JPH0895338A - 回転型現像装置 - Google Patents

回転型現像装置

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JPH0895338A
JPH0895338A JP6253024A JP25302494A JPH0895338A JP H0895338 A JPH0895338 A JP H0895338A JP 6253024 A JP6253024 A JP 6253024A JP 25302494 A JP25302494 A JP 25302494A JP H0895338 A JPH0895338 A JP H0895338A
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developing
drive
clutch
force
gears
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JP6253024A
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Toshiya Sato
敏哉 佐藤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転型現像装置において、現像位置にある現
像器のみに駆動を伝達する機構を、駆動が確実に伝達さ
れ、かつ低コストなものとするために、該機構を、押圧
が加えられると駆動伝達状態となるクラッチと、該クラ
ッチを押圧する押圧部材で構成する。 【構成】 板バネ430により押圧が加えられると駆動
伝達状態となるクラッチを、現像出力歯車107、現像
出力歯車109、及び圧縮バネ108で構成し、該クラ
ッチで現像位置にある現像器へのみ駆動を伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、カ
ラー画像を形成する画像形成装置などに用いられる回転
型現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の回転型現像装置としては各種の
ものが知られている。例えば、実開昭52−11044
2号(以下、公知文献1とする)には、固定カム板6に
より摺動歯車4を駆動軸3方向に移動させ、該摺動歯車
4と駆動歯車5との噛み合いを断続させて、現像位置に
ある現像器にのみ駆動を伝達するものが開示されてい
る。しかしながら、現像位置で摺動歯車4を駆動軸3方
向に移動させて、駆動歯車5に接続しようとする際に、
両歯車の歯車面同士が干渉する確率が極めて高く、駆動
歯車5の回転が摺動歯車4に正しく伝達されないことが
ある。また、この装置では、摺動歯車4が駆動歯車5と
固定カム板6との間に挾まれ、両部材から力を受ける状
態となり、両歯車4、5や固定カム板6を破損すること
があるという問題点がある。尚、以上の公知文献1の説
明において、部材の名称と符号については公知文献1に
記載のものをそのまま用いた。
【0003】また、特開平4−348368号(以下、
公知文献2とする)には、現像位置にある現像器のみに
駆動を伝達するために、歯車の噛み合いを断続させるの
ではなく、クラッチを用いる現像装置が開示されてい
る。この装置によれば、歯車は常に噛み合った状態とす
ることができる。よって、歯車の噛み合いを断絶させる
ことにより生じる公知文献1に記載の装置の問題点であ
る、駆動力が正しく伝達されないことと歯車等が破損す
ることとを防止することができる。しかしながら、クラ
ッチを駆動させるために、ソレノイド76等の独立の駆
動源を設けなければならないのでコストが高くなる可能
性が高い。
【0004】また、公知文献2には、他の回転型現像装
置として、クラッチ歯車46の外周部から該歯車の回転
軸方向に突出するピン53に、揺動可能な揺動爪54を
取付けて、この揺動爪54が胴部52における凸部52
aに対して、係合、離間する構成のクラッチ55を設
け、該クラッチにより現像位置Qにある現像器にのみ駆
動を伝達するものも開示されている。しかしながら、こ
のクラッチ55は、揺動爪54に外部から押圧が加えら
れないとコイルバネによる付勢力で駆動を接続する状態
にあり、外部から該付勢力に逆らって押圧が加えられる
と駆動が切断する構成を有する。よって、現像位置Qに
ある現像器のみに駆動を接続するためには、現像位置Q
以外の装置本体全域に渡って、前記付勢力に逆らって揺
動爪55に押圧を加え、該揺動爪が駆動を伝達する方向
に回動することを規制する規制部材56を設けなければ
ならない。従って、揺動爪55を規制するために部品点
数が多く、また構造が複雑になるため、コストが高くな
りがちである。尚、以上の公知文献2の説明において、
部材の名称と符号については公知文献2に記載のものを
そのまま用いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来提
案されている回転型現像装置は、歯車を損傷することが
あったり、クラッチを駆動させるための独立の駆動源を
必要としたり、または、構造が複雑でコストが高くなる
という問題点が残されていた。本発明は該問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、現像位
置にある現像器のみに駆動を伝達する回転型現像装置で
あって、歯車等が破損することがなく、独立の駆動源が
不要であり、また、構造が単純でコストを抑えることが
できる回転型現像装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の回転型現像装置は、駆動源から伝達さ
れる駆動力により駆動し、潜像担持体表面に形成された
潜像を現像する複数の現像器と、前記複数の現像器を支
持し、任意の該現像器を前記潜像担持体に対向する現像
位置に回転移動させる回転体と、前記現像位置に回転移
動された前記現像器のみに前記駆動源からの駆動力を接
続する駆動力接続手段と、を備えた回転型現像装置であ
って、前記駆動力接続手段が、押圧が加えられないと駆
動を切断する状態にあり、押圧が加えられると駆動を接
続する状態にある、前記回転体に設けられたクラッチ
と、前記回転体の回転力を前記クラッチを押圧する方向
の力に変換する変換手段を備え、該回転体の回転に伴
い、該変換手段によりクラッチを押圧する方向に変換さ
れた力で該クラッチを押圧するクラッチ押圧部材と、か
らなることを特徴とするものである。回転型現像装置。
【0007】また、請求項2の回転型現像装置は、請求
項1の回転型現像装置であって、前記クラッチ押圧部材
が、板バネからなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1または請求項2の回転型現像装置にお
いては、変換手段が、回転体の回転力をクラッチを押圧
する方向の力に変換し、該力でクラッチ押圧部材がクラ
ッチを押圧することで、現像位置にある現像器に駆動が
伝達され、該現像器に現像動作を行なわせる。
【0009】請求項2の回転型現像装置によれば、押圧
部材が弾性体たる板バネからなるので、クラッチを介し
ての駆動伝達が迅速、且つスムーズに行なわれる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
方式のフルカラー複写機の現像装置に適用した一実施例
について説明する。図1は実施例に係るフルカラー複写
機全体の概略構成を正面から示す正面図である。同図に
おいて、読み取り部20及び未図示の画像処理にて読み
取った原稿10の情報を電気信号に変換し、さらに書き
込み部30で潜像担持体としての感光体1上に像露光し
て原稿に応じた静電潜像を形成する。この静電潜像を回
転型多色現像装置100内の現像器で現像し、中間転写
・搬送ベルトユニット200で中間転写・搬送ベルト2
01上にトナー像を形成し、このトナー像を転写紙40
に再転写する。そして定着ユニット7で転写紙にトナー
像を定着した後、排紙ローラ8で機外にコピーとして排
出する。この間フルカラーコピー時は従来公知のイエロ
ー、マゼンダ、シアン、ブラックのカラー画像形成サイ
クルが順次繰り返される。白黒コピー時はこれも公知の
画像形成サイクルにより行われる。なお、上記中間転写
・搬送ベルトシステムとしては、例えば特開平3−27
4076号公報に開示されているものが好適である。
【0011】図2は上記回転型多色現像装置100にお
ける複数の現像器を備えた現像ユニットの内部構成を正
面から示す断面図である。図示の例は現像方式として1
成分現像方式を用いたものであり、各色の現像器101
Y、M、C、Bkは現像室区画壁199によって区画さ
れた現像室内に所定の部材を収容して構成され、各色の
現像トナー115Y、M、C、Bkを収容している以外
は互いに同一の構成なっている。各色トナーは移送スク
リュー120Y、M、C、Bkにより、図示を省略した
各色のトナーカートリッジと各色の現像室との間で循環
される。各色トナーは補給ローラ130Y、M、C、B
k(130Y以外は、図2中での番号の付与を省略す
る)及び薄層化ブレード140Y、M、C、Bk(14
0Y以外は、図2中での番号の付与を省略する)で帯電
量及びトナー層厚の均一化がなされた状態で現像ローラ
110Y、M、C、Bk表面に担持され感光体上の静電
潜像を現像するのに用いられる。現像後のトナーは現像
室の下内面部を構成する現像ケース部材111Y、M、
C、Bk(111Y以外は、図2中での番号の付与を省
略する)により前記補給ローラ部へ戻される。150
Y、M、C、Bk(150Y以外は、図2中での番号の
付与を省略する)は残像防止ローラであり、現像後の現
像ローラ110Y、M、C、Bk表面の残留トナーの除
電とクリーニングとを行う。なお、図示の例は接触現像
方式を採用しており、また、現像ローラ110Y、M、
C、Bkは弾性体で作られていて、現像品質を安定・維
持するために、該現像ローラを均一に感光体に接触させ
てある。例えば現像ローラを感光体に対して0〜0.5
±0.01mm均一に喰い込ませる位置に位置決めして
現像を行う。
【0012】図3は図2に示す回転式多色現像装置の現
像ユニットの奥側側板の裏側に設けられた上記各回転部
材の駆動伝達系を示す正面側からの透視図である。回転
体としての現像ユニット奥側側板102は、上記現像ロ
ーラ110、移送スクリュー120、補給ローラ130
及び残像防止ローラ150という各色の現像構成部品の
うちの回転部材の軸端部を支持しており、該側板の背面
側(奥側)で各回転部材の軸にそれぞれ、現像ローラ駆
動歯車103、補給ローラ駆動歯車104、トナー移送
スクリュー駆動歯車105、残像防止ローラ駆動歯車1
06が固設されている。また該側板102の背面部には
外部からの駆動力を受入れ、かつ該駆動力をこれらのロ
ーラ110、120、130、150へ伝達するための
現像入力歯車109と現像出力歯車107とが同軸上に
取り付けられいる。この現像入出力歯車109、107
はそれぞれの一部、例えば互いの対向する端面に噛み合
い駆動伝達を可能とするクラッチとしてのカプリング機
構を具備し、かつ図4に示すように該軸上でスライド可
能な現像入力歯車109を常時現像出力歯車107から
離間させて両歯車間の係合を阻止するための圧縮バネ1
08が同軸上に設けられている。これらの各現像ユニッ
ト内の構成部材(各種のローラ類)を駆動する駆動部材
は各色同一形状の部品を用いている。なお図4は回転多
色式現像装置の奥側における駆動伝達系を示す平面図で
あり、各部材の形状が判るように適宜配置を変更して示
している。
【0013】上記イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各
現像出力歯車107Y、M、C、Bkは、各補給ローラ
駆動歯車104Y、M、C、Bkと噛み合い、この各補
給ローラ駆動歯車が各現像ローラ駆動歯車103Y、
M、C、Bk及び各2個のトナー移送スクリュー駆動歯
車105Y、M、C、Bkに噛み合っている。各残像防
止ローラ駆動歯車106Y、M、C、Bkは各現像ロー
ラ駆動歯車103Y、M、C、Bkに噛み合っている。
これにより、現像出力歯車107Y、M、C、Bkが後
述するようにして回転駆動されることにより、他の歯車
も回転するようになっている。
【0014】また現像ユニット奥側側板102の周面の
一部には、現像ユニットの回転移動による各現像器の切
り換えのための歯車部が敷設されている。
【0015】本実施例では、以上の回転型多色現像装置
が回転可能、かつ感光体ドラム1に対して接離可能に揺
動支持部材に支持されている。図4は回転型多色現像装
置の奥側における駆動伝達系示す平面図であり、図5は
回転型多色現像装置の現像ユニットの奥側支持機構を背
面(奥側)から示す説明図であり、図6は図4中の回転
型多色現像装置の駆動接続手段としての駆動連結部を説
明するものであって、図6(a)は平面図であり、図6
(b)は右側面図である。また、図7は現像ユニットの
手前側支持機構を正面(手前側)から示す説明図であ
り、図8は現像ユニットの揺動支持機構の概略を右側面
から示す説明図であり、図9は、図4中の駆動伝達機構
を、背面上部から示す斜視図である。
【0016】本実施例の現像ユニットは図5や図7に示
すように現像ユニット奥側揺動支持部材としての奥側揺
動アーム160と、現像ユニット手前側揺動支持部材と
しての手前側揺動アーム161とに回動自在に支持され
ている。具体的には回転型多色現像装置回転支軸112
の奥側端が自動調芯軸受162を介して奥側揺動アーム
160に回動可能に支持され、かつ該支軸112の手前
側端部が軸受163を介して手前側揺動アーム161に
回動可能に支持されている。そして、両揺動アーム16
0、161は図8に示すように複写機の定位置に設けら
れた揺動支持部材回転支持軸としての揺動支持軸164
を回転中心として揺動可能になっている。この揺動支持
軸164は本体後側板165と本体手間前側板166に
て本体に固定支持されている。
【0017】また、図5や図7に示すように上記両揺動
アーム160、161は、それぞれ奥側面部に植設され
たピン160a、161aの先端部がピン穴に差し込ま
れて奥側加圧部材172と手前側加圧部材173とに連
結されている。そして該加圧部材が、複写機本体内の定
位置に設けられた奥側バネ固定具174と手前側バネ固
定部175とのそれぞれに、その上端が係止された奥側
加圧バネ170と手前側加圧バネ171とで引上げられ
ことにより、現像ユニットを感光体ドラム1の方向に押
圧するように揺動付勢している。この揺動付勢力は、現
像ローラ110と感光体1との接触により感光体1側か
ら受ける抗力とバランスして、弾性層を有する現像ロー
ラ110の感光体1に対して喰いみ量が所定量になるよ
うに設定されている。
【0018】以上のように回転型多色現像装置が、両揺
動アーム160、162に回転支軸112を介して回転
可能に支持され、かつ該回転支軸112が奥側揺動アー
ム160の自動調芯軸受162で受けられ、その前後の
回転中心を保った状態で自在に揺動できるようにしてい
るので、両加圧バネ170、171により両揺動アーム
を介して両端部が揺動付勢されている現像ローラは、感
光体に対して高精度で均一に押し当てられる。
【0019】次に、使用する現像器の切り換えのための
現像ユニットの回転駆動系と、各色の現像を行うのに必
要な現像構成部材(現像ローラなど)の駆動系について
説明する。本実施例では、2つの独立した駆動源を用い
てこれらの駆動・制御を行うことにより、高精度、高効
率かつ高信頼性の確保とコンパクト化・低コスト化を実
現している。
【0020】まず、各色の現像器の切り換えのための駆
動・制御について説明する。この駆動・制御は、図4に
示すように、現像ユニット回転(切り換え)用モーター
181とこれに付設されたネジ歯車により、現像ユニッ
ト回転(切り換え)用中間歯車180を回転させ、これ
に噛み合う現像ユニット奥側側板102の外周部に設け
られた歯車を介して現像ユニット側板を回転させること
により行う。上記現像ユニット回転(切り換え)用中間
歯車180は上記揺動支持部材回転支軸164に回動自
在に取り付けられている。
【0021】この回転の駆動の制御は、現像ユニット奥
側側板102の一部に付設された未図示の現像ユニット
位置検知部材、未図示の現像ユニット位置検知センサ
ー、及び未図示の制御装置により例えばステッピングモ
ータからなる現像ユニット回転(切り換え)用モーター
181の回転を制御することにより行う。具体的には、
前記現像ユニット位置検知部材と前記現像ユニット位置
検知センサーとにより、現像ユニットの定位置を検知
し、その位置から次の色の現像器を現像位置に移動する
のに必要とする現像ユニットの回転角を割り出して、回
転角に応じた数の例えばパルス電圧をモーターに印加し
て回転を制御する。
【0022】次に、各色の現像を行うのに必要な現像器
内回転駆動部材(現像ローラなど)の駆動・制御につい
て説明する。この駆動は奥側揺動アーム160に取り付
けられた駆動源としての現像ユニット駆動モータ185
を用いて行う。該モータからの駆動は、図4や図5に示
すように、該モータ185の出力軸上に設けられた中間
駆動伝達部材186を介して、タイミングベルト188
に伝達される。更に、タイミングベルト188を介して
奥側揺動アーム160に取り付けられた第一中間歯車1
89及び第二中間歯車190に伝達される。この第二中
間歯車190が回転型多色現像装置の回転中心になって
いる回転型多色現像装置112に回動自在に取り付けら
れた現像ユニット太陽(アイドル)歯車113に噛み合
い、該歯車113を回転させる。この現像ユニット太陽
歯車113に図3や図4に示す各現像器の現像入力歯車
109が噛み合っている。これにより現像入力歯車10
9は現像ユニット現像器駆動モータ185が回転してい
る限り常時回転駆動されている。但し、各現像入力歯車
109Y、M、C、Bkとイエロー、マゼンタ、シア
ン、黒の各現像出力歯車107Y、M、C、Bkとは両
者の間の圧縮バネ108Y、M、C、Bkによって連結
が解除されているので、現像出力歯車107への駆動伝
達は行われないようになっている。すなわち、各現像入
力歯車109Y、M、C、Bkと、各現像出力歯車10
7Y、M、C、Bkと、両者の間の圧縮バネ108Y、
M、C、Bkとによってクラッチを構成し、該クラッチ
は外部から押圧が加えられない限り、各現像器への駆動
を切断するようになっている。
【0023】そして、この圧縮バネ108のバネ力に抗
して現像入力歯車109を現像出力歯車107側へ押し
やって両者を連結させるためのクラッチ押圧部材として
の板バネ430が奥側アーム160に固着されている。
この板バネ430は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックのいずれかの現像入力歯車109Y、M、C、B
kが現像位置に移動してくると、変換手段としての板バ
ネ430の斜面部で、現像ユニット奥側側板102の回
転力を、現像入力歯車107を押圧する方向の力に変換
する。そして、該力により該現像入力歯車を現像出力歯
車107側に押圧し押しやって両者を連結し(上記カッ
プリング機構による)駆動を伝達する。すなわち、クラ
ッチとしてのカップリング機構に押圧が加えられると、
該カップリング機構が駆動を接続するようになってい
る。これにより、該現像出力歯車107が回転し、前述
のようにして補給ローラなどの各現像器内回転駆動部材
104、103、105も回転する。一方、現像入力歯
車109が現像位置から離れると、該現像入力歯車は板
バネ430からの加圧を受けなくなり、上記圧縮バネ1
08Y、M、C、Bkによつて現像出力歯車107から
離間され、駆動伝達が遮断される。
【0024】以上の様に、カップリング機構は、押圧が
加えられない限り駆動を切断する状態にあり、押圧が加
えられると駆動を接続するものであるので、各現像器が
現像位置にある場合に該カップリング機構を押圧する板
バネ430を設けるだけで、現像位置にある現像器のみ
に駆動を接続する機構を構成することができる。よっ
て、部品点数が少なく、かつ複雑な機構は不要である。
【0025】ここで、図3から図6の駆動伝達系の構成
においては、現像ユニット駆動モーター185を現像ユ
ニット奥側揺動アーム160に取り付け、かつ全ての歯
車類及びタイミングベルトのうち、それぞれの係合する
部材同士は互いの軸心が同一部材上(現像ユニット奥側
揺動アーム160等)に固定されている。また歯車類、
タイミングベルトの取り付け位置は、現像ユニット奥側
揺動アーム160と現像ユニット回転支軸112との結
合部と揺動アーム支軸164を結ぶ線上に配列し、かつ
これら駆動伝達部材の一部にタイミングベルト部材を設
けている。これらにより、現像ユニット駆動モーター1
85からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現
像ローラ110Y、M、C、Bkへの回転駆動伝達時、
歯車同士の干渉や軸芯ズレによる振動伝達効率の低下等
の発生を防止できるばかりでなく、現像ユニット奥側揺
動アーム160に対してそのレバーを動かす力が感光体
と現像ローラとの距離・押圧力に影響をおよぼさない。 (以下、余白)
【0026】また現像ユニット駆動モータ185が現像
ローラ両端を支持する両揺動アームのうちの一方である
奥側用度アーム160に取り付けられているので、前述
のように両加圧バネ170,171による感光体に対す
る現像ローラの高精度で均一な押し当てを損ねることが
なく、均一な現像が可能となる。よって現像ユニット駆
動モータ185を本体に設けた場合と異なり、現像器の
駆動時の現像ローラの感光体に対する逃げ・喰い込み・
振動による現像品質の低下が起こらない。
【0027】また、上記板バネ430は、現像ユニット
奥側揺動アーム160に設けられているので、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現像入力歯車10
9Y,M,C,Bkとの位置関係が精度良く維持でき
る。また、現像入力歯車109と現像出力歯車107と
連結、遮断するためソレノイド等の駆動源が不要である
ので、駆動伝達(作動時)時の機械振動の発生が抑えら
れる。これにより、駆動伝達効率の向上ばかりでなく、
現像品質の向上が図れる。
【0028】また、現像入力歯車109と現像出力歯車
107の連結、遮断は、圧縮バネ108と板バネ430
とによりなされ、機構が単純であるので、製造コストを
抑えることができ、また、故障しにくい。
【0029】また、以上の現像器の駆動制御によれば、
現像中の現像器のみ駆動されるので、現像装置全体の駆
動・伝達のためのエネルギーが少なくて済むばかりでな
く、機械振動の低減による現像品質の向上、各色のトナ
ーへの過剰な機械的ハザードが無くなり、安定使用・耐
久性の向上、トナー汚染のの大幅な低減が図れる。
【0030】
【発明の効果】請求項1または請求項2の発明によれ
ば、クラッチを用いて駆動の断続を行なうので、各歯車
は常に噛み合った状態とすることができる。よって、駆
動の断続を歯車を断続させることにより生じる駆動力が
正しく伝達されないことと歯車等が破損することとを防
止することができる。また、該クラッチは、変換手段に
よりクラッチを押圧する方向に変換された力により押圧
手段により押圧されて、回転体の回転力に伴い駆動接続
状態となるものであるので、クラッチを駆動させるため
の独立の駆動源が不要である。また、駆動を接続させる
構成が、押圧部材がクラッチを押圧することにより、駆
動接続状態となる部品点数が少なく、かつ単純な機構か
らなるので、製造コスト抑えることができる。
【0031】請求項2の発明によれば、現像器への駆動
の接続が迅速、且つスムーズに行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたフルカラー複写機の一実施例を
示す正面図。
【図2】図1のフルカラー複写機が備える回転型多色現
像装置の概略断面を示す正面側からの断面図。
【図3】図2の回転型多色現像装置の奥側側板の裏側に
設けられた、上記各部材の駆動伝達系を示す正面側から
の透視図。
【図4】図2の回転型多色現像装置の奥側側板に設けら
れた駆動伝達系を示す平面図。
【図5】図2の回転型多色現像装置の現像の奥側支持機
構を背面(奥側)から示す説明図。
【図6】(a) 図4中の回転型多色現像装置の駆動連
結部を示す平面図。 (b) 同駆動連結部を示す右側面図。
【図7】図2の回転型多色現像装置の手前側支持機構を
正面(手前側)から示す説明図。
【図8】回転型多色現像装置の揺動支持機構の概略を右
側面から示す説明図。
【図9】図4の駆動伝達系を、背面上部から示す斜視
図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(潜像担持体) 7 定着ユニット 8 排紙ローラ 10 原稿 20 読取部 30 書き込み部 40 転写紙 100 回転型多色現像装置 101 現像器 102 現像ユニット奥側側板(回転体) 103 現像ローラ駆動歯車 104 補給ローラ駆動歯車 105 トナー移送スクリュウ駆動歯車 106 残像防止ローラ駆動歯車 107 現像出力歯車 108 圧縮バネ 109 現像入力歯車 110 現像ローラ 111 現像ケース部材 112 回転型多色現像装置支軸 113 現像ユニット太陽(アイドル)歯車 115 トナー 120 移送スクリュウ 130 トナー補給ローラ 140 薄層化ブレード 150 残像防止ローラ 160 奥側揺動アーム(現像ユニット奥側揺動支持
部材) 160a ピン 161 手前側揺動アーム(現像ユニット手前側揺動
支持部材) 161a ピン 162 自動調芯軸受 163 軸受 164 揺動支持部材回転支軸 165 本体後側板 166 本体手前側側板 170 奥側加圧バネ 171 手前側加圧バネ 172 奥側加圧部材 173 手前側加圧部材 174 奥側バネ加圧部材 175 手前側バネ加圧部材 180 現像ユニット回転用中間歯車 181 現像ユニット回転用モータ 185 現像ユニット駆動モータ(駆動源) 186 中間駆動伝達部材 188 タイミングベルト 189 第一中間歯車 190 第二中間歯車 199 現像室区画壁 200 中間転写・搬送ベルトユニット 201 中間転写・搬送ベルト 430 板バネ(クラッチ押圧部材、変換手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源から伝達される駆動力により駆動
    し、潜像担持体表面に形成された潜像を現像する複数の
    現像器と、前記複数の現像器を支持し、任意の該現像器
    を前記潜像担持体に対向する現像位置に回転移動させる
    回転体と、前記現像位置に回転移動された前記現像器の
    みに前記駆動源からの駆動力を接続する駆動力接続手段
    と、を備えた回転型現像装置であって、前記駆動力接続
    手段が、押圧が加えられないと駆動を切断する状態にあ
    り、押圧が加えられると駆動を接続する状態にある、前
    記回転体に設けられたクラッチと、前記回転体の回転力
    を前記クラッチを押圧する方向の力に変換する変換手段
    を備え、該回転体の回転に伴い、該変換手段によりクラ
    ッチを押圧する方向に変換された力で該クラッチを押圧
    するクラッチ押圧部材と、からなることを特徴とする回
    転型現像装置。
  2. 【請求項2】前記クラッチ押圧部材が、板バネからなる
    こと特徴とする請求項1の回転型現像装置。
JP6253024A 1994-09-20 1994-09-20 回転型現像装置 Withdrawn JPH0895338A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7606517B2 (en) 2005-04-20 2009-10-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus having a power controlling device that controls power supplied to developers
US8306462B2 (en) 2009-07-07 2012-11-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Rotor rotating apparatus, developing apparatus, and image forming apparatus

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