JPH1154317A - 磁気浮上列車用超電導磁石 - Google Patents

磁気浮上列車用超電導磁石

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JPH1154317A
JPH1154317A JP21196097A JP21196097A JPH1154317A JP H1154317 A JPH1154317 A JP H1154317A JP 21196097 A JP21196097 A JP 21196097A JP 21196097 A JP21196097 A JP 21196097A JP H1154317 A JPH1154317 A JP H1154317A
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JP
Japan
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line
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rigidity
supporting member
superconducting magnet
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JP21196097A
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Hidenari Akagi
秀成 赤木
Takashi Yamaguchi
孝 山口
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気浮上列車など、外部から振動を受ける用
途に使用される超電導磁石であって、外槽に収納された
内槽内に冷却媒体と共に収納された超電導コイルで構成
されるものでは、外部の振動によって外槽が振動する
と、この振動が内槽に伝わって、内槽が磁場内を移動す
るため、渦電流で発熱し超電導コイルの性能が低下す
る。そこで、内槽を外槽に支持、外槽の振動が内槽に伝
わりにくく、なおかつ、内槽が動くことがないような荷
重支持材を得る。 【解決手段】 外槽4の振動が、外槽4の辺を通る中心
線(第1の線96、第2の線97)を節として振動する
ことに着目し、内槽2を支持固定する荷重支持材30を
上記第1の線96、第2の線97上に設置する。また、
荷重支持材30は一方向にのみ剛体であるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超電導コイルに
より構成され動的外力が作用する環境(例えば列車)で
使用される超電導磁石の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超電導磁石は液体ヘリウムなどの冷媒に
より極低温に保つことが必要である。図12は特開平6
−163246号公報に示された、又、図13は特開平
6−140239号公報に示された磁気浮上列車用の従
来の超電導磁石の構造図である。
【0003】図に於いて、1はレーストラック形状(2
つの直線部と2つの半円周部とで構成された長円形状)
の平面の巻き線面41内に、超電導線材を巻回してなる
超電導コイル、2は超電導コイル1を格納しこれを冷却
する液体ヘリウム(図示しない)のような冷媒の容器で
もある内槽である。3は内槽2を外部から断熱的、か
つ、高剛性に支持し、超電導コイル1に作用する電磁力
を外部に伝達する荷重支持材、31は同じく内槽2の外
周部のコーナを支持しているコーナ部支持材、32は同
じく内槽2の内周、外周の側面部を支持している側面支
持材である。4は前記荷重支持材3、コーナ部支持材3
1、側面支持材32を保持すると共に、前記内槽2を外
部と断熱状態に保って格納するために真空を維持するた
めのほぼ矩形状の外槽である。15は内槽2の巻き線面
41内の一軸方向に大きい剛性を有する荷重支持材であ
る。
【0004】極低温装置では一般的に言えることである
が、特に磁気浮上列車用超電導磁石のように、あまり大
きい冷却能力が期待できない場合には、運用中の静的な
外部からの熱の侵入の低減と共に、動的な内部での発熱
を出来るだけ減らすことが必要である。
【0005】外部からの熱は言うまでもなく荷重支持材
3、15、コーナ部支持材31、側面支持材32を伝わ
って侵入するから、これら支持材の数は少ない方がよ
い。一方、内部での発熱は外部の列車振動や、加速度変
化が原因で内槽2が外槽の内部で運動する(揺動や振
動)することによって、磁場変動が発生し、変動する磁
場の中にある構造体(外槽4、荷重支持材3、側面支持
材32など)に渦電流が発生してジュール熱が生じるこ
と、あるいは振動変形に伴う金属内部での摩擦発熱など
が原因で生じるものであるから、この面からは出来る限
り剛性を高めた保持を行う、即ち荷重支持材3、15、
コーナ部支持材31、側面支持材32の数も多い方がよ
いのであり、前述したこととは矛盾すると言う問題があ
る。
【0006】図12のものは超電導コイル1の振動を低
減し、振動に伴う発熱を抑制するために内槽2を高剛性
な荷重支持材3(高剛性であるということは一般に断面
積も大きく熱抵抗が少ない)により外槽4に支持してお
り、図13のものは荷重支持材3、15、コーナ部支持
材31、側面支持材32などで支持点数を多くすること
により支持剛性を高めている。結果的に、従来の超電導
磁石では熱伝導による熱の侵入を減らせば振動による発
熱が増え、振動を減らせば熱伝導による熱の侵入が増え
るという矛盾が解決できず、適当なところで妥協するほ
かないという問題があった。
【0007】また、内槽2の長さ(長円の長径)が長く
なると、高剛性な荷重支持材3、15には、内槽2の熱
収縮に伴うストレスがかかり、強度的に好ましくない問
題が生じるという問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の超電導電磁石
は、以上のように構成されているので内槽の振動に伴う
発熱を抑制するため、高剛性な(熱抵抗の低い)荷重支
持材を使うとか、その数を増やすなどの必要性から、外
部からの熱の侵入を最小にすることが出来なかった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、外槽の振動を内槽にほとんど伝
えることのない内槽の荷重支持材の取付け方法を、出来
るだけ少ない荷重支持材の数で実現し、このような支持
方法を用いた超電導磁石を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る磁気浮上
列車用超電導磁石は、超電導物質からなる線材を平面の
巻き線面内に巻回した超電導コイル、前記超電導コイル
を冷却冷媒とともに収納する内槽、前記内槽の周囲を取
囲んで真空状態に保ち断熱するほぼ矩形箱形状の外槽、
前記内槽を前記外槽に断熱支持する荷重支持材を含む磁
気浮上列車用超電導磁石であって、前記荷重支持材は前
記巻き線面に平行な前記外槽の1つの面の周囲を構成す
る4辺のうちの、対向する2辺のそれぞれの中央部を結
ぶ第1の線上と、前記2辺とは異なる他の対向する2辺
のそれぞれの中央部を結ぶ第2の線上とに設けられてい
るものである。
【0011】また、前記荷重支持材は前記第1の線に平
行する方向に対する剛性と前記第2の線に平行する方向
に対する剛性とが、ともに前記第1の線と前記第2の線
のいずれにも直交する方向に対する剛性より小さいもの
である。
【0012】また、内槽が外槽の中央に設置され、2つ
の直線部と2つの半円周部とからなるレーストラック形
状であるものにおいて、荷重支持材は前記内槽の前記2
つの半円周部のそれぞれの中央を結ぶ第3の線上、また
は、前記2つの直線部のそれぞれの中央を結ぶ第4の線
上に設けられているものである。
【0013】また、第3の線上に設けた荷重支持材は、
この第3の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性が
第4の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性よりも
小さいものである。
【0014】また、第4の線上に設けた荷重支持材は、
この第4の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性が
第3の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性よりも
小さいものである。
【0015】また、外槽の第1の線、又は第2の線上に
設けたポストと、このポストと内槽を接続する荷重支持
材とを有するものである。
【0016】外槽は矩形であるので、外槽がねじれると
きのねじれ方にはある特徴がある。そしてねじれた際に
は外槽の面上に変形が大きい部分と変形が小さい部分と
が生じる。外槽の外面の内、超電導コイルの巻き線面と
平行な面の四辺の内、対向する2辺のそれぞれの中央部
を結ぶ第1の線上と、前記2辺とは異なる他の対向する
2辺のそれぞれの中央部を結ぶ第2の線上とが、この変
形の小さい部分に相当する。内槽をささえる荷重支持材
は、この変形の小さい位置に取付けるので外槽の変形が
内槽に伝わることが少なくなる。
【0017】特定の方向に対する剛性を小さくした荷重
支持材は、剛性の小さい方向の振動を伝えない作用があ
るので、外槽の特定の方向の振動を内槽に伝えることが
少なくなる。第1の線又は第2の線上に設けたポスト
と、このポストと内槽を接続する横方向柔軟性支持材
は、内槽の回転や揺動を防ぐことが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.本発明の実施の形態1による磁気浮上列
車用超電導磁石51の平面図を図1に示す。図1におい
て、1はレーストラック形状(2つの直線部と2つの半
円周部とで構成された長円形状)の平面の巻き線面41
内に超電導線材を巻回してなる超電導コイル、2は超電
導コイル1を格納しこれを冷却する液体ヘリウム(図示
しない)のような冷媒の容器でもある内槽、30は内槽
2を外部から断熱的に支持し、超電導コイル1の面外方
向に大きな剛性を有し、面内方向に対してはフレキシブ
ルである柔軟性荷重支持材、4は内槽2、柔軟性荷重支
持材30を格納し断熱のため真空を保持する外槽であ
る。
【0019】図2に、図1の超電導磁石51の外槽4
に、ねじり変形が生じた際の変形模式図を示す。更に、
外槽4の振動のモードについての理解を助けるため、図
3a)に図2の側面方向から見た振動モードを、また図
3b)に図2の上面方向から見た振動モードを示す。図
3の点線は振動している外槽4の変形状態を示すもので
ある。図3から明らかなように、ねじれ振動は外槽4の
中央を通る線(図中に補助線96で示すものは超電導コ
イル1の巻き線面41に平行な外槽4の1つの面の周囲
を構成する4辺のうちの、対向する2辺のそれぞれの中
央部を結ぶ第1の線、また、97で示すものは前記2辺
とは異なる他の2辺の中央部を結ぶ第2の線である)を
節とした振動となる。もちろん物理的には更に高次の
(即ち節が複数個生じるような)振動も発生し得るので
あるが、現実に問題となるのは図3に示す振動モードの
みである。
【0020】図1の構成は、図3の外槽4の振動の節
(外槽4の第1の線96、第2の線97)上に柔軟性荷
重支持材30を設けたもので、このように構成すること
により、図2のように外槽4がねじり変形した場合に、
内槽2を支持している柔軟性荷重支持材30の位置は、
ねじり振動の節となるため、また、柔軟性荷重支持材3
0が横方向の振動を伝達しないため、外槽4のねじり変
形が内槽2には僅かしか伝わらない。したがって、内槽
2は、外槽4のねじり振動によりねじり変形を生ずるこ
となく、変形による内槽2の発熱を抑制する効果があ
る。
【0021】外槽4の上記の位置に取付けられた柔軟性
荷重支持材30の内槽2への取付け位置は、図4、図5
に示すように2つの半円周部の先端の中央をそれぞれ結
ぶ線(以後第3の線98という)の近傍、および、レー
ストラック形状の内槽2の直線部のそれぞれの中央を結
ぶ線(以後第4の線99という)の近傍でさえあれば、
レーストラックの外側、内側あるいはレーストラック上
であっても同様の効果を奏する。第3の線98はレース
トラック形状の長軸、第4の線99はレーストラック形
状の短軸とも言う。
【0022】なお、図1〜図5において、柔軟性荷重支
持材30は、その軸に直交する方向へはフレキシブルで
あると説明したが、あらゆる方向に対して剛性が高いも
のであっても、外槽4の振動の節に取付けてあるので、
内槽2に伝わる振動は減らすことが出来る。柔軟性荷重
支持材30はこの発明に言う荷重支持材である。
【0023】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
よる超電導磁石の構成を図6に示す。図に於いて、40
は外槽4の振動の節上(第1の線96又は第2の線97
であるが図では第1の線96上に設けた場合を示してい
る)に設けられたポスト(剛体の棒)である。5はポス
ト40と内槽2とを連結する横方向柔軟性荷重支持材
で、コイルの巻き線面41の面内で直交する2方向に取
付けてある。横方向柔軟性荷重支持材5は柔軟性荷重支
持材30と同様に、その軸方向にのみ剛であり、その軸
に直交する方向に対しては、比較的フレキシブルな構造
になっていて、内槽2の面内方向の振動、揺動を抑える
ためのものである。上記以外の点は実施の形態1の図1
と同じ構成である。
【0024】図7、図8は図6の構成のものの振動の状
態を説明するための図である。図に於いて7は外槽4の
ねじり変形に伴って柔軟性荷重支持材30に発生するモ
ーメント(この発明に言う曲げモーメント)を示してい
る。図6の構成の場合にも、内槽2の曲げ剛性と柔軟性
荷重支持材30の曲げ剛性の関係によっては、外槽4の
ねじり変形に伴い柔軟性荷重支持材30に曲げモーメン
ト7が作用し、このモーメント7により、内槽2にねじ
り力が伝達される。しかしながら、図8に示す如く、柔
軟性荷重支持材30の横方向の柔軟性が高ければ、外槽
4のねじり変形に対して柔軟性荷重支持材30が撓むこ
とで接続部の曲げモーメントは開放され、内槽2にねじ
り力は少ししか作用せず、ねじり変形による発熱は抑制
される。
【0025】しかし、荷重支持材30の横方向の柔軟性
が高ければ、内槽2が内槽2の面内で左右、上下に移動
もしくは回転する動きを止める力は小さいから、このよ
うな動きを減らすために、図6に示すように第1の線9
6上(図には示していないが第2の線97上でもよい)
に設けた剛性の高いポスト40と内槽2とを、直交する
2方向の横方向柔軟性荷重支持材5で連結する。
【0026】超電導コイル1及び内槽2に作用する巻き
線面41の面内力は、巻き線面41の面内方向の振動を
抑えるための横方向柔軟性荷重支持材5で保持すること
が出来、巻き線面41の面外方向の変形を抑える柔軟性
荷重支持材30には、曲げモーメントは作用しない。な
お、ポスト40はある程度距離をとって2カ所以上に設
けるのがよい。
【0027】実施の形態3.図9に本発明の実施の形態
3による超電導磁石の構成を示す。35は内槽2の2カ
所の直線部の中央(第4の線99)上に設けた板状の荷
重支持材で、この第4の線99回りの曲げ剛性を小さ
く、図の左右方向の中央線(第3の線98)回りの剛性
は高くしたものである。36は2カ所の半円周部に設け
た板状の荷重支持材で、左右方向の中央線(第3の線9
8)回りの曲げ剛性を小さく、上下方向の中央線(第4
の線99)回りの剛性を高くしたものである。
【0028】図10のように外槽4がねじれた場合、荷
重支持材35の取付け部6aでは、上下軸回りのモーメ
ントが作用し、荷重支持材36の取付け部6bでは、前
後軸回りのモーメントが作用する。この方法では、荷重
支持材35に作用するモーメントの方向の曲げ剛性を小
さくすることにより、曲げモーメントは開放され、実施
の形態2の図6と同様の効果を奏する。しかも、荷重支
持材35が内槽2に対して上下方向の、また、荷重支持
材36が左右方向の移動を阻止するように働くので、図
6のポスト40や荷重支持材5のようなものを設ける必
要がない。また、外槽4のねじりによるモーメントが作
用しない荷重支持材の軸方向の剛性は確保できるため、
超電導コイル1及び内槽2に作用する電磁力や巻き線面
41の面内方向の振動は保持できるものとなる。
【0029】実施の形態4.図11に示すように本発明
の実施の形態4は、超電導コイル1の巻き線面41の面
外方向に高い剛性を有した荷重支持材35をレーストラ
ック形状をした内槽2の2カ所の直線部の中央(第4の
線99上)に、また、軸方向にのみ剛性を有する荷重支
持材30(図1の柔軟性荷重支持材30と同じもの)を
2カ所のコーナ部先端(第3の線98上)に配置したも
のであるが、第3の線98上の2カ所の荷重支持材35
は板状として、その上下軸回りの曲げ剛性を小さくし、
第4の線99上の2カ所のコーナ部先端の荷重支持材3
0は棒状として、超電導コイル1の巻き線面41の面内
方向の2軸回りの曲げ剛性を小さくしたものである。更
に、加えて、第3の線98の線上にポスト40を設け、
このポスト40と内槽2とを第3の線98に沿う方向
で、前後方向の面内振動を抑える荷重支持材9で連結し
たものである。
【0030】外槽4がねじれた場合、上記のように第4
の線99上の2カ所の荷重支持材35の取付け部6aで
は、上下軸回りのモーメントが作用し、第3の線98上
2カ所のコーナ部先端の荷重支持材30の取付け部6b
では、前後軸回りのモーメントが作用する。また、内槽
2の形が特に前後方向に長い形の場合、内槽2が冷却さ
れたとき、前後方向の熱収縮により2カ所のコーナ部先
端の荷重支持材30にはストレス(上下軸回りのモーメ
ント)も作用する。しかし図11の構成では、これらの
モーメントやストレスは全て荷重支持材35、30の柔
軟性によって開放される。このように、図11のように
構成すれば、荷重支持材35、30の外槽4への接続部
において作用するモーメントの方向の剛性を小さくする
ことにより、曲げモーメントは開放され、しかも、面内
方向の揺動、振動に対する剛性も確保される。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば磁気浮
上列車用超電導磁石において、内槽を支える荷重支持材
が外槽の振動モードの節に取付けられているので、外槽
がねじれた場合にも、そのねじれが内槽に伝わるのを減
少させることが出来る効果がある。そして外槽がねじり
変形した場合の内槽のねじり変形に伴う発熱が抑制され
ることにより、超電導磁石の発熱の増加が抑制でき、超
電導コイルがより安定化される効果がある。
【0032】また、荷重支持材は、軸方向に対する剛性
に比して横方向に対する剛性が小さくしてあるので、振
動の節の上に設置され、振動によって僅かに生じる横方
向の変化もほとんど伝えないと言う効果がある。
【0033】また、荷重支持材は、レーストラック状の
外形を有する内槽の中心線(第3の線、第4の線)上に
設けられているので、振動による変形によって伝わる外
力が回転モーメントに変化することがない。
【0034】また、内槽の長軸方向に対する剛性が小さ
い荷重支持材を用いることにより、内槽の巻き線面内で
の移動を抑えると共に、冷却にともなう内槽の熱収縮に
よる荷重支持材の応力が緩和される効果がある。
【0035】また、内槽の短軸方向に対する剛性が小さ
い荷重支持材を用いることにより、内槽の巻き線面内で
の移動を抑えることが出来る。
【0036】また、外槽の振動の節上に設けたポストと
内槽を結ぶ荷重支持材を有するので、内槽の巻き線面内
の移動、回転、揺動を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による超電導磁石の
平面図である。
【図2】 図1の磁石の外槽のねじれを示す説明図であ
る。
【図3】 図2のねじれを説明する図である。
【図4】 実施の形態1の超電導磁石の他の実施例を示
す図である。
【図5】 実施の形態1の超電導磁石の他の実施例を示
す図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による超電導磁石の
構造説明図である
【図7】 図6の磁石の外槽のねじれを説明する説明図
である。
【図8】 図6の詳細な説明図である。
【図9】 実施の形態3による超電導磁石の構成図であ
る。
【図10】 図9の磁石の動作説明図である。
【図11】 実施の形態4による超電導磁石の構成図で
ある。
【図12】 従来の超電導磁石の構成を示す図である。
【図13】 従来の超電導磁石の他の構成を示す図であ
る。
【図14】 図12の超電導磁石の動作を説明するため
の構成図である。
【符号の説明】
1 超電導コイル、 2 内槽、3
荷重支持材、 4 外槽、30 柔
軟性荷重支持材、 40 ポスト、41 平
面の巻き線面、50、51 磁気浮上列車用超電導磁
石、96 第1の線、 97 第2
の線、98 第3の線、 99 第
4の線、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導物質からなる線材を平面の巻き線
    面内に巻回した超電導コイル、前記超電導コイルを冷却
    冷媒とともに収納する内槽、前記内槽の周囲を取囲んで
    真空状態に保ち断熱するほぼ矩形箱形状の外槽、前記内
    槽を前記外槽に断熱支持する荷重支持材を含む磁気浮上
    列車用超電導磁石であって、 前記荷重支持材は前記巻き線面に平行な前記外槽の1つ
    の面の周囲を構成する4辺のうちの、対向する2辺のそ
    れぞれの中央部を結ぶ第1の線上と、前記2辺とは異な
    る他の対向する2辺のそれぞれの中央部を結ぶ第2の線
    上とに設けられていることを特徴とする磁気浮上列車用
    超電導磁石。
  2. 【請求項2】 前記荷重支持材は前記第1の線に平行す
    る方向に対する剛性と前記第2の線に平行する方向に対
    する剛性とが、ともに前記第1の線と前記第2の線のい
    ずれにも直交する方向に対する剛性より小さいものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上列車用超
    電導磁石。
  3. 【請求項3】 内槽は、上下、左右、厚み方向とも外槽
    の中央に設置され、かつ、この内槽の形状が2つの直線
    部と2つの半円周部とからなるレーストラック形状であ
    るものにおいて、荷重支持材は前記内槽の前記2つの半
    円周部のそれぞれの中央を結ぶ第3の線上、または、前
    記2つの直線部のそれぞれの中央を結ぶ第4の線上に設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の磁気浮
    上列車用超電導磁石。
  4. 【請求項4】 第3の線上に設けた荷重支持材は、この
    第3の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性が第4
    の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性よりも小さ
    いことを特徴とする請求項3に記載の磁気浮上列車用超
    電導磁石。
  5. 【請求項5】 第4の線上に設けた荷重支持材は、この
    第4の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性が第3
    の線を軸とする曲げモーメントに対する剛性よりも小さ
    いことを特徴とする請求項3に記載の磁気浮上列車用超
    電導磁石。
  6. 【請求項6】 外槽の第1の線、又は第2の線上に設け
    た複数のポストと、このポストと内槽を接続する横方向
    柔軟性荷重支持材とを有することを特徴とする請求項3
    に記載の磁気浮上列車用超電導磁石。
JP21196097A 1997-08-06 1997-08-06 磁気浮上列車用超電導磁石 Pending JPH1154317A (ja)

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JP (1) JPH1154317A (ja)

Cited By (2)

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