JPH10338695A - インダセン誘導体 - Google Patents

インダセン誘導体

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JPH10338695A
JPH10338695A JP10151782A JP15178298A JPH10338695A JP H10338695 A JPH10338695 A JP H10338695A JP 10151782 A JP10151782 A JP 10151782A JP 15178298 A JP15178298 A JP 15178298A JP H10338695 A JPH10338695 A JP H10338695A
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diaza
cryptand
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formula
ion
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JP10151782A
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English (en)
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Otto S Wolfbeis
エス ヴォルフバイス オットー
Joerg Daub
ダオプ イェールク
Thomas Gareis
ガライス トーマス
Matthias Kollmannsberger
コルマンスベルゲル マッティーアス
Stefan Heinl
ハインル シュテファン
Tobias Werner
ヴェルネル トビアス
Christian Huber
フベル クリスチアン
Andrei Boila-Goeckel
ボイラーゲーケル アンドレイ
Marco Jean Pierre Leiner
ジャン ピエール ライナー マルコ
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AVL Medical Instruments AG
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AVL Medical Instruments AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F5/00Compounds containing elements of Groups 3 or 13 of the Periodic Table
    • C07F5/02Boron compounds
    • C07F5/022Boron compounds without C-boron linkages
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン測定のための発光指示薬として有用
な化合物を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I) を有するインダセン誘導
体。式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 及びR
7 のうち1つの基はイオン取り込み部分を表し、残りの
基はそれぞれ独立して水素、親油あるいは親水基、又は
ポリマーあるいは生体分子に結合する反応性基であり、
また、R2 はR3 と共に芳香環系を形成し、R5 はR6
と共に芳香環系を形成していてもよい。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状媒体、特に水
性媒体中のカチオン、特にアルカリ(金属)イオン及び
+ イオン(pH値)を測定するための発光指示薬とし
て有用なインダセン誘導体に関し、特に、4,4−ジフ
ルオロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセ
ン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】液状媒体、特に水性媒体中のカチオン、
特にアルカリ(金属)イオン及びH+イオンの測定を行
う際、測定する物質(即ち、分析物)を、発光体部分及
びイオン取り込み部分(ionophoric moiety)を有する発
光指示薬(即ち、発光体−イオノホア)と接触させる
と、イオン取り込み部分は試料中に存在する分析物と反
応する。このとき、発光体部分はその発光特性を変え
る。この後に発光を測定し、試験の読取値を用いて分析
物の濃度及び活量を推定する、即ちカチオン濃度を測定
する。
【0003】このタイプの測定方法は、いわゆる「PE
T効果」に基づいている。この用語は、光子によって誘
導される、イオン取り込み部分又はイオノホアからそれ
ぞれ発光体部分又は発光体への電子の移動(光誘導電子
移動=PET)を示しており、これによって発光体の
(相対)発光強度及び発光減衰時間が減少する。しか
し、この方法では、吸収波長及び発光波長は基本的に影
響を受けない(ラコウィッツ(J.R. Lakowicz)、"Topic
s in Fluorescence Spectroscopy", Volume 4: Probe D
esign and Chemical Sensing、プレナムプレス、ニュー
ヨーク&ロンドン(1994)) 。
【0004】イオンがイオノホアに取り込まれるとPE
T効果は部分的又は完全に阻害され、そのため発光体部
分の発光が増加する。従って、発光特性、即ち発光強度
及び/又は発光減衰時間を測定することにより、求めた
いイオンの濃度又は活量を推定することができる。
【0005】細胞内カルシウムを測定するための蛍光指
示薬が米国特許第5,516,911号から既知であ
り、これは光学指示薬として作用することができる蛍光
性置換基を有している。
【0006】測定方法もまた、米国特許第5,439,
828号から既知である。この方法では、ジアザ−クリ
プタンドを発光体−イオノホアとして用いている。この
ジアザ−クリプタンドは蛍光性クマリンを有する蛍光発
光体として機能し、その構造に応じて、リチウムイオ
ン、ナトリウムイオン又はカリウムイオンに対して選択
性を示す。この特許では、これらの発光体−イオノホア
を中性pHの試料媒体に使用することができ、しかもこ
のような系に使用するのが好適な選択であることを述べ
ている。
【0007】しかし、生理的pH範囲では、蛍光シグナ
ルは試料のpHにかなり依存しており、pHが減少する
と著しく増加し、pH7.4以下でも増加することが、
カステンホルツ等の研究でわかっている(カステンホル
ツ(Frank Kastenholz)、Inaugral Dissertation 、Un
iversity of Cologne 、1993年、図32、第54頁)。これ
は、生体試料に行う測定の正確度に影響を及ぼす。更
に、ここで使用している化合物は、用いたクマリンが約
336nmの吸収波長を示し、市販の発光ダイオード
(LED)によって励起することができない、という不
利な点を有する。
【0008】これらの不利な点は、米国特許第5,16
2,525号に述べられる発光体−イオノホアにもあて
はまる。
【0009】2個の窒素原子が各々の芳香環に結合して
いる、即ち、それぞれアリール窒素及びアニリンタイプ
の窒素を有しているジアザ−クリプタンドが、Tetrahed
ronLetters 、第31巻、第36号、第5193〜5196頁(199
0)から既知である。出願人が行った研究によると、カ
リウムイオンが生理的濃度範囲内であり、血液の生理的
pH値(7.0〜7.6)で存在する場合、これらのジ
アザ−クリプタンドはカリウムイオン測定に適していな
いことがわかっている。
【0010】米国特許第4,774,339号、第5,
187,288号、第5,274,113号及び第5,
248,782号は、親物質としてのジピロメテンボロ
ンジフルオライドと、生体分子と共有結合するための反
応性置換基を有するその誘導体とを含む蛍光染料を開示
している。
【0011】1−[イソインドリル]メチレン−イソイ
ンジオールを親物質として含む蛍光染料が、米国特許第
5,433,896号から既知である。
【0012】反応性置換基の少なくとも1つが、特定の
結合相手、例えばヌクレオチド又はタンパク質に、染料
分子を共有結合させるジピロメテンボロンジフルオライ
ドの染料連結体が、米国特許第5,451,663号に
開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発光
特性が生理的pHにおいて試料のpH値にさほど依存せ
ず、生体試料での測定に好適に利用できる発光体−イオ
ノホアを提供することである。
【0014】更に、本発明の化合物は、アルカリ(金
属)イオンの生理的濃度の存在下での測定に特に好適で
ある。即ち、本発明の化合物は、発光シグナルが、測定
されるアルカリ(金属)イオンの濃度に強く依存するこ
とを示すはずである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的は、下記一般式
(I) のインダセン誘導体を指示薬として用いることによ
って達成される。
【0016】
【化4】
【0017】式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 及びR7 のうち1つの基はイオン取り込み部分を表
し、残りの基はそれぞれ独立して水素、親油あるいは親
水基、又はポリマーあるいは生体分子に結合する反応性
基であり、また、R2 はR3 と共に芳香環系を形成し、
5 はR6 と共に芳香環系を形成していてもよい。
【0018】好適な親油基は、例えば炭素原子数が20
個までの置換又は未置換アルキル基ならびに置換又は未
置換のアルコキシ基である。
【0019】好適な親水基は、炭素原子数が1〜17個
で少なくとも1つのヒドロキシル基を有するアルキル
基、及び/又は測定溶液のpHにおいて解離状態で存在
する官能基、例えばカルボン酸、スルホン酸及びリン酸
等の基である。
【0020】アミノセルロース及びアミノ化ポリアクリ
ルアミド類などの、例えばアミノ化したポリマーに結合
する反応性基は、例えば米国特許第4,774,339
号の表4に開示されている。
【0021】R7 はイオン取り込み部分を表すのが好ま
しく、R3 及びR6 はそれぞれ独立して水素又はメチル
基であるのが好ましい。
【0022】基R1 及びR4 はそれぞれ親油基、特にt
−ブチル基を表すのが好ましい。
【0023】下記の置換パターンは、前記一般式(I) で
表される本発明の化合物に特に好適である。
【0024】パターン1 R7 : イオン取り込み部分 R1 、R4 : 親油基、好ましくはt−ブチル基 R3 、R6 : それぞれ独立して−CH3 又はH R2 又はR5 : 固定化のための酸性基、好ましくはプ
ロピオン酸基(−CH2 CH2 CO2 H)
【0025】パターン2 R7 : イオン取り込み部分 R1 、R4 : 親油基、好ましくはt−ブチル基 R3 : −CH3 又はH R6 : 固定化のための酸性基、好ましくはプ
ロピオン酸基(−CH2 CH2 CO2 H)
【0026】パターン3 R7 : イオン取り込み部分 R1 : 親油基、好ましくはt−ブチル基 R3 、R4 、R6 : それぞれ独立して−CH3 又はH R5 : 固定化のための酸性基、好ましくはプ
ロピオン酸基(−CH2 CH2 CO2 H)
【0027】本発明の前記一般式(I) の化合物におい
て、イオン取り込み部分は、下記一般式(II)で表される
ジアザ−クリプタンド、又は下記の(A)〜(E)で表
される基のうちの1つであるのが好ましい。一般式(II)
中、o及びpはそれぞれ独立して0、1又は2である。
基(D)において、R8 は炭素原子数1〜20個のアル
キルである。
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】前記一般式(II)において、化学式中ベンゼ
ン環に引かれた水平の線は共有化学結合を表すものであ
り、イオン取り込み部分はこれを介して前記一般式(I)
の化合物と直接結合する。この結合は、窒素との結合位
に対してオルト位、2つのメタ位又はパラ位に存在しう
る。
【0031】これらの新しい発光体−イオノホアは、生
理的pH及び生理的濃度におけるカチオン、特にアルカ
リイオン及びH+ イオン(pH)を測定するのに非常に
有用であることがわかった。
【0032】また、前記一般式(II)で表される本発明の
ジアザ−クリプタンドは、0.30〜2.1mmol/
リットルの濃度範囲のリチウムイオン、及び1.5〜
8.0mmol/リットルの濃度範囲のカリウムイオン
を測定するのに特に有用であることがわかった。
【0033】好適な発光体部分は、前記一般式(I) で表
される骨格との組み合わせでPET効果を達成すること
ができるもの総てである。イオノホアと共にPET効果
を生じるか又は原理的にこの目的に適した多数のイオン
取り込み部分が、文献から既知である。これらの既知の
イオン取り込み部分を上記一般式(I) で表される骨格に
結合することにより、新しい化合物を得ることができ
る。当業者はこれらの新しい化合物を調べて、PET効
果を得ることができるか否かを知ることができる。
【0034】PET効果を具体化するには、イオン取り
込み部分の電子供与体が発光体部分(前記一般式(I) の
骨格)の電子系から電子的に非共役(デカップリング)
であることが特に重要であることに、当業者は気がつく
であろう。例えば、発光体部分の吸収スペクトル波長及
び発光スペクトル波長に大幅な変化がみられないという
事実から、電子的非共役(デカップリング)を認識する
ことができる。
【0035】リチウムイオンの測定の場合、前記一般式
(II)のジアザ−クリプタンド(式中、o及びpはそれぞ
れ0である)を用いるのが好ましい。
【0036】ナトリウムイオンの測定の場合、前記一般
式(II)のジアザ−クリプタンド(式中、o及びpはそれ
ぞれ0及び1か又はそれぞれ1及び0である)を用いる
のが好ましい。
【0037】カリウムイオンの測定の場合、前記一般式
(II)のジアザ−クリプタンド(式中、o及びpはそれぞ
れ1である)を用いるのが好ましい。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。
【0039】[1.本発明の化合物の前駆体の合成] 1.1.本発明のジアザ−クリプタンドからなるイオン
取り込み部分の合成 本発明のジアザ−クリプタンドからなるイオン取り込み
部分の合成経路を、以下に一般的に表す。
【0040】
【化7】
【0041】2−ニトロフェノール(A1)を、n−ブ
タノール及び水酸化ナトリウム中で2−クロロエタノー
ルと反応させて、2′−(2′−ヒドロキシエトキシ)
ニトロベンゼン(A2)を生成した。この化合物をSn
/SnCl2 /HClを用いて還元することによって2
−(2−ヒドロキシエトキシ)アニリン(A3)を得、
これを、ジメチルホルムアミド中、トリエチルアミンの
存在下で2−クロロエタノール及び2−(2−クロロエ
トキシ)エタノールとそれぞれ反応させ、それぞれp=
0、p=1であるN−アルキル化アニリン誘導体(A
4)を得た。p−トルエンスルホンアミド(A5)をジ
メチルホルムアミド及び炭酸カリウム中で2−クロロエ
タノールと共に加温することによって、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)−p−トルエンスルホンアミ
ド(A6)を得た。次に、これをp−トルエンスルホン
酸クロライドと反応させて対応するジトシレート(A
7)を得た。
【0042】次に、ジトシレート(A7)を、t−ブタ
ノール/テトラヒドロフラン及び塩基であるカリウム−
t−ブトキサイド中でそれぞれp=0及びp=1である
N−アルキル化アニリン誘導体(A4)と反応させ、そ
れぞれp=0及びp=1である対応するジアザ−クラウ
ンエーテルトルエンスルホンアミド(A8)を得た。シ
リカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより、純生
成物を得た。テトラヒドロフラン中、還流下でリチウム
アルミニウムハイドライドと反応させ、トシル基をはず
した。これにより、それぞれp=0及びp=1であるジ
アザ−クラウンエーテル(A9)を得た。対応するジカ
ルボン酸をベンゼン中で二塩化オキサリルと反応させ
て、o=0である3−オキサペンタン−ジカルボン酸ジ
クロライド(A10)及びo=1である3,6−ジオキ
サオクタンジカルボン酸ジクロライド(A10)を得
た。それぞれp=0及びp=1であるジアザ−クラウン
エーテル(A9)を大量に希釈して、o=0である3−
オキサペンタンジカルボン酸ジクロライド(A10)と
テトラヒドロフラン中で反応させることにより、それぞ
れo=0、p=0及びo=0、p=1であるクリプタン
ド−ビス−アミド(A11)を調製した。同様に、それ
ぞれp=0及びp=1であるジアザ−クラウンエーテル
(A9)と、o=1である3,6−ジアザオクタン−ジ
カルボン酸ジクロライド(A10)を反応させて、それ
ぞれo=1、p=0及びo=1、p=1であるクリプタ
ンド−ビス−アミド(A11)を得た。テトラヒドロフ
ラン中でアミド基をボラン−テトラヒドロフラン錯体を
用いて還元することにより、それぞれo=0、p=0及
びo=0、p=1、ならびにそれぞれo=1、p=0及
びo=1、p=1であるジアザ−クリプタンド(A1
2)を得た。
【0043】ジメチルホルムアミド中で三塩化ホスホリ
ルを用いて直接ホルミル化することによりアルデヒド官
能基を導入し、それぞれo=0、p=0及びo=0、p
=1、ならびにそれぞれo=1、p=0及びo=1、p
=1である、対応するジアザ−クリプタンド−アルデヒ
ド(A13)を得た。
【0044】同様に、o及びpがそれぞれ独立して2で
ある化合物A13を得ることもできる。
【0045】次に、前記合成プロセス中の各反応工程を
説明する。
【0046】(2−(2−ヒドロキシエトキシ)ニトロ
ベンゼン(A2)の合成)2−ニトロフェノール(A
1)10g(71.88mmol)及び水酸化ナトリウ
ム3.59g(89.86mmol)を、n−ブタノー
ル55ml及び水5mlに70℃で溶解し、2−クロロ
エタノール6.26ml(7.52g、93.44mm
ol)を少しずつゆっくりと滴下した。この後に、10
0℃で3日間激しく攪拌した。冷却後、得られた反応混
合物をろ過し、析出物をクロロホルムで洗浄し、ろ液を
濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解し、10%水酸化
ナトリウム水溶液で3回洗浄した。次に、有機相を硫酸
ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。明るい黄色
の結晶10.8gを得た。収率は82%であった。
【0047】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 3.97(m, 3H),
4.22(t, 2H), 6.98-7.13(m, 2H), 7.52(m, 1H), 7.83
(m, 1H) 。
【0048】(2−(2−ヒドロキシエトキシ)アニリ
ン(A3)の合成)2−(2−ヒドロキシエトキシ)ニ
トロベンゼン(A2)8.9g(48.59mmo
l)、SnCl2 ・2H2 O 16.44g(72.8
8mmol)及びスズ17.3g(145.77mmo
l)を、30%HCl水溶液30.84ml及び水25
ml中で90℃で8時間攪拌した。冷却後、この溶液を
5規定(5n)水酸化ナトリウム水溶液で処理し、90
℃で3時間攪拌した。続いてこの水溶液を傾斜法により
分離(デカント)し、冷却したところ、粗生成物が結晶
化し、これを吸引ろ過して溶媒を除去した。次にこの粗
生成物をメタノールに溶解し、加温し、懸濁液をろ過し
た。次に、ろ液を真空下で濃縮した。薄茶色の結晶6g
を得た。収率は80%であった。
【0049】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 3.62(m, 3H),
3.97(t, 2H), 6.52-6.75(m, 4H) 。
【0050】(N−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エチル]−2−(2−ヒドロキシエトキシ)アニリン
(A4)(p=1)の合成)2−(2−ヒドロキシエトキ
シ)アニリン(A3)6g(39.17mmol)、2
−(2−クロロエトキシ)エタノール5ml(5.85
g、47mmol)及びトリエチルアミン8.19ml
(5.95g、58.75mmol)をジメチルホルム
アミド20mlに溶解し、90℃で4日間攪拌した。冷
却後、この溶液をろ過し、析出物をジクロロメタンで洗
浄し、ろ液を真空下で濃縮した。残渣をクロロホルムに
溶解し、少量の水で2回洗浄した。次に、クロロホルム
溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。粘稠な粗
生成物を、移動相としてトルエン/アセトン1:2混合
溶媒を用いてシリカゲル60上でのカラムクロマトグラ
フィーによって精製した。茶色の粘稠なオイル5gが得
られた。収率は53%であった。
【0051】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 3.26(m, 2H),
3.52(m, 2H), 3.67(m, 4H), 3.83(m,2H), 4.00(m, 2H),
4.56(br s, 2H), 6.55-6.95(m, 4H)。
【0052】(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
−p−トルエンスルホンアミド(A6)の合成)p−ト
ルエンスルホンアミド(A5)6.84g(40mmo
l)、2−クロロエタノール7ml(8.37g、10
4mmol)及び炭酸カリウム27.64g(200m
mol)をジメチルホルムアミド100mlに懸濁し、
110℃で3日間攪拌した。冷却後に反応混合物をろ過
し、析出物をクロロホルムで洗浄した。ろ液を濃縮し、
油状残渣をクロロホルムに溶解し、最後に10%水酸化
ナトリウム溶液で洗浄した。有機溶液を濃縮し、純生成
物8.4gを薄黄色の結晶として得た。収率は81%で
あった。
【0053】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 2.39(s, 3H),
3.21(t, 4H), 3.82(t, 4H), 4.50(brs, 2H), 7.29(d, 2
H), 7.65(d, 2H)。
【0054】(N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)
−p−トルエンスルホンアミド−ビス−トルエンスルホ
ネート(A7)の合成)N,N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)−p−トルエンスルホンアミド(A6)4.5
4g(17.5mmol)をアセトン20mlに溶解
し、−5℃に冷却した。次に、p−トルエンスルホン酸
クロライド8g(42mmol)を添加し、10分間攪
拌した。25%水酸化ナトリウム水溶液を−2℃で少し
ずつゆっくりと滴下し、0℃で8時間攪拌を続けて、得
られた反応混合物を冷蔵庫に一晩置いた。この混合物を
氷水に注いだところ、この生成物は粘稠なオイルとして
沈殿した。水性相を慎重に傾斜法により分離(デカン
ト)し、この生成物をクロロホルムに溶解して水で洗浄
した。この溶媒を濃縮し、純生成物9.2gを薄黄色の
粘稠なオイルとして得たが、これは冷却によりゆっくり
と結晶化した。収率は92%であった。
【0055】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 2.41(s, 3H),
2.46(s, 3H), 3.36(t, 4H), 4.10(t,4H), 4.50(br s, 2
H), 7.29(d, 2H), 7.34(d, 4H), 7.62(d, 2H), 7.76(d,
4H)。
【0056】(ジアザ−クラウンエーテルトルエンスル
ホンアミド(A8)(p=1)の合成)アニリン誘導体
(A4)(p=1)5g(20.72mmol)及びカリ
ウム−t−ブトキサイド6.05g(53.88mmo
l)を窒素雰囲気中でt−ブタノール280mlに溶解
し、60℃で2時間攪拌した。次に、乾燥テトラヒドロ
フラン140ml中のトルエンスルホネート(A7)1
1.76g(20.72mmol)を、40℃で2時間
かけて滴下した。次に、この反応混合物を60℃で48
時間攪拌した。冷却後、この溶液をろ過し、析出物をジ
クロロメタンで洗浄し、ろ液を真空下で濃縮した。残渣
をクロロホルムに溶解し、水で2回洗浄した。最後にこ
の有機溶液を濃縮し、濃い着色の油状残渣が生成した。
トルエン/アセトン10:9混合溶媒を移動相として用
いたシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによっ
て、この残渣から生成物、即ち黄色の粘稠なオイル1g
を得た。収率は10%であった。
【0057】1H NMR (CDCl3), δ(ppm): 2.40(s, 3H),
3.20-4.50(m, 20H), 6.55-6.96(m, 4H), 7.27(d, 2H),
7.67(d, 2H) 。
【0058】(ジアザ−クラウンエーテル(A9)(p=
1)の合成)リチウムアルミニウムハイドライド0.4
1g(10.8mmol)を窒素雰囲気中で乾燥テトラ
ヒドロフラン10mlに懸濁し、テトラヒドロフラン1
0ml中のジアザ−クラウンエーテルトルエンスルホン
アミド(A8)(p=1)0.5g(1.08mmol)
を少しずつゆっくりと滴下した。この反応混合物を3日
間還流しながら攪拌した。冷却後、余剰リチウムアルミ
ニウムハイドライドを、テトラヒドロフラン/水2:1
(v/v)混合溶媒を用いて分解し、ろ過して沈殿物を
ジクロロメタンで洗浄した。残留物をジクロロメタンに
溶解してろ過し、溶媒を真空下で除去した。薄茶色のオ
イル0.25gを得た。収率は75%であった。
【0059】(クリプタンド−ビス−アミド(A11)
(o=1、p=1)の合成)この反応は、クロスリー
(R. Crossley)、グーラマリ(Z. Goolamali) 及びサム
ズ(P.G. Sammes)の方法(J. Chem. Soc. Perkin Tran
s. 2 、1994年、第1615-1622 頁)に従って行った。ジ
カルボン酸ジクロライド(A10)(o=0)は、ディー
トリッヒ(B. Dietrich)、レーン(J.M. Lehn)、ソーヴ
ェジ(J.P. Sauvage) 及びブランザット(J. Blanzat)
の方法(Tetrahedron 1973年、29、第1629-1645 頁)に
よって得た。
【0060】ピリジン0.13g(1.67mmol)
を乾燥テトラヒドロフラン240mlに溶解した溶液を
調製し、0℃に冷却した。続いて、乾燥テトラヒドロフ
ラン40mlに溶解したジアザ−クラウンエーテル(A
9)(p=1)0.25g(0.805mmol)及び乾
燥テトラヒドロフラン40mlに溶解した3,6−ジオ
キサオクタンジカルボン酸ジクロライド0.17g
(0.605mmol)を4時間かけて同時に滴下し
た。次に、この反応混合物を0℃で更に40時間攪拌し
た。この混合物をろ過し、テトラヒドロフランを除去し
た。油状で茶色の残渣をクロロホルムに溶解し、希塩酸
で洗浄し、次に水で洗浄した。このクロロホルム溶液を
硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。油状で薄茶色の
残渣を得た。収量は0.12g(33%)であった。
【0061】(ジアザ−クリプタンド(A12)(o=
1、p=1)の合成)クリプタンド−ビス−アミド(A
11)(o=1、p=1)0.12g(0.27mmo
l)を、窒素供給部、セプタム、及び塩化カルシウム管
を付けた還流冷却器を備えた三つ口フラスコに入れた。
シリンジによって、テトラヒドロフラン2.5mlをセ
プタムを介して添加し、この懸濁液を氷浴で冷却した。
次に、1モル濃度(1m)のボラン−テトロヒドロフラ
ン−錯体溶液2.2ml(2.2mmol)を、再びセ
プタムを介して慎重に添加した。10分後に氷浴を取り
除き、この反応混合物を室温で30分間攪拌し、続いて
還流下で2時間攪拌した。冷却後、この混合物を水1m
l及び6規定(6n)HCl水溶液10mlと慎重に混
合し、室温で1時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、
これによって生じた白い懸濁液のpHを水酸化リチウム
水溶液でpH10に調節した。クロロホルムを用いて水
相を抽出した。この溶液を真空下で濃縮したところ、薄
茶色のオイルを得た。収量は0.1g(88%)であっ
た。
【0062】(ジアザ−クリプタンド−アルデヒド(A
13)(o=1、p=1)の合成)ジアザ−クリプタンド
(A12)(o=1、p=1)0.5g(1.18mmo
l)をジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液
を調製し、−10℃に冷却した。温度が0℃を越えない
ように、三塩化ホスホリル0.22ml(0.36g、
2.35mmol)を慎重に少しずつ滴下した。この反
応混合物を−5℃で15分間攪拌し、次に室温で一晩攪
拌し、最後に60℃で1時間攪拌した。冷却後、この混
合物を水と混合し、水酸化リチウムの濃厚水溶液でpH
9に調節し、30分間攪拌した。この溶液を、各回クロ
ロホルム30mlを用いて3回抽出し、有機相を真空下
で濃縮した。黄色のオイル0.32gを得た。収率は6
0%であった。
【0063】1.2.本発明の化合物を合成するための
出発物質 本発明の化合物を合成するための出発物質を以下に表
す。
【0064】
【化8】
【0065】これらの出発物質は化合物C1 〜C5 であ
り、ここで基R8 は−(CH2 ) nCH3 であり、nを
0〜20の整数とすることができる。
【0066】化合物C1 及びC2 は市販されている。化
合物C3 〜C5 の製造方法は既知である。(それぞれ、
アンジェラストロ(MC Angelastro)、ボー(LE Baugh)
及びチェン(TM Chen)、J. Med. Chem. 37、第4538-455
3 頁、1994年、ワン(H Wang) 及びウェラー(DD Welle
r)、Tetrahedron Lett. 32、第7385-7388 頁、1991年、
ならびにフォイ(Foye) 及びフェダー(Fedor)、J. Pha
rm. Assoc. 48 、第412 頁、1959年に記載されてい
る。)
【0067】[2.本発明の化合物の合成] 2.1.一般的な合成スキーム 一般的な合成スキームを以下に示す。
【0068】
【化9】
【0069】2.1.1.合成経路1(対称置換誘導体
D8の合成) アルデヒドD1(Yは前記一般式(II)のイオン取り込み
部分又は下記置換基(A)、(B)のうちの1つを表
す、即ち化合物A13、C1又はC2である)及びピロ
ール誘導体D4を有機溶媒に溶解して酸と混合し、中間
生成物として化合物D6を生じた。p−クロラニルを適
当な溶媒に溶かして添加することにより、D6を酸化し
て化合物D7を得た。p−ヒドロキシベンズアルデヒド
誘導体の場合は、ジピロメテンD7を反応溶液から直接
得ることができ、更に単離することができる。
【0070】
【化10】
【0071】あるいは、D1をヨウ素化合物D12と反
応させることにより、ジピロメテンD7を調製すること
もできる。
【0072】対称に置換された4,4−ジフルオロ−4
−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体D
8を得るためのD7の反応を、エチルジイソプロピルア
ミン及びBF3 ・Et2 Oを反応溶液に交互に添加する
ことによって行った。
【0073】D8の反応溶液を水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲル上で
のカラムクロマトグラフィーを繰り返した後、適切な溶
媒(例えば、クロロホルム/ヘキサン)から再結晶化す
ることができ、本発明の化合物D8を得た。
【0074】2.1.2.合成経路2(対称置換誘導体
D8の合成) 上記アルデヒドD1(Yは前記一般式(II)のイオン取り
込み部分を表す)を酸化してカルボン酸D2を得た。続
いてこれを対応する酸塩化物D3に変換した。同様に、
化合物C5を化合物D2として用い、これを酸塩化物D
3に変換することも可能であった。
【0075】次に、上で得た酸塩化物D3ならびに酸塩
化物C3及びC4をそれぞれピロール誘導体D4と反応
させてケトンD5を得た。更にD4と反応させてD7を
得た。D7からD8への変換を、上記の方法で行った。
【0076】D8の反応溶液を水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲル上で
のカラムクロマトグラフィーを繰り返した後、適切な溶
媒(例えば、クロロホルム/ヘキサン)から再結晶化す
ることができ、本発明の化合物D8を得た。
【0077】2.1.3.合成経路3(非対称置換誘導
体D11の合成) 上記の方法で得たケトンD5を、D4ではなくピロール
誘導体D9と反応させることによってもD10に変換す
ることができた。エチルジイソプロピルアミン及びBF
3 ・Et2 Oを反応溶液に添加することにより、D10
から非対称に置換された4,4−ジフルオロ−4−ボラ
−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体D11を
得た。
【0078】D11の反応溶液を水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲル上
でのカラムクロマトグラフィーを繰り返した後、適切な
溶媒(例えば、クロロホルム/ヘキサン)から再結晶化
することができ、本発明の化合物D11を得た。
【0079】
【実施例】以下に、本発明を実施例によってより詳しく
説明し、いくつかの好適な指示薬の合成及び特性を説明
する。本発明による他の指示薬も、当業者によって同様
に調製することができる。
【0080】[具体的な化合物の合成]以下、具体的な
化合物の合成を説明する。
【0081】(1,3,5,7−ヘキサメチル−8−
(4−ジメチルアミノ−フェニル)−4,4−ジフルオ
ロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン
(D8)の合成)ジメチルピロール(D4)(R1 、R2
=−CH3 )4mmol(380mg)及びp−ジメチ
ルアミノベンズアルデヒド(C1)2mmol(298
mg)を窒素雰囲気中で塩化メチレン(abs)300
mlに溶解し、トリフルオロ酢酸40μlと混合した。
室温で3時間攪拌した後、p−クロラニル2mmol
(492mg)を塩化メチレン200mlに溶解した溶
液を添加し、更に30分間攪拌した。次に、エチルジイ
ソプロピルアミン3ml及びBF3 ・Et2 O 3ml
を添加して15分間攪拌した。この反応溶液を水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を留去した。ク
ロロホルムを用いてシリカゲル上でのクロマトグラフィ
ーにより繰り返し精製した後、クロロホルム/ヘキサン
から再結晶化することにより赤色固体としてD8を得た
(収量:270mg;37%)。融点は、233〜23
6℃であった。
【0082】計算/実測の元素分析(%): C: 68.66/6
8.40; H: 6.53/6.33; N: 11.44/11.32。
【0083】1H NMR (250 MHz, CDCl3, TMS,δ(ppm)):
1.49(s, 6H, CH3), 2.55(s, 6H,CH3),3.02(s, 6H, N(CH
3)2), 5.96(s, 2H,ピロール), 6.77(2H, AA′BB′, フ
ェニル), 7.06(2H, AA′BB′, フェニル) 。
【0084】MS(EI-MS, 70eV): 367(100%), M + 352(24
%), (-CH3), 347(34%), (-HF) 。
【0085】この発光指示薬は、酸性範囲に好適なpH
指示薬である。
【0086】(1,3,5,7−テトラメチル−2,6
−ビス(エトキシカルボニル)−8−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ジピロメテン(D7)の合成)2,4−ジ
メチル−3−エトキシカルボニル−5−ヨウ化ピロール
500mg(1.71mmol)及び4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド104mg(0.89mmol)をエタ
ノール15mlに溶解し、濃塩酸(HCl conc.)100μ
l(μm)と混合し、還流しながら30分間加熱したと
ころ、たった数分で鮮やかな赤色溶液を形成した。濃ア
ンモニア(conc. NH3)150ml及び水(H2 O)50
mlを40℃で添加した。この後室温で10分間攪拌
し、塩化メチレン2.0リットルを用いて抽出し、硫酸
ナトリウムで乾燥させて溶媒を除去した。この後に、ま
ずメタノールを用いてシリカ(SiO2 )上でクロマト
グラフィーを行ってメタノール/水(H2 O)からの再
結晶化を行い、エタノール:塩化メチレン=2:1混合
溶媒を用いてシリカ上でクロマトグラフィーを行った。
次に、酢酸エチルを用いてシリカ上でクロマトグラフィ
ーを行い、油ポンプで真空にして乾燥させることによっ
て生成物を得ることができた(収量:光沢のある深緑色
の微結晶120mg;0.28mmol、理論量の3
2.3%;分解開始温度176℃)。
【0087】IR(KBr, u[cm-1]: 3254, 2980, 2930, 285
9, 1704, 1676, 1602, 1563, 1496, 1440, 1371, 1325,
1258, 1163, 1092, 544。
【0088】(1,3,5,7−テトラメチル−2,6
−ビス(エトキシカルボニルエチル)−8−(4−ヒド
ロキシフェニル)−4,4−ジフルオロ−4−ボラ−3
a,4a−ジアザ−s−インダセン(D8)の合成)フ
ェノールジピロメテン310mg(0.71mmol)
を塩化メチレン500mlに溶解し、TLCで更なる変
化がみられなくなるまでN,N−ジイソプロピル−N−
エチルアミン0.5ml及びBF3 ・Et2 O 0.5
mlを混合した。この後に室温で1時間攪拌し、溶媒を
除去し、続いて酢酸エチルを用いてシリカ上でのクロマ
トグラフィーを行い、クロロホルム/エチルエーテルか
ら再結晶化した。エチルエーテル(EE)を用いて再び
シリカ上でのクロマトグラフィーを行い、油ポンプで真
空にして乾燥させた後に、生成物を純粋な状態で得るこ
とができた(収量:オレンジ色の微結晶110mg、
0.23mmol、理論量の23.1%;融点248〜
250℃、分解あり)。
【0089】1H NMR (250 MHz, CDCl3, TMS,δ(ppm)):
7.01(d, 2H, フェニル-H), 6.99(d, 2H,フェニル-H),
5.68(bs, 1H,OH), 4.29(q, 4H, OCH2CH3), 2.83(s, 6H,
CH3+CH 3), 1.72(s, 6H, CH3+CH3), 1.34(t, 6H, OCH2C
H3)。
【0090】この発光指示薬は、アルカリ性範囲に好適
なpH指示薬である。
【0091】(8−ジアザ−クリプタンド−3,5−ビ
ス−(メトキシカルボニルエチル)−4,4−ジフルオ
ロ−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン
(D8)(o=1、p=1、R1 =R4 =−CH2 CH2
−COOCH3 、R2 =R3 =R 5 =R6 =H、Y=ジ
アザ−クリプタンド(o=1、p=1)(A12))の合
成)2−(2−ピロリル)−プロピオン酸メチルエステ
ル(D4)0.31g(2mmol)及びo=1、p=
1のジアザ−クリプタンドアルデヒド(A13)0.4
5g(1mmol)を窒素雰囲気中で乾燥ジクロロメタ
ン100mlに溶解し、10分間攪拌してトリフルオロ
酢酸40μlと混合した。室温で1.5時間攪拌した
後、テトラクロロ−p−ベンゾキノン0.49g(2m
mol)をテトラヒドロフラン20mlに溶解した溶液
を添加した。得られた濃い赤色溶液を、更に15分間攪
拌した。続いて、ジイソプロピルエチルアミン1ml×
5及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(BF3
Et2 O)1ml×5を交互に添加し、30分間攪拌し
た。この溶液を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、真空下で濃縮した。クロロホルム/酢酸エチル9:
1を移動相として用いたシリカゲル上でのカラムクロマ
トグラフィーによって残渣を精製し、オレンジ色の粉末
0.16g(収率:20%)を得た。
【0092】(ジエステル(D8)のジカルボン酸への
加水分解の一般的な説明)得られたジエステル(D8)
(Y=ジアザ−クリプタンド(o=1、p=1)(A1
2))をテトラヒドロフランに溶解し、水で希釈して量を
2倍にした。この混合物を濃リン酸(conc. H3PO4)で酸
性にし、70℃で4日間攪拌した。この溶液を真空下で
濃縮し、残渣をクロロホルムに溶解し、硫酸ナトリウム
で乾燥して溶媒を除去した。次に、クロロホルム/メタ
ノールを移動相として用いるシリカゲル上でのカラムク
ロマトグラフィーによって残渣を精製した。また、モノ
カルボン酸を副生物として得た。
【0093】この発光指示薬は、ナトリウムイオンを生
理的濃度で測定するのに有用である。
【0094】(モノエステルの調製:R1 =−CH2
CH2 −COO−CH3 、R4 =−CH2 −CH2 −C
OOH、ジカルボン酸の調製:R1 =R4 −CH2 −C
2 −COOH)前述の2つの実施例で得たオレンジ色
の粉末をテトラヒドロフラン4mlに溶解し、水6ml
で希釈した。次に85%リン酸(H3 PO4 )0.3m
lを添加し、70℃で4日間加熱した。テトラヒドロフ
ランを留去し、クロロホルム50mlを用いて残渣を2
回抽出し、硫酸カリウム(K2 SO4 )で乾燥させた。
溶媒を留去し、0.17gのオイルを得た。シリカゲル
100(溶離剤:クロロホルム/メタノール;3:1)
を充填したカラムを用いてこのオイルを精製し、モノエ
ステル0.04g及びジカルボン酸0.02gを生じ
た。
【0095】[特性評価]後述のように、溶液の特性の
測定にモノエステルを使用し、一方でジカルボン酸を後
述の方法に従ってアミノセルロース上に固定し、センサ
で測定した。
【0096】(センサに使用するpH感知層の作製)乾
燥した親水性ポリマーD5(ティンデールプレーンズ−
ハンター社(Tyndale Plains-Hunter LTD)、ニュージャ
ージー州リンゴーズ(Ringoes, NJ 08551))0.1g及
び発光指示薬1.92gを、エタノール1.8g及び水
0.23gに溶解した。この混合物を室温で一晩激しく
攪拌した。この溶液100μlを、幅25mmで無塵の
125mmポリエステル支持体(グッドフェロー社(Go
odfellow) 、ケンブリッジ(Cambridge)、製品番号 LS
146585)に塗布した。エタノールを蒸発させ、ポリエス
テル支持体の上に厚さ10μmのpH感知層を得た。こ
の支持体から、センサ用のディスクを切り取った。
【0097】ポリマーの状態を整えるために、得られた
センサディスクを100mmol/リットルのNaCl
溶液に2時間浸漬した。
【0098】(センサに使用するNa+ 、K+ 感知層の
作製)ジカルボン酸指示薬0.03mg当量、N,N−
ジシクロヘキシル−1,3−カルボジイミド0.06g
(0.3mmol)、N−ヒドロキシスクシンイミド
0.04g(0.3mmol)及び(米国特許第1,0
28,677号及びケミカルアブストラクト(CA)9
9:177723hに従って製造した)活性化セルロー
ス0.5gを、ジメチルホルムアミド2mlに20時間
懸濁した。次に、セルロースをろ過して除去し、ジメチ
ルホルムアミド5ml、水5mlで5回、0.2規定
(n)塩酸5ml、水5mlで2回、0.2規定(n)
NaOH5mlで2回、水5mlで10回、アセトン5
mlで2回、及びエーテル5mlで2回洗浄し、室温で
16時間乾燥させた。続いて、セルロースを篩(25μ
m)にかけた。
【0099】(センサディスクの作製)センサディスク
を下記の方法で作製した。
【0100】指示薬を固定した、篩(25μm)にかけ
たアミノセルロースファイバー0.25gを、10%ヒ
ドロゲル(D4)(ティンデールプレーンズ−ハンター
社)4.75g及び90%エタノール−水に16時間懸
濁した。得られた均質分散液を、最大乾燥密度10μm
でポリエステル箔(グッドフェロー社、製品番号LS 146
585)に塗布した。この箔の上に、最大乾燥密度5μm
で、3%の活性炭を含む10%D4ヒドロゲルを被覆
し、直径2.5cmの小さなディスクを切り取った。こ
のディスクを少なくとも16時間緩衝液中に放置し、活
性化した。
【0101】センサディスクの切断及び測定方法は、ラ
イナー(M.J.P. Leiner)及びハートマン(P. Hartmann)
の "Sensors and Actuators B"、11 (1993) 、第281-28
9 頁("Theory and Practice in optical pH sensing")
に記載されている。
【0102】[本発明のいくつかの化合物の発光特性]
図1〜図4はそれぞれ、本発明のいくつかの指示薬の発
光特性を、pH値及びアルカリイオンの所与の濃度の関
数として示している。示される図の縦軸は、相対的な発
光強度である。
【0103】1.図1:下記の4,4−ジフルオロ−4
−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体
(indacene derivative)(前記一般式(I) において、R
7 =4−ジメチルアミノ−フェニル(pH感知性イオン
取り込み部分として);R1 、R 3 、R4 及びR6 =メ
チル;R2 及びR5 =H)を用いて、pH感知層を有す
るセンサディスクを作製し、ライナー及びハートマンの
前掲書に説明される装置でpH依存発光強度を測定し
た。
【0104】
【化11】
【0105】測定装置を図5に概略的に表す。Sはセン
サディスクの一部を示している。親水性イオン浸透性ポ
リマー(ヒドロゲル)に溶解した化合物をIで示してい
る。層Mは、励起及び測定のための照射に対して透過性
を有する支持体Tによって保持されており、支持体Tは
透明箔である。
【0106】また、本発明に従って、化合物Iをイオン
透過性マトリックスと直接共有結合させたり、又は物理
的に溶解した状態でマトリックス中に存在させることが
できる。
【0107】測定のために、非透光性でありサーモスタ
ットを備えたスルーフローセル(through-flow cell)に
センサディスクを組み込み、NaClを0.1mol/
リットル含有する様々なpH値を示す試料Pと接触させ
た。標準ガラス電極を用いて、これらの試料のpH値を
決定した。
【0108】光学測定システムは、光源Lとして青色L
ED、検出器Nとして光ダイオード、波長を選択する光
学フィルタA及びF、励起光をポリマー層Mに導くと共
に放出光を光検出器Nに導くファイバーオプティック構
成、及び電気信号処理装置(図示せず)から構成され
る。励起側には干渉フィルタ(ピーク発光480nm)
を用い、放出側には520nmのカットオフフィルタを
用いた。
【0109】従って、図1に示す曲線はpH滴定曲線を
表している。
【0110】2.図2:下記の4,4−ジフルオロ−4
−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体
(前記一般式(I) において、R7 =−(CH2 )−モル
ホリノ(pH感知性イオン取り込み部分として);
1 、R3 、R4 及びR6 =メチル;R2 及びR5
H)を使用し、異なるpH値で測定を行ったこと以外
は、図1に示した実施例を繰り返した。
【0111】
【化12】
【0112】3.図3:下記の4,4−ジフルオロ−4
−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体
(前記一般式(I) において、R7 =4−ヒドロキシフェ
ニル(pH感知性イオン取り込み部分として);R1
3 、R4 及びR6 =メチル;R 2 及びR5 =−COO
−CH2 −CH2 −CH3 である)を使用し、異なるp
H値で測定を行ったこと以外は、図1に示した実施例を
繰り返した。
【0113】
【化13】
【0114】4.図4:下記の4,4−ジフルオロ−4
−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン誘導体
(前記一般式(I) において、R7 =クリプタンド(K+
感知性イオン取り込み部分として);R2 、R3 、R5
及びR6 =H;R1 及びR4 =−CH2 −CH2 −CO
O−NH−ポリマー)を用い、図2に類似する方法で図
4を得たが、Na+ 指示薬の代わりにK+ 指示薬を用
い、0.145mol/リットルのNaClの存在下に
おけるカリウムイオンの様々な濃度(横軸;対数目盛)
の関数として発光強度を測定した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物の発光特性を示すグラフであ
る。
【図2】本発明の化合物の発光特性を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の化合物の発光特性を示すグラフであ
る。
【図4】本発明の化合物の発光特性を示すグラフであ
る。
【図5】pH依存発光強度の測定装置の概略的構成図で
ある。
【符号の説明】
S センサディスク I 化合物 M ポリマー層 T 支持体 L 光源 N 光検出器 A、F 光学フィルタ P 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598051749 Stettemerstrasse 28 CH−8207 Schaffhausen Switzerland (72)発明者 イェールク ダオプ ドイツ連邦共和国 デー−93057 レゲン スブルク フラオエンツェルシュトラーセ 16 (72)発明者 トーマス ガライス ドイツ連邦共和国 デー−93049 レゲン スブルク ヴェルネルヴェルクシュトラー セ 3 アパルトメント 77 (72)発明者 マッティーアス コルマンスベルゲル ドイツ連邦共和国 デー−93047 レゲン スブルク ヴァインティンゲルガセ 6 (72)発明者 シュテファン ハインル ドイツ連邦共和国 デー−93073 ノイト ラオブリンク オデル−ナイセ−シュトラ ーセ 25 (72)発明者 トビアス ヴェルネル ドイツ連邦共和国 デー−93051 レゲン スブルク フリードリッヒ−エベルト−シ ュトラーセ 57 (72)発明者 クリスチアン フベル ドイツ連邦共和国 デー−93326 アベン スベルク アドレルシュトラーセ 82 (72)発明者 アンドレイ ボイラーゲーケル オーストリア国 アー−8010 グラツ フ ェリックス ダーン−プラーツ 7/4 /10 (72)発明者 マルコ ジャン ピエール ライナー オーストリア国 アー−8045 グラツ ア ム アイヒェングルンド 10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) で表されるインダセン誘
    導体。 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 及びR7
    のうち1つの基はイオン取り込み部分を表し、残りの基
    はそれぞれ独立して水素、親油あるいは親水基、又はポ
    リマーあるいは生体分子に結合する反応性基であり、ま
    た、R2 はR3 と共に芳香環系を形成し、R5 はR6
    共に芳香環系を形成していてもよい。)
  2. 【請求項2】 前記R7 がイオン取り込み部分を表し、
    3 及びR6 がそれぞれ独立して水素又はメチル基を表
    す請求項1記載のインダセン誘導体。
  3. 【請求項3】 前記基R1 及びR4 が親油基、特にそれ
    ぞれt−ブチル基を表す請求項1又は2に記載のインダ
    セン誘導体。
  4. 【請求項4】 前記イオン取り込み部分が、下記一般式
    (II)で表されるジアザ−クリプタンド又は下記の基
    (A)〜(E)のうちの1つである請求項1から3まで
    のいずれか1項記載のインダセン誘導体。 【化2】 (式中、o及びpはそれぞれ独立して0、1又は2であ
    る。) 【化3】 (基(D)において、R8 は炭素原子数が1〜20個の
    アルキル基である。)
  5. 【請求項5】 前記一般式(II)で表されるジアザ−クリ
    プタンドが、式中のo及びpがそれぞれ0であり、リチ
    ウムイオン選択性ジアザ−クリプタンドである請求項4
    記載のインダセン誘導体。
  6. 【請求項6】 前記一般式(II)で表されるジアザ−クリ
    プタンドが、式中のo及びpがそれぞれ0及び1である
    か又は1及び0であり、ナトリウムイオン選択性ジアザ
    −クリプタンドである請求項4記載のインダセン誘導
    体。
  7. 【請求項7】 前記一般式(II)で表されるジアザ−クリ
    プタンドが、式中のo及びpがそれぞれ1であり、カリ
    ウムイオン選択性ジアザ−クリプタンドである請求項4
    記載のインダセン誘導体。
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