JPH1152996A - データ圧縮装置およびデータ伸長装置 - Google Patents

データ圧縮装置およびデータ伸長装置

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JPH1152996A
JPH1152996A JP9215125A JP21512597A JPH1152996A JP H1152996 A JPH1152996 A JP H1152996A JP 9215125 A JP9215125 A JP 9215125A JP 21512597 A JP21512597 A JP 21512597A JP H1152996 A JPH1152996 A JP H1152996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、圧縮率が異なる複数の圧縮データ
に基づいて、複数の楽音を再生する場合であっても伸長
処理や同時再生が容易なデータ圧縮装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 データ圧縮装置1には、データ圧縮部1
4と、パラメータ設定部15とが備えられており、パラ
メータ設定部15によって圧縮処理に必要なパラメータ
が設定され、このパラメータに基づいて、データ圧縮部
14によって、圧縮率可変のデータ圧縮アルゴリズムに
基づいてPCMデータにデータ圧縮処理が施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声データの連続
からなるフレーズデータにデータ圧縮処理を施すデータ
圧縮装置、音声フレーズを表す、圧縮されたフレーズデ
ータにデータ伸長処理を施すデータ伸長装置に関する。
尚、本発明において音声とは、人間の声の他、楽音や効
果音など可聴域の音全てを含む概念をいう。
【0002】
【従来の技術】従来から、音声フレーズを表すフレーズ
データを記憶媒体に記憶したり、通信媒体を介して送受
信することが広く行われている。この場合、フレーズデ
ータにデータ圧縮を施して圧縮データを生成し、この圧
縮データを記憶したり、送受信すると記憶容量や通信時
間が少なくて済むので経済的である。また、経済性をよ
り高めるためにはより高い圧縮率を有する圧縮処理を施
す方がよい。しかし、より高い圧縮率を有する圧縮処理
が施されて生成された圧縮データに基づいて再生された
楽音は音質がより低下しがちなので、再生される楽音の
音質を許容範囲内に維持するためには、より低い圧縮率
を有する圧縮処理を選ぶ必要がある。従って経済性と音
質との兼ね合いで所望の圧縮率が決まり、その所望の圧
縮率を有する圧縮処理が選ばれることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音声には、
ピアノの演奏音等のように高い音質を必要とする音声
(楽音)もあれば、ノイズ状の効果音などのように低い
音質でもよい音声もある。従って、経済性と音質との兼
ね合いで決まる所望の圧縮率は音声の種類に応じて変わ
るので、その音声の種類に応じた所望の圧縮率を有する
圧縮処理を選んで圧縮データを生成することが望まし
い。
【0004】しかし、このように生成された、複数の種
類の音声を表す、圧縮率が異なる複数の圧縮データに基
づいて、複数の種類の音声を再生する場合には、複数の
圧縮データそれぞれを生成した圧縮処理に対応する伸長
処理をそれら複数の圧縮データそれぞれに施す必要があ
るため、伸長処理が煩わしいという問題や同時再生が困
難であるという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、圧縮率が異な
る複数の圧縮データに基づいて、複数の音声を再生する
場合であっても伸長処理や同時再生が容易なデータ圧縮
装置およびデータ伸長装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のデータ圧縮装置は、音声フレーズを表す、音声デー
タの連続からなるフレーズデータにデータ圧縮処理を施
すデータ圧縮装置において、音声フレーズに圧縮率を規
定する複数のパラメータを対応づけるパラメータ対応付
手段と、圧縮率可変のデータ圧縮アルゴリズムを用い
て、音声フレーズを表すフレーズデータを、その音声フ
レーズに対応づけられた複数のパラメータに応じた圧縮
率でデータ圧縮するデータ圧縮手段とを備えたことを特
徴とする。
【0007】尚、本発明において音声フレーズは、1つ
の音、もしくは一連の複数の音の連続から成るものであ
り、フレーズデータは、音の波形をあらわす波形データ
である。このデータ圧縮装置によれば、単一のデータ圧
縮アルゴリズムで、圧縮率が異なる複数の圧縮データを
生成することができるので、これら複数の圧縮データの
伸長処理は、単一のデータ伸長アルゴリズムに基づいて
容易に行うことができる。
【0008】本発明のデータ圧縮装置は、上記データ圧
縮手段が、上記フレーズデータに圧縮処理を施すにあた
りフレーズデータが所定数の連続した音声データ毎に分
割されてなる各区分毎に、区分に含まれる連続した音声
データそれぞれのデータレベルにそれぞれ対応するデー
タレベルに共通な、データレベルの基準を表す指数デー
タ部を、それら連続した音声データに基づいて生成する
とともに、基準のデータレベルを単位として、その区分
に含まれる連続した音声データのデータレベルに対応す
るデータレベルそれぞれを、そのフレーズデータに対応
づけられてなるパラメータおよび基準のデータレベルに
基づいて決定されるビット数で表す仮数データ部を生成
し、区分に含まれる一連の音声データを、指数データ部
および仮数データ部からなる圧縮データに置き換えるも
のであることが好ましい。
【0009】ここで、「音声データそれぞれのデータレ
ベルにそれぞれ対応するデータレベル」「音声データの
データレベルに対応するデータレベル」は、音声データ
それぞれのデータレベルそのものであってもよく、音声
データどうしの差分データのデータレベルであってもよ
く、もともとの音声データのデータレベルを復元できる
ものであればどのようなものであってもよいことを意味
している。
【0010】上記目的を達成する本発明のデータ伸長装
置は、音声フレーズを表す、音声データの連続からなる
フレーズデータが、圧縮率可変のデータ圧縮アルゴリズ
ムにより、音声フレーズに応じた圧縮率でデータ圧縮さ
れてなる圧縮フレーズデータにデータ伸長処理を施すデ
ータ伸長装置において、圧縮フレーズデータに対応す
る、圧縮フレーズデータの圧縮率を規定した複数のパラ
メータを取得するパラメータ取得手段と、圧縮フレーズ
データを、データ圧縮アルゴリズムに対応するデータ伸
長アルゴリズムおよびパラメータ取得手段で取得した複
数のパラメータに基づいてデータ伸長するデータ伸長手
段とを備えたことを特徴とする。
【0011】このデータ伸長装置によれば、本発明のデ
ータ圧縮装置によって生成された、圧縮率が異なる複数
の圧縮データを単一のデータ伸長アルゴリズムに基づい
て容易にデータ伸長することができる。本発明のデータ
伸長装置は、上記圧縮フレーズデータが、音声フレーズ
を表す、音声データの連続からなるフレーズデータが所
定数の連続した音声データ毎に分割されてなる各区分に
含まれる連続した音声データそれぞれのデータレベルに
それぞれ対応するデータレベルに共通な、データレベル
の基準を表す指数データ部、および基準のデータレベル
を単位として、その区分に含まれる連続した音声データ
のデータレベルに対応するデータレベルそれぞれを、そ
のフレーズデータに対応づけられてなる複数のパラメー
タおよび基準のデータレベルに基づいて決定されるビッ
ト数で表す仮数データ部からなる圧縮データによって構
成されてなる圧縮フレーズデータであり、上記伸長手段
が、圧縮データを構成する指数データ部を取得し、その
圧縮データを含む圧縮フレーズデータに対応するパラメ
ータおよびその指数データ部に基づいて、その圧縮デー
タを構成する仮数部のビット数を求め、そのビット数に
応じて仮数データ部を取得し、その圧縮データをデータ
伸長するものであることが好ましい。
【0012】また、本発明のデータ伸長装置は、上記デ
ータ伸長手段が、複数の圧縮フレーズデータそれぞれ
を、上記データ圧縮アルゴリズムに対応する、これら複
数の圧縮フレーズデータに共通のデータ伸長アルゴリズ
ムおよび上記パラメータ取得手段で取得した、これら複
数の圧縮フレーズデータそれぞれに応じた複数のパラメ
ータに基づいて、同時にデータ伸長するものであること
も好ましい。
【0013】さらに本発明のデータ伸長装置は、音声フ
レーズを表す、音声データの連続からなるフレーズデー
タが、圧縮率可変のデータ圧縮アルゴリズムにより、音
声フレーズに応じた圧縮率でデータ圧縮されてなる複数
の圧縮フレーズデータそれぞれを、データ圧縮アルゴリ
ズムに対応する、これら複数の圧縮フレーズデータに共
通のデータ伸長アルゴリズムおよび、これら複数の圧縮
フレーズデータそれぞれの圧縮率を規定した、これら複
数の圧縮フレーズデータそれぞれに応じたパラメータに
基づいて、同時にデータ伸長するデータ伸長手段を備え
たことを特徴とする。
【0014】このデータ伸長装置によれば、圧縮率が異
なる複数の圧縮データを単一のデータ伸長アルゴリズム
に基づいて容易にデータ伸長することができ、それら複
数の圧縮データに基づく複数の音声フレーズを同時に再
生することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は本発明のデータ圧縮装置の一実施形態
を示すブロック図である。このデータ圧縮装置1には、
メモリ11と、入力部12と、ブロック形成部13とが
備えられている。メモリ11には本発明にいう音声デー
タである、2の補数形式の16ビットのPCMデータ
が、複数の音声フレーズ分記憶されており、メモリ11
から入力部12によってPCMデータが読み込まれてブ
ロック形成部13に送られ、ブロック形成部13によっ
てPCMデータ16個毎に、本発明にいう区分であるブ
ロックが形成される。
【0016】なお、入力部12は本実施形態に限定され
る必要はなく、PCMデータを、A/Dコンバータから
読み出すものであってもよいし、ハードディスク等の外
部の記憶装置から読み出すものであってもよいし、通信
回線から受け取るものであってもよい。また、データ圧
縮装置1には、データ圧縮部14と、パラメータ設定部
15と、出力部16と、メモリ17とが備えられてお
り、パラメータ設定部15によって、後述する圧縮処理
に必要なパラメータがユーザによって音声フレーズ毎に
任意に設定される。このパラメータに基づいて、データ
圧縮部14によって、ブロック形成部13から1ブロッ
ク分ずつ送られてきたPCMデータに、後述するデータ
圧縮処理が施されるとともに、その結果生成された圧縮
データが1ブロック分ずつ出力部16へ送られる。以
下、表1を参照してデータ圧縮処理について詳細に説明
する。
【0017】
【表1】
【0018】表1の左から2列目には16個のPCMデ
ータが示されており、本実施形態では上述のようにPC
Mデータ16個で1ブロックが形成されている。また、
表1には16個のPCMデータそれぞれに対応して絶対
値、仮数および伸長データが示されている。なお、PC
Mデータ、絶対値、仮数および伸長データはすべて16
進数表示で示されている。以下、16進数表示で表示さ
れている値については記号「$」を先頭に付して区別す
る。また、互いに対応づけられた一組のPCMデータ、
絶対値、仮数および伸長データのことを以下サンプルと
称し、表1に示された16個のサンプルには0番から1
5番までの番号が付されている。
【0019】表1に示す1ブロック分のPCMデータに
基づいて圧縮データが作成される手順を以下説明する。
まずこれらのPCMデータのなかから最大の絶対値を持
つPCMデータが検索される。表1の例では15番のサ
ンプルのPCMデータがこれに該当する。次に、最大の
絶対値を持つ、15番のサンプルのPCMデータの符号
ビットの最下位が求められる。15番のサンプルのPC
Mデータの値「$F8C4」を2進数表示で表すと「1
111100011000100」となる。上述のよう
に本実施形態では2の補数形式のPCMデータが用いら
れているので、このPCMデータは負であり、MSBか
ら順にサーチされて最初に0が出現する(PCMデータ
が正であれば最初に1が出現する)ビット位置の1ビッ
ト手前が符号ビットの最下位となる。以下、LSBを第
0ビットと称し、MSB側に向かって順に第1ビット、
第2ビット等と称することとすると、上記の例では符号
ビットの最下位は第11ビットである。PCMデータの
値が「$0000」および「$FFFF」のいずれかの
値である場合には全ビットの値が同一であり、上記の手
順では符号ビットの最下位が見つからないので、この場
合には第0ビットが符号ビットの最下位とされる。この
符号ビットの最下位のビット位置を示す値を以下基準指
数と称する。基準指数は、1ブロック内の音声データの
最大音量を表しており、表1の例では基準指数は「1
1」となる。なお、PCMデータが16ビットのデータ
であり基準指数は0から15までのいずれかの値となる
ので、本実施形態では基準指数は4ビットで表される。
【0020】16個のPCMデータそれぞれの、基準指
数が示すビット位置からLSB方向へ、以下で述べる方
法で決定されるビット数分、仮数が抽出され、基準指数
と16個の仮数とで1ブロック分の圧縮データが生成さ
れる。このとき仮数の最下位が抽出されるビット位置を
示す値を以下実効指数と称する。表1の例では基準指数
が「11」なので仮数が7ビットであるとすれば実効指
数は「5」となる。
【0021】楽音の音質を維持するためには、楽音の音
量が大きいときは仮数のビット長を長くする必要がある
が、楽音の音量が小さいときには仮数のビット長を短く
しても楽音の音質に悪影響を及ぼさないことが実験的に
解っている。従って、例えば大音量の楽音の場合には仮
数のビット長が8ビットとされ、音量が小さくなるにつ
れて仮数のビット長が7ビット、6ビットと短くされる
ことで、仮数のビット長が固定されているデータ圧縮処
理における音質と同等以上の音質を維持しつつ、仮数の
ビット長が固定されているデータ圧縮処理における圧縮
率より高い圧縮率を実現することができる。
【0022】本実施形態においては、仮数のビット長を
計算するためのパラメータとして、基準指数が「15」
のときの仮数のビット長である最大ビット長maxと、
基準指数が小さくなるにつれて仮数のビット長が短くな
る程度を表すステップstpとが設定され、以下の計算
式によって、ブロック毎に、基準指数expに応じて仮
数のビット長bitが決定される。
【0023】 bit=max−(15−exp)/stp 但し、演算「x/y」はxをyで割った値の整数部を求
める演算である。また、楽音の種類によっては、初めか
らPCMデータの下位のビットを無視し、実効指数に下
限を設けても音質が維持される場合がある。そこで本実
施形態ではパラメータとして最低実効指数minが設定
され、上記の計算の結果得られた仮数のビット長bit
と基準指数expとから求められる実効指数(exp−
(bit−1))が最低実効指数minよりも小さくな
る場合には、仮数のビット長bitは以下の計算式で決
定される。
【0024】bit=exp−min+1 また、当然ながら、実際の仮数のビット長は負の値にな
り得ないので、仮数のビット長bitの計算結果が負の
値になった場合には、仮数のビット長は「0」とされ、
指数のみの圧縮データとなる。最大ビット長max、ス
テップstpおよび最低実効指数minに基づいて、基
準指数から求められた仮数のビット長および実効指数の
例を表2および表3に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】表2の例では、最大ビット長maxが
「6」、ステップstpが「3」に設定されており、基
準指数が「3」小さくなる度に仮数のビット長が「1」
短くなっている。また、最低実効指数minが「4」に
設定されているので基準指数が「5」のとき仮数のビッ
ト長は「2」となり、基準指数が「4」のときは仮数の
ビット長は「1」となって実効指数が「4」に維持され
る。
【0028】表3の例では、最大ビット長maxが
「8」、ステップstpが「4」に設定されており、基
準指数が「4」小さくなる度に仮数のビット長が「1」
短くなっている。また、最低実効指数minが「0」に
設定されているので基準指数が「0」でも仮数が存在
し、表2の例に較べて高い音質が得られる設定となって
いる。
【0029】表1に示す仮数は表3の条件で求められた
仮数であり、上述のように基準指数が「11」なので、
仮数のビット数は「7」である。即ち、第11ビットか
ら第5ビットまでが仮数として抽出されている。15番
のサンプルのPCMデータから仮数が抽出される場合を
例にして説明すると、上述のように、15番のサンプル
のPCMデータは2進数表示で「1111100011
000100」であるので、第11ビットから第5ビッ
トまでが抽出されると「1000110」となる。これ
を16進数表示に直せば表1に示すように「$46」と
なる。
【0030】以上説明したように、圧縮処理に先立って
各パラメータが調整されることによって、圧縮率と音質
との最適化が計られる。また、パラメータが変更される
ことによって、異なる圧縮率の圧縮データが単一のデー
タ圧縮アルゴリズムに基づいて生成されるので、生成さ
れた、圧縮率が異なる複数の圧縮データそれぞれに伸長
処理を施すことは容易である。
【0031】なお、上述したパラメータの他に、仮数の
ビット長がmaxとなる指数の幅を示すパラメータex
tが設定され、15−extの値が基準指数expより
も小さい場合には仮数のビット長bitが最大ビット長
maxとされ、15−extの値が基準指数exp以上
である場合には以下の計算式によって仮数のビット長b
itが決定されてもよい。
【0032】bit=max−1−(15−ext−e
xp)/stp ここで演算「x/y」は上記同様に、xをyで割った値
の整数部を求める演算である。図1には図示されていな
い指令手段を介して、ユーザから圧縮対象のフレーズの
指定および圧縮処理開始の指令がなされると、図1に示
す出力部16によって、圧縮処理に先立って、パラメー
タ設定部15で設定された各パラメータがメモリ17の
ヘッダ領域に記憶され、圧縮処理開始後は、データ圧縮
部14によって生成された圧縮データがメモリ17の圧
縮データ領域に順次記憶される。なお、楽音フレーズの
最後のブロックに関しては、音声フレーズの最終のPC
Mデータがそのブロックの最後のデータでない場合に
は、最後のブロックのそれより後の仮数データを全て0
を示すものとする。また、本実施形態では、圧縮記憶領
域は、基準指数が記憶される領域と仮数が記憶される領
域とに分けられている。これは、1ワードが16ビット
から構成されるメモリを使用した場合に、基準指数が4
ビットであるので4ブロック分の基準指数がメモリの1
ワードに丁度収まり、仮数は16個で1ブロック分であ
るのでビット長に関わらず1ブロック分のデータ長が1
6ビットの整数倍となることから、このように領域を分
けた方がデータ管理が容易となるからである。
【0033】なお、メモリ配置は本実施形態の配置に限
定される必要はなく、同一の領域にパラメータ、基準指
数および仮数が連続して格納されてもよいことは当然で
ある。1つの音声フレーズを表す一連のPCMデータの
圧縮処理が終了すると、出力部16により、その音声フ
レーズの先頭ブロックの圧縮データを構成する基準指数
が記憶されている、基準指数領域のアドレスを示すデー
タと、その音声フレーズの先頭ブロックの圧縮データを
構成する仮数のうちの先頭の仮数が記憶されている、圧
縮データ領域のアドレスを示すデータと、その音声フレ
ーズの最終ブロックの圧縮データを構成する仮数のうち
の先頭の仮数が記憶されている、圧縮データ領域のアド
レスを示すデータと、その音声フレーズの最終のPCM
データに対応する仮数の、そのPCMデータが含まれる
ブロック内の相対アドレス(ブロックの先頭から何デー
タめかを示す)とがメモリ17のその音声フレーズのヘ
ッダ領域に追加記憶される。各音声フレーズ毎にパラメ
ータの設定および圧縮処理開始の指令を行なうことによ
り、各音声フレーズ毎に、圧縮データが生成されるとと
もにその圧縮データを生成する際に用いられた圧縮率を
規定するパラメータとその圧縮データとが対応付けられ
る。
【0034】なお、本実施形態ではパラメータがメモリ
17のヘッダ領域に記憶され、データ伸長装置へ自動的
に受け渡されるが、ユーザがパラメータを記録しておい
て、データ伸長処理の際にデータ伸長装置に入力しても
よい。また、出力部16は本実施形態に限定される必要
はなく、圧縮データをハードディスク等の外部の記憶装
置に書き込むものであってもよいし、通信回線に送り出
すものであってもよい。
【0035】図2は、本発明のデータ伸長装置の一実施
形態を包含する楽音再生装置を示すブロック図である。
この楽音再生装置2には、メモリ21と、入力部22
と、パラメータ取得部23とが備えられており、メモリ
21には、図1に示すデータ圧縮装置1によって生成さ
れた圧縮データが上述の形式で記憶されている。図示さ
れていない指令手段を介してユーザから与えられたデー
タ伸長処理開始の指令によって入力部22は動作を開始
し、伸長処理に先立って入力部22によってメモリ21
のヘッダ領域から、伸長処理の対象となる音声フレーズ
に対応するパラメータ等のデータが読み込まれパラメー
タ取得部23へ送られる。伸長開始後は、入力部22に
よってメモリ21の圧縮データ領域から圧縮データが読
み込まれる。パラメータ取得部23により、入力部22
から送られてきたデータから、伸長処理の対象となる音
声フレーズに対応するパラメータ等が抽出される。
【0036】楽音再生装置2には、データ伸長部24と
出力部25が備えられており、メモリ21から出力部2
5までが本発明のデータ伸長装置の一実施形態に相当す
る。データ伸長部24は、複数の音声フレーズを表す複
数の圧縮フレーズデータを、時分割的に処理することに
よって平行してデータ伸長することができ、これはデー
タ伸長部24が複数個のトラックを有し、それら複数個
のトラックそれぞれが伸長対象の1つずつの音声フレー
ズに対応しており、各トラックが、そのトラックに対応
する音声フレーズを表す圧縮フレーズデータのデータ伸
長を行うことと同じである。以下ではこのようなトラッ
クが存在するものとして説明する。また、これらのトラ
ックそれぞれに対して独立に、図示されていない指令手
段を介してユーザによって任意のフレーズの伸長処理の
開始および停止が指示される。以下、各トラックによる
伸長処理の原理を説明する。
【0037】各トラックは、伸長処理の開始に先立っ
て、そのトラックに対応する音声フレーズに対応するパ
ラメータをパラメータ取得部23から受け取り、伸長開
始後は、このパラメータと、入力部22から送られてき
た基準指数とに基づいてブロック毎に仮数のビット長を
計算する。仮数のビット長が「0」である場合には、ト
ラックによって値が「$0000」であるPCMデータ
が伸長データとして16個生成されて出力部25へ送ら
れる。なお、仮数のビット長が「0」である場合にはデ
ータ伸長部24では伸長データの生成が行われずに、仮
数のビット長が「0」であることが出力部25に伝えら
れ、出力部25が伸長データを生成するものであっても
よい。
【0038】仮数部のビット長が正である場合には、こ
のビット長に応じて入力部22を介して16個の仮数を
取得する。各仮数それぞれが16個の16ビットレジス
タそれぞれに右詰めで格納され、各仮数のMSBがその
上位の全ビットにコピーされる符号拡張が行われ、パラ
メータおよび基準指数によって求められた実効指数に従
って全レジスタが左シフトされ、実効指数が「0」でな
い場合は仮数のLSBのすぐ下位のビットが1にされる
(表1の第4列目参照)。上記の最後の処理は圧縮時に
切り捨てを行っていることに対応するもので、例えば表
1の例では実効指数が「5」であり、11番のサンプル
の場合にはPCMデータが「$FBFD」であり、仮数
が「$5F」なので、この最後の処理を行わなければ伸
長データは「$FBE0」となり切り捨て誤差は「$0
01D」となるが、この最後の処理を行うことで伸長デ
ータは表1に示すように「$FBF0」となり、この結
果切り捨て誤差は「$000D」に抑えられる。
【0039】このようにして伸長処理が行われた結果、
圧縮データが伸長されて伸長データとして16個のPC
Mデータが形成され出力部25に供給される。以降、こ
れと同様に各ブロックの圧縮データの伸長が行なわれ
る。以下、フロー図を参照してデータ伸長部24の動作
を説明する。図3は、データ伸長部24の動作を示すフ
ローチャートである。
【0040】ユーザによって第n番目のトラックに対し
て伸長処理の開始が指示されると、図示しない処理によ
りそのトラックの処理状況を表すフラグflag[n]
が、伸長処理中を表す値「1」に設定され、1ブロック
分の圧縮データを構成する仮数のうちの先頭の仮数が記
憶されているアドレスを示す変数point[n]に、
第n番目のトラックに対応する音声フレーズの先頭ブロ
ックの圧縮データを構成する仮数のうちの先頭の仮数が
記憶されているアドレスが代入され、ブロック内の相対
アドレス(ブロックの先頭から何データめかを示す)を
示す変数count[n]が「0」に設定される。ま
た、ユーザによって第n番目のトラックに対して伸長処
理の停止が指示されると図示しない処理によりフラグf
lag[n]が、伸長処理停止中を表す値「0」に設定
される。
【0041】データ伸長部24は、サンプリング周波数
のクロック周期毎にフローチャートに示す動作を実行す
る。データ伸長部24が動作を開始すると、ステップS
101において、トラック番号を示す変数nが「0」に
初期化され、ステップS102に進み、フラグflag
[n]の値が判定される。
【0042】ステップS102において、フラグfla
g[n]の値が「0」であると判定された場合には、第
nトラックは伸長処理停止中であるので、ステップS1
03に進み、第nトラックのPCMデータとして値「$
0000」が出力部25に送られ、ステップS111に
進む。ステップS102において、フラグflag
[n]の値が「1」であると判定された場合には、第n
トラックは伸長処理中であるので、ステップS104に
進み、基準指数とパラメータとから定まる仮数のビット
長に基づいて、変数point[n]によって示される
アドレスにその先頭の仮数が記憶されている1ブロック
分の仮数の中のそのブロックの先頭からcount
[n]番目の仮数に基づいて伸長データが生成されて出
力部25に送られ、ステップS105に進み、第nトラ
ックに対応する音声フレーズを表す圧縮フレーズデータ
の最後に到達したか否かが判定される。この判定は、p
oint[n]をその音声フレーズの最終ブロックの圧
縮データを構成する仮数のうちの先頭の仮数が記憶され
ている圧縮データ領域のアドレスと比較するとともに、
count[n]をその音声フレーズの最終のPCMデ
ータに対応する仮数の、そのPCMデータが含まれるブ
ロック内の相対アドレスとを比較することにより行な
う。
【0043】ステップS105において、圧縮フレーズ
データの最後に到達したと判定された場合には、ステッ
プS106に進み、フラグflag[n]の値が「0」
に設定され、これにより第nトラックが伸長処理停止中
となってステップS111に進む。ステップS105に
おいて、圧縮フレーズデータの最後に到達していないと
判定された場合には、ステップS107に進み、変数c
ount[n]の値が歩進されてステップS108に進
む。
【0044】ステップS108では、変数count
[n]の値が「16」になったか否かが判定され、これ
によって、1ブロック分のデータが出力されたか否かが
判定される。ステップS108において、変数coun
t[n]の値が「16」になっていないと判定された場
合は、1ブロック分のデータが出力されていないことを
意味するので、何もせずにステップS111に進む。ス
テップS108において、変数count[n]の値が
「16」になったと判定された場合は、1ブロック分の
データが出力されたことを意味するので、ステップS1
09において変数count[n]の値が「0」に設定
されてステップS110に進み、基準指数とパラメータ
とに基づいて仮数のビット長を求め、仮数のビット長に
応じて変数point[n]の値を1ブロック分進め、
次のブロックの圧縮データを構成する基準指数を取得し
て、ステップS111に進む。
【0045】ステップS111では変数nの値が歩進さ
れてステップS112に進み、変数nの値がトラックの
数TRKに到達したか否かが判定される。変数nの値が
トラックの数TRKに到達していれば動作を終了し、到
達していなければステップS102に戻って、次のトラ
ックについて上記の動作が繰り返される。図4は、デー
タ伸長部24の別の動作を示すフローチャートである。
【0046】図3のフローチャートが示す動作は、サン
プリング周期毎に実行されて1トラック毎に1つのPC
Mデータが出力される動作であるが、このフローチャー
トが示す動作は、16サンプリング周期毎に実行され、
1トラック毎に1ブロック分のPCMデータがまとめて
出力される動作である。データ伸長部24の動作が開始
されると、ステップS201において、トラック番号を
示す変数nが「0」に初期化され、ステップS202に
進み、フラグflag[n]の値が判定される。
【0047】ステップS202において、フラグfla
g[n]の値が「0」であると判定された場合には、ス
テップS203に進み、第nトラックのPCMデータと
して値「$0000」が16個出力部25に送られ、ス
テップS208に進む。ステップS102において、フ
ラグflag[n]の値が「1」であると判定された場
合には、ステップS204に進み、第nトラックに対応
する音声フレーズの、変数point[n]で示される
アドレスから始まる1ブロック分の圧縮データがすべて
伸長されて出力部25に送られ、ステップS205に進
む。
【0048】ステップS205では、第nトラックに対
応する音声フレーズの最終ブロックに到達したか否かが
判定され、最終ブロックに到達したと判定された場合
は、ステップS206に進み、フラグflag[n]の
値が「0」に設定され、これにより第nトラックが伸長
処理停止中となってステップS208に進む。ステップ
S205において、最終ブロックに到達していないと判
定された場合は、ステップS207に進み、変数poi
nt[n]の値が1ブロック分進められて、ステップS
208に進む。
【0049】ステップS208では変数nの値が歩進さ
れてステップS209に進み、変数nの値がトラックの
数TRKに到達したか否かが判定される。変数nの値が
トラックの数TRKに到達していれば動作を終了し、到
達していなければステップS202に戻って、次のトラ
ックについて上記の動作が繰り返される。以上の動作に
よってデータ伸長部24で作成されたPCMデータが出
力部25に送られる。
【0050】図2に戻って説明を続ける。出力部25に
は、1ブロック分のPCMデータを記憶するメモリがデ
ータ伸長部24の各トラック毎に2面設けられており、
一方の面のメモリにデータ伸長部24から送られてきた
PCMデータが記憶されるとともに、他方の面のメモリ
に記憶されているPCMデータがサンプリング周期毎に
出力される。PCMデータが16個出力される度に2つ
のメモリの使用形態が切り替えられ上記の動作が繰り返
される。
【0051】楽音再生装置2には、さらに、アンプ26
と、スピーカ27が備えられている。出力部25から出
力された複数トラックのPCMデータは、アンプ26に
よって増幅され、スピーカ27から複数の音声フレーズ
が同時に発音される。なお、出力部25においては伸長
された全トラックの信号を加算した後に出力してもよ
い。この場合、圧縮データが伸長された状態ではデータ
の形式(この場合16ビット)はそろっているので加算
することは容易になる。
【0052】上記の各実施形態では、音声フレーズがモ
ノラルである場合について説明したが、本発明のデータ
圧縮装置、データ伸長装置および楽音再生装置は、音声
フレーズがステレオであってもよい。この場合には、例
えば、データ圧縮時に音声フレーズがステレオであるか
モノラルであるかを示すデータが音声フレーズ毎に記憶
され、データ伸長時に、ステレオであるかモノラルであ
るかを示すデータに基づいて、モノラルであれば1トラ
ックでデータ伸長処理が行われ、ステレオであれば2ト
ラックでデータ伸長処理が行われる。
【0053】また、上記の各実施形態ではサンプリング
周波数がいずれの音声フレーズについても同じである場
合について説明したが、複数のサンプリング周波数が用
意され、データ圧縮時に音声フレーズ毎に最適なサンプ
リング周波数が選択され、そのサンプリング周波数を示
すデータが音声フレーズに対応づけられて記憶され、デ
ータ伸長時に音声フレーズ毎のサンプリング周波数でデ
ータ伸長処理が行われてもよい。
【0054】この場合、データ圧縮装置のメモリ11に
PCMデータが記憶される際に、音声フレーズに対応す
るサンプリング周波数で記憶されてもよいし、メモリ1
1に記憶される際にはすべての音声フレーズが同じサン
プリング周波数で一旦記憶され、その後サンプリング周
波数が変換されたデータに書き換えられてもよい。一般
に、サンプリング周波数をM/N倍(M、Nはともに整
数)に変換する場合には、以下の処理が順次行われる。
【0055】(第1処理)各PCMデータ間にM−1個
の、値が「0」のPCMデータが挿入されるいわゆるM
倍オーバサンプリングが行われる。 (第2処理)元のサンプリング周波数、および変換後
の、M/N倍になったサンプリング周波数のうちの低い
方のサンプリング周波数に対応するナイキスト周波数以
下の周波数成分を通過させるフィルタに、第1処理が施
されたPCMデータが通される。
【0056】(第3処理)第2処理が施されたPCMデ
ータから、N個目毎にPCMデータが抽出されるいわゆ
る1/N倍ダウンサンプリングが行われる。抽出された
PCMデータ以外のPCMデータは破棄される。このよ
うなサンプリング周波数の変換が施されたPCMデータ
にデータ圧縮処理が施されて得られた圧縮データは、上
述のように、音声フレーズ毎のサンプリング周波数でデ
ータ伸長処理が行われて出力されるが、その際に各音声
フレーズに対応づけられた各サンプリング周波数で出力
されてもよいし、外部の機器の能力に応じた1つのサン
プリング周波数に統一されるように再度サンプリング周
波数の変換が行われて出力されてもよい。1つのサンプ
リング周波数に統一するためには、例えば以下のように
処理を行なう。伸長処理装置を複数のサンプリング周波
数の最小公倍数の周期ごとに動作させ、各トラックでは
自分のトラックのフレーズのサンプリング周波数の周期
(上記最小公倍数の周波数の周期の何回かに1回に)で
読み出し・伸長を行ない、それ以外のタイミングでは
「0」を出力し、上記最小公倍数の周波数の周期でフィ
ルタ処理を行なう。また、1つのサンプリング周波数に
統一されるように再度サンプリング周波数の変換が行わ
れた後、各PCMデータが加算されて出力されてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータ圧
縮装置によれば、単一のデータ圧縮アルゴリズムで、圧
縮率が異なる複数の圧縮データを生成することができる
ので、これら複数の圧縮データの伸長処理は、単一のデ
ータ伸長アルゴリズムに基づいて容易に行うことができ
る。
【0058】本発明のデータ伸長装置によれば、本発明
のデータ圧縮装置によって生成された、圧縮率が異なる
複数の圧縮データを単一のデータ伸長アルゴリズムに基
づいて容易にデータ伸長することができる。本発明のデ
ータ伸長装置によれば、圧縮率が異なる複数の圧縮デー
タを単一のデータ伸長アルゴリズムに基づいて容易にデ
ータ伸長することができ、それら複数の圧縮データに基
づく複数の音声フレーズを同時に再生することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ圧縮装置の一実施形態を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明のデータ伸長装置の一実施形態を包含す
る楽音再生装置を示すブロック図である。
【図3】データ伸長部24の動作を示すフローチャート
である。
【図4】データ伸長部24の別の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 データ圧縮装置 2 楽音再生装置 14 データ圧縮部 15 パラメータ設定部 23 パラメータ取得部 24 データ伸長部 26 音源 27 アンプ 28 スピーカ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声フレーズを表す、音声データの連続
    からなるフレーズデータにデータ圧縮処理を施すデータ
    圧縮装置において、 音声フレーズに圧縮率を規定する複数のパラメータを対
    応づけるパラメータ対応付手段と、 圧縮率可変のデータ圧縮アルゴリズムを用いて、音声フ
    レーズを表すフレーズデータを、該音声フレーズに対応
    づけられた複数のパラメータに応じた圧縮率でデータ圧
    縮するデータ圧縮手段とを備えたことを特徴とするデー
    タ圧縮装置。
  2. 【請求項2】 前記データ圧縮手段が、前記フレーズデ
    ータに圧縮処理を施すにあたり該フレーズデータが所定
    数の連続した音声データ毎に分割されてなる各区分毎
    に、該区分に含まれる連続した音声データそれぞれのデ
    ータレベルにそれぞれ対応するデータレベルに共通な、
    データレベルの基準を表す指数データ部を、該連続した
    音声データに基づいて生成するとともに、該基準のデー
    タレベルを単位として、該区分に含まれる連続した音声
    データのデータレベルに対応するデータレベルそれぞれ
    を、該フレーズデータに対応づけられてなるパラメータ
    および該基準のデータレベルに基づいて決定されるビッ
    ト数で表す仮数データ部を生成し、該区分に含まれる一
    連の音声データを、該指数データ部および該仮数データ
    部からなる圧縮データに置き換えるものであることを特
    徴とする請求項1記載のデータ圧縮装置。
  3. 【請求項3】 音声フレーズを表す、音声データの連続
    からなるフレーズデータが、圧縮率可変のデータ圧縮ア
    ルゴリズムにより、該音声フレーズに応じた圧縮率でデ
    ータ圧縮されてなる圧縮フレーズデータにデータ伸長処
    理を施すデータ伸長装置において、 前記圧縮フレーズデータに対応する、該圧縮フレーズデ
    ータの圧縮率を規定した複数のパラメータを取得するパ
    ラメータ取得手段と、 前記圧縮フレーズデータを、前記データ圧縮アルゴリズ
    ムに対応するデータ伸長アルゴリズム、および前記パラ
    メータ取得手段で取得した複数のパラメータに基づいて
    データ伸長するデータ伸長手段とを備えたことを特徴と
    するデータ伸長装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮フレーズデータが、音声フレー
    ズを表す、音声データの連続からなるフレーズデータが
    所定数の連続した音声データ毎に分割されてなる各区分
    に含まれる連続した音声データそれぞれのデータレベル
    にそれぞれ対応するデータレベルに共通な、データレベ
    ルの基準を表す指数データ部、および該基準のデータレ
    ベルを単位として、該区分に含まれる連続した音声デー
    タのデータレベルに対応するデータレベルそれぞれを、
    該フレーズデータに対応づけられてなる複数のパラメー
    タおよび該基準のデータレベルに基づいて決定されるビ
    ット数で表す仮数データ部からなる圧縮データによって
    構成されてなる圧縮フレーズデータであり、 前記伸長手段が、前記圧縮データを構成する指数データ
    部を取得し、該圧縮データを含む圧縮フレーズデータに
    対応するパラメータ、および該指数データ部に基づい
    て、該圧縮データを構成する仮数部のビット数を求め、
    該ビット数に応じて該仮数データ部を取得し、該圧縮デ
    ータをデータ伸長するものであることを特徴とする請求
    項3記載のデータ伸長装置。
  5. 【請求項5】 前記データ伸長手段が、複数の圧縮フレ
    ーズデータそれぞれを、前記データ圧縮アルゴリズムに
    対応する、これら複数の圧縮フレーズデータに共通のデ
    ータ伸長アルゴリズム、および前記パラメータ取得手段
    で取得した、これら複数の圧縮フレーズデータそれぞれ
    に応じた複数のパラメータに基づいて、同時にデータ伸
    長するものであることを特徴とする請求項3記載のデー
    タ伸長装置。
  6. 【請求項6】 音声フレーズを表す、音声データの連続
    からなるフレーズデータが、圧縮率可変のデータ圧縮ア
    ルゴリズムにより、該音声フレーズに応じた圧縮率でデ
    ータ圧縮されてなる複数の圧縮フレーズデータそれぞれ
    を、前記データ圧縮アルゴリズムに対応する、これら複
    数の圧縮フレーズデータに共通のデータ伸長アルゴリズ
    ム、およびこれら複数の圧縮フレーズデータそれぞれの
    圧縮率を規定した、これら複数の圧縮フレーズデータそ
    れぞれに応じたパラメータに基づいて、同時にデータ伸
    長するデータ伸長手段を備えたことを特徴とするデータ
    伸長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017173138A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 国立研究開発法人防災科学技術研究所 地震動時系列データ処理装置、それを用いた地震動時系列データ処理システム、及び時系列データ処理方法

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