JPH11512308A - 脱臭水性エマルジョン、水性エマルジョンの使用法、及び水性エマルジョンの気化方法 - Google Patents

脱臭水性エマルジョン、水性エマルジョンの使用法、及び水性エマルジョンの気化方法

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Abstract

(57)【要約】 建物の空気及び(あるいは)建物自体を対象にした噴霧可能な水性エマルジョンであって、a.疎水調整された架橋重合体のアクリル酸を含む乳化剤と、b.以下の群から選択される1以上の化合物・sp3(正四面体形)混成を有するとともに、ヒドロキシ基、カルボキシル基、及びアルデヒド基の中から選択される2基を有する分子を2個含む二価金属イオン錯体からなる脱臭剤、・水不溶性もしくは水難溶性の殺虫剤・水不溶性もしくは水難溶性の静菌剤・水不溶性もしくは水難溶性の芳香剤を含むことを特徴とするエマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】 脱臭水性エマルジョン、水性エマルジョンの使用法、及び水性エマルジョンの 気化方法 本発明は、ホテル、オフィスなどの建物や屋外地を対象に気化状態もしくは燻 蒸状態(気体状態)で用いられる気化可能な水性エマルジョンに関する。さらに本 発明は、同水性エマルジョンの気体状態での使用法、及び同水性エマルジョンの 気化方法に関する。 エマルジョンは、その成分に応じて脱臭剤、殺虫剤、及び(あるいは)殺菌剤と して用いられる。脱臭剤に関して言えば、においに効果のある物質は主に二種類 ある。一つは香りを発する効果のある芳香剤などの芳香物質であり、一つは除臭 効果のある脱臭剤である。前者はにおいを覆い隠し、後者はにおいを捕獲する作 用を持つ。 従来、前記の作業に用いられる活性物質は、噴霧ポンプや煙霧缶によって細か な飛沫にして散布される。散布された飛沫はしばらくは空中に浮遊しているが、 その質量のせいでじきに下に落ちてしまう。これは、飛沫がその名の示す通り気 化状態ではなく液体状態だからである。狭い空間を対象とする作業には、大量の 飛沫を狭い空間に高濃度で散布できることから、この種の流体物散布技術は適し ている。一方、広い空間を対象とする作業では、空中に飛沫が十分に散布されず 、また飛沫がどうしても下に落ちてしまい大量の活性物質が消費されることから 、この技術は不適切である。 このような単純な噴霧技術と異なり、文書「EP−A−0 401 060」が開示する 装置は、手動ポンプが電気機械手段によって起動されて、流体物を細かいしぶき にして金属面に噴射する。金属面は流体物の気化温度より高温に熱せられている ため、流体物は瞬時に気化して液体状態から気体状態になる。以下、この流体物 散布法を「燻蒸」と呼ぶ。流体物質が気体状態になると、空気中への散布状態は飛 沫を空気中に浮遊させる煙霧の場合よりはるかに良くなる。その結果、煙霧の場 合と比べてはるかに少ない量の散布物 で同じ効果を得ることが出来るため(アボガドロの法則)、燻蒸法は安価であり、 また人体や自然環境への影響も小さくてすむ。噴霧される細かい飛沫は熱せられ た面に触れると瞬時に気化するので、気化するまでの間に熱の影響で劣化するこ ともなく、流体物質の特性が損なわれることもない。 また、膨張率(液体の初期容量に対して、その液体が沸点で気化することによ って発生する気体容量の比率)はその物質の分子質量が少ないほど増加すること が認識されている。よって、水の分子質量がたった18であることから、水含有率 が高い物質を使うと効果的である。以上の理由から、水を高比率含有することが できるエマルジョンを使うことが望ましいといえる。理想気体の法則に基づいた ごく単純な理論計算によると、水含有率が高いエマルジョンの膨張率は1,530で あるのに対し、水25%、界面活性溶解剤65%を含む製剤の膨張率は585にすぎな い。 水含有率の高いエマルジョンは、環境及び人体に有害な有機揮発性化合物を含 まないため環境保護に必要とされる条件を満たすのみならず、その高い膨張率は 高温での使用を考えると理想的である。特に、液体状態から気体状態に変化する 際に容量が大きく増加するという特性が、燻蒸では有効に利用されている。従っ て、燻蒸技術においては水性の高い物質の使用が効果的である。 本発明の目的は、使用する乳化剤量を最小限に抑える一方、前記効果を達成す るため水含有率の高い水性エマルジョンを定義することである。 さらに、本発明は燻蒸装置の熱せられた面に残留物を残さないような水性エマ ルジョンを定義することを目的とする。 本発明のエマルジョンは、家庭用ごみ捨て場など悪臭を出す場所での噴霧液と しても当然適用可能でなくてはならない。 また、このエマルジョンには長期の保管に対しても安定性がなければならない 。 また、このエマルジョンの噴霧は容易でなければならない。つまり、僅かな圧 力を加えるだけでエマルジョンが噴霧されるようでなければならない。 前記目的のために、本発明は建物の空気及び(あるいは)建物自体を対象にした 噴霧可能な水性エマルジョンを提供する。そのエマルジョンは以下を含むことを 特徴とする: a.疎水調整された架橋重合体のアクリル酸を含む乳化剤と、 b.以下の群から選択される1以上の化合物 ・sp3(正四面体形)混成を有するとともに、ヒドロキシ基、カルボキシル基 、及びアルデヒド基の中から選択される2基を有する分子を2個含む二価金属イオ ン錯体からなる脱臭剤、 ・水不溶性もしくは水難溶性の殺虫剤 ・水不溶性もしくは水難溶性の静菌剤 ・水不溶性もしくは水難溶性の芳香剤。 噴霧能力に関して効果的な特性を考えた場合、エマルジョンの粘性は10センチ ポアズ(cPs)から1,000cPsで、特に10cPsから200cPsが望ましく、50cPsから 150cPsの範囲だとさらに望ましい。 エマルジョンは、セチルジメチコンコポリオールなどの界面活性剤を0.1%か ら1%の濃度で含んでもよい。界面活性剤の添加により表面張力が低下し、エマ ルジョンの粘度を下げることができるからである。また脱臭剤に関しては、前述 の分子としてヒドロキシカルボン酸系分子、特に12−ヒドロキシ−オクタ−[9] −デセン酸(リシノール酸)の分子が好適である。 ここで、この脱臭剤は亜鉛ビス−(12−ヒドロキシ−オクタ−[9]−デセン酸塩 )(亜鉛リシノール酸塩)であり、その濃度範囲は0.05%−30%で、特に0.05%−3 %以内が望ましく、0.5%−1.5%だとさらに望ましい。 また、乳化剤の濃度範囲は0.05%−2%であり、特に0.05%−0.4%が望ましく 、0.1%−0.2%だとさらに望ましい。 殺虫剤の濃度範囲は0.001%−10%であり、特に0.01%−1%が望ましく、0.1 % −0.5%だとさらに望ましい。 芳香剤の濃度範囲は0.01%−30%である。 静菌剤の濃度範囲は0.05%−5%で、特に0.1%−1%が望ましく、0.5%だとさ らに望ましい。 本発明の効果から考えると、エマルジョンは中和剤を0.01%−2%の濃度で含 んでもいい。特に0.05%−1%含むことが望ましく、0.1%−0.5%だとさらに望 ましい。中和剤としては、炭酸アンモニウムか重炭酸アンモニウムが適している 。 さらに、本発明は建物の空間を対象にした作業のためにエマルジョンを気体状 態にするのに適した燻蒸装置でのエマルジョンの使用法を提供する。 また、本発明はエマルジョンの気化方法を定義する。この方法では、エマルジ ョンはその気化温度より高温に熱せられた面に噴霧される。 以下は本発明の詳細な記述であり、エマルジョンの各種成分を定義すると共に 、エマルジョンの使用法及びその使用法を実現する装置を特定するものである。 乳化剤 本発明では、疎水中和調整された樹脂のアクリル酸が乳化剤として用いられる 。この樹脂は架橋重合体であるので、この乳化剤は重合体乳化剤である。この種 の重合体乳化剤を用いると、ごく低含量の乳化剤で粘度の非常に低いエマルジョ ンを得ることができる。以下では、この種の重合体乳化剤を単に「乳化剤」と呼ぶ ことにする。乳化剤は濃度0.05%−2%で用いることができるが、特に0.1%−0. 2%の濃度で用いられると、安定性の高いエマルジョンが得られるので効果的で ある。乳化剤は、0.2%の乳化剤と残りは水で構成されるゲルの形態で用意する ことができる。乳化剤は水を吸収するスポンジとして作用し、その際ゲルは水の しみ込んだゲル分子の凝集で構成される粘性液体状である。水中で油エマルジョ ンを得る水希釈性の従来の乳化剤と異なり、本発明の乳化剤によるエマルジョン は水希釈できず、前述の乳化剤と水で構成されるゲルを用いな ければ得ることができない。ゲルに含まれる疎水乳化剤の分子が水を吸収し分子 表面に油状物質を付着させることにより、油状物質の飛沫はゲルの分子間に捕獲 される。 本発明においてどのように乳化剤の粘度を下げその結果エマルジョンの粘度を 下げることができるかを理解するために、使用される乳化剤の化学的構造をより 詳細に分析する必要がある。乳化剤は、ポリアクリル酸ブロックとアルキルメタ クリル酸塩ブロックからなる共重合体である。もしその他の操作が施されなけれ ば、この重合体は完全に水溶性である。しかし、乳化剤を得るための重合の過程 で、第三の成分、つまり三次元格子を形成するための架橋剤が加えられる結果、 水に全く溶けない状態になる。だが、このようにして作られた粒子には有効親水 基が大量に含まれるので、形成された樹脂は確かに全く水には溶けないが強い親 水性を持つ。つまり、樹脂は水を吸収することにより一種のスポンジとして作用 することができるのである。 アクリル酸は親水性であり、カルボン酸基が中和された後はさらに親水性が強 まる。各カルボン酸塩アニオンは約20個の水分子と結合可能である。しかし、乳 化剤を形成するもう1つの要素であるアルキルメタクリル酸塩ブロックは完全に 疎水性である。油状物質などの疎水性物質の細かい飛沫がアルキルメタクリル酸 塩ブロックと接すると、その飛沫は移動を妨げられることになる。このように油 状物質の飛沫はゲル粒子に覆われるので、油状物質の飛沫どうしの結合が妨げら れ、各飛沫が物理的に切り離される状態になる。この機構は立体安定化と呼ばれ 、油状物質の飛沫が、互いに固定されているゲル粒子によって移動を妨げられる ことによりある程度安定化される、つまりエマルジョンが形成される、という作 用を持つ。 一方、この種の乳化剤はゲル粒子の幾何学的配置に関連した第二の捕獲性質も 有している。ゲル粒子は非架橋重合体鎖の形態であり、この鎖構造では必ず鎖の からみ合いが起こる。 このように、選択された乳化剤による油状物質の乳化は、立体安定化及び粒子 間相互作用による固着の2点によって起こると言える。従って、乳化能力は立体 安定度とから み合い度の双方によって決定される。前記ゲル構造にいくつの「からみ合い結合」 が存在するのかは明らかではないが、エマルジョン生成に最小限必要なからみ合 い結合は確かに存在することが知られている。ゲル粒子と油飛沫の相互作用、及 びゲル粒子どうしの相互作用は第1図のように表すことができる。 粒子間の相互作用によって直接決定されるパラメーターの1つが粘度であり、 からみ合い結合が多いほど粘度は高くなる。従って、ゲル粒子間の結合数を変化 させることにより粘度を変えることが可能である。しかし、粒子数が減少しすぎ ると、エマルジョンの安定性が損なわれる。 からみ合い結合の数を減らすために、本発明に関連して特殊な技術が開発され ている。この技術は、乳化剤を適切に攪拌することにより幾つかのからみ合い結 合を破壊する効果を持つ。こうすることでエマルジョンの粘度は大きく低下し、 エマルジョンを大気圧に近い圧力で噴霧することが可能になる。 また、エマルジョンの噴霧能力も本発明における特に重要な特性の一つであり 、これは噴霧されるエマルジョンの粒度を比較的狭い範囲に制限するものである 。粒度分布は、粘度と表面張力の2つのパラメーターによって幅が変化するとい うガウス型曲線の形態をとる。本発明では、表面張力を低下させるために、界面 活性剤、特にTh.Goldschmidt社から商品名「ABIL EM 90」で販売されてい るセチルジメチコンコポリオールがエマルジョンに添加されている。この物質に よって、エマルジョンの安定性を保ちながら表面張力を低下させることができる 。また、このコポリオールは前述の攪拌過程で壊されたからみ合い結合を部分的 に復元するという第二の効果も有する。こうして、攪拌過程によって破壊された からみ合い結合が続く界面活性剤の付加によって部分的に復元されることにより 、表面張力を低下させながらエマルジョンの粘度を正確に決定することができる 。この操作により、粒度をごく限られた範囲内に制限することができるのである 。 芳香剤、殺虫剤、または静菌剤を含むエマルジョンには濃度0%−0.2%の界面 活性剤で十分であり、脱臭剤を含むエマルジョンには濃度0.3%−0.4%の界面活 性剤 で十分である。 また本発明の別の特性として、中和剤をエマルジョンに加えると、その中和剤 が作用してエマルジョンのpH(水素イオン指数)を6から8の範囲に調整するので 、効果的である。中和剤を使用することでエマルジョンの水吸収力を大きく高め る効果が得られ、その結果粘度が巨視的にみてもかなり低下する。中和剤として はトリエタノールアミンが考えられるが、これにはニトロソアミンという発癌性 の高い窒素含有凝縮物を形成するジエタノールアミンが少量含まれているので、 本発明では、炭酸ナトリウム(ソーダ)、炭酸アンモニウム、あるいは重炭酸アン モニウムの中和剤を使用する。炭酸アンモニウムと重炭酸アンモニウムはそれぞ れ以下のように熱分解して無害な物質になるので、非常に好適である: (NH4)2CO3→2NH3+CO2+H2O NH4HCO3→NH3+CO2+H2O 反応生成物はすべて環境に無害な気体である。だが、中和剤として用いられる のは前述したものに限定されるわけではなく、カルボン酸基からプロトンを取り 出すことの出来る物質ならどんなものでも適用できる。 中和剤の濃度範囲は0.01%−2%であり、特に0.05%−1%が望ましく、0.1% −0.5%だとさらに望ましい。 脱臭剤 本発明では、Zn2+イオンと12−ヒドロキシ−オクタ−[9]−デセン酸という化 学名の中和リシノール酸分子2個からなる錯体である亜鉛リシノール酸塩がエマ ルジョンに用いられるのが望ましい。リシノール酸の化学式はC18343であ る。亜鉛リシノール酸塩は環境に害のない脱臭特質を有する。亜鉛はどんな形で あれ環境に無害である。リシノール酸はひまし油から得られる脂肪酸である。そ の遊離酸はひまし油を加水分解し原脂肪酸とグリセリン画分に分離することによ り得られ、その原酸は最終的に適切な諸技術によっ て精製される。主鎖にヒドロキシ基を有する脂肪酸であるという点で、リシノー ル酸は非常に特殊な酸である。ヒドロキシ脂肪酸は事実上全ての生体系に存在す るが、ほとんどの場合商業的に利用するには量的に不十分である。 リシノール酸塩アニオンは、ヒドロキシ基とカルボキシ基を有することからみ て、電子を多く含む分子である。リシノール酸はヒドロキシカルボン酸である。 本発明では亜鉛リシノール酸塩を好適な脱臭剤として用いているが、別の化学 式を持つ他の脱臭剤もある。亜鉛リシノール酸塩は、リシノール酸塩の分子2個 と二価金属イオン、特にZn2+イオンからなる錯体である。非常に特殊な条件を 満たすものであれば他の金属イオンや分子も利用可能である。金属イオンは多原 子価金属イオンでなければならないが、特にsp3混成を有する二価金属イオンが 好適である。sp3混成を有する金属イオンは4個の配位子と結合でき、これは結合 力及び配位子の特性が同一であることを意味する。例えば、1つの亜鉛原子が30 個の電子を有し、その中の最外部にある電子2個が4s軌道上で非混成状態におか れているとき、その4s軌道上の電子2個がイオン化された後、1個のZn2+イオン が形成される。Zn2+イオンは4p軌道エネルギーが3d軌道エネルギーより小さい という利点を持つ。その結果、Zn2+イオンは電子を多く含む分子4個と配位結合 することができるのである。s軌道とp軌道の軌道エネルギーは異なるが、量子力 学では4つの軌道のsp3混成は同等で、同じエネルギー準位を持つものとしている 。以上の理由から、Zn2+イオンは4個の同一配位子と配位結合できる。sp3混成 を有するイオンはZn2+イオンだけではなく、カドニウムや水銀もこの条件を満 たしてはいるが、これらの金属は環境や人体に非常に有害であるため、本発明の ように噴霧目的の脱臭剤に用いるのは困難であろう。一方、外部再生処理された 閉鎖系においてはカドニウムや水銀を利用することも可能かもしれない。 その他の混成も可能であり、例えばコバルト、鉄、クロミウム、ニッケルなど の遷移金属でみられるd2sp3タイプのものなどがある。 従って、sp3混成もしくはd2sp3混成を有する金属イオンはすべて脱臭剤の錯体 に用い ることができる。 混成という概念をよりよく理解するために、以下に炭素原子を参照して説明す る。次の表は炭素原子における各軌道の電子分布を示している。 非混成状態の炭素原子は、水素原子など他の原子2個や分子2個と結合してカル ベンCH2を形成することが出来る。しかしながら、カルベンCH2は極めて反応 性が高いので、実際にはCH4、つまりメタンが一般的である。これは2s軌道の 電子2個が分離されその内の1個が2pz軌道に促進されることにより生成される。 これにはエネルギーがかかるが、エネルギー損失は2つの付加的なCH結合の形 成によって完全に補われる。こうしてCH4分子が作られる。各軌道は電子2個を 含んでおり、不活性ガス構造にある。全ての軌道、そして全ての結合は必然的に 等しいエネルギーを有している。これは、エネルギー準位を均一にする混成体が 形成される、つまりsp3混成であるという事実に起因する。錯体で、自由電子対 を持つ配位子は電子が不足している体系では空いている軌道を占領することがで きる。言い換えれば、このような体系に一旦付加電子対が加わるとより好適なエ ネルギー状態になるのである。しかも、その結果できる錯体が全く違うものであ っても、全体の電荷は当然変わらない。Zn2+イオンを例にすると、もしZn2+イ オンがもう少し多くの被占軌道を有していればそのエネルギー状態はより良好に なる。NH3、H2S、CN-、SNC-などの体系が電子対を提供することができ 、提供された電子対がZn2+イオンの空いている軌道を占領する。s軌道1つとp軌 道3つの計4つの軌道が空いており、これらはすべて等しいエネルギーを持つよう に調整される。こうしてsp3混成が構成される。 錯体において二価金属(sp3)または三価金属(d2sp3)イオンに結合される分子も 特別な条件を満たさなければならない。 理論上は、利用可能な過剰電子を持つイオンや分子はどれでも前述の配位金属 イオンと配位することができる。例えばZn2+イオンに関していえば、窒素、硫 黄、有酸素、リン、クロリン、臭素、フッ素、ヨウ素、テルル、セレン、砒素、 アンチモンなどを含む物質ならどれでも吸収され得る。この時、吸収は必ず交換 過程である。有効な交換を行うためには、元のZn2+錯体は安定度定数の比較的 小さい原子を用いた弱い配位子に基づいていなければならない。ほとんどの錯体 が水素含有錯体よりも安定度が大きいことから、有酸素原子がもっとも相応しい といえる。以上が配位子が満たすべき第一の条件である。 また、交換が起こった後も配位子は亜鉛配位イオンに結合していなければなら ない。このことは必然的に、適切な配位子とは配位Znイオンに結合可能な箇所 を2つ有するものであることを意味する。これが配位子が満たすべき第二の条件 である。 理論上では、好適な分子は多数あるといえる: ・ヒドロカルボン酸 ・ジカルボン酸 ・ジオール。 もう一つの条件は、1度の交換によって、配位子交換が終了することである。2 度の交換は望ましくないエネルギー状態を招くからである。これが配位子が満た すべき第三の条件である。 また、最終的な錯体は荷電されていない方がいい。この場合、ジオールやジカ ルボン酸は最終的な錯体が荷電されているので適切ではない。従って、ジオキシ カルボン酸が最適である。リシノール酸塩イオンは乳酸塩と同様このグループに 属している。前述の条件全てを考えると、長鎖ヒドロカルボン酸のみが適切であ るといえる。好適な分子で商業的に利用可能なものはわずかであり、その中でリ シノール酸は商業的観点からみても最も重要である。つまり、亜鉛リシノール酸 塩が好適な分子といえるが、分子性のみを考慮 するなら他にも多くの可能性があるということである。 本発明においてエマルジョンに用いられる亜鉛リシノール酸塩は、濃度範囲0. 05%−30%であり、特に0.05%−3%が望ましく、0.5%−1.5%だとさらに望ま しい。好適な濃度(0.5%−1.5%)だと、即利用可能なエマルジョンを得ることが できる。一方、亜鉛リシノール酸塩を10%より多く含むエマルジョンは、保管用 及び後述する希釈用である。 脱臭剤(亜鉛リシノール酸塩)による捕獲過程について、次に理論図を参照して 説明する。 図の左部分は、Zn2+イオンにリシノール酸の分子2個が結合している状態を示 す。リシノール酸の各分子の各末端はヒドロキシ基及びカルボキシル基で終端し ている。R3N|は、窒素原子が固着したラジカルを持つ悪臭を放つ分子を表す。 窒素は電子3個によってラジカルR3個に結合され、「N」の後の縦線に表される遊 離二重線が後に残る。ラジカルRは、アルキル基もしくは窒素の電子1個と結合 可能なその他の基であり、例えば悪臭を持つトリエチルアミンなどがあげられる 。図の右部分では、リシノール酸分子の末端とZn2+イオンの結合が壊れ、代わ りに悪臭を放つ分子が窒素原子の遊離二重線を介してZn2+イオンに結合されて いる。この交換は、ヒドロキシ基やカルボキシ基をZn2+イオンと結び付けてい た有酸素原子の配位子が、悪臭を放つ分子R3Nの窒素基より弱いことに起因す る。このように、亜鉛リシノール酸塩の分子1個が悪臭を放つ分子1個を固定させ るので、亜鉛リシノール酸塩による捕獲が非常に効果的に行われる。 殺虫剤 水不溶性もしくは水難溶性の殺虫剤であればどれでも前述の乳化剤と混合して 用いることができるが、環境に害のない殺虫剤を用いることが望ましい。特に適 切な殺虫剤として、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル3−フェノキ シベンジルエーテルが挙げられる。この化学化合物は、炭素原子、水素原子、酸 素原子のみを含有し薬害がなく、哺乳動物に対して非常に低い毒性しか持たない 。この化学式C25283の殺虫剤は水にほとんど、あるいは全く溶けず、その 溶解度は10億分の1である。 同殺虫剤やその他の適切な殺虫剤は、前述の乳化剤と濃度0.001%−10%で混 合することができる。特に、0.01%−1%で混合するのが望ましく、0.1%−0.5 %だとさらに望ましい。 エマルジョン 前述の乳化剤に脱臭剤もしくは殺虫剤をそれぞれの濃度範囲で混合して得られ るエマルジョンは、下限を10cPsとする非常に低い粘度を持つので、十分に小さ い飛沫として噴霧することができる。例えば、1%の亜鉛リシノール酸塩と0.2% の乳化剤(残りは水)を含むエマルジョンは噴霧に最適である。一方、10%を超え る亜鉛リシノール酸塩と0.2%の乳化剤を含むエマルジョンは明らかに噴霧には 適しておらず、後で希釈して用いるために保管されるものである。輸送や貯蔵の 際にエマルジョンの容積を減らすことができるため、この性質は重要である。エ マルジョンを適切な希釈剤で希釈する必要があるのは使用時だけなので、このよ うにエマルジョンの容積を削減できるのは商業的及び論理的に有利である。 本発明によるエマルジョンは、前述のエマルジョン生成時にも用いられている 疎水中和調整された網状アクリル酸の重合体からなる乳化剤をある濃度で含有す るゲルで希釈 することができる。例えば、この種のゲルの典型的な構成は、0.2%の乳化剤と 残りは水である。エマルジョンをゲルで希釈できるということは、使用するまで はエマルジョンは高濃度で保管できることを意味するので、この特性は本発明の 最大の利点である。例えば、10%の殺虫剤もしくは亜鉛リシノール酸塩と0.2% の乳化剤を含むエマルジョンがある時、ここから殺虫剤もしくは亜鉛リシノール 酸塩が1%以下の希釈エマルジョンを得るには、エマルジョン10%に乳化剤0.2% と水で構成されるゲルを90%の割合で混合すればよい。このようにエマルジョン の希釈は特殊な装置を使わなくてもただ攪拌機などの一般的な混合装置を用いて 成分を混ぜ合わせるだけでできる。乳化剤の内容に大差がなく、含まれる全物質 に対する乳化剤の濃度範囲が0.2%−0.4%程度であれば、本発明のエマルジョン は希釈可能である。 また、前述の乳化剤に脱臭剤を加えたエマルジョンや、同じ乳化剤に芳香剤も しくは静菌剤を加えたエマルジョンを作成することも可能である。 芳香剤の疎水性が十分であれば、芳香剤を含むエマルジョンは前述の乳化剤を 用いて得ることができる。このようにして芳香エマルジョンを10cPsを下限とし たかなりの低粘度にすることができ、その結果エマルジョンを十分に小さい飛沫 で噴霧することができるのである。芳香エマルジョンは0.01%−30%の芳香剤を 含むことが可能だが、使用時には芳香剤の濃度は4%−5%程度が適切である。 静菌剤としてはテルペン、とりわけ芳香剤を含むエマルジョンと併用すると知 覚できないほど微かな臭気を持つセスキテルペンであるファルネソールなどが挙 げられるだろう。ファルネソールは例えば0.5%−5%の濃度で用いることができ るが、特に0.01%−1%が望ましく、濃度0.5%だとさらに望ましい。 前記の攪拌過程、及び場合によっては界面活性剤と中和剤の付加によって、約 20cPs−100cPsの粘度の殺虫エマルジョンを得ることができる。 本発明は、脱臭エマルジョンが芳香エマルジョンと乳化剤をも安定した混合状 態で含み得るという驚くべき特性も有する。つまり、用いる乳化剤の濃度に大差 がなければ、脱 臭性と芳香性の2つのエマルジョンを混合することができるのである。さらにこ の混合エマルジョンは、エマルジョン希釈用の乳化剤を含有する希釈ゲルをも安 定した混合状態で含むことができる。 同様に、前記のエマルジョンは安定した混合状態で以下のものを含み得る: ・芳香剤と乳化剤を含むエマルジョン ・静菌剤と乳化剤を含むエマルジョン ・水と乳化剤を含む希釈ゲル。 本発明の各エマルジョンはこのように混合可能であり、ゲルによって希釈する ことができる。ここで満たされるべき唯一の条件は、加えられるエマルジョンと 希釈ゲルはすべて同じ乳化剤を同程度の濃度で含んでいなければならないという ことである。 よって、同じ乳化剤、特に前述の重合体乳化剤を用いて数種のエマルジョンを 作ることができる: 1.亜鉛リシノール酸塩と前記乳化剤を含むエマルジョン 2.芳香剤と同乳化剤を含むエマルジョン 3.静菌剤と同乳化剤を含むエマルジョン 4.殺虫剤と同乳化剤を含むエマルジョン 5.同乳化剤と水を含む希釈ゲル。 これら4つのエマルジョンと1つのゲルにおいて、乳化剤の濃度は約0.2%であ る。この5つの物質(4つのエマルジョンと1つのゲル)を用いて均一な構造の結合 エマルジョンを得ることができる。4つのエマルジョンはそれぞれ亜鉛リシノー ル酸塩、芳香剤、静菌剤、殺虫剤を高濃度で含み、希釈ゲルは亜鉛リシノール酸 塩、芳香剤、静菌剤、殺虫剤の濃度をそれぞれ好適値まで下げる希釈剤として用 いられる。このようにして、4つのエマルジョンについて各所定量を希釈ゲルと 混ぜるだけで結合エマルジョンを得ることができるのである。 保管及び輸送用の濃縮エマルジョンが3種あり、それぞれ以下を含むとする: ・亜鉛リシノール酸塩10% ・芳香剤20% ・静菌剤5%。 ここで、以下を含む結合エマルジョンを得ようとする: ・亜鉛リシノール酸塩1% ・芳香剤4% ・静菌剤0.2%。 この時、亜鉛リシノール酸塩を含むエマルジョン10%、芳香剤を含むエマルジ ョン20%、静菌剤を含むエマルジョン4%、希釈ゲル66%の割合で混ぜればよい 。 この例が示すように、元のエマルジョンとゲルの混合割合を変えることでどの ような結合エマルジョンも即利用できる状態で得ることができる。 同じことは、殺虫剤含有エマルジョンに芳香剤、静菌剤、もしくは脱臭剤を含 むエマルジョンを混合する場合にも言える。亜鉛リシノール酸塩、芳香剤、静菌 剤、殺虫剤の内の1以上を含む希釈されたエマルジョンは、乳化剤と攪拌技術を 用いることにより低い粘度しか持たないので、その結合エマルジョンは噴霧可能 である。この時、エマルジョンの噴霧にはポンプや煙霧バルブなどどんな噴霧装 置を用いてもよい。エマルジョンは家庭用ごみ置き場や消毒するべき箇所などの 悪臭を放つ場所に直接噴霧されてもよい。エマルジョンの噴霧によって、そうい った場所から出る悪臭の除去や殺虫効果が得られる。しかし本発明の利用法とし ては、特に脱臭剤や芳香剤を含むエマルジョンは、建物内の空気を対象にした作 業において放散されるようエマルジョンを気体状態に変えるのに適した燻蒸装置 を用いるのがより効果的である。適切な燻蒸装置としては例えば文書「EP-A-0 401 060」やフランス特許出願「FR-95 01037」に開示されているものがある。こ れらの燻蒸装置において、エマルジョンはその気化温度より高温に熱せられた壁 面に 分離状態で噴射されるので、エマルジョンは瞬時に気化して液体状態から気体状 態になる。例えば、亜鉛リシノール酸塩は気化温度250度を超えないと気体にな らない。本発明におけるエマルジョンはその高い水含有率のために非常に効果的 に使用することができる。前記の例ではエマルジョンは95%近くの水を含んでお り、水の膨張率が1,530であることから、亜鉛リシノール酸塩、芳香剤、静菌剤 は保守対象の建物内のかなり広範囲に散布されることになる。 このように、本発明の利点はエマルジョン自体や同じ乳化剤を用いたエマルジ ョン同士の混合能力に基づくものだけでなく、そのようなエマルジョンや結合エ マルジョンを燻蒸装置を用いて効果的に噴霧する点にもある。 尚、明細書本文及びクレームにおいて、全てのパーセンテージは重量パーセン テージである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.建物の空気及び(あるいは)建物自体を対象にした噴霧可能な水性エマルジョ ンであって、 a.疎水調整された架橋重合体のアクリル酸を含む乳化剤と、 b.以下の群から選択される1以上の化合物 ・sp3(正四面体形)混成を有するとともに、ヒドロキシ基、カルボキシル基、 及びアルデヒド基の中から選択される2基を有する分子を2個含む二価金属イオン 錯体からなる脱臭剤、 ・水不溶性もしくは水難溶性の殺虫剤 ・水不溶性もしくは水難溶性の静菌剤 ・水不溶性もしくは水難溶性の芳香剤 を含むことを特徴とするエマルジョン。 2.粘度が10センチポアズ(cPs)から1,000cPs、望ましくは10cPsから200cPs 、さらに望ましくは50cPsから150cPsの範囲である、請求項1記載のエマルジョ ン。 3.さらにセチルジメチコンコポリオールなどの界面活性剤を含む、請求項1ま たは2に記載のエマルジョン。 4.界面活性剤が0.1%から1%の濃度範囲で存在する、請求項3記載のエマルジ ョン。 5.前記分子がヒドロキシカルボン酸系の分子であり、望ましくは12−ヒドロキ シ−オクタ−[9]−デセン酸(リシノール酸)の分子である、請求項1から4のいず れかに記載のエマルジョン。 6.前記脱臭剤が亜鉛ビス−(12−ヒドロキシ−オクタ−[9]−デセン酸塩)(亜鉛 リシノール酸塩)である、請求項1から5のいずれかに記載のエマルジョン。 7.前記乳化剤が、0.05%から2%、望ましくは0.05%から0.4%、さらに望まし くは0.1%から0.2%の濃度範囲で存在する、請求項1から6のいずれかに記載のエ マルジョン。 8.前記脱臭剤が、0.05%から30%、望ましくは0.05%から3%、さらに望まし くは0.5%から1.5%の濃度範囲で存在する、請求項1から7のいずれかに記載のエ マルジョン。 9.前記殺虫剤が、0.001%から10%、望ましくは0.01%から1%、さらに望まし くは0.1%から0.5%の濃度範囲で存在する、請求項1から8のいずれかに記載のエ マルジョン。 10.前記殺虫剤が2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル3−フェノキシ ベンジルエーテルである、請求項1から9のいずれかに記載のエマルジョン。 11.前記芳香剤が0.01%から30%の濃度範囲で存在する、請求項1から10のいず れかに記載のエマルジョン。 12.前記静菌剤が、0.05%から5%、望ましくは0.1%から1%の濃度範囲、さら に望ましくは0.5%の濃度で存在する、請求項1から11のいずれかに記載のエマル ジョン。 13.前記静菌剤がテルペンである、請求項12記載のエマルジョン。 14.さらに中和剤を、0.01%から2%、望ましくは0.05%から1%、さらに望まし くは0.1%から0.5%の濃度範囲で含む、請求項1から13のいずれかに記載のエマ ルジョン。 15.前記中和剤が炭酸アンモニウムまたは重炭酸アンモニウムである、請求項14 記載のエマルジョン。 16.建物の空気を対象にした作業においてエマルジョンを気体状態にするのに適 した燻蒸装置における、請求項1から15のいずれかに記載のエマルジョンの使用 法。 17.エマルジョンの気化温度より高温に熱せられた面にエマルジョンが分離状態 で噴霧される、請求項1から15のいずれかに記載のエマルジョンの気化方法。 18.請求項1から15のいずれかに記載の噴霧可能な水性エマルジョンの混合物。
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