JPH1152728A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152728A
JPH1152728A JP9324491A JP32449197A JPH1152728A JP H1152728 A JPH1152728 A JP H1152728A JP 9324491 A JP9324491 A JP 9324491A JP 32449197 A JP32449197 A JP 32449197A JP H1152728 A JPH1152728 A JP H1152728A
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developing roller
image forming
image carrier
forming apparatus
image
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Hideo Yoshihara
秀雄 吉原
Tsutomu Suzuki
務 鈴木
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0813Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by means in the developing zone having an interaction with the image carrying member, e.g. distance holders

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字終了時に感光ドラムと現像ローラとの少
なくとも一方を逆回転させて、感光ドラムと現像ローラ
を離間させることにより、小型化が可能で、且つ簡単で
安価な機構によりドラム汚染を確実に防止することが可
能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 印字終了後、感光ドラム25は矢印B方
向に所定の角度だけ回転するため、リリースベルト44
はニップ解除ベルト49と感光ドラム25との表面摩擦
により矢印Bの方向に回転する。このとき、ピッチコロ
47(図6中に図示されていない)は感光ドラム25の
回転転方向と反対方向(図6中、時計方向)に回転し、
リリースベルト44のコロガイド孔61に左右方向をガ
イドされつつ、ニップ解除ベルト49の上面に乗り上げ
るため、現像ローラ27と感光ドラム25間にニップ解
除ベルト49の厚さ寸法にほぼ等しい間隔の隙間が形成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に圧接さ
れた現像ローラを介して像担持体表面に形成された静電
潜像に対してトナーが供給されるレーザプリンタ等の画
像形成装置に関し、特に、画像形成動作の停止時に現像
ローラと像担持体とを離間させることが可能であり、も
って高品質な印字品質を維持することが可能な画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザプリンタ等の画像形成
装置においては、一般に、感光ドラム等の感光体表面は
スコロトロン帯電器等により均一に帯電された後、レー
ザビームスキャナ等の露光手段により出力する画像に相
当した光像を照射されて静電潜像が形成される。この静
電潜像に従い現像ローラによりトナーを供給して感光体
上にトナー画像を形成するとともに、そのトナー画像を
用紙上に転写した後、定着装置を介して加熱することに
よりトナー画像を熱定着して画像の形成が行われる。こ
のような画像形成装置においては、印刷停止時に感光体
と現像ローラを接触させた状態で長時間放置した場合、
現像ローラ表面の導電ゴム材から析出した物質が感光体
の表面に付着したり、感光体の表面を化学的に変質さ
せ、印字時にすじ状の汚染部が表れ(以下、ドラム汚染
という)、印字品質を著しく低下させるという問題があ
る。かかる問題点を解決するため、各種画像形成装置が
提案されている。例えば、特開平2−37380号公報
に記載された複写機の現像装置では、現像剤が離脱でき
るように付着している塗布ローラが、ハウジング容器内
に回転可能に取り付けられ、また、該ハウジングの側壁
の外面には間隔を置いてラックが配置され、該ラックに
はピニオン歯車がかみ合っている。また、該ハウジング
と複写機のフレームとの間には伸縮コイルバネが取り付
けられている。さらに、塗布ローラがモータを駆動源と
して、一方向に回転されると塗布ローラの回転軸に固定
された歯車と、ピニオン歯車に固定された歯車とを介し
て、そのピニオン歯車の軸に取り付けられた定トルク・
スリップ・クラッチに回転トルクが伝達される。よっ
て、塗布ローラが塗布方向に回転するとハウジングは、
前記ラック及びピニオン歯車を介して伸縮コイルバネの
一定荷重に抗する高さまで持ち上げられ、塗布ローラが
光導電性ベルトに圧接され、静電潜像の現像作用が行わ
れる。一方、前記モータが停止すると、ハウジングは伸
縮コイルバネに引っ張られながら前記ラック及びピニオ
ン歯車を介して下降し、塗布ローラは光導電性ベルトか
ら離間される。したがって、印刷停止時に感光体と塗布
ローラを離間させた状態で保持することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記複
写機の現像装置によれば、前記塗布ローラを前記光導電
性ベルトに対して接触及び離間させるために、前記ハウ
ジングを上下方向に移動させるようになっており、その
ために、前記塗布ローラから前記ハウジングに動力を伝
達する構成として、その塗布ローラの軸と前記ピニオン
歯車の軸とを接続するための前記各歯車、前記所定トル
ク・スリップ・クラッチ、前記ピニオン歯車及びラック
等が用いられ、さらに、前記ハウジングを一方向に移動
付勢する前記伸縮コイルバネも用いられている。従っ
て、前記塗布ローラを前記光導電性ベルトに対して接触
及び離間させるための構成が極めて大掛かりであるとと
もに、その構成が複雑であり、部品点数が多く、しか
も、コスト高となる問題点が指摘される。
【0004】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
するためになされたものであり、印字終了時に像担持体
と現像ローラの少なくとも一方を逆回転させて、前記ラ
ック及びピニオン歯車等を用いず像担持体と現像ローラ
を離間させることにより、小型化が可能で、且つ、簡単
で安価な機構によりドラム汚染を確実に防止することが
可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る画像形成装置は、円筒状の像担持体と、
その像担持体に対向配置され、且つその像担持体に形成
された静電潜像を現像剤によって現像する現像ローラと
を備え、電子写真プロセスによって画像の形成を行う画
像形成装置において、画像形成動作停止時において前記
像担持体と前記現像ローラとの少なくとも一方を画像形
成動作中の回転方向と逆方向に回転させたとき、その両
者を互いに当接した状態から離間する状態に切り換える
切り換え手段を備えたことを特徴とする。
【0006】このような特徴を有する請求項1に係る画
像形成装置においては、画像形成動作停止時において、
前記円筒状の像担持体と現像ローラとの少なくとも一方
が逆回転され、切り換え手段によって、該像担持体と現
像ローラとは、互いに当接した状態から離間する状態に
切り換えられる。これにより、印字終了時に前記像担持
体と現像ローラとの少なくとも一方を逆回転させること
により、該像担持体と現像ローラとが離間させられるた
め、ドラム汚染を確実に防止することが可能となる。
【0007】また、請求項2に係る画像形成装置は、請
求項1に記載した画像形成装置において、前記切り換え
手段は、前記像担持体と現像ローラとの間に設けられ、
且つその両者を当接した状態及び離間した状態に切り換
えるための凹凸部を有することを特徴とする。
【0008】このような特徴を有する請求項2に係る画
像形成装置は、請求項1に記載した画像形成装置におい
て、前記切り換え手段は、前記像担持と現像ローラの間
に設けられ、且つ前記像担持体と現像ローラとを前記当
接した状態及び前記離間する状態に切り換えるための凹
凸部を有している。これにより、前記円筒状の像担持体
と現像ローラとの間に設けられた切り換え手段の凹凸部
によって該像担持体と現像ローラとを離間することがで
きるため、該切り換え手段を簡単な構造とすることが可
能になると共に、印字終了時に前記像担持体と現像ロー
ラとが離間させられ、ドラム汚染を確実に防止すること
が可能となる。
【0009】また、請求項3に係る画像形成装置は、像
担持体と、その像担持体に対向配置され、且つその像担
持体に形成された静電潜像を現像剤によって現像する現
像ローラとを備え、電子写真プロセスによって画像の形
成を行う画像形成装置において、前記像担持体と現像ロ
ーラとの間に設けられ、且つ画像形成動作停止時におい
て前記像担持体と前記現像ローラとの少なくとも一方を
画像形成動作中の回転方向と逆方向に回転させたときそ
の両者を当接した状態から離間した状態に切り換えるた
めの凹凸部を有する切り換え手段を備えたことを特徴と
する。
【0010】このような特徴を有する請求項3に係る画
像形成装置においては、画像形成動作停止時において、
像担持体と現像ローラとの少なくとも一方が逆回転さ
れ、前記像担持と現像ローラとの間に設けられた切り換
え手段の凹凸部によって、該像担持体と現像ローラと
は、互いに当接した状態から離間する状態に切り換えら
れる。これにより、印字終了時に像担持体と現像ローラ
との少なくとも一方を逆回転させることにより、該像担
持体と現像ローラとの間に設けられた切り換え手段の凹
凸部によって、像担持体と現像ローラとを離間すること
ができるため、該切り換え手段を簡単な構造とすること
が可能になると共に、印字終了時に像担持体と現像ロー
ラとが離間させられ、ドラム汚染を確実に防止すること
が可能となる。
【0011】また、請求項4に係る画像形成装置は、請
求項2もしくは3に記載した画像形成装置において、前
記切り換え手段は、前記像担持体側に設けられた第一位
置決め部と、前記現像ローラ側に設けられた第二位置決
め部とを有し、その第一及び第二位置決め部の少なくと
も一方に前記凹凸部を設けたことを特徴とする。
【0012】このような特徴を有する請求項4に係る画
像形成装置は、請求項2もしくは3に記載した画像形成
装置において、前記像担持体側に設けられた第一位置決
め部と現像ローラ側に設けられた第二位置決め部との少
なくとも一方に前記凹凸部が設けられている。これによ
り、前記第一位置決め部と第二位置決め部との少なくと
も一方に設けられた凹凸部によって、前記像担持体と現
像ローラとが離間されるため、位置決めの構造と離間さ
せる構造とを同時に構成することができ、位置決め及び
離間させる構造を簡単な構造とすることが可能になると
共に、印字終了時に像担持体と現像ローラとの少なくと
も一方を逆回転させることにより、該像担持体と現像ロ
ーラとが離間させられ、ドラム汚染を確実に防止するこ
とが可能となる。
【0013】また、請求項5に係る画像形成装置は、請
求項4に記載した画像形成装置において、前記第一位置
決め部と前記第二位置決め部とは対向配置されており、
前記凹凸部の凹部を介して前記第一位置決め部と前記第
二位置決め部とが対向したときに前記像担持体と前記現
像ローラとが当接し、且つ前記凹凸部の凸部を介して前
記第一位置決め部と前記第二位置決め部とが対向したと
きに前記像担持体と前記現像ローラとが離間するように
構成されたことを特徴とする。
【0014】このような特徴を有する請求項5に係る画
像形成装置は、請求項4に記載した画像形成装置におい
て、対向配置された前記第一位置決め部と前記第二位置
決め部とが、前記凹凸部の凹部を介して対向した場合に
は、前記像担持体と前記現像ローラとが当接し、該凹凸
部の凸部を介して対向した場合には、前記像担持体と前
記現像ローラとが離間する。これにより、前記第一位置
決め部と第二位置決め部とが前記凹凸部の凹部で対向し
たときには、印字時において像担持体と現像ローラとが
当接する状態を維持することが可能となり、また、前記
第一位置決め部と第二位置決め部とが前記凹凸部の凸部
で対向したときには、該像担持体と現像ローラとが離間
される状態を維持することが可能となる。
【0015】また、請求項6に係る画像形成装置は、請
求項5に記載した画像形成装置において、前記像担持体
を回動する像担持体駆動手段と、前記現像ローラを回動
する現像ローラ駆動手段と、前記像担持体及び現像ロー
ラが前記像担持体駆動手段及び現像ローラ駆動手段によ
り画像形成動作中の回転方向に回動されているときは、
前記第一位置決め部と前記第二位置決め部とが前記凹凸
部の凹部を介して対向する状態を維持するとともに、前
記像担持体と前記現像ローラとの当接状態を維持する当
接状態維持手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】このような特徴を有する請求項6に係る画
像形成装置は、請求項5に記載した画像形成装置におい
て、前記像担持体と現像ローラとが画像形成動作中の回
転方向に回動されているときは、前記第一位置決め部と
第二位置決め部とが前記凹凸部の凹部で対向される状態
に維持されて、該像担持体と現像ローラとが当接状態で
維持される。これにより、前記像担持体と現像ローラと
が画像形成動作中の回転方向に回動されているときは、
前記第一位置決め部と第二位置決め部とが前記凹凸部の
凹部で対向されるため、印字時において像担持体と現像
ローラとが当接する状態を維持することが可能となり、
該像担持体上に形成された潜像を確実に現像することが
可能となる。
【0017】また、請求項7に係る画像形成装置は、請
求項6に記載した画像形成装置において、前記像担持体
駆動手段が画像形成動作中の回転方向と逆方向に前記像
担持体を回動させたとき、前記第一位置決め部と前記第
二位置決め部とが前記凹凸部の凸部を介して対向し、前
記像担持体と現像ローラとが離間するように構成された
ことを特徴とする。
【0018】このような特徴を有する請求項7に係る画
像形成装置は、請求項6に記載した画像形成装置におい
て、前記像担持体が画像形成動作中の回転方向と逆方向
に回転した時に、前記第一位置決め部と第二位置決め部
とが前記凹凸部の凸部で対向して、該像担持体と現像ロ
ーラとが離間する状態になる。これにより、前記像担持
体が逆方向に回転すると、該像担持体と現像ローラとが
離間する状態になるため、印字終了時に前記像担持体を
逆方向に回転させることにより、該像担持体と現像ロー
ラとが離間させられ、ドラム汚染を確実に防止すること
が可能となる。
【0019】また、請求項8に係る画像形成装置は、請
求項7に記載した画像形成装置において、前記第二位置
決め部は、前記現像ローラの少なくとも一端部に取り付
けられる装着部材を有し、前記第一位置決め部は、前記
像担持体の端部において前記装着部材に対応する位置に
捲着され、且つ前記像担持体の表面と協働して前記装着
部材が嵌合される第一凹部を形成する第一貫通孔が設け
られた第一ベルト部材を有し、前記当接状態維持手段
は、固定的に設けられた当接部材と、前記第一ベルト部
材の所定位置に設けられる回り止め部材とを備え、前記
像担持体の画像形成動作中における回転方向への回転に
より前記回り止め部材が前記当接部材に当接されたとき
に前記第一凹部に前記装着部材が嵌合されて前記現像ロ
ーラが前記像担持体に当接され、前記像担持体が所定角
度逆方向へ回転したときに前記装着部材が前記第一ベル
ト部材上に乗り上げて前記像担持体と前記現像ローラと
が離間されるように構成されたことを特徴とする。
【0020】このような特徴を有する請求項8に係る画
像形成装置は、請求項7に記載した画像形成装置におい
て、前記現像ローラの第二位置決め部の少なくとも一方
には、装着部材が設けられている。また、前記第一位置
決め部は、前記装着部材が嵌合する第一貫通孔が形成さ
れるとともに、所定位置に回り止め部材が固着された第
1ベルト部材であって、像担持体の前記装着部材に対応
する位置に捲着され、前記第1貫通孔と像担持体表面と
により第一凹部が形成されている。このように構成され
た前記像担持体が画像形成動作中における回転方向に回
転している場合には、前記回り止め部材が当接部材に当
接して、前記第一凹部に前記装着部材が嵌合されて、現
像ローラが像担持体に当接される。また、前記像担持体
が所定の角度だけ逆回転(画像形成動作中の回転方向と
逆方向)すると、前記装着部材が第一ベルト部材上に乗
り上げ、該像担持体と現像ローラとが離間される。
【0021】これにより、像担持体を逆回転させて、第
一ベルト部材上に装着部材を乗り上げさせることによっ
て、現像ローラと像担持体を離間させることができ、確
実にドラム汚染を防止することができ、もって長期間に
渡って、高品質な印字品質を維持することができる。ま
た、現像ローラを逆回転させずに像担持体と現像ローラ
を離間させることができ、トナー洩れ防止機構やプロセ
スユニット等の浮き上がり防止機構を必要とせず、且
つ、簡単で安価な機構によりドラム汚染を防止すること
ができ、製造コストの削減ができる。しかも、簡単な機
構のため小型化することができる。
【0022】また、請求項9に係る画像形成装置は、請
求項8に記載した画像形成装置において、前記装着部材
は、前記現像ローラの両端部に回転可能に装着された一
対のコロ部材によって構成されたことを特徴とする。
【0023】このような特徴を有する請求項9に係る画
像形成装置は、請求項8に記載した画像形成装置におい
て、前記装着部材が、現像ローラの両端部に回転可能に
装着された一対のコロ部材によって構成されるため、装
着部材の構造が簡単な構造となり、製造コストの削減が
でき、しかも、簡単な機構のため小型化することができ
る。
【0024】また、請求項10に係る画像形成装置は、
請求項8もしくは9に記載した画像形成装置において、
前記像担持体の回転方向において前記第一貫通孔を包含
するようにその第一貫通孔よりも長い第二貫通孔が形成
されるとともに前記第一ベルト部材に重畳され、且つ前
記第一ベルト部材の表面と協働して第一凹部に連続する
第二凹部を形成する一対の第二ベルト部材を備え、前記
像担持体の画像形成動作中における回転方向への回転に
より前記回り止め部材が前記当接部材に当接されたとき
に前記装着部材が連続的に第二凹部から第一凹部に嵌合
されて前記現像ローラが像担持体に当接され、その像担
持体が所定角度逆方向へ回転したときに前記装着部材が
連続的に第一凹部から第二凹部に案内され、前記第一ベ
ルト部材上に乗り上げて前記像担持体と現像ローラとが
離間されるように構成されたことを特徴とする。
【0025】このような特徴を有する請求項10に係わ
る画像形成装置は、請求項8もしくは9に記載した画像
形成装置において、前記第一ベルト部材の上面に第二ベ
ルト部材が重畳されて、該第二ベルト部材の前記第一貫
通孔に対向する位置に前記第一貫通孔を包含し、且つ前
記第一貫通孔の長さ寸法よりも長い長さ寸法の第二貫通
孔が設けられ、第一凹部に連続する第二凹部が形成され
ている。このような構成において、前記像担持体が画像
形成動作中における回転方向に回転している場合には、
前記回り止め部材が当接部材に当接して、前記各第二凹
部から第一凹部に前記各装着部材が嵌合されて、現像ロ
ーラが像担持体に当接される。また、前記像担持体が所
定の角度だけ逆回転(画像形成動作中の回転方向と逆方
向)すると、前記各装着部材が第一凹部から第二凹部を
経て第一ベルト部材上に乗り上げ、該像担持体と現像ロ
ーラとが離間される。
【0026】これにより、像担持体を逆回転させること
により、現像ローラと像担持体を離間させることがで
き、確実にドラム汚染を防止することができ、もって長
期間に渡って、高品質な印字品質を維持することができ
る。また、現像ローラを回転させずに像担持体と現像ロ
ーラを離間させることができ、トナー洩れ防止機構やプ
ロセスユニット等の浮き上がり防止機構を必要とせず、
且つ、簡単で安価な機構によりドラム汚染を防止するこ
とができ、製造コストの削減ができる。さらに、前記装
着部材が常時、第二貫通孔に嵌合されるため、第一ベル
ト部材の蛇行を防止することができるとともに、輸送時
の振動等によるコロ部材の第一ベルト部材からのハズレ
を防止することができる。しかも、簡単な機構のため小
型化することができる。
【0027】また、請求項11に係る画像形成装置は、
請求項8乃至10のいずれかに記載の画像形成装置にお
いて、前記第一ベルト部材及び第二ベルト部材は、弾性
体を介して前記像担持体上に捲着されていることを特徴
とする。
【0028】このような特徴を有する請求項11に係る
画像形成装置は、請求項8乃至10のいずれかに記載の
画像形成装置において、前記第一ベルト部材及び第二ベ
ルト部材が像担持体の前記装着部材に対応する位置に弾
性体により捲着されている。これにより、前記第一ベル
ト部材及び第二ベルト部材の摩擦熱による線膨張やクリ
ープ等による伸び変形量を吸収して、常にほぼ一定の締
め付け荷重で前記像担持体に捲着することができる。
【0029】また、請求項12に係る画像形成装置は、
請求項8乃至11のいずれかに記載の画像形成装置にお
いて、一端部が前記第一ベルト部材又は第二ベルト部材
の端部に固定され、且つ他端部が前記当接部材に固定さ
れた可撓性を有する逆転止め部材を備えたことを特徴と
する。
【0030】このような特徴を有する請求項12に係る
画像形成装置は、請求項8乃至11のいずれかに記載の
画像形成装置において、可撓性を有する逆転止め部材の
一端が前記第一ベルト部材又は第二ベルト部材に固設さ
れ、この逆転止め部材の他端が前記当接部材に固設され
ている。これにより、像担持体の逆転時において、逆転
止め部材により第一ベルト部材を確実に所定の角度位置
に停止させることができる。また、前記第一ベルト部材
が弾性体により像担持体の両端部に捲着されている場合
は、像担持体の逆転時において、前記逆転止め部材によ
って第一ベルト部材が開かれるため、像担持体の逆転ト
ルクを小さくすることができ、プロセスユニット等の浮
き上がりを防止することができる。
【0031】また、請求項13に係る画像形成装置は、
請求項12に記載した画像形成装置において、前記逆転
止め部材は、前記第二ベルト部材の一端縁部を所定長さ
延長することにより形成されていることを特徴とする。
【0032】このような特徴を有する請求項13に係る
画像形成装置は、請求項12に記載の画像形成装置にお
いて、前記逆転止め部材は、第二ベルト部材の一端縁部
を所定の長さだけ延長して形成された部材である。これ
により、第二ベルト部材の一端縁部を当接部材に固設す
ることにより、像担持体の逆回転時において、第一ベル
ト部材を確実に所定の角度位置に停止させることができ
る。また、前記第一ベルト部材が弾性体により像担持体
に捲着されている場合は、像担持体の逆回転時におい
て、前記逆転止め部材によって第一ベルト部材が開かれ
るため、像担持体の逆転トルクを小さくすることがで
き、プロセスユニット等の浮き上がりを防止することが
できる。さらに、第二ベルトの一端縁部を延長するた
め、部品点数や工数を削減することができ、製造コスト
の削減ができる。
【0033】また、請求項14に係る画像形成装置は、
請求項6に記載した画像形成装置において、前記現像ロ
ーラ駆動手段が画像形成動作中の回転方向と逆方向に前
記現像ローラを回動させたとき、前記第一位置決め部と
第二位置決め部とが前記凹凸部の凸部を介して対向し、
前記像担持体と前記現像ローラとを離間させるように構
成したことを特徴とする。
【0034】このような特徴を有する請求項14に係る
画像形成装置は、請求項6に記載の画像形成装置におい
て、前記現像ローラが画像形成動作中の回転方向と逆方
向に回転した場合は、前記第一位置決め部と第二位置決
め部とが前記凹凸部の凸部で対向して、該像担持体と現
像ローラとが離間する状態になる。これにより、前記現
像ローラが逆方向に回転すると、該現像ローラと像担持
体とが離間する状態になるため、印字終了時に前記現像
ローラを画像形成動作中の回転方向と逆方向に回転させ
ることにより、該現像ローラと像担持体とが離間させら
れ、ドラム汚染を確実に防止することが可能となる。
【0035】また、請求項15に係る画像形成装置は、
請求項14に記載した画像形成装置において、前記第二
位置決め部は、前記現像ローラの少なくとも一端部にお
いて前記像担持体と対向する位置に取り付けられたカム
部材によって構成され、前記カム部材は、前記現像ロー
ラの半径よりも大きい外周半径の大径部と、現像ローラ
の半径と同径以下の小径部とを有し、前記現像ローラの
画像形成動作中における回転方向への回転により前記カ
ム部材の小径部が前記像担持体に対向して前記像担持体
と前記現像ローラとが当接され、前記現像ローラが所定
角度逆方向へ回転したときに前記カム部材の大径部が前
記像担持体に対向して前記像担持体と前記現像ローラと
が離間されるように構成したことを特徴とする。
【0036】このような特徴を有する請求項15に係る
画像形成装置は、請求項14に記載の画像形成装置にお
いて、前記第二位置決め部は、現像ローラの少なくとも
一端部に取り付けられて、現像ローラの半径よりも大き
い外周半径の大径部と、現像ローラの半径と同径以下の
小径部とを有するカム部材によって構成されている。そ
して、現像ローラが、画像形成動作中における回転方向
へ回転している場合には、カム部材の小径部が像担持体
に対向して該像担持体に前記現像ローラが当接される。
また、現像ローラが所定角度逆方向へ回転した場合に
は、カム部材の大径部が像担持体に対向して該像担持体
と現像ローラとが離間される。
【0037】これにより、現像ローラを所定角度逆回転
させることにより、カム部材の大径部に像担持体に対向
させることによって、現像ローラと像担持体を離間させ
ることができ、確実にドラム汚染を防止することができ
るとともに、長期間に渡って、高品質な印字品質を維持
することができる。また、簡単で安価な機構によりドラ
ム汚染を防止することができ、製造コストの削減ができ
る。しかも、簡単な機構のため小型化することができ
る。
【0038】また、請求項16に係る画像形成装置は、
請求項6に記載の画像形成装置において、前記当接状態
維持手段は、前記小径部よりも半径方向外側に突出する
ように前記カム部材に設けられ、且つ前記小径部が前記
像担持体に対向したときにその像担持体に当接して前記
現像ローラの画像形成動作中の回転による前記カム部材
の連動回転を阻止する回り止め部によって構成したこと
を特徴とする。
【0039】このような特徴を有する請求項16に係る
画像形成装置は、請求項6に記載の画像形成装置におい
て、前記小径部よりも半径方向外側に突出し、且つ小径
部が前記像担持体に対向したときにその像担持体に当接
するように前記カム部材に形成された回り止め部によっ
て、現像ローラの画像形成動作中の回転による該カム部
材の連動回転を阻止するとともに、現像ローラと像担持
体との当接状態が維持される。これにより、前記回り止
め部がカム部材に形成されるため、簡単な構造となり製
造コストの削減ができるとともに、前記像担持体と現像
ローラの当接状態を容易に維持することができる。
【0040】また、請求項17に係る画像形成装置は、
請求項16に記載の画像形成装置において、前記当接状
態維持手段は、前記回り止め部が前記像担持体に当接し
て前記現像ローラの画像形成動作中の回転による前記カ
ム部材の連動回転が阻止されたとき、前記現像ローラか
ら前記カム部材への動力伝達を遮断するクラッチ手段を
有することを特徴とする。
【0041】このような特徴を有する請求項17に係る
画像形成装置は、請求項16に記載の画像形成装置にお
いて、前記当接状態が維持されている場合には、前記現
像ローラから前記カム部材への動力伝達がクラッチ手段
によって遮断される。これにより、現像ローラが画像形
成動作中の回転方向に回転している場合には、クラッチ
手段によってカム部材への動力伝達が遮断されるため、
カム部材を像担持体に当接した状態に維持することが可
能となる。
【0042】また、請求項18に係る画像形成装置は、
請求項17に記載の画像形成装置において、前記クラッ
チ手段は、前記現像ローラとカム部材との間に設けられ
たバネクラッチによって構成されたことを特徴とする。
【0043】このような特徴を有する請求項18に係る
画像形成装置は、請求項17に記載の画像形成装置にお
いて、前記クラッチ手段は、バネクラッチで構成されて
いる。これにより、簡単で安価な機構によりクラッチ手
段を構成することができ、製造コストの削減が可能にな
るとともに、簡単な機構のため小型化することが可能と
なる。
【0044】また、請求項19に係る画像形成装置は、
請求項14乃至18のいずれかに記載の画像形成装置に
おいて、前記カム部材に対応する前記像担持体の周面部
分に設けられ、且つ前記現像ローラの前記画像形成動作
中における回転方向への回転中に前記カム部材に摺接可
能な摺接部材を備えたことを特徴とする。
【0045】このような特徴を有する請求項19に係る
画像形成装置は、請求項14乃至18のいずれかに記載
の画像形成装置において、前記像担持体の前記カム部材
に対応する位置に該カム部材と摺接する摺接部材が、装
着されている。これにより、長期間画像形成動作を停止
している時において、前記像担持体と現像ローラとが離
間させられると共に、前記カム部材は摺接部材と接触し
て、前記像担持体とは接触しないため、該カム部材によ
る像担持体のドラム汚染を防止することができるととも
に、長期間に渡って、高品質な印字品質を維持すること
ができる。また、簡単で安価な機構によりドラム汚染を
防止することができ、製造コストの削減ができるととも
に、簡単な機構のため小型化することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
について、本発明をレーザプリンタにつき具体化した第
1及び第4の実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に
説明する。先ず、第一実施形態に係るレーザプリンタの
概略構成について図1に基づき説明する。図1はレーザ
プリンタの側断面である。図1において、レーザプリン
タ1は、本体ケース2、本体ケース2の後部の上面側に
設けられた第1給紙トレイ3、第2給紙トレイ4、本体
ケース2内に設けられた用紙搬送機構5、スキャナユニ
ット6、プロセスユニット7、定着ユニット8、その他
各第1、第2給紙トレイ3、4、用紙搬送機構5等を駆
動する駆動ユニット(図示せず。本体ケース2の左端側
部分に収容される)等を有する。本体ケース2の前部上
面側には、プリント機構部の上面側を開放可能なトップ
カバー10、及び、排紙トレイ11が設けられている。
この排紙トレイ11は、閉位置と開位置へ切換自在であ
り、開位置にてプリント済の用紙を受けるトレイとして
機能する。ここで、スキャナユニット6、プロセスユニ
ット7及び定着ユニット8等がプリント機構部に相当す
る。プロセスユニット7は、ケーシング24内に像担持
体に対応する感光ドラム25、帯電器26、現像ローラ
27、転写ローラ28、クリーニングローラ29等を収
容して本体ケース2内の所定部位に着脱可能なカートリ
ッジ構造になっている。
【0047】第1給紙トレイ3は、本体ケース2の後端
付近部分の上面部に固定的に設けられており、第2給紙
トレイ4は、本体ケース2のうちの第1給紙トレイ3の
前側の上面部に着脱可能に設けられている。前記用紙搬
送機構5は、第1給紙トレイ3、第2給紙トレイ4から
択一的に給紙された用紙Pをプロセスユニット7へ搬送
するためのものであり、第1給紙トレイ3の下端側に設
けられた一対の送りローラ12a、12bと、第2給紙
トレイ4の下端側に設けられた一対のレジストローラ1
3a、13bとを有する。送りローラ12aは駆動側ロ
ーラ、送りローラ12bは従動ローラである。レジスト
ローラ13aは駆動側ローラ、レジストローラ13bは
従動ローラである。また、レジストローラ13aの略中
央部の近傍位置には給紙センサ50が配設されている。
第1給紙トレイ3からレジストローラ13a、13bに
至る用紙搬送経路14は、第2給紙トレイ4の下面に沿
って延びる下面側搬送路14aを含み、第2給紙トレイ
4を本体ケース2から取り外した状態では、下面側搬送
路14aが外部に開放状態になる。第1給紙トレイ3か
らピックアップローラ36を介して給紙された用紙P
は、一対の送りローラ12a、12bで送り駆動されて
下面側搬送路14aを通ってレジストローラ13a、1
3bに達し、給紙センサ50により給紙された用紙Pの
通過検出を行い、レジスト後に送り駆動されてプロセス
ユニット7へ搬送される。第2給紙トレイ4からピック
アップローラ36を介して給紙された用紙Pは、レジス
トローラ13a、13bに達し、給紙センサ50により
給紙された用紙Pの通過検出を行い、レジスト後に送り
駆動されてプロセスユニット7に搬送される。
【0048】前記スキャナユニット6は、プロセスユニ
ット7の下側に配設され、レーザ発光部(図示せず)、
ポリゴンミラー20、反射鏡21、23、レンズ22等
を有し、レーザ発光部からのレーザビームを、鎖線で示
すようにポリゴンミラー20、反射鏡21、レンズ2
2、反射鏡23を介してプロセスユニット7の帯電され
た回転中の感光ドラム25の外周部に高速走査にて照射
し露光することにより感光ドラム25の表面に静電潜像
が形成される。
【0049】前記プロセスユニット7は、ケーシング2
4内に感光ドラム25、スコロトロン型帯電器26、現
像ローラ27、転写ローラ28、クリーニングローラ2
9、トナーボックス30、トナー供給ローラ31等を内
蔵したものであり、このプロセスユニット7を本体ケー
ス2から取り外した状態でケーシング24内にトナーボ
ックス30(図3参照)を挿着することにより、現像剤
に対応するトナーを補給するようになっている。前記ト
ナーボックス30のトナー収容部54内のトナーは攪拌
体32で攪拌されてトナーボックス30の開口30Aか
ら放出された後、トナー供給ローラ31を介して現像ロ
ーラ27に供給され、ブレード33により一定厚さのト
ナー層として現像ローラ27に担持されて、感光ドラム
25に供給される。尚、トナーボックス30の開口30
Aの近傍位置には、2つのオーガ部材37、38が回転
可能に配設されており、各オーガ部材37、38は、開
口30Aから放出されたトナーをケーシング24内で均
一に分散させる作用を行う。
【0050】前記感光ドラム25の表面に形成された静
電潜像は、現像ローラ27からトナーを付着させて顕像
化され、用紙が感光ドラム25と転写ローラ28との間
を通る間に用紙に転写され、その用紙は定着ユニット8
内へ送られて定着される。尚、感光ドラム25の表面に
残ったトナーは、クリーニングローラ29で一時的に回
収された後、所定のタイミングで感光ドラム25を介し
て現像ローラ27に回収される。定着ユニット8は、用
紙にトナーを熱定着させるものであり、加熱ローラ3
4、その加熱ローラ34に押圧された押圧ローラ35、
これらの各ローラ34、35の下流側に設けられ用紙を
本体ケース2の外部へ排出する一対の排出ローラ15
a、15bを有する。また、排出ローラ15aの略中央
部の近傍位置には排紙センサ51が配設されており、前
記排紙センサ51により用紙Pの外部への排出検出を行
う。
【0051】尚、前記構成において、プロセスユニット
7の感光ドラム25及び転写ローラ28を介して用紙P
が送り出される搬送速度は、定着ユニット8の加熱ロー
ラ34、押圧ローラ35、各排出ローラ15a、15b
を介して用紙Pが送り出される搬送速度と等しいか又は
その搬送速度よりもわずか大きくなるように設定されて
いる。これは、加熱ローラ34、押圧ローラ35、各排
出ローラ15a、15bを介して用紙Pが送り出される
搬送速度が感光ドラム25及び転写ローラ28を介して
用紙Pが送り出される搬送速度よりも大きい場合には、
プロセスユニット7において用紙Pに形成される画像の
形成位置にずれが生じてしまって画像が乱れてしまう虞
があるからである。
【0052】次に、当接状態維持手段に対応する、感光
ドラム25に現像ローラ27を押しつける機構について
図2に基づいて説明する。図2はプロセスユニット7の
拡大した側面図である(図1において、紙面裏側からの
側面を示す)。図2において、感光ドラム25はプロセ
スユニット7に回転可能に配設され、像担持体駆動手段
に対応する感光ドラム駆動用モータ55によって歯車等
を介して回動される。現像ローラ27は回転軸の両端部
において一対のスイングアーム41により回転可能に保
持され、現像ローラ駆動手段に対応する現像ローラ駆動
用モータ56によって歯車等を介して回動される。ま
た、各スイングアーム41はスイングアーム回転支点4
2により回転可能に支持されるととともに、プロセスユ
ニット7のフレームに取り付けられた圧縮バネ43によ
り感光ドラム25側方向(図2中、反時計回りの方向)
への回転トルクが加えられている。したがって、現像ロ
ーラ27はスイングアーム41を介して前記圧縮バネ4
3により所定の荷重で感光ドラム25に押圧されてい
る。
【0053】次に、プロセスユニット7の詳細な構成に
ついて図3及び図4に基づき説明する。図3は印字時の
プロセスユニット7を拡大して示す側断面図である。図
4は感光ドラム25に捲着したリリースベルトのニップ
孔にピッチコロを嵌合した部分を拡大して示す斜視図で
ある。図3において、現像室40内の下方位置にはトナ
ー供給ローラ31が回転可能に配置されており、また現
像ローラ27がトナー供給ローラ31に対向して回転可
能に配置されている。このトナー供給ローラ31はトナ
ー供給口30Aから供給されたトナーを現像ローラ27
に供給する。ここに、トナー供給ローラ31は、金属製
(例えば、各種鋼材から形成されている)のローラ軸体
31Aとローラ軸体31Aの周囲を被覆する導電性スポ
ンジ材31Bとから構成されている。また、現像ローラ
27は、金属製(例えば、各種鋼材から形成されてい
る)のローラ軸体27Aと一般に導電性スポンジ材31
Bよりも硬い導電性ゴム材27Bでローラ軸体27Aの
周囲を被覆されている。従って、トナー供給ローラ31
から現像ローラ27に対してトナーの供給が行われる際
には、トナー供給ローラ31の導電性スポンジ材31B
がある程度圧縮された状態で現像ローラ27の導電性ゴ
ム材27Bに当接されている。
【0054】また、トナーボックス30の略中央部の下
方向(図3中、左下側)にはトナー収容部54内のトナ
ー量を検出するためのトナーセンサ52が回路基板に半
田付け後、スキャナカバー53に螺設されている。トナ
ーセンサ52はLEDとフォトセンサにより構成され、
トナー収容部54の下方の一部を挟持し、光の透過量を
検出することにより、トナーの有無を検出している。
【0055】また、第二位置決め部に対応する現像ロー
ラ27の両端部には装着部材であるコロ部材に対応する
ウレタン樹脂等の合成樹脂で形成された一対のピッチコ
ロ47が回転可能に挿着されている(図4参照)。ま
た、第一位置決め部に対応する感光ドラム25の両端縁
部の前記ピッチコロ47に対向する位置に凹凸部を形成
する一対のリリースベルト44が弾性体に対応する引張
バネ46により摺動可能に捲着され、逆転止め部材に対
応する該リリースベルト44の順回転側(印字時回転
側)の端縁部がケーシング60の所定の位置に撓んだ状
態で接着剤等により固設されている。この時、回り止め
部材に対応するストッパ45は、当接部材に対応するケ
ーシング60に当接されている。
【0056】次に、感光ドラム25の周面と協動して凹
凸部を形成するリリースベルト44について図4及び図
5に基づいて説明する。図5は、印字時の感光ドラム2
5を拡大して示す側断面図である。図4及び図5に示す
ように、リリースベルト44は、ポリエチレンテレフタ
レート(以下PETという)等の合成樹脂で形成された
第一ベルト部材に対応するニップ解除ベルト49、PE
T等の合成樹脂で形成された第二ベルト部材に対応する
コロガイドベルト48、及び、薄い鋼板等で形成される
平板部64とその幅方向の対向する両端縁部が直角に折
り曲げられて係り止め部63を形成し、平板部64にバ
ネ掛け孔(図示されていない)が穿設されているストッ
パ45から構成されている。また、ニップ解除ベルト4
9の所定の位置にはピッチコロ47の幅寸法にほぼ等し
い幅寸法を有する略四角形の第一貫通孔に対応するニッ
プ孔62が穿設されている。また、ニップ解除ベルト4
9の逆回転側の端部(図5中、右上側部)には引張バネ
46のフック部が挿通されるバネ掛け孔(図示されてい
ない)が穿設されている。また、コロガイドベルト48
の前記ニップ孔62に対向する位置には、ニップ孔62
とほぼ同じ幅寸法で、ニップ孔62の長さ寸法よりも長
い長さ寸法を有する略四角形の第二貫通孔に対応するコ
ロガイド孔61が穿設されている。そして、コロガイド
ベルト48における前記ストッパ45と対応する端部に
は、ニップ解除ベルト49よりも所定の長さ寸法だけ長
く突出する逆転止め部65が形成されている。また、コ
ロガイドベルト48の逆回転側の端部(図5中、右上側
部)にもニップ解除ベルト49のバネ掛け孔(図示され
ていない)に対向する位置にバネ掛け孔(図示されてい
ない)が穿設されており、また、ストッパ45の平板部
64が両面テープや接着剤などにより固着される部分に
は、ストッパ45のバネ掛け孔に対向する位置にバネ掛
け孔が穿設されている。
【0057】そして、ニップ孔62の長さ方向に垂直で
逆回転側(図4中、下側)の一辺とコロガイド孔61の
長さ方向に垂直で逆回転側(図4中、下側)の一辺とが
対向するように、ニップ解除ベルト49の上面にコロガ
イドベルト48を重ね、ニップ解除ベルト49の逆回転
側の端面からニップ解除ベルト49の順回転側(印字時
回転側)の端面よりほぼ引張バネ46の長さ寸法分手前
の位置まで、両面テープや接着剤等により接着する。ま
た、コロガイドベルト48の逆回転側の接着端縁部の下
面にはストッパー45の平板部64が係り止め部63を
外側にして接着剤等により固着されている(図5参
照)。このように構成された一対のリリースベルト44
は、各々、ストッパ45がケーシング60側になるよう
にして、感光ドラム25の両端部のピッチコロ47に対
向する位置にニップ解除ベルト48側を内側にして巻き
付けられ、引張バネ46により捲着された後、各リリー
スベルト44の逆転止め部65の端縁部がケーシング6
0の所定位置に接着剤等で固設される(図5参照)。よ
って、ニップ孔62は、感光ドラム25の周面と協動し
て凹凸部の凹部を形成し、コロガイド孔61とニップ解
除ベルト49の表面と協動して凹凸部の凸部を形成す
る。
【0058】次に、切り換え手段に対応するリリースベ
ルト44及びピッチコロ47により感光ドラム25と現
像ローラ27とが離間及び圧接される機構について図5
及び図6に基づいて説明する。図5は、印字時の感光ド
ラムを拡大して示す側断面図である。図6は、印字停止
時の感光ドラム25を拡大して示す側断面図である。先
ず、図5に示すように、印字時の場合は感光ドラム駆動
用モータ55により感光ドラム25は矢印Aの方向(図
5中、時計回転方向)に回転するため、リリースベルト
44はニップ解除ベルト49と感光ドラム25との表面
摩擦により矢印Aの方向に回転し、ストッパ45の係り
止め部63がケーシング60に当接して、リリースベル
ト44の矢印A方向への回転は制止される。そして、感
光ドラム25がニップ解除ベルト48と摺動しつつA方
向へ回転するため、リリースベルト44のストッパ45
はケーシング60に当接された状態に保持され、コロガ
イドベルト48の逆転止め部65は撓んだ状態に保持さ
れる。また、このとき、ピッチコロ47は感光ドラム2
5の回転方向と反対方向(図5中、反時計方向)に回転
し、リリースベルト44のコロガイド孔61及びニップ
孔62に嵌合されるため、現像ローラ27はスイングア
ーム41を介して圧縮バネ43により感光ドラム25に
圧接された状態で、現像ローラ駆動用モータ56によっ
て感光ドラム25の回転方向と同方向(図5中、時計回
転方向)に回転する。
【0059】次に、図6に示すように、印字終了後、現
像ローラ駆動用モータ56は停止して現像ローラの回転
は停止する。また、感光ドラム駆動用モータ55により
感光ドラム25は矢印B方向(図6中、反時計回転方
向)に所定の角度(第1実施形態の場合は、約25度か
ら30度)だけ回転し、リリースベルト44はニップ解
除ベルト49と感光ドラム25との表面摩擦により矢印
Bの方向に回転するため、コロガイドベルト48の順回
転側(図6中、右側)の撓んでいる逆転止め部65が直
線状に張られて、リリースベルト44の矢印B方向(図
5中、反時計方向)への回転が制止される。また、同時
に、引張バネ46を引っ張る方向に摩擦トルクが働くた
め、リリースベルト44が開かれて小さな逆回転トルク
で感光ドラム25は回転する。また、このとき、ピッチ
コロ47は感光ドラム25の回転転方向と反対方向(図
6中、時計方向)に回転し、リリースベルト44のコロ
ガイド孔61に左右方向(図6中、紙面に垂直方向)を
ガイドされつつ、ニップ解除ベルト49の上面に乗り上
げるため、現像ローラ27と感光ドラム25間にニップ
解除ベルト49の厚さ寸法にほぼ等しい間隔の隙間が形
成され、現像ローラ27と感光ドラム25は確実に離間
される(図4、図6参照)。
【0060】以上詳細に説明した通り、第1実施形態の
レーザプリンタ1においては、感光ドラム25が順回転
(印字時の回転方向)しているときは、ピッチコロ47
がリリースベルト44のコロガイド孔61及びニップ孔
62に嵌合されて、現像ローラ27は感光ドラム25に
圧接される。また、感光ドラム25を所定の角度だけ逆
回転させることにより、ピッチコロ47がリリースベル
ト44のコロガイド孔61により左右方向をガイドされ
つつ、ニップ解除ベルト49の上面に乗り上げるため、
現像ローラ27と感光ドラム25間にニップ解除ベルト
49の厚さ寸法にほぼ等しい間隔の隙間が形成され、現
像ローラ27と感光ドラム25は確実に離間される。し
たがって、感光ドラム25を所定の角度だけ逆回転させ
ることにより、確実にドラム汚染を防止することがで
き、もって長期間に渡って、高品質な印字品質を維持す
ることができる。また、現像ローラ27を逆回転させず
に感光ドラム25と現像ローラ27を離間させることが
でき、トナー洩れ防止機構やプロセスユニット7等の浮
き上がり防止機構を必要とせず、且つ、簡単で安価な機
構によりドラム汚染を防止することができ、製造コスト
の削減ができる。
【0061】また、前記ストッパ45が薄い鋼板等によ
り形成されるため、簡易な金型のプレス成形により作製
可能なため、材料費や製造コストの削減ができる。
【0062】また、常時ピッチコロ47がコロガイド孔
61に嵌合されているため、リリースベルト44の蛇行
を防止することができるとともに、輸送時の振動等によ
るピッチコロ47のリリースベルト44からのハズレを
防止することができる。
【0063】さらに、リリースベルト44の所定位置に
ストッパ45を固着することにより、感光ドラム25の
順回転時において、リリースベルト44を確実に所定角
度位置に保持することができるとともに、コロガイドベ
ルト48の逆転止め部65の端縁部をケーシング60の
所定の位置に固設することにより、感光ドラム25の逆
転時において、リリースベルト44を確実に所定の角度
位置に停止させることができる。また、感光ドラム25
の逆転時において、前記一端縁部によってリリースベル
ト44が開かれるため、感光ドラムの逆転トルクを小さ
くすることができ、プロセスユニット7等の浮き上がり
を防止することができる。さらに、コロガイドベルト4
8の一端縁部を長くして逆転止め部65を形成するた
め、部品点数や工数を削減することができ、製造コスト
の削減ができる。
【0064】次に、第2実施形態に係るレーザプリンタ
について説明する。第2実施形態に係るレーザプリンタ
の構成は、第1実施形態に係るレーザプリンタ1とほぼ
同じ構成であるが、前記リリースベルト44及びピッチ
コロ47に代えてクラッチ手段に対応する一方向動力伝
達用のバネクラッチを内蔵したピッチカムを第二位置決
め部に対応する現像ローラ27の両端に取り付け、該ピ
ッチカムと感光ドラム25との協動により現像ローラ2
7と感光ドラム25とが印字停止時に離間される構成に
なっている。感光ドラム25のピッチカムに対向する周
面が第一位置決め部に対応している。また、ピッチカム
は、装着部材であるカム部材に対応している。このよう
に構成された第2実施形態に係るレーザプリンタ1の切
り換え手段に対応する、ピッチカムによる感光ドラム2
5と現像ローラ27とが離間及び圧接される機構につい
て図7及び図8に基づいて説明する。図7は第2実施形
態に係る印字時及び印字停止時の感光ドラムとピッチカ
ム又は現像ローラとの位置関係を示す要部拡大断面図で
あり、(a)は印字時の感光ドラムとピッチカムとの摺
接状態を示す要部拡大断面図、(b)は印字時の感光ド
ラムと現像ローラとの回転状態を示す要部拡大断面図、
(c)は印字停止時の感光ドラムとピッチカムの逆回転
状態を示す要部拡大断面図、(d)は印字停止時の感光
ドラムと現像ローラとの離間状態を示す要部拡大断面図
である。図8は第2実施形態に係る現像ローラのピッチ
カムを含む一部拡大断面図である。
【0065】先ず、図7(a)に示すように、ピッチカ
ム71は、印字時に感光ドラム25の表面と摺接する小
径部に対応する摺接部71A、回り止め部材に対応する
回り止め部71B、及び印字停止時に逆転して感光ドラ
ム25と当接する大径部に対応する当接部71Cから構
成されている。また、凹凸部が形成されるピッチカム7
1において、摺接部71Aが凹部に対応し、当接部71
Cが凸部に対応している。この当接部71Cは、現像ロ
ーラ27の導電性ゴム材27Bの半径よりも大きい半径
の円周面で構成されている。また、摺接部71Aを形成
する円弧の曲率半径は、感光ドラム25の外周面の半径
に等しく、この円弧とローラ軸体27Aの中心との最短
距離は、現像ローラ27の導電性ゴム材27Bの半径よ
りも少し小さく形成されている。また、回り止め部71
Bは、当接部71Cの半径よりも突出して形成されてい
る。さらに、現像ローラ27のローラ軸体27Aに嵌挿
される貫通孔が中心部に形成されており、この貫通孔の
所定の位置には、コイル状のバネによって構成されたバ
ネクラッチ72(図8参照)の一端突起部74が挿入さ
れる溝部76が形成されている。
【0066】次に、バネクラッチ72について説明す
る。図8に示されるように、バネクラッチ72は、ロー
ラ軸体27Aのピッチカム取付用段部75の外径よりも
わずかに小さい内径のコイル部分73を有し、時計回り
に巻かれており(図8中、ローラ軸体27Aの軸端より
右側に見た場合、右回りに巻かれている)、また、一端
(図8中、左端)は、所定の長さ突き出して、一端突起
部74が形成されている。そして、バネクラッチ72
は、ピッチカム71に形成された溝部76にこの一端突
起部74が挿入されつつ、ピッチカム71の内側に挿入
され、そのコイル部分73がその弾力に抗して内径が拡
大されつつローラ軸体27Aのピッチカム取付用段部7
5に圧接状態に嵌挿されて、バネクラッチ72が構成さ
れる。また、溝部76にこの一端突起部74が挿入され
ることにより、コイル部分73とピッチカム71とが一
端突起部74を介して連動回転する。これにより、ロー
ラ軸体27Aは、コイル部分73の内面と摺動しつつ回
転するため、現像ローラ27がコイル部分73の巻き方
向と反対方向(図7中、C方向)に回転する場合には、
コイル部分73は開かれて、ローラ軸体27Aの回転
は、その負荷が小さければバネクラッチ72に伝達され
るが、所定の負荷が加われば、バネクラッチ72に伝達
されず、従って、ピッチカム71は、ローラ軸体27A
によって回転されず、反対方向(図7中、C方向)に自
由に回転する。また、現像ローラ27がコイル部分73
の巻き方向と同方向(図7中、D方向)に回転する場合
には、コイル部分73は締められて、ローラ軸体27A
の回転は、バネクラッチ72に伝達されて、ピッチカム
71は、ローラ軸体27Aによって同方向(図7中、D
方向)に回転される。
【0067】また、図8に示すように、ピッチカム71
は、一方向動力伝達用のバネクラッチ72を介してロー
ラ軸体27Aのピッチカム取付用段部75に嵌挿され、
現像ローラ27の両端に各1個ずつ装着されている。
【0068】次に、切り換え手段に対応するピッチカム
71により感光ドラム25と現像ローラ27とが離間及
び圧接される作用について図7に基づいて説明する。先
ず、図7(a)、(b)に示されるように、印字時の場
合には、感光ドラム25は感光ドラム駆動用モータ55
により矢印Cの方向(図7中、反時計方向)に回転し、
現像ローラ27は、現像ローラ駆動用モータ56により
矢印Cの方向(図7中、反時計方向)に回転する。この
場合、ローラ軸体27Aの回転方向はコイル部分73を
開く方向であるが、ローラ軸体27Aの回転は、その負
荷が小さい間、バネクラッチ72を介してピッチカム7
1に伝達され、ピッチカム71は、現像ローラ27と一
緒に回転されて、その回り止め部71Bが感光ドラム2
5に当接する。すると、ピッチカム71の回転が停止
し、所定の負荷が加わるので、ローラ軸体27Aの回転
は、バネクラッチ72に伝達されず、従って、ピッチカ
ム71の摺接部71Aが感光ドラム25の表面と摺接し
ている(図7(a)参照)。これにより、摺接部71A
の円弧とローラ軸体27Aの中心との最短距離は、現像
ローラ27の導電性ゴム材27Bの半径よりも少し小さ
く形成されているため、第1実施形態に係るレーザプリ
ンタと同様に、現像ローラ27は、当接状態維持手段に
対応するスイングアーム41を介して圧縮バネ43によ
り感光ドラム25に圧接された状態で、現像ローラ駆動
用モータ56によって感光ドラム25の回転方向と同方
向(図7(b)中、反時計方向)に回転する。
【0069】次に、印字停止時の場合には、感光ドラム
25は感光ドラム駆動用モータ55により矢印Dの方向
(図7中、時計方向)に所定角度だけ回転し、現像ロー
ラ27は、現像ローラ駆動用モータ56により矢印Dの
方向(図7中、時計方向)に所定角度だけ回転する。し
たがって、ローラ軸体27Aの回転方向はコイル部分7
3を締める方向であるため、ローラ軸体27Aの回転
は、バネクラッチ72を介してピッチカム71に伝達さ
れ、ピッチカム71は、ローラ軸体27Aと連動して矢
印D方向に所定角度(図7(a)位置から同図(c)位
置までの角度)だけ回転し、感光ドラム25がピッチカ
ム71の当接部71Cに乗り上げ(図7(c)参照)、
ピッチカム71の当接部71Cは、スイングアーム41
を介して圧縮バネ43により感光ドラム25に圧接され
た状態で維持される。これにより、この当接部71C
は、現像ローラ27の導電性ゴム材27Bの半径よりも
大きい半径の円周面で構成されているため、現像ローラ
27と感光ドラム25間に当接部71の円周面の半径と
導電性ゴム材27Bの半径との差の寸法にほぼ等しい間
隔の隙間が形成され、現像ローラ27と感光ドラム25
は確実に離間される(図7(d)参照)。
【0070】以上詳細に説明した通り、第2実施形態の
レーザプリンタ1では、印字時において、感光ドラム2
5及び現像ローラ27が順回転(図7(a)、(b)
中、C方向回転)しているときは、ピッチカム71の回
り止め部71Bが感光ドラム25に当接するとともに摺
接部71Aが感光ドラム25の表面と摺接し、現像ロー
ラ27は、感光ドラム25の表面に圧接されている。ま
た、印字停止時において、感光ドラム25と現像ローラ
27とが各々所定角度だけ逆回転(図7(c)、(d)
中、D方向回転)するため、ピッチカム71の当接部7
1Cに感光ドラム25の表面が乗り上げて当接し、感光
ドラム25と現像ローラ27は、離間される。したがっ
て、感光ドラム25と現像ローラ27を所定角度だけ逆
回転させることにより、現像ローラ27と感光ドラム2
5は確実に離間されるため、確実にドラム汚染を防止す
ることができ、もって長期間に渡って、高品質な印字品
質を維持することができる。また、簡単で安価な機構に
よりドラム汚染を防止することができ、製造コストの削
減ができる。しかも、簡単な機構のため小型化すること
ができる。また、バネクラッチ72を用いることによ
り、簡単で安価な機構により一方向動力伝達用のクラッ
チを構成することができ、製造コストの削減ができる。
しかも、簡単な機構のため小型化することができる。さ
らに、ピッチカム71の当接部71Cが、現像ローラ2
7の外周半径よりも大きい半径の円周面で形成されるた
め、前記当接部71Cを加工の容易な円周面によって形
成することによって製造コストの削減ができるととも
に、前記感光ドラム25と現像ローラ27の離間間隔を
一定に保つことができる。
【0071】次に、第3実施形態に係るレーザプリンタ
について説明する。第3実施形態に係るレーザプリンタ
の構成は、第2実施形態に係るレーザプリンタ1とほぼ
同じ構成であるが、印字停止時において、感光ドラム2
5と現像ローラ27とが離間されるときに、現像ローラ
27のみが所定角度だけD方向(図9中、時計方向)に
回転する構成となっている。第3実施形態に係るレーザ
プリンタ1の切り換え手段であるピッチカム71による
感光ドラム25と現像ローラ27とが離間及び圧接され
る機構について図9に基づいて説明する。図9は第3実
施形態に係る印字時及び印字停止時の感光ドラムとピッ
チカム又は現像ローラとの位置関係を示す要部拡大断面
図であり、(a)は印字時の感光ドラムとピッチカムと
の摺接状態を示す要部拡大断面図、(b)は印字時の感
光ドラムと現像ローラとの回転状態を示す要部拡大断面
図、(c)は印字停止時のピッチカムの逆回転状態を示
す要部拡大断面図、(d)は印字停止時の感光ドラムと
現像ローラとの離間状態を示す要部拡大断面図である。
【0072】先ず、図9(a)、(b)に示されるよう
に、印字時の場合には、感光ドラム25は感光ドラム駆
動用モータ55により矢印Cの方向(図9中、反時計方
向)に回転し、現像ローラ27は、現像ローラ駆動用モ
ータ56により矢印Cの方向(図9中、反時計方向)に
回転する。この場合、ローラ軸体27Aの回転方向はコ
イル部分73を開く方向であるが、ローラ軸体27Aの
回転は、その負荷が小さい間、バネクラッチ72を介し
てピッチカム71に伝達され、ピッチカム71は、現像
ローラ27と一緒に回転されて、その回り止め部71B
が感光ドラム25に当接する。すると、ピッチカム71
の回転が停止し、所定の負荷が加わるので、ローラ軸体
27Aの回転は、バネクラッチ72に伝達されず、従っ
て、ピッチカム71の摺接部71Aが感光ドラム25の
表面と摺接している(図9(a)参照)。これにより、
摺接部71Aの円弧とローラ軸体27Aの中心との最短
距離は、現像ローラ27の導電性ゴム材27Bの半径よ
りも少し小さく形成されているため、第2実施形態に係
るレーザプリンタと同様に、現像ローラ27は、当接状
態維持手段に対応するスイングアーム41を介して圧縮
バネ43により感光ドラム25に圧接された状態で、現
像ローラ駆動用モータ56によって感光ドラム25の回
転方向と同方向(図9(b)中、反時計方向)に回転す
る。
【0073】次に、印字停止時の場合には、感光ドラム
25は停止し、現像ローラ27は、現像ローラ駆動用モ
ータ56により矢印Dの方向(図9中、時計方向)に所
定角度だけ回転する。したがって、ローラ軸体27Aの
回転方向はコイル部分73を締める方向であるため、ロ
ーラ軸体27Aの回転は、バネクラッチ72を介してピ
ッチカム71に伝達され、ピッチカム71は、ローラ軸
体27Aと連動して矢印D方向に所定角度(図9(a)
位置から同図(c)位置までの角度)だけ回転し、ピッ
チカム71の当接部71Cは、感光ドラム25の円周面
に乗り上げ(図9(c)参照)、ピッチカム71の当接
部71Cは、スイングアーム41を介して圧縮バネ43
により感光ドラム25に圧接された状態で維持される。
これにより、この当接部71Cは、現像ローラ27の導
電性ゴム材27Bの半径よりも大きい半径の円周面で構
成されているため、現像ローラ27と感光ドラム25間
に当接部71の円周面の半径と導電性ゴム材27Bの半
径との差の寸法にほぼ等しい間隔の隙間が形成され、現
像ローラ27と感光ドラム25は確実に離間される(図
9(d)参照)。
【0074】以上詳細に説明した通り、第3実施形態の
レーザプリンタ1では、印字時において、感光ドラム2
5及び現像ローラ27が順回転(図9(a)、(b)
中、C方向回転)しているときは、ピッチカム71の回
り止め部71Bが感光ドラム25に当接するとともに摺
接部71Aが感光ドラム25の表面と摺接し、現像ロー
ラ27は、感光ドラム25の表面に圧接されている。ま
た、印字停止時において、感光ドラム25は、停止し、
現像ローラ27が所定角度だけ逆回転(図9(c)、
(d)中、D方向回転)するため、ピッチカム71の当
接部71Cに感光ドラム25の表面が乗り上げて当接
し、感光ドラム25と現像ローラ27は、離間される。
したがって、感光ドラム25を停止させて、現像ローラ
27を所定角度だけ逆回転させることにより、現像ロー
ラ27と感光ドラム25は確実に離間されるため、確実
にドラム汚染を防止することができ、もって長期間に渡
って、高品質な印字品質を維持することができる。ま
た、簡単で安価な機構によりドラム汚染を防止すること
ができ、製造コストの削減ができる。しかも、簡単な機
構のため小型化することができる。また、バネクラッチ
72を用いることにより、簡単で安価な機構により一方
向動力伝達用のクラッチを構成することができ、製造コ
ストの削減ができる。しかも、簡単な機構のため小型化
することができる。また、印字停止時において、現像ロ
ーラ27のみを逆回転させるので、感光ドラム25と現
像ローラ27とを離間させる制御回路等が簡単になり、
製造コストの削減、及び小型化が可能となる。さらに、
ピッチカム71の当接部71Cが、現像ローラ27の外
周半径よりも大きい半径の円周面で形成されるため、前
記当接部71Cを加工の容易な円周面によって形成する
ことによって製造コストの削減ができるとともに、前記
感光ドラム25と現像ローラ27の離間間隔を一定に保
つことができる。
【0075】次に、第4実施形態に係るレーザプリンタ
について説明する。第4実施形態に係るレーザプリンタ
の構成は、第2実施形態に係るレーザプリンタ1とほぼ
同じ構成であるが、第一位置決め部に対応する感光ドラ
ム25の両端部の各ピッチカム71に対応する位置に
は、ウレタン樹脂などの合成樹脂で形成され、感光ドラ
ム25の外径とほぼ等しい外径を有する摺接部材81が
嵌着されて構成されている。このように構成された第4
実施形態に係るレーザプリンタ1の切り換え手段である
ピッチカム71による感光ドラム25と現像ローラ27
とが離間及び圧接される機構について図10に基づいて
説明する。図10は第4実施形態に係る印字時及び印字
停止時の感光ドラムとピッチカム又は現像ローラとの位
置関係を示す要部拡大断面図であり、(a)は印字時の
摺接部材とピッチカムとの摺接状態を示す要部拡大断面
図、(b)は印字時の感光ドラムと現像ローラとの回転
状態を示す要部拡大断面図、(c)は印字停止時の摺接
部材とピッチカムの逆回転状態を示す要部拡大断面図、
(d)は印字停止時の感光ドラムと現像ローラとの離間
状態を示す要部拡大断面図である。
【0076】先ず、図10(a)に示すように、感光ド
ラム25の両端部の各ピッチカム71に対応する位置に
は、摺接部材81が嵌着されている。また、図10
(a)、(b)に示されるように、印字時の場合には、
感光ドラム25は感光ドラム駆動用モータ55により矢
印Cの方向(図10中、反時計方向)に回転し、感光ド
ラム25の両端部に嵌着された摺接部材81も感光ドラ
ム25と一体となって回転する。また、現像ローラ27
は、現像ローラ駆動用モータ56により矢印Cの方向
(図10中、反時計方向)に回転する。この場合、ロー
ラ軸体27Aの回転方向はコイル部分73を開く方向に
回転であるが、ローラ軸体27Aの回転は、その負荷が
小さい間、バネクラッチ72を介してピッチカム71に
伝達され、ピッチカム71は、現像ローラ27と一緒に
回転されて、回り止め部71Bが摺接部材81に当接す
る。すると、ピッチカム71の回転が停止し、所定の負
荷が加わるので、ローラ軸体27Aの回転は、バネクラ
ッチ72に伝達されず、従って、ピッチカム71の摺接
部71Aが摺接部材81の表面と摺接している(図10
(a)参照)。これにより、摺接部71Aの円弧とロー
ラ軸体27Aの中心との最短距離は、現像ローラ27の
導電性ゴム材27Bの半径よりも少し小さく形成されて
いるため、第2実施形態に係るレーザプリンタと同様
に、現像ローラ27は、当接状態維持手段に対応するス
イングアーム41を介して圧縮バネ43により感光ドラ
ム25に圧接された状態で、現像ローラ駆動用モータ5
6によって感光ドラム25の回転方向と同方向(図10
(b)中、反時計方向)に回転する。
【0077】次に、印字停止時の場合には、感光ドラム
25は感光ドラム駆動用モータ55により矢印Dの方向
(図10中、時計方向)に所定角度だけ回転し、現像ロ
ーラ27は、現像ローラ駆動用モータ56により矢印D
の方向(図10中、時計方向)に所定角度だけ回転す
る。したがって、ローラ軸体27Aの回転方向はコイル
部分73を締める方向であるため、ローラ軸体27Aの
回転は、バネクラッチ72を介してピッチカム71に伝
達され、ピッチカム71は、ローラ軸体27Aと連動し
て矢印D方向に所定角度(図10(a)位置から同図
(c)位置までの角度)だけ回転し、摺接部材81がピ
ッチカム71の当接部71Cに乗り上げ(図10(c)
参照)、ピッチカム71の当接部71Cは、スイングア
ーム41を介して圧縮バネ43により摺接部材81に圧
接された状態で維持される。これにより、摺接部材81
の外周面の半径は、感光ドラム25の外周面の半径とほ
ぼ等しく形成されており、また、ピッチカム71の当接
部71Cは、現像ローラ27の導電性ゴム材27Bの半
径よりも大きい半径の円周面で構成されているため、現
像ローラ27と感光ドラム25間に当接部71の円周面
の半径と現像ローラ27の導電性ゴム材27Bの半径と
の差の寸法にほぼ等しい間隔の隙間が形成され、現像ロ
ーラ27と感光ドラム25は確実に離間される(図10
(d)参照)。
【0078】以上詳細に説明した通り、第4実施形態の
画像形成装置1では、印字時において、感光ドラム2
5、感光ドラム25の両端部に嵌着された摺接部材8
1、及び現像ローラ27が順回転(図10(a)、
(b)中、C方向回転)しているときは、ピッチカム7
1の回り止め部71Bが摺接部材81に当接するととも
に摺接部71Aが摺接部材81の表面と摺接し、現像ロ
ーラ27は、感光ドラム25の表面に圧接されている。
また、印字停止時において、感光ドラム25、感光ドラ
ム25の両端部に嵌着された摺接部材81、及び現像ロ
ーラ27が各々所定角度だけ逆回転(図10(c)、
(d)中、D方向回転)するため、ピッチカム71の当
接部71Cに摺接部材81の表面が乗り上げて当接し、
感光ドラム25と現像ローラ27は、離間される。した
がって、感光ドラム25と現像ローラ27を所定の角度
だけ逆回転させることにより、現像ローラ27と感光ド
ラム25は確実に離間されるため、確実にドラム汚染を
防止することができ、もって長期間に渡って、高品質な
印字品質を維持することができる。また、長期間印字停
止状態が継続しても、ピッチカム71は、摺接部材81
に接触して、感光ドラム25と接触しないため、ピッチ
カム71の接触による感光ドラム25のドラム汚染も確
実に防止することができ、もって長期間に渡って、高品
質な印字品質を維持することができる。また、簡単で安
価な機構によりドラム汚染を防止することができ、製造
コストの削減ができる。しかも、簡単な機構のため小型
化することができる。また、バネクラッチ72を用いる
ことにより、簡単で安価な機構により一方向動力伝達用
のクラッチを構成することができ、製造コストの削減が
できる。しかも、簡単な機構のため小型化することがで
きる。さらに、ピッチカム71の当接部71Cは、現像
ローラ27の外周半径よりも大きい半径の円周面で形成
され、また、摺接部材81の外周面も感光ドラム25の
周面外径とほぼ等しい外径の円周面で形成されるため、
前記当接部71C及び摺接部材81を加工の容易な円周
面によって形成することによって製造コストの削減がで
きるとともに、前記感光ドラム25と現像ローラ27の
離間間隔を一定に保つことができる。
【0079】尚、本発明は前記第1乃至第4の実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であ
り、以下のようにしてもよい。 (a)前記第1実施形態では、コロガイドベルト48に
逆転止め部65を形成し、該逆転止め部65の端縁部を
ケーシング60に固設して、リリースベルト44の逆回
転の回転角度を規制したが、該逆転止め部65を除去し
て、所定角度感光ドラム25が逆回転転すると、ストッ
パ45がケーシング等に当たるようにして、リリースベ
ルト44の逆回転の回転角度を規制するようにしてもよ
い。 (b)前記第1実施形態では、コロガイドベルト48に
逆転止め部65を形成し、該逆転止め部65の端縁部を
ケーシング60に固設して、リリースベルト44の逆回
転の回転角度を規制したが、該逆転止め部65を除去し
て、感光ドラム25の逆回転角度を高精度に制御するこ
とにより、リリースベルト44の逆回転の回転角度を規
制するようにしてもよい。 (c)前記第1実施形態では、リリースベルト44を引
張バネ46により捲着したが、ゴム等の弾性体により捲
着してもよい。 (d)前記第1実施形態では、リリースベルト44の幅
は一定にしているが、部分的に狭くしてもよい。 (e)前記第1実施形態では、ピッチコロ47を合成樹
脂製にしているが、ベアリング等を内蔵した金属製のリ
ング等にしてもよい。 (f)前記実施形態では、ストッパ45を薄い鋼板製に
したが、ABS樹脂等の合成樹脂成形品にしてもよい。 (g)前記第1実施形態では、コロガイドベルト48と
ニップ解除ベルト49を両面テープや接着剤等で接着し
ているが、熱溶着等によって接着してもよい。 (h)前記第4実施形態では、摺接部材81は回転しな
いように装着されているが、回転可能に取り付けられる
構成にしてもよい。 (i)前記第4実施形態では、摺接部材81を感光ドラ
ム25の両端部に嵌着したが、感光ドラム25の各ピッ
チカム71に対応する円周面に捲着するようにしてもよ
い。 (j)前記第4実施形態では、印字停止時に感光ドラム
25と現像ローラ27とを同時に逆回転させているが、
感光ドラム25を停止させて、現像ローラ27のみを逆
回転させてもよい。 (k)前記第1乃至第4の実施形態では、感光ドラム2
5と現像ローラ27とを個別のモータで駆動したが、一
個のモータで駆動するようにしてもよい。
【0080】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係る画像形
成装置においては、画像形成動作停止時において、前記
円筒状の像担持体と現像ローラとの少なくとも一方が逆
回転され、切り換え手段によって、該像担持体と現像ロ
ーラとは、互いに当接した状態から離間する状態に切り
換えられる。これにより、印字終了時に前記像担持体と
現像ローラとの少なくとも一方を逆回転させることによ
り、該像担持体と現像ローラとが離間させられるため、
ドラム汚染を確実に防止することが可能な画像形成装置
を提供することができる。
【0081】また、請求項2に係る画像形成装置では、
請求項1に記載した画像形成装置において、前記切り換
え手段は、前記像担持と現像ローラの間に設けられ、且
つ前記像担持体と現像ローラとを前記当接した状態及び
前記離間する状態に切り換えるための凹凸部を有してい
る。これにより、前記円筒状の像担持体と現像ローラと
の間に設けられた切り換え手段の凹凸部によって該像担
持と現像ローラとを離間することができるため、該切り
換え手段を簡単な構造とすることが可能になると共に、
印字終了時に前記像担持体と現像ローラとが離間させら
れ、ドラム汚染を確実に防止することが可能な画像形成
装置を提供することができる。
【0082】また、請求項3に係る画像形成装置では、
画像形成動作停止時において、像担持体と現像ローラと
の少なくとも一方が逆回転され、前記像担持と現像ロー
ラとの間に設けられた切り換え手段の凹凸部によって、
該像担持体と現像ローラとは、互いに当接した状態から
離間する状態に切り換えられる。これにより、印字終了
時に像担持体と現像ローラとの少なくとも一方を逆回転
させることにより、該像担持体と現像ローラとの間に設
けられた切り換え手段の凹凸部によって、像担持と現像
ローラとを離間することができるため、該切り換え手段
を簡単な構造とすることが可能になると共に、印字終了
時に像担持体と現像ローラとが離間させられ、ドラム汚
染を確実に防止することが可能な画像形成装置を提供す
ることができる。
【0083】また、請求項4に係る画像形成装置では、
請求項2もしくは3に記載した画像形成装置において、
前記像担持体側に設けられた第一位置決め部と現像ロー
ラ側に設けられた第二位置決め部との少なくとも一方に
前記凹凸部が設けられている。これにより、前記第一位
置決め部と第二位置決め部との少なくとも一方に設けら
れた凹凸部によって、前記像担持体と現像ローラとが離
間されるため、位置決めの構造と離間させる構造とを同
時に構成することができ、位置決め及び離間させる構造
を簡単な構造とすることが可能になると共に、印字終了
時に像担持体と現像ローラとの少なくとも一方を逆回転
させることにより、該像担持体と現像ローラとが離間さ
せられ、ドラム汚染を確実に防止することが可能な画像
形成装置を提供することができる。
【0084】また、請求項5に係る画像形成装置では、
請求項4に記載した画像形成装置において、対向配置さ
れた前記第一位置決め部と前記第二位置決め部とが、前
記凹凸部の凹部を介して対向した場合には、前記像担持
体と前記現像ローラとが当接し、該凹凸部の凸部を介し
て対向した場合には、前記像担持体と前記現像ローラと
が離間する。これにより、前記第一位置決め部と第二位
置決め部とが前記凹凸部の凹部で対向したときには、印
字時において像担持体と現像ローラとが当接する状態を
維持することが可能となり、また、前記第一位置決め部
と第二位置決め部とが前記凹凸部の凸部で対向したとき
には、該像担持体と現像ローラとが離間される状態を維
持することが可能な画像形成装置を提供することができ
る。
【0085】また、請求項6に係る画像形成装置では、
請求項5に記載した画像形成装置において、前記像担持
体と現像ローラとが画像形成動作中の回転方向に回動さ
れているときは、前記第一位置決め部と第二位置決め部
とが前記凹凸部の凹部で対向される状態に維持されて、
該像担持体と現像ローラとが当接状態で維持される。こ
れにより、前記像担持体と現像ローラとが画像形成動作
中の回転方向に回動されているときは、前記第一位置決
め部と第二位置決め部とが前記凹凸部の凹部で対向され
るため、印字時において像担持体と現像ローラとが当接
する状態を維持することが可能となり、該像担持体上に
形成された潜像を確実に現像することが可能な画像形成
装置を提供することができる。
【0086】また、請求項7に係る画像形成装置では、
請求項6に記載した画像形成装置において、前記像担持
体が画像形成動作中の回転方向と逆方向に回転した時
に、前記第一位置決め部と第二位置決め部とが前記凹凸
部の凸部で対向して、該像担持体と現像ローラとが離間
する状態になる。これにより、前記像担持体が逆方向に
回転すると、該像担持体と現像ローラとが離間する状態
になるため、印字終了時に前記像担持体を逆方向に回転
させることにより、該像担持体と現像ローラとが離間さ
せられ、ドラム汚染を確実に防止することが可能な画像
形成装置を提供することができる。
【0087】また、請求項8に係る画像形成装置では、
請求項7に記載した画像形成装置において、前記現像ロ
ーラの第二位置決め部の少なくとも一方には、装着部材
が設けられている。また、前記第一位置決め部は、前記
装着部材が嵌合する第一貫通孔が形成されるとともに、
所定位置に回り止め部材が固着された第1ベルト部材で
あって、像担持体の前記装着部材に対応する位置に捲着
され、前記第1貫通孔と像担持体表面とにより第一凹部
が形成されている。このように構成された前記像担持体
が画像形成動作中における回転方向に回転している場合
には、前記回り止め部材が当接部材に当接して、前記第
一凹部に前記装着部材が嵌合されて、現像ローラが像担
持体に当接される。また、前記像担持体が所定の角度だ
け逆回転(画像形成動作中の回転方向と逆方向)する
と、前記装着部材が第一ベルト部材上に乗り上げ、該像
担持体と現像ローラとが離間される。これにより、像担
持体を逆回転させて、第一ベルト部材上に部材を乗り上
げさせることによって、現像ローラと像担持体を離間さ
せることができ、確実にドラム汚染を防止することがで
き、もって長期間に渡って、高品質な印字品質を維持す
ることができる画像形成装置を提供することができる。
また、現像ローラを逆回転させずに像担持体と現像ロー
ラを離間させることができ、トナー洩れ防止機構やプロ
セスユニット等の浮き上がり防止機構を必要とせず、且
つ、簡単で安価な機構によりドラム汚染を防止すること
ができ、製造コストの削減ができるとともに、簡単な機
構のため小型化することができる画像形成装置を提供す
ることができる。
【0088】また、請求項9に係る画像形成装置では、
請求項8に記載した画像形成装置において、前記装着部
材が、現像ローラの両端部に回転可能に装着された一対
のコロ部材によって構成されるため、装着部材の構造が
簡単な構造となり、製造コストの削減ができ、しかも、
簡単な機構のため小型化することができる画像形成装置
を提供することができる。
【0089】また、請求項10に係る画像形成装置で
は、請求項8もしくは9に記載した画像形成装置におい
て、前記第一ベルト部材の上面に第二ベルト部材が重畳
されて、該第二ベルト部材の前記第一貫通孔に対向する
位置に前記第一貫通孔を包含し、且つ前記第一貫通孔の
長さ寸法よりも長い長さ寸法の第二貫通孔が設けられ、
第一凹部に連続する第二凹部が形成されている。このよ
うな構成において、前記像担持体が画像形成動作中にお
ける回転方向に回転している場合には、前記回り止め部
材が当接部材に当接して、前記各第二凹部から第一凹部
に前記各装着部材が嵌合されて、現像ローラが像担持体
に当接される。また、前記像担持体が所定の角度だけ逆
回転(画像形成動作中の回転方向と逆方向)すると、前
記各装着部材が第一凹部から第二凹部を経て第一ベルト
部材上に乗り上げ、該像担持体と現像ローラとが離間さ
れる。これにより、像担持体を逆回転させることによ
り、現像ローラと像担持体を離間させることができ、確
実にドラム汚染を防止することができ、もって長期間に
渡って、高品質な印字品質を維持することができる画像
形成装置を提供することができる。また、現像ローラを
回転させずに像担持体と現像ローラを離間させることが
でき、トナー洩れ防止機構やプロセスユニット等の浮き
上がり防止機構を必要とせず、且つ、簡単で安価な機構
によりドラム汚染を防止することができ、製造コストの
削減ができる画像形成装置を提供することができる。さ
らに、前記装着部材が常時、第二貫通孔に嵌合されるた
め、第一ベルト部材の蛇行を防止することができるとと
もに、輸送時の振動等によるコロ部材の第一ベルト部材
からのハズレを防止することができる画像形成装置を提
供することができる。しかも、簡単な機構のため小型化
することができる画像形成装置を提供することができ
る。
【0090】また、請求項11に係る画像形成装置で
は、請求項8乃至10のいずれかに記載の画像形成装置
において、前記第一ベルト部材及び第二ベルト部材が像
担持体の前記装着部材に対応する位置に弾性体により捲
着されている。これにより、前記第一ベルト部材及び第
二ベルト部材の摩擦熱による線膨張やクリープ等による
伸び変形量を吸収して、常にほぼ一定の締め付け荷重で
前記像担持体に捲着することができる画像形成装置を提
供することができる。
【0091】また、請求項12に係る画像形成装置で
は、請求項8乃至11のいずれかに記載の画像形成装置
において、可撓性を有する逆転止め部材の一端が前記第
一ベルト部材又は第二ベルト部材に固設され、この逆転
止め部材の他端が前記当接部材に固設されている。これ
により、像担持体の逆転時において、逆転止め部材によ
り第一ベルト部材を確実に所定の角度位置に停止させる
ことができる画像形成装置を提供することができる。ま
た、前記第一ベルト部材が弾性体により像担持体の両端
部に捲着されている場合は、像担持体の逆転時におい
て、前記逆転止め部材によって第一ベルト部材が開かれ
るため、像担持体の逆転トルクを小さくすることがで
き、プロセスユニット等の浮き上がりを防止することが
できる画像形成装置を提供することができる。
【0092】また、請求項13に係る画像形成装置で
は、請求項12に記載の画像形成装置において、前記逆
転止め部材は、第二ベルト部材の一端縁部を所定の長さ
だけ延長して形成された部材である。これにより、第二
ベルト部材の一端縁部を当接部材に固設することによ
り、像担持体の逆回転時において、第一ベルト部材を確
実に所定の角度位置に停止させることができる画像形成
装置を提供することができる。また、前記第一ベルト部
材が弾性体により像担持体に捲着されている場合は、像
担持体の逆回転時において、前記逆転止め部材によって
第一ベルト部材が開かれるため、像担持体の逆転トルク
を小さくすることができ、プロセスユニット等の浮き上
がりを防止することができる画像形成装置を提供するこ
とができる。さらに、第二ベルトの一端縁部を延長する
ため、部品点数や工数を削減することができ、製造コス
トの削減ができる画像形成装置を提供することができ
る。
【0093】また、請求項14に係る画像形成装置で
は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記現像
ローラが画像形成動作中の回転方向と逆方向に回転した
場合は、前記第一位置決め部と第二位置決め部とが前記
凹凸部の凸部で対向して、該像担持体と現像ローラとが
離間する状態になる。これにより、前記現像ローラが逆
方向に回転すると、該現像ローラと像担持体とが離間す
る状態になるため、印字終了時に前記現像ローラを画像
形成動作中の回転方向と逆方向に回転させることによ
り、該現像ローラと像担持体とが離間させられ、ドラム
汚染を確実に防止することが可能な画像形成装置を提供
することができる。
【0094】また、請求項15に係る画像形成装置で
は、請求項14に記載の画像形成装置において、前記第
二位置決め部は、現像ローラの少なくとも一端部に取り
付けられて、現像ローラの半径よりも大きい外周半径の
大径部と、現像ローラの半径と同径以下の小径部とを有
するカム部材によって構成されている。そして、現像ロ
ーラが、画像形成動作中における回転方向へ回転してい
る場合には、カム部材の小径部が像担持体に対向して該
像担持体に前記現像ローラが当接される。また、現像ロ
ーラが所定角度逆方向へ回転した場合には、カム部材の
大径部が像担持体に対向して該像担持体と現像ローラと
が離間される。これにより、現像ローラを所定角度逆回
転させることにより、カム部材の大径部に像担持体に対
向させることによって、現像ローラと像担持体を離間さ
せることができ、確実にドラム汚染を防止することがで
きるとともに、長期間に渡って、高品質な印字品質を維
持することができる画像形成装置を提供することができ
る。また、簡単で安価な機構によりドラム汚染を防止す
ることができ、製造コストの削減ができるとともに、簡
単な機構のため小型化することができる画像形成装置を
提供することができる。
【0095】また、請求項16に係る画像形成装置で
は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記小径
部よりも半径方向外側に突出し、且つ小径部が前記像担
持体に対向したときにその像担持体に当接するように前
記カム部材に形成された回り止め部によって、現像ロー
ラの画像形成動作中の回転による該カム部材の連動回転
を阻止するとともに、現像ローラと像担持体との当接状
態が維持される。これにより、前記回り止め部がカム部
材に形成されるため、簡単な構造となり製造コストの削
減ができるとともに、前記像担持体と現像ローラの当接
状態を容易に維持することができる画像形成装置を提供
することができる。
【0096】また、請求項17に係る画像形成装置で
は、請求項16に記載の画像形成装置において、前記当
接状態が維持されている場合には、前記現像ローラから
前記カム部材への動力伝達がクラッチ手段によって遮断
される。これにより、現像ローラが画像形成動作中の回
転方向に回転している場合には、クラッチ手段によって
カム部材への動力伝達が遮断されるため、カム部材を像
担持体に当接した状態に維持することが可能な画像形成
装置を提供することができる。
【0097】また、請求項18に係る画像形成装置で
は、請求項17に記載の画像形成装置において、前記ク
ラッチ手段は、バネクラッチで構成されている。これに
より、簡単で安価な機構によりクラッチ手段を構成する
ことができ、製造コストの削減が可能になるとともに、
簡単な機構のため小型化することが可能な画像形成装置
を提供することができる。
【0098】さらに、請求項19に係る画像形成装置で
は、請求項14乃至18のいずれかに記載の画像形成装
置において、前記像担持体の前記カム部材に対応する位
置に該カム部材と摺接する摺接部材が、装着されてい
る。これにより、長期間画像形成動作を停止している時
において、前記像担持体と現像ローラとが離間させられ
ると共に、前記カム部材は摺接部材と接触して、前記像
担持体とは接触しないため、該カム部材による像担持体
のドラム汚染を防止することができるとともに、長期間
に渡って、高品質な印字品質を維持することができる画
像形成装置を提供することができる。また、簡単で安価
な機構によりドラム汚染を防止することができ、製造コ
ストの削減ができるとともに、簡単な機構のため小型化
することができる画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わるレーザプリンタの側断面
図である。
【図2】第1実施形態に係わるレーザプリンタのプロセ
スユニットを拡大した側面図である
【図3】第1実施形態に係わるレーザプリンタのプロセ
スユニットを拡大して示す側断面図である。
【図4】第1実施形態に係わる感光ドラムに捲着したリ
リースベルトのニップ孔にピッチコロを嵌合した部分を
拡大して示す斜視図である。
【図5】第1実施形態に係わる印字時の感光ドラムを拡
大して示す側断面図である。
【図6】第1実施形態に係わる印字停止時の感光ドラム
を拡大して示す側断面図である。
【図7】第2実施形態に係る印字時及び印字停止時の感
光ドラムとピッチカム又は現像ローラとの位置関係を示
す要部拡大断面図であり、(a)は印字時の感光ドラム
とピッチカムとの摺接状態を示す要部拡大断面図、
(b)は印字時の感光ドラムと現像ローラとの回転状態
を示す要部拡大断面図、(c)は印字停止時の感光ドラ
ムとピッチカムの逆回転状態を示す要部拡大断面図、
(d)は印字停止時の感光ドラムと現像ローラとの離間
状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】第2実施形態に係る現像ローラのピッチカムを
含む一部拡大断面図である。
【図9】第3実施形態に係る印字時及び印字停止時の感
光ドラムとピッチカム又は現像ローラとの位置関係を示
す要部拡大断面図であり、(a)は印字時の感光ドラム
とピッチカムとの摺接状態を示す要部拡大断面図、
(b)は印字時の感光ドラムと現像ローラとの回転状態
を示す要部拡大断面図、(c)は印字停止時のピッチカ
ムの逆回転状態を示す要部拡大断面図、(d)は印字停
止時の感光ドラムと現像ローラとの離間状態を示す要部
拡大断面図である。
【図10】第4実施形態に係る印字時及び印字停止時の
感光ドラムとピッチカム又は現像ローラとの位置関係を
示す要部拡大断面図であり、(a)は印字時の摺接部材
とピッチカムとの摺接状態を示す要部拡大断面図、
(b)は印字時の感光ドラムと現像ローラとの回転状態
を示す要部拡大断面図、(c)は印字停止時の摺接部材
とピッチカムの逆回転状態を示す要部拡大断面図、
(d)は印字停止時の感光ドラムと現像ローラとの離間
状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ、 7 プロセスユニット、 25 感光ドラム、 27 現像ローラ、 41 スイングアーム、 44 リリースベルト、 45 ストッパ、 46 引張バネ、 47 ピッチコロ、 48 コロガイドベルト、 49 ニップ解除ベルト、 55 感光ドラム駆動用モータ、 56 現像ローラ駆動用モータ 60 ケーシング、 61 コロガイド孔、 62 ニップ孔、 65 逆転止め部、 71 ピッチカム、 72 バネクラッチ 73 バネ、 74 一端突起部、 75 ピッチカム取付用段部 76 溝部、 81 摺接部材

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の像担持体と、その像担持体に対
    向配置され、且つその像担持体に形成された静電潜像を
    現像剤によって現像する現像ローラとを備え、電子写真
    プロセスによって画像の形成を行う画像形成装置におい
    て、 画像形成動作停止時において前記像担持体と前記現像ロ
    ーラとの少なくとも一方を画像形成動作中の回転方向と
    逆方向に回転させたとき、その両者を互いに当接した状
    態から離間する状態に切り換える切り換え手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記切り換え手段は、前記像担持体と現
    像ローラとの間に設けられ、且つその両者を当接した状
    態及び離間した状態に切り換えるための凹凸部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、その像担持体に対向配置さ
    れ、且つその像担持体に形成された静電潜像を現像剤に
    よって現像する現像ローラとを備え、電子写真プロセス
    によって画像の形成を行う画像形成装置において、 前記像担持体と現像ローラとの間に設けられ、且つ画像
    形成動作停止時において前記像担持体と前記現像ローラ
    との少なくとも一方を画像形成動作中の回転方向と逆方
    向に回転させたときその両者を当接した状態から離間し
    た状態に切り換えるための凹凸部を有する切り換え手段
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記切り換え手段は、前記像担持体側に
    設けられた第一位置決め部と、前記現像ローラ側に設け
    られた第二位置決め部とを有し、その第一及び第二位置
    決め部の少なくとも一方に前記凹凸部を設けたことを特
    徴とする請求項2もしくは3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第一位置決め部と前記第二位置決め
    部とは対向配置されており、 前記凹凸部の凹部を介して前記第一位置決め部と前記第
    二位置決め部とが対向したときに前記像担持体と前記現
    像ローラとが当接し、且つ前記凹凸部の凸部を介して前
    記第一位置決め部と前記第二位置決め部とが対向したと
    きに前記像担持体と前記現像ローラとが離間するように
    構成されたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体を回動する像担持体駆動手
    段と、 前記現像ローラを回動する現像ローラ駆動手段と、 前記像担持体及び現像ローラが前記像担持体駆動手段及
    び現像ローラ駆動手段により画像形成動作中の回転方向
    に回動されているときは、前記第一位置決め部と前記第
    二位置決め部とが前記凹凸部の凹部を介して対向する状
    態を維持するとともに、前記像担持体と前記現像ローラ
    との当接状態を維持する当接状態維持手段とを備えたこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記像担持体駆動手段が画像形成動作中
    の回転方向と逆方向に前記像担持体を回動させたとき、
    前記第一位置決め部と前記第二位置決め部とが前記凹凸
    部の凸部を介して対向し、前記像担持体と現像ローラと
    が離間するように構成されたことを特徴とする請求項6
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第二位置決め部は、前記現像ローラ
    の少なくとも一端部に取り付けられる装着部材を有し、 前記第一位置決め部は、前記像担持体の端部において前
    記装着部材に対応する位置に捲着され、且つ前記像担持
    体の表面と協働して前記装着部材が嵌合される第一凹部
    を形成する第一貫通孔が設けられた第一ベルト部材を有
    し、 前記当接状態維持手段は、固定的に設けられた当接部材
    と、前記第一ベルト部材の所定位置に設けられる回り止
    め部材とを備え、 前記像担持体の画像形成動作中における回転方向への回
    転により前記回り止め部材が前記当接部材に当接された
    ときに前記第一凹部に前記装着部材が嵌合されて前記現
    像ローラが前記像担持体に当接され、前記像担持体が所
    定角度逆方向へ回転したときに前記装着部材が前記第一
    ベルト部材上に乗り上げて前記像担持体と前記現像ロー
    ラとが離間されるように構成されたことを特徴とする請
    求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記装着部材は、前記現像ローラの両端
    部に回転可能に装着された一対のコロ部材によって構成
    されたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体の回転方向において前記
    第一貫通孔を包含するようにその第一貫通孔よりも長い
    第二貫通孔が形成されるとともに前記第一ベルト部材に
    重畳され、且つ前記第一ベルト部材の表面と協働して第
    一凹部に連続する第二凹部を形成する一対の第二ベルト
    部材を備え、 前記像担持体の画像形成動作中における回転方向への回
    転により前記回り止め部材が前記当接部材に当接された
    ときに前記装着部材が連続的に第二凹部から第一凹部に
    嵌合されて前記現像ローラが像担持体に当接され、その
    像担持体が所定角度逆方向へ回転したときに前記装着部
    材が連続的に第一凹部から第二凹部に案内され、前記第
    一ベルト部材上に乗り上げて前記像担持体と現像ローラ
    とが離間されるように構成されたことを特徴とする請求
    項8もしくは9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記第一ベルト部材及び第二ベルト部
    材は、弾性体を介して前記像担持体上に捲着されている
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】 一端部が前記第一ベルト部材又は第二
    ベルト部材の端部に固定され、且つ他端部が前記当接部
    材に固定された可撓性を有する逆転止め部材を備えたこ
    とを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記逆転止め部材は、前記第二ベルト
    部材の一端縁部を所定長さ延長することにより形成され
    ていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記現像ローラ駆動手段が画像形成動
    作中の回転方向と逆方向に前記現像ローラを回動させた
    とき、前記第一位置決め部と第二位置決め部とが前記凹
    凸部の凸部を介して対向し、前記像担持体と前記現像ロ
    ーラとを離間させるように構成したことを特徴とする請
    求項6に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記第二位置決め部は、前記現像ロー
    ラの少なくとも一端部において前記像担持体と対向する
    位置に取り付けられたカム部材によって構成され、 前記カム部材は、前記現像ローラの半径よりも大きい外
    周半径の大径部と、現像ローラの半径と同径以下の小径
    部とを有し、 前記現像ローラの画像形成動作中における回転方向への
    回転により前記カム部材の小径部が前記像担持体に対向
    して前記像担持体と前記現像ローラとが当接され、前記
    現像ローラが所定角度逆方向へ回転したときに前記カム
    部材の大径部が前記像担持体に対向して前記像担持体と
    前記現像ローラとが離間されるように構成したことを特
    徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記当接状態維持手段は、前記小径部
    よりも半径方向外側に突出するように前記カム部材に設
    けられ、且つ前記小径部が前記像担持体に対向したとき
    にその像担持体に当接して前記現像ローラの画像形成動
    作中の回転による前記カム部材の連動回転を阻止する回
    り止め部によって構成したことを特徴とする請求項6に
    記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記当接状態維持手段は、前記回り止
    め部が前記像担持体に当接して前記現像ローラの画像形
    成動作中の回転による前記カム部材の連動回転が阻止さ
    れたとき、前記現像ローラから前記カム部材への動力伝
    達を遮断するクラッチ手段を有することを特徴とする請
    求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記クラッチ手段は、前記現像ローラ
    とカム部材との間に設けられたバネクラッチによって構
    成されたことを特徴とする請求項17に記載の画像形成
    装置。
  19. 【請求項19】 前記カム部材に対応する前記像担持体
    の周面部分に設けられ、且つ前記現像ローラの前記画像
    形成動作中における回転方向への回転中に前記カム部材
    に摺接可能な摺接部材を備えたことを特徴とする請求項
    14乃至18のいずれかに記載の画像形成装置。
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