JPH1155118A - プログラマブル発振器の制御データ書き込み装置および書き込み方法 - Google Patents

プログラマブル発振器の制御データ書き込み装置および書き込み方法

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JPH1155118A
JPH1155118A JP9212220A JP21222097A JPH1155118A JP H1155118 A JPH1155118 A JP H1155118A JP 9212220 A JP9212220 A JP 9212220A JP 21222097 A JP21222097 A JP 21222097A JP H1155118 A JPH1155118 A JP H1155118A
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oscillator
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俊彦 加納
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 源振周波数の調整ができるプログラマブル発
振器に適した制御データを設定できるプログラマブル発
振器の制御データ書き込み装置および方法を提供する。 【解決手段】 源振周波数に適した基準周波数に対しプ
ログラマブルデバイダの分周値を設定できる分周値設定
部32と、振動子の源振周波数に対し基準発振器から基
準周波数が得られるように可変容量装置の容量値を設定
できる容量値設定部33とを設け、設定されたこれらの
データを書き込んだ後、データ取得部35によって検査
を行う。データの設定から検査までの一連の処理をRO
Mライター20で実現可能とすることにより、フレキシ
ブルな設定のできる発振器を用いてユーザが要望する高
精度で安定した周波数の信号が得られる発振器を迅速に
低価格で供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブル発
振器へ制御データを書き込むためのプログラマブル発振
器用制御データ書き込み装置および方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】水晶振動子などの圧電振動子から得られ
る発振信号をPLL回路を用いて分周および逓倍して情
報処理装置や通信装置などに必要とされる所望の周波数
の信号を出力する発振器が知られている。さらに、プロ
グラマブルデバイダを用いて複数の周波数の中から1つ
を選択し、その周波数の信号を出力するように設定でき
るプログラマブルな発振器(プログラマブル発振器)が
知られており、プログラマブルデバイダの設定値(分周
数)をメモリーに記憶できるようになっている。例え
ば、特開昭60−191521では、基準発振器の出力
信号を分周するための分周データと、PLL回路の電圧
制御発振器の出力周波数を分周して出力信号の周波数を
逓倍するためのデータとを、外部メモリーリーダと分周
比データ入力用磁気カードとで入力し所望周波数を得る
発振器が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプログラマブル
発振器は、複数の出力周波数の中から適当な周波数の信
号を選択できるようになっているが、予め共振周波数
(源振周波数)が調整された圧電振動子を用いており、
その共振周波数の発振信号を予め設定された値で分周お
よび逓倍して所望の出力周波数の信号が得られるように
なっている。従って、このような従来のプログラマブル
発振器に設定値などを書き込む書き込み装置は、パッケ
ージ内の圧電振動子の共振周波数に対して所望の出力周
波数を得るための制御データを単に書き込む機能を備え
ていればよかった。
【0004】これに対し、図1に示すように、振動子1
と共に、発振器の合成容量を変えて振動子1の共振周波
数を微小調整可能な容量アレイあるいは可変容量ダイオ
ード(バリキャップ)などの可変容量装置2を備えた基
準発振器3を内蔵し、可変容量装置2の制御データを書
換え可能なプログラマブル発振器5が開発されている。
このプログラマブル発振器5は、基準発振器3から出力
された発振周波数fcの発振信号をN分周可能なプログ
ラマブルデバイダ(リファレンスデバイダ:RD)6
と、M分周可能なプログラマブルデバイダ(フィードバ
ックデバイダ:FD)7によってRD6から供給された
信号の周波数をM逓倍するPLL回路9と、さらにPL
L回路9から出力された信号の周波数をX分周可能なプ
ログラマブルデバイダ(アウトプットデバイダ:OD)
8とを備えており、これらのプログラマブルデバイダ
6、7および8、およびPLL回路9を備えた周波数制
御装置10によって出力周波数foに調整された出力信
号がバッファ11を通って出力端子foutから得られ
るようになっている。さらに、プログラマブル発振器
(以降においては発振器)5は、可変容量装置2の設定
値(第2の制御データ)および周波数制御装置10の設
定値(第1の制御データ)などを記憶可能なROM12
と、このROM12へのデータの書き込みを制御可能な
制御装置13を備えており、書き込みモードなどの制御
が制御端子OEからできるようになっている。
【0005】従来のプログラマブル発振器では、源振の
周波数(共振周波数)と分周比(周波数制御装置にプリ
セットされる設定値)とにより出力周波数は一義的に定
まってしまう。従って、高精度の出力周波数を得るため
には、製造が難しいために歩留まりが低く高価な高精度
振動子を必要とし、発振器のコストダウンはできなかっ
た。高精度振動子の源振周波数の調整は、それ自体の容
量を手作業で機械的に調整するので、浮遊容量の影響を
受け易く作業に熟練を要し、調整後も再々調整が必要な
場合も多くあるため非常に高価である。
【0006】これに対し、上記の個々の発振器で振動子
から供給される発振周波数を調整できる可変容量装置2
を備えた発振器5は、個々の振動子の共振周波数が予め
高精度で調整されていなくても可変容量装置2を用いて
調整することが可能である。さらに、共振周波数の信号
を周波数制御装置10を用いて調整して所望の出力周波
数を得るという設定ができるので、発振器5から得たい
出力周波数に適した周波数に基準発振器3の周波数fc
を合わせ込むといった処理も可能である。また、個々の
発振器の基準発振器3の発振周波数を必ずしも一様に設
定する必要はなく、可変容量装置2および周波数制御装
置10を用いて最終的に所望の出力周波数の出力信号が
得られるようにすることが可能である。
【0007】そこで、本発明においては、このようなフ
レキシブルな設定が可能なプログラマブル発振器に適し
た制御データを設定できるプログラマブル発振器の制御
データ書き込み装置および方法を提供することを目的と
している。また、フレキシブルな設定を行った後の発振
器の検査機能を備えており、個々の振動子の共振周波数
に対応したフィードバック機能を備えた制御データの書
き込み装置および方法を実現することにより、歩留まり
向上、納期短縮し、作業員への負荷の軽減等の様々なメ
リットが得られるプログラマブル発振器の制御データ書
き込み装置および方法を提供することも目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のプロ
グラマブル発振器制御データ書き込み装置は、圧電振動
子の共振周波数を微小調整した発振周波数の発振信号を
出力可能な可変容量装置と、その発振信号を分周および
逓倍して出力周波数の出力信号が得られる周波数制御装
置と、可変容量装置および周波数制御装置の制御データ
を記憶可能なメモリーとを有するプログラマブル発振器
の制御データ書き込み装置であって、次のような装置あ
るいは機能部を有することを特徴としている。
【0009】A1.プログラマブル発振器の端子と接続
可能な接続装置。
【0010】A2.プログラマブル発振器の出力目標と
なる出力周波数を少なくとも含む特性データを設定可能
な特性設定部。
【0011】A3.基準の発振周波数に対して目標とな
る出力周波数が得られるように周波数制御装置を制御す
る第1の制御データを導出可能な第1の制御データ設定
部。
【0012】A4.圧電振動子の共振周波数に対し基準
の発振周波数が得られるように可変容量装置を制御する
第2の制御データを導出可能な第2の制御データ設定
部。
【0013】A5.第1および第2の制御データをプロ
グラマブル発振器のメモリーに書き込み可能なデータ書
き込み部。
【0014】A6.プログラマブル発振器の発振周波数
を少なくとも含めたデータを取得可能なデータ取得部。
【0015】また、本発明のプログラマブル発振器の制
御データ書き込み方法は、圧電振動子の共振周波数を微
小調整した発振周波数の発振信号を出力可能な可変容量
装置と、その発振信号を分周および逓倍して出力周波数
の出力信号が得られる周波数制御装置と、可変容量装置
および周波数制御装置の制御データを記憶可能なメモリ
ーとを有するプログラマブル発振器の制御データ書き込
み方法であって、次の工程を有することを特徴としてい
る。
【0016】B1.プログラマブル発振器の可変容量装
置が未調整のときの少なくとも発振周波数を含めた初期
データを取得する初期データ取得工程。
【0017】B2.プログラマブル発振器の出力目標と
なる出力周波数を少なくとも含む特性データを設定する
特性設定工程。
【0018】B3.基準の発振周波数に対して目標とな
る出力周波数が得られるように周波数制御装置を制御す
る第1の制御データを導出する第1の制御データ設定工
程。
【0019】B4.圧電振動子の共振周波数に対し基準
の発振周波数が得られるように可変容量装置を制御する
第2の制御データを導出する第2の制御データ設定工
程。
【0020】B5.第1および第2の制御データをプロ
グラマブル発振器のメモリーに書き込むデータ書き込み
工程。
【0021】従来のデータ書き込み装置は、プログラマ
ブルデバイダの制御情報等の単なる書き込み装置に過ぎ
なかったのに対し、本発明の書き込み装置および方法に
おいては、データ取得部によって、制御情報を書き込む
前に、源振となる可変容量装置が未調整のときの少なく
とも発振周波数を含めた初期データを取得することが可
能である。そして、第2の制御データ設定部および設定
工程により、未調整段階の発振周波数をチェックし所定
の基準となる発振周波数へ自動補正するフィードバック
機能を設けることができる。
【0022】さらに、データ取得部でプログラマブル発
振器の出力周波数を測定できるようにすることにより、
データ書き込み工程に続いて、プログラマブル発振器の
出力周波数を含めた検査データを取得する検査データ取
得工程を設けることができる。従来は、書き込み装置と
検査装置とは別々であり、書き込み工程と検査工程とが
別に行われ非効率で工程が複雑であったのに対し、本発
明の書き込み装置および方法では一連の処理として書き
込みおよび検査を実行できる。
【0023】さらに、データ取得部でプログラマブル発
振器の消費電力を測定可能にすることにより、検査工程
では消費電力も確認可能となり、また、初期データ取得
工程では、プログラマブル発振器の接続状態を判断する
ことができる。
【0024】書き込み装置に検査機能を持たせることに
より、書き込みと同時に検査を実行可能な装置を納入現
場に近い流通拠点に設置することができる。従って、従
来は容量の自動調整ができず、プログラマブル発振器を
評価・検査する機能がなかったために、確実に品質や信
頼性をユーザに対して保証する発振器の制御情報はメー
カで書き込むしかなかったが、納入現場により近い箇所
で制御情報の書き込みおよび検査ができる。このため、
注文を受けてから非常に短期間で発振器をユーザに納入
することができる。また、書き込まれた制御情報を販売
店等の流通経路で書き込み、その検査結果を1つの装置
内で纏めて処理できるので、納入品のデータの収集が容
易となり、全世界から管理情報をオンラインで収集する
ことも可能となる。
【0025】データ取得部で初期データ取得工程におい
てプログラマブル発振器のメモリーに予め記憶された識
別データを取得し、特性設定部を用いた特性設定工程に
おいてその識別データに基づき入力された特性データの
可否を判断することが可能である。
【0026】また、第2の制御データ設定部を用いた第
2の制御データ設定工程では、所定の基準となる周波数
に発振周波数を調整する他に、プログラマブル発振器の
可変容量装置が未調整のときの発振周波数によって基準
となる発振周波数を選択することも可能であり、周波数
のばらつきの大きな振動子を用いた発振器に対しても所
望の出力周波数が得られる第1および第2の制御データ
を書き込むことができる。
【0027】適当な基準となる発振周波数が選択された
場合は、第1の制御データ設定部において、目標とする
出力周波数に対し、基準となる発振周波数に基づき最も
近い出力周波数が得られるように第1の制御データを導
出することができる。
【0028】また、発振周波数と第2の制御データとの
関係を示す参照関数を記憶しておけば、第2の制御デー
タ設定部において、プログラマブル発振器の可変容量装
置が未調整のときの少なくとも発振周波数と参照関数に
基づき、源振に対し、基準となる発振周波数が得られる
第2の制御データを導出することができる。
【0029】さらに、第2の制御データ設定部におい
て、第1の制御データ設定部で設定された第1の制御デ
ータにより周波数制御装置が動作したときに、目標とす
る出力周波数が得られる第2の基準となる発振周波数を
求め、この第2の基準となる発振周波数が得られるよう
に第2の制御データを導出することが可能である。この
第2の基準となる発振周波数が得られるようにすること
により、第1の制御データにさらに適合した第2の制御
データが得られる。従って、精度の高い出力周波数の出
力信号が出力されるように発振器をセットすることがで
きる。
【0030】このように、本願発明のプログラマブル発
振器用制御データ書き込み装置は、源振周波数を所定の
基準となる発振周波数(基準周波数)に合わせ込むフィ
ードバック機能を備えており、プログラマブル発振器が
未調整(ブランク)状態での源振周波数(発振周波数)
が個々に異なっても、所望の出力周波数を有するプログ
ラマブル発振器を得ることができる。従って、プログラ
マブル発振器へ制御データを書き込むだけでなく、プロ
グラマブル発振器の源振周波数を所定の基準周波数へ自
動調整することが可能で、さらに検査機能や通信機能等
をも有するプログラマブル発振器用制御データ書き込み
装置を提供することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図2に、本発明の実施例に係る発
振器の制御データ書き込み装置(ROMライター)20
の概略構成を示してある。本例のROMライター20
は、発振器5の各端子を接続してデータの取得および書
き込みが可能なホルダー22を備えた専用の発振器接続
ユニット21と、発振器5で実現したい特性を入力し、
それに合わせて発振器5に書き込む制御データを演算す
るアプリケーションプログラムが動作するパーソナルコ
ンピュータ(パソコン)23とを備えている。パソコン
23は、キーボード、タッチパネル、バーコードリーダ
ー等の入力部25と、CRTやLCDなどの表示部24
と、CPUなどの制御および演算手段やハードディスク
などの記憶手段などを内蔵した制御部26とを備えてお
り、デスクトップ型のパソコンやノートパソコンなどで
実現することができる。
【0032】図3に、ROMライター20の機能的な構
成をブロック図を用いて示してある。接続ユニット21
は、発振器5の電力用の端子VddおよびGNDに対し
動作用の電力を供給する電力系統27と、発振器5の制
御用の端子OEと出力端子foutを介してROM12
に対しデータの読み書きを行うデータ制御ブロック28
と、出力用の端子foutを介して未調整状態の発振周
波数および調整後の出力周波数を測定可能な周波数測定
ブロック29とを備えており、コントローラ30および
ケーブル40を介してパソコン23と繋がっている。電
力系統27は、発振器5に供給される電力をデジタル的
に制御できるようになっており、このため、D/A変換
器27aと電流増幅器27bを備えている。また、電流
測定器27cが電力系統27に設けられており、この測
定結果が後述するパソコン23のデータ取得部35で判
断され、発振器5の消費電力を測定できる。これと共
に、所定の極性の電圧が印加されているにも係わらず消
費電力が測定できないといった状態を判別し、発振器5
とホルダー22の接続状態も判断できるようになってい
る。また、電力系統27によって発振器5のOE端子の
電圧も制御できるようになっており、発振器5のROM
12に対するデータの書き込みおよび読み込みの制御が
できるようになっている。また、データ制御ブロック
は、発振器5への書き込み波形の監視機能を備えてお
り、ROM12のデータが消失したり、ROM12自体
が破壊されないように波形が所定の電圧および時間の範
囲に入るようにしている。
【0033】一方、パソコン23では、発振器5で得た
い出力周波数、精度ランク、型式、検査特性項目及び機
能(ST、OE、STZ)の特性情報を設定する特性設
定部31と、発振器5の周波数制御装置10の各プログ
ラムデバイダRD、FDおよびODにセットする分周値
(第1の制御データ)を導出する分周値設定部32と、
発振器5の容量アレイなどの可変容量装置2の設定値
(第2の制御データ)を設定する容量値設定部33と、
設定されたデータを発振器5のROM12に書き込むデ
ータ書込部34と、上述した接続ユニット21をコント
ローラ39を介して制御しROM12に予め記憶された
識別情報などのデータを取得し、また、発振周波数およ
び出力周波数を取得するデータ取得部35の各機能を備
えたアプリケーションソフトウェアが稼働するようにな
っている。特性設定部31は、パソコンの入出力インタ
フェースを介してユーザが特性情報に関するデータを自
由に設定できるようになっている。また、特性設定部3
1で設定された内容、データ書込部34で書き込まれる
制御データなどはハードディスクなどのパソコンの記憶
部37で記憶および管理され、その情報は通信機能38
を介してメーカの情報処理装置などに送られ集中管理で
きるようになっている。
【0034】図4に本例のROMライター20の処理の
概要をフローチャートを用いて示してある。本例のRO
Mライター20においては、まず、ステップST1で発
振器5の可変容量装置2が未調整のときの発振周波数f
cおよび可変容量装置2の初期値Ciを含めた初期デー
タを取得する。この初期データを取得するステップST
1では、電力系統27を用いて誤差しのチェックも行わ
れるようになっている。従って、早い段階で誤差し等の
ヒューマンエラーをチェックする機能を有するので、プ
ログラマブル発振器5の方向性を間違えてセットして
も、警告され、書き込みがされない。このため、プログ
ラマブル発振器5やROMライター20を破損すること
はなく、書き込み作業が容易となり、その効率は向上す
る。また、初期データを取得する工程で、既に制御情報
が書き込まれた発振器であるか否かも判明するので、そ
のような発振器への上書きを防止するも可能である。
【0035】次に、ステップST2で、発振器5の出力
目標となる出力周波数foを少なくとも含む特性データ
を設定する。そして、ステップST3で、発振周波数f
cあるいは出力周波数foに基づき基準となる発振周波
数(基準周波数)frを設定し、この基準周波数frに
対して目標となる出力周波数foが得られるように周波
数制御装置10を制御する第1の制御データ(プログラ
マブルデバイダ6、7および8の分周値N、Mおよび
X)を導出する。さらに、ステップST4で、振動子1
の共振周波数に対し基準周波数frが得られるように可
変容量装置2を制御する第2の制御データ(C調整値)
Coを導出する。次に、ステップST5で第1および第
2の制御データ、さらに、ST、OEあるいはSTZな
どの機能情報を含めたデータを発振器5のROM12に
書き込む。その後、ステップST6で、再びデータ取得
部35を用いてROM12に書き込んだデータを確認し
たり、発振器5の出力周波数および消費電力を含めた測
定を行って発振器の検査を行い、一連の処理を終了す
る。
【0036】図5に、ステップST2の特性設定工程の
一例を示してある。まず、ステップST11でデータを
書き込む発振器5の製品名を選択する。次に、ステップ
ST12でデータ書き込み処理を行う対象となっている
発振器5のパッケージを選択する。パッケージを選択す
ることにより、発振器5に収納されている振動子の情報
などの制御データを決定する上で必要な諸データを予め
設定することができる。これらの発振器およびそのパッ
ケージなどの個々の発振器5の識別情報は、各々の発振
器5のROM12に製造段階で設定しておき、ステップ
ST1の初期データと共に取得し、自動的にアプリケー
ションソフト上に設定するようにすることも可能であ
る。
【0037】次に、ステップST13で所望の出力周波
数foを入力し、さらに、ステップST14で機能選択
を行う。ステップST14では、基準発振器3とPLL
回路9を作動させたまま出力端子foutをハイインピ
ーダンスにすることができるOE機能、基準発振器3お
よびPLL回路9を停止して出力端子foutを低レベ
ルにできるST機能、出力端子foutを低レベルにす
る代わりにハイインピーダンスにできるSTZ機能など
の機能選択が可能であり、その情報も合わせて発振器5
のROM12に格納して個々の発振器5のバッファ11
による制御を設定することができる。また、上記の機能
を開始する命令を受けたときに、発振周期が完了した後
に機能させる同期停止あるいは命令と同時に機能させる
非同期停止などの設定もできる。
【0038】続いてステップST15では、発振器5の
電圧やデューティを選択でき、出力波形デューティをC
OMS用あるいはTTL用などに設定できる。また、高
精度か低消費電力かを選択し、PLL出力を高くするか
低くするかの選択も可能である。さらに、出力信号を出
力するバッファ数を多くするか少なくするかを選択して
高駆動能力か低消費電力かの選択も可能である。バッフ
ァ数を多くすると、駆動能力は高まるが、消費電力や放
射ノイズが増大する。また、動作電圧とその発振器の型
式による周波数制限と所望出力周波数とを比較し、上限
を超えていれば警告することも可能である。
【0039】また、ステップST16では所望の出力周
波数foに対する許容レベル(精度ランク)を設定する
ことができる。さらに、ステップST17では用途およ
びメーカ名、シリアル番号などの管理情報も設定するこ
とができ、これらの管理情報も発振器5のROM12に
書き込んで発振器5の交換やメンテナンス時の情報とし
て利用できるようにしている。また、管理情報を書き込
むことができるので、プログラマブル発振器の信頼性や
品質を保証することが容易である。
【0040】そして、ステップST18で設定された周
波数範囲のチェックなどを行いステップST19で入力
された特性データが書き込み対象の発振器5と適合して
いれば特性入力の処理を終了する。一方、適合していな
い場合は、ステップST11に戻ってデータを入れなお
すことができる。本例のROMライター20において
は、周波数範囲のチェックなどの特性データのチェック
を行うときに、予めROM12から読み取られた個々の
発振器5の識別情報を参照することが可能であり、識別
情報(ID)を読み取って、各々の発振器5の条件に対
し入力された特性値をチェックすることができ、ヒュー
マン・エラーの余地をなくすことができる。また、ソフ
トの自動立ち上げやパッケージタイプ等の手入力項目を
減らすことができる。
【0041】図6に、ステップST3で周波数制御装置
10の設定値(分周値)N、MおよびXを設定する一例
を示してある。この工程では、まず、ステップST21
で周波数制御装置10の入力となる発振信号の基準周波
数frを設定する。図8(a)に示すように、収納して
いる振動子1が周波数のばらつきの少ない特性を備えた
パッケージの場合は、可変容量装置2によって周波数を
可変できる範囲内の特定の周波数を基準周波数frとし
て設定することができる。一方、図8(b)に示すよう
に、収納している振動子1が周波数のばらつきの大きな
特性を備えたパッケージの場合は、ステップST1の初
期データ取得工程で取得した未調整状態の発振周波数f
cの値によって、その発振周波数fcを含んだ周波数可
変範囲内の基準周波数frを設定することができる。ま
た、基準周波数frは、各パッケージ毎に予め設定して
おいても良いし、また、周波数可変範囲内であれば、ス
テップST2の特性設定工程で入力された出力周波数f
oに調整し易い発振周波数を基準周波数に設定すること
も可能である。
【0042】基準周波数frが設定されると、出力周波
数foが得られる設定値N、MおよびXを導出する。図
6に示したアルゴリズムでは、まず、ステップST22
でOD8の設定値Xを1に固定し、ステップST24で
出力周波数foが得られる範囲の設定値Nの最大および
最小を計算する。そして、ステップST25で設定値N
の最小値を設定して、ステップST27で出力周波数f
oに最も近い周波数が得られる設定値Mを求める。求め
られた設定値Mに対して、ステップST28でPLL回
路9の最大発振周波数の範囲に入るか否かが確認され
る。また、ステップST29で、演算で求められた周波
数と目標とする出力周波数foとの差Δfnが、それ以
前の演算に用いられた設定値の組み合わせで求められた
差の最小値Δfpより小さいか否かが確認される。これ
らの条件が満足されると、そのときの各設定値N、Mお
よびX、さらに、ΔfがステップST30で記憶され、
ステップST31で設定値Nとして次の値が設定され
る。
【0043】このような処理がステップST26で設定
値Nが最大値に達するまで繰り返され、さらに、ステッ
プST32で設定値Xを1づつ増加させながらステップ
ST23で設定値Xが最大値7に達するまで繰り返され
る。このようにして、目的とする出力周波数foとの差
Δfが最も小さな出力周波数foaが得られる設定値
N、MおよびXが求められると、ステップST33で差
Δfが特性設定工程で設定された精度ランク内に入るか
否かが確認される。精度ランク内に収まらない場合は、
ステップST34でエラー表示を行って処理を中止す
る。一方、精度ランク内に収まる場合は、発振器5に設
定される設定値N、MおよびXが導出されたこととな
る。さらに、本例では、ステップST35で選択された
設定値N、MおよびXに基づき発振器5の消費電流値な
どのステップST6の検査工程で参照されるデータを予
め求める。また、この段階で同時に、選択された設定値
N、MおよびXで出力周波数foが得られる基準周波数
fraを逆に計算することも可能である。
【0044】図7に、ステップST4で可変容量装置2
に設定する第2の制御データを求める処理の一例を示し
てある。まず、ステップST41でデータ取得部35で
未調整状態の発振周波数fcを再度測定し、ステップS
T42で可変容量装置2の周波数可変範囲で上記で設定
された基準周波数frあるいはfraに調整可能である
か否かを確認する。調整不可能な場合は、再度上流の工
程を行う必要があるので、ステップST50でエラー表
示を行って処理を中止する。一方、発振周波数fcが調
整範囲内にある場合は、ステップST43で可変容量装
置2を用いた周波数調整(トリミング)が必要であるか
否かを判断する。発振周波数fcが基準周波数frまた
はfraに近くトリミングの必要がない場合は処理を終
了する。トリミングが必要な場合は、ステップST44
で予め設定された基準周波数fr、または、上記のステ
ップST35で設定値N、MおよびXに基づき再計算さ
れた第2の基準周波数fraを選択する。第2の基準周
波数fraを選択することにより、目標とする出力周波
数foにより近く、精度の高い周波数の出力信号を得る
ことができる。
【0045】次に、ステップST45において、発振器
5のステップST41あるいはステップST1の初期デ
ータとして取得された未調整段階の合成容量Ciおよび
発振周波数fcを代表的なfc−C特性カーブを当ては
めることにより、基準周波数frに対応する設定値Co
を算出する。以下では、基準周波数frに調整する例を
説明するが、第2の基準周波数fraを選択した場合で
も同様の過程で可変容量装置2の制御データである設定
値Coを求めることができる。本例のROMライター2
0は、パッケージ毎に代表的なfc−C特性カーブがハ
ードディスク37などの記憶装置に記憶されている。こ
のため、図9(a)に示すように、特性カーブ52を参
照して、測定された発振周波数fcに対し基準周波数f
rを得るための容量値Cを求めることができる。例え
ば、特性カーブ52を測定点(fc、Ci)にフィッテ
ィングして、そのフィッティングした後の特性カーブ5
2から基準周波数frの容量値Coを求めることができ
る。
【0046】次に、ステップST46で求められた容量
値Coを接続ユニット21によって発振器5に仮設定
し、その時の発振周波数fc’を接続ユニット21の周
波数測定ブロック29およびデータ取得部35を介して
測定する。ステップST47で、発振周波数fc’が基
準周波数frに対し所定の範囲内に収まれば容量値Co
を可変容量装置2の設定データとして採用して処理を終
了する。
【0047】一方、範囲内に収まらない場合は、ステッ
プST48でリトライする回数が設定されており、その
範囲内であれば上記の処理を繰り返す。リトライする場
合は、上述した処理を繰り返しても良く、あるいは、複
数の計測点が得られるので、図9(b)に示すように、
それぞれの計測点に対し適当な範囲で特性カーブ52を
フィッティングし、目的とする基準周波数frが得られ
る容量値Coを求めるようにすることも可能である。複
数の測定点に特性カーブを当てはめて容量値Coを設定
することにより、処理に時間がかかるが精度を高くする
ことができる。また、このような処理を行っても所望の
基準周波数が得られない場合は、振動子1の特性が特性
カーブからずれている可能性が高く、振動子の発振波形
の異状等をチェックすることができる。
【0048】発振周波数fcを基準周波数frに対し所
定の範囲内に収める他の方法を図10を用いて説明す
る。ステップST45において、発振器5のステップS
T41あるいはステップST1の初期データとして取得
された発振周波数fcを代表的なfc−C特性カーブに
当てはめることにより、発振周波数fcと基準周波数f
rとの差△fに対応する追加補正容量△Cを求めること
ができる。
【0049】次に、ステップST46で、求められた追
加補正容量△Cを接続ユニット21によって発振器5に
仮設定し、そのときの発振周波数fc’を接続ユニット
21の周波数測定ブロック29およびデータ取得部35
を介して測定する。ステップST47で、発振周波数f
c’が基準周波数に対し所定の範囲内に収まれば追加補
正容量△Cを可変容量装置2の設定データとして採用し
て処理を終了する。
【0050】一方、範囲内に収まらない場合は、ステッ
プST48で設定されたリトライ回数の範囲で上記を繰
り返す。
【0051】このように、算出した容量値Cを仮設定し
発振周波数fcを再度測定し、発振周波数fcが基準周
波数frに対する許容値から外れている場合には、所定
の許容値に収まるまで容量値Cを更に調整し発振周波数
fcをトリミングするフィードバック機能を設けること
により、発振器5の基準発振器3から得られる発振信号
の周波数を精度良く設定することができ、最終的な出力
信号の周波数を目標とする出力周波数foに近い高精度
の出力信号が得られる発振器5を提供することができ
る。
【0052】また、振動子1の周波数のばらつきが大き
く、基準周波数が事前に一義的に定まらないパッケージ
に対しては、可変容量装置2で周波数調整が可能な範囲
と同等かそれ以下の間隔で、基準周波数を複数設定し、
それら複数の基準周波数毎に代表的なfc−C特性のカ
ーブを設定し、記憶しておくことができる。これによ
り、個々の発振器5の未調整状態の発振周波数(源振周
波数)に最も近い基準周波数frを選択し、さらに、そ
の基準周波数frに対応する代表的なfc−C特性のカ
ーブを選択することにより、第2の設定データである容
量値Coおよび、第1の設定データである分周値を決定
できる。従って、本例のROMライター20は、源振周
波数が広く分布しているパッケージ(発振器)に対して
も所望の出力周波数が得られるようにデータを書き込む
ことができる。
【0053】以上の工程で導出された出力周波数に係る
制御データおよび機能に係る設定データを発振器5への
書き込む工程(ステップST5)においては、先に説明
したように書き込み波形の監視機能を設けるようにして
いる。波形が急峻であっても又ダレていても、書き込み
内容が書き込み後変化してしまうからである。波形の監
視には、発振波形モニタを用いることが可能であり、ま
た、常時の監視する代わりに日常的な始業点検のルーチ
ンで監視するようにしても性能的には充分である。
【0054】これに続く、ステップST6の測定評価・
検査を行う工程では、初期データを取得するためにも用
いられたデータ取得部35を介して接続ユニット21を
制御し、種々の検査を行うようにしている。検査工程で
は、出力周波数、消費電流およびOE機能などの標準的
な機能をチェックする標準チェック・モードと、これら
に加え、f−v特性、デューティおよび発振開始電圧な
どの機能までチェックする詳細チェック・モードを設
け、随時選択できるようにすることが可能である。この
ような機能を設けておくことにより、大量の発振器を処
理するときに通常は標準チェックで済ませ、サンプリン
グ的に詳細チェックを行うことにより、品質を保持しな
がら処理時間を短縮することができる。
【0055】ステップST6の評価ルーチンではさらに
詳細には、次のような検査を行うことができる。まず、
発振器のROM12を再リードして書き込んだデータ
と、パソコン23で導出した書き込みデータとを比較す
る。次に、周波数チェックとして指定した電源電圧範囲
で周波数偏差が指定ランクの範囲内に収まるか否かをチ
ェックする。さらに、指定した電源電圧で消費電流が規
定値内かチェックする。そして、動作機能チェックとし
て、OE端子をディセーブルにして周波数と消費電流を
測定し、セットした制御機能通りに動作するか否かをチ
ェックする。その他に、詳細なチェック項目として発振
開始電圧、発振開始時間、波形測定などを行うことがで
きる。
【0056】このように、本例のROMライター20
は、所望の出力周波数を得るための制御データの書き込
みから、その制御データが書き込まれた発振器の検査ま
でを一連の流れで処理することができる。従って、発振
器に設定されたデータから予測される出力結果と、その
後の検査結果とを比較して良品・不良品の判断が極めて
簡単に行うことが可能である。例えば、設定されたデー
タから検査規格値および規格幅を周波数の関数として自
動設定し自動合否判定ができるので、大量の発振器の検
査を迅速に行うことができる。これに対し、検査装置が
分離しており、作業員が個々に検査する場合は、消費電
流はほぼ周波数に比例するので、周波数個々に規格値と
規格幅を計算し検査することは、量産上無理がある。
【0057】また、本例のROMライター20は、個々
の発振器5に設定された情報およびその検査情報が一括
して得られるので、これらの情報を管理情報として蓄積
することができる。そして、通信機能38を用いて各々
のROMライター20の情報を管理センターなどに集積
し、集中管理することにより、メーカとして効率的な在
庫管理や生産管理に役立てることができる。
【0058】さらに、本例のROMライター20には、
個々の発振器5の識別情報が得られているので、マーキ
ング装置と連動させることも可能である。マーキング装
置と連動することにより、ROMライター20の情報に
基づき、型式、出力周波数、精度ランクなどの印刷ある
いは刻印ができるので、誤マーキングなどエラーを確実
に防止できる。
【0059】なお、本例ではパソコン23と専用の接続
ユニット21を備えたROMライター20に基づき説明
しているが、ハードウェアはこれに限定されることはな
く、ソケット部を外部に設け、制御用基板を拡張スロッ
トに収容すれば、通常のPCとほぼ同じスペースで同等
の機能を備えたROMライターを実現することができ
る。もちろん、パソコンで実現した機能を含めた専用の
ハードウェアでROMライターを実現することも可能で
ある。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のプログ
ラマブル発振器の制御データ書き込み装置は、発振器の
源振周波数に合わせて所定の出力周波数が得られる制御
データを書き込むことが可能であり、さらに、検査機能
も有する。従って、自己完結型の制御データ書き込み装
置であり、本発明の制御データ書き込み装置を用いるこ
とにより、メーカの工場にかぎらず、発振器の流通過程
のどの段階ででも簡単に、また、確実に発振器の特性を
設定して出荷することができる。また、発振器の源振周
波数に合わせた設定が可能であるので、発振器に採用さ
れている振動子の周波数は高精度で予め設定しておく必
要はない。このため、発振器の製造および供給過程にお
ける各工程の効率を向上でき、ユーザの求める仕様の発
振器を低価格で、また、非常な短納期で供給することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るROMライターで制御データが書
き込み可能なプログラマブル発振器の概略構成を示す図
である。
【図2】本発明に係るROMライターのハードウェア構
成を示す図である。
【図3】図2に示すROMライターの機能構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図2に示すROMライターで制御データを書き
込む処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す処理のうち、特性を入力する処理の
概要を示すフローチャートである。
【図6】図4に示す処理のうち、分周値を設定する処理
の概要を示すフローチャートである。
【図7】図4に示す処理のうち、容量値を設定する処理
の概要を示すフローチャートである。
【図8】図8(a)は、振動子の周波数が分散していな
い発振器に対し基準周波数を設定する例を示し、図8
(b)は、分散している発振器に対し基準周波数を設定
する例を示す図である。
【図9】発振周波数と容量値の特性カーブを用いて基準
周波数を得るための容量値を求める様子を示す図であ
り、図9(a)は測定点が1つの例を示し、図9(b)
は測定点が複数の例を示している。
【図10】発振周波数と容量値の特性カーブを用いて基
準周波数を得るための容量値を求める他の様子を示す図
である
【符号の説明】
1 振動子 2 可変容量装置 3 基準発振器 5 プログラマブル発振器 10 周波数制御装置 12 ROM 20 ROMライター 21 接続ユニット 22 ソケット 23 パソコン 24 表示部 25 入力部 26 制御部 27 電源系統 28 データ制御ブロック 29 周波数測定ブロック 30,29 コントローラユニット 31 特性設定部 32 分周値設定部 33 容量値設定部 34 データ書込部 35 データ取得部 36 入出力インタフェース 37 記憶装置 38 通信装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子の共振周波数を微小調整した
    発振周波数の発振信号を出力可能な可変容量装置と、そ
    の発振信号を分周および逓倍して出力周波数の出力信号
    が得られる周波数制御装置と、前記可変容量装置および
    周波数制御装置の制御データを記憶可能なメモリーとを
    有するプログラマブル発振器の制御データ書き込み装置
    であって、 プログラマブル発振器の端子と接続可能な接続装置と、 プログラマブル発振器の出力目標となる出力周波数を少
    なくとも含む特性データを設定可能な特性設定部と、 基準の発振周波数に対して前記目標となる出力周波数が
    得られるように前記周波数制御装置を制御する第1の制
    御データを導出可能な第1の制御データ設定部と、 圧電振動子の共振周波数に対し前記基準の発振周波数が
    得られるように前記可変容量装置を制御する第2の制御
    データを導出可能な第2の制御データ設定部と、 前記第1および第2の制御データをプログラマブル発振
    器のメモリーに書き込み可能なデータ書き込み部と、 プログラマブル発振器の発振周波数を少なくとも含めた
    データを取得可能なデータ取得部とを有することを特徴
    とするプログラマブル発振器の制御データ書き込み装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記データ取得部
    は、プログラマブル発振器の出力周波数も取得可能であ
    ることを特徴とするプログラマブル発振器の制御データ
    書き込み装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記データ取得部
    は、プログラマブル発振器のメモリーに予め記憶された
    識別データを取得可能であり、 前記特性設定部は、その識別データに基づき入力された
    特性データの可否を判断可能であることを特徴とするプ
    ログラマブル発振器の制御データ書き込み装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記データ取得部
    は、プログラマブル発振器の消費電力を測定可能である
    ことを特徴とするプログラマブル発振器の制御データ書
    き込み装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記データ取得部
    は、プログラマブル発振器の消費電力を測定することに
    より前記接続装置との接続状態を判断可能であることを
    特徴とするプログラマブル発振器の制御データ書き込み
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記第1の制御デー
    タ設定部は、プログラマブル発振器の可変容量装置が未
    調整のときの発振周波数によって前記基準となる発振周
    波数を選択可能であることを特徴とするプログラマブル
    発振器の制御データ書き込み装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記第1の制御デー
    タ設定部は、前記目標とする出力周波数に対し、前記基
    準となる発振周波数に基づき最も近い出力周波数が得ら
    れるように前記第1の制御データを導出可能であること
    を特徴とするプログラマブル発振器の制御データ書き込
    み装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、発振周波数と第2の
    制御データとの関係を示す参照関数を記憶した記憶部を
    有し、 前記第2の制御データ設定部は、プログラマブル発振器
    の可変容量装置が未調整のときの発振周波数を少なくと
    も取得し、前記参照関数に基づき前記基準となる発振周
    波数が得られる前記第2の制御データを導出可能である
    ことを特徴とするプログラマブル発振器の制御データ書
    き込み装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記第2の制御デー
    タ設定部は、前記第1の制御データ設定部で設定された
    第1の制御データにより前記目標とする出力周波数が得
    られる第2の基準となる発振周波数を導出し、この第2
    の基準となる発振周波数が得られる前記第2の制御デー
    タを導出可能であることを特徴とするプログラマブル発
    振器の制御データ書き込み装置。
  10. 【請求項10】 圧電振動子の共振周波数を微小調整し
    た発振周波数の発振信号を出力可能な可変容量装置と、
    その発振信号を分周および逓倍して出力周波数の出力信
    号が得られる周波数制御装置と、前記可変容量装置およ
    び周波数制御装置の制御データを記憶可能なメモリーと
    を有するプログラマブル発振器の制御データ書き込み方
    法であって、 プログラマブル発振器の可変容量装置が未調整のときの
    発振周波数を少なくとも含めた初期データを取得する初
    期データ取得工程と、 プログラマブル発振器の出力目標となる出力周波数を少
    なくとも含む特性データを設定する特性設定工程と、 基準の発振周波数に対して前記目標となる出力周波数が
    得られるように前記周波数制御装置を制御する第1の制
    御データを導出する第1の制御データ設定工程と、 圧電振動子の共振周波数に対し前記基準の発振周波数が
    得られるように前記可変容量装置を制御する第2の制御
    データを導出する第2の制御データ設定工程と、 前記第1および第2の制御データをプログラマブル発振
    器のメモリーに書き込むデータ書き込み工程とを有する
    ことを特徴とするプログラマブル発振器の制御データ書
    き込み方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記データ書き
    込み工程に続いて、プログラマブル発振器の出力周波数
    を含めた検査データを取得する検査データ取得工程を有
    することを特徴とするプログラマブル発振器の制御デー
    タ書き込み方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記検査データ
    取得工程では、プログラマブル発振器の消費電力を測定
    可能であることを特徴とするプログラマブル発振器の制
    御データ書き込み方法。
  13. 【請求項13】 請求項10において、前記初期データ
    取得工程では、プログラマブル発振器のメモリーに予め
    記憶された識別データを取得可能であり、 前記特性設定工程では、その識別データに基づき入力さ
    れた特性データの可否を判断可能であることを特徴とす
    るプログラマブル発振器の制御データ書き込み方法。
  14. 【請求項14】 請求項10において、前記初期データ
    取得工程では、プログラマブル発振器の消費電力を測定
    することにより接続状態を判断可能であることを特徴と
    するプログラマブル発振器の制御データ書き込み方法。
  15. 【請求項15】 請求項10において、前記第1の制御
    データ設定工程は、プログラマブル発振器の可変容量装
    置が未調整のときの発振周波数によって前記基準となる
    発振周波数を選択する工程を備えていることを特徴とす
    るプログラマブル発振器の制御データ書き込み方法。
  16. 【請求項16】 請求項10において、前記第1の制御
    データ設定工程では、前記目標とする出力周波数に対
    し、前記基準となる発振周波数に基づき最も近い出力周
    波数が得られるように前記第1の制御データを導出する
    ことを特徴とするプログラマブル発振器の制御データ書
    き込み方法。
  17. 【請求項17】 請求項10において、前記第2の制御
    データ設定工程では、発振周波数と第2の制御データと
    の関係を示す参照関数に基づき、プログラマブル発振器
    の可変容量装置が未調整のときの少なくとも発振周波数
    から前記基準となる発振周波数が得られる前記第2の制
    御データを導出することを特徴とするプログラマブル発
    振器の制御データ書き込み方法。
  18. 【請求項18】 請求項16において、前記第2の制御
    データ設定工程では、前記第1の制御データ設定工程で
    設定された第1の制御データにより前記目標とする出力
    周波数が得られる第2の基準となる発振周波数を導出
    し、この第2の基準となる発振周波数が得られる前記第
    2の制御データを導出することを特徴とするプログラマ
    ブル発振器の制御データ書き込み方法。
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