JPH11511199A - 改良された疲労抵抗性のホトクロミックナフトピラン組成物 - Google Patents

改良された疲労抵抗性のホトクロミックナフトピラン組成物

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JPH11511199A JP9538152A JP53815297A JPH11511199A JP H11511199 A JPH11511199 A JP H11511199A JP 9538152 A JP9538152 A JP 9538152A JP 53815297 A JP53815297 A JP 53815297A JP H11511199 A JPH11511199 A JP H11511199A
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Abstract

(57)【要約】 担体、例えば有機溶媒またはポリマーホスト材料、ホトクロミックナフトピラン材料、および(a)ポリフェノール性抗酸化材料、(b)UV光吸収剤、および(c)立体障害アミン光安定剤を含む上記ホトクロミックナフトピラン材料のための安定剤系の組成物が記載されている。安定剤系はナフトピラン材料の%明所疲労を少なくとも30%提供するように選択され、それに十分な量で使用される。ホトクロミックナフトピランと安定剤系との重量比は2.5:1〜1.5:1である。この安定剤系は5〜50重量%の抗酸化材料、5〜50重量%の紫外光吸収剤、および10〜90重量%の立体障害アミン光安定剤を含有しうる。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された疲労抵抗性のホトクロミックナフトピラン組成物 発明の説明 本発明は改良された疲労抵抗性のホトクロミックナフトピラン化合物、および ホトクロミックナフトピラン化合物の疲労抵抗性を改良する方法に関する。より 詳しくは、本発明は(1)ホトクロミックナフトピラン化合物と(2)有機抗酸 化材料、紫外光吸収材料および立体障害アミン光安定材料の組み合わせを包含す るそのような化合物のための安定剤系を含む有機ホトクロミックナフトピラン組 成物に関する。この安定剤系はホトクロミックナフトピラン化合物の疲労抵抗性 を改良するのに充分な量で用いられる。さらに詳細には、本発明は、ホトクロミ ックナフトピラン化合物および上記安定剤系を含むホトクロミック物品、例えば 、眼用レンズに関する。 ホトクロミック化合物は、日光または水銀灯の光の中の紫外線のような紫外線 を含む光照射に曝されたときに、可逆的な変色を示す。種々のホトクロミック化 合物が、合成されており、日光に誘発される可逆的変色または暗色化が所望され る用途における使用が提案されている。最も広義の種類は、オキサジン、ナフト ピラン、およびフルギドである。 可視スペクトルにおける吸収を有する有機ホトクロミック化合物の組み合わせ の使用が、米国特許第4968454号に開示されている。この特許において、 590ナノメートルを上回る可視吸収を有するオキサジンが、400〜590ナ ノメートルの可視範囲において少なくとも1つの活性吸収極大を有する第二オキ サジンと混合される。ドイツ特許第4325154 C1号は、その中の少なく とも1つがスピロオキサジンでない多数のホトクロミック着色料を含有する重合 性混合物を開示している。米国特許第5,066,818号は、近中間灰色を得る ための、ジアリール−3H−ナフト(2,1−b)ピランと、ナフトオキサジン またはベンゾオキサジンとの混合物を開示している。 広範囲に市場で用いられている有機ホトクロミック化合物についての欠点は、 長期間の繰り返しの紫外(UV)光に対する露出の結果として、色の可逆的な変 化を示すそれらの能力が失われることである。すなわち、有機ホトクロミック化 合物がそれらのホトクロミズム(つまり、UV光に応答して色を変え、そしてそ の後それら本来の無色状態に復帰する能力)を失うのである。この現象は有機ホ トクロミック化合物の不可逆的分解の結果であると考えられており、疲労または 光疲労と呼ばれる。 米国特許第5,391,327号には、ある種の非対象ジアリールオキサルアミ ド(オキサニリド)化合物と立体障害アミン光安定剤(HALS)化合物との一 定割合の組み合わせを一定量で用いることにより、オキサジンとピランとの組み 合わせの疲労抵抗性を改良することが記載されている。日本国特許公報3−28 2445号には、プラスチック類に通常用いられるUV安定剤を、耐久性を増大 させるためにホトクロミック成形物中に組み込むことが記載されている。列挙さ れたUV安定剤の部類の例には、一重項酸素失活剤、立体障害アミン光安定剤、 立体障害フェノール性抗酸化剤、およびイオウ含有抗酸化剤がある。日本国特許 公報7−48363号には、使用中にそれらを酸素および水から遮断することに よりクロメンベースのホトクロミック材料の耐久性を一般的に改良することが記 載されている。さらに、この公報には、ニッケル塩、ニトロキシラジカル化合物 、立体障害アミン化合物またはそれらのポリマーに代表される一重項酸素失活剤 、および他の抗酸化剤、紫外光吸収剤および三重項状態失活剤を用いて耐久性を 改良することが記載されている。 ホトクロミック材料の疲労抵抗性を改良するための幾らかの向上がなされてい るけれども、ホトクロミック材料の疲労抵抗性における更なる改良が未だ求めら れている。したがって、そのような改良を得るための努力が継続されている。 少なくとも1種のポリフェノール性抗酸化剤、少なくとも1種の有機紫外光吸 収剤、および少なくとも1種のHALS化合物の組合せの安定剤系が、ホトクロ ミックナフトピラン化合物、特に中間色もしくは実質的に中間色、例えば、灰色 または褐色、を提供するホトクロミックナフトピランの組み合わせ、より好まし くは、(i)400ナノメートル〜525ナノメートルの可視λmaxを有する少な くとも1種の有機ホトクロミックナフトピラン材料と(ii)525ナノメートル 〜650ナノメートルの可視λmaxを有する少なくとも1種の有機ホトクロミッ クナフトピラン材料との組み合わせの光疲労抵抗性を改良することが見出だされ た。 発明の詳細な説明 本発明の実施に用いうるポリフェノール性抗酸化剤は式I: [式中、Aは、C1〜C4アルキルおよびC1〜C4アルケニルのような飽和もしく は不飽和C1〜C4脂肪族炭化水素から誘導される基;モノもしくはジ−シクロ( C3〜C7)アルキル、およびモノもしくはジ−シクロ(C3〜C4)アルケニルの ような飽和もしくは不飽和モノもしくはジ−シクロ−(C3〜C7)炭化水素から 誘導される基;モノもしくはジ−シクロ(C4〜C7)アルキニル;モノもしくは ジ−シクロ(C5〜C7)ジエニル;イソシアネート;s−トリアジン−2,4,6 −(1H,3H,5H)トリオン;からなる群から選択されるものである。] で示される化合物、および以下の式II: [式中、各R1はヒドロキシまたはC1〜C4アルキルであり、そしてdは0〜3 の整数である。] で示される化合物である。 式Iにおいて、Xは式III、IIIA、およびIV: [式中、各R2はヒドロキシまたはC1〜C4アルキルであり、eは0〜5の整数、 好ましくは3であり、R2'はC1〜C4アルキレンであり、R3およびR4はそれぞ れC1〜C4アルキルであり、R5はC1〜C4アルキレンのようなC1〜C4脂肪族 炭化水素から誘導される二価の材料であり、そしてbは3または4の整数である 。] で示される化合物からなる群から選択される。式Iで示される化合物には、p− クレゾールおよびジシクロペンタジエンのブチル化反応生成物、および3−メチ ル−6−t−ブチルフェノールとクロトンアルデヒドとの3:1縮合物が含まれる 。 好ましくは、ポリフェノール性抗酸化剤は、テトラキス[メチレン(3,5−ジ −tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン;1,3,5−ト リメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシベン ジル)ベンゼン;1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキ シベンジル)イソシアヌレート;3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒ ドロケイ皮酸トリエステルおよび1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)s −トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン;1,3,5−トリス( 4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)s−トリアジン −2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン;およびこのようなポリフェノール 性抗酸化剤の混合物からなる群から選択される。より好ましくは、ポリフェノー ル性抗酸化剤は、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキ シベンジル)イソシアヌレート;3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒ ドロケイ皮酸トリエステルおよび1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)s −トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン;およびこれらの混合 物からなる群から選択される。もっとも好ましくは、ポリフェノール性抗酸化 剤は1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンジル) イソシアヌレートである。 本発明の有機紫外光吸収剤には、UV−A紫外線照射、すなわち、320〜4 00ナノメートル、より好ましくは350〜400ナノメートルの範囲の波長、 を吸収可能な有機材料が含まれる。本発明の有機紫外光吸収剤の特定の群には、 2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、 オキサルアニリド、2−ヒドロキシフェニルトリアジン、シンナメート、サリチ レート、ホルムアミジンおよびこれらの混合物が含まれる。本発明の有機紫外光 吸収剤に含まれるオキサルアニリドの詳細な説明は米国特許第5,391,327 号第2欄第37行から第3欄第60行、および米国特許第3,906,041号に 記載されており、これらの開示はここに参照として組み入れる。 米国特許第3,906,041号に記載されている非対象ジアリールオキサルア ミド化合物は以下の式 [式中、mは1〜8の整数であり、nは1〜4の整数であり、そしてR1〜R8は水 素、クロロ、ブロモ、C1〜C12アルキル、C1〜C4アルケニル、C1〜C4アル コキシ、C6〜C8アリール、C6〜C8アリールオキシおよびフェニル(C1〜C4 )アルキルからなる群から選択される。好ましくは、R1、R2、R4、R5、R7 およびR8はメチル、エチル、プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、 より好ましくはC1〜C2アルキルであり、mは1〜4の整数であり、そしてnは0 〜2、例えば、1〜2の整数である。] で示される。 好ましくは、有機紫外光吸収剤は、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル) −6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジ ン;o−エトキシ−o'エチルシュウ酸ビスアニリド;2−(2H−ベンゾトリア ゾール−2−イル)−4,6−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノール;N −(2−エトキシフェニル)−N'−(4−イソドデシルフェニル)エタンジア ミド;2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペノン酸、エチルエステル; およびこれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、紫外光安定 剤は、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4一 イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン;N−(2−エトキシフェニ ル)−N'−(4−イソドデシルフェニル)エタン−ジアミド;およびこれらの 混合物から選択される。もっとも好ましくは、有機紫外光吸収剤は2,4−ビス (2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフ ェニル)−1,3,5−トリアジンである。 本発明で使用しうる立体障害アミン光安定剤(HALS)には、ラジカル捕そ く剤として機能すると報告されているようなHALS材料が含まれ、そのような 化合物は2,2,6,6−テトラメチルピペルペリジン環または2,2,6,6−テト ラメチル−ピペルペラジノンを有するものである。好ましくは、HALS材料は ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)[3,5−ビス(1, 1−ジメチルエチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル]ブチルプロパンジオエ ート;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)デカンジオエー ト;1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル )−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン;N−無置換HALS化合物、例 えば、サンジュボア(SANDUVOR)3051、3052、および3055 ;N−メチル化HALS化合物、例えば、サンジュボア3056;およびこれら の混合物;からなる群から選択される。より好ましくは、HALS材料は、ビス (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)デカンジオエート;1−ア セチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)−2,2, 6,6−テトラメチル−ピペリジン;N−無置換HALS化合物およびこれらの 混合物からなる群から選択される。 本発明によれば、担体中においてナフトピランを効果的な量の安定剤系と組み 合わせることにより有機ホトクロミックナフトピラン材料の光疲労に対する抵抗 性が改良される。より好ましくは、ここで説明する安定剤系、つまり、ポリフェ ノール性抗酸化剤、有機紫外光吸収剤および立体障害アミン光安定剤のそれぞれ の少なくとも一種の組み合わせは、ここで説明するホトクロミックナフトピラン 化合物について(安定剤を用いない%明所疲労と比較して)%明所疲労(Photop ic Fatigue)の30%以上の低減を提供するような量で用いられる。例えば、担 体、例えばレンズにおけるホトクロミックナフトピラン材料についての%明所疲 労が40%である場合は、このホトクロミックナフトピランと組み合わせて用い る安定剤系の量は28%以下の%明所疲労を提供するのに十分な量となる。 担体が、光学物品、例えば、眼用レンズ、として用いることを意図するポリマ ーホストである場合は、最終製品の許容性に関連して安定剤系の有効性を判断す るために(%明所疲労の低減に加えて)他の基準が用いられる。このような他の 基準には以下のものが含まれる。初期b(Ib)、最終b(Fb)および△b 、これは黄色の生成に関係し、CIELABシステムにより測定される;47 0ナノメートル(nm)、570nmにおける%疲労、および(570nmにおける% 疲労/470nmにおける%疲労)の商、これはホトクロミックナフトピランの活 性化された色の波長に対応する特定の波長における%疲労、および上記商の値が 1.0よりも大きいか、または小さいかによって決定されるこれらの値の間の差 に関係する。 ホトクロミックナフトピラン材料とポリフェノール性抗酸化剤、有機紫外光吸 収剤および立体障害アミン光安定剤の組み合わせの安定剤系との重量比は、2. 5:1〜1.5:1の範囲、より好ましくは2:1〜1.6:1の範囲である。安定 剤系の個々の化合物の重量%は、安定剤系の合計重量を基準にして、ポリフェノ ール性抗酸化剤(AO)5〜5.0%、紫外光吸収剤(ULA)5〜5.0%、 及びHALS10〜90%;好ましくは、AO10〜40%、ULA10〜40 %、およびHALS20〜80%;より好ましくは、AO10〜30%、ULA 10〜30%、およびHALS20〜70%である。安定剤系を構成する三成分 の量は100%となるまで加える。 安定剤系を構成するそれぞれの成分の量、およびポリフェノール性抗酸化剤、 紫外線吸収剤および立体障害アミン光安定剤の具体的な選択は、安定化される特 定のホトクロミックナフトピラン化合物(単一又は複数)、および数種のナフト ピラン化合物が組み合わせて用いられる場合はその組み合わせに用いられるそれ ぞれのナフトピラン化合物の相対量に依存して変化する。本発明が属する技術分 野の当業者は、実施例で説明するように、選択されたホトクロミックナフトピラ ン化合物と選択された安定剤系とを組み合わせてナフトピラン化合物を疲労させ ることにより、安定剤系を構成するそれぞれの成分の量を決定できる。好ましく は、実施例で説明するように、安定剤系は%明所疲労の30%以上の低減、およ び(570nmにおける%疲労/470nmにおける%疲労)の商についての1.0 に近い値を示す。さらに、ナフトピラン化合物をポリマーホスト材料に吸収させ る場合は、吸収の後のポリマーホストの表面の状態を考慮に入れて安定剤系の選 択を行う。表面における欠陥としては、オレンジピール、すなわち、レンズの表 面が多数の窪を有するオレンジまたはバスケットボールの外面の外観を有するこ と;結晶、すなわち、結晶状材料が存在すること;黄色着色、すなわち、知覚で きる黄色;窪、すなわち、レンズ表面において微小な穴や窪があること;ビーズ 、すなわち、表面上に液体が残り、微小なビーズ状滴が形成されること;たまり 、すなわち、表面上に液体が残り、材料の平坦な滴やたまりが形成されること; および額縁、すなわち、吸収処方がレンズの境界に蓄積すること;等がある。 本発明のホトクロミックナフトピラン組成物は担体、安定剤系、および少なく とも1種のホトクロミックナフトピランの組み合わせを含む。本発明で使用しう るホトクロミックナフトピラン化合物は3[H]−ナフト[2,1−b]ピランおよび 2[H]−ナフト[1,2−b]ピランからなる群から選択される。このようなナフト ピランは、それぞれ以下の式VおよびVIで表される。 (R)m、(R')m'、B、およびB'で示される置換基および式VおよびVI のその他の変形は以下の特許および特許出願に記載されており、このような化合 物の式に関する開示はここに参照として組み入れる。 米国特許第4,818,096号;同第4,826,977号;同第4,931,2 21号;同第4,980,089号;同第5,066,818号;同第5,200,1 16号;同第5,238,981号、同第5,244,602号;同第5,274,1 32号;同第5,384,077号;同第5,395,567号;同第5,451,3 44号;同第5,458,814号、同第5,464,567号;同第5,466,3 98号;および1995年10月13日に提出された米国出願第08/542, 993号;1995年10月13日に提出された同第08/542,999号; 1995年6月14日に提出された同第08/490,189号;1995年6 月14日に提出された同第08/490,188号;19995年6月14日に 提出された同第08/490,258号;1995年6月14日に提出された同 第08/490,190号;1994年12月20日に提出された同第08/3 59,773号;1994年11月28日に提出された同第08/345,095 号;および1994年4月4日に提出された同第08/286,039号。 特に、有機ポリマーホスト担体に組み込まれて太陽紫外線照射に露出された場 合に活性化された中間色もしくは近中間色である灰色または褐色を示すようなホ トクロミックナフトピラン材料の組み合わせが本発明において意図される。より 詳しくは、ホトクロミックナフトピラン化合物の組み合わせは、 (a)400ナノメートル〜525ナノメートルの可視λmaxを有する少なくと も1種のホトクロミック有機ナフトピラン化合物;および (b)525ナノメートル〜650ナノメートルの可視λmaxを有する少なくと も1種のホトクロミック有機ナフトピラン化合物を包含する。 上述の群(a)のホトクロミックナフトピランには、(1)2,2−ジフェニル −5−ヒドロキシメチル−6−メチル−9−メトキシ−2H−ナフト[1,2−b] ピラン;(2)2,2−ジフェニル−5−ヒドロキシメチル−6−フェニル−2 H−ナフト[1,2−b]ピラン;(3)2,2−ジフェニル−5−(2−エトキシ −2−オキソ一エトキシカルボニル)−8−メチル−2H−ナフト[1,2−b]ピ ラン;(4)2,2−ジフェニル−5−メトキシカルボニル−8−メチル−2H −ナフト[1,2−b]ピラン;(5)3−(2−フルオロフェニル)−3−(4− メトキシフェニル)−8−メトキシ−9−メトキシカルボニル−3H−ナフト[ 2,1−b]ピラン;(6)3,3−ジ−(4−メトキシフェニル)−6−モルホリ ノ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;(7)3−(2−メチル−2,3−ジヒド ロベンゾフラン−5−イル)−3−(4−メトキシフェニル)−6−モルホリノ −3H−ナフト[2,1−b]ピラン;(8)3,3−ジフェニル−8−メトキシ− 3H−ナフト[2,1−b]ピラン;(9)2,2−ジフェニル−4−メトキシカル ボニル−5−(2−メチルプロピオニルオキシ)−2H−ナフト[1,2−b]ピラ ン;及び(10)上記ナフトピランの混合物;からなる群から選択されるものが 含まれる。 上述の群(b)のホトクロミックナフトピランには、(1)3−(4−メトキ シフェニル)−3−(3−メチル−4−メトキシフェニル)−13−ヒドロキシ −インデノ[2,1−f]ナフト[1,2−b]ピラン;(2)3,3−ジ(4−メトキ シフェニル)−13−ヒドロキシ−13−メチル−インデノ[2,1−f]ナフト[ 1,2−b]ピラン;(3)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6,11−ジメ チル−13−(1−メチルエチル)−13−ヒドロキシ−インデノ[2,1−f]ナ フト[1,2−b]ピラン;(4)3−(4−メトキシフェニル)−3−(3,4− ジメトキシフェニル)−6,11−ジメチル−13,13−ジプロピル−インデノ [2,1−f]ナフト[1,2−b]ピラン;および(5)該ナフトピランの混合物;か らなる群から選択されるものが含まれる。 より好ましくは、群(a)のホトクロミックナフトピラン化合物は、(1)2, 2−ジフェニル−5−(2−エトキシ−2−オキソ−エトキシカルボニル)−8 −メチル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;(2)2,2−ジフェニル−5−メ トキシカルボニル−8−メチル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;および(3) 上記ナフトピランの混合物;からなる群から選択される。また、より好ましくは 、群(b)のホトクロミックナフトピラン化合物は3,3−ジ(4−メトキシフェ ニル)−6,11−ジメチル−13−(1−メチルエチル−13−ヒドロキシ− インデノ[2,1−f]ナフト[1,2−b]ピランである。 実際に行う実施例や特に断らない場合は、波長、成分の量、反応条件の範囲を 表すような、本明細書で用い請求の範囲に示した数値には「約」の文言を付して理 解されるべきである。 有機ポリマーホストに塗布されるか組み込まれるホトクロミックナフトピラン の量は、活性化した状態で裸眼により識別できるホトクロミック効果を提供でき るのに十分な量で用いるという条件で厳密ではない。一般にはこのような量がホ トクロミック量と表現されている。具体的な使用量はホトクロミック化合物の照 射において望まれる色の強度およびホトクロミック化合物を組み込むかまたは塗 布するかという使用方法にしばしば依存する。典型的には、塗布されるか組み込 まれるホトクロミック化合物の量が多くなるほど色強度は一定限界まで大きくな る。 好ましくは、ここで説明されるホトクロミック有機ナフトピランは、ホトクロ ミック化合物または化合物の混合物が塗布されるかその中にそれらが組み込まれ る有機担体、例えば、固体ポリマーホストが所望の生成色、例えば、フィルター されていない太陽光で活性化された場合の実質的な中間色、すなわち、活性化さ れたホトクロミック化合物の中間色にできるだけ近い中間色を示すような量(お よび割合)で用いられる。 中間灰色は、400〜700ナノメートルの可視範囲において、比較的等しい 吸収を有するスペクトルを示す。中間褐色は、400〜550ナノメートルの範 囲における吸収が、550〜700ナノメートルの範囲におけるよりも適度に大 きいスペクトルを示す。色を記述する選択的方法は、輝度要素(luminance fact or)に加えて色の質、即ち色度を記述する色度座標である。CIEシステム においては、三刺激値のそれらの合計に対する比を求めることによって、色度座 標が得られる。例えば、x=X/(X+Y+Z)およびy=Y/(X+Y+Z)で ある。CIEシステムにおいて記述される色を、色度図にプロットすることがで き、通常は色度座標xおよびyのプロットである。F.W.Billmeyer,Jr.および Max Saltzmanによる、Principles of Color Technology、第47〜52頁、第2版、 John Wiley and Sons、ニューヨーク、1981年、を参照のこと。同様の条件下で の近中間色の以前の定義、例えば米国特許第4968454号、第3欄、第24〜 30頁は、色度座標x(0.260〜0.400)およびy(0.280〜0.400 )に関する特定の範囲を設定している。これらの範囲は、aに関しては−43 .6〜54.0であり、bに関しては−22.5〜33.1である、CIELAB カラーシステムにおけるaおよびbの範囲に対応する。好ましくは、本明細 書に使用される近中間色とは、その色に関する「x」および「y」の色度座標値 が、D65発光体および10度観測装置において、下記の範囲内にある色を意味す る。太陽照射(気団1または2)に露出することによって40%視感透過に活性 化後に、x=0.274〜0.355、y=0.300〜0.365。CIELAB 色空間において表すと、中間色は、「a」および「b」の色度座標値が、前 記と同じ条件下において、aに関して−10〜+10であり、bに関して− 10〜+10である色を意味する。 使用されるホトクロミックナフトピラン化合物の相対量はこれら化合物の活性 種の色の相対強度、および望まれる最終的な色に一部依存して変化する。一般に 、選択された担体と組み合わせて使用されるホトクロミック化合物の合計量は、 ホトクロミック化合物(単一または複数)が組み込まれるか塗布される体積また は表面の1cm2あたり約0.05〜約1.0、例えば0.1〜約0.45の範囲 でありうる。 本発明の方法では、効果量の安定剤系はホトクロミックナフトピランの前、後 または同時に担体に添加される。安定剤系の個々の材料は別々にまたは同時に担 体に添加されてよい。安定剤系の成分およびホトクロミックナフトピランは当業 界で知られている種々の方法により担体に塗布されるかまたは組み込まれる。こ のような方法には、安定剤成分および/またはナフトピラン化合物(添加剤)を 有機溶媒または有機ポリマーホスト材料中に溶解または分散させる方法、例えば 、重合の前にモノマーホスト材料に添加剤を加えることによりその場で注型する 方法;添加剤の熱溶液中にホスト材料を浸漬するか、または熱移動により添加剤 をホスト材料に吸収させる方法;ホスト材料の隣接層の間の分離層、例えば、ポ リマーフィルムの一部として添加剤を提供する方法;ホスト材料の表面上に設け られた被覆の一部として添加剤を塗布する方法;および安定剤系の個々の材料を 塗布するためにこれらの方法の組み合わせを用いる方法;等がある。「吸収」ま たは「吸収する」という語は、フォトクロミック化合物単独でのホスト材料への 浸透、多孔質ポリマーへのフォトクロミック化合物の溶媒補助移動、蒸気相移動 、および他のそのような移動機構を意味し包含する。 適合性(化学的および色的に)の色、即ち染料を、ホスト材料に適用して、医 学的理由から、またはファッション的理由から、より審美的な結果を得ることが できる。選択される特定の染料は、前記の必要性および得るべき結果に依存して 変化する。1つの実施態様においては、活性フォトクロミック化合物から生じる 色を補うように、例えば、より中間色が得られるように、または入射光の特定の 波長を吸収するように、染料を選択することができる。他の実施態様においては 、フォトクロミック化合物が不活性状態にあるときに、ホストマトリックスに所 望の色相を与えるように、染料を選択することができる。 ポリマーホスト担体は通常、透明であるが、半透明さらには不透明であっても よい。フォトクロミック材料を活性化させる電磁スペクトルの部分、即ち、該材 料の開放(open)または着色状態を生じる紫外(UV)線の波長、およびUV活 性状態、即ち開放状態の該材料の吸収極大波長を含む可視スペクトルの部分に対 してのみ、担体が透過性(pervious)であることが要求される。好ましくは、担 体の色は、フォトクロミック化合物の活性状態の色を遮断する(mask)ような色 であってはならない。即ち、従って、色の変化は観察者に非常に明白である。 本発明の担体は、有機溶媒または有機ポリマーホストであってもよい。有機溶 媒は、ベンゼン、トルエン、メチルエチルケトン、アセトン、エタノール、テト ラヒドロフルフリルアルコール、N−メチルピロリジノン、2−メトキシエチル エーテル、キシレン、シクロヘキサン、3−メチルシクロヘキサノン、エチルア セテート、テトラヒドロフラン、メタノール、メチルプロピオネート、エチレン グルコール、およびそれらの混合物から成る群から選択することができる。好ま しくは、有機溶媒は、アセトン、エタノール、テトラヒドロフルフリルアルコー ル、2−メトキシエチルエーテル、3−メチルシクロヘキサノン、N−メチルピ ロリジノン、およびそれらの混合物から成る群から選択されるのが好ましい。 好ましくは、担体は、有機固体ホスト材料である固体透明または光学的透明材 料であり、例えば、平面および眼用レンズ、窓、自動車透明物、例えば、フロン トガラス、航空機透明物、プラスチックシート、ポリマーフィルムなどのような 光学用途に適した材料である。 ポリマー有機ホスト材料の例は、下記の群: (a)式VII: [式中、R6およびR7は、同じかまたは異なっていてもよく、水素またはメチル であり、nは1〜20、好ましくは1〜10の整数である。] で示されるジアクリレートまたはジメタクリレート化合物; (b)式VIII: [式中、pは1〜50、好ましくは1〜10の整数である。] で示されるジアクリレートまたはジメタクリレート化合物;および (c)式IX: [式中、R8は水素またはメチルである。] で示されるアクリレートまたはメタクリレート化合物; から選択される個々のモノマーまたはモノマーの混合物から製造されるポリマー である。 式VII、VIII、およびIXにおいて、種々の置換基の定義に関して使用される同 じ文字は、同じ意味を有する。 式VIIおよびVIIIで示されるジアクリレートまたはジメタクリレート化合物の 例は、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタ クリレートなど、ブタンジオールジメタクリレートおよびポリ(オキシアルキレ ンジメタクリレート)、例えばポリエチレングリコール(600)ジメタクリレ ートを包含する。式IXで示されるアクリレートまたはメタクリレート化合物の例 は、グリシジルアクリレートおよびグリシジルメタクリレートを包含する。 本発明の担体として使用することができるポリマー有機ホスト材料の他の例は 、下記のものを包含する: 式VII、VIIIおよびIXで示されるモノマーおよびモノマーの混合物、ビス(ア リルカーボネート)モノマー、ジイソプロペニルベンゼンモノマー、エトキシル 化ビスフェノールAジメタクリレートモノマー、エチレングリコールビスメタク リレートモノマー、ポリ(エチレングリコール)ビスメタクリレートモノマー、 エトキシル化フェノールビスメタクリレートモノマー、アルコキシル化多価アル コールポリアクリレートモノマー、例えば、エトキシル化トリメチロールプロパ ントリアクリレートモノマー、米国特許第5373033号に記載のようなウレ タンアクリレートモノマー、米国特許第5475074号に記載のようなビニル ベ ンゼンモノマー、およびスチレン;ポリマー、すなわち、多官能性、例えば、モ ノ−、ジ−、またはマルチ−官能性、アクリレートおよび/またはメタクリレー トモノマーのホモポリマーおよびコポリマー、ポリ(C1〜C12アルキルメタク リレート)、例えば、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(アルコキシル化フ ェノールメタクリレート)、セルロースアセテート、セルローストリアセテート 、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポ リ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ピニルクロリド) 、ポリ(ビニリデンクロリド)、ポリウレタン、熱可塑性ポリカーボネート、ポ リエステル、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリスチレン、ポリ(α−メチ ルスチレン)、コポリ(スチレン−メチルメタクリレート)、コポリ(スチレン −アクリロニトリル)、ポリビニルブチラールおよびジアリリデンペンタエリト リトールのポリマー、即ち、ホモポリマーおよびコポリマー、特に、ポリオール (アリルカーボネート)モノマー、例えば、ジエチレングリコールビス(アリル カーボネート)、およびアクリレートモノマー、例えば、エチルアクリレート、 ブチルアクリレート、とのコポリマー;を包含する。 透明コポリマーおよび透明ポリマーのブレンドも、ポリマー担体ホスト材料と して好適である。好ましくは、ホスト材料は、 熱可塑性ポリカーボネート樹脂、例えば、商標レクサン(LEXAN)として市販さ れている、ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導されるカーボネート結合樹 脂; 商標マイラー(MYLAR)として市販されている材料のようなポリエステル; 商品名プレキシガラス(PLEXIGLAS)として市販されている材料のようなポリ( メチルメタクリレート); ポリオール(アリルカーボネート)モノマーの重合体、特に、商標CR-39として 市販されているジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)モノマーの重 合体、および、ポリオール(アリルカーボネート)、例えばジエチレングリコー ルビス(アリルカーボネート)と、他の共重合性モノマー材料とのコポリマー、 例えば、ビニルアセテートとのコポリマー、例えば、80〜90%ジエチレング リコールビス (アリルカーボネート)と10〜20%ビニルアセテートとのコポリマー、特に 、80〜85%ビス(アリルカーボネート)と15〜20%ビニルアセテートと のコポリマー、および、米国特許第4,360,653号および第4,994,20 8号に記載されている末端ジアクリレート官能価を有するポリウレタンとのコポ リマーの、重合体; 米国特許第5,200,483号に記載されている末端部分がアリルまたはアクリ ル官能基を有する脂肪族ウレタンとのコポリマー; ポリ(ビニルアセテート)、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、ジエチレン グリコールジメタクリレートモノマー、ジイソプロペニルベンゼンモノマー、エ トキシル化ビスフェノールAジメタクリレートモノマー、エチレングリコールビ スメタクリレートモノマー、ポリ(エチレングリコール)ビスメタクリレートモ ノマー、エトキシル化フェノールビスメタクリレートモノマーおよびエトキシル 化トリメチロールプロパントリアクリレートモノマーから成る群から選択される モノマーのポリマー; セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セ ルロースアセテートブチレート、ポリスチレン、並びに、スチレンと、メチルメ タクリレート、ビニルアセテートおよびアクリロニトリルとのコポリマー; から製造される光学的に透明な重合有機材料である。 特に、本発明のフォトクロミックナフトピランと、光学的に透明な重合体、即 ち、平面または眼用レンズ、窓、並びに自動車透明物のような光学用途に適した 材料、を製造するために使用される光学有機樹脂モノマーとの組み合わせを使用 することが考えられる。そのような光学的に透明な重合体は、約1.48〜約1. 75、例えば約1.495〜約1.66の屈折率を有する。特に、PPGインダス トリーズ社(PPG Industries,Inc.)によって商品名CR-307およびCR-407 で市販されている光学樹脂が考えられる。 本発明を下記実施例においてより詳しく説明するが、本発明において多くの改 質および変更が当業者に明らかであるので、該実施例は単に例示的なものに過ぎ ない。実施例において、「P−C」の表示はホトクロミック化合物を意味し、「A O−C」は抗酸化剤化合物を意味し;「HALS−C」は立体障害アミン光安定化 化合物を意味し;そして「ULA−C」は紫外光吸収化合物を意味し;「P−C1」 は400ナノメートル〜525ナノメートルの範囲内に可視λmaxを有するナフ トピランを意味する。「P−C1」は2,2−ジフェニル−5−(2−エトキシ− 2−オキソ−エトキシカルボニル)−8−メチル−2H−ナフト[1,2−b]であ る。化合物「P−C1」は1995年6月14日に提出された米国特許出願第08 /490,190号に記載の方法により調製される。 「P−C3」は525ナノメートル〜650ナノメートルの範囲内に可視λmax を有するナフトピランを意味する。「P−C3」は3,3−ジ(4−メトキシフェ ニル)−6,11−ジメチル−13−(1−メチルエチル)−13−ヒドロキシ −インデノ[2,1−f]ナフト[1,2−b]ピランであり、これは1995年10月 13日に提出された米国特許出願第08/542,993号に記載の方法により 調製される。 ポリフェノール性抗酸化化合物「AO−C1」は1,3,5−トリス(3,5−ジ −tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレートであり、チバ− ガイギー社により「イルガノックス(IRGANOX)3114」として販売されている 。 立体障害アミン光安定剤化合物「HALS−C1」はN−無置換HALS化合物 として報告されており、サンド化学社(Sandoz Chemicals Corporation)によ り「サンジュボア3051」として販売されている。「HALS−C2」は式XのN −無置換HALS化合物として報告されており、サンド化学社により「サンジュ ボア3052」として販売されている。 「HALS−C3」は式XIのN−無置換HALS化合物として報告されており 、サンド化学社より「サンジュボア3055」として販売されている。 「HALS−C4」は式XIIのN−メチル化HALS化合物として報告されて おり、サンド化学社より「サンジュボア3056」として販売されている。 「HALS−C5」は1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキソ− 1−ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジンと報告されてお り、サンド化学社より「サンジュボア3058」として販売されている。「HAL S−C6」はビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)デカンジオ エートと報告されており、チバ−ガイギー社より「チヌビン(TINUVIN) 770」として販売されている。 紫外光吸収(ULA)化合物1は2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)− 6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン であり、アメリカン・シアナミド社より「シアガード(CYAGARD)UV− 1164L」として販売されている。「ULA−C2」はo−エトキシ−o'エチルシ ュウ酸ビスアニリドであり、サンド化学社より「サンジュボアVSU」として販売 されている。「ULA−C3」は2−シアノ−3,3−ジフェニル−2−プロペノ ン酸エチルエステルであり、BASF社より「ユビナル(UVINUL)303 5」として販売されている。「ULA−C4」は2−(2H−ベンゾトリアゾール −2−イル)−4,6−ビス(1,1−ジメチルプロピル)フェノールであり、チ バ−ガイギー社より「チヌビン328」として販売されている。 実施例1 パートA 上述のホトクロミック化合物(P−C)、ポリフェノール性抗酸化剤(AO− C)、HALS(HALS−C)およびUV光安定剤(ULA−C)で試験を行 った。安定剤系の化合物はここでは実施例添加剤と総称する。担体は光学レンズ とした。試験試料のレンズは直径76mmであり、「CR−407」の名称でPPG インダストリーズ社より販売されている光学樹脂から注型した。試験に供するホ トクロミック化合物および実施例添加剤化合物を試料レンズに吸収させ、その際 、5〜10重量%のホトクロミック化合物、このホトクロミック化合物の重量% の約0.56倍と等しい量の添加剤、レンズの上にP−Cおよび添加剤を含有す るフィルムを形成するのに十分な量のヒドロキシプロピルセルロース樹脂、およ び100重量%を得るのに十分な有機溶媒を含む処方を用いた。有機溶媒として はn−メチルピロリドン、2−メトキシエチルエーテル、およびテトラヒドロフ ルフリルアルコールの重量比20:50:30混合物を用いた。表1から6に、用 いた添加剤化合物またはホトクロミック化合物の具体的な重量比を列挙する。吸 収処方のフィルムを試験レンズの表面上にスピンコーティングし、乾燥させた。 ついで、レンズを熱風オーブン中で135〜155℃で十分な時間加熱してホト クロミック化合物および添加剤をレンズ中に熱移動させた。冷却後、水およびア セトンで洗浄することにより樹脂フィルムを試験試料から除去した。吸収前の樹 脂フィルムの平均乾燥重量は70〜90ミリグラムの範囲であった。試験試料を オーブン中に保持しておく時間はホトクロミック化合物が所定量吸収されるよう に調節した。 パートB パートAで製造したフォトクロミック四角片を光学台(optical bench)上で フォトクロミック応答に関して試験した。光学台での試験の前に、フォトクロミ ック試験四角片を365ナノメートルの紫外線に約15分間露出してフォトクロ ミック化合物を活性化し、次に、76℃の炉に約15分間入れてフォトクロミッ ク化合物を消色または不活性化した。次に試験四角片を室温に冷まし、10 0°F(37.8℃)に維持した光学台での試験の前に、室内蛍光灯に少なくと も2時間露出し、次に少なくとも2時間覆ったままにした。 300Wキセノンアーク灯、遠隔制御シャッター、アーク灯の放熱子として機 能する硫酸銅浴、短波輻射線を除去するスコット(Schott)WG-320nmカットオフ フィルター、中間色濃度フィルター、およびその中に試験片が挿入されるサンプ ルホルダーを、光学台に取り付けた。タングステン灯からの平行光線が、試験片 に対して小角(約15°)標準(normal)で、試験片を通過するようにした。キ セノンアーク灯で活性化されたレンズ領域を通過した後、タングステン灯からの 光は、470nm及び570nmの2つの狭いバンドパスフィルター及び明所フ ィルター(photopic filter)を通過させるビーム分割により検出器に向けられ た。検出器からのアウトプットシグナルを、ラジオメーターによって処理した。 それぞれの試験においてラジオメーターにより一定量の光エネルギーが測定され ることを確実にするためにキセノン灯のワット数および中密度フィルターの変更 を行った。 CIELAB色空間のb色値を、スペクトロガード(SPECTROGAR D)IIカラー分光光度計を用いてD65発光および10度観測の条件で収集した 。試験条件の調節およびデータの収集はラブテック・ノートブック・プロ・ソフ トウエア(Labtech Notebook Pro software)および推奨されるI/Oボード を用いて行った。 ホトクロミック応答性の測定の後に、太陽模擬照射に露出することにより試験 レンズを疲労させた。模擬太陽照射促進天候試験を行うためにヘロイス・サンテ スト(Heraeus Suntest)CPSを用いた。表1〜6に示された資料の結果は、 ヘロイス・サンテストCPS中のキセノン灯出力に100時間露出した後に得ら れたものである。レンズを疲労処理した後、露出前と同じ条件において光学台を 用いてそれらを調製および測定した。 促進天候試験の前後の光学濃度(ΔOD)の変化の差異を測定し、その差異を 示す光学濃度の低減%を計算することにより、疲労パーセント(%疲労)を決定 した。光学濃度の変化(ΔOD)は、消色状態の試験レンズを試料ホルダーに挿 入し、透過度(TB)を測定し、キセノンランプからのシャッターを明けて太陽 模擬照射を提供することにより試験試料を消色状態から活性(すなわち、暗色化 )状態に変化させ、活性化状態における透過度(TA)を測定し、そして式 ΔOD=log(TB/TA)(ロガリズムの底は10である。) に従って光学濃度の変化を測定することにより、決定した。 疲労パーセントは、測定されるホトクロミック化合物の可視λmax、すなわち 、470nmおよび570nmの約±15ナノメートル以内の波長に対応するバンド パスフィルターを用いた特定波長、及び人間に目によって知覚される可視光オー トに密接に対応する明所フィルター(Photopic filter)により透過される波長 について測定した。表1〜6には、また、(570nmにおける%疲労/470nm における%疲労)の商を示した。1.0に最も近い値のものが好ましい。その理 由は、そのことはホトクロミック化合物が同じ速度で疲労することを示し、そし てレンズの寿命中において安定した活性化色を提供することを示すからである。 表1の結果は、本発明の安定剤系、特に、実行9および11がホトクロミック ナフトピラン化合物「P−C3」/「P−C1」の60/40混合物について改良さ れた光疲労抵抗性および許容しうるΔb値を提供することを示す。実行9およ び11について(570nmにおける%疲労/470nmにおける%疲労)の商はほ ぼ1.0である。 表2の結果は、「P−C3」/「P−C1」の割合を表1のものと変化させ、しか しながら同一の安定剤系を用いた場合を示す。試験実行9および11について% 疲労(明所)は実質的に同一に保たれるが、Δbは低減し、(570nmにおけ る%疲労/470nmにおける%疲労)の比率は低下した。 表3の結果は、安定剤系の成分の量を変化させることにより(570nmにおけ る%疲労/470nmにおける%疲労)の商について1.0の値が得られることを 示す(実行6)。しかしながら、%疲労(明所)およびΔbは、例えば表1の 試験実行11のように低くない。 表4の結果は、表3の結果と比較して、ホトクロミック化合物の割合が変化し た場合は、疲労の結果も変化することを示す。 表5の結果は、HALS化合物の組み合わせをフェノール性抗酸化剤および紫 外光吸収剤化合物と組み合わて使用することによりホトクロミックナフトピラン 化合物の光疲労抵抗性を改良することができることを示す。 表6の結果も、HALS化合物の組み合わせを(フェノール性抗酸化剤および 紫外光吸収剤化合物と組み合わて)、ホトクロミックナフトピランの光疲労抵抗 性を改良するために用いうることを示す。 本発明を、特定の実施態様の特定の詳細に関して説明した。そのような詳細は 、請求の範囲に含まれる限りは、本発明の範囲を制限するものであると見なすべ きではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 5/23 G02B 5/23 G02C 7/10 G02C 7/10 // C07D 311/92 101 C07D 311/92 101

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.担体、ホトクロミック量の有機ホトクロミックナフトピラン材料、および (a)5〜50重量%の少なくとも1種のポリフェノール性抗酸化剤、 (b)5〜50重量%の有機紫外光吸収剤、および (c)10〜90重量%の少なくとも1種の立体障害アミン光安定剤、 の組み合わせを包含する実質量の安定剤系の組み合わせを含有する組成物であっ て、 該安定剤系が該ナフトピラン材料の%明所疲労における少なくとも30%の低 減を提供するのに充分であり、ホトクロミックナフトピラン材料と安定剤系との 重量比が2.5:1〜1.5:1である組成物。 2.前記安定剤系が、 (a)10〜40重量%のポリフェノール性抗酸化剤であって、該抗酸化剤が 、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシン ナメート)]メタン;1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−te rt−ブチル−4'−ヒドロキシベンジル)ベンゼン;1,3,5−トリス(3,5− ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート;3,5−ジ− tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸トリエステルおよび1,3,5−ト リス(2−ヒドロキシエチル)s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H) −トリオン;1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6− ジメチルベンジル)s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン およびこれらの混合物からなる群から選択されるもの; (b)10〜40重量%の有機紫外光吸収剤であって、該紫外光吸収剤が、2 −ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、オ キサルアニリド、2−ヒドロキシフェニル−トリアジン、シンナメート、サリチ レート、ホルムアミジン、およびこれらの混合物からなる群から選択されるもの ;および (c)20〜80重量%の立体障害アミン光安定剤であって、該立体障害アミ ン光安定剤が、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)[3, 5−ビス(1,1−ジメチルエチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル]ブチルプ ロパンジオエート;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)デ カンジオエート;1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1− ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、およびN−無置換 HALS化合物、N−メチル化HALS化合物およびこれらの混合物からなる群 から選択されるもの; を包含し、ホトクロミックナフトピラン材料と安定剤系との重量比が2:1〜1 .6:1である請求項1記載の組成物。 3.前記安定剤系が、 (a)10〜30重量%の1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4’ −ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート; (b)10〜30重量%の2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−( 2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン;およ び (c)20〜70重量%の1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキ ソ−1−ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、N−無置 換HALS化合物またはこれらの混合物; を包含する請求項2記載の組成物。 4.前記担体が有機溶媒、または有機ポリマーホスト材料である請求項1記載 の組成物。 5.前記有機溶媒が、ベンゼン、トルエン、メチルエチルケトン、アセトン、 エタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、N−メチルピロリジノン、2 −メトキシエチルエーテル、キシレン、シクロヘキサン、3−メチルシクロヘキ サノン、エチルアセテート、テトラヒドロフラン、メタノール、メチルプロピオ ネート、エチレングリコールおよびこれらの混合物から成る群から選択される請 求項4記載の組成物。 6.前記有機ポリマーホスト材料が、ポリ[(C1〜C12)アルキルメタクリレ ート]、ポリ(オキシアルキレンジメタクリレート)、ポリ(アルコキシル化フ ェノールメタクリレート)、セルロースアセテート、セルローストリアセテート 、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポ リ (ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルクロリド)、 ポリ(ビニリデンクロリド)、熱可塑性ポリカーボネート、ポリエステル、ポリ ウレタン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリスチレン、ポリ(α−メチル スチレン)、コポリ(スチレン−メチルメタクリレート)、コポリ(スチレン− アクリロニトリル)、ポリビニルブチラール、及びビス(アリルカーボネート) モノマー、多官能性アクリレートモノマー、多官能性メタクリレートモノマー、 ジエチレングリコールジメタクリレートモノマー、ジイソプロペニルベンゼンモ ノマー、エトキシル化ビスフェノールAジメタクリレートモノマー、エチレング リコールビスメタクリレートモノマー、ポリ(エチレングリコール)ビスメタク リレートモノマー、エトキシル化フェノールビスメタクリレートモノマー、アル コキシル化多価アルコールポリアクリレートモノマー、スチレンモノマー、ウレ タンアクリレートモノマー、グリシジルアクリレートモノマー、グリシジルメタ クリレートモノマーおよびジアリリデンペンタエリスリトールモノマーからなる 群の成員のポリマー、からなる群から選択される請求項4記載の組成物。 7.前記ポリマー有機ホスト材料が、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ( エチレングリコールビスメタクリレート)、ポリ(エトキシル化ビスフェノール Aジメタクリレート)、熱可塑性ポリカーボネート、ポリ(ビニルアセテート) 、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、およびジエチレングリコールビス(ア リルカーボネート)モノマー、ジエチレングリコールジメタクリレートモノマー 、エトキシル化フェノールビスメタクリレートモノマー、ジイソプロペニルベン ゼンモノマーおよびエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレートモノ マーからなる群の成員のポリマー、からなる群から選択される固体透明ポリマー である請求項6記載の組成物。 8.前記安定剤系が、 (a)10〜30重量%の1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4’ −ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート; (b)10〜30重量%の2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−( 2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン;およ び (c)20〜70重量%の1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキ ソ−1−ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、N−無置 換HALS化合物またはこれらの混合物; を包含する請求項7記載の組成物。 9.前記固体透明ポリマーがレンズの形態である請求項8記載の組成物。 10.前記ホトクロミックナフトピラン材料が、担体中に組み込まれ太陽紫外 線照射に露出された場合に、活性化された実質的に中間灰色もしくは褐色を示す ホトクロミックナフトピランの組み合わせを含む請求項1記載の組成物。 11.前記ホトクロミックナフトピラン材料が、 (i)400ナノメートル〜525ナノメートルの可視λmaxを有する少なくと も1種の有機ホトクロミックナフトピラン材料、および (ii)525ナノメートル〜650ナノメートルの可視λmaxを有する少なく とも1種の有機ホトクロミックナフトピラン材料、 を含む組み合わせである請求項10記載の組成物。 12.(a)前記ホトクロミックナフトピラン材料(i)が、 (1)2,2−ジフェニル−5−ヒドロキシメチル−6−メチル−9−メトキ シ−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;(2)2,2−ジフェニル−5−ヒドロキ シメチル−6−フェニル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;(3)2,2−ジフ ェニル−5−(2−エトキシ−2−オキソ−エトキシカルボニル)−8−メチル −2H−ナフト[1,2−b]ピラン;(4)2,2−ジフェニル−5−メトキシカ ルボニル−8−メチル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;(5)3−(2−フル オロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−8−メトキシ−9−メトキシ カルボニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;(6)2,2−ジフェニル−4− メトキシカルボニル−5−(2−メチルプロピオニルオキシ)−2H−ナフト[ 1,2−b]ピラン;および(7)該ナフトピランの混合物からなる群から選択さ れ; (b)前記ホトクロミックナフトピラン材料(ii)が、(1)3−(4−メト キシフェニル)−3−(3−メチル−4−メトキシフェニル)−13−ヒドロキ シ−インデノ[2,1−f]ナフト[1,2−b]ピラン;(2)3,3−ジ(4−メト キシフェニル)−13−ヒドロキシ−13−メチル−インデノ[2,1−f]ナフト [1,2−b]ピラン;(3)3,3−ジ(4−メトキシフェニル)−6,11−ジメ チル−13−(1−メチルエチル)−13−ヒドロキシ−インデノ[2,1−f]ナ フト[1,2−b]ピラン;(4)3−(4−メトキシフェニル)−3−(3,4− ジメトキシフェニル)−6,11−ジメチル−13,13−ジプロピル−インデノ [2,1−f]ナフト[1,2−b]ピラン;および(5)該ナフトピランの混合物から なる群から選択される、請求項11記載の組成物。 13.前記安定剤系が、 (a)10〜30重量%の1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4’ −ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート; (b)10〜30重量%の2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−( 2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン;およ び (c)20〜70重量%の1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキ ソ−1−ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、N−無置 換HALS化合物またはこれらの混合物; を含有する請求項12記載の組成物。 14.前記担体がレンズである請求項13記載の組成物。 15.(a)5〜50重量%の少なくとも1種のポリフェノール性抗酸化剤、 (b)5〜50重量%の有機紫外光吸収剤、および (c)10〜90重量%の少なくとも1種の立体障害アミン光安定剤、 の組み合わせの実質的な量の安定剤系をホトクロミック組成物中に組み込む工程 を包含する、有機ホトクロミックナフトピラン材料と担体とを含有するホトクロ ミック組成物の光疲労抵抗性を改良するための方法であって、 該安定剤系が該ナフトピラン材料の%明所疲労における少なくとも30%の低 減を提供するのに充分であり、ホトクロミックナフトピラン材料と安定剤系との 重量比が2.5:1〜1.5:1である方法。 16.前記安定剤系が、 (a)10〜40重量%のポリフェノール性抗酸化剤であって、該抗酸化剤が 、 テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナ メート)]メタン;1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert −ブチル−4'−ヒドロキシベンジル)ベンゼン;1,3,5−トリス(3,5−ジ −tert−ブチル−4'−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート;3,5−ジ−te rt−ブチル−4−ヒドロキシヒドロケイ皮酸トリエステルおよび1,3,5−トリ ス(2−ヒドロキシエチル)s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)− トリオン;1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ メチルベンジル)s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオンお よびこれらの混合物からなる群から選択されるもの; (b)10〜40重量%の有機紫外光吸収剤であって、該紫外光吸収剤が、2 −ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、オ キサルアニリド、2−ヒドロキシフェニル−トリアジン、シンナメート、サリチ レート、ホルムアミジン、およびこれらの混合物からなる群から選択されるもの ;および (c)20〜80重量%の立体障害アミン光安定剤であって、該立体障害アミ ン光安定剤が、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)[3, 5−ビス(1,1−ジメチルエチル−4−ヒドロキシフェニル)メチル]ブチルプ ロパンジオエート;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)デ カンジオエート;1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1− ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、およびN−無置換 HALS化合物、N−メチル化HALS化合物およびこれらの混合物からなる群 から選択されるもの; を包含し、ホトクロミックナフトピラン材料と安定剤系との重量比が2:1〜1 .6:1である請求項15記載の方法。 17.前記安定剤系が、 (a)10〜30重量%の1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4’ −ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート; (b)10〜30重量%の2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−( 2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−1,3,5−トリアジン;お よび (c)20〜70重量%の1−アセチル−4−(3−ドデシル−2,5−ジオキ ソ−1−ピロリジニル)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、N−無置 換HALS化合物またはこれらの混合物; を包含する請求項16記載の方法。 18.前記担体が有機溶媒、または有機ポリマーホストである請求項17記載 の方法。 19.前記有機溶媒が、ベンゼン、トルエン、メチルエチルケトン、アセトン 、エタノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、N−メチルピロリジノン、 2−メトキシエチルエーテル、キシレン、シクロヘキサン、3−メチルシクロヘ キサノン、エチルアセテート、テトラヒドロフラン、メタノール、メチルプロピ オネート、エチレングリコールおよびこれらの混合物から成る群から選択される 請求項18記載の方法。 20.前記ポリマー有機ホスト材料が、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ (エチレングリコールビスメタクリレート)、ポリ(エトキシル化ビスフェノー ルAジメタクリレート)、熱可塑性ポリカーボネート、ポリ(ビニルアセテート )、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、およびジエチレングリコールビス( アリルカーボネート)モノマー、ジエチレングリコールジメタクリレートモノマ ー、エトキシル化フェノールビスメタクリレートモノマー、ジイソプロペニルベ ンゼンモノマーおよびエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレートモ ノマーからなる群の成員のポリマー、からなる群から選択される固体透明ポリマ ーである請求項18記載の方法。 21.前記ホトクロミックナフトピラン材料が、担体中に組み込まれ太陽紫外 線照射に露出された場合に、活性化された実質的に中間灰色もしくは褐色を示す ホトクロミックナフトピランの組み合わせを含む請求項20記載の方法。 22.前記ホトクロミックナフトピラン材料が、 (i)400ナノメートル〜525ナノメートルの可視λmaxを有する少なくと も1種の有機ホトクロミックナフトピラン材料、および (ii)525ナノメートル〜650ナノメートルの可視λmaxを有する少なく とも1種の有機ホトクロミックナフトピラン材料、 を含む組み合わせである請求項21記載の方法。 23.前記固体透明ポリマーがレンズの形態である請求項22記載の方法。
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