JPH1154715A - 半導体フォト・ホール・バーニング・メモリ - Google Patents

半導体フォト・ホール・バーニング・メモリ

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JPH1154715A
JPH1154715A JP9211665A JP21166597A JPH1154715A JP H1154715 A JPH1154715 A JP H1154715A JP 9211665 A JP9211665 A JP 9211665A JP 21166597 A JP21166597 A JP 21166597A JP H1154715 A JPH1154715 A JP H1154715A
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JP
Japan
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quantum dot
quantum
dots
hole
barrier layer
Prior art date
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Withdrawn
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JP9211665A
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English (en)
Inventor
Naoto Horiguchi
直人 堀口
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体フォト・ホール・バーニング・メモリ
に関し、多数のドットに書き込みを行なっても、書き込
みが難しくなる旨の問題が発生しない半導体フォト・ホ
ール・バーニング・メモリを提供しようとする。 【解決手段】 バリヤ層13を介して積層された第1の
量子ドット部11と第2の量子ドット部12とで構成さ
れた基本構造を備え、第1の量子ドット部11中には入
射光hνに依って生成された電子・正孔対のうちの電子
を保持する第1の量子ドット11Dを含み且つ第2の量
子ドット部12中には前記電子・正孔対のうちバリヤ層
13をトンネリングしてきた正孔を保持する第2の量子
ドット12Dを含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体中の量子ド
ットを利用する半導体フォト・ホール・バーニング・メ
モリの改良に関する。
【0002】現在、高度情報化の時代にあって、大量の
情報を遣り取りすることが必要であり、それを可能にす
る為、記憶装置の高密度が要求されている。
【0003】その要求に応ずる一手段として、半導体中
の量子ドットを利用するフォト・ホール・バーニング・
メモリが提案されているが、それを実用性あるものとす
る為には、解決しなければならない問題があり、本発明
に依れば、その問題の一部を解消することができる。
【0004】
【従来の技術】半導体ホール・バーニング・メモリで
は、高密度に形成された量子ドットが必要であり、それ
を実現するには、GaAs基板上のInAs自己形成ド
ット、即ち、SK(Stransky−Krastan
ov)成長モードに依る自己形成ドットを利用する手段
が知られている。
【0005】このInAs自己形成ドットを用いたフォ
ト・ホール・バーニング・メモリについては、既に、そ
の基本動作が確認されている。
【0006】図3はInAs自己形成ドットを用いたフ
ォト・ホール・バーニング・メモリの動作について説明
する為のエネルギ・バンド・ダイヤグラムであり、
(A)は書き込み動作を、(B)は読み出し動作をそれ
ぞれ説明するものである。
【0007】図に於いて、1はn−GaAs基板、2は
i−GaAs母材層、3はi−AlGaAsバリヤ層、
4はInAsドット、hνは入射光、E1はInAsド
ットに於ける電子と正孔との量子準位のエネルギ差をそ
れぞれ示している。
【0008】図示のメモリでは、書き込みの入射光を吸
収して生成された電子・正孔対に於ける電子を基板1側
に完全に抜き取ってしまい、正孔をドット4に残すこと
で電子・正孔対の再結合を防ぎ、記憶保持時間を長くし
ている。
【0009】然しながら、このメモリでは、多くのドッ
ト4に書き込みを行なう、換言すると、多くのドット4
に正孔が残るようにすると、電子に対するドット4のポ
テンシャルが低下して電子が抜け難くなる、即ち、書き
込みが難しくなる旨の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多数のドッ
トに書き込みを行なっても、書き込みが難しくなる旨の
問題が発生しない半導体フォト・ホール・バーニング・
メモリを提供しようとする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を説
明する為の半導体フォト・ホール・バーニング・メモリ
を表す要部切断斜面図である。
【0012】図に於いて、11は第1の量子ドット部、
11Dは第1の量子ドット、12は第二量子ドット部、
12Dは第2の量子ドット、13はバリヤ層をそれぞれ
示している。
【0013】図示のメモリでは、第1の量子ドット11
Dで光を吸収して電子・正孔対を生成し、その電子・正
孔対のうちの電子を第1の量子ドット11Dに保持し、
そして、第2の量子ドット12Dは、第1の量子ドット
11Dで生成した電子・正孔対のうちの正孔を量子ドッ
ト12Dに保持するようになっている。
【0014】また、光の吸収を大きくする為、第1の量
子ドット部11、第二量子ドット部12、バリヤ層13
からなる基本構造の複数個を積層した構成を採ってい
る。
【0015】図2は本発明に依る半導体フォト・ホール
・バーニング・メモリに於ける基本構造のエネルギ・バ
ンド・ダイヤグラムであり、これを用いて基本動作につ
いて説明する。尚、図1に於いて用いた記号と同記号は
同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとする。
【0016】図2から明らかであるが、第1の量子ドッ
ト部11並びに第2の量子ドット部12の母材はGaA
s、第1の量子ドット11DはInAs、第2の量子ド
ット12DはAlGaSb、バリヤ層13はGaAsで
構成されている。
【0017】このメモリで、書き込みを行なう場合、従
来のメモリと同様、書き込みの入射光を第1の量子ドッ
ト11Dに吸収させ、電子・正孔対を生成させることで
実現される。
【0018】第2の量子ドット12Dを含む第2の量子
ドット部12はタイプ2の構成になっていて、正孔のエ
ネルギは、第1の量子ドット11Dに於ける正孔のエネ
ルギに比較して低く、また、電子のエネルギは、第1の
量子ドット11Dに於ける電子のエネルギに比較して高
くなっている。
【0019】従って、書き込みに依って生成した電子・
正孔対のうちの正孔は第2の量子ドット12Dに蓄積さ
れ、そして、電子は第1の量子ドット11Dに保持され
るものである。
【0020】この結果、第1の量子ドット11Dに於い
て、電子に対するポテンシャルが低下することは防止さ
れ、書き込みが困難になる旨の問題は生じない。
【0021】前記したように、InAs量子ドット/A
lGaSb量子ドットを組み合わせた場合、AlGaS
bの価電子帯の底は、InAsの伝導帯の底よりもエネ
ルギ的に高くなる状態となり、これに依って、AlGa
Sb量子ドット及びInAs量子ドットの正孔の量子準
位のエネルギ差は大きくなり、約0.5〔eV〕程度と
なる。
【0022】このように大きなエネルギ差が存在するの
で、例えば熱的励起を受けた場合でも、AlGaSb量
子ドットに在る正孔が元のInAs量子ドットに戻る可
能性は著しく少ない旨の効果をもたらし、これは、記憶
保持時間の増加に結び付くことになる。
【0023】本発明者が知得したところでは、GaAs
量子ドット/AlAs量子ドットの組み合わせからなる
メモリに於いては、GaAs量子ドット並びにAlAs
量子ドットに於ける電子の量子準位エネルギ差は高々
0.1〔eV〕程度であり、前記本発明のメモリに於け
る量子準位エネルギ差に比較すると小さいので、熱的励
起に対する耐性は低く、記憶保持時間は短い。
【0024】前記したところから、本発明に依る半導体
ホール・バーニング・メモリでは、 (1)バリヤ層(例えばバリヤ層13)を介して積層さ
れた第1の量子ドット部(例えば第1の量子ドット部1
1)と第2の量子ドット部(例えば第2の量子ドット部
12)とで構成された基本構造を備え、前記第1の量子
ドット部中には入射光(例えば書き込みの入射光hν)
に依って生成された電子・正孔対のうちの電子を保持す
る第1の量子ドット(例えば第1の量子ドット11D)
を含み且つ前記第2の量子ドット部中には前記電子・正
孔対のうち前記バリヤ層をトンネリングしてきた正孔を
保持する第2の量子ドット(例えば第2の量子ドット1
2D)を含むことを特徴とするか、或いは、
【0025】(2)前記(1)に於いて、バリヤ層をト
ンネリングしてきた正孔を保持する第2の量子ドットが
タイプ2の量子ドットであることを特徴とするか、或い
は、
【0026】(3)前記(1)又は(2)に於いて、バ
リヤ層をトンネリングしてきた正孔を保持する第2の量
子ドットの吸収エネルギが光を吸収して電子・正孔対を
生成する第1の量子ドットの吸収エネルギに比較して大
きいことを特徴とする。
【0027】前記手段を採ることに依り、多数の量子ド
ットに書き込みを行なっても、ポテンシャルの関係で書
き込みが難しくなる旨の問題が発生することはなくな
り、記憶密度が高い半導体フォト・ホール・バーニング
・メモリを実現させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の原理を説明する為に用い
た図1に見られる半導体フォト・ホール・バーニング・
メモリを一実施の形態として具体的に説明する。
【0029】第1の量子ドット11Dは直径20〔n
m〕程度のInAsドットからなっていて、GaAs基
板上に於けるSK成長モードで自己形成することができ
る。
【0030】第2の量子ドット12Dは直径20〔n
m〕程度、x値が0.4程度のAlxGa1-x Sbドッ
トからなっていて、同じく、GaAs基板上に於けるS
K成長モードで自己形成することができる。
【0031】バリヤ層13は厚さが例えば5〔nm〕程
度のGaAsからなっていて、第1の量子ドット部1
1、第2の量子ドット部13、バリヤ層13が一組とな
って基本構造を構成し、この基本構造を10組程度積層
してあり、各組の間には例えば30〔nm〕程度のGa
Asからなるバリヤ層が介在している。
【0032】
【発明の効果】本発明に依る半導体ホール・バーニング
・メモリに於いては、バリヤ層を介して積層された第1
の量子ドット部と第2の量子ドット部とで構成された基
本構造を備え、第1の量子ドット部中には入射光に依っ
て生成された電子・正孔対のうちの電子を保持する第1
の量子ドットを含み且つ第2の量子ドット部中には電子
・正孔対のうちバリヤ層をトンネリングしてきた正孔を
保持する第2の量子ドットを含んでいる。
【0033】前記構成を採ることに依り、多数の量子ド
ットに書き込みを行なっても、ポテンシャルの関係で書
き込みが難しくなる旨の問題が発生することはなくな
り、記憶密度が高い半導体フォト・ホール・バーニング
・メモリを実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する為の半導体フォト・ホ
ール・バーニング・メモリを表す要部切断斜面図であ
る。
【図2】本発明に依る半導体フォト・ホール・バーニン
グ・メモリに於ける基本構造のエネルギ・バンド・ダイ
ヤグラムである。
【図3】InAs自己形成ドットを用いたフォト・ホー
ル・バーニング・メモリの動作について説明する為のエ
ネルギ・バンド・ダイヤグラムである。
【符号の説明】
11 第1の量子ドット部 11D 第1の量子ドット 12 第二量子ドット部 12D 第2の量子ドット 13 バリヤ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バリヤ層を介して積層された第1の量子ド
    ット部と第2の量子ドット部とで構成された基本構造を
    備え、 前記第1の量子ドット部中には入射光に依って生成され
    た電子・正孔対のうちの電子を保持する第1の量子ドッ
    トを含み且つ前記第2の量子ドット部中には前記電子・
    正孔対のうち前記バリヤ層をトンネリングしてきた正孔
    を保持する第2の量子ドットを含むことを特徴とする半
    導体フォト・ホール・バーニング・メモリ。
  2. 【請求項2】バリヤ層をトンネリングしてきた正孔を保
    持する第2の量子ドットがタイプ2の量子ドットである
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体フォト・ホール
    ・バーニング・メモリ。
  3. 【請求項3】バリヤ層をトンネリングしてきた正孔を保
    持する第2の量子ドットの吸収エネルギが光を吸収して
    電子・正孔対を生成する第1の量子ドットの吸収エネル
    ギに比較して大きいことを特徴とする請求項1或いは2
    記載の半導体フォト・ホール・バーニング・メモリ。
JP9211665A 1997-08-06 1997-08-06 半導体フォト・ホール・バーニング・メモリ Withdrawn JPH1154715A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20041102