【発明の詳細な説明】
支持装置におけるまたは支持装置に関する改良
本発明は支持装置に関し、特に、広告用の板や紙シートなどのパネルを窓や壁
などの表面に固定するためのパネル支持装置に関するものであるが、これに限ら
れるものではない。
本発明の一態様によれば、吸引によって表面への固定を可能にする手段を有す
る支持要素を備えるパネル支持装置が提供される。この要素は、パネルの縁部を
収容するように形成されている。
支持装置を細長くして、パネルの端を収容する細長い形状のものとしてもよい
。
支持装置は、矩形のパネルのコーナーを収容するように「L字」形をしていて
もよい。支持装置は、それ自体が例えば「丸みを付けた」コーナーや「L字」形
のコーナーなどコーナーのあるものであってもよく、パネルのコーナーを収容す
るための形状は、コーナーすなわち「L字」の両アームに沿って延在したもので
あってもよい。
支持装置は、パネルを包囲して固定するためのフレームの形をしていてもよい
。
この形状は、パネルの縁部を挿入することのできる溝またはスリットであって
もよい。スリットまたは溝の壁に弾力を持たせ、弾性クランプ作用によってこれ
らの間にパネルを固定できるようにしてもよい。あるいは、突出しているウェブ
と表面との間にパネルを保持することのできるウェブの形であってもよい。この
ウェブに弾力を持たせ、弾性クランプ作用によって表面とウェブとの間にパネル
を固定できるようにしてもよい。
固定手段は、一つまたは複数の弾性吸引部を備えていてもよい。細長い矩形の
支持要素の場合、弾性の壁を設けて要素の外周を規定し、矩形の吸引部を形成す
ることができる。「L字」形の装置の場合、弾性の壁を設けることにより、要素
の外周を規定し、「L字」形の吸引部を形成することができる。
支持装置がフレームである場合には、フレームの外周と内周の両方に沿って弾
性の壁を設けることによりその間に吸引部を形成することができる。矩形の「L
字」形またはフレーム形の吸引部に一つまたは複数の弾性仕切りを設け、これに
よって一つ又は複数の要素の外周内に複数の吸引部を規定することもできる。
弾性の壁と、仕切りを設ける場合はそれに、シリコンゴムで
形成されたシール面が設けられていてもよい。弾性の壁/仕切壁全体がシリコン
ゴム製であってもよい。
吸引部の吸引能力を高めるために、吸引部または少なくとも一つの吸引部の吸
引キャビティと連通し、各キャビティからの空気の排出は可能にするがキャビテ
ィへの空気の戻りは防止する逆止弁を設けてもよい。この弁に、前記少なくとも
一つの吸引キャビティへの空気の戻りを可能にするための開閉手段を設けてもよ
い。
キャビティを規定する弾性の壁を用いる代わりに、一つまたは複数の剛性また
は半剛性の壁を用いて吸引キャビティを規定し、そこに要素を介してキャビティ
と連通する通路を設け、この通路には逆止弁を設けて使用時にキャビティから空
気を抽出できるようにしてもよい。
また、本発明は、先に定義したような、装置を支持する、矩形のパネルのコー
ナーを収容するために「L字」形をした支持装置四個と、これらの支持装置を係
合して表面に固定されるパネルとを備えるパネルディスプレイ装置を含む。この
パネルディスプレイ装置は、先に定義したような細長い支持装置であって、パネ
ルのコーナーと中間係合して表面に対してパネルを確
実に固定する支持装置を一つまたは複数含んでもよい。
本発明の他の態様によれば、本明細書において開示する手段に基づいて吸引を
用いて固定を行う支持装置が得られる。
本発明及び他のその様々な有利な特徴が容易に理解されるように、以下、図面
を参照しながらパネル支持装置に関するいくつかの実施形態を説明する。
第1図は、本発明に従って構成された「L字」形のパネル支持装置の斜視図で
ある。
第2図は、第1図のパネル支持装置の端部立面図である。
第3図は、第1図及び第2図のパネル支持装置の下面図である。
第4図は、第1図から第3図と同様の図であって、「L字」形のコーナー装置
のいずれか一つのアームでの断面図であり、シール構造の改善された構成が示さ
れている。
第5図は、詳細を示すために第4図の丸で囲んだ部分の拡大図である。
第6図は、本発明によって構成され、延在ウェブまたはリップを取り入れた「
L字」形のコーナーパネル支持装置のいずれか一つのアームでの断面図である。
第7図は、第6図の装置の下面図である。
第8図は、本発明による他の構成を示す「L字」形パネル支持装置の下面図で
ある。
第9図は、ハニカム形状の他のシール部の詳細を示す、パネル支持装置の一部
の下面図である。
第10図は、小型吸引パッドを用いて形成された他のシール部の詳細を示す、
パネル支持装置の一部の下面図である。
第11図は、小型吸引パッドを用いて形成された他のシール部の詳細を示す、
パネル支持装置の一部の下面図である。
第12図は、シール効果を高めるための他の手段を用いたパネル支持装置の断
面図である。
第13図は、キャビティの機能が高められたパネル支持装置の他の構成を示す
断面図である。
第14図は、吸引機能が高められたパネル支持装置の他の構成の一部を示す断
面図である。
第15図は、吸引チャンバが逆止弁を有するパネル支持装置の断面図である。
第16図は、第13図のパネル支持装置の側面図である。
第17a図及び第17b図は、本発明によって構成された他
のパネル支持装置の断面図である。
第17c図は、第17a図及び第17b図に示す原理を用いたパネル支持装置
の展開断面図である。
第18図は、第18図に示す装置が動作状態にある場合の組立断面図である。
第20図は、ダイアフラムを用いたことを除けば第17図に示すものと類似の
構成の断面図である。
第21図は、吸引用のピストン及びシリンダアレンジメントの内部の詳細を破
線で示す、パネル支持装置の斜視図である。
第22図は、第21図の線x−xで切った装置の側面図であり、ここでも内部
の詳細は破線で示されている。
第23図は、薄いパネルを収容するためのスリットを有する点を除いて第1図
から第3図と同様に「L字」形コーナーの装置の一つのアームでの断面図である
。
第24図は、第23図の装置の部分側面図である。
第25図は、本発明によって構成される細長いパネル支持装置の側面図である
。
第26図は、第25図の装置の下面図である。
第27図は、フレームの形で構成されるパネル支持装置の後
面図である。
第28図は、本発明によって構成されるパネル支持装置の他の構成を示す、一
部断面立面図である。
第29図は、第28図のパネル支持装置の下面図である。
第30図は、第28図のパネル支持装置を縮小して示した上面図である。
第31図は、第30図の線X−Xで切った断面図である。
第32図は、第28図から第31図のパネル支持装置の斜視図である。
第33図aからiは、本発明によって構成される他の可能なパネル支持装置の
断面を示している。
第34図は、コーナーパネル支持装置を用いる、本発明によって構成されたパ
ネルディスプレイ装置の平面図である。
第35図は、細長いパネル支持装置を用いる、本発明によって構成される他の
パネルディスプレイ装置の平面図である。
第36図は、コーナーパネル支持装置及び細長いパネル支持装置の両方を用い
る、本発明によって構成されたさらに他のパネルディスプレイ装置の平面図であ
る。
第37図は、フレーム形のパネル支持装置を用いる、本発明
によって構成されたさらに他のパネルディスプレイ装置の平面図である。
第1図から第3図の「L字」形のパネル支持装置は、例えば合成ゴムなどの弾
性材料で形成され、「L字」形のコーナーピース10を備えており、これらのア
ームは実質的に矩形の断面を有し、これらの内側エッジは、両方のアームの全長
にわたって伸びており矩形の断面を有する溝11を備える。コーナーピースの下
面は、下方向に延在している弾性スカート12を有し、「L字」の周囲に沿って
伸び、キャビティ13を規定している。キャビティは、スカートのベースが表面
に対向して配置され、スカートが押されることによりこの表面とスカートのベー
スとの間にある空気が排出され、スカートが表面との間の気密性を維持している
限りは、支持装置が吸引によって表面に固定されるような吸引部を規定している
。スカートの端に、多数のシール端により表面の凸凹を吸収するリブを備えるよ
うにスカートを迂回するリブを含み得るシリコンゴムの層を設け、気密性を高め
ることができる。
次に、第4図及び第5図を参照すると、気密性を高めるためにスカート12の
断面を変更したものが示されている。第5図
の拡大詳細図からより一層容易に理解できるように、スカートのベースはチャネ
ル14を有し、このチャネル内にシリコンゴムなどの弾性の高い材料で作られた
シール部15が設けられ、そのシール面では各リブ16が、個々のシール端を規
定するようにスカート周囲に連続的に伸びている。このようにすれば、損傷また
は表面が完全な状態でないことによりシール端の一つが使えなくなっても、シー
ル機能は失われない。
第6図及び第7図に示す実施形態において、パネルの端を収容する他の形状が
示されている。この場合、溝の代わりに突出しているウェブまたはリブ17が設
けられ、使用時にはこれがパネルの端と重なってパネルをウェブまたはリブとパ
ネルを固定する表面との間に固定する。突出しているウェブまたはリブは弾性で
あってもよく、表面とのパネルの平坦性を確保するように配置されてもよく、あ
るいは、パネルを収容するギャップが設けられていてもよい。
第8図の支持装置も「L字」形であり、この場合は、やや長いアームと丸みの
あるコーナーを有している。シール部分の周囲に伸び、吸引部を規定するスカー
ト20には、該スカートによって規定されるキャビティの上部から下部に伸び、
キャビテ
ィ22のそれぞれの吸引部を形成する多数の仕切壁21が設けられている。これ
によって、一つの吸引キャビティでのシールが損なわれても固定不能になるわけ
ではないので、表面への固定の信頼性が高まることは明らかである。
スカートのベースをモールドしたり、スカートのベースにシールを設けること
により、様々な種類の表面に適した固着性を得ることができる。第9図から第1
1図に三つの例が示されている。
第9図において、スカート20によって規定されたキャビティのシール部には
、ハニカム形の仕切壁が設けられ、これによって複数の吸引部23が形成されて
いる。第10図及び第11図において、複数の凸形キャビティをシール部に設け
ることで、微小な吸引パッド24及び25を規定している。微小な吸引部は、乳
剤が塗布された壁や木製のドアなどに固着させるのに特に適している。
第12図に示す実施形態は、吸引部内に別の吸引部に設けるように成型される
ものであり、メインスカートシール部27の内部に付加的スカートシール部が設
けられている。このような構成により、一つのスカートのシールが損なわれても
、いくつ
かの吸引部を維持することができる。
例えば空気を排出し得るキャビティの大きさを大きくすることなど、吸引性を
高めるいくつかの方法がある。このような構成の一つを第13図に示す。この場
合、支持体は、実質的に一定の厚みの可撓性の壁28が支持体及び同様の形状の
キャビティを規定するように、弾性材料から成型される。スカートの壁同士の間
に補強用ストリップ29を設け、壁の余分な隅切りを減らしてもよい。
スカート部分の可能な他の構成を第14図に示す。この実施形態において、ス
カート31間の吸引キャビティ30は、密着後のキャビティ33を閉じる、スプ
リング状に成型された部分32を有する。このスプリング状要素を設けるのは、
支持要素を表面に押しつけた後の遡及力を高め、吸引効果を高めるとともに表面
への固定性を増すためである。例えばコイルバネや弾性ブロックなど、他のスプ
リング手段を用いてもよいことは明らかである。この実施形態は、本発明の他の
シールの改善を利用しているが、これは他の実施形態でも同様に利用できるもの
である。この改善は、一つまたは複数のスリット34をスカートのベースに設け
、これを吸引チャンバの周囲または各吸引チ
ャンバに沿って伸延させ、複数の個々の密着部分をチャンバ周囲に形成すること
からなる。このような構成にすることで、第4図及び第5図の実施形態のリブと
同様の効果を得ることができる。
第15図及び第16図のパネル支持装置は、装置の壁にチャネル40が設けら
れ、このチャネルと吸引キャビティ41とが連通していること以外は、第1図か
ら第3図のパネル支持装置と同様である。チャネルには、外表面付近でチャネル
の壁によって形成されておりテーパを有する弁座43と協働するボール42を備
える逆止弁が設けられている。このボールは、バネ44の作用下で弁座に押圧さ
れ、グリル45によって保持される。弁を設けることで、キャビティから空気を
簡単に排出でき、空気をほぼ完全に押し出すことが可能であり、また、スカート
をその弾性に抗して変形させるには大きな力を必要とするものとし、弾性によっ
て得られる大きな遡及力によってより一層吸引力を高めることが可能である。ボ
ール弁の代わりに、例えばフラップ弁またはタイヤのインフレーションバルブな
どの適当な逆止弁を利用できることは明らかである。さらに、弁に圧力リリース
機能を設けておいてもよい。このようなリリースを達成する
方法の一つは、第16図の構成を変更し、ボール43の代わりにボール付きロッ
ドを使用してシールを得ることである。ロッドの両端はグリル45を貫通して突
出し、バネ力に抗して後退し、チャネル40を開くことができる。
さらに他のパネル支持装置の動作原理を第17a図から第17c図に示す。(
c)の拡大図に示す構成では、ピストン46はシリンダ47内で摺動可能であり
、カップ形状のリセス49において開口48を介して吸引を行う。リセスは突出
しているフランジ50によって包囲され、これに第17b図に示すように頑丈且
つ可撓性の材料で作られたチャンバカップ51が取り付けられている。カップに
よってリセスは閉じられて密閉される。シリコンゴムなどの極めて弾性の高い材
料で作られたフェースパッド54をカップ51に接着し、穴53の端を越えて外
方向に伸延させることにより、シリンダの底部にピストン46を含む第17b図
に示すアセンブリが得られる。また、表面に対するシートやパネルを支持する別
の機能を説明するために、フランジ50の突出部分と同じ厚さのディスプレイシ
ートまたはボード52が示されている。使用時、アセンブリを表面55に対して
位置決めし、第17c図に示すようにピストンを上方
向に動かして適切な手段で固定し、カップ49内の空気を抜くことで、キャップ
51及びフェースパッド54が内側に変形し、表面に対して密着する。カップ形
状のリセスによって得られる吸引は、空気を抜くことによるものであるが、アセ
ンブリに液体を充填してもよい。頑丈且つ可撓性の材料で作られたキャップを用
いることで、キャップを破損させることなく圧力を大幅に下げて変形させ、圧力
キャビティを密閉することができる。また、これよりも弾性の高いパッド54を
用いることにより、表面の凸凹に適合させ、表面に対する密着性を高めることが
できる。パッド54を設ける代わりに、キャップにコーティングを施したり、あ
るいはシリコンゴムなどの弾性の高い材料で作られた外周リムを設けてもよい。
この材料は硬化していても未硬化状態であってもよい。また、この場合はスペー
サ52を省略可能である。
単一の吸引部についての第17図に示す原理は、各々が一つのピストンで制御
された複数の吸引部にも同様に適用できる。ピストンをシリンダ内の適所に確実
に保持して吸引を行う一つのメカニズムとして、複数の吸引部を有する構成を第
18図及び第19図に示す。このメカニズムは、筐体57に58で軸支
され、ピストンに59で軸支されたレバー56を備えている。このようなメカニ
ズムは、単一の吸引部にも任意の数の吸引部にも使用できる。第18図及び第1
9図に示すような構成において、第17図に示すものと類似の部分には同一の参
照符号を付している。カップ形のリセス49及びキャップ51によって形成され
る複数の吸引部が使用されており、各吸引部に共有の例えばシリコンゴムなどの
弾性材料からなる一枚のシート60によりフェースパッドが形成される。図中、
分かりやすくするためにシートを吸引部から離して示してある。フェースパッド
は好ましくは、キャップ51に接着されるが、未固定のシートとしても効果があ
る。第18図は、ピストンがシリンダの底部にあってレバー56が持ち上げられ
た状態を示す分解図である。使用時、キャップの取り付けられたアセンブリを固
定すべき表面に押し付け、第19図に示すようにラッチ61によって固定される
までレバーを押し下げる。ピストン46を後退させることで得られる吸引は、カ
ップ形状の各リセス49で起こることは明らかである。カップ51は各リセスを
シールするため、いずれかの吸引部による表面へのシールが失われても共通の吸
引通路に影響することはなく、残りの吸引部は装置を表面に固定
するよう作用する。この装置は、「L字」の両方のアームに沿って伸びる吸引部
を有するL字形のものか、あるいは、吸引部がフレームに沿って分散しているフ
レーム形状のものにすることができる。第17図の吸引装置と同様に、弾性パッ
ドの代わりに各キャップ51の表面上または各キャップに沿って弾性コーティン
グを施してもよい。リセス49はカップ形状のものとして示されているが、例え
ば矩形など他の形のものであってもよい。
第20図は、第17図から第19図のピストン46に代わるものを示している
。この構成では、例えば合成ゴムで作られた弾性のダイアフラム62をシリンダ
47内に接着し、ロッド63によって適切なメカニズムと結合させ、ダイアフラ
ムを引っ張り、図中に実線で示す形から点線で示す形に変形させる。このメカニ
ズムは、第18図及び第19図に示すような、ピボット64でロッド63に結合
されたレバー構成であってもよい。この場合も、ピストンを後退させるのと同じ
ようにして吸引できることは明らかである。
第21図及び第22図は、本発明によるパネル支持装置を提供するために用い
ることの可能な吸引をもたらすさらに他の手
段を示している。図示の実施形態はL字形のコーナーピース86であるが、同じ
原理を本明細書に記載する、パネル支持装置の代替構成に適用することができる
。深い可撓性スカートを設ける代わりに、例えばシリコンゴムなどで作られた比
較的薄い可撓性のシール87を装置の周囲に沿って設けても良い。このシールは
、装置本体内のチャネル89を介して、好ましくは円筒形の細長い吸引チャンバ
90と連通している狭いキャビティ88を規定している。この吸引チャンバは、
円筒形の吸引チャンバと気密的に協働しており、シール用のOリング93を介し
て装置の壁を貫通して伸びるハンドル94を有する作用ロッド92を備えるピス
トン91を含む。シリンダの内側の端部には、シリンダと装置の外面との間で連
通する空気用のインレット/アウトレットが設けられている。使用時、第22図
に示されるように、作用ロッドによりピストンが左に引っ張られ、固定すべき表
面に対してシール87により支持装置が固く保持され、続いてハンドルによって
第22図に示されるようにピストンが右方向に押され、キャビティ88内での吸
引がもたらされる。ピストンを吸引位置に保持する、解放可能な係止機構(図示
せず)を設ける。例えばツイストロック構成などの適当な手段を
作用ロッドに用いるか、あるいは協働要素によって形成されるラッチ機構をロッ
ド及び装置本体に設けることが可能である。この構成は、極めて高い吸引と表面
に対する密着性とを実現し、ロツク機構の解放後は作用ロッドを引っ張るだけで
簡単に解放することができる。
第22図及び第24図に示すパネル支持装置には、溝10の代わりにスリット
95が設けられている。これは、紙シートの縁部を受け止めることを意図して設
けられたものであり、弾性把持によってスリットの両側でシートが挟持されるよ
うな構成になっている。スリット構成は、溝の代わりとして本明細書に記載の任
意の構成に使用可能である。
第25図及び第26図は、シートの縁部を収容するよう一方の側面に沿って伸
びるスリット98を有する細長いパネル支持装置を示している。この構成は、弾
性把持によってスリットの両側で紙が挟持されるようなものである。スリットの
代わりに溝を設けても良い。上述の実施形態と同様に、装置には、仕切壁100
によって複数のキャビティ101を規定することの可能なスカート99が設けら
れている。あるいは、本明細書に記載の別の構成によって吸引を実現してもよい
。このような細長
い形のパネル支持装置は、パネルの縁部に沿った位置決めを意図したものであり
、矩形のパネルまたはシートの隣接縁部の中間に設けることができる。このよう
な装置を四つ用いるか、あるいは四つのコーナー支持装置と一つまたは複数の細
長い装置とを用いることで、矩形のパネルを支持することができる。スリットの
場合には、シートや薄いカードを一つの支持装置で掛けることができる。
本発明は、第27図に示すような完全なフレームの形状のパネル支持装置も含
む。ここで、フレーム102は外周スカート103と内周スカート104とを備
え、これらのスカートは、仕切壁106によって複数の吸引キャビティ105に
分割することも可能な吸引キャビティを規定している。あるいは、本明細書に述
べたいずれかの構成で吸引を実現してもよい。フレーム全体を表面に再度押し付
けることによりパネルを表面に固定できるようフレームをパネルに密着させるの
であれば、内側のスカートを省略してもよい。周囲に設けられたスカートは大き
な吸引器として機能する。同様に、第17図から第21図により説明した真空生
成システムを、大きなキャビティとして機能するフレーム内の領域として設けれ
ば、内側のスカートを省略する
ことが可能である。図示のパネルは矩形のものであるが、本発明では別の形状の
パネル及びフレームワークを生成できることは明らかである。
第28図から第32図には、第18図及び第19図のものと同様に動作するが
キャップは設けられていない、特に有利な構成が示されている。この装置は、例
えばプラスチックまたは金属で「L字」形に成型又は機械加工された本体110
を有する。「L字」の各アームには、一つまたは複数の吸引キャビティ111が
設けられている。シリンダ112及び協働するピストン113を「L字」形本体
の各アームに設け、ピストンに例えば合成ゴムなどの弾性材料で作られたシール
リング114を設けても良い。シリンダは、通路115を介して「L字」形本体
の各キャビティ111に接続されている。各ピストン用の作動レバー116をピ
ボット117によって本体に設ける。レバーの一端118はピストンの一端と係
合し、且つレバーが動作状態になり第31図に示すように収容される位置である
シリンダの一方の端においてピストンを係止させるような形状とされている。レ
バーの他端はピボット端の反対側に伸び、手動操作される。各アームのキャビテ
ィを越えて伸びる弾性シール材料で作
られたシート119が設けられる。このシートを「L字」形にして本体に適合さ
せてもよく、あるいは二つのストリップを各アームのために使用しても良く、あ
るいは各キャビティのために別々のシート部分を使用してもよい。シート部分は
ゆるくてもよく、一つまたは複数のキャビティに接着されていてもよい。使用時
には、第31図において破線で示す位置にあるレバーを用いて装置を表面に対し
て押し付ける。次に、このレバーを第31図において矢印Xで示す方向に移動さ
せる。これによって、ピストンがシリンダに沿って係止位置まで移動し、各キャ
ビティ内で吸入が行なわれる。これによって、弾性シール材料119はキャビテ
ィの内側に吸い込まれ、本体は吸引によって表面に固定される。弾性シール材料
を用いることにより、各キャビティの周囲に沿ったシールを実現することができ
る。あるキャビティでの表面と弾性材料との間のシールが失われても、弾性材料
とキャビティとの間の密着状態が維持されている限りは、残りのキャビティでの
吸引は存在し、表面に対する固定を確保する。図示の構成は二つのピストン/シ
リンダを用いたものであるが、各アームのキャビティに結合されたシリンダを有
するピストンを一本だけ用いても良い。弾性シート材料を各キャビテ
ィの周囲で本体に接着することにより、キャビティの漏れに対する抵抗力を高め
ることが可能である。さらに、このような接着の場合はシリンダ及びキャビティ
に空気の代わりに流体を用いて吸引力を増してもよい。
第28図から第32図の構成は、協働する「L字」形の挟持部材120、12
1が「L字」の内面に設けられ、パネルのコーナーを収容するように形成されて
いる。一方の挟持部材121は、間にシートやパネルを挟持できるようバネ12
2によって他方の挟持部材120に対して弾性的に付勢されている。挟持部材1
21には、コーナーに隣接した「L字」の前面から伸びる押しボタン123の形
状の突出部が設けられている。ボタンを押すことで、挟持部材121はバネ圧力
に抗して挟持部材120から離れる方向に移動し、厚さの異なるシートまたはパ
ネルを収容することを可能にする。この弾性挟持部材の作用は、細長いパネル固
定装置にも適用可能であり、本明細書において説明したパネル固定装置の変更例
にも用いることができる。第28図から第32図に用いられる原理は、もちろん
、細長い形状及びフレーム形状のパネル支持装置に適用できる。
本明細書に記載した構成に、吸引キャビティとパネル支持装
置が固定される表面との間に例えばシリコンゴムの弾性シートまたはカバーを使
用することにより、接着性を高めると共に吸引部における真空低下に対する抵抗
力を増すことができる。単純な吸引カップを用いた場合でも、変形可能な吸引カ
ップの材料よりも弾性シートの材料の方が柔らかく、固定される装置の表面に適
合するように変形し、また、弾性によって吸引部の縁に対する接触状態が良くな
るのでより良いシールが得られる。本明細書に記載したパネル支持装置及びその
変形構成は、本発明の範囲に含まれる。
装置断面に必要な装飾を施し得ることは明らかであり、そのうちいくつかの例
を第33a図から第33i図に示す。
また、本発明は、上述したパネル支持装置を用いたパネルディスプレイ装置も
含んでおり、このような装置のいくつかの例を第34図から第37図に示す。
第34図においては、四隅にそれぞれ設けられた四つの「L字」形パネル支持
装置131によって矩形のパネル130が支持されている。
第35図において、各辺ごとに設けられた四つの細長いパネル支持装置132
によって矩形のパネル130が支持されてい
る。
第36図において、四隅にそれぞれ設けられた四つの「L字」形パネル支持装
置131と、中間または隣接する端位置で、各辺ごとに設けられた四つの細長い
パネル支持装置132とによって、矩形のパネル130が支持されている。もち
ろん、このような構成にすれば比較的重量のあるパネルを支持することができ、
第34図及び第35図に示す構成の場合に比べてパネルの歪みを少なくして支持
状態を改善することができる。
第37図において、フレーム形のパネル支持装置133によって矩形のパネル
130が支持されている。
このアレンジメントは、例えば広告やディスプレイなどの目的で種類の異なる
多数のパネルを支持するような場合に適している。主な用途としては、不動産業
者の窓や店頭、商業ビル及び家庭などにおける用途がある。本発明によれば、窓
の内側に固定して外から見えるようにしたり、あるいはボードを取り付けた面の
前から見えるようにしたりすることができる。パネルに二枚のパースペックスま
たはガラスシート面を設け、その間にポスターや印刷物、カードなどを挟むよう
にしてもよい。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年10月17日
【補正内容】
支持装置におけるまたは支持装置に関する改良
本発明は支持装置に関し、特に、広告用の板や紙シートなどのパネルを窓や壁
などの表面に固定するためのパネル支持装置に関するものであるが、これに限ら
れるものではない。
英国特許出願第2213306A号の明細書には、例えば店頭で複数の商品を
展示するための、開口が設けられたプレートを構造体上に固定することの可能な
表示装置が記載されている。多数の代替構成の装置が記載されているが、これら
はそれぞれプレートの中央に設けられた開口に後ろ側から取り付けられる。その
一つがゴム製の吸盤である。このディスプレイ装置は特定の目的に合わせて作ら
れる装置であり、固定装置はパネルの縁部を収容するのには適していない。
米国特許第5386960号には、ライセンスタグやその他のプレート用の仮
ホルダが記載されている。この構成では、一つまたは複数の吸引カップを用いて
表面に対して固定すると共に、タグまたはプレートに接続された保持用ワイヤを
支持することで、プレートを表面から浮かしている。
本発明は、改良された支持装置を提供するものである。
本発明によれば、吸引によって表面への固定を可能にする手段を有する支持要
素を備えるパネル支持装置が得られる。この要素は、パネルの縁部を収容するよ
う形成されている。
支持装置を細長くして、パネルの縁部を収容する細長い形状のものとしてもよ
い。
支持装置は、矩形のパネルのコーナーを収容するように「L字」形をしていて
もよい。支持装置は、それ自体が例えば「丸みを付けた」コーナーや「L字」形
のコーナーなどコーナーのあるものであってもよく、パネルのコーナーを収容す
るための形状は、コーナーすなわち「L字」の両アームに沿って伸延するもので
あってもよい。
支持装置は、パネルを包囲して固定するためのフレームの形をしていてもよい
。
キャビティを規定する弾性の壁を用いる代わりに、一つまたは複数の剛性また
は半剛性の壁を用いて吸引キャビティを規定し、そこに要素を介してキャビティ
と連通する通路を設け、この通路に逆止弁を設けて使用時にキャビティから空気
を抽出できるようにしてもよい。
本発明及び他のその様々な好ましい特徴が容易に理解できるように、以下、一
例として図面を参照しながらパネル支持装置に関する実施形態をいくつか説明す
る。
第21図は、吸引用のピストン及びシリンダアレンジメントの内部の詳細を破
線で示す、パネル支持装置の斜視図である。
第22図は、第21図の線x−xで切った装置の側面図であり、ここでも内部
の詳細は破線で示されている。
第23図は、薄いパネルを収容するためのスリットを有する点を除いて第1図
から第3図と同様に「L字」形コーナーの装置の一つのアームでの断面図である
。
第24図は、第23図の装置の部分側面図である。
第25図は、本発明によって構成される細長いパネル支持装置の側面図である
。
第26図は、第25図の装置の下面図である。
第27図は、本発明によって構成されるパネル支持装置の他の構成を示す、部
分断面立面図である。
第28図は、第27図のパネル支持装置の下面図である。
第29図は、第27図のパネル支持装置を縮小して示した上面図である。
第30図は、第29図の線X−Xで切った断面図である。
第31図は、第27図から第30図のパネル支持装置の斜視図である。
第32図は、フレームの形に構成されるパネル支持装置の後面図である。
第33図aからiは、本発明によって構成されるパネル支持装置の可能な他の
断面を示している。
第34図は、コーナーパネル支持装置を用いて本発明によって構成されるパネ
ルディスプレイ装置の平面図である。
第35図は、細長いパネル支持装置を用いて本発明によって構成される他のパ
ネルディスプレイ装置の平面図である。
第36図は、コーナーパネル支持装置及び細長いパネル支持装置の両方を用い
て本発明によって構成されるさらに他のパネルディスプレイ装置の平面図である
。
第37図は、フレーム形のパネル支持装置を用いて本発明によって構成される
さらに他のパネルディスプレイ装置の平面図である。
第25図及び第26図は、図示のように、シートの縁部を収容するよう一方の
側面に沿って伸びるスリット98を有する細長いパネル支持装置を示している。
この構成は、弾性把持によってスリットの両側で紙が挟持されるようなものであ
る。スリットの代わりに溝を設けても良い。上述の実施形態と同様に、装置には
、仕切壁100によって複数のキャビティ101を規定することの可能なスカー
ト99が設けられている。あるいは、本明細書に記載の別の構成によって吸引を
実現してもよい。このような細長い形のパネル支持装置は、パネルの縁部に沿っ
た位置決めを意図したものであり、矩形のパネルまたはシートの隣接縁部の中間
に設けることができる。このような装置を四つ用いるか、あるいは四つのコーナ
ー支持装置と一つまたは複数の細長い装置とを用いることで、矩形のパネルを支
持することができる。スリットの場合には、シートや薄いカードを一つの支持装
置で掛けることができる。
本発明は、第32図に示すような完全なフレームの形状のパネル支持装置も含
む。ここで、フレーム102は外周スカート103と内周スカート104とを備
え、これらのスカートは、仕切壁106によって複数の吸引キャビティ105に
分割する
ことも可能な吸引キャビティを規定している。あるいは、本明細書に述べたいず
れかの構成で吸引を実現してもよい。フレーム全体を表面に再度押し付けること
によりパネルを表面に固定できるようフレームをパネルに密着させるのであれば
、内側のスカートを省略してもよい。周囲に設けられたスカートは大きな吸引器
として機能する。同様に、第17図から第21図により説明した真空生成システ
ムを、大きなキャビティとして機能するフレーム内の領域として設ければ、内側
のスカートを省略することが可能である。図示のパネルは矩形のものであるが、
本発明では別の形状のパネル及びフレームワークを生成できることは明らかであ
る。
第27図から第31図には、第18図及び第19図のものと同様に動作するが
キャップは設けられていない、特に有利な構成が示されている。この装置は、例
えばプラスチックまたは金属で「L字」形に成型又は機械加工された本体110
を有する。「L字」の各アームには、一つまたは複数の吸引キャビティ111が
設けられている。シリンダ112及び協働するピストン113を「L字」形本体
の各アームに設け、ピストンに例えば合成ゴムなどの弾性材料で作られたシール
リング114を
設けても良い。シリンダは、通路115を介して「L字」形本体の各キャビティ
111に接続されている。各ピストン用の作動レバー116をピボット117に
よって本体に設ける。レバーの一端118はピストンの一端と係合し、且つレバ
ーが動作状態になり第31図に示すように収容される位置であるシリンダの一方
の端においてピストンを係止させるような形状とされている。レバーの他端はピ
ボット端の反対側に伸び、手動操作される。各アームのキャビティを越えて伸び
る弾性シール材料で作られたシート119が設けられる。このシートを「L字」
形にして本体に適合させてもよく、あるいは二つのストリップを各アームのため
に使用しても良く、あるいは各キャビティのために別々のシート部分を使用して
も良い。シート部部分はゆるくてもよく、一つまたは複数のキャビティに接着さ
れていてもよい。使用時には、第31図において破線で示す位置にあるレバーを
用いて装置を表面に対して押し付ける。次に、このレバーを第31図において矢
印Xで示す方向に移動させる。これによって、ピストンがシリンダに沿って係止
位置まで移動し、各キャビティ内で吸入が行なわれる。これによって、弾性シー
ル材料119はキャビティの内側に吸い込まれ、本体は吸引に
よって表面に固定される。弾性シール材料を用いることにより、各キャビティの
周囲に沿ったシールを実現することができる。あるキャビティでの表面と弾性材
料との間のシールが失われても、弾性材料とキャビティとの間の密着状態が維持
されている限りは、残りのキャビティでの吸引は存在し、表面に対する固定を確
保する。図示の構成は二つのピストン/シリンダを用いたものであるが、各アー
ムのキャビティに結合されたシリンダを有するピストンを一本だけ用いても良い
。弾性シート材料を各キャビティの周囲で本体に接着することにより、キャビテ
ィの漏れに対する抵抗力を高めることが可能である。さらに、このような接着の
場合はシリンダ及びキャビティに空気の代わりに流体を用いて吸引力を増しても
よい。
第27図から第31図の構成は、協働する「L字」形の挟持部材120、12
1が「L字」の内面に設けられ、パネルのコーナーを収容するように形成されて
いる。一方の挟持部材121は、間にシートやパネルを挟持できるようバネ12
2によって他方の挟持部材120に対して弾性的に付勢されている。挟持部材1
21には、コーナーに隣接した「L字」の前面から伸びている押しボタン123
の形状の突出部が設けられている。
ボタンを押すことで、挟持部材121はバネ圧力に抗して挟持部材120から離
れる方向に移動し、厚さの異なるシートまたはパネルを収容することを可能にす
る。この弾性挟持部材の作用は、細長いパネル固定装置にも適用可能であり、本
明細書において説明したパネル固定装置の変更例にももちいることができる。第
27図から第31図に用いられる原理は、もちろん、細長い形状及びフレーム形
状のパネル支持装置にも適用できる。
請求の範囲
1.吸引によって表面に固定可能にする手段(12、13)を有する支持要素(
10)を備えており、該要素がパネルの縁部を収容するように形成されている(
11)ことを特徴とするパネル支持装置。
2.パネルの縁部を収容するための細長い構成(98)を有する細長い形状であ
ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。
3.矩形のパネルのコーナーを収容するよう「L字」形(11)に構成されてい
ることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。
4.それ自体がコーナー形であることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の装
置。
5.コーナー形状が丸みを帯びていることを特徴とする請求の範囲第4項に記載
の装置。
6.コーナー形状が「L字」形であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載
の装置。
7.パネルの縁部を収容するための構成(11)が、「L字」
のコーナーの両方のアームに沿って伸びていることを特徴とする請求の範囲第5
項または第6項に記載の装置。
8.パネルを包囲して固定するフレーム(102)の形を有することを特徴とす
る請求の範囲第1項に記載の装置。
9.形状(11、96、98)が溝またはスリットであり、該溝またはスリット
にパネル(130)の縁部を挿入し得ることを特徴とする請求の範囲第2項から
第9項のいずれか一項に記載の装置。
10.スリットまたは溝(11、96、98)の壁が弾性であり、弾性クランプ
作用によってパネル(130)を該壁の間に挟持して固定し得ることを特徴とす
る請求の範囲第9項に記載の装置。
11.形状が突出しているウェブ(17)であり、ウェブと表面との間にパネル
を保持し得ることを特徴とする請求の範囲第2項から第9項のいずれか一項に記
載の装置。
12.ウェブ(17)が弾性であり、表面とウェブとの間に弾性クランプ作用に
よってパネルを固定し得ることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の装置。
13.固定手段が、一つまたは複数の弾性吸引部を有すること
を特徴とする請求の範囲第2項から第9項のいずれか一項に記載の装置。
14.要素の外周を規定すると共に矩形または「L字」形の吸引部を形成する弾
性の壁(20)が設けられていることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の
装置。
15.弾性の壁(103、104)がフレーム(102)の外周及び内周の両方
に沿って設けられ、これらの間に吸引部が形成されることを特徴とする請求の範
囲第8項に記載の装置。
16.矩形、「L字」形またはフレーム形の吸引部に、一つまたは複数の弾性仕
切壁(106)を設け、これによって要素の外周の内部に複数の吸引部を規定す
ることを特徴とする請求の範囲第14項または第15項に記載の装置。
17.弾性の壁(103、104)と設けられ得る仕切壁(106)とには、シ
リコンゴムから形成されるシール面が設けられることを特徴とする請求の範囲第
14項から第16項のいずれか一項に記載の装置。
18.弾性の壁/仕切壁(103、104、106)全体をシリコンゴムで形成
したことを特徴とする請求の範囲第17項に記載の装置。
19.吸引部の吸引キャビティ(41)または少なくとも一つの吸引部の吸引キ
ャビティ(41)と連通し、各キャビティからの空気の排出を可能にし、キャビ
ティへの逆流を防止する逆止弁(42、43、44、45)が設けられたことを
特徴とする請求の範囲第13項から第18項のいずれか一項に記載の装置。
20.吸引キャビティまたは前記少なくとも一つの吸引キャビティへ空気を戻す
ことを可能にすべく、弁に開閉手段が設けられていることを特徴とする請求の範
囲第19項に記載の装置。
21.一つまたは複数の剛性または半剛性の壁を設けて吸引キャビティを規定し
、要素を介してキャビティと連通する通路を設け、該通路に逆止弁を設けて使用
時に空気をキャビティから抽出可能にしたことを特徴とする請求の範囲第1項か
ら第12項のいずれか一項に記載の装置。
22.周囲にシール面を有する一つまたは複数の吸入キャビティ(49)とキャ
ビティから空気を抜くための手段(46)とを設けて、装置を表面に固定するこ
とを特徴とする請求の範囲第1項から第12項のいずれか一項に記載の装置。
23.周囲のシール面が弾性の高い材料の層(54)で形成さ
れることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の装置。
24.各吸引キャビティ(49)に突出しているフランジ(50)が設けられ、
該フランジに吸引によってキャビティの内側に変形可能な弾性材料から形成され
るチャンバキャップ(51)が取り付けられていることを特徴とする請求の範囲
第22項に記載の装置。
25.キャップ(51)に、該キャップの材料よりもさらに弾性の高い材料から
形成される周囲リムが設けられ、凸凹の表面に対する適合性を高めると共に密着
性を改善することを特徴とする請求の範囲第24項に記載の装置。
26.キャップ(51)に、該キャップの材料よりもさらに弾性の高い材料から
形成されるフェースパッド(54)が設けられ、凸凹の表面に対する適合性を高
めると共に密着性を改善することを特徴とする請求の範囲第24項に記載の装置
。
27.フェースパッド(54)がキャップ(51)に接着されていることを特徴
とする請求の範囲第26項に記載の装置。
28.周囲リムまたはフェースパッド(54)がシリコンゴム製であることを特
徴とする請求の範囲第25項、第26項または第27項に記載の装置。
29.キャビティ(49)が流体を含むことを特徴とする請求の範囲第24項か
ら第28項のいずれか一項に記載の装置。
30.キャビティ(49)に接続されたシリンダ(47)を有し、該シリンダは
、内部で変位して各キャビティを吸引するピストン(46)を含むことを特徴と
する請求の範囲第22項から第29項のいずれか一項に記載の装置。
31.複数のシリンダ(47)とピストン(46)装置とを有し、各シリンダは
一つ又は複数のキャビティ(49)に接続されていることを特徴とする請求の範
囲第30項に記載の装置。
32.各ピストン/シリンダについて、キャビティを吸引又は解放する二つの位
置の間でピストンを変位させる機構(56)が設けられていることを特徴とする
請求の範囲第30項または第31項に記載の装置。
33.各キャビティ(49)への通路を閉鎖する弾性ダイアフラム(62)を有
し、該ダイアフラムはキャビティにおける吸引をもたらすために変形可能である
ことを特徴とする請求の範囲第22項から第29項のいすれか一項に記載の装置
。
34.吸引の発生及び解放をそれぞれ行う作動位置と解放位置との間でダイアフ
ラムを変形させる機構(56)を備えるこ
とを特徴とする請求の範囲第33項に記載の装置。
35.前記機構がレバー(56)を含むことを特徴とする請求の範囲第32項ま
たは第34項に記載の装置。
36.レバー(56)がラッチ(61)によって動作位置に保持されることを特
徴とする請求の範囲第35項に記載の装置。
37.装置と該装置が固定される表面との間の位置決め用に弾性材料(56、6
0、87)からなる層が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項から
第17項のいずれか一項に記載の装置。
38.一対の挟持部材(121、122)を備え、一方の挟持部材が他方に対し
て弾性的に付勢されることにより厚さの異なるパネルを収容及び挟持し得ること
を特徴とする請求の範囲第1項から第37項のいずれか一項に記載の装置。
39.弾性的に付勢された挟持部材に突出部(123)を設け、押下することに
より弾性的な付勢に抗して挾持部材(121、123)を分離し得ることを特徴
とする請求の範囲第38項に記載の装置。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
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