JPH11513725A - 放射線硬化可能なプライマー被覆組成物および硬化プライマーで被覆されたポリオレフィンフィルムまたは成形品 - Google Patents
放射線硬化可能なプライマー被覆組成物および硬化プライマーで被覆されたポリオレフィンフィルムまたは成形品Info
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Abstract
(57)【要約】
加熱殺菌温度から冷凍庫貯蔵温度までの温度範囲にわたってポリオレフィン表面からの層剥離に対して機能的な耐剥離性を有する、ポリオレフィン表面上に印刷可能なプライマー被覆を提供するように適合されている放射線硬化可能なプライマー被覆組成物が提供される。本プライマー組成物は以下の成分、即ち放射線に曝されたとき重合する官能基を有する少なくとも1種のモノマーまたはオリゴマー;および前記ポリオレフィン表面に対する放射線硬化プライマー被覆の接着性を増大させるための有効量のジルコネートまたはチタネート;からなる。
Description
【発明の詳細な説明】
放射線硬化可能なプライマー被覆組成物および硬化プライ
マーで被覆されたポリオレフィンフィルムまたは成形品
この出願は1995年10月17日に出願された仮出願シリアル第60/00
5,324号への優先権を請求する。
1.発明の分野
この発明は、適当に硬化されたとき、ポリオレフィン類への高められた接着性
を示す、印刷可能なプライマー被覆を提供する放射線硬化可能なプライマー被覆
組成物に関する。本発明はまた、その表面上に被覆された硬化プライマーを有す
るポリオレフィンフィルムまたは成形品に関する。
2.発明の背景
ポリオレフィン成形品またはポリオレフィンフィルム、特にポリプロピレン上
に着色インク画像を印刷することそしてポリオレフィンの表面にインク画像を十
分な接着性で保持させることは困難である。ポリオレフィン類、特にポリプロピ
レンはインクが典型的に結合出来る官能基を殆ど有しないかまたは全く有しない
ことが主な問題である。
この問題に取り組むために、インクが結合出来る官能基を上に導入するために
ポリオレフィン類の表面を処理することが知られている。そのような表面処理の
例としては、空気の存在下にポリオレフィンの表面をコロナ放電、紫外線、熱、
炎または電子ビームに曝してポリオレフィンの表面を酸化することがあげられる
。
ポリオレフィン成形品またはフィルムの表面へのインクの接着性の問題に取り
組むための他の方法は、接着増進剤を加えることによりインクを変性することで
ある。そのようなインクの例は第10回ナショナル サンプル テクニカル コ
ンフェランスにより発行されたM.Hillによる“White Ink fo
r Video Jet Printing”と題する論文(1978年10月
17〜19日)に開示されている。この刊行物はシランおよびチタネート化合物
カップリング剤を含有するエポキシアクリレートプレポリマー配合物中に分
散されたチタネートジオキシドに基づくインク組成物を開示している。そのイン
ク組成物はUV硬化可能である。そのインク組成物は識別番号を上に印刷するこ
とが可能なブラックポリエチレンで被覆されたケーブルに適用される。
接着増進剤を含有する印刷用インクの他の例は、Chemistry Tod
ay(1994年5月/6月)におけるP.Moles等による“Printi
ng Inks−The Use of Zirconate Based A
dhesion Promotors”と題する記事に開示されている。この記
事はポリオレフィン類およびポリエステル類に対して高められた接着性を有する
ジルコネート化合物を含有する印刷用インクを開示している。
接着増進剤を含有する印刷用インクの追加の例は、Int.J.Adhesi
on and Adhesives,Vol.14,No.2(1994年4月
)においてのJ.Comynによる“Zirconate Compounds
In Adhesion and Abhesion”と題する記事に開示さ
れている。この記事は、ポリオレフィン類に対する接着増進のためのジルコネー
ト化合物を含有する印刷用インクの例を開示している。
印刷されるべき各々の基材についての印刷現場での多くのインク類を変性する
ことは効率的でなくそして費用がかかる。特に、ポリプロピレンのようなポリオ
レフィン類上にインクが印刷されることが出来るように、接着増進剤を含有させ
るために、典型的な印刷現場での多くのインクを変性させることは望ましくない
。さらに、接着増進剤がインクに加えられるとき、インクにおける望ましくない
色変化または望ましくない粘度変化のような望ましくない作用がある可能性があ
る。
ポリオレフィンフィルム上にインク画像を印刷することについての他の方法は
、ポリプロピレンのようなポリオレフィン上に被覆させたとき、慣用のインクを
用いてその上に印刷可能であるプライマー被覆を提供する、水をベースとするプ
ライマー被覆組成物を使用することである。しかしながら、そのような水をベー
スとするプライマー被覆組成物は、硬化させそして水ビヒクルを蒸発させるかま
たはさもなくば除去するために重大な量の熱および重大な量の時間を必要とする
。典型的には約20000〜25000フィート/分だけの線速度がポリプロピ
レンにより耐えられることが出来る硬化温度に到達する可能性がある。より速い
線
速度は、ポリプロピレンのようなポリオレフィン類が高い熱抵抗を有しないので
温度を上昇させることにより達成されることが出来ない。
ポリオレフィン類に対する高められた接着性を提供しそして慣用の変性されて
いないインクをその上に印刷することが出来、除去しなければならない水のよう
なビヒクルを含有しない、約40000〜約80000フィート/分のような一
層大きな線速度で硬化することが出来るプライマー被覆組成物が必要である。発明の概要
この発明の目的は、適当な硬化の後に、ポリプロピレンのようなポリオレフィ
ン類に対する高められた接着性を示しそして典型的な印刷現場で見い出される印
刷用インクを接着して受容する能力を有する、迅速な硬化性のプライマー被覆組
成物を提供することである。
この発明の他の目的は、放射線を用いて硬化することが出来そして水のような
ビヒクルを追い出すための熱を必要としないプライマー被覆用組成物を提供する
ことである。
上記目的および他の目的は、以下により得られる。
驚くべきことに、チタネート化合物またはジルコネート化合物を含有する放射
線硬化可能なプライマー被覆組成物は、適当に硬化したときにポリオレフィン類
に対して高められた接着性を達成しそして慣用のインクを用いてその上に印刷可
能である迅速な硬化性のプライマー被覆組成物を提供することが今や見い出され
た。
本プライマー被覆組成物は放射線に曝されたとき重合する官能基を有する少な
くとも1種のモノマーまたはオリゴマーおよびポリオレフィンに対する放射線硬
化プライマー被覆の接着性を増大させるための少なくとも1種のジルコネート化
合物またはチタネート化合物の有効量を含む。
本発明はまた、硬化されていない形で、放射線に曝されたとき重合する官能基
を有するモノマーまたはオリゴマー、およびポリオレフィンに対する放射線硬化
プライマー被覆の接着性を増大させるためのジルコネート化合物またはチタネー
ト化合物の有効量を含む印刷可能なプライマー被覆を、少なくとも1つの表面上
に有するポリオレフィン成形品またはポリオレフィンフィルムに関する。
1種またはそれ以上のチタネート化合物および1種またはそれ以上のジルコネ
ート化合物の混合物がまた使用されることが出来る。好ましい態様の詳細な記載
放射線硬化可能なプライマー被覆組成物は活性照射線(化学放射線)により重
合することが出来る官能基を含有するモノマーまたはオリゴマーを含む。この官
能基は活性照射線(化学放射線)、例えば紫外線または電子ビーム線の影響下に
重合することが出来る任意の基であることが出来る。1つのタイプの官能性は例
えば、一般にラジカル重合により重合することが出来るがしかしまた、カチオン
重合により重合することが出来る、エチレン不飽和部分である。エチレン不飽和
部分の例は、アクリレート、メタクリレート、マレエート、フマレート、ビニル
エーテル、アリルエーテル、スチレン系化合物、アクリルアミド官能性またはビ
ニルアミド官能性を含有する基である。
他のタイプの官能性は、例えば、エポキシ基、あるいはチオール−エンまたは
アミン−エンシステムにより提供される。一般にエポキシ基はカチオン重合によ
り重合させることが出来、それに対してチオール−エンおよびアミン−エンシス
テムはラジカル重合により重合される。例えば、エポキシ基は単独重合させるこ
とが出来る。チオール−エンおよびアミン−エンシステムにおいて、例えば重合
はアリル不飽和を含有する基と第三級アミンまたはチオールを含有する基との間
で起こる可能性がある。
好ましくは官能基はアクリレート基、メタクリレート基、またはビニルエーテ
ル基である。最も好ましくは官能基はアクリレート基である。
放射線硬化可能な被覆組成物において使用するためのモノマーおよびオリゴマ
ーは当業界において周知である。そのようなモノマーおよびオリゴマーの種々の
例は、米国特許第4,849,462号または同第5,146,531号あるい
は公開されたヨーロッパ特許出願第200,366号または同第539,030
号に開示されている(引用することにより、これらの内容を本明細書に組み入れ
る)。
この発明の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物は、ポリオレフィンに対し
ての放射線硬化プライマー被覆の接着性を増大させるために少なくとも1種のジ
ルコネート化合物および(または)チタネート化合物の有効量を含有する。もし
無色のプライマー被覆が所望されるならば、ジルコネート化合物が接着増進剤と
して用いられるべきである。
当業者は、ポリオレフィン表面に対する放射線硬化プライマー被覆の高められ
た接着性を提供するためにどのくらいの量のジルコネート化合物および(または
)チタネート化合物を使用すべきかを、この開示を読み且つ把握することにより
理解しそして決定することが出来るだろう。一般に、ジルコネート化合物および
(または)チタネート化合物の適当な量はプライマー被覆用組成物の合計重量に
基づいて約0.1〜約10%であることが分かった。さらに好ましくはチタネー
ト化合物またはジルコネート化合物の量は約0.5〜約5重量%である。
適当なチタネート化合物およびジルコネート化合物の例は、Gelest I
nc.(1995年)発行B.Arkles監修の“Silicone,Ger
manium,Tin,and Lead Compounds,Metal
Alkoxides,Diketonates and Carboxylat
es”に開示されている。
適当なジルコネート化合物の特定な例は、
ジルコネート テトラ−n−ブトキシド;
ジルコネート テトラ−t−ブトキシド;
ジルコネート ジ−n−ブトキシド(ビス−2,4−ペンタンジオネート);
ジルコネート ジメタクリレートジブトキシド;
ジルコネート テトラエトキシド;
ジルコネート テトライソプロポキシド;
ジルコネート テトラ−n−プロポキシド;
ジルコネート テトラ−2−エチルヘキソキシド;および
ジルコネート 2,4−ペンタンジオネート;
を包含する。
適当なチタネート化合物の特定な例は、
チタネート ビス(トリエタノールアミン)−ジイソペルオキシド;
チタネート テトラ−n−ブトキシド;
チタネート ジ−n−ブトキシド(ビス−2,4−ペンタンジオネート);
チタネート ジイソペルオキシド(ビス−2,4−ペンタンジオネート);
チタネート テトラエトキシド;
チタネート テトライソプロポキシド;
チタネート テトライソブトキシド;
チタネート メタクリレートトリイソプロポキシド;および
チタネート テトラ−n−プロポキシド;
を包含する。
この発明のプライマー被覆用組成物はまた、モノマー又はオリゴマーの官能基
と反応することが出来る官能基を有する反応性希釈剤を含有することが出来る。
反応性希釈剤の官能基はモノマーまたはオリゴマーのために上に記載された官能
基と同じ官能基であってよい。
一般に、反応性希釈剤は粘度を低下させるためにそして(または)硬度および
屈折率のような必要な性質を提供させるために本被覆用組成物において用いられ
る。反応性希釈剤は好ましくは約550未満の分子量または(100%希釈剤と
して測定されて)室温で約300mPa.s未満の粘度を有している。
反応性希釈剤の適当な量は約80重量%未満、さらに好ましくは約10重量%
〜約80重量%であることが分かった。
好ましくは、反応性希釈剤は、アクリレート、N−ビニルまたはビニルエーテ
ル官能性およびC4〜C20アルキルまたはポリエーテル部分を有するモノマー(
1種または複数種)からなる。そのような反応性希釈剤の例は、ヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソボルニルエクリレート、デシル
アクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、エトキシエト
キシ−エチルアクリレート、ラウリルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニ
ルエーテル、N−ビニルホルムアミド、イソデシルアクリレート、イソオクチル
アクリレート、ビニル−カプロラクタム、N−ビニルピロリドン、等である。こ
のタイプの反応性希釈剤は、好ましくは約1重量%〜約35重量%の量で存在す
る。
反応性希釈剤は活性照射線(化学放射線)を用いて重合することが出来る2つ
の基を有する希釈剤からなることが出来る。そのような反応性の基の3つまたは
それ以上を有する希釈剤は同様に存在することが出来る。そのようなモノマーの
例は、
C2−C18ハイドロカーボンジオールアクリレート類;
C4−C18ハイドロカーボンジビニルエーテル類;
C3−C18ハイドロカーボントリアクリレート類;
それらのポリエーテル類、等、例えば1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト;トリメチロールプロパントリアクリレート;ヘキサンジオールジビニルエー
テル;トリエチレングリコールジアクリレート;ペンタエリトリトールトリアク
リレート;エトキシル化ビスフェノール−Aジアクリレート;およびトリプロピ
レングリコールジアクリレートを包含する。
もしモノマー又はオリゴマー上に存在する官能基がエポキシ基であるならば、
例えば以下の化合物の1種またはそれ以上が反応性希釈剤として使用されること
が出来る:
エポキシシクロヘキサン;
フェニルエポキシエタン;
1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン;
グリシジルアクリレート;
1,2−エポキシ−4−エポキシエチル−シクロヘキサン;
ポリエチレン−グリコールのジグリシジルエーテル;
ビスフェノール−Aのジグリシジルエーテル;等。
モノマーまたはオリゴマー上に存在する官能基がアミンまたはチオールである
ならば、使用出来るアリル不飽和を有する共反応性希釈剤の例は、
ジアリルフタレート;
トリアリルトリメリテート;
トリアリルシアヌレート;
トリアリルイソシアヌレート;および
ジアリルイソフタレート;
を包含する。アミン−エンシステムについて、使用出来るアミン官能性希釈剤は
、
例えば
トリメチロールプロパンと、イソホロンジイソシアネートと、ジメチルエタノ
ールアミンとの付加物;
ヘキサンジオールと、イソホロンジイソシアネートと、ジプロピルエタノール
アミンとの付加物;および
トリメチロールプロパンと、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートと、
ジメチルエタノールアミンとの付加物;
を包含する。
本プライマー被覆組成物はまた、光開始剤を含有することが出来る。光開始剤
は、紫外線硬化のために有用である。他の態様において、例えば遊離基システム
の電子ビーム硬化を用いる場合、光開始剤は省くことが出来る。しかしながら、
陽イオン硬化系において電子ビーム硬化を行う場合でさえ、光開始剤は有用であ
る。
光開始剤は、放射線硬化を増進するのに有効な量が用いられる場合、好ましく
は組成物の早過ぎるゲル化を実質的に避けながらかなりの硬化速度を提供する。
所望の硬化速度は被覆の適用により左右されそして当業者は最適の硬化速度を得
るために光開始剤の量およびタイプを容易に調節することが出来るだろう。使用
される光開始剤のタイプは、遊離基型システムまたは陽イオン硬化型システムの
どれが使用されるかによって左右されるだろう。
遊離基型光開始剤の例は以下のものを包含するがしかしそれらに限定されない
:
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;
ヒドロキシメチルフェニルプロパノン;
ジメトキシフェニルアセトフェノン;
2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)−フェニル〕−2−モルホリノプロパ
ノン−1;
1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン;
1−(4−ドデシル−フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オン;
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2−(2−ヒドロキシ−2−プロ
ピル)−ケトン;
ジエトキシフェニルアセトフェノン;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスホン;
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフ
ィンオキシドと2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オ
ンとの混合物;および
これらの混合物。
陽イオン硬化型の光開始剤の例は、ヨードニウム、スルホニウム、アルソニウ
ム、アゾニウム(azonium)、ブロモニウムまたはセレノニウムのような
オニウム塩類を包含するがしかしそれらに限定されない。オニウム塩はこれらを
いっそう疎水性にするために、例えば約4〜約18個の炭素原子のアルキルまた
はアルコキシ置換基のような飽和炭化水素部分を導入することにより化学的に変
性されるのが好ましい。好ましい陽イオン性硬化開始剤は、
(4−オクチルオキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチ
モネート;
(4−オクチルオキシフェニル)ジフェニルスルホニウムヘキサフルオロアン
チモネート;
(4−デシルオキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモ
ネート;および
(4−オクタデシルオキシフェニル)フェニルヨードニウムヘキサフルオロア
ンチモネート;
を包含する。
本プライマー被覆組成物は、さらに添加剤を含んでよい。適当な添加剤の例は
硬化プライマー被覆の均一性および外観を改良するために当業界に周知である流
動剤(flow agents)および界面活性剤を包含する。
上に記載のプライマー被覆組成物の例は、本発明において使用されることが出
来るプライマー被覆組成物のほんの例示であることだけが意図される。
本発明は、少なくとも1種の硬化可能なプライマー被覆組成物で被覆されてい
る表面を有する、ポリオレフィン成形品またはポリオレフィンフィルムを意図す
る。
ポリオレフィンフィルムまたは成形品に対するプライマー被覆の接着性を増大
させるために、ポリオレフィンフィルムまたは成形品の表面は当業界に一般的に
知られているとおりにして予備処理されることが出来る。当業者は適当に予備処
理する方法を見い出すために、市販のポリオレフィンフィルムまたは成形品を容
易に試験することが出来るだろう。
好ましくは、ポリプロピレンの表面は、プライマー被覆の適用前に酸化される
。ポリプロピレンの表面を酸化するために任意の慣用の表面処理を使用すること
が出来る。適当な表面処理の例は、ポリプロピレンの表面を、酸素の存在下にコ
ロナ放電、紫外線、熱、炎または電子ビームに曝すことを包含する。何ら理論に
束縛されることなしに、ジルコネートまたはチタネートはポリプロピレンの酸化
された表面に結合することが出来ると信じられる。例えば、ポリプロピレン表面
の酸化中に形成されたヒドロキシル基またはカルボン酸基はチタネートまたはジ
ルコネートと結合出来る。
プライマー被覆されたポリオレフィンフィルムまたはポリオレフィン成形品の
製造にあたって、液体プライマー被覆組成物は成形品またはフィルムの表面に任
意の適当な周知の手段によって適用されそして次に硬化されることが出来る。硬
化は、例えば紫外線または可視光線を適用することにより行われることが出来る
。別法として、被覆は電子ビーム照射により硬化されることが出来、この場合に
おいて触媒は必要とされない。
慣用の印刷用インクはプライマー被覆ポリオレフィン成形品またはポリオレフ
ィンフィルム上に印刷されることが出来そしてプライマー被覆へのインクの接着
性およびポリオレフィンへのプライマー被覆の接着性は、層剥離なしに氷冷水ま
たは沸騰している熱水中への浸漬に耐えることが適当である。さらに、プライマ
ー被覆は上に記載されたように透明被覆として造ることが出来る。したがってそ
のプライマー被覆は容器内の飲料および食品内容物の加熱殺菌ならびに貯蔵中の
容器内の飲料または食品の凍結貯蔵または冷蔵に耐える、透明な飲料または食品
の容器およびその上に印刷されたインク画像および標識上で用いられることが出
来る。
本発明は以下の非限定的例によりさらに説明される。例1および比較例A〜C:
3つの比較用放射線硬化可能な被覆組成物そして本発明に従う放射線硬化可能
なプライマー被覆組成物の1つの例が、表1において示される成分を一緒にする
ことにより造られた。各々5インチ直径のディスクの形で、二軸配向ポリプロピ
レンフィルムの4つのサンプル(タイプA)はこれらを空気中で300ワット/
インチFusion Dランプ(Fusion Systems Inc.製)
からの2.0 J/cm2の紫外光に露光することにより表面処理され、この処
理は酸素含有官能基を加えるためにポリプロピレンフィルムの表面を酸化した。
表面処理されたポリプロピレンフィルムは次に、示された被覆組成物でスピンコ
ーティングされた。それらの被覆は窒素雰囲気中で600ワット/インチ Fu
sion Dランプからの0.3 J/cm2の紫外光にこれらを露光すること
により硬化された。ポリプロピレンフィルムに対する硬化被覆の接着性は、AS
TM D3359試験方法を用いて試験された。硬化されたプライマー被覆用組
成物の色はASTM E1164に従うマクベス カラー アイ(Macbet
h color eye)上で測定された。試験結果を表1に示す。
1:ウレタンアクリレートオリゴマー1は当業者により知られている適当な反応
条件下に、2−ヒドロキシエチルアクリレート(Dow製);IPDI(Oli
n製);アルカンジオールを有する、カルボン酸ポリマー(Stahl製の K
M−10−1733);BHT(Fitz Chemical製);ジラウリン
酸ジブチル錫(Autochem製);およびアクリル酸イソボルニル(Sar
tomer製SR506)を一緒にすることにより造られた。
表1における結果は、チタネート化合物を含有する、本発明に従う硬化プライ
マー被覆が表面処理されたポリプロピレンフィルムに対して優れた接着性を示し
たことを示している。それとは対照的に、典型的な接着増進剤を含有する比較例
の硬化被覆はポリプロピレンに対して十分な接着性を提供しなかった。例2:
本発明に従うプライマー被覆組成物が表2に示される成分を一緒にすることに
より造られた。プライマー被覆組成物の色はASTM D1544を用いて測定
された。その結果を表2に示す。
その被覆組成物は例1における方法と同じ方法で表面処理されたポリプロピレ
ンフィルム上に適用されそして硬化された。硬化プライマー被覆の色はマクベス
カラー アイ(Macbeth color eye)を用いてサンプル上の
異なる位置で4回測定された。得られた色の読み取りの範囲を表2に示す。
硬化されたプライマー被覆は、次に空気中で300ワット/インチ Fusi
on Dランプからの0.42 J/cm2の紫外光にプライマー被覆を4回露
光することにより表面処理された。UV硬化可能なオレンジ色のインク画像が表
面処理されたプライマー被覆上にシルクスクリーニングされた。そのインク画像
は空気中で、300ワット/インチFusion Dランプからの0.35 J
/cm2の紫外光にインク画像を露光することにより硬化された。プライマー被
覆に対する硬化インク画像の接着性およびポリプロピレンに対するプライマー被
覆の接着性は、上記方法と同じ方法で試験された。サンプルを半分にカットした
。サンプルの一方の半分を200°Fの温度で15分間、熱水中に浸しそして次
にポリプロピレンに対する硬化インクおよび硬化プライマー被覆の接着性を上記
方法と同じ方法で測定した。サンプルの他方の半分を24時間、氷水中に浸しそ
して次にポリプロピレンに対する硬化インクおよび硬化プライマー被覆の接着性
を上記方法と同じ方法で試験した。結果を表2に示す。
例2に従う硬化されたインクおよびプライマー被覆は氷水および熱水の両方に
曝した後に、ポリプロピレンフィルムに対して優れた接着性を示した。硬化プラ
イマー被覆の色は肉眼で透明であった。典型的には、カラーメーターで測定され
たときの0.45未満のデルタB値は完全に透明な表面について肉眼で区別する
ことが出来ない。
表2における結果は、この発明に従う硬化プライマー被覆が慣用のインク画像
を接着的に受け入れる表面を提供するために透明なポリプロピレン成形品または
フィルム上に使用できることを示している。さらに、そのプライマー被覆は氷冷
および熱水の条件下にインク画像およびポリプロピレンに対しての十分な接着性
を維持する。したがって、そのプライマー被覆は食品が加熱殺菌されるかまたは
氷冷条件で貯蔵される市販のための食品包装または容器に十分に適している。例3〜6および比較例D:
本発明に従う4種のプライマー被覆組成物および1種の比較用被覆組成物が表
3に示される成分を一緒にすることにより造られた。5つのポリプロピレンフィ
ルムが例1における方法と同じ方法で表面処理された。各々の被覆組成物は、例
1における方法と同じ方法で対応する表面処理ポリプロピレンフィルム上に適用
されそして硬化された。硬化被覆の接着性および色が、例1における方法と同じ
方法で測定された。結果を表3に示す。
2:ウレタンアクリレートオリゴマー2は2−ヒドロキシエチルアクリレート、
IPDIおよびポリカーボネート(Stahl製、KM−10−1733)を、
イソボルニルアクリレート中のBHT(Fitz Chemical製)、ジラ
ウリン酸ブチル錫と一緒にすることにより造られた。
表3における結果は、約1〜4重量%のチタネート化合物がプライマー被覆組
成物に加えられたとき、表面処理されたポリプロピレンフィルムと硬化プライマ
ー被覆との間の接着性が有意義に改良されたことを示す。特に100%のプライ
マー被覆が試験後に残った。
これとは対照的に、チタネート化合物が存在しない同じプライマー被覆組成物
は、表面処理されたポリプロピレン上に被覆されそして硬化されたとき、十分な
接着性を示さなかった。ほんの60%だけの硬化プライマー被覆が試験後に残っ
た。例7〜9:
請求の範囲に記載された発明に従う3種のプライマー被覆組成物が、表4に示
される成分を一緒にすることにより造られた。プライマー被覆組成物の粘度を測
定した。その測定を表4に示す。
3つのポリプロピレンフィルムを例1における方法と同じ方法で表面処理した
。各々のプライマー被覆組成物を、例1における方法と同じ方法で対応する表面
処理されたポリプロピレンフィルム上に適用しそして硬化した。表面処理された
ポリプロピレンフィルムに対する硬化プライマー被覆の接着性を例1における方
法と同じ方法で試験した。その結果を表4に示す。
表4における結果は、脂肪族および(または)芳香族ポリエーテルウレタンオ
リゴマーまたは脂肪族ポリエステルウレタンオリゴマーの有意量が被覆組成物に
おいて使用される場合、プライマー被覆組成物におけるチタネート化合物の使用
が、表面処理されたポリプロピレンに対する硬化プライマー被覆の接着性をかな
り増大させることを示す。例10〜12:
本発明に従う3種のプライマー被覆組成物が、表5に示される成分を一緒にす
ることにより造られた。プライマー被覆組成物の粘度を測定した。その測定を表
5に示す。
3つのポリプロピレンフィルムを、例1における方法と同じ方法で表面処理し
た。各々のプライマー被覆組成物を、例1における方法と同じ方法で、対応する
表面処理されたポリプロピレンフィルム上に適用しそして硬化した。表面処理さ
れたポリプロピレンフィルムに対する硬化プライマー被覆の接着性を、例1にお
ける方法と同じ方法で試験した。その結果を表5に示す。
表5における結果は、プライマー被覆組成物中の1重量%のチタネート化合物
の使用が、表面処理されたポリプロピレンに対する硬化プライマー被覆の接着性
をかなり増大させることを示している。有意量の芳香族ポリエーテルウレタンオ
リゴマーが被覆組成物中に使用される場合、接着性は良好である。しかしながら
、被覆組成物が有意量のエポキシアクリレートオリゴマーを含有する場合、表面
処理されたポリプロピレンに対する硬化被覆の適当な接着のためにはより多量の
チタネート化合物を必要とするだろう。例13:
プライマー被覆組成物が表6に示される成分を一緒にすることにより造られた
。例13の粘度を測定した。その測定を表6に示す。
ポリプロピレンフィルムを例1における方法と同じ方法で表面処理した。例1
における方法と同じ方法でプライマー被覆組成物を、対応する表面処理されたポ
リプロピレンフィルム上に適用しそして硬化した。表面処理されたポリプロピレ
ンフィルムに対する硬化プライマー被覆の接着性を例1における方法と同じ方法
で試験した。その結果を表6に示す。
表6において得られた結果は、有意量のポリエステルアクリレートオリゴマー
を被覆組成物中に使用する場合、プライマー被覆組成物中のチタネート化合物の
使用が、表面処理されたポリプロピレンに対する硬化プライマー被覆の接着性を
かなり増大させることを示している。例14および15:
本発明に従う2種のプライマー被覆組成物が、表7に示される成分を一緒にす
ることにより造られた。各々の被覆組成物についての粘度、色(ASTM D1
544)および重量/ガロンを測定した。その測定を表7に示す。
次に、プライマー被覆組成物を30日間、54.4℃に加熱しそして次にその
被覆組成物を5サイクルの凍結および解凍に付すことにより、プライマー被覆組
成物の安定性を試験した。その結果を表7に示す。
表7における結果は、ジルコネート化合物の代わりにチタネート化合物を使用
すると、透明でない被覆用組成物が生じたことを示す。色標準は11であって、
これは色において非常に高度である。
例15は長期間の加熱しそして熱い温度および氷冷温度のサイクルの両方に対
して非常に良好な安定性を有した。例14において使用された脂肪族ポリエステ
ルアクリレートオリゴマーは30mgKOH/gmの酸価を有しており、これは
加熱している間での例14のゲル化について説明づけることが出来るだろう。
ベンゾフェノンの使用は空気の存在下に硬化されることが出来る被覆組成物を
提供する。例14および15における被覆組成物を硬化させるためには窒素雰囲
気を必要としない。試験方法: 粘度:
粘度は、Physica MC10粘度計を用いて測定した。試験サンプルを
調べそしてもし過剰量の泡が存在するならば、泡の量を最小にするように諸工程
を行った。
機器は、慣用のZ3システムを組み立てて使用した。17ccを計り出すため
の注入器を用いることにより、使い捨て可能なアルミニウムカップ中にサンプル
を装入した。カップ中のサンプルを調べそしてもし過剰量の泡を含有するならば
遠心分離のような直接手段によりそれらを除くかあるいは液体のバルクから泡を
逃散させるのに十分な時間放置した。液体の頂部表面での泡は許容出来る。
おもりを測定用カップ中の液体中におだやかに降ろしそしてそのカップとおも
りとを該機器中に取り付けた。5分間待つことによりサンプルの温度を循環して
いる液体の温度と平衡化させた。次に、回転速度を、所望の剪断速度を生成する
所望の値に設定した。所望値の剪断速度は、サンプルの予期される粘度範囲から
当業者により容易に決定される。
機器パネルは、粘度値を読み取りそしてもし粘度値が15秒間ほんの僅か(2
%未満の相対的変化)しか変化しなかったならば、その測定を完了させた。もし
そうでなければ、温度はまだ平衡値に到達していないかあるいはその材料が剪断
に起因して、変化している可能性がある。後者の場合はサンプルの粘度性質を規
定するために異なる剪断速度でさらに試験することが必要であろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年8月18日
【補正内容】
請求の範囲
1.放射線に曝されたときに重合する官能基を有する少なくとも1種のモノマ
ーまたはオリゴマー;および
ポリオレフィン表面に対しての放射線硬化プライマー被覆の接着性を付与する
ための有効量のジルコネートまたはチタネート;
を含む成分からプライマー組成物がなることを特徴とする、加熱殺菌温度から冷
凍庫貯蔵温度までの温度範囲にわたって下記ポリオレフィン表面からの層剥離に
対して機能的な耐剥離性を有し、そして除去しなければならないビヒクルを含有
しない、ポリオレフィン表面上に印刷可能なプライマー被覆を提供するように適
合されている放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。
3.放射線に曝されたときに重合する官能基を有する少なくとも1種のモノマ
ーまたはオリゴマー;および
ポリオレフィン表面に対しての放射線硬化プライマー被覆の接着性を付与する
ための、プライマー組成物の合計組成の約0.1〜約20重量%のジルコネート
またはチタネート;
を含む成分から下記プライマー組成物がなることを特徴とする、加熱殺菌温度か
ら冷凍庫貯蔵温度までの温度範囲にわたって下記ポリオレフィン表面からの層剥
離に対して耐剥離性を有し、そして除去しなければならないビヒクルを含有しな
い、ポリオレフィン表面上に印刷可能なプライマー被覆を提供するように適合さ
れている放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.放射線に曝されたときに重合する官能基を有する少なくとも1種のモノマ ーまたはオリゴマー;および ポリオレフィン表面に対しての放射線硬化プライマー被覆の接着性を付与する ための有効量のジルコネートまたはチタネート; を含む成分からプライマー組成物がなることを特徴とする、加熱殺菌温度から冷 凍庫貯蔵温度までの温度範囲にわたって下記ポリオレフィン表面からの層剥離に 対して機能的な耐剥離性を有する、ポリオレフィン表面上に印刷可能なプライマ ー被覆を提供するように適合されている放射線硬化可能なプライマー被覆組成物 。 2.前記チタネートまたはジルコネートが前記プライマー組成物の合計重量に 基づいて約0.1〜約20重量%の量で存在する、請求項1に記載の放射線硬化 可能なプライマー被覆組成物。 3.放射線に曝されたときに重合する官能基を有する少なくとも1種のモノマ ーまたはオリゴマー;および ポリオレフィン表面に対しての放射線硬化プライマー被覆の接着性を付与する ための、プライマー組成物の合計組成の約0.1〜約20重量%のジルコネート またはチタネート; を含む成分から下記プライマー組成物がなることを特徴とする、加熱殺菌温度か ら冷凍庫貯蔵温度までの温度範囲にわたって下記ポリオレフィン表面からの層剥 離に対して耐剥離性を有する、ポリオレフィン表面上に印刷可能なプライマー被 覆を提供するように適合されている放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 4.前記プライマー組成物がジルコネートを含む、請求項1〜3のいずれか1 項に記載の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 5.前記官能基がエチレン不飽和を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載 の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 6.前記官能基がアクリレートまたはメタクリレート官能基からなる、請求項 1〜5のいずれか1項に記載の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 7.前記プライマー被覆組成物が、放射線に曝されたときに重合する少なくと も2つの官能基を有する反応性希釈剤をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1 項に記載の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 8.前記第2官能基が、前記モノマーまたはオリゴマーの前記官能基と共重合 することが出来る、請求項7に記載の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 9.前記プライマー組成物が光開始剤をさらに含有する、請求項1〜8のいず れか1項に記載の放射線硬化可能なプライマー被覆組成物。 10.前記プライマー組成物の合計重量に基づいて、前記チタネートまたはジル コネートが約0.1〜約20重量%の量で存在し、前記モノマーまたはオリゴマ ーが約5〜約80重量%の量で存在しそして前記希釈剤が約5〜約80重量%の 量で存在する、請求項7〜9のいずれか1項に記載の放射線硬化可能なプライマ ー被覆組成物。 11.ポリオレフィン表面;および 前記ポリオレフィンの表面に隣接して、放射線硬化された、印刷可能なプライ マー被覆; を含む印刷可能なプライマー表面を有する成形品であって、プライマー被覆が請 求項1〜10のいずれか1項に記載のプライマー被覆である、成形品。 12.前記放射線硬化された印刷可能な被覆が実質的に透明(clear)であ る、請求項11に記載の成形品。 13.前記成形品が実質的に透明な、飲料または食品の容器でありそして前記プ ライマー被覆が実質的に透明である、請求項11に記載の成形品。 14.印刷可能なプライマー表面を有し、しかもこの印刷可能なプライマー表面 が請求項1〜10のいずれか1項に記載の放射線硬化可能なプライマーの硬化さ れた被覆である、ポリオレフィンフィルム。 15.前記プライマー被覆が実質的に透明である、請求項14に記載のポリオレ フィンフィルム。 16.ポリオレフィン表面を、請求項1〜10のいずれか1項に記載の放射線硬 化可能な被覆組成物で被覆し、そして 前記放射線硬化可能な被覆用組成物を放射線に曝して放射線硬化可能な被覆用 組成物を硬化させそしてポリオレフィン表面上に粘着性プライマー被覆を形成す る、 諸工程を含むポリオレフィン表面に対するインクの接着性を増大させる方法。 17.プライマー被覆の接着性を増進させるためにポリオレフィン表面が適当に 予備処理される、請求項16に記載の方法。 18.前記プライマー被覆上にインクを適用する工程をさらに含む、請求項16 に記載の方法。
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