JPH1155536A - 色変換テーブル、色変換装置、色信号生成装置、色変換テーブルの作成方法、色変換方法、及び色域判定方法 - Google Patents

色変換テーブル、色変換装置、色信号生成装置、色変換テーブルの作成方法、色変換方法、及び色域判定方法

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JPH1155536A
JPH1155536A JP9206741A JP20674197A JPH1155536A JP H1155536 A JPH1155536 A JP H1155536A JP 9206741 A JP9206741 A JP 9206741A JP 20674197 A JP20674197 A JP 20674197A JP H1155536 A JPH1155536 A JP H1155536A
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color
signal
space
point
color signal
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JP9206741A
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English (en)
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Masayoshi Shimizu
雅芳 清水
Yoshiharu Suzuki
▲祥▼治 鈴木
Satoshi Senba
聡史 仙波
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色域境界付近での色変換を精度良く行う。 【解決手段】 色変換テーブル1に、入力された色信
号を色再現可能な色信号に変換する第1の色変換結果2
と、入力された色信号を色再現不可能な色信号に変換す
る第2の色変換結果3とを格納し、プリンタやディスプ
レイなどの色再現可能な範囲を超えた領域においても、
入力された色信号との対応関係を正確に保つようにし
て、色変換を精度良く行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色変換テーブル、
色変換装置、色信号生成装置、色変換テーブルの作成方
法、色変換方法、及び色域判定方法に関し、特に、異な
る表現形式で表された色信号を精度良く変換する場合に
適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタやファクシミリなどにお
いてフルカラー化が急速に進展してきており、カラー画
像を異なるデバイス間で共有しようという要求が発生し
ている。ところが、カラー画像を異なるデバイス間で共
有しようとする場合、デバイスが異なると色再現性も異
なるため、送信側と受信側で得られる画像の色が異なる
という問題が発生する。
【0003】例えば、プリンタやスキャナなどでは、そ
れぞれCMY信号やRGB信号などのデバイスに送る色
信号の形式で色が扱われる。すなわち、出力される色信
号の最小値が0、最大値が255であるプリンタでは、
各CMY信号の値が0から255の範囲の組み合わせに
より全ての出力色が表現される。この場合、同一の値の
CMY信号が入力されても、プリンタの機種によって印
刷される色は異なることから、CMY信号による色の表
現方法は、デバイスに依存する色の表し方と言うことが
できる。
【0004】そのため、従来では、デバイスに依存する
表現形式で表されている色信号を、デバイスに依存しな
い中間的な表現形式で表すことにより、異なるデバイス
間での色再現性を一致させることが行われている。
【0005】例えば、デバイスに依存しない絶対的な色
を表す色の表現方式として、L* * * 信号やXYZ
信号による色の表し方がある。これらの形式で表される
色は一義的に定義されているので、異なるデバイスの色
空間の間で色変換を行う場合の中間的な色の表現方式と
して用いられている。
【0006】具体的には、スキャナから入力したRGB
信号で表現された画像を、L* ** 信号で表現され
た画像に変換し、さらに、このL* * * 信号をCM
Y信号に変換してから、プリンタに出力するようにす
る。これらの色信号の表現形式の変換が正確に行われれ
ば、デバイス間で色を一致させることができる。
【0007】色信号の表現形式を変換するためには、各
形式で表現されている色信号の値を他の形式の色信号の
値に変換する必要がある。色信号の値を変換する方法と
しては、それぞれの色空間での色の対応関係を示した色
変換テーブルを用いる方法がある。色変換テーブルを用
いた色信号の変換方法では、色変換テーブルに登録され
ている色信号を変換する時は、色変換テーブルに登録さ
れている対応関係を用いて変換する。色変換テーブルに
登録されていない色信号を変換する時は、色変換テーブ
ルに登録されている色信号を補間することにより、変換
対象となる色信号の変換を行う。
【0008】図38は、従来の色変換テーブルの登録方
法を色空間上で2次元的に説明する図である。図38に
おいて、L* * * 空間の格子点P1〜P16のL*
* * 値は、CMY空間の点Q1〜Q16のCMY値
に対応し、色変換テーブルには、L** * 格子点に
ついての対応関係が登録されているものとする。ここ
で、点Q1、Q2、Q5、Q9、Q13のCMY値は、
デバイスの色再現範囲を越えているものとすると、従来
の色変換テーブルでは、デバイスの色再現範囲を越えて
いる点Q1、Q2、Q5、Q9、Q13のCMY値を、
デバイスの色再現範囲内の点Q1’、Q2’、Q5’、
Q9’、Q13’のCMY値に置き換えて登録されるよ
うになっていた。
【0009】以下、従来の色変換テーブルを用いた色変
換の方法を、数値例を用いてより具体的に説明する。こ
こでは、0から255の範囲の値(CMY値)を色再現
範囲とするプリンタの色変換(L* * * 信号からC
MY信号への変換)を例にとる。なお、プリンタ以外の
機器やL* * * 信号やCMY信号以外の色信号であ
ってもよい。
【0010】図39は、従来の色変換テーブルの構成を
示す表である。この色変換テーブルは、L* * *
信号とCMY色信号との対応関係を示すもので、この色
変換テーブルを用いることにより、L* * * 色信号
をプリンタの色域内のCMY色信号へ変換することが可
能となる。
【0011】図39において、L* * * 色信号とプ
リンタの色域内のCMY色信号との対応関係が、0≦L
* ≦100、−128≦a* ≦128,−128≦b*
≦128の範囲で、L* 信号は12.5間隔、a* 信号
及びb* 信号は32間隔でデータが離散的に登録されて
いる。これは、全ての値を網羅するように色変換テーブ
ルに登録しておくことは、実際上不可能であることによ
る。また、図39の色変換テーブルにおいて、L* *
* 値の分布は規則的な値(等間隔な値)になってい
る。
【0012】このため、色変換テーブルに登録されてい
るL* * * 値に対応するCMY値は、色変換テーブ
ルから直接求めることができる。一方、色変換テーブル
に登録されていないL* * * 値に対応するCMY値
は、色変換テーブルに登録されているL* * * 値と
CMY値との対応関係を用いて補間演算により求める。
この場合、色変換テーブルに登録するL* * * 値の
分布を規則的にしておくと、補間演算が容易になる。
【0013】例えば、L* * * 値=(0,−12
8,−64)が入力された場合、L** * 値=
(0,−128,−64)は、図39の色変換テーブル
に登録されていることから、L* * * 値=(0,−
128,−64)に対応するCMY値=(255,24
0,253))を、図39の色変換テーブルを参照して
直接求めることができる。
【0014】一方、例えば、L* * * 値=(1,−
128,−64)が入力された場合、L* * * 値=
(1,−128,−64)は、図39の色変換テーブル
に登録されていないので、L* * * 値=(1,−1
28,−64)に対応するCMY値を補間演算により求
める。
【0015】ここで、従来の色変換テーブルでは、色変
換テーブルに登録されるCMY値は、対象とするデバイ
スの色信号の範囲内の値だけであった。すなわち、色変
換テーブルが、0から255の範囲のCMY値を対象と
するプリンタに用いられる場合には、プリンタの色域外
のL* * * 値に対応するCMY値を、0から255
までのいずれかのCMY値に置き換えてから、色変換テ
ーブル登録するようになっていた。
【0016】例えば、対象とするプリンタにより再現で
きる黒は、L* 値が18程度までの範囲で、それより暗
い色は出力できないものとする。この場合、プリンタの
色域内のL* * * 値に対しては、そのL* * *
値で示される色と色再現性が一致するCMY値が登録さ
れ、例えば、L* * * 値=(25,0,0)に対し
ては、CMY値として、(228,224,208)が
登録される。
【0017】また、プリンタの色域外のL* * *
に対しては、そのL* * * 値で示される色を、プリ
ンタで色再現性可能なCMY値に置き換えて登録され
る。例えば、L* * * 値=(12.5,0,0)に
対応するCMY値としては、L * =12.5という黒は
出力できないので、CMY値として、CMY各色信号の
最大値(できるだけ暗い色)が選択され、(255,2
55,255)が登録される。
【0018】この色変換テーブルに登録されていないL
* * * 値をCMY値に変換する場合、色変換テーブ
ルに格納されているL* * * 値とCMY値との対応
関係の中から、変換対象のL* * * 値の周囲の対応
関係を複数選択し、選択した対応関係を補間して求め
る。なお、補間方法については、例えば、文献「フレキ
シブルUCRによる高精度色変換(JAPAN Har
d Copy論文集1994年 177ページ〜180
ページ)」に記載されている。
【0019】以下、従来の色変換テーブルを用いた色信
号の補間方法を、数値例を用いて説明する。従来の色変
換テーブルを用いた補間演算による色変換では、色変換
テーブルに登録された値が正確ならば、デバイスの色域
内では、補間演算による色変換でおおむね良好な色変換
結果を得ることが可能である。
【0020】ここでは、図39の色変換テーブルに登録
されているL* * * 値=(25,0,0)とL*
* * 値=(37.5,0,0)との二つのデータを用
いることにより、図39の色変換テーブルに登録されて
いないL* * * 値=(31.25,0,0)に対応
するCMY値を補間演算で求める場合を例にとる(な
お、実際には、さらに多数の色を用いて、3次元的に補
間する。)。
【0021】補間演算では、基本的には、L* * *
信号とCMY信号とで同じような位置関係の色を求める
演算を行う。従って、L* * * 値=(25,0,
0)とL* * * 値=(37.5,0,0)との二つ
のデータの中間のL* * *値に対応するCMY値を
求める処理は、L* * * 値=(25,0,0)に対
応するCMY値=(228,224,208)と、L*
* * 値=(37.5,0,0)に対応するCMY値
=(182,185,161)を求め、CMY値=(2
28,224,208)とCMY値=(182,18
5,161)との中間のCMY値を求める処理である。
【0022】従って、補間演算結果のCMY値は(20
5,204.5,184.5)となる。すなわち、色変
換テーブルに登録されていないL* * * 値=(3
1.25,0,0)のCMY色信号への変換結果は、C
MY値=(205,204.5,184.5)である。
【0023】この補間演算結果は、プリンタの特性に極
端な不規則な部分がなければ、おおむね正しいものとな
る。これは、色変換テーブルに登録された色の対応関係
が正確であれば、その対応関係の間に位置する値もほぼ
正確なものになるからである。
【0024】また、従来の色変換テーブルでは、デバイ
スで色再現できない色については、デバイスで再現可能
な最も近い色に置き換えて登録されていることから、色
変換テーブルを参照しただけでは、入力されたL* *
* 値がデバイスで色再現できるのか色再現できないの
か判別できなかった。このため、格子状の分布のL*
* * 値に対して、それぞれデバイスの色域内か色域外
かを示す識別子を登録したり(The ICC Pro
file Specifications Versi
on3.3)、ある程度の間隔Lにおける色域の軌跡を
登録して境界記述子としたりすることにより、L* *
* 値がデバイスの色域内か色域外かを判定するものが
あった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
色変換テーブルを用いた場合では、デバイスの色域ぎり
ぎりの色(鮮やかな色、非常に暗い色、非常に明るい
色)については正確な補間演算(色変換処理)が困難で
あるという問題があった。
【0026】例えば、図38において、L* * *
間の色域境界付近の点Rに対応するCMY値を求める場
合、点Rに対応するCMY値は、色変換テーブルに登録
されていないことから、補間演算を行う。この補間演算
では、点Rを囲む格子点P2、P3、P6、P7に対応
するCMY値を色変換テーブルから求め、これらのCM
Y値に重み演算を行うことにより、点Rに対応するCM
Y値を求める。この場合、格子点P2に対応するCMY
値は、実際には、点QのCMY値であるにもかかわら
ず、点Q’のCMY値に置き換えて色変換テーブルに登
録されている。このため、点Rに対応する実際のCMY
値は、点SのCMY値であるのもかかわらず、点S’の
CMY値が算出される結果、実際のCMY値と異なった
CMY値が出力される。
【0027】以下、補間対象のL* * * 値が色域境
界付近にある場合について、色変換テーブルに登録され
ている具体的な数値を用いて説明する。対象とするプリ
ンタが、暗い色に関して、L* * * 値=(18,
0,0)まで出力可能であるとする。この場合、図39
に示すように、L* * * 値=(12.5,0,0)
に対応する色は、このプリンタでは出力できないので、
CMY値として、このプリンタで出力可能な最も暗い色
のCMY値(255,255,255)が登録されてい
る。
【0028】ここで、L* * * 値=(18.75,
0,0)(L* * * 値=(12.5,0,0)とL
* * * 値=(25,0,0)の中間)に対応するC
MY色信号を補間演算で求めるものとする。
【0029】すでに述べたように、対象とするプリンタ
では、L* * * 値=(18,0,0)まで出力可能
なので、CMY値=(252,253,235)を指定
することにより、L* * * 値=(18.75,0,
0)の色を出力できる。L** * 値=(18,0,
0)の色まで印刷可能なプリンタで、L* * * 値=
(18.75,0,0)の色を印刷する場合、ここで設
定した条件のように、CMY値がかなり255に近い値
となる。
【0030】従って、L* * * 値=(18.75,
0,0)に対する補間演算結果として、CMY値=(2
52,253,235)が算出されることが望ましい。
ところが、図39の色変換テーブルを用いて、L* *
* 値=(12.5,0,0)に対応するCMY値=
(255,255,255)とL* * * =(25,
0,0)に対応する(228,224,208)とを平
均することにより、それらの中間のL* * * 値=
(18.75,0,0)に対応するCMY値を算出する
と、CMY値=((228+255)/2,224+2
55)/2,208+255)/2)=(241.5,
239.5,231.5)となり、実際の値から大きな
ずれが生じることとなる。
【0031】これは、従来の色変換テーブルでは、L*
* * 値=(12.5,0,0)に対しては、デバイ
スの色域外のCMY値に対応しているにもかかわらず、
色域境界のCMY値が登録されている。このため、この
二つの色を使って補間演算を行うと、実際には色域境界
付近の色が、色域のかなり内側の色として計算されるよ
うになるからである。
【0032】また、従来のデバイスの色域内か色域外か
を判定する方法に関しては、格子点に登録しておいた識
別子を用いる方法では、格子点の間隔より細かい分解能
で色域を判断することができなかった。色相ごとに軌跡
を登録しておく方法においては、この色相ごとに分割さ
れて登録された軌跡を利用するためには、色相を求める
演算(三角関数)が必要で複雑であった。
【0033】そこで、本発明の第1の目的は、色域境界
付近の色変換を精度良く行うことを可能とすることであ
る。また、本発明の第2の目的は、変換対象の色信号が
色再現可能かどうかを容易に判別可能とすることであ
る。
【0034】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明によれば、第1の色空間の色信号と第2
の色空間の色信号との対応関係を、色再現可能な範囲を
超えて色変換テーブルに登録するようにしている。
【0035】このことにより、第1の色空間の色信号で
示される色が色再現可能な範囲を超える場合において
も、第1の色空間の色信号で示される色を保存したま
ま、第2の色空間の色信号として、色変換テーブルに登
録することが可能となる。このため、色変換テーブルに
登録されていない色信号の対応関係を求める際に、色再
現可能な範囲を超える色信号の対応関係が用いられる場
合においても、精度が損なわれることを防止することが
可能となる。
【0036】また、本発明の一態様によれば、前記第1
の色空間は機器に依存しない独立色空間であり、前記第
2の色空間は機器に依存する機器依存色空間である。こ
のことにより、色再現性の異なる機器の間で色信号の送
受信を行う場合においても、各機器の間での色再現性を
一致させることが可能となる。
【0037】また、本発明の一態様によれば、前記第1
の色空間の色信号の値の分布は規則的である。このこと
により、変換テーブルに登録されていない色信号の対応
関係を補間処理で求める際に、補間処理で使用する色信
号の選択や補間演算を容易に行うことが可能となり、色
変換を高速に行うことが可能となる。
【0038】また、本発明の一態様によれば、色再現可
能な範囲から所定値以上離れた色信号を識別する識別子
を、色変換テーブルに登録するようにしている。このこ
とにより、色再現可能な範囲外の色信号を実測値をもと
に外挿などの方法で生成した際に、外挿の距離が大きく
なると誤差の影響が大きくなることから、色域を大きく
外れる色信号について、精度の良くない場合のあること
を容易に識別することが可能となる。
【0039】また、本発明の一態様によれば、色信号が
色再現可能な範囲内か範囲外かを識別する識別子を、色
変換テーブルに登録するようにしている。このことによ
り、色信号の色域を判定する際に、色変換テーブルを参
照するだけで、色信号の色域を判定することが可能とな
り、色信号の色域判定を高速に行うことが可能となる。
【0040】また、本発明の一態様によれば、色信号が
色再現境界付近かどうかを識別する識別子を、色変換テ
ーブルに登録するようにしている。このことにより、色
信号の色域を判定する際に、この識別子が含まれている
場合についてだけ、実際に色変換を行うことにより、色
信号の色域を判定することが可能となり、色信号の色域
判定を高速に行うことが可能となる。
【0041】また、本発明の一態様によれば、色再現不
可能な第2の色空間の色信号に基づいて、色信号の補間
を行う補間手段を備えている。このことにより、デバイ
スの色再現範囲に影響されることなく、色信号の補間を
行うことが可能となり、色信号を補間する際の精度が損
なわれること防止することができる。
【0042】また、本発明の一態様によれば、補間結果
が色再現可能な範囲にない場合、補間結果を色再現可能
な第2の色空間の色信号で置換する置換手段を備えてい
る。このことにより、デバイスが取り扱うことのできな
い色信号が、そのデバイスに出力され、そのデバイスで
その色信号の処理ができなくなることを防止することが
できる。
【0043】また、本発明の一態様によれば、第1の色
空間上の格子点の色信号と第2の色空間上の色信号との
対応関係が、デバイスの色再現範囲を超えて登録されて
いる色変換テーブルを参照することにより、色変換テー
ブルに登録されていない色信号の対応関係を補間により
求めるようにしている。
【0044】このことにより、色変換テーブルに登録さ
れていない第1の色空間の色信号が入力され、その第1
の色空間の色信号が色再現範囲の境界付近にある場合に
おいても、デバイスの色再現範囲を超えた色信号を用い
ることにより、色再現範囲の境界付近にある色信号の補
間を行うことが可能となり、色信号を補間する際の精度
が損なわれること防止することができる。
【0045】また、本発明の一態様によれば、色再現範
囲外となった色信号を、その色信号と同輝度無彩色の色
信号の方向に、その色再現範囲からの超過レベル分だけ
移動させるようにしている。
【0046】このことにより、色信号を補間により求め
た際に、その色信号が色再現範囲外となった場合におい
ても、色再現範囲内の色信号の中で、補間により求めた
色信号に最も近い色の色信号に置換することが可能とな
り、補間により求めた色信号と置換により求めた色信号
との色再現性をほぼ一致させることが可能となる。ま
た、色再現範囲外となった色信号とその色信号と同輝度
無彩色の色信号との間の色信号のうち、色再現範囲の境
界の色信号となることから、直線の補間演算などの簡単
な方法で算出することが可能となる。
【0047】また、本発明の一態様によれば、色域内の
機器の色信号としては、変換対象の色信号の輝度が高い
場合は、変換対象の色信号の輝度と等しいかより低い色
に対応する機器の色信号を選択し、変換対象色信号の輝
度が低い場合は、変換対象の色信号の輝度と等しいかよ
り高い色に対応する機器の色信号を選択するようにして
いる。
【0048】このことにより、色再現域は輝度が中くら
いのところが広いことから、直線の補間演算などの簡単
な方法で、変換対象の色信号をその色信号に近い色で置
換することが可能となる。
【0049】また、本発明の一態様によれば、補間で使
う色信号が色変換テーブルに登録されていない場合、変
換対象となる色信号の彩度を減少させるようにしてい
る。このことにより、変換対象となる色信号の補間が不
可能な場合においても、変換対象となる色信号の輝度及
び色相を保存したまま、補間が不可能な色信号を補間が
可能な色信号に変更することができ、色再現性をある程
度保ったまま色変換を行うことが可能となる。
【0050】また、本発明の一態様によれば、変換対象
となる色信号の彩度を0にした場合においても、補間で
使う色信号が色変換テーブルに登録されていない時は、
変換対象となる色信号の輝度を内側に変更するようにし
ている。
【0051】このことにより、色再現域が広いところ
で、補間で使う色信号の検出を色変換テーブルにより行
うことが可能となり、補間で使う色信号を見つけること
が可能となる。
【0052】また、本発明の一態様によれば、色再現可
能な色信号を選択する色信号選択手段と、選択された色
信号を外挿する色信号外挿手段とを備える。このことに
より、実測不可能な色についての色信号を算出すること
が可能となり、デバイスの色再現範囲外の色信号を生成
することが可能となる。
【0053】また、本発明の一態様によれば、デバイス
の色再現範囲内で求めた色信号の対応関係に基づいて、
デバイスの色再現範囲外の対応関係を求めるようにして
いる。
【0054】このことにより、実際に再現不可能な色に
ついても、その色信号の対応関係を算出することが可能
となり、デバイスの色再現範囲外の対応関係を色変換テ
ーブルに登録することが可能となる。
【0055】また、本発明の一態様によれば、第1の色
空間上で、デバイスの色再現範囲の境界の外側に隣接す
る第1の点を選択し、第1の色空間上で、第1の点の内
側に隣接する第2の点を選択し、第2の点から1つだけ
内側の第3の点を選択し、第2の点に対応する第2の色
空間上の第4の点を求め、第3の点に対応する第2の色
空間上の第5の点とを求め、第2の色空間上で、第4の
点を中心に第5の点と点対称な第6の点の色信号を求
め、第1の点の色信号に対応させて、第6の点の色信号
を色変換テーブルに登録するようにしている。
【0056】このことにより、作成する色信号の近くに
位置する色域内の色信号を用いて、色域外の色信号を作
成することが可能となり、精度の良い色信号を色域外に
作成することが可能となる。また、色域外に作成する色
信号は、色域内の2つの点の色信号を用いた簡単な演算
で算出することが可能なことから、色域外の色信号を高
速に算出することが可能となる。
【0057】また、本発明の一態様によれば、外挿する
際に使用する2つの点の間の距離に基づいて、外挿する
位置を変更するようにしている。このことにより、色域
外に設定される色信号の位置を指定することが可能とな
り、色域外に設定される色信号の間隔や色域外に設定さ
れる色信号の設定範囲を広くしたり狭くしたりすること
が可能となることから、色域外に設定される色信号の分
布状態を制御することが可能となり、色域外の色信号の
設定を効率的に行うことが可能となる。
【0058】また、本発明の一態様によれば、外挿によ
り作成する点は、外挿で使用する2つの点を結んだ直線
上に生成するようにしている。このことにより、色域内
の色信号を線形に外挿することにより、色域内の対応関
係から色域外の対応関係を作成することが可能となり、
色域外の対応関係を容易に作成することが可能となる。
【0059】また、本発明の一態様によれば、外挿で使
用する2つの点の距離と、外挿で使用する2つの点を結
んだ直線の方向の両方またはいずれかを評価することに
より、外挿で使用する点を、色域内のより内部の点に変
更するようにしている。
【0060】このことにより、色域境界周辺の色に色つ
ぶれが発生したために、色域境界近辺で色信号の値を変
えても、デバイスで再現される色があまり変わらないよ
うになった場合などにおいて、外挿で使用する2つの点
の色の違いがほとんどないために、外挿で使用するには
不適当である時でも、外挿で使用する点を色の違いがよ
り大きな点に変更することが可能となり、色域外の色信
号を生成する際の精度を保つことができる。
【0061】また、本発明の一態様によれば、第1の色
空間の色信号と第2の色空間の色信号との第1の対応関
係を、デバイスの色再現範囲内で求め、第1の対応関係
に基づいて、第1の色空間の色信号と第2の色空間の色
信号との第2の対応関係を、デバイスの色再現範囲外で
求め、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、
第1の色空間の色信号と第2の色空間の色信号との第3
の対応関係を求め、第3の対応関係を色変換テーブルに
登録するようにしている。
【0062】このことにより、色域内および生成した色
域外の色信号の対応関係から、新たな色信号の対応関係
を生成することが可能となり、色変換テーブルに登録す
る色信号を増やしたり、都合の良い色信号に置き換えた
り、生成した色域外のさらに外側の色信号の対応関係を
生成したり、色域内および生成した色域外の色信号の分
布を変更したりすることが可能となる。
【0063】また、本発明の一態様によれば、第1の色
空間で不規則に分布している色信号と第2の色空間の格
子点に分布している色信号との第1の対応関係を、デバ
イスの色再現範囲内で求め、第1の対応関係を補間する
ことにより、第1の色空間の格子点に分布している色信
号と第2の色空間上で不規則に分布している色信号との
第2の対応関係を、デバイスの色再現範囲内で求め、第
2の対応関係を外挿することにより、第1の色空間の格
子点に分布している色信号と前記第2の色空間上で不規
則に分布している色信号との第3の対応関係を、デバイ
スの色再現範囲外で求め、第2の対応関係及び第3の対
応関係を色変換テーブルに登録するようにしている。
【0064】このことにより、第1の色空間に分布して
いる色信号をそのまま色変換テーブルに登録することが
可能となるとともに、第1の色空間の色信号は格子点に
分布していることから、第1の色空間の色信号を順次に
選択して外挿を行うことにより、第1の色空間の色信号
の外挿点が均一の間隔で生成され、デバイスの色再現範
囲を越えて効率よく色変換を行うことが可能な色変換テ
ーブルを高速に生成することが可能となる。
【0065】また、本発明の一態様によれば、第1の色
空間で不規則に分布している色信号と第2の色空間の格
子点に分布している色信号との第1の対応関係を、デバ
イスの色再現範囲内で求め、第1の対応関係を外挿する
ことにより、第1の色空間で不規則に分布している色信
号と第2の色空間の格子点に分布している色信号との第
2の対応関係を、デバイスの色再現範囲外で求め、第1
の対応関係及び第2の対応関係を補間することにより、
第1の色空間の格子点に分布している色信号と第2の色
空間上で不規則に分布している色信号との第3の対応関
係を、デバイスの色再現範囲内及びデバイスの色再現範
囲外で求め、第3の対応関係を色変換テーブルに登録す
るようにしている。
【0066】このことにより、第1の対応関係を直接外
挿してデバイスの色再現範囲外の第2の対応関係を求め
ることが可能となり、この第1の対応関係は実測により
正確に求めることが可能なことから、デバイスの色再現
範囲外の第2の対応関係を求める際に、誤差が蓄積する
ことを防止することが可能となるとともに、この第2の
対応関係を求めてから、補間を行うことにより、第1の
色空間に分布している色信号を格子点に分布させること
が可能となり、デバイスの色再現範囲を越えて効率よく
色変換を行うことが可能な色変換テーブルを精度良く生
成することが可能となる。。
【0067】また、本発明の一態様によれば、第2の色
空間の格子点で囲まれる単位立方体を複数の立方体に分
割し、分割された立方体の頂点の第2の色空間上の色信
号を頂点の位置に基づいて算出し、分割された立方体の
頂点に対応する第1の色空間上の色信号を補間演算処理
により算出し、補間演算処理により算出された色信号の
値が、第1の色空間上の格子点の値から所定の範囲内に
ある場合、第1の色空間上の格子点の色信号に対応させ
て、分割された立方体の頂点の第2の色空間上の色信号
を選択するようにしている。
【0068】このことにより、第1の色空間上で不規則
に分布している色信号と第2の色空間上の色信号との対
応関係から、第1の色空間上の格子点に分布している色
信号と第2の色空間上の色信号との対応関係を近似的に
求めることが可能となるとともに、単位立方体の分割数
を増やすことにより、補間演算処理により算出された色
信号の値を第1の色空間上の格子点の値に近づけること
が可能となることから、第1の色空間上の格子点に分布
している色信号と第2の色空間上の色信号との対応関係
の精度を向上させることが可能となる。
【0069】また、本発明の一態様によれば、分割され
た立方体の頂点で単位立方体を分割した時にできる直方
体の体積を第2の色空間上で算出し、この第2の色空間
上で算出された直方体の体積を、第1の色空間上の色信
号を補間演算処理で求める際の重み係数として用いるよ
うにしている。
【0070】このことにより、第2の色空間上では色信
号が規則的に分布していることから、直方体の体積を容
易に求めることが可能となり、第2の色空間上で求めた
直方体の体積を第1の色空間での重み係数として用いる
ことにより、第1の色空間上の色信号を補間演算処理で
効率よく求めることが可能となる。
【0071】また、本発明の一態様によれば、第1の色
信号を入力し、前記第1の色信号の近傍の第2の色信号
を選択し、デバイスの色再現範囲を超えて色信号の対応
関係が登録されている色変換テーブルを参照し、前記第
2の色信号と第3の色信号との対応関係を検出し、前記
第2の色信号と第3の色信号との対応関係に基づいて、
前記第1の色信号を第4の色信号に変換するようにして
いる。
【0072】このことにより、第1の色信号を第4の色
信号に変換する際に、第1の色信号が色変換テーブルに
登録されていないため、第1の色信号の近傍の第2の色
信号を色変換テーブルから選択して色変換を行う場合、
第2の色信号についての対応関係がデバイスの色再現範
囲に制約されることがなくなることから、第1の色信号
から第4の色信号への変換を精度良く行うことが可能と
なる。
【0073】また、本発明の一態様によれば、第1の色
信号の近傍の第2の色信号を選択し、前記第2の色信号
をデバイスの色再現範囲外の値を含む第3の色信号に変
換し、前記第3の色信号がデバイスの色再現範囲内に含
まれているかどうかを調べることにより、第1の色信号
がデバイスの色再現範囲内に含まれているかどうかを判
別するようにしている。
【0074】このことにより、色変換テーブルに登録さ
れていない第1の色信号が入力され、この第1の色信号
が属する色空間では、デバイスの色再現範囲の境界が不
規則なため、デバイスの色再現範囲を求めることが困難
である場合において、色変換テーブルに登録されている
第2の色信号の色域を、デバイスの色再現範囲の境界が
規則的で、デバイスの色再現範囲を求めることが容易な
第3の色信号の色空間上で評価することが可能となると
ともに、この第2の色信号の色域を第1の色信号の色域
と判定することが可能となることから、色変換テーブル
に登録されていない第1の色信号の色域判定を効率よく
行うことが可能となる。
【0075】また、本発明の一態様によれば、第1の色
信号の近傍の第2の色信号を選択し、前記第2の色信号
をデバイスの色再現範囲外の値を含む第3の色信号に変
換し、前記第3の色信号に基づいて、前記第1の色信号
を第4の色信号に変換し、前記第4の色信号が前記デバ
イスの色再現範囲内かどうかを判別することにより、前
記第1の色信号が前記デバイスの色再現範囲内かどうか
を判別するようにしている。
【0076】このことにより、色変換テーブルに登録さ
れていない第1の色信号が入力され、この第1の色信号
が属する色空間では、デバイスの色再現範囲の境界が不
規則なため、デバイスの色再現範囲を求めることが困難
である場合において、色変換テーブルに登録されている
第2の色信号に基づいて、第1の色信号を補間すること
が可能となるとともに、デバイスの色再現範囲の境界が
規則的で、デバイスの色再現範囲を求めることが容易な
色空間上で色域判定を行うことが可能となることから、
色変換テーブルに登録されていない第1の色信号の色域
判定を効率よく行うことが可能となる。
【0077】また、本発明の一態様によれば、変換され
た前記第3の色信号が、デバイスの色再現範囲内の値だ
けを含む場合、変換前の前記第1の色信号はデバイスの
色再現範囲内にあると判定し、変換された前記第3の色
信号が、デバイスの色再現範囲外の値だけを含む場合、
変換前の前記第1の色信号はデバイスの色再現範囲外に
あると判定するようにしている。
【0078】このことにより、色変換テーブルに登録さ
れていない第1の色信号が入力された場合においても、
第1の色信号の補間を行うことなく、第1の色信号がデ
バイスの色再現範囲内か、デバイスの色再現範囲外かを
判別することが可能となり、色域判定を高速に行うこと
が可能となる。
【0079】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例
に係わる色変換テーブルの構成を示すブロック図であ
る。
【0080】図1において、色変換テーブル1には、入
力された色信号を色再現可能な色信号に変換する第1の
色変換結果2と、入力された色信号を色再現不可能な色
信号に変換する第2の色変換結果3とが格納されてい
る。色変換テーブル1に色再現不可能な色信号を登録す
ることにより、プリンタやディスプレイなどの色再現可
能な範囲を超えた領域においても、色信号の対応関係を
正確に保つことができ、色変換テーブル1に登録されて
いない色信号の対応関係を求める際に、色再現可能な範
囲を超える色信号の対応関係を補間演算で用いた場合に
おいても、補間演算を精度良く行うことが可能となる。
【0081】図2は、本発明の一実施例に係わるL*
* * 信号とCMY信号との対応関係を2次元的な色空
間上で示す図である。図2において、L* * * 空間
の格子点P1〜P16のL* * * 値は、CMY空間
の点Q1〜Q16のCMY値に対応し、色変換テーブル
には、L* * * 格子点についての対応関係が登録さ
れているものとする。ここで、L* * * 空間の格子
点P1、P2、P5、P9、P13のL* * * 値に
対応するものとして、デバイスの色再現範囲を越えてい
る点Q1、Q2、Q5、Q9、Q13のCMY値が、色
変換テーブルにそのまま登録される。
【0082】ここで、例えば、L* * * 空間の色域
境界付近の点Rに対応するCMY値を求める場合、点R
に対応するCMY値は、色変換テーブルに登録されてい
ないことから、点Rを囲む格子点P2、P3、P6、P
7に対応するCMY値を色変換テーブルから求め、これ
らのCMY値に重み演算を行うことにより、点Rに対応
する点QのCMY値を求めるものとする。
【0083】この場合、格子点P2に対応するCMY値
として、デバイスの色再現範囲を越えている点Q2のC
MY値がそのまま色変換テーブルに登録されていること
から、格子点P2のL* * * 値に対応した本来の色
信号を用いて補間演算を行うことが可能となり、点Rに
対応するCMY値として、点SのCMY値を精度良く算
出することが可能となる。
【0084】図3は、本発明の一実施例に係わる色変換
テーブルに登録されている数値例を示す表である。図3
において、L* * * 色信号とプリンタの色域内のC
MY色信号との対応関係が、0≦L* ≦100、−12
8≦a* ≦128,−128≦b* ≦128の範囲で、
* 信号は12.5間隔、a* 信号及びb* 信号は32
間隔でデータが離散的に登録されている。
【0085】ここで、プリンタの色域内のCMY値の範
囲が、0から255までとすると、この色変換テーブル
では、プリンタの色域内のCMY値の範囲を越えてCM
Y値が登録されている。
【0086】例えば、対象とするプリンタにより再現で
きる黒は、L* 値が18程度までの範囲で、それより暗
い色は出力できないものとする。この場合、プリンタの
色域内のL* * * 値に対し、そのL* * * 値で
示される色と色再現性が一致するCMY値が登録され、
例えば、L* * * 値=(25,0,0)に対して
は、CMY値として、(228,224,208)が登
録される。
【0087】また、プリンタの色域外のL* * *
=(12.5,0,0)に対応するCMY値として、こ
のプリンタでは、L* =12.5という黒は出力できな
いにもかかわらず、そのL* * * 値=(12.5,
0,0)に対応するCMY値(273,271,25
5)が、そのまま色変換テーブルに登録される。
【0088】この色変換テーブルを用いることにより、
例えば、L* * * 値=(18.75,0,0)に対
応するCMY値を補間演算で求めてみる。補間演算で使
うL * * * 値として、L* * * 値=(12.
5,0,0)とL* * * 値=(25,0,0)とが
選択されたものとする。ここで、図3の色変換テーブル
を参照することにより、L* * * 値=(12.5,
0,0)に対応するCMY値として(273,271,
257)が求まり、L* * * 値=(25,0,0)
に対応するCMY値として(228,224,208)
が求まる。
【0089】そして、L* * * 値=(18.75,
0,0)は、L* * * 空間上で、L* * * 値=
(12.5,0,0)とL* * * 値=(25,0,
0)との中間にあることから、この関係をCMY空間に
適用して、CMY値=(273,271,257)とC
MY値=(228,224,208)との中間の値を、
* * * 値=(18.75,0,0)に対応するC
MY値とすると、CMY=(250.5,247.5,
232.5)と求まり、実際のCMY値=(252,2
53,235)にかなり近い値を算出することができ
る。
【0090】次に、デバイスの色再現範囲を越える色信
号の生成方法について説明する。色変換テーブルに、デ
バイスの色再現範囲を越える色信号の対応関係を登録す
る場合、デバイスの色再現範囲を越える色信号について
は、その色信号に対応する色を実際に再現させることが
できない。そこで、色域内の色信号間での対応関係を求
め、色域内の色信号間での対応関係が色域外の色信号間
にも成り立つものとして、色域内の色信号間での対応関
係を色域外に広げることにより、デバイスの色再現範囲
を越える色信号を生成する。
【0091】図4は、本発明の一実施例に係わる色信号
生成装置の構成を示すブロック図である。図4におい
て、色信号生成装置11は、色信号選択手段12と色信
号外挿手段13とを備えている。色信号選択手段12
は、デバイスの色域内の色信号間での対応関係を選択
し、色信号外挿手段13は、デバイスの色域内の色信号
間での対応関係を外挿することにより、デバイスの色再
現範囲を越える色信号を生成する。
【0092】このように、デバイスの色域内の色信号間
での対応関係を外挿することにより、実測不可能な色に
ついての色信号を算出することが可能となり、デバイス
の色再現範囲外の色信号を生成することが可能となる。
【0093】図5は、本発明の一実施例に係わる色信号
生成方法を示すフローチャートである。
【0094】図5において、まず、機器の色域内の色信
号の対応関係を獲得し(ステップS1)、機器の色域内
の色信号の対応関係を用いることにより、機器の色域外
の対応関係を生成する(ステップS2)。
【0095】図6は、本発明の一実施例に係わる色信号
生成装置または色変換装置のシステム構成を示すブロッ
ク図である。図6において、21は全体的な処理を行う
中央演算処理ユニット(CPU)、22はリードオンリ
メモリ(ROM)、23はランダムアクセスメモリ(R
AM)、24は入出力インターフェイス、25はRGB
信号に基づいてカラー画像を表示するディスプレイ、2
6はCMY信号に基づいてカラー画像を印刷するプリン
タ、27はスキャナ28により読み取られたデータを一
時的に格納するメモリ、28はカラー画像を読み取るこ
とにより、RGB信号を出力するスキャナ、29は通信
インターフェイス、30は通信ネットワーク、31は記
憶媒体を駆動するドライバ、32はハードディスク、3
3はICメモリカード、34は磁気テープ、35はフロ
ッピーディスク、36はCD−ROMやDVD−ROM
などの光ディスク、37はバス、38はキーボードであ
る。
【0096】色信号生成処理を行うプログラムや色信号
変換処理を行うプログラム、あるいは色変換テーブルの
内容を、ハードディスク32、ICメモリカード33、
磁気テープ34、フロッピーディスク35、光ディスク
36などの記憶媒体に格納し、これらの色信号生成処理
を行うプログラムや色信号変換処理を行うプログラム、
あるいは色変換テーブルの内容をRAM23に読み出す
ことにより、色信号生成処理や色信号変換処理を行うこ
とができる。また、色信号生成処理を行うプログラムや
色信号変換処理を行うプログラム、あるいは色変換テー
ブルの内容を、ROM22に格納しておくこともでき
る。
【0097】さらに、色信号生成処理を行うプログラム
や色信号変換処理を行うプログラム、あるいは色変換テ
ーブルの内容を、通信インターフェイス29を介して通
信ネットワーク30から取り出すことをできる。通信イ
ンターフェイス29に接続される通信ネットワーク30
として、例えば、LAN(Local Area Ne
twork)、WAN(Wide Area Netw
ork)、インターネット、アナログ電話網、デジタル
電話網(ISDN:Integral Service
Digital Network)、PHS(パーソ
ナルハンディシステム)や衛星通信などの無線通信網を
用いることができる。
【0098】CPU21は、色信号生成処理を行うプロ
グラムが起動されると、プリンタ26にCMY信号を送
る。プリンタ26は、CMY信号が送られてくると、C
MY信号に対応する色を印刷する。この色を測色機で読
み取り、その色に対応するL * * * 値をキーボード
38から入力する。CPU21は、プリンタ26に送っ
たCMY信号とキーボード38から入力されたL* *
* 値との対応関係を外挿することにより、プリンタ2
6の色再現範囲を越えたCMY信号とL* ** 値と
の対応関係を生成し、色変換テーブルに登録する。
【0099】CPU21は、色変換処理を行うプログラ
ムが起動されると、スキャナ28で読み取られたRGB
信号を受信する。スキャナ28で読み取られたRGB信
号を受信すると、スキャナ28の色変換テーブルを参照
することにより、このRGB信号をL* * * 信号に
変換する。そして、プリンタ26の色変換テーブルを参
照することにより、このL* * * 信号をCMY信号
に変換し、プリンタ26に出力する。
【0100】次に、L* * * 値をCMY値に変換す
る変換テーブルの作成方法の第1実施例について説明す
る。図7は、色変換テーブルの作成方法の第1実施例に
係わる色信号の生成過程を色空間上で示した図である。
この第1実施例は、格子状の規則的な分布となっている
* * * 値と不規則な分布となっているCMY値と
の対応関係を用いて外挿を行うことにより、プリンタの
色域外のCMY値とL* * * 値との対応関係を生成
するようにしたものである。
【0101】図7において、CMY値として規則的に分
布する色をプリンタで印刷する。このプリンタで印刷し
た色は、CMY空間上では、格子状の規則的な分布とな
っており、プリンタの色再現範囲内だけに存在する。
【0102】次に、このプリンタでの印刷結果を測色機
で測色する。この測色機で測色した色はL* * *
間上に分布し、CMY空間の格子点のCMY値に対応す
るL * * * 値の分布は不規則となる。すなわち、C
MY空間上で規則的に分布するCMY値とL* * *
空間上で不規則に分布するL* * * 値との対応関係
が得られる。
【0103】次に、CMY空間上で規則的に分布するC
MY値とL* * * 空間上で不規則に分布するL*
* * 値との対応関係について、L* * * 空間上で
規則的に分布するように変換を行う。この変換は、L*
* * 空間上で不規則に分布するL* * * 値の補
間を行い、L* * * 空間上の格子点でのL* *
* 値とCMY値との対応関係を求めることにより行うこ
とができる。
【0104】この補間演算としては、未設定のCMY値
を取り囲むようにして、設定済みのCMY値を複数選択
し、このCMY値に対応するL* * * 値に重み演算
を行う方法などがある。そして、補間により得られたL
* * * 値の中で、L* * * 空間上の格子点上に
あるものを選択して、そのL* * * 値に対応するC
MY値を色変換テーブルに登録する。
【0105】次に、L* * * 空間上で規則的に分布
するL* * * 値とプリンタの色域内のCMY値との
対応関係が求まると、プリンタの色域内におけるL*
* * 値とCMY値との対応関係を外挿することによ
り、プリンタの色域外のCMY値とL* * * 値との
対応関係を生成するこのように、色変換テーブルの作成
方法の第1実施例によれば、色再現性がデバイスに依存
しないL* * * 空間の格子点の色信号を外挿して、
デバイスの色再現範囲外の色信号の対応関係を生成する
ことにより、L* * * 空間での外挿点を均一の間隔
で生成することが可能となり、デバイスの色再現範囲を
越えて効率よく色変換を行うことが可能な色変換テーブ
ルを高速に生成することが可能となる。
【0106】以下、CMY空間上で規則的に分布するC
MY値とL* * * 空間上で不規則に分布するL*
* * 値との対応関係から、L* * * 空間上で規則
的に分布するL* * * 値とCMY値との対応関係を
生成する方法について説明する。
【0107】図8は、CMY空間の格子点上に設定され
ているCMY値とL* * * 値との対応関係から、格
子点の間のCMY値とL* * * 値との対応関係を補
間する方法を説明する図である。
【0108】図8(a)は、立方体補間による補間方法
を示すもので、CMY空間の格子点上に離散的に分布す
るCMY値とL* * * 値と対応関係が予め設定され
ているものとする。ここで、入力されたCMY値がCM
Y空間上で点Oの位置にあるものとすると、点Oを内部
に含む単位立方体がCMY空間上に存在し、この単位立
方体を構成する8個の頂点P0〜P7に対応して設定さ
れているL* * *値が求まる。
【0109】また、単位立方体において、点Oを通り、
CMY各軸に垂直に交わる平面で分割すると8個の直方
体ができる。この直方体の体積を8個の頂点P0〜P7
に対応させてV0〜V7とし、点Oの位置に対応するL
* * * 値をOoutとすると、 Oout=(P0・V7+P1・V6+P2・V5+P3・V4 +P4・V3+P5・V2+P6・V1+P7・V0)/VT (ただし、VT=V0+V1+V2+V3+V4+V5+V6+V7) ・・・(1) により求まる。
【0110】なお、(1)のP0〜P7は、CMY空間
の8個の頂点P0〜P7に対応して設定されているL*
* * 値とした。図8(b)は、三角柱補間による補
間方法を示すもので、P0〜P7は、点Oを内部に含む
単位立方体の8個の頂点であり、DL、Da、Dbは、
点Oにより定まる規格化された各軸方向の距離である。
ここで、三角柱補間では、単位立方体は2領域分割さ
れ、点Oがどちらに属するかは、Da≧Dbかどうかを
評価することにより決定することができる。Da≧Db
が真であれば、点Oは三角柱E2に属し、Da≧Dbが
偽であれば、点Oは三角柱E1に属する。
【0111】点Oが三角柱E2に属する場合、点Oの位
置に対応するOoutは、 m=P5+Da・(P4−P5)+Db・(P7−P4) n=P0+Da・(P1−P0)+Db・(P2−P1) Oout=m+DL・(n−m) ・・・(2) により求めることができる。
【0112】図8(c)は、四面体補間による補間方法
を示すもので、P0〜P7は、点Oを内部に含む単位立
方体の8個の頂点であり、DL、Da、Dbは、点Oに
より定まる規格化された各軸方向の距離である。ここ
で、四面体補間では、単位立方体は6つの四面体に分割
され、点Oがどちらに属するかは、DL≧Da、Da>
Db及びDb>DLを評価することにより決定すること
ができる。すなわち、DL≧Daが真、Da>Dbが
真、Db>DLが偽であれば、点Oは四面体P5P0P
1P2に属し、DL≧Daが真、Da>Dbが偽、Db
>DLが偽であれば、点Oは四面体P5P0P3P2に
属し、DL≧Daが真、Da>Dbが偽、Db>DLが
真であれば、点Oは四面体P5P6P3P2に属し、D
L≧Daが偽、Da>Dbが真、Db>DLが真であれ
ば、点Oは四面体P5P4P7P2に属し、DL≧Da
が偽、Da>Dbが真、Db>DLが偽であれば、点O
は四面体P5P6P7P2に属し、DL≧Daが偽、D
a>Dbが偽、Db>DLが真であれば、点Oは四面体
P5P4P1P2に属する。
【0113】点Oが四面体P5P0P1P2に属する場
合、点Oの位置に対応するOoutは、 Oout=P5+DL・(P0−P5)+Da・(P1−P0) +Db・(P2−P1) ・・・(3) により求めることができる。
【0114】図9は、L* * * 空間上で規則的に分
布するL* * * 値とCMY値との対応関係を補間に
より求める方法を2次元的に説明する図である。図9に
おいて、CMY空間の格子点に対応する色をプリンタで
印刷し、このプリンタで印刷された色を測色機で測色す
ることにより、CMY空間の格子点のCMY値とL*
* * 空間のL* * * 値との対応関係が離散的に生
成されているものとする。ここで、CMY空間の格子点
のCMY値に対応するL* * * 値は、L* * *
空間上で不規則に分布している。このため、CMY空間
の格子点のCMY値とL* * * 空間のL* * *
値との対応関係を補間することにより、L* * *
間の格子点M1〜M25のL* * * 値に対応するC
MY値を生成する。
【0115】具体的には、例えば、CMY値が設定され
ている4個の格子点で構成される正方形を4×4の正方
形に分割し(実際の3次元のCMY空間では、CMY値
が設定されている8個の格子点で構成される立方体を4
×4×4の立方体に分割)、分割した各格子点でのCM
Y値に対応するL* * * 値を補間により求める。そ
して、補間により求めたL* * * 値のうち、L*
* * 空間の格子点M1〜M25でのL* * * 値に
最も近いものを選択し、この選択したL* ** 値と
CMY値との対応関係を、L* * * 空間の格子点の
* * * 値とCMY空間のCMY値との対応関係と
して登録する。
【0116】例えば、CMY空間の点P1〜P19がL
* * * 空間の点Q1〜Q19に対応しているものと
する。そして、L* * * 空間で設定されているL*
** 値のうち、格子点M1のL* * * 値に最も
近いものが点Q1のL* ** 値である場合、格子点
M1のL* * * 値に対応するCMY値として、CM
Y空間の点P1のCMY値が登録される。また、L*
* * 空間で設定されているL* * * 値のうち、格
子点M2のL* * * 値に最も近いものが点Q2のL
* * * 値である場合、格子点M2のL* * *
に対応するCMY値として、CMY空間の点P2のCM
Y値が登録される。
【0117】以下同様に、格子点M3のL* * *
に最も近いものとして点Q3のL** * 値が選択さ
れることにより、格子点M3のL* * * 値に対応す
るCMY値として、CMY空間の点P3のCMY値が登
録され、格子点M4のL* * * 値に最も近いものと
して点Q4のL* * * 値が選択されることにより、
格子点M4のL* * * 値に対応するCMY値とし
て、CMY空間の点P4のCMY値が登録され、格子点
M5のL* * * 値に最も近いものとして点Q5のL
* * * 値が選択されることにより、格子点M5のL
* * * 値に対応するCMY値として、CMY空間の
点P5のCMY値が登録される。
【0118】また、格子点M6のL* * * 値に対応
してCMY空間の点P9のCMY値が登録され、格子点
M7のL* * * 値に対応してCMY空間の点P6の
CMY値が登録され、格子点M8のL* * * 値に対
応してCMY空間の点P7のCMY値が登録され、格子
点M9のL* * * 値に対応してCMY空間の点P8
のCMY値が登録され、格子点M11のL* * *
に対応してCMY空間の点P15のCMY値が登録さ
れ、格子点M12のL* * * 値に対応してCMY空
間の点P12のCMY値が登録され、格子点M13のL
* * * 値に対応してCMY空間の点P10のCMY
値が登録され、格子点M14のL* * * 値に対応し
てCMY空間の点P11のCMY値が登録され、格子点
M17のL * * * 値に対応してCMY空間の点P1
6のCMY値が登録され、格子点M18のL* * *
値に対応してCMY空間の点P14のCMY値が登録さ
れ、格子点M19のL* * * 値に対応してCMY空
間の点P13のCMY値が登録され、格子点M22のL
* * * 値に対応してCMY空間の点P17のCMY
値が登録され、格子点M23のL* * * 値に対応し
てCMY空間の点P18のCMY値が登録され、格子点
M24のL* * * 値に対応してCMY空間の点P1
9のCMY値が登録される。
【0119】このように、規則的に分布しているCMY
空間上で色信号の対応関係を補間により増やし、この中
からL* * * 空間上の格子点に近いものを見つけ出
すことにより、L* * * 空間上で不規則に分布して
いる色信号とCMY空間上で規則的に分布している色信
号との対応関係から、L* * * 空間上の格子点に分
布している色信号とCMY空間上の色信号との対応関係
を近似的に求めることが可能となるとともに、CMY空
間での分割間隔を小さくすることにより、L** *
空間上の格子点に分布している色信号とCMY空間上の
色信号との対応関係の精度を向上させることが可能とな
る。
【0120】図10は、L* * * 空間上で不規則に
分布しているL* * * 値を規則的に分布するL*
* * 値に変換する構成を示す図である。図10におい
て、プリンタ41は、CMY256階調のデータを出力
可能で、CMY値をそれぞれ0〜255の値で指定する
ことにより、そのCMY値に対応した色の印字を行う。
測色機42は、プリンタ41により印字された色票を測
色し、この色票の色に対応するL* * * 値を出力す
る。
【0121】色変換テーブル43からCMY番号44を
指定すると、CMY値算出部46は、CMY番号44に
対応したCMY値を算出し、プリンタ41に出力する。
プリンタ41は、そのCMY値に対応した色の印字を行
い、測色機42が、プリンタ41により印字された色票
を測色することにより、その色票の色に対応するL*
* * 値を出力する。測色機42により出力されたL*
* * 値45は、色変換テーブル43に登録される。
【0122】ここで、CMY空間上で格子状に分布し、
かつ、9段階の値に変化させたCMY値に対応するL*
* * 値45を色変換テーブル43に登録するものと
すると、CMY番号44をそれぞれ0〜8の間で変化さ
せる。この場合、CMY番号44に対応するCMY値
は、 CMY値=(int)(255.0×CMY番号/8.0+0.5) (ただし、intは小数点以下切り捨て) ・・・(4) により求めることができる。
【0123】この色変換テーブル43では、(4)式か
ら明らかなように、CMY空間上のCMY値は格子状の
分布をしている。ところが、L* * * 空間における
** * 値は、図9に示したように、不規則な分布
となっている。このため、L * * * 空間におけるL
* * * 値が格子状の分布となっているL* * *
値とCMY値の対応関係を生成して、色変換テーブル5
0に登録する。
【0124】具体的には、補間部47は、色変換テーブ
ル43に登録されているCMY番号44とL* * *
値45との対応関係を用いることにより、色変換テーブ
ル43の補間を行い、CMY値とL* * * 値との対
応関係を増やす。例えば、CMY空間の8個の格子点に
より生成される単位立方体を4×4×4に分割し、分割
点のCMY値に対応するL* * * 値を、分割点を取
り囲む8個の格子点に対応するL* * * 値の重み演
算により求める。
【0125】次に、近接色検出部48は、補間部47で
求めたL* * * 値に近いL* * * 値を有する格
子点をL* * * 空間から検出し、この格子点に対応
するL* * * 番号を算出する。
【0126】次に、近接度算出部49は、補間部47で
求めたL* * * 値と近接色検出部48により検出さ
れた格子点のL* * * 値との近接度を算出する。な
お、近接度は、補間部47で求めたL* * * 値と近
接色検出部48により検出された格子点のL* * *
値との間の距離の二乗で定義することができる。
【0127】次に、比較選択部50は、近接色検出部4
8により算出されたL* * * 番号53の近接度55
を色変換テーブル52から読み出し、色変換テーブル5
2から読み出した近接度55と、近接度算出部49で算
出された近接度とを比較する。そして、色変換テーブル
52から読み出した近接度55に方が、近接度算出部4
9で算出された近接度より大きい場合、近接色検出部4
8により算出されたL * * * 番号53と近接度算出
部49で算出された近接度とを登録部51に出力する。
【0128】次に、登録部51は、比較選択部50から
出力されたL* * * 番号53に対応させて、補間部
47から出力されたCMY値と比較選択部50から出力
された近接度とを色変換テーブル52に登録する。
【0129】なお、色変換テーブル52に登録するL*
* * 値の範囲は、例えば、プリンタ41の色再現範
囲を含む0≦L* ≦100、−100≦a* ≦100、
−100≦b* ≦100とし、L* * * 空間でのL
* * * 値が16間隔で格子状に分布するものとす
る。このため、L* * * 番号は、0≦L* 番号≦
7、0≦a* 番号≦13、0≦b* 番号≦13となり、
* * * 番号とL* * * 値との関係は、 L* 値=L* 番号×16 ・・・(5) a* 値=a* 番号×16−100 ・・・(6) b* 値=b* 番号×16−100 ・・・(7) により求められる。
【0130】図11は、CMY値の未設定点を補間する
ために使用するCMY値の設定点の選択処理を示すフロ
ーチャートである。なお、図11のフローチャートで
は、0≦C番号≦8、0≦M番号≦8、0≦Y番号≦8
の範囲で、色変換テーブル43にCMY値が登録されて
いるものとしている。
【0131】図11において、まず、y=0、m=0、
c=0とする(ステップS11)。ここで、yはY番
号、mはM番号、cはC番号を表している。次に、CM
Y空間の単位立方体を構成する8個の格子点P0〜P7
として、 P0=P(y、m、c) ・・・(8) P1=P(y+1、m、c) ・・・(9) P2=P(y、m+1、c) ・・・(10) P3=P(y、m、c+1) ・・・(11) P4=P(y+1、m+1、c) ・・・(12) P5=P(y、m+1、c+1) ・・・(13) P6=P(y+1、m、c+1) ・・・(14) P7=P(y+1、m+1、c+1) ・・・(15) を選択する(ステップS12)。ただし、P(y、m、
c)は、y、m、cで示される格子点の位置を示してい
る。
【0132】次に、選択された8個の格子点P0〜P7
に対応するL* * * 値に重み演算を行うことによ
り、8個の格子点P0〜P7で指定された単位立方体内
の分割点に対応するL* * * 値を求め、L* *
* 空間の格子点のL* * *値に最も近いものを色変
換テーブル52に登録する(ステップS13)。
【0133】以下、yまたはmまたはcを1ずつ増加さ
せることにより、色変換テーブル43に登録されている
8×8×8個の単位立方体を順次に選択して、補間演算
を繰り返す(ステップS14〜ステップS19)。
【0134】図12は、図11のステップS13の補間
演算処理を示すフローチャートである。なお、図12の
フローチャートでは、8個の格子点P0〜P7で指定さ
れた単位立方体内を4×4×4に分割するとともに、色
変換テーブル52に登録するL* * * 値の範囲を0
≦L* ≦100、−100≦a* ≦100、−100≦
* ≦100とし、L* * * 空間でのL* * *
値が16間隔で格子状に分布するものを生成する場合に
ついて示している。
【0135】図12において、まず、i=0、j=0、
k=0、n=4とする(ステップS21)。ここで、
i、j、kは、単位立方体の分割点の位置を示す変数
で、単位立方体は4×4×4に分割されることから、0
≦i≦3、0≦j≦3、0≦k≦3である。
【0136】次に、i、j、kで指定された分割点につ
いて、この分割点に対応するL* * * 値を求めるた
めの重みを生成する。ここでは、立方体補間によるもの
とし、立方体補間では、分割点を通り、CMY各軸に垂
直に交わる平面で分割された8個の直方体の体積を、補
間演算で使用する重みとする。すなわち、重みW0〜W
7は、 W0=(n−i)×(n−j)×(n−k) ・・・(16) W1=i×(n−j)×(n−k) ・・・(17) W2=(n−i)×j×(n−k) ・・・(18) W3=(n−i)×(n−j)×k ・・・(19) W4=i×j×(n−k) ・・・(20) W5=(n−i)×j×k ・・・(21) W6=i×(n−j)×k ・・・(22) W7=i×j×k ・・・(23) となる。
【0137】この重みW0〜W7を用いることにより、
分割点に対応するL* * * 値は、 L* =(P0(L* )×W0+P1(L* )×W1+P2(L* )×W2 +P3(L* )×W3+P4(L* )×W4+P5(L* )×W5 P6(L* )×W6+P7(L* )×W7)/n3・・・(24) a* =(P0(a* )×W0+P1(a* )×W1+P2(a* )×W2 +P3(a* )×W3+P4(a* )×W4+P5(a* )×W5 P6(a* )×W6+P7(a* )×W7)/n3・・・(25) b* =(P0(b* )×W0+P1(b* )×W1+P2(b* )×W2 +P3(b* )×W3+P4(b* )×W4+P5(b* )×W5 P6(b* )×W6+P7(b* )×W7)/n3・・・(26) により求めることができる(ステップS22)。ただ
し、P0(L* )〜P7(L* )は、図11で選択され
た格子点P0〜P7に対応するL* 値、P0(a*)〜
P7(a* )は、図11で選択された格子点P0〜P7
に対応するa* 値、P0(b* )〜P7(b* )は、図
11で選択された格子点P0〜P7に対応するb* 値で
ある。
【0138】また、i、j、kで指定された分割点のC
MY値は、 Y=255.0×(y+i/n)/8.0 ・・・(27) M=255.0×(m+j/n)/8.0 ・・・(28) C=255.0×(c+k/n)/8.0 ・・・(29) である。ただし、y、m、cは、単位立方体の位置を示
す変数である。
【0139】次に、求めたL* * * 値が、L* *
* 空間のどの格子点の間に存在しているかを算出する
ことにより、求めたL* * * 値に近接するL* *
*空間の格子点を検出する(ステップS23)。すな
わち、求めたL* * * 値に近接するL* * *
間の格子点のL* * * 番号は、 L* 番号=(int)((L* +8)/16) ・・・(30) a* 番号=(int)((a* +108)/16) ・・・(31) b* 番号=(int)((b* +108)/16) ・・・(32) により求まる。ただし、(int)は、小数点以下切り
捨てを表している。
【0140】次に、求めたL* * * 値とL* *
* 空間の格子点との近接度Dを、 D=(L* 番号×16−L)2 +(a* 番号×16−100−a)2 +(b* 番号×16−100−b)2 ・・・(33) により求める(ステップS24)。
【0141】次に、L* * * 番号に対応するCMY
値が色変換テーブル52に未登録である場合、または色
変換テーブル52にすでに登録されているL* * *
番号に対応する近接度が、ステップS24で求めた近接
度よりも大きい場合(ステップS25)、ステップS2
3で求めたL* * * 番号に対応させて、ステップS
22で求めたCMY値及びステップS24で求めた近接
度を色変換テーブル52に登録する(ステップS2
6)。
【0142】以下、iまたはjまたはkを1ずつ増加さ
せることにより、4×4×4個に分割された単位立方体
の分割点を順次に選択して、補間演算及び色変換テーブ
ル52の更新処理を繰り返す(ステップS27〜ステッ
プS32)。
【0143】以上により、L* * * 空間で規則的に
分布しているL* * * 値とプリンタ41に色域内お
けるCMY値との対応関係が生成される。次に、図7に
示すように、L* * * 空間で規則的に分布している
* ** 値とプリンタ41に色域内おけるCMY値
との対応関係を外挿することにより、L* * * 空間
で規則的に分布しているL* * * 値とプリンタ41
に色域外おけるCMY値との対応関係を生成する。
【0144】図13は、L* * * 空間のa* *
面でのプリンタの色域内外の格子点の分布を示す図であ
る。図13において、プリンタの色域内の格子点(黒
丸)に対応するCMY値は、図11及び図12の処理で
求められているものとすると、プリンタの色域外の格子
点(白丸)に対応するCMY値は、プリンタの色域内の
格子点(黒丸)に対応するCMY値を外挿することによ
り求めることができる。例えば、格子点Pに対応するC
MY値を求める場合、格子点Pに隣接する格子点P1と
格子点P1のさらに隣に隣接する格子点P2とを、プリ
ンタの色域内の境界Aの内側の格子点から取り出す。そ
して、格子点P1に対応するCMY値と格子点P2に対
応するCMY値とを用いることにより、格子点Pに対応
するCMY値を算出する。格子点Pに隣接する格子点P
1と格子点P1のさらに隣に隣接する格子点P2とが、
プリンタの色域内に存在しない場合、L* * * 空間
の次の格子点に処理を移す。
【0145】以上の処理をL* * * 空間の全ての格
子点に対して行うことにより、プリンタの色域周辺の境
界Bの内側の格子点にCMY値を設定することができ
る。次に、境界Bの内側の格子点のデータを用いること
により、境界Cの内側の格子点にCMY値を設定し、さ
らに、境界Cの内側の格子点のデータを用いることによ
り、境界Dの内側の格子点にCMY値を設定することが
できる。
【0146】図14は、図13の格子点Pに対応するC
MY値を算出する方法を説明する図である。図14にお
いて、格子点P1は格子点Pに隣接し、格子点P2は格
子点Pのさらに隣に隣接するものとする。また、格子点
P1はCMY空間の点Q1に対応し、格子点P2はCM
Y空間の点Q2に対応し、点Q1のCMY値及び格子点
Q2のCMY値は、色変換テーブルに登録されているも
のとする。この時、格子点Pに対応するCMY値は、点
Q1に対して点Q2と点対称となっている点QのCMY
値として求めることができる。
【0147】以下、数式を用いてより具体的に説明す
る。なお、生成する色変換テーブルは、L* * *
が各16間隔で、L* * * 値の範囲は(実際の色の
存在領域とは異なるが)、0≦L* ≦112,−128
≦a* ≦128,−128≦b * ≦128とする。L*
* * 値は、L* * * 番号(0≦Lnum≦7、
anum≦17,0≦bnum≦17)で管理され、例
えば、L* * * 番号=(0,0,0)は、L* *
* 値=(0,−128,−128)の格子点に対応
し、L* * * 番号=(0,0,1)は、L* *
* 値=(0,−128,−112)の格子点に対応し、
* * * 番号=(5,17,17)は、L* *
* 値=(112,128,128)の格子点に対応す
る。すなわち、 L* =Lnum・16 ・・・(34) a* =anum・16−128 ・・・(35) b* =bnum・16−128 ・・・(36) である。ただし、LnumはL* 番号、anumはa*
番号、bnumはb* 番号を表している。
【0148】また、色変換テーブルの実際の格納形式
は、C値、M値、Y値それぞれ、L** * 番号を引
数とする3次元配列とする。すなわち、C[Lnum]
[anum][bnum]、M[Lnum][anu
m][bnum]、Y[Lnum][anum][bn
um]とする。
【0149】そして、全ての格子点を順次選択し、以降
の処理を各格子点について行う。ただし、選択した格子
点のL* * * 番号を(Lnum,anum,bnu
m)とする。
【0150】まず、選択した格子点にデータが設定され
ているか調査する。初期状態では、色域内の格子点だけ
にデータが設定されている。そして、データが設定され
ていない格子点を選択し、選択した格子点の隣の格子点
と、さらに隣の格子点のデータが設定済みか調査する。
ここで、選択した格子点の隣の格子点のL* * *
号を(Lnum1,anum1,bnum1)とし、さ
らに隣の格子点のL** * 番号を(Lnum2,a
num2,bnum2)とする。
【0151】図15は、選択した格子点Oの隣の格子点
K1〜K26の位置を示す図である。図15に示すよう
に、選択した格子点Oの隣の格子点K1〜K26は26
個だけ存在している。選択した格子点Oの隣の格子点K
1〜K26のL* * * 番号(Lnum1,anum
1,bnum1)、及び選択した格子点Oのさらに隣の
格子点のL* * * 番号(Lnum2,anum2,
bnum2)を、選択した格子点OのL* * * 番号
(Lnum,anum,bnum)を用いて表すと、以
下の式になる。 1) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum,bnum)(K1) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum,bnum) 2) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum,bnum)(K2) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum,bnum) 3) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum+1,bnum)(K3) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum+2,bnum) 4) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum−1,bnum)(K4) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum−2,bnum) 5) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum,bnum+1)(K5) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum,bnum+2) 6) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum,bnum−1)(K6) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum,bnum−2) 7) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum+1,bnum)(K7) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum+2,bnum) 8) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum−1,bnum)(K8) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum−2,bnum) 9) (Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum+1,bnum)(K9) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum+2,bnum) 10)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum−1,bnum)(K10) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum−2,bnum) 11)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum,bnum+1)(K11) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum,bnum+2) 12)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum,bnum−1)(K12) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum,bnum−2) 13)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum,bnum+1)(K13) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum,bnum+2) 14)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum,bnum−1)(K14) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum,bnum−2) 15)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum+1,bnum+1)(K15) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum+2,bnum+2) 16)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum+1,bnum−1)(K16) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum+2,bnum−2) 17)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum−1,bnum+1)(K17) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum−2,bnum+2) 18)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum,anum−1,bnum−1)(K18) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum,anum−2,bnum−2) 19)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum+1,bnum+1)(K19) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum+2,bnum+2) 20)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum+1,bnum−1)(K20) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum+2,bnum−2) 21)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum−1,bnum+1)(K21) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum−2,bnum+2) 22)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum+1,anum−1,bnum−1)(K22) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum+2,anum−2,bnum−2) 23)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum+1,bnum+1)(K23) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum+2,bnum+2) 24)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum+1,bnum−1)(K24) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum+2,bnum−2) 25)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum−1,bnum+1)(K25) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum−2,bnum+2) 26)(Lnum1,anum1,bnum1) =(Lnum−1,anum−1,bnum−1)(K26) (Lnum2,anum2,bnum2) =(Lnum−2,anum−2,bnum−2) このように、選択した格子点Oの隣に相当する方向は2
6方向あるので、1)〜26)の順序で順次調べる。こ
の順序は一例であって、この順序以外でもよい。選択し
た格子点について、選択した格子点の隣の格子点と、さ
らに隣の格子点のデータが設定されているものが見つか
った場合、外挿演算処理へ進む。
【0152】外挿演算は、L* * * 番号(Lnum
1,anum1,bnum1)の格子点に対応するCM
Y値を中心に、L* * * 番号(Lnum2,anu
m2,bnum2)の格子点に対応するCMY値と対称
なCMY値を求める処理で、以下の式により算出するこ
とができる。
【0153】 C[Lnum][anum][bnum] =C[Lnum1][anum1][bnum1]・2 −C[Lnum2][anum2][bnum2] ・・・(37) M[Lnum][anum][bnum] =M[Lnum1][anum1][bnum1]・2 −M[Lnum2][anum2][bnum2] ・・・(38) Y[Lnum][anum][bnum] =Y[Lnum1][anum1][bnum1]・2 −Y[Lnum2][anum2][bnum2] ・・・(39) 以上の処理を、全ての格子点について行えば、色域内の
格子点の周囲の格子点のCMY値を設定することができ
る。
【0154】図16は、色域外のCMY値を外挿処理で
求める方法を示すフローチャートである。図16におい
て、まず、初期設定として、外挿設定済みフラグを0に
設定する(ステップS41)。なお、初期状態では、色
域内の格子点だけにデータが設定されている。
【0155】次に、L* * * 番号(Lnum,an
um,bnum;0≦Lnum≦7、anum≦13,
0≦bnum≦13)を選択することにより、L* *
*空間の格子点を選択し(ステップS42)、選択し
た格子点にデータが設定されているか調査する(ステッ
プS43)。選択した格子点にデータが設定されていな
い場合には、データ設定処理を行う。
【0156】データ設定処理では、選択した格子点の隣
の格子点とさらに隣の格子点を選択し(ステップS4
4)、選択した格子点の隣の格子点とさらに隣の格子点
のデータが設定済みか調査する(ステップS45)。こ
こで、隣の格子点のL* * * 番号を(Lnum1,
anum1,bnum1)、さらに隣の格子点のL*
* * 番号を(Lnum2,anum2,bum2)と
する。
【0157】そして、26方向のいずれかの方向におい
て、選択した格子点の隣の格子点とさらに隣の格子点の
データが設定されている場合、選択した格子点の隣の格
子点とさらに隣の格子点のデータを用いて外挿演算処理
を行うことにより、選択した格子点に対応するCMY値
を算出し(ステップS46)、外挿設定済みフラグを1
に設定する(ステップS47)。
【0158】一方、26方向の全ての方向において、選
択した格子点の隣の格子点とさらに隣の格子点のデータ
が設定されていない場合、全ての格子点が選択済みでな
ければ(ステップS48)、ステップS42に戻って、
* * * 空間の次の格子点を選択する。
【0159】全ての格子点の第1回目の選択が終了し、
外挿設定済みフラグが1の場合(ステップS49)、ス
テップS41に戻り、全ての格子点の第2回目の選択を
行うことにより、新たに設定された格子点のさらに外側
に格子点のデータの設定を行う。以上の処理を繰り返
し、L* * * 空間の全ての格子点のデータの設定が
終了すると、外挿設定済みフラグがステップS49で0
と判断され、処理が終了する。
【0160】このように、プリンタの色域内の格子点の
データを用いて設定できるのは、プリンタの色域内の格
子点の周りの格子点だけで、プリンタの色域内の格子点
から離れた格子点については、プリンタの色域内の格子
点を用いただけでは、CMY値を設定することができな
い。このため、プリンタの色域内の格子点から離れた格
子点については、まず、プリンタの色域内の格子点の周
りの格子点についてCMY値を設定し、この設定された
CMY値を用いて、さらに外側に外挿することを繰り返
す。
【0161】図17は、以上の処理で生成した色変換テ
ーブルの内容例を示す図である。図17において、プリ
ンタの色再現可能なCMY値が0〜255の範囲内であ
るとすると、CMY値が0〜255の範囲内のデータは
色域内のデータで、CMY値が0〜255の範囲外のデ
ータは色域外のデータである。この色域外のデータは0
〜255の範囲外の数値を有するので、色域外と色域内
の間の色変換を補間で行っても、色域内の境界ぎりぎり
まで精度よく変換することができる。
【0162】なお、上述した実施例では、色域から大き
く外れているところまでデータを設定したが、色域から
大きく外れているデータは、長い距離を外挿して作成さ
れることから、色域から大きく外れているデータには誤
差が大きく含まれる危険性がある。このため、外挿して
作成したデータの色域からの外れた度合いを識別データ
として付加するようにしてもよい。例えば、図16のフ
ローチャートでは、ステップS49の「外挿設定済みフ
ラグ=1」の分岐で処理を繰り返すことにより、より外
側の格子点のデータを生成し、色域から大きく外れてい
るデータを設定するようにしている。従って、格子点の
データを設定した時に、この分岐の通過回数をそのまま
識別データとして付加すればよい。
【0163】また、色変換テーブルに登録されているデ
ータの精度が低い場合、色域外のデータを作成する際の
精度が低下するため、格子点との一致度が低いデータは
使用しないようにして、色域外のデータを作成するよう
にしてもよい。例えば、格子点との一致度を色変換テー
ブルに記述しておき、色変換テーブルに一致度の低いデ
ータが登録されている場合に、このデータについては色
変換テーブルに登録されていないものとして扱うことに
より、精度の低いデータを用いて外挿することを防止
し、精度の低い色域外データが生成されることを防ぐよ
うにすることができる。
【0164】次に、L* * * 値をCMY値に変換す
る変換テーブルの作成方法の第2実施例について説明す
る。図18は、色変換テーブルの作成方法の第2実施例
に係わる色信号の生成過程を色空間上で示した図であ
る。上述した第1実施例では、規則的に分布しているL
* * * 空間を外挿処理の対象としたが、第2実施例
では、規則的に分布しているCMY空間を外挿処理の対
象とする。
【0165】図18において、CMY値として規則的に
分布する色をプリンタで印刷する。このプリンタで印刷
した色は、CMY空間上では、格子状の規則的な分布と
なっており、プリンタの色再現範囲内だけに存在する。
【0166】次に、このプリンタでの印刷結果を測色機
で測色する。この測色機で測色した色はL* * *
間上に分布し、CMY空間の格子点のCMY値に対応す
るL * * * 値の分布は不規則となる。すなわち、C
MY空間上で規則的に分布するCMY値とL* * *
空間上で不規則に分布するL* * * 値との対応関係
が得られる。ここで得られる対応関係は、プリンタの色
再現範囲内だけに分布している。
【0167】次に、プリンタの色再現範囲内におけるC
MY値とL* * * 値との対応関係を外挿することに
より、プリンタの色再現範囲外のCMY値とL* *
* 値との対応関係を生成する。
【0168】次に、L* * * 空間上で不規則に分布
するL* * * 値を規則的に分布させるための変換を
行う。この変換は、L* * * 空間上で不規則に分布
するL* * * 値の補間を行い、L* * * 空間上
の格子点でのL* * * 値とCMY値との対応関係を
求めることにより行うことができる。この補間演算とし
ては、未設定のCMY値を取り囲むようにして、設定済
みのCMY値を複数選択し、このCMY値に対応するL
* * * 値に重み演算を行う方法などがある。そし
て、補間により得られたL* * * 値の中で、L*
* * 空間上の格子点上にあるものを選択して、そのL
* * * 値に対応するCMY値を色変換テーブルに登
録する。
【0169】このように、色変換テーブルの作成方法の
第2実施例によれば、デバイスの色再現範囲外の色信号
の対応関係を実測値からの外挿で求めてから、L* *
*空間の色信号が格子点に分布するように補間処理を
行うことにより、外挿演算を行う際に誤差が蓄積するこ
とを防止することが可能となることから、デバイスの色
再現範囲を越えて効率よく色変換を行うことが可能な色
変換テーブルを精度良く生成することが可能となる。
【0170】以下、プリンタの色再現範囲内におけるC
MY値をプリンタの色再現範囲外に外挿する方法につい
て説明する。この外挿処理では、(1)外挿対象の最も
外側の格子点を選択する処理、(2)外挿方向を決定す
る処理、(3)外挿演算で用いる内側の格子点を選択す
る処理、(4)外挿する距離を算出する処理(5)外挿
演算処理、が行われる。
【0171】以下、説明を容易にするため、以下のC
値、Y値、M値各5段階の色について、合計125色を
印刷し、測色したものとする。 C値=(int)((Cnum−1)・255+2)/4 ・・・(40) M値=(int)((Mnum−1)・255+2)/4 ・・・(41) Y値=(int)((Ynum−1)・255+2)/4 ・・・(42) ただし、Cnum,Mnum,Ynumはそれぞれ1〜
5の整数値、(int)は小数点以下切り捨てを示して
いる。
【0172】(40)〜(42)式により、CMY値
は、CMY番号(Cnum,Mnum,Ynum)でラ
ベリングすることができ、また、その測色値であるL*
* * 値もL* * * 番号(Lnum,anum,
bnum)でラベリングすることができる。ここで、測
色により得られる対応関係は、5×5×5のデータであ
るが、色域外のデータを測色により得られた色域の周囲
に作成することにより、7×7×7のデータを生成する
ものとする。この場合、L* * * 値の格納形式とし
ては、CMY番号(Cnum,Mnum,Ynum)を
引数とする3次元配列(L[7][7][7],a
[7][7][7],b[7][7][7])を用意す
る。そして、測色により得られたデータを、引数値が1
〜5の配列に格納し、外挿により生成したデータを引数
値が0と6の部分に格納するものとする。(1)外挿対
象の最も外側の格子点を選択する処理では、CMY空間
で5×5×5の格子状に配列している測色により得られ
たデータから、最も外側の格子点を選択する。
【0173】具体的には、以下に示すように、立方体の
面、稜線、頂点の3種類の選択方法があり、面や稜線で
は重複して選択される点がある。なお、*は1〜5の任
意の値である。 (i)立方体の面については、外側の格子点全てを選択
し、配列引数で表すと、(1,*,*)、(5,*,
*)、(*,1,*)、(*,5,*)、(*,1,
*)、(*,*,5)となる。 (ii)立方体の稜線については、稜線上の格子点全て
を選択し、配列引数で表すと、(1,1,*)、(1,
5,*)、(5,1,*)、(5,5,*)、(*,
1,1)、(*,1,5)、(*,5,1)、(*,
5,5)、(1,*,1)、(1,*,5)、(5,
*,1)、(5,*,5)、となる。 (iii)立方体の頂点については、頂点上の格子点全
てを選択し、配列引数で表すと、(1,1,1)、
(1,1,5)、(1,5,1)、(5,1,1)、
(5,5,1)、(5,1,5)、(1,5,5)、
(5,5,5)、となる。 (2)外挿方向を決定する処理では、立方体の面、稜
線、頂点のそれぞれについて、外挿方向を決定する。
【0174】図19は、外挿の方向を示す図である。図
19において、測色されたCMY値は、5×5×5の立
方体の格子点に分布し、外挿の方向の種類は、この立方
体について面に垂直な方向(面外挿)、立方体の稜線に
垂直で二つの面に等角度な方向(稜線部分のデータを用
いる(稜線外挿))、立方体の三つの面に等角度な方向
(頂点部分のデータを用いる(頂点外挿))の3種類あ
る。
【0175】これらの方向の外挿を5×5×5の格子全
体に行えば、例えば、5×5×5の格子状に分布したデ
ータは、7×7×7の格子状に分布したデータになる。 (3)外挿演算で用いる内側の格子点を選択する処理で
は、基本的には、色再現範囲の最も外側のデータとその
1つ内側のデータとの関係を用いて、色再現範囲の最も
外側のさらに外側にデータを作る。例えば、図19にお
いて、頂点外挿では、立方体の頂点P2とその1つ内側
の点P3のデータを用いることにより、頂点P2の外側
の点P1のデータを生成する。面外挿では、立方体の面
上の点P5とその1つ内側の点P6のデータを用いるこ
とにより、点P5の外側の点P4のデータを生成する。
稜線外挿では、立方体の稜線上の点P8とその1つ内側
の点P9のデータを用いることにより、点P8の外側の
点P7のデータを生成する。
【0176】ただし、例外的に、一つ内側でなくさらに
内側のデータを用いることもある。これは、色つぶれが
生じる場合(作成した色票(パッチ)間の色に差が少な
い場合)に、精度を確保するためである。
【0177】具体的には、図19の各外挿方向にしたが
って、1つの内側の格子点を選択する。ここで、一番外
側の格子の配列引数を(C0,M0,Y0)とし、内側
の格子の配列引数を(C1,M1,Y1)とする。
【0178】選択した内側の格子点について、以下の条
件にあてはまらない場合は、さらに内側の格子点を選択
する。そして、内側への選択処理を繰り返すことで、条
件にあてはまる格子点を選択し、配列引数(C1,M
1,Y1)を更新する。
【0179】なお、内側の選択範囲の限界は、格子点の
CMY各色についての色数の半分(端数切り捨て)とす
る。例えば、5×5×5の格子点からなる色数は5であ
るので、2個内側までとする。この範囲で、条件にあて
はまる格子点がない場合は、選択範囲の限界までの中で
最も内側のものを選択する。
【0180】図20は、内側の格子点の選択方法を説明
する図である。図20において、CMY空間の格子点P
1〜P9は、L* * * 空間の点Q1〜Q9に対応し
ているものとし、格子点P1〜P3は、色再現範囲の境
界上にあるものとする。この場合、格子点P1の内側の
点として格子点P4を選択し、格子点P1、P4にそれ
ぞれ対応しているL* * * 空間の点Q1と点Q4と
の間の距離D1、及び点Q1と点Q4を結んだ直線と点
Q1と点R(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度
θ1を調べる。点Q1と点Q4との間の距離D1がしき
い値TH1以上で、かつ点Q1と点Q4を結んだ直線と
点Q1と点R(50,0,0)を結んだ直線とのなす角
度θ1がしきい値TH2以下の場合、点Q1と点Q4と
を用いることにより、外挿演算を行う。
【0181】また、格子点P2の内側の点として格子点
P5を選択し、格子点P2、P5にそれぞれ対応してい
るL* * * 空間の点Q2と点Q5との間の距離D
2、及び点Q2と点Q5を結んだ直線と点Q2と点R
(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度θ2を調べ
る。ここで、点Q2と点Q5を結んだ直線と点Q2と点
R(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度θ2が大
きく、しきい値TH2を越えている場合、格子点P2の
内側の点として格子点P5のさらに内側の格子点P8を
選択する。
【0182】そして、格子点P2、P8にそれぞれ対応
しているL* * * 空間の点Q2と点Q8との間の距
離、及び点Q2と点Q8を結んだ直線と点Q2と点R
(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度を調べる。
この結果、点Q2と点Q8との間の距離がしきい値TH
1以上で、かつ点Q2と点Q8を結んだ直線と点Q2と
点R(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度がしき
い値TH2以下の場合、この点Q2と点Q8とを用いる
ことにより、外挿演算を行う。
【0183】さらに、格子点P3の内側の点として格子
点P6を選択し、格子点P3、P6にそれぞれ対応して
いるL* * * 空間の点Q3と点Q6との間の距離D
3、及び点Q3と点Q6を結んだ直線と点Q3と点R
(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度θ3を調べ
る。ここで、点Q3と点Q6との間の距離D3が小さ
く、しきい値TH1を越えていない場合、格子点P3の
内側の点として格子点P6のさらに内側の格子点P9を
選択する。そして、格子点P3、P9にそれぞれ対応し
ているL* * * 空間の点Q3と点Q9との間の距
離、及び点Q3と点Q9を結んだ直線と点Q3と点R
(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度を調べる。
この結果、点Q3と点Q9との間の距離がしきい値TH
1以上で、かつ点Q3と点Q9を結んだ直線と点Q3と
点R(50,0,0)を結んだ直線とのなす角度がしき
い値TH2以下の場合、この点Q3と点Q9とを用いる
ことにより、外挿演算を行う。
【0184】なお、L* * * 空間の点R(50,
0,0)は無彩色で灰色の点であり、選択された点に向
かう方向と、点R(50,0,0)に向かう方向とのな
す角度を調べるのは、通常、外側から内側に向かう点は
無彩色で灰色の点に集まることから、選択された点に向
かう方向が点R(50,0,0)に向かう方向から外れ
ている場合は、誤差が大きいと考えられるためである。
【0185】距離が小さい2つの点を用いて補間演算を
行わないようにするのは、距離が小さい2つの点を用い
て外挿を行うと、外挿する距離を大きくする必要があ
り、誤差が拡大するからである。
【0186】以下、内側の格子点の選択方法を数式を用
いて説明する。
【0187】まず、L* * * 空間において、以下の
dist、dist’及びangleを計算する。di
st及びdist’は、二つのデータのL* * *
の距離であり、angleは、(L0,a0,b0)の
点と(50,0,0)の点とを結ぶベクトルと、(L
0,a0,b0)の点と(L1,a1,b1)の点とを
結ぶベクトルとの内積であり、この2つのベクトルのな
す角度が大きいほど値が小さくなる。ここで、(L0,
a0,b0)及び(L1,a1,b1)は、 L0=L[C0][M0][Y0] ・・・(43) a0=a[C0][M0][Y0] ・・・(44) b0=b[C0][M0][Y0] ・・・(45) L1=L[C1][M1][Y1] ・・・(46) a1=a[C1][M1][Y1] ・・・(47) b1=b[C1][M1][Y1] ・・・(48) により表される。また、dist、dist1及びan
gleは、 dist=sqrt((L0−L1)2 +(a0−a1)2 +(b0−b1)2 ) ・・・(49) dist’=sqrt((L0−50)2 +(a0)2 +(b0)2 ) ・・・(50) if(dist==0.0、またはdist’==0.0) angle=0.0 ・・・(51) else angle=((L0−L1)・(L0−50)+(a0−a1)・a0 +(b0−b1)・b0)/(dist・dist1) ・・・(52) により表される。
【0188】次に、以下の条件にあてはまるかあてはま
らないか調べる。 dist>TH1、かつangle>TH2 ・・・(53) 以上の処理により、 1.内側の格子点のCMY番号(C1,M1,Y1) 2.CMY空間の2つの格子点に対応するL* * *
値 3.CMY番号(C1,M1,Y1)がCMY番号(C
0,M0,Y0)に対していくつ内側かを示す値w2
(基本的には1) 4.L* * * 空間の2点間の距離distを求める
ことができる。 (4)外挿する距離を算出する処理では、L* * *
空間の2点間の距離distの何倍の位置に外挿点を生
成するかを決定する。これは、2点間の距離distを
そのまま用いて外挿すると、2点間の距離distが短
い場合、外挿点がL* * * 空間の色再現範囲境界部
分に密集するため、色再現範囲を完全にかこむデータが
色変換テーブルに登録されない危険性があるためであ
る。
【0189】図21は、外挿する2点間の距離dist
の倍数を算出する方法を説明する図である。図21にお
いて、CMY空間の格子点P1〜P10は、L* *
* 空間の点Q1〜Q10に対応しているものとし、CM
Y空間の格子点P6〜P10は色再現範囲の境界上にあ
るものとする。また、格子点P6の内側の格子点として
格子点P1が選択され、格子点P7の内側の格子点とし
て格子点P2が選択され、格子点P8の内側の格子点と
して格子点P3が選択され、格子点P9の内側の格子点
として格子点P4が選択され、格子点P10の内側の格
子点として格子点P5が選択されているものとする。そ
して、(49)式を用いることにより、格子点P1、P
6に対応するL* * * 空間の点Q1と点Q6との間
の距離dist1、格子点P2、P7に対応するL*
* * 空間の点Q2と点Q7との間の距離dist2、
格子点P3、P8に対応するL* * * 空間の点Q3
と点Q8との間の距離dist3、格子点P4、P9に
対応するL* * * 空間の点Q4と点Q9との間の距
離dist4、格子点P5、P10に対応するL* *
* 空間の点Q5と点Q10との間の距離dist5
が、それぞれ求まる。
【0190】ここで、外挿の距離は、基本的には、それ
ぞれdistと等しくするが、distが短い場合は、
distの整数倍の距離を外挿する。すなわち、dis
tの何倍の距離を外挿するかを示す倍数w1は、 w1=(int)(g・gex/dist)+1 ・・・(54) により求めることができる。ただし、gはL* * *
空間での格子間隔であり、gexは予め定められた定数
である。
【0191】例えば、点Q1と点Q6との間の距離di
st1が、g・gexの値とほぼ等しいものとすると、
倍数w1は1となることから、点Q6から距離dist
1だけ外側に離れた点Q11を外挿点とする。
【0192】また、点Q2と点Q7との間の距離dis
t2が、g・gexの値の1/2に等しいものとする
と、倍数w1は2となることから、点Q7から距離di
st2の2倍の距離だけ外側に離れた点Q12を外挿点
とする。
【0193】また、点Q3と点Q8との間の距離dis
t3が、g・gexの値の1/4に等しいものとする
と、倍数w1は4となることから、点Q8から距離di
st3の4倍の距離だけ外側に離れた点Q13を外挿点
とする。
【0194】また、点Q4と点Q9との間の距離dis
t4が、g・gexの値の1/5に等しいものとする
と、倍数w1は5となることから、点Q9から距離di
st4の5倍の距離だけ外側に離れた点Q14を外挿点
とする。
【0195】また、点Q5と点Q10との間の距離di
st5が、g・gexの値の1/7に等しいものとする
と、倍数w1は7となることから、点Q10から距離d
ist5の7倍の距離だけ外側に離れた点Q15を外挿
点とする。
【0196】なお、L* * * 空間の点Q11に対応
するCMY空間の点は、点Q11が距離dist1だけ
外側に位置することから、CMY空間の格子間隔fだけ
外側の格子点P11に対応させる。
【0197】また、L* * * 空間の点Q12に対応
するCMY空間の点は、点Q12が距離dist2の2
倍の距離だけ外側に位置することから、CMY空間の格
子間隔fの2倍だけ外側の格子点P11に対応させる。
【0198】また、L* * * 空間の点Q13に対応
するCMY空間の点は、点Q13が距離dist3の4
倍の距離だけ外側に位置することから、CMY空間の格
子間隔fの4倍だけ外側の格子点P13に対応させる。
【0199】また、L* * * 空間の点Q14に対応
するCMY空間の点は、点Q14が距離dist4の5
倍の距離だけ外側に位置することから、CMY空間の格
子間隔fの5倍だけ外側の格子点P14に対応させる。
【0200】また、L* * * 空間の点Q15に対応
するCMY空間の点は、点Q15が距離dist5の7
倍の距離だけ外側に位置することから、CMY空間の格
子間隔fの7倍だけ外側の格子点P15に対応させる。 (5)外挿演算では、CMY空間の色再現範囲境界の格
子点とその内側の格子点とを用いることにより、L*
* * 空間の2点間の距離distのw1倍だけ外側の
点に対応するL* * * 値を求める。
【0201】以下、説明を簡単にするため、CMY番号
(C0,M0,Y0)で示される格子点の1つだけ外側
の格子点の位置を示すCMY番号を(C2,M2,Y
2)とし、w2だけ外側の格子点の位置を示すCMY番
号を(C3,M3,Y3)とする。例えば、CMY番号
(C0,M0,Y0)が(1,3,3)で、CMY番号
(C1,M1,Y1)が(3,3,3)(この場合、w
2=2)で、w1=3の場合には、CMY番号(C2,
M2,Y2)=(0,3,3)、CMY番号(C3,M
3,Y3)=(−2,3,3)である。
【0202】ここで、CMY番号(C2,M2,Y2)
及びCMY番号(C3,M3,Y3)は、 C2=C0−(C1−C0)/w2 ・・・(55) M2=M0−(M1−M0)/w2 ・・・(56) Y2=Y0−(Y1−Y0)/w2 ・・・(57) C3=C0−(C2−C0)・w1 ・・・(58) M3=M0−(M2−M0)・w1 ・・・(59) Y3=Y0−(Y2−Y0)・w1 ・・・(60) により求めることができる。
【0203】また、 L0=L[C0][M0][Y0] ・・・(61) a0=a[C0][M0][Y0] ・・・(62) b0=b[C0][M0][Y0] ・・・(63) L1=L[C1][M1][Y1] ・・・(64) a1=a[C1][M1][Y1] ・・・(65) b1=b[C1][M1][Y1] ・・・(66) とすると、CMY番号(C2,M2,Y2)に対応する
* * * 値は、 L[C2][M2][Y2]=L0−w1・(L1−L0)・・・(67) a[C2][M2][Y2]=a0−w1・(a1−a0)・・・(68) b[C2][M2][Y2]=b0−w1・(b1−b0)・・・(69) により求めることができる。
【0204】なお、w2だけ外側の格子点の位置は、 C3[C2][M2][Y2]=C3 ・・・(70) M3[C2][M2][Y2]=M3 ・・・(71) Y3[C2][M2][Y2]=Y3 ・・・(72) となる。
【0205】以上により、外挿による色域外のデータの
生成が終了するが、L* * * 空間のL* * *
は不規則に分布していることから、補間演算により、不
規則に分布しているL* * * 値を格子状に分布して
いるL* * * 値に変換する。この処理は、基本的に
は、図9に示した処理と同様なことが行われる。すなわ
ち、格子状に分布しているCMY番号と不規則に分布し
ているL* * * 値との対応関係を用いることによ
り、L* * * 値の補間を行い、CMY値とL * *
* 値との対応関係を増やす。例えば、CMY空間の8
個の格子点により生成される単位立方体を64×64×
64に分割し、分割点のCMY値に対応するL* *
* 値を、分割点を取り囲む8個の格子点に対応するL*
* * 値の重み演算により求める。
【0206】次に、重み演算により求めたL* * *
値に近いL* * * 値を有する格子点をL* * *
空間から検出し、この格子点に対応するL* * *
号を算出する。
【0207】次に、重み演算により求めたL* * *
値とこのL* * * 値に近接している格子点のL*
* * 値との距離の二乗を算出する。次に、単位立方体
の分割点の全てについて、重み演算により求めたL*
* * 値と格子点のL* * * 値との距離の二乗を順
次比較することにより、格子点のL* * * 値に最も
近いL* * * 値を有する分割点を検出する。そし
て、分割点のCMY値を格子点のL* * * 値に対応
する値として登録する。
【0208】以下、数式を用いて、より具体的に説明す
る。作成するデータは、L* * * 空間の格子点のL
* * * 番号(Lnum,anum,bnum)に対
応するCMY値であるので、実際の作成データ形式は、
C[Lnum][anum][bnum]、M[Lnu
m][anum][bnum]、Y[Lnum][an
um][bnum]、という3次元配列となる。
【0209】まず、外挿により、CMY空間での5×5
×5の格子点が、7×7×7の格子点になったものとす
ると、0≦Cnum≦6,0≦Mnum≦6,0≦Yn
um≦6の整数値すべての組み合わせについて、CMY
番号が(Cnum,Mnum,Ynum)の格子点を順
次選択する。
【0210】次に、0≦Cw≦W,0≦Mw≦W,0≦
Yw≦Wの範囲の整数値(Cw,Mw,Yw)につい
て、以下の式により、補間による色(Lnew,ane
w,bnew)を作成する。
【0211】 Lnew=(L[Cnum][Mnum][Ynum]・V(0,0,0) +L[Cnum+1][Mnum][Ynum]・V(1,0,0) +L[Cnum][Mnum+1][Ynum]・V(0,1,0) +L[Cnum][Mnum][Ynum+1]・V(0,0,1) +L[Cnum][Mnum+1][Ynum+1]・V(0,1,1) +L[Cnum+1][Mnum][Ynum+1]・V(1,0,1) +L[Cnum+1][Mnum+1][Ynum]・V(1,1,0) +L[Cnum+1][Mnum+1][Ynum+1]・V(1,1,1) )/(W・W・W) ・・・(73) anew=(a[Cnum][Mnum][Ynum]・V(0,0,0) +a[Cnum+1][Mnum][Ynum]・V(1,0,0) +a[Cnum][Mnum+1][Ynum]・V(0,1,0) +a[Cnum][Mnum][Ynum+1]・V(0,0,1) +a[Cnum][Mnum+1][Ynum+1]・V(0,1,1) +a[Cnum+1][Mnum][Ynum+1]・V(1,0,1) +a[Cnum+1][Mnum+1][Ynum]・V(1,1,0) +a[Cnum+1][Mnum+1][Ynum+1]・V(1,1,1) )/(W・W・W) ・・・(74) bnew=(b[Cnum][Mnum][Ynum]・V(0,0,0) +b[Cnum+1][Mnum][Ynum]・V(1,0,0) +b[Cnum][Mnum+1][Ynum]・V(0,1,0) +b[Cnum][Mnum][Ynum+1]・V(0,0,1) +b[Cnum][Mnum+1][Ynum+1]・V(0,1,1) +b[Cnum+1][Mnum][Ynum+1]・V(1,0,1) +b[Cnum+1][Mnum+1][Ynum]・V(1,1,0) +b[Cnum+1][Mnum+1][Ynum+1]・V(1,1,1) )/(W・W・W) ・・・(75) ここで、 V(0,0,0)=(W−Cw)・(W−Mw)・(W−Yw) ・・・(76) V(1,0,0)=Cw・(W−Mw)・(W−Yw) ・・・(77) V(0,1,0)=(W−Cw)・Mw・(W−Yw) ・・・(78) V(0,0,1)=(W−Cw)・(W−Mw)・Yw ・・・(79) V(0,1,1)=(W−Cw)・Mw・Yw ・・・(80) V(1,0,1)=Cw・(W−Mw)・Yw ・・・(81) V(1,1,0)=Cw・Mw・(W−Yw) ・・・(82) V(1,1,1)=Cw・Mw・Yw ・・・(83) である。ただし、Wは予め設定された値で、ここでは6
4とする。なお、V(0,0,0)、V(1,0,
0)、V(0,1,0)V(0,0,1)、V(0,
1,1)、V(1,0,1)、V(1,1,0)、V
(1,1,1)は、一辺の長さがWの立方体を、(C
w,Mw,Yw)の点を通り、CMY各軸に垂直な面で
分割した時の8つの直方体の体積を表している。そし
て、(73)式〜(75)式は、CMY空間の単位立方
体の8つの頂点にそれぞれ対応するL* * *値に、
(76)式〜(83)式の重みを乗算したものに相当し
ている。
【0212】次に、以下の式により、補間による色(L
new,anew,bnew)の近くの格子番号を選択
する。GはL* * * 空間での格子間隔である。
【0213】 anew+=128 bnew+=128 Lnum=(Lnew/G>0.0? (int)(Lnew/G+0.5): (int)(Lnew/G−0.5))、 ・・・(85) anum=(anew/G>0.0? (int)(anew/G+0.5): (int)(anew/G−0.5))、 ・・・(86) bnum=(bnew/G>0.0? (int)(bnew/G+0.5): (int)(bnew/G−0.5))、 ・・・(87) そして、Lnum、anum、bnumが全て以下の条
件を満たすとき、格子点との距離の算出を行う 0≦Lnum≦(int)(100/G)+2 ・・・(88) 0≦anum≦(int)(256/G)+1 ・・・(89) 0≦bnum≦(int)(256/G)+1 ・・・(90) 次に、補間による色(Lnew,anew,bnew)
と選択された格子点との距離の二乗を以下の式で算出す
る。
【0214】 diff=(Lnum−Lnew/G)2 +(anum−anew/G)2 +(bnum−bnew/G)2 ・・・(91) そして、diffが、以下の条件を満たすときのみ、距
離に応じたデータ設定処理を行う。
【0215】 diff≦D ・・・(92) ただし、Dは予め定められた値である。次に、(Lnu
m,anum,bnum)の格子点に設定されたデータ
がないか、あるいは、diffが、(Lnum,anu
m,bnum)の格子点にすでに設定されているdif
f[Lnum][anum][bnum]より小さけれ
ば、(Lnum,anum,bnum)の格子点に対応
するCMY値を算出して、これらのデータを設定する。
【0216】ここで、Cnum,Mnum,Ynum
が、全て0でなく6でもない場合(色域内)、CMY空
間の分割点を囲む8つの頂点で立方体が形成されること
から、CMY値は、以下の式により求めることができ
る。
【0217】 C[Lnum][anum][bnum] =(Cnum−1)・G+Cw・G/W ・・・(93) M[Lnum][anum][bnum] =(Mnum−1)・G+Mw・G/W ・・・(94) Y[Lnum][anum][bnum] =(Ynum−1)・G+Yw・G/W ・・・(95) また、以下のように、diffを設定する。
【0218】diff[Lnum][anum][bn
um]=diff一方、C,M,Yのいずれか1つで
も、0または6がある場合(色域外)、CMY空間の分
割点を囲む8つの頂点で立方体が形成されるとは限らな
いことから、CMY値を補間により求める。
【0219】すなわち、補間で用いる8色のCMY格子
番号を以下の式により算出する。 Cn[0]=Cnum ・・・(96) Mn[0]=Mnum ・・・(97) Yn[0]=Ynum ・・・(98) Cn[1]=Cn[0]+1 ・・・(99) Mn[1]=Mn[0] ・・・(100) Yn[1]=Yn[0] ・・・(101) Cn[2]=Cn[0] ・・・(102) Mn[2]=Mn[0]+1 ・・・(103) Yn[2]=Yn[0] ・・・(104) Cn[3]=Cn[0] ・・・(105) Mn[3]=Mn[0] ・・・(106) Yn[3]=Yn[0]+1 ・・・(107) Cn[4]=Cn[0] ・・・(108) Mn[4]=Mn[0]+1 ・・・(109) Yn[4]=Yn[0]+1 ・・・(110) Cn[5]=Cn[0]+1 ・・・(111) Mn[5]=Mn[0] ・・・(112) Yn[5]=Yn[0]+1 ・・・(113) Cn[6]=Cn[0]+1 ・・・(114) Mn[6]=Mn[0]+1 ・・・(115) Yn[6]=Yn[0] ・・・(116) Cn[7]=Cn[0]+1 ・・・(117) Mn[7]=Mn[0]+1 ・・・(118) Yn[7]=Yn[0]+1 次に、(96)式〜(118)式で求めた各格子点(C
n[x],Mn[x],Yn[x])が、外挿によって
作成した格子点である時は、w2だけ外側の格子の位置
に置き換える。(以下の処理を、x=0からx=7で実
行) if(Cn[x]=0、またはCn[x]=6、または
Mn[x]=0、またはMn[x]=6、またはYn
[x]=0、またはYn[x]=6) Cn[x]=C3[Cn[x]] ・・・(119) Mn[x]=M3[Mn[x]] ・・・(120) Yn[x]=Y3[Yn[x]] ・・・(121) 次に、(76)式〜(83)式の重み係数を用いること
により、以下の(122)式〜(124)式に示すよう
に、補間でCMY値を作成する。
【0220】 C[Lnum][anum][bnum] =(Cn[0]・V(0,0,0)+Cn[1]・V(1,0,0) +Cn[2]・V(0,1,0)+Cn[3]・V(0,0,1) +Cn[4]・V(0,1,1)+Cn[5]・V(1,0,1) +Cn[6]・V(1,1,0)+Cn[7]・V(1,1,1) )/(W・W・W) ・・・(122) M[Lnum][anum][bnum] =(Mn[0]・V(0,0,0)+Mn[1]・V(1,0,0) +Mn[2]・V(0,1,0)+Mn[3]・V(0,0,1) +Mn[4]・V(0,1,1)+Mn[5]・V(1,0,1) +Mn[6]・V(1,1,0)+Mn[7]・V(1,1,1) )/(W・W・W) ・・・(123) Y[Lnum][anum][bnum] =(Yn[0]・V(0,0,0)+Yn[1]・V(1,0,0) +Yn[2]・V(0,1,0)+Yn[3]・V(0,0,1) +Yn[4]・V(0,1,1)+Yn[5]・V(1,0,1) +Yn[6]・V(1,1,0)+Yn[7]・V(1,1,1) )/(W・W・W) ・・・(124) 以上の処理により、色域外にデータを有するとともに、
* * * 値を格子状に分布させた色変換テーブルを
生成するできる。色域外のデータのCMY値は、0〜2
55の範囲外の数値を有することから、色域外と色域内
の間を補間で色変換を行った場合においても、色域内ぎ
りぎりまで精度よく色変換することが可能となる。
【0221】なお、色域から大きく外れている点のデー
タを生成するには、長い距離を外挿する必要があるが、
外挿の距離が長くなると誤差が大きくなることから、色
域から大きく外れているところにはデータを生成しない
ようにすることにより、誤差の大きくなる危険があるデ
ータを生成しないようにしてもよい。ただし、長い距離
を外挿することで、すべての格子点にデータを設定する
ことも可能である。
【0222】図22は、色変換テーブルの作成方法の第
2実施例による処理を示すフローチャートである。図2
2において、まず、CMY空間の格子点に分布する色域
内の色信号とL** * 空間の色信号との対応関係を
獲得し(ステップS51)、CMY空間の格子点に分布
する色域内の色信号のうち、外側の2つの色信号を選択
する(ステップS52)。
【0223】次に、選択された2つの色信号に基づい
て、L* * * 空間の外挿する距離を算出し(ステッ
プS53)、ステップS53で算出された距離だけ外側
に色域外の色信号を生成する(ステップS54)。次
に、CMY空間の格子点に分布する色域内の色信号と色
域外の色信号とを補間することにより、L* * *
間の格子点に分布する色信号を生成する(ステップS5
5)。
【0224】図23は、色域外の色信号生成処理を示す
フローチャートである。図23において、まず、CMY
空間の色域内の格子点の中から、外側の格子点を順次選
択し(ステップS61)、選択した外側の格子点の1つ
内側の格子点を選択する(ステップS62)。
【0225】次に、(53)式の内側の格子点の条件を
満足するかどうかを調べ(ステップS63)、内側の格
子点が、(int)(CMYnum/2)個だけ内側ま
で選択されていない場合(ステップS64)、さらに、
内側の格子点を選択する(ステップS65)。ここで、
CMYnumは、各CMY成分の測色数で、例えば、図
19の例では、5である。
【0226】そして、(53)式の内側の格子点の条件
を満足すると、CMY空間の色域内に属する外側の格子
点の色信号と、選択されたその内側の格子点の色信号に
基づいて、L* * * 空間の外挿する距離を算出する
(ステップS66)。
【0227】次に、(67)式〜(69)式により、ス
テップS66で算出された距離だけ外側に色域外の色信
号を生成し(ステップS67)、(70)式〜(72)
式により、L* * * 空間に外挿により生成された色
信号に対応するCMY空間の格子点の位置を記憶する。
【0228】以上の処理を、CMY空間の色域内に属す
る外側の格子点全てついて行い、外側の全ての格子点に
ついての選択が終了すると、色域外の色信号生成処理が
終了する。
【0229】図24は、L* * * 空間の格子点の色
信号生成処理を示すフローチャートである。
【0230】図24において、まず、CMY番号(Cn
um,Mnum,Ynum)を指定することにより、C
MY空間の格子点を順次選択し(ステップS71)、C
MY空間の分割点(Cw,Mw,Yw)を順次選択する
(ステップS72)。
【0231】次に、分割点(Cw,Mw,Yw)を含む
単位立方体を、分割点(Cw,Mw,Yw)を通り、C
MY各軸の垂直な平面で分割する。そして、(76)式
〜(83)式を用いることにより、この時に得られる8
個の直方体の体積を重み係数として求める。その後、分
割点(Cw,Mw,Yw)を含む単位立方体の8つの頂
点に対応するL* * * 値に対し、(73)式〜(7
5)式を用いることにより、新たな色信号(Lnew,
anew,bnew)を生成する(ステップS73)。
【0232】次に、新たな色信号(Lnew,ane
w,bnew)の近くの格子点のL** * 番号(L
num,anum,bnum)を、(85)式〜(8
7)式により算出し(ステップS74)、このL* *
* 番号(Lnum,anum,bnum)が、(8
8)式〜(90)式の既定範囲内にある場合(ステップ
S75)、(91)式により、新たな色信号(Lne
w,anew,bnew)とL * * * 番号が(Ln
um,anum,bnum)の格子点との距離diff
を算出する(ステップS76)。
【0233】そして、距離diffが既定範囲内にある
場合(ステップS77)、L* ** 番号が(Lnu
m,anum,bnum)の格子点の距離diffがす
でに設定されているかどうかを調べる(ステップS7
8)。そして、L* * * 番号が(Lnum,anu
m,bnum)の格子点の距離diffが設定されてい
ないならば、L* * * 番号が(Lnum,anu
m,bnum)の格子点のデータを更新し(ステップS
80)、L* * * 番号が(Lnum,anum,b
num)の格子点の距離diffが設定されているなら
ば、算出した距離diffがすでに設定されている値よ
りも小さいかどうかを調べる(ステップS79)。
【0234】そして、算出した距離diffがすでに設
定されている値よりも小さい場合、L* * * 番号が
(Lnum,anum,bnum)の格子点のデータを
更新し、算出した距離diffがすでに設定されている
値以上の場合、L* * *番号が(Lnum,anu
m,bnum)の格子点のデータをそのままにしてお
く。
【0235】以上の処理を、選択された単位立方体内の
全ての分割点について繰り返し(ステップS81)、選
択された単位立方体内の全ての分割点について処理が終
了したら、次のCMY番号(Cnum,Mnum,Yn
um)を指定することにより、次の単位立方体内を選択
し、全てのCMY番号(Cnum,Mnum,Ynu
m)を選択したら、L* * * 空間の格子点の色信号
生成処理を終了する(ステップS82)。
【0236】次に、色再現範囲外の色信号が登録されて
いる色変換テーブルを用いた色変換方法について説明す
る。この色変換テーブルには、L* * * 格子点に対
する色域外のCMY値が格納されている。そして、変換
しようとするL* * * 値の周囲8点(色変換テーブ
ルに登録されている値)を選択し、選択したL* *
* 値に対するCMY値を補間して、変換結果のCMY値
を得る。
【0237】このため、この色変換テーブルを用いる
と、色再現範囲の境界付近の色信号を補間により精度良
く求めることが可能となるが、補間により得られた値が
色再現範囲外となってしまうことがある。この時、色再
現範囲外の色は、プリンタで印刷できないので、入力さ
れたL* * * 値に対してプリンタはどの色で印刷し
たらよいか判断ができなくなる。そこで、補間により得
られた値が、色域内に属するか、色域外に属するかを判
断し、色域外に属する場合は、色域外の値を色域内の値
に置き換えてプリンタに出力するようにする。
【0238】図25は、色変換テーブルに登録されてい
る点の色空間上で範囲を示す図である。図25におい
て、色変換テーブルに登録されているCMY値として、
色再現可能な色域内の点と、色再現不可能な色域外の点
とがある。ここで、色域外の点のさらに外側の大幅色域
外の点は、色変換テーブルに登録されない。
【0239】図26は、補間により生成された色域外の
点を色域内の点に変換する方法を2次元的な色空間上で
示す図である。図26において、色域内及び色域外に属
する点(黒丸)は、色変換テーブルに登録され、大幅色
域外に属する点(白丸)は、色変換テーブルに登録され
ていないものとする。変換対象のL* * * 値とし
て、点PのL* * * 値が入力されたものとすると、
点PのL* * * 値は、色域内に属するのか色域外に
属するのかを調べる。このことを調べるため、点Pを囲
む点P1〜P4を抽出する。なお、この抽出は、色変換
テーブルに登録されているL* * * 値が格子状に分
布していることから、容易に行うことができる。
【0240】そして、点P1〜P4が抽出されると、点
P1〜P4が色域内に属するのか色域外に属するのかを
判別する。ここで、L* * * 空間では、色域内の範
囲が不規則に分布し、色域内か色域外かの判別をL*
* * 空間上で行うのは困難なので、色変換テーブルを
参照することにより、点P1〜P4の色信号をCMY空
間上の点Q1〜Q4の色信号に変換してから、点P1〜
P4が色域内に属するのか色域外に属するのかを判別す
る。CMY空間上では、色域内の範囲が立方体の範囲に
分布していることから、色域内か色域外かの判別を容易
に行うことができる。
【0241】この変換により、点P1、P2が色域内に
属し、点P3、P4が色域外に属すると判別される。点
P1、P2が色域内に属し、点P3、P4が色域外に属
する場合、点P1〜P4の判別結果を用いただけでは、
点Pが色域内に属するのか色域外に属するのかを判別す
ることは困難である。
【0242】このため、補間演算を行うことにより、L
* * * 空間上での色信号に対応するCMY空間上で
の色信号を算出する。この結果、点Pに対応する点とし
て点Qが得られたものとすると、CMY空間上では、色
域内の範囲が立方体の範囲に分布していることから、点
Qが色域内に属するのか色域外に属するのかを容易に判
別することができる。
【0243】ここで、点Qが色域外に属すると判別され
たものとすると、点Qはプリンタの色再現範囲外の色に
対応していることから、点Qの色信号をそのままプリン
タに出力しただけでは、プリンタでの印刷が不可能とな
る。このため、点Qの色信号を色域内の色信号で置換し
てから、プリンタに出力するようにする。
【0244】この色信号の置換では、点Pと同輝度無彩
色の点Rに対応するCMY空間の点Sを求め、点Qから
点Sの方向に向かう色信号のうち、色域境界上の点Q’
の色信号に置換する。
【0245】図27は、補間で用いる格子点が大幅色域
外の点を色域内の点に変換する方法を2次元的な色空間
上で示す図である。図27において、色域内及び色域外
に属する点(黒丸)は、色変換テーブルに登録され、大
幅色域外に属する点(白丸)は、色変換テーブルに登録
されていないものとする。変換対象のL* * * 値と
して、点PのL* * * 値が入力されたものとする
と、点PのL* * * 値は、色域内に属するのか色域
外に属するのかを調べる。このことを調べるため、点P
を囲む点P1〜P4を抽出する。なお、この抽出は、色
変換テーブルに登録されているL* * * 値が格子状
に分布していることから、容易に行うことができる。
【0246】そして、点P1〜P4が抽出されると、点
P1〜P4が色域内に属するのか色域外に属するのかを
判別する。ここで、L* * * 空間では、色域内の範
囲が不規則に分布し、色域内か色域外かの判別をL*
* * 空間上で行うのは困難なので、色変換テーブルを
参照することにより、点P1〜P4の色信号をCMY空
間上の点Q1〜Q4の色信号に変換してから、点P1〜
P4が色域内に属するのか色域外に属するのかを判別す
る。CMY空間上では、色域内の範囲が立方体の範囲に
分布していることから、色域内か色域外かの判別を容易
に行うことができる。
【0247】この変換により、点P3、P4のCMY値
は色変換テーブルに登録されているけれども、点P1、
P2のCMY値は色変換テーブルに登録されていないこ
とがわかる。点P1、P2のCMY値が色変換テーブル
に登録されていないと、点Pに対応するCMY値を補間
により求めることは困難である。
【0248】このため、点Pの色信号の彩度を落とすこ
とにより、点Pを点P’に移し、点P’を囲む点P3〜
P6を抽出する。そして、そして、点P3〜P6に対応
する点Q3〜Q6のCMY値が色変換テーブルに登録さ
れているかどうかを調べ、点Q3〜Q6のCMY値が色
変換テーブルに登録されているものとすると、点Q3〜
Q6のCMY値を用いて補間を行うことにより、点P’
に対応する点QのCMY値を算出する。
【0249】そして、点QのCMY値を算出した結果、
点QのCMY値が色域外に属するものとすると、点Pと
同輝度無彩色の点Rに対応するCMY空間の点Sを求
め、点Qから点Sの方向に向かうCMY号のうち、色域
境界上の点Q’のCMY値に置換してから、プリンタに
出力する。
【0250】図28は、図27の方法の例外処理を説明
する図である。図28において、変換対象のL* *
* 値として、大幅色域外の点PのL** * 値が入力
されたものとする。ここで、変換対象の点Pの色信号の
輝度が極端に大きいか極端に小さいものとすると、輝度
が大きい領域や輝度が小さい領域は色再現可能な色域の
範囲が狭いことから、点Pの色信号の彩度をいくら落と
しても、色変換テーブルに登録されてれている格子点で
囲まれている移動点を見つけることができない。このた
め、彩度を落としただけでは、色変換不可能な点につい
ては、輝度を中間の値に近づけてから、色変換を行うよ
うにする。輝度が中間の値に近づくと、色再現可能な色
域の範囲が広くなることから、輝度が極端に大きい大幅
色域外の点が、変換対象として入力された場合において
も、色域内に変換を行うことが可能となる。
【0251】図29は、本発明の第1実施例に係わる色
変換装置の構成を示すブロック図である。図29におい
て、色変換装置61は、補間手段62、色域判定手段6
3及び置換手段64を備えている。補間手段62は、変
換対象の色信号について補間を行うことにより、その色
信号の変換結果を出力する。色域判定手段63は、色信
号の変換結果が、色域内に属するのか、色域外に属する
のかを判別する。置換手段64は、色信号の変換結果が
色域外に属する場合、変換により得られた色域外の色信
号を、色域内の色信号で置き換える。
【0252】このことにより、変換により得られた色域
外の色信号がそのまま出力されることを防止することが
でき、その色信号について、プリンタでの取り扱いが不
能となることを防止することができる。
【0253】図30は、本発明の第2実施例に係わる色
変換装置の構成を示すブロック図である。図30におい
て、色変換テーブル71のL* * * 格子点は以下の
3種類あり、CMY値が以下のように登録されている。
【0254】1)色域内格子点(CMY値が全て、0〜
255の範囲内) 2)色域外格子点(CMY値のいずれかが、0〜255
の範囲外) 3)大幅色域外格子点(CMY値未設定点) 補間演算部73は、入力されたL* * * 値に対し、
* * * 格子点のデータを用いて色変換テーブル7
1を参照することにより、補間演算を行う。そして、色
変換処理部72は、この補間演算結果に対して、以下の
3種類のデータを出力する。
【0255】4)色域内(補間演算結果のCMY値が全
て、0〜255の範囲内) 5)色域外(補間演算結果のCMY値のいずれかが、0
〜255の範囲外) 6)大幅色域外(CMY値未設定点の近くで補間演算不
可(通常の画像ではほとんどない)) 色置換処理部74は、この3種類のデータに応じて、以
下のような処理を行う。
【0256】7)色域内:色置換処理部74で行う付加
的な処理はなく、補間演算部73で得られたCMY値が
そのまま出力される。 8)色域外:色域外のCMY値は、色置換部76に出力
され、ここで、色域境界(色域ぎりぎり)のCMY値に
変更される(色置換処理)。なお、この色置換処理で
は、基本的に、CMY色信号で輝度と色相を保存する処
理を行う。このため、補間演算部75は、色変換テーブ
ル71を参照することにより、変換対象のL* * *
値と同じ輝度の無彩色の値(L,0,0)に対応するC
MY値を求め、この値(L,0,0)に対する無彩色C
MY値を色置換部76に出力する。
【0257】9)大幅色域外:補間演算部73に入力さ
れたL* * * 値は、L* * * 値変更部77に入
力される。L* * * 値変更部77は、補間演算部7
3に入力されたL* * * 値の輝度と色相を保存しな
がらL* * * 値を変更し、補間演算部78に出力す
る。補間演算部78は、色変換テーブル71を参照しな
がら補間を行うことにより、L* * * 値変更部77
で変更されたL* ** 値に対応するCMY値を算出
する。この補間演算において、色域内または大幅色域外
を示すデータが出力された場合、L* * * 値変更部
77は、L* * * 値をさらに変更して、補間演算部
78に出力する。そして、補間演算結果が色域外となる
と、このCMY値を色置換部76に出力する。
【0258】なお、この大幅色域外の処理では、色域外
の値が求まるまで繰り返し演算を行う必要があるので、
多少処理時間がかかるが、正確に値を求める必要はない
(色域外はある程度の幅を持っている)ため、大雑把な
処理で行うことが可能である。このため、繰り返し演算
により色域ぎりぎりの色のCMY値を求める場合に比べ
て、演算処理を高速に行うことができる。
【0259】以下、補間演算処理について、数式を用い
ながらより具体的に説明する。入力されたL* * *
値を(Li,ai,bi)とする。また、色変換テーブ
ルには、格子点のL* * * 番号(L,a,b)に対
応するCMY値が登録されるので、実際の作成データ形
式はC[L][a][b],M[L][a][b],Y
[L][a][b]という3次元配列とする。以下、補
間演算処理を立方体補間で行うものとして説明する。
【0260】まず、補間で使う格子点(変換の対象とな
るL* * * 値を囲む8点)を、以下の式により選択
する。 L* =(int)(Li/g) ・・・(125) a* =(int)((ai+128.0)/g) ・・・(126) b* =(int)((bi+128.0)/g) ・・・(127) ただし、gは格子サイズ、(int)は小数点切り捨て
を表している。
【0261】次に、立方体の辺の長さwを1として、以
下の式により、L* * * 値の立方体内部での位置
(Lw,aw,bw)を算出する。 Lw=(Li/g−L) ・・・(128) aw=((ai+128.0)/g−a) ・・・(129) bw=((bi+128.0)/g−b) ・・・(130) 次に、立方体補間で用いる重み係数(分割して生成され
る直方体の体積(V(0,0,0)〜V(1,1,
1))を算出する。ここで、直方体の体積(V(0,
0,0)〜V(1,1,1)は、L* * * 値の立方
体内部での位置(Lw,aw,bw)から算出すること
ができる。
【0262】図31は、立方体内部の位置(Lw,a
w,bw)で分割された8個を直方体の例を示す図であ
る。図31から、直方体の体積(V(0,0,0)〜V
(1,1,1)は、以下の式で示すように、容易に算出
できる。
【0263】 V(0,0,0)=(1−Lw)・(1−aw)・(1−bw) ・・・(131) V(1,0,0)=Lw・(1−aw)・(1−bw) ・・・(132) V(0,1,0)=(1−Lw)・aw・(1−bw) ・・・(133) V(0,0,1)=(1−Lw)・(1−aw)・bw ・・・(134) V(0,1,1)=(1−Lw)・aw・bw ・・・(135) V(1,0,1)=Lw・(1−aw)・bw ・・・(136) V(1,1,0)=Lw・aw・(1−bw) ・・・(137) V(1,1,1)=Lw・aw・bw ・・・(138) 次に、立方体内部の位置(Lw,aw,bw)を囲む8
点の中に未設定点がないかどうかを確認し、未設定点が
あれば、大幅色域外として、以降の補間演算処理は行わ
ない。ここで、以下の条件を満たす場合は、未設定点が
あるものとする。
【0264】(a)L,a,b,L+1,a+1,b+
1が、色変換テーブルの存在範囲外(色変換テーブルの
3次元配列の確保範囲外) (b)Lw,aw,bwのいずれか負 (c)L* * * 番号が(L,a,b),(L+1,
a,b),(L,a+1,b),(L,a,b+1),
(L,a+1,b+1),(L+1,a,b+1),
(L+1,a+1,b),(L+1,a+1,b+1)
の中にデータが設定されていない格子点がある。
【0265】次に、L* * * 番号が(L,a,
b),(L+1,a,b),(L,a+1,b),
(L,a,b+1),(L,a+1,b+1),(L+
1,a,b+1),(L+1,a+1,b),(L+
1,a+1,b+1)の格子点のCMY値に、V(0,
0,0)〜V(1,1,1)の重みをつけた平均を算出
することにより、補間処理を実行する。
【0266】ここで、C[L][a][b],M[L]
[a][b],Y[L][a][b]はそれぞれ、格子
点(L,a,b)のCMY値を示すものとすると、補間
対象となるCMY値は、以下の式で算出できる。
【0267】 C=(C[L][a][b]・V(0,0,0) +C[L+1][a][b]・V(1,0,0) +C[L][a+1][b]・V(0,1,0) +C[L][a][b+1]・V(0,0,1) +C[L][a+1][b+1]・V(0,1,1) +C[L+1][a][b+1]・V(1,0,1) +C[L+1][a+1][b]・V(1,1,0) +C[L+1][a+1][b+1]・V(1,1,1)) ・・・(139) M=(M[L][a][b]・V(0,0,0) +M[L+1][a][b]・V(1,0,0) +M[L][a+1][b]・V(0,1,0) +M[L][a][b+1]・V(0,0,1) +M[L][a+1][b+1]・V(0,1,1) +M[L+1][a][b+1]・V(1,0,1) +M[L+1][a+1][b]・V(1,1,0) +M[L+1][a+1][b+1]・V(1,1,1)) ・・・(140) Y=(Y[L][a][b]・V(0,0,0) +Y[L+1][a][b]・V(1,0,0) +Y[L][a+1][b]・V(0,1,0) +Y[L][a][b+1]・V(0,0,1) +Y[L][a+1][b+1]・V(0,1,1) +Y[L+1][a][b+1]・V(1,0,1) +Y[L+1][a+1][b]・V(1,1,0) +Y[L+1][a+1][b+1]・V(1,1,1)) ・・・(141) 次に、(139)式〜(141)式で算出されたCMY
値を出力する。なお、CMY値のいずれかが0〜255
の範囲に入らなかった場合は、色域外とする。
【0268】次に、色置換処理について、数式を用いな
がらより具体的に説明する。まず、色置換処理を実行す
る前に、無彩色の輝度最大値Lmaxと輝度最小値Lm
in算出を予め実行しておく。
【0269】無彩色の輝度最大値Lmaxを算出するに
は、L* * * 値が(50,0,0)からL* を1ず
つ増やしながら、CMY値への色変換を行い、色変換結
果が色域外または大幅色域外となったL* 値より、1だ
け小さい値とする。
【0270】無彩色の輝度最大値Lmaxを算出するに
は、L* * * 値が(50,0,0)からL* 値を1
ずつ減らしながら、CMY値への色変換を行い、色変換
結果が色域外または大幅色域外となったL* 値より、1
だけ大きい値とする。
【0271】次に、補間演算結果が「大幅色域外」か
「色域外」かの判定を行う。以下、補間演算結果が「色
域外」と判定された場合について説明する。まず、補間
演算処理を利用することにより、同輝度無彩色(Li,
0,0)のCMY値(Cn,Mn,Yn)を算出する。
【0272】この補間演算演算では、Li値を(Lma
x−Lmargin)〜(Lmin+Lmargin)
の範囲にクリッピングする。すなわち、Li>Lmax
−Lmarginの時は、Li=Lmax−Lmarg
inとし、Li<Lmin+Lmarginの時は、L
i=Lmin+Lmarginとする。
【0273】ただし、Lmarginは、予め定められ
た定数である。ここで、Li値を(Lmax−Lmar
gin)〜(Lmin+Lmargin)の範囲にクリ
ッピングするのは、輝度最小値Lminや輝度最大値L
maxの付近では、a* *面で見ると、色域が極めて
狭い場合が多いからである。
【0274】以降の処理では、基本的には、同輝度無彩
色のCMY値と色域外のCMY値との間の色域ぎりぎり
のCMY値を求めるが、a* * 面での色域が狭い(無
彩色に近い色しかない)場合には、求めたCMY値が無
彩色に近い色に偏ってしまうようになる。そこで、同輝
度無彩色のLi値として、輝度最小値Lminや輝度最
大値Lmax付近に極端に近い値を用いないようにす
る。
【0275】次に、色再現範囲を超えたCMY成分の中
で、最も「遠く」に超えた成分を判定し、その超過レベ
ルDを算出する。図32は、色再現範囲を超えたCMY
成分の遠さのレベルを説明する図である。
【0276】図32において、CMY値が0未満の場
合、無彩色のCMY値とCMY値0との差分d1、及び
無彩色のCMY値と色域外のCMY値との差分d2を求
める。この時、遠さのレベルはd2/d1で評価され
る。
【0277】一方、CMY値が255を越える場合、無
彩色のCMY値とCMY値255との差分d3、及び無
彩色のCMY値と色域外のCMY値との差分d4を求め
る。この時、遠さのレベルはd4/d3で評価される。
【0278】具体的には、遠さのレベル(Cd,Md,
Yd)は、以下の式により算出される。 Cd=0,Md=0,Yd=0(初期化) if(C<0) Cd=(C−Cn)/(0−Cn) ・・・(142) if(C>255) Cd=(Cn−C)/(Cn−255) ・・・(143) if(M<0) Md=(M−Mn)/(0−Mn) ・・・(144) if(M>255) Md=(Mn−M)/(Mn−255) ・・・(145) if(Y<0) Yd=(Y−Yn)/(0−Yn) ・・・(146) if(Y>255) Yd=(Yn−Y)/(Yn−255) ・・・(147) この遠さのレベル(Md,Cd,Yd)の中で最大のも
のを、超過レベルDとする。
【0279】次に、色再現範囲ぎりぎりの色のCMY値
(Cb,Mb,Yb)を以下の式により算出する。 Cb=Cn−(Cn−C)/D ・・・(148) Mb=Mn−(Mn−M)/D ・・・(149) Yb=Yn−(Yn−Y)/D ・・・(150) 次に、補間演算結果が「大幅色域外」と判定された場合
について説明する。この場合、入力されたL* * *
値を等輝度等色相を満たしながら、「大幅色域外」から
「色域外」に移す。すなわち、入力されたL* * *
値の彩度を落とす処理を行う。
【0280】具体的には、まず、入力されたL* *
* 値(Li,ai,bi)の彩度crinit及びgd
ivの初期値を以下の式により設定する。 crinit=cr=sqrt(ai・ ai+bi・bi)(彩度設定) ・・・(151) gdiv=gdivinit(予め設定された初期値) ・・・(152) 次に、入力されたL* * * 値(Li,ai,bi)
の彩度crinitを以下の式により減少させ、減少さ
せた結果得られた彩度crが0より小さくなった場合、
例外処理を行う。
【0281】 cr=cr−g/gdiv ・・・(153) ただし、gはL* * * 空間の格子間隔である。次
に、彩度を減少させた結果得られたa* * 値(ane
w,bnew)を、以下の式により求める。
【0282】 anew=ai・(cr/crinit) ・・・(154) bnew=bi・(cr/crinit) ・・・(155) 次に、彩度を減少させた結果得られたL* * *
(Li,anew,bnew)が色域外かどうかを判断
し、このL* * * 値(Li,anew,bnew)
が色域外の場合、このL* * * 値(Li,ane
w,bnew)について色変換処理を実行する。一方、
このL* * * 値(Li,anew,bnew)が大
幅色域外の場合、(153)式により、さらに彩度を落
とす処理を行う。また、L* * * 値(Li,ane
w,bnew)が色域内の場合、以下の式により、彩度
を増加させる処理を行う。
【0283】 gdiv=gdiv+gdiv(gdivの最大値の推奨値は32) ・・・(156) cr=cr+g/gdiv ・・・(157) そして、彩度を増加させた結果得られたa* * 値(a
new,bnew)を(154)式及び(155)式に
より求め、L* * * 値(Li,anew,bne
w)が色域外に入るまで、彩度の変更を続ける。
【0284】次に、例外処理について説明する。この例
外処理では、入力されたL* * * 値の同輝度無彩色
のL* * *値を「大幅色域外」から「色域外」に移
す。すなわち、入力されたL* * *値の輝度を50
に近づける処理を行う。
【0285】具体的には、まず、入力されたL* *
* 値(Li,ai,bi)の同輝度無彩色のL* *
* 値(Li,anew,bnew)、gdivの初期値
及びLrefの初期値を以下の式により設定する。
【0286】 gdiv=dgivint (推奨値は2) ・・・(158) Lrefinit=Lref=abs(Li−50) ・・・(159) anew=bnew=0 ・・・(160) ここで、absは絶対値演算を示している。
【0287】次に、以下の式を用いて輝度を50に近づ
けることにより、新たなL* * * 値(Lnew,
0,0)を生成する。 Lref=Lref−g/gdiv ・・・(161) Lnew=50+(Li−50)・(Lref/Lrefinit) ・・・(162) ただし、gはL* * * 空間の格子間隔である。
【0288】次に、新たに得られたL* * * 値(L
new,0,0)が色域外かどうかを判断し、このL*
* * 値(Lnew,0,0)が色域外の場合、この
** * 値(Lnew,0,0)について色変換処
理を実行する。一方、このL * * * 値(Lnew,
0,0)が大幅色域外の場合、(162)式により、輝
度をさらに50に近づける処理を行う。また、L* *
* 値(Lnew,0,0)が色域内の場合、以下の式
により、輝度を50から遠ざける処理を行う。
【0289】 gdiv=gdiv+gdiv(gdivの最大値の推奨値は32) ・・・(163) Lref=Lref+g/gdiv ・・・(164) Lnew=50+(Li−50)・(Lref/Lrefinit) ・・・(165) そして、輝度を50から遠ざけた結果得られたL* 値L
newを(162)式により求め、L* * * 値(L
new,0,0)が色域外に入るまで、輝度の変更を続
ける。
【0290】図33は、本発明の一実施例に係わる色変
換処理を示すフローチャートである。図33において、
変換対象の色信号について、色変換テーブルに登録され
ている色信号を用いて補間を行うことにより、異なる色
空間上の色信号に変換する(ステップS91)。
【0291】次に、変換結果が、色再現装置の色域内に
属しているかどうかを判断し(ステップS92)、変換
結果が、色再現装置の色域内に属していない場合、その
色再現装置の色域内の色信号に置き換えて出力する(ス
テップS93)。
【0292】図34は、本発明の一実施例に係わる補間
処理を示すフローチャートである。
【0293】図34において、まず、変換対象のL*
* * 値が入力されると(ステップS101)、補間で
使う格子点(変換対象となるL* * * 値を囲む8
点)のL* * * 番号を設定する(ステップS10
2)。
【0294】次に、変換対象となるL* * * 値につ
いて、補間で使う格子点を頂点とする立方体内部での位
置を算出し(ステップS103)、その算出された点で
その立方体を分割した時の直方体の体積を求めることに
より、補間で使う重み係数を算出する(ステップS10
4)。
【0295】次に、補間で使うL* * * 格子点に対
応するCMY値が登録されているかどうかを、色変換テ
ーブルを参照することにより確認し(ステップS10
5)、補間で使う8個のL* * * 格子点の中に、C
MY値が登録されていないL** * 格子点が1つで
も存在している場合、大幅色域外と判定する(ステップ
S106)。
【0296】一方、補間で使う8個のL* * * 格子
点の全てについて、色変換テーブルにCMY値が登録さ
れている場合、ステップS104で算出した重み係数を
これらのCMY値に乗算することにより、補間演算を行
う(ステップS107)。
【0297】次に、補間演算の結果として得られたCM
Y値がCMY空間のどの範囲に属しているかを判断する
(ステップS108)。そして、補間演算の結果として
得られたCMY値が全て、0〜255の範囲内にあるな
らば、色域内と判断し、そのCMY値を出力する(ステ
ップS109)。
【0298】一方、補間演算の結果として得られたCM
Y値のいずれかが、0〜255の範囲外にあるならば、
色域外と判断し、そのCMY値を色域内のCMY値に置
換する(ステップS110)。
【0299】図35は、本発明の一実施例に係わる色置
換処理を示すフローチャートである。図35において、
まず、補間演算結果が入力されると(ステップS12
1)、この補間演算結果が、色域外か大幅色域外かを判
断する(ステップS122)。
【0300】そして、色域外と判断された場合、色域外
のCMY値と同輝度無彩色CMY値(Cn,Mn,Y
n)を算出し(ステップS123)、(142)式〜
(147)式を用いることにより、色域外のCMY値が
色域境界からどの程度離れているかを示す超過レベルを
算出する(ステップS124)。
【0301】次に、色域外のCMY値を同輝度無彩色C
MY値(Cn,Mn,Yn)の方向に、超過レベル分だ
け移動させることにより、、色域境界(色域ぎりぎり)
のCMY値(Cb,Mb,Yb)を算出する(ステップ
S125)。そして、このCMY値(Cb,Mb,Y
b)をマッピング結果として出力する(ステップS12
6)。
【0302】一方、ステップS122において、色域外
と判断された場合、入力されたL** * 値の彩度及
び彩度の変更幅を設定してから(ステップS127)、
入力されたL* * * 値の彩度を減少させる(ステッ
プS128)。そして、彩度を減少させた結果、彩度が
0より小さくなった場合(ステップS129)、例外処
理を行う(ステップS130)。
【0303】一方、彩度を減少させた結果、彩度が0以
上の場合、a* * 値を変更する(ステップS13
1)。そして、a* * 値を変更した結果得られたL*
* *値について、そのL* * * 値を含む立方体
の頂点のCMY値が全て色変換テーブルに登録されてい
るかどうかを調べることにより、変更後のL* * *
値が色域外かどうかを判断する(ステップS132)。
この結果、変更後のL* * * 値が色域外にある場
合、ステップS123に進み、色域外のCMY値を色域
内のCMY値で置換する。
【0304】一方、変更後のL* * * 値が色域外に
ない場合、変更後のL* * * 値が大幅色域外にある
かどうかを判断し(ステップS133)、変更後のL*
** 値が大幅色域外にある場合、ステップS128
に戻って、L* * * 値の彩度をさらに減少させる。
【0305】一方、変更後のL* * * 値が色域内に
ある場合、ステップS127で設定された彩度の変更幅
を縮小してから(ステップS134)、L* * *
の彩度を増加させ(ステップS135)、a* * 値を
変更する(ステップS136)。そして、a* * 値を
変更した結果得られたL* * * 値について、そのL
* * * 値を含む立方体の頂点のCMY値が全て色変
換テーブルに登録されているかどうかを調べることによ
り、変更後のL* * * 値が色域外かどうかを判断す
る(ステップS137)。この結果、変更後のL* *
* 値が色域外にある場合、ステップS123に進み、
色域外のCMY値を色域内のCMY値で置換する。
【0306】一方、変更後のL* * * 値が色域外に
ない場合、変更後のL* * * 値が大幅色域外にある
かどうかを判断し(ステップS138)、変更後のL*
** 値が大幅色域外にある場合、ステップS128
に戻って、L* * * 値の彩度を減少させ、変更後の
* * * 値が色域内にある場合、ステップS134
に戻って、L* * * 値の彩度変更幅をさらに縮小さ
せる。
【0307】図36は、本発明の一実施例に係わる例外
処理を示すフローチャートである。図36において、入
力されたL* * * 値のa* * 値を0にすることに
より、入力されたL* * * 値の同輝度無彩色のL*
* * 値を設定する(ステップS141)。
【0308】次に、L* * * 値の輝度の変更幅を設
定し(ステップS142)、輝度を50に近づけること
により(ステップS143)、L* * * 値を変更す
る。次に、変更後のL* * * 値が色域外かどうかを
判断し(ステップS144)、変更後のL* * *
が色域外の場合、図35のフローチャートのステップS
139に進む(ステップS150)。
【0309】一方、変更後のL* * * 値が色域外で
ない場合、変更後のL* * * 値が大幅色域外にある
かどうかを判断し(ステップS145)、変更後のL*
** 値が大幅色域外にある場合、ステップS143
に戻って、変更後のL* ** 値の輝度をさらに50
に近づける。
【0310】一方、変更後のL* * * 値が色域内に
ある場合、ステップS142で設定された輝度の変更幅
を縮小してから(ステップS146)、変更後のL*
* * 値の輝度を50から遠ざける(ステップS14
7)。そして、輝度を50から遠ざけた結果得られたL
* * * 値について、そのL* * * 値を含む立方
体の頂点のCMY値が全て色変換テーブルに登録されて
いるかどうかを調べることにより、変更後のL* *
* 値が色域外かどうかを判断する(ステップS14
8)。この結果、変更後のL* * * 値が色域外にあ
る場合、ステップS150に進み、図35のフローチャ
ートのステップS139以降の処理を行う。
【0311】一方、変更後のL* * * 値が色域外に
ない場合、変更後のL* * * 値が大幅色域外にある
かどうかを判断し(ステップS149)、変更後のL*
** 値が大幅色域外にある場合、ステップS143
に戻って、L* * * 値の輝度をさらに50に近づ
け、変更後のL* * * 値が色域内にある場合、ステ
ップS146に戻って、L* * * 値の輝度変更幅を
さらに縮小させる。
【0312】このように、色域外の色信号を色域内の色
信号で置換することにより、色変換を行う際に、機器の
色再現範囲外の値が出力されないようにすることが可能
となるとともに、置換する色信号の計算も高速に行うこ
とができる。
【0313】なお、図30の実施例では、色変換装置に
ついて説明したが、補間演算部73による補間演算を行
い、その演算結果(CMY値)を出力することにより、
入力されたL* * * 値が機器の色域内か色域外かを
判定する色域判定装置に適用することができる。
【0314】特に、L* * * 値が機器の色域内か色
域外かを判定する目的で補間演算を行うならば、色域境
界を示す識別子、色域内部を示す識別子、色域外部を示
す識別子を色変換テーブルに付加するようにしてもよ
い。
【0315】具体的には、あるL* * * 格子点
(L,a,b)及び、その周囲の(L+1,a,b),
(L,a+1,b),(L,a,b+1),(L,a+
1,b+1),(L+1,a,b+1),(L+1,a
+1,b),(L+1,a+1,b+1)のL* *
* 格子点全てが、機器の色域内のCMY値に対応する時
は、そのL* * * 格子点に色域内を示す識別子を付
加する。
【0316】また、あるL* * * 格子点および、そ
の周囲のL* * * 格子点全てが、機器の色域外のC
MY値(または未設定)に対応する時は、そのL* *
*格子点に色域外を示す識別子を付加する。
【0317】また、あるL* * * 格子点および、そ
の周囲のL* * * 格子点の一部が、機器の色域外の
CMY値(または未設定)に対応する時は、色域境界と
いう識別子を設定する。
【0318】このような識別子を色変換テーブルに登録
しておくことにより、変換対象のL * * * 値が入力
された時に、そのL* * * 値についての補間演算に
先立って、変換対象のL* * * 値のほとんどについ
て、色域内か色域外かを高速に判定することができる。
そして、識別子が色域境界を示すL* * * 値に対し
てだけ、補間演算を実際に行うことにより、変換対象の
* * * 値の全てについて、色域内か色域外かを判
定することができる。
【0319】特に、色変換テーブルを色域内外の判定だ
けに用いるならば、色域内、色域外の識別子が付加され
たL* * * 格子点に対しては、CMY値を設定する
必要をなくすことが可能となる。
【0320】また、識別子としては、ある格子点(L,
a,b)のCMY値だけをもとに、色域内または色域外
を示す識別子を付加するようにしてもよい。図37は、
* * * 値が色域内かどうかを示す識別子を付加し
た時の色変換テーブルの内容例を示す図である。
【0321】図37において、プリンタの色再現可能な
CMY値が0〜255の範囲内であるとすると、L*
* * 値が(0,0,0)、(48,0,−96)、
(48,0,−80)のL* * * 格子点に対して
は、色域外を示す識別子が付加され、L* * * 値が
(16,0,0)、(32,0,0)、(48,0,−
64)、(48,0,−48)、(48,0,−32)
のL* * * 格子点に対しては、色域内を示す識別子
が付加されている。
【0322】そして、変換対象のL* * * 値が入力
された時に、そのL* * * 値についての補間演算に
先立って、以下のL* * * 格子点の識別子を参照す
る。 (L,a,b),(L+1,a,b),(L,a+1,
b),(L,a,b+1),(L,a+1,b+1),
(L+1,a,b+1),(L+1,a+1,b),
(L+1,a+1,b+1) そして、これらのL* * * 格子点に付加された識別
子が全て色域内を示すときは、変換対象のL* * *
値は色域内に属すると判定し、これらのL* * *
子点に付加された識別子が全て色域外を示すときは、変
換対象のL* * * 値は色域外に属すると判定し、こ
れらのL* * * 格子点に付加された識別子に色域内
を示す識別子と色域外を示す識別子とがある場合には、
補間演算を実際に行うことにより、変換対象のL* *
* 値が色域内に属するか色域外に属するかを判定す
る。
【0323】なお、このような色域判定では、識別子が
ない色変換テーブルを用いる場合については、予め、以
下のL* * * 格子点のCMY値を調べる。 (L,a,b),(L+1,a,b),(L,a+1,
b),(L,a,b+1),(L,a+1,b+1),
(L+1,a,b+1),(L+1,a+1,b),
(L+1,a+1,b+1) そして、これらのL* * * 格子点のCMY値が全
て、0〜255の値の範囲にある時は、変換対象のL*
* * 値は色域内に属すると判定し、これらのL*
* * 格子点のCMY値が全て、0未満または255を
越える時は、変換対象のL* * * 値は色域外に属す
ると判定し、これらのL* * * 格子点のCMY値の
一部が、0未満または255を越える時は、補間演算を
実際に行うことにより、変換対象のL* * * 値が色
域内に属するか色域外に属するかを判定する。
【0324】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は、上述した実施例に限定されることなく、
本発明の技術的思想の範囲内で他の様々の変更が可能で
ある。例えば、上述した実施例では、L* * * 信号
をCMY信号に変換する場合について説明したが、この
場合以外にも、RBG信号やXYZ信号に適用すること
も可能である。また、CMYK(シアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラック)信号に適合することもできる。
【0325】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色信号の対応関係を色再現可能な範囲を超えて色変換テ
ーブルに登録することにより、色変換テーブルに登録さ
れていない色信号の対応関係を補間により求める際に、
色再現可能な範囲を超える色信号の対応関係が用いられ
る場合においても、補間時の精度が損なわれることを防
止することが可能となる。
【0326】また、本発明の一態様によれば、機器に依
存しない独立色空間と機器に依存する機器依存色空間と
の対応関係を、その機器の色再現可能な範囲を超えて色
変換テーブルに登録することにより、色再現性の異なる
機器の間で色信号の送受信を行う場合においても、各機
器の間での色再現性を一致させることが可能となる。
【0327】また、本発明の一態様によれば、機器に依
存しない独立色空間での色信号の値の分布を規則的にす
ることにより、変換テーブルに登録されていない色信号
の対応関係を補間処理で求める際に、補間処理で使用す
る色信号の選択や補間演算を容易に行うことが可能とな
り、色変換を高速に行うことが可能となる。
【0328】また、本発明の一態様によれば、色再現可
能な範囲から所定値以上離れた色信号の識別子を色変換
テーブルに登録することにより、色再現可能な範囲外の
色信号を実測値をもとに外挿などの方法で生成した際
に、外挿の距離が大きくなると誤差の影響が大きくなる
ことから、色域を大きく外れる色信号について、精度の
良くない場合のあることを容易に識別することが可能と
なる。
【0329】また、本発明の一態様によれば、色信号が
色再現可能な範囲内か範囲外かを識別する識別子を色変
換テーブルに登録することにより、色信号の色域を判定
する際に、色変換テーブルを参照するだけで、色信号の
色域を判定することが可能となり、色信号の色域判定を
高速に行うことが可能となる。
【0330】また、本発明の一態様によれば、色信号が
色再現境界付近かどうかを識別する識別子を色変換テー
ブルに登録することにより、色信号の色域を判定する際
に、実際に色変換を行う必要があるかどうかを容易に判
別することが可能となり、色信号の色域判定を効率よく
行うことが可能となる。
【0331】また、本発明の一態様によれば、色再現不
可能な色信号に基づいて、色信号の補間を行うことによ
り、デバイスの色再現範囲に影響されることなく、色信
号の補間を行うことが可能となり、色信号を補間する際
の精度が損なわれること防止することができる。
【0332】また、本発明の一態様によれば、補間結果
が色再現可能な範囲にない場合、補間結果を色再現可能
な色信号で置換することにより、デバイスが取り扱うこ
とのできない色信号が、そのデバイスに出力され、その
デバイスでその色信号の処理ができなくなることを防止
することができる。
【0333】また、本発明の一態様によれば、色再現範
囲外となった色信号を、その色信号と同輝度無彩色の色
信号との間の色信号のうち、色再現範囲の境界の色信号
と置換することにより、直線の補間演算などの簡単な方
法で置換演算を行うことが可能となる。
【0334】また、本発明の一態様によれば、色再現可
能な色信号を外挿することにより、実測不可能な色につ
いての色信号を算出することが可能となり、デバイスの
色再現範囲外の色信号を生成することが可能となる。
【0335】また、本発明の一態様によれば、作成する
色信号に隣接する色域内の色信号を用いて外挿すること
により、精度の良い色信号を色域外に作成することが可
能となるとなるとともに、色域外に作成する色信号は、
色域内の2つの点の色信号を用いた簡単な演算で算出す
ることが可能なことから、色域外の色信号を高速に算出
することが可能となる。
【0336】また、本発明の一態様によれば、外挿する
際に使用する2つの点の間の距離に基づいて、外挿する
位置を変更することにより、色域外に設定される色信号
の分布状態を制御することが可能となり、色域外の色信
号の設定を効率的に行うことが可能となる。
【0337】また、本発明の一態様によれば、色域内の
色信号を線形に外挿することにより、色域外の色信号を
容易に作成することが可能となる。また、本発明の一態
様によれば、外挿で使用する2つの点の色の違いがほと
んどないために、外挿で作成された点の誤差が大きくな
ると判断される場合は、外挿で使用する点を色の違いが
より大きな点に変更することにより、色域外の色信号を
精度良く作成することが可能となる。
【0338】また、本発明の一態様によれば、色域内お
よび生成した色域外の色信号の対応関係から、新たな色
信号の対応関係を生成することにより、色変換テーブル
に登録する色信号を増やしたり、都合の良い色信号に置
き換えたり、生成した色域外のさらに外側の色信号の対
応関係を生成したり、色域内および生成した色域外の色
信号の分布を変更したりすることが可能となる。
【0339】また、本発明の一態様によれば、機器に依
存しない色空間の格子点を外挿して、デバイスの色再現
範囲外の色信号の対応関係を生成することにより、機器
に依存しない色空間の外挿点を均一の間隔で生成するこ
とが可能となり、デバイスの色再現範囲を越えて効率よ
く色変換を行うことが可能な色変換テーブルを高速に生
成することが可能となる。
【0340】また、本発明の一態様によれば、デバイス
の色再現範囲外の色信号の対応関係を求めてから、機器
に依存しない色空間の色信号が格子点に分布するように
補間処理を行うことにより、デバイスの色再現範囲を越
えて効率よく色変換を行うことが可能な色変換テーブル
を精度良く生成することが可能となる。
【0341】また、本発明の一態様によれば、規則的に
分布している第2の色空間上で色信号の対応関係を補間
により増やし、この中から第1の色空間上の格子点に近
いものを見つけ出すことにより、第1の色空間上で不規
則に分布している色信号と第2の色空間上の色信号との
対応関係から、第1の色空間上の格子点に分布している
色信号と第2の色空間上の色信号との対応関係を近似的
に求めることが可能となるとともに、補間点を増やすこ
とにより、第1の色空間上の格子点に分布している色信
号と第2の色空間上の色信号との対応関係の精度を向上
させることが可能となる。
【0342】また、本発明の一態様によれば、規則的に
分布している第2の色空間上で算出した重み係数を、不
規則に分布している第1の色空間上の色信号を求める際
に用いることにより、第1の色空間上での重み係数の算
出が困難な場合においても、第1の色空間上の色信号を
補間演算処理で効率よく求めることが可能となる。
【0343】また、本発明の一態様によれば、デバイス
の色再現範囲を超えて色信号の対応関係が登録されてい
る色変換テーブルを参照することにより、第1の色信号
を第4の色信号に変換する際に、第1の色信号が色変換
テーブルに登録されていないため、第1の色信号の近傍
の第2の色信号を色変換テーブルから選択して色変換を
行う場合においても、第2の色信号についての対応関係
がデバイスの色再現範囲に制約されることをなくすこと
が可能となることから、第1の色信号から第4の色信号
への変換を精度良く行うことが可能となる。
【0344】また、本発明の一態様によれば、色変換テ
ーブルに登録されていない第1の色信号が入力された時
に、色変換テーブルに登録されている第2の色信号の色
域を、デバイスの色再現範囲の境界が規則的で、デバイ
スの色再現範囲を求めることが容易な第3の色信号の色
空間上で評価し、この第2の色信号の色域を第1の色信
号の色域と判定することにより、第1の色信号が属する
色空間では、デバイスの色再現範囲の境界が不規則なた
め、デバイスの色再現範囲を求めることが困難である場
合においても、色変換テーブルに登録されていない第1
の色信号の色域判定を効率よく行うことが可能となる。
【0345】また、本発明の一態様によれば、色変換テ
ーブルに登録されていない第1の色信号が入力された時
に、色変換テーブルに登録されている第2の色信号に基
づいて第1の色信号を補間し、この補間の結果得られた
第4の色信号について、デバイスの色再現範囲の境界が
規則的で、デバイスの色再現範囲を求めることが容易な
色空間上で色域判定を行うことにより、この第1の色信
号が属する色空間では、デバイスの色再現範囲の境界が
不規則なため、デバイスの色再現範囲を求めることが困
難である場合においても、色変換テーブルに登録されて
いない第1の色信号の色域判定を効率よく行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる色変換テーブルの構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係わるL* * * 信号と
CMY信号との対応関係を2次元的な色空間上で示す図
である。
【図3】本発明の一実施例に係わる色変換テーブルに登
録されている数値例を示す表である。
【図4】本発明の一実施例に係わる色信号生成装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる色信号生成方法を示
すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例に係わる色信号生成装置のシ
ステム構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1実施例に係わる色信号生成方法を
色空間上で示した図である。
【図8】(a)は立方体補間を示す図、(b)は三角柱
補間を示す図、(c)は四面体補間を示す図である。
【図9】本発明の一実施例に係わるCMY信号とL*
* * 信号との分割点での対応関係を2次元的な色空間
上で示す図である。
【図10】本発明の一実施例に係わる色変換テーブル生
成装置の構成を示す図である。
【図11】本発明の一実施例に係わるデータ選択処理を
示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施例に係わる補間演算処理及び
データ登録処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施例に係わる外挿点選択処理を
* * * 空間上で2次元的に示す図である。
【図14】本発明の一実施例に係わる外挿点生成方法を
色空間上で2次元的に示す図である。
【図15】本発明の一実施例に係わる3次元空間上での
隣接点を示す図である。
【図16】本発明の第1実施例に係わる色域外の色信号
生成方法を示すフローチャートである。
【図17】図16の処理により生成した色変換テーブル
の内容を示す表である。
【図18】本発明の第2実施例に係わる色信号生成方法
を色空間上で示した図である。
【図19】本発明の第2実施例に係わる色信号生成方法
での外挿方向を示す図である。
【図20】本発明の第2実施例に係わる色信号生成方法
で使用する隣接点の算出方法を示す図である。
【図21】本発明の第2実施例に係わる色信号生成方法
での外挿距離算出方法を示す図である。
【図22】本発明の第2実施例に係わる色信号生成方法
を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第2実施例に係わる色域外での色信
号生成方法を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第2実施例に係わるL* * *
子点に対応する色信号生成方法を示すフローチャートで
ある。
【図25】本発明の一実施例に係わる色変換テーブル未
設定点を色空間上で示す図である。
【図26】本発明の一実施例に係わる色域外の色信号の
補間方法を2次元的な色空間上で示す図である。
【図27】本発明の一実施例に係わる大幅色域外の色信
号の補間方法を2次元的な色空間上で示す図である。
【図28】本発明の一実施例に係わる大幅色域外の色信
号の例外処理を2次元的な色空間上で説明する図であ
る。
【図29】本発明の第1実施例に係わる色変換装置の構
成を示すブロック図である。
【図30】本発明の第2実施例に係わる色変換装置の構
成を示すブロック図である。
【図31】本発明の一実施例に係わる立方体補間で使用
する重み係数の算出方法を説明する図である。
【図32】本発明の一実施例に係わる色域外のCMY信
号の超過レベルを説明する図である。
【図33】本発明の一実施例に係わる色変換方法を示す
フローチャートである。
【図34】本発明の一実施例に係わる色域判定方法を示
すフローチャートである。
【図35】本発明の一実施例に係わる色置換処理を示す
フローチャートである。
【図36】本発明の一実施例に係わる例外処理を示すフ
ローチャートである。
【図37】本発明の一実施例に係わる色域判定用の識別
子を登録した色変換テーブルの内容を示す図である。
【図38】従来のL* * * 信号とCMY信号との対
応関係を2次元的な色空間上で示す図である。
【図39】従来の色変換テーブルの内容を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、43、52、71 色変換テーブル 2 第1の色変換結果 3 第2の色変換結果 11 色信号生成装置 12 色信号選択手段 13 色信号外挿手段 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 入出力インターフェイス 25 ディスプレイ 26、41 プリンタ 27 メモリ 28 スキャナ 29 通信インターフェイス 30 通信ネットワーク 31 ドライバ 32 ハードディスク 33 ICメモリカード 34 磁気テープ 35 フロッピーディスク 36 光ディスク 37 バス 42 測色機 44、54 CMY番号 45、53 L* * * 番号 46 CMY値算出部 47 補間部 48 近接度検出部 49 近接度算出部 50 比較選択部 51 登録部 55 近接度 61 色変換装置 62 補間手段 63 色域判定手段 64 置換手段 72 色変換処理部 73、75、78 補間演算部 74 色置換処理部 76 色置換部 77 L* * * 値変更部

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色空間の色信号と第2の色空間の
    色信号との対応関係が、色再現可能な範囲を超えて記述
    されたデータ構造を備えることを特徴とする色変換テー
    ブル。
  2. 【請求項2】 前記第1の色空間は機器に依存しない独
    立色空間であり、前記第2の色空間は機器に依存する機
    器依存色空間であることを特徴とする請求項1に記載の
    色変換テーブル。
  3. 【請求項3】 前記第1の色空間の色信号の値の分布は
    規則的であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の色変換テーブル。
  4. 【請求項4】 色再現可能な範囲から所定値以上離れた
    色信号を第1の色空間において示す第1の識別子をさら
    に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    に記載の色変換テーブル。
  5. 【請求項5】 色信号が色再現可能な範囲内か範囲外か
    を第1の色空間において示す第2の識別子をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の色変換テーブル。
  6. 【請求項6】 色信号が色再現境界付近かどうかを第1
    の色空間において示す第3の識別子をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の色変
    換テーブル。
  7. 【請求項7】 前記色再現不可能な第2の色空間の色信
    号に基づいて、色信号の補間を行う色変換手段と補間手
    段を備えることを特徴とする色変換装置。
  8. 【請求項8】 前記補間結果が色再現可能な範囲にある
    かどうかを判別する色再現判別手段と、 前記補間結果が色再現可能な範囲にない場合、前記補間
    結果を色再現可能な第2の色空間の色信号で置換する置
    換手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載
    の色変換装置。
  9. 【請求項9】 第1の色空間の所定の範囲内で色再現を
    行う色再現手段と、第2の色空間の色信号を前記第1の
    色空間の前記所定の範囲外の色信号に変換する色変換手
    段と、 前記第1の色空間の色信号への変換結果に基づいて、色
    信号の補間を行う補間手段とを備えることを特徴とする
    色変換装置。
  10. 【請求項10】 前記補間結果が前記所定の範囲内にな
    い場合、前記補間結果を前記所定の範囲内の色信号で置
    換する置換手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    9に記載の色変換装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の色空間は、CMY空間、C
    MYK空間またはRGB空間であり、 前記第2の色空間は、L* * * 空間またはXYZ空
    間であることを特徴とする請求項10に記載の色変換装
    置。
  12. 【請求項12】 第1の色空間の色信号を入力する入力
    手段と、 前記入力された色信号を囲む格子点を前記第1の色空間
    上で選択する選択手段と、 前記第1の色空間上の格子点の色信号と第2の色空間上
    の色信号との対応関係が、デバイスの色再現範囲を超え
    て登録されている色変換テーブルと、 前記色変換テーブルを参照することにより、前記選択さ
    れた格子点に対応する前記第2の色空間上の色信号を検
    出する検出手段と、 前記入力された色信号の前記第1の色空間上での位置に
    基づいて、重み係数を算出する重み算出手段と、 前記色変換テーブルから検出された第2の色空間上の色
    信号と前記重み係数とに基づいて、前記入力手段から入
    力された第1の色空間の色信号に対応する第2の色空間
    の色信号を算出する第1の色信号算出手段とを備えるこ
    とを特徴とする色変換装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の色信号算出手段で算出され
    た色信号が、前記デバイスの色再現範囲内かどうかを判
    別する第1の色域判別手段と、 前記第1の色域判別手段が、前記デバイスの色再現範囲
    を超えていると判別した場合、前記第1の色信号算出手
    段で算出された色信号を、前記デバイスの色再現範囲内
    の色信号で置換する第1の色置換手段とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の色変換装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の色置換手段は、 前記第1の色信号算出手段で算出された色信号と同輝度
    無彩色の色信号を算出する第2の色信号算出手段と、 前記第1の色信号算出手段で算出された色信号が、前記
    デバイスの色再現範囲からどの程度離れているかを示す
    超過レベルを算出する超過レベル算出手段と、 前記第1の色信号算出手段で算出された色信号を、前記
    同輝度無彩色の色信号の方向に、前記超過レベル分だけ
    移動させる色信号移動手段とを備えることを特徴とする
    請求項13に記載の色変換装置。
  15. 【請求項15】 前記同輝度無彩色の色信号の輝度が第
    1のレベルを越える場合、前記同輝度無彩色の色信号の
    輝度を前記第1のレベル以下の値に変更する第1の輝度
    変更手段と、 前記同輝度無彩色の色信号の輝度が第2のレベルに満た
    ない場合、前記同輝度無彩色の色信号の輝度を前記第2
    のレベル以上の値に変更する第2の輝度変更手段とを備
    えることを特徴とする請求項14に記載の色変換装置。
  16. 【請求項16】 前記選択手段により選択された格子点
    に対応する前記第2の色空間上の色信号が、前記色変換
    テーブルに登録されているかどうかを判別する第2の色
    域判別手段と、 前記第2の色空間上の色信号が前記色変換テーブルに登
    録されていない場合、前記入力手段により入力された第
    1の色空間の色信号を、前記デバイスの色再現範囲の内
    側方向に移動させる第2の色置換手段とを備えることを
    特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載の色
    変換装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の色置換手段は、 前記第2の色空間上の色信号が前記色変換テーブルに登
    録されていない場合、前記入力手段により入力された第
    1の色空間の色信号の彩度を減少させる彩度減少手段を
    備えることを特徴とする請求項16に記載の色変換装
    置。
  18. 【請求項18】 前記第2の色置換手段は、 前記入力手段により入力された第1の色空間の色信号の
    彩度を0にした時に、前記色変換テーブルに登録されて
    いる前記第2の色空間上の色信号を検出できない場合、
    前記入力手段により入力された第1の色空間の色信号の
    輝度を内側方向にに変更する第3の輝度変更手段を備え
    ることを特徴とする請求項17に記載の色変換装置。
  19. 【請求項19】 色再現可能な色信号に基づいて、色再
    現不可能な色信号を生成する色信号生成手段を備えるこ
    とを特徴とする色信号生成装置。
  20. 【請求項20】 前記色信号生成手段は、 色再現可能な色信号を選択する色信号選択手段と、 選択された色信号を外挿する色信号外挿手段とを備える
    ことを特徴とする請求項19に記載の色信号生成装置。
  21. 【請求項21】 第1の色空間の色信号と第2の色空間
    の色信号との第1の対応関係を、デバイスの色再現範囲
    内で求めるステップと、 前記第1の対応関係に基づいて、前記第1の色空間の色
    信号と前記第2の色空間の色信号との第2の対応関係
    を、デバイスの色再現範囲外で求めるステップと、 前記第1の対応関係及び前記第2の対応関係を色変換テ
    ーブルに登録するステップとを備えることを特徴とする
    色変換テーブルの作成方法。
  22. 【請求項22】 前記第1の色空間上で、前記デバイス
    の色再現範囲の境界の外側に隣接する第1の点を選択す
    るステップと、 前記第1の色空間上で、前記第1の点の内側に隣接する
    第2の点を選択するステップと、 前記第1の色空間上で、前記第2の点から1つだけ内側
    の第3の点を選択するステップと、 前記第1の対応関係に基づいて、前記第2の点に対応す
    る前記第2の色空間上の第4の点を求めるステップと、 前記第1の対応関係に基づいて、前記第3の点に対応す
    る前記第2の色空間上の第5の点とを求めるステップ
    と、 前記第2の色空間上で、前記第4の点を中心に前記第5
    の点と点対称な第6の点の色信号を求めるステップと、 前記第1の点の色信号に対応させて、前記第6の点の色
    信号を色変換テーブルに登録するステップとを備えるこ
    とを特徴とする請求項21に記載の色変換テーブルの作
    成方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の色空間上で、前記第4の点
    と前記第5の点との距離を算出するステップと、 前記第2の色空間上で、前記第4の点と前記第5の点と
    の距離に基づいて、前記第2の色空間上の第7の点を生
    成するステップと、 前記第2の色空間上で、前記第4の点と前記第5の点と
    の距離に対する前記第4の点と前記第7の点との距離の
    倍数を算出するステップと、 前記第1の色空間上で、前記第2の点から前記倍数だけ
    外側の第8の点を算出するステップと、 前記第1の色空間上の第8の点の色信号に対応させて、
    前記第2の色空間上の第7の点の色信号を色変換テーブ
    ルに登録するステップとを備えることを特徴とする請求
    項22に記載の色変換テーブルの作成方法。
  24. 【請求項24】 前記第2の色空間上の第7の点は、前
    記第4の点が前記第5の点に向かう方向に生成されるこ
    とを特徴とする請求項23に記載の色変換テーブルの作
    成方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の色空間上の前記第4の点と
    前記第5の点との距離を評価するステップと、 前記第2の色空間上の前記第4の点が、前記第5の点に
    向かう方向を評価するステップとの2つの評価ステップ
    の両方またはいずれか一方と、 前記距離及び方向の両方またはいずれかが所定の条件を
    満たすかどうかを判定するステップと、 前記距離及び方向の両方またはいずれかが前記所定の条
    件を満たさない場合、前記第1の色空間上の前記第3の
    点からさらに1つだけ内側の第9の点を選択するステッ
    プとを備えることを特徴とする請求項24に記載の色変
    換テーブルの作成方法。
  26. 【請求項26】 第1の色空間の色信号と第2の色空間
    の色信号との第1の対応関係を、デバイスの色再現範囲
    内で求めるステップと、 前記第1の対応関係に基づいて、前記第1の色空間の色
    信号と前記第2の色空間の色信号との第2の対応関係
    を、デバイスの色再現範囲外で求めるステップと、 前記第1の対応関係及び前記第2の対応関係に基づい
    て、前記第1の色空間の色信号と前記第2の色空間の色
    信号との第3の対応関係を求めるステップと、 前記第3の対応関係を色変換テーブルに登録するステッ
    プとをさらに備えることを特徴とする色変換テーブルの
    作成方法。
  27. 【請求項27】 第1の色空間で不規則に分布している
    色信号と第2の色空間の格子点に分布している色信号と
    の第1の対応関係を、デバイスの色再現範囲内で求める
    ステップと、 前記第1の対応関係を補間することにより、前記第1の
    色空間の格子点に分布している色信号と前記第2の色空
    間上で不規則に分布している色信号との第2の対応関係
    を、デバイスの色再現範囲内で求めるステップと、 前記第2の対応関係を外挿することにより、前記第1の
    色空間の格子点に分布している色信号と前記第2の色空
    間上で不規則に分布している色信号との第3の対応関係
    を、デバイスの色再現範囲外で求めるステップと、 前記第2の対応関係及び前記第3の対応関係を色変換テ
    ーブルに登録するステップとを備えることを特徴とする
    色変換テーブルの作成方法。
  28. 【請求項28】 第1の色空間で不規則に分布している
    色信号と第2の色空間の格子点に分布している色信号と
    の第1の対応関係を、デバイスの色再現範囲内で求める
    ステップと、 前記第1の対応関係を外挿することにより、第1の色空
    間で不規則に分布している色信号と第2の色空間の格子
    点に分布している色信号との第2の対応関係を、デバイ
    スの色再現範囲外で求めるステップと、 前記第1の対応関係及び前記第2の対応関係を補間する
    ことにより、前記第1の色空間の格子点に分布している
    色信号と前記第2の色空間上で不規則に分布している色
    信号との第3の対応関係を、デバイスの色再現範囲内及
    びデバイスの色再現範囲外で求めるステップと、 前記第3の対応関係を色変換テーブルに登録するステッ
    プとを備えることを特徴とする色変換テーブルの作成方
    法。
  29. 【請求項29】 前記第2の色空間の格子点で囲まれる
    単位立方体を、複数の立方体に分割するステップと、 分割された立方体の頂点の前記第2の色空間上の色信号
    を、前記頂点の位置に基づいて算出するステップと、 分割された立方体の頂点に対応する前記第1の色空間上
    の色信号を、補間演算処理により算出するステップと、 前記補間演算処理により算出された色信号の値を、前記
    第1の色空間上の格子点の値と比較するステップと、 前記補間演算処理により算出された色信号の値が、前記
    第1の色空間上の格子点の値から所定の範囲内にある場
    合、前記第1の色空間上の格子点の色信号に対応するも
    のとして、分割された立方体の頂点の前記第2の色空間
    上の色信号を選択するステップとを備えることを特徴と
    する請求項27または28に記載の色変換テーブルの作
    成方法。
  30. 【請求項30】 前記補間演算処理は、 分割された立方体の頂点で前記単位立方体を分割した時
    にできる直方体の体積を算出するステップと、 前記色変換テーブルを参照することにより、分割された
    立方体の頂点を囲む格子点に対する前記第1の色空間上
    の色信号を検出するステップと、 検出された第1の色空間上の色信号と、前記直方体の体
    積とを乗算することにより、分割された立方体の頂点に
    対応する第1の色空間上の色信号を算出するステップと
    を備えることを特徴とする請求項29に記載の色変換テ
    ーブルの作成方法。
  31. 【請求項31】 第1の色信号を入力するステップと、 前記第1の色信号の近傍の第2の色信号を選択するステ
    ップと、 デバイスの色再現範囲を超えて色信号の対応関係が登録
    されている色変換テーブルを参照するステップと、 前記第2の色信号と第3の色信号との対応関係を検出す
    るステップと、 前記第2の色信号と第3の色信号との対応関係に基づい
    て、前記第1の色信号を第4の色信号に変換するステッ
    プとを備えることを特徴とする色変換方法。
  32. 【請求項32】 前記第4の色信号が前記デバイスの色
    再現範囲内かどうかを判別するステップと、 前記第4の色信号が前記デバイスの色再現範囲を超えて
    いる場合、前記第4の色信号を前記デバイスの色再現範
    囲内の第5の色信号で置換するステップとをさらに備え
    ることを特徴とする請求項31に記載の色変換方法。
  33. 【請求項33】 前記第3の色信号が前記色変換テーブ
    ルに登録されているかどうかを判別するステップと、 前記第3の色信号が前記色変換テーブルに登録されてい
    ない場合、前記第1の色信号を前記デバイスの色再現範
    囲の内側方向に移動させるステップとをさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項31または32に記載の色変換方
    法。
  34. 【請求項34】 第1の色信号を入力するステップと、 前記第1の色信号の近傍の第2の色信号を選択するステ
    ップと、 デバイスの色再現範囲を超えて色信号の対応関係が登録
    されている色変換テーブルを参照するステップと、 前記第2の色信号と第3の色信号との対応関係を検出す
    るステップと、 前記第3の色信号が前記デバイスの色再現範囲内かどう
    かを判別するステップと、 前記第3の色信号の判別結果に基づいて、前記第1の色
    信号が前記デバイスの色再現範囲内かどうかを判別する
    ステップとを備えることを特徴とする色域判定方法。
  35. 【請求項35】 第1の色信号を入力するステップと、 前記第1の色信号の近傍の第2の色信号を選択するステ
    ップと、 前記第2の色信号を、デバイスの色再現範囲外の値を含
    む第3の色信号に変換するステップと、 前記第3の色信号に基づいて、前記第1の色信号を第4
    の色信号に変換するステップと、 前記第4の色信号が前記デバイスの色再現範囲内かどう
    かを判別するステップと、 前記第4の色信号の判別結果に基づいて、前記第1の色
    信号が前記デバイスの色再現範囲内かどうかを判別する
    ステップとを備えることを特徴とする色域判定方法。
  36. 【請求項36】 前記第3の色信号が、デバイスの色再
    現範囲内に属するかどうかを判別するステップと、 前記第3の色信号が、デバイスの色再現範囲内の値だけ
    を含む場合、前記第1の色信号はデバイスの色再現範囲
    内にあると判定するステップと、 前記第3の色信号が、デバイスの色再現範囲外の値だけ
    を含む場合、前記第1の色信号はデバイスの色再現範囲
    外にあると判定するステップとをさらに備えることを特
    徴とする請求項35に記載の色域判定方法。
  37. 【請求項37】 第1の色空間の色信号を、色再現不可
    能な第2の色空間の色信号に変換する機能と、 前記色再現不可能な第2の色空間の色信号に基づいて、
    色信号の補間を行う機能と、 前記補間結果が色再現可能な範囲にあるかどうかを判別
    する機能と、 前記補間結果が色再現可能な範囲にない場合、前記補間
    結果を色再現可能な第2の色空間の色信号で置換する機
    能とをコンピュータに実現させるプログラムを格納した
    コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  38. 【請求項38】 第1の色空間の色信号と第2の色空間
    の色信号との第1の対応関係を、デバイスの色再現範囲
    内で求める機能と、 前記第1の対応関係に基づいて、前記第1の色空間の色
    信号と前記第2の色空間の色信号との第2の対応関係
    を、デバイスの色再現範囲外で求める機能と、 前記第1の対応関係及び前記第2の対応関係を色変換テ
    ーブルに登録する機能とをコンピュータに実現させるプ
    ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  39. 【請求項39】 第1の色信号を入力する機能と、 前記第1の色信号の近傍の第2の色信号を選択する機能
    と、 前記第2の色信号を、デバイスの色再現範囲外の値を含
    む第3の色信号に変換する機能と、 前記第3の色信号に基づいて、前記第1の色信号を第4
    の色信号に変換する機能と、 前記第4の色信号が、前記デバイスの色再現範囲内かど
    うかを判別する機能と、 前記第4の色信号の判別結果に基づいて、前記第1の色
    信号が前記デバイスの色再現範囲内かどうかを判別する
    機能とをコンピュータに実現させるプログラムを格納し
    たコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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