JPH0683359A - 音発生装置 - Google Patents

音発生装置

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JPH0683359A
JPH0683359A JP4255923A JP25592392A JPH0683359A JP H0683359 A JPH0683359 A JP H0683359A JP 4255923 A JP4255923 A JP 4255923A JP 25592392 A JP25592392 A JP 25592392A JP H0683359 A JPH0683359 A JP H0683359A
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sounds
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JP4255923A
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Katsu Setoguchi
克 瀬戸口
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生処理を複雑化することなく、記憶容量の
制約下で多数のPCM音を発生可能な音発生装置を提供
する。 【構成】 波形データROM108は、記憶サンプリン
グ周波数が異なる複数の音のPCMデータを記憶する。
CPU104はPCMデータの再生処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子楽器のような音楽
装置の音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器にあっては様々な種類の音を発
生できることが通常望まれる。いまなおFM方式等の合
成音源を使用する機種が存在するが、リアル性に優れた
特徴をもつ、いわゆるPCM音源が今回の電子楽器の音
源としてもっとも広く普及している。特に、人の音声の
ようなものは音楽用途ではPCM録音によるものが通例
である。PCM音源の欠点は大量のデータが必要なこと
である。
【0003】電子楽器の音源に割り当てる記憶容量には
限りがあるので、発生できる音の種類の数との間で妥協
が必要である。記憶容量の制約の下で音の種類を増やす
ための1つの方法は、音質は若干劣化するが、ADPC
M方式のようなデータ圧縮式のPCM符号化方式を用い
ることにより、1サンプル当りの所要ビット数を減少さ
せることである。もう1つは、これも音質の劣化をまね
くが符号化データのサンプリング周波数を可能な限り下
げることである。
【0004】他方、複数の音の符号化データを音として
再生するためには、符号化データの記録サンプリング周
波数が同一である方が再生処理が容易なため、従来はP
CM音源のデータとして同一記録サンプリング周波数で
記録したPCMデータを用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
の目的は、PCM方式に基づきながら、限られた記憶容
量でより多数の音を発生可能な音発生装置を提供するこ
とである。なお、ここにいうPCM方式とはADPCM
等の変形PCM方式も含む意味で使用している。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用】この発明は、音の
種類によって必要な帯域幅が異なること、及び複数の音
を異なるサンプリング周波数で記録した場合でも、その
再生処理が実際にはさほど複雑化しないことに着目した
ものである。
【0007】即ち、この発明によれば、複数の音を、音
の種類によって異なる帯域幅をもたせるために、異なる
サンプリング周波数を有する符号化データの形式で記憶
する複数音記憶手段と、音の発生を指示する音発生指示
手段と、前記音発生指示手段からの音の発生指示に応答
し、前記複数音記憶手段から該当する音の符号化データ
を読み出し、音として再生する音再生手段とを有するこ
とを特徴とする音発生装置が提供される。
【0008】この構成によれば、種々の音を各々の所要
帯域幅の広さに見合ったサンプリング周波数の符号化デ
ータとして複数音記憶手段に記録しておけばよいので、
記憶容量を節約できる。いいかえれば、限られた記憶容
量でより多くの音が発生可能となる。例えば、上記複数
の音は人の発音による複数の異なる音声である。
【0009】一構成例において、前記音再生手段は、オ
ーバーサンプリングのために、前記複数音記憶手段から
読み出した符号化データに基づいて補間を行うオーバー
サンプリング補間手段を有することを特徴とする。
【0010】例えば、前記オーバーサンプリング補間手
段は、音の種類によらず再生サンプリング周波数を同じ
にする補間を実行する手段であり得る。この構成は、再
生音の種類によらず単一のデジタル/アナログ変換ハー
ドウェアによるデジタル再生音信号がアナログ信号への
変換を可能にする。あるいは、前記オーバーサンプリン
グ補間手段は、音の種類によらず同一のオーバーサンプ
リング比で補間を実行するものであってもよい。
【0011】また、再生処理を単純化するため、前記複
数音記憶手段に記憶される前記複数の音の符号化データ
は、互に単純な整数比の関係にある複数の異なるサンプ
リング周波数を有することが好ましい。
【0012】好ましい構成例において、前記音再生手段
は、プログラム制御の下に前記音の発生指示を検出し、
該当する音の再生処理を実行するCPUを有する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。第1実施例(図1〜図5) 第1実施例で扱う複数の音は、各音階音に対応して発音
された「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、
……」の人の音声である。これらの音声のうち、「ミ」
と「シ」の音声はサンプリング周波数の10KHz(正
確には10608Hz)で波形データROMに記録され
ている。その他の音声「ド」「レ」「ファ」「ソ」
「ラ」はサンプリング周波数5KHz(正確には530
4Hz)で波形データROMに記録されている。
【0014】このようにした理由は、音声の種類によ
り、認識が可能な帯域幅が異なるからである。例えば、
母音「あいうえお」のなかでは、「あ」の音声を中心と
して、「い」の音声の帯域が最も広く、次に「え」の音
声であり、「う」「お」の音声は比較的帯域が狭い。そ
こで、実施例では母音が「い」となる「ミ」と「シ」の
音声に対しては帯域幅を5KHzとするため、10KH
zのサンプリング周波数でこれらの音声を記録すること
により、十分な認識を可能にしたものである。
【0015】10KHzと5KHzのサンプリング周波
数比は2対1である。このような単純な整数比を選んだ
理由は、それによって再生処理が一層容易になる点と、
認識に対する最適化のために半端なサンプリング周波数
比を選んでも、再生処理が複雑になる反面それによって
もたらされるデータ量の減少はわずかであることを考慮
に入れたからである。また、符号化音声データの1サン
プル当りのビット数を減らすために、音声はADPCM
方式の4ビット符号化で波形ROMに記録されている。
【0016】図1に第1実施例に係る電子楽器の主要な
ハード構成を参照番号100で示す。波形データROM
108に上述したような音声データが記憶される。RO
M110は音再生処理のための作業エリアを含む。CP
U104はプログラムROM100のプログラムによっ
て制御される。メインプログラムの実行により、CPU
104は鍵盤112及び楽器パネル上にあるその他の入
力装置(図示せず)の状態の読み取り、表示装置(図示
せず)の制御、その他システムに必要な処理を実行す
る。更に、割込で呼び出される音再生処理ルーチンの実
行により、CPU104は複数の押鍵に対して割り当て
た複数の再生チャンネル(ポリフォニック)の音再生処
理を実行し、結果をDAC114に転送する。タイマー
106は1/20KHzの周期で信号を発生する。この信号
はCPU104の制御をメインプログラムから音再生処
理ルーチンに移すための割込要求信号としてCPU10
4に入力される。したがって音は再生サンプリング周波
数20KHzで再生される。DAC114は変換周波数
20KHzで駆動され、デジタル再生信号をアナログに
変換する。アナログに変換された再生信号はLPF、ア
ンプ、スピーカーを含むサウンドシテスム116を介し
て外部に放音される。
【0017】ここで、図1の電子楽器100に組み込ま
れた音再生機能について図2の機能ブロック図を参照し
て説明する。図2の音声データ再生装置において、波形
メモリ50は、「ミ」と「シ」の音声に対してはサンプ
リング周波数10608HzのADPCM符号化データ
(4ビット/サンプル)を、その他の音階音音声に対し
ては半分のサンプリング周波数5304HzのADPC
M符号化データ(4ビット/サンプル)を記憶する。
【0018】このような音声符号化データは次のように
して、作成される。まず、各音声をサンプリング周波数
42432Hzで標本化して16ビット/サンプルのP
CMデータを原音データとして得る。次に、時間方向の
データ圧縮のためこの原音データをデシメーションフィ
ルタに通す。ここで、「ミ」と「シ」の音声データのサ
ンプリング周波数は10608Hzに制限され、他の音
声データのサンプリング周波数は5304Hzに下げら
れる。次に、サンプリング周波数が10608Hzとな
った「ミ」と「シ」の音声データに対しては5304H
zの周期性ディザを付加し、サンプリング周波数が53
04Hzとなった他の音声データに対しては2652H
zの周期性ディザを付加する。最後に振幅方向のデータ
圧縮のために4ビット符号化ADPCM変調を施し、各
サンプルのビット数を16から4に減少させる。再生に
おいて、この波形メモリ50からの符号化差分音声デー
タはADPCM復調部52により復号化されて、復号化
差分音声データとなる。
【0019】ADPCM復調部52から出力される復号
化差分音声データの最大有効ビット数は9である。この
復号化差分音声データを単純に積分すれば、「ミ」と
「シ」の音声については、サンプリング周波数1060
8Hzの音声データが、その他の音声についてはサンプ
リング周波数5304Hzの音声データが復元される。
【0020】第1実施例では、すべての音声を同一の再
生サンプリング周波数で再生することとしている。例え
ば、再生サンプリング周波数を21216Hzとするの
であれば、記録サンプリング周波数10608Hzの音
声データに対しては2倍オーバーサンプリングを、記録
サンプリング周波数5304Hzの音声データに対して
は4倍オーバーサンプリングを行う必要がある。このた
めには、積分によって復元した音声データサンプル間に
1個(記録サンプリング周波数10608Hzの場合)
または3個(記録サンプリング周波数5304Hzの場
合)の補間値を挿入する必要がある。
【0021】図2においてこれらの処理は積分・補間フ
ィルタ54によって行われる。ブロック54内におい
て、記録サンプリング周波数5304Hzの音声データ
を扱う積分・4倍オーバーサンプリング補間フィルタ
は、フィルタ54入力、即ち、ADPCM復調部52出
力をdif(n)、フィルタ54出力をsound(4
n+k)(ここにk=0,1,2,3)として、例え
ば、 sound(4n)=sound(4n−1)+dif(n) sound(4n+1)=sound(4n)+dif(n) sound(4n+2)=sound(4n+1)+dif(n) sound(4n+3)=sound(4n+2)+dif(n) に示すような、積分・4点直線補間演算を行なうことが
できる。このフィルタの伝達関数H(z)を示すと、 H(z)=(1+z-1+z-2+z-32/4 となる。なお、sound( )の始めの方のデータ
は、再生時におけるクリップ音防止のために0に初期化
される。
【0022】同様にして、ブロック54内において、記
録サンプリング周波数10608Hzの音声データを扱
う積分・2倍オーバーサンプリング補間フィルタは、入
力をdif(n)、出力をsound(2n+k)(こ
こにk=0,1)として、 sound(2n)=sound(2n−1)+dif(n) sound(2n+1)=sound(2n)+dif(n) に示すような積分・2点直線補間を行なうことができ
る。
【0023】次に、移動平均デジタルフィルタ56で音
声データからディザ成分を除去する。上述したように記
録サンプリング周波数5304Hzの音声データには2
652Hzのディザが付加されており、一方、記録サン
プリング周波数10608Hzの音声データには530
4Hzのディザが付加されている。また、ブロック56
に入力される音声データの再生サンプリング周波数はと
もに21216Hzである。そこでブロック56に入力
される音声データのうち、記録サンプリング周波数が5
304Hzのものについては、8点移動平均フィルタに
よりディザを除去し、記録サンプリング周波数が106
08Hzのものについては4点移動平均フィルタにより
ディザを除去する。
【0024】次にディザ成分を除去した音声データを増
幅部(乗算部)58で適当に増幅してビット数を増や
す。このようにして伸長再生したデジタル音データを変
換周波数21216Hz、16ビット分解能のDAC6
0に入力してアナログ信号に変換し、更に、LPF62
に通すことにより、アナログ音を再生する。
【0025】以上、図2について、図1の電子楽器に組
み込まれる音再生機能の概要を述べたが、実際の音再生
動作は、鍵盤112における押鍵を音の発生指示とし
て、これに応答して開始する。即ち、鍵盤112で押鍵
があると、CPU104はそれを検知し、押鍵に対する
音発生のため再生チャンネルを割当て、波形データメモ
リ108における該当する音データの先頭をロケートす
る。以降、割込タイマー102につづく音再生処理ルー
チン中の該当チャンネル再生ルーチンにおいて、波形デ
ータメモリ108から音データを読み出し、ADPCM
復調処理、積分・補間フイルタリング処理、移動平均フ
イルタリング処理、増幅処理を実行してチャンネル再生
データを生成する。生成したチャンネル再生データは音
再生処理ルーチンの始めにすべての再生チャンネルデー
タを足し合わせた形式でDAC114に転送される。D
AC114はこれをアナログ信号に変換し、サウンドシ
ステム116に通して音を再生する。
【0026】図3にCPU104によって実行されるメ
インプログラムの概略フローを示す。3−1で鍵盤11
2を走査し、押鍵あり(3−2)なら、チャンネルアサ
イン3−3を実行する。チャンネルアサイン3−3で
は、押鍵状態に変化した鍵のために、複数のチャンネル
のなかから空チャンネルを見つけ、それを押鍵の再生チ
ャンネルとして割り当てる。この割当処理は、RAM1
0内の空となったチャンネルエリアへの所要のデータ書
込(設定)によって行われる。この書込にはオーバーサ
ンプリング再生のための補間数データMの設定と、音声
データアドレスの設定が含まれる。この実施例の場合、
鍵盤上の鍵と波形データROM108の複数の音声とは
1対1で対応している。そこで、押鍵のキーコードから
それに対応する音声データメモリのアドレス情報(先頭
と最終アドレス)がデータROMから取り出され、RA
M110内の割り当てたチャンネルエリアのアドレス情
報メモリ(レジスタ)に書き込まれる。同様に、押鍵の
キーコードに対応する音声を再生するときの補間数デー
タMがデータROMから取り出され、RAM110内の
割り当てたチャンネルエリアの補間数メモリ(レジス
タ)に書き込まれる。ここに、「ミ」と「シ」の音声の
場合は、再生サンプリング周波数が記録サンプリング周
波数の2倍なので補間数Mは1となり、その他の音声
「ド」、「レ」、「ファ」、「ソ」、「ラ」のの場合は
再生サンプリング周波数が記録サンプリング周波数の4
倍なので補間数Mは3となる。3−4で押鍵状態に変化
した鍵が他にもあり、かつ空チャンネルが残っている可
能性があれば、3−3に戻り、他の押鍵についてチャン
ネルアサインを実行する。その後、その他の処理3−5
を行った後、鍵盤走査3−1に戻る。
【0027】図4にチャンネル再生ルーチンのフローを
示す。ADPCM復調・積分・補間ルーチン200(ス
テップ4−1〜4−7)において、音データメモリから
該当する符号化差分音データをその記録サンプリング周
波数(5KHzまたは10KHz)と再生サンプリング
周波数(20KHz)との関係に従い4倍または2倍オ
ーバーサンプリングを行うために、4回または2回のパ
スにつき1回の割合で取り出し、それを復号化する。復
号化の結果Dを毎回、SDに加えて積分を実行する。移
動平均増幅ルーチン300(ステップ4−8〜4−1
7)ではルーチン200からの新たな積分値SD(4倍
または2倍オーバーサンプリング直線補間積分値)と、
BUF( )にある過去7個または3個の積分値サンプ
ルを足し合わせて8点または4点移動平均フィルタリン
グを行ないその結果AVを増幅率aで増幅(乗算)す
る。更に、ルーチン200からの積分値サンプルSDを
BUF( )上の格納場所nに格納し、次回のパスのた
めに格納場所を更新する。チャンネル再生ルーチンの実
行結果(チャンネル再生音データ)はAVによって示さ
れる。最後に(4−18)、AS=AS+AVにより、
アキュームレータASにチャンネル再生音データAVを
加える。
【0028】次の音再生ルーチンの始めに、アキューム
レータASには、全ての再生チャンネル音データの総和
が入っている。そこでCPU104は、転送命令を実行
してASの内容をDAC114に転送する。ところで、
割込タイマー108が割込要求信号をCPU104に与
えてから、実際にCPU104の制御が割込ルーチンで
ある音再生ルーチンに移り、そのなかでCPU104が
DAC114への転送命令を実行するまでの時間は、格
別の工夫なしには一定ではない。したがって転送命令の
実行タイミングでデジタルからアナログへの変換をDA
C114に行わせると、大きな歪みが再生音に生じる。
【0029】このタイミングのずれを解消する2重ラッ
チ構成を図5に示す。前段のラッチ1141は転送命令
の実行により、CPU104から与えられる転送ストロ
ーブパルスで駆動され、データバスに乗っているASの
内容、即ち再生チャンネル音の累算データをラッチす
る。後段のラッチ1142はタイマー106から与えら
れる安定した周期(1/20KHz)のストローブパルスの
タイミングで前段のラッチ1141の内容をラッチし、
D/A変換器1143に与える。したがってD/A変換
器1143は安定した変換周期でデジタル信号をアナロ
グ信号に変換するので、上述した歪みの発生は解消され
る。
【0030】この代りに、タイマー106で20KHz
の割込要求信号と、割込要求信号に対して所定の時間遅
れをもつ転送タイミング信号を発生させ、これらの信号
をCPU104に与えるようにしてもよい。割込要求信
号が発生してから、CPU104の制御がメインプログ
ラムから割込プログラム(音再生ルーチン)に移るまで
の時間は一般には、命令の実行のためのマシンサイクル
数が命令の種類によって異なるので一定でない(ただ
し、最悪即ち最大の時間は使用するシステムにより定ま
る)。音再生ルーチンの最初の命令として転送タイミン
グ信号の発生をチェックする一連の命令を用意する。こ
の命令の実行により、CPU104はタイマー106の
転送タイミングポートをよみ、転送タイミング信号が発
生してなければこの命令を繰り返して信号の発生を待
つ。発生していればDAC114への転送命令を実行す
る。このような構成をとることにより、タイマー106
から割込要求信号が発生してから転送命令を実行するま
での時間(マシンサイクル数)を一定にできるので上述
の問題は解消される。なお、この構成の場合、図5にお
ける後段のラッチ1142と、このラッチにストローブ
を与えるためのタイマー106からの信号線は不要とな
る。
【0031】第1実施例では、単一のDA変換器ハード
ウェア(DAC114)とその出力に接続される単一の
LPF等(図示せず)を再生されるすべての音声データ
に対して兼用している。したがって、音出力装置をロウ
コストで実現できる利点が有る。
【0032】その他、第1実施例の特徴をあげると、 (A)波形データROM108に記憶させる音声ないし
音の記録サンプリング周波数を音声ないし音の種類によ
って異ならせたので、記憶容量が節約される。 (B)再生サンプリング周波数はすべての音について同
一にしたので、再生音信号のDA変換を単一のDACハ
ードウェア114で行える。 (C)記録サンプリング周波数の比を単純な整数比(1
対2)に選んだので、同一の再生サンプリング周波数で
再生するために、オーバーサンプリング比(記録対再生
のサンプリング周波数の比)をあまり高くする必要がな
く、CPU104による再生処理の負担の増加を軽減で
きる。 (D)事実、図4のチャンネル再生ルーチンからわかる
ように、このチャンネル再生ルーチンは記録サンプリン
グ周波数をすべての音について同一としたときのチャン
ネル再生処理ルーチン(これは図4における変数Mが、
特定の値の常数にかわるだけである)とほとんどかわら
ない。 (E)記録サンプリング周波数(したがって帯域)が異
なるすべての音声信号を同じLPF(その特性は低い方
の記録サンプリング周波数5KHzを考慮して定めた)
に通したのにもかかわらず、「ド」から「シ」までのい
ずれの音声も充分に認識できた。 (F)再生サンプリング周波数を同一にしたので、再生
サンプリング周波数で呼び出される単一の割込ルーチン
において各チャンネルの再生処理を実行することができ
る。
【0033】チャンネル再生ルーチンの変形(図6) 第1実施例では再生サンプリング周波数を同一にする方
式のため、記録サンプリング周波数が異なる音声データ
に対し異なる補間数でのオーバーサンプリング補間を行
った。即ち、この方式の場合、オーバーサンプリング比
ないし、記録対再生サンプリング周波数の比が音声によ
って異なる。
【0034】この代りに、すべての音声について、記録
対再生サンプリング周波数の比を一定にして再生を行う
方式(サンプリング比一定方式)が考えられる。この方
式は後述する第2実施例のように、記録サンプリング周
波数の数(したがって再生サンプリング周波数の種類の
数)だけ割込タイマーとDAC等を設け、CPUで、各
割込タイマー信号に応答して各再生サンプリング周波数
での音再生処理を行うようにすることで実現できる。
【0035】ここでは、記録サンプリング周波数の比が
単純な整数比(第1実施例の場合1対2)であることを
利用して、第1実施例におけるチャンネル再生ルーチン
(図4)のみを変形することで、オーバーサンプリング
比一定方式が実現されることを示す。
【0036】チャンネル再生ルーチンの変形を図6に示
す。ここでは、オーバーサンプリング比を2としてい
る。したがって、記録サンプリング周波数fsが5KH
zの音データは10KHzのサンプリング周波数で再生
され、fsが10KHzの音データは20KHzのサン
プリング周波数で再生される。このために、IPをモジ
ュロ4のパスサイクルカウンタとして動かす(6−1、
6−2、6−6)。IPはパスの都度、6−1でインク
リメントする。
【0037】fs=10KHzの音データに対しては、
パスサイクルがIP=0か(6−6)、IP=2のとき
(6−3、6−5)、符号化データを音データメモリか
ら読み出し(6−7)、ADPCM復調し(6−8)、
次の音データメモリアドレスを準備し(6−9)、積分
を実行し(6−10)、移動平均・増幅処理を行って
(6−11)、再生チャンネル音データのサンプルAV
を作成する。そして、これをアキュームレータASに加
える(6−12)。一方、パスサイクルがIP=1かI
P=3のときは(6−4)、復号処理はスキップして積
分6−10以降の処理を行うことにより補間を実行す
る。
【0038】これに対し、記録サンプリング周波数fs
がfs=5KHzの音声データについては、パスサイク
ルがIP=0のとき、fs=10KHzのデータに対す
るパスサイクル0か2のときの処理と同じ処理(6−7
〜6−12)を行って再生チャンネル音サンプルAVを
作成し、パスサイクルがIP=1のときには、fs=1
0KHzのデータに対するパスサイクル1か3のときの
処理と同じ処理(6−10〜6−12)を行って補間再
生チャンネル音サンプルAVを作成する。しかし、fs
=10KHzのデータについては、パスサイクルがIP
=1かIP=3のときは(6−4)新しい値のAVは作
成せず、IP=0かIP=2のときに(前パスサイクル
で)作成したサンプルAVをそのままアキュームレータ
ASに加える(6−12)。したがって、記録サンプリ
ング周波数fsが10KHz、5KHzのいずれの音声
データも補間数が1の2倍オーバーサンプリングで再生
されることになる。
【0039】第2実施例 第2実施例は、複数の異なる記録サンプリング周波数で
記録された符号化音データを同一ではなく複数の異なる
再生サンプリング周波数で再生する。図7に異なる数が
2の場合の電子楽器の構成を示す。この構成では第1の
記録サンプリング周波数で記録した音データをN1KH
zの再生サンプリング周波数で再生し、第2の記録サン
プリング周波数で記録した音データをN2KHz(N2
はN1と異なる)の再生サンプリング周波数で再生する
(なお、記録サンプリング周波数は再生サンプリング周
波数と同一であってもよいし、異なってもよい。)。こ
のために、2つのタイマー126、127と2つのDA
C134、135を設ける。また、各DAC134、1
35の出力には出力別にサンプルホールド回路を介して
LPFが結合する(サウンドシステム136内)。タイ
マー126はN1KHzの信号を発生し、タイマー12
7はN2KHzの信号を発生する。N1KHzタイマー
126の信号出力は割込要求信号としてCPU104に
供給されるとともにDAC134をN1KHzの変換周
波数で駆動するためDAC134に供給される。N2K
Hzタイマー127の信号出力は第2の割込要求信号と
してCPU104に供給されるとともにDAC135を
N2KHzの変換周波数で駆動するためにDAC135
に供給される。
【0040】N1KHzタイマー126からの割込要求
信号に応答して、CPU104の制御はメインプログラ
ムから第1の記録サンプリング周波数の音データを再生
するためのN1KHz再生ルーチンに移る。また、N2
KHzタイマー127からの第2の割込要求信号に応答
して、CPU104の制御はメインプログラムから第2
の再生ルーチン(N2KHz再生ルーチン)に移る。C
PU104はN2KHz再生ルーチンを実行することに
より、第2の記録サンプリング周波数で記録された音デ
ータを再生する。ただし、割込要求信号が供給されて
も、他方の再生ルーチンが実行されている間は要求は受
け付けられず、他方の再生ルーチンの完了後に要求にか
かわる再生ルーチンが開始する。また、両タイマー12
6と127から同時に割込要求信号が発生したときは、
いずれかの再生ルーチンを優先させる。
【0041】図8に第2実施例の動作をタイムチャート
で示す。「N1再生動作」においてハイレベルの区間が
N1KHz再生ルーチンの実行区間を表わす。同様に、
「N2再生動作」においてハイレベルの各区間がN2K
Hz再生ルーチンの実行区間を表わしている。図8から
わかるように各再生ルーチンの実行によって作成した再
生データ(例えばd(n+1))は次に再生ルーチンの
始めに該当するDACに転送される(図5の前段ラッチ
1142へのロード)。そして次の該当するタイマーの
ストローブでDACでの実際のD/A変換が開始する
(図5の後段ラッチ1142のラッチングにより)。
【0042】変形 第2実施例の場合、2つの割込プロセス(N1KHz再
生ルーチンのプロセスと、N2KHz再生ルーチンのプ
ロセス)があるので、片方の割込プロセスが実行されて
いる間他方の割込プロセスへの要求があってもその実行
を待機させる必要がある。しかし、再生周波数の比が単
純な整数比になる場合には、同一の再生ルーチンの実行
によって、各再生サンプリング周波数での音データ再生
処理を行うことが可能である。
【0043】再生サンプリング周波数として10KHz
のものと20KHzのものがある場合を例にとって説明
しよう。この場合、10KHzタイマーと20KHzタ
イマーのうち高い周波数のタイマー(20KHz)の信
号のみを割込要求信号としてCPU104に与える。こ
の割込要求信号に応答してCPU104はメインプログ
ラムを中断し、図9に示すような再生ルーチンを実行す
る。
【0044】即ち、再生ルーチンのパスサイクルが偶数
サイクルなら(9−1)、前サイクルで作成した再生サ
ンプリング周波数20KHzの(累算)再生音データを
第1のDAC(例えば図7のDAC134に相当するも
の)に転送する(9−2)。同様に前サイクルで作成し
た再生サンプリング周波数10KHzの再生音データを
第2のDAC(図7のDAC135)に転送する(9−
3)。そして再生サンプリング周波数を20KHzとす
る各チャンネル音データを再生し、累算する(9−
4)。一方、再生ルーチンのパスサイクルが奇数サイク
ルなら前サイクルで作成した再生サンプリング周波数2
0KHzの再生音データを第1のDACに転送する(9
−5)。そして、再生サンプリング周波数10KHzの
各チャンネル音データを再生・累算する(9−6)とと
もに再生サンプリング周波数20KHzの各チャンネル
音データを再生・累算する(9−7)。
【0045】なお、この場合も、20KHzの割込要求
信号が発生してから、各DACへの転送命令(9−2、
9−3、9−5)が実行されるまでのマシンサイクルを
一定にすれば、各DACの後段ラッチ1142は不要で
ある。なお、各DACを2重ラッチ構成(図5)にした
場合、再生ルーチンで10KHzまたは20KHzの再
生音データを作成した後、同一のパスサイクル内で作成
した再生音データを該当するDACに転送するようにし
てもよい。
【0046】また、複数の異なる再生サンプリング周波
数ないし周期の比が単純な整数比になる場合には、異な
る再生サンプリング周波数の再生音データについてDA
Cに時分割多重のデジタル/アナログ変換を行わせるこ
とにより、DACハードウェアの数を(例えば1に)減
らすことができる
【0047】図10(A)にその構成例を示す。また図
10(B)に図10(A)の回路に供給するタイミング
信号の例を示す。この構成例は1つのDACを2つの再
生サンプリング周波数のデータについて時分割多重化し
たものである。D/A変換器142のアナログ出力側に
おいて、上側に示すサンプルホールド回路(デグリッジ
回路)143とLPF145は第1の再生サンプリング
周波数の再生音信号を通す。一方、下側のサンプルホー
ルド回路144とLPF146は第2の再生サンプリン
グ周波数の再生音信号を通す。LPF145と146の
出力は個別のアンプ、スピーカを介して別々に外部に放
音するようにしてもよいが、図10ではミキサー147
で合成している。D/A変換器142のデジタル側には
2重にラッチ140とラッチ141が設けられている。
【0048】図10において、ラッチ141をストロー
ブする信号T2は、第1の再生サンプリング周期のタイ
ミングパルスt21と第2の再生サンプリング周期のタ
イミングパルスt22とのオアをとったものである。第
1のサンプルホールド回路143へのタイミング信号T
3はt21の直後(ラッチ141出力が変化してからD
/A変換器143のアナログ変換出力が安定した後、即
ちセトリングタイムの経過後)に発生し、第2のサンプ
ルホールド回路144へのタイミング信号T4はt22
の直後に発生する。パルスt21とt22との間の最短
の時間差はD/A変換器142のセトリングタイム(例
えば1.6マイクロ秒以内)より短くなってはならな
い。このような接近は、第1と第2の再生サンプリング
周波数の比が複雑な比、例えば、大きな整数比N1対N
2になるときには生じるが、ある程度以下の整数比であ
れば生じないようにすることができる。
【0049】図10(B)の場合、この比は1対2であ
る。即ちt21の周期はt22の周期の2倍である。こ
の両タイミングパルスt21、t22の間に図に示すよ
うなずれを設ければ、両タイミングパルスt21、t2
2間の最短の時間差はタイミングパルスt22の周期の
1/2となる。例えば、タイミングパルスt22の周期
を1/20KHz=50マイクロ秒とすれば、最短時間差は
25マイクロ秒であり、例えば1.6マイクロ秒の最悪
セトリングタイムをもつD/A変換器142には十分す
ぎる長さである。
【0050】この構成で注意すべきことは、ラッチ14
1がラッチング動作する前にラッチ140(CPUから
のストローブT1で動作する)の内容が変わってはなら
ないことである。これが、問題になる場合には、1つの
ラッチ140の代りに、2つのラッチA、Bを並列に設
け、各ラッチA、BをCPUからの各再生サンプリング
周波数の再生音データの転送命令実行時に動作させ、ま
たラッチ141の代りにタイミングパルスt21が発生
すればラッチAの出力を選択し、タイミングパルスt2
2が発生すればラッチBの出力を選択する選択回路を使
用するとよい。
【0051】なお、図10(A)の構成は、第1実施例
のように記録サンプリング周波数は異なるが同一の再生
サンプリング周波数で音データを再生する場合にも適用
できる。この場合、タイミングパルスt21とt22の
周期は同じになるが、適当な時間差をつけて両パルスを
発生させる。上側のアナログライン(SH143とLP
F145を含む)が第1の記録サンプリング周波数(例
えば5KHz)の音データを再生した信号を通し、下側
のアナログライン(SH144とLPF146を含む)
が第2の記録サンプリング周波数(例えば10KHz)
の音データを再生した信号を通す。また、図10で述べ
たDAC共通化技術は3以上の異なる再生サンプリング
周波数で再生を行う場合にも適用できる。
【0052】上記第1実施例と第2実施例では鍵盤上で
指定される音高と、データROM上の音声ないし音とが
1対1であることを想定した。いいかえると記録した音
データのピッチを変化させずに再生している。この発明
は記録した音データのピッチを指定音高に合わせて再生
する電子楽器にも適用できる。このような再生には、再
生サンプリング周波数を指定音高によらず固定して行う
再生サンプリング周波数固定方式と、再生サンプリング
周波数を指定音高に合わせて変化させる再生サンプリン
グ周波数可変方式とがある。
【0053】図11を参照してこの発明の固定方式への
適用例を説明する。いま、異なる記録サンプリング周波
数の音のなかで特定の音が鍵域ごとに選択されているも
のとする。この場合、押鍵のチャンネルアサイン(図1
1(A)参照)において、押鍵の属する鍵域について選
択されている音の記録サンプリング周波数に従うオーバ
ーサンプリング補間数(例えば4倍オーバーサンプリン
グ再生なら3)をセットする(11−1)。次に選択音
データメモリのアドレス情報をセットする(11−
2)。そして、押鍵の指定音高と選択音の記録ピッチと
の間の周波数比で定まるアドレス歩進幅をセットする
(11−3)。図11(B)にチャンネル再生で行われ
る補間処理を示す。複数の○印は音データメモリの記憶
アドレスにある符号化データをADPCM復調し、積分
したときの再生データを表わしている(d1、d2、d
3が復号化差分値)。アドレス歩進幅は図示のように、
一般には記憶アドレスの間隔とは異なる。上記○印を直
線で結んだ線上に補間値を求めることにより(アドレス
歩進幅の内部に示す3つのオーバーサンプリング補間位
相における補間値もこの線上にくるように補間する)、
直線補間が実現される。
【0054】次に図12を参照して、この発明を可変方
式に適用した場合の例を説明する。ここでは、CPUに
対し、再生処理を要求するタイマーはプログラマブルで
ある。このようなタイマーはポリフォニックの数だけ設
けられる。メインプログラムにおける押鍵に対するチャ
ンネルアサイン(図12(A)参照)として、空になっ
ているタイマー、即ち停止中のタイマーに対し、押鍵の
指定音高と再生すべき音の記録ピッチとの周波数比と、
記録サンプリング周波数に対する再生補間数ないしオー
バーサンプリング比とに基づいてタイムデータを計算
し、セットする(12−1)。次に音データメモリの先
頭と最後のアドレスをセットする(12−2)。最後に
タイマーをスタートさせる(12−3)。以降、タイマ
ーはタイムデータに相当する時間が経過する都度、CP
Uに再生ルーチン(図12(B)参照)の実行を要求す
る。再生ルーチンの12−4でチャンネル音のデータサ
ンプルを作成する。次に(12−5)、作成したチャン
ネル音データを該当するDACに転送する。再生終了な
らば(最後のアドレスに達していれば)、タイマーを停
止する(12−6、12−7)。
【0055】その他の変形 上記実施例では、直線補間を行っているが、高次のFI
Rデジタルフィルタリングによって精度の高い補間を行
ってもよい。また、上記実施例ではCPU104に音再
生ルーチンを実行させることによって音データの再生処
理を行っているが、DSP(デジタル信号プロセッサ)
あるいはパイプライン方式の音再生専用のハードウェア
を用いて再生処理を行うこともできる。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
によれば、音の種類によって異なる複数の記録サンプリ
ング周波数符号化データを用いているので記憶容量を節
約でき、記憶容量の節約下で可能なかぎり多数の音を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る電子楽器のハード
構成を示すブロック図。
【図2】図1の電子楽器で行なわれる音再生処理の概要
を示す機能ブロック図。
【図3】メインプログラムのフローチャート。
【図4】チャンネル再生ルーチンのフローチャート。
【図5】2重ラッチ構成のDACを示すブロック図。
【図6】チャンネル再生ルーチンの変形を示すフローチ
ャート。
【図7】第2実施例に係る電子楽器のハード構成を示す
ブロック図。
【図8】第2実施例の動作のタイムチャート。
【図9】再生ルーチンのフローチャート。
【図10】(A)は複数の再生サンプリング周波数の再
生音に対してDA変換器を共通化する構成図、(B)は
そのタイムチャート。
【図11】(A)は再生サンプリング周波数固定方式へ
のこの発明の適用例を示すフローチャート、(B)は直
線補間を示す図。
【図12】再生サンプリング周波数可変方式へのこの発
明の適用例を示すフローチャート。
【符号の説明】
102 プログラムROM 104 CPU 108 波形データROM 112 鍵盤 114 DAC

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音を、音の種類によって異なる帯域
    幅をもたせるために、異なるサンプリング周波数を有す
    る符号化データの形式で記憶する複数音記憶手段と、 音の発生を指示する音発生指示手段と、 前記音発生指示手段からの音の発生指示に応答し、前記
    複数音記憶手段から該当する音の符号化データを読み出
    し、音として再生する音再生手段と、 を有することを特徴とする音発生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の音発生装置において、前記
    複数の音は複数の異なる音声であることを特徴とする音
    発生装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の音発生装置において、前記
    音再生手段は、オーバーサンプリングのために、前記複
    数音記憶手段から読み出した符号化データに基づいて補
    間を行うオーバーサンプリング補間手段を有することを
    特徴とする音発生装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の音発生装置において、前記
    オーバーサンプリング補間手段は、音の種類によらず再
    生サンプリング周波数を同じにする補間を実行すること
    を特徴とする音発生装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の音発生装置において、前記
    音再生手段は、前記再生サンプリング周波数でデジタル
    再生音信号をアナログ信号に変換する単一のデジタル/
    アナログ変換ハードウェア手段を有することを特徴とす
    る音発生装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載の音発生装置において、前記
    オーバーサンプリング補間手段は、音の種類によらず同
    一のオーバーサンプリング比で補間を実行することを特
    徴とする音発生装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の音発生装置において、前記
    複数音記憶手段に記憶される前記複数の音の符号化デー
    タは、互に単純な整数比の関係にある複数の異なるサン
    プリング周波数を有することを特徴とする音発生装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の音発生装置において、前記
    音再生手段は、プログラム制御の下に前記音の発生指示
    を検出し、該当する音の再生処理を実行するCPUを有
    することを特徴とする音発生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6326537B1 (en) 1995-09-29 2001-12-04 Yamaha Corporation Method and apparatus for generating musical tone waveforms by user input of sample waveform frequency
JP2008205795A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Softbank Mobile Corp エンジンの利用管理方法及び移動通信端末装置
JP2009025842A (ja) * 2008-10-31 2009-02-05 Yamaha Corp 楽音合成方法、記録媒体および楽音合成装置

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