JPH11514196A - モジュールケーシング構造を有する配電盤キャビネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 破損に対して保護されたモジュールケーシング構造を得るために、このケーシング構造は、５つの壁部材を備えたベースボックス体と、台座と、１つ又は複数のフロアケーシングと、ルーフケーシングと、組み立てられたケーシングの全高にわたって延びている付加的な側面保護壁と、少なくともベースボックス体を閉鎖している、二重壁を有するドアとから成っている。

Description

【発明の詳細な説明】 モジュールケーシング構造 本発明は、モジュールケーシング構造に関する。 配電盤キャビネットは、１つの台座に何重にも積み重ねられており、配電盤キ ャビネットの屋根には、屋根用空気調節装置が固定されている。また、比較的小 型の複数のボックスユニットを互いに重ねて配置して、１つのユニットを形成す るように結合することもよく知られている。 このケーシング構造は、まさに屋外に設置された場合、構成部材を十分には保 護しない。即ち、構成部材への暴力的なアクセスが行われる恐れが常にある。 本発明の課題は、構成部材を極めて良好に保護するモジュールケーシング構造 を提供することである。 この課題を解決するために本発明では、モジュールケーシング構造が、５つの 壁部材を有するベースボックス体、台座、１つ又は複数のフロアケーシング、ル ーフケーシング、組み立てられたケーシングの全高にわたって延びている複数の 付加的な側面保護壁及び少なくともベースボックス体を閉鎖している、二重壁を 有するドアから成っているようにした。 これにより、少なくともベースボックス体はそれぞれ２つの壁によって全ての 側面を保護されているので 、ベースボックス体の内室への侵入は著しく困難となる。側面保護壁は、標準的 な配電盤キャビネットの視覚的な印象をもたらす。それというのも、これらの側 面保護壁がケーシング構造のモジュールユニットの分離個所を覆うように延びて いるからである。ベースボックス体、フロアケーシング又はルーフケーシングの 内室に到達するためには、それぞれ２つの薄板壁が破壊されなければならない。 このことは、ケーシングがまさに屋外に設置された場合は、破損に対して極めて 良好な保護手段である。 本発明の構成では、ベースボックス体の背壁として使用される壁部材の代わり に、１つ又は複数の壁面用空気調節装置がベースボックス体に結合されていてよ いので、ベースボックス体内のモジュールを冷却することができる。 更に、１つ又は複数のフロアケーシングがバッテリー収容ケーシングとして形 成されており、この場合、これらのバッテリーを介して緊急電力供給を行うこと ができる。 その場合、１つ又は複数のフロアケーシングに引き出し可能な引出しが設けら れていることにより、バッテリーにアクセスしやすくなっている。 本発明の構成では、１つ又は複数のフロアケーシングが、ベースボックス体に 結合された台座の下面に結合されているように、ケーシングを構成することがで きる。この場合、台座はベースボックス体と、１つ又は複数のフロアケーシング とを隔てている。 しかしまた、台座がベースボックス体に結合された１つ又は複数のフロアケー シングの下面に結合されているように、ケーシングを構成することもできる。こ の構成では、台座はケーシングを設置面に向かって完結させている。 ベースボックス体の空気調節部は、ルーフケーシングに屋根用空気調節装置が 組み込まれるように構成されてもよい。この場合、ルーフケーシングの領域には 既に二重壁が形成されているので、この領域における側面保護壁は、本来最早必 要ではない。しかし、側面保護壁がルーフケーシングにわたって案内されている と、この領域における安全性が更に高められる。 屋根用空気調節装置の組み込まれたルーフケーシングを屋根部材を用いてカバ ーすることにより、一種の防雨が達成される。この屋根部材は、ルーフケーシン グの全ての側面を越えて張り出していて且つ全周にわたって換気スリットを解放 している。また、１つ又は複数の壁面用空気調節装置の取り付けられたベースボ ックス体を屋根部材を用いてカバーすることによっても防雨が達成される。この 屋根部材は、ベースボックス体の全ての側面と、取り付けられた１つ又は複数の 壁面用空気調節装置を越えて張り出していて且つ全周にわたって換気スリットを 解放している。 屋根用空気調節装置の代わりに壁面用空気調節装置を使用した場合、ベースボ ックス体の背面領域において安全性は、壁面用空気調節装置が二重壁を有するよ うに形成されていることによって得られる。この場合、ベースボックス体に面し た側の内壁には、出口開口と入口開口とが設けられている。 視覚的及び安全性の理由に基づき、ドアはベースボックス体と、１つ又は複数 のフロアケーシングと、ルーフケーシングとにわたって延びるように構成されて いてよい。 本発明の別の構成では、側面保護壁が、１つ又は複数のフロアケーシングと、 ベースボックス体と、ルーフケーシングとにわたってしか延びておらず、台座が 、ドアの外側及び側面保護壁に同一平面上で合致していることを特徴としている 。 ケーシングの背面領域では、１つ又は複数の壁面用空気調節装置が、ベースボ ックス体の高さにわたってしか延びておらず、１つ又は複数のフロアケーシング とルーフケーシングとの背面側が、付加的な側面保護壁によってカバーされてい て良い。 側面保護壁と付加的な側面保護壁とが外部からは解離不能にするために、本発 明の更に別の有利な構成では、側面保護壁と付加的な側面保護壁とが、複数の固 定手段によってケーシングに取り付けられている。これらの固定手段は、外部か らは識別不能且つアクセス 不能である。屋根とルーフケーシングとフロアケーシングとは、閉鎖されたドア により、例えばオーバラップすることによってロックされる。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、本発明によるケーシング構造の第１実施例であり、第２図は、異な るモジュールユニットを備えた、本発明によるケーシング構造の第２実施例であ る。 第１図に示した本発明の第１実施例では、壁部材１１，１２，１３，１４，１ ５を有するベースボックス体１０が示されている。底壁として使用された壁部材 １１の領域には、フレーム形の台座２０が取り付けられる。この台座２０の下面 には、２つのフロアケーシング３０．１，３０．２が結合される。天井壁として 使用された、ベースボックス体１０の壁部材１３には、ルーフケーシング４０が 固定される。このルーフケーシング４０は、屋根部材５０．１によってカバーさ れる。この屋根部材５０．１は、ルーフケーシング４０の全ての側面を越えて張 り出していて、且つ全周にわたって換気スリットを解放している。 組み立てられたケーシングの側面はそれぞれ、ケーシングの全高にわたって延 びている側面保護壁６０によって更に付加的にカバーされる。同じことが背面側 についても云え、ドア（図示せず）もケーシングの全 高にわたって延びていてよいので、全体的に見て、二重壁を有するケーシング構 造が得られる。 背面側の壁部材１５の代わりに、１つ又は複数の壁面用空気調節装置１５．１ ，１５．２をベースボックス体１０に結合することもできる。屋根部材５０．２ は、壁面用空気調節装置１５．１，１５．２の突出した形状に適合されているの で、やはり全ての側面が張り出していて、且つ全周にわたって換気スリットを解 放している。 このように構成されたケーシング構造は、特に次の場合に破損に対して保護さ れている。即ち、側面保護壁６０と壁面用空気調節装置１５．１，１５．２とが 、外部からは識別不能且つアクセス不能な複数の固定手段によって、ベースボッ クス体１０とフロアケーシング３０．１，３０．２とルーフケーシング４０とに 固定されている場合である。 壁面用空気調節装置１５．１，１５．２が、ベースボックス体１０の高さにわ たってしか延びていない場合には、フロアケーシング３０．１，３０．２及びル ーフケーシング４０の背壁領域に、付加的な側面保護壁が取り付けられてもよい 。これにより、このケーシング構造は二重壁を完備することになる。 第２図に示した本発明の第２実施例では、ベースボックス体１０はより狭幅に なっているので、バッテリー収容部として形成されたフロアケーシング３０．３ を、ベースボックス体１０の下面に直接に結合することができる。この場合、台 座２０はケーシング構造を設置面に向かって完結させている。 ルーフケーシング４０は、屋根用空気調節装置４０．１を収容することができ る。この場合、この屋根用空気調節装置４０．１は、全ての側面を越えて張り出 している屋根部材５０．１によってカバーされる。ベースボックス体１０の、開 いた背面側は、二重壁を有する壁面用空気調節装置１５．３によって閉鎖されて もよい。屋根部材５０．２は、ケーシング構造の新たな周囲輪郭に適合されてい る。 フロアケーシング３０．３には、複数のバッテリーを収容する引出し３１が設 けられている。ドア７０は、ベースボックス体１０及び載置されたルーフケーシ ング４０の高さにわたってだけ延びていてよい。このドア７０は、二重壁を有す るように形成されている。 側面保護壁６０は、ケーシング構造の底面にまで延びるか、又は台座２０の分 は空けて延びていてよい。ドア７０も、やはりフロアケーシング３０．３とベー スボックス体１０とルーフケーシング４０とにわたって延びるか、又はベースボ ックス体１０を閉鎖するだけでもよい。いずれにしても、ドア７０は二重壁を有 するように形成されている。 材料選択及び表面に関して、このケーシング構造では個々のモジュールを、以 下の方法で最適且つ廉価に 製作することができる。即ち、ベースボックス体１０は、Ａｌ又はＺｎによって 被覆された鋼薄板から製作することができ、更にラッカーコーティングすること なしに、例えば高周波遮蔽ボックスとして使用することができる。目立つ側面保 護壁は、例えば粉末を塗布して、個々に処理することができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年６月３０日 【補正内容】 明細書 モジュールケーシング構造を有する 配電盤キャビネット 本発明は、モジュールケーシング構造を有する配電盤キャビネットに関する。 配電盤キャビネットは、１つの台座に何重にも積み重ねられており、配電盤キ ャビネットの屋根には、屋根用空気調節装置が固定されている。また、比較的小 型の複数のボックスユニットを１つのフレーム内で互いに重ねて配置することも 、米国特許第３８６８１５８号明細書に基づき公知である。この公知のケーシン グ構造では、複数の電子モジュールを収容するための複数のボックス形ユニット が、１つのフレーム内に互いに重ねられ且つ隣接させられて配置されている。こ れらのボックス形ケーシングユニットは、側壁によって閉鎖されている。更に、 フレームが両側面に側壁を有している。この公知のケーシング装置では、ボック ス形ケーシングユニットを簡単に交換できることが特に重要となる。この場合、 ボックスは容易にアクセス可能且つ取出し可能でなければならない。 本発明の課題は、構成部材を従来の配電盤キャビネットよりも著しく良好に保 護するような、モジュールケーシング構造を有する配電盤キャビネットを提供す ることである。 この課題は、請求項１の特徴部に記載の構成によって解決される。 これにより、少なくともベースボックス体はそれぞれ２つの壁によって全ての 側面を保護されているので、ベースボックス体の内室への侵入は著しく困難とな る。側面保護壁は、標準的な配電盤キャビネットの視覚的な印象をもたらす。そ れというのも、これらの側面保護壁がケーシング構造のモジュールユニットの分 離個所を覆うように延びているからである。ベースボックス体、フロアケーシン グ又はルーフケーシングの内室に到達するためには、それぞれ２つの薄板壁が破 壊されなければならない。このことは、ケーシングがまさに屋外に設置された場 合は、破損に対して極めて良好な保護手段である。 本発明の構成では、ベースボックス体の背壁として使用される壁部材の代わり に、１つ又は複数の壁面用空気調節装置がベースボックス体に結合されていてよ いので、ベースボックス体内のモジュールを冷却することができる。 更に、１つ又は複数のフロアケーシングがバッテリー収容ケーシングとして形 成されており、この場合、これらのバッテリーを介して緊急電力供給を行うこと ができる。 その場合、１つ又は複数のフロアケーシングに引き 出し可能な引出しが設けられていることにより、バッテリーにアクセスしやすく なっている。 請求の範囲 １．モジュールケーシング構造を有する配電盤キャビネットであって、５つの 壁部材（１１，１２，１３，１４，１５）を有するベースボックス体（１０）と 、台座（２０）と、１つ又は複数のフロアケーシング（３０．３，３０．１，３ ０．２）と、ルーフケーシング（４０）と、少なくとも１つのフロアケーシング （３０．３，３０．１，３０．２）とベースボックス体（１０）とルーフケーシ ング（４０）とから固定的に組み立てられたケーシングの全高にわたって延びて いる付加的な側面保護壁（６０）と、少なくともベースボックス体（１０）を閉 鎖している、二重壁を有するドア（７０）とから成っており、側面保護壁（６０ ）が、複数の固定手段によってベースボックス体（１０）と、少なくとも１つの フロアケーシング（３０．１，３０．２）と、ルーフケーシング（４０）とに固 定されており、しかも前記固定手段が、外部からは識別不能であることを特徴と する。 14．付加的な側面保護壁も、外部からは識別不能且つアクセス不能な複数の固 定手段によってケーシングに取り付けられている、請求項１３記載のケーシング 構造。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント ゲオルク ドイツ連邦共和国 ヘルボルン ハウプト シュトラーセ 106 (72)発明者 ヴァルター ニコライ ドイツ連邦共和国 ブゼック バーンホフ シュトラーセ 31 (72)発明者 ミヒャエル ディーベル ドイツ連邦共和国 ディレンブルク ビル ケンヴェーク ８ (72)発明者 アーヒム エーデルマン ドイツ連邦共和国 ディレンブルク ツィ ンマープラッツ ６

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．５つの壁部材（１１，１２，１３，１４，１５）を有するベースボックス 体（１０）と、台座（２０）と、１つ又は複数のフロアケーシング（３０．３， ３０．１，３０．２）と、ルーフケーシング（４０）と、組み立てられたケーシ ングの全高にわたって延びている複数の付加的な側面保護壁（６０）と、少なく とも前記ベースボックス体（１０）を閉鎖している、二重壁を有するドア（７０ ）とから成っていることを特徴とする、モジュールケーシング構造。 ２．ベースボックス体（１０）の背壁として使用される壁部材（１５）の代わ りに、１つ又は複数の壁面用空気調節装置（１５．３，１５．１，１５．２）が ベースボックス体（１０）に結合されている、請求項１記載のケーシング構造。 ３．１つ又は複数のフロアケーシング（３０．３，３０．１，３０．２）がバ ッテリー収容ケーシングとして形成されている、請求項１又は２記載のケーシン グ構造。 ４．１つ又は複数のフロアケーシング（３０．３，３０．１，３０．２）に、 引き出し可能な引出し（３１）が設けられている、請求項１から３までのいずれ か１項記載のケーシング構造。 ５．１つ又は複数のフロアケーシング（３０．３， ３０．１，３０．２）が、ベースボックス体（１０）に結合された台座（２０） の下面に結合されている、請求項１から４までのいずれか１項記載のケーシング 構造。 ６．台座（２０）が、ベースボックス体（１０）に結合された１つ又は複数の フロアケーシングの下面に結合されている、請求項１から５までのいずれか１項 記載のケーシング構造。 ７．ルーフケーシング（４０）に屋根用空気調節装置（４０．１）が組み込ま れている、請求項１から６までのいずれか１項記載のケーシング構造。 ８．屋根用空気調節装置（４０．１）の組み込まれたルーフケーシング（４０ ）が、屋根部材（５０．１）によってカバーされており、該屋根部材が、ルーフ ケーシング（４０）の全ての側面を越えて張り出していて、且つ全周にわたって 換気スリットを解放している、請求項１から７までのいずれか１項記載のケーシ ング構造。 ９．１つ又は複数の壁面用空気調節装置（１５．３，１５．１，１５．２）の 取り付けられたベースボックス体（１０）が、屋根部材（５０．２）によってカ バーされており、該屋根部材が、ベースボックス体（１０）の全ての側面と、取 り付けられた１つ又は複数の壁面用空気調節装置（１５．３，１５．１，１５． ２）とを越えて張り出していて且つ換気スリットを解 放している、請求項１から７までのいずれか１項記載のケーシング構造。 10．壁面用空気調節装置（１５．１，１５．２，１５．３）が二重壁を有する ように形成されており、ベースボックス体（１０）に面した側の内壁に、出口開 口（１６）と入口開口（１７）とが設けられている、請求項２記載のケーシング 構造。 11．ドア（７０）が、ベースボックス体（１０）と、１つ又は複数のフロアケ ーシング（３０．３，３０．１，３０．２）と、ルーフケーシング（４０）とに わたって延びている、請求項１から１０までのいずれか１項記載のケーシング構 造。 12．側面保護壁（６０）が、１つ又は複数のフロアケーシング（３０．３，３ ０．１，３０．２）と、ベースボックス体（１０）と、ルーフケーシング（４０ ）とにわたってしか延びておらず、台座（２０）が、ドア（７０）の外側及び側 面保護壁（６０）に同一平面上で合致している、請求項６記載のケーシング構造 。 13．１つ又は複数の壁面用空気調節装置（１５．３，１５．１，１５．２）が 、ベースボックス体（１０）の全高にわたってしか延びておらず、１つ又は複数 のフロアケーシング（３０．３，３０．１，３０．２）とルーフケーシング（４ ０）との背面側が、付加的な側面保護壁によってカバーされている、請求項２記 載のケーシング構造。 14．側面保護壁（６０）と付加的な側面保護壁とが、複数の固定手段によって ケーシングに取り付けられており、前記固定手段が、外部からは識別不能且つア クセス不能である、請求項１から１３までのいずれか１項記載のケーシング構造 。 15．屋根（５０．１，５０．２）、ルーフケーシング（４０）及び／又は、１ つ又は複数のフロアケーシング（３０．１，３０．２，３０．３）が閉鎖された ドア（７０）により、例えばオーバラップすることによってロックされている、 請求項１から１４までのいずれか１項記載のケーシング構造。 16．ベースボックス体（１０）が鋼薄板（Ａｌ；Ｚｎ）から成っていて、表面 保護層なしで製作されているのに対して、側面保護壁（６０）と付加的な側面保 護壁とには、例えば粉末が塗布されて、表面保護層が設けられている、請求項１ から１５までのいずれか１項記載のケーシング構造。