JPH115390A - 振出式シャープペンシル - Google Patents

振出式シャープペンシル

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JPH115390A
JPH115390A JP17310997A JP17310997A JPH115390A JP H115390 A JPH115390 A JP H115390A JP 17310997 A JP17310997 A JP 17310997A JP 17310997 A JP17310997 A JP 17310997A JP H115390 A JPH115390 A JP H115390A
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barrel
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mechanical pencil
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Hirozumi Hara
啓純 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸筒の前部に機構部が簡単に取り付けられる
振出式シャープペンシルを提供する。 【解決手段】 軸筒7内に挿入される頭冠12の細径部
12Aに、長手方向に伸びた開口窓12Cを形成する。
この頭冠12の開口窓12Cに押圧部材15の突起15
Bを遊嵌して、押圧部材15を長手方向に摺動可能に頭
冠12に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量体の慣性力に
よりチャックを前進させて芯を繰り出す振出式シャープ
ペンシルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振出式シャープペンシルにおいて
は、軸筒と押圧部材の間にリターンスプリングを張架す
るとともに、軸筒の係止段に押圧部材の係合突起を係止
可能に構成し、リターンスプリングにより後方に付勢さ
れた押圧部材の係合突起を軸筒の係止段により係止する
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の振出式
シャープペンシルは、軸筒に長手方向に伸びた開口窓を
形成すると外観を損なうとの理由から、軸筒に係止段を
設けてこの係止段に押圧部材の係合突起を係止してい
た。しかし、軸筒の後部に係止段を形成すると、射出成
形においては、軸筒の内孔を形成するために必要なコア
ピンを軸筒の前方より抜かなければならず、軸筒の前部
に内段を形成することが不可能であった。従って、チャ
ックや締リング等からなる機構部を軸筒に取り付ける手
段が複雑になるという課題があった。本発明は、上記し
た課題を解消した振出式シャープペンシルを提供するこ
とを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸筒を振るこ
とにより生じる重量体の慣性力によりチャックを前進さ
せて芯を繰り出す振出式シャープペンシルにおいて、軸
筒の後部に取り付けられる頭冠と、頭冠内に摺動可能に
内蔵される押圧部材と、頭冠と押圧部材の間に張架され
るリターンスプリングと、チャックに連結されかつ前記
押圧部材の押圧面と当接可能な芯タンクにより構成す
る。しかも、軸筒内に挿入される頭冠の細径部に長手方
向に伸びた開口窓を形成するとともに、押圧部材に突起
を形成し、押圧部材の突起を前記頭冠の開口窓に遊嵌す
ることにより、押圧部材を長手方向に摺動可能に頭冠に
連結して振出式シャープペンシルを構成するものであ
る。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の振出式シャー
プペンシルを説明する。図1、図2、図3及び図4は本
発明の実施例を示すもので、チャック1と、コネクター
2を介してチャック1に連結された芯タンク3と、チャ
ック1の頭部に外嵌された締リング4と、締リング4を
受け止める連結具5と、連結具5とコネクター2の間に
張架されるスプリング6とにより振出式シャープペンシ
ルの機構部を構成する。この機構部の芯タンク3及びコ
ネクター2が挿通可能に軸筒7の前部孔7Aを構成し、
軸筒7の前端と軸筒7の前部に螺合された口金8の内段
8Aにより前記連結具5を挾持する。口金8には芯9を
適宜の力で保持するゴム等の弾性体で構成された芯ホル
ダー10が内蔵されている。軸筒7の後端より開口され
かつ前記前部孔7Aより太径の内孔7Bには、金属製の
線材を巻回して円筒状に構成した重量体11が摺動可能
に内蔵され、この重量体11の貫通孔に前記芯タンク3
が挿通される。図5に示した頭冠12は、上側にクリッ
プ13を一体に形成するとともに、前部に細径部12A
を形成する。この細径部12Aの外周面には前記クリッ
プ13の真下に位置して突起12Bを形成するととも
に、細径部12Aの両側部に長手方向に伸びた開口窓1
2Cを対向して形成し、突起12Bが位置する細径部1
2Aが適宜弾性変形可能に構成する。この頭冠12に
は、前部内側に芯タンク3の横振れを防止するための内
鍔12Dが形成されるとともに、後部内側にはリターン
スプリング14を当接するための段部12Eが形成され
る。更に、頭冠12の後部孔12Fの上下には前記開口
窓12Cと軸心に対して90度ずれた位置にキー溝12
Gが対向して形成されている。また、図6及び図7に示
したように、押圧部材15の前部筒15A外周面の両側
にはそれぞれ突起15Bが形成されるとともに、前部筒
15Aの上下に開口窓15Cが対向して形成され、突起
15Bが位置する前部筒15Aが弾性変形可能に構成さ
れている。この押圧部材15の後部には外鍔部15Dが
形成され、該外鍔部15Dの上下には前記突起15Bと
軸心に対して90度ずれた位置に外方に突出したキー1
5Eがそれぞれ形成される。更に、押圧部材15の内面
には芯挿通口15Fを有する内鍔15Gが形成され、こ
の内鍔15Gの前面が芯タンク3の後端を押圧する押圧
面15Hとなっている。この押圧部材15の前部にリタ
ーンスプリング14を外嵌した後、頭冠12の後方よ
り、頭冠12のキー溝12Gに押圧部材15のキー15
Eを合わせて挿入し、押圧部材15の突起15Bを頭冠
12の開口窓12Cに長手方向に摺動可能に遊嵌する。
しかも前記リターンスプリング14が頭冠12の段部1
2Eと押圧部材15の外鍔部15Dの間に張架されるこ
とにより通常押圧部材15は長手方向後方に付勢されて
いる。しかも押圧部材15の前部内孔15Iには芯タン
ク3の後部が挿入され、芯タンク3の後端と押圧部材1
5の押圧面15Hは適宜離間して構成されている。更
に、押圧部材15の後部内孔15Jには消しゴム16が
嵌合されて取り付けられ、かつ消しゴム16を覆うノブ
17が押圧部材15の後部外面15Kに嵌合されて図8
及び図9に示した状態となる。このように組み立てられ
た頭冠12が前記軸筒7の後端より挿入され、頭冠12
の突起12Bが軸筒7の後部上面に形成された係止窓7
Cに嵌め込まれて、頭冠12が軸筒7に取り付けられ
る。しかも、軸筒7の係止窓7C及び頭冠12の突起1
2Bはクリップ13により隠されるために外観を損なう
ことはない。また、頭冠12の内鍔12Dには前記芯タ
ンク3の後部が挿通されるとともに、前記重量体11は
コネクター2の外鍔2Aと頭冠12の内鍔12Dにより
長手方向の摺動が規制される。
【0006】以上説明した振出式シャープペンシルは、
軸筒7を振ることにより生じる重量体11の慣性力によ
りチャック1を前進させて芯9を繰り出すとともに、芯
タンク3内の次の芯9を追従させるには、ノブ17を押
圧することにより押圧部材15の押圧面15Hが芯タン
ク3の後端を押圧し、芯タンク3及びチャック1が前進
することにより口金8内の短くなった残芯を排出すると
ともに次の芯9を口金8の先端より突出させるものであ
る。
【0007】また、上記実施例においては、頭冠12の
キー溝12Gに押圧部材15のキー15Eを合わせて押
圧部材15を頭冠12に挿入することにより、押圧部材
15の突起15Bを容易に頭冠12の開口窓12Cに遊
嵌することができるものである。しかも、頭冠12にリ
ターンスプリング14及び押圧部材15を組み込んだ後
に、頭冠12を軸筒7に取り付けるので、押圧部材15
及びリターンスプリング14の取り付けを容易に行うこ
とができるものである。その上、軸筒7に強固に固定さ
れた頭冠12に重量体11を当接させるので、重量体1
1の慣性力を確実に受け止めることができるものであ
る。
【0008】図10及び図11は本発明の他の実施例を
示したものである。尚、図1と同一の部材は同一の符号
を付してその説明は省略する。軸筒107に、係止窓1
07Cと対向する位置に後端より長手方向前方に伸びた
凹溝107Dを形成する。また、頭冠112の細径部1
12Aに、突起112Bの反対側に位置しかつ長手方向
に伸びた隆起部112Hを形成する。
【0009】従って、頭冠112の細径部112Aを軸
筒107の後端より挿入する時、細径部112Aに形成
した隆起部112Hを軸筒107の凹溝107Dに合わ
せて前進させれば、自動的に細径部112Aの突起11
2Bが軸筒107の係止窓107Cに嵌め込まれて、頭
冠112が軸筒107に取り付けられるものである。そ
の上、頭冠112やクリップ13に回転方向の応力が加
えられても頭冠112は回動する恐れがなく、強固に軸
筒107に取り付けられることができるものである。
【0010】
【発明の効果】以上説明した本発明の振出式シャープペ
ンシルは、長手方向に伸びて頭冠に形成された開口窓に
押圧部材の突起を遊嵌することにより、軸筒に押圧部材
の突起を形成するための係止段が必要なくなり、軸筒を
射出成形するためのコアピンを軸筒の後方より抜くこと
ができるものである。従って、軸筒の前部孔を内孔より
細径に形成でき、軸筒の前部に機構部が簡単に取り付け
られる効果が奏せられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振出式シャープペンシルを示す断面図
である。
【図2】図1のA−A線を示す断面図である。
【図3】図1のB−B線を示す断面図である。
【図4】図1のC−C線を示す断面図である。
【図5】本発明の振出式シャープペンシルの頭冠を示す
正面図である。
【図6】本発明の振出式シャープペンシルの押圧部材を
示す正面図である。
【図7】本発明の振出式シャープペンシルの押圧部材を
示す平面図である。
【図8】本発明の振出式シャープペンシルの頭冠に、押
圧部材、リターンスプリング、消しゴム及びノブを組み
込んだ構成を示す正面図である。
【図9】図8のA−A線を示す断面図である。
【図10】本発明の振出式シャープペンシルにおける他
の実施例を示す主要部断面図である。
【図11】図10のA−A線を示す断面図である。
【符号の説明】
1 チャック 3 芯タンク 7 軸筒 9 芯 11 重量体 12 頭冠 12A 頭冠12の細径部 12C 頭冠12の開口窓 14 リターンスプリング 15 押圧部材 15B 押圧部材15の突起 15H 押圧部材15の押圧面 107 軸筒 112 頭冠 112A 頭冠112の細径部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒を振ることにより生じる重量体の慣
    性力によりチャックを前進させて芯を繰り出す振出式シ
    ャープペンシルにおいて、軸筒の後部に取り付けられる
    頭冠と、頭冠内に摺動可能に内蔵される押圧部材と、頭
    冠と押圧部材の間に張架されるリターンスプリングと、
    チャックに連結されかつ前記押圧部材の押圧面と当接可
    能な芯タンクとからなり、軸筒内に挿入される頭冠の細
    径部に長手方向に伸びた開口窓を形成するとともに、押
    圧部材に突起を形成し、押圧部材の突起を前記頭冠の開
    口窓に遊嵌することにより、押圧部材を長手方向に摺動
    可能に頭冠に連結することを特徴とする振出式シャープ
    ペンシル。
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