JPH11510724A - 押さえ足に対して直角に縫製素材を誘導する装置、自動縫製法と縫製ミシン - Google Patents

押さえ足に対して直角に縫製素材を誘導する装置、自動縫製法と縫製ミシン

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JPH11510724A
JPH11510724A JP10501325A JP50132598A JPH11510724A JP H11510724 A JPH11510724 A JP H11510724A JP 10501325 A JP10501325 A JP 10501325A JP 50132598 A JP50132598 A JP 50132598A JP H11510724 A JPH11510724 A JP H11510724A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は加工品載台と、接点(12)において素材に当接され、駆動直線(18)から側面方向にずらされ、作動時に、押さえ足(5)に対して少なくともほぼ直角に位置づけられ、駆動直線に対してゼロでない固定角度で方向付けられた、素材の横断方向位置の少なくとも一つの調節部品(10)を含む、少なくとも一本の針と組み合わされた、素材駆動押さえ足(5)を具備する縫製ミシンのための誘導装置と誘導方法に関するものである。本発明はかかる装置を備えたミシンにも関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 押さえ足に対して直角に縫製素材を誘導する装置、自動縫製法と縫製ミシン 本発明は加工品載台と、少なくとも一つの針と組み合わされた、素材送り爪機 構とから成る従来型の縫製ミシンで縫うことができる軟質繊維素材(生地、ニッ ト・・・)を誘導する装置に関するものであり、以下にこの機構およびその付属 品を「押さえ足」という表現で指すものとする。本発明はかかる誘導装置を具備 した縫製ミシンによって実施され、素材の自動縫製法も含むものである。さらに 本発明は、本発明による一つまたは複数個の誘導装置を具備して改良された縫製 ミシンも含むものである。 既製服製造において、生地またはニット片の縫製作業は一般的に、二枚の生地 をそれらの縁の一方に沿って一緒に縫い合わせるか一方の生地に縁かがりを実現 するか、あるいはまた一方の生地の縁に沿ってリボン、ゴム紐、帯、などを固定 することを目的とする。人手を節約し、生産性を上げることを試みるために、縫 われる区域を常に針の正面に持ってくることを目的として生地またはニットを針 の上流側で横断方向に移動させる誘導システムが提案されたが、これらのシステ ムは一般的に、駆動方向において針の上流側で横断方向に配置され、適切な位置 補正を実施することを目的として双方向に素材を横断的に(駆動方向に垂直に) 移動させることができるように一つの方向または他の方向に回転駆動される、歯 車またはルーレット・無限軌道を含む。しかしながら、これらのシステムはほと んど使われていない、なぜなら、縫製の仕上げは不完全で、欠陥が多いからであ る。実際、針のところまで押さえ足によって駆動された柔軟な素材は、針の上流 側で誘導システムによって制動され、それ自体が巻かれて、偶発的に襞がついた り,皺がよる傾向があり、このことは高品質の一様な縫製を得ることと相容れな い。この欠点がとくに深刻なのは伸縮性のある、あるいは「緩い編み目」のニッ トで、これらの既知のシステムで縫うことはできない。二枚の布地を端で縫い合 わせようとすると、一方の端が他の端に対してずれ、縫い合わせが不完全になっ て実現された製品の品質を損なう。さらに、既存の大半のシステムは規定厚みの 素材にしか使用できない。 その後、(特許FR2,585,683およびEP0,216,644)縫製 区域の上流側での素材の駆動と誘導を保証するために押さえ足の上流側で素材に 当接し、一つの回転方向にだけ回転する球形車輪を有する誘導装置が提案された 。この装置は、これらの特許において、球形車輪が側面方向にずらされ、素材を 押さえ足と同じ方向に駆動するが、素材を所望の位置に持ってくることを可能に する異なる駆動方向に沿って比例アナログ型の制御を用いてそれを方向付けるこ とができるように垂直軸の周囲に旋回自在に取り付けられている点で、他の先行 技術のシステムとは根本的に異なる原理のものである。これらの特許の対象とな る装置において、球形車輪は、前記車輪の軸を含む水平面内で前者の側面に当接 する転輪による摩擦によって回転駆動される。 しかしながら、かかるシステムは実際の使用上に大きな難点がある。転輪によ る球形車輪の十分な駆動を可能にするためには、これらの部品の表面が互いに対 して摺動することなく回転し、それゆえ十分な摩擦係数を示すことが必要である 。別の方向を取るために垂直軸の周囲で球形車輪が回転したときに、この車輪上 の転輪の支えは大きな円の切片を描き、この運動は転輪に対し垂直(転輪の軸に 平行で、正接速度に垂直)なので、二つの表面の摩擦は運動に拮抗する傾向があ る。この条件において、その方向を変えるための球形車輪の旋回には大きな力の 作用が必要であり、転輪と車輪の回転速度と比べて低速でなければならず、表面 を早く摩耗させるので、これらの部品を頻繁に交換しなければならないことにな る。 これらの欠点を一時的に回避するために、つぎにEP−A−0468 578 は、ローラーと回転部品の接触区域がその周囲で前記回転部品の旋回が行われる 垂直軸の上にほぼ位置して、ローラーが部品と素材の接触区域と反対側の回転部 品の上部区域に当接するように素材の駆動によって調節回転部品(弾性球)の上 に位置づけられる誘導装置を提案した。このようにして、素材は、押さえ足の上 流側で駆動直線上に位置する接触点まで、常時、回転部品によって長手方向に駆 動され、また位置の補正はこの駆動方向を適切な仕方で向けることによって実施 される。 このシステムは満足できるものであるが、曲率半径が大きい、とくに約25c mを越える、基準線に平行な布地の誘導に限定されている。したがって、このシ ステムは実際には、非常に極端な(25cm未満の曲率半径)、さらには尖った 曲線部分を有する線に平行に自動縫製を実施できるほど速く効率的ではない。し たがって、このような縫製はまだ縫製工が素材を針の前、そして上流側に誘導す ることによって手動で行われている。 既知の誘導装置においては、素材を針のすぐ上流側に誘導して縫製工の動作を 自動化しようとこれまで務められてきたことに注意しなければならない。したが って、球形回転部品式の上述の全ての誘導装置においては、ある方向または別の 方向に回転部品の回転軸の方向付け角度を変化させて素材の位置を調節する。 さらに、これらの先行技術の装置においては、調節部品と押さえ足の間で、す なわちほぼ数センチメートルに達することのある距離にわたって、素材の誘導を 連続的に確保できないのは、仕方がないとこれまで考えられてきた。 他方、FR−2392909は駆動方向に垂直で針を通る共通固定軸の周囲を 回転する複数個の転輪を有する装置を記載している。異なる転輪の異なる電動機 はアナログコマンドで制御され、これらの転輪全体によって適用された旋回の中 心が縫われた布地の縁の曲線の中心と一致するようにそれらに張力が加えられる 。この装置は大型部品でしか設計できず、実際には、不都合なしわの寄る現象が 多数発生し、とくに柔らかい、あるいはのびやすい生地の場合はそれが顕著であ る。さらに十分な形で調整することは不可能ではないにしろ、複雑で、きわめて 困難であり、生地および/または布地の形状を変えるたびに調整が必要になる。 US−4.813364には駆動方向に平行な接触線形表面に沿って接触して 側面方向に配置されたエンドレスバンドが記載されている。生地と接触したバン ドがいっさいの旋回を阻止するか、生地に大きなしわを寄せるので、かかる装置 は実際には全く効果がない。 したがって本発明は、任意の曲線、およびとくに急な曲線、さらには角さえも 有することのある基準線、とくに素材の縁に平行に、縫われる素材を誘導する装 置を提案することによってこれらの欠点を解消しようとするものである。本発明 はとくに25cm未満の曲率半径を有することがある、とくに1センチメートル または数センチメートルと、25センチメールの間のあらゆる値を取ることがあ る自動縫製の実現を対象とする。 本発明の目的は、とくに素材片の縁で構成される、あらかじめ定められた基準 線に平行に素材片を自動的に縫うことを可能にするために(加工品載台、または 少なくとも一本の針と組み合わされた押さえ足を備えた)それ自体既知のタイプ の縫製ミシンに一つまたは複数個のこれらの改良された装置を取り付けることで ある。本発明は、リボン、帯、ゴム紐の布地の縁への縫いつけ、縁かがり縫い( ミシンは素材折り返しの従来の装置を備えている)、二つの布地の縫い合わせ( ミシンは二つの誘導装置を備えている)などの縫製の目的を問わず適用できる。 本発明の目的は(扱いにくい、ニットまたは薄手の生地、のびやすい素材・・ ・をはじめとする)素材を問わず、急な曲線の場合を含めて、速い速度で、高品 質の一様な縫製を得ることを、それも、先行技術の装置に見られるような、(不 都合なしわが寄る現象などの)使用上の障害を回避しながら、可能にすることで ある。 別の目的は、従来型の縫製ミシンに取り付けたときに、任意の形状の布地で、 任意の線に平行に、任意の厚みの素材で自動縫製の実現を可能にする、単純な構 造の誘導装置を提供することである。 したがって、より具体的には、本発明は凹凸両方の(すなわち双方向に)曲線 を実現することのできる誘導装置を提供することを目的とする。 さらに本発明は、素材および/または布地の形状の変更のつど複雑な調整を必 要としない、したがって、高い多機能性を示すかかる装置を提案することを目的 とする。 さらに具体的には、本発明は素材片の縫い始めから縫い終わりまで素材を誘導 することができる誘導装置を提案することを目的とする。 本発明はとくに下着類(ストリング、ブラジャー、タンクトップ、Tシャツ、 パンティ、・・・)の自動縫いを可能にする誘導装置を提案することを目的とす る。 用語を単純化し、説明を明確にするために以下の本文で使用されるいくつかの 用語をつぎに定義する: ・「素材」:縫うことが可能な生地、ニット・・・を含む、布状のいっさいの 軟質繊維素材 ・「長手」方向:所望の縫製線の方向 ・「横断」方向:長手方向に垂直な方向 ・「垂直」方向:押さえ足部において、素材の布面に(すなわち、素材を担持 している、縫製ミシンの加工品載台に)直交する方向 ・「水平」方向:押さえ足部において、素材の布面に(すなわち、素材を担持 している、縫製ミシンの加工品載台に)平行な方向 ・「押さえ足」:針の部位で素材の誘導と前進を保証する伝統的機構全体 ・「上流」と「下流」は押さえ足による素材片の駆動方向を基準にして使用さ れる ・「・・・と直角に」:・・・を横断する方向に沿って整列された ・「駆動直線」:押さえ足による駆動長手方向に平行な直線で押さえ足を通る 。 したがって、本発明は駆動直線から側面方向にずらされた素材上の一つ以上の 接点で素材と接触する一つ以上の回転調節部品が常時当てられる、縫製ミシンを 用いて軟質繊維素材片(生地、ニット、・・・)を自動的に縫う方法において、 動作中に、押さえ足に対して少なくともほぼ直角に位置づけられた一つ以上の接 点において調節部品を当て、調節部品を取り付け、当てて、接点において加工品 載台に垂直で、接点において調節部品の周辺速度V1方向を含む面が、動作中に 、接点において加工品載台に垂直で、前記駆動直線に平行な面と、ゼロでない固 定方向付け角度αを形成するようにそれを常時素材に接触して当てられたままに 維持することを特徴とする方法に関するものである。 本発明によれば、方向付け角度αは90度未満、とくに20度と45度の間に 含まれる。 有利には、また本発明によれば、調節部品をミシンの上に取り付け、接点と押 さえ足入り口を通る直線を含む垂直面が、駆動直線を含む垂直面と90度程度の 角度βを形成するように位置づけられた接点にそれを当てる。 本発明はさらに、押さえ足の上流側の検出区域で素材のあらかじめ定められた 基準線を横断する位置を検出し、あらかじめ定められた前記基準線が、検出区域 を通過して駆動直線に平行な、検出線と呼ばれる直線の一方の側にあるか他の側 にあるかによって値が変動する位置信号を発生する方法において、 ・調節部品を、位置信号の値に応じて、順方向に回転駆動される状態と、制動 状態の二つの状態の一つにおいて、位置づけて維持する過程と; ・順方向に駆動された状態で、押さえ足による素材の駆動速度V2の、接点に おける、周辺速度V1の方向に沿った、成分V2”より大きな、接点における調 節部品の周辺速度V1に対応する速度で調節部品を駆動する過程と; ・制動状態で、前記周辺速度V1が押さえ足による素材の駆動速度V2の前記 成分V2”より小さくなるか、反対方向になるように調節部品の駆動を制御する 過程と; ・前記接点と前記あらかじめ定められた基準線が、検出器を通り駆動直線に平 行な、検出線と呼ばれる直線の両側にあるとき調節部品を順方向に回転駆動され る状態にして、維持し、それによって素材が調節部品によって、前記接点で、加 速され、したがって、加工品載台に対してF1方向に旋回駆動される過程と; ・前記接点と前記あらかじめ定められた基準線が検出線の同じ側にあるとき調 節部品を制動状態にして、維持し、それによって素材が素材が調節部品によって 、前記接点で、制動され、したがって、加工品載台に対して別のF2方向に旋回 駆動される過程: を特徴とする方法に関するものである。 本発明による方法はあらかじめ定められた基準線を構成するその縁の一方に沿 って素材片の自動縫製の実施にとくに応用が可能であり、 ・検出される縁の予想軌跡上で、押さえ足のすぐ上流側、また好適には押さえ 足のすぐ近傍に位置する少なくとも一つの検出区域内で素材の有無を検出する過 程と; ・素材の有無を表す二つの状態の位置信号を発生する過程と; ・状態によって、または位置信号の状態が変化するつど、順方向への駆動状態 から制動状態に、あるいは逆に、交互に調節部品の状態変化を制御する過程: を特徴とする。 本発明による方法によって、凹凸両方の曲線が実現され、素材片の先端まで誘 導が保証される。さらに、素材の調節は押さえ足内に取り込まれた素材部分に対 して行われ、押さえ足の上流側で素材の誘導されないようないっさいの区域が除 去され、反応時間が最速になるように、押さえ足のすぐ上流側かつその近傍で実 施される検出によって制御される。 このように、先行技術の装置(その原理は素材片が押さえ足の下を通る前にそ れを誘導するものであった)においては不可欠と考えられていたように、調節部 品が押さえ足の上流側になくても、本発明によれば、押さえ足内に入るあらゆる 素材について、より効率性が高く、押さえ足部位での精度が高い誘導が得られる 。 さらに本発明によれば、検出区域に直角に通る基準線の部分の位置が調節部品 を一方または他の状態に置くかを決定するのに使用される。さらに、基準線のこ の部分が正確に検出区域の上を通過し、検出線と一致するとき、調節部品を二つ の状態の一方または他方に置いて、維持することを選択することができる。例え ば、順方向に駆動される状態を選択する。 調節部品の接点が駆動直線上に置かれず、調節部品の方向付けが固定している 場合でも、オールオアナッシング型の単純な制御を常時、高い頻度で実施するこ とによって、非常にきつい曲線であったり、さらには尖っていたりすることのあ る曲線に沿って高い精度で調節と誘導が得られることがわかった。この結果を検 討していくつかの説明を付けることができる:誘導装置によって発生する旋回モ ーメントは接点と押さえ足の入口の間の距離に少なくともほぼ比例し、この距離 は大きくすることが可能で、もはや先行技術の装置のように誘導の効率性に影響 しない;二つの状態のそれぞれにおいて二つの異なる現象が使用されている:制 動状態では、押さえ足自体が接点を通る回転の中心の周囲に素材の旋回を発生さ せ、順方向に駆動された状態では調節部品による接点での素材の駆動と押さえ足 部位での素材の駆動の間の速度差によって旋回が生じる;ゼロでない固定方向付 け角度αは接点と押さえ足の間で常時素材を側面方向に延伸し、それによって動 的性能が著しく向上して都合の悪い不所望のいっさいの現象(しわ、波打ち、・ ・・)が防止される。 制動状態で、調節部品は素材が旋回するために接点で素材を制動するだけでよ い。有利には、また本発明によれば、調節部品を静止状態で停止させるためにそ れを固定する。実際、停止制御はとくに簡単であり、実施が迅速である。 旋回効率を上げたいとき(すなわちもっと小さい曲率半径)、制動状態で調節 部品を後退方向(順方向の逆)に駆動することさえ可能である。この場合、素材 は接点で局部的に後退させられる。 有利には、また本発明によれば、調節部品の作動と状態を制御するために、素 材の有無の検出に応じて、順方向の駆動信号、または制動信号をそれに適用して 、オールオアナッシングで駆動モーターを制御する。 本発明はさらに、本発明による方法を実施するための、素材誘導装置にも関す るものである。 このように本発明は、素材の自動縫いの実施を可能にするために、加工品載台 と、少なくとも一本の針に組み合わされた駆動長手方向にそって素材を駆動する 押さえ足を具備する縫製ミシンに備えられる、縫うことのできる軟質繊維素材片 (生地、ニット、・・・)の誘導装置において、 ・回転自在に、素材に接触できるように取り付けられ、素材に当接したときに 素材の駆動速度を局部的に変えることができるのに適した、素材の横断方向位置 の少なくとも一つの調節部品と; ・押さえ足を通り、駆動長手方向に平行な、駆動直線と呼ばれる直線から側面 方向にずれた接点で素材に常時接触させる調節部品の当接手段とを含み; ・前記接点が、動作時に、押さえ足に対して少なくともほぼ直角に位置づけら れ; ・動作時に、接点において加工品載台に垂直で、接点において調節部品の周辺 速度V1方向を含む面が、接点において加工品載台に垂直で、前記駆動直線に平 行な面と、ゼロでない固定方向付け角度αを形成する: のに当接手段が適し、調節部品が取り付けられていることを特徴とする誘導装置 に関するものである。 有利には、また本発明によれば、方向付け角度αは90度未満、とくに20度 と45度の間に含まれる。 「押さえ足に対して少なくともほぼ直角に」という表現は、接点が押さえ足の 完全に上流でも完全に下流でもない区域に位置することを意味する。言い換えれ ば、加工品載台と駆動方向に垂直で、接点を含む面が押さえ足を通過する。 有利には、また本発明によれば、調節部品は接点と押さえ足入り口を通る直線 を含む面が、駆動直線を含む垂直面と90度程度の角度βを形成するように当接 され、取り付けられる。 さらに、本発明による装置は有利には押さえ足に対して調節部品の位置をあら かじめ調節する手段を含む。 本発明による装置は、有利には、あらかじめ定められた基準線に沿って、例え ば、その縁の一つに沿って、素材片の自動縫いを実施するのに応用することがで きる。このとき装置は: ・接点における調節部品の周辺速度V1が押さえ足による素材駆動方向に向け られた駆動方向に沿った成分V1'を示す、順方向と呼ばれる、少なくとも一方 向に回転調節部品を、モーターによって発生した原動力から駆動する手段と; ・前記あらかじめ定められた基準線の横断方向位置検出器であって、とりわけ 前記あらかじめ定められた基準線が、検出器を通過し、検出直線に平行である、 検出線と呼ばれる直線の一方の側にあるか他の側にあるかによって値が変動する 位置信号を発生する手段に組み合わされた素材の有無の検出器の形を取る検出器 を有する。 本発明による装置は、 ・駆動手段が、押さえ足による素材の駆動速度V2の、接点における、周辺速 度V1の方向に沿った、成分V2"より大きな、接点における調節部品の周辺速 度V1で順方向に調節部品を駆動することができるのに適し; ・調節部品の駆動手段が、駆動手段によって順方向に、前記周辺速度V1で駆 動される、順方向駆動状態と呼ばれる一方の状態と、前記周辺速度V1が押さえ 足による素材の駆動速度V2の前記成分V2"より小さくなるか、反対方向にな る、制動状態と呼ばれる他方の状態の二つの状態の一つに調節部品を置いて、維 持するのに適し; ・前記位置信号の値に応じて駆動手段を: −前記接点と前記あらかじめ定められた基準線が、検出線の両側にある とき調節部品を順方向に駆動される状態において、それによって素材が調節部品 によって、前記接点で、加速され、したがって、加工品載台に対してF1方向に 旋回駆動され; −前記接点と前記あらかじめ定められた基準線が検出線の同じ側にある とき調節部品を制動状態において、それによって素材が素材が調節部品によって 、前記接点で、制動され、したがって、加工品載台に対して別のF2方向に旋回 駆動される: ように制御するのに適したオールオアナッシング型の制御手段を具備する:こと を特徴とする。 本発明のとくに単純で有利な実施態様によれば、駆動手段は駆動モーターを有 し、前記制御手段は前記位置信号の状態に応じて、調節部品の順方向駆動方向に 対応するモーターの順方向駆動信号、あるいは調節部品の制動状態に対応するモ ーター制動信号をモーターに供給するのに適したオールオアナッシング型の制御 電子回路を備えている。変型または組み合わせにおいて、駆動手段は前記原動力 に対して調節部品のクラッチを入れる・切断する手段を備えている。 有利には、また本発明によれば、本発明による装置は調節部品を制動状態に固 定するのに適した調節部品制動手段を備えている。特に、本発明によれば、制御 手段は制動状態で調節部品の停止を制御をできることに適している。 有利には、また本発明によれば、誘導装置は駆動手段が順方向とは逆の後退方 向にも調節部品を駆動できるのに適していることを特徴とする。 有利には、また本発明によれば、装置は、特に素材の種類と特性、ならびに基 準線の形状に応じて、初期調整を可能にするように、方向付け角度をあらかじめ 調整する手段を備えている。 さらに、本発明による装置は有利には押さえ足に対して調節部品の位置をあら かじめ調整する手段を備えている。 有利な実施態様によれば、また本発明によれば誘導装置は調節部品が回転型( 車輪)であり、軸の周囲に回転自在に取り付けられ、また駆動手段が少なくとも 順方向駆動状態で調節部品に回転連結されるのに適した駆動部品と、調節部品 の前記周辺速度に対応する回転速度で、原動力から順方向にこの駆動部品を回転 駆動するための手段を備えていることを特徴とする。 有利には、また本発明によれば、駆動部品は摩擦接触によって調節部品を回転 駆動するために調節部品に当接して配置することができるように軸の周囲に回転 取り付けされたローラーである。このローラーは例えば、オールオアナッシング で制御される調節部品の前記駆動モーターに連結されている。本発明によれば、 ローラーと調節部品はこのとき有利には停止あるいは回転方向転換信号がモータ ーに発信されたときにモーターを順方向に回転駆動しないように十分小さい回転 慣性を示すのに適している。例えば、ローラーは軽合金製、とくにアルミニウム 合金製で、軽量化のための刳り抜きを有する。したがって、頻繁に(1秒間に1 0回程度以上)実施される制動状態への移行の際に慣性によってモーターが駆動 されるのが回避される。この特性はステップモーターの場合とくに有益である。 本発明による誘導装置は、あらかじめ定められた前記基準線を構成するその縁 の一つに沿って、素材片の自動縫いの実施に有利に適用することができる。この とき装置は: ・位置検出器が、素材の有無を表す二つの状態の位置信号を発生する手段に組 み合わされた、素材の有無検出器であり; ・制御手段が、位置信号の状態が変化するつど、順方向駆動状態から制御状態 に、あるいは逆に交互に駆動手段を制御するのに適している: ことを特徴とする。有利には、また本発明によれば、検出器と調節部品は接点と 検出線が前記駆動直線の両側に位置するように配置される。 さらに、有利には、また本発明によれば、装置は順方向駆動状態で調節部品に よって発生した素材駆動に拮抗する作用を素材に及ぼす空気の流れを当てること ができるように配置された、押さえ足の上流に向かう素材吹き付け手段を備えて いる。これによって検出器の動作を妨げることのある素材のしわ発生が回避され る。 本発明はまた、少なくとも一つの本発明による誘導装置を具備することを特徴 とする、例えば、襟回り、袖、脚・・・の仕上げ布地の縫い合わせのための自動 工業縫製ミシンをはじめとする、縫製ミシンにも関するものである。 本発明はまた、上述の、あるいは後述の特徴の全てまたは一部を組み合わせて 含む方法、誘導装置およびミシンにも関するものである。 本発明のその他の特徴、目的および利点は、非制限的な例として、その実施態 様の一つを表す付属の図面を参照して以下の説明を読むことで明らかになるだろ う。 図1は本発明による誘導装置とミシンの第一の角度から見た概略部分斜視図で ある。 図2は本発明による誘導装置とミシンの第二の角度から見た概略部分斜視図で ある。 図3は作動位置にある本発明による誘導装置の概略部分立面図である。 図4は作動位置にある本発明による誘導装置の調節部品の位置と方向を示す概 略上面図である。 図5は素材片の凹状の縁に沿った自動縫い実施を示す、図4と同様な概略上面 図である。 図6は素材片の凹状の角の自動縫い実施を示す、図4と同様な概略上面図であ る。 図7は素材片の凸状の縁に沿った自動縫い実施を示す、図4と同様な概略上面 図である。 図8は素材片の凸状の角の自動縫い実施を示す、図4と同様な概略上面図であ る。 図9は本発明による誘導装置の制御手段の機能図である。 図1から8に示した誘導装置1は左が頭部になるタイプの縫製ミシン2上に取 り付けられ、従来通りこのミシンはフレーム3と、加工品載台4と、従来通りの 駆動運動(爪送り機構・・・)をする針6と組み合わされた押さえ足5と、糸分 配手段とから成る。この例では、ニットまたは他の軟質繊維素材の布地Pの縁に 襟の弾性リボンEを縫いつけることを目的とし、ミシンは縫い合わせ区域(図示 されていない)にこの弾性リボンEを送り、誘導する従来の手段を備えている。 押さえ足5は、駆動直線18に沿って、長手方向に素材片を駆動するのに適して いる。 本発明に合致した誘導装置は、大きな曲線となることがあり、さらには尖った り、凹凸を有することのある素材の縁に平行な縫い合わせを縫製工の支援なしに 実現することを可能にするために加工品載台4の上に置かれた素材片Pを誘導す ることを目的とする。 この誘導装置1は、本体が部品8によってミシンのフレーム3に固定され、そ の可動ロッドがその先端で誘導装置のL字形支え9と一体になっているエアジャ ッキ7によって担持されている。ジャッキ7は誘導装置が素材を誘導するために それと接触して押しつけられる作業位置と、とくに押さえ足5の下に新しい素材 片を導入できるように、素材と加工品載台4から離される非動作位置の間で誘導 装置を移動させることができるように配置されている。 図示した実施態様において、加工品載台4は水平な板で形成され、ジャッキ7 は誘導装置を下に、誘導する素材に接触するよう移動させるために垂直にのびて いる。しかしながら、もちろん本発明は加工品載台4が傾斜または垂直な部分を 含むことが可能であり、誘導装置がこの部分に接触するように当接され、この場 合ジャッキ7が傾斜するか、さらには水平になるようなものも含まれる、他の実 施態様も対象とする。同様に誘導装置は加工品載台4の下に配置したり、あるい は一方が台4の上、他方が下になった二層の素材を同時に誘導できるように二重 にすることもできる。 L字形支え9は、誘導装置の作業位置で、接点12において素材と当接される ように取り付けられ、適合させてある調節部品10を担持している。この接点1 2は加工品載台上に、あるいはもっと一般的には、加工品載台の法線上に位置づ けられる。当接ジャッキ7は常時、すなわち布地Pを縫う間中、調節部品10を 素材に当接させ、維持する。有利には、また本発明によれば、この調節部品10 は回転型で、水平XX'軸の周囲に、すなわち、もっと一般的には加工品載台4 に平行に、回転自在に取り付けられている。軸XX'と調節部品10はL字形支 え9によって担持されている。調節部品10は有利には車輪、例えば、球形車1 0がその中心を通るXX'軸の周囲を自由に回転できるようにL字形支え9によ って担持された軸受けに対して回転する支えシャフト11上に(例えば、その表 面の側面キャロットの接着によって)取り付けられた、ゴム製中空ボールなどの 弾 性材料製の球で構成される。 かかる調節部品10は加工品載台4と回転のXX'軸に垂直な平面内に位置す る円形の駆動母線に属する接点12に沿って素材と接触する。 L字形支え9は調節部品10を回転駆動するためにそれと組み合わされるのに 適した駆動部品13も担持している。この駆動部品13は有利には摩擦接触によ って調節部品10を回転駆動するためにそれに当接して配置することができるよ うにXX'軸に平行な水平ZZ'軸の周囲で回転自在に取り付けられたローラーと する。ローラー13は電動モーター15の原動シャフト14によって担持され、 またその全体がL字形支え9によって担持されている。 有利には、モーター15はステップ電動モーターとする。モーター15は給電 されると、ローラー13を回転駆動し、後者は、摩擦接触によってそのXX'軸 の回りで球10を回転駆動させる。 本発明による誘導装置は、自動縫いが辿らなければならないあらかじめ定めら れた基準線の光学検出器16も備えている。この検出器16は従来型のもので、 発光・受光ブロック16aと、押さえ足5のすぐ上流で加工品載台4によって担 持された反射板16bを有する。発光・受光ユニット16aの光源は光線を発射 し、反射板16bによって反射される。発光・受光ユニット16aの受光器は値 が反射板16bによって反射された光の強さに依存する電気信号を発生する。し たがって、この反射板16bの正面に素材がないとき、全ての光は受光器に向か って反射されるので、電気信号は最大になる。素材があるとき、光は吸収されて 反射されないので、受光器から発生する電気信号は最小になる。このように、例 えば、光電管である受光器は、素材の縁が反射板16bを覆うか、反対に覆わな いかによって値が変動する電気信号を発生する。したがって、検出器16は前記 あらかじめ定められた基準線を構成する、素材片の縫われる縁の、横断方向の位 置を検出する。 したがって、位置検出器16は素材の有無の検出器であり、光電受光器は反射 板16bに向かい合った素材の有無を示す二つの状態の位置信号を発生する手段 である。 この検出器16によって、検出すべき縁の予測軌跡の上の、押さえ足5のすぐ 上流側かつ近傍に位置づけられた、反射板16bによって規定された少なくとも 1つの検出区域16b内で素材の有無が検出される。反射板16bは好適には押 さえ足5の入り口21のできるだけ近くに配置される。有利には、光学検出器1 6−また、もっと具体的には、反射板16b−は素材の縁に対し縫いの位置を調 節することを可能にするためにその横断方向位置の調整手段に組み合わされてい る。 検出器16は検出区域16bの正面を通過する素材の縁の一部が、駆動直線1 8に平行で、検出区域16bを通過する検出線17と呼ばれる、線のどちらの側 にあるかの検出を可能にする。 素材の縫われる縁の有無を検出する代わりに、図示されていない変型において 、本発明による誘導装置とともに、例えば、素材片の上に描かれた反射線などの 、別のあらかじめ定められた基準線の横断方向の位置の検出器を使用することも できる。 いずれにしても、検出器16は押さえ足5の上流に取り付けられ、あらかじめ 定められた基準線と、検出線17に垂直で検出区域16b(すなわち反射板16 b)を通過する直線の交点Iが検出線17のどちら側にあるかによって値が変動 する位置信号の発生手段(光電管)に組み合わされている。交点Iの位置は実際 に、検出線17のいずれかの側の、検出区域16bの正面の素材片の縁の横断方 向位置を表している。 図4に見るごとく、検出器16と調節部品10は接点12と検出線17が駆動 直線18の両側にくるように配置されている。 検出器16から出た信号はモーター15の制御回路19(図9)に供給される 。 ベクトルV2は押さえ足5による素材片の駆動速度を表す。接点12で、この 駆動はベクトルV2'で表される駆動速度を引き起こす。モーター15とローラ ー13は調節部品10の駆動手段を形成し、ベクトル速度V1で表される、接点 12でのこの調節部品10の周辺速度が、押さえ足5による素材の駆動方向と同 じ方向に、すなわち押さえ足5による素材の駆動速度ベクトルV2(図5と6) と同じ方向に向けられた、ベクトルV1'で表される、駆動直線18に平行な成 分を有する順方向にこの調節部品10を駆動できるように適合している。 これらの駆動手段13,15も、接点12で、前記周辺速度V1の方向に沿って 、駆動速度V2のベクトルV2"で表される成分よりも値が大きくなるこの調節 部品10の周辺速度V1に対する回転速度で順方向に調節部品10を駆動するよ うに調整されている。もっと具体的には、接点12で、順方向に駆動された調節 部品10は押さえ足5に四手駆動される速度に対して素材を局部的に加速し、こ の加速は矢印F1の方向に旋回モーメントを発生させるのに十分である(図5) 。 ここで注意するのは、F1に沿ってこの旋回が得られるためには、接点12が 押さえ足5に対して直角である図5に図示した例において、V1'がV2'より大 きいだけで十分なことである。もっと一般的に、調節部品10の周辺速度V1と 、接点12と押さえ足5を結ぶ直線に垂直な直線に沿った押さえ足5による駆動 速度V2の接点12における成分V1'とV2'がV1'>V2'(あるいはV1> V2"、ここでV2"はV1方向に沿ったV2'の成分)となるだけで十分である 。 モーター15とローラー13は、前記周辺速度V1で順方向に駆動された状態 、あるいは周辺速度V1が押さえ足5による素材の駆動速度の前記成分V2"よ り小さいか、反対方向になる、制動状態と呼ばれる状態に調節部品10をおいて 、維持するのに適合する駆動手段も形成する。ステップ電動モーター15を使用 する場合、例えば、もっと低速での駆動、さらにはモーター停止、あるいは順方 向とは逆の、後退方法速度で駆動を命じる信号をモーター15に送るだけでよい (図7と図8)。 制御回路19はオールオアナッシング型で、検出器16から送信された位置信 号の値に応じて: ・あらかじめ定められた基準線と接点12が、検出線17の両側にあるとき調 節部品10を順方向に駆動される状態において、それによって素材が調節部品1 0によって接点12で加速され、したがって、加工品載台4に対してある方向( 図5と6の矢印F1)に旋回駆動され; ・前記あらかじめ定められた基準線と接点12が検出線17の同じ側にあると き調節部品10を制動状態において、それによって素材が素材が調節部品10に よって、前記接点で、制動され、したがって、加工品載台4に対して別の方向 (図7と図8の矢印F2)に旋回駆動される: ように駆動手段13,15を制御するのに適している。 図示された、本発明による実施態様において、検出器16の反射板16bが材 料に覆われたとき、球10は順方向に回転駆動され、それによって素材を加速し ようとする(図5)。反対に反射板16bが露出したとき(図7)、制御回路1 9はモーター15を制動状態に起き、それによって素材を接点12で制動し、そ れを反射板16を覆う方向に旋回させようとする。縫い進むにつれて、位置信号 はきわめて高速に状態を変えるが、それは材料の縁が常に反射板16bに対して 少なくともほぼ鉛直だからである。したがって、球10は高い頻度で順方向駆動 状態と制動状態に交互に置かれる。この状態変化の頻度は高い値、とくに10ヘ ルツを超える値に達することがある。 調節部品10は接点12が駆動直線18から側面方向にずれるように、また作 動中に、接点12でのその周辺速度V1が固定方向を維持するように取り付けら れる。もっと一般的に、接点12で周辺速度V1の方向を含む加工品載台4に垂 直な面は、加工品載台4に垂直で駆動直線18に平行な面と、90度未満のゼロ でない固定方向付け角α(図4)を形成する。この固定角度αは駆動直線18に 垂直な直線20に対して軸XX'が形成する角度でもある。本発明によれば、こ の方向付け角度αはゼロでないので、球10は素材片を順方向駆動状態で側面方 向に伸ばそうとする。本発明によれば、この方向付け角度αは有利には20度を 超え45度未満である。例えば、それは40度程度である。 ミシンのフレーム3に結合され、ジャッキ7を担持する部品8は方向付け角度 αをあらかじめ調整する手段を備えている、すなわちミシンのフレームに対して 垂直軸の周囲を回転移動できるように取り付けられている。しかしながら、作動 時に、この方向付け角度αは固定されたままであり、部品8はいっさいの適切な 手段によってその位置に固定される。変型において、これらの調整手段はL字形 支え9とジャッキ7のロッドの間に備えることができる。 さらに、本発明によれば、調節部品10は接点12が、作動時に、押さえ足5 に少なくともほぼ直角に位置づけられるように取り付けられている。言い換えれ ば、加工品載台4と駆動直線18に対して垂直で、接点12を含む面は押さえ足 5を通る。 もっと具体的には、調節部品10は接点12と押さえ足5の入口21を通る直 線を含む加工品載台4に垂直な面が駆動直線18を含む加工品載台4に垂直な面 と90度程度の角度βを形成するように取り付けられる(図4)。 角度βが90度より遙かに小さいとき、制動状態での誘導装置の効率は低下し 、さらには無効になる。実際、押さえ足5は接点12での素材の制動と相容れな い牽引を実施する傾向をすぐに示す。同様に、角度βが90度よりはるかに大き くなり、とくにおよそ100度を超えてからは、素材の加速が押さえ足5の下流 で、布地の旋回ができない点で発生する範囲で、順方向駆動において誘導装置は 効かなくなる。 このように、押さえ足5のすぐ上流側で、駆動直線の軸内に少なくともほぼ位 置する区域において素材片の横断方向の位置を誘導し、調節しようとした従来技 術とは反対に、本発明による誘導装置は押さえ足5の入口21に少なくともほぼ 直角に配置され、この位置としてはその最大効率に達する。したがって、凹状( 図5と6)でも凸状(図7と8)でも高い効率と、高い誘導精度で縫製を実現す ることが可能である。 本発明による装置は、有利には押さえ足に対して接点12の位置を調整する手 段28,29,30,またとくに前記角度βの調整手段28,29,30を備え ている。例えば、垂直ジャッキ7とL字形支え9を担持する部品8は、部品8と 一体の水平スライダー29およびこのフレーム3に固定されたネジ山を備えたロ ッド28のシステムを介してミシンのフレームに対して取り付け可能であり、ロ ッド28に沿った部品8の位置は例えば、ナット30(部品30を固定するため にそれぞれの側に一つ)によって調整することができる。 スライダー29およびロッド28は、これらの手段28,29,30がこの方 向に平行に接点12の位置を調整できるように、押さえ足5による素材駆動方向 に平行に延長している。 さらに、その裁断によって、押さえ足に直角な位置で調節部品10との接点1 2に縫製の最初から達することができない布地の場合、本発明による装置は調節 部品10が布地に接触するように縫い始めと押さえ足による駆動の前に上流側に 支え部品8を移動させる手段(図示されていない)を備えている。これらの手段 は調節部品10が押さえ足にほぼ直角な正規位置に戻るまで、押さえ足による駆 動速度V2よりわずかに遅い速度で、縫い始めと同時に、支え部品8を再度下流 側に移動させるのにも適している。これらの移動は支え部品8を水平に、また駆 動方向に少なくともほぼ平行に移動させるためにフレームに取り付けられたに二 重効果水平エアジャッキ(図示されていない)によって簡単に得ることができる 。 制御回路19は、検出器16から発信された位置信号を受信し、(受信したア ナログ電気信号を限界値と比較して)それが材料の有無に対応しているかを判定 するためにこの信号を分析し、調節部品10の順方向駆動状態と制動状態にそれ ぞれ対応する二つの状態の信号を発生するオールオアナッシング型の制御電子回 路22を備えている。したがって、この制御電子回路22は、検出器16から発 信された位置信号の状態によって、調節部品10を順方向駆動状態に置くのに適 したモーター15順方向駆動信号、または調節部品10を制動状態に置くのに適 したモーター15制御信号を発生する。 制御回路22によって発生した信号は、ステップモーター15の制御ボード2 3に送信される。この制御ボード23は、調節部品10が置かれるべき、制御回 路22が決定した状態に対応する電源を(所望の回転速度に比例する周波数のパ ルスの形で)発生してモーター15に供給する。 本発明の変型によれば、制御回路19は押さえ足5による素材の駆動速度V2 の値を表す信号を受信し、制御ボード23は調節部品10の周辺速度V1が駆動 速度V2に対して一定の比になるように順方向駆動信号を発生するのに適してい る。したがって、調節可能で変動することのあるV2の値に関わらず、V1'> V2'が保証される。 有利には、また本発明によれば、とくにその大部分が小さな曲率を示す生地の 縁の場合、V1'がV2'よりあまり大きくならないように(V1がV2"よりわ ずかに大きい)この一定比率を選択する。 このようなオールオアナッシング型の制御論理は実現がきわめて容易である。 例えば、順方向駆動信号は順方向最大速度のモーター15駆動に対応し、制御信 号はモーター15の停止信号に対応する。 変型または組み合わせで、調節部品10の駆動手段は原動力に対して調節部品 10のクラッチをつなぐ・切断する手段を具備することができる。したがって、 調節部品10を駆動するために縫製ミシンの主モーターを使用し伝達機構の中に クラッチ・ブレーキ装置を備えることができる。例えば、ローラー13を担持す る回転シャフト14上に電気制御クラッチ・ブレーキを備えることが可能で、こ のクラッチ・ブレーキ装置は片側から原動力を受け、他の側のローラー13を担 持するシャフトにそれを伝達するか、あるいはしない。 別の変型によれば、ローラー13を定格一定速度で駆動し、調節部品10を駆 動されたローラーに対して、ローラー13と接触してクラッチがつながる位置に 、あるいはローラー13から離れてクラッチが切れる位置に移動させることもで きる。クラッチが切れたときに調節部品10はそれを制動するために固定部品に 当接させることもできる。例えば、球10を担持しているシャフト11はL字形 支え9によって担持された水平ジャッキの作動ロッドの先端に取り付けることが できる。 同様に、とくに凸状の角を縫い上げるために(図8)、順方向とは逆の後退方 向に調節部品10を駆動できることも有利である。このとき制御回路19は調節 部品10を、駆動手段13,15によって後退方向に駆動される、後退方向駆動 状態と呼ばれる、状態に配置できるように調整される。 このように、本発明によれば、調節部品10の制動状態にはとくに下記の状態 が包含される: ・順方向に駆動する原動力から単に切り離された状態(図示されていない、ク ラッチをつなぐ/切断する変形) ・回転が阻止され、停止した状態 ・後退方向駆動状態。 ローラー13と調節部品10は、停止または後退方向回転信号が、あるいはも っと一般的に回転方向変換信号がモーター15に送られたときに慣性によってモ ーター15を順方向に駆動しないようにできるだけ小さな慣性を、とくに十分小 さい回転慣性を示すように調整される。実際、モーター15が、ステップモータ ーの場合とくに、ローラー13および/または球10の回転慣性のためにその回 転基準を失うことを防止する必要がある。有利には、ローラー13は軽合金製、 とくにアルミニウム合金製で、および/または軽量化のための穴および刳り抜き を有する。 誘導装置はさらに順方向駆動状態で調節部品10によって発生した素材駆動に 拮抗する作用を素材に及ぼす空気の流れを当てることができるように配置された 、押さえ足5の上流に向かう素材吹き付け手段26を備えている。従って、図1 と2に示した圧搾空気吹き付けノズル26は押さえ足5のすぐ上流に開口して、 素材が押さえ足5内に入る前に、それを広げるために上流側に、速度V1に方向 にほぼ平行な方向に(駆動方向に対して角度α)空気の流れを吹き付ける。この 空気の流れは素材の縁を広げ、台4の上に張り付け、押さえ足の上流側の素材の 部分を、接点12で球10によって素材が駆動されるのと反対方向に伸ばそうと する。これによって検出器16による縁の検出の信頼性を損なうようないっさい の襞やしわが回避される。さらに吹き付けノズル31も備えられて、ローラー1 3と球10を担持するシャフト11,14の間に開口し、球10による駆動周辺 速度V1の方向に接点12のすぐ下流で素材を伸ばす。これによって順方向に球 10が回転開始するつど詰まりとしわが防止される。 他方、側面吸引口27が調節部品10と向かい合って、押さえ足の入口21側 面に配置されている。この口27は検出板16bの側面に位置し、しわを防止し ながら素材の縁をこの板16bに張り付けることを可能にする。必要ならば(図 示されていない変型)によれば、例えば、板16bに向かって開口が側面方向に 向けられた鐙(アブミ)形のガイドを板16bのすぐ横に備えて、板16bに対す る素材の縁の誘導精度を向上させてもよい。 本発明の誘導装置によって自動的に実現できる最小曲率半径は先に説明したご とく球10の順送り方向駆動周辺速度V1と押さえ足5の駆動速度V2の差、な らびに接点12と押さえ足5の間の距離に依存する。しかしながら、押さえ足5 による駆動速度V2を減らして、さらにはこの駆動を停止して、できるだけ小さ な凹状の曲率半径、さらには凹状の角を実現することができる。これを実現する ためには、球10の速度V1の値を駆動速度V2の値に依存させない。 図5に示した実施態様において装置は検出器16に類似の、調節部品10に対 して検出線17の反対側に位置する第二の光学検出器24を備えている。この第 二の検出器24の役割は、極端な曲率の、あるいは尖った凹状の曲線の場合に素 材片Pの縁の存在を検出することである。この検出器24が素材に覆われたとき 、対応する信号を押さえ足5の駆動速度V2の制御回路に送信し、この制御回路 が速度V2を減らすか、ゼロにする。このように順方向駆動周辺速度V1が板1 6b(図6)を露出させるために矢印F1の方向に十分な幅で素材片Pを旋回さ せるには足りないとき、素材片の縁が第二の検出器24を覆うので、その結果、 押さえ足5による駆動速度V2の停止、または減少が命じられる。これによって 、この第二の検出器24が再度露出されるまで旋回を完全に有効とすることがで きる。これは鋭角の凹状布地の縁の場合にとくに有利である。 変型または組み合わせにおいて、順方向駆動状態にはV2"よりわずかに高い 定格速度V1(またはV2'よりわずかに高いV1')による順送り方向駆動状態 だけでなく、例えば、V2"の二、三倍程度の、V2"より遙かに高い速度V1で の高速順方向駆動状態もとくに包含される。したがって、変型または速度V2の 停止または減少との組み合わせにおいて、第二の検出器24が覆われたときに高 速順送り方向駆動状態に調節部品10を制御することができる。これは鈍角の凹 状布地の縁の場合にとくに有利である。これを実現するためには、ステップモー ター15に、例えば、定格速度を命じる周波数の二、三倍の高周波数の信号を送 るだけでよい。このように、順送り方向駆動状態で、周辺速度V1の値は常に同 じではなく、様々な値の間で変動することができる。調節部品10の周辺速度V 1の値と駆動速度V2の値の間の比についても同じである。 凸状曲線方向についても同じ措置を執ることができる。例えば、図8に示した 第三の検出器25は、露出したときに速度V2制御回路に信号を発信し、縁が再 度この第三の検出器25を覆うまで球10の後退方向駆動によって矢印F2の方 向に素材片が旋回できるように、押さえ足5による駆動を停止するか、制動する 。容易に理解できるように、自動的に得ることができる凸状曲線の曲率はとくに かかる検出器25のおかげできわめて小さく、さらには尖らせることができる。 さらに、後退方向に球10を駆動することによって、押さえ足5の駆動速度を 変えることなしに実現できる曲率半径をさらに小さくする。 図5から8は本発明によってミシンで実現できる自動縫製の様々な実例、なら びに調節部品10の様々な作動状態を図示している。 図5において、例えば、丸首の襟部である布地Eを縫うことによって布地Pの 高い曲率の凹状の縁に沿って縫い上げられる。図示した状態で、板16bは覆わ れ、素材の縁と、検出区域16bを通過し、検出線に垂直である直線との交点I は検出線17に対して接点12の反対側にある。このとき調節部品10は順方向 に周辺速度V1で駆動される。第二の検出器は覆われていないので、押さえ足は その定格速度V2で駆動されて、V1の方向の成分V2"がV1>V2"になるよ うな、接点12での素材速度V2'を発生する(β=90度、かつ駆動が通常V 2=V2'で行われるとき)。調節部品10の周辺速度V1は下流に向けられた 駆動方向に沿って、すなわち押さえ足5による駆動速度V2と同じ方向に成分V 1'を有する。布地Pは板16bが露出されるまで矢印F1に沿って旋回しよう とし、それに続いて調節部品10は例えば、モーター15の停止によって、制動 状態に置かれる。 図7では、凸状の縁に沿って縫い上げられる。図示された状態で、板16bは 露出し、前記交点Iは検出線17に対して接点12と同じ側にあり、調節部品1 0はV1=0で制動状態にある。押さえ足5は速度V2で素材を駆動するので、 板16bを覆うような矢印F2に沿った旋回を発生する。 図6の例において、凹状の角(例えば、Vネック)に沿って縫い上げられる。 素材の縁は第二の検出器24を覆い、押さえ足5による駆動は中断される(V2 =0)。板16bは覆われているので、調節部品10は順送り方向に速度V1で 駆動され、それによって矢印F1に沿って旋回が発生する。検出器24が露出す ると、速度V2での押さえ足による駆動が再開される。図示されていない変型に おいて、第二の検出器24は、例えば、駆動停止用の一つの検出器と、その再開 用の別の検出器などの、別個の、複数個の検出器に置換されることができる。 図8に示した例において、凸状角に沿って縫い上げられる。第三の検出器25 は露出し、押さえ足5による駆動は中断され、矢印F2に沿った旋回効率を上げ るために調節部品10は速度−V1で後退方向に駆動される。 本発明は、特に高い縫製精度で、任意の曲率半径、とくにきわめて小さい半径 で、高い効率で自動縫製を実現することを可能にする。それはとくに襟回り布地 Eの自動取付を可能にし、その場合Vネックや小さい曲率半径の襟の実現を可能 にする。 本発明は、説明し図示した実施態様に対する各種の変型も対象とすることがで きる。とくに押さえ足に対して直角に配置した調節部品は、円形の車輪、エンド レスバンドなどの形で実現し、複数個の接点に沿って、さらには(押さえ足から 側面方向にずらされ、少なくともそれにほぼ直角な)接触面区域に沿って材料と 接触させることができる。同様に、複数個の調節部品を備えることもできる(例 えば、順方向に一つ、後退方向に一つ、あるいは押さえ足と駆動直線18のそれ ぞれの側に一つ、・・・)。また、本発明は頭部が左の縫製ミシンにも、右のミ シンにも適用できる。 本発明は駆動手段と調節部品の制御手段の別の実施態様にも適用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),AU,BA,BG,B R,CA,CN,CZ,HU,IL,JP,KR,NO ,PL,RO,TR,US,YU (72)発明者 ルロー,アラン フランス共和国,エフ−31000 トゥルー ズ,リュ エピナス,3 (72)発明者 トゥレ,ジャン−ピエール フランス共和国,エフ−31530 レヴィニ ャック,ブレ,ルート ドゥ メルヴィル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.素材の自動縫いの実施を可能にするために、加工品載台(4)と、少なく とも一本の針(6)に組み合わされた駆動長手方向にそって素材を駆動する押さ え足(5)を具備する縫製ミシンに備えられる、縫うことのできる軟質繊維素材 片(生地、ニット、・・・)の誘導装置において、 ・回転自在に、素材に接触できるように取り付けられ、素材に当接したときに 素材の駆動速度を局部的に変えることができるのに適した、素材の横断方向位置 の少なくとも一つの調節部品(10)と; ・押さえ足(15)を通り、駆動長手方向に平行な、駆動直線と呼ばれる、直 線(18)から側面方向にずれた接点(12)で素材に常時接触させる調節部品 (10)の当接手段(7)を含み; ・前記接点(12)が、動作時に、押さえ足(5)に対して少なくともほぼ直 角に位置づけられ; ・動作時に、接点(12)において加工品載台(4)に垂直で、接点(12) において調節部品の周辺速度(V1)方向を含む面が、接点において加工品載台 に垂直で、前記駆動直線(18)に平行な面と、ゼロでない固定方向付け角度( α)を形成する: のに当接手段(7)が適し、調節部品(10)が取り付けられている: ことを特徴とする誘導装置。 2.請求項1に記載の装置において、 方向付け角度(α)が90度未満である: ことを特徴とする装置。 3.請求項1と2のいずれか一つに記載の装置において、 方向付け角度(α)が20度と45度の間に含まれる: ことを特徴とする装置。 4.請求項1から3のいずれか一つに記載の装置において、 方向付け角度(α)をあらかじめ調節する手段を含む: ことを特徴とする装置。 5.請求項1から4のいずれか一つに記載の装置において、 調節部品(10)が接点(12)と押さえ足(5)の入り口(21)を通る直 線(20)を含み、加工品載台(4)に対して垂直な面が、駆動直線(18)を 含む加工品載台に対して垂直な面と90度程度の角度(β)を形成するように取 り付けられる: ことを特徴とする装置。 6.あらかじめ定められた基準線に平行に素材片の自動縫いを実施するための 請求項1から5のいずれか一つに記載の装置において、 ・接点(12)における調節部品(10)の周辺速度(V1)が押さえ足(5 )による素材駆動方向に向けられた駆動方向に沿った成分(V1')を示す、順 方向と呼ばれる、少なくとも一方向に回転調節部品(10)を、モーター(15 )によって発生した原動力から、駆動する手段(13,15)と; ・あらかじめ定められた前記基準線の横断方向位置検出器(16)であって、 押さえ足(5)の上流に取り付けられ、あらかじめ定められた前記基準線が、検 出器(16)を通過して、駆動直線(18)に平行である、検出線と呼ばれる直 線(17)の一方の側にあるか他の側にあるかによって値が変動する位置信号を 発生する手段に組み合わされた検出器: とを含み、 ・駆動手段(13,15)が、押さえ足(5)による素材の駆動速度(V2) の、接点(12)における、周辺速度(V1)の方向に沿った、成分(V2”) より大きな、接点(12)における調節部品(10)の周辺速度(V1)で順方 向に調節部品(10)を駆動することができるのに適し; ・調節部品(10)の駆動手段(13,15)が、駆動手段(13,15)に よって順方向に、前記周辺速度(V1)で駆動される、順方向駆動状態と呼ばれ る一方の状態と、前記周辺速度(V1)が押さえ足(5)による素材の駆動速度 (V2)の前記成分(V2”)より小さくなるか、反対方向になる、制動状態と 呼ばれる他方の状態の二つの状態の一つに調節部品(10)をおいて、維持する のに適し; ・前記位置信号の値に応じて駆動手段(13,15)を: −前記接点(12)と前記のあらかじめ定められた基準線が、検出線( 17)の両側にあるとき調節部品(10)を順方向に回転駆動される状態におい て、それによって素材が調節部品(10)によって、前記接点(12)で、加速 され、したがって、加工品載台(4)に対して(F1)方向に旋回駆動され; −前記接点(12)と前記のあらかじめ定められた基準線が検出線(1 7)の同じ側にあるとき調節部品(10)を制動状態において、それによって素 材が素材が調節部品(10)によって、前記接点(12)で、制動され、したが って、加工品載台(4)に対して別の(F2)方向に旋回駆動される: ように制御するのに適したオールオアナッシング型の制御手段(19)を具備す る: ことを特徴とする装置。 7.請求項6に記載の装置において、 調節部品(10)を制動状態に固定するのに適した調節部品(10)制動手段 を備えている: ことを特徴とする装置。 8.請求項6と7のいずれか一つに記載の装置において、 駆動手段(13,15)が順方向とは逆の後退方向にも調節部品(10)を駆 動できるのに適している: ことを特徴とする装置。 9.請求項6から8のいずれか一つに記載の装置において、 駆動手段(13,15)が駆動モーター(15)を有し、前記制御手段(19 )が前記位置信号の状態に応じて、調節部品(10)の順方向駆動方向に対応す るモーター(15)の順方向駆動信号、あるいは調節部品(10)の制動状態に 対応するモーター(15)制動信号をモーター(15)に供給するのに適したオ ールオアナッシング型の制御電子回路(22)を備えている: ことを特徴とする装置。 10.請求項6から9のいずれか一つに記載の装置において、 調節部品(10)が回転型で、水平(XX')軸の周囲に回転自在に取り付け られ、また駆動手段(13,15)が少なくとも順方向駆動状態で調節部品(1 0)に回転連結されるのに適した駆動部品(13)と、調節部品(10)の前記 周辺速度(V1)に対応する回転速度で、原動力から順方向にこの駆動部品を回 転駆動するための手段を備えている: ことを特徴とする装置。 11.請求項10に記載の装置において、 駆動部品(13)が摩擦接触によって調節部品(10)を回転駆動するために 調節部品(10)に当接して配置することができるように軸(ZZ')の周囲に 回転取り付けされたローラーである: ことを特徴とする装置。 12.請求項9から11のいずれか一つに記載の装置において、 ローラー(13)が前記モーター(15)に回転連結され、ローラー(13) と調節部品(10)が停止あるいは回転方向転換信号がモーター(15)に発信 されたときにモーター(15)を回転駆動しないように十分小さい回転慣性を示 すのに適している: ことを特徴とする装置。 13.請求項12に記載の装置において、 ローラー(13)が軽合金製、とくにアルミニウム合金製である: ことを特徴とする装置。 14.請求項1から13のいずれか一つに記載の装置であって、 前記のあらかじめ定められた基準線を構成するその縁の一つに沿って素材片の 自動縫いの実施を可能にする装置において、 ・位置検出器(16)が、素材の有無を表す二つの状態の位置信号を発生する 手段に組み合わされた、素材の有無検出器であり; ・制御手段(19)が、位置信号の状態が変化するつど、順方向駆動状態から 制御状態に、あるいは逆に交互に駆動手段(13,15)を制御するのに適して いる: ことを特徴とする装置。 15.請求項1から14のいずれか一つに記載の装置において、 順方向駆動状態で調節部品(10)によって発生した素材駆動に拮抗する作用 を素材に及ぼす空気の流れを当てることができるように配置された、押さえ足( 5)の上流に向かう素材吹き付け手段(26)を備えている: ことを特徴とする装置。 16.請求項1から15のいずれか一つに記載の少なくとも一つの誘導装置を 具備することを特徴とする縫製ミシン。 17.駆動直線(18)から側面方向にずらされた素材上の一つ以上の接点( 12)で素材と接触する一つ以上の回転調節部品(10)が常時当てられ、縫製 ミシンを用いて軟質繊維素材片(生地、ニット、・・・)を自動的に縫う方法に おいて、動作中に、押さえ足(5)に対して少なくともほぼ直角に位置づけられ た一つ以上の接点(12)において調節部品(10)を当て、調節部品(10) を取り付け、当てて、接点(12)において加工品載台(4)に垂直で、接点( 12)において調節部品(10)の周辺速度(V1)方向を含む面が、接点 において加工品載台に垂直で、前記駆動直線(18)に平行な面と、ゼロでない 固定方向付け角度(α)を形成するようにそれを常時素材に接触して当てられた ままに維持することを特徴とする方法。 18.請求項17に記載の方法において、 方向付け角度(α)が90度未満である: ことを特徴とする方法。 19.請求項17と18のいずれか一つに記載の方法において、 方向付け角度(α)が20度と45度の間に含まれる: ことを特徴とする方法。 20.請求項17から19のいずれか一つに記載の方法において、 前記接点(12)と押さえ足(5)の入り口(21)を通る直線(20)を含 む加工品載台に対する垂直面が、駆動直線(18)を含む加工品載台に対する垂 直面と90度程度の角度(β)を形成するように位置づけられた接点(12)に 調節部品(10)を当てる: ことを特徴とする方法。 21.請求項17から20のいずれか一つに記載の方法において、 押さえ足(5)の上流側の検出区域(16b)で素材のあらかじめ定められた 基準線の横断する位置を検出し、前記のあらかじめ定められた基準線が検出区域 (16b)を通過し、駆動直線(18)に平行な、検出線(17)と呼ばれる、 直線の一方の側にあるか他の側にあるかによって値が変動する位置信号を発生す る方法において、 ・調節部品(10)を、位置信号の値に応じて、順方向に回転駆動される状態 と、制動状態の二つの状態の一つにおいて、維持する過程と; ・順方向に駆動された状態で、押さえ足(5)による素材の駆動速度(V2) の、接点(12)における、前記周辺速度(V1)の方向に沿った、成分(V2” ) より大きな、接点(12)における調節部品(10)の周辺速度(V1)に対応 する速度で調節部品(10)を駆動する過程と; ・制動状態で、前記周辺速度(V1)が押さえ足(5)による素材の駆動速度 (V2)の前記成分(V2”)より小さくなるか、反対方向になるように調節部 品(10)の駆動を制御する過程と; ・前記接点(12)と前記のあらかじめ定められた基準線が、検出器(16) を通り駆動直線(18)に平行な、検出線と呼ばれる直線(17)の両側にある とき調節部品(10)を順方向に回転駆動される状態において、維持し、それに よって素材が調節部品(10)によって、前記接点(12)で、加速され、した がって、加工品載台(4)に対して(F1)方向に旋回駆動される過程と; ・前記接点(12)と前記のあらかじめ定められた基準線が検出線(17)の 同じ側にあるとき調節部品(10)を制動状態において、維持し、それによって 素材が調節部品(10)によって、前記接点(12)で、制動され、したがって 、加工品載台(4)に対して別の(F2)方向に旋回駆動される過程: を特徴とする方法。 22.請求項21に記載の方法において、 制動状態に停止させるために調節部品(10)を固定する: ことを特徴とする方法。 23.前記のあらかじめ定められた基準線を構成するその縁の一方に沿って素 材片の自動縫製を実施するための請求項21と22のいずれか一つに記載の方法 において、 ・検出される縁の予想軌跡上で、押さえ足(5)の上流側に位置する少なくと も一つの検出区域(16b)内で素材の有無を検出する過程と; ・素材の有無を表す二つの状態の位置信号を発生する過程と; ・状態によって、また位置信号の状態が変化するつど、順方向への駆動状態か ら制動状態に、あるいは逆に、交互に調節部品(10)の状態変化を制御する過程 : を特徴とする方法。
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