JPH115104A - 圧延材の仕上り長さ予測方法 - Google Patents

圧延材の仕上り長さ予測方法

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JPH115104A
JPH115104A JP9158380A JP15838097A JPH115104A JP H115104 A JPH115104 A JP H115104A JP 9158380 A JP9158380 A JP 9158380A JP 15838097 A JP15838097 A JP 15838097A JP H115104 A JPH115104 A JP H115104A
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JP
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rolled material
length
roll
rolling
rolling roll
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JP9158380A
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Shuzo Ikeda
修造 池田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延途中の材料が最終的に圧延を完了した時
点でどれだけの長さになるのか正確に予測する。 【解決手段】 圧延ロール間の圧延材断面積および圧延
ロール間の圧延材走行経路長の初期データを利用して、
最終段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出し
たときに最終段圧延ロールの上流側に残っている圧延材
長を最終段圧延ロール下流側の仕上がり長さに換算して
仕上り長さ予測値を求め、また、上記圧延材の仕上がり
長さを実測して実測値を求め、上記予測値と実測値とを
比較して得た補正値により、初期データとして与えられ
た圧延ロール間の圧延材断面積または圧延ロール間の圧
延材走行経路長を補正し、補正後のデータにより圧延材
の仕上り長さを予測するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば捧鋼、
線材、形鋼等を得るため、材料を複数のスタンドを持つ
多段式連続圧延装置によって圧延し、最終スタンド通過
後の仕上り圧延材をシャー等で切断してゆく場合、圧延
途中のある時点でまだ最終段の圧延を完了していない残
り圧延材の望ましい切断長さ、あるいは切断是非を判断
するために、圧延途中の材料が最終的に圧延を完了した
時点でどれだけの長さになるのか予測する方法に関する
ものである。
【0002】この種の圧延装置においては、素材の重量
変動や圧延状態の変動等のために、最後に切断される分
割片長さは変動する。ある長さより短い分割片は、ロー
ラテーブルやフラッパ等搬送設備への突っかけ、冷却床
への取込み時の減速停止位置のばらつき、下流設備の能
率低下等の問題を招くため、圧延材が最終圧延スタンド
を通過する前に、最終分割切断を行うかどうか、どのよ
うな長さで切断するか、尾端処理を行うかを判断できる
ように、圧延途中の材料が最終的に圧延を完了した時点
でどれだけの長さになるのか正確に予測することが要求
されている。
【0003】
【従来の技術】図8は、例えば特開昭51ー77561
号公報に示された従来の圧延材の仕上り長さ予測方法を
説明するものであり、図において、1は圧延ロール、2
はこの圧延ロール1の1段下流の圧延ロール、一般にi
(i=1、2、・・・、n)は圧延ロール1からi−1
段下流の圧延ロール、D1は圧延ロール1における圧延
材尾端検出装置、D2は圧延ロール2における圧延材尾
端検出装置、一般にDi(i=1、2、・・・、n)は
圧延ロールiにおける圧延材尾端検出装置、10は圧延
される圧延材、11は圧延材10を圧延機下流側で切断
するシャー、12は最終段圧延ロールの上流側に残って
いる圧延材長を最終段圧延ロール下流側の長さに換算し
た仕上り長さ予測装置である。
【0004】また、図8において、L1は圧延ロール1
と圧延ロール2の間の圧延材走行経路長、L2は圧延ロ
ール2とその下流圧延ロールの間の圧延材走行経路長、
一般にLi(i=1、2、・・・、n−1)は圧延ロー
ルiと圧延ロールi+1の間の圧延材走行経路長、Ln
は圧延ロールnとシャー11の間の圧延材走行経路長、
S1は圧延ロール1と圧延ロール2の間の圧延材断面
積、S2は圧延ロール2とその下流圧延ロールの間の圧
延材断面積、一般にSi(i=1、2、・・・、n−
1)は圧延ロールiと圧延ロールi+1の間の圧延材断
面積、Snは最終段圧延機の圧延ロールn下流の圧延材
断面積である。
【0005】次に動作を説明する。圧延ロール1から圧
延ロールnによって圧延される圧延材10の尾端が圧延
ロール1を通過したことを、圧延材尾端検出装置D1に
よって検出した時の最終段圧延ロールの上流側に残って
いる圧延材長を最終段圧延ロール下流側の長さに換算し
た仕上り長さLfは次式で表される。 同様に、一般に圧延材10の尾端が圧延ロールX(X=
1、2、・・・、n−1)を通過したことを圧延材尾端
検出装置Dxによって検出した時の最終段圧延機の上流
側に残っている圧延材長を最終段圧延ロール下流側の長
さに換算した仕上り長さLfは次式で表される。 仕上り長さ予測装置12は、圧延材尾端検出装置D1か
らDnまでの全て、あるいは、その一部を取込み、(
2)式に従って仕上り長さを予測演算する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧延材の仕上り
長さ予測装置は以上のように構成されているので、圧下
量やロール速度、圧延材の温度、口ール摩耗、ロール表
面状態、ループ状態、スタンド間張力等、圧延状態の変
化によって複雑に影響を受け、圧延状態での測定が困難
な圧延ロール間の圧延材断面積Siと圧延ロール間の圧
延材走行経路長Liを予め正確に知らなければ正確な仕
上り長さを予測することはできないという問題点があっ
た。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、圧延状態での測定が困難な
圧延ロール間の圧延材断面積Siと圧延ロール間の圧延
材走行経路長Liを予め正確に知らなくても、仕上り長
さ予測値と実績値を比較することによって、圧延材断面
積Siまたは圧延ロール間の圧延材走行経路長Liを学
習補正することにより、正確な圧延材の仕上り長さを予
測できる圧延材の仕上り長さ予測方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る圧延材の
仕上がり長さ予測方法は、圧延材を、直列に配置した複
数の圧延ロールに順次通すことにより圧延する多段式圧
延方法における圧延材の仕上り長さ予測方法であって、
圧延ロール間の圧延材断面積および圧延ロール間の圧延
材走行経路長の初期データを利用して、最終段圧延ロー
ルよりも上流側にて圧延材尾端を検出したときに最終段
圧延ロールの上流側に残っている圧延材長を最終段圧延
ロール下流側の仕上がり長さに換算して仕上り長さ予測
値を求め、また、上記圧延材の仕上がり長さを実測して
実測値を求め、上記予測値と実測値とを比較して得た補
正値により、初期データとして与えられた圧延ロール間
の圧延材断面積または圧延ロール間の圧延材走行経路長
を補正し、補正後のデータにより圧延材の仕上り長さを
予測するようにしたものである。
【0009】また、圧延材の仕上がり長さの実測値は、
最終段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出し
た時点から同じ圧延材の尾端が最終圧延ロールを通過す
るまでの間に最終圧延ロールの回転した角度の積算量と
最終圧延ロールの実効径情報から求めるようにしたもの
である。
【0010】また、圧延材の仕上がり長さの実測値は、
最終段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出し
た時点から同じ圧延材の尾端が最終圧延ロールを通過す
るまでの間に最終圧延ロールの回転した角度の積算量
と、最終圧延ロールから出た圧延材の先端の上記最終圧
延ロールの回転角度に対する移動量とから求めるように
したものである。
【0011】また、補正された圧延材断面積値または圧
延材走行経路長を記憶しておき、次回の圧延時に呼び出
して初期データとするようにしたものである。
【0012】また、各段の圧延ロール位置において圧延
材の尾端を検出することにより各圧延ロール間の圧延材
断面積を求め、圧延材の尾端通過位置のどの位置からで
も圧延材の仕上がり長さを予想できるようにしたもので
ある。
【0013】また、最終段圧延ロールよりも上流側にて
圧延材尾端を圧延方向に異なる2点で検出し、同じ圧延
材の尾端が上記2点間を通過するまでの間に最終圧延ロ
ールから出た圧延材の走行長さを最終圧延ロールの回転
した角度の積算量から求め、上記尾端検出位置の圧延材
断面積と最終段圧延ロール出側における圧延材断面積と
の比から圧延材の仕上がり長さを予測するようにしたも
のである。
【0014】また、圧延材の仕上がり長さの実測値は、
最終段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出し
た時点から同じ圧延材の尾端が最終圧延ロールを通過す
るまでの間に最終圧延ロールの回転した角度の積算量と
最終圧延ロールの下流に設けられたピンチロールの出力
との関係から求めるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1に
基づいて説明する。図1において、1は圧延ロール、2
はこの圧延ロール1の1段下流の圧延ロール、一般にi
(i=1、2、・・・、n)は圧延ロール1からi−1
段下流の圧延ロール、D1は圧延ロール1における圧延
材尾端検出装置、Dnは最終段圧延機の圧延ロールnに
おける圧延材尾端検出装置、10は圧延される圧延材、
11は圧延材10を圧延機下流側で切断するシャー、1
3は最終段圧延機のロール回転角度を積算するカウン
タ、14は最終段圧延機の上流側に残っている圧延材長
を最終段圧延機下流側の長さに換算した仕上り長さ予測
装置である。
【0016】また、図において、L1は圧延ロール1と
圧延ロール2の間の圧延材走行経路長、L2は圧延ロー
ル2とその下流圧延ロールの間の圧延材走行経路長、一
般にLi(i=1、2、・・・、n−1)は圧延ロール
iと圧延ロールi+1の間の圧延材走行経路長、Lnは
圧延ロールnとシャー11の間の圧延材走行経路長、S
1は圧延ロール1と圧延ロール2の間の圧延材断面積、
S2は圧延ロール2とその下流圧延ロールの間の圧延材
断面積、一般にSi(i=1、2、・・・、n−1)は
圧延ロールiと圧延ロールi+1の間の圧延材断面積、
Snは最終段圧延機の圧延ロールn下流の圧延材断面積
である。
【0017】次に動作を説明する。最初に、仕上り長さ
予測装置14の内部に圧延ロール間の圧延材断面積Si
(i=1、2、・・・、n−1)の初期データを入力し
ておく。そして、圧延材10の尾端が圧延ロール1を通
過したことを圧延材尾端検出装置D1によって検出した
時の最終段圧延ロールの上流側に残っている圧延材長を
最終段圧延ロール下流側の長さに換算した仕上り長さL
f’を、14内部の圧延ロール間の圧延材断面積Si
(i=1、2、・・・、n−1)の初期データを使って
次式によって求めておき、仕上がり長さ演算値Lf’と
して記憶しておく。 そして、圧延材10の尾端が圧延ロール1を通過したこ
とを圧延材尾端検出装置D1によって検出してから、そ
の後、同じ圧延材の尾端が最終段圧延機の圧延ロールn
を通過したことを圧延材尾端検出装置Dnによって検出
するまでの間に、最終段圧延機の圧延ロールnの回転し
た角度θ(度)をロール回転角度積算カウンタ13のカ
ウント値の変化から求め、最終段圧延機の実効ロール径
情報Dwをもとに、仕上り長さ実績値Lf”を次式によ
って求める。 Lf”=π・Dw・θ/360・・・(4) π:円周率
【0018】ここで、Lf”/Lf’の比を学習比αと
呼ぶことにする。圧延材10の尾端が最終段圧延機の圧
延ロールnを通過した時に学習比αを計算して、その時
の圧延材断面積データSi(i=1、2、・・・、n−
1)の値全てにαを乗じたものを、新たに学習した圧延
材断面積データSi(i=1、2、・・・、n−1)と
して、次の圧延材尾端が圧延ロール1を通過した時の仕
上り長さ演算に用いる。このことにより、最初の圧延材
断面積Siの初期データが不正確でも、実際の圧延にお
いて仕上り長さ実績値をもとに圧延材断面積データ学習
をすることによって、その次からは正確な仕上り長さ予
測を行うことができる。なお、圧延条件の変化などが発
生した場合でも、この仕上り長さ予測装置において圧延
材が通過するたびに断面積学習を行うことにより、正確
な仕上り長さ予測を維持することができる。
【0019】また、この実施の形態1では、圧延材10
の尾端が圧延ロール1を通過した時のみ、最終段圧延ロ
ールの上流側に残っている圧延材長を最終段圧延ロール
下流側の長さに換算した仕上り長さLf’として予測す
る場合について説明したが、圧延材10の尾端が圧延ロ
ール1を通過したことを圧延材尾端検出装置D1によっ
て検出してからの最終段圧延機の圧延ロールnの回転し
た角度θ(度)を連続的にロール回転角度積算カウンタ
13のカウント値の変化から求め、最終段圧延機の実効
ロール径情報Dwをもとに、最終段圧延ロールの上流側
に残っている圧延材長を最終段圧延ロール下流側の長さ
に換算した仕上り長さLf”’として次式によって計算
することにより、連続的に予測することができる。 Lf”’=Lf’−π・Dw・θ’/360・・・(5) π:円周率
【0020】また、上記実施の形態では、圧延ロールを
圧延材尾端が通過した時に、圧延荷重計や圧延機負荷電
流検出器等にて尾端検出する場合について説明したが、
圧延機間にHMDや投受光器等の圧延材尾端検出手段を
設けてもよく、上記実施の形態と同様の効果を奏する。
このときは、圧延ロール1と圧延ロール2の間の圧延材
走行経路長L1の代りに、圧延材尾端検出装置と圧延ロ
ール2の間の圧延材走行経路長を用いて計算する。
【0021】また、この実施の形態1では、圧延材断面
積Siを学習補正する場合について説明したが、圧延ロ
ール間の圧延材走行経路長Liを学習補正しても同様の
効果を奏する。
【0022】実施の形態2.上記実施の形態1では、圧
延材断面積データSi(i=1、2、・・・、n−1)
に学習比αを100%乗じて一回で学習する場合につい
て述べたが、この実施の形態2では、図2に示すよう
に、0から1の間の値をとる調整定数を設定する機能を
もち、学習比αに調整定数を乗じて断面積補正する仕上
り長さ予測装置15を用いることにより、圧延材尾端検
出や圧延条件などに外乱が含まれる場合でも、ハンチン
グを防止し、安定した学習効果を期待することができ
る。調整定数を加味した学習比αは次式で表される。 α=1+〔(Lf”/LF’)−1〕×(調整定数) ここで、調整定数は0〜1で、実際に学習演算の安定度
をみて調整する。
【0023】実施の形態3.上記実施の形態1では、最
終段圧延機の実効ロール径情報により仕上り長さ実績を
求める場合について述べたが、この実施の形態3では、
図3に示すように、最終段圧延ロール出側に圧延材先端
検出装置16aと圧延材先端検出装置16bを設け、最
終段圧延機のロール回転角度と実際の最終段圧延ロール
出側における仕上り長さの関係を求める仕上がり長さ予
測装置17を用いることにより、最終段圧延機の実効ロ
ール径が予め正確に分からない場合でも精度のよい仕上
り長さを得ることができる。
【0024】実施の形態4.上記実施の形態1では、あ
る断面積初期情報をもとに、最終段圧延ロールの上流側
における圧延材尾端検出装置を圧延材尾端が通過する度
に断面積学習する場合について述べたが、この実施の形
態4では、図4に示すように、ある圧延スケジュールの
時の断面積学習値を記憶しておく断面積データ記憶装置
18を設け、次に同じ圧延スケジュールによって圧延す
る時には前回の断面積を呼び出して断面積初期情報とし
てして学習するようにすることにより、圧延スケジュー
ルの最初から高精度の仕上り長さ予測を行うことができ
る。
【0025】実施の形態5.上記実施の形態1では、最
終段圧延ロールの上流側におけるある一個の圧延材尾端
検出装置により断面積学習する場合について述べたが、
この実施の形態5では、図5に示すように、各圧延スタ
ンドに材料尾端検出装置D1、D2、・・・、Dnを設
け、仕上り長さ予測装置19の中で、圧延材尾端が圧延
ロール1を通過してから同じ圧延材の尾端が最終段の圧
延ロールnを通過するまでの仕上り長さ実績値をLf
1、一般に圧延材尾端が圧延ロールXを通過してから同
じ圧延材の尾端が最終段の圧延ロールnを通過するまで
の仕上り長さ実績値をLfx(x=1、2、・・・、n
−1)として記憶すると、圧延材尾端が最終段圧延ロー
ルnを通過した時に より Sn−1=Sn・Lfn-1 /Ln-1 ・・・・・(6) 同様に、X=n−2、n−3、・・・、2、1の 順番
より によって圧延材断面積Sn−1、Sn−2、・・・、S
2、S1を順番に個別に計算して求めて、次材の残長予
測計算に用いるようにしたので、圧延スケジュールが大
幅に変化する場合等、最終段圧延ロールの上流側の圧延
材仕上り長さを知りたいタイミングが変化する場合で
も、高精度に予測することができる。
【0026】実施の形態6.上記実施の形態5では、複
数の圧延スタンド間に材料尾端検出装置を設け、式
(6)、式(7)によって各圧延ロール間断面積比を演
算する場合について述べたが、この実施の形態6では、
図6に示すように、各圧延スタンド間に複数の圧延材尾
端検出器、例えば図6の中では20a、20bを設け
て、圧延材尾端が20aを通過してから20bを通過す
るまでの間に最終段圧延ロールnの出側にて圧延材がど
れぐらいの長さ走行したのかロール回転角度積算カウン
タ13のカウント値の変化から仕上り長さ予測装置21
の中で読み取り、各圧延スタンド間と最終段圧延ロール
出側における圧延材断面積比を求める仕上がり長さ予測
装置21を用いることにより、少ない記憶装置で簡略か
つ高精度に最終段圧延ロールの上流側の圧延材仕上り長
さを予測することができる。
【0027】実施の形態7.上記実施の形態3では、最
終段圧延ロール出側に圧延材先端検出装置を複数設け、
これによって最終段圧延機のロール回転角度と実際の最
終段圧延ロール出側における仕上り長さの関係を求める
場合について述べたが、この実施の形態7では、図7に
示すように、最終段圧延ロールの下流に圧延材ピンチロ
ール22を設け、仕上り長さ予測装置23の中で最終段
圧延機のロール回転角度と実際の最終段圧延ロール出側
における仕上り長さの関係を求めるようにすることによ
り、最終段圧延ロール下流が冷却床取込み装置等の構造
上圧延材先端検出器を複数個設けるのが困難な場合で
も、最終段圧延ロールの上流側の圧延材仕上り長さを高
精度に予測することができる。
【0028】また、この実施の形態7では、圧延材ピン
チロールの場合について説明したが、レーザドップラー
速度計等他の圧延材速度検出手段であっても同様の効果
を奏する。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、仕上
り長さ予測演算値と実績値を比較することによって圧延
材断面積Siまたは圧延ロール間の圧延材走行経路長L
iを学習補正したので、圧延材の仕上り長さ予測につい
て精度の高いものが得られる。
【0030】また、最終段圧延機のロール回転角度と実
際の最終段圧延ロール出側における仕上り長さの関係を
求める仕上がり長さ予測装置を用いることにより、最終
段圧延ロールの実効ロール径が予め正確に分からない場
合でも精度のよい仕上り長さを得ることができる。
【0031】また、ある圧延スケジュールの時の断面積
学習値を記憶しておく断面積データ記憶装置を設け、次
に同じ圧延スケジュールによって圧延する時には前回の
断面積を呼び出して断面積初期情報としてして学習する
ようにすることにより、圧延スケジュールの最初から高
精度の仕上り長さ予測を行うことができる。
【0032】また、各圧延ロール間の圧延材断面積を順
番に計算して求めるようにすることにより、圧延スケジ
ュールが大幅に変化する場合等、最終段圧延ロールの上
流側の圧延材仕上り長さを知りたいタイミングが変化す
る場合でも、高精度に予測することができる。
【0033】また、各圧延ロール間と最終段圧延ロール
出側における圧延材断面積比を求める仕上がり長さ予測
装置を用いることにより、少ない記憶装置で簡略かつ高
精度に最終段圧延ロールの上流側の圧延材仕上り長さを
予測することができる。
【0034】また、ピンチロールを利用することによ
り、最終段圧延ロール下流が冷却床取込み装置等の構造
上圧延材先端検出器を複数個設けるのが困難な場合で
も、最終段圧延ロールの上流側の圧延材仕上り長さを高
精度に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態6に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態7に係る圧延材の仕上
がり長さ予測方法を説明する装置を示すブロック図であ
る。
【図8】 従来の圧延材の仕上がり長さ予測方法を説明
する装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜n 圧延ロール、D1〜Dn 圧延材尾端検出装
置、10 圧延材、11 シャー、12 仕上り長さ予
測装置、13 カウンタ、14、15 仕上り長さ予測
装置、16a、16b 圧延材先端検出装置、17 仕
上り長さ予測装置、18 断面積データ記憶装置、19
仕上り長さ予測装置、20a、20b 圧延材尾端検
出装置、21 仕上り長さ予測装置、22 ピンチロー
ル、23 仕上り長さ予測装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延材を、直列に配置した複数の圧延ロ
    ールに順次通すことにより圧延する多段式圧延方法にお
    ける圧延材の仕上り長さ予測方法であって、圧延ロール
    間の圧延材断面積および圧延ロール間の圧延材走行経路
    長の初期データを利用して、最終段圧延ロールよりも上
    流側にて圧延材尾端を検出したときに最終段圧延ロール
    の上流側に残っている圧延材長を最終段圧延ロール下流
    側の仕上がり長さに換算して仕上り長さ予測値を求め、
    また、上記圧延材の仕上がり長さを実測して実測値を求
    め、上記予測値と実測値とを比較して得た補正値によ
    り、初期データとして与えられた圧延ロール間の圧延材
    断面積または圧延ロール間の圧延材走行経路長を補正
    し、補正後のデータにより圧延材の仕上り長さを予測す
    るようにしたことを特徴とする圧延材の仕上り長さ予測
    方法。
  2. 【請求項2】 圧延材の仕上がり長さの実測値は、最終
    段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出した時
    点から同じ圧延材の尾端が最終圧延ロールを通過するま
    での間に最終圧延ロールの回転した角度の積算量と最終
    圧延ロールの実効径情報から求めるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の圧延材の仕上り長さ予測方法。
  3. 【請求項3】 圧延材の仕上がり長さの実測値は、最終
    段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出した時
    点から同じ圧延材の尾端が最終圧延ロールを通過するま
    での間に最終圧延ロールの回転した角度の積算量と、最
    終圧延ロールから出た圧延材の先端の上記最終圧延ロー
    ルの回転角度に対する移動量とから求めるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧延材の仕上り長さ予測
    方法。
  4. 【請求項4】 補正された圧延材断面積または圧延材走
    行経路長を記憶しておき、次回の圧延時に呼び出して初
    期データとするようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の圧延材の仕上り長さ予測方法。
  5. 【請求項5】 各段の圧延ロール位置において圧延材の
    尾端を検出することにより各圧延ロール間の圧延材断面
    積を求め、圧延材の尾端通過位置のどの位置からでも圧
    延材の仕上がり長さを予想できるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の圧延材の仕上がり長さ予測方法。
  6. 【請求項6】 最終段圧延ロールよりも上流側にて圧延
    材尾端を圧延方向に異なる2点で検出し、同じ圧延材の
    尾端が上記2点間を通過するまでの間に最終圧延ロール
    から出た圧延材の走行長さを最終圧延ロールの回転した
    角度の積算量から求め、上記尾端検出位置の圧延材断面
    積と最終段圧延ロール出側における圧延材断面積との比
    から圧延材の仕上がり長さを予測するようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の圧延材の仕上り長さ予測方
    法。
  7. 【請求項7】 圧延材の仕上がり長さの実測値は、最終
    段圧延ロールよりも上流側にて圧延材尾端を検出した時
    点から同じ圧延材の尾端が最終圧延ロールを通過するま
    での間に最終圧延ロールの回転した角度の積算量と最終
    圧延ロールの下流に設けられたピンチロールの出力との
    関係から求めるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の圧延材の仕上り長さ予測方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951263B1 (ko) 2003-04-10 2010-04-02 주식회사 포스코 빌레트의 길이 자동측정방법
KR101455106B1 (ko) * 2013-03-28 2014-10-27 현대제철 주식회사 후판공정의 전단 지시 제공 방법
CN109623492A (zh) * 2019-01-31 2019-04-16 天津格林兰机械装备有限公司 一种托辊检测装具及其使用方法
KR20190133874A (ko) * 2018-05-24 2019-12-04 현대제철 주식회사 후판의 도그본 압연 장치 및 방법

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