JPH1155905A - モータの整流子及びその製造方法 - Google Patents

モータの整流子及びその製造方法

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JPH1155905A
JPH1155905A JP20647297A JP20647297A JPH1155905A JP H1155905 A JPH1155905 A JP H1155905A JP 20647297 A JP20647297 A JP 20647297A JP 20647297 A JP20647297 A JP 20647297A JP H1155905 A JPH1155905 A JP H1155905A
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JP
Japan
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varistor
riser
commutator
support
lead wire
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JP20647297A
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Inventor
Yoshifumi Oishi
佳史 大石
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流子の組み立て時にバリスタの破損及び性
能の劣化を防止することができるモータの整流子を提供
する。 【解決手段】 整流子1は、略円筒状のホルダ2と、3
つの整流子セグメント3と、ホルダ2と整流子セグメン
ト3とを締め付け固定するリング状の座金4と、電極部
を有するリング状のバリスタ5とを備えている。ホルダ
2のほぼ中央に整流子セグメント3を係止するフランジ
2aが設けられている。整流子セグメント3のライザ7
は、巻付部8aを有する延出部8と延出部8の先端に一
体に形成されたバリスタ支持部9とを備えている。巻付
部8aは、座金4の外周面より外側に設けられている。
バリスタ支持部9は、略L字形状に形成され、座金4の
反対側に位置するとともに、バリスタ5の電極部側の端
面が巻付部8aとほぼ面一となるように形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの整流子及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの整流子としては、例えば
実開昭63−7975号公報に開示された構成のものが
ある。図10及び図11に示すように、整流子51を構
成するホルダ52の鍔部53上に電極部を有するリング
状のバリスタ54が載置されている。このバリスタ54
上には、ホルダ52の外周に密接する整流子セグメント
55と一体に形成されるとともにホルダ52の周方向に
導出され先端側にコイルの口出線を巻き付ける巻付部5
6を有するライザ57が載置されている。そして、整流
子セグメント55の外周に絶縁座金58が圧入され、整
流子51が組み立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、整流子
51はホルダ52にバリスタ54を組み付けた後に整流
子セグメント55を組み付け、その後、絶縁座金58を
圧入するといった工程を経て製造される。このバリスタ
54は、一般にセラミックス等の破損しやすい材料によ
って製造される場合が多く、整流子セグメント55の組
み付け及び絶縁座金58の圧入工程において、バリスタ
54に不必要な圧力が加わり、バリスタ54が破損した
り、性能が劣化したりする虞がある。
【0004】また、ホルダ52にバリスタ54を組み付
けた後に、巻付部56に口出線59を巻回する巻線作業
を行う必要があり、巻線作業性が悪くなるといった問題
があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、整流子組み立て時に
バリスタの破損及び性能の劣化を防止することができる
モータの整流子及びその製造方法を提供することにあ
る。また、整流子の組み立て工程での作業性を向上させ
ることができるモータの整流子及びその製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明では、ライザ支持部を有する
円筒状のホルダに対して、前記ライザ支持部にライザが
当接する状態で絶縁性のリング状の固定部材を介して複
数の整流子セグメントを固定し、前記ライザには前記固
定部材より外側に位置するようにコイルの口出線の巻付
部とバリスタ支持部とを設け、電極部を有するリング状
のバリスタをその電極部と前記巻付部とがほぼ面一の状
態となるように前記バリスタ支持部に配置した。
【0007】請求項2に記載の発明では、ライザ支持部
とバリスタ支持部とを有する円筒状のホルダに対して、
前記ライザ支持部にライザが当接する状態で絶縁性のリ
ング状の固定部材を介して複数の整流子セグメントを固
定し、前記ライザには前記固定部材より外側に位置する
ようにコイルの口出線の巻付部を設け、電極部を有する
リング状のバリスタを該電極部と前記巻付部とがほぼ面
一の状態で前記バリスタ支持部と前記ライザの先端部と
により挟持した状態で固定し、前記バリスタの内側には
前記ライザの先端部の通過を許容する軸方向に延びる溝
部とその溝部に連通する傾斜部とを設けた。
【0008】請求項3に記載の発明では、ライザ支持部
を有する円筒状のホルダに、巻付部及びバリスタ支持部
を有するライザを備えた複数の整流子セグメントを配置
し、前記ライザ支持部に前記ライザが当接した状態で絶
縁性のリング状の固定部材を圧入して各整流子セグメン
トを前記ホルダに固定し、次にコイルの口出線の被覆部
を取り除きながら前記巻付部に該口出線を巻回し、その
後、電極部を有するリング状のバリスタを前記バリスタ
支持部に載置し、最後に前記口出線と前記バリスタとを
前記ライザに通電可能な状態に固定させる。
【0009】請求項4に記載の発明では、ライザ支持部
を有する円筒状のホルダに、巻付部及びバリスタ支持部
を有するライザを備えた複数の整流子セグメントを配置
し、前記ライザ支持部に前記ライザが当接した状態で絶
縁性のリング状の固定部材を圧入して各整流子セグメン
トを前記ホルダに固定し、次に前記巻付部にコイルの口
出線を巻回し、その後、電極部を有するリング状のバリ
スタを前記バリスタ支持部に載置し、最後に前記口出線
の被覆部を取り除きながら該口出線と前記バリスタとを
前記ライザに通電可能な状態に固定させる。
【0010】請求項5に記載の発明では、バリスタ支持
部がライザ支持部よりコイル側に設けられた円筒状のホ
ルダに、巻付部を有するライザを備えた複数の整流子セ
グメントを配置し、前記ライザ支持部に前記ライザが当
接した状態で絶縁性のリング状の固定部材を圧入して各
整流子セグメントを前記ホルダに固定し、次にコイルの
口出線の被覆部を取り除きながら前記巻付部に該口出線
を巻回し、その後、内側に軸方向に延びる溝部と該溝部
に連通する傾斜部とを有するリング状のバリスタを、そ
の溝部が前記ライザと対応する状態で該ライザよりコイ
ル側に移動させて前記バリスタ支持部に載置した後に、
前記ライザと前記バリスタとを相対回動して前記ライザ
を前記傾斜部に移動させて該バリスタを仮固定し、最後
に前記口出線と前記バリスタとを前記整流子セグメント
に通電可能な状態に固定させる。
【0011】請求項6に記載の発明では、バリスタ支持
部がライザ支持部よりコイル側に設けられた円筒状のホ
ルダに、巻付部を有するライザを備えた複数の整流子セ
グメントを配置し、前記ライザ支持部に前記ライザが当
接した状態で絶縁性のリング状の固定部材を圧入して各
整流子セグメントを前記ホルダに固定し、次に前記巻付
部にコイルの口出線を巻回し、その後、内側に軸方向に
延びる溝部と該溝部に連通する傾斜部とを有するリング
状のバリスタを、その溝部が前記ライザと対応する状態
で該ライザよりコイル側に移動させて前記バリスタ支持
部に載置した後に、前記ライザと前記バリスタとを相対
回動して前記ライザを前記傾斜部に移動させて該バリス
タを仮固定し、最後に前記口出線の被覆部を取り除きな
がら該口出線と前記バリスタとを前記整流子セグメント
に通電可能な状態に固定させる。
【0012】従って、請求項1に記載の発明によれば、
固定部材を圧入してホルダに整流子セグメントが組み付
けられた後に、バリスタが組み付けられる。請求項2に
記載の発明によれば、固定部材を圧入してホルダに整流
子セグメントが組み付けられた後に、バリスタが組み付
けられる。また、バリスタは、この組み付けによってバ
リスタ支持部とライザとに挟持されるように仮固定され
る。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、ライザ支
持部にライザが当接した状態に複数の整流子セグメント
が配置される。次に、固定部材が嵌合されて、各整流子
セグメントがホルダに固定される。その後、コイルの口
出線がその被覆部を取り除かれながら巻付部に巻回され
た後、バリスタ支持部にバリスタが載置される。する
と、巻付部の口出線とバリスタの電極部とがほぼ面一の
状態になる。最後に、口出線と電極部とが整流子セグメ
ントに通電可能な状態に固定され、整流子が組み立てら
れる。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、ライザ支
持部にライザが当接した状態に複数の整流子セグメント
が配置される。次に、固定部材が嵌合されて、各整流子
セグメントがホルダに固定される。その後、コイルの口
出線が巻付部に巻回された後、バリスタ支持部にバリス
タが載置される。すると、巻付部の口出線とバリスタの
電極部とがほぼ面一の状態になる。最後に、口出線の被
覆部を取り除きながら口出線と電極部とが整流子セグメ
ントに通電可能な状態に固定され、整流子が組み立てら
れる。
【0015】請求項5に記載の発明によれば、ライザ支
持部にライザが当接した状態に複数の整流子セグメント
が配置される。次に、固定部材が嵌合されて、各整流子
セグメントがホルダに固定される。その後、コイルの口
出線がその被覆部を取り除かれながら巻付部に巻回され
る。次に、内側に軸方向に延びる溝部と該溝部に連通す
る傾斜部とを有するリング状のバリスタを、その溝部が
前記ライザに対応する状態でライザよりコイル側に移動
させ、バリスタ支持部にバリスタを載置した後、ライザ
とバリスタとが相対回動されてライザがバリスタの傾斜
部と当接する状態となり、バリスタが仮固定される。こ
の仮固定では、巻付部の口出線とバリスタの電極部とが
ほぼ面一の状態になる。最後に、口出線とバリスタとが
整流子セグメントに通電可能な状態に固定され、整流子
が組み立てられる。
【0016】請求項6に記載の発明によれば、ライザ支
持部にライザが当接した状態に複数の整流子セグメント
が配置される。次に、固定部材が嵌合されて、各整流子
セグメントがホルダに固定される。その後、コイルの口
出線が巻付部に巻回される。次に、内側に軸方向に延び
る溝部と該溝部に連通する傾斜部とを有するリング状の
バリスタを、その溝部が前記ライザに対応する状態でラ
イザよりコイル側に移動させ、バリスタ支持部にバリス
タを載置した後、ライザとバリスタとが相対回動されて
ライザがバリスタの傾斜部と当接する状態となり、バリ
スタが仮固定される。この仮固定では、巻付部の口出線
とバリスタの電極部とがほぼ面一の状態になる。最後
に、口出線の被覆部を取り除きながら口出線とバリスタ
とが整流子セグメントに通電可能な状態に固定され、整
流子が組み立てられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0018】図1〜図3に示すように、整流子1は、ホ
ルダ2と、複数(この実施の形態では3つ)の整流子セ
グメント3と、固定部材としての座金4と、バリスタ5
とを備えている。
【0019】ホルダ2は、略円筒状に形成され、そのほ
ぼ中央にライザ支持部材としてのフランジ2aが設けら
れている。このフランジ2aの基端には、整流子セグメ
ント3を係止する凹部2bが複数設けられている。この
凹部2bは、整流子セグメント3に対応した数に、それ
ぞれ等間隔をおいて設けられている。本実施の形態では
3つの凹部2bが120度ごとに設けられている。ま
た、ホルダ2には、コイルC側の端面に脚部2cが複数
設けられている。本実施の形態では、3つの脚部2cが
設けられている。
【0020】整流子セグメント3は、金属板を屈曲して
形成されており、整流子セグメント本体6とライザ7と
で構成されている。整流子セグメント本体6は、ホルダ
2の外周面に対応した曲面に形成されている。そして、
整流子セグメント本体6の端部には、凹部2bに対応し
た形状の凸部6aが設けられている。この凸部6aはラ
イザ7を切り欠くことにより形成されている。ライザ7
は、整流子セグメント本体6と直角に外側へ屈曲するよ
うに形成された延出部8と、延出部8の先端に一体に形
成されたバリスタ支持部9とを備えている。延出部8の
先端寄りには、その両側にコイルCの口出線10(図3
に図示)を巻き付ける巻付部8aが設けられている。巻
付部8aは、延出部8を切り欠いて半円状に形成されて
いる。そして、図2に示すように、巻付部8aは、座金
4の外周面より外側に設けられている。バリスタ支持部
9は、略L字形状に形成され、座金4の反対側に位置す
るように形成されている。バリスタ支持部9は、バリス
タ5の一端面(電極部側)が巻付部8aとほぼ面一とな
るように形成されている。
【0021】座金4は絶縁性の材料で製造され、リング
状に形成されている。そして、その内径は、整流子セグ
メント3と係合して整流子セグメント3をホルダ2に締
め付け固定できる大きさに形成されている。
【0022】バリスタ5は、一端面に電極部を有し、リ
ング状に形成されている。そして、その内径は、座金4
によりセグメント3がホルダ2に固定された状態で、バ
リスタ支持部9に係合できる大きさに形成されている。
【0023】次に、以上のように構成されたモータの整
流子の製造方法について説明する。図3に示すように、
ホルダ2の凹部2bに整流子セグメント本体6の凸部6
aをそれぞれ嵌合させる。すると、整流子セグメント本
体6がホルダ2の外周面に当接した状態で整流子セグメ
ント3がホルダ2の所定位置に配置される。次に、この
整流子セグメント3がホルダ2に配置された状態で、座
金4を圧力を加えながら嵌合させる。すると、整流子セ
グメント3のライザ7に座金4が当接した状態で、整流
子セグメント3がホルダ2に締め付け固定される。次
に、コイルCの口出線10を巻付部8aに巻回させる。
その後、バリスタ5を整流子セグメント3のバリスタ支
持部9上に載置するように取り付ける。この際、バリス
タ5の電極部は、バリスタ支持部9の反対側に位置する
ように配置させる。すると、バリスタ5の内周寄りの部
分がバリスタ支持部9上に載置されて、バリスタ5の内
周面もバリスタ支持部9に当接された状態となり、バリ
スタ5の電極部と巻付部8aの口出線10とがほぼ面一
の状態になる。また、バリスタ5の外周側は、バリスタ
支持部9の外側に配置された状態となる。最後に、バリ
スタ5の電極部と巻付部8aの口出線10とをライザ7
に半田付けし、通電可能な状態に固定させる。この口出
線10に半田付けを行うと口出線10の被覆部が溶解さ
れ、半田付けは通電固定手段及び口出線10の被覆部取
り除き手段としての役割を果たす。
【0024】上記実施の形態によれば、以下に示す効果
を有する。 (イ)整流子1は、ホルダ2に整流子セグメント3を組
み付け、座金4を圧入した後にバリスタ5を組み付けて
製造することから、従来とは異なり、整流子1の組み立
て時にバリスタ5に不要な圧力が加わることはなく、バ
リスタ5の破損及び性能の劣化を防止することができ
る。
【0025】(ロ)ホルダ2にバリスタ5を組み付ける
前に、巻付部8aに口出線10を巻回する巻線作業をす
ることから、巻線作業性が向上する。 (ハ)バリスタ5は、その内周面寄りの部分が整流子セ
グメント3上に載置され、バリスタ5の外径の制限を受
けないため、バリスタ5の外径を大きくしてバリスタ5
の電極面を大きくすることができ、電気ノイズ除去等の
バリスタ5の性能を向上させることができる。
【0026】(ニ)半田付けにより、バリスタ5と口出
線10とをライザ7に通電可能な状態に固定する作業
と、口出線10の被覆部を取り除く作業とが同時にでき
るので、整流子1の組み立て作業が容易になる。
【0027】(ホ)バリスタ5の電極部と巻付部8aの
口出線10とがほぼ面一の状態になるため、バリスタ5
の電極部と巻付部8aの口出線10とをライザ7に半田
付けする作業を一度に行うことができ、半田付け作業を
簡単にすることができる。従って、半田付け作業の作業
性を向上させることができる。
【0028】(ヘ)バリスタ5の電極部と巻付部8aの
口出線10とがほぼ面一の状態になるため、半田付け作
業時に半田が流れ落ちにくくなる。従って、半田付け作
業の作業性を向上させることができる。
【0029】(ト)バリスタ5を整流子セグメント3上
に載置することから、半田付け作業を行うスペースが大
きくなり、半田付け作業の作業性が向上する。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を図4に
従って説明する。なお、この実施の形態においては、前
記第1の実施の形態と同様の部材については同一の符号
を付して詳しい説明を省略する。従って、以下には第1
の実施の形態と異なった点を中心に説明する。
【0030】この実施の形態では、整流子セグメント3
の巻付部の形状を変更した点が第1の実施の形態と異な
っている。図4(a)に示すように、整流子セグメント
3の延出部8の両側に設けられた巻付部11は、延出部
8から整流子セグメント本体6と同じ側に直角に屈曲形
成されている。図4(b)に示すように、巻付部11の
ほぼ中央に突出方向に延びた長溝12が設けられてい
る。この長溝12の幅は口出線10の被覆部を取り除い
た径とほぼ一致する。また、長溝12の開放側には切り
欠き13が設けられている。切り欠き13は、口出線1
0を挿入しやすいようにテーパ状に形成されている。
【0031】この実施の形態では、切り欠き13に口出
線10を導入することで、口出線10が長溝12内に挿
入されながら巻付部11に巻回される。この長溝12の
幅は口出線10の被覆部を取り除いた径とほぼ同じた
め、口出線10が長溝12内に挿入されるとき口出線1
0の被覆部が剥がされる。
【0032】この実施の形態によれば、前記実施の形態
の効果の他に以下に示す効果を有する。 (イ)口出線10が長溝12内に挿入されることによ
り、口出線10の被覆部が剥がされ、口出線10とライ
ザ7とを確実に通電可能な状態に固定することができ
る。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を図5〜
図7に従って説明する。なお、この実施の形態において
も、前記第1の実施の形態と同様の部材については同一
の符号を付して詳しい説明を省略する。従って、以下に
は第1の実施の形態と異なった点を中心に説明する。
【0033】この実施の形態では、ホルダ2にバリスタ
支持部2dを設け、バリスタ5をライザ7とバリスタ支
持部2dとで挟持するように仮固定する点が第1の実施
の形態と異なっている。
【0034】図5及び図7に示すように、ホルダ2には
バリスタ5を載置するバリスタ支持部2dが設けられて
いる。このバリスタ支持部2dは、フランジ2aの外周
面から突出するように複数(この実施の形態では3つ)
設けられている。
【0035】整流子セグメント3のライザ7は、平面状
に形成され、整流子セグメント3はほぼL字状に形成さ
れている。図6及び図7に示すように、バリスタ5は、
その内周面に軸方向に延びるとともにバリスタ5の両端
面側に開放された溝部14が設けられている。溝部14
は、図7に示すように、120度ごとに3つ設けられて
いる。また、バリスタ5の電極部側端面には、傾斜部1
5が溝部14から連続して内周面方向に延びるように形
成されている。傾斜部15は、図6において、溝部14
から上昇傾斜するように形成され、この実施の形態では
各溝部14から反時計回り方向に延びるように形成され
ている。溝部14はライザ7の先端部が通過可能な形状
に形成され、ライザ7は先端部が傾斜部15と当接する
状態で固定されている。
【0036】この実施の形態では、座金4の圧入により
整流子セグメント3がホルダ2に固定され、コイルCの
口出線10の被覆部を取り除きながら、即ち予め巻回さ
せる分だけ被覆部を取り除くか又は巻回時に被覆部を取
り除いて、巻付部8aに口出線10を巻回させる。次
に、バリスタ5の溝部14を整流子セグメント3のライ
ザ7と対応する状態でホルダ2のバリスタ支持部2d上
にバリスタ5を載置する。この際、バリスタ5の電極部
は、バリスタ支持部2dの反対側に位置するように配置
させる。次に、バリスタ5を図6及び図7の時計回り方
向に回転して、ライザ7をバリスタ5の傾斜部15上に
移動させ、バリスタ5がバリスタ支持部2dとライザ7
とに挟持される状態で仮固定させる。すると、バリスタ
5の電極部と巻付部8aの口出線10とがほぼ面一の状
態になる。また、バリスタ5の外周は、ライザ7の外側
に配置された状態となる。最後に、バリスタ5の電極部
と巻付部8aの口出線10とをライザ7に導電性の接着
剤で通電可能な状態に固定させる。
【0037】この実施の形態によれば、第1の実施の形
態の(イ)〜(ハ)の効果の他に、以下に示す効果を有
する。 (イ)バリスタ5がバリスタ支持部2dとライザ7とに
挟持されるように仮固定されているので、バリスタ5が
安定した状態になり、通電固定作業が容易になる。従っ
て、通電固定作業の作業性も向上する。
【0038】(ロ)コイルCの口出線10の被覆部を取
り除きながら、巻付部8aに口出線10を巻回させてい
るので、口出線10とライザ7とを確実に通電可能な状
態に保つことができる。
【0039】(ハ)整流子セグメント3はほぼL字状に
形成され、整流子セグメント3の形状が簡単になる。 (ニ)導電性の接着剤を用いて通電固定作業を行った場
合にも、第1の実施の形態の(ホ)及び(ト)と同様の
効果が得られる。
【0040】なお、実施の形態は上記に限らず、例えば
以下の場合であってもよい。 ○ 第1又は第2の実施の形態において、コイルCの口
出線10を巻付部8a,11に巻回させる際に、口出線
10の被覆部を取り除きながら巻回させてもよい。この
場合、口出線10とをライザ7に確実に通電可能な状態
に保つことができる。 ○ 口出線10の被覆部取り除き手段及び通電固定手段
は、半田付けの他に、例えば被覆部に対して溶解性を有
する導電性接着剤であってもよい。 ○ 第3の実施の形態において、通電固定手段を導電性
の接着剤に変えて半田付けにしてもよい。 ○ 図8に示すように、第3の実施の形態の巻付部8a
を、第2の実施の形態の巻付部11としてもよい。この
場合、第3の実施の形態の効果に加えて、第2の実施の
形態の効果をも有する。 ○ 第1又は第2の実施の形態において、整流子セグメ
ント3の形状は、ホルダ2に整流子セグメント3を座金
4で固定した後にバリスタ5を載置できるものであれば
よく、例えば図9に示すように、整流子セグメント3の
ライザ7の形状をバリスタ5を収容する凹部16を有す
る形状とし、その先端側に巻付部8a,11を設けたも
のであってもよい。この場合にも整流子1の組み立て時
でのバリスタ5の破損及び性能の劣化を防止することが
できる。また、通電固定作業時にバリスタ5を安定した
状態に保つことができ、半田付け作業の作業性も向上す
る。 ○ 第2の実施の形態において、長溝12の幅を口出線
10の被覆部を取り除いた径より若干小さくしてもよ
い。この場合、口出線10の被覆部を確実に取り除くこ
とができ、口出線10をライザ7に固定するだけで通電
可能な状態に保つことができる。 ○ 整流子セグメント3は、バリスタ5が載置できる数
であれば3つの他、例えば2つ、又は4つ以上であって
もよい。 ○ 第1又は第2の実施の形態において、ライザ7の形
状は、バリスタ支持部9にバリスタ5が載置できるもの
であればよく、ライザ7を直角に屈曲させたものでなく
てもよい。また、バリスタ5の内周面がバリスタ支持部
9に当接していなくてもよい。 ○ 第1又は第2の実施の形態において、ライザ支持部
はライザ7が当接する状態で係止できるものであればよ
く、ホルダ2の全周にわたって存在するフランジ2aで
なくてもよい。
【0041】以下に、前記実施の形態から把握できる請
求項以外の技術的思想を効果とともに説明する。 (1) 請求項1において、巻付部はバリスタより内側
に形成されているモータの整流子。この場合、バリスタ
の大きさに関わらず、巻取機のアームと整流子セグメン
トとのクリアランスを大きくすることができ、巻線作業
性を向上させることができる。
【0042】(2) 請求項1又は2において、巻付部
は整流子セグメントと直交する方向に突出形成され、そ
の突出方向に延びた長溝が設けられるとともに、長溝の
幅は口出線の被覆部を取り除いた径とほぼ同一であるモ
ータの整流子。この場合、口出線と整流子セグメントと
の通電固定を確実に行うことができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、整流子の組み立て時でのバリスタの
破損及び性能の劣化を防止することができる。また、ホ
ルダにバリスタを組み付ける前に巻線作業をすることが
でき、巻線作業性が向上する。
【0044】請求項2,5及び6に記載の発明によれ
ば、通電固定作業時にバリスタを安定した状態に保つこ
とができ、通電固定作業の作業性も向上する。請求項3
及び5に記載の発明によれば、口出線の被覆部の取り除
きを確実に行うことができる。
【0045】請求項4及び6に記載の発明によれば、口
出線の被覆部の取り除き及び通電固定を一度に行うこと
ができ、工数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の整流子の分解斜視図。
【図2】同じく整流子の平面図。
【図3】図2のA−A線に対応する断面図。
【図4】(a)は第2の実施の形態の整流子セグメント
の斜視図、(b)は同じく整流子セグメントの部分拡大
図。
【図5】第3の実施の形態の整流子の断面図。
【図6】同じく整流子の部分斜視図。
【図7】同じく整流子の平面図。
【図8】別の実施の形態の整流子の部分斜視図。
【図9】別の実施の形態の整流子の部分断面図。
【図10】従来の整流子の平面図。
【図11】同じく整流子の断面図。
【符号の説明】
1…整流子、2…ホルダ、2a…ライザ支持部としての
フランジ、2d,9…バリスタ支持部、3…整流子セグ
メント、4…固定部材としての座金、5…バリスタ、7
…ライザ、8a,11…巻付部、10…口出線、14…
溝部、15…傾斜部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライザ支持部を有する円筒状のホルダに
    対して、前記ライザ支持部にライザが当接する状態で絶
    縁性のリング状の固定部材を介して複数の整流子セグメ
    ントを固定し、前記ライザには前記固定部材より外側に
    位置するようにコイルの口出線の巻付部とバリスタ支持
    部とを設け、電極部を有するリング状のバリスタをその
    電極部と前記巻付部とがほぼ面一の状態となるように前
    記バリスタ支持部に配置したことを特徴とするモータの
    整流子。
  2. 【請求項2】 ライザ支持部とバリスタ支持部とを有す
    る円筒状のホルダに対して、前記ライザ支持部にライザ
    が当接する状態で絶縁性のリング状の固定部材を介して
    複数の整流子セグメントを固定し、前記ライザには前記
    固定部材より外側に位置するようにコイルの口出線の巻
    付部を設け、電極部を有するリング状のバリスタを該電
    極部と前記巻付部とがほぼ面一の状態で前記バリスタ支
    持部と前記ライザの先端部とにより挟持した状態で固定
    し、前記バリスタの内側には前記ライザの先端部の通過
    を許容する軸方向に延びる溝部とその溝部に連通する傾
    斜部とを設けたことを特徴とするモータの整流子。
  3. 【請求項3】 ライザ支持部を有する円筒状のホルダ
    に、巻付部及びバリスタ支持部を有するライザを備えた
    複数の整流子セグメントを配置し、前記ライザ支持部に
    前記ライザが当接した状態で絶縁性のリング状の固定部
    材を圧入して各整流子セグメントを前記ホルダに固定
    し、次にコイルの口出線の被覆部を取り除きながら前記
    巻付部に該口出線を巻回し、その後、電極部を有するリ
    ング状のバリスタを前記バリスタ支持部に載置し、最後
    に前記口出線と前記バリスタとを前記ライザに通電可能
    な状態に固定させることを特徴とするモータの整流子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 ライザ支持部を有する円筒状のホルダ
    に、巻付部及びバリスタ支持部を有するライザを備えた
    複数の整流子セグメントを配置し、前記ライザ支持部に
    前記ライザが当接した状態で絶縁性のリング状の固定部
    材を圧入して各整流子セグメントを前記ホルダに固定
    し、次に前記巻付部にコイルの口出線を巻回し、その
    後、電極部を有するリング状のバリスタを前記バリスタ
    支持部に載置し、最後に前記口出線の被覆部を取り除き
    ながら該口出線と前記バリスタとを前記ライザに通電可
    能な状態に固定させることを特徴とするモータの整流子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 バリスタ支持部がライザ支持部よりコイ
    ル側に設けられた円筒状のホルダに、巻付部を有するラ
    イザを備えた複数の整流子セグメントを配置し、前記ラ
    イザ支持部に前記ライザが当接した状態で絶縁性のリン
    グ状の固定部材を圧入して各整流子セグメントを前記ホ
    ルダに固定し、次にコイルの口出線の被覆部を取り除き
    ながら前記巻付部に該口出線を巻回し、その後、内側に
    軸方向に延びる溝部と該溝部に連通する傾斜部とを有す
    るリング状のバリスタを、その溝部が前記ライザと対応
    する状態で該ライザよりコイル側に移動させて前記バリ
    スタ支持部に載置した後に、前記ライザと前記バリスタ
    とを相対回動して前記ライザを前記傾斜部に移動させて
    該バリスタを仮固定し、最後に前記口出線と前記バリス
    タとを前記整流子セグメントに通電可能な状態に固定さ
    せることを特徴とするモータの整流子の製造方法。
  6. 【請求項6】 バリスタ支持部がライザ支持部よりコイ
    ル側に設けられた円筒状のホルダに、巻付部を有するラ
    イザを備えた複数の整流子セグメントを配置し、前記ラ
    イザ支持部に前記ライザが当接した状態で絶縁性のリン
    グ状の固定部材を圧入して各整流子セグメントを前記ホ
    ルダに固定し、次に前記巻付部にコイルの口出線を巻回
    し、その後、内側に軸方向に延びる溝部と該溝部に連通
    する傾斜部とを有するリング状のバリスタを、その溝部
    が前記ライザと対応する状態で該ライザよりコイル側に
    移動させて前記バリスタ支持部に載置した後に、前記ラ
    イザと前記バリスタとを相対回動して前記ライザを前記
    傾斜部に移動させて該バリスタを仮固定し、最後に前記
    口出線の被覆部を取り除きながら該口出線と前記バリス
    タとを前記整流子セグメントに通電可能な状態に固定さ
    せることを特徴とするモータの整流子の製造方法。
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