルエ
ーテル錯体1ml×5を交互に添加した。この混合物を
30分間攪拌し、2規定HCl 100mlで2回洗浄
し、K2 SO4 で乾燥させ、CHCl3 /酢酸エチル
9:1混合溶媒とシリカゲル100を用いて精製したと
ころ、オレンジ色の粉末0.21gを得た。
【0065】(ジエステル(D8)のジカルボン酸への
加水分解の一般的な説明)得られたジエステルD8(Y
=アザクラウンB5(s=0及びr=1))をテトラヒド
ロフランに溶解し、水で希釈して量を2倍にした。この
混合物を濃リン酸(conc. H3PO4)で酸性にし、70℃で
4日間攪拌した。この溶液を真空下で濃縮し、残渣をク
ロロホルムに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を
除去した。次に、クロロホルム/メタノールを移動相と
して用いるシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー
によって残渣を精製した。また、モノカルボン酸を副生
物として得た。
【0066】この発光指示薬は、ナトリウムイオンを生
理的濃度で測定するのに有用である。
【0067】(モノエステルの調製:R1 =−CH2
CH2 −COO−CH3 、R4 =−CH2 −CH2 −C
OOH、ジカルボン酸の調製:R1 =R4 −CH2 −C
2 −COOH)前述の2つの実施例で得たオレンジ色
の粉末をテトラヒドロフラン4mlに溶解し、水6ml
で希釈した。次に85%リン酸(H3 PO4 )0.3m
lを添加し、70℃で4日間加熱した。テトラヒドロフ
ランを留去し、クロロホルム50mlを用いて残渣を2
回抽出し、硫酸カリウム(K2 SO4 )で乾燥させた。
溶媒を留去し、0.17gのオイルを得た。シリカゲル
100(溶離剤:クロロホルム/メタノール;3:1)
を充填したカラムを用いてこのオイルを精製し、モノエ
ステル0.04g及びジカルボン酸0.02gを生じ
た。
【0068】[特性評価]後述のように、溶液の特性の
測定にモノエステルを使用し、一方でジカルボン酸を後
述の方法に従ってアミノセルロース上に固定し、センサ
で測定した。
【0069】(センサに使用するNa+ 、K+ 感知層の
作製)ジカルボン酸指示薬0.03mg当量、N,N−
ジシクロヘキシル−1,3−カルボジイミド0.06g
(0.3mmol)、N−ヒドロキシスクシンイミド
0.04g(0.3mmol)及び(米国特許第1,0
28,677号及びケミカルアブストラクト(CA)9
9:177723hに従って製造した)活性化セルロー
ス0.5gを、ジメチルホルムアミド2mlに20時間
懸濁した。次に、セルロースをろ過して除去し、ジメチ
ルホルムアミド5ml、水5mlで5回、0.2規定
(n)塩酸5ml、水5mlで2回、0.2規定(n)
NaOH5mlで2回、水5mlで10回、アセトン5
mlで2回、及びエーテル5mlで2回洗浄し、室温で
16時間乾燥させた。続いて、セルロースを篩(25μ
m)にかけた。
【0070】(センサディスクの作製)センサディスク
を下記の方法で作製した。
【0071】指示薬を固定した、篩(25μm)にかけ
たアミノセルロースファイバー0.25gを、10%ヒ
ドロゲル(D4)(ティンデールプレーンズ−ハンター社
(Tyndale Plains-Hunter LTD)、ニュージャージー州リ
ンゴーズ(Ringoes, NJ 08551))4.75g及び90%
エタノール−水に16時間懸濁した。得られた均質分散
液を、最大乾燥密度10μmでポリエステル箔(グッド
フェロー社(Goodfellow) 、ケンブリッジ(Cambridg
e)、製品番号LS 146585)に塗布した。この箔の上に、最
大乾燥密度5μmで、3%の活性炭を含む10%D4ヒ
ドロゲルを被覆し、直径2.5cmの小さなディスクを
切り取った。このディスクを少なくとも16時間緩衝液
中に放置し、活性化した。
【0072】センサディスクの切断及び測定方法は、ラ
イナー(M.J.P. Leiner)及びハートマン(P. Hartmann)
の "Sensors and Actuators B"、11 (1993) 、第281-28
9 頁("Theory and Practice in optical pH sensing")
に記載されている。
【0073】[本発明のいくつかの化合物の発光特性] 1.図1:下記の4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3
a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体(indacene d
erivative)(前記一般式(I) からなり、R7 =アザ−ク
ラウン(Na+ 感知性イオン取り込み部分として);R
2 、R3 、R5 及びR6 =H;R1 及びR4 =−CH2
−CH2 −COO−)
【0074】
【化7】
【0075】上記誘導体を用いてセンサディスクを作製
し、ライナー及びハートマンの前掲書に説明される装置
でアルカリ(金属)イオン依存発光強度を測定した。
【0076】測定装置を図3に概略的に表す。Sはセン
サディスクの一部を示している。親水性イオン浸透性ポ
リマー(ヒドロゲル)に溶解した化合物をIで示してい
る。層Mは、励起及び測定のための照射に対して透過性
を有する支持体Tによって保持されており、支持体Tは
透明箔である。
【0077】また、本発明に従って、化合物Iをイオン
透過性マトリックスと直接共有結合させたり、又は物理
的に溶解した状態でマトリックス中に存在させることが
できる。
【0078】測定のために、非透光性でありサーモスタ
ットを備えたスルーフローセル(through-flow cell)に
センサディスクを組み込み、様々なアルカリ(金属)イ
オン濃度を有する試料Pと接触させた。
【0079】光学測定システムは、光源Lとして青色L
ED、検出器Nとして光ダイオード、波長を選択する光
学フィルタA及びF、励起光をポリマー層Mに導くと共
に放出光を光検出器Nに導くファイバーオプティック構
成、及び電気信号処理装置(図示せず)から構成され
る。励起側には干渉フィルタ(ピーク発光480nm)
を用い、放出側には520nmのカットオフフィルタを
用いた。
【0080】前述の誘導体を、Na+ 指示薬として2×
10-5mol/リットルの濃度で緩衝液(トリス(ヒド
ロキシメチル)−アミノメタン/HCl;pH:7.
4)に溶解した。この溶液のアリコートに異なる量のN
aClを添加し、0、23、48、102、168、2
14及び1345mmol/Na1リットルのナトリウ
ムイオン濃度を得た。
【0081】全ての場合において、励起スペクトル/発
光スペクトルを市販の分光蛍光計によって測定した。結
果を図1に示す。
【0082】2.図2:4,4−ジフルオロ−4−ボラ
−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体(前記一
般式(I) からなり、R7 =アザ−クラウン(Na+ 感知
性イオン取り込み部分として);R2 、R3 、R5 及び
6 =H;R1 及びR4 =−CH2 −CH2 −COO−
NH−ポリマー) 上記方法に従い、前述の化合物を用いてセンサディスク
を作製した。このディスクはNa+ 感知層を有し、Na
+ 指示薬はアミノセルロースに共有結合で固定された。
【0083】図2は、ナトリウムイオン濃度(対数目
盛)の関数としての相対発光強度(縦軸)を示してい
る。
【0084】測定媒体は、30mmol/リットルのト
リス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン/HCl緩衝
液、CO2 なし;pH:7.4、37℃であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物の発光特性を示すグラフであ
る。
【図2】本発明の化合物の発光特性を示すグラフであ
る。
【図3】アルカリ(金属)イオン依存発光強度の測定装
置の概略的構成図である。
【符号の説明】
S センサディスク I 化合物 M ポリマー層 T 支持体 L 光源 N 光検出器 A、F 光学フィルタ P 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598051749 Stettemerstrasse 28 CH−8207 Schaffhausen Switzerland (72)発明者 イェールク ダオプ ドイツ連邦共和国 デー−93057 レゲン スブルク フラオエンツェルシュトラーセ 16 (72)発明者 トーマス ガライス ドイツ連邦共和国 デー−93049 レゲン スブルク ヴェルネルヴェルクシュトラー セ 3 アパルトメント 77 (72)発明者 マッティーアス コルマンスベルゲル ドイツ連邦共和国 デー−93047 レゲン スブルク ヴァインティンゲルガセ 6 (72)発明者 シュテファン ハインル ドイツ連邦共和国 デー−93073 ノイト ラオブリンク オデル−ナイセ−シュトラ ーセ 25 (72)発明者 トビアス ヴェルネル ドイツ連邦共和国 デー−93051 レゲン スブルク フリードリッヒ−エベルト−シ ュトラーセ 57 (72)発明者 クリスチアン フベル ドイツ連邦共和国 デー−93326 アベン スベルク アドレルシュトラーセ 82 (72)発明者 アンドレイ ボイラーゲーケル オーストリア国 アー−8010 グラツ フ ェリックス ダーン−プラーツ 7/4 /10 (72)発明者 マルコ ジャン ピエール ライナー オーストリア国 アー−8045 グラツ ア ム アイヒェングルンド 10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) で表されるインダセン誘
    導体。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 及びR7
    のうち1つの基はイオン取り込み部分を表し、残りの基
    はそれぞれ独立して水素、親油あるいは親水基、又はポ
    リマーあるいは生体分子に結合する反応性基であり、ま
    た、R2 はR3 と共に芳香環系を形成し、R5 はR6
    共に芳香環系を形成していてもよい。)
  2. 【請求項2】 前記R7 がイオン取り込み部分を表し、
    3 及びR6 がそれぞれ独立して水素又はメチル基を表
    す請求項1記載のインダセン誘導体。
  3. 【請求項3】 前記基R1 及びR4 が親油基、特にそれ
    ぞれt−ブチル基を表す請求項1又は2に記載のインダ
    セン誘導体。
  4. 【請求項4】 前記イオン取り込み部分が下記一般式(I
    I)を有するモノアザ−クラウンエーテルであることを特
    徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載のイン
    ダセン誘導体。 【化2】 (式中、r及びsはそれぞれ独立して0、1又は2であ
    る。)
  5. 【請求項5】 前記一般式(II)で表されるモノアザ−ク
    ラウンエーテルが、式中のr及びsがそれぞれ1及び0
    であり、ナトリウムイオン選択性モノアザ−クラウンエ
    ーテルである請求項4記載のインダセン誘導体。
  6. 【請求項6】 前記一般式(II)で表されるモノアザ−ク
    ラウンエーテルが、式中のr及びsがそれぞれ2及び1
    であり、カリウムイオン選択性モノアザ−クラウンエー
    テルである請求項4記載のインダセン誘導体。
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