JPH1152651A - 駆動伝達機構の位置合せ方法及び画像形成装置 - Google Patents

駆動伝達機構の位置合せ方法及び画像形成装置

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JPH1152651A
JPH1152651A JP9208116A JP20811697A JPH1152651A JP H1152651 A JPH1152651 A JP H1152651A JP 9208116 A JP9208116 A JP 9208116A JP 20811697 A JP20811697 A JP 20811697A JP H1152651 A JPH1152651 A JP H1152651A
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JP
Japan
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drive
drive transmission
gear
transmission mechanism
drum
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JP9208116A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Numazu
俊彦 沼津
Kuninori Ono
訓紀 小野
Takao Yorifuji
隆雄 依藤
Morimichi Takashika
守通 高鹿
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2系統の駆動伝達系に相互の位置ずれを生じさ
せない駆動伝達機構の位置合せ方法及びその方法を用い
た記録装置を提供する。 【解決手段】ドラム駆動モータ36を始動させ、クラッ
チギア32のクラッチを入れてドラムギア31dのモノ
クロ駆動系と共にドラムギア31a〜31cのカラー駆
動系を駆動し、センサ61がドラム駆動ギアA3の目印
を検出したときクラッチを外して該カラー駆動系を停止
させる。次にセンサ62がドラム駆動ギアA4の目印を
検出したとき直ちにクラッチを入れる。すなわちドラム
ギア31dの駆動系の駆動を継続したまま位置出しを
し、この位置出しと同時に直前に位置出しの済んでいる
ドラムギア31a〜31cの駆動系の駆動を再開して駆
動系全体の駆動を行う。これにより、停止時の慣性によ
る位置ズレを起こすことなく感光体ドラム9a(ドラム
ギア31a)〜感光体ドラム9d(ドラムギア31d)
の位置出しが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被駆動部に対し駆
動源からギア列を介して駆動力を伝達する駆動伝達機構
の位置合せ方法及びその方法を用いて位置合せを行う画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばフルカラー印字(印
刷)を行うカラープリンタ(画像形成装置)等では、回
転駆動される部分が多数あり、これらの被回転駆動部に
は、ギア列からなる駆動伝達系を介してモータから駆動
力を伝達している。このようなカラープリンタでは、特
に回転に精度を必要とするものの中に、搬送される用紙
上に3色又は4色のトナー画像を順次転写する3個又は
4個のドラムがある。
【0003】ところが、これらのドラムに代表される各
被駆動部を回転駆動するために上記のようにギヤ列から
なる駆動伝達系を用いると、各ギヤの偏心による回転ム
ラがドラムに発生する。このような回転ムラは、1色の
黒トナーを専用に用いるモノクロプリンタではさして問
題とはならないが、3色又は4色の色トナーを塗り重ね
て印字を行うカラープリンタでは、ドラムに回転ムラが
有ると用紙上に塗り重ねるドット(トナー画素)の位置
に、ずれが発生する。通常、印字は、1mm間に9個程
度のドット密度で行われるが、例えば重ね合わせる色に
1/2ドット分の位置ずれがあっても、モアレと称され
る縞模様が画像面に発生して紙面に形成される画像の質
を著しく低下させてしまう。
【0004】しかしながら、どのような部材でも、その
製作精度には限界があるから、カラープリンタのように
3個又は4個の複数のドラムに対応する複数の駆動ギア
には機械的に発生する形状あるいは寸法上の誤差が必ず
伴っている。したがって、これに駆動されるドラムに
は、誤差に基づいて回転むらの発生することが避けられ
ない。
【0005】このことを考慮して、つまり避けることの
できない回転むらを容認したうえで、これら複数のドラ
ムの画像転写部における相互の相対的な画像転写位置を
常に同期させて画像形成を行わせ、これにより、塗り重
ねる画像の位置ずれを解消すべく、駆動伝達系の同一順
位(同一位置)のギアを同一金型で成型して用いる画像
形成装置が知られている。
【0006】この画像形成装置は、先ず同一金型で成型
したギアの所定の箇所に目印を付し、この目印と、ギア
列のギア比と、各ドラムの間隔とから、各ドラムが夫々
の画像転写位置で回転位相が同期する位置を割り出し、
その位置において上記ギアの目印を検出するようにセン
サを配置する。次に、カラーとモノクロで必然的に分離
せざるを得ない2系統の駆動伝達系を個別に駆動し、夫
々センサが上記目印を検出したとき駆動伝達系を停止さ
せて位置出しを行うことで2系統の駆動伝達系の相互の
位置合せを行い、これにより、次にカラー印刷を行うと
き、これらを共に駆動すると、その2系統の駆動伝達系
の同期が取れている、としたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の位置合せの方法
においては、2系統の一方の駆動伝達系の位置出しをし
て(センサで目印を検出して)その駆動伝達系を停止さ
せ、次に他方の駆動伝達系の位置出しをして(同じくセ
ンサで目印を検出して)その駆動伝達系を停止させてい
る。ところで、一般に、上記のような画像形成装置で
は、機械トルクとして最も大きなトルクを必要とする部
分は、転写部分を受け持つドラム及びこれと係合して駆
動される現像部分である。例えば、これらを他の被駆動
部分とともに単一のモータで駆動した場合、モータに掛
かる負荷の90%は現像部及び転写部で発生している。
ところが、上記の2系統の駆動系のうち、カラー印刷に
参加する駆動系はドラムが3個であってトルクは極めて
大きいが、モノクロ印刷の駆動系はドラムが1個であっ
てトルクは比較的小さい。そして、これら全てを同時駆
動するために、つまり、フルカラー印刷で必要と想定さ
れる最大トルクに対応できるように、充分なトルクが得
られる定格値のモータが駆動源に使用される。
【0008】このように大きなトルクを発揮するモータ
のイナーシャ(慣性、惰性)は、発揮するトルクの大き
さに対応して大きい。このため、上記のように一方の駆
動伝達系であるモノクロ印刷時のドラム1個の駆動伝達
系を駆動して、これを停止信号により停止させたとき、
停止信号に即応して瞬時に停止することができず、上記
の大きなイナーシャによって、やや長い期間を経てから
停止する。
【0009】したがって、上記2系統の駆動伝達系が個
別に駆動されて停止したときの実際の停止位置は、予定
された基準位置よりも、一方はやや長く、他方はやや短
くなって、夫々の位置にズレが発生する。このため、同
期をとって位置合せをしたつもりであっても、実際には
2系統の駆動伝達系は、相互に位置ずれを起こしてい
る、という問題が残っていた。
【0010】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
2系統の駆動伝達系に相互の位置ずれを生じさせない駆
動伝達機構の位置合せ方法及びその方法を用いた記録装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】先ず、請求項1記載の発
明の駆動伝達機構の位置合せ方法は、同一駆動源により
駆動されるギア列からなる2系統の駆動伝達機構を備
え、該2系統の一方の駆動伝達機構に駆動源の動力を自
在に伝達又は切断する手段を設け、上記一方の駆動伝達
機構を駆動して該一方の駆動伝達機構の所定のギアの基
準位置を検出したとき該一方の駆動伝達機構を停止さ
せ、しかる後他方の駆動伝達機構を駆動して該他方の駆
動伝達機構の所定のギアの基準位置を検出したとき、該
他方の駆動伝達機構の駆動を維持したまま、上記一方の
駆動伝達機構の駆動を直ちに再開させることにより、上
記2系統の駆動伝達機構を停止させることなく駆動した
まま該2系統の駆動伝達機構の相互の位置合せを行うよ
うに編成される。
【0012】次に、請求項2記載の発明の画像形成装置
は、第1の像担持体ドラムと他の1つ以上の像担持体ド
ラムとからなり各々が同一成型加工により形成され目印
が施され同一形状とされた被駆動ギアを備えて並設され
た複数の像担持体ドラムと、上記第1の像担持体ドラム
の被駆動ギアと係合し目印が施された第1駆動ギアを備
えた第1駆動伝達機構と、上記他の1つ以上の像担持体
ドラムの被駆動ギアと係合し上記第1駆動ギアと同一成
型加工により形成され目印が施され同一形状とされた1
つ以上の駆動ギアを備えた第2駆動伝達機構と、上記第
1駆動伝達機構と上記第2駆動伝達機構とに駆動力を伝
達するための駆動源と、上記駆動源の駆動力を、上記第
1駆動伝達機構のみに伝達する第1駆動伝達モードと、
上記第1および第2駆動伝達機構の両者に伝達する第2
駆動伝達モードとに切り換える駆動力切替手段と、上記
第1駆動ギアの目印を介して該第1駆動ギアのホームポ
ジションを検出する第1検出手段と、上記第2駆動伝達
機構の駆動ギアの目印を介して該駆動ギアのホームポジ
ションを検出する第2検出手段と、上記第1駆動伝達モ
ードに対応して上記第1の像担持体ドラムに作用する画
像形成手段を作動させる第1画像形成モード実行手段
と、上記第2駆動伝達モードに対応して上記複数の像担
持体ドラムに作用する画像形成手段を作動させる第2画
像形成モード実行手段と、上記駆動力切替手段をまず上
記第2駆動伝達モードに切り換えて駆動伝達機構を作動
させ上記第2検出手段によるホームポジションの検出に
応答して上記駆動力切替手段を上記第1駆動伝達モード
に切り換えてその後上記第1検出手段によるホームポジ
ションの検出に応答して上記駆動力切替手段を再び上記
第2駆動伝達モードに切り換えることにより該第2駆動
伝達モードの位置合せを行った後に上記第2画像形成モ
ードの実行および停止を制御する駆動伝達機構制御手段
とを備えて構成される。
【0013】そして、例えば請求項3記載のように、上
記第1及び第2駆動伝達機構による上記複数の像担持体
ドラムの駆動速度を低速度モードと高速度モードとに切
り換える駆動速度切換手段を備え、上記駆動伝達機構制
御手段は、上記低速度モード時において上記第2駆動伝
達モードの位置合せの制御を実行するように構成され
る。
【0014】また、例えば請求項4記載のように、上記
第1の像担持体ドラムの被駆動ギアを介して該被駆動ギ
アのホームポジションを検出する第1被駆動ギア検出手
段と、上記他の1つ以上の像担持体ドラムの被駆動ギア
を介して該被駆動ギアのホームポジションを検出する第
2被駆動ギア検出手段とを更に備え、上記駆動伝達機構
制御手段は、上記最初の第2駆動伝達モードにおける駆
動において第2駆動ギアの歯数と第2被駆動ギアの歯数
の最小公倍数に対応する駆動を継続する間に上記第2検
出手段による上記第2駆動ギアのホームポジションの検
出と上記第2被駆動ギア検出手段による上記第2被駆動
ギアのホームポジションの検出とが一致したときを上記
第2駆動伝達機構の基準位置の検出とし、上記第1駆動
伝達モードにおける駆動において第1駆動ギアの歯数と
第1被駆動ギアの歯数の最小公倍数に対応する駆動を継
続する間に上記第1検出手段による上記第1駆動ギアの
ホームポジションの検出と上記第1被駆動ギア検出手段
による上記第1被駆動ギアのホームポジションの検出と
が一致したときを上記第1駆動伝達機構の基準位置の検
出とするように構成される。
【0015】また、例えば請求項5記載のように、上記
他の1つ以上の像担持体ドラムは補助フレームによって
一体化されて成り、上記第2の駆動伝達機構は上記他の
1つ以上の像担持体ドラムのいずれか1つと係合して該
1つの像担持体ドラムと共に該1つの像担持体ドラムを
介して残る他の像担持体ドラムを駆動するように構成さ
れる。
【0016】そして、上記駆動伝達機構制御手段は、例
えば請求項6記載のように、装置本体の初期運転時に上
記第2駆動伝達モードの位置合せの制御を実行するよう
に構成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に
おける駆動伝達系の構成を示す側面図であり、図2は、
その駆動伝達系を内部に配設された多色画像形成装置
(カラープリンタ)の側断面図であり、図3は、そのカ
ラープリンタの内部構成を上記駆動伝達系の図示を省略
して模式的に示す側断面図である。
【0018】先ず、図3を用いて、全体構成から説明す
る。同図に示すカラープリンタ(本体装置)1は、前面
に(図の右方)に開閉給紙トレー2aを備え、後面(図
の左方)に開閉排紙トレー2bを備えている。また、下
部には前方(図の右方)から着脱自在な用紙カセット3
を備えて、その用紙カセット3の不図示の付勢部材によ
り上向きに付勢されている底板3−1上に、多枚数の用
紙を載置・収容している。本体装置1の上面には上蓋4
を備え、この前部側方に不図示の電源スイッチ、液晶表
示装置、複数の入力キー等が配設されている。上蓋4
は、後部が本体装置1の後部上面とともに上部排紙トレ
ー5を形成している。
【0019】本体装置1の内部には、略中央に、用紙搬
送ベルト(以下、単にベルトという)6が前後に偏平な
ループ状に配置され、その両端部を駆動ローラ7と従動
ローラ8に保持されて、図の矢印Aで示す反時計回り方
向に循環移動する。ベルト6の上循環部に4個の感光体
ドラム9(9a、9b、9c、9d)が用紙搬送方向
(図の右から左方向)に多段式に並設され、各感光体ド
ラム9を夫々取り囲むようにして(以下、代表的に感光
体ドラム9dの周囲装置についてのみ符号を付して示
す)、クリーナ11、初期化帯電ブラシ12、書込ヘッ
ド13、現像器14及び転写ブラシ15が配置されてい
る。
【0020】感光体ドラム9aに対応する現像器14か
ら感光体ドラム9dに対応する現像器14まで、各現像
器14には、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、及びブラック(K)のトナー21が夫々収容さ
れている。書込ヘッド13は、感光体ドラム9に対向し
て位置決めされ、ここに記録部を形成する。現像器14
の下部開口部に回転可能に支持される現像ローラ16
は、感光体ドラム9周面に当接して、ここに現像部を形
成する。そして、転写ブラシ15は、ベルト6を介して
感光体ドラム9に圧接し、ここに転写部を形成する。
【0021】ベルト6は、下循環部の下流側裏面に押接
するテンションローラ18によって図の矢印Bで示す下
方に常に付勢されて適度の張力を保っている。ベルト6
の上循環部の上流側端部には、吸着ローラ19が圧接し
て、ここに用紙搬入部を形成している。ベルト6より搬
送方向上流側(図の右方)には、待機ロール対22、そ
の下方に給紙案内路23、その下端部に給送ロール対2
4が配設される。その給送ロール対24の下方に、用紙
カセット3の給紙端が位置しており、この給紙端上方に
給紙コロ25が配設されている。一方、ベルト6の用紙
搬送方向下流(図の左方)には、断熱性の匡体内に組み
付けられた圧接ローラ、発熱ローラ、分離爪、周面清掃
器、オイル塗布ローラ、温度測定器等から成る定着器2
6が設けられる。また、ベルト6と用紙カセット3の間
には適宜の回路基盤を装着した電装部29が配設され、
その回路基盤には複数の電子部品からなる制御装置が搭
載されている このカラープリンタ1は、電源が投入され、使用する用
紙の紙質、枚数、印字モード、その他の指定がキー入力
あるいは接続するホスト機器からの信号として入力され
ると、印字(印刷)を開始する。先ず、給紙コロ25は
一回転毎に用紙カセット3に収容されている最上部の用
紙一枚を取り出して給送ロール対24へ給紙し、給送ロ
ール対24はその用紙を待機ロール対22へ給送する。
待機ロール対22は回転を一時停止して用紙の進行を制
止し搬送タイミングを待機する。
【0022】続いて、駆動ローラ7と従動ローラ8が反
時計回り方向に回転して、ベルト6の循環移動を開始さ
せる。現像器14及び感光体ドラム9も印字タイミング
に合わせて順次駆動され、感光体ドラム9は時計回り方
向に回転する。
【0023】初期化帯電ブラシ12は、感光体ドラム9
周面に一様な高マイナス電荷を付与し、書込ヘッド13
は、その感光体ドラム9周面に画像信号に応じて露光を
行って、上記初期化による高マイナス電位部と上記露光
による低マイナス電位部からなる静電潜像を形成する。
現像器14の現像ローラ16は、その静電潜像の低電位
部にトナー21を転移させて感光体ドラム9周面上にト
ナー像を形成(反転現像)する。
【0024】最上流の感光体ドラム9a周面上のトナー
像の先端が、ベルト6との対向点に回転搬送されてくる
タイミングで、その対向点に用紙の印字開始位置が一致
するように、待機ロール対22が回転を開始して用紙を
用紙搬入部へ給送する。吸着ローラ19は、用紙に吸着
バイアスを印加しながらベルト6に押圧して、ベルト6
に用紙を静電的に吸着させる。用紙は、ベルト6に吸着
されて感光体ドラム9aと転写ブラシ15により形成さ
れている最初の転写部へ搬送される。
【0025】転写ブラシ15は、不図示の転写バイアス
電源から出力される転写電流をベルト6を介して用紙に
印加して、感光体ドラム9a上のマゼンタ(M)のトナ
ー像を用紙に転写する。続いて、感光体ドラム9bと転
写ブラシ15による2番目の転写部がシアン(C)のト
ナー像を転写し、更に感光体ドラム9cと転写ブラシ1
5による3番目の転写部がイエロー(Y)のトナー像を
転写し、そして、感光体ドラム9dと転写ブラシ15に
よる最下流の転写部がブラック(K)のトナー像を転写
する。
【0026】4色のトナー像を重ねて転写された用紙
は、ベルト6から分離して定着器26に搬入され、定着
器26は、トナー像を用紙に熱定着させながら用紙を後
方に排出する。用紙は、開閉排紙トレー2が後方に開成
しているときは、開閉排紙トレー2上にトナー像を上に
して排出され、開閉排紙トレー2が右方に回動して図の
ように閉成しているときは、開閉排紙トレー2によって
形成される排紙案内路27及びその案内路終端に配置さ
れた排紙ロール対28を介して上部排紙トレー5上にト
ナー像を下にして排出される。
【0027】上述の駆動ローラ7、感光体ドラム9a、
9b、9c、9d、待機ロール対22、給送ロール対2
4、給紙コロ25、及び定着器26の被駆動部は、図2
に示すギア列からなる駆動系に係合して回転駆動され
る。現像ローラ16は感光体ドラム9のドラムギアに係
合して上記のギア列とは間接に駆動され、排紙ロール対
28は定着器26に係合してこれも上記のギア列とは間
接に駆動される。
【0028】図2に示すように、上記の感光体ドラム9
(9a、9b、9c、9d)には、夫々端部に、ドラム
ギア31(31a、31b、31c、31d)が感光体
ドラム9と一体に配設されている。そして、それらのド
ラムギアに、ドラム駆動ギアA1、A2、A3及びA4
が夫々噛合している。また、これらのドラム駆動ギアA
1、A2、A3及びA4には、大径歯車と小径歯車とが
一体に形成された減速ギアB1、B2、B3及びB4の
小径歯車が夫々噛合している。
【0029】上記の減速ギアB1の大径歯車には駆動側
の減速ギアC1の小径歯車が噛合しており、減速ギアB
2及びB3の大径歯車には駆動側の1個の減速ギアC2
の小径歯車が噛合している。そして、これら減速ギアC
1及びC2の大径歯車は、1個のクラッチギア32に噛
合している。クラッチギア32は、減速ギア33、アイ
ドルギア34及び35を介してドラム駆動モータ36の
駆動軸ギアに噛合している。
【0030】上記のドラムギア31a、31b、31c
及び31dは、同一の型によって形成された同一形状の
ギアである。ドラム駆動ギアA1、A2、A3及びA4
も同一の型によって形成された同一形状のギアである。
また、減速ギアB1、B2、B3及びB4も同一の型に
よって形成された同一形状のギアである。更に、減速ギ
アC1及びC2は同一形状のギアである。したがって、
ドラム駆動モータ36からアイドルギア35、34及び
減速ギア33を介してクラッチギア32に伝達される駆
動力により減速ギアC1及びC2を介して下流側に伝達
される回転特性は同一であり、減速ギアC1から減速ギ
アB1、ドラム駆動ギアA1を介して感光体ドラム9a
に伝達される回転特性と、減速ギアC2から減速ギアB
2、ドラム駆動ギアA2を介して感光体ドラム9bに伝
達される回転特性、及び同じく減速ギアC2から減速ギ
アB3、ドラム駆動ギアA3を介して感光体ドラム9c
に伝達される回転特性も夫々同一である。
【0031】また、感光体ドラム9dに対応する減速ギ
アB4とドラム駆動モータ36との間には減速ギアC4
が介在しており、その大径歯車がドラム駆動モータ36
の駆動軸ギアに噛合し、小径歯車が減速ギアB4の大径
歯車に噛合している。この駆動系では、減速ギアC4か
ら減速ギアB4、ドラム駆動ギアA4を介して感光体ド
ラム9dに伝達される回転特性が、上述した減速ギアC
1又は減速ギアC2から感光体ドラム9a、9b又は9
cへ伝達される回転特性と同一になるように、アイドル
ギア35、34及び33間のギア比が設定されている。
【0032】また、上記のアイドルギア34には、2個
の減速ギア37及び38と、2個のアイドルギア39及
び41が順次噛合して連結している。そのアイドルギア
41から2方に分かれて2個のアイドルギア42及び4
3が夫々噛合している。一方のアイドルギア42には、
クラッチを介して前述した給紙コロ25が係合してお
り、更にこのアイドルギア42には他のアイドルギア4
4を介して前述した搬送ロール対24が係合している。
そして、他方のアイドルギア43には、増速兼中継用の
二枚ギア45の小径ギアが噛合している。その二枚ギア
45の大径ギアに待機ロール対22に係合するクラッチ
ギア46が噛合している(この場合二枚ギア45は増速
ギア)。一方、二枚ギア45の小径ギアを介してアイド
ルギア47が噛合し(この場合二枚ギア45は中継ギ
ア)、そのアイドルギア47に給紙ローラのギア48が
噛合している。給紙ローラは、図2のように開閉給紙ト
レー2aが開成されたとき、その上に載置された用紙を
装置内に搬入する。
【0033】また、用紙搬送ベルト6を駆動する駆動ロ
ーラ7のギア51は、減速ギア52を介してベルト駆動
モータ53の駆動軸ギアに係合している。そして、前述
の定着器26の発熱ローラ54と一体な発熱ローラギア
55が、アイドルギア56及び減速ギア57を介して上
記ベルト駆動モータ53の駆動軸ギアに係合している。
これによって、用紙搬送ベルト6と定着器26は、ベル
ト駆動モータ53によって同時駆動される。
【0034】この構成において、ドラム駆動モータ36
により上記のギア列を介して行われる感光体ドラムの駆
動においては、前述したようにギア列における同一位置
のギアは同一金型を用いて同一形状に形成されており、
本体装置1の組立て時において、これらギア列のギア比
と各感光体ドラム9の位置関係とから、画像転写位置に
おける感光体ドラム9の回転特性が一致するように組み
付けられている。
【0035】図1は、上記のアイドルギア35及び34
並びに減速ギア33を介して駆動されるクラッチギア3
2以下のギア列からなる感光体ドラム9a〜9c(図1
はドラムギア31a〜31cのみ示している)の駆動系
(一方の駆動伝達機構)と、ドラム駆動モータ36から
直接駆動される減速ギアC4以下のギア列からなる感光
体ドラム9d(同じくドラムギア31dのみ示す)の駆
動系(他方の駆動伝達機構)を取り出して示したもので
ある。
【0036】上記の感光体ドラム9a〜9cの駆動系と
感光体ドラム9dの駆動系の2系統に分かれる駆動系の
うち、感光体ドラム9a〜9cの駆動系は、モノクロ印
刷時においては駆動が休止される。モノクロ印刷中に駆
動される感光体ドラム9dと、その間停止している他の
3個の感光体ドラム9a〜9cとの間には、モノクロ印
刷が終了したとき回転特性の位置ズレが発生する。
【0037】したがって、装置本体の使用再開で電源が
入ったとき、前回までの使用状態がモノクロ印刷での使
用であったかカラー印刷での使用あったか不明であるた
めモノクロ印刷での使用であったと想定して、その場合
に発生しているはずの上記の位置ズレを、これからカラ
ー印刷を行う場合に備えて再度同期をとって調整してお
く必要がある。
【0038】本実施の形態においては、ドラム駆動ギア
A3には所定の位置に目印が付され、また、ドラム駆動
ギアA4にも所定の位置に目印が付されている。そし
て、図1に示すように、ドラム駆動ギアA3及びA4の
上記目印を検出するためのセンサ61及び62が、装置
本体の不図示のフレームに固設されている。これらセン
サ61及び62と、ドラム駆動ギアA3の目印及びドラ
ム駆動ギアA4の目印との位置関係は、センサ62がド
ラム駆動ギアA4の目印を検出したとき感光体ドラム9
dが基準位置に在るように設定されており、センサ61
がドラム駆動ギアA3の目印を検出したとき感光体ドラ
ム9cが基準位置に在るように設定されている。そし
て、前述したように、感光体ドラム9cが基準位置に在
れば、感光体ドラム9b及び9aも基準位置に在るよう
に組み付けられている。したがって、ドラム駆動ギアA
3及びA4の同期(回転特性の位相の同期、以下同様)
をとれば、4個のドラム駆動ギアAa〜Adの同期は自
ずと取れることになる。
【0039】但し、感光体ドラム9a〜9cの駆動系
(一方の駆動伝達機構)と、感光体ドラム9dの駆動系
(他方の駆動伝達機構)とを別個に駆動し、夫々センサ
61がドラム駆動ギアA3の目印を検出したときに当該
駆動系を停止させ、センサ62がドラム駆動ギアA4の
目印を検出したときに当該駆動系を停止させたのでは、
夫々の駆動系のイナーシャが異なるため、実際には同期
をとったことにならないことは前述した。
【0040】本実施の形態においては、ドラム駆動モー
タ36を始動させ、先ず、クラッチギア32のクラッチ
を入れて、感光体ドラム9dの駆動系と共に感光体ドラ
ム9a〜9cの駆動系を駆動する。そして、センサ61
がドラム駆動ギアA3の目印を検出したとき、クラッチ
を外してこの駆動系を停止させるが、次に、上記駆動が
継続している感光体ドラム9dの駆動系においてセンサ
62がドラム駆動ギアA4の目印を検出したとき、直ち
にクラッチを入れて感光体ドラム9a〜9cの駆動系の
駆動を再開する。すなわち、感光体ドラム9dの駆動系
の駆動を継続したままその位置出しを行い、その位置出
しと同時に感光体ドラム9a〜9cの駆動系の駆動を再
開する。これにより、感光体ドラム9dの駆動系が基準
位置にきたとき先に位置出しされて待機していた感光体
ドラム9a〜9cの駆動系が同期して駆動される。
【0041】この状態において、前述した給紙コロ25
又は給紙ローラによる用紙の給送、ベルト6による用紙
の搬送に伴って、フルカラーの印刷が行われる。上記の
ように、感光体ドラム9a〜9d間には、イナーシャの
違いを吸収した同期がとられているから、画像転写部に
おいて塗り重ねられる4色の画像には、駆動伝達系のギ
ア列の各ギアの回転特性のむらに基づく位置ズレは発生
しない。
【0042】尚、特には図示しないが、このカラープリ
ンタには、通常の用紙に印字する通常の印字速度と、O
HP(投影機)用の透明紙に印字する場合の遅い印字速
度の2通りの印字モードを有している。上記の電源を入
れた直後の初期設定時における位置合わせの処理を、2
通りの印字モードのうち遅い印字速度の印字モードで行
うようにすると、イナーシャの影響が弱まり、更に良い
結果を得ることができる。
【0043】上記実施の形態では、ドラム駆動ギアA3
またA4の目印をセンサ61又は62で検出してこれら
ドラム駆動ギアA3またA4の基準位置を検知すること
により夫々の感光体ドラム9の基準位置を検出するよう
にしているが、このように位置合せの必要な回転特性の
むらは、駆動系のギア列ばかりでなく、感光体ドラム及
びドラムギアにも発生する。勿論、工場における組み立
て時において、感光体ドラム(つまりドラムギア)とド
ラム駆動ギアとの同期をとって組み付けが行われている
から、同じ駆動系内における感光体ドラム9a〜9c間
には回転位相のズレは発生しない。しかし、ドラム駆動
ギア(A3又はA4)とドラムギア(31c又は31
d)の歯数が異なるために、モノクロ印刷で感光体ドラ
ム9dのみを駆動した後では上記のようにドラム駆動ギ
アA3とA4の同期をとっても、ドラムギア31cと3
1dが必ずしも基準位置に来ているとは限らない。
【0044】勿論、感光体ドラム及びドラムギアを極め
て高い精度で作成すれば、回転位相の相違は発生しない
から、上記のようにドラム駆動ギアA3とA4の同期を
とるだけでよいが、感光体ドラム及びドラムギアを高い
精度で作成するためには、製造コストが大幅に上昇する
という問題を解決しなければならない。もし、感光体ド
ラムすなわちドラムギアの回転特性のむらを吸収するこ
とができれば、ドラムギアの精度を上述した他の駆動系
のギア列のギアと同程度の精度で作成してよいことにな
り、したがって製造コストの上昇を抑制することができ
る。
【0045】図4は、ドラムギアの回転特性のむらを吸
収することができる第2の実施の形態における駆動伝達
機構の構成を示す側面図である。尚、同図には、図1に
示した構成と同一な構成部分には図1と同一の番号を付
与して示している。また、この駆動伝達機構が配設され
る多色画像形成装置の構成は図3に示したものと略同様
である。この図4に示す第2の実施の形態においては、
感光体ドラム9cのフランジ及び感光体ドラム9dのフ
ランジの夫々所定の位置に後述する目印が設けられ、本
体装置1の不図示のフレームには、上記フランジの目印
を検出すべく、センサ63及び64が配設される。
【0046】図5(a) は、上記感光体ドラム(9c又は
9d)のフランジの目印とセンサ(31c又は31d)
の構成を示す一部分解斜視図であり、同図(b) は、その
一部を拡大して示す図である。図5(a) において、画像
形成ユニット65は、図3に示したトナー21を内部に
収容し現像ローラ16を下部に備えた現像器14等を備
えた現像ユニット65−1と、図5に示す感光体ドラム
9、クリーナ11、及び初期化帯電ブラシ12等を備え
たドラムユニット65−2が、ユニットフレーム66を
介して一体に組み付けられて形成されている。ユニット
フレーム66の側面からは、現像ローラ軸67及び感光
体ドラム軸68が外部に突出している。尚、同図(a) に
おいて外部に取り出して示す感光体ドラム9(9c、9
d)は、感光体ドラム軸68の図示を省略している。同
図(b) も同様である。
【0047】この画像形成ユニット65は、本体装置1
のユニット受け部69a、69bに装着されると、上記
現像ローラ軸67及び感光体ドラム軸68の一方の端部
(図の斜め上方向の端部)がユニット受け部69aの軸
受部69a−1及び69a−2に固定され、他方の端部
(図の斜め手前方向の端部)がユニット受け部69bの
同じく軸受部(図では陰になって見えない)に固定され
る。感光体ドラム9は、上記固定された感光体ドラム軸
68に支持されてドラムギア31を介して本体装置1の
駆動系に駆動され、現像ローラ16は、上記固定された
現像ローラ軸67に支持され、不図示のローラギアがド
ラムギア68と係合して駆動される。
【0048】この実施の形態における感光体ドラム9c
(及び9d)のフランジ71には、所定の位置に、幅の
狭い扇状(扇状と限る必要はない)の適宜の目印72が
施されている。他方、画像形成ユニット65のドラムユ
ニット65−2の上記フランジ71と対面する側壁に
は、上記目印72が感光体ドラム9c(又は9d)の回
転に伴って基準位置に来たとき、これと対応する位置に
検出孔74が穿設されている。また、ユニットフレーム
66の上記検出孔74に対面する側壁にも、検出孔75
が穿設されている。そして、本体装置1側のユニット受
け部69bの上記検出孔75に対面する壁面に検出孔7
6が穿設されている。この検出孔76に対応するユニッ
ト受け部69b内部にセンサ63(又は64)が配設さ
れる。センサ63(又は64)は、反射型フォトセンサ
であり、同図(b) に示すように、発光部から照射光77
aを上述の検出孔76、75及び74を通してフランジ
71の回転面に放射し、その反射光77bを受光部に受
け、上記検出孔74に対面する位置に目印72が来たと
き、これを検出する。
【0049】上述の図4及び図5に示す構成において、
図1の場合と同様に感光体ドラム31a〜31cの駆動
系及び感光体ドラム31dの駆動系の位置出しを行うに
際しては、予め判明している感光体ドラム9のドラムギ
ア31c(又は31d)の歯数とドラム駆動ギアA3
(又はA4)の歯数との最小公倍数に対応する歯数が回
転するまでを最多回転目標として当該駆動系を駆動す
る。そして、この間に、センサ61(又は62)がドラ
ム駆動ギアA3(又はA4)の目印を検出したと同時に
センサ63(又は64)が感光体ドラム9c(又は9
d)のフランジ71の目印72を検出したときをもっ
て、感光体ドラム9c(又は9d)が基準位置に来たと
認識するようにする。
【0050】前述したように、本体装置1の組み立ての
際にドラム駆動ギアに対して感光体ドラム(つまりドラ
ムギア)は位置出しされているから、上記のように、ド
ラム駆動ギアA3(又はA4)が基準位置にきたときに
感光体ドラム9c(又は9d)も基準位置にくる相互の
位置を検出することによって、感光体ドラムの回転特性
を、これに対応するドラム駆動ギアの回転特性に同期さ
せる、すなわち、感光体ドラム9cと感光体ドラム9d
の回転特性を同期させることができる。これにより、た
とえ、感光体ドラムのドラムギアに、回転特性のむらが
あったとしても、そのドラムギアの回転特性のむらを吸
収することができる。
【0051】上記実施の形態においては、駆動伝達機構
のギア列を各感光体ドラムに夫々対応させて設け、同一
位置の同一形状のギアの同期をとることによって感光体
ドラムの位置決めを行っているが、カラー印刷用の3個
の感光体ドラム9a〜9cに対応する3個の画像形成ユ
ニットを1つのキットに組み付けて一体化すると、位置
合せは更に向上する。
【0052】図6は、上記カラー印刷用の3個の画像形
成ユニットを1つのキットに組み付けた場合の駆動伝達
系を模式的に示す側面図であり、図7は、そのキットの
構成及びモノクロ系との関係を示す側断面図である。
尚、同図には、図1に示した構成と同一な構成部分には
図1と同一の番号を付与して示している。また、この駆
動伝達機構が配設される多色画像形成装置の構成は図3
に示したものと略同様である。
【0053】上記の図6に示す第3の実施の形態におい
ては、モノクロ印刷用の感光体ドラム9dを駆動するギ
ア列は図1又は図4の場合と同一であるが、カラー印刷
用のキットを駆動するギア列は、図1又は図4において
感光体ドラム9bを駆動するギア列からなる1組のギア
列のみである。他の2個の感光体ドラム9a及び9c
は、キットアイドルギア81、82及び83、並びにキ
ットアイドルギア84、85及び86を介して感光体ド
ラム9bに夫々連結して駆動される。また、モノクロ印
刷用の駆動系の位置出しセンサ62及び64の取り付け
位置は、図4の場合と同一であるが、カラー印刷用の駆
動系の位置出し用センサ61及び63の取り付け位置
は、キットを駆動するドラム駆動ギアA2の目印検出位
置及び感光体ドラム9bのフランジの目印検出位置であ
る。
【0054】この第3の実施の形態においては、図7に
示すように、先ず、カラー用のドラムユニット65−2
(図5(a) 参照)が、キットフレーム87に組み付けら
れ、次に、図5(a) の場合とはやや形状の異なる(ドラ
ムユニットを支持するユニットフレーム66を取り除い
た形状の)現像ユニット65−1′が組み付けられる。
この場合、モノクロ用の画像形成ユニット65の構成は
図5の場合と同一である。また、感光体ドラム9bに対
応するドラムユニット65−2に対するキットフレーム
87のユニット受け部69b(図5(a) 参照)に、検出
孔76が形成されセンサ63が配設される。
【0055】上記図6及び図7に示す第3の実施の形態
においても、2系統の駆動伝達系の同期のとりかた、す
なわち位置合せの方法は、第2の実施の形態の場合と同
様である。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、慣性によるトルクの影響の少ない一方の駆動系の
位置出しを行った後、慣性によるトルクの影響の大きな
他方の駆動系を停止させずに位置出しをして一方の駆動
系の駆動を再開させるので、慣性による停止位置ずれを
機械的精度に依存することなく駆動制御の変更のみで解
消でき、したがって、2系統の駆動伝達系の位置合せを
容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における駆動伝達系の構成を
示す側面図である。
【図2】第1の実施の形態における駆動伝達系を内部に
配設された多色画像形成装置(カラープリンタ)の側断
面図である。
【図3】多色画像形成装置(カラープリンタ)の内部構
成を駆動伝達系の図示を省略して模式的に示す側断面図
である。
【図4】第2の実施の形態における駆動伝達機構の構成
を示す側面図である。
【図5】(a) は第2の実施の形態における感光体ドラム
の目印とこれを検知するためのセンサの構成を示す一部
分解斜視図、(b) はその一部拡大図である。
【図6】第3の実施の形態におけるカラー印刷用の3個
の画像形成ユニットを1つのキットとして組み付けた場
合の駆動伝達系を模式的に示す側面図である。
【図7】第3の実施の形態におけるキットの構成及びモ
ノクロ系との関係を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ(本体装置) 2a 開閉給紙トレー 2b 開閉排紙トレー 3 用紙カセット 4 上蓋 5 上部排紙トレー 6 用紙搬送ベルト(ベルト) 7 駆動ローラ 8 従動ローラ 9(9a、9b、9c、9d) 感光体ドラム 11 クリーナ 12 初期化帯電ブラシ 13 書込ヘッド 14 現像器 15 転写ブラシ 16 現像ローラ 18 テンションローラ 19 吸着ローラ 21 トナー 22 待機ロール対 23 給紙案内路 24 給送ロール対 25 給紙コロ 26 定着器 27 排紙案内路 28 排紙ロール対 29 電装部 31(31a、31b、31c、31d) ドラムギア A1、A2、A3、A4 ドラム駆動ギア B1、B2、B3、B4 減速ギア C1、C2、C4 減速ギア 32、46 クラッチギア 33、37、38、52、57 減速ギア 34、35、39、41、42、43、44、47、5
6 アイドルギア 36 ドラム駆動モータ 45 増速兼中継用の二枚ギア 48 給紙ローラのギア 51 駆動ローラのギア 53 ベルト駆動モータ 54 発熱ローラ 55 発熱ローラギア 61、62、63、64 センサ 65 画像形成ユニット 65−1 現像ユニット 65−2 ドラムユニット 66 ユニットフレーム 67 現像ローラ軸 68 感光体ドラム軸 69a、69b ユニット受け部 69a−1、69a−2 軸受部 71 フランジ 72 目印 74、75、76 検出孔 81、82、83、84、85、86 キットアイドル
ギア 87 キットフレーム
フロントページの続き (72)発明者 依藤 隆雄 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内 (72)発明者 高鹿 守通 東京都東大和市桜が丘2丁目229 番地 カシオ電子工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一駆動源により駆動されるギア列から
    なる2系統の駆動伝達機構を備え、該2系統の一方の駆
    動伝達機構に駆動源の動力を自在に伝達又は切断する手
    段を設け、前記一方の駆動伝達機構を駆動して該一方の
    駆動伝達機構の所定のギアの基準位置を検出したとき該
    一方の駆動伝達機構を停止させ、しかる後他方の駆動伝
    達機構を駆動して該他方の駆動伝達機構の所定のギアの
    基準位置を検出したとき、該他方の駆動伝達機構の駆動
    を維持したまま、前記一方の駆動伝達機構の駆動を直ち
    に再開させることにより、前記2系統の駆動伝達機構を
    停止させることなく駆動したまま該2系統の駆動伝達機
    構の相互の位置合せを行うことを特徴とする駆動伝達機
    構の位置合せ方法。
  2. 【請求項2】 第1の像担持体ドラムと他の1つ以上の
    像担持体ドラムとからなり、各々が同一成型加工により
    形成され目印が施され同一形状とされた被駆動ギアを備
    えて並設された複数の像担持体ドラムと、 前記第1の像担持体ドラムの被駆動ギアと係合し目印が
    施された第1駆動ギアを備えた第1駆動伝達機構と、 前記他の1つ以上の像担持体ドラムの被駆動ギアと係合
    し前記第1駆動ギアと同一成型加工により形成され目印
    が施され同一形状とされた1つ以上の駆動ギアを備えた
    第2駆動伝達機構と、 前記第1駆動伝達機構と前記第2駆動伝達機構とに駆動
    力を伝達するための駆動源と、 前記駆動源の駆動力を、前記第1駆動伝達機構のみに伝
    達する第1駆動伝達モードと、前記第1および第2駆動
    伝達機構の両者に伝達する第2駆動伝達モードとに切り
    換える駆動力切替手段と、 前記第1駆動ギアの目印を介して該第1駆動ギアのホー
    ムポジションを検出する第1検出手段と、 前記第2駆動伝達機構の駆動ギアの目印を介して該駆動
    ギアのホームポジションを検出する第2検出手段と、 前記第1駆動伝達モードに対応して前記第1の像担持体
    ドラムに作用する画像形成手段を作動させる第1画像形
    成モード実行手段と、 前記第2駆動伝達モードに対応して前記複数の像担持体
    ドラムに作用する画像形成手段を作動させる第2画像形
    成モード実行手段と、 前記駆動力切替手段をまず前記第2駆動伝達モードに切
    り換えて駆動伝達機構を作動させ前記第2検出手段によ
    るホームポジションの検出に応答して前記駆動力切替手
    段を前記第1駆動伝達モードに切り換えてその後前記第
    1検出手段によるホームポジションの検出に応答して前
    記駆動力切替手段を再び前記第2駆動伝達モードに切り
    換えることにより該第2駆動伝達モードの位置合せを行
    った後に前記第2画像形成モードの実行および停止を制
    御する駆動伝達機構制御手段とを備えたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2駆動伝達機構による前
    記複数の像担持体ドラムの駆動速度を低速度モードと高
    速度モードとに切り換える駆動速度切換手段を備え、 前記駆動伝達機構制御手段は、前記低速度モード時にお
    いて前記第2駆動伝達モードの位置合せの制御を実行す
    ることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の像担持体ドラムの被駆動ギア
    を介して該被駆動ギアのホームポジションを検出する第
    1被駆動ギア検出手段と、 前記他の1つ以上の像担持体ドラムの被駆動ギアを介し
    て該被駆動ギアのホームポジションを検出する第2被駆
    動ギア検出手段と、 を更に備え、 前記駆動伝達機構制御手段は、前記最初の第2駆動伝達
    モードにおける駆動において第2駆動ギアの歯数と第2
    被駆動ギアの歯数の最小公倍数に対応する駆動を継続す
    る間に前記第2検出手段による前記第2駆動ギアのホー
    ムポジションの検出と前記第2被駆動ギア検出手段によ
    る前記第2被駆動ギアのホームポジションの検出とが一
    致したときを前記第2駆動伝達機構の基準位置の検出と
    し、前記第1駆動伝達モードにおける駆動において第1
    駆動ギアの歯数と第1被駆動ギアの歯数の最小公倍数に
    対応する駆動を継続する間に前記第1検出手段による前
    記第1駆動ギアのホームポジションの検出と前記第1被
    駆動ギア検出手段による前記第1被駆動ギアのホームポ
    ジションの検出とが一致したときを前記第1駆動伝達機
    構の基準位置の検出とすることを特徴とする請求項2又
    は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記他の1つ以上の像担持体ドラムは補
    助フレームによって一体化されて成り、前記第2の駆動
    伝達機構は前記他の1つ以上の像担持体ドラムのいずれ
    か1つと係合して該1つの像担持体ドラムと共に該1つ
    の像担持体ドラムを介して残る他の像担持体ドラムを駆
    動することを特徴とする請求項2、3又は4記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動伝達機構制御手段は、装置本体
    の初期運転時に前記第2駆動伝達モードの位置合せの制
    御を実行することを特徴とする請求項2、3、4又は5
    記載の画像形成装置。
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