JPH1156299A - ビタミン群含有加工食品 - Google Patents

ビタミン群含有加工食品

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JPH1156299A
JPH1156299A JP9239065A JP23906597A JPH1156299A JP H1156299 A JPH1156299 A JP H1156299A JP 9239065 A JP9239065 A JP 9239065A JP 23906597 A JP23906597 A JP 23906597A JP H1156299 A JPH1156299 A JP H1156299A
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JP
Japan
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vitamin
vitamins
processed food
flavonoid
food
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JP9239065A
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English (en)
Inventor
Toshio Morikawa
俊雄 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORIKAWA KENKOUDOU KK
Original Assignee
MORIKAWA KENKOUDOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種類のビタミン類を含有し、食べやすく加
工され持ち運びにも便利であり、さらに、ビタミンの効
力が保持された食品を提供する。 【解決手段】 ビタミンA、ビタミンB1 、ビタミンB
2 、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEおよびナイア
シンと、β−サイクロデキストリン、乳糖、およびコー
ンスターチから選ばれる糖類の少なくとも1種とを混合
し、ハードカプセルに充填、またはタブレット化もしく
は顆粒化されていることを特徴とするビタミン群含有加
工食品。ビタミンB6 、ビタミンB12、葉酸、パントテ
ン酸カルシウムの少なくとも1種を含有してもよい。好
ましい態様として、フラボノイド類またはフラボノイド
含有物質を含有し、特に好ましい態様として、カテキン
またはプロポリスエキスを含有し、ハードカプセルに充
填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミン群を含有
する新しいタイプの食品に関する。
【0002】
【従来の技術】微量で有効な生体活性物質であるビタミ
ンは、生体内で合成されないか合成されても少量である
ため体外から補充する必要があるが、ビタミン類の多く
はこれまで医薬品として取り扱われ、その摂取量や摂取
形状が規制されていた。しかし、平成9年の厚生省通達
により、ビタミンA、ビタミンB1 、ビタミンB2 、ビ
タミンC、ビタミンD、ビタミンEおよびナイアシン
(ニコチン酸アミド)については、この規制が撤廃され
た。そこで、これらのビタミンの多種類(マルチビタミ
ン)を同時に含有する加工食品が得られれば、日常のビ
タミン不足を補うことを目的とする健康食品として有用
である。しかしながら、ビタミン類はこれまで医薬品と
して扱われてきたため、ビタミンの一部を添加した食品
はあるが、マルチビタミンを含有する加工食品としては
確立されていない。特に、長期間にわたりビタミンの効
力を保持し得るように工夫したビタミン群含有加工食品
は見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的は、多
種類のビタミン類を含有し、食べやすく加工され持ち運
びにも便利であり、さらに、ビタミンの効力が保持され
た新しいタイプの食品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
従い、ビタミンA、ビタミンB1 、ビタミンB2 、ビタ
ミンC、ビタミンD、ビタミンEおよびナイアシンと、
β−サイクロデキストリン、乳糖、およびコーンスター
チから選ばれる糖類の少なくとも1種とを混合し、ハー
ドカプセルに充填、またはタブレット化もしくは顆粒化
されていることを特徴とするビタミン群含有加工食品に
よって達成される。好ましい態様として、本発明のビタ
ミン群含有加工食品は、ビタミンB6 ビタミンB12、葉
酸、パントテン酸カルシウムの少なくとも1種を含有す
る。
【0005】さらに好ましい態様として、本発明のビタ
ミン群含有加工食品は、フラボノイド類またはフラボノ
イド含有物質を含有する。この加工食品は、ビタミンの
効力が安定に保持されている点において優れている。特
に好ましい態様として、本発明の加工食品は、フラボノ
イド類またはフラボノイド類含有物質がカテキンまたは
プロポリスエキスであり、ハードカプセルに充填されて
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者は、ビタミンA、B1
2 、C、D、Eおよびナイアシン(ニコチン酸アミ
ド)を含有する加工食品を調製するに当たり、それらの
ビタミン群と相溶性に優れ且つ食品としても受け入れら
れ得る各種物質について検討した結果、β−サイクロデ
キストリン(β−シクロデキストリン)、乳糖およびコ
ーンスターチから成る糖類が特に好適であることを見出
した。β−サイクロデキストリン、乳糖およびコーンス
ターチはそれぞれを単独で用いてもよいが、一般的には
それらの糖類の全てを用いるのが味と形状の安定性の点
から好ましい。上記7種類のビタミン類と上記糖類の混
合割合は、特に限定的なものではないが、重量比で、ビ
タミン類(全量)40〜60重量部に対して上記糖類
(全量)60〜40重量部とする。
【0007】かくして、本発明に従えば、ビタミンA、
1 、B2 、C、D、E、およびナイアシン(ニコチン
酸アミド)とβ−サイクロデキストリン、乳糖およびコ
ーンスターチとを混合することにより、ハードカプセル
への充填、タブレット(打錠)または顆粒に容易に加工
することができる。カプセル化、タブレット化および顆
粒化は、当該技術分野で知られた技術を用いることによ
って実施される。本発明のビタミン群含有加工食品の大
きさは、一般に、カプセルとして250〜400mm、タ
ブレット(錠剤)として200〜1000mm、顆粒とし
て5〜20mmの範囲とする。
【0008】本発明のビタミン群含有加工食品は、上記
のビタミンA、B1 、B2 、C、D、E、ナイアシン
(ニコチン酸アミド)の7種類に加えて、他のビタミン
またはビタミン複合体を含有させることもできる。特に
好ましいのは、ビタミンB6 、ビタミンB12、葉酸、お
よびパントテン酸カルシウムであり、これらの1種以上
を含有させる。これらのビタミンまたはビタミン複合体
の含有量は法による規制以内とし、例えば、ビタミンB
6 3mg以下、ビタミンB123μg以下、葉酸300μg
以下、パントテン酸カルシウム6mg以下である。このよ
うにすることによって、必要なビタミン類が総合的に含
有された健康食品として極めて優れた加工食品が得られ
る。
【0009】本発明の食品は、以上のような構成のまま
でもビタミン群を含有する新しいタイプの加工食品とし
て有用であるが、本発明者は、更に、そのような加工食
品においてビタミン類の効力を劣化させない手段を見出
している。すなわち、好ましい態様として、本発明の加
工食品は、フラボノイド類またはフラボノイド類含有物
質を含有する。本発明において用いられるのに好適なフ
ラボノイド類としては、例えば、カテキン、ケルセチ
ン、ケンフェロール、ガランギン、クリシン、アカセチ
ンなどが挙げられる。
【0010】そのようなフラボノイド類は、単離物また
は純粋な化合物として添加してもよいが、フラボノイド
類含有物質をそのまま添加してもよい。フラボノイド類
含有物質として好適な例は、プロポリスエキス(抽出
物)である。プロポリスは、ミツバチが樹脂や若芽の分
泌物を採取してミツバチの唾液と混合させてつくる樹脂
状物質であるが、有用成分としてケルセチン、ケンフェ
ロール、ガランギン、クリシンなどのフラボノイド類を
含有することが知られている。本発明においてはその抽
出物(エキス)の粉末(パウダー)を使用する。また、
フラボノイド類を単離物として添加する場合は、茶葉の
一成分として知られているカテキンが特に好ましい。
【0011】これらのフラボノイド類またはフラボノイ
ド類含有物質を添加し、カプセル化加工を行うことによ
り、ビタミンの効力を長期にわたって安定に保持するこ
とのできる加工食品が得られる。かくして、本発明の特
に好ましい態様に従えば、ビタミンA、ビタミンB1
ビタミンB2 、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEお
よびナイアシン(ニコチン酸アミド)をベースにし、こ
れに必要に応じてビタミンB6 、ビタミンB12、葉酸お
よび/またはパントテン酸カルシウムを添加し、さらに
安定化剤としてフラボノイド類またはフラボノイド類含
有物質を添加し、β−サイクロデキストリン、乳糖およ
び/またはコーンスターチと混合し、ハードカプセルに
充填したビタミン群含有加工食品が提供される。フラボ
ノイド類またはフラボノイド類含有物質の量は加工食品
の全量を基準に、重量で1〜10%、好ましくは3から
7%、例えば5%とする。ハードカプセルの材料は一般
にゼラチンが用いられる。
【0012】以下、本発明の特徴をさらに明らかにする
ため実施例を記す。
【実施例】以下の表に示す組成のビタミン類に、14g
(100g当たり)のβ−サイクロデキストリン、乳糖
およびコーンスターチ、更に、カテキンまたはプロポリ
スエキス粉末を添加し、ハードカプセル充填機を用いて
ゼラチン製ハードカプセルに充填した。カテキンまたは
プロポリスエキス粉末を加えないブランク、およびカテ
キンまたはプロポリスエキス粉末を1%、3%および5
%(重量)添加した場合において、得られたソフトカプ
セルを30℃の恒温器に入れ、30日、60日、90
日、120日、150日、180日後の各ビタミンの含
有量を測定した。ビタミン含有量の測定は、高速液体ク
ロマトグラフ法を用いて行い、ナイアシンのみ微生物定
量法により実施した。なお、カテキンは三共(株)より
市販されているものを用い、また、プロポリスエキス粉
末は、原料プロポリスを冷蔵後、粉砕機で粉砕し、含水
エタノールを加え、撹拌・抽出することにより得られた
プロポリスエキスを凍結真空機を用いて粉末化したもの
である。測定結果を以下の表に示す。なお、表中、Vは
ビタミンを意味する。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】
【表7】
【0020】以上の結果に表されるように、カテキンま
たはプロポリスエキス粉末を添加することによりビタミ
ンの効力保持効果が発揮され、特にカテキンまたはプロ
ポリスエキス粉末を5%添加したものは180日経過し
ても当初のビタミンの破壊が少ない。従って、本発明の
加工食品は、気温が30℃を超える夏季においても、冷
蔵保存しなくてもビタミン類に殆どダメージを与えるこ
となく流通させることのできるビタミン群含有加工食品
であることが理解される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23P 1/02 A23P 1/02 A61K 31/07 ADD A61K 31/07 ADD 31/35 31/35 31/355 31/355 31/375 31/375 31/51 31/51 31/525 31/525 31/59 31/59 35/64 35/64

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビタミンA、ビタミンB1 、ビタミンB
    2 、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEおよびナイア
    シンと、β−サイクロデキストリン、乳糖、およびコー
    ンスターチから選ばれる糖類の少なくとも1種とを混合
    し、ハードカプセルに充填、またはタブレット化もしく
    は顆粒化されていることを特徴とするビタミン群含有加
    工食品。
  2. 【請求項2】 ビタミンB6 、ビタミンB12、葉酸、パ
    ントテン酸カルシウムの少なくとも1種を含有すること
    を特徴とする請求項1の加工食品。
  3. 【請求項3】 フラボノイド類またはフラボノイド含有
    物質を含有することを特徴とする請求項1または請求項
    2の加工食品。
  4. 【請求項4】 フラボノイド類またはフラボノイド類含
    有物質が、カテキンまたはプロポリスエキスであり、ハ
    ードカプセルに充填されていることを特徴とする請求項
    3の加工食品。
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