JP3450419B2 - 画像形成装置における回転型現像装置 - Google Patents

画像形成装置における回転型現像装置

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JP3450419B2
JP3450419B2 JP07795694A JP7795694A JP3450419B2 JP 3450419 B2 JP3450419 B2 JP 3450419B2 JP 07795694 A JP07795694 A JP 07795694A JP 7795694 A JP7795694 A JP 7795694A JP 3450419 B2 JP3450419 B2 JP 3450419B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、互いに異なった色の現
像剤をそれぞれ収容した少なくとも2つの現像器を有す
る現像ユニットと、複数の現像器のうちの選択された現
像器が潜像担持体に対向した現像位置を占めるように、
当該現像ユニットを回転駆動するユニット回転駆動手段
とを具備し、前記各現像器は、現像剤を担持して搬送す
る現像剤担持体を備え、前記現像位置にもたらされた現
像器の現像剤担持体により搬送された現像剤によって、
潜像担持体に形成された静電潜像をトナー像として可視
像化する画像形成装置における回転型現像装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】例えばカラー複写機、カラープリンタ、
或いはカラーファクシミリなどの多色画像を形成する画
像形成装置に上記形式の回転型現像装置を付設すること
は従来より周知である(例えば特開昭63−78169
号公報、特開昭63−78170号公報などを参照)。
この形式の現像装置によって高品質な画像を得るには、
現像位置にもたらされた現像器の現像剤担持体を、潜像
担持体の表面に対して正しく位置決めする必要がある。
例えば、現像剤担持体を潜像担持体の表面に接触させて
現像を行う接触現像方式を採用した場合には、現像剤担
持体が潜像担持体の表面に所定の圧力で均一に圧接する
ように、現像剤担持体の位置を設定する必要があり、ま
た潜像担持体と現像剤担持体とを離間させて現像を行う
非接触現像方式を採用したときは、両者が所定の間隙を
保つように、現像剤担持体の位置を設定する必要があ
る。 【0003】このような要求を満足させるべく、従来の
回転型現像装置においても各種の構成が採用されている
が、従来の構成によっては、上述した要求を確実に満足
させることが難しく、しかも現像装置の構造が複雑化
し、かつそのコストが上昇する欠点を免れない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した要求を簡単な構成によって満足させることのできる
画像形成装置における回転型現像装置を提供することに
ある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の回転型現像装置にお
いて、前記現像ユニットを、潜像担持体に対して接近又
は離隔する向きに移動可能に支持する揺動支持手段と、
現像ユニットを潜像担持体に接近する向きに付勢するユ
ニット付勢手段とを設け、前記揺動支持手段は、前記現
像ユニットの軸線方向の各端部をそれぞれ回転自在に支
持すると共に、画像形成装置本体に対して揺動自在に支
持された一対の揺動体を具備し、さらに、各現像器の少
なくとも1つの現像要素を回転駆動するための現像器駆
動モータと、該モータの回転を前記現像ユニットの軸線
方向の一方の端部側から前記現像要素に伝達するための
複数の伝動要素とを有し、前記駆動モータを一方の揺動
体に支持すると共に、前記伝動要素の全てを前記一方の
揺動体と現像ユニットとにそれぞれ支持したことを特徴
とする画像形成装置における回転型現像装置を提案す
る。 【0006】 【0007】 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。 【0012】図1は本発明一実施例の回転型現像装置を
備えたフルカラー複写機の全体構成を示す概略断面図で
ある。ここに示した複写機は、画像読み取り部20と、
その下方に位置する画像記録部30とを有し、画像読み
取り部20の本体ケース上部に固設されたコンタクトガ
ラス2上に原稿10が載置される。この原稿10は図示
していない圧板によってコンタクトガラス2上に押え付
けられる。 【0013】画像読み取り部20の本体ケース内には、
照明ランプ3、第1乃至第3ミラー4,5,6及び結像
レンズ9より成るスキャナが配置され、画像形成動作が
開始されると、照明ランプ3及びミラー4,5,6は図
1の右方に移動する。このとき照明ランプ3からの光に
よって原稿10が照明され、その反射光像が第1乃至第
3ミラー4,5,6で反射し、かつ結像レンズ9を通っ
て、例えばCCDより成るカラーセンサ11に結像され
る。このような読み取り動作が複数回行われ、そのそれ
ぞれの読み取り動作によって、原稿10のカラー画像情
報がブルー、グリーン及びレッドの色分解光ごとにそれ
ぞれ読み取られ、これらが電気信号(色分解画像信号)
に変換される。そしてこれらの色分解画像信号の強度レ
ベルを基にして、画像処理部にて色変換処理が行われ、
イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのカラー画像
データが得られる。 【0014】一方、画像記録部30に設けられた書き込
み光学ユニット12のレーザ13からは、上述した各カ
ラー画像データに対応して光変調されたレーザビームL
がそれぞれ出射する。そのレーザビームLは回転駆動さ
れた回転多面鏡14のミラーで反射し、所定の光学素子
を通った後、ミラー15で反射して潜像担持体の一例で
あるドラム状の感光体1の表面を像露光する。 【0015】感光体1は、画像形成装置本体(本例では
画像記録部30の本体)に回転自在に支持され、図示し
ていない駆動装置によってその中心軸線のまわりを図1
における時計方向に回転駆動される。このとき感光体1
は、その表面を帯電ローラ16より成る帯電装置によっ
て均一に帯電され、その帯電面に対して上述の如くレー
ザビームLにより像露光され、これによって感光体1上
に所定の静電潜像が形成される。 【0016】上記静電潜像は、イエロー、マゼンタ、シ
アン及びブラックのカラー画像データごとに形成され
る。例えば、先ずイエローの画像データに基づく静電潜
像(イエロー潜像)が感光体1上に形成され、これが後
に詳しく説明する回転型現像装置100によってイエロ
ートナー像として可視像化される。このトナー像は、複
数のローラに巻き掛けられて矢印A方向に駆動される中
間転写ベルト17上に転写ローラ19よりなる転写装置
の作用によって転写される。 【0017】イエロートナー像を転写した後の感光体1
の表面に残留するトナーは、クリーニング装置21によ
って清掃除去され、次いでその表面は除電ランプ22よ
り成る除電装置によって除電作用を受ける。 【0018】引き続き、上述したところと同様にして、
感光体1上には例えばマゼンタのカラー画像データに基
づく静電潜像(マゼンタ潜像)が形成され、これが回転
型現像装置100によってマゼンタトナー像として可視
像化される。このトナー像も中間転写ベルト17上に、
先のイエロートナー像に重ね合せた状態で転写される。
マゼンタトナー像転写後の感光体1も、クリーニング装
置21により清掃され、かつ除電ランプ22によって除
電作用を受ける。 【0019】次いで、全く同様にして感光体1上には例
えばシアンのカラー画像データに基づく静電潜像(シア
ン潜像)が形成され、これが回転型現像装置100によ
りシアントナー像として可視像化され、かかるトナー像
が中間転写ベルト17上に、前述の2色のトナー像に重
ね合せた状態で転写される。 【0020】シアントナー像転写後の感光体もクリーニ
ング装置21と除電ランプ22により清掃と除電作用を
受け、次いでその表面に最後のブラックの画像データに
基づく静電潜像(ブラック潜像)が形成される。このブ
ラック潜像が回転型現像装置100によりブラックトナ
ー像として可視像化され、かかるトナー像が中間転写ベ
ルト17上に先の3色のトナー像に重ね合せて転写され
る。このようにして中間転写ベルト17上には4色の重
ね合せトナー像より成るフルカラー画像が形成される。
ブラックトナー像転写後の感光体表面も、クリーニング
装置21によって清掃され、かつ除電ランプ22による
除電作用を受ける。 【0021】一方、給紙部23から給送され、レジスト
ローラ対18によって所定のタイミングで中間転写ベル
ト17に向けて給送された転写紙(図示せず)は、中間
転写ベルト17上にその4色のトナー像より成るフルカ
ラー画像の上から重ね合され、このベルト17によって
矢印A方向に搬送される。引き続き転写ローラ24より
成る転写装置によって中間転写ベルト17上の4色のト
ナー像が転写紙に転写され、次いでこの転写紙は中間転
写ベルト17から分離される。分離された転写紙が定着
装置7を通るとき、そのトナー像が定着され、排紙ロー
ラ対8によって機外に排出される。このようにしてフル
カラー画像の形成されたコピー紙が得られるのである。 【0022】転写紙へトナー像を転写した後の中間転写
ベルト17は、クリーニング装置25によって清掃さ
れ、次の画像形成動作に備えられる。 【0023】白黒画像を得るときは、感光体1上に形成
された静電潜像が、回転型現像装置100によってブラ
ックトナー像として可視像化され、それが給紙部23か
ら給送された転写紙に直に転写され、その転写トナー像
が定着装置7によって定着される。 【0024】次に回転型現像装置100の詳細を説明す
る。図2はその拡大断面図であり、図3は図1に示した
フルカラー複写機の斜め奥側から回転型現像装置100
を見たときの斜視図である。なお、図1は複写機を正面
側から見たときの図であり、この正面側を手前側、その
反対側を奥側とする。 【0025】回転型現像装置100は、図1乃至図3か
ら判るように感光体1と平行に位置し、かつ全体がほぼ
円筒状に形成された現像ユニット117を有し、この現
像ユニット117は、複数の、本例では4つの現像器1
01Y,101M,101C,101Bkを備えてい
る。現像ユニット117は、その中心軸112に固定さ
れ、かつユニット117の軸線方向に延びるケース部材
118と、図3乃至図5に示すように、ケース部材11
8の奥側端部と手前側端部にそれぞれ固着された円板状
の奥端壁102及び手前端壁114とを有し、これらに
よって各現像器101Y,101M,10C,101B
kの現像剤室119Y,119M,119C,119B
kが区画されている。またその各現像剤室の開口は、図
2に示すようにケース部材118に固着された蓋部材1
31Y,131M,131C,131Bkによって閉鎖
されている。 【0026】なお、図3においては、現像ユニット11
7の外周部の形状についてはこれを省略し、また現像ユ
ニット117のまわりには、図1及び図2に示すように
画像形成装置本体に固定されたカバー132が設けられ
ているが、他の図ではこのカバー132についての図示
を省略してある。 【0027】上述の現像器101Yは、感光体1上に形
成された前述のイエロー潜像をイエロートナー像として
可視像化するものである。同様にその他の各現像器10
1M,101C,101Bkは、感光体1上に形成され
た前述のマゼンタ潜像、シアン潜像、及びブラック潜像
をそれぞれマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラッ
クトナー像として可視像化するものである。以降、これ
らの現像器を識別する必要のあるときは、そのそれぞれ
を、イエロー現像器101Y、マゼンタ現像器101
M、シアン現像器101C及びブラック現像器101B
kと称することにする。 【0028】図2に示すように、イエロー現像器101
Yの現像剤室119Yにはイエロー現像剤DYが収容さ
れ、同様にマゼンタ現像器101M、シアン現像器10
1C、及びブラック現像器101Bkの各現像剤室11
9M,119C,119Bkには、マゼンタ現像剤D
M、シアン現像剤DC、及びブラック現像剤DBkがそ
れぞれ収容されている。これらの現像剤としては、キャ
リアとトナーを有する粉体状の二成分系現像剤を用いる
こともできるが、本例ではキャリアを含まない一成分系
の非磁性現像剤が用いられるものとする。よって、上述
した各現像剤DY,DM,DC,DBkを、以下、必要
に応じてイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
ー、及びブラックトナー、ないしは単にトナーと称する
ことにする。一成分系の磁性現像剤を用いることもでき
る。 【0029】上述のように、本例では4つの現像器を有
する現像ユニット117が使用されているが、本発明は
互いに異なった色の現像剤をそれぞれ収容した少なくと
も2つの現像器を有する現像ユニットを備えた回転型現
像装置に広く適用できるものである。 【0030】図示した現像ユニット117は、後述する
ユニット回転駆動手段によって、その中心軸線O(図
2)のまわりを回転駆動され、これによって複数の現像
器101Y,101M,101C,101Bkのうちの
選択された1つの現像器が感光体1に対向した現像位置
を占めることができる。図2及び図3は、イエロー現像
器101Yが現像位置を占め、その状態で、現像ユニッ
ト117が停止している様子を示している。 【0031】イエロー現像器101Yは、図2に示すよ
うに現像剤担持体の一例である現像ローラ110Yと、
現像剤供給ローラ130Yと、残像除去ローラ150Y
と、現像剤搬出スクリュー120Yと、現像剤搬入スク
リュー133Yの各現像要素を有し、これらの現像要素
は、現像ユニット117の奥端壁102と手前端壁11
4にそれぞれ回転自在に支持され、後述する現像器駆動
モータによって図2に矢印で示した方向にそれぞれ回転
駆動される。 【0032】図2は、感光体1上に形成されたイエロー
潜像をイエロートナー像として可視像化するときの様子
を示しており、このとき現像剤供給ローラ130Yは図
2における時計方向に回転してイエロートナーDYを現
像ローラ110Yに供給する。現像ローラ110Yは図
2における反時計方向に回転し、供給されたイエロート
ナーDYを周面に担持し、該ローラ110Yの回転によ
ってイエロートナーDYを搬送する。このように担持搬
送されるイエロートナーDYは、ケース部材118に基
端部を固定された規制ブレード140Yによって、その
帯電量と層厚が均一化される。次いで、かかるイエロー
トナーDYは、現像ローラ110Yと感光体1の対向し
た現像領域に運ばれ、ここで図2における時計方向に回
転する感光体1上に形成されたイエロー潜像に静電的に
移行し、この潜像をイエロートナー像として可視像化す
る。 【0033】このように、現像剤担持体の一例を構成す
る現像ローラは、トナーを担持して搬送し、現像位置に
もたらされた現像器の現像ローラにより搬送されたトナ
ーによって、感光体1に形成された静電潜像が、トナー
像として可視像化されるのである。 【0034】本例では現像ローラ110Yの外周面がゴ
ムなどの弾性体により構成されている。図2に示すよう
に、例えば金属製の剛体より成る軸のまわりに弾性体を
積層して現像ローラ110Yを構成するのである。かか
る現像ローラ110Yが感光体1の表面に圧接され、こ
の状態で静電潜像が可視像化される。このような方式が
接触現像方式である。感光体1に圧接した現像ローラ外
周面は、これが感光体1から受ける反力によって、例え
ば0乃至0.5±0.01mm程度圧縮変形する。かかる
変形は一般に喰い込みと称せられている。 【0035】現像領域を通過した現像ローラ110Yの
周面に残留するイエロートナーDYは、この現像ローラ
110Yの周面に当接しながら図2における時計方向に
回転する残像除去ローラ150Yによってならされ、現
像ローラ110Yの周面に残存するトナーの量が均一化
される。しかもこの残像除去ローラ150Yによって現
像ローラ110Y上の残存トナーが除電作用を受ける。 【0036】また現像剤室119YのイエロートナーD
Yは、図2における反時計方向に回転する現像剤搬出ス
クリュー120Yによって現像剤室119Y外に搬出さ
れ、またこの搬出されたイエロートナーDYは、同じく
図2における反時計方向に回転する現像剤搬入スクリュ
ー133Yによって現像剤室119Yに戻される。この
ようにイエロートナーDYを現像ローラ110Yの軸線
方向に搬送することにより、そのトナーの量を、現像ロ
ーラ110Yの軸線方向、すなわち長手方向に亘って均
一化することができる。これにより現像ローラ110Y
に均一な量のトナーを供給でき、感光体1に形成される
イエロートナー像に濃度むらができることを防止するこ
とができる。 【0037】他の現像器101M,101C,101B
kも、上述したイエロー現像器101Yと全く同様に構
成され、現像ユニット117がその中心軸線のまわりを
図2における時計方向に回転駆動されることによって、
順次マゼンタ現像器101M、シアン現像器101C及
びブラック現像器101Bkがそれぞれ現像位置にもた
らされ、感光体1に形成されたマゼンタ潜像、シアン潜
像、及びブラック潜像を、それぞれマゼンタトナー像、
シアントナー像、及びブラックトナー像として可視像化
する。このときの現像動作もイエロー現像器101Yの
場合と変りはない。よって、他の現像器101M,10
1C,101Bkの各要素には、イエロー現像器101
Yの要素に付した符号Yの代りに、M,C,Bkをそれ
ぞれ添えた符号を付し、その説明は省略する。 【0038】図3、図5及び図6に示すように、現像ユ
ニット117の手前端壁114には、現像剤容器(以
下、本例の構成に即してトナー容器と記す)134がね
じ127(図6)によって固着されている。このトナー
容器134は、その内部の隔壁135によって、各現像
器101Y,101M,101C,101Bkの各現像
剤室119Y,119M,119C,119Bkに対応
する空間136Y,136M,136C,136Bkに
仕切られている。その各空間に、各現像剤室に設けられ
た現像剤搬出スクリュー120Y,120M,120
C,120Bkによって各色のトナーが搬出され、また
その各空間内の各色のトナーが、現像剤搬入スクリュー
133Y,133M,133C,133Bkによって各
現像剤室に戻される。 【0039】各空間136Y,136M,136C,1
36Bkを区画するトナー容器134の壁部にはトナー
補給口137Y,137M,137C,137Bkがそ
れぞれ形成され、通常、これらの補給口は着脱可能な蓋
138Y,138M,138C,138Bkによって閉
鎖されている。これらの蓋を外すことによって、その各
補給口から各空間内にトナーを補給することができる。 【0040】ところで、各現像器101Y,101M,
101C,101Bkによって形成されるトナー像の画
像品質を高め、転写紙に形成されるフルカラー画像の品
質を向上させるには、前述のように、現像動作を行う現
像ローラを感光体1に対して正しく位置決めする必要が
ある。本例のように接触現像方式を採用したときは、現
像位置にある現像器の現像ローラをその軸線方向全長に
亘って感光体1の表面に均一な圧力で圧接させるのであ
る。 【0041】そこで、本例では、図3、図4、図5、図
7及び図8に示すように、現像ユニット117の軸線方
向の各端部が、奥側と手前側の揺動アーム160,16
1として構成された一対の揺動体にそれぞれ回転自在に
支持されている。すなわち、現像ユニット117の中心
に位置する中心軸112の奥側の端部が、軸受162
(図4)を介して奥側の揺動アーム160に回転自在に
支持され、またこの中心軸112の手前側の端部が、軸
受163(図5)を介して手前側の揺動アーム161に
回転自在に支持されている。 【0042】奥側と手前側の揺動アーム160,161
は、互いに向き合った状態で互いに平行に位置し、かか
る状態で、感光体1の中心軸線と現像ユニット117の
中心軸112とに対して平行に延びる支持軸164に、
軸受を介して揺動自在に支持されている。この支持軸1
64は、画像形成装置本体の奥側側板165と手前側側
板166に不動に固定され、これによって一対の揺動ア
ーム160,161が画像形成装置本体に対して揺動自
在に支持される。なお、図3においては奥側側板165
の一部だけを、現像ユニット117から離間した状態で
示し、かつ手前側側板については図示を省略してある。
しかも、図3では奥側の揺動アーム160の一部を破断
して示してある。 【0043】上述した構成により、現像ユニット117
は、感光体1に対して平行な姿勢を保ったまま、感光体
1に対して接近又は離隔する向きに移動可能に両揺動ア
ーム160,161に支持される。このように揺動アー
ム160,161は、現像ユニットを、潜像担持体に対
して接近又は離隔する向きに移動可能に支持する揺動支
持手段の一例を構成し、本例ではこのような揺動支持手
段が、揺動アーム160,161より成る一対の揺動体
を具備しているのである。手前側の揺動アーム161
は、保持リング179(図8)によって支持軸164か
らの離脱が阻止され、この保持リング179を外すこと
によって、手前側の揺動アーム161を支持軸164か
ら抜き出すことができる。両揺動アーム160,161
を別々に構成する代りに、これらを一体に連結し、一対
の揺動アーム160,161を1つの部品として構成す
ることもできる。 【0044】各揺動アーム160,161は、図3、図
7及び図8に示した引張ばね170,171によって、
その各揺動アームの先端部側が感光体1に接近する向き
に回動付勢される。これによって現像ユニット117が
感光体1に接近する向きに付勢され、現像位置を占めた
現像器の現像ローラが感光体1の表面に圧接する。図2
に示したようにイエロー現像器101Yが現像位置にあ
るときは、その現像ローラ110Yが感光体1に圧接す
るのである。各引張ばね170,171と各揺動アーム
160,161との連結状態は後述するが、かかる引張
ばね170,171は現像ユニットを潜像担持体に接近
する向きに付勢するユニット付勢手段の一例を構成す
る。 【0045】上述した構成により、現像位置にある現像
器の現像ローラ、図2の例ではイエロー現像器101Y
の現像ローラ110Yが、その全長に亘って均一に感光
体1に圧接し、感光体1に対する現像ローラ110Yの
位置が正しく設定される。現像ローラ110Yの外周面
の弾性体が該ローラ110Yの全長に亘って感光体1に
均一に圧接し、均一に弾性変形するのである。この状態
で前述の現像動作が行われるので、感光体1上に形成さ
れるトナー像に濃度むらができることはなく、高品質な
トナー像を得ることができる。また本例では、現像ユニ
ット117の両端部を各揺動アーム160,161にそ
れぞれ回転自在に支持し、これらの揺動アーム160,
161をそれぞれ引張ばね170,171によって回動
付勢しているので、現像ローラ110Yにはその両端部
から均等な大きさの外力が作用し、現像ローラ110Y
が特に効果的に感光体1に均一な圧力で圧接することが
できる。 【0046】本例の構成と異なり、現像位置にある現像
器の現像ローラを感光体1に当接させずに現像動作を行
う非接触現像方式を採用したときは、図9及び図10に
示すように、イエロー現像器101Yにおける現像ロー
ラ110Yの軸両端部領域に、その軸と同心状のスペー
サローラ116,116を回転自在に支持するとよい。
図9及び図10には示していないが、その他の現像器1
01M,101C,101Bkの現像ローラ110M,
110C,110Bkにも全く同様にスペーサローラ1
16,116を設ける。 【0047】このような構成により、現像位置にもたら
された現像器の現像ローラに保持されたスペーサローラ
116,116が感光体1の端部領域に当接する。この
とき、現像ユニット117は、前述のように感光体1に
対して接近又は離隔可能に支持され、かつ引張ばね17
0,171(図3)によって感光体1に接近する向きに
付勢されているので、現像位置を占めた現像器のスペー
サローラ116,116は、感光体1に対して均一な圧
力で圧接する。このため感光体1とこれに対向した現像
ローラとの間に所定のギャップGが維持され、そのギャ
ップGは感光体1の軸線方向に一定に保たれる。このよ
うにして現像ローラ上のトナーを飛翔させながら感光体
1上の静電潜像を可視像化することによって、高品質な
トナー像を得ることができる。スペーサローラ116,
116以外の適宜なスペーサを各現像器の現像ローラに
設けることによっても、上述した作用と同じ作用を得る
ことができる。 【0048】このような効果は、現像剤として二成分系
現像剤を用いたときも、また一成分系の磁性現像剤を用
いたときも同様に得ることができる。非接触現像を行う
ときは、現像ローラの外表面は弾性体であっても、また
剛体であってもよい。 【0049】ところで、前述の引張ばね170,171
の各端部を揺動アーム160,161と画像形成装置本
体に直にそれぞれ係止しても、揺動アーム160,16
1を回動付勢し、現像ユニット117を感光体1に向け
て付勢することができるが、本例ではこれらの引張ばね
170,171が次のように各揺動アーム160,16
1に連結されている。 【0050】図7及び図11に示すように、画像形成装
置本体の奥側側板165に隣接してスライダ172が設
けられ、このスライダ172には上下に延びるガイド孔
139が形成され、このガイド孔139には、奥側側板
165に突設されたガイドピン141が相対摺動可能に
嵌合している。これによりスライダ172は奥側側板1
65に対して上下動可能に支持される。このスライダ1
72の上部と、奥側側板165に固着されたブラケット
174には、奥側の引張ばね170の各端部がそれぞれ
係止されている。またスライダ172には奥側の揺動ア
ーム160がこれに突設されたピン142を介して枢着
されている。なお、図7においては奥側側板165を鎖
線で示してある。 【0051】一方、図5及び図8に示すように、画像形
成装置本体の手前側側板166には上下に延びるブラケ
ット175が固着され、これに隣接して手前側のスライ
ダ173が配設されている。このスライダ173に形成
された上下に長いガイド孔143には、ブラケット17
5に突設されたガイドピン144が相対摺動可能に嵌合
し、これによって、スライダ173がブラケット175
に対して上下動可能に支持される。このスライダ173
の上部とブラケット175の上部には、手前側の引張ば
ね171の各端部がそれぞれ係止されている。またスラ
イダ173に手前側の揺動アーム161がこれに付設さ
れたピン145を介して枢着されている。 【0052】図7及び図8に示すように、奥側のスライ
ダ172と手前側のスライダ173には貫通孔146,
147がそれぞれ形成され、これらの貫通孔146,1
47には加圧軸176が貫通して延びている(図3も参
照)。この加圧軸176には、これが各貫通孔146,
147に嵌合した部分に、それぞれカム148,177
が固着され、さらにこの加圧軸176の手前側の端部に
は操作レバー178が固定されている。加圧軸176
は、感光体1及び現像ユニット117に対して平行に延
び、奥側側板165と前側側板166とに、位置不動で
はあるが、回転自在に支持されている。 【0053】通常、両カム148,177は、その貫通
孔146,147の内周面に接触せず、よって各スライ
ダ172,173はカム148,177に何ら規制され
ることなく、各引張ばね170,171によって上方に
付勢される。これによって、各スライダ172,173
に枢着された各揺動アーム160,161は、その上部
が感光体1に接近する向きに回動付勢され、前述のよう
に現像位置を占めた現像器の現像ローラが感光体1に圧
接する。 【0054】加圧軸176に固定された操作レバー17
8を図8に示した状態から鎖線で示した矢印の方向に1
80°回転させると、加圧軸176がその中心軸線のま
わりを回転し、これによって各カム148,177が貫
通孔146,147の内周面に圧接してこれを下方に加
圧する(図8の鎖線の状態)。このため、両スライダ1
72,173が下方に移動し、これに伴って両揺動アー
ム160,161が引張ばね170,171の作用に抗
して図8に鎖線で示すように、その支持軸164のまわ
りを回動する。これにより、現像ユニット117は感光
体1から離間する向きに移動し、それまで感光体1に圧
接していた現像ローラが感光体1の表面から離間する。
このようにして、感光体1に対する現像ユニット117
の圧接状態が解除されるのである。 【0055】この状態で、前述の保持リング179(図
8)を支持軸164から外し、揺動アーム161を手前
側に引いて、該アーム161を支持軸164と現像ユニ
ットから離脱すれば、現像ユニット117を手前側側板
166に形成された孔149(図5及び図8)を通して
手前側に抜き出すことができる。このとき、現像ローラ
は感光体1から離間しているので、感光体1の表面に傷
が付けられる不具合を阻止できる。逆の操作を行うこと
により現像ユニット117を画像形成装置本体内に装着
でき、操作レバー178を180°回わして図8に示し
た位置に戻せば、引張ばね170,171の作用によっ
て現像位置にある現像器の現像ローラを感光体1に圧接
させることができる。なお、図には示していないが、現
像ユニット117を上述のように着脱するとき、これを
その軸線方向に案内するガイド部材を設けることが望ま
しい。 【0056】次に、複数の現像器のうちの選択された現
像器が感光体1に対向した現像位置を占めるように、現
像ユニット117を回転駆動するユニット駆動手段の具
体例を明らかにする。 【0057】図3及び図7に示すように、一対の揺動ア
ーム160,161のうちの一方、本例では奥側の揺動
アーム160に、ユニット駆動モータ181が固定さ
れ、その出力軸にはウォーム歯車の一方の歯車を構成す
るウォーム151が固定されている。このウォーム15
1は、支持軸164に、これと同心状に、回転自在に支
持されたウォームホィール152に噛み合っている。ま
たウォームホィール152には、これと同心の中間歯車
180が固着され、この中間歯車180も支軸164に
回転自在に支持されている。かかる中間歯車180は現
像ユニット117の奥端壁102の外周に設けられたユ
ニット歯車153に噛み合っている。 【0058】色変え信号に基づいてユニット駆動モータ
181が作動すると、その回転がウォーム151及びウ
ォームホィール152に伝えられ、さらにその回転が中
間歯車180からユニット歯車153に伝えられ、これ
によって現像ユニット117がその中心軸線のまわりを
回転する。このようにして、所定の現像器を現像位置に
もたらし、その現像器によって静電潜像を可視像化する
ことができるのである。 【0059】また本例では、ユニット駆動モータ181
としてステッピングモータが用いられ、しかも現像ユニ
ット117の奥端壁102に図3及び図7に示す如くピ
ン状の現像ユニット位置検知部材182が突設されてい
る。一方、図12に示すように、奥側側板165にはフ
ォトセンサより成る現像ユニット位置検知センサ183
が固定されている。図7では、このセンサ183を奥側
側板165と同様に鎖線で示してあるが、かかるセンサ
183に検知部材182が対向したとき、該センサ18
3の光源から出射した光が検知部材182の頂面にて反
射し、これがセンサ183の受光部に入射し、その検知
信号によって現像ユニット117がホームポジションに
位置していることが検出される。 【0060】この状態から、図示していない制御装置か
らの色変え信号により、ユニット駆動モータ181が所
定のパルス数だけ回転し、これによって現像ユニット1
17が回転し、選択された所定の現像器が現像位置にも
たらされる。この現像器による現像動作を終了すると、
再びユニット駆動モータ181が所定パルス数だけ回転
して現像ユニット117を回転させ、次の所定の現像器
を現像位置にもたらす。このようにして順次各現像器を
現像位置にもたらして所定の現像動作を実行するのであ
る。 【0061】以上がユニット駆動手段の具体例である
が、この構成によると、ユニット駆動モータ181の回
転をウォーム151とウォームホィール152より成る
ウォーム歯車を介して現像ユニット117に伝達するの
で、所定の現像器が現像位置に停止して現像動作を行っ
ているとき、これに作用する負荷変動によってユニット
駆動モータ181が回転してしまうおそれはない。これ
により現像ユニット117を所定の位置に正しく停止さ
せて現像動作を実行でき、高品質なトナー像を形成する
ことができる。またウォーム151とウォームホィール
152によってその減速比を大きくとることができるの
で、モータ181を効率よく使用することが可能とな
る。 【0062】ところで、各現像器には、その現像動作時
に回転駆動される少なくとも1つの現像要素が設けら
れ、本例では図2に関連して先に説明したように、現像
ローラ、現像剤供給ローラ、残像除去ローラ、現像剤搬
出スクリュー、及び現像剤搬入スクリューの5つの回転
する作像要素が設けられているが、次にこれらの現像要
素を回転駆動する現像器駆動手段の具体例を明らかにす
る。 【0063】図3及び図7に示すように、一対の揺動ア
ーム160,161のうちのいずれか一方の揺動アー
ム、図の例では奥側の揺動アーム160に、各現像器の
少なくとも1つの現像要素、本例では前述の5つの現像
要素を回転駆動するための現像器駆動モータ185が固
定されている。図3ではこのモータ185を鎖線で示し
てあるが、その出力軸には第1の歯付きプーリ186が
固定されている。また同じ奥側の揺動アーム160には
第2の歯付きプーリ154が回転自在に支持され、これ
らのプーリ186,154にはタイミングベルト188
が巻き掛けられている。 【0064】また第2の歯付きプーリ154には、これ
と同心の中間歯車189が固定され、この歯車189
は、奥側の揺動アーム160に回転自在に支持されたも
う1つの中間歯車190に噛み合っている。一方、現像
ユニット117における中心軸112の奥側端部には、
これと同心状に配置された第1の太陽歯車155が回転
自在に支持され、さらにこの太陽歯車155には、これ
と同心で中心軸112に回転自在に支持された第2の太
陽歯車113が固定されている(図4及び図13も参
照)。 【0065】現像器駆動モータ185が作動すると、そ
の回転は第1の歯付きプーリ186、タイミングベルト
188、第2の歯付きプーリ154、中間歯車189,
190を介して、第1の太陽歯車155に伝えられ、こ
れによって第2の太陽歯車113が中心軸112のまわ
りを、図7及び図13に矢印で示した方向に回転する。 【0066】一方、図3、図13及び図14に示すよう
に現像ユニット117の奥端壁102には、前述の太陽
歯車155,113のほかに、各現像器に対応した歯車
列が付設されている。ここでもイエロー現像器101Y
に対応して設けられた歯車列を説明すると、第2の太陽
歯車113に噛み合う第1のユニット中間歯車109Y
が、図14に明示するように、現像ユニット117の奥
端壁102に突設された支持ピン156Yに回転可能
に、しかもその支持ピン156Yの軸線方向に移動可能
に支持されている。またこの支持ピン156Yには第2
のユニット中間歯車107Yが回転自在に支持されてい
る。この第2のユニット中間歯車107Yは、その軸線
方向に移動することなく支持ピン156Yに支持され
る。 【0067】図13に示すように前述の現像剤供給ロー
ラ130Y(図2)の軸の奥側端部には第1の供給ロー
ラ歯車104Yが固定され、同様に現像ローラ110Y
の軸の奥側端部には現像ローラ歯車103Yが固定さ
れ、さらに残像除去ローラ150Yの軸の奥側端部に
は、残像除去歯車106Yが固定されている。前述の第
2のユニット中間歯車107Yは、第1の供給ローラ歯
車104Yに噛み合い、この歯車104Yは現像ローラ
歯車103Yに噛み合い、さらにこの歯車103Yは残
像除去ローラ歯車106Yに噛み合っている。また現像
剤搬出スクリュー120と現像剤搬入スクリュー133
の奥側端部には、搬出スクリュー歯車157Yと搬入ス
クリュー歯車105Yがそれぞれ固定され、これらの歯
車105Y,157Yは、前述の第1の供給ローラ歯車
104Yに同心状態で固定された第2の供給ローラ歯車
158Yにそれぞれ噛み合っている。これらの歯車は、
現像ユニット117の奥端壁102の外側に位置してい
る。 【0068】前述のように第2の太陽歯車113が図1
3の矢印方向に回転すると、その回転が第1のユニット
中間歯車109Yに伝えられ、その回転が後述するクラ
ッチ機構を介して第2のユニット中間歯車107Yに伝
えられ、この歯車107Yが図13に矢印で示した方向
に回転駆動される。そして、この歯車107Yの回転
は、これに噛み合う第1の供給ローラ歯車104Yに伝
えられ、さらにその回転が現像ローラ歯車103Yと搬
入スクリュー歯車105Yに伝達され、現像ローラ歯車
103Yの回転は残像除去ローラ歯車106Yに伝えら
れる。また第1の供給ローラ歯車104Yと一体に回転
する第2の供給ローラ歯車158Yの回転は、これに噛
み合う搬出スクリュー歯車157Yと搬入スクリュー歯
車105Yにそれぞれ伝えられ、これらの歯車は図13
に矢印で示した方向にそれぞれ回転駆動される。これに
より、図2に示した各現像要素、すなわち現像剤供給ロ
ーラ130Y、現像ローラ110Y、残像除去ローラ1
50Y、現像剤搬出スクリュー120Y及び現像剤搬入
スクリュー133Yがそれぞれ図2に矢印で示した方向
に回転し、これらが前述の現像動作を実行する。 【0069】他の現像器101M,101C,101B
kにも、上述したイエロー現像器101Yに対応する歯
車列と同様な歯車列が対応してそれぞれ設けられてお
り、これらも上述したところと同様に回転駆動される。
よって、その説明は省略するが、図13には、マゼンタ
現像器101M、シアン現像器101C及びブラック現
像器101Bkに対応して設けられた各歯車列の歯車
に、イエロー現像器に対応する歯車列の歯車に付した符
号Yの代りに、それぞれM,C,Bkを付してある。な
お、図3には、これらの歯車のうち、イエロー現像器に
対応して設けられた歯車だけを示し、また図7ではこれ
らの歯車の図示を省略してある。 【0070】図3及び図7に示した実施例では、第1の
太陽歯車155を駆動する中間歯車190,189、歯
付きプーリ154,186及びタイミングベルト188
が全て1つの揺動アーム160に支持され、しかもこれ
らが、現像ユニット117の中心軸112と支持軸16
4を結ぶ線に沿って配列されている。このようにモータ
185から現像要素までの伝動要素の一部を共通の揺動
アーム160に設けることにより、現像器駆動モータ1
85から現像器の現像要素への回転伝達時に、歯車同士
の干渉や軸心ずれによる振動、或いは伝達効率の低下が
発生することを防止できる。 【0071】ところで、現像器駆動モータ185の回転
によって、全ての現像器101Y,101M,101
C,101Bkの現像要素を全て同時に回転駆動するよ
うに構成してもよいが、現像動作を行っていない現像器
の現像要素を回転駆動してもエネルギーロスを招くだけ
である。そこで本例では、以下に説明するように、現像
器駆動モータ185の回転が、現像位置を占めて現像動
作を行っている現像器の現像要素だけに伝達されるよう
に構成されている。 【0072】図13は、図2と同様にイエロー現像器1
01Yが現像位置を占めたときの各歯車の配置状態を示
している。一方、図14に示すように、前述の第1のユ
ニット中間歯車109Yに対向した奥側の揺動アーム1
60の部分には、規制ピン194がその軸線方向に出没
自在に設けられている。すなわち、この規制ピン194
は、揺動アーム160に固定されたホルダ159に保持
され、通常は圧縮ばね200の作用で図14に示した位
置を占めている。また奥側側板165の外側面には、ソ
レノイド192(図7では、図示を省略)が固定され、
そのプランジャには引張ばね201を介して作動片19
3が連結され、該作動片193は、枢ピン202を介し
て奥側側板165に回動可能に枢着されている。またこ
の作動片193には、引張ばね201と反対側に設けら
れたもう1つの引張ばね203の一端が係止され、この
ばね203の他端は奥側側板165の側に係止されてい
る。 【0073】一方、前述の第1のユニット中間歯車10
9Yと第2のユニット中間歯車107Yとの対向面に
は、互いに係脱可能な爪204Y,205Yがそれぞれ
付設され、しかも両歯車109Y,107Yの間には圧
縮ばね108Yが介装されている。この構成は、他の現
像器101M,101C,101Bkに対応する各第1
の中間歯車と各第2の中間歯車においても全く同様であ
る。 【0074】イエロー現像器101Yが現像動作を行う
前の時点では、ソレノイド192は作動を停止し、規制
ピン194は図14の位置を占めている。このとき、第
1及び第2のユニット中間歯車109Y,107Yは圧
縮ばね108Yの作用で互いに離間し、その爪204
Y,205Yは互いに離れている。従って、現像器駆動
モータ185の作動により、第2の太陽歯車113が回
転し、これに噛み合う第1のユニット中間歯車109Y
が回転しても、これが第2のユニット中間歯車107Y
に伝えられることはない。従って、イエロー現像器10
1Yの現像ローラ110Yなどの現像要素が回転するこ
とはない。 【0075】イエロー現像器101Yが図2及び図13
に示したように現像位置にもたらされ、制御装置によっ
て現像動作開始信号が生ぜしめられると、これによって
ソレノイド192が作動し、そのプランジャが引き込ま
れる。これによって作動片193は図14における時計
方向に回動し、規制ピン194を手前側(図14の左
方)に押圧する。これにより規制ピン194はばね20
0の作用に抗して手前側に突出し、第1のユニット中間
歯車109Yを手前側に押圧する。このためこの歯車1
09Yは支持ピン156Yに案内されながら手前側に摺
動し、その爪204Yが第2のユニット中間歯車107
Yの爪205Yに係合し、第1のユニット中間歯車10
9Yの回転が第2のユニット中間歯車107Yに伝えら
れ、前述のようにイエロー現像器101Yの現像ローラ
110Yなどの現像要素が回転駆動される。 【0076】このとき、現像位置にない他の現像器10
1M,101C,101Bkの第1のユニット中間歯車
109M,109C,109Bkはその第2のユニット
中間歯車107M,107C,107Bkから離れたま
まなので、これらの第2のユニット中間歯車に回転が伝
えられることはなく、よってこれらの現像器101M,
101C,101Bkの現像要素が回転駆動されること
はない。 【0077】イエロー現像器101Yが現像動作を終え
ると、ソレノイド192の作動が停止され、これによっ
て作動片193は引張ばね203の作用で図14に実線
で示した位置に回動復帰し、規制ピン194も図14に
示した元の位置に戻る。このため、第1のユニット中間
歯車109Yは圧縮ばね108Yの作用で奥側(図14
の右方)にスライドし、両歯車109Y,107Yの爪
204Y,205Yが離れる。このようにしてイエロー
現像器101Yの各現像要素の回転が止められるのであ
る。 【0078】他の現像器101M,101C,101B
kが現像位置を占めたときも、上述したところと全く同
様にして、その第1のユニット中間歯車109M,10
9C,109Bkと第2のユニット中間歯車107M,
107C,107Bkがそれぞれ連結され、その現像要
素が回転駆動される。 【0079】このように、現像位置を占めて現像動作を
行う現像器の現像要素だけが駆動されるので、全ての現
像器の現像要素を同時に駆動した場合に比べ、消費エネ
ルギーを節約できるだけでなく、現像ユニット117の
振動を抑え、画像の品質を高めることができる。しかも
トナーへの過剰な機械的なハザードがなくなり、その耐
久性を高めることができ、また現像ローラなどの現像要
素と、これを駆動する歯車の耐久性の向上を図ることが
できる。 【0080】図14に示した両ユニット中間歯車109
Y,107Yに突設された爪204Y,205Yと圧縮
ばね108Yは、現像器駆動モータ185の回転を現像
器の現像要素に伝達するか否かを決定するカップリング
機構ないしはクラッチ機構を構成するものであるが、他
の構成のカップリング機構ないしはクラッチ機構を適宜
採用することもできる。またこのようなカップリング機
構ないしはクラッチ機構と、図14に示したソレノイド
192、作動片193、規制ピン194、ばね200,
201,203などは、現像器駆動モータの回転が、現
像位置を占めた現像器の現像要素に伝達され、その他の
現像器の現像要素には伝達されないように、現像器駆動
モータの回転の伝達を制御する駆動力断続手段の一例を
構成するものである。 【0081】また図14に示した構成の規制ピン194
は揺動アーム160に設けられているので、各現像器の
第1のユニット中間歯車と、規制ピン194との位置関
係を精度よく維持できる。しかも規制ピン194を作動
させるソレノイド192、作動片193は画像形成装置
本体の奥側側板165に設けられているので、ソレノイ
ド192の駆動伝達時の負荷変動や機械振動が現像ユニ
ット117に伝達され難く、これによってこの駆動の伝
達効率を高めることができるだけでなく、現像された画
像の品質を高める効果も得られる。 【0082】なお、図3に示したように現像器駆動モー
タ185を揺動アーム160の揺動中心部である支持軸
164の下方、好ましくはその直下であって、支持軸1
64の近傍に設けると、このモータ164の自重によっ
て揺動アーム160に作用するモーメントが揺動アーム
160に与える影響を少なくでき、この揺動アーム16
0を安定状態で揺動させることができる。ユニット駆動
モータ181についても同様である。 【0083】また前述のように現像ユニット117は一
対の揺動アーム160,161に対して着脱可能に装着
されており、このユニット117を外すときは、その中
心軸112の奥側端部が、図4に示したように奥側の揺
動アーム160に取付けられた軸受162から抜き出さ
れ、逆に現像ユニット117を装着するときは、その中
心軸112の奥側端部が軸受162に嵌合する。その
際、本例ではこの軸受162として自動調心軸受が用い
られている。現像ユニット117を装着するとき、この
ユニットを奥側へ挿入すると、先ずその中心軸112の
奥側端部が軸受162に係合し、その後、第1の太陽歯
車155が、図7に示したように揺動アーム160に支
持された中間歯車190に係合するが、このとき軸受1
62が自動調心軸受であるため、現像ユニット117の
中心軸112が軸受162の部分を中心として傾動で
き、これによって両歯車155,190を自動的に噛み
合わせることができる。 【0084】さらに、奥側の揺動アーム160と手前側
の揺動アーム161の軸受162,163を共に自動調
心軸受として構成すると、現像ユニット117と感光体
1との平行度が多少狂っても、現像ローラを感光体1に
対して高精度で均一に押し当てることができ、均一な現
像が可能となる。 【0085】また中間歯車190をその軸線方向に可動
に揺動アーム160に支持し、かつ図示していない圧縮
ばねによって、この歯車190を揺動アーム160から
離間する向き、すなわち手前側に付勢しておくと、現像
ユニット117を装着する際、万一両歯車155,19
0が噛み合わなかったときも、中間歯車190の回転に
伴って両歯車155,190を自動的に噛み合わせるこ
とができる。しかも現像ユニット117を装着するとき
に両歯車155,190が突き当ったとしても、その衝
撃をばねによって緩和できるので、歯車155,190
の破損を防止することができる。 【0086】ところで、各現像器の所定の現像要素に
は、その現像動作時にバイアス電圧を印加する必要があ
り、本例では図2に示した現像ローラ、現像剤供給ロー
ラ及び残像除去ローラに所定の電圧がそれぞれ印加され
る。かかる電圧印加の目的で、本例では図3、図6及び
図8に示すように、各現像器における上記3つの現像要
素にそれぞれ電気的に接続された端子(図示せず)を有
するバイアス電圧印加用の端子ピン125Y,125
M,125C,125Bkが現像ユニット117の手前
側端壁114に固定されている。これらの端子ピンを前
述のトナー容器134の基板134Aに一体に組付け
て、これらをユニット化することもできる。 【0087】一方、図8及び図15に示すように手前側
の揺動アーム161には、絶縁体206を介して3本の
接触子126A,126B,126Cが固定され、現像
位置を占めた現像器のバイアス電圧印加用の端子ピンが
これらの接触子に接触する。図8及び図15はイエロー
現像器101Yが現像位置を占め、その端子ピン125
Yが接触子126A,126B,126Cに接触した状
態を示している。このときイエロー現像器101Yの現
像ローラ110Yに接続された端子ピン125Yの端子
と第1の接触子126Aが接触し、現像剤供給ローラ1
30Yに接続された端子ピン125Yの端子と第2の接
触子126Bが接触し、同様に残像除去ローラ150Y
に接続された端子ピン125Yの端子と第3の接触子1
26Cが接触する。 【0088】かかる状態で、現像動作時にこれらの接触
子126A,126B,126Cに図示していないバイ
アス電源からの電圧が印加され、これによって現像ロー
ラ110Yと現像剤供給ローラ130Yと残像除去ロー
ラ150Yとにそれぞれ適正なバイアス電圧が印加され
る。他の現像器が現像位置にもたらされたときも、その
各端子ピン125M,125C,125Bkの端子が接
触子126A,126B,126Cに接触して現像位置
を占めた現像器の現像ローラなどの現像要素に所定のバ
イアス電圧が印加される。 【0089】上述のように揺動アーム161に接触子1
26A,126B,126Cを設け、現像位置にある現
像器の端子ピンを接触させるので、互いに接触した接触
子と端子ピンの位置関係を常に一定に保ち、これらが接
触不良を起こすことを防止でき、各現像要素に安定した
バイアス電圧を印加することができる。また現像位置に
置かれた現像器の現像要素にのみバイアス電圧を印加す
るので、無駄な電力消費をなくし、しかも電磁ノイズの
発生を防止できると共に、トナーへのハザードを低減で
き、現像された画像の品質と現像装置の信頼性とトナー
の耐久性を向上させることができる。 【0090】ところで、図3及び図7に示した実施例で
は、現像器駆動モータ185の回転を第1及び第2の歯
付きプーリ186,154と、これに巻き掛けられたタ
イミングベルト188を含む伝動装置を介して各現像器
の現像要素に伝達したが、この伝動装置としては他の適
宜な形態の装置を広く採用できる。 【0091】図16はその一例を示すものであり、この
例においては、奥側の揺動アーム160に固定された現
像器駆動モータ185の出力軸に固定された歯車186
Aに、支持軸164に回転自在に支持された中間歯車1
88Aが噛み合っている。さらにこの歯車188Aと同
心でかつこれに一体に固定され、支持軸164に回転自
在に支持された中間歯車154Aが、揺動アーム160
に回転自在に支持された中間歯車189Aに噛み合い、
この歯車189Aは図7の場合と同じく揺動アーム16
0に回転自在に支持された中間歯車190に噛み合って
いる。他の構成は図1乃至図15に示したところと変り
はない。 【0092】図16に示した伝動装置においても、現像
器駆動モータ185の回転が、歯車186A,188
A,154A,189Aを介して中間歯車190に伝え
られ、これによって第1の太陽歯車155が回転駆動さ
れ、現像位置を占めた現像器の現像要素が前述したとこ
ろと全く同様にして回転駆動される。 【0093】この例でも現像器駆動モータ185が支持
軸164の直下であって、この軸164の近傍に位置
し、上述した各歯車186A,188A,154A,1
89A,190,155が、現像ユニット117の中心
軸112と支持軸164を結ぶ線に沿って配列されてい
る。その際、伝動要素190,189A,154A,1
88A,186Aが共通の揺動アーム160に配置され
ているので、その回転伝達時に、歯車同士の干渉や軸心
ずれによる振動、伝達効率の低下の発生を防止できる。 【0094】図7及び図16に示した実施例において
は、現像器駆動モータ185を揺動アーム160に固定
したが、図17及び図18に示した実施例のように、現
像器駆動モータ185を画像形成装置本体に不動に固定
することもできる。この実施例では、現像器駆動モータ
185が図18に示すように画像形成装置本体の奥側側
板165に固定され、その出力軸に固定された歯車18
6Aが、画像形成装置本体に回転自在に支持された歯車
211に噛み合い、この歯車211が、支持軸164と
同心状態にこれに回転自在に支持された歯車188Aに
噛み合っている。歯車211は、図17及び図18に示
すように画像形成装置本体の奥側板165と手前側板1
66に回転自在に支持された回転軸210に固定されて
いる。他の構成は図16に示した実施例と変りはない。 【0095】画像形成装置本体に固定された現像器駆動
モータ185の歯車186Aの回転は、同じく画像形成
装置本体に支持された歯車211に伝えられ、これがも
う1つの歯車188Aに伝達される。あとは図16に示
した実施例と全く同様にして、その回転が、現像位置に
ある現像器の現像要素に伝えられる。 【0096】画像形成装置本体に支持された歯車211
の回転が伝えられる歯車188Aは、揺動アーム160
の揺動中心を構成する支持軸164に回転自在に嵌合し
ているので、揺動アーム160が揺動しても、両歯車2
11と188Aとの噛み合いは常に維持され、正しく回
転を伝達することができる。また、この実施例において
も、現像器駆動モータ185から各現像器の現像ローラ
へ回転を伝達するとき、歯車同士の干渉や軸心ずれによ
る振動、伝達効率の低下の発生を防止できる。 【0097】ところで、図7、図16及び図17に示し
た回転型現像装置は、各現像器の少なくとも1つの現像
要素、図の例では5つの現像要素を回転駆動するための
現像器モータ185と、このモータの回転を現像要素に
伝達するための複数の伝動要素を有しているのである
が、そのいずれの場合も、現像ユニット117の軸線方
向の一方の端部側、図の例では奥端部側から現像器の現
像要素に回転が伝達される。すなわち、奥側の揺動アー
ム160に支持された伝動要素の回転が、現像ユニット
117の奥端壁102の外面側に設けられた複数の歯車
を介して、現像ローラなどの各現像要素に、その奥端部
の側から伝達されるのである。 【0098】その際、図17に示した実施例において
は、現像器駆動モータ185が画像形成装置本体に支持
され、またこのモータ185の回転を現像ユニットの現
像要素に伝達する伝動要素、本例ではその一部の伝動要
素188A,154A,189A,190,155,1
13が一方の揺動アーム160に支持されている。歯車
188A,154Aは支持軸164に回転自在に支持さ
れているが、揺動アーム160自体がこの支持軸164
に揺動自在に支持されているので、歯車188A,15
4Aは揺動アーム160に回転自在に支持されていると
みなすことができる。 【0099】またこれらの歯車群によって駆動される歯
車群は、図13を参照して先に説明したように現像ユニ
ット117に回転自在に支持されている。このように図
17に示した回転型現像装置は、一方の揺動アーム16
0と現像ユニット117とにそれぞれ支持されていて、
現像器駆動モータ185側からの回転を現像ユニットの
軸線方向の一方の端部側から現像器の現像要素に伝達す
るための複数の伝動要素を有しているのである。 【0100】このような構成において、現像器駆動モー
タ185側から、歯車211を介して、一方の揺動アー
ム160に支持された伝動要素、すなわち歯車188A
に回転が伝えられるとき、この歯車188Aには、両歯
車211,188Aにおけるピッチ円の共通接線よりも
歯車の圧力角だけそれた方向のF(図17)が作用す
る。便宜上、この力Fを接線力と称することにすると、
この接線力Fは、一方の揺動アーム160に対して、そ
の回転中心(支持軸164の中心)のまわりのモーメン
トとして作用する。 【0101】ここで、このモーメントに対する特別な処
置を施さないものとすると、揺動アーム160に、その
先端部分が感光体1に対して接近する向きのモーメント
が作用し、現像位置を占めた現像器の現像ローラが感光
体1に近づこうとする。このとき、他方の揺動アーム1
61の側からは、現像ユニットへの駆動力の伝達が行わ
れないので、感光体1に当接する現像ローラは、その奥
端部の側だけが、感光体1に対して近づこうとする。こ
のため、現像ローラが感光体1に対して圧接する力が、
手前側と奥側とで相違し、その圧接力の大きさが不均一
となり、これによって感光体1上に形成されるトナー像
の濃度が奥側と手前側とで相違し、濃度むらが発生す
る。 【0102】図17に示した例では、歯車211が矢印
方向に回転しているので、揺動アーム160には、これ
が感光体1に接近しようとする向きの接線力Fが作用す
るが、歯車列の歯車の数を変更することによって、歯車
211を図17の場合と逆方向に回転させた場合には、
揺動アーム160に作用する接線力は、図17に示した
向きと反対向きとなり、これによって感光体1に接する
現像ローラの奥側の部分が手前側の部分よりも小さな力
で感光体に圧接し、これによってもトナー像の濃度むら
が生じる。 【0103】このように、両方の揺動アーム160,1
61ではなく、一方の揺動アーム160にだけ設けた伝
動要素に、その外部、すなわち画像形成装置本体の側か
ら駆動力を伝達すると、現像ローラが感光体1に対して
均一に圧接できなくなるおそれがある。これに対する対
策は後に説明する。 【0104】これに対し、図7に示した実施例において
は、現像器駆動モータ185が一方の揺動アーム160
に支持され、しかもこのモータ185の回転を現像ユニ
ット117の軸線方向の一方の端部側から現像器の現像
要素に伝達する複数の伝動要素の全てが、一方の揺動ア
ーム160と現像ユニット117とにそれぞれ支持され
ているので、この揺動アーム160に対して、これが感
光体1に接近又は離間する向きのモーメントが作用する
ことはない。すなわち、一方の揺動アーム160を経由
して現像ユニット117の軸線方向の一方の端部側から
現像器の現像要素に回転を伝達するのであるが、その駆
動力が揺動アーム160の外部、すなわち画像形成装置
本体の側から伝達されることはないため、一方の揺動ア
ーム160に対して前述の接線力に基づくモーメントが
作用することはないのである。このため、現像ローラは
感光体1に対して、その長手方向全長に亘って均一な圧
力で当接し、濃度むらのない高品質なトナー像を感光体
1上に形成することができる。 【0105】これは、図16に示した実施例においても
全く同様である。図16に示した構成においても、現像
器駆動モータ185が一方の揺動アーム160に支持さ
れ、その回転を現像要素に伝達する複数の伝動要素の全
てが、一方の揺動アーム160と現像ユニット117に
それぞれ支持されている。 【0106】これに対して、図17に示した実施例にお
いては、この図に示した構成だけであると、感光体1に
対する現像ローラの圧接状態が不均一となる。そこで、
次のような対策を施すことによって、この不具合の発生
を阻止している。 【0107】前述のように、歯車211を固定支持する
回転軸210は、画像形成装置本体の奥側側板165と
手前側側板166に回転自在に支持されていて、現像ユ
ニット117と平行に延びているが、図18に示すよう
に、この回転軸210の手前側の端部には、もう1つの
歯車212が固定されている。また前述の支持軸164
には、これと同心状に、中間歯車213より成る回転体
が回転自在に支持され、この中間歯車213は上述の歯
車212に噛み合っている。また手前側の揺動アーム1
61にはブレーキ装置215が設けられている。 【0108】ここに例示したブレーキ装置215は、揺
動アーム161の手前側の面に突設された支持ピン23
0と、この支持ピン230に回転自在に支持された摩擦
歯車216と、支持ピン230に嵌合し、かつ摩擦歯車
216の両端面に当接する一対の摩擦部材217と、そ
の両側を保持する一対の保持プレート218と、支持ピ
ン230の先端部に固着された押えプレート220と、
このプレート220と一方の保持プレート218との間
に圧装された圧縮ばね219とを有し、摩擦歯車21
6、摩擦部材217、及び保持プレート218は、支持
ピン230に対してその軸線方向に摺動可能に嵌合して
いるが、これらは図示していないストッパによって図1
8に示した位置よりも奥側(図18の右方)へは移動し
ないようにその位置が規制されている。摩擦歯車216
は、支持軸164に回転自在に支持された歯車213に
噛み合っている。 【0109】図17及び図18に示した現像器駆動モー
タ185が回転すると、この回転は、歯車186A,2
11、回転軸210、歯車212,213を介して、ブ
レーキ装置215の摩擦歯車216に伝達される。この
とき、この摩擦歯車216には、圧縮ばね219の加圧
力によって摩擦部材217が圧接しているので、この摩
擦歯車216には制動力が加えられ、該歯車216は自
由には回転せず、その回転が規制される。このため、こ
の歯車216に噛み合う歯車213にも所定の負荷、す
なわち制動力が作用する。このとき、この歯車213に
加えられる制動力は、これと同心状に位置する奥側の歯
車154Aに対して歯車189Aの側から加えられる負
荷、すなわち制動力とほぼ等しくなるようにブレーキ装
置215が構成されている。 【0110】ここで、前述のように奥側の揺動アーム1
60には、歯車211から接線力Fが加えられ、該アー
ム160にモーメントが作用するが、上述した構成によ
って、手前側の揺動アーム161にも、奥側の揺動アー
ム160に作用するモーメントとほぼ同じ大きさで、か
つ同じ向きのモーメントが作用する。手前側の揺動アー
ム161には、その揺動中心を構成する支持軸164の
まわりを回転する歯車213によって、ブレーキ装置2
15を介して、その揺動アーム161が感光体1に接近
する向きのモーメントが加えられるのである。その際、
歯車213にブレーキ装置215によって加えられる制
動力が上述のように設定されているので、結局、両揺動
アーム160,161には同じ向きで同じ大きさのモー
メントが作用する。このため、感光体1に圧接する現像
ローラには、その手前側も奥側も同じ力が加えられ、こ
の現像ローラは感光体1に対してその全長に亘って均一
に圧接し、これにより感光体1上には高品質なトナー像
が形成される。奥側の揺動アーム160に、図17に示
した向きと逆向きの接線力が加えられるときも、同様に
現像ローラを感光体1に対して均一に圧接させることが
できる。 【0111】このようにして、現像器駆動モータ185
の側から、一方の揺動アーム160に支持された伝動要
素、すなわち歯車188Aに回転が伝えられるとき、そ
の一方の揺動アーム160に対して及ぼされるモーメン
トとほぼ同じ大きさで、かつ同じ向きのモーメントを他
方の揺動アーム161に付与するモーメント付与手段が
構成される。そして、この実施例においては、そのモー
メント付与手段が、他方の揺動アーム161を揺動自在
に支持する支持軸164に、これと同心状態で回転自在
に支持され、かつ現像器駆動モータ185によって回転
駆動される回転体、図の例では歯車213と、他方の揺
動アーム161に付設されていて、上記回転体(歯車2
13)に対して制動力を及ぼすブレーキ装置215とを
具備しているのである。 【0112】本発明は、カラー複写機のほかに、カラー
プリンタやカラーファクシミリなどの、少なくとも2色
のトナー像によって画像を形成する画像形成装置の回転
型現像装置に広く適用できるものである。また潜像担持
体がベルト状の感光体より成るとき、或いは誘電体ベル
ト又は誘電体ドラムより成るときにも本発明の適用が可
能である。 【0113】 【発明の効果】請求項1に記載の回転型現像装置によれ
ば、現像ユニットが潜像担持体に対して接近又は離隔可
能に支持され、しかも現像ユニットが潜像担持体に向け
て付勢されているので、現像位置にある現像剤担持体を
潜像担持体に対して適正な位置に定めることができ、こ
れによって高品質な多色画像を得ることができる。ま
た、現像ユニットがその軸線方向両端部から加圧される
ので、現像位置を占めた現像器の現像剤担持体を潜像担
持体に対してより一層適正な位置に定めることができ、
形成される多色画像の品質をより向上させることができ
る。さらに、一方の揺動体の側から伝えられる駆動力に
よって現像器の現像要素が駆動されるが、現像剤担持体
を潜像担持体に対して所定の位置に位置決めすることが
できる。 【0114】 【0115】 【0116】 【0117】
【図面の簡単な説明】 【図1】フルカラー複写機の概略を示す断面図である。 【図2】図1に示した回転型現像装置の拡大断面図であ
る。 【図3】回転型現像装置を斜め奥側から見たときの斜視
図であって、一部の要素を省略し、かつ分解して示した
図である。 【図4】図7のIV−IV線断面図であって、一部の要素を
省略して示した図である。 【図5】図8のV−V線断面図である。 【図6】現像ユニットを、その手前端壁の側から示した
図である。 【図7】図1に示した回転型現像装置をその奥側から示
し、かつ画像形成装置本体の奥側側板を鎖線で示すと共
に、一部の要素を省略した図である。 【図8】回転型現像装置を手前側から示し、一部の要素
を省略すると共に、手前側側板の一部を破断して示した
図である。 【図9】現像ローラを感光体から離して非接触現像を行
う回転型現像装置を手前側から示した断面部分図であ
る。 【図10】図9に示した回転型現像装置の現像ローラと
感光体との相対位置関係を示す説明断面図である。 【図11】図7のXI−XI線断面図である。 【図12】図7のXII−XII線断面図である。 【図13】現像ユニットを、その奥端壁の側から示した
図である。 【図14】図7のXIV−XIV線断面図である。 【図15】手前側の揺動アームに支持された接触子と、
これに接触する端子ピンを示す斜視図である。 【図16】他の実施例を示す、図7と同様な図である。 【図17】さらに他の実施例を示す、図7と同様な図で
ある。 【図18】図17に示した一部の要素を同図の左方より
見た断面図である。 【符号の説明】 100 回転型現像装置 101Y 現像器 101M 現像器 101C 現像器 101Bk 現像器 117 現像ユニット 185 現像器駆動モータ DY 現像剤 DM 現像剤 DC 現像剤 DBk 現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−348368(JP,A) 特開 平4−199164(JP,A) 特開 平4−198962(JP,A) 特開 平3−4258(JP,A) 特開 平2−23381(JP,A) 実開 平4−28653(JP,U) 実公 平4−49636(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/01 113

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに異なった色の現像剤をそれぞれ収
    容した少なくとも2つの現像器を有する現像ユニット
    と、複数の現像器のうちの選択された現像器が潜像担持
    体に対向した現像位置を占めるように、当該現像ユニッ
    トを回転駆動するユニット回転駆動手段とを具備し、前
    記各現像器は、現像剤を担持して搬送する現像剤担持体
    を備え、前記現像位置にもたらされた現像器の現像剤担
    持体により搬送された現像剤によって、潜像担持体に形
    成された静電潜像をトナー像として可視像化する画像形
    成装置における回転型現像装置において、 前記現像ユニットを、潜像担持体に対して接近又は離隔
    する向きに移動可能に支持する揺動支持手段と、現像ユ
    ニットを潜像担持体に接近する向きに付勢するユニット
    付勢手段とを設け、前記揺動支持手段は、前記現像ユニ
    ットの軸線方向の各端部をそれぞれ回転自在に支持する
    と共に、画像形成装置本体に対して揺動自在に支持され
    た一対の揺動体を具備し、さらに、各現像器の少なくと
    も1つの現像要素を回転駆動するための現像器駆動モー
    タと、該モータの回転を前記現像ユニットの軸線方向の
    一方の端部側から前記現像要素に伝達するための複数の
    伝動要素とを有し、前記駆動モータを一方の揺動体に支
    持すると共に、前記伝動要素の全てを前記一方の揺動体
    と現像ユニットとにそれぞれ支持したことを特徴とする
    画像形成装置における回転型現像装置。
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