JPH1153765A - 光情報媒体 - Google Patents

光情報媒体

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JPH1153765A
JPH1153765A JP9221038A JP22103897A JPH1153765A JP H1153765 A JPH1153765 A JP H1153765A JP 9221038 A JP9221038 A JP 9221038A JP 22103897 A JP22103897 A JP 22103897A JP H1153765 A JPH1153765 A JP H1153765A
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JP
Japan
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optical information
information medium
seal
disk
optical
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Pending
Application number
JP9221038A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Tomizawa
祐寿 富沢
Toru Fujii
徹 藤井
Emiko Hamada
恵美子 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光情報媒体の表面を多様に利用できるように
し、例えば各種の表示を施すことができるようにすると
共に、光情報媒体の表面の汚れや傷等を防止する。 【解決手段】 光情報媒体は、一方の主面に情報記録層
2が形成されたディスク1と、このディスク1の情報記
録層2が形成された面に接着層11を介して貼り合わせ
られた他のディスク5または前記情報記録層2を覆う保
護層を有する光情報媒体において、光学ピックアップか
ら光が入射する前記ディスク1の光入射面と、その反対
側の面との少なくとも一方に、剥離可能なシール15が
貼り付けてある。シール15の表面や、このシール15
貼り付けられる光情報媒体の表面は、水性インクが定着
可能な親水性樹脂製の膜からなるものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性基板の少な
くとも片面に情報記録領域を形成し、このディスクの情
報記録領域とが形成された主面を他のディスクと貼り合
わせた光情報媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的に情報が記録できる光情報媒体と
して、コンパクトディスク(CD)やCD−ROM等の
媒体が普及している。さらに、このような予めデータが
記録されたCDやCD−ROM等の光情報媒体を基本と
し、光学的にデータが追記可能な光情報媒体、いわゆる
CD−Rも開発され、普及するに至っている。また、最
近の短波長レーザーの開発と実用化に伴い、より高密度
な記録再生を可能とするデジタルビデオディスク(DV
D)の実用化も進んでいる。この種の光情報媒体では、
2枚のディスクを貼り合わせた構造を採用している。
【0003】例えば、後者のような両面貼り合わせ構造
を有する光情報媒体は、中央にセンターホールを有す
る。互いに貼り合わせられる一対のディスクは、透光性
の円板からなり、その少なくとも一方の主面に情報記録
領域が設定され、この情報記録領域に情報記録手段であ
るピットが形成され、その上に金属膜からなる反射層が
形成されている。
【0004】さらに、このような高密度光情報媒体を基
本とし、光学的にデータが追記可能な光情報媒体、いわ
ゆるDVD−Rも開発されつつある。このような記録可
能な光情報媒体としては、少なくとも一方のディスクの
情報記録領域にトラッキングガイドが形成され、その上
にスピンコート法等の手段で有機色素等からなる光干渉
層が形成され、その上に金属膜からなる反射層が形成さ
れる。さらに、前記一対のディスクの全面に、スピンコ
ート法やスクリーン印刷等の手段で接着剤として反応性
硬化樹脂が塗布され、これらの面が互いに向かい合うよ
うに重ね合わせられ、前記接着剤により2枚のディスク
が互いに貼り合わせられる。
【0005】このような光情報媒体において、本願特許
出願人は、特願平8−102088号に示されたよう
に、光情報媒体の表面に水性インク等を使用して印刷可
能な親水性樹脂表面を有する光情報媒体を提案してい
る。このような光情報媒体では、特に記録可能な光情報
媒体において、それに記録したデータの内容等を、水性
ペンで記載したり、インクジェットプリンタ等を使用し
て印刷できるので便利である。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかし前記従来の
光情報媒体において、前記のような親水性樹脂表面は、
光情報媒体の記録、再生光が入射する側の面と反対側の
面に設けられているが、そこに水性インク等を使用して
何らかのものを記入または印刷してしまうと、さらに別
の内容のものを書き直すことができなかった。また、光
情報媒体の表面に設けた親水性樹脂表面は、撥水性を有
する光情報媒体の他の表面より汚れやすく、傷つきやす
い。さらに、DVDの場合は、両面記録方式のものもあ
るが、そのような両面記録方式の光情報媒体では、その
両面から光学ピックアップの光を入射させなければなら
ないため、視覚的に認識できる表示を施すのが、情報記
録領域の内周側や外周側等の特定の部分に限られてしま
う。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の光情報
媒体における前記のような課題に鑑み、光情報媒体の表
面を多様に利用できるようにし、例えば各種の表示を施
すことができるようにすると共に、光情報媒体の表面の
汚れや傷等を防止することができるようにすることを目
的とするものである。
【0008】この目的を達成するために、本発明では、
光情報媒体の再生光や記録光が入射する側面やその反対
側の面の少なくとも一方に、剥離可能なシール15を貼
り付けたものである。特にこのようなシール15とし
て、水性インクが定着可能な親水性樹脂表面を有するも
のを用いると、シール15の表面に印刷することができ
る。また、貼り付ける光情報媒体に表面が親水性樹脂層
を有する場合には、その親水性樹脂表面の汚れを防止で
きる他、光情報媒体の表面とシールとの両方に表示を施
すことができ、多重に表示を施すことが可能である。
【0009】すなわち、本発明による光情報媒体は、一
方の主面に情報記録層2が形成されたディスク1と、こ
のディスク1の情報記録層2が形成された面に接着層1
1を介して貼り合わせられた他のディスク5または前記
情報記録層2を覆う保護層を有する光情報媒体におい
て、光学ピックアップから光が入射する前記ディスク1
の光入射面と、その反対側の面との少なくとも一方に、
剥離可能なシール15が貼り付けてあることを特徴とす
るものである。
【0010】このような光情報媒体では、光情報媒体の
表面がシール15により覆われるため、光情報媒体の表
面を汚れや傷等から保護することができるだけでなく、
シール15を剥がすことによって、光情報媒体の表面を
露出させて、予めその表面に表示してしてあるデザイン
やロゴ等を新たに表示させることができる。また、この
シール15が貼り付けられた光情報媒体の表面が、水性
インクが定着可能な親水性樹脂表面を有する場合は、同
表面に何らかの表示を施す前に、同表面を汚れや傷等か
ら保護することができる。さらに両面再生記録形の光情
報媒体の場合、既に片面に記録されている情報の内容を
記載し、表示しておくことができる。
【0011】前記のシール15の表面や、このシール1
5貼り付けられる光情報媒体の表面は、水性インクが定
着可能な親水性樹脂製の膜からなるものが好ましい。こ
のような親水性樹脂は、例えば、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリビニルホルマール、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、モルホリ
ンのうちの少なくとも1つを含む樹脂からなる。
【0012】このようなシール15を有する光情報媒体
では、光情報媒体の表面以外にも、シール15の表面に
水性インクを使用して表示を施せる。そして、このシー
ル15は剥離可能であるため、一旦表示を施した後、そ
の表示を除去したいときには、シール15を剥がすこと
によって、その表示を簡単に除去することができる。さ
らに、新たなシール15を貼り付け、水性インク等を使
用してその表面に新たな表示を施すことにより、繰り返
し任意の表示を施すことも可能となる。さらに、親水性
樹脂表面を有するシール15を複数枚重ねて貼り合わせ
ると、上からシール15を剥がすたびに、新しいシール
15の表面が表れる。これによって、シール15の表面
に記載する表示内容を、随時更新することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。本
発明による光情報媒体の一例として、両面貼り合わせに
よる片面記録・再生構造を有する追記形光情報媒体の例
を図1と図2に示す。
【0014】ディスク1は、中央にセンターホール4を
有する透明な円板状の基板である。このディスク1は、
ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)等の透明樹脂で作るのが最もよいが、表面に凹凸状
のプレピットや溝状のプリグルーブを形成出来る樹脂等
の表層部分が形成されていれば、ガラス基板であっても
よい。この透光性を有するディスク1の片面に、情報記
録領域rが設定されている。ディスク1の情報記録領域
rの部分には、スパイラル状のグルーブからなるトラッ
キングガイド3が形成されている。このトラッキングガ
イド3のピッチは、0.74〜0.8μmを標準とす
る。
【0015】さらに、ディスク1の前記情報記録領域r
の部分の主面に情報記録層2が形成される。例えば、ま
ずスピンコート法等の手段で有機色素等が塗布され、光
干渉層12が形成され、さらにこの光干渉層12の上
に、金、アルミニウム、銀、銅、白金、ニッケル、チタ
ン等の金属膜或いはこれらの合金膜からなる反射層13
が形成される。この光干渉層12と反射層13とが情報
記録層2を構成し、この情報記録層2が形成された部分
が情報記録領域rである。図示の例では、光反射層13
の上に、樹脂等の保護膜14が形成されているが、この
ような保護層14を設けないこともある。
【0016】このディスク1の他にもう1枚のディスク
5を用意する。このディスク5は、前記ディスク1と同
じ材質で出来た同じサイズのものであるが、その主面に
は、前記ディスク1のようなトラッキングガイド3や情
報記録層2は設けられていない。この他方のディスク5
の表面には、親水性樹脂層を形成することができる。こ
の親水性樹脂層の表面を図1及び図2においてドットで
示す。
【0017】このような親水性樹脂層は、ディスク1、
5の表面の前記の位置に親水性樹脂をコーティングする
ことにより形成することができる。このような親水性樹
脂の例としては、例えば、ポリエチレンオキサイド(p
olyethylen oxide)、ポリビニルアル
コール(polyvinyl alcohol)、ポリ
ビニルメチルエーテル(polyvinylmethy
l ether)ポリビニルホルマール(polyvi
nyl formal)、カルボキシビニルポリマー
(carboxyvinyl polymer)、ヒド
ロキシエチルセルロース(hydroxyethyl
cellulose)、ヒドロキシプロピルセルロース
(hydroxypropyl cellulos
e)、メチルセルロース(methyl cellul
ose)、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩
(sodium carboxymethyl cel
lulose)、ポリビニルピロリドン(polyvi
nyl pyrolidone)、モルホリン(mor
pholine)、ケトンホルムアルデヒド、スチレン
/無水マレイン酸共重合物、セラック、デキストリン、
ポリ(アクリル酸ピロリドニルエチルエステル)、ポリ
アクリル酸及びその金属塩、ポリアミン、ポリアクリル
アミド、ポリエチレングリコール、ポリジエチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ポリヒドロキシスチレ
ン、ポリビニルアルキルエーテル、ポリビニルヒドロキ
シベンゾエート、ポリフタル酸、酢酸セルロースヒドロ
キシジエンフタレート、例えば幹鎖がメチルメタクリレ
ートで側鎖がN−メチロールアクリルアミドからなるL
H−40(綜研化学社製)のようなグラフトポリマー
ル、水溶性アルキッド、水溶性ポリエステル、水溶性ポ
リエポキシ、ポリアミド、ポリビニルメチルエーテル、
ポリ酢酸ビニルのケン化物、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、アラビ
アガム、グアガム、アルギン酸ソーダ等を挙げることが
できる。これらの親水性樹脂を少なくとも1種以上を用
意し、下記に述べる光重合モノマーや光開始剤、また、
必要に応じて他の添加剤を配合してコーティングする。
【0018】これらの樹脂は、光情報媒体の耐候性、耐
水性、反り等の信頼性や製造性を考慮し、配合バランス
を調整して混合する。親水性樹脂の添加量は、5重量%
以上、溶解限度(例えば50重量%)程度が考えられる
が、5〜20重量%の範囲とすることが望ましい。
【0019】前記親水性樹脂には、光重合モノマーを添
加することが望ましい。また、前記の樹脂に代えて、親
水性の光重合モノマーを用いてもよい。親水性の光重合
モノマーとして、例えば、ポリエーテル変性モノ(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド誘導体、ア
ミノ基を有するモノ(メタ)アクリレート、水酸基を有
するモノ(メタ)アクリレート、リン酸基を有するモノ
(メタ)アクリレート、含窒素環状ビニルモノマーのう
ちから選択される少なくとも1種のモノマーが挙げられ
る。具体的には、ジメチルアクリルアミド(SN−SX
−2833:サンノプコ社製)、ポリエチレン、グリコ
ール単位をもつモノ(メタ)アクリレート、アルキル置
換(メタ)アクリルアミド、アルコキシ変性(メタ)ア
クリルアミド、メチロール変性(メタ)アクリルアミ
ド、N、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、多価アルコールジグ
リシジルエーテルモノ(メタ)アクリレート、アルキレ
ンオキサイド変性リン酸モノ(メタ)アクリレート、カ
プロラクトン変性リン酸モノ(メタ)アクリレート、ア
クリロイルモルホリン、N−ビニルオキサゾリドン、N
−ビニルサクシイミド、N−ビニルピロリドン、N−ビ
ニルカプロラクタムのうちから選択される少なくとも1
種のモノマーが挙げられる。また、光硬化性向上のた
め、多価アルコール及びそのアルキレンオキサイド付加
物の(メタ)アクリル酸エステル類、多価アルコールジ
グリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート等を使用す
る。これらを適宜50〜100重量%程度添加する。
【0020】これらに光開始剤を配合し、紫外線硬化性
樹脂とする。光開始剤として具体的には、アセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジルベンゾ
イン、ベンゾインエーテル、ベンゾイルベンゾエート、
ベンジルジメチルケタール、1ーヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、チオキサントン類、ベンジル、2
−エチルアントラキノン、メチルベンゾイルホルメー
ト、ジアセチル等が例示できる。これらの光開始剤を、
適宜1〜8重量%程度、望ましくは2〜6重量%添加す
る。開始剤が多すぎると印刷作業性も悪化しやすくな
り、少くなすぎると、硬化時間が長いため生産性が低く
なったり、或いは紫外線硬化性が得られない。なお、粘
度調整のため、光重合モノマーに前記の樹脂を混合して
もよい。
【0021】前記親水性樹脂材料中に、別に添加剤を配
合することもできる。例えば、吸水性顔料、湿潤剤、消
泡剤、表面張力調整剤等を配合することも望ましい。具
体的には、微粉シリカ、タルク、マイカ、炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、亜鉛華、コロイダルシリカ、カーボン
ブラック、ベンガラ等の無機顔料、カルボキシメチルセ
ルロース、デキストリン、メチルセルロース等の微粉
末、特殊コーティングにより、アミド系アクリレート等
に不溶とされたポリビニルピロリドン、アクリル酸ビニ
ルアルコール共重合体(スミカゲルSP−510:住友
化学製)、コラーゲン粉末等の有機顔料、アニオン系ま
たはノニオン系の公知の湿潤剤(ノプコ2272RS
N、ノプコウェツト50、ノプコウェツトSN20T:
いずれもサンノプコ製)、消泡剤(ノプコ8034:サ
ンノプコ製、デヒドラン1620:ヘンケル製、AD9
301:三菱レーヨン製)、表面張力調整剤(ペレノー
ルs43、同s5:ヘンケル製)、ポリエチレンイミン
(SP103 日本触媒(株))等の増粘剤を例示すること
ができる。
【0022】添加剤としての吸水性顔料は、クランパと
の摩擦係数やインクの印刷性の調整或いは親水性膜形成
の際の作業性等を調整するという役割を果たす。湿潤剤
は湿潤性を向上させ、流動性を調整し、低起泡性のもの
を得ることができ、スクリーン印刷等の光情報媒体の製
造工程中における他の層形成工程と同様の設備にて形成
することが可能になるため、製造効率を向上させること
ができる。消泡剤や表面張力調整剤は、ムラなく塗膜を
形成することができる。
【0023】前記親水性性樹脂には、水、エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、
エチルセロソルブ、ジメチルホルムアミドその他の溶剤
は含まないことが望ましい。溶剤は、下地であるディス
ク1、5を侵し、信頼性が低下することもある。また、
溶剤を含むとスクリーン印刷等の手段により親水性樹脂
層を形成する際の粘度等が変化し、製造上不都合が生じ
るからである。親水性樹脂層の厚みは、1〜30ミクロ
ンの範囲とし、このような膜厚は、上記の材料を適宜配
合して粘度等を調整することにより得ることができる。
この親水性樹脂層自体に予め適当な図柄を施しておいて
もよく、予め或いは光情報媒体の製造の後に、水性ペン
を使用して適当な表示を記載したり、バブルジェットプ
リンタを使用して印刷することもできる。
【0024】追記形光情報媒体において具体的な寸法を
あげると、ディスク1、5のセンターホール4の径、す
なわちディスク1、5の内径は15mm、同ディスク
1、5の外径は120mm、厚さは0.6mmである。
ディスク1の直径48mmから116mmまでの領域
に、トラッキングガイド3と情報記録層2とを設け、情
報記録領域rとする。この情報記録領域rは、記録用レ
ーザー光の照射により、再生レーザー光の入射光と反射
光との間で他の部分と部分的に異なる光の干渉をもたら
すピットを形成し、信号を記録する領域である。
【0025】次に、これらの2枚のディスク1、5を貼
り合わせる。例えば、スピンコート法やスクリーン印刷
法等の手段により、2枚のディスク1、5の少なくとも
一方の主面に接着剤として反応性硬化樹脂が塗布され、
さらにこれらの面が互いに向かい合わせて重ね合わせら
れ、且つ前記反応性硬化樹脂が硬化される。これによ
り、前記反応性硬化樹脂が硬化することにより形成され
た接着層11により、2枚のディスク1、5の主面が互
いに貼り合わせられる。この場合、ディスク1はその情
報記録層2が形成された面が接着される。
【0026】例えば、ディスク1、5の少なくとも何れ
か一方の接着すべき面を上側にして、接着剤として硬化
していない紫外線硬化性樹脂液を、同上面の内周側の同
一円周上に沿って滴下する。その後、2枚のディスク
1、5の接着すべき所定の面同士を重ね合わせ、両ディ
スク1、5を高速回転させて紫外線硬化性樹脂をディス
ク1、5の間の外周側に一様に広げる。次に、透明なデ
ィスク1、5の片面側から紫外線硬化性樹脂に紫外線を
照射し、硬化させて接着層11を形成し、この接着層1
1により双方のディスク1、5を密着固定する。
【0027】また他の例としては、ディスク1、5の少
なくとも何れか一方の接着すべき面の全面にわたってカ
チオン系紫外線硬化性樹脂を塗布し、これに紫外線を照
射して遅効性硬化を開始させた後、2枚のディスク1、
5の接着すべき所定の面同士を重ね合わせる。次に、両
ディスク1、5を厚み方向に加圧しながら前記樹脂を硬
化させて接着層11を形成し、この接着層11により双
方のディスク1、5を密着固定する。さらにこの他に、
接着剤として熱可塑性樹脂系接着剤を使用することもで
きる。
【0028】このような光情報媒体のディスク5の表面
に、シール15を貼り付ける。このようなシール15
は、比較的接着力の弱い面を接着面としてディスク5の
表面に貼り付ける。従って、一旦貼り付けた後に剥離す
ることが可能である。シール15の形状は、ディスク5
の表面形状と同じであるのが最も一般的であるが、ディ
スク5の表面形状より内径が大きく、或いは外形が小さ
くてもよい。
【0029】このようなシール15は、可撓性を有する
薄い樹脂シートからなるものであるが、その表面に予め
光情報媒体の製造元で文字、図柄、例えばレーベル等を
印刷しておくことができる。光情報媒体は、ディスク5
の表面に前記のシール15を貼ったまま記録または再生
等の利用に供することができる。他方、このシール15
を剥がし、水性インクを使用して、ディスク5の表面に
文字、図柄等を記入または印刷することもできる。
【0030】他方、図3に示すように、シート15を、
前記のような水性インクが定着可能な親水性樹脂で形成
することもできる。すなわち、シート15の少なくとも
光情報媒体への接着面と反対側の表面を、前記の光情報
媒体の表面に形成したのと同様な、水性インクが定着可
能な親水性樹脂表面とすることができる。この親水性樹
脂表面を図3においてドットで示す。
【0031】このようなシール15を有する光情報媒体
では、光情報媒体の表面以外にも、シール15の表面に
も水性インクを使用して表示を施せる。例えば、インク
ジェットカラープリンター等により、シール15の表面
に任意の図柄や文字等を印刷することができる。さら
に、このシール15の表面に表示を施した後、シール1
5を剥がすことにより、その表示を除去することができ
る。その後、新たなシール15を貼り付け、水性インク
等を使用してその表面に新たな表示を施すこともでき
る。
【0032】また、親水性樹脂表面を有するシール15
を複数枚重ねて貼り合わせると、既に表示を施したシー
ル15を必要に応じて剥がすことができる。このシール
15を剥がすと、新しいシール15の表面が表れ、そこ
に新たな表示を施すことができる。このようにして、上
からシール15を剥がすたびに、記載する表示内容を、
随時更新することができる。さらに、シール5の表面を
親水性樹脂表面とすると共に、光情報媒体の表面も親水
性樹脂表面とすることもできる。
【0033】なお以上の例では、ディスク1に他のディ
スク5を貼り合わせた2枚のディスクの貼り合わせ構造
を採用した光情報媒体を例に示したが、ディスク1の情
報記録層2の上に、紫外線硬化性樹脂等からなる保護層
を形成した光情報媒体にも本発明を同様にして適用する
ことができることは言うまでもない。ディスク1が透光
性基板であって、同ディスク1側から再生及び記録のた
めのレーザ光が入射する場合は、前記のようなシート1
5は保護層の表面に貼られる。この保護層の表面を親水
性表面としてもよいことは、前記の他のディスク5の表
面と同様である。
【0034】次に、図4の例について説明すると、この
光情報媒体は、両面記録再生できる方式の例である。図
4に示した例は、双方のディスク1、5に情報記録層
2、2を設け、両面から記録、再生できる方式の光情報
記録媒体であるが、片側のディスク1または5は、ディ
スク1、5の成型時に予め形成されたプレピットにより
情報を記録した、いわゆるROM形のディスクであって
も、或いは書き換え可能なRAM形のディスクであって
もよい。このような光情報媒体では、既に片方のディス
ク1または5に記録されている情報の内容を、他方のデ
ィスク5または1に貼り付けたシール15に記載し、表
示しておくことができる。ディスク1、5の表面に親水
性樹脂層を形成することができること、及びシール15
を複数枚重ねて貼り合わせることができることは、前記
の例と全く同様である。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による光情報
媒体では、光情報媒体の表面を多様に利用できるように
なる。例えば各種の表示を施すことができるようになる
と共に、光情報媒体の表面の汚れや等を防止することも
できる。さらに、シール15を剥がすことにより、既に
設けた表示を簡単に除去することができ、シール15を
再度貼り付けることにより、別の表示を新たに施すこと
ができる。このように、光情報媒体の表面を多様に利用
することが可能となる。さらに、親水性樹脂表面を有す
るシール15を複数枚重ねて貼り合わせることにより、
上からシール15を剥がすたびに、新しいシール15の
表面が表れるので、そこに記載する表示内容を随時更新
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光情報媒体の例を示す2枚のディ
スクを貼り合わせる前の状態の半断面分解斜視図であ
る。
【図2】同光情報媒体を示す一部縦断面図である。
【図3】本発明による光情報媒体の他の例を示す一部縦
断面図である。
【図4】本発明による光情報媒体の他の例を示す一部縦
断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 情報記録層 4 センターホール 5 ディスク 15 シール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の主面に情報記録層(2)が形成さ
    れたディスク(1)と、このディスク(1)の情報記録
    層(2)が形成された面に接着層(11)を介して貼り
    合わせられた他のディスク(5)または前記情報記録層
    (2)を覆う保護層を有する光情報媒体において、光学
    ピックアップから光が入射する前記ディスク(1)の光
    入射面と、その反対側の面との少なくとも一方に、剥離
    可能なシール(15)が貼り付けてあることを特徴とす
    る光情報媒体。
  2. 【請求項2】 シール(15)が貼り付けられた光情報
    媒体の表面は、水性インクが定着可能な親水性樹脂層が
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光情
    報媒体。
  3. 【請求項3】 シール(15)の光情報媒体に貼り付け
    られたのと反対側の面は、水性インクが定着可能な親水
    性樹脂表面を有することを特徴とする請求項1または2
    に記載の光情報媒体。
  4. 【請求項4】 シール(15)が光情報媒体に複数枚重
    ねて貼り合わせられていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の光情報媒体。
  5. 【請求項5】 親水性樹脂表面は、ポリエチレンオキサ
    イド、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
    ル、ポリビニルホルマール、カルボキシビニルポリマ
    ー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
    セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
    ロースナトリウム塩、ポリビニルピロリドン、モルホリ
    ンのうちの少なくとも1つを含む樹脂からなることを特
    徴とする請求項2または3に記載の光情報媒体。
JP9221038A 1997-07-31 1997-07-31 光情報媒体 Pending JPH1153765A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000339772A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Olympus Optical Co Ltd 光ディスク、および光ディスクのラベル層形成装置
WO2009123289A1 (ja) * 2008-04-03 2009-10-08 シャープ株式会社 情報記録媒体、情報記録再生装置、情報記録再生装置の制御方法、情報記録プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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