JPH11514345A - インターロイキン変換酵素およびアポプトーシス - Google Patents

インターロイキン変換酵素およびアポプトーシス

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JPH11514345A JP9510553A JP51055397A JPH11514345A JP H11514345 A JPH11514345 A JP H11514345A JP 9510553 A JP9510553 A JP 9510553A JP 51055397 A JP51055397 A JP 51055397A JP H11514345 A JPH11514345 A JP H11514345A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の新規化合物、それらの医薬組成物、ならびにアポプトーシスおよび過剰または不適当な細胞死により引き起こされる疾病状態の治療に用いる、ICEおよびICE様蛋白の新規阻害に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 インターロイキン変換酵素およびアポプトーシス 発明の分野 本発明は、ヒトにおける過剰または不適当なアポプトーシスを遮断する新たな 方法を見出すことに関する。 背景 種々の形態の細胞死があることが1世紀にわたり認識されてきた。細胞死の1 つの形態である壊死は、通常には、重度の外傷の結果であり、膜の完全性の喪失 および細胞内容物の制御されない放出に関与しており、しばしば、炎症応答を引 き起こす。対照的に、アポプトーシスは制御された様式で起こる、より生理学的 なプロセスであり、一般的には、本質的に非炎症性である。このため、アポプト ーシスは、しばしば、プログラムされた細胞死といわれる。その名称自体(アポ プトーシス:「脱落」、例えば、木から葉が落ちることのギリシャ語)は、正常 な生理学的プロセスの一部である細胞死を意味する(Kerr et.al.,Br.J.Can cer,26:239-257(1972))。 アポプトーシスは、最終的には細胞死を招く、注意深く制御された一連の細胞 の出来事であると思われる。望ましくない細胞を除去する、このプロセスは活性 であり、細胞エネルギーの浪費を必要とする。アポプトーシスの形態学的特徴は 、細胞収縮および細胞−細胞接触の消失、核クロマチンの縮合、ついで、断片化 、膜のしわ、膜の水泡、およびアポプトーシス小体の出現を包含する。プロセス の終了時に、隣接細胞およびマクロファージはアポプトーシス細胞由来のフラグ メントを食作用により取り込む。該プロセスは非常に迅速であり、2−3時間程 度で起こる(Bright et al.,Biosci.Rep.,14:67-82(1994))。 アポプトーシスのうち最も良く定義された生化学的出来事は、核DNAの順序 付けられた破壊である。アポプトーシスのシグナルは、ヌクレオソーム間のリン カー領域において2本鎖DNAを開裂する特異的カルシウム−およびマグネシウ ム−依存性エンドヌクレアーゼの活性化を促進する。これにより、180−20 0塩基対のフラグメントであるDNAフラグメントが多数生じる(Bergamaschi e t al.,Haematologia,79:86-93(1994);Stewart JNCI,,86:1286-1296(1994))。 アガロースゲル電気泳動により試験すると、これらの多数のフラグメントは、ア ポプトーシス中の大部分の細胞に特徴的なはしご状(ラダー)パターンを形成す る。 細胞にシグナルを与えて細胞のアポプトーシスを開始または促進しうる多くの 刺激があり、これらは細胞ごとに異なる可能性がある。これらの刺激は、グルコ コルチコイド、TNFα、成長因子誘導、いくつかのウイルス蛋白、放射線照射 および抗がん剤を包含しうる。これらの刺激のいくつかは、種々の細胞表面受容 体、例えば、受容体のTNF/神経増殖因子ファミリー(CD40およびFas /Apo−1を包含)を介して、それらのシグナルを誘導しうる(Brightらの上 記文献)。アポプトーシスを引き起こす、このような刺激の多様性により、アポ プトーシスに関与するシグナル伝達経路および分子的因子を明らかにすることは 困難であった。 アポプトーシスに必須の特定分子に関する最良の証拠は、線虫C.elegansの研 究から得られた。この系において、アポプトーシスの誘導に必要と思われる遺伝 子はCed−3およびCed−4である。これらの遺伝子は死につつある細胞中 で機能しているにちがいなく、いずれかの遺伝子が不活性化された場合、細胞死 は起こらない(Yuan et al.,Devel.Biol.138:33-41(1990))。哺乳動物にお いては、アポプトーシスに関連している遺伝子は、プロト−オンコジーンc−m ycおよび腫瘍抑制遺伝子p53を包含する(Brightらの上記文献;Symonds et a l.,Cell,78:703-711(1994))。 アポプトーシスを受けるか受けないかというこの重要な決定において、これら の遺伝子はアポプトーシスを阻害する蛋白をプログラムする遺伝子であるという ことは驚くべきことではない。C.elegansにおける例はCed−9である。その 遺伝子が異常に活性化された場合、細胞は本来死ぬところを生き残り、逆にCe d−9が不活性化された場合、細胞は本来生存するところを死滅する (Stewart,B.W.,上記)。哺乳動物の同等遺伝子はbcl−2であり、それは発癌 性腫瘍遺伝子として同定されている。その産物が種々の哺乳動物細胞中で過剰発 現された場合に、この遺伝子はアポプトーシスを阻害し、細胞を放射線照射、細 胞毒性薬剤およびc−mycのごときアポプトーシスシグナルに対して感受性で なくする(Brightらの上記文献)。いくつかのウイルス蛋白は、類似機能を有す る相同的ウイルス蛋白を産生することにより、この特定の蛋白がアポプトーシス を遮断する能力を利用する。かかる状況の一例は、エププステイン・バールウイ ルスにより産生される蛋白であり、それはbcl−2に類似であり、細胞死を防 止してウイルス産生を促進する(Wells et.al.,J.Reprod.Fertil.,101:385 -391(1994))。対照的に、いくつかの蛋白はbcl−2蛋白に結合し、その機能 を阻害する可能性があり、一例は蛋白baxである(Stewart,B.W.,上記)。 描かれた俯敵像は、アポプトーシスへの導入は、アポプトーシスを促進または阻 害する特定の遺伝子産物間の注意深いバランス作用により調節されているという ものである(Barinaga,Science,263:754-756((1994))。 アポプトーシスは正常な生理の重要な一部分である。このことについて最もよ く引用される2つの例は、胎児の発達および免疫細胞の発達である。胎児の神経 系の発達においては、成熟脳を形成のための発達の間においてンがアポプトーシ スにより失われる(Bergamaschi et al.,Haematologia,79:86-93(1994))。免疫 成分であるT細胞(およびB細胞についても弱い証拠がある)においては、自己 を認識し、自己に対して反応する細胞を除去する選択プロセスが生じる。この選 択プロセスは、免疫細胞成熟領域においてアポプトーシス的様式で起こると考え られている(Williams,G.T.,J.Pathol.,173:1-4(1994);Krammer et al.,Cu rr.Opin.Immunol.,6:2279-289(1994))。 アポプトーシスの調節不全は疾病状態において重要な役割を果たす可能性があ り、疾病は、アポプトーシス過剰または過少により引き起こされる可能性がある 。過少なアポプトーシスに関連した疾病の一例はある種の癌であろう。機能的な bcl−2の異常な発現および当該細胞におけるアポプトーシスの阻害に関連し た卵胞B細胞リンパ腫がある(Bregamaschi et al 上記)。アポプトーシス の阻害および癌細胞の産生に関するp53の欠失または変異に関連した多くの報 告がある(Kerr et al.,Cancer 73:2013-2026(1994))。対照的に、過剰または不 適当なアポプトーシスの一例は、アルツハイマー病を引き起こす、ニューロン細 胞の消失であり、おそらく、β−アミロイドペプチドにより誘導されるのであろ う(Barr et al.,BioTechnology,12:487-493(1994)))。他の例は、HIV感 染を引き起こすCD4+T細胞の過剰なアポプトーシス、心筋梗塞または再灌流 の間における心筋細胞の過剰なアポプトーシス、および虚血の間のニューロン細 胞の過剰なアポプトーシスを包含する(Bergamaschiらの上記文献;Barrらの上記 文献)。 癌において観察されるアポプトーシスの欠損に対抗するようないくつかの医薬 がある。例は、エピポドフィロトキシンのごときトポイソメラーゼII阻害剤、お よびara−cのごとき抗代謝剤を包含し、それらは癌細胞中のアポプトーシス を促進することが報告されている(Ashwellらの上記文献)。多くの場合、これら の抗がん剤については、アポプトーシス誘導の正確な機構は解明途中である。 最近数年間で、ICEおよびICE相同的蛋白がアポプトーシスにおいて重要 な役割を果たしているという証拠が挙げられた。この研究領域は、C.elegansの アポプトーシスにとり重要であることが知られている遺伝子Ced−3によりコ ードされる蛋白間の相同性の観察により刺激された。これらの2つの蛋白は29 %のアミノ酸同一性を有し、5個のアミノ酸(QACRG)における完全な同一 性はプロテアーゼ活性に関与していると考えられている(Yuan et al.,Cell,7 5:641-652(1993))。マウスにおいて、ICEおよびnedd−2遺伝子(発達 中の脳におけるアポプトーシスに関与している可能性がある)の産物の間(Kumar et al.,Genes Dev.,8:1613-1626(1994))、ならびにヒト・脳cDNAライブラ リーから単離されたnedd−2のヒト・同等物Ich−1およびCPP32の 間(ICEおよびCed-3相同体−1)(Wang et al.,Cell,78:739-750(1994); Fernandes-Alnemiri et al.,J.Biol.Chem.,269:30761-30764(1994))にさら なる相同性が観察された。 アポプトーシスにおけるこれらの蛋白の役割についてのさらなる証明はトラン スフェクションによる研究により得られる。一時的トランスフェクションアッセ イにおいてプログラムされた死を被る繊維芽細胞により引き起こされるネズミ・ ICEの過剰発現である(Miura et al.,Cell,75:653-660(1993))。ICEお よびCed−3間の最高の相同性領域においてトランスフェクション遺伝子を点 突然変異させることにより、細胞死を防止することができた。アポプトーシスに おけるICEの役割についての非常に強い根拠として、その著者らは、ICEト ランスフェクションにより誘導されるアポプトーシスは、プログラムされた細胞 死を防止できる哺乳動物腫瘍遺伝子bcl−2の過剰発現によって拮抗されうる ことを示した(Miuraらの上記文献)。ウシ・ポックスウイルスのこの遺伝子は、 プロテアーゼ阻害剤蛋白のファミリーであるセプリン蛋白をコードしている(Ra y et al.,Cell,69:597-604(1992))。詳細には、crmAの蛋白は、ICEに よるプロインターロイキン−1βのプロセッシングを阻害することが示された。 Gagliardini et al.Science,263:826-828(1994)には、後根神経節ニューロン 中へのcrmA遺伝子の微量注入により、神経増殖因子誘導により誘発される細 胞死が防止されたことが示されている。この結果は、ICEがニューロン細胞の アポプトーシスに関与していることを示す。より直接的なデモンストレーション は、ICEトランスフェクションをcrmAの同時発現と組み合わせた実験から 得られ、ICEにより誘導されるアポプトーシス応答がcrmAにより抑制され ることが示されている(Miuraらの上記文献;Wangらの上記文献)。 ICEのほかに、研究者は、アポプトーシスを促進するICE様遺伝子の能力 について調べている。Kumarらの上記文献には、繊維芽細胞および繊維芽細胞腫 細胞におけるnedd−2の過剰発現はアポプトーシスによる細胞死を引き起こ し、このアポプトーシスはbcl−2遺伝子の発現により抑制されうることが示 された。最も最近になって、Wangらは(Wang et.al.,上記文献)、多くの哺乳動 物細胞におけるIch−1の発現について調べた。発現は細胞アポプトーシスを 引き起こし、bcl−2との同時発現によりアポプトーシスは拮抗されることが できた。QACRGモチーフに含まれ、プロテアーゼ機能にとり重要であると 推測されるシステイン残基のセリンへの変異により、アポプトーシス活性が消失 した。 アポプトーシスにおけるシステインプロテアーゼの役割についての証拠は、La zebnikによる最近の報告(Nature,371:346-347(1994))から得られる。これら の著者は無細胞系を用いてアポプトーシスを模倣し、研究した。それらの系にお いて、プレインターロイキン−1β中の開裂部位と同じ部位において酵素ポリ( ADP−リボース)ポリメラーゼを開裂するプロテアーゼ活性が存在する。しか しながら、これは単離されるべきプロテアーゼであり、ICEは異なっているよ うに思われ、異なる基質蛋白に作用するように思われる。非選択的システインプ ロテアーゼ阻害剤を用いる系中のプロテアーゼ活性の遮断によりアポプトーシス の阻害が引き起こされた。 上記証拠を一緒にすると、哺乳動物細胞におけるアポプトーシスの誘導におけ るICEおよびICE様蛋白の顕著な関与がわかる。脳インターロイキン−1は 、アルツハイマー病およびダウン症候群の発病を促進することが報告されている (Griffin et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,86:7611-7615(1989))。さ らに、インターロイキン−1がβ−アミロイドド蛋白(アルツハイマー病の老人 性プラークならびにダウン症候群および老化中のヒトの脳中の主成分)のmRN Aおよび産生を増大させることも報告されている(Forloni et al.,Mol.Brain Res.,16:128-134(1992);Buxbaum et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,89: 10075-10078(1992);Goldgaber et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.,86:7606 -7610(1989))。これらの報告を、これらの疾病におけるICEの関与およびそ れによる新規治療薬および療法の使用の必要性についてのさらなる証拠として見 ることができる。 現在に至るまで、過剰または不適当なアポプトーシスを遮断する有用な治療方 法はない。1の特許出願E PO 0533226には新規ペプチド構造が開示さ れており、それはICE活性を調べるのに有用であり、それゆえ、IL−1によ り媒介される疾病の診断およびモニタリングに有用であると言われている。それ ゆえ、哺乳動物に使用する、無毒な薬理学的および毒物学的特性を有する、より よい治療薬を見出すことが必要である。これらの化合物は、過剰または不適当な アポプトーシス細胞を遮断し、それゆえ、この状態が出現する疾病および症状の 治療を提供するものである。 発明の概要 本発明は、式(I)の新規化合物、それらの医薬組成物、ならびにアポプトーシ スおよび過剰または不適当な細胞死により引き起こされる疾病状態の治療に使用 するICEおよびICE様蛋白の新規阻害に関する。 本発明のもう1つの態様は、式(I)の化合物、またはその医薬上許容される 塩、および医薬上許容される担体もしくは希釈剤を含んでなる医薬組成物に関す る。 本発明のもう1つの態様は、過剰なIL−1β変換酵素活性に関連した疾病ま たは障害の治療を要する哺乳動物における過剰なIL−1β変換酵素活性に関連 した疾病または障害の治療方法であって、該哺乳動物に有効量の式(I)の化合 物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とする方法に関する。 本発明のもう1つの態様は、アポプトーシスを予防または軽減させることを必 要とする哺乳動物、好ましくはヒトにおけるアポプトーシスの予防または軽減方 法であって、該哺乳動物またはヒトに有効量の式(I)の化合物またはその医薬 上許容される塩を投与することを特徴とする方法に関する。 本発明のもう1つの態様は、IL−1βおよび/またはTNF産生を遮断する 治療を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトにおけるIL−1βおよび/または TNF産生の遮断方法であって、該哺乳動物またはヒトに有効量の式(I)の化 合物またはその医薬上許容される塩を投与することを特徴とする方法に関する。 発明の詳細な説明 本発明化合物は、1個またはそれ以上の不斉炭素を、詳細には6または7位に 有していてもよく、ラセミ体および光学活性形態として存在してもよい。これら の化合物のすべては本発明の範囲内である。好ましくは、化合物は6R,7S立 体配置である。 好ましくは、式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩は下記構造式: [式中、R1は水素、ハロゲン、または置換されていてもよいアルコキシであり ; R2はNRabであり; Raは水素、またはC1-4アルキルであり; RbはC1-10アルキル、置換されていてもよいアリールC1-4アルキル、置換さ れていてもよいヘテロアリールC1-4アルキル、置換されていてもよいC3-7シク ロアルキルであるか、あるいはRaおよびRbは、それらが結合する窒素と一緒に なって、酸素、窒素もしくはイオウから選択されるさらなる異種原子を含んでい てもよい5ないし10員環を形成し; R3は水素,−OC(O)R5、またはS(O)n6、またはブロモであり; R4は水素,−OC(O)R5、ブロモまたはS(O)n6であるが、R3が水素であ る場合にはR4は水素以外のものであり; R5はC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール または置換されていてもよいアリールアルキルであり; R6は置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロア リールであり; mは1または2の値を有する整数であり; nは0であるか、または1もしくは2の値を有する整数である] で示される。 適当には、式(I)の化合物については、R1は水素、ハロゲン、または置換 されていてもよいC1-4アルコキシである。R1がアルコキシである場合、炭素鎖 は、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシ、C(O)H、C(O)2c、または C(O)CH3残基により独立して1回またはそれ以上置換されていてもよく、Rc は水素、C1-6アルキル、アリール、またはアリールC1-4アルキルである。好ま しくは、R1はメトキシである。 適当には、式(I)の化合物については、R2はNRabであり;RbはC1-10 アルキル、置換されていてもよいアリールC1-4アルキル、置換されていてもよ いヘテロアリールC1-4アルキル、置換されていてもよいC3-7シクロアルキルで あるか、あるいはRaおよびRbは、それらが結合する窒素と一緒になつて、酸素 、窒素もしくはイオウから選択されるさらなる異種原子を含んでいてもよい5な いし10員環を形成し;Raは水素、またはC1-4アルキルであり、好ましくは水 素またはメチルである。 好ましくは、Rbは置換されていてもよいベンジルである。アリールアルキル 残基中のアルキル基は、メチレンまたは置換メチレン基のごとき分枝または直鎖 状であってよく、すなわちアリールアルキル残基は−CH(CH3)−アリールで あってもよいことが認識される。Raは水素、またはC1-4アルキルであり、好ま しくは水素、またはメチルである。アリールアルキル基中の置換されていてもよ いアリール残基は、ヒドロキシ、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシにより独 立して1回ないし3回置換されていてもよい。 適当には、式(I)の化合物については、mは1または2である。好ましくは 、mは2である。 式(I)の化合物については、R3は水素、−OC(O)R5、S(O)n6、また はブロモであるが、R3が水素である場合にはR4は水素以外のものである。R3 が−OC(O)R5である場合、適当にはR5基はC1-6アルキル、C3-7シクロアル キル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいアリールア ルキルであり;好ましくは、R5はC1-6アルキルであり、より好ましくはメチル である。 R3がS(O)n6である場合、適当には、R6は置換されていてもよいアリール 、または置換されていてもよいヘテロアリールであり;nは0であるか、または 1もしくは2の値を有する整数である。R6が以下に定義されるようなヘテロ アリールである場合、好ましくは、それはトリアゾール、オキサジアゾール、ま たはテトラゾール残基である。また、R6が以下に定義するようなアリールであ る場合、好ましくは、それはフェニルであり;好ましくはnの値は1または2で ある。 R6がヘテロアリールである場合、好ましくはnは0である。ヘテロアリール またはアリール環は、ヒドロキシ、ハロゲン、アルキルまたはアルコキシにより 、好ましくはアルキルにより、より好ましくはメチルにより独立して1回または それ以上置換されていてもよい。 適当には、式(I)の化合物については、R4は水素、臭素、−CO(O)R5、 またはS(O)n6であり、R5およびR6は上記R3における定義に同じである。 式(I)により示される化合物は: 3,4−ジクロロベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセトキシメ チル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−3,4−ジクロロベンジル−N−メチル−(6R,7S)−7−メトキシ− 3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−メチル−3−ヨードベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセ トキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3−ヨードベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセトキシメチル −3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド S−(−)−アルファ−メチルベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3 −アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシ ド ベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセトキシメチル−3−セフ ェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド (R)−アルファ−メチルベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−ア セトキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3−ヨードベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセトキシメチル −3−セフェム−4−カルボキシアミド を包含するが、これらに限らない。 本明細書の用語「過剰なIL−1β変換酵素活性」とは、該蛋白の過剰発現、 または当該酵素の過剰な発現をいう。 本明細書の用語「C1-6アルキル」または「アルキル」は、鎖長について特記 しないかぎり、1ないし6個の炭素原子からなる直鎖または分枝残基を意味し、 メチル、エチル、n-プロピル、iso-プロピル、n-ブチル、sec-ブチル、iso-ブチ ル、tert-ブチル等を包含するが、これらに限らない。 本明細書の用語「ヘテロアリール」(それ自体または「ヘテロアリールオキシ 」もしくは「ヘテロアリールアルキル」のごとき組み合わせにおいて)は、1個 またはそれ以上の環がN、OまたはSからなる群より選択される1個またはそれ 以上の異種原子を含んでいる5ないし10員の芳香族環システムを意味し、例え ば、ピロール、ピラゾール、フラン、チオフェン、キノリン、イソキノリン、キ ナゾリニル、ピリジン、ピリミジン、オキサゾール、オキサジアゾール、テトラ ゾール、チアゾール、チアジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、ベンゾイ ミダゾール、ベンゾチアフェン、ベンゾピロール、またはベンゾフランのごとき ものであるが、これらに限らない。 本明細書の用語「アリール」(それ自体または「アリールオキシ」もしくは「 アリールアルキル」のごとき組み合わせにおいて)は、フェニルおよびナフチル 環を意味する。 本明細書の用語「シクロアルキル」は、環状残基、好ましくは3ないし7個の 炭素のものを意味し、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を包 含するが、これらに限らない。 本明細書の用語「ハロ」または「ハロゲン」は、特記しないかぎり、クロロ、 フルオロおよびヨードを包含する。 本明細書において、「コア」基を下記のごとく番号付けする。 本発明は、式(I)の化合物によるICEおよびICE様プロテアーゼの阻害 に関する。「ICE様プロテアーゼ」なる用語は、ポリペプチドインターロイキ ン−1β変換酵素(またはコンバーターゼ)のフラグメント、相同物、アナログ および誘導体を意味する。これらのアナログは、構造的に、ICEファミリーに 関連している。一般的には、それらは、配列全体にわたってヒト・ICEに対し て高い相同性を示す蛋白をコードしている。好ましくは、ペンタペプチドQAC RGが保存されている。多くの天然の対立遺伝子変種(置換、欠失または付加の ごとき)を包含してもよいICE様プロテアーゼは、コードしているポリペプチ ドの機能を実質的には変化させない。すなわち、それらは、必然的に、ICEプ ロテアーゼと同じ生物学的機能または活性を保持しているが、生物学的機能が増 強または低下した活性であってもよいことが認識される。適当な活性はIL−1 β変換酵素活性ではなく、ある種の様式でアポプトーシスを誘導し、あるいはプ ログラムされた死に関与する能力である。本発明に含まれる適当なICE様プロ テアーゼは、1994年6月23日出願のPCT/US94/07127(代理 人処理番号325800−184);および1994年11月1日出願のUSS N08/334251(代理人処理番号325800−249)に記載されてお り、参照によりこれらの開示を全体として本明細書に記載されているものとみな す。 本明細書の用語「IL−1βおよび/またはTNFの産生を遮断または阻害、 あるいは減少」とは: a)インビボでサイトカイン放出を阻害することによる、ヒトにおけるサイト カインの過剰なレベルの、正常または正常以下のレベルまでの低下またはダウン レギュレーション;または b)ヒトにおけるインビボでのサイトカイン(IL−1またはTNF)の過剰 なレベルの、ゲノムレベルでの正常または正常以下のレベルまでのダウンレギュ レーション;または c)翻訳後の出来事としてのサイトカイン(IL−1またはTNF)の直接合 成を阻害することによるダウンレギュレーション;または d)ヒトにおけるインビボでのサイトカイン(IL−1またはTNF)の過剰 なレベルの、翻訳レベルでの正常または正常以下のレベルまでのダウンレギュレ ーション をいう。 IL−1βおよび/またはTNF産生の遮断もしくは阻害、または減少は、式 (I)の化合物がサイトカインIL−1およびTNFの阻害剤であるという知見で あり、インビトロおよびインビボアッセイ(当該分野においてよく知られており 、そのいくつかは本明細書に記載されている)におけるIL−1およびTNFの 産生に対する式(I)の化合物の影響に基づくものである。 本発明化合物を、Doherty et al.,J.Med.Chem.,1990,33,2513(参照に よりその開示を本明細書に記載されているものとみなす)のごとき当該分野にお いてよく知られた方法により合成してもよい。別法として、式(I)の化合物を 、下記スキームに従って合成してもよい。 ジオキサン中で市販7−アミノセファロスポリン酸(1−スキームI)をイソ ブチレンおよび硫酸で処理することによりt-ブチルエステル(2−スキームI) を合成する。Dohertyらの手順(J.Med.Chem.,1990,33,2513−2521)(参照 によりその開示を本明細書に記載されているものとみなす)に従って、7−アル コキシ置換された3a−スキームIおよび3b−スキームIを分離可能 な混合物として得る。0℃においてトリフルオロ酢酸/アニソールを用いて3− スキームIを脱保護して遊離酸4−スキームIを得る。活性化された4−スキー ムIのエステルとアミンとのカップリング(アルキルクロロホルメート/N−メ チルモルホリン)によりアミド5−スキームIを得る。オキソンの酸化によりス ルホキシドおよびスルホン6−スキームIを得る。 過塩素酸中におけるNaNO2およびアルコールでの処理により、8−スキー ム2から1工程でアルコキシ誘導体9−スキーム2を得る(Alpegianiら米国特許 第5254680号)(参照によりその開示を本明細書に記載されているものと みなす)。5−スキームIについて説明した手順により8−スキーム2とのアミ ンカップリングによりアミド9−スキーム2を得る。9−スキーム2のオキソン 酸化により10−スキーム2を得る。Alpegiani et al.,J.Med.Chem.,1994 ,37,4003-4019(参照によりその開示を本明細書に記載されているものとみな す)により概説された手順に従って以下の誘導体を豪勢することができる。アニ オン性条件下で10−スキーム2をN−ブロモサクシンイミドで処理して臭化物 11−スキーム2を得る。芳香族チオールまたは酢酸水銀誘導体での置換により 12−スキーム1および13−スキーム2をそれぞれ得る。ラジカル条件下で1 0−スキーム2をN−ブロモサクシンイミドに曝露することにより3−ブロモメ チル誘導体15−スキーム2を得る。16−スキーム2および17−スキーム2 は、芳香族チオールおよび酢酸水銀による臭化物の置換により合成可能である。 スルホン14−スキーム2および18−スキーム2は、それらの対応チオエーテ ル(12−スキーム2および16−スキーム2)の酸化により得られる。合成化学 さらに苦労することなく、当業者は、上記説明を用いて、本発明を最大限に利 用することができると確信する。さらに下記実施例は、本発明化合物の合成を説 明する。それゆえ、下記実施例は、本発明の単なる説明であり、本発明を何ら限 定するものではないと解される。 特記しないかぎり、温度をセ氏で表す。 実施例1 N−3,4−ジクロロベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド a)(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3−セフェム−4 −カルボン酸 0℃、アルゴン雰囲気下において、(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボン酸tert-ブチル(Doherty et al.,J .Med.Chem.,1990,33,2513の手順により調製)(1.5g、4.4mmol)およ びアニソール(5.0ml,45mmol)にトリフルオロ酢酸(25ml)を添加し た。溶液を30分攪拌し、減圧濃縮した。油状物質をフラッシュクロマトグラフ ィー(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン、ついで、90:9:1の塩化 メチレン/メタノール/酢酸)により精製して表記化合物を固体として得た(0 .89g、70%)。ME(ES+)m/e 288[M+H]+。 b)N−3,4−ジクロロベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド −23℃、アルゴン雰囲気下の乾THF 10ml中の実施例1(a)(0.2 5g、0.88mmol)の攪拌溶液に、4−メチルモルホリン(0.15ml、1. 3mmol)およびクロロぎ酸エチル(0.13ml、1.3mmol)を添加した。得ら れた混合物を15分攪拌し、ついで、3,4−ジクロロベンジルアミン(0.18 ml、1.3mmol)で処理した。混合物を1.5時間かけて0℃まで暖めた。 反応混合物に3N HCl(水溶液)および塩化メチレンを添加した。層分離 させ、水層を塩化メチレンで2回抽出した。一緒にした有機層を乾燥(MgSO4 )し、濾過し、ついで、減圧濃縮してうす黄色油状物質を得た。油状物質をフ ラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、40−50%酢酸エチル /ヘキサン)により精製して表記化合物をうす黄色固体として得た(0.28g 、75%)。MS(ES+)m/e 445[M+H]+。 c)N−3,4−ジクロロベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキド 0℃のアセトニトリル(5ml)中の実施例1(b)のアミド(0.27g、 0.62mmol)に水中のオキソン(0.57g、1.9mmol)を添加し、室温で1 5分溶液を攪拌した。混合物に20%メタ重亜硫酸ナトリウム、ついで、水を添 加し、混合物を塩化メチレンで2回抽出した。油状物質をフラッシュクロマトグ ラフィー(シリカゲル、50−70%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して表 記化合物(0.17g、56%)を得た。MS(ES+)m/e 477[M+H ]+実施例2 N−メチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキ シメチル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオ キシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにN−メチル−3,4−ジクロロベン ジルアミンを用いる以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS (ES+)m/e 491[M+H]+実施例3 N−メチル−N−(3−ヨードベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメ チル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシ 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにN−メチル−3−ヨードベンジル アミンを用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS (ES+)m/e 549[M+H]+実施例4 N−(3−ヨードベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに3−ヨードベンジルアミンを用い ること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m/ e 535[M+H]+実施例5 N−[S−(−)−α−メチルベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチ ル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにS−(−)−α−メチルベンジル アミンを用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS (ES+)m/e 423[M+H]+実施例6 N−ベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3−セ フェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにベンジルアミンを用いること以外 は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m/e 409 [M+H]+実施例7 N−[R−(+)−α−メチルベンジル]−(6R,7S)−3−アセトキシメ チル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシ 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにR−(+)−α−メチルベンジル アミンを用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS (ES+)m/e 423[M+H]+実施例8 N−ピペロニル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3− セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにピペロニルアミンを用いること以 外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m/e 45 3[M+H]+実施例9 N−フェネチル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3− セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにフェネチルアミンを用いること以 外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m/e 42 3[M+H]+実施例10 N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −ベンジルオキシカルボニルメチレンオキシ−3−セフェム−4−カルボキシア ミド−1,1−ジオキシド メタノールのかわりにグリコール酸ベンジルを用い、その添加前に塩化メチレ ン溶液を濃縮して小体積としたこと以外は、実施例1の手順に従って調製した。 MS(ES+)m/e 611[M+H]+実施例11 N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −カルボキシメチレンオキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1− ジオキシド 酢酸エチル(2ml)中の実施例10の表記化合物(0.024g、0.039 mmol)に触媒量のパラジウムブラックを添加した。混合物を水素雰囲気下で2時 間攪拌した。得られた混合物を濾過し、減圧濃縮して表記化合物を白色固体とし て得た(0.020g、98%)。MS(ES+)m/e 521[M+H]+実施例12 N−(4−クロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに4−クロロベンジルアミンを用い ること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m /e 443[M+H]+。 実施例13N−(4−メチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに4−メチルベンジルアミンを用い ること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m /e 423[M+H]+実施例14 N−(4−メトキシベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに4−メトキシベンジルアミンを用 いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+) m/e 439[M+H]+実施例15 N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメ チル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシ 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに3−トリフルオロメチルベンジル アミンを用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS (ES+)m/e 477[M+H]+実施例16 N−(4−tert−ブチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに4−tert−ブチルベンジルアミン を用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+ )m/e 465[M+H]+実施例17 N−(2−メチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに2−メチルベンジルアミンを用い ること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m /e 423[M+H]+実施例18 N−(2,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに2,4−ジクロロベンジルアミンを 用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+ )m/e 477[M+H]+実施例19 N−(3,5−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに3,5−ジクロロベンジルアミンを 用いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+ )m/e 477[M+H]+実施例20 N−(4−ニトロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに4−ニトロベンジルアミンを用い ること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m /e 454[M+H]+実施例21 N−(2−ナフチルメチレン)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに2−ナフチレンメチルアミンを用 いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+) m/e 459[M+H]+実施例22 N−(1−ナフチルメチレン)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりに1−ナフチレンメチルアミンを用 いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+) m/e 457[M−H]-実施例23 N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7R)−7−(2',2',2'−トリ クロロエトキシカルボキシアミド)−3−アセトキシメチル−3−セフェム−4 −カルボキシアミド−1,1−ジオキシド a)(6R,7R)−7−(2',2',2'−トリクロロエトキシカルボキシアミド )−3−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸 2.5mlの水および5mlのアセトン中の市販7−アミノセファロスポリン 酸(0.52g、1.9mmol)の懸濁液に重炭酸ナトリウム(0.44g、5.2mmol) を添加した。得られた溶液をアセトン中のクロロぎ酸2',2',2'−トリクロロ エチルで処理し、16時間攪拌した。溶液を3N HClで酸性にし、酢酸エチ ルで3回抽出した。一緒にした有機層を水洗し、乾燥(MgSO4)し、濾過し 、減圧濃縮して表記化合物をうす黄色泡状物質として得た(0.72g,86%) 。1H NMR(CDCl3)δ(ppm)2.1(3H,s,CH3),3.54(2 H,q,2−CH2),4.77(2H,q,CH2CCl3),5.05(1H,d,6− H),5.08(2H,q,CH2OAc),5.68(1H,m,7−H),6.12( 1H,d,NH)。 b)N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7R)−7−(2',2',2'− トリクロロエトキシカルボキシアミド)−3−アセトキシメチル−3−セフェム −4−カルボキシアミド 乾テトラヒドロフラン中の実施例23(a)の酸(0.72g、1.6mmol)お よび2,4−ジニトロフェノール(0.30g、1.6mmol)の溶液に、6mlの 塩化メチレン中の1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.33g、1.6mm ol)の溶液を添加した。溶液を30分攪拌した。混合物を濾過し、3,4−ジクロ ロベンジルアミン(0.28g、1.6mmol)を濾液に添加した。得られた溶液を 16時間攪拌した。 上記溶液に炭酸ナトリウム飽和溶液および塩化メチレンを添加し、濾過した。 ついで、層分離させ、水層を塩化メチレンで抽出した。一緒にした有機層を乾燥 (MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して油状物質を得た。油状物質をフラッシ ュクロマトグラフィー(シリカゲル、30−60%酢酸エチル/ヘキサン)によ り精製して表記化合物を得た(0.58g、60%)。1H NMR(CDCl3) δ(ppm)2.08(3H,s,CH3),3.47(2H,q,2−CH2),4.5 (2H,m,CH2Ph),4.75(2H,q,CH2CCl3),4.86(2H,q, CH2OAc),5.0(1H,d,6−H),5.61(1H,m,7−H),5.98 (1H,d,NHCO2−),7.19(1H,d,6−ArH),7.4(1H,d,5 −ArH),7.48(1H,s,2−ArH)。 c)N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7R)−7−(2',2',2'− トリクロロエトキシカルボキシアミド)−3−アセトキシメチル−3−セフェム −4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 実施例1(b)のアミドのかわりに実施例23(b)のアミドを用いること意 外は実施例1(c)の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES-)m/ e 634[M−H]-実施例24 N−シクロヘキサンメチレン−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メ トキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにシクロヘキサンメチルアミンを用 いること以外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+) m/e 415[M+H]+実施例25 N−フルフリル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3− セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3,4−ジクロロベンジルアミンのかわりにフルフリルアミンを用いること以 外は実施例1の手順に従って表記化合物を調製した。MS(ES+)m/e 39 9[M+H]+。 生物学的評価 アッセイI−DNAラダー 本発明は、アガロースゲル上で可視化されるDNAラダーの生成を測定するこ とによりアポプトーシスを測定するモデルを用いることができる。DNAラダー の観察は多年にわたりアポプトーシスの目印となっている。われわれの研究に用 いるモデルは、抗癌性脂質1−O−オクタデシル−2−O−メチル−sn−3−ホ スホコリン(ET−18−OCH3)および腫瘍壊死因子α(TNF)によるヒ ト・単球HL−60細胞におけるアポプトーシスの生成である。ET−18−O CH3によるDNAラダーの生成が報告されており(Mollinedo et al.Biochem .Biophys.Res.Commun.,192: 603-609(1993))、確認されている。一般的方 法は、6μMのET−18−OCH3または10ユニットのTNFでHL−60 細胞を24時間処理し、低分子DNAを抽出し、蛋白およびRNAを除去するこ とである。アガロースゲル上でDNAを分離し、臭化エチジウム染色で可視化す る。DNAの抽出および調製の直前に内部標準を細胞に添加する。この方法によ り、アポプトーシスを阻害する化合物の能力を定量的に評価することができる。細胞馴化 ・HL−60細胞(American Type Cell Culture)をRPMI 1640w/L- グルタミンおよび10%熱不活性化ウシ・胎児血清(RPMI完全培地)中で増殖 させる。 ・実験の日、所望数の細胞(例えば、5x106個/処理群)をRPMI中に懸 濁して最終細胞濃度約0.5x106個/mlとする。各処理群につき、細胞懸濁 液10mlを培養フラスコ中に入れる。細胞を37℃で2時間インキュベーショ ンする。曝露 ・ET−18−OCH3への典型的な曝露のためには、CHCl3中の100mM ET−18−OCH3ストック溶液を調製し、RPMI完全培地中に希釈して6 00μMとする。100μlの600μMET−18−OCH3を10mlの処 理群中に添加し、最終濃度6μMとする。細胞懸濁液を一晩(18時間)インキュ ベーションする。典型的な曝露のためには、300ないし 3000ユニットのTNFを10mlの細胞懸濁液に添加する。 ・ET−18−OCH3またはTNFの添加10分前に細胞を所望薬剤(ICE 化合物等)で処理する。ICE化合物ストックをDMSO中に調製する。化合物 またはDMSO担体50μlを10mlの処理群に添加し、化合物を最終濃度と し、DMSOを0.5%とする。DNA抽出 : ・細胞を遠心分離(400xg、5分)し、10mlのPBSで2回洗浄する。 ・細胞を200μlの冷滅菌界面活性剤バッファー(10mM Tris−HC l,pH7.5、1mM EDTA、0.2%、Triton X−100)中に再 懸濁することにより細胞を溶解させ、約250μLを、氷冷滅菌1.5ml容エ ッペンドルフチューブに移す。ゆるやかに振盪チューブを4℃で30分インキュ ベーションする。 ・チューブをMicrofugeで15分遠心分離し、細胞残さが入らないようにしなが ら上清を集める。 ・上清を75μg/mlのRNAseとともに37℃で1時間インキュベーショ ンし、ついで、200μg/mlのプロテイナーゼKおよび0.5% SDS(最 終濃度)とともに37℃で1時間インキュベーションする。 ・300bpのDNA 10μlのを内部標準として添加して抽出効率を観察す る。 ・上清を同体積(200−300μl)の冷フェノール飽和バッファーで2回抽 出し(フェノール添加、15秒間ボルテックス攪拌、2分間微量遠心、2層間の 有機廃液が入らないようにして上の水層を集める)、200μLのフェノール/ クロロホルム/イソアミルアルコール 25:24:1(v/v)で1回抽出し 、ついで、100μLのクロロホルムで1回抽出する(100μL/試料を回収 )。 ・10μLの滅菌3M NaCl(300mM(最終濃度))を100μLの試 料および200μLの冷エタノールに添加し、十分にボルテックスし、ついで、 −20℃で一晩放置する。 ・試料を15分遠心分離し(Microfugeで)、すべて(25μL)のエタノールを注意 深く除去する。DNAペレットを乾燥させ、30μLの10mM Tris− HCl,pH8.0、0.1mM EDTAおよび10μLのゲル負荷用バッファ ー中に再懸濁した。 ・DNA標準(例えば、Sigma D5042、123bpのラダー)を各ゲルで泳動させ る。 ・試料を、TBEバッファー含有、臭化エチジウム添加1−2%アガロースゲル 上で90−120分泳動させる(100V、50mA)。 ・得られたゲルをUV光で可視化し、結果を捕獲イメージ(captured image)中 に記録する。 アッセイII:ICEの阻害 酵素源 ヒト・ICEをクローン化し、ヘキサ−Hisフラッグ(flag)をそのアミノ末 端に有する不活性前駆体(p45)としてE.coli 中で発現させた。収集後、細 胞を溶解し、遠心分離し、ついで、p45含有ペレットをリン酸緩衝化7M尿素 (pH7.5)で可溶化させた。フラッグを付したp45をNi-ニトロ−酢酸カ ラムに適用し、洗浄し、300mMイミダゾールで溶離した。これにより非常に プロ酵素の豊富な標品(p45純度90%)が得られた。10℃で数分間Centri con限外濾過膜(Amicon)を用いてp45を濃縮することによりp10/p20に 対する触媒的自己蛋白分解活性化を行なった。ウェスタンブロットにおけるp1 0/p20に関するICE活性の経時的発生および逆相HPLCにより活性化試 料中の触媒サブユニット(p10およびp20)が示された。逆相HPLCによ り精製された試料のN末端配列およびMALD質量スペクトル分析によりオーセ ンティックなp10およびp20の生成も確認した。活性化酵素を−80℃で保 存した。 アッセイプロトコール 蛍光発生テトラペプチド基質N−アセチル−L−チロシル−L−バリル−L− アラニル−L−アスパルチル−7−アミノ−4−メチルクマリン(Ac−YVA D−AMC)を用いてICEを25℃でアッセイした。25mM Hepes、 10%ショ糖、0.1%CHAPS、および2mM DTTを含有するバッファー 系中、pH7.5においてアッセイを行なった。基質濃度を25μMに固定した 。遊離した7−アミノ−4−メチルクマリンの蛍光を、335nmで励起後46 0nmにおいて連続的にモニターした。 化合物の試験 酵素とともに30−60分プレインキュベーションした後、100μMの1回 量で式(I)の化合物を試験した。25μMの基質(Ac−YVAD−AMC) を添加することによりアッセイを開始し、上記のごとく活性をモニターした。 典型的な式(I)の化合物について、このアッセイにおける陽性の阻害活性を 実施例2に示す。 アッセイIII:ICEの阻害 蛍光発生テトラペプチド基質N−アセチル−L−チロシル−L−バリル−L− アラニル−L−アスパルチル−7−アミノ−4−メチルクマリン(Ac−YVA D−AMC)を用いて96穴プレート中でICEを25℃でアッセイした。25 mM Hepes、10%ショ糖、0.1% CHAPS、および20−50μM DTTを含有するバッファー系中、pH7.5においてアッセイを行なった。基 質濃度を20μMに固定した。遊離した7−アミノ−4−メチルクマリンの蛍光 を、360nmで励起後460nmにおいて連続的にモニターした。 化合物の試験 50ないし100μMの1回量で化合物を試験した。基質および阻害剤を同時 添加した後、30ないし60分間上記のごとく活性をモニターした。かくして得 られた進行曲線をコンピューターにより等式1に適合させて、有効性および時間 依存性を評価した。 以下の典型的な式(I)の化合物は、上記アッセイにおいて正の阻害活性を示 した: 3,4−ジクロロベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセトキシメ チル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−メチル−3−ヨードベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセ トキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド 3−ヨードベンジル−(6R,7S)−7−メトキシ−3−アセトキシメチル −3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド。 理由は不明であるが、S−(−)−α−メチルベンジル−(6R,7S)−7 −メトキシ−3−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1 ,1−ジオキシドは、このアッセイにおいて0%の阻害を示した。 治療方法 一般的には、治療用途には、本発明化合物を、意図される投与経路および標準 的な製薬慣習の点から選択された医薬担体または希釈剤と混合することにより得 られる標準的な医薬組成物中に入れて投与する。例えば、本発明化合物を、デン プンまたはラクトースのごとき賦形剤を含有する錠剤の形態として、あるいは香 料または着色料を含有するエリキシルまたは懸濁液の形態として経口的に投与し てもよい。本発明化合物を、例えば、静脈、筋肉内または皮下注射することによ り非経口的に投与してもよい。非経口的投与には、最良には、本発明化合物を、 溶液を血液と等張とするに十分な塩またはグルコースのごとき他の物質を含んで いてもよい滅菌水溶液の形態として用いる。投与形態ならびに有効量の選択は、 とりわけ、治療すべき症状により異なるであろう。投与経路および用量の選択は 当業者により行われる。 本発明化合物、詳細には、本明細書記載の化合物、ならびに経口投与した場合 活性のあるそれらの医薬上許容される塩を、例えばシロップ、懸濁液またはエマ ルジョン錠剤のごとき液体、錠剤、カプセルおよび甘味入り錠剤として処方する ことができる。 一般的には、液体処方は、例えば懸濁剤、保存料もしくは着色料を伴なったエ タノール、グリセリン、非水溶媒(例、ポリエチレングリコール、油脂)または水 のごとき適当な液体担体中の化合物または医薬上許容される塩の溶液または懸濁 液からなる。 固形処方の製造に通常使用される適当な医薬担体を用いて錠剤形態の組成物を 製造することができる。かかる担体の例は、ステアリン酸マグネシウム、デンプ ン、ラクトース、ショ糖、およびセルロースを包含する。 通常のカプセル封入手順を用いてカプセル形態の組成物を製造することができ る。例えば、標準的な担体を用いて有効成分含有ペレットを製造し、ついで、硬 ゼラチンカプセルに充填することができる。別法として、水性ガム、セルロース 、シリケートまたは油脂のごとき適当な医薬担体を用いて分散物または懸濁液を 製造し、ついで、軟ゼラチンカプセルに充填することもできる。好ましくは、組 成物は錠剤またはカプセルのごとき1回量である。 典型的な非経口組成物は、滅菌水性担体または経口的に許容される油脂(例え ば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、レシチン、落花生油また はゴマ油)中の本発明化合物または医薬上許容される塩の溶液または懸濁液から なる。あるいはまた、溶液を凍結乾燥し、ついで、投与直前に適当な溶媒で復元 してもよい。 典型的な坐薬処方は、この経路で投与した場合に活性のある本発明化合物また はその医薬上許容される塩、ならびに結合剤および/または滑沢剤(例えば、ポ リマー性グリコール、ゼラチンまたはカカオ脂)または他の低融点植物性もしく は合成のロウもしくは脂質を含んでなる。 通常には、医薬上許容される本発明化合物は、毎日の投与規則に従って対象に 投与されるであろう。患者に、これを、例えば約0.001ないし約100mg /kg(動物体重)、好ましくは約0.001ないし約10mg/kg(動物体重) で与える。大型動物には、好ましくは、毎日の用量は、約1mgないし約100 0mg、この1mgないし500mgの間の本発明化合物またはその医薬上許容 される塩(遊離塩基として計算)を1日1ないし4回投与する。1回分の剤形は 、約25μgないし約500mgの化合物を含有していてもよい。 アポプトーシスの調節不良が重要な役割を果たしている多くの疾病および症状 が存在する。これらの症状のすべてが病理学的結果を伴った特定の細胞の望まし くない都合の悪い損失に関与しているわけではない。 骨リモデリングには破骨細胞による最初の吸収、ついで、骨芽細胞による骨形 成が必要である。最近、このプロセスにおいて起こるアポプトーシスについて多 くの報告がある。アポプトーシスは、骨形成細胞および骨吸収細胞の両方におい てインビトロで観察されており、実施、インビボでこれらのリモデリング単位の 部位においても観察されている。 アポプトーシスは、吸収および形成の間の逆転部位からの破骨細胞消失につい ての1つの可能な機構として示唆されている。TGF−β1は、6日間インビト ロで増殖したネズミ・骨髄培養物の破骨細胞におけるアポプトーシスを誘導する (約30%)(Hughes,et al.,J.Bone Min.Res.9,S138(1994))。抗吸収 ビスホスホネート(クロドロネート、パミドロネートまたはレシドロネート)は 、インビトロおよびインビボにおいてマウスの破骨細胞におけるアポプトーシス を促進する(Hughesら、上記S347)。破骨細胞形成にとり必須であることがすで に示されているM−CSFはアポプトーシスを抑制することができ、破骨細胞集 団の維持のみならずこれらの多核細胞の形成をアポプトーシスによって調べるこ とができることが示される(Fuller,et al.,J.Bone Min.Res.8,S384(1993 );Perkins,et al.,J.Bone Min.Res.8,S390(1993))。マウス・頭蓋冠へ の1日1回のIL−1局所注射を3日間行なった場合、強力かつ激しいリモデリ ングが誘導された(Wright,et al.,J.Bone Min.Res.9,S174(1994))。こ れらの研究において、破骨細胞の1%が治療1日後においてアポプトーシス性 であり、3日後には10%に増加した。高パーセンテージ(95%)のこれらの アポプトーシス性破骨細胞は逆転部位にあった。このデータは、ICEまたはI CE様相同物は破骨細胞のアポプトーシスにおいて機能的に非常に重要であるこ とを示唆する。 それゆえ、本発明の1の態様は、本明細書で定義した式(I)の化合物を用い る、骨粗鬆症のごとき過剰な骨の損失の疾病における吸収を阻害するための新規 療法としての、破骨細胞におけるアポプトーシスの促進である。 非常に分化したラット・破骨細胞様細胞において、低血清によりアポプトーシ スを誘導することができる(Ihbe,et al.,(1994)J.Bone Min.Res.9,S167) 。このことは、破骨細胞表現型の一時的な損失に関連しており、細胞系特異的遺 伝子発現およびアポプトーシスの維持は生理学的にリンクしていることが示唆さ れる。インビトロで増殖したラット胎児頭蓋冠由来の破骨細胞はアポプトーシス を受け、このアポプトーシスは、フラグメント化したDNAのインシトウ末端標 識により示されるように、節形成領域に局在化している(Lynch,et al.,(1994) J.Bone Min.Res.9,S352)。即時初期遺伝子c−fosよびc−junはア ポプトーシスに先立って発現され、c−fosおよびc−jun−LacZトラ ンスジェニックマウスはごく限られた組織(その1つが骨である)においてこれ らの転写因子の構成的発現を示すことが示されている(Smeyne,et al.,(1992) Neuron,8,13-23;およびMorgan,J.(1993)Apoptosis Cell Death: Functions and mechanisms.Cold Spring Harbor 13-15th October)。アポプトーシスは 、petula靭帯が石灰化するにつれ、これらの動物の骨端成長板および軟骨生成部 位において観察される。またPTHRP−欠損マウスにおいて軟骨生成部位のア ポプトーシスが観察されており、これらのトランスジェニック動物は異常な軟骨 内骨形成を示す(Lee et al.,(1994)J.Bone Min.Res.9,S159)。ごく最近の 論文において、自発的アポプトーシスを行なうヒト・骨肉腫細胞系が試験されて いる。この細胞系を用いてLAP−4(ICEでない)が検出され、LAP−4 の阻害または欠損によりインビトロでのアポプトーシスを遮断することができた (Nicholson,et al.,(1995)Nature 376,37-43)。よって、アポプトーシ スは、骨芽細胞および軟骨細胞の損失において役割を果たしており、アポプトー シスの阻害により骨形成促進機構が提供されうる。 それゆえ、本発明のもう1つの態様は、本明細書定義の式(I)の化合物を用い る、骨形成を促進する新規療法としての、アポプトーシスの阻害である。 骨関節炎(OA)は、関節軟骨の進行性腐食により特徴づけられる変性的疾患 である。軟骨細胞は、関節軟骨において見出される単一細胞タイプであり、これ らの細胞の代謝における混乱状態はOAの発症に関与している可能性がある。軟 骨に対する傷害は、正常なマトリックスのホメオスタシスを再構築しようとする プロテオグリカンおよびコラーゲンの産生増加に関与する特異的な補償的応答を 開始させる。しかしながら、疾病の進行とともに、3次元的コラーゲン網目構造 が破壊され、OA傷害部位において軟骨細胞の死が起こる(Adolpe,M.ed.Bop logical Regularion of Chondrocytes.Boca Raton: CRC Press,1992,295-319 )。OAにおいて、軟骨に隣接した軟骨細胞は高レベルのbcl−2を発現する 。ことが示されている(Erlacher,et al.,(1995)J.of Rheumatology,926-931 )。このことは、疾病プロセスにより誘導されるアポプトーシスから軟骨細胞を 保護するための試みを提供する。 アポプトーシスを阻害することによる、軟骨における初期の変性的変化の間の 軟骨細胞の保護は、このありふれた疾病に対する新規治療法を提供する可能性が ある。 それゆえ、本発明のもう1つの態様は、本明細書定義の式(I)の化合物を用い る、骨関節炎を治療するための新規療法としての、アポプトーシスの阻害を提供 する。 最近の証拠は、肝臓の慢性で変性的な症状が肝細胞アポプトーシスに関連して いることを示している。これらの症状は、化学的に、感染により、および免疫/ 炎症により誘導される肝細胞変性を包含する。肝細胞のアポプトーシスは、アセ トアミノフェン(Ray,et al.,(1993)FASEB.J.7,453-463)、コカイン(Cascal es,et al,.(1994)Hepatology 20,992-1001)およびエタノール(Baroni,et a l.,(1994)J.Hepatol.20,508-513)を包含する種々の化学薬剤により誘導さ れる 肝臓の変性的状態において観察されている。アポプトーシスを誘導することが示 されている感染性因子およびそれらの化学的成分は、肝炎(Hiramatsu et al.,( 1994)Hepatology 19,1354-1359; Mita,et al.,(1994)Biochem.Biophys.Res .Commun.204.468-474)、腫瘍壊死因子およびエンドトキシン(Leist et al. ,(1995)J.Immunol.154,1307-1316;およびDecker,K.(1993)Gastroenterol ogy 28(S4),20-25)を包含する。同種移植片の移植および再灌流後の低酸素症 のごとき機構による免疫/炎症応答の刺激は、肝細胞のアポプトーシスを誘導す ることが示されている(Krams,et al.,(1995)Transplant.Proc.27,466-467 )。さらに、この証拠は、肝細胞アポプトーシスが変性的肝臓疾患において中心 的なものであることを支持する。 それゆえ、本発明のもう1つの態様は、本明細書定義の式(I)の化合物を用い る、変性的肝臓疾患を治療する新規療法としての、アポプトーシスの阻害である 。 アポプトーシスは、細胞死が免疫系を形成し、免疫機能に影響している免疫系 における基本的なプロセスとして認識されている。またアポプトーシスは、ウイ ルス性疾患(例えば、AIDS)にも関係している。最近の報告は、HIV感染 が過剰なアポプトーシスを引き起こす可能性があり、CD4+T細胞の損失に関 与していることを示している。APO−1/FasがHIV−1 gp120に 対して配列相同性を有するという観察結果はさらに興味深い。 それゆえ、本発明のもう1つの態様は、本明細書定義の式(I)の化合物を用い る、ウイルス性疾患を治療する新規療法としての、アポプトーシスの阻害である 。 アポプトーシス性システインプロテアーゼの阻害が治療上有用である、さらな る治療指針および他の症状を、各症状におけるアポプトーシスの関与を指示する 対応引用文献とともに下表1に示す。 本発明化合物のIL−1およびTNF阻害効果を、以下のインビトロアッセイ に従って調べる。 インターロイキン−1(IL−1) Colotta et a1.,J.Immunol,132,936(1984))の方法に従って、志願者ドナ ーまたは血液銀行のバフィーコートからヒト・末梢血単球を単離し精製する。こ れらの単球(1x106個)を、ウェルあたり100万−200万個/mlの濃度 で24ウェルプレートに撒く。細胞を2時間付着させ、その後、おだやかに洗浄 することにより非付着細胞を除去する。ついで、リポ多糖(50ng/ml)添 加1時間前に試験化合物を細胞に添加し、37℃でさらに24時間培養物をイン キュベーションする。このインキュベーションの終わりに、細胞およびすべての 残さから培養上清を除去し、清澄化する。ついで、Simon et al.,J.Immunol. Methods,84,85(1985)(A23187イオノフォアと協奏的にIL−2を分 泌するインターロイキン−2産生細胞系(EL−4)を刺激するIL−1の能力 に基づく)あるいはLee et al.,J.Immunol Therapy,6(1),1-12(1990)(EL ISAアッセイ)のいずれかによりIL−1生物学的活性について培養上清を即 座にアッセイする。 腫瘍壊死因子(TNF) Colotta et al.,J.Immunol,132,936(1984))の方法に従って、志願者ドナ ーまたは血液銀行のバフィーコートからヒト・末梢血単球を単離し精製する。こ れらの単球を、ウェルあたり100万個/mlの濃度で24ウェルプレートに撒 く。細胞を1時間付着させ、その後、上清を吸引し、1%ウシ胎児血清ならびに ペニシリンおよびストレプトマイシン(10ユニット/ml)を含有する新鮮培 地(1ml、RPMI 1640、Whitaker Biochemical Products,Whitaker, CA)を添加する。1nM−10mMの用量範囲の試験化合物(化合物はジメチル スルホキシド/エタノールに可溶化し、培地中の最終溶媒濃度が0.5%ジメチ ルスルホキシド/0.5%エタノールとなるようにする)の存在または不存在下 において細胞を45分インキュベーションする。ついで、細菌リポ多糖(Sigma Chemicals Co.から得たE.coli 055:B5[LPS])を添加し、5% CO2インキ ュベーター中、37℃で16−18時間培養物をインキュベーションする。イン キュベーション時間の終わりに、培養上清を細胞から除去し、3000rpmで 遠心分離して細胞残さを除去する。ついで、WO92/10190およびBecker et al.,J.Immunol,1991,147,4307に記載されたようにして放射性免疫アッ セイまたはELISAアッセイを用いて上清をTNF活性についてアッセイする 。 上記説明は、好ましい具体例を含めて本発明を十分に開示する。本明細書に特 に開示された具体例の修飾および改良は下記請求の範囲に含まれる。さらなる苦 労をせずに、当業者は、上記説明を用いて、本発明を最大限に利用することがで きると確信する。それゆえ、本明細書の実施例は、単なる説明であって、本発明 を何ら限定するものではないと解するべきである。排他的権利または特権が請求 されている本発明の具体例を以下のように定義する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 643 A61K 31/00 643 31/545 31/545 601 601

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: [式中、R1は水素、ハロゲン、または置換されていてもよいアルコキシであり ; R2はNRabであり; Raは水素、またはC1-4アルキルであり; RbはC1-10アルキル、置換されていてもよいアリールC1-4アルキル、置換さ れていてもよいヘテロアリールC1-4アルキル、置換されていてもよいC3-7シク ロアルキルであるか、あるいはRaおよびRbは、それらが結合する窒素と一緒に なって、酸素、窒素もしくはイオウから選択されるさらなる異種原子を含んでい てもよい5ないし10員環を形成し; R3は水素,−OC(O)R5、またはS(O)n6、またはブロモであり; R4は水素,−OC(O)R5、ブロモまたはS(O)n6であるが、R3が水素であ る場合にはR4は水素以外のものであり; R5はC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、置換されていてもよいアリール または置換されていてもよいアリールアルキルであり; R6は置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロア リールであり; mは1または2の値を有する整数であり; nは0であるか、または1もしくは2の値を有する整数である] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.R1残基が置換されていてもよいアルコキシ残基である請求項1記載の化 合物。 3.R1アルコキシがメトキシまたは2−ヒドロキシエトキシである請求項2 記載の化合物。 4.Rbが置換されていてもよいベンジルである請求項1記載の化合物。 5.Raがメチルである請求項4記載の化合物。 6.mが2である請求項1記載の化合物。 7.R3がS(O)n6である請求項1記載の化合物。 8.R6が置換されていてもよいテトラゾール、トリアゾール、またはオキサ ジアゾールであるヘテロアリールである請求項7記載の化合物。 9.R3が水素である請求項1記載の化合物。 10.N−3,4−ジクロロベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル −7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−メチル−N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセト キシメチル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジ オキシド N−メチル−N−(3−ヨードベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシ メチル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキ シド N−(3−ヨードベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−[S−(−)−αメチルベンジル]−(6R,7S)−3−アセトキシメ チル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシ ド N−ベンジル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3− セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−[R−(+)−α−メチルベンジル]−(6R,7S)−3−アセトキシ メチル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキ シド N−ピペロニル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3 −セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−フェネチル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3 −セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−ベンジルオキシカルボニルメチレンオキシ−3−セフェム−4−カルボキシ アミド−1,1−ジオキシド N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−カルボキシメチレンオキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1 −ジオキシド N−(4−クロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(4−メチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(4−メトキシベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(3−トリフルオロメチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシ メチル−7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキ シド N−(4−tert−ブチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル −7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(2−メチルベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(2,4−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(3,5−ジクロロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(4−ニトロベンジル)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(2−ナフチルメチレン)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル− 7−メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(1−ナフチルメチレン)−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7 −メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−(3,4−ジクロロベンジル)−(6R,7R)−7−(2',2',2'−ト リクロロエトキシカルボキシアミド)−3−アセトキシメチル−3−セフェム− 4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−シクロヘキサンメチレン−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7− メトキシ−3−セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド N−フルフリル−(6R,7S)−3−アセトキシメチル−7−メトキシ−3 −セフェム−4−カルボキシアミド−1,1−ジオキシド またはそれらの医薬上許容される塩。 11.請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含ん でなる医薬組成物。 12.有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を哺乳動物ま たはヒトに投与することを特徴とする、治療を必要とする哺乳動物における過剰 または不適当なアポプトーシスの遮断方法。 13.過剰または不適当なアポプトーシスがアルツハイマー病において起こる ものである請求項12記載の方法。 14.過剰または不適当なアポプトーシスがウイルス感染において起こるもの である請求項12記載の方法。 15.過剰または不適当なアポプトーシスが心筋梗塞または再灌流傷害の間に 起こるものである請求項12記載の方法。 16.過剰または不適当なアポプトーシスが虚血の間に起こるものである請求 項12記載の方法。 17.過剰または不適当なアボプトーシスが過剰な骨の損失を引き起こすもの である請求項12記載の方法。 18.過剰または不適当なアポプトーシスが骨関節炎の疾病を引き起こすもの である請求項12記載の方法。 19.過剰または不適当なアポプトーシスが肝細胞の変性を引き起こすもので ある請求項12記載の方法。 20.有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を哺乳動物に 投与することを特徴とする、治療を必要とする哺乳動物における過剰なIL−1 β変換酵素活性に関連した疾病または疾患の治療方法。 21.有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を哺乳動物に 投与することを特徴とする、治療を必要とする哺乳動物におけるIL−1βおよ び/またはTNFの産生を遮断または減少させる方法。
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