JPH1156523A - 自動車のシート装置におけるシートバックフレーム構造 - Google Patents
自動車のシート装置におけるシートバックフレーム構造Info
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- JPH1156523A JPH1156523A JP24477897A JP24477897A JPH1156523A JP H1156523 A JPH1156523 A JP H1156523A JP 24477897 A JP24477897 A JP 24477897A JP 24477897 A JP24477897 A JP 24477897A JP H1156523 A JPH1156523 A JP H1156523A
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- frame
- seat back
- seat
- frames
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートの後方に積んだ荷物が、急制動時など
に、シートバックの後面に衝突したとき、このシートバ
ックが容易には破損しないようにする。 【解決手段】 シートバック16のシートバックフレー
ム19が、上、下部フレーム22,23と、これら上、
下部フレーム22,23の各端部同士を結合させる側部
フレーム24とを備える。シートバックフレーム19の
各下側部をヒンジ17,17により車室フロア4に枢支
させる。上部フレーム22の中央部22aを連結フレー
ム6に係止させる係止具28を設ける。ほぼ直線的に延
びてその一端部が上記上部フレーム22の中央部22a
に結合され他端部が上記下部フレーム23の各端部およ
び/もしくは側部フレーム24の各下端部に結合される
左右一対の傾斜フレーム25と、ほぼ直線的に延びてそ
の各端部が上記左右傾斜フレーム25,25の長手方向
の各中途部に結合される横向きフレーム26とを設け
る。
に、シートバックの後面に衝突したとき、このシートバ
ックが容易には破損しないようにする。 【解決手段】 シートバック16のシートバックフレー
ム19が、上、下部フレーム22,23と、これら上、
下部フレーム22,23の各端部同士を結合させる側部
フレーム24とを備える。シートバックフレーム19の
各下側部をヒンジ17,17により車室フロア4に枢支
させる。上部フレーム22の中央部22aを連結フレー
ム6に係止させる係止具28を設ける。ほぼ直線的に延
びてその一端部が上記上部フレーム22の中央部22a
に結合され他端部が上記下部フレーム23の各端部およ
び/もしくは側部フレーム24の各下端部に結合される
左右一対の傾斜フレーム25と、ほぼ直線的に延びてそ
の各端部が上記左右傾斜フレーム25,25の長手方向
の各中途部に結合される横向きフレーム26とを設け
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの後方に積
荷可能とされた自動車のシート装置において、このシー
トのシートバックが有するシートバックフレームの構造
に関するものである。
荷可能とされた自動車のシート装置において、このシー
トのシートバックが有するシートバックフレームの構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車のシート装置におけるシート
バックフレーム構造には、従来、実開平2‐14124
3号公報で示されたものがある。
バックフレーム構造には、従来、実開平2‐14124
3号公報で示されたものがある。
【0003】これによれば、シートバックが有するシー
トバックフレームは、このシートバックフレームの上、
下端部を構成して車幅方向に延びる上、下部フレーム
と、上記シートバックフレームの各側端部を構成して上
記上、下部フレームの各端部同士を結合させる側部フレ
ームと、ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部フレ
ームの左端部に結合され他端部が上記下部フレームの右
端部や側部フレームの下端部に結合される傾斜フレーム
とを備えている。
トバックフレームは、このシートバックフレームの上、
下端部を構成して車幅方向に延びる上、下部フレーム
と、上記シートバックフレームの各側端部を構成して上
記上、下部フレームの各端部同士を結合させる側部フレ
ームと、ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部フレ
ームの左端部に結合され他端部が上記下部フレームの右
端部や側部フレームの下端部に結合される傾斜フレーム
とを備えている。
【0004】上記の場合、シートバックの正面視で、上
記上部フレーム、右側部フレーム、および傾斜フレーム
で囲まれた第1空間は倒立三角形状となる。一方、下部
フレーム、左側部フレーム、および傾斜フレームで囲ま
れた第2空間は正立三角形状となる。
記上部フレーム、右側部フレーム、および傾斜フレーム
で囲まれた第1空間は倒立三角形状となる。一方、下部
フレーム、左側部フレーム、および傾斜フレームで囲ま
れた第2空間は正立三角形状となる。
【0005】また、上記シートバックは、一般に、上記
シートバックフレームの前面側に取り付けられるパッド
と、これらシートバックフレームとパッドとを一体的に
覆う袋状の表皮とを備えている。
シートバックフレームの前面側に取り付けられるパッド
と、これらシートバックフレームとパッドとを一体的に
覆う袋状の表皮とを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術のシートを、例えば、ワンボックスカーの車室に適
用し、この車室のほぼ全幅にわたり延びるよう車幅方向
に長い形状にすることが考えられる。
技術のシートを、例えば、ワンボックスカーの車室に適
用し、この車室のほぼ全幅にわたり延びるよう車幅方向
に長い形状にすることが考えられる。
【0007】上記自動車において、シートの後方に荷物
を積んだ状態での走行中に、これを急制動させたとする
と、上記荷物はその慣性力で前方移動し上記シートバッ
クの後面に衝突するが、この場合、上記第1空間は倒立
三角形状をなして、その下部の幅寸法は小さいため、前
方移動する上記荷物が上記第1空間内に入り込もうとし
ても、これは、上記荷物が傾斜フレームに衝突すること
により遮られ、もって、第1空間に対応する上記表皮等
が上記荷物からの負荷によって破損させられるというこ
とは防止される。
を積んだ状態での走行中に、これを急制動させたとする
と、上記荷物はその慣性力で前方移動し上記シートバッ
クの後面に衝突するが、この場合、上記第1空間は倒立
三角形状をなして、その下部の幅寸法は小さいため、前
方移動する上記荷物が上記第1空間内に入り込もうとし
ても、これは、上記荷物が傾斜フレームに衝突すること
により遮られ、もって、第1空間に対応する上記表皮等
が上記荷物からの負荷によって破損させられるというこ
とは防止される。
【0008】しかし、上記第2空間は正立三角形状をな
して、その下部の幅寸法が大きいと共に高さがシートバ
ックの上部にまで達して広い空間となっており、このた
め、上記第2空間側に向って移動した荷物は傾斜フレー
ムに衝突することなく、上記第2空間内に入り込もうと
して、この第2空間に対応する表皮等に勢いよく衝突
し、十分に強度を有していないこれら表皮等を大きく破
損させるおそれがある。
して、その下部の幅寸法が大きいと共に高さがシートバ
ックの上部にまで達して広い空間となっており、このた
め、上記第2空間側に向って移動した荷物は傾斜フレー
ムに衝突することなく、上記第2空間内に入り込もうと
して、この第2空間に対応する表皮等に勢いよく衝突
し、十分に強度を有していないこれら表皮等を大きく破
損させるおそれがある。
【0009】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、シートの後方に積んだ荷物が、急制動時
などに、シートバックの後面に衝突したとき、このシー
トバックが容易には破損しないようにすることを課題と
する。
されたもので、シートの後方に積んだ荷物が、急制動時
などに、シートバックの後面に衝突したとき、このシー
トバックが容易には破損しないようにすることを課題と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車のシート装置におけるシートバックフ
レーム構造は、車室8に、この車室8のほぼ全幅にわた
り延びるシート14を設け、上記シート14が上記車室
8の車室フロア4側から上方に向って突出するシートバ
ック16を有し、このシートバック16のシートバック
フレーム19が、このシートバックフレーム19の上、
下端部を構成して車幅方向に延びる上、下部フレーム2
2,23と、上記シートバックフレーム19の各側端部
を構成して上記上、下部フレーム22,23の各端部同
士を結合させる側部フレーム24とを備え、上記シート
バックフレーム19の各下側部を車室フロア(車体静止
側)4に枢支させる左右一対のヒンジ17,17を設
け、かつ、上記上部フレーム22の車幅方向の中央部2
2aを連結フレーム(車体静止側)6に係脱自在に係止
させる係止具28を設けた自動車のシート装置におい
て、
の本発明の自動車のシート装置におけるシートバックフ
レーム構造は、車室8に、この車室8のほぼ全幅にわた
り延びるシート14を設け、上記シート14が上記車室
8の車室フロア4側から上方に向って突出するシートバ
ック16を有し、このシートバック16のシートバック
フレーム19が、このシートバックフレーム19の上、
下端部を構成して車幅方向に延びる上、下部フレーム2
2,23と、上記シートバックフレーム19の各側端部
を構成して上記上、下部フレーム22,23の各端部同
士を結合させる側部フレーム24とを備え、上記シート
バックフレーム19の各下側部を車室フロア(車体静止
側)4に枢支させる左右一対のヒンジ17,17を設
け、かつ、上記上部フレーム22の車幅方向の中央部2
2aを連結フレーム(車体静止側)6に係脱自在に係止
させる係止具28を設けた自動車のシート装置におい
て、
【0011】ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部
フレーム22の中央部22aに結合され他端部が上記下
部フレーム23の各端部および/もしくは側部フレーム
24の各下端部に結合される左右一対の傾斜フレーム2
5と、ほぼ直線的に延びてその各端部が上記左右傾斜フ
レーム25,25の長手方向の各中途部に結合される横
向きフレーム26とを設けたものである。
フレーム22の中央部22aに結合され他端部が上記下
部フレーム23の各端部および/もしくは側部フレーム
24の各下端部に結合される左右一対の傾斜フレーム2
5と、ほぼ直線的に延びてその各端部が上記左右傾斜フ
レーム25,25の長手方向の各中途部に結合される横
向きフレーム26とを設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
により説明する。
【0013】図1、2は、本発明の実施の形態を示して
いる。
いる。
【0014】図中符号1は自動車で、矢印Frはその前
方を示している。この自動車1の車体2は板金製で、車
体静止側である左右側壁3,3と、これら側壁3,3の
下端部に架設される車室フロア4と、上記側壁3,3の
上端部に架設されるルーフ5と、上記左右側壁3,3に
架設されるパイプ製の連結フレーム6とを備えている。
この連結フレーム6は十分の強度と剛性とを有して、車
体2の強度と剛性を向上させる補強材として働く。
方を示している。この自動車1の車体2は板金製で、車
体静止側である左右側壁3,3と、これら側壁3,3の
下端部に架設される車室フロア4と、上記側壁3,3の
上端部に架設されるルーフ5と、上記左右側壁3,3に
架設されるパイプ製の連結フレーム6とを備えている。
この連結フレーム6は十分の強度と剛性とを有して、車
体2の強度と剛性を向上させる補強材として働く。
【0015】上記左右側壁3,3、車室フロア4、およ
びルーフ5で囲まれた車体2の内部空間が車室8であ
る。この車室8の前後方向の中途部に乗員(乗客含む)
9着座用のシート装置10が設けられ、このシート装置
10の後方における上記車室8の後部が荷物11の積み
込みが可能な荷室12とされている。図1中符号13
は、車体2の車幅方向の中央を示し、この中央13を中
心として、車体2は左右ほぼ対称形とされている。
びルーフ5で囲まれた車体2の内部空間が車室8であ
る。この車室8の前後方向の中途部に乗員(乗客含む)
9着座用のシート装置10が設けられ、このシート装置
10の後方における上記車室8の後部が荷物11の積み
込みが可能な荷室12とされている。図1中符号13
は、車体2の車幅方向の中央を示し、この中央13を中
心として、車体2は左右ほぼ対称形とされている。
【0016】上記シート装置10は上記車室8のほぼ全
幅にわたり延びるシート14を有している。このシート
14は、上記車室フロア4に支持されたシートクッショ
ン15と、このシートクッション15の後端部近傍で、
上記車室フロア4側から上方に向って突出し起立姿勢を
とるシートバック16と、このシートバック16を上記
車室フロア4に前後に回動自在に枢支させる左右一対の
ヒンジ17とを備えている。上記シートクッション15
に乗員9が着座可能であり、上記シートクッション15
に着座した乗員9が上記起立姿勢のシートバック16に
背もたれ可能とされている。
幅にわたり延びるシート14を有している。このシート
14は、上記車室フロア4に支持されたシートクッショ
ン15と、このシートクッション15の後端部近傍で、
上記車室フロア4側から上方に向って突出し起立姿勢を
とるシートバック16と、このシートバック16を上記
車室フロア4に前後に回動自在に枢支させる左右一対の
ヒンジ17とを備えている。上記シートクッション15
に乗員9が着座可能であり、上記シートクッション15
に着座した乗員9が上記起立姿勢のシートバック16に
背もたれ可能とされている。
【0017】上記シートバック16は、円形のパイプ材
で枠組みされたシートバックフレーム19と、このシー
トバックフレーム19の前面を全体的に覆うようにこの
シートバックフレーム19の前面側に取り付けられる不
図示のパッドと、これらシートバックフレーム19とパ
ッドとを一体的に覆う袋状の表皮20とを備えている。
で枠組みされたシートバックフレーム19と、このシー
トバックフレーム19の前面を全体的に覆うようにこの
シートバックフレーム19の前面側に取り付けられる不
図示のパッドと、これらシートバックフレーム19とパ
ッドとを一体的に覆う袋状の表皮20とを備えている。
【0018】上記シートバックフレーム19は、このシ
ートバックフレーム19の上、下端部を構成して車幅方
向に延びる上、下部フレーム22,23と、上記シート
バックフレーム19の車幅方向の各側端部を構成して上
下方向に延びかつ上記上、下部フレーム22,23の車
幅方向の各端部同士を結合させる側部フレーム24,2
4と、ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部フレー
ム22の中央部22aに結合され他端部が上記下部フレ
ーム23の各端部に結合される左右一対の傾斜フレーム
25と、ほぼ直線的かつほぼ水平に延びてその各端部が
上記左右傾斜フレーム25,25の長手方向の各中途部
に結合される横向きフレーム26とを備えている。
ートバックフレーム19の上、下端部を構成して車幅方
向に延びる上、下部フレーム22,23と、上記シート
バックフレーム19の車幅方向の各側端部を構成して上
下方向に延びかつ上記上、下部フレーム22,23の車
幅方向の各端部同士を結合させる側部フレーム24,2
4と、ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部フレー
ム22の中央部22aに結合され他端部が上記下部フレ
ーム23の各端部に結合される左右一対の傾斜フレーム
25と、ほぼ直線的かつほぼ水平に延びてその各端部が
上記左右傾斜フレーム25,25の長手方向の各中途部
に結合される横向きフレーム26とを備えている。
【0019】前記各ヒンジ17は、上記シートバックフ
レーム19の各下側部を上記車体静止側である車室フロ
ア4に枢支させるもので、上記車室フロア4に突設され
たブラケット17aと、このブラケット17aに上記シ
ートバックフレーム19を枢支させる枢支軸17bとを
備え、上記各ヒンジ17の枢支軸17bを中心として、
図示の起立姿勢のシートバック16がその前方に向って
往復回動自在とされている。
レーム19の各下側部を上記車体静止側である車室フロ
ア4に枢支させるもので、上記車室フロア4に突設され
たブラケット17aと、このブラケット17aに上記シ
ートバックフレーム19を枢支させる枢支軸17bとを
備え、上記各ヒンジ17の枢支軸17bを中心として、
図示の起立姿勢のシートバック16がその前方に向って
往復回動自在とされている。
【0020】図2中一点鎖線で示すように、上記シート
バック16を前方に回動させれば、このシートバック1
6は上記シートクッション15上に折り畳み可能とされ
ている。この折り畳み状態から、上記シートバック16
を起立姿勢にさせようとして復回動させると、このシー
トバック16を上記連結フレーム6に係脱自在に係止さ
せる係止具28が設けられ、この係止具28による係止
によって、上記シートバック16がその起立姿勢のまま
となるように上記連結フレーム6に支持される。
バック16を前方に回動させれば、このシートバック1
6は上記シートクッション15上に折り畳み可能とされ
ている。この折り畳み状態から、上記シートバック16
を起立姿勢にさせようとして復回動させると、このシー
トバック16を上記連結フレーム6に係脱自在に係止さ
せる係止具28が設けられ、この係止具28による係止
によって、上記シートバック16がその起立姿勢のまま
となるように上記連結フレーム6に支持される。
【0021】上記係止具28は、上記上部フレーム22
の車幅方向の中央部22aを上記連結フレーム6の車幅
方向の中央部に係脱自在に係止させるものであって、上
記係止具28は、上記連結フレーム6に取り付けられる
係止具本体29と、この係止具本体29に係脱自在に係
止されるよう上記上部フレーム22の中央部22aに取
り付けられたストライカ30とを有している。
の車幅方向の中央部22aを上記連結フレーム6の車幅
方向の中央部に係脱自在に係止させるものであって、上
記係止具28は、上記連結フレーム6に取り付けられる
係止具本体29と、この係止具本体29に係脱自在に係
止されるよう上記上部フレーム22の中央部22aに取
り付けられたストライカ30とを有している。
【0022】上記シートバック16の正面視(図1)
で、上記上部フレーム22、各側部フレーム24,2
4、および各傾斜フレーム25,25で囲まれた左右一
対の各第1空間32は、倒立三角形状をなしてその下部
の幅寸法は小さくなっている。
で、上記上部フレーム22、各側部フレーム24,2
4、および各傾斜フレーム25,25で囲まれた左右一
対の各第1空間32は、倒立三角形状をなしてその下部
の幅寸法は小さくなっている。
【0023】また、上記横向きフレーム26はシートバ
ックフレーム19の上下方向の中途部(ほぼ中央部)に
位置しており、このため、上記下部フレーム23、左右
傾斜フレーム25,25、および横向きフレーム26で
囲まれた台形状の第2空間33は、高さの低い空間とな
り、また、上記左右傾斜フレーム25,25と横向きフ
レーム26とで囲まれた三角形状の第3空間34も高さ
の低い空間となっている。
ックフレーム19の上下方向の中途部(ほぼ中央部)に
位置しており、このため、上記下部フレーム23、左右
傾斜フレーム25,25、および横向きフレーム26で
囲まれた台形状の第2空間33は、高さの低い空間とな
り、また、上記左右傾斜フレーム25,25と横向きフ
レーム26とで囲まれた三角形状の第3空間34も高さ
の低い空間となっている。
【0024】よって、例えば、上記シート14のシート
バック16の後方に荷物11を積んだ自動車1の走行中
に、急制動等によって、上記荷物11が前方移動したと
き、この荷物11が上記いずれかの空間32〜34内に
入り込もうとしても、これは、上記荷物11が傾斜フレ
ーム25および/もしくは横向きフレーム26に衝突す
ることにより遮られ、もって、各空間32〜34に対応
する表皮20等が上記荷物11の負荷によって破損させ
られるということは防止され、つまり、シートバック1
6の破損が防止される。
バック16の後方に荷物11を積んだ自動車1の走行中
に、急制動等によって、上記荷物11が前方移動したと
き、この荷物11が上記いずれかの空間32〜34内に
入り込もうとしても、これは、上記荷物11が傾斜フレ
ーム25および/もしくは横向きフレーム26に衝突す
ることにより遮られ、もって、各空間32〜34に対応
する表皮20等が上記荷物11の負荷によって破損させ
られるということは防止され、つまり、シートバック1
6の破損が防止される。
【0025】しかも、上記したように荷物11が傾斜フ
レーム25や横向きフレーム26に衝突したときには、
これら傾斜フレーム25や横向きフレーム26に与えら
れた負荷は、上記傾斜フレーム25の各端部から上記
上、下部フレーム22,23や側部フレーム24に伝え
られると共に、上記ヒンジ17や係止具28を介し車室
フロア4や連結フレーム6で支持されることになるが、
上記傾斜フレーム25の各端部は、上記各ヒンジ17や
係止具28の近傍に位置させられているため、上記荷物
11から上記傾斜フレーム25や横向きフレーム26に
与えられた負荷は、上記上、下部フレーム22,23や
各側部フレーム24に無用な負荷(曲げモーメント)を
生じさせることなく、より直接的に上記した車室フロア
4や連結フレーム6で支持されることとなる。
レーム25や横向きフレーム26に衝突したときには、
これら傾斜フレーム25や横向きフレーム26に与えら
れた負荷は、上記傾斜フレーム25の各端部から上記
上、下部フレーム22,23や側部フレーム24に伝え
られると共に、上記ヒンジ17や係止具28を介し車室
フロア4や連結フレーム6で支持されることになるが、
上記傾斜フレーム25の各端部は、上記各ヒンジ17や
係止具28の近傍に位置させられているため、上記荷物
11から上記傾斜フレーム25や横向きフレーム26に
与えられた負荷は、上記上、下部フレーム22,23や
各側部フレーム24に無用な負荷(曲げモーメント)を
生じさせることなく、より直接的に上記した車室フロア
4や連結フレーム6で支持されることとなる。
【0026】よって、上記傾斜フレーム25や横向きフ
レーム26により、上記荷物11からの負荷が強固に支
持されることとなって、上記荷物11が上記いずれかの
空間32〜34内に入り込もうとすることはより確実に
遮られ、このため、シートバック16の破損がより確実
に防止される。
レーム26により、上記荷物11からの負荷が強固に支
持されることとなって、上記荷物11が上記いずれかの
空間32〜34内に入り込もうとすることはより確実に
遮られ、このため、シートバック16の破損がより確実
に防止される。
【0027】なお、以上は図示の例によるが、上記シー
トバック16は上記シートクッション15の後端部にヒ
ンジ17により枢支させてもよく、つまり、上記シート
バック16はシートクッション15の後端部を介して上
記車室フロア4に枢支させてもよい。また、上記各傾斜
フレーム25の他端部は、上記下部フレーム23の各端
部に結合させることに加えて、もしくはこれに代えて、
上記側部フレーム24の各下端部に結合させてもよい。
トバック16は上記シートクッション15の後端部にヒ
ンジ17により枢支させてもよく、つまり、上記シート
バック16はシートクッション15の後端部を介して上
記車室フロア4に枢支させてもよい。また、上記各傾斜
フレーム25の他端部は、上記下部フレーム23の各端
部に結合させることに加えて、もしくはこれに代えて、
上記側部フレーム24の各下端部に結合させてもよい。
【0028】図3で示した自動車1のシート装置10
は、本発明の実施の形態に対する比較例であり、これは
前記した本発明の実施の形態と基本構成が同様であるた
め、共通する構成については、共通の符号を付してその
説明を省略する。
は、本発明の実施の形態に対する比較例であり、これは
前記した本発明の実施の形態と基本構成が同様であるた
め、共通する構成については、共通の符号を付してその
説明を省略する。
【0029】上記シート装置10のシート14における
シートバック16は、本発明の実施の形態における各傾
斜フレーム25と横向きフレーム26に代えて、上、下
部フレーム22,23と、各側部フレーム24,24と
で囲まれた空間を全体的に覆うように取り付けられる板
金製板材36を備えている。この板材36には、これの
強度と剛性とを向上させるために、プレス成形された複
数のビード37が形成されている。
シートバック16は、本発明の実施の形態における各傾
斜フレーム25と横向きフレーム26に代えて、上、下
部フレーム22,23と、各側部フレーム24,24と
で囲まれた空間を全体的に覆うように取り付けられる板
金製板材36を備えている。この板材36には、これの
強度と剛性とを向上させるために、プレス成形された複
数のビード37が形成されている。
【0030】ところで、上記したシートバック16によ
れば、荷物11との衝突による破損は防止できると考え
られるが、上記板材36は重量が重いため、本発明の実
施の形態のものを採用することが好ましい。
れば、荷物11との衝突による破損は防止できると考え
られるが、上記板材36は重量が重いため、本発明の実
施の形態のものを採用することが好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、車室に、この車室のほ
ぼ全幅にわたり延びるシートを設け、上記シートが上記
車室の車室フロア側から上方に向って突出するシートバ
ックを有し、このシートバックのシートバックフレーム
が、このシートバックフレームの上、下端部を構成して
車幅方向に延びる上、下部フレームと、上記シートバッ
クフレームの各側端部を構成して上記上、下部フレーム
の各端部同士を結合させる側部フレームとを備え、上記
シートバックフレームの各下側部を車体静止側に枢支さ
せる左右一対のヒンジを設け、かつ、上記上部フレーム
の車幅方向の中央部を車体静止側に係脱自在に係止させ
る係止具を設けた自動車のシート装置において、
ぼ全幅にわたり延びるシートを設け、上記シートが上記
車室の車室フロア側から上方に向って突出するシートバ
ックを有し、このシートバックのシートバックフレーム
が、このシートバックフレームの上、下端部を構成して
車幅方向に延びる上、下部フレームと、上記シートバッ
クフレームの各側端部を構成して上記上、下部フレーム
の各端部同士を結合させる側部フレームとを備え、上記
シートバックフレームの各下側部を車体静止側に枢支さ
せる左右一対のヒンジを設け、かつ、上記上部フレーム
の車幅方向の中央部を車体静止側に係脱自在に係止させ
る係止具を設けた自動車のシート装置において、
【0032】ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部
フレームの中央部に結合され他端部が上記下部フレーム
の各端部および/もしくは側部フレームの各下端部に結
合される左右一対の傾斜フレームと、ほぼ直線的に延び
てその各端部が上記左右傾斜フレームの長手方向の各中
途部に結合される横向きフレームとを設けてある。
フレームの中央部に結合され他端部が上記下部フレーム
の各端部および/もしくは側部フレームの各下端部に結
合される左右一対の傾斜フレームと、ほぼ直線的に延び
てその各端部が上記左右傾斜フレームの長手方向の各中
途部に結合される横向きフレームとを設けてある。
【0033】このため、上記シートバックの正面視で、
上記上部フレーム、各側部フレーム、および各傾斜フレ
ームで囲まれた左右一対の各第1空間は、倒立三角形状
をなしてその下部の幅寸法は小さくなる。
上記上部フレーム、各側部フレーム、および各傾斜フレ
ームで囲まれた左右一対の各第1空間は、倒立三角形状
をなしてその下部の幅寸法は小さくなる。
【0034】また、上記横向きフレームはシートバック
フレームの上下方向の中途部に位置しており、このた
め、上記下部フレーム、左右傾斜フレーム、および横向
きフレームで囲まれた台形状の第2空間は、高さの低い
空間となり、また、上記左右傾斜フレームと横向きフレ
ームとで囲まれた三角形状の第3空間も高さの低い空間
となる。
フレームの上下方向の中途部に位置しており、このた
め、上記下部フレーム、左右傾斜フレーム、および横向
きフレームで囲まれた台形状の第2空間は、高さの低い
空間となり、また、上記左右傾斜フレームと横向きフレ
ームとで囲まれた三角形状の第3空間も高さの低い空間
となる。
【0035】よって、例えば、上記シートのシートバッ
クの後方に荷物を積んだ自動車の走行中に、急制動等に
よって、上記荷物が前方移動したとき、この荷物が上記
いずれかの空間内に入り込もうとしても、これは、上記
荷物が傾斜フレームおよび/もしくは横向きフレームに
衝突することにより遮られ、もって、各空間に対応する
表皮等が上記荷物の負荷によって破損させられるという
ことは防止され、つまり、シートバックの破損が防止さ
れる。
クの後方に荷物を積んだ自動車の走行中に、急制動等に
よって、上記荷物が前方移動したとき、この荷物が上記
いずれかの空間内に入り込もうとしても、これは、上記
荷物が傾斜フレームおよび/もしくは横向きフレームに
衝突することにより遮られ、もって、各空間に対応する
表皮等が上記荷物の負荷によって破損させられるという
ことは防止され、つまり、シートバックの破損が防止さ
れる。
【0036】しかも、上記したように荷物が傾斜フレー
ムや横向きフレームに衝突したときには、これら傾斜フ
レームや横向きフレームに与えられた負荷は、上記傾斜
フレームの各端部から上記上、下部フレームや側部フレ
ームに伝えられると共に、上記ヒンジや係止具を介し車
体静止側で支持されることになるが、上記傾斜フレーム
の各端部は、上記各ヒンジや係止具の近傍に位置させら
れているため、上記荷物から上記傾斜フレームや横向き
フレームに与えられた負荷は、上記上、下部フレームや
各側部フレームに無用な負荷(曲げモーメント)を生じ
させることなく、より直接的に車体静止側で支持される
こととなる。
ムや横向きフレームに衝突したときには、これら傾斜フ
レームや横向きフレームに与えられた負荷は、上記傾斜
フレームの各端部から上記上、下部フレームや側部フレ
ームに伝えられると共に、上記ヒンジや係止具を介し車
体静止側で支持されることになるが、上記傾斜フレーム
の各端部は、上記各ヒンジや係止具の近傍に位置させら
れているため、上記荷物から上記傾斜フレームや横向き
フレームに与えられた負荷は、上記上、下部フレームや
各側部フレームに無用な負荷(曲げモーメント)を生じ
させることなく、より直接的に車体静止側で支持される
こととなる。
【0037】よって、上記傾斜フレームや横向きフレー
ムにより、上記荷物からの負荷が強固に支持されること
となって、上記荷物が上記いずれかの空間内に入り込も
うとすることはより確実に遮られ、このため、シートバ
ックの破損がより確実に防止される。
ムにより、上記荷物からの負荷が強固に支持されること
となって、上記荷物が上記いずれかの空間内に入り込も
うとすることはより確実に遮られ、このため、シートバ
ックの破損がより確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態で、シート装置の正面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施の形態で、シート装置の側面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施の形態に対する比較例で、図1に
相当する図である。
相当する図である。
1 自動車 2 車体 3 側壁(車体静止側) 4 車室フロア(車体静止側) 6 連結フレーム(車体静止側) 8 車室 9 乗員 10 シート装置 11 荷物 12 荷室 14 シート 15 シートクッション 16 シートバック 17 ヒンジ 19 シートバックフレーム 20 表皮 22 上部フレーム 22a 中央部 23 下部フレーム 24 側部フレーム 25 傾斜フレーム 26 横向きフレーム 28 係止具 32 第1空間 33 第2空間 34 第3空間
Claims (1)
- 【請求項1】 車室に、この車室のほぼ全幅にわたり延
びるシートを設け、上記シートが上記車室の車室フロア
側から上方に向って突出するシートバックを有し、この
シートバックのシートバックフレームが、このシートバ
ックフレームの上、下端部を構成して車幅方向に延びる
上、下部フレームと、上記シートバックフレームの各側
端部を構成して上記上、下部フレームの各端部同士を結
合させる側部フレームとを備え、上記シートバックフレ
ームの各下側部を車体静止側に枢支させる左右一対のヒ
ンジを設け、かつ、上記上部フレームの車幅方向の中央
部を車体静止側に係脱自在に係止させる係止具を設けた
自動車のシート装置において、 ほぼ直線的に延びてその一端部が上記上部フレームの中
央部に結合され他端部が上記下部フレームの各端部およ
び/もしくは側部フレームの各下端部に結合される左右
一対の傾斜フレームと、ほぼ直線的に延びてその各端部
が上記左右傾斜フレームの長手方向の各中途部に結合さ
れる横向きフレームとを設けた自動車のシート装置にお
けるシートバックフレーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24477897A JP3492500B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 自動車のシート装置におけるシートバックフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24477897A JP3492500B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 自動車のシート装置におけるシートバックフレーム構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1156523A true JPH1156523A (ja) | 1999-03-02 |
JP3492500B2 JP3492500B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=17123789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24477897A Expired - Fee Related JP3492500B2 (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 自動車のシート装置におけるシートバックフレーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3492500B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003038294A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Araco Corp | 車両用シート装置 |
JP2011168109A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Tachi S Co Ltd | 自動車のリア・シートに用いるリア・シート・バック・フレーム |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP24477897A patent/JP3492500B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003038294A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Araco Corp | 車両用シート装置 |
JP2011168109A (ja) * | 2010-02-17 | 2011-09-01 | Tachi S Co Ltd | 自動車のリア・シートに用いるリア・シート・バック・フレーム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3492500B2 (ja) | 2004-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |