JPH115391A - 複合筆記具 - Google Patents

複合筆記具

Info

Publication number
JPH115391A
JPH115391A JP9159906A JP15990697A JPH115391A JP H115391 A JPH115391 A JP H115391A JP 9159906 A JP9159906 A JP 9159906A JP 15990697 A JP15990697 A JP 15990697A JP H115391 A JPH115391 A JP H115391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
chuck
tank
outer cylinder
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9159906A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Suzuki
孝彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kotobuki and Co Ltd
Original Assignee
Kotobuki and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kotobuki and Co Ltd filed Critical Kotobuki and Co Ltd
Priority to JP9159906A priority Critical patent/JPH115391A/ja
Publication of JPH115391A publication Critical patent/JPH115391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯すべりが起こりにくく、さらに、ノック時
にシャープペンシル軸の先端のガタツキを小さくするこ
とができる複合筆記具を提供する。 【解決手段】 外筒内に複数のレフィールが収納された
複合筆記具において、少なくとも1つのレフィールはシ
ャープペンシル軸14であり、シャープペンシル軸14
は、芯タンク31と、リードチャック34と、リードチ
ャック34の頭部34aに外嵌されるチャックリング3
8と、チャックリング38とリードチャック34とを移
動可能に収容すると共にチャックリング38の後退方向
の移動を規制する外軸40と、外軸40の後端と芯タン
ク31の前端との間に設けられ外軸40と芯タンク31
とを互いに離反する方向に付勢するバネ44と、を備え
ており、リードチャック34は芯タンク41に対して軸
方向に相対的に移動可能に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば芯径の異な
る複数種のシャープペンシル軸、シャープペンシル軸と
ボールペン軸及び/または消ゴム等の棒状物軸、などの
複数のレフィールのうちの少なくとも1つはシャープペ
ンシル軸のレフィールであり、これらの複数のレフィー
ルを選択的に突出・後退させる複合筆記具の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の複合筆記具としては、例
えば実用新案登録番号第2505437号公報に記載さ
れたものがある。かかる複合筆記具は、前部外筒を後部
外筒に対して回動することにより、第1レフィールまた
は第2レフィールを選択的に突出させるものであり、第
1レフィール及び第2レフィールは、前部外筒に着脱可
能に連結された鞘によって軸方向にガイドされると共
に、それぞれの後端はクッション用の弾性体を介して第
1のスライダーと第2のスライダーとに連結されてい
る。この第1のスライダーと第2のスライダーは、それ
ぞれ対称的にカム面が形成されていると共に、それぞれ
個別に備えられた弾性体によって後退方向に付勢されて
いる。そして、前記各カム面は、それぞれの弾性体によ
って後部外筒の内周面に突設されたカム係合突起に圧接
係合している。
【0003】このように構成される複合筆記具におい
て、両方のレフィールが退没収納位置にある状態で後部
外筒を一方向に回動すると、カム係合突起が一方のスラ
イダーのカム面を押圧滑動して、そのスライダーに連結
されるレフィールが使用可能位置まで突出し、また、こ
の状態から後部外筒を元の位置まで他方向に回動する
と、突出したレフィールに連結されたスライダーが弾性
体の付勢力によってカム係合突起に圧接しながら、その
レフィールが元の退没収納位置まで後退する。さらにこ
の状態から後部外筒を他方向に回動すると、他方のレフ
ィールが同様に突出するようになっている。
【0004】2つのレフィールのうちの一方はシャープ
ペンシル軸となっており、シャープペンシル軸は、前記
スライダーに連結される芯タンクと、芯タンクに着脱可
能に連結されるリードガイドと、リードチャックと、リ
ードチャックの後端に固着されるリードガイドと、リー
ドチャックの頭部に外嵌されるチャックリングと、チャ
ックリングの後端に当接して後退方向の移動を規制する
スリーブと、スリーブとリードガイドの先端との間に設
けられたチャックスプリングと、スリーブの前端に連結
される先具と、を備えている。
【0005】そして、シャープペンシル軸が突出したと
きに、後部外筒を前部外筒に対してノックすると、スラ
イダーと共に芯タンク、リードガイド及びリードチャッ
ク等が前進し、他方、シャープペンシル軸の先具が前部
外筒の先端に当接して前進を阻まれているので、先具に
対してリードチャックが相対的に前進して、芯を送り出
すことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな複合筆記具にあっては、シャープペンシル軸の芯タ
ンクがスライダーに連結されており、スライダーによっ
て、芯タンクにリードガイドを介して連結されるリード
チャックの位置が決定される。そのため、スライダーが
前進してこのスライダーに連結されたシャープペンシル
軸が突出した状態において、シャープペンシル軸の先具
が前部外筒の先端に当接して常時後方へ押されることに
なると、相対的にリードチャックが先具よりも常時前進
していることになり、筆記中リードチャックが確実に締
まらず、芯に筆圧がかかると芯すべりを起こしてしまう
という問題がある。かかる問題を回避するために、通
常、シャープペンシル軸が突出した状態においても、シ
ャープペンシル軸の先具が前部外筒の先端に当接せずに
両者の間に隙間ができるように、スライダーと前部外筒
の先端との間の寸法が設定される。
【0007】ところが、芯送りを行う際には、シャープ
ペンシル軸の先具が前部外筒の先端に当接しなければリ
ードチャックが先具に対して相対的に前進しないため、
ノックをする度に、シャープペンシル軸の先具が前部外
筒の先端との間の前記隙間分だけシャクルように動くこ
とになり、使用者にガタがあるような感じを与え、不快
感を与えるという問題がある。
【0008】また、それ以外の問題として、筆記中に過
大筆圧がかかったときに芯折れを防止するために緩衝機
能を設けるため芯タンクの後端にクッション用の弾性体
を別途設けているため、部品点数が増加し、製造コスト
が上昇するという問題がある。本発明は、かかる問題点
に鑑みなされたもので、請求項1記載の発明は、芯すべ
りが起こりにくく、さらに、ノック時にシャープペンシ
ル軸の先端のガタツキを小さくすることができるシャー
プペンシル軸を備えた複合筆記具を提供することをその
目的とする。
【0009】また、他の目的としては、製造コストを上
昇させることなく、過大筆圧が作用したときに緩衝機能
を果たすことができるシャープペンシル軸を備えた複合
筆記具を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、外筒内に複数
のレフィールが収納され、各レフィールの後端にスライ
ダーが連結され、該スライダーと外筒内に配設された作
動カムとの間の相対回動操作によって、1つのスライダ
ーが外筒内を前進し作動カムの前端に係止されて、この
スライダーに連結されたレフィールの先端が外筒の先端
から突出した状態を保持することができる複合筆記具に
おいて、少なくとも1つのレフィールはシャープペンシ
ル軸であり、シャープペンシル軸は、前記スライダーに
連結される芯タンクと、芯タンクの前方にあって芯の送
り出しと保持を行うリードチャックと、リードチャック
の頭部に外嵌されるチャックリングと、チャックリング
とリードチャックとを軸方向に移動可能に収容すると共
にチャックリングの後退を規制する外軸と、前記外軸と
前記芯タンクとを互いに離反する方向に付勢する弾性体
と、を備え、前記リードチャックを前記芯タンクに対し
て軸方向に相対的に移動可能とすることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の複合筆記具の実施の
形態を示す縦断面図であり全レフィールが後退している
状態を示しており、図2はシャープペンシル軸のレフィ
ールが前進している状態を示す図1相当図であり、図3
はシャープペンシル軸の要部拡大縦断面図である。尚、
この例では、シャープペンシル軸14と消ゴム軸16と
の2つの軸を備えた複合筆記具としている。
【0012】図において、符号10は外筒であり、外筒
10は、前部外筒11と後部外筒12とからなり、前部
外筒11には鞘20を介して後部外筒12が、正逆回動
可能、前進ノック可能、かつ離脱可能に連結されてい
る。即ち、前部外筒11の後端部11bと鞘20の前端
部20aとはその連結部で螺着されており、他方、鞘2
0の後端部20bが後部外筒12の内方段部12bの後
面に係止されている。
【0013】鞘20の中央に形成された鞘軸部20cに
は、スライダー22、24が摺動可能にはめ込まれてお
り、鞘20の鞘軸部20cの前方に形成された鍔部20
dと各スライダー22、24との間に介挿された弾性体
26、28によって各スライダー22、24はそれぞれ
後退方向へ付勢されており、鞘20に形成されたストッ
パー段部20eに当接することでそれ以外の後退が阻止
されている。
【0014】各スライダー22、24の外周面にはカム
面22a、24aがそれぞれ形成されており、カム面2
2a、24aは前記弾性体26、28によって、後部外
筒12の内面に形成されたカム係合突起12a(作動カ
ム)に圧接係合可能となっている。また、カム面22
a、24aの後端部には、カム係合突起12aの先端に
係止することができる後端係止部22b、24bが形成
されている。
【0015】さらに、それぞれのスライダー22、24
には、前記シャープペンシル軸14と消ゴム軸16のそ
れぞれの後端部が着脱可能に結合されている。図1に示
すように、スライダー22、24が両方とも後退してい
る状態から、後部外筒12を前部外筒11に対して正逆
に回動すると、その回動方向に応じて、後部外筒12の
カム係合突起12aが、スライダー22、24のいずれ
か一方のカム面22a、24aを押し出すことになり、
スライダー22、24のいずれか一方が弾性体26、2
8の付勢力に抗して前進する。そして、カム面22a、
24aの後端係止部22b、24bのいずれか一方がカ
ム係合突起12aに係止すると、前進したスライダー2
2または24は、その前進位置で保持される(図2)。
こうして、スライダー22または24に結合されたシャ
ープペンシル軸14または消ゴム軸16のいずれかが前
進して、前部外筒11の先端11aから突出することに
なる。この状態で、後部外筒12をノックして前部外筒
11に対して前進させると、シャープペンシル軸14ま
たは消ゴム軸16の芯送出または消ゴム送出動作によ
り、芯または消ゴムが送り出され使用することができる
ようになる。さらに、この前進位置で保持された状態か
ら、後部外筒12を先と反対の方向に回動すると、後端
係止部22b、24bのいずれか一方とカム係合突起1
2aとの係止が外れ、スライダー22または24が弾性
体26または28の付勢力により後退し、図1の状態に
復帰する。
【0016】次に、シャープペンシル軸14を図3を参
照して詳細に説明する。シャープペンシル軸14は、前
記スライダー22に連結される後部タンク32と、後部
タンク32の前端に着脱可能にその後端が嵌入される前
継手33と、前継手33より前方にあって芯の送り出し
と保持を行うリードチャック34と、リードチャック3
4と前継手33との間に配設され、リードチャック34
の後端が圧入により固着されるリードガイド36と、リ
ードチャック34の頭部34aに外嵌されるチャックリ
ング38と、チャックリング38とリードチャック34
とを移動可能に収容すると共にチャックリング38の後
退方向の移動を規制する外軸40と、外軸40の後端と
前継手33の前端との間に設けられ外軸40と前継手3
3とを互いに離反する方向に付勢するバネ(弾性体)4
4と、を備えている。
【0017】金属製の後部タンク32と合成樹脂製の前
継手33とで芯タンク31を構成しており、また、外軸
40は、一体的に螺着結合される先軸42と中軸43と
から構成される。先軸42内には、さらに、リードチャ
ック34によって前方へ押し出される摺動子48と、摺
動子48と共に移動するゴムパッキン50と、摺動子4
8の先端に固着された先パイプ52が収納されている。
ゴムパッキン50は、先軸42の内面及び芯にそれぞれ
接触面を持つような形状をしている。
【0018】リードガイド36の後端には拡径部36a
が形成されており、拡径部36aは前継手33内に設け
られた拡孔部33bに嵌入されて、その内部で軸方向に
移動可能に遊嵌されている。前記バネ44によって前記
リードガイド36の拡径部36aは、平常時、前継手3
3の内部に形成された段部33aに当接しており、拡径
部36aの後方には、リードガイド36が後退すること
ができる空間dが設けられる。同時に、リードガイド3
6に固着されたリードチャック34はチャックリング3
8によって締め付けられている。こうして、リードガイ
ド36に固着されるリードチャック34は、芯タンク3
1に対して軸方向に相対的に後退可能に構成される。
【0019】尚、リードガイド36を前継手33に組み
付ける際には、その拡径部36aを前継手33内の段部
33aを越えて拡孔部33b内に押し込んむことにより
行うが、例えば、組付け時に拡径部36aが内径方向に
撓むことができるようなスリットをリードガイド36の
後端に設ける等しておくと望ましい。以上のように構成
された複合筆記具において、図2に示したように、スラ
イダー22が外筒10内を前進しカム係合突起12aの
先端に係止されると、シャープペンシル軸14の先端、
即ち、先パイプ52と先軸42の先端が前部外筒11の
先端11aから突出する。このとき、従来であれば、芯
すべりを防止するために、先軸42が前部外筒11の先
端11aに当接しないようある程度の隙間を設ける必要
があるが、本実施の形態では、この隙間を可能な限り小
さくすることができる。
【0020】この状態で後部外筒12をノックして前部
外筒11に対して前進させると、スライダー22を介し
て後部タンク32、前継手33がバネ44の付勢力に抗
して前進する。一方、外軸40は前部外筒11の先端1
1aによって前進が阻まれているので、バネ44が圧縮
し、外軸40と前継手33との間の距離が短くなり、リ
ードガイド36の拡径部36aの後方の空間dが小さく
なり、前継手33が拡径部36aを前方へ押し出す。こ
れにより、リードチャック34及びチャックリング38
が前進して、公知の送出動作によって芯の送り出しが行
われる。
【0021】後部外筒12のノックを解除すると、バネ
44の復元力により芯タンク31は後退し、リードガイ
ド36の拡径部36aも前継手33の段部33aに当接
した状態に戻り、これによりリードチャック34が後退
して芯を保持する。図2に示したように、後部外筒12
がノックされていない状態において、先軸42と前部外
筒11の先端11aとの間の隙間は可能な限り小さくす
ることができ、先軸42が前部外筒11の先端11aに
当接していてもかまわない。先軸42が前部外筒11の
先端11aに当接していても、バネ44が圧縮すること
で、芯タンク31と外軸40は互いに離間する方向に付
勢されており、リードチャック34及びリードガイド3
6と芯タンク31とは一体的に連結されておらず、リー
ドチャック34及びリードガイド36は芯タンク31に
対して軸方向に後退可能となっているため、芯から筆圧
がかかると、リードチャック34及びリードガイド36
が空間dだけ後退することができ、芯すべりを起こすこ
とがない。また、芯に過大筆圧がかかると、リードチャ
ック34、チャックリング38を介して外軸40がバネ
44に抗して後退して緩衝機能を果たすことができる。
【0022】このように、バネ44は、後部外筒12の
ノック解除時にリードチャック34や芯タンク31等を
後方へ押し戻すチャックスプリングとして機能するだけ
でなく、過大筆圧作用時に、その力を吸収するクッショ
ンスプリングとしても機能することができる。このよう
に、1つの部品で2つの機能を持たせることができ、部
品点数を低減させることができる。
【0023】また、先軸42と前部外筒11の先端11
aとの間の隙間はほとんど当接する位に小さくできるた
め、後部外筒12のノック時に、先軸42は前進するこ
とがなく、芯や先パイプ52のみが前進するので、使用
者に部品のガタツキ感を与えることがない。芯の補充を
行うには、前部外筒11を鞘20から外し、さらに、後
部タンク32と前継手33との結合を外した後、後部タ
ンク32または前継手33に新しい芯を補充することが
できる。
【0024】次に、図4は、本発明の第2の実施の形態
を表す要部拡大縦断面図である。第1の実施の形態と同
一の部材は同一の符号を用いてその詳細説明を省略す
る。図4のシャープペンシル軸54では、芯タンク56
が金属製の後部タンク58、合成樹脂製の中継手60及
び金属製の前継手62から構成され、後部タンク58の
前端と中継手60の後部とは、後部タンク58の適宜部
分58aをかしめることにより、一体的に連結されてい
る。また、中継手60の前部が前継手62の拡孔部62
bの後部に着脱可能に嵌入されている。そして、リード
ガイド36の拡径部36aが前継手62の拡孔部62b
の前部内に軸方向移動可能に遊嵌されている。平常時
は、バネ44によって、リードガイド36の拡径部36
aが前継手62の内部に形成された段部62aに当接し
ているのは、第1の実施の形態と同様である。リードガ
イド36と芯タンク56の組立は、リードガイド36を
前継手62の後方から挿入した後、バネ44、外軸40
等を組付け、チャックリング38を介してリードチャッ
ク34の後端をリードガイド36内に圧入することで行
うことができる。また、芯の補充は、中継手60と前継
手62との連結を外すことによって、行うことができ
る。
【0025】このように構成しても、第1の実施の形態
と同様に作用させることができる。次に、図5は、本発
明の第3の実施の形態を表す要部拡大縦断面図である。
第1の実施の形態と同一の部材は同一の符号を用いてそ
の詳細説明を省略する。図5のシャープペンシル軸64
では、芯タンク66が金属製の後部タンク68と金属製
の前継手70とから構成され、後部タンク68の前端が
前継手70の後端内に着脱可能に嵌入される。前継手7
0の前端は仮想線で示した部分がかしめられてすぼめら
れており、リードチャック72の後端に形成された拡径
部72aが前継手70の拡孔部70bの中に遊嵌され、
リードチャック72が芯タンク66に対して軸方向に相
対的に後退可能に構成されている。リードチャック72
の外周面に形成された突起72bが前継手70に当接す
るところまでは、リードチャック72が後退することが
できる。平常時は、バネ44の作用により、リードチャ
ック72の拡径部72aは前継手70の内部に形成され
た段部70aに当接している。
【0026】このように構成しても、前記各実施の形態
と同様に作用させることができる。リードガイドを省略
することができるので、部品点数を削減することができ
る。次に、図6は、本発明の第4の実施の形態を表す要
部拡大縦断面図である。第1の実施の形態と同一の部材
は同一の符号を用いてその詳細説明を省略する。図6の
シャープペンシル軸74では、芯タンク76が金属製の
後部タンク78と合成樹脂製の前継手80とから構成さ
れ、後部タンク78の前端が前継手80の後端内に着脱
可能に嵌入される。前継手80の前端内に設けられた拡
孔部80bに、リードチャック82の後端に形成された
拡径部82aが遊嵌され、リードチャック82が芯タン
ク76に対して軸方向に相対的に後退可能に構成されて
いる。リードチャック82の外周面に形成された突起8
2bが前継手80に当接するところまでは、リードチャ
ック82が後退することができる。平常時は、バネ44
の作用により、リードチャック82の拡径部82aが前
継手80の内部に形成された段部80aに当接してい
る。
【0027】リードチャック82と前継手80との組立
は、リードチャック82の後端を前継手80の前方から
挿入して段部80aを乗り越えさせることによって行
う。挿入を容易にするため前継手80の前端内面とリー
ドチャック82の後端外面にはそれぞれテーパーが形成
されている。このように構成しても、上記各実施の形態
と同様に作用させることができる。リードガイドを省略
することができるので、部品点数を削減することができ
る。
【0028】尚、以上の実施の形態に示された物に限ら
ず、本発明の思想の範囲において、構成された芯タン
ク、リードチャック、チャックリング、外軸、バネ等の
構成要素は、同一の機能を果たすものであれば複数また
は1つの部品で構成する事も可能であり、また逆に同一
の機能を果たすものであれば複数の構成要素を1つまた
は複数の部品で構成することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、リードチャックは芯タンクに対して軸方向
に移動可能となっていることにより、外軸が外筒の先端
に当接して、外筒により後方へ押されることがあって
も、リードチャックが芯タンクに対して軸方向に後退す
ることで芯すべりを防止することができる。
【0030】このため、外軸と外筒の先端との間は両者
がほとんど当接することができる程度の小さな隙間を設
けることができるため、芯を送出するためにシャープペ
ンシル軸のノックを行ったときでも、外軸の先端がシャ
クルようなことはなく、使用者にガタつき感を与えるこ
とを防止できる。さらに、芯に過大筆圧がかかったとき
には、リードチャック、チャックリングを介して外軸が
後退し、外軸と芯タンクとの間に設けられた弾性体で力
を吸収することができ、緩衝機能を果たすことができ
る。この弾性体は、シャープペンシル軸のノック解除時
に芯タンク、リードチャック等を後退させてリードチャ
ックを閉じた状態に戻す役割と、緩衝機能の役割の両方
の役割を果たすことができるので、部品点数の低減や部
品スペースの効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合筆記具の実施の形態を示す縦断面
図であり全レフィールが後退している状態を示してい
る。
【図2】シャープペンシル軸のレフィールが前進してい
る状態を示す図1相当図である。
【図3】シャープペンシル軸の要部拡大縦断面図であ
る。
【図4】シャープペンシル軸の第2の実施の形態を表す
要部拡大縦断面図である。
【図5】シャープペンシル軸の第3の実施の形態を表す
要部拡大縦断面図である。
【図6】シャープペンシル軸の第4の実施の形態を表す
要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 外筒 12a カム係合突起(作動カム) 14、54、64、74 シャープペンシル軸(レフィ
ール) 16 消ゴム軸(レフィール) 22、24 スライダー 31、56、66、76 芯タンク 34、72、82 リードチャック 38 チャックリング 40 外軸 44 バネ(弾性体)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒内に複数のレフィールが収納され、
    各レフィールの後端にスライダーが連結され、該スライ
    ダーと外筒内に配設された作動カムとの間の相対回動操
    作によって、1つのスライダーが外筒内を前進し作動カ
    ムの前端に係止されて、このスライダーに連結されたレ
    フィールの先端が外筒の先端から突出した状態を保持す
    ることができる複合筆記具において、 少なくとも1つのレフィールはシャープペンシル軸であ
    り、シャープペンシル軸は、前記スライダーに連結され
    る芯タンクと、芯タンクの前方にあって芯の送り出しと
    保持を行うリードチャックと、リードチャックの頭部に
    外嵌されるチャックリングと、チャックリングとリード
    チャックとを軸方向に移動可能に収容すると共にチャッ
    クリングの後退を規制する外軸と、前記外軸と前記芯タ
    ンクとを互いに離反する方向に付勢する弾性体と、を備
    え、前記リードチャックを前記芯タンクに対して軸方向
    に相対的に移動可能とすることを特徴とする複合筆記
    具。
JP9159906A 1997-06-17 1997-06-17 複合筆記具 Pending JPH115391A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159906A JPH115391A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 複合筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9159906A JPH115391A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 複合筆記具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH115391A true JPH115391A (ja) 1999-01-12

Family

ID=15703760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9159906A Pending JPH115391A (ja) 1997-06-17 1997-06-17 複合筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH115391A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221512A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Sun-Star Stationery Co Ltd 複式筆記具
JP2009078413A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Pilot Corporation 複合筆記具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008221512A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Sun-Star Stationery Co Ltd 複式筆記具
JP2009078413A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Pilot Corporation 複合筆記具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5172962B2 (ja) 複合筆記具
JPH115391A (ja) 複合筆記具
JP2012091468A (ja) 出没式筆記具
JP3320388B2 (ja) 多芯筆記具
CN114714794B (zh) 自动铅笔
US5662424A (en) Mechanical pencil
CN108621641B (zh) 按动式书写工具
JP3074348B2 (ja) 複合筆記具
JP7261034B2 (ja) シャープペンシルユニット及び出没式筆記具並びにシャープペンシルユニットの製造方法
JP5216248B2 (ja) 多芯筆記具
JP2012040824A (ja) ノック式筆記具
JP2566093Y2 (ja) 複式筆記具
CN108698433B (zh) 活心铅笔
CN114801551A (zh) 伸缩式书写工具
JP2005053038A (ja) 回転繰出式筆記具
JPH11180092A (ja) 複合繰り出し用具
JPH081908Y2 (ja) 出没式筆記具
JP2012106452A (ja) シャープペンシル
JP2011131390A (ja) ノック式シャープペンシル
JP5106189B2 (ja) 出没式シャープペンシル
JPH10297164A (ja) 複合筆記具
JPH10287085A (ja) 複合筆記具
JP2560149Y2 (ja) 複式筆記具
JP3317939B2 (ja) ノック式筆記具
JP2017030197A (ja) 芯繰出具