JPH1155956A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH1155956A
JPH1155956A JP9221984A JP22198497A JPH1155956A JP H1155956 A JPH1155956 A JP H1155956A JP 9221984 A JP9221984 A JP 9221984A JP 22198497 A JP22198497 A JP 22198497A JP H1155956 A JPH1155956 A JP H1155956A
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JP
Japan
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snubber
diode
capacitor
connection point
state
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JP9221984A
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Inventor
Naoyuki Kitahara
直行 北原
Mikihiro Higuchi
幹祐 樋口
Motoo Futami
基生 二見
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWM制御の変調周波数を高くしても電力損
失が増加せず、しかも、スナバコンデンサ、抵抗を小形
化し、装置の小形化、低価格化、高効率化を図ることに
ある。 【解決手段】 3レベルの電圧を出力する電力変換装置
であって、直流電源1の正極と第3のダイオードDs3
及び第3のコンデンサCs3の接続点に第5のダイオー
ドDs5及び第3のスナバ抵抗Rs3の直列回路を接続
し、該直列回路の中点を第7のダイオードDs6を介し
て第1のダイオードDs1及び第2のコンデンサCs2
の接続点に接続し、直流電源の負極と第2のコンデンサ
Cs2及び第2のダイオードDs2の接続点に第6のダ
イオードDs8及び第2のスナバ抵抗Rs2の直列回路
を接続し、該直列回路の中点を第8のダイオードDs7
を介して第3のコンデンサCs3及び第4のダイオード
Ds4の接続点に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置に係
り、特に、インバータ等のスイッチング要素がオンする
度にスナバコンデンサの充電電荷を放電し、スナバ抵抗
により熱として消費する電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電力変換装置として、従来技術
を図3に示す。図3は、特開平8―9656号公報に記
載され、パルス幅変調(以下、PWMという。)により
直流電力を交流電力に変換し、多レベルの出力が得られ
るインバータの主回路の1相分である。図3において、
E1、E2は直流電圧源、S1〜S4はスイッチング素
子、D1〜D6はダイオード、OUTは出力端子、Cs
1〜Cs4はスナバコンデンサ、Ds1〜Ds4はスナ
バダイオード、Rs1〜Rs4はスナバ抵抗を表す。こ
の回路の出力端子OUTの出力電圧は、スイッチング素
子S1とS2がオンし、スイッチング素子S3とS4が
オフ状態(状態Aと呼ぶことにする。)のとき、電圧V
1となり、スイッチング素子S2とS3がオンし、スイ
ッチング素子S1とS4がオフ状態(状態Bと呼ぶこと
にする。)のとき、電圧V2となり、スイッチング素子
S3とS4がオンし、スイッチング素子S1とS2がオ
フ状態(状態Cと呼ぶことにする。)のとき、電圧V3
となり、3レベルの出力が得られる。これらのスイッチ
ング素子をPWM制御することにより、PWM制御され
た出力電圧が得られる。また、このときスナバコンデン
サCs1〜Cs4は、各スイッチング素子S1〜S4が
オフ状態のとき、スナバダイオードDs1〜Ds4を通
してE1またはE2に充電され、いずれか2つのスナバ
コンデンサによって直流電圧源の電圧に充電される。そ
して、各スイッチング素子S1〜S4がオン状態になっ
たとき、スナバ抵抗Rs1〜Rs4を通して放電され、
1つのスナバコンデンサの充電電圧が零になる。
【0003】また、同じく従来技術を図4に示す。図4
は、特開平7―312872号公報に記載され、図3と
同様に主回路1相分である。図4において、スナバ回路
以外の構成は図3と同様であるため、説明を省略し、以
下ではスナバ回路の構成を中心に説明する。スナバコン
デンサCs1〜Cs4とスナバダイオードDs1〜Ds
4をそれぞれ直列接続して成るスナバ回路を各スイッチ
ング素子S1〜S4にそれぞれ並列接続し、2個直列接
続されたスイッチング素子S1、S2及びS3、S4に
接続されるスナバ回路のダイオードDs1、コンデンサ
Cs2及びコンデンサCs3、ダイオードDs4をそれ
ぞれ直列接続する。また、直流電圧源1側のスイッチン
グ素子S1、S4に接続されたスナバ回路のコンデンサ
Cs1、Cs4と、ダイオードD5、D6の接続点と中
間電位V2との間にそれぞれ抵抗Rs2、Rs4を接続
し、交流出力端子OUT側のスイッチング素子S2に接
続されたダイオードDs2とスナバコンデンサCs2の
中間点に抵抗Rs3を介してダイオードDs6のカソー
ドを接続し、そのダイオードDs6のアノードを直流電
源E2の負極に接続すると共に、同じく交流出力端子O
UT側のスイッチング素子S3に接続されたスナバコン
デンサCs3とダイオードDs3の中間点にダイオード
Ds5のアノードを接続し、そのダイオードDs5のカ
ソードを抵抗Rs1を介して直流電源E1の正極に接続
する。次に、このインバータの動作を説明する。スイッ
チング状態は、状態B→状態A→状態B→状態C→状態
B→状態A→…の順で切り換わるものとする。まず、状
態Bから状態Aに切り換わった時、スナバコンデンサC
s2は、ダイオードDs6により電源電圧Eからその2
倍の電圧2Eへ充電されることを阻止されているので、
状態B→状態A→状態Bに移り変わっても、充放電動作
を行わない。一方、スナバコンデンサCs3は、状態B
→状態Aの段階で印加電圧が増加し、その際に充電した
分を状態A→状態Bで放電する。状態Aから状態Bに切
り換わった際、直流電源1側のスナバコンデンサCs
1、Cs4の電圧は電源電圧Eとなり、スナバコンデン
サCs2の電圧はスナバコンデンサCs3と同じく電源
電圧Eにクランプされる。次に、状態Bから状態Cに切
り換わった際、スナバコンデンサCs3は、ダイオード
Ds5により、電圧Eから2Eへ充電されることを阻止
されているので、状態B→状態C→状態Bに移り変わっ
ても充放電動作を行わない。一方、スナバコンデンサC
s2は、状態B→状態Cの段階で印加電圧が増加し、そ
の際に充電した分を状態C→状態Bで放電する。この例
の場合、スナバコンデンサが零レベルまで放電すること
はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、図
3の従来例の電力変換装置では、スイッチング要素がオ
ンする度にスナバコンデンサの充電電荷が零レベルにな
るまで放電し、スナバ抵抗で熱として消費されるため、
PWM制御の変調周波数を高くした場合、スナバコンデ
ンサの充放電回数が増加し、これにより、電力変換損失
が増加し、スナバ抵抗の外形が大きくなる、という問題
があった。また、図4の従来例のように、スナバコンデ
ンサを零レベルまで放電させないように組み立てても、
スナバコンデンサの印加電圧を小さくしないと、スナバ
コンデンサの外形が大きくなり、スナバ抵抗、スナバコ
ンデンサの外形が大きくなることによって、装置の大型
化、高コスト化を招く、という問題があった。
【0005】本発明の課題は、上記問題点に鑑み、PW
M制御の変調周波数を高くしても電力損失が増加せず、
しかも、装置の小型軽量化、低コスト化を可能にする電
力変換装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、3レベルの
電圧を出力する電力変換装置において、第1〜第4のス
イッチング要素のそれぞれに第1〜第4のスナバコンデ
ンサ及び第1〜第4のスナバダイオードからなる直列回
路をそれぞれ並列接続し、少なくともスナバ抵抗を前記
第1のダイオード及び第2のコンデンサの接続点と前記
第3のダイオード及び第3のコンデンサの接続点、並び
に前記第2のコンデンサ及び第2のダイオードの接続点
と前記第3のコンデンサ及び第4のダイオードの接続点
にそれぞれ接続し、前記スイッチング要素のスイッチン
グ状態が変化する際、前記第2のコンデンサと前記第3
のコンデンサに印加される電圧を平均化する放電回路を
形成することによって、解決される。ここで、前記放電
回路として、前記直流電源の正極と前記第3のダイオー
ド及び第3のコンデンサの接続点に第5のスナバダイオ
ード及び第3のスナバ抵抗の直列回路を接続し、該直列
回路の中点を第7のスナバダイオードを介して前記第1
のダイオード及び第2のコンデンサの接続点に接続し、
前記直流電源の負極と前記第2のコンデンサ及び第2の
ダイオードの接続点に第6のスナバダイオード及び第2
のスナバ抵抗の直列回路を接続し、該直列回路の中点を
第8のスナバダイオードを介して前記第3のコンデンサ
及び第4のダイオードの接続点に接続する。また、前記
放電回路として、前記第1のダイオード及び第2のコン
デンサの接続点と前記第3のダイオード及び第3のコン
デンサの接続点に第3のスナバ抵抗を接続し、前記第2
のコンデンサ及び第2のダイオードの接続点と前記第3
のコンデンサ及び第4のダイオードの接続点に第2のス
ナバ抵抗を接続する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の電力変換装置にかか
る一実施形態を示す。図示の電力変換装置は、1相分の
ブリッジ回路の構成を示し、3レベルの電圧を出力す
る。図1において、直流電圧源1側は直列接続された2
つの直流電圧源E1、E2からなり、第1のダイオード
D1〜D4がそれぞれ逆並列接続されたIGBT素子S
1〜S4を2個直列接続して成る正側アーム(S1、S
2、D1、D2)と負側アーム(S3、S4、D3、D
4)を備え、正側アームと負側アームの接続点を交流出
力端子OUTとする。また、正側アームと負側アームの
2個直列接続されたIGBT素子の中間点と直流電圧源
の中間電位V2の点との間に電圧クランプ用の第2のダ
イオードD5、D6を接続する。また、コンデンサCs
1〜Cs4と第3のダイオードDs1〜Ds4をそれぞ
れ直列接続して成るスナバ回路を各IGBT素子S1〜
S4にそれぞれ並列接続し、2個直列接続されたIGB
T素子S1、S2及びS3、S4に接続されるスナバ回
路のダイオードDs1、コンデンサCs2及びコンデン
サCs3、ダイオードDs4をそれぞれ直列接続する。
また、直流電圧源側のIGBT素子S1、S4に接続さ
れたスナバ回路のコンデンサCs1、Cs4と第2のダ
イオードD5、D6の接続点及び中間電位V2との間に
それぞれ第1の抵抗Rs1、Rs4を接続し、交流出力
端子OUT側のIGBT素子S2に接続されたダイオー
ドDs2とコンデンサCs2の中間点に抵抗Rs2を介
してダイオードDs8のカソードを接続し、そのダイオ
ードDs8のアノードを直流電源E2の負極に接続する
と共に、同じく交流出力端子OUT側のIGBT素子S
3に接続されたスナバコンデンサCs3とダイオードD
s3の中間点に抵抗Rs3を介してダイオードDs5の
アノードを接続し、そのダイオードDs5のカソードを
直流電源E1の正極に接続する。更に、IGBT素子S
1及びS2の接続点にダイオードDs6のアノードを接
続し、そのダイオードDs6のカソードを上記のDs5
とRs3の接続点に接続すると共に、IGBT素子S3
及びS4の接続点にダイオードDs7のアノードを接続
し、そのダイオードDs7のカソードを上記のDs8と
Rs2の接続点に接続する。
【0008】次に、本実施形態の動作を図2を参照しつ
つ説明する。図2において、Vs1〜Vs4はIGBT
素子S1〜S4の電圧、Vs1c〜Vs4cはスナバコ
ンデンサCs1〜Cs4の電圧、Is1c〜Is4cは
同じく電流である。スイッチング状態は、状態B→状態
A→状態B→状態C→状態B→状態A→…の順で切り換
わるものとする。尚、ここで言う状態A、B、Cは「従
来の技術」の文章中で用いたものと同じである。その内
容を表1にまとめる。
【表1】 まず、状態Bから状態Aに切り換わった時、スナバコン
デンサCs3の印加電圧は大きくなる。しかし、ダイオ
ードDs7があるため、放電経路Ds7→Cs3→Rs
3→Ds5→S1→Cs2→Rs2が生じ、図2のイ、
ロに示すように、その増加分をスナバコンデンサCs2
と分担する。このため、状態Aにおけるスナバコンデン
サCs3の充電増加分をそのダイオードDs7がない場
合よりも少なくできる。状態Aから状態Bに切り換わる
時、この充電増加分が放電するが、図2のハ、ニに示す
ように、零レベルまでスナバコンデンサCs2、Cs3
が放電することがなく、スナバ抵抗Rs2、Rs3の発
生損失和が従来技術よりも小さくなる。状態Aから状態
Bに切り換わった際、直流電源側のスナバコンデンサC
s1、Cs4の電圧は、図2のホ、ヘに示すように、電
源電圧Eとなり、スナバコンデンサCs2の電圧は、図
2のハ、ニに示すように、スナバコンデンサCs3と同
じく電源電圧Eにクランプされる。次に、状態Bから状
態Cへの切り換わる際、スナバコンデンサCs2の印加
電圧は大きくなる。しかし、ダイオードDs6があるた
め、放電経路Ds6→Rs3→Cs3→S4→Ds8→
Rs2→Cs2が生じ、図2のト、チに示すように、そ
の増加分をスナバコンデンサCs3と分担する。このた
め、状態CにおけるスナバコンデンサCs2の充電増加
分をそのダイオードDs6がない場合よりも少なくでき
る。状態Cから状態Bへの切り換え時、その充電増加分
が放電するが、図2のリ、ヌに示すように、零レベルま
でスナバコンデンサCs2、Cs3が放電することがな
く、スナバ抵抗Rs2、Rs3の発生損失和が従来技術
よりも小さくなる。以上述べたように、本実施形態にお
いて、スナバコンデンサCs2、Cs3は零レベルまで
放電することがなく、加えて、ダイオードDs5、Ds
8の働きにより、スナバコンデンサCs2、Cs3に大
きな電圧が印加されるのを抑え、具体的には、それらの
コンデンサに印加される電圧を平均化するため、スナバ
抵抗Rs2、Rs3で発生する損失が減少する。これら
のことにより、本実施形態では、コンデンサ、抵抗の小
型化による装置全体の小型軽量化、高効率化、コスト低
減が可能になる。
【0009】図5は、本発明の電力変換装置にかかる他
の実施形態を示す。図示の電力変換装置は、1相分のブ
リッジ回路の構成を示し、3レベルの電圧を出力する。
図5において、直流電圧源1は直列接続された2つの直
流電圧源E1、E2からなり、第1のダイオードD1〜
D4がそれぞれ逆並列接続されたIGBT素子S1〜S
4を2個直列接続して成る正側アーム(S1、S2、D
1、D2)と負側アーム(S3、S4、D3、D4)を
備え、正側アームと負側アームの接続点を交流出力端子
OUTとする。また、正側アームと負側アームの2個直
列接続されたIGBT素子の中間点と直流電圧源の中間
電位V2の点との間に電圧クランプ用の第2のダイオー
ドD5、D6を接続する。また、コンデンサCs1〜C
s4と第3のダイオードDs1〜Ds4をそれぞれ直列
接続して成るスナバ回路を各IGBT素子S1〜S4に
それぞれ並列接続し、2個直列接続されたIGBT素子
S1、S2及びS3、S4に接続されるスナバ回路のダ
イオードDs1、コンデンサCs2及びコンデンサCs
3、ダイオードDs4をそれぞれ直列接続する。また、
直流電圧源側のIGBT素子S1、S4に接続されたス
ナバ回路のコンデンサCs1、Cs4及び第3のダイオ
ードDs1、Ds4の接続点と中間電位V2との間にそ
れぞれ第1の抵抗Rs1、Rs4を接続する。また、C
s2及びDs2の接続点とCs3及びDs4の接続点を
スナバ抵抗Rs2でつなぐ。同様に、Ds1及びCs2
の接続点とDs3とCs3の接続点をスナバ抵抗Rs3
でつなぐ。
【0010】次に、本実施形態の動作を図6を参照しつ
つ説明する。図6において、Vs1〜Vs4はIGBT
素子S1〜S4の電圧、Vs1c〜Vs4cはスナバコ
ンデンサCs1〜Cs4の電圧、Is1c〜Is4cは
同じく電流である。スイッチング状態は、状態B→状態
A→状態B→状態C→状態B→状態A→…の順で切り換
わるものとする。まず、状態Bから状態Aに切り換わっ
た時、スナバコンデンサCs3の印加電圧は大きくな
る。しかし、8の字形の放電経路すなわちCs3→Rs
3→Cs2→Rs2が形成され、図6のイ、ロに示すよ
うに、スナバコンデンサCs3とCs2の電圧が平均化
される。このため、状態AにおけるスナバコンデンサC
s3の過充電電圧分を抵抗Rs2、Rs3がない場合よ
りも低くできる。状態Aから状態Bに切り換わる時、図
6のハ、ニに示すように、その充電電圧は放電するが、
スナバコンデンサCs2、Cs3の電圧が平均化される
ため、スナバ抵抗Rs2、Rs3で発生する損失の和が
減少する。このため、スナバ抵抗Rs2、Rs3の発生
損失和が従来技術よりも小さくなる。状態Aから状態B
に切り換わった際、スナバコンデンサCs1、Cs4の
電圧は図6のホ、ヘに示すように電源電圧Eとなり、ス
ナバコンデンサCs2、Cs3の電荷は図6のハ、ニに
示すように放電される。次に、状態Bから状態Cに切り
換わる際、スナバコンデンサCs2の印加電圧は大きく
なる。しかし、8の字形の放電経路すなわちCs2→R
s3→Cs3→Rs2が形成され、図6のト、チに示す
ように、スナバコンデンサCs3の過充電分がCs2と
分担され、この2つのスナバコンデンサの電圧が平均化
される。このため、状態CにおけるスナバコンデンサC
s2の過充電電圧分を抵抗Rs2、Rs3がない場合よ
りも低くできる。状態Cから状態Bへの切り換え時、図
6のリ、ヌに示すように、その充電電圧は放電するが、
スナバコンデンサCs2、Cs3の電圧が平均化される
ため、スナバ抵抗Rs2、Rs3で発生する損失の和が
減少する。このため、スナバ抵抗Rs2、Rs3の発生
損失和が従来技術よりも小さくなる。以上述べたよう
に、本実施形態において、スナバコンデンサCs2、C
s3の印加電圧が平均化されるため、スナバ抵抗Rs
2、Rs3で発生する損失が減少する。これにより、本
実施形態では、コンデンサ、抵抗の小型化による装置全
体の小型軽量化、高効率化、コスト低減が可能となる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、スイッ
チング要素のスイッチング状態が変化する際、零レベル
までスナバコンデンサが放電することがなく、また、ス
ナバコンデンサ間で印加電圧の増加分を分担して平均化
し、それらに過大な電圧が印加されるのを抑えるので、
スナバ抵抗による発生損失が小さくなり、スナバコンデ
ンサ、抵抗の小形化により装置の小形化、低価格化、高
効率化が可能になる。また、スイッチング要素のスイッ
チング状態が変化する際、スナバコンデンサに印加され
る電圧を平均化することにより、スナバ抵抗で発生する
損失を減少させることができ、これにより、コンデン
サ、抵抗の小型化による装置全体の小型軽量化、高効率
化、コスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力変換装置にかかる一実施形態
【図2】本発明の一実施形態の動作説明図
【図3】第1の従来回路図
【図4】第2の従来回路図
【図5】本発明の電力変換装置にかかる他の実施形態
【図6】本発明の他の実施形態の動作説明図
【符号の説明】
1…直流電源E1,E2 S1〜S4…スイッチング
素子 Ds1〜Ds8…スナバダイオード Cs1
〜Cs4…スナバコンデンサ Rs1〜Rs4…スナ
バ抵抗 D1〜D6…ダイオード 2〜5…スナバ
回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された2つの直流電源と、第1
    と第2のスイッチング要素からなる正側アームと、第3
    と第4のスイッチング要素からなる負側アームと、前記
    両アームのそれぞれのスイッチング要素の中間点と前記
    直流電源の中間電位点との間に接続した電圧クランプ用
    ダイオードを備え、3レベルの電圧を出力する電力変換
    装置において、第1〜第4のスイッチング要素のそれぞ
    れに第1〜第4のスナバコンデンサ及び第1〜第4のス
    ナバダイオードからなる直列回路をそれぞれ並列接続
    し、少なくともスナバ抵抗を前記第1のダイオード及び
    第2のコンデンサの接続点と前記第3のダイオード及び
    第3のコンデンサの接続点、並びに前記第2のコンデン
    サ及び第2のダイオードの接続点と前記第3のコンデン
    サ及び第4のダイオードの接続点にそれぞれ接続し、前
    記スイッチング要素のスイッチング状態が変化する際、
    前記第2のコンデンサと前記第3のコンデンサに印加さ
    れる電圧を平均化する放電回路を形成することを特徴と
    する電力変換装置。
  2. 【請求項2】 直列接続された2つの直流電源と、第1
    と第2のスイッチング要素からなる正側アームと、第3
    と第4のスイッチング要素からなる負側アームと、前記
    両アームのそれぞれのスイッチング要素の中間点と前記
    直流電源の中間電位点との間に接続した電圧クランプ用
    ダイオードを備え、3レベルの電圧を出力する電力変換
    装置において、第1〜第4のスイッチング要素のそれぞ
    れに第1〜第4のスナバコンデンサ及び第1〜第4のス
    ナバダイオードからなる直列回路をそれぞれ並列接続
    し、前記第1のコンデンサ及び第1のダイオードの接続
    点、ならびに前記第4のダイオード及び第4のコンデン
    サの接続点と前記直流電源の中間電位点との間にそれぞ
    れ第1または第4のスナバ抵抗を接続すると共に、前記
    直流電源の正極と前記第3のダイオード及び第3のコン
    デンサの接続点に第5のスナバダイオード及び第3のス
    ナバ抵抗の直列回路を接続し、該直列回路の中点を第7
    のスナバダイオードを介して前記第1のダイオード及び
    第2のコンデンサの接続点に接続し、前記直流電源の負
    極と前記第2のコンデンサ及び第2のダイオードの接続
    点に第6のスナバダイオード及び第2のスナバ抵抗の直
    列回路を接続し、該直列回路の中点を第8のスナバダイ
    オードを介して前記第3のコンデンサ及び第4のダイオ
    ードの接続点に接続することを特徴とする電力変換装
    置。
  3. 【請求項3】 直列接続された2つの直流電源と、第1
    と第2のスイッチング要素からなる正側アームと、第3
    と第4のスイッチング要素からなる負側アームと、前記
    両アームのそれぞれのスイッチング要素の中間点と前記
    直流電源の中間電位点との間に接続した電圧クランプ用
    ダイオードを備え、3レベルの電圧を出力する電力変換
    装置において、第1〜第4のスイッチング要素のそれぞ
    れに第1〜第4のスナバコンデンサ及び第1〜第4のス
    ナバダイオードからなる直列回路をそれぞれ並列接続
    し、前記第1のコンデンサ及び第1のダイオードの接続
    点、ならびに前記第4のダイオード及び第4のコンデン
    サの接続点と前記直流電源の中間電位点との間にそれぞ
    れ第1または第4のスナバ抵抗を接続すると共に、前記
    第1のダイオード及び第2のコンデンサの接続点と前記
    第3のダイオード及び第3のコンデンサの接続点に第3
    のスナバ抵抗を接続し、前記第2のコンデンサ及び第2
    のダイオードの接続点と前記第3のコンデンサ及び第4
    のダイオードの接続点に第2のスナバ抵抗を接続するこ
    とを特徴とする電力変換装置。
JP9221984A 1997-08-04 1997-08-04 電力変換装置 Pending JPH1155956A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101122067B1 (ko) * 2010-01-07 2012-03-14 부경대학교 산학협력단 다이오드 클램프형 3-레벨 인버터용 스너버 회로 및 그 과전압 방지방법
KR101432141B1 (ko) * 2009-03-10 2014-08-20 가부시키가이샤 산샤덴키세이사쿠쇼 인버터 회로
JP2020156163A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社明電舎 マルチレベル電力変換装置
CN114552619A (zh) * 2022-01-18 2022-05-27 华中科技大学 一种串联二极管器件并联均压电路及参数设计方法
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