JPH08280150A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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Publication number
JPH08280150A
JPH08280150A JP10800695A JP10800695A JPH08280150A JP H08280150 A JPH08280150 A JP H08280150A JP 10800695 A JP10800695 A JP 10800695A JP 10800695 A JP10800695 A JP 10800695A JP H08280150 A JPH08280150 A JP H08280150A
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JP
Japan
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terminal
lead wire
lid member
brush
motor
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Application number
JP10800695A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ogino
久史 荻野
Kei Suzuki
警 鈴木
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Mabuchi Motor Co Ltd
Original Assignee
Mabuchi Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給電の接続仕様が異なる場合に、ブラシベー
ス及び蓋部材を共通化して部品の種類を減らし、組立工
程を簡略化する。 【構成】 小型モータは、内周面に固定子が取付けられ
たハウジングと、このハウジングの開口部に嵌着された
蓋部材と、回転子の整流子に摺接するブラシ36と、こ
のブラシが設けられて前記蓋部材に取付けられるととも
に給電部を有するブラシベース34とを備えている。前
記給電部は、モータ内部に位置してリード線を接続可能
なリード線用端子部45と、前記蓋部材に穿設された第
1の貫通孔に挿通されて第1の先端部50がモータ外部
に突出し且つ前記第1の先端部を切り離し可能なターミ
ナル用端子部46と、前記蓋部材に穿設された第2の貫
通孔に挿通されて第2の先端部52がモータ外部に突出
し且つ前記第2の先端部を切り離し可能な基板接続用端
子部47とにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ページャー等の通信用
機器,小型カメラ等の光学精密機器,VTR等の音響・
映像機器,及び複写機等のOA機器に使用される小型モ
ータに係り、特に、ブラシベースを備えた小型モータに
関する。
【0002】
【従来の技術】小型モータは、前記各種機器のほかあら
ゆる分野で広く使用されており、より高性能化,小型軽
量薄型化,部品点数の削減,及び製造工程と組立工程の
簡略化が進んでいる。小型モータは、ケーシングの内部
に永久磁石を取付け、その内部に回転子を配設してい
る。回転子の回転軸は、ケーシングに取付けられた軸受
により回転自在に軸支されている。回転軸には整流子が
設けられており、ケーシングに取付けられたブラシが整
流子と摺動係合している。ブラシは導電性のブラシベー
スに取付けられており、ブラシベースはモータに電流を
供給するための給電部を有している。
【0003】ページャー等の機器とこれに搭載されるモ
ータの給電部とを電気的に接続して給電する技術として
は、リード線の一端がモータ内部で接続されたもの(以
下、リード線接続仕様と記載)と、ケーシングからター
ミナルが突出しているもの(以下、ターミナル接続仕様
と記載)と、ケーシングから突出した端子部をプリント
基板等に直接半田付けやスポット溶接等により接続する
もの(以下、基板接続仕様と記載)とがある。これらの
給電の接続仕様が異なると、ブラシベースの給電部の構
造もこれに合わせて異なった構造にしている。
【0004】図13乃至図15は本発明の関連技術を示
す図で、図13,図14及び図15は、それぞれリード
線接続仕様,ターミナル接続仕様,及び基板接続仕様の
場合の部分断面斜視図である。図13に示すリード線接
続仕様の場合には、ブラシ1が設けられたブラシベース
2をケーシングの蓋部材3に取付け、蓋部材3に穿設さ
れた貫通孔4にリード線5を挿入し、モータ内部に位置
するブラシベース2のリード線用端子部6にリード線5
を半田7又はスポット溶接により接続している。一方、
図14に示すターミナル接続仕様の場合には、ブラシ1
が設けられたブラシベース2aにターミナル8を一体的
に形成し、このターミナル8を蓋部材3aの外方に突出
させている。
【0005】さらに、図15に示す基板接続仕様の場合
には、ブラシ1が設けられたブラシベース2bに基板接
続用端子9を一体的に形成している。そして、一対のブ
ラシベース2bを互いに面対称になるように構成して、
一対の基板接続用端子9が蓋部材3bの外方に突出して
同一平面上で平行に配置されるようにしている。これに
より、プリント基板10に各基板接続用端子9がそれぞ
れ半田11等により接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、小型モー
タが使用される用途や搭載される機器等により給電の接
続仕様が異なる場合には、ブラシベースを接続仕様ごと
にそれに適した構造に加工成形する必要がある。即ち、
給電の接続仕様がリード線接続仕様,ターミナル接続仕
様及び基板接続仕様の如く多岐に渡っているために、接
続仕様ごとに、蓋部材及びブラシベースのそれぞれの製
作用金型を準備している。そして、接続仕様に適した形
状の蓋部材及びブラシベースを各金型により必要数量成
型して、蓋部材に所定形状のブラシベースを組込んで小
型モータを製造している。そのため、ブラシベース形状
の共通化をし部品の種類を減少させて、製造工程及び組
立工程を簡略化することが望まれている。
【0007】なお、リード線接続仕様,ターミナル接続
仕様及び基板接続仕様に対処可能な構造の従来の小型モ
ータも提案されている。しかしこの場合には、給電の接
続仕様ごとにブラシベースの形状が異なるので、ブラシ
ベースの共通化が困難であり、その金型も多種類必要で
あり、組立工程が複雑になり組立ミスも生じやすかっ
た。また、蓋部材の形状が複雑なのでその成型が難しい
という課題があった。また、蓋部材にブラシベースを組
込んだ後、絶縁の確保やブラシベースの落ち込み防止及
び保護等を目的として、エンドキャップと呼ばれる別の
部品を組込む必要があり、部品点数が増加し組立作業も
煩雑であった。しかも、この従来のモータにおけるリー
ド線接続仕様の場合には、ブラシベースを蓋部材に組込
んだのちリード線を半田付け等により接続するので、合
成樹脂等絶縁材により成型された蓋部材が半田付け作業
により熱変形する可能性が高かった。
【0008】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、給電の接続仕様が異なる場合に、ブラシ
ベース及び蓋部材を共通化して部品の種類を減らし、組
立工程を簡略化できる小型モータを提供することを目的
とする。また、本発明の別の目的は、ブラシベースが取
付けられる蓋部材の熱変形を防止することである。さら
に、本発明の別の目的は、ブラシベースを蓋部材に組込
んだ後の強度を強くすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係る小型モータは、内周面に固定子が取付
けられたハウジングと、このハウジングの開口部に嵌着
された絶縁性の蓋部材と、この蓋部材及び前記ハウジン
グにより囲まれたモータ内部に回転自在に配設された回
転子の整流子に摺接するブラシと、このブラシが設けら
れて前記蓋部材に取付けられるとともに給電部を有する
導電性のブラシベースとを備えている。前記給電部は、
前記モータ内部に位置してリード線を接続可能なリー
ド線用端子部と、前記蓋部材に穿設された第1の貫通孔
に挿通されて第1の先端部がモータ外部に突出し且つ前
記第1の先端部を切り離し可能なターミナル用端子部
と、前記蓋部材に穿設された第2の貫通孔に挿通されて
第2の先端部が前記モータ外部に突出し且つ前記第2の
先端部を切り離し可能な基板接続用端子部のうち、少な
くとも二種以上の前記端子部により構成されている。
【0010】好ましくは、板材を折曲して一体的に形成
された2個の前記ブラシベースが対向配置されて前記蓋
部材に取付けられている。各ブラシベースは、前記ブラ
シを固定するためのブラシ固定部を有するとともに前記
ターミナル用端子部が前方に突出形成されたブラシベー
ス本体と、このブラシベース本体の横に設けられてリー
ド線固定部を有する前記リード線用端子部と、このリー
ド線用端子部の外方縁部及び前記ブラシベース本体の他
方の外方縁部から前方にそれぞれ突出形成され前記ター
ミナル用端子部に対して略直角方向に配設されて互いに
平行に設けられた一対の前記基板接続用端子部とを備え
ている。
【0011】なお、前記ターミナル用端子部及び前記基
板接続用端子部には、切り離し可能な溝状切欠きを、前
記第1,第2の貫通孔の途中に位置する場所に形成する
ことが好ましい。また、前記ブラシベースが前記蓋部材
に組込まれた状態で、前記蓋部材に穿設されたリード線
貫通孔に連通するようにリード線通し孔が前記リード線
用端子部に形成され且つ前記リード線通し孔の近傍から
後方に前記リード線固定部が突出形成されていることが
好ましい。
【0012】
【作用】本発明においては、ターミナル用端子部の第1
の先端部を切り離し可能にし、基板接続用端子部の第2
の先端部も切り離し可能に構成したので、所望の接続仕
様に関して不要な端子部の先端部は、組立前に予め切り
離しておく。即ち、組立工程に部品を供給する前に端子
部の先端部を切り離して供給するか又は切り離さずにそ
のまま供給することになる。先端部が切り離された端子
部は、蓋部材の外方に突出しないような寸法を有してい
る。
【0013】したがって、ターミナル用端子部及び一対
の基板接続用端子部の全ての先端部を切り離せばリード
線接続仕様になり、この場合には、組立工程でリード線
用端子部にリード線を接続する。一方、一対の基板接続
用端子部の両先端部のみを切り離せばターミナル接続仕
様になるが、ターミナル用端子部の先端部と基板接続用
端子部の片方の先端部を切り離せば基板接続仕様にな
る。このように、ブラシベースの各端子部の先端部を切
り離すか否かという僅かな変更により、給電の全ての接
続仕様に対処できることになり、ブラシベース及び蓋部
材を成型する製作用金型を変更することなく、同一の金
型を共通して使用できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図12を
参照して説明する。まず最初に、図11及び図12によ
り、本発明に係る小型モータの全体の構成を説明する。
【0015】図11は小型モータの外観を示す斜視図、
図12は小型モータの一部を断面で示す正面図である。
図示するように、小型モータ20は、ケーシング21の
内部に取付けられた固定子22と、ケーシング21の内
部に配設されて固定子22に対向する回転子23とを備
えている。回転子23の回転軸24は、ケーシング21
に設けられた軸受部材25,26により回転自在に軸支
されている。ケーシング21は、有底中空筒状に形成さ
れたハウジング27と、ハウジング27の開口部28に
嵌着された蓋部材29とを備えている。ハウジング27
は、例えば軟鋼を素材とした冷間圧延鋼板のような金属
材料からなっている。蓋部材29は、ポリアミド樹脂又
はポリアセタール樹脂などの絶縁性の熱可塑性樹脂によ
り一体的に形成されている。
【0016】固定子22は、ハウジング27の内面のう
ち円筒状の内周面30に固着されており、例えばハード
フェライトのような磁性材料によってアークセグメント
状に形成された一対の永久磁石からなっている。回転子
23は、回転中心となる中心軸の方向に延びる回転軸2
4と、回転軸24に取付けられたコア31及び整流子3
2とを備えている。コア31には電機子巻線33がコイ
ル状に巻回されており、電機子巻線33と整流子32と
は電気的に接続されている。コア31は、固定子22に
対して所定のギャップを介してその内方に配置されてい
る。
【0017】蓋部材29には、導体の材料により形成さ
れた複数(例えば2個)の導電性のブラシベース34が
取付けられている。ブラシベース34にはブラシ36が
設けられており、ブラシ36が整流子32に摺接して電
流を流すようになっている。ブラシベース34は、例え
ば銅合金のような導電性の良い金属材料により形成され
ている。ブラシベース34は給電部35を有しており、
給電部35の端部が、蓋部材29の表面37から外方に
突出している。給電部35はブラシベース34に一体化
しており、ブラシ36はブラシベース34に電気的に接
続されている。ブラシ36が設けられた導電性のブラシ
ベース34を絶縁性の蓋部材29に組込むことにより組
立て蓋体39が構成される。なお、図示する小型モータ
20は3スロット3極構造のモータである。
【0018】前記構成を有するモータ20において、電
流は、給電部35からブラシベース34,ブラシ36及
び整流子32を介して電機子巻線33に流れる。する
と、一対の永久磁石からなる固定子22によって形成さ
れている磁界中に存在する回転子23に回転力が付与さ
れて、回転子23は回転運動をする。これにより、モー
タ20は、回転する回転軸24の出力部38を介して、
図示しないページャー等の機器を駆動する。
【0019】次に、図1乃至図10により組立て蓋体3
9の構成について説明する。図1及び図2はそれぞれブ
ラシベース34の斜視図及び平面図、図3はブラシベー
ス34が取付けられる蓋部材29の部分断面斜視図であ
る。蓋部材29には2個のブラシベース34が対向配置
されて取付けられ、ブラシベース34はモータ20に電
流を供給するための給電部を有している。図示するよう
に、この給電部は、リード線用端子部45とターミナル
用端子部46と一対の基板接続用端子部47のうち、少
なくとも二種以上の前記端子部45,46,47により
構成されている。例えば、端子部45と46,端子部4
5と47,端子部46と47,又は端子部45乃至47
の組合せがあるが、本実施例では全ての接続仕様に対応
可能にするために、給電部は端子部45乃至47により
構成されている。
【0020】リード線用端子部45は、蓋部材29及び
ハウジング27により囲まれたモータ内部48に位置し
てリード線70(図5)を接続可能になっている。ター
ミナル用端子部46は、蓋部材29に穿設された第1の
貫通孔49に挿通されて、第1の先端部50がモータ外
部に突出し且つ第1の先端部50を切り離し可能になっ
ている。各基板接続用端子部47は、蓋部材29に穿設
された第2の貫通孔51に挿通されて第2の先端部52
がモータ外部に突出し且つ第2の先端部52を切り離し
可能に構成されている。これら一対の基板接続用端子部
47は互いに平行に且つ対向して設けられている。
【0021】板材を折曲して一体的に形成されたブラシ
ベース34は、ブラシベース本体53を備えている。ブ
ラシベース本体53は、ブラシ36を固定するためのブ
ラシ固定部54を有するとともにターミナル用端子部4
6が前方(蓋部材29の方向)に一体的に突出形成され
ている。ブラシベース本体53と片方の基板接続用端子
部47との間にはフランジ44が一体的に折曲形成され
ている。フランジ44とリード線用端子部45とは、中
心軸に対して略直角な面をなしている。ブラシ36は、
ブラシ固定部54にカシメ又は半田付け等により電気的
に接続固定されている。
【0022】ブラシベース本体53の横にはリード線用
端子部45が設けられており、リード線用端子部45に
はリード線を挿通させるためのリード線通し孔55が穿
設されている。リード線用端子部45は、リード線70
を固定するためのリード線固定部56を有している。リ
ード線固定部56はリード線用端子部45の縁部を折曲
することにより形成されており、リード線通し孔55の
近傍から後方に突出している。一方の基板接続用端子部
47は、リード線用端子部45の外方縁部57から前方
に、他方の基板接続用端子部47はブラシベース本体5
3のフランジ44の外方縁部58から前方に、それぞれ
突出形成されている。各基板接続用端子部47は、ター
ミナル用端子部46に対して略直角に向けられている。
【0023】ターミナル用端子部46及び両基板接続用
端子部47には、切り離し可能な溝状切欠き(ノッチ)
59が、第1,第2の貫通孔49,51の途中に位置す
る場所に形成されている(図2,図12参照)。各端子
部46,47の両面(又は片面)に断面V字形の溝を横
方向に形成することにより前記切欠き59を設けてい
る。この切欠き59の部分で端子部46,47を折るこ
とにより、第1,第2の先端部50,52を、ブラシベ
ース本体53側の第1,第2の固定端60,61からそ
れぞれ切り離すことができるようになっている。
【0024】第1,第2の先端部50,52を切り離し
てブラシベース34を蓋部材29に組込んだ状態で、切
欠き59は第1,第2の貫通孔49,51の途中に位置
するので、第1,第2の固定端60,61が蓋部材29
の表面37から外方に突出せずに蓋部材29内に埋没す
ることになる。これにより、組立て蓋体39が組立てら
れた際に、余分な突出物がモータ外部に出ることはな
い。また、第1,第2の先端部50,52を残した状態
で端子部46,47を第1,第2の貫通孔49,51に
挿入した場合には、切欠き59はモータ外部には露出し
ない。したがって、端子部46,47が切欠き59の部
分で折れ曲がることはなく、所定の強度を保つことがで
きる。
【0025】第1,第2の固定端60,61の両側(又
は片側)には抜け止め用の突起部62が一体的に突出形
成されている。ターミナル用端子部46の第1の先端部
50は、ターミナル接続仕様に用いることができるよう
に、孔63が穿設された一般的な形状になっている。第
1,第2の固定端60,61の長手方向の寸法は略同じ
になっている。基板接続用端子部47はプリント基板等
に直接半田付け等により接続されるので、接続作業を容
易にし且つ半田付けの熱がモータに伝わるのを防止する
ために、第2の先端部52は第1の先端部50より長い
形状になっている。
【0026】図3に示すように、蓋部材29には、リー
ド線70をモータ内部に挿入するための一対のリード線
貫通孔71が穿設されており、この一対のリード線貫通
孔71は、中心軸に対して対称な位置に穿設されてい
る。リード線貫通孔71は、ブラシベース34が蓋部材
29に組込まれた状態で、リード線通し孔55に連通す
るような位置に形成されている。これにより、リード線
70が両方の孔55,71内を挿通することができる。
ターミナル用端子部46が挿入される第1の貫通孔49
は二箇所穿設され、中心軸に対して互いに反対側に位置
し且つ互いに平行に設けられている。
【0027】基板接続用端子部47が挿入される第2の
貫通孔51は全部で四箇所穿設され、隣接する2つの貫
通孔51は同一平面で且つ平行に設けられている。この
一対の第2の貫通孔51と同じ形状の他の一対の第2の
貫通孔51が、中心軸に対して反対側に同じように穿設
されている(図6参照)。これらの貫通孔49,51,
71は、中心軸に平行な方向に貫通形成されている。蓋
部材29のモータ内部側中心位置には、軸受部材26を
収納するための断面円形の有底凹部72が形成されてい
る。
【0028】次に、組立て蓋体を組立てる手順について
接続仕様に分けて説明する。図4乃至図6はリード線接
続仕様の場合を示す図である。図4は組立状態を示す組
立て蓋体39aの組立分解斜視図、図5は組込み直前の
ブラシベース34の斜視図、図6は組立完了状態を示す
組立て蓋体39aの斜視図である。例えば、モータによ
り振動を発生させるタイプのページャーには、耐振性の
大きいリード線接続仕様のモータが使用されることが多
い。
【0029】図4及び図5に示すように、リード線接続
仕様の場合には、ターミナル用端子部46の第1の先端
部50と、2つの基板接続用端子部47の各第2の先端
部52は不要であるので、予め溝状切欠き59の部分で
折って、全ての先端部50,52を取り除いておく。一
方、蓋部材29の有底凹部72内には軸受部材26を予
め圧入固定しておく。組込み前に予めリード線70をリ
ード線通し孔55に通して、その一端70aをリード線
固定部56に半田付け又はスポット溶接等により固着し
て電気的に接続して、図5に示す状態にしておく。
【0030】ブラシ36が取付けられた一対のブラシベ
ース34を蓋部材29に組込む場合には、リード線70
をリード線貫通孔71に挿入しながら、矢印Bに示すよ
うに、ブラシベース34を蓋部材29に組込む。即ち、
各ブラシベース34のターミナル用端子部46の第1の
固定端60を第1の貫通孔49に挿入し、一対の基板接
続用端子部47の第2の固定端61を左右の第2の貫通
孔51にそれぞれ挿入する。そして、リード線用端子部
45とフランジ44を、蓋部材29の内端面73に密着
させる。すると、リード線通し孔55がリード線貫通孔
71の位置に一致するので、リード線70がモータ内部
から各孔55,71を介してモータ外部に挿通すること
になる。
【0031】ターミナル用端子部46及び基板接続用端
子部47の横断面形状は、第1,第2の貫通孔49,5
1と略同じか又は僅かに小さく形成されている。また、
ブラシベース34が金属製であるのに対して、蓋部材2
9は塑性変形可能な樹脂製である。したがって、第1,
第2の固定端60,61が第1,第2の貫通孔49,5
1内に挿入されると、突起部62が貫通孔49,51の
内壁に食い込む。これにより、ブラシベース34は蓋部
材29にしっかりと固着されることになり、抜け落ちる
ことはない。
【0032】このようにして、図6に示すようなリード
線接続仕様の組立て蓋体39aが組立てられる。この接
続仕様の場合には、モータに供給された電流は、リード
線70,リード線用端子部45,ブラシベース本体53
及びブラシ36を介して整流子32に流れる。リード線
接続仕様の場合には、蓋部材29に組込む前のブラシベ
ース34に予めリード線70を半田付けやスポット溶接
などにより固着するので、蓋部材29が固着作業による
熱で変形するおそれはない。また、このリード線接続仕
様の場合には、リード線70の一端70aが既にモータ
側に接続されているので、モータをページャー等の機器
に搭載する際にはリード線70の他端70bのみを接続
すればよく、モータ搭載作業が容易である。
【0033】図7及び図8はターミナル接続仕様の場合
を示す図で、図7は組込み直前のブラシベース34の斜
視図、図8は組立て蓋体39の斜視図である。ターミナ
ル接続仕様の場合には、リード線70の接続及び基板接
続用端子部47は不要なので、2つの基板接続用端子部
47の切欠き59の部分を折って第2の先端部52を予
め切り離して図7に示す構造にしておく。
【0034】かかる構成の一対のブラシベース34を、
図4に示す場合と同じようにして蓋部材29に組込む。
ターミナル用端子部46には第1の先端部50が切り離
されないで残っているので、この第1の先端部50は蓋
部材29の表面37から外方に突出し、図8及び図12
に示す構造になる。このターミナル接続仕様の場合に
は、モータに供給された電流は、ターミナルをなす第1
の先端部50,第1の固定端60,ブラシベース本体5
3及びブラシ36を介して整流子32に流れる。
【0035】図9及び図10は基板接続仕様の場合を示
す図で、図9は組込み直前のブラシベース34の斜視
図、図10は組立完了状態を示す組立て蓋体39bの斜
視図である。基板接続仕様の場合には、リード線70の
接続は不要であり、またターミナル用端子部46及び片
方の基板接続用端子部47も不要である。しかも、図9
に示すように、2つのブラシベース34を対向配置した
時、使用すべき片方の基板接続用端子部47同士が同一
平面内に配置されるようにする必要がある。そこで、タ
ーミナル用端子部46及び不要な方の基板接続用端子部
47の各切欠き59の部分で折って、第1の先端部50
及び片方の第2の先端部52を切り離す。
【0036】こうして、図9の直線D−Dを含み回転中
心方向に延びる面に対して面対称な位置になるように、
それぞれの基板接続用端子部47の片方の第2の先端部
52を切り離さないで残しておく。残された一対の第2
の先端部52を含む2組の基板接続用端子部47は、同
一平面をなし且つ回転中心方向を向いて互いに平行にな
っている。次いで、二組のブラシベース34を蓋部材2
9に組込むことにより、図10に示す組立て蓋体39b
が完成する。これにより、同一平面上に配設されて互い
に平行な一対の基板接続用端子部47の第2の先端部5
2が、蓋部材29の表面37から外方に突出する。
【0037】前記構成の組立て蓋体39bを有する小型
モータ20と平板状のプリント基板74とを電気的に接
続する場合には、各第2の先端部52を半田付け又はス
ポット溶接等によりプリント基板74の銅箔部75にそ
れぞれ固着することになる。この基板接続仕様の場合に
は、銅箔部75からモータ20に供給された電流は、基
板接続用端子部47,リード線用端子部45,ブラシベ
ース本体53及びブラシ36を介して整流子32に流れ
る。
【0038】このように、本発明によれば、一種類の共
通のブラシベース34及び蓋部材29をそれぞれ金型等
により成型すれば、リード線接続仕様,ターミナル接続
仕様及び基板接続仕様のいずれにも対応できる。即ち、
組立て蓋体39,39a,39bの組立工程に供給され
るブラシベース34をそれぞれの接続仕様に対応するよ
うに、必要な場合は切欠き59の部分で折って切り離す
という簡単な作業をしておけば、その後は略同じ組込み
作業をすることにより、希望する接続仕様の組立て蓋体
を完成させることができる。
【0039】したがって、組立工程を簡略化でき組立ミ
スも殆ど生じない。また、各接続仕様に容易に対処でき
るように、ブラシベース34及び蓋部材29を共通化し
たので、部品の種類を減らすことができることになり、
組立工程における部品の管理等が簡略化でき、モータの
コストダウンを実現できる。また、ブラシベース34と
蓋部材29を成形する製作用金型を接続仕様ごとに変更
する必要がなくなり、同一の金型で全ての接続仕様に対
応できる。
【0040】一つのブラシベース34において、合計三
本の端子部46,47が蓋部材29の三つの貫通孔4
9,51にそれぞれ係合することによりブラシベース3
4を蓋部材29に固定しているので、ブラシベース34
を蓋部材29に強固に固着することができる。したがっ
て、ブラシベース34の脱落防止や保護等を目的とした
別の部品を組込む必要がなくなり、十分な組立強度を得
ることができ、しかも構成部品点数を少なくできる。な
お、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、給
電の接続仕様が異なる場合に、ブラシベース及び蓋部材
を共通化して部品の種類を減らし、組立工程を簡略化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図12は本発明の一実施例を示す図
で、図1はブラシベースの斜視図である。
【図2】図1に示すブラシベースの平面図である。
【図3】蓋部材の部分断面斜視図である。
【図4】リード線接続仕様の場合の組立状態を示す組立
て蓋体の組立分解斜視図で、一部を断面で示している。
【図5】図4に示すブラシベースの斜視図である。
【図6】リード線接続仕様の場合の組立完了状態を示す
組立て蓋体の斜視図である。
【図7】ターミナル接続仕様の場合のブラシベースの斜
視図である。
【図8】ターミナル接続仕様の場合の組立完了状態を示
す組立て蓋体の斜視図である。
【図9】基板接続仕様の場合のブラシベースの斜視図で
ある。
【図10】基板接続仕様の場合の組立完了状態を示す組
立て蓋体の斜視図である。
【図11】小型モータの外観を示す斜視図である。
【図12】図11のモータの一部を断面で示す正面図で
ある。
【図13】図13乃至図15は本発明の関連技術を示す
図で、図13はリード線接続仕様の場合の部分断面斜視
図である。
【図14】ターミナル接続仕様の場合の部分断面斜視図
である。
【図15】基板接続仕様の場合の部分断面斜視図であ
る。
【符号の説明】
20 小型モータ 22 固定子 23 回転子 27 ハウジング 28 開口部 29 蓋部材 30 内周面 32 整流子 34 ブラシベース 36 ブラシ 45 リード線用端子部 46 ターミナル用端子部 47 基板接続用端子部 48 モータ内部 49 第1の貫通孔 50 第1の先端部 51 第2の貫通孔 52 第2の先端部 53 ブラシベース本体 54 ブラシ固定部 55 リード線通し孔 56 リード線固定部 57 外方縁部 58 他方の外方縁部 59 溝状切欠き 70 リード線 71 リード線貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面(30)に固定子(22)が取付
    けられたハウジング(27)と、 このハウジングの開口部(28)に嵌着された絶縁性の
    蓋部材(29)と、 この蓋部材及び前記ハウジングにより囲まれたモータ内
    部(48)に回転自在に配設された回転子(23)の整
    流子(32)に摺接するブラシ(36)と、 このブラシが設けられて前記蓋部材に取付けられるとと
    もに給電部を有する導電性のブラシベース(34)とを
    備えた小型モータであって、 前記モータ内部に位置してリード線(70)を接続可能
    なリード線用端子部(45)と、前記蓋部材に穿設され
    た第1の貫通孔(49)に挿通されて第1の先端部(5
    0)がモータ外部に突出し且つ前記第1の先端部を切り
    離し可能なターミナル用端子部(46)と、前記蓋部材
    に穿設された第2の貫通孔(51)に挿通されて第2の
    先端部(52)が前記モータ外部に突出し且つ前記第2
    の先端部を切り離し可能な基板接続用端子部(47)の
    うち、少なくとも二種以上の前記端子部(45,46,
    47)により前記給電部を構成したことを特徴とする小
    型モータ。
  2. 【請求項2】 2個の前記ブラシベース(34)が対向
    配置されて前記蓋部材に取付けられ、 前記各ブラシベース(34)は、前記ブラシを固定する
    ためのブラシ固定部(54)を有するとともに前記ター
    ミナル用端子部(46)が前方に突出形成されたブラシ
    ベース本体(53)と、このブラシベース本体の横に設
    けられてリード線固定部(56)を有する前記リード線
    用端子部(45)と、このリード線用端子部の外方縁部
    (57)及び前記ブラシベース本体の他方の外方縁部
    (58)から前方にそれぞれ突出形成され前記ターミナ
    ル用端子部に対して略直角方向に配設されて互いに平行
    に設けられた一対の前記基板接続用端子部(47)とを
    備え且つ板材を折曲して一体的に形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の小型モータ。
  3. 【請求項3】 前記ターミナル用端子部及び前記基板接
    続用端子部には、切り離し可能な溝状切欠き(59)が
    前記第1,第2の貫通孔(49,51)の途中に位置す
    る場所に形成されたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の小型モータ。
  4. 【請求項4】 前記ブラシベースが前記蓋部材に組込ま
    れた状態で、前記蓋部材に穿設されたリード線貫通孔
    (71)に連通する位置にリード線通し孔(55)が前
    記リード線用端子部(45)に形成され且つ前記リード
    線通し孔の近傍から後方に前記リード線固定部(56)
    が突出形成されたことを特徴とする請求項2又は3に記
    載の小型モータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011231800A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Sekisui House Ltd 緩み防止治具、建材の接合構造、及び建材の接合施工方法
WO2023228551A1 (ja) * 2022-05-27 2023-11-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 接続端子、ステータ組立体、電動機及びステータ組立体の製造方法

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